JPH10306024A - 糸球体疾患の予防および治療剤 - Google Patents

糸球体疾患の予防および治療剤

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JPH10306024A
JPH10306024A JP10096567A JP9656798A JPH10306024A JP H10306024 A JPH10306024 A JP H10306024A JP 10096567 A JP10096567 A JP 10096567A JP 9656798 A JP9656798 A JP 9656798A JP H10306024 A JPH10306024 A JP H10306024A
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JP
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nmr
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benzamide
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JP10096567A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Harada
弘 原田
Hiroshi Kusama
▲寛▼ 草間
Yoshiisa Nonaka
義功 野中
Koji Kamata
晃爾 鎌田
Yukihiko Hotei
之彦 布袋
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メサンギウム細胞の増殖抑制作用および細胞
外基質の産生亢進抑制作用を有し、糸球体疾患の予防及
び治療剤として有用な医薬品組成物を提供する。 【解決手段】 【化1】 〔RはH,ハロゲン,水酸基,アルキル,アルコキシ
等、R,RはH,アルコキシ等、Xはビニレン,エ
チレン,メチレン,単結合、R,RはH,ハロゲ
ン,水酸基,アルキル,アルコキシ、Yは−NR
(R、RはH,アルキル等),−NH(CH
−A−R〔Aは−O−(CH−(mは2〜
6),−N(R)(CH−(RはH,置換可
アルキル、pは2〜6),単結合、Rは水酸基,置換
可アミノ、nは2〜6〕,置換可アリールアミノ等〕の
2−アシルアミノベンズアミド誘導体又はそれらの塩を
有効成分として含有することを特徴とする糸球体疾患の
予防及び治療剤。例えば、糸球体腎炎、糖尿病性腎炎、
糸球体硬化症等の予防及び治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糸球体疾患の予防お
よび治療剤として有用な医薬品組成物に関するものであ
る。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明は、メサン
ギウム細胞の増殖抑制作用および細胞外基質の産生亢進
抑制作用を有し、一般式
【0003】
【化4】
【0004】〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキ
シ低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコキシ基、ア
ラルキルオキシ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ
基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
いアミノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基または低級アルキルスルホニル基であり、Rおよ
びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
子または低級アルコキシ基であり、または両者で一緒に
なって酸素原子を介する低級アルキレン基を形成しても
よく、Xはビニレン基、エチレン基、メチレン基または
単結合であり、RおよびRは同じでも異なっていて
もよく、それぞれ水素原子、水酸基、ハロゲン原子、低
級アルキル基または低級アルコキシ基であり、Yは一般
【0005】−N(R)(R
【0006】(式中のR及びRは同じでも異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキルアルキル基またはアラルキル基であり、また
は両者が一緒になって窒素原子と共に、置換基として水
酸基を有していてもよく、結合部位の窒素原子の他に環
内に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を介していても
よい脂環式アミノ基を形成してもよい)で表される基、
一般式
【0007】−NH−(CH−A−R
【0008】〔式中のAは単結合、一般式
【0009】−O−(CH
【0010】(式中のmは2〜6の整数である)で表さ
れる基または一般式
【0011】−N(R)(CH
【0012】(式中のRは水素原子または置換基とし
て水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されてい
てもよいアミノ基を有していてもよい低級アルキル基で
あり、pは2〜6の整数である)で表される基であり、
は水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよいアミノ基であり、nは2〜6の整数であ
る〕で表される基、置換基としてカルボキシル基を有し
ていてもよいアリールアミノ基、テトラゾリルアミノ基
またはヒドロキシアミノ基である〕で表される2−アシ
ルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの薬理学的に
許容される塩を有効成分として含有することを特徴とす
る糸球体疾患の予防および治療剤に関するものである。
【0013】当該糸球体疾患としては、メサンギウム細
胞の増殖および/または細胞外基質の産生亢進が関わっ
て発生するメサンギウム領域の拡大がその発症原因の一
つとして関与している各種糸球体疾患、例えば、糸球体
腎炎、糖尿病性腎症、糸球体硬化症などを挙げることが
できる。
【0014】
【従来の技術】糸球体の基本構築のひとつであるメサン
ギウム領域は、メサンギウム細胞とメサンギウム基質に
より構成されている。このメンサギウム領域は、糸球体
係蹄構造を維持する支持組織、糸球体機能の生理的調節
等の様々な機能を担っている。
【0015】糸球体腎炎、糖尿病性腎症をはじめ種々の
糸球体疾患において、メサンギウム細胞の増殖と細胞外
基質の増生が認められており、例えば、糸球体腎炎の発
症や進展にはメサンギウム細胞の増殖が最も重要な役割
を演じており、糸球体硬化はメサンギウム細胞の増殖お
よび細胞外基質の蓄積が大きく関与するものと考えられ
ている。
【0016】現在、このような疾患には、抗血小板剤、
抗凝固剤、抗線溶剤、副腎皮質ステロイド剤等が使用さ
れているが、効果上必ずしも満足できるものではない。
それ故、当該糸球体疾患に対して優れた効果を示す新規
な薬剤の開発が大いに切望されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メサ
ンギウム細胞の増殖および細胞外基質の産生亢進を抑制
する新規な糸球体疾患の予防および治療剤を提供するこ
とである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明者らは,メサンギウム細胞
の増殖および細胞外基質の産生亢進に対して抑制効果を
示す化合物を見いだすべく鋭意研究した結果、前記一般
式(I)で表されるある種の2−アシルアミノベンズア
ミド誘導体がメサンギウム細胞の増殖および細胞外基質
の産生亢進を顕著に抑制する作用を有することを見出
し、糸球体疾患の予防および治療剤として極めて有用で
あるという知見を得、本発明を成すに至った。
【0019】すなわち、本発明は、一般式
【0020】
【化5】
【0021】〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキ
シ低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコキシ基、ア
ラルキルオキシ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ
基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
いアミノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基または低級アルキルスルホニル基であり、Rおよ
びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
子または低級アルコキシ基であり、または両者で一緒に
なって酸素原子を介する低級アルキレン基を形成しても
よく、Xはビニレン基、エチレン基、メチレン基または
単結合であり、RおよびRは同じでも異なっていて
もよく、それぞれ水素原子、水酸基、ハロゲン原子、低
級アルキル基または低級アルコキシ基であり、Yは一般
【0022】−N(R)(R
【0023】(式中のR及びRは同じでも異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキルアルキル基またはアラルキル基であり、また
は両者で一緒になって窒素原子と共に、置換基として水
酸基を有していてもよく、結合部位の窒素原子の他に環
内に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を介していても
よい脂環式アミノ基を形成してもよい)で表される基、
一般式
【0024】−NH−(CH−A−R
【0025】〔式中のAは単結合、一般式
【0026】−O−(CH
【0027】(式中のmは2〜6の整数である)で表さ
れる基または一般式
【0028】−N(R)(CH
【0029】(式中のRは水素原子または置換基とし
て水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されてい
てもよいアミノ基を有していてもよい低級アルキル基で
あり、pは2〜6の整数である)で表される基であり、
は水酸基、低級アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよいアミノ基であり、nは2〜6の整数であ
る〕で表される基、置換基としてカルボキシル基を有し
ていてもよいアリールアミノ基、テトラゾリルアミノ基
またはヒドロキシアミノ基である〕で表される2−アシ
ルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの薬理学的に
許容される塩を有効成分として含有することを特徴とす
る糸球体疾患の予防および治療剤に関するものである。
【0030】前記一般式(I)で表される化合物におい
て、低級アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、
ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状
のアルキル基をいい、低級アルコキシ基とは、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオ
キシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオ
キシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状ま
たは枝分かれ状のアルコキシ基をいう。
【0031】低級アルコキシカルボニル基とは、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブト
キシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、
ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカル
ボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert
−ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボ
ニル基等の炭素数2〜7の直鎖状または枝分かれ状のア
ルコキシカルボニル基をいう。
【0032】アリール基とは、フェニル基、ナフチル基
等の芳香族炭化水素基をいい、アラルキル基とは、前記
アリール基で置換された前記低級アルキル基をいい、ア
ラルキルオキシ基とは、前記アリール基で置換された前
記低級アルコキシ基をいい、シクロアルキル基とは3〜
7員環の環状アルキル基をいい、シクロアルキルアルキ
ル基とは前記シクロアルキル基で置換された前記低級ア
ルキル基をいい、シクロアルキルアルコキシ基とは前記
シクロアルキル基で置換された前記低級アルコキシ基を
いう。
【0033】また、ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子をいい、低級アシル基と
は、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等の直鎖
状又は枝分かれ状の炭素数2〜7のアルキルカルボニル
基をいい、低級アルキルスルホニル基とは、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基等の直鎖状又は枝分かれ
状の炭素数1〜6のアルキルスルホニル基をいう。
【0034】酸素原子を介する低級アルキレン基とはメ
チレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等の酸素原子を
含む炭素数1〜6のアルキレン基をいう。
【0035】置換基として水酸基を有していてもよく、
環内に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を介していて
もよい脂環式アミノ基とはモルホリノ基、チオモルホリ
ノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、4−ヒドロ
キシピペリジノ基、1−ピペラジニル基等の5〜7員環
の脂環式アミノ基をいう。
【0036】前記一般式(I)で表される2−アシルア
ミノベンズアミド誘導体は、メサンギウム細胞を用いた
in vitroのメサンギウム細胞増殖抑制作用確認
試験において、メサンギウム細胞の増殖を阻害する顕著
な活性を示した。
【0037】また、前記一般式(I)で表される2−ア
シルアミノベンズアミド誘導体は、メサンギウム細胞を
用いたin vitroの細胞外基質産生亢進抑制作用
確認試験において、細胞外基質の産生を阻害する顕著な
活性を示した。
【0038】このように、前記一般式(I)で表される
2−アシルアミノベンズアミド誘導体は、メサンギウム
細胞において優れた増殖抑制効果および細胞外基質の産
生抑制効果を有するものであり、糸球体疾患の予防およ
び治療剤として非常に有用な化合物である。従って、前
記一般式(I)で表される2−アシルアミノベンズアミ
ド誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有効
成分として用いることにより、糸球体疾患の予防および
治療剤として有用な医薬品組成物を製造することができ
る。
【0039】有効成分である前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体およびそれらの
薬理学的に許容される塩は一部公知化合物であり、その
製法は種々知られており(例えば、Egypt.J.C
hem.,21巻,2号,115〜131ページ(19
78年)、Egypt.J.Chem.,28巻,3
号,235〜238ページ(1985年)、Egyp
t.J.Chem.,32巻,6号,651〜660ペ
ージ(1991年)、特開昭47−2927号、特開昭
61−36273号、特開昭63−295543号、特
開昭63−295544号、特開平1−26543号、
Indian J.Chem.,13巻,4号,326
〜328ページ(1975年)、Indian J.C
hem.,20B巻,5号,394〜397ページ(1
981年)、Bull.Trav.Soc.Phar
m.Lyon,17巻,4号,143〜148号(19
73年)、U.A.R.Chem.,13巻,4号,3
79〜390ページ(1970年)、J.Chem.
