JPH10303797A - 衛星位置確定システムおよび方法 - Google Patents

衛星位置確定システムおよび方法

Info

Publication number
JPH10303797A
JPH10303797A JP10087487A JP8748798A JPH10303797A JP H10303797 A JPH10303797 A JP H10303797A JP 10087487 A JP10087487 A JP 10087487A JP 8748798 A JP8748798 A JP 8748798A JP H10303797 A JPH10303797 A JP H10303797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
satellite
earth
user terminal
earth station
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10087487A
Other languages
English (en)
Inventor
Charles Chambers
チャールズ・チャンバース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ICO Services Ltd
Original Assignee
ICO Services Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICO Services Ltd filed Critical ICO Services Ltd
Publication of JPH10303797A publication Critical patent/JPH10303797A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/02Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using radio waves
    • G01S5/0284Relative positioning
    • G01S5/0289Relative positioning of multiple transceivers, e.g. in ad hoc networks
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/38Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18545Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation
    • H04B7/18547Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation for geolocalisation of a station
    • H04B7/1855Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation for geolocalisation of a station using a telephonic control signal, e.g. propagation delay variation, Doppler frequency variation, power variation, beam identification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球の表面上の使用者端末の正確な位置を確
定することである。 【解決手段】 地球局38が衛星10と通信し、衛星1
0が複数の使用者端末44の内の選択可能なものと通信
する。使用者端末44の地球14の表面上の位置が測定
され、衛星10の位置の測定精度が、さらなる三角測量
点として使用者端末44の全てを用いることにより改良
される。改良された位置は、さらなる使用者端末44の
位置決定に組み込まれて、累積的な改良がなされる。三
角測量において大きな誤差を有する使用者端末44が、
小さな重要性を与え、小さな誤差を有する使用者端末4
4が大きな重要性を与えるように、重み付けが適用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信システ
ム、および、そのようなシステムを動作する方法に関す
る。本発明は、特に、地球ベースの使用者端末が衛星と
通信し、衛星は同様に地球局と通信し、かつ、これらの
逆の通信も行う衛星通信システムおよび関連する方法に
関する。さらに詳細には、本発明は、地球の表面上の使
用者端末の位置が地球局に知られる必要があるようなシ
ステムおよびその関連する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信システムでは、(たぶん、無線
電話送受器の形態をしており、セルラー無線電話送受器
と似ていないわけではない)使用者端末が、地上のワイ
ヤおよびケーブルシステムへ、または、他の無線電話シ
ステムへリンクされた地球局によって、電話の呼を確立
するために、または、電話の呼を受信するために、衛星
を介して、地上局と通信することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】地球の表面上の使用者
端末の正確な位置を確定することに関しては、2つの目
的がある。第1には、必要なときに、特定の時間に特定
の衛星から、使用者端末への、または、使用者端末から
の無線信号の送受信方法を知るために、使用者端末が置
かれている地球の表面の部分をカバーするべく、適切な
衛星からの適切なビームが選択され得るように、使用者
端末の大体の位置を知ることが必要である。第2には、
衛星通信システムでは、使用者端末が操作されている地
域によっては、電話をかけることの禁止や、ローカルな
請求書や、他の制限が監視され得るために、課せられる
べき必要な制限に対して、十分正確に、使用者端末の位
置を判断することが必要である。
【0004】地球の表面上の使用者端末の位置を相当非
常に正確に決定するために、個々の端末が「衛星による
全地球測位」(GPS)を使用する使用者端末を設ける
ことが知られている。そして、使用者端末は、地球局
へ、通信に関連する衛星(または複数の衛星)を介し
て、その正確な位置を送信する。上記正確な位置は、使
用者端末との通信動作の会計的なおよび機械的な特徴を
制御するために、その後に続く(使用者端末との)交信
において、地球局によって使用される。そのようなシス
テムの例は、1993年3月27日にモトローラコーポ
レーションによって提出された欧州特許第056237
4号公報に見ることができる。このGPSシステムは、
アクセスが非常に遅いという傾向があり、高価な高性能
の受信器を必要とする。また、GPS衛星は、しばし
ば、使用者端末に全くアクセスすることができず、位置
決定のための十分な同時数が達成されるべきである。加
えて、位置決定の精度も、衛星通信の目的のために現実
に必要とされるものをかなり超えている。
【0005】そのようなシステムでは、送受器が通信お
よびGPS測定の両方を行うことを可能とするために、
マルチプル周波数能力が必要であるとともに、送受器を
不必要に複雑にしなければならない。この発明は、衛星
通信システムと交信する場合に、GPSを含む解決に頼
る必要なく、かつ、衛星通信システムの処理および会計
要求に対して十分正確に、地球の表面上の使用者端末ま
たは送受器の位置を判断するという問題に対する解決を
提供することを目的としている。
【0006】GPSシステムは、各衛星の位置が地球上
の端末に知られ得るように、各衛星の軌道の非常に精密
な測定された特性描写を必要とする。端末自体は、その
後、それ自体の位置を計算する。GPSシステムは、衛
星のみが送信するものであるため、情報の流れは一方向
である。端末の位置が発見される精度に直接関連する衛
星の位置の測定は、専用の設備によって、間欠的に達成
されるのみであり、測定間においてドリフトが生じ得
る。専用の設備は、衛星の位置が測定されるときに、地
球の表面上に最適に配置されている訳ではないので、望
ましくない誤差を誘発する。この発明は、衛星通信シス
テムの二方向の特性を活用することにより、衛星の位置
の連続した更新を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の特徴によれば、こ
の発明は、衛星が、該衛星の推測された瞬時位置を参照
することにより地球の表面上の端末の位置を測定しかつ
記録するために地球局と協動するように作動するシステ
ムにあり、前記地球局は、第1の精度で前記衛星の前記
瞬時位置を推測するように作動し、前記システムが、第
2の精度で前記衛星の前記瞬時位置の再推測するため
に、前記端末の測定された位置を組み込むように作動
し、前記第2の精度が前記第1の精度より高いことを特
徴としている。
【0008】第2の特徴によれば、この発明は、衛星
が、該衛星の推測された瞬時位置を参照することにより
地球の表面上の端末の位置を測定しかつ記録するために
地球局と協動するように作動するシステムの使用方法に
あり、前記地球局が第1の精度で前記衛星の前記瞬時位
置を推測するように作動し、前記方法は、前記衛星の前
記瞬時位置の再推測において、第2の精度で、前記端末
の測定された位置を組み込むステップを具備し、前記第
2の精度が前記第1の精度より高いことを特徴としてい
る。
【0009】前記発明は、前記端末の位置の次の測定の
際に前記衛星の新たな推測された瞬時位置として、前記
再推測の結果を用いるシステムおよび方法をも提供して
いる。好ましい実施形態において、これは、衛星の軌道
の改良された推測を提供し、これによって、次の測定の
段階における端末の位置の良好な測定に貢献する。
【0010】この発明は、さらに、前記端末が、複数の
端末の内の1つであり、複数の端末の内の各々の位置の
測定および記録を含み、かつ、各段階における再推測を
実行するために複数の端末の各々の測定された位置を組
み込むシステムおよび方法を提供する。好ましい実施形
態において、このことは、衛星の位置が、ほんの数個の
地球局からの代わりに、あるいは1000に達する大量
の点から三次元的に三角測量によって測量されるという
ことを意味する。
【0011】この発明は、さらに、前記複数の端末が、
1つまたはそれ以上の他の地球局を組み込み得るシステ
ムおよび方法を提供する。地球局は、それらの位置を非
常に正確に知っているので、衛星の推測の全体精度に対
するそれらの貢献は重大である。
【0012】この発明は、さらに、衛星の位置の再推測
が、端末の位置の測定の精度および幾何学的配列の重要
性に関連する重み関数を組み込んでおり、該重み関数
が、前記衛星の瞬時位置の推測の精度を改良するために
最も貢献する、端末の位置の測定に大きな恩恵を与える
ために用いられるシステムおよび方法を提供する。好ま
しい実施形態では、この特徴は、端末位置の測定におけ
る大きな誤差が存在し、または、前記端末が衛星に対し
て都合の悪い位置に配されているために幾何学的配列に
おいて非常に不利である端末位置測定が、衛星の位置の
計算において小さい重みおよび重要性を与えられるのに
対して、反対の特性を有する端末位置測定が、より大き
な重要性を与えられるということを提供する。悪い結果
を軽く見ることにより、そして、良好な結果を強調する
ことにより、衛星の位置の推測はより改良される。
【0013】この発明は、さらに、測定の精度および幾
何学的配列の品質を、カルマンフィルタアルゴリズムへ
の状態変数入力として供給することにより、重みを再推
測に組み込むシステムおよび方法を提供する。最後に、
この発明は、地球局が複数の地球局の内の1つであり、
複数の地球局の各々が再推測に関する情報を共有するシ
ステムおよび方法を提供する。このことは、衛星が1つ
の地球局から他の地球局へ移行する場合に、その位置の
推測における改良が、後継の地球局に受け継がれ、か
つ、後継の地球局によって更新されかつ改良され続ける
ということを意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、一例として、添付図面
と結び付けられた以下の記載によって、さらに説明され
る。添付図面は以下の通りである。図1は、地球の周り
に配置された衛星の二次元的な位置を示す。図2は、直
交軌道平面内に衛星がどのように配置されているのかを
図解する。図3は、各衛星によって提供される無線範囲
の円錐体の構成を示す。図4は、多くの型の異なる領域
を生成するために、図3に示される無線範囲の円錐体が
どのようにして地球の表面と相互作用しているのかを示
す。図5は、地球の表面上空の衛星の(上からみた)図
であり、地球に関する様々な動作を図解する。図6は、
使用者端末と衛星との間の伝搬遅延を判断するために、
地球局が使用者端末へ衛星を介して信号を伝達する全体
的な状況の概要図である。図7は、衛星に対するドップ
ラー周波数シフト測定の形状を示す。図8は、衛星の相
対的ドップラーシフトおよび内部発振器誤差を判断する
ための(地球局と衛星との間の)試験信号の交換を概要
的に示したものである。図9は、図8による較正された
衛星が、同様に、衛星と使用者端末との間の相対的なド
ップラーシフトと、使用者端末内の内部発振器誤差とを
判断するために、どのようにして使用されるのかを概要
的に示したものである。図10は、地球の表面上の使用
者端末の位置を測定するために、測定されたドップラー
周波数シフトと伝搬遅延との交差線が、どのようにして
使用されるのかを示す。図11は、位置の最良評価のた
めに最適な数のサンプルの導出を示すグラフである。図
12は、特定の好ましい実施形態において、ドップラー
周波数シフトの平均化のために最適な数の(導出され
た)サンプルを示す図表である。図13は、特定の好ま
しい実施形態において、伝搬遅延の平均化のために最適
な数の(導出された)サンプルを示す図表である。図1
4は、使用者端末が2以上の衛星に直接アクセスする状
況を示す。図15は、もし利用可能ならば、1つの衛
星、または、2つ以上の衛星を使用して、地球の表面上
の使用者端末の位置を判断する場合における地球局の動
作のフローチャートである。図16は、地球の表面上の
使用者端末の位置を判断する際に、地球局がどのように
して計時された同報通信を併合することができるのかを
示すフローチャートである。図17は、この発明におい
て、衛星の位置の測定の精度を改良するために、地球の
表面上の複数の使用者端末が、どのように使用され得る
かを示す図である。
【0015】好適な実施形態の説明の第1の部分におい
ては、この発明により表される改良を示すために、通信
衛星が、地球の表面上の使用者端末の位置を測定するこ
とができる種々の方法が示されている。
【0016】まず初めに、図1に注目する。図1は、地
球の周りに配置された衛星の二次元的な位置を示す。複
数の衛星10は、地球14の表面上空において、円形軌
道12の周りに均一に配置されている。各々の衛星10
は、個々の衛星10が地平線上の10度以上の位置にあ
る場合に、地球14の表面上の装置との無線通信を提供
するように設計されている。したがって、各衛星10
は、地球14の表面と交差する無線範囲の円錐体16を
提供する。地球の表面は、3つの型のエリアを有する。
第1の型のエリア18は、たった1つの衛星10からの
無線範囲を有するエリアである。第2型のエリア20
は、2以上の衛星10からの無線範囲が存在するエリア
である。最後に、第3型のエリア22は、示された軌道
12内の衛星10から無線範囲を受信しない。
【0017】図2は、直交軌道平面内に衛星10がどの
ように配置されているのかを図解する。図1の第1軌道
12は、図1に示される方法と同じ方法で、第2軌道1
2’の周りに配置された衛星10を有する第2軌道1
2’によって補われる。軌道12,12’は、互いに直
交している。それぞれは、赤道24に対して45度傾い
ており、かつ、互いに(90度で)直交した平面を有す
る。
【0018】示された例において、衛星10は、高度1
0500kmにおいて、地球14の表面の周りの軌道を
回っている。各軌道12,12’において、衛星10の
軌道の高さおよび数は、他の値であってもよい。上記例
は、最小数の衛星10を用いて、北極26および南極2
8に対してさえ、地球14の全体的な無線範囲を提供す
るので、この構成は好ましい。第1軌道12内の衛星の
無線範囲が存在しない第3型のエリア22に対して、第
2軌道12’の衛星10が無線範囲を提供するというこ
と、および、第2の軌道12’の衛星10が無線範囲を
提供しない第3型のこれらのエリア22に対して、第1
の軌道12内の衛星10が無線範囲を提供するというこ
とが、軌道の直交によって保証される。
【0019】ここでは2つの軌道12,12’が同じ半
径であると示されているが、これ以前およびこれ以降に
記載されているように、本システムは、異なる半径の軌
道12,12’でも機能する。同様に、3以上の軌道1
2,12’が存在してもよい。本システムに関する限
り、地球14の表面の全ての部分が、全ての時刻におい
て、少なくとも1つの衛星10からの無線範囲を受信し
ていることのみが必要である。
【0020】図3は、各衛星10によって提供される無
線範囲の円錐体16の構成を示す。便宜上、無線範囲の
円錐体16は、地球の地図上の緯度0度、経度0度を中
心として示されている。無線範囲の円錐体16は、衛星
10上の対応する複数の指向性アンテナによって、複数
のスポットビーム30に分割されている。衛星10は、
移動無線電話通信に向けられており、かつ、各々のスポ
ットビーム30は、セルラー無線電話ネットワーク内の
セルに相当するものに、ほぼ対応している。図3におい
て、無線範囲の円錐体16は、提供された地球の表面の
地図の形状によって、歪められている。図3は、また、
地球表面への(即ち、円錐体16がその端における水平
的な影響範囲を示す地点への)接面である円錐体16の
端へ下がった無線範囲の円錐体16の地球の表面との交
差の範囲を示す。それに対して、図1は、地球の表面に
対して最小高度10度の円錐体16を示している。
【0021】地球の湾曲によって、スポットビーