JPH10305223A - ガス加圧供給装置 - Google Patents

ガス加圧供給装置

Info

Publication number
JPH10305223A
JPH10305223A JP11567497A JP11567497A JPH10305223A JP H10305223 A JPH10305223 A JP H10305223A JP 11567497 A JP11567497 A JP 11567497A JP 11567497 A JP11567497 A JP 11567497A JP H10305223 A JPH10305223 A JP H10305223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
gas
reservoir
container
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11567497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Fujikawa
隆男 藤川
Yutaka Narukawa
成川  裕
Itaru Masuoka
格 増岡
Takahiro Yuki
隆裕 結城
Yoshihiko Sakashita
由彦 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11567497A priority Critical patent/JPH10305223A/ja
Publication of JPH10305223A publication Critical patent/JPH10305223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱・加圧処理装置を用いてSiウェーハの
微細化を行うに当って、短サイクルでの連続運転が可能
なガス加圧供給装置を提供する。 【解決手段】 吐出圧力が異なる2台以上の圧縮機2
1,22を直列に接続するとともに各圧縮機21,22
の吐出側にリザーバ容器23,24,25を設け、各リ
ザーバ容器から塞止弁V3,V4を介して処理用の圧力
容器1にガスを供給するような回路構成手段Lを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間等方圧プレス
(HIP)処理、高圧ガス酸化・窒化などの処理や、超
臨界状態の流体を用いて洗浄処理を行うための高圧ガス
処理装置、すなわち被処理物が固体でバッチ処理となる
ような場合に用いられる加熱・加圧処理装置に関するも
のである。とくに、バッチ式でかつ数分のオーダでの短
時間処理を行なう装置のガス加圧供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】Si半導体すなわちULSIの製造プロ
セスは、近年ウェーハを1枚ずつを数分のサイクルタイ
ムで処理するいわゆる枚葉式が生産性の観点や品質管理
の観点から主流となりつつある。一方、バッチ式で高圧
ガスを用いた最も工業的に普及しているプロセスはHI
P法(熱間等方圧プレス法)であるが、このHIP法は
小形の装置で短時間に処理をおこなっても1サイクル3
〜5時間かかるのが通例である。
【0003】枚葉式の半導体の処理に高圧ガスを利用し
たプロセスを適用するには、短サイクル化が大きな課題
である。ちなみに、通常のHIP法に用いられるHIP
装置では、サイクル全体が数時間以上のオーダで、加圧
に1〜2時間を要するのが通例であり、ダイヤフラム形
ガス圧縮機あるいは往復動形の増圧機をガス源であるガ
スボンベと処理用の圧力容器の間に設置して、ガス源の
圧力以上の圧力に加圧する時間帯においてこれらのガス
圧縮機を駆動する方式が用いられている。一方、Siウ
ェーハなどを枚葉式で処理する高圧の装置では、処理を
行なうプロセス圧力容器の容積は2〜10リットルと小
さいものの、サイクルタイムが全体で数分から10分の
オーダであり、加圧時間は1〜3分程度とHIP装置と
は比較にならない程短い。このため、HIP装置のよう
なガス圧縮機の使い方、すなわち加圧時のみ圧縮機を駆
動する方法では、圧縮機として大流量のものが必要でか
つ間欠運転になるという大きな欠点を有している。
【0004】本発明が適用されるような半導体処理用の
高圧ガス装置としては、たとえば、配線膜の加圧埋込み
用の装置として特表平7−502376号公報に記載の
技術が提案されている。しかし、当該従来技術の明細書
には、「不活性ガス、典型的にはアルゴンは油圧ポンプ
によって高圧室(典型的には200から2000バール
の範囲」あるいは「圧力源から…パイプを通って封入空
間に供給される」程度の説明しかされておらず、具体的
な加圧の手段については記載されていない。また、「油
圧ポンプによって」は単動または往復動形の増圧機を指
すものと推定されるが、直接このような増圧機で加圧す
るならば、前述のような問題が提起される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように特表
平7−502376号公報に示されたような従来技術に
よる高圧ガス処理装置に、HIP装置のガス加圧供給装
置を用いたのでは、数分といった短サイクルでの装置の
運転、とくに生産工場において、何台もの装置を連続運
転する場合においても効率良く加圧を行なうことが困難
である等の操業上において重要な課題があった。
【0006】本発明は、Siウェーハなどの板状の被処
理品を枚葉式で高圧ガス処理を行なうための装置におけ
る操業上に係る上述の課題すなわちバッチ式でかつ数分
のオーダでの短時間処理を行なう装置のガス加圧供給装
置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス雰囲気下
で被処理品を加圧処理する装置に使用するガス加圧供給
装置において、前述の目的を達成するために次の技術的
手段を講じている。すなわち、請求項1に係る本発明で
は、吐出圧力が異なる複数基のガス圧縮機を直列に接続
するとともに各圧縮機の吐出側のそれぞれにリザーバ容
器を設け、該リザーバ容器のそれぞれから塞止弁を介し
て処理用の圧力容器に加圧したガスを供給する回路構成
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る本発明にあっては前
記請求項1の構成を前提として、リザーバ容器のひとつ
は、圧力容器による処理圧力よりも高い圧力値でガスを
貯留可能であることを特徴とするものである。更に、請
求項3に係る本発明にあっては前記請求項1又は2の構
成を前提として、複数の圧力容器が塞止弁を介して並列
に接続され、かつ各リザーバ容器と直列に接続される配
管系で結合されていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に係る本発明にあっては前
記請求項1〜3の構成を前提として、ガス圧縮機がダイ
ヤフラム形圧縮機又は往復動形の増圧機であることを特
徴とするものである。更に、請求項5に係る本発明にあ
っては前記請求項1〜4の構成を前提として、リザーバ
容器がこれに貯留する加圧したガスの圧力が高圧用リザ
ーバ容器、中圧用リザーバ容器および低圧用リザーバ容
器に区分されており、前記低圧用リザーバ容器がガス源
用として備えられ、往復動形の増圧機の2組のガス圧シ
リンダ部の片方が、低圧用リザーバ容器からガスを吸込
み中圧用リザーバ容器に吐出する低圧段圧縮部とされ、
他方が、中圧用リザーバ容器からガスを吸込み高圧用リ
ザーバ容器に吐出する高圧段圧縮部とされていることを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項6に係る本発明にあっては前
記した請求項5の構成を前提として低圧段圧縮部および
高圧段圧縮部を有する往復動形の増圧機を、その吸込み
側及び吐出側にそれぞれ塞止弁を備えて並列に複数台設
置していることを特徴とするものである。更に、請求項
7に係る本発明にあっては前記請求項4の構成を前提と
して、1台の往復動形の増圧機の2組のガス圧シリンダ
部を同一圧力仕様として各段に設置していることを特徴
とするものである。
【0011】本発明にあっては、前述した構成を採用し
たことによって、プロセス容器(圧力容器)内のガス圧
力を例えば 700kg/cm2 まで昇圧して操業するには以下
の昇圧方法を採用できる。 高圧リザーバ容器から直接プロセス容器へ一気にガ
スを流し込んで、プロセス容器内圧力を 700kg/cm2
する。又は 常時 450kg/cm2 に保たれた中圧リザーバ容器から
プロセス容器へガスを流し込んでプロセス容器内圧力を
400kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を行う。又は 常時 150kg/cm2 に保たれた低圧リザーバ容器から
プロセス容器へガスを流し込みプロセス容器内圧力を 1
00kg/cm2 まで昇圧した後の操作を行う。又は と同様 100kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を
行いプロセス容器内圧力を 400kg/cm2 、 700kg/cm2
と順々に昇圧する。
【0012】以上述べたように本発明により、特表平7
−502376号公報に示されたような従来技術による
高圧ガス処理装置の持つ問題点が解消可能となり、数分
といった短サイクルでの装置の運転、とくに生産工場に
おいて、何台もの装置を連続運転する場合においても効
率良く加圧を行なうことが可能となったのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。まず、図5を参照して本発明
に係るガス加圧供給装置を使用する加熱・加圧処理装置
についてその概要を説明する。図5において、プロセス
容器である圧力容器1は円筒形状であって、容器軸方向
で少くとも2つ以上に分割されている容器構成部材(以
下、上側部材2,下側部材3という)で構成されてお
り、その分割部には、Siウェーハ等の板状被処理品4
のための処理空間5を形成するための形状部分6A,6
Bが上・下側部材2,3を容器軸方向に凹入することで
形成されている。
【0014】処理空間5には、下側部材3の部分6B上
に下断熱構造物7Bが載設してあり、この構造物7B上
に加熱要素であるヒータ8が備えられているとともに、
上側部材2の部分6Aには上断熱構造物7Aが備えら
れ、これら断熱構造物7A,7Bによって過度の熱が散
逸しないようにされていて、上断熱構造物7Aは断面倒
立コップ形状とされて上側部材2に支持されている。
【0015】処理空間5の外周を取り囲んで分割部に
は、シールリング9が交換自在として備えられており、
このシールリング9のための冷却手段10が備えられて
いる。上・下側部材2,3は昇降用アクチュエータ11
の動作で分割部から上・下に解離自在であり、この解離
状態において、処理空間5に被処理品4を搬入する通路
が形成され、この通路2はその外周が真空チャンバ12
によって取囲まれており、該チャンバ12には、被処理
品4の搬送口13が備えられているとともに、上・下側
部材2,3の容器軸方向の動きに追従し、かつ、真空度
を確保するために、チャンバ12と下側部材3とは伸縮
自在なベローズ周壁14で接続されている。
【0016】圧力容器1内で加熱・加圧処理していると
き、上側部材2および下側部材3には、高圧ガスの圧力
により容器の円周方向の応力と軸方向の荷重が発生す
る。円周方向の応力については各容器の径方向の肉厚を
最適設計することにより決定される。上側部材2および
下側部材3に発生する荷重(軸力)は、コッタ15、耐
圧板16、ガス導入孔17Aを有するガス圧ラム17を
介して最終的に窓枠型のプレスフレーム18により支持
される。実際には、この軸方向の荷重は、上側部材2と
下側部材3の分割面で両容器を解離する方向に作用す
る。また、この荷重はプレスフレーム18のコラム部を
引き伸ばすとともにコッタ15とプレスフレーム18に
おける上プラテンと下ボトムに挟まれた空間の部材を圧
縮する方向に作用する。このため、上下部材2,3の分
割面には解離しがちな力が常に発生している。
【0017】これらの力により、分割面が解離しはじ
め、シールリング9が接触しなくなると、高圧ガス空間
の高圧ガスが外部に漏れ出して所期の高温高圧処理は実
施不可能となる。この解離による高圧ガスの漏れを防止
するための方策の一つは、両部材2,3の解離時の隙間
の拡大に対する追随性にすぐれた弾性体をシールリング
9に用いることである。弾性体という点ではゴム系統を
含めた樹脂がもっとも弾性的な特性、すなわち大きな変
位に対しても追随できる特性を持っている。ただし、欠
点として、耐熱性に乏しく、耐熱性のすぐれたシリコン
樹脂あるいは、フッ素樹脂系のものでも 300℃程度が常
用の限界である。このような比較的耐熱性に優れた樹脂
性のシールリング9を用いるとともに、上側部材2およ
び、下側部材3のいずれかもしくは両方に冷却水を導入
する冷却手段10を備えることでシールリング部分の温
度が上昇しても使用している樹脂の耐熱温度以下に保持
するように構成している。
【0018】また、二つめの方策として、上述の軸方向
の荷重に対して、上側部材2と下側部材3を分割面で常
に密着させるためのガス圧ラム17を用いている。この
ガス圧ラム17には基本的に上記高圧ガス処理空間5に
充填されるガスと同じ圧力のガスを導入する。このた
め、常に、容器の分割面を密着させておくためには、こ
のガス圧ラム18の受圧面積を、高圧ガス処理空間5の
シールリング部分の外径で規定される面積よりも大きく
設計されている。
【0019】このような設計とすることにより、ガス圧
が供給されている限り、常に上側および下側部材2,3
よりなる容器1は分割面で密着した状態が維持され、前
記の弾性体である樹脂製シールリング9のシール作用と
の相乗効果により高圧ガス処理空間5内部の高圧ガスが
分割面から外部に漏出することが防止できる。なお、こ
れらの方策とともに、窓枠状のプレス枠体(プレスフレ
ーム)18を組み合せることにより、全体としてコンパ
クト且つ安全性にすぐれた装置を提供することが可能と
なる。すなわち、窓枠型のプレス枠体では、コラム
(柱)部分の断面積を調整することにより、軸方向の伸
びをほぼ任意に選定することが可能で、且つ応力レベル
を調整することにより、1000kgf/cm2 を越えるような高
圧力を利用する場合に対しても、10,000,000回以上の使
用にたえるような疲労評価を含めた設計を行なうことが
できる。
【0020】また、このプレスフレーム18の形状を2
枚に分割して2枚のフレームの間、すなわち、圧力容器
1の中心軸部分に、圧媒ガスの供給・排出孔19Aを有
するガス導入手段19を設ける設計を行なうことが推奨
される。このような配置とすることにより、数分/サイ
クルといった短サイクルでの高温高圧ガス処理を行なう
際に、必須となる高圧ガスの高速供給時に発生する高圧
ガス処理空間内での温度の乱れを、軸対称にすることで
回避可能となり、被処理品の温度分布の管理が容易とな
る。
【0021】すなわち、ガス導入手段19の導入部材1
9Bが圧力容器1の軸心上に備えられ、この導入部材1
9Bを挟む両側に窓枠形状のプレスフレーム18が備え
られ、該プレスフレーム18は導入部材19Bを挟む両
側において互いに遠近移動自在とされていて圧力容器1
の両端面に対して係脱自在である構成を採用しているの
である。
【0022】上述した加熱・加圧処理装置に使用する本
発明に係るガス加圧供給装置の実施の形態が図1に示し
てあり、図1において、吐出圧力が異なる複数基のガス
圧縮機本例では高・低圧のダイヤフラム形圧縮機21,
22を直列に接続するとともに各圧縮機21,22の吐
出側のそれぞれに塞止弁V1,V2を介してリザーバ容
器本例では高・中圧用のリザーバ容器23,24を設
け、該リザーバ容器23,24のそれぞれから塞止弁V
3,V4を介して処理用の圧力容器1に加圧したガスを
供給する回路構成手段Lを備えている。
【0023】図1において、吸込側と吐出側に塞止弁V
5,V6を有する低圧用リザーバ容器25はガス源とさ
れており、塞止弁V7を有する補給用のガスボンベ26
を備えており、各リザーバ容器23、24、25の吐出
側には圧力計P1〜P3が備えられていて該リザーバ容
器23〜25に貯留されるガスの圧力が計測可能である
とともに、絞りを有する流量制御弁V8〜V9を吐出側
に備えることで塞止弁V10を介して圧力容器1に供給
されるガスによる被処理物の踊りを防止している。
【0024】ここで高圧用リザーバ容器23は圧縮機2
1によって処理圧力( 700kg/cm2)よりも高い圧力で
アルゴン、窒素等の不活性ガスを貯留可能であり、中圧
用リザーバ容器24は圧縮機22によって 450kg/cm2
のガスを貯留可能であり、また、低圧用リザーバ容器2
5は 150kg/cm2 のガスを貯留可能であり、従って、圧
力容器1の処理空間5を含めて真空ポンプ27によって
ガス置換(真空引き)してから、圧力容器1の処理空間
5を 700kg/cm2 まで昇圧するには以下のいずれかの昇
圧方法を援用できるのである(なお、処理空間5のガス
圧力は圧力計Paによって計測可能である)。 高圧リザーバ容器21から直接プロセス容器1へ一
気にガスを流し込んで、昇圧するときは、塞止弁V3,
V10を開にしてプロセス容器1内圧力を 700kg/cm2
にする。又は 常時 450kg/cm2 に保たれた中圧リザーバ容器24
から塞止弁V4およびV10を開にしてプロセス容器1
へガスを流し込んでプロセス容器内圧力を 400kg/cm2
まで昇圧した後、の操作を行う。又は 常時 150kg/cm2 に保たれた低圧リザーバ容器25
からプロセス容器1へガスを流し込みプロセス容器1内
圧力を 100kg/cm2 まで昇圧した後の操作を行う。又
は と同様 100kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を
行いプロセス容器1内圧力を 400kg/cm2 、 700kg/cm
2 と順々に昇圧する。
【0025】図2は、本発明の第2の実施の形態を示し
ており、図1で示した回路に、プロセス容器1をひとつ
追加したものである。すなわち、図2に示した例では、
複数(図では2台)の圧力容器1が塞止弁V3−1,V
4−1,V6−1を介して並列に接続され、かつ各リザ
ーバ容器23,24,25と直列に接続される配管系で
結合されている。
【0026】従って、図2に示した例では、それぞれの
プロセス容器1は各リザーバ容器23,24,25と独
立して接続されているので、各プロセス容器の昇圧方法
は図1で説明したからのいずれかの昇圧方法を使う
ことができる。図3は、図1で示した回路の内、低圧ダ
イヤフラム圧縮機と高圧ダイヤフラム圧縮機を2段式往
復動伸縮シリンダ型増圧機121,122に置き換えた
ものである。この往復動型増圧機は、1台で低圧段と高
圧段を持つため低圧段吐出配管を中圧リザーバ容器に接
続することで図1と同様の回路を構成することができ
る。すなわちプロセス容器内圧力を 700kg/cm2 まで上
げる場合、以下のいずれかの昇圧方法となる。 高圧リザーバ容器23から直接プロセス容器1へ一
気にガスを流し込んで、プロセス容器1内圧力を 700kg
/cm2 にする。又は 常時 450kg/cm2 に保たれた中圧リザーバ容器24
からプロセス容器1へガスを流し込んでプロセス容器1
内圧力を 400kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を行
う。又は 常時 150kg/cm2 に保たれた低圧リザーバ容器25
からプロセス容器1へガスを流し込みプロセス容器内圧
力を 100kg/cm2 まで昇圧した後の操作を行う。又は と同様 100kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を
行いプロセス容器内圧力を 400kg/cm2 、 700kg/cm2
と順々に昇圧する。
【0027】すなわち、図3の実施の形態では、リザー
バ容器がこれに貯留する加圧したガスの圧力が高圧用リ
ザーバ容器23、中圧用リザーバ容器24および低圧用
リザーバ容器25に区分されており、前記低圧用リザー
バ容器25がガス源用として備えられ、往復動形の増圧
機121,122の2組の低圧側シリンダ部が、低圧用
リザーバ容器25から塞止弁V5,V5−1,V5−2
およびチェック弁CV1,CV2を介してガスを吸込み
中圧用リザーバ容器にチェック弁CV3,CV4および
塞止弁V2を介して吐出する低圧段圧縮部121A,1
22Aとされ、他方が、中圧用リザーバ容器24から塞
止弁V2およびチェック弁CV5,CV6を介してガス
を吸込み高圧用リザーバ容器21にチェック弁CV7,
CV8および塞止弁V1,V1−1,V1−2を介して
吐出する高圧段圧縮部121B,122Bとされてい
る。
【0028】この図3の実施の形態では、2段式の増圧
機121,122を2台設置することによって、吐出容
量の増加を実現でき、また各増圧機の低圧段シリンダ吸
入前と高圧段シリンダ吐出側後には塞止弁を設けている
ため、どちらかの増圧機が停止しても残りの1台の増圧
機で継続して運転することが可能である。図4は、図1
の低圧ダイヤフラム式圧縮機を2つのシリンダをもつ単
段式往復動型の低圧増圧機、高圧ダイヤフラム式圧縮機
を2つのシリンダをもつ単段式往復動型の高圧増圧機に
置き換えたものである。
【0029】すなわち、1台の往復動式増圧機221,
222の2組のガス圧シリンダを同一圧力仕様とし、各
段にチェックバルブCV9〜CV16を介して設置した
ものであり、プロセス容器1内の昇圧方法は、図1で説
明したものと同じである。すなわちプロセス容器内圧力
を 700kg/cm2 まで上げる場合、以下のいずれかの昇圧
方法となる。 高圧リザーバ容器23から直接プロセス容器1へ一
気にガスを流し込んで、プロセス容器23内圧力を 700
kg/cm2 にする。又は 常時 450kg/cm2 に保たれた中圧リザーバ容器24
からプロセス容器1へガスを流し込んでプロセス容器1
内圧力を 400kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を行
う。又は 常時 150kg/cm2 に保たれた低圧リザーバ容器25
からプロセス容器1へガスを流し込みプロセス容器1内
圧力を 100kg/cm2 まで昇圧した後の操作を行う。又
は と同様 100kg/cm2 まで昇圧した後、の操作を
行いプロセス容器内圧力を 400kg/cm2 、 700kg/cm2
と順々に昇圧する。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、特表
平7−502376号公報で示されたような従来技術に
よる高圧ガス処理装置の持つ問題点が解消可能となり、
数分といった短サイクルでの装置の運転、とくに生産工
場において、何台もの装置を連続運転する場合において
も効率良く加圧を行なうことが可能となる。今後、Si
ウェーハの微細化に伴い、高圧力を利用した加圧埋め込
み処理ほかのプロセスの普及が期待されているが、本発
明はこれらの工業的な利用に資することろ極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態の全体構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態の全体構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態の全体構成図である。
【図5】本発明を使用する加熱・加圧処理装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 圧力容器 21 ガス圧縮機 22 ガス圧縮機 23 高圧用リザーバ容器 24 中圧用リザーバ容器 25 低圧用リザーバ容器 V3 塞止弁 V4 塞止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 結城 隆裕 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 坂下 由彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス雰囲気下で被処理品を加圧処理する
    装置に使用するガス加圧供給装置において、 吐出圧力が異なる複数基のガス圧縮機を直列に接続する
    とともに各圧縮機の吐出側のそれぞれにリザーバ容器を
    設け、該リザーバ容器のそれぞれから塞止弁を介して処
    理用の圧力容器に加圧したガスを供給する回路構成手段
    を備えていることを特徴とするガス加圧供給装置。
  2. 【請求項2】 リザーバ容器のひとつは、圧力容器によ
    る処理圧力よりも高い圧力値でガスを貯留可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガス加圧供給装置。
  3. 【請求項3】 複数の圧力容器が塞止弁を介して並列に
    接続され、かつ各リザーバ容器と直列に接続される配管
    系で結合されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のガス加圧供給装置。
  4. 【請求項4】 ガス圧縮機がダイヤフラム形圧縮機又は
    往復動形の増圧機であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のガス加圧供給装置。
  5. 【請求項5】リザーバ容器はこれに貯留する加圧したガ
    スの圧力が高圧用リザーバ容器、中圧用リザーバ容器お
    よび低圧用リザーバ容器に区分されており、前記低圧用
    リザーバ容器がガス源用として備えられ、往復動形の増
    圧機の2組のガス圧シリンダ部の片方が、低圧用リザー
    バ容器からガスを吸込み中圧用リザーバ容器に吐出する
    低圧段圧縮部とされ、他方が、中圧用リザーバ容器から
    ガスを吸込み高圧用リザーバ容器に吐出する高圧段圧縮
    部とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のガス加圧供給装置。
  6. 【請求項6】 低圧段圧縮部および高圧段圧縮部を有す
    る往復動形の増圧機を、その吸込み側及び吐出側にそれ
    ぞれ塞止弁を備えて並列に複数台設置していることを特
    徴とする請求項5に記載のガス加圧供給装置。
  7. 【請求項7】 1台の往復動形の増圧機の2組のガス圧
    シリンダ部を同一圧力仕様として各段に設置しているこ
    とを特徴とする請求項4に記載のガス加圧供給装置。
JP11567497A 1997-05-06 1997-05-06 ガス加圧供給装置 Pending JPH10305223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11567497A JPH10305223A (ja) 1997-05-06 1997-05-06 ガス加圧供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11567497A JPH10305223A (ja) 1997-05-06 1997-05-06 ガス加圧供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10305223A true JPH10305223A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14668490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11567497A Pending JPH10305223A (ja) 1997-05-06 1997-05-06 ガス加圧供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10305223A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179199A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobe Steel Ltd 熱間等方圧加圧装置用の圧媒ガス浄化装置及び圧媒ガス供給回収装置
JP2013113538A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Kobe Steel Ltd 等方圧加圧装置及び等方圧加圧装置の加圧方法
JP2014013858A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Ihi Corp 不活性ガス置換システム
WO2017145969A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 武蔵エンジニアリング株式会社 増圧回路を備える液体材料吐出装置
JP2018108579A (ja) * 2016-12-30 2018-07-12 上海頤柏熱処理設備有限公司Shanghai Yibai Industrial Furnaces Co., Ltd. 超臨界状態洗浄システムおよび方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179199A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobe Steel Ltd 熱間等方圧加圧装置用の圧媒ガス浄化装置及び圧媒ガス供給回収装置
JP2013113538A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Kobe Steel Ltd 等方圧加圧装置及び等方圧加圧装置の加圧方法
JP2014013858A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Ihi Corp 不活性ガス置換システム
WO2017145969A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 武蔵エンジニアリング株式会社 増圧回路を備える液体材料吐出装置
CN108698074A (zh) * 2016-02-22 2018-10-23 武藏工业株式会社 具备增压回路的液体材料吐出装置
CN108698074B (zh) * 2016-02-22 2021-03-05 武藏工业株式会社 具备增压回路的液体材料吐出装置
US11344903B2 (en) 2016-02-22 2022-05-31 Musashi Engineering, Inc. Liquid material discharge device comprising booster circuit
TWI811188B (zh) * 2016-02-22 2023-08-11 日商武藏工業股份有限公司 液體材料吐出裝置及塗佈裝置
JP2018108579A (ja) * 2016-12-30 2018-07-12 上海頤柏熱処理設備有限公司Shanghai Yibai Industrial Furnaces Co., Ltd. 超臨界状態洗浄システムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109383064B (zh) 使用囊状物控制向物体表面的不同部分施力
US6077053A (en) Piston type gas compressor
JP4246804B2 (ja) 加熱・加圧処理装置
KR860006492A (ko) 알파-올레핀의 기체상 다단계 중합방법
CN1668370A (zh) 用于在超临界流体中处理材料的高温高压小盒
KR20040031175A (ko) 알루미늄 합금의 온간 액압 성형 방법 및 그 장치
JPH10305223A (ja) ガス加圧供給装置
EP3437863A1 (en) Controlling application of forces to different portions of object surface using flexible wall
TW201318091A (zh) 金屬充填裝置
US5533868A (en) Apparatus and method for batch-wire continuous pumping
JP5385050B2 (ja) 複動式鍛造方法及び複動式鍛造装置
JP3205443B2 (ja) ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置
CN114561626B (zh) 物理气相沉积装置及装置的降压方法
JP4239487B2 (ja) 超高圧容器の自緊処理方法
US5792271A (en) System for supplying high-pressure medium gas
US7275373B2 (en) High pressure device and method for clean room applications
US20070037399A1 (en) High-pressure device for closing a container in a clean room
JP3766892B2 (ja) 固体高分子型水電解槽を用いた水素供給装置
WO2024111479A1 (ja) 等方圧加圧装置
CN111810372A (zh) 一种高压柱塞泵液缸自增强工装
JPH05255706A (ja) 超高圧熱間等方圧加圧装置の圧力制御方法
KR930001662B1 (ko) 습식냉간정수압 가압장치
KR100686394B1 (ko) 액압 성형용 콤비네이션 밸브
JPH08151976A (ja) 往復動2段圧縮機
KR0131261B1 (ko) 원주압 보조 액압유도 역 재드로잉 가공장치