U.A.R.,12巻,1号,57〜68ページ(19
69年)、米国特許第3192214号、英国特許公開
第1099829号、Synthesis,12巻,9
77〜979ページ(1981年)、J.Med.Ch
em.,9巻,16号,809〜812ページ(196
6年)、J.Med.Chem.,12巻,1号,16
4〜166ページ(1969年)、Chem.Phar
m.Bull.,22巻,3号,623〜627ページ
(1974年)、J.Chem.Soc.,4420〜
4421ページ(1956年)、J.Chem.So
c.C,24巻,2290〜2295ページ(1966
年)、Rev.Roum.Chim.,22巻,8号,
1217〜1223ページ(1977年)、Rev.R
oum.Chim.,24巻,11−12号,1509
〜1520ページ(1979年)等)、これら文献記載
の方法またはこれらと類似の方法、または他の公知な方
法を組み合わせることにより製造することができる。
【0040】前記一般式(I)で表される化合物は、例
えば、一般式
【0041】
【化6】
【0042】(式中のR10は水素原子、ハロゲン原
子、保護基を有する水酸基、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ
基、シクロアルキルアルコキシ基、アラルキルオキシ
基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、保護基を有す
るモノ低級アルキル置換されていてもよいアミノ基、ジ
低級アルキル置換アミノ基、低級アルコキシカルボニル
基または低級アルキルスルホニル基であり、R、R
およびXは前記と同じ意味をもつ)で表されるカルボン
酸誘導体またはその酸ハライド、活性エステル等の反応
性官能的誘導体と、一般式
【0043】
【化7】
【0044】〔式中のYは一般式
【0045】−N(R)(R
【0046】(式中のR及びRは前記と同じ意味を
もつ)で表される基、一般式
【0047】−NH−(CH−A−R11
【0048】〔式中のAは単結合、一般式
【0049】−O−(CH
【0050】(式中のmは前記と同じ意味をもつ)で表
される基または一般式
【0051】−N(R12)(CH
【0052】(式中のR12はアミノ基の保護基または
置換基として水酸基、保護基を有するモノ低級アルキル
置換されていてもよいアミノ基またはジ低級アルキル置
換アミノ基を有していてもよい低級アルキル基であり、
pは前記と同じ意味をもつ)で表される基であり、R
11は水酸基、保護基を有するモノ低級アルキル置換さ
れていてもよいアミノ基またはジ低級アルキル置換アミ
ノ基であり、nは前記と同じ意味をもつ〕で表される
基、置換基としてカルボキシル基を有していてもよいア
リールアミノ基またはヒドロキシアミノ基であり、R
およびRは前記と同じ意味をもつ〕で表される2−ア
シルアミノベンズアミド誘導体またはその閉環体(2−
(2−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサジン−
4−オン)とを、不活性溶媒中、塩基の存在下、脱水剤
または縮合剤の存在下または非存在下に反応させ、必要
に応じ、保護基を除去し、所望により、加水分解するこ
とにより製造することができる。
【0053】前記一般式(I)で表される化合物は、一
般式
【0054】
【化8】
【0055】(式中のR、R、R、R、R10
およびXは前記と同じ意味をもつ)で表される化合物
と、一般式
【0056】H−Y (V)
【0057】(式中のYは前記と同じ意味をもつ)で
表されるアミン化合物とを、不活性溶媒中または無溶媒
で反応させ、必要に応じ、保護基を除去し、所望によ
り、加水分解することにより製造することができる。
【0058】また、前記一般式(I)で表される化合物
は、一般式
【0059】
【化9】
【0060】(式中のR、R、R、R、R10
およびXは前記と同じ意味をもつ)で表される2−アシ
ルアミノ安息香酸誘導体またはその反応性官能的誘導体
と前記一般式(V)で表されるアミン化合物とを、不活
性溶媒中、塩基の存在下、脱水剤または縮合剤の存在下
または非存在下に反応させ、必要に応じ、保護基を除去
し、所望により、加水分解することによっても製造する
ことができる。
【0061】前記一般式(I)で表される化合物のう
ち、一般式
【0062】
【化10】
【0063】(式中のR、R、R、R、R
よびXは前記と同じ意味をもつ)で表される化合物は、
例えば、一般式
【0064】
【化11】
【0065】(式中のR、R、R、R、R10
およびXは前記と同じ意味をもつ)で表される2−アシ
ルアミノ安息香酸エステル誘導体をアンモニアのメタノ
ール溶液と触媒量のシアン化ナトリウムの存在下、封管
中加熱下に反応させ、必要に応じ、保護基を除去するこ
とによっても製造することができる。
【0066】また、前記一般式(I)で表される化合物
のうち、一般式
【0067】
【化12】
【0068】(式中のY、R、R、R、Rおよ
びRは前記と同じ意味をもつ)で表される化合物は、
一般式
【0069】
【化13】
【0070】(式中のY、R、R、R、Rおよ
びRは前記と同じ意味をもつ)で表される化合物を水
素気流下、パラジウム炭素等の触媒を用いて還元するこ
とによっても製造することができる。
【0071】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(II)および(V)で表される化合
物は、市販品として購入するか、文献記載の公知の方法
またはそれと類似の方法により製造することができる。
【0072】また、前記製造方法において原料物質とし
て用いられる前記一般式(III)で表される化合物
は、市販品として購入するか、一般式
【0073】
【化14】
【0074】(式中のRおよびRは前記と同じ意味
をもつ)で表される無水イサト酸誘導体と、または一般
【0075】
【化15】
【0076】(式中のRおよびRは前記と同じ意味
をもつ)で表されるアントラニル酸誘導体を塩化チオニ
ルで処理した後、前記一般式(V)で表されるアミン化
合物と不活性溶媒中、塩基の存在下に反応させることに
より製造することができる。
【0077】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(IV)で表される化合物は、文献記
載の公知の方法またはそれと類似の方法、または前記一
般式(II)で表されるカルボン酸誘導体またはその酸
ハライド、活性エステル等の反応性官能的誘導体と、一
般式
【0078】
【化16】
【0079】(式中のR13は水素原子またはアルキル
基であり、RおよびRは前記と同じ意味をもつ)で
表されるアントラニル酸誘導体とを、不活性溶媒中、塩
基の存在下、脱水剤または縮合剤の存在下または非存在
下に反応させ、必要に応じ、エステル基を加水分解して
カルボキシル基に変換し、前記一般式(VI)で表され
る2−アシルアミノ安息香酸誘導体を得た後、不活性溶
媒中、無水酢酸等の脱水剤または縮合剤の存在下に閉環
させるか、または加熱下で脱水閉環させることにより製
造することができる。
【0080】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(VII)、(IX)および(X)で
表される化合物は、市販品として購入するか、文献記載
の公知の方法またはそれと類似の方法により製造するこ
とができる。
【0081】上記方法で製造される前記一般式(I)で
表される2−アシルアミノベンズアミド誘導体およびそ
れらの薬理学的に許容される塩は、必要に応じ、慣用の
分離手段である分別再結晶法、カラムクロマトグラフィ
ーを用いた精製方法、溶媒抽出法等により容易に単離精
製することができる。
【0082】前記一般式(I)で表される2−アシルア
ミノベンズアミド誘導体のうち、アミノ基、置換アミノ
基、水酸基またはカルボキシル基を有する化合物は、常
法により、その薬理学的に許容される塩とすることがで
きる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加
塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン
酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マ
ロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミ
ン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等の無機塩基との塩、モルホリン、
ピペリジン、リジン等の有機アミンとの塩を挙げること
ができる。
【0083】また、前記一般式(I)で表される化合物
には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される
溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0084】前記一般式(I)で表される化合物のう
ち、不飽和結合を有する化合物は2つの幾何異性体が存
在するが、本発明においてはシス体(Z体)の化合物ま
たはトランス体(E体)の化合物のいずれの化合物を使
用してもよい。本発明の化合物においてはトランス体
(E体)の方が好ましい。
【0085】前記一般式(I)で表される化合物のう
ち、不斉炭素原子を有する化合物にはR配置およびS配
置の2つの光学異性体が存在するが、本発明においては
いずれの光学異性体を使用してもよく、それらの光学異
性体の混合物であっても構わない。
【0086】また、本発明で用いられる前記一般式
(I)で表される化合物において、経口投与における吸
収性の良好な化合物としては、例えば、(E)−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド、(E)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモ
イルアミノ)ベンズアミド、(E)−N−(2−ヒドロ
キシエチル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド、(E)−2−(3,4−
ジメトキシシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキ
シエチル)ベンズアミド、(E)−2−〔2−(3,4
−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンゾイルアミノ〕
安息香酸、(E)−4,5−ジメトキシ−2−(3,
4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド、2−(3,4−ジメトキシフェニルアセチルアミ
ノ)ベンズアミド、2−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニルアセチルアミノ)ベンズアミド、(E)−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)−N−(2
−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド、(E)−N−
(2−ジメチルアミノエチル)−2−(3,4,5−ト
リメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミドおよびそ
れらの薬理学的に許容される塩等をあげることができ
る。
【0087】前記一般式(I)で表される化合物は非常
に安全性の高い化合物であり、例えば、マウスを用いた
急性毒性試験において(E)−2−(3,4−ジメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミドおよび(E)−2
−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベ
ンズアミドは2000または1000mg/kgの単回
投与においても死亡例は認められなかった。
【0088】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。こ
のような剤型としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、
ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤あるいは注射剤な
どを挙げることができる。
【0089】これらの医薬品組成物は、その剤型に応じ
調剤学上使用される手法により適当な賦形剤、崩壊剤、
結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、
湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの
医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解し、常法に従
い調剤することにより製造することができる。
【0090】例えば、散剤は前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの
薬理学的に許容される塩に、必要に応じ、適当な賦形
剤、滑沢剤等を加えよく混和して散剤とする。
【0091】錠剤は、前記一般式(I)で表される2−
アシルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの薬理学
的に許容される塩に、必要に応じ、適当な賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等を加え常法に従い打錠して錠剤と
する。錠剤はまた必要に応じ、コーティングを施し、フ
ィルムコート錠、糖衣錠、腸溶性皮錠等にすることがで
きる。
【0092】カプセル剤は、例えば、前記一般式(I)
で表される2−アシルアミノベンズアミド誘導体または
それらの薬理学的に許容される塩に、必要に応じ、適当
な賦形剤、滑沢剤等を加えよく混和した後、適当なカプ
セルに充填してカプセル剤とする。また、常法により顆
粒あるいは細粒とした後充填してもよい。
【0093】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、その有効成分である前記一般式(I)で表され
る2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの
薬理学的に許容される塩の投与量は患者の体重、年齢、
性別、疾患の程度等により適宜決定されるが経口投与の
場合成人1日当たり概ね0.1〜1000mgの範囲
で、非経口投与の場合は、成人1日当たり概ね0.01
〜300mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投
与することができる。
【0094】また、有効成分である前記一般式(I)で
表される2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそ
れらの薬理学的に許容される塩の投与量は、治療する疾
患の種類、患者の症状および治療効果の相違により、適
宜増減することができる。
【0095】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例、実施例および
処方例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容に
限定されるものではない。
【0096】参考例1 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸イソプロピル (E)−3−ヒドロキシケイ皮酸(2g)および炭酸カ
リウム(3.7g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(20ml)懸濁液にヨウ化イソプロピル(2.68m
l)を加え80℃で3日間攪拌した。反応液に水を加え
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
塩化メチレン)で分離精製し、3−イソプロポキシケイ
皮酸イソプロピル(1.20g)を得た。
【0097】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.31(d,J=6.3Hz,6
H),1.34(d,J=6.1Hz,6H),4.5
−4.65(m,1H),5.05−5.2(m,1
H),6.39(d,J=16.0Hz,1H),6.
8−7.3(m,4H),7.62(d,J=16.0
Hz,1H)
【0098】参考例2 参考例1と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−3,5−ジメトキシ−4−エトキシケイ皮酸エ
チル
【0099】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.25−1.5(m,6H),3.
87(s,6H),4.09(q,J=7.1Hz,2
H),4.27(q,J=7.1Hz,2H),6.3
5(d,J=15.9Hz,1H),6.75(s,2
H),7.61(d,J=15.9Hz,1H)
【0100】(E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−
ヒドロキシエトキシ)ケイ皮酸2−ヒドロキシエチル
【0101】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.7−4.45(m,14H),
6.41(d,J=15.9Hz,1H),6.77
(s,2H),7.65(d,J=15.9Hz,1
H)
【0102】参考例3 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸 (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸イソプロピル
(1.1g)のエタノール(10ml)溶液に2規定水
酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、室温で15時
間攪拌した。反応液に1規定塩酸を加え反応液を酸性に
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、(E)−3−イソプロポキ
シケイ皮酸(914mg)を得た。
【0103】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.36(d,J=6.0Hz,6
H),4.5−4.65(m,1H),6.43(d,
J=16.0Hz,1H),6.9−7.4(m,4
H),7.75(d,J=16.0Hz,1H)
【0104】参考例4 参考例3と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−3,5−ジメトキシ−4−エトキシケイ皮酸
【0105】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.37(t,J=7.1Hz,3
H),3.89(s,6H),4.11(q,J=7.
1Hz,2H),6.36(d,J=15.9Hz,1
H),6.78(s,2H),7.71(d,J=1
5.9Hz,1H)
【0106】(E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−
ヒドロキシエトキシ)ケイ皮酸
【0107】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.7−3.8(m,2H),3.9
1(s,6H),4.1−4.25(m,2H),6.
37(d,J=15.9Hz,1H),6.79(s,
2H),7.70(d,J=15.9Hz,1H)
【0108】4−エトキシ−3−メトキシフェニル酢酸
【0109】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.45(t,J=7.0Hz,3
H),3.59(s,2H),3.87(s,3H),
4.08(q,J=7.0Hz,2H),6.7−6.
9(m,3H)
【0110】参考例5 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル o−ブロモ安息香酸エチル(1.0g)、ヨウ化ナトリ
ウム(720mg)及び臭化ニッケル(II)(190
mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に
加え、140℃で4時間攪拌した。反応液にアクリル酸
tert−ブチル(0.7ml)、パラジウム(0)ビ
ス(ジベンジリデンアセトン)(23mg)、トリ−o
−トリルホスフィン(530mg)およびトリエチルア
ミン(0.67ml)を加えてさらに140℃で3時間
攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈して錯体を
ろ去し、希酢酸溶液で洗浄した。溶媒を減圧留去した
後、ジエチルエーテルに溶解し、蒸留水で3回洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:塩化メチレン)で分離精製することにより、
(E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル(676mg)を得た。
【0111】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.41(t,J=7.1Hz,3
H),1.54(s,9H),4.40(q,J=7.
1Hz,2H),6.23(d,J=15.9Hz,1
H),7.35−7.65(m,3H),7.94(d
d,J=7.8,1.4Hz,1H),8.31(d,
J=15.9Hz,1H)
【0112】参考例6 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸 (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸tert−ブ
チル(538mg)をトリフルオロ酢酸(5ml)に加
え、40℃で30分攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣
に少量のジエチルエーテルを加え超音波で処理した後ろ
取し、(E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸(33
9mg)を得た。
【0113】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.34(t,J=7.1Hz,3
H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),6.4
3(d,J=15.9Hz,1H),7.45−7.9
5(m,4H),8.23(d,J=15.9Hz,1
H),12.4−12.65(br,1H)
【0114】参考例7 (E)−3,4−エチレンジオキシケイ皮酸 3,4−エチレンジオキシベンズアルデヒド(2.0
g)およびマロン酸(1.5g)のピリジン(20m
l)溶液にピペリジン(24μl)を加え、20時間加
熱還流した。更にマロン酸(7.5g)を加え、20時
間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣を2規定水
酸化ナトリウム水溶液に溶解した。水溶液を塩化メチレ
ンで洗浄後、濃塩酸を加え酸性にした。析出物をろ取
し、水およびヘキサンで洗浄し、(E)−3,4−エチ
レンジオキシケイ皮酸(1.48g)を得た。
【0115】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:4.2−4.4(m,4H),6.
37(d,J=16.0Hz,1H),6.89(d,
J=8.4Hz,1H),7.18(dd,J=8.
4,2.0Hz,1H),7.24(d,J=2.0H
z,1H),7.48(d,J=16.0Hz,1
H),12.0−12.6(br,1H)
【0116】参考例8 (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)安
息香酸 (E)−2−(2−エトキシカルボニルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(510.8mg)の酢酸(2m
l)溶液に濃塩酸(2ml)を加えて、100℃で5分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣にエタノール(2
ml)および1規定水酸化ナトリウム水溶液(2ml)
を加えて、100℃で4時間撹拌した。反応液を1規定
塩酸で酸性にし、析出物をろ取した後、ジエチルエーテ
ルで洗浄し、(E)−2−(2−カルボキシシンナモイ
ルアミノ)安息香酸(144mg)を得た。
【0117】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.76(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−8.05(m,7H),8.34
(d,J=15.6Hz,1H),8.59(d,J=
7.5Hz,1H),11.40(brs,1H),1
3.0−14.0(br,2H)
【0118】参考例9 (E)−4−アセトキシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸 (E)−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシケイ皮酸
(365mg)の無水酢酸(5ml)溶液に水酸化ナト
リウム(65mg)を加え、100℃で20分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に2規定塩酸を加え酸性
にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧濃縮し、(E)−4−アセト
キシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸(334mg)を得
た。
【0119】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.26(s,3H),3.81
(s,6H),6.64(d,J=16.0Hz,1
H),7.12(s,2H),7.57(d,J=1
6.0Hz,1H),12.3−12.5(br,1
H)
【0120】参考例10 (E)−4−(2−アセトキシエトキシ)−3,5−ジ
メトキシケイ皮酸 (E)−3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)ケイ皮酸(292mg)のピリジン(6ml)
溶液に無水酢酸(0.31ml)を加え、室温で13時
間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に水を加えて酢酸
エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/ジエチルエー
テル=1/1)で分離精製し、(E)−4−(2−アセ
トキシエトキシ)−3,5−ジメトキシケイ皮酸(60
mg)を得た。
【0121】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.09(s,3H),3.88
(s,6H),4.2−4.4(m,4H),6.36
(d,J=15.9Hz,1H),6.78(s,2
H),7.70(d,J=15.9Hz,1H)
【0122】参考例11 2−アミノ−N−(3−フェニルプロピル)ベンズアミ
ド 無水イサト酸(500mg)のN,N−ジメチルホルム
アミド(3ml)溶液に4−ジメチルアミノピリジン
(37mg)および3−フェニルプロピルアミン(43
6mg)を加え室温で1日間攪拌した。反応液に水を加
え酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮し、2−アミノ−N−(3−フェニ
ルプロピル)ベンズアミド(760mg)を得た。
【0123】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.9−2.0(m,2H),2.6
5−2.8(m,2H),3.4−3.55(m,2
H),5.48(brs,2H),5.98(brs,
1H),6.55−6.95(m,2H),7.1−
7.4(m,7H)
【0124】参考例12 2−アミノ−N−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ
チル〕ベンズアミド エタノール(5ml)に無水イサト酸(1.0g)及び
2−(2−アミノエトキシ)エタノール(645mg)
を加え、10分間加熱還流した。溶媒を減圧留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:クロロホルム/メタノール=10/1)により分
離精製し、2−アミノ−N−〔2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル〕ベンズアミド(1.32g)を得た。
【0125】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.05−2.45(br,1H),
3.55−3.85(m,8H),5.25−5.75
(br,2H),6.50−6.75(m,3H),
7.15−7.25(m,1H),7.35(dd,J
=7.9,1.5Hz,1H)
【0126】参考例13 参考例12と同様の方法で以下の化合物を合成した。 2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミ
【0127】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.66(t,J=5.1Hz,1
H),3.50−3.65(m,2H),3.75−
3.9(m,2H),5.50(brs,2H),6.
40−6.75(m,3H),7.15−7.30
(m,1H),7.34(dd,J=7.9,1.5H
z,1H)
【0128】2−アミノ−N−(4−ヒドロキシブチ
ル)ベンズアミド
【0129】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.40−2.00(m,4H),
3.40−3.50(m,2H),3.72(t,J=
6.0Hz,2H),5.30−5.70(br,2
H),6.34(brs,1H),6.55−6.75
(m,2H),7.10−7.40(m,2H)
【0130】2−アミノ−N−(2−ジメチルアミノエ
チル)ベンズアミド
【0131】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.26(s,6H),2.50
(t,J=6.0Hz,2H),3.40−3.55
(m,2H),5.54(brs,2H),6.60−
6.80(m,3H),7.15−7.25(m,1
H),7.35(dd,J=7.8,1.4Hz,1
H)
【0132】2−アミノ−N−〔2−〔ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ〕エチル〕ベンズアミド
【0133】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.61(t,J=5.0Hz,4
H),2.69(t,J=5.5Hz,2H),3.4
−3.5(m,2H),3.57(t,J=5.0H
z,4H),5.41(brs,2H),6.6−7.
35(m,4H),7.40(dd,J=7.8,1.
3Hz,1H)
【0134】1−(2−アミノベンゾイル)−4−ヒド
ロキシピペリジン
【0135】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.4−2.0(m,4H),3.0
−3.4(m,3H),3.6−4.5(m,5H),
6.6−6.8(m,2H),7.03(dd,J=
7.9,1.6Hz,1H),7.1−7.2(m,1
H)
【0136】参考例14 (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)安息香酸 N−カルボキシメチルカルボニルアントラニル酸(5
g)および4−ジメチルアミノベンズアルデヒド(3.
43g)のトルエン(50ml)溶液にピペリジン
(2.22ml)を加え、Dean−Starkトラッ
プを付けて18時間加熱還流した。トルエンを減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:酢酸エチル)で分離精製した後、得られた結晶を
ジエチルエーテルで洗浄し、(E)−2−(4−ジメチ
ルアミノシンナモイル)アミノ安息香酸(1.14g)
を得た。
【0137】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.98(s,6H),6.54
(d,J=15.5Hz,1H),6.73(d,J=
8.9Hz,2H),7.1−7.7(m,5H),
8.00(dd,J=7.9,1.6Hz,1H),
8.63(d,J=8.4Hz,1H),11.25
(s,1H),13.3−13.9(br,1H)
【0138】参考例15 (E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)安息香酸(500mg)を無水酢酸(10ml)に
溶かし、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、
(E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(480mg)を得た。
【0139】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.04(s,6H),6.56
(d,J=15.9Hz,1H),6.65−7.85
(m,8H),8.19(dd,J=7.9,1.4H
z,1H)
【0140】参考例16 (E)−6,7−ジメトキシ−2−(3,4−ジメトキ
シスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン 4,5−ジメトキシアントラニル酸(435mg)のピ
リジン(10ml)溶液に(E)−3,4−ジメトキシ
ケイ皮酸クロリド(500mg)を加えて室温で2時間
攪拌した後、無水酢酸(642mg)を加え室温で13
時間攪拌した。反応液を水にあけ攪拌した後、析出物を
ろ取し、(E)−6,7−ジメトキシ−2−(3,4−
ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4
−オン(635mg)を得た。
【0141】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.81(s,3H),3.83
(s,3H),3.89(s,3H),3.94(s,
3H),6.85(d,J=16.1Hz,1H),
7.00(d,J=8.4Hz,1H),7.09
(s,1H),7.25−7.5(m,3H),7.6
7(d,J=16.1Hz,1H)
【0142】参考例17 (E)−6,7−ジメトキシ−2−(3,4,5−トリ
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン 4,5−ジメトキシアントラニル酸(423mg)のピ
リジン(5ml)溶液に(E)−3,4,5−トリメト
キシケイ皮酸クロリド(500mg)を加え室温で1時
間攪拌した後、無水酢酸(510mg)を加え室温で1
3時間攪拌した。反応液を水にあけ攪拌した後、析出物
をろ取し、得られた析出物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/ジエチルエーテ
ル=10/1)で分離精製し、(E)−6,7−ジメト
キシ−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(562mg)を
得た。
【0143】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.90(s,3H),3.91
(s,3H),4.00(s,3H),4.02(s,
3H),6.68(d,J=16.0Hz,1H),
6.82(s,2H),7.02(s,2H),7.5
5(s,2H),7.75(d,J=16.0Hz,1
H)
【0144】参考例18 (E)−2−(2−カルボキシスチリル)−3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)安
息香酸(70mg)をピリジン(1ml)に溶かし、無
水酢酸(42.5μl)を加え室温で3日間攪拌した。
反応液を1規定塩酸で酸性にし、析出物をろ取した後、
1規定塩酸および水で洗浄し、(E)−2−(2−カル
ボキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン(32.6mg)を得た。
【0145】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.92(d,J=16.1Hz,
1H),7.5−8.2(m,8H),8.53(d,
J=16.1Hz,1H),13.33(brs,1
H)
【0146】参考例19 参考例15〜18と同様の方法で以下の化合物を合成し
た。 (E)−6,7−ジメトキシ−2−(4−エトキシ−3
−メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4
−オン
【0147】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.34(t,J=6.9Hz,3
H),3.83(s,3H),3.89(s,3H),
3.94(s,3H),4.06(q,J=6.9H
z,2H),6.83(d,J=16.1Hz,1
H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),7.0
8(s,1H),7.20−7.5(m,3H),7.
66(d,J=16.1Hz,1H)
【0148】(E)−6−アセトキシ−2−(3,4,
5−トリメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オン
【0149】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.32(s,3H),3.71
(s,3H),3.85(s,6H),7.05(d,
J=16.1Hz,1H),7.19(s,2H),
7.65−7.9(m,4H)
【0150】(E)−8−アセトキシ−2−(3,4,
5−トリメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オン
【0151】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.47(s,3H),3.91
(s,3H),3.93(s,6H),6.67(d,
J=16.0Hz,1H),6.83(s,2H),
7.45−7.6(m,2H),7.76(d,J=1
6.0Hz,1H),8.12(dd,J=7.6,
1.7Hz,1H)
【0152】(E)−2−(3,4−ジメトキシスチリ
ル)−6−メトキシ−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン
【0153】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.92(s,3H),3.936
(s,3H),3.938(s,3H),6.66
(d,J=16.0Hz,1H),6.91(d,J=
8.3Hz,1H),7.1−7.45(m,3H),
7.53(d,J=8.9Hz,1H),7.61
(d,J=2.9Hz,1H),7.76(d,J=1
6.0Hz,1H)
【0154】参考例20 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル (E)−3,4−ジメトキシケイ皮酸クロリド(147
mg)および5−ヒドロキシアントラニル酸メチル(1
00mg)をピリジン(2ml)に加え、80℃で5時
間加熱した。反応液を水にあけ攪拌した後、析出物をろ
取した。得られた析出物を1規定塩酸及び水で洗浄し、
(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル(100mg)を
得た。
【0155】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,3H),3.83
(s,3H),3.85(s,3H),6.78(d,
J=15.5Hz,1H),6.95−7.4(m,5
H),7.51(d,J=15.5Hz,1H),8.
16(d,J=9.0Hz,1H),9.68(br
s,1H),10.42(s,1H)
【0156】参考例21 2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸 アントラニル酸(2.00g)および無水イサト酸
(2.38g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(2
1.9ml)及び水(10ml)の混液に加え、80℃
で1時間撹拌した。反応液に酢酸(2.5ml)を加え
た後、析出した固体をろ取し、メタノールで再結晶し
て、2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸
(1.49g)を得た。
【0157】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.5−7.0(m,2H),7.
1−7.8(m,4H),8.04(dd,J=7.
9,1.6Hz,1H),8.65(d,J=8.4H
z,1H),11.93(s,1H)
【0158】参考例22 2−(2−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オン 2−(2−アミノベンゾイルアミノ)安息香酸(1.4
9g)を濃硫酸(15ml)中室温で30分間撹拌し
た。反応溶液を水に注ぎ、析出した固体をろ取し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、2−(2
−アミノフェニル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン(884mg)を得た。
【0159】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.55−6.7(m,1H),
6.87(d,J=8.4Hz,1H),7.2−7.
65(m,4H),7.7−8.0(m,3H),8.
12(dd,J=7.8,1.4Hz,1H)
【0160】実施例1 (E)−2−(3−エトキシシンナモイルアミノ)ベン
ズアミド(化合物1) (E)−3−エトキシケイ皮酸(448mg)のトルエ
ン(2.5ml)懸濁液に塩化チオニル(826mg)
および触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを加え
て、80℃で3時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮
し、得られた残渣に2−アミノベンズアミド(314m
g)およびピリジン(8ml)を加え、130℃で3時
間加熱還流した。反応液を水にあけ攪拌した後、析出物
をろ取した。得られた析出物を1規定塩酸、飽和重曹
水、水及びジエチルエーテルで順次洗浄し、(E)−2
−(3−エトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
(458mg)を得た。
【0161】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.4−1.5(m,3H),4.0
8(q,J=7.0Hz,2H),6.48(brs,
1H),6.59(d,J=15.5Hz,1H),
6.8−7.8(m,9H),8.76(d,J=8.
4Hz,1H),11.86(brs,1H)
【0162】実施例2 (E)−2−(3−イソプロポキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物2) (E)−3−イソプロポキシケイ皮酸(500mg)の
トルエン(5ml)懸濁液に塩化チオニル(3ml)お
よびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、80℃
で30分間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣を
テトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、氷冷下2−
アミノベンズアミド(693mg)を加え室温で5分間
攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出
液を1規定塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で順次洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、
(E)−2−(3−イソプロポキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(738mg)を得た。
【0163】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.28(d,J=6.0Hz,6
H),4.65−4.8(m,1H),6.83(d,
J=15.6Hz,1H),6.9−7.9(m,9
H),8.30(brs,1H),8.57(dd,J
=8.4,1.0Hz,1H),11.85(s,1
H)
【0164】実施例3 (E)−2−(2−エトキシカルボニルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物3) (E)−2−エトキシカルボニルケイ皮酸(295m
g)のトルエン(2ml)溶液に塩化チオニル(195
μl)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加
え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、
残渣をテトラヒドロフラン(1ml)に溶解し、氷冷下
で2−アミノベンズアミド(456mg)のテトラヒド
ロフラン(1ml)溶液に滴下した。室温で5分間攪拌
した後、析出した塩をろ去して、溶媒を減圧留去した。
残渣を1規定塩酸、1規定水酸化ナトリウム水溶液、蒸
留水およびジエチルエーテルで順次洗浄し、(E)−2
−(2−エトキシカルボニルシンナモイルアミノ)ベン
ズアミド(418mg)を得た。
【0165】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.41(t,J=7.1Hz,3
H),4.42(q,J=7.1Hz,2H),5.3
−6.4(br,2H),6.46(d,J=15.6
Hz,1H),7.0−7.7(m,6H),7.95
(dd,J=7.9,1.2Hz,1H),8.44
(d,J=15.6Hz,1H),8.82(dd,J
=8.7,1.1Hz,1H),11.52(s,1
H)
【0166】実施例4 実施例1〜3と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物4)
【0167】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,3H),3.84
(s,3H),6.71(d,J=15.7Hz,1
H),6.95−7.9(m,8H),8.28(br
s,1H),8.59(dd,J=8.4,0.9H
z,1H),11.80(s,1H)
【0168】(E)−2−(2,3−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物5)
【0169】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.78(s,3H),3.83
(s,3H),6.77(d,J=15.9Hz,1
H),7.0−7.9(m,8H),8.31(br
s,1H),8.57(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),11.98(s,1H)
【0170】(E)−2−(3−ベンジルオキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物6)
【0171】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:5.17(s,2H),6.85
(d,J=15.6Hz,1H),7.0−7.9
(m,14H),8.31(brs,1H),8.5−
8.65(m,1H),11.88(s,1H)
【0172】(E)−2−(3−ブトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物7)
【0173】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.95(t,J=7.4Hz,3
H),1.4−1.8(m,4H),4.03(t,J
=6.5Hz,2H),6.85(d,J=15.7H
z,1H),6.9−7.9(m,9H),8.30
(brs,1H),8.57(dd,J=8.3,0.
9Hz,1H),11.85(s,1H)
【0174】(E)−2−(4−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物8)
【0175】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,3H),6.64
(d,J=15.6Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.27(brs,1H),8.57
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.84
(s,1H)
【0176】(E)−2−(4−エトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物9)
【0177】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.34(t,J=6.9Hz,3
H),4.08(q,J=6.9Hz,2H),6.6
3(d,J=15.6Hz,1H),6.9−7.85
(m,9H),8.27(brs,1H),8.5−
8.7(m,1H),11.84(s,1H)
【0178】(E)−2−(3−シクロヘキシルメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物10)
【0179】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.8−2.0(m,11H),
3.84(d,J=6.1Hz,2H),6.5−8.
1(m,10H),8.32(brs,1H),8.5
7(d,J=8.2Hz,1H),11.85(s,1
H)
【0180】(E)−2−(3−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物11)
【0181】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.81(s,3H),6.84
(d,J=15.7Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.30(brs,1H),8.57
(d,J=8.2Hz,1H),11.87(s,1
H)
【0182】(E)−2−(2,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物12)
【0183】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.84(s,3H),3.88
(s,3H),5.2−6.2(br,2H),6.4
6(d,J=2.4Hz,1H),6.51(dd,J
=8.4,2.3Hz,1H),6.61(d,J=1
5.6Hz,1H),7.0−7.6(m,4H),
7.95(d,J=15.7Hz,1H),8.8−
8.9(m,1H),11.29(brs,1H)
【0184】(E)−2−(2,5−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物13)
【0185】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.82
(s,3H),6.82(d,J=15.7Hz,1
H),6.9−8.6(m,10H),11.86
(s,1H)
【0186】(E)−2−(3−ニトロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物14)
【0187】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:7.0−8.7(m,12H),1
1.89(s,1H)
【0188】(E)−2−(4−メチルシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物15)
【0189】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.33(s,3H),6.73
(d,J=15.6Hz,1H),7.1−7.9
(m,9H),8.29(brs,1H),8.57
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.89
(s,1H)
【0190】(E)−2−(3−エトキシ−4−メトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物16)
【0191】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.35(t,J=6.9Hz,3
H),3.79(s,3H),4.09(q,J=6.
9Hz,2H),6.70(d,J=15.5Hz,1
H),6.9−7.9(m,8H),8.29(br
s,1H),8.58(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),11.78(s,1H)
【0192】(E)−2−(4−エトキシ−3−メトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物17)
【0193】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.33(t,J=6.9Hz,3
H),3.83(s,3H),4.05(q,J=6.
9Hz,2H),6.71(d,J=15.5Hz,1
H),6.9−8.4(m,9H),8.59(dd,
J=8.4,1.0Hz,1H),11.80(s,1
H)
【0194】(E)−2−(4−シアノシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物18)
【0195】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:7.03(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−8.4(m,10H),8.57(d
d,J=8.3,0.9Hz,1H),11.95
(s,1H)
【0196】(E)−N−ブチル−2−(3,4−ジメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物1
9)
【0197】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:0.98(t,J=7.3Hz,3
H),1.3−1.8(m,4H),3.46(td,
J=7.1,5.7Hz,2H),3.92(s,3
H),3.96(s,3H),6.28(brs,1
H),6.48(d,J=15.5Hz,1H),6.
87(d,J=8.2Hz,1H),7.0−7.6
(m,5H),7.68(d,J=15.6Hz,1
H),8.75(dd,J=8.4,0.9Hz,1
H),11.30(s,1H)
【0198】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(3−フェニルプロピル)ベンズ
アミド(化合物20)
【0199】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.95−2.05(m,2H),
2.76(t,J=7.4Hz,2H),3.45−
3.55(m,2H),3.92(s,3H),3.9
5(s,3H),6.28(brs,1H),6.47
(d,J=15.5Hz,1H),6.8−7.55
(m,11H),7.67(d,J=15.5Hz,1
H),8.65−8.8(m,1H),11.29
(s,1H)
【0200】(E)−2−(2−エトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物21)
【0201】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.50(t,J=6.9Hz,3
H),4.12(q,J=6.9Hz,2H),6.2
6(brs,1H),6.73(d,J=15.7H
z,1H),6.8−7.8(m,8H),8.03
(d,J=15.7Hz,1H),8.79(dd,J
=8.4,0.8Hz,1H),11.71(s,1
H)
【0202】(E)−2−(3−クロロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物22)
【0203】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.95(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−8.6(m,11H),11.88
(s,1H)
【0204】(E)−2−(3−フルオロシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物23)
【0205】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.93(d,J=15.6Hz,
1H),7.1−7.95(m,9H),8.32(b
rs,1H),8.58(dd,J=8.3,0.9H
z,1H),11.91(s,1H)
【0206】(E)−2−(2−メトキシシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物24)
【0207】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.88(s,3H),6.76
(d,J=15.7Hz,1H),6.9−7.9
(m,9H),8.30(brs,1H),8.58
(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),11.92
(s,1H)
【0208】(E)−2−(2,4,5−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物25)
【0209】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.84
(s,3H),3.87(s,3H),6.68(d,
J=15.6Hz,1H),6.72(s,1H),
7.0−7.9(m,6H),8.28(brs,1
H),8.58(d,J=8.3Hz,1H),11.
75(s,1H)
【0210】(E)−2−(3,4,5−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物26)
【0211】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.69(s,3H),3.84
(s,6H),6.83(d,J=15.5Hz,1
H),7.07(s,2H),7.1−8.7(m,7
H),11.80(s,1H)
【0212】(E)−2−シンナモイルアミノベンズア
ミド(化合物27)
【0213】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.80(d,J=15.7Hz,
1H),7.1−7.9(m,10H),8.28(b
rs,1H),8.57(dd,J=8.4,0.9H
z,1H),11.91(s,1H)
【0214】(E)−2−(4−クロロシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物28)
【0215】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.85(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−7.9(m,9H),8.28(br
s,1H),8.57(d,J=7.8Hz,1H),
11.90(s,1H)
【0216】(E)−2−(4−ヒドロキシ−3−メト
キシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物29)
【0217】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.98(s,3H),6.09(b
rs,1H),6.58(d,J=15.8Hz,1
H),6.9−8.2(m,8H)
【0218】(E)−2−(3,4−メチレンジオキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物30)
【0219】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.20(s,2H),6.80
(d,J=15.5Hz,1H),7.07(d,J=
8.0Hz,1H),7.2−8.0(m,7H),
8.39(brs,1H),8.70(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0220】(E)−2−(2,3,4−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物31)
【0221】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.77(s,3H),3.84
(s,3H),3.85(s,3H),6.68(d,
J=15.8Hz,1H),6.89(d,J=8.8
Hz,1H),7.05−8.4(m,7H),8.5
9(d,J=8.3Hz,1H),11.93(s,1
H)
【0222】(E)−2−(3,5−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド(化合物32)
【0223】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.80(s,6H),6.45−
7.9(m,9H),8.30(brs,1H),8.
57(d,J=7.6Hz,1H),11.83(s,
1H)
【0224】(E)−2−(4−アセチルシンナモイル
アミノ)ベンズアミド(化合物33)
【0225】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.60(s,3H),6.96
(d,J=15.7Hz,1H),7.1−7.85
(m,5H),7.87(d,J=8.4Hz,2
H),7.98(d,J=8.4Hz,2H),8.2
8(brs,1H),8.57(dd,J=8.4,
1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0226】(E)−2−(4−メチルスルホニルシン
ナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物34)
【0227】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.24(s,3H),7.01
(d,J=15.7Hz,1H),7.1−7.85
(m,5H),7.95(d,J=8.6Hz,2
H),7.99(d,J=8.6Hz,2H),8.2
8(brs,1H),8.56(dd,J=8.4,
1.0Hz,1H),11.94(s,1H)
【0228】(E)−2−(3,5−ジメトキシ−4−
エトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物3
5)
【0229】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.37(t,J=7.1Hz,3
H),3.90(s,6H),4.10(q,J=7.
1Hz,2H),5.45−6.45(br,2H),
6.51(d,J=15.5Hz,1H),6.80
(s,2H),7.05−7.6(m,3H),7.6
5(d,J=15.5Hz,1H),8.82(dd,
J=8.8,1.1Hz,1H),11.44(s,1
H)
【0230】(E)−2−(2,4,6−トリメトキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物36)
【0231】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.84(s,3H),3.88
(s,6H),6.31(s,2H),6.78(d,
J=15.8Hz,1H),7.05−7.85(m,
4H),7.91(d,J=15.8Hz,1H),
8.27(brs,1H),8.60(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),11.86(s,1H)
【0232】(E)−2−(3,4−エチレンジオキシ
シンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物37)
【0233】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:4.2−4.4(m,4H),6.
65(d,J=15.6Hz,1H),6.89(d,
J=8.4Hz,1H),7.1−7.9(m,7
H),8.29(brs,1H),8.57(d,J=
8.4Hz,1H),11.81(s,1H)
【0234】実施例5 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
(化合物38) 2−アミノ−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズ
アミド(500mg)をテトラヒドロフラン(10m
l)に溶かし、トリエチルアミン(370μl)次いで
(E)−3,4−ジメトキシケイ皮酸クロリド(600
mg)を加え、室温で15時間攪拌した。反応液に水を
加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残渣をアミノプロピル
化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢
酸エチル)で分離精製し、(E)−2−(3,4−ジメ
トキシシンナモイルアミノ)−N−(2−ジメチルアミ
ノエチル)ベンズアミド(416mg)を得た。
【0235】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.28(s,6H),2.55
(t,J=5.9Hz,2H),3.45−3.55
(m,2H),3.92(s,3H),3.96(s,
3H),6.49(d,J=15.5Hz,1H),
6.87(d,J=8.3Hz,1H),7.00−
7.20(m,4H),7.45−7.55(m,2
H),7.69(d,J=15.5Hz,1H),8.
78(d,J=8.0Hz,1H),11.48(s,
1H)
【0236】実施例6 実施例5と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(4
−エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)ベンズ
アミド(化合物39)
【0237】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.49(t,J=7.0Hz,3
H),2.29(s,6H),2.55(t,J=5.
9Hz,2H),3.45−3.6(m,2H),3.
95(s,3H),4.15(q,J=7.0Hz,2
H),6.49(d,J=15.5Hz,1H),6.
87(d,J=8.4Hz,1H),6.95−7.6
(m,6H),7.68(d,J=15.5Hz,1
H),8.79(d,J=8.7Hz,1H),11.
47(s,1H)
【0238】(E)−N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(化合物40)
【0239】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.29(s,6H),2.56
(t,J=5.9Hz,2H),3.45−3.60
(m,2H),3.88(s,3H),3.92(s,
6H),6.53(d,J=15.5Hz,1H),
6.80(s,2H),7.05−7.6(m,4
H),7.65(d,J=15.5Hz,1H),8.
78(d,J=8.3Hz,1H),11.51(s,
1H)
【0240】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−〔2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル〕ベンズアミド(化合物41)
【0241】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.05−3.15(m,1H),
3.60−3.85(m,8H),3.93(s,3
H),3.97(s,3H),6.43(d,J=1
5.5Hz,1H),6.88(d,J=8.3Hz,
1H),6.95−7.05(m,1H),7.12
(d,J=1.8Hz,1H),7.17(dd,J=
8.3,1.8Hz,1H),7.35−7.50
(m,3H),7.69(d,J=15.5Hz,1
H),8.56(d,J=8.3Hz,1H),11.
15(s,1H)
【0242】(E)−N−〔2−(2−ヒドロキシエト
キシ)エチル〕−2−(3,4,5−トリメトキシシン
ナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物42)
【0243】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.90−3.00(m,1H),
3.60−3.85(m,8H),3.89(s,3
H),3.93(s,6H),6.48(d,J=1
5.5Hz,1H),6.82(s,2H),6.95
−7.05(m,1H),7.25−7.55(m,3
H),7.66(d,J=15.5Hz,1H),8.
55−8.65(m,1H),11.21(s,1H)
【0244】(E)−2−(4−エトキシ−3−メトキ
シシンナモイルアミノ)−N−〔2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エチル〕ベンズアミド(化合物43)
【0245】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.49(t,J=7.0Hz,3
H),2.85−3.00(br,1H),3.60−
3.85(m,8H),3.95(s,3H),4.1
5(q,J=7.0Hz,2H),6.43(d,J=
15.5Hz,1H),6.87(d,J=8.2H
z,1H),6.95−7.5(m,6H),7.68
(d,J=15.5Hz,1H),8.59(d,J=
8.3Hz,1H),11.16(s,1H)
【0246】(E)−N−(2−ヒドロキシエチル)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド(化合物44)
【0247】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.37(t,J=5.0Hz,1
H),3.55−3.70(m,2H),3.80−
4.00(m,11H),6.50(d,J=15.5
Hz,1H),6.80(s,2H),6.85−6.
95(m,1H),7.00−7.15(m,1H),
7.45−7.55(m,2H),7.65(d,J=
15.5Hz,1H),8.65−8.75(m,1
H),11.26(s,1H)
【0248】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズ
アミド(化合物45)
【0249】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.40−2.65(br,1H),
3.60−3.95(m,7H),3.96(s,3
H),6.45(d,J=15.5Hz,1H),6.
80−7.20(m,5H),7.40−7.55
(m,2H),7.68(d,J=15.5Hz,1
H),8.6−8.75(m,1H),11.20
(s,1H)
【0250】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(4−ヒドロキシブチル)ベンズ
アミド(化合物46)
【0251】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.40−1.70(m,4H),
3.20−3.50(m,4H),3.80(s,3
H),3.84(s,3H),4.40(t,J=5.
1Hz,1H),6.75(d,J=15.5Hz,1
H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),7.1
0−7.60(m,5H),7.75(dd,J=7.
9,1.4Hz,1H),8.55(dd,J=8.
4,1.0Hz,1H),8.70−8.80(m,1
H),11.49(s,1H)
【0252】(E)−N−(4−ヒドロキシブチル)−
2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)
ベンズアミド(化合物47)
【0253】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.40−1.70(m,4H),
3.20−3.50(m,4H),3.70(s,3
H),3.85(s,6H),4.41(t,J=5.
1Hz,1H),6.85(d,J=15.5Hz,1
H),7.08(s,2H),7.10−7.60
(m,3H),7.75(dd,J=7.9,1.4H
z,1H),8.55(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),8.70−8.85(m,1H),11.
52(s,1H)
【0254】(E)−2−(3−エトキシ−4−メトキ
シシシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアミド(化合物48)
【0255】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.52(t,J=7.0Hz,3
H),2.44(t,J=5.1Hz,1H),3.5
5−3.70(m,2H),3.80−4.00(m,
5H),4.17(q,J=7.0Hz,2H),6.
44(d,J=15.5Hz,1H),6.80−7.
20(m,5H),7.40−7.55(m,2H),
7.67(d,J=15.5Hz,1H),8.65−
8.75(m,1H),11.20(s,1H)
【0256】(E)−N−〔2−〔ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕エチル〕−2−(3,4−ジメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物49)
【0257】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.45−3.65(m,12H),
3.92(s,3H),3.96(s,3H),6.4
6(d,J=15.5Hz,1H),6.87(d,J
=8.3Hz,1H),6.95−7.45(m,4
H),7.54(dd,J=7.8,1.2Hz,1
H),7.67(d,J=15.5Hz,1H),8.
05(t,J=5.3Hz,1H),8.47(d,J
=8.3Hz,1H),11.11(s,1H)
【0258】(E)−N−〔2−〔ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕エチル〕−2−(3,4,5−トリ
メトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物5
0)
【0259】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.56(t,J=4.6Hz,4
H),2.69(t,J=5.1Hz,2H),3.4
5−3.65(m,6H),3.89(s,3H),
3.92(s,6H),6.51(d,J=15.5H
z,1H),6.81(s,2H),6.95−7.5
(m,2H),7.55(dd,J=7.9,1.3H
z,1H),7.65(d,J=15.5Hz,1
H),8.04(t,J=5.3Hz,1H),8.5
0(dd,J=8.3,0.8Hz,1H),11.1
8(s,1H)
【0260】(E)−4−〔2−(3,4,5−トリメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンゾイル〕モルホリン
(化合物51)
【0261】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.5−3.85(m,8H),3.
89(s,3H),3.92(s,6H),6.46
(d,J=15.5Hz,1H),6.79(s,2
H),7.05−7.5(m,3H),7.65(d,
J=15.5Hz,1H),8.42(d,J=8.2
Hz,1H),9.18(brs,1H)
【0262】(E)−1−〔2−(3,4,5−トリメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンゾイル〕ピロリジン
(化合物52)
【0263】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.8−2.1(m,4H),3.5
4(t,J=6.5Hz,2H),3.69(t,J=
7.1Hz,2H),3.89(s,3H),3.92
(s,6H),6.48(d,J=15.5Hz,1
H),6.79(s,2H),7.05−7.5(m,
3H),7.64(d,J=15.5Hz,1H),
8.51(d,J=7.7Hz,1H),9.95(b
rs,1H)
【0264】(E)−4−ヒドロキシ−1−〔2−
(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベン
ゾイル〕ピペリジン(化合物53)
【0265】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.2−3.75(m,12H),
3.83(s,6H),6.89(d,J=15.7H
z,1H),6.98(s,2H),7.15−7.7
(m,5H),9.78(s,1H)
【0266】実施例7 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物54) (E)−2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(100mg)およびジ
メチルアミン塩酸塩(80mg)にピリジン(1ml)
およびトリエチルアミン(0.13ml)を加え、11
5℃で18時間撹拌した。冷後、反応液に2規定塩酸を
加え酸性溶液とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を重
曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧濃縮し、(E)−2−(3,4−ジメトキシ
シンナモイルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミド
(95mg)を得た。
【0267】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.0−3.25(m,6H),3.
92(s,3H),3.95(s,3H),6.44
(d,J=15.5Hz,1H),6.8−7.8
(m,7H),8.39(d,J=8.3Hz,1
H),9.34(s,1H)
【0268】実施例8 (E)−2−(4−ジメチルアミノシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物55) (E)−2−(4−ジメチルアミノスチリル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(200mg)をメタノ
ール(5ml)および塩化メチレン(5ml)の混合溶
媒に溶かし、28%アンモニア水(2ml)を加え50
℃で10分間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、得られ
た残渣を塩化メチレンで洗浄し、(E)−2−(4−ジ
メチルアミノシンナモイルアミノ)ベンズアミド(24
mg)を得た。
【0269】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.98(s,6H),6.46
(d,J=15.5Hz,1H),6.72(d,J=
8.8Hz,2H),7.05−7.6(m,5H),
7.70(brs,1H),7.80(d,J=6.9
Hz,1H),8.27(brs,1H),8.59
(d,J=8.1Hz,1H),11.79(s,1
H)
【0270】実施例9 (E)−4,5−ジメトキシ−2−(3,4−ジメトキ
シシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアミド(化合物56) (E)−6,7−ジメトキシ−2−(3,4−ジメトキ
シスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
(100mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2m
l)溶液に2−アミノエタノール(50mg)を加え室
温で24時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣
に塩化メチレンおよびジエチルエーテルを加えて結晶化
させ、ろ取した結晶をジエチルエーテルで洗浄し、
(E)−4,5−ジメトキシ−2−(3,4−ジメトキ
シシンナモイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアミド(87mg)を得た。
【0271】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.3−3.45(m,2H),
3.5−3.65(m,2H),3.79(s,3
H),3.80(s,3H),3.81(s,3H),
3.84(s,3H),4.80(t,J=5.6H
z,1H),6.71(d,J=15.5Hz,1
H),6.98(d,J=8.5Hz,1H),7.1
5−7.45(m,3H),7.51(d,J=15.
5Hz,1H),8.40(s,1H),8.67
(t,J=5.5Hz,1H),11.96(s,1
H)
【0272】実施例10 (E)−4,5−ジメトキシ−2−(3,4,5−トリ
メトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物5
7) (E)−6,7−ジメトキシ−2−(3,4,5−トリ
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン(562mg)を28%アンモニア水(50ml)
に加え、室温で7時間攪拌した。析出物をろ取し、水、
塩化メチレン/メタノールの混合溶媒及び塩化メチレン
で順次洗浄し、(E)−4,5−ジメトキシ−2−
(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベン
ズアミド(302mg)を得た。
【0273】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.70(s,3H),3.75−
3.95(m,12H),6.78(d,J=15.6
Hz,1H),7.04(s,2H),7.39(s,
1H),7.45−7.65(m,2H),8.21
(brs,1H),8.43(s,1H),12.24
(s,1H)
【0274】実施例11 実施例7〜10と同様の方法で以下の化合物を合成し
た。 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−メチルベンズアミド(化合物58)
【0275】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.03(d,J=4.9Hz,3
H),3.93(s,3H),3.96(s,3H),
6.38(brs,1H),6.49(d,J=15.
5Hz,1H),6.8−7.6(m,6H),7.6
9(d,J=15.5Hz,1H),8.74(d,J
=8.3Hz,1H),11.30(s,1H)
【0276】(E)−N−シクロヘキシルメチル−2−
(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミ
ド(化合物59)
【0277】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:0.8−1.8(m,11H),
3.1−3.2(m,2H),3.80(s,3H),
3.84(s,3H),6.74(d,J=15.5H
z,1H),6.9−7.8(m,7H),8.52
(d,J=8.4Hz,1H),8.7−8.8(m,
1H),11.44(s,1H)
【0278】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−ヒドロキシベンズアミド(化合物
60)
【0279】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.93(s,3H),3.94
(s,3H),6.68(d,J=16.0Hz,1
H),6.85−7.85(m,7H),8.22(d
d,J=7.9,1.5Hz,1H)
【0280】(E)−4,5−ジメトキシ−2−(4−
エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)−N−
(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(化合物61)
【0281】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.33(t,J=7.0Hz,3
H),3.2−3.6(m,4H),3.80(s,3
H),3.81(s,3H),3.84(s,3H),
4.05(q,J=7.0Hz,2H),4.7−4.
9(m,1H),6.70(d,J=15.5Hz,1
H),6.96(d,J=8.3Hz,1H),7.1
−7.4(m,3H),7.51(d,J=15.5H
z,1H),8.40(s,1H),8.6−8.75
(m,1H),11.95(s,1H)
【0282】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−
メトキシベンズアミド(化合物62)
【0283】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.2−3.6(m,4H),3.
79(s,3H),3.80(s,3H),3.83
(s,3H),4.80(t,J=5.7Hz,1
H),6.73(d,J=15.5Hz,1H),6.
98(d,J=8.4Hz,1H),7.05−7.4
5(m,4H),7.50(d,J=15.5Hz,1
H),8.35−8.8(m,2H),11.09
(s,1H)
【0284】(E)−5−ヒドロキシ−2−(3,4,
5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
(化合物63)
【0285】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.69(s,3H),3.84
(s,6H),6.79(d,J=15.5Hz,1
H),6.85−7.2(m,4H),7.48(d,
J=15.5Hz,1H),7.60(brs,1
H),8.15(brs,1H),8.29(d,J=
8.9Hz,1H),9.53(brs,1H),1
1.14(s,1H)
【0286】(E)−3−ヒドロキシ−2−(3,4,
5−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
(化合物64)
【0287】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.70(s,3H),3.84
(s,6H),6.9−7.6(m,8H),7.90
(brs,1H),9.80−9.95(br,1
H),10.50−10.65(br,1H)
【0288】(E)−4,5−ジメトキシ−2−(4−
エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)ベンズア
ミド(化合物65)
【0289】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.34(t,J=6.9Hz,3
H),3.80(s,3H),3.81(s,3H),
3.83(s,3H),4.05(q,J=6.9H
z,2H),6.67(d,J=15.5Hz,1
H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),7.1
−7.65(m,5H),8.22(brs,1H),
8.44(s,1H),12.23(s,1H)
【0290】(E)−4,5−ジメトキシ−2−(3,
4−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化
合物66)
【0291】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.65−4.05(m,12
H),6.68(d,J=15.6Hz,1H),6.
99(d,J=8.4Hz,1H),7.15−7.7
(m,5H),8.15−8.25(br,1H),
8.43(s,1H),12.23(s,1H)
【0292】(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナ
モイルアミノ)−5−メトキシベンズアミド(化合物6
7)
【0293】H−NMR(CDOD,400MH
z)δ ppm:3.89(s,3H),3.96
(s,3H),3.99(s,3H),6.56(d,
J=15.6Hz,1H),6.97(d,J=8.5
Hz,1H),7.05−7.4(m,4H),7.6
4(d,J=15.6Hz,1H),8.54(d,J
=9.1Hz,1H)
【0294】実施例12 (E)−2−(2−カルボキシシンナモイルアミノ)ベ
ンズアミド(化合物68) (E)−2−(2−カルボキシスチリル)−3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン(20mg)を氷冷下28%
アンモニア水(1ml)に加え10分間攪拌した。反応
液に1規定塩酸を加えて酸性にし、析出物をろ取した後
水洗し、(E)−2−(2−カルボキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド(21mg)を得た。
【0295】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:6.69(d,J=15.6Hz,
1H),7.45−7.95(m,8H),8.25−
8.40(m,2H),8.59(d,J=8.4H
z,1H),11.95(s,1H),13.24(b
rs,1H)
【0296】実施例13 (E)−2−(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシ
ンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物69) (E)−4−アセトキシ−3,5−ジメトキシケイ皮酸
(70mg)のトルエン(1ml)溶液に塩化チオニル
(38μl)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴
を加え、80℃で30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣にピリジン(1ml)および2−アミノベンズ
アミド(43mg)を加え、115℃で10分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、残渣に2規定塩酸を加え酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で
分離精製し、得られた(E)−2−(4−アセトキシ−
3,5−ジメトキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド
にメタノール(1ml)および炭酸カリウム(36m
g)を加えて室温で5分間攪拌した。溶媒を減圧留去し
た後2規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した
後、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:酢
酸エチル)で分離精製し、(E)−2−(3,5−ジメ
トキシ−4−ヒドロキシシンナモイルアミノ)ベンズア
ミド(7mg)を得た。
【0297】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.84(s,6H),6.71
(d,J=15.3Hz,1H),7.04(s,2
H),7.1−7.85(m,5H),8.32(br
s,1H),8.61(d,J=8.3Hz,1H),
8.90(brs,1H),11.78(s,1H)
【0298】実施例14 (E)−2−〔3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)シンナモイルアミノ〕ベンズアミド(化
合物70) (E)−4−(2−アセトキシエトキシ)−3,5−ジ
メトキシケイ皮酸(57mg)のトルエン(1ml)溶
液に塩化チオニル(40μl)及び触媒量のN,N−ジ
メチルホルムアミドを加え80℃で1時間撹拌した後、
溶媒を減圧留去した。残渣にピリジン(1ml)および
2−アミノベンズアミド(25mg)を加えて130℃
で2時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣に水
を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定塩酸、飽
和重曹水、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をメタ
ノール(0.5ml)に溶かし、炭酸カリウム(17m
g)を加え、室温で1時間攪拌した後、1規定塩酸
(0.5ml)を加え、溶媒を減圧留去した。残渣を水
及びジエチルエーテルで洗浄後、分取薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒:塩化メチレン/ジエチルエーテル/
メタノール=10/10/1)で分離精製し、(E)−
2−〔3,5−ジメトキシ−4−(2−ヒドロキシエト
キシ)シンナモイルアミノ〕ベンズアミド(5mg)を
得た。
【0299】H−NMR(CDCl+CDOD,
400MHz)δ ppm:3.7−3.85(m,2
H),3.94(s,6H),4.1−4.25(m,
2H),6.57(d,J=15.6Hz,1H),
6.86(s,2H),7.1−7.6(m,2H),
7.61(d,J=15.6Hz,1H),7.70
(dd,J=7.9,1.4Hz,1H),8.69
(dd,J=8.4,0.9Hz,1H)
【0300】実施例15 2−〔3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロピオニ
ルアミノ〕ベンズアミド(化合物71) (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(300mg)及び10%パラジウム
炭素(30mg)にメタノール(10ml)を加え、水
素気流中室温常圧下に18時間反応させた。不溶物をろ
去後、ろ液を減圧濃縮し、2−〔3−(3,4−ジメト
キシフェニル)プロピオニルアミノ〕ベンズアミド(2
89mg)を得た。
【0301】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.70(t,J=7.3Hz,2
H),3.01(t,J=7.3Hz,2H),3.8
3(s,3H),3.84(s,3H),5.4−6.
3(br,2H),6.7−7.55(m,6H),
8.64(dd,J=8.8,1.1Hz,1H),1
1.11(s,1H)
【0302】実施例16 実施例15と同様の方法で以下の化合物を合成した。 2−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニルアミ
ノ〕ベンズアミド(化合物72)
【0303】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.69(t,J=7.8Hz,2
H),3.01(t,J=7.8Hz,2H),3.7
8(s,3H),5.4−6.5(br,2H),6.
75−7.6(m,7H),8.65(dd,J=8.
8,1.1Hz,1H),11.12(s,1H)
【0304】2−〔3−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)プロピオニルアミノ〕ベンズアミド(化合物7
3)
【0305】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.6−2.95(m,4H),
3.60(s,3H),3.73(s,6H),6.5
7(s,2H),7.0−7.95(m,4H),8.
25(brs,1H),8.46(d,J=8.2H
z,1H),11.70(s,1H)
【0306】実施例17 2−(3−エトキシフェニルアセチルアミノ)ベンズア
ミド(化合物74) 3−エトキシフェニル酢酸(500mg)に塩化チオニ
ル(5ml)及びN,N−ジメチルホルムアミド1滴を
加え、80℃で30分間攪拌した。反応液にトルエンを
加え減圧下で濃縮し、残渣をテトラヒドロフラン(10
ml)に溶かし、氷冷下2−アミノベンズアミド(83
0mg)を加え室温で20分間攪拌した。反応液に水を
加え酢酸エチルで抽出し、1規定塩酸、飽和重曹水およ
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後減圧濃縮し、2−(3−エトキシフェニルアセチル
アミノ)ベンズアミド(780mg)を得た。
【0307】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.32(t,J=7.0Hz,3
H),3.64(s,2H),4.01(q,J=7.
0Hz,2H),6.7−7.8(m,8H),8.2
3(s,1H),8.44(dd,J=8.4,1.0
Hz,1H),11.74(s,1H)
【0308】実施例18 2−(4−クロロフェニルアセチルアミノ)ベンズアミ
ド(化合物75) 4−クロロフェニル酢酸(500mg)のトルエン(5
ml)懸濁液に塩化チオニル(3ml)およびN,N−
ジメチルホルムアミド1滴を加え、80℃で30分間攪
拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をテトラヒドロ
フラン(10ml)に溶かし、氷冷下2−アミノベンズ
アミド(840mg)を加え室温で5分間攪拌した。反
応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、1規定塩酸、飽和
重曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後減圧濃縮し、2−(4−クロロフェニル
アセチルアミノ)ベンズアミド(807mg)を得た。
【0309】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.72(s,2H),7.0−
7.85(m,8H),8.23(brs,1H),
8.42(dd,J=8.4,1.0Hz,1H),1
1.72(s,1H)
【0310】実施例19 実施例17〜18と同様の方法で以下の化合物を合成し
た。 2−(3,4−ジメトキシフェニルアセチルアミノ)ベ
ンズアミド(化合物76)
【0311】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.68(s,2H),3.86
(s,3H),3.89(s,3H),5.9−6.3
(br,2H),6.8−7.1(m,4H),7.4
−7.6(m,2H),8.66(d,J=8.4H
z,1H),11.19(s,1H)
【0312】2−(4−エトキシフェニルアセチルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物77)
【0313】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.31(t,J=7.0Hz,3
H),3.60(s,2H),3.99(q,J=7.
0Hz,2H),6.87(d,J=8.7Hz,2
H),7.0−7.8(m,6H),8.22(br
s,1H),8.44(dd,J=8.4,1.0H
z,1H),11.71(s,1H)
【0314】2−(2−メトキシフェニルアセチルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物78)
【0315】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.75(s,2H),3.86
(s,3H),5.2−6.4(br,2H),6.8
−7.6(m,7H),8.5−8.7(m,1H),
10.87(brs,1H)
【0316】2−(2,5−ジメトキシフェニルアセチ
ルアミノ)ベンズアミド(化合物79)
【0317】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.72(s,2H),3.79
(s,3H),3.82(s,3H),5.3−6.3
(br,2H),6.8−7.55(m,6H),8.
61(dd,J=8.8,1.1Hz,1H),10.
90(brs,1H)
【0318】2−(3−メトキシフェニルアセチルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物80)
【0319】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.71(s,2H),3.82
(s,3H),5.7−6.5(br,2H),6.8
−7.6(m,7H),8.63(dd,J=8.8,
1.1Hz,1H),11.18(brs,1H)
【0320】2−(3,5−ジメトキシフェニルアセチ
ルアミノ)ベンズアミド(化合物81)
【0321】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.67(s,2H),3.80
(s,6H),5.6−6.3(br,2H),6.4
0(t,J=2.2Hz,1H),6.54(d,J=
2.2Hz,2H),7.0−7.55(m,3H),
8.6−8.7(m,1H),11.19(brs,1
H)
【0322】2−(3,4,5−トリメトキシフェニル
アセチルアミノ)ベンズアミド(化合物82)
【0323】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.62(s,2H),3.63
(s,3H),3.78(s,6H).6,67(s,
2H),7.0−7.8(m,4H),8.21(br
s,1H),8.43(dd,J=8.0,1.0H
z,1H),11.63(s,1H)
【0324】2−(2−クロロフェニルアセチルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物83)
【0325】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.85(s,2H),7.0−
7.85(m,8H),8.21(brs,1H),
8.46(dd,J=8.4,0.9Hz,1H),1
1.74(s,1H)
【0326】2−(3,4−メチレンジオキシフェニル
アセチルアミノ)ベンズアミド(化合物84)
【0327】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.60(s,2H),5.99
(s,2H),6.7−8.5(m,9H),11.6
7(s,1H)
【0328】2−(4−エトキシ−3−メトキシフェニ
ルアセチルアミノ)ベンズアミド(化合物85)
【0329】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:1.42(t,J=6.9Hz,3
H),3.69(s,2H),3.88(s,3H),
4.08(q,J=6.9Hz,2H),6.2−7.
7(m,8H),8.69(d,J=8.7Hz,1
H),11.20(s,1H)
【0330】実施例20 2−(3−エトキシベンゾイルアミノ)ベンズアミド
(化合物86) 3−エトキシ安息香酸(600mg)に塩化チオニル
(6ml)及びN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加
え、80℃で30分間攪拌した。反応液にトルエンを加
え減圧濃縮し、残渣を氷冷下ピリジン(6ml)に溶か
し2−アミノベンズアミド(540mg)を加え80℃
で10分間攪拌した後、更に130℃で30分間攪拌し
た。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、1規定塩
酸、飽和重曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、2−(3−エトキ
シベンゾイルアミノ)ベンズアミド(917mg)を得
た。
【0331】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.37(t,J=7.0Hz,3
H),4.11(q,J=7.0Hz,2H),7.1
−8.05(m,8H),8.43(brs,1H),
8.70(dd,J=8.4,1.1Hz,1H),1
2.96(s,1H)
【0332】実施例21 実施例20と同様の方法で以下の化合物を合成した。 2−(3,5−ジメトキシベンゾイルアミノ)ベンズア
ミド(化合物87)
【0333】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.83(s,6H),6.76
(t,J=2.2Hz,1H),7.08(d,J=
2.2Hz,2H),7.15−8.0(m,4H),
8.43(brs,1H),8.69(dd,J=8.
4,1.1Hz,1H),12.96(s,1H)
【0334】2−(3,4−ジメトキシベンゾイルアミ
ノ)ベンズアミド(化合物88)
【0335】H−NMR(DMSO−d,270M
Hz)δ ppm:3.85(s,6H),7.1−
8.5(m,8H),8.70(d,J=8.1Hz,
1H),12.90(s,1H)
【0336】2−(3,4,5−トリメトキシベンゾイ
ルアミノ)ベンズアミド(化合物89)
【0337】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.76(s,3H),3.88
(s,6H),7.1−8.05(m,6H),8.4
5(brs,1H),8.70(d,J=8.4Hz,
1H),13.04(s,1H)
【0338】実施例22 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−5−ヒドロキシベンズアミド(化合物90) (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−5−ヒドロキシ安息香酸メチル(100mg)の
飽和アンモニアメタノール溶液(25ml)にシアン化
ナトリウム(1.4mg)を加え、封管中40℃で2日
間加熱した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/
メタノール=10/1)により分離精製し、(E)−2
−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミノ)−5−ヒ
ドロキシベンズアミド(28mg)を得た。
【0339】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.79(s,3H),3.83
(s,3H),6.68(d,J=15.6Hz,1
H),6.85−7.25(m,4H),7.33
(d,J=2.0Hz,1H),7.47(d,J=1
5.6Hz,1H),7.57(brs,1H),8.
12(brs,1H),8.27(d,J=9.0H
z,1H),9.4−9.65(br,1H),11.
11(s,1H)
【0340】実施例23 (E)−2−〔2−(3,4−ジメトキシシンナモイル
アミノ)ベンゾイルアミノ〕安息香酸(化合物91) (E)−3,4−ジメトキシケイ皮酸クロリド(84
0.5mg)及び2−(2−アミノフェニル)−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン(884mg)のピリジ
ン(10ml)懸濁液を120℃で1.5時間撹拌し
た。反応溶液を水に注ぎ、析出した固体をろ取し、水、
ジエチルエーテルで順次洗浄した。この生成物(1.4
8g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(10.4m
l)及びエタノール(20ml)の混液に加え、80℃
で30分間撹拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、析出した
固体をろ取し、水、ジエチルエーテルで順次洗浄し、
(E)−2−〔2−(3,4−ジメトキシシンナモイル
アミノ)ベンゾイルアミノ〕安息香酸(1.50g)を
得た。
【0341】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.79(s,3H),3.82
(s,3H),6.77(d,J=15.6Hz,1
H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),7.1
−7.4(m,4H),7.5−7.75(m,3
H),7.8−7.9(m,1H),8.0−8.1
(m,1H),8.33(d,J=8.3Hz,1
H),8.58(d,J=8.3Hz,1H),10.
73(s,1H),11.89(s,1H),12.5
−14.5(br,1H)
【0342】実施例24 (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
塩酸塩(化合物92) (E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド
(100mg)をエタノール(1ml)に溶かし、1規
定塩酸(1ml)を加え室温で5分間攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、(E)−2−(3,4−ジメトキシシン
ナモイルアミノ)−N−(2−ジメチルアミノエチル)
ベンズアミド塩酸塩(109mg)を得た。
【0343】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:2.88(s,3H),2.90
(s,3H),3.25−3.35(m,2H),3.
80−4.00(m,8H),6.48(d,J=1
5.5Hz,1H),6.87(d,J=8.3Hz,
1H),7.05−7.20(m,3H),7.45−
7.55(m,1H),7.67(d,J=15.5H
z,1H),8.09(dd,J=8.0,1.3H
z,1H),8.70−8.80(m,1H),8.9
8(t,J=5.6Hz,1H),11.60(s,1
H),12.10−12.25(br,1H)
【0344】実施例25 実施例24と同様の方法で以下の化合物を合成した。 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−2−(4
−エトキシ−3−メトキシシンナモイルアミノ)ベンズ
アミド塩酸塩(化合物93)
【0345】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:1.33(t,J=7.0Hz,3
H),2.83(s,3H),2.84(s,3H),
3.2−3.75(m,4H),3.82(s,3
H),4.05(q,J=7.0Hz,2H),6.7
4(d,J=15.5Hz,1H),6.9−9.1
(m,9H),9.95−10.15(br,1H),
11.27(s,1H)
【0346】(E)−N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルア
ミノ)ベンズアミド塩酸塩(化合物94)
【0347】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:2.83(s,3H),2.84
(s,3H),3.15−3.75(m,7H),3.
84(s,6H),6.86(d,J=15.6Hz,
1H),7.0−7.25(m,3H),7.5−9.
15(m,5H),10.05−10.25(br,1
H),11.30(s,1H)
【0348】実施例26 (E)−N−テトラゾリル−2−(3,4,5−トリメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(化合物9
5) (E)−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(500mg)の
ピリジン(15ml)溶液に2−アミノテトラゾール
(376mg)を加え、105℃で3時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に1規定水酸化ナト
リウム水溶液(30ml)を加え、水層を塩化メチレン
で洗浄した。水層を濃塩酸で中和し、析出物をろ取した
後、塩化メチレン/メタノール=20/1の混液とジエ
チルエーテルで順次洗浄し、(E)−N−テトラゾリル
−2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド(260.7mg)を得た。
【0349】H−NMR(CDCl,400MH
z)δ ppm:3.70(s,3H),3.83
(s,6H),6.78(d,J=15.7Hz,1
H),6.98(s,2H),7.2−7.35(m,
1H),7.51(d,J=15.7Hz,1H),
7.55−7.7(m,1H),7.77(d,J=
7.8Hz,1H),7.98(d,J=8.1Hz,
1H),10.37(s,1H),12.46(br
s,1H),16.01(brs,1H)
【0350】実施例27 カリウム(E)−2−〔2−(3,4,5−トリメトキ
シシンナモイルアミノ)ベンゾイルアミノ〕テトラゾリ
ド(化合物96) (E)−N−テトラゾリル−2−(3,4,5−トリメ
トキシシンナモイルアミノ)ベンズアミド(126.4
mg)のメタノール(20ml)溶液に炭酸カリウム
(20.3mg)を加えて室温で撹拌した後、溶媒を減
圧下留去し、カリウム(E)−2−〔2−(3,4,5
−トリメトキシシンナモイルアミノ)ベンゾイルアミ
ノ〕テトラゾリド(130.6mg)を得た。
【0351】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δ ppm:3.70(s,3H),3.87
(s,6H),6.85(d,J=15.8Hz,1
H),7.0−7.3(m,3H),7.4−7.8
(m,2H),7.9−8.2(m,1H),8.63
(d,J=8.2Hz,1H),10.3−12.0
(br,1H)
【0352】実施例28 培養腎糸球体メサンギウム細胞増殖抑制作用確認試験 培養ラット腎糸球体メサンギウム細胞を15%牛胎児血
清含有RPMI1640培地に懸濁し、96穴の多穴培
養皿に2万細胞毎平方センチメートルの細胞密度で植え
込み、培養皿上に単層を形成する細胞密度となるまで培
養した後、培養液を0.5%牛胎児血清含有RPMI1
640培地に交換し、さらに2日間培養することで細胞
の成長を休止期に止めた。
【0353】続いて2nMの血小板由来増殖因子BB二
量体(PDGF−BB)及び被験化合物を含む0.5%
牛胎児血清含有RPMI1640培地に交換して、0.
25μCi/wellのH−Thymidineを添
加し、その後の24時間にDNA分画に取り込まれた
H−Thymidineの放射能を測定した。なお、被
験化合物を含まない対照群と、無刺激群(PDGF−B
Bおよび被験化合物を共に含まないRPMI1640培
地を加えた群)との放射能の取り込み量の差を100%
の刺激値とし、これを50%まで抑制する被験化合物の
添加濃度を測定値から計算により求め、IC50値(μ
M)とした。
【0354】以下の表1に各種被験化合物のIC50
を示す。
【0355】
【表1】
【0356】実施例29 培養腎糸球体メサンギウム細胞での細胞外基質産生亢進
抑制作用確認試験 1)細胞培養及び刺激条件 培養ヒト腎糸球体メサンギウム細胞(clonetic
s社)を5%牛胎児血清含有変法MCDB−131培地
(clonetics社)に懸濁し、96穴の多穴培養
皿に18000細胞毎平方センチメートルの細胞密度に
植え込み、培養皿上に単層を形成する細胞密度直前まで
培養した。その後培養液を無血清の変法MCDB−13
1培地に交換し、1日間培養した。続いて10ng/m
lのヒトTGF−β(フナコシ)、8μg/mlL−
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩n水和物
(和光純薬)及び被験化合物を含有するダルベッコ変法
イーグル培地に交換し、1日間培養した。
【0357】2)細胞外基質産生量の測定 TGF−βで1日間刺激した細胞培養上清を分離し、
上清中のプロコラーゲンタイプI C−ペプチドをプロ
コラーゲンタイプI C−ペプチド測定キット(タカ
ラ)を用いて酵素免疫測定法により定量し、細胞外基質
産生の指標とした。被験化合物を含まない対照群と無刺
激群(TGF−βおよび被験化合物を共に含まない培
地を加えた群)とのプロコラーゲンタイプI C−ペプ
チド産生量の差を100%の刺激値とし、これを50%
まで抑制する被験化合物の添加濃度を測定値から計算に
より求め、IC50値(μM)とした。
【0358】以下の表2に被験化合物のIC50値を示
す。
【0359】
【表2】
【0360】実施例30 急性毒性試験 雄性ICR系マウス(5週齢)を4時間絶食し、0.5
%カルボキシメチルセルロースナトリウムに懸濁した
(E)−2−(3,4−ジメトキシシンナモイルアミ
ノ)ベンズアミド300、1000、2000mg/k
g又は(E)−2−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)ベンズアミド300、1000mg/k
gを経口投与し、死亡の有無を検討したところ、全投与
群において死亡例は認められなかった。
【0361】 処方例1 細粒 主薬 100mg 乳糖 600mg トウモロコシ澱粉 265mg ヒドロキシプロピルセルロース 30mg ステアリン酸カルシウム 5mg (合計1000mg)
【0362】 処方例2 カプセル 主薬 100mg 結晶セルロース 50mg カルメロースカルシウム 13mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸カルシウム 3mg (合計170mg)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 A61K 31/40 31/445 31/445 31/535 31/535 // C07C 237/42 C07C 237/42 C07D 211/46 C07D 211/46 295/18 295/18 Z 317/60 317/60 (72)発明者 布袋 之彦 長野県南安曇郡穂高町大字有明2105−387 コーポ山地205号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級
    アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコ
    キシ基、シクロアルキルアルコキシ基、アラルキルオキ
    シ基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキ
    ル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、カ
    ルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基または低級
    アルキルスルホニル基であり、RおよびRは同じで
    も異なっていてもよく、それぞれ水素原子または低級ア
    ルコキシ基であり、または両者で一緒になって酸素原子
    を介する低級アルキレン基を形成してもよく、Xはビニ
    レン基、エチレン基、メチレン基または単結合であり、
    およびRは同じでも異なっていてもよく、それぞ
    れ水素原子、水酸基、ハロゲン原子、低級アルキル基ま
    たは低級アルコキシ基であり、Yは一般式 −N(R)(R) (式中のR及びRは同じでも異なっていてもよく、
    それぞれ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキルア
    ルキル基またはアラルキル基であり、または両者で一緒
    になって窒素原子と共に、置換基として水酸基を有して
    いてもよく、結合部位の窒素原子の他に環内に酸素原
    子、硫黄原子または窒素原子を介していてもよい脂環式
    アミノ基を形成してもよい)で表される基、一般式 −NH−(CH−A−R 〔式中のAは単結合、一般式 −O−(CH− (式中のmは2〜6の整数である)で表される基または
    一般式 −N(R)(CH− (式中のRは水素原子または置換基として水酸基、低
    級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミ
    ノ基を有していてもよい低級アルキル基であり、pは2
    〜6の整数である)で表される基であり、Rは水酸
    基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    いアミノ基であり、nは2〜6の整数である〕で表され
    る基、置換基としてカルボキシル基を有していてもよい
    アリールアミノ基、テトラゾリルアミノ基またはヒドロ
    キシアミノ基である〕で表される2−アシルアミノベン
    ズアミド誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有することを特徴とする糸球体疾患
    の予防および治療剤。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 〔式中のR1aは水素原子またはメトキシ基であり、R
    2aおよびR3aはメトキシ基であり、RおよびR
    は同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、水
    酸基、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコ
    キシ基であり、Yは一般式 −N(R)(R) (式中のR及びRは同じでも異なっていてもよく、
    それぞれ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキルア
    ルキル基またはアラルキル基であり、または両者で一緒
    になって窒素原子と共に、置換基として水酸基を有して
    いてもよく、結合部位の窒素原子の他に環内に酸素原
    子、硫黄原子または窒素原子を介していてもよい脂環式
    アミノ基を形成してもよい)で表される基、一般式 −NH−(CH−A−R 〔式中のAは単結合、一般式 −O−(CH− (式中のmは2〜6の整数である)で表される基または
    一般式 −N(R)(CH− (式中のRは水素原子または置換基として水酸基、低
    級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミ
    ノ基を有していてもよい低級アルキル基であり、pは2
    〜6の整数である)で表される基であり、Rは水酸
    基、低級アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    いアミノ基であり、nは2〜6の整数である〕で表され
    る基、置換基としてカルボキシル基を有していてもよい
    アリールアミノ基、テトラゾリルアミノ基またはヒドロ
    キシアミノ基である〕で表される2−アシルアミノベン
    ズアミド誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有することを特徴とする糸球体疾患
    の予防および治療剤。
  3. 【請求項3】 一般式 【化3】 (式中のR1aは水素原子またはメトキシ基であり、R
    2aおよびR3aはメトキシ基であり、Yはアミノ
    基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、2−ジメチルアミ
    ノエチルアミノ基または2−(2−カルボキシフェニル
    アミノカルボニル)フェニルアミノ基である)で表され
    る2−アシルアミノベンズアミド誘導体またはそれらの
    薬理学的に許容される塩を有効成分として含有すること
    を特徴とする糸球体疾患の予防および治療剤。
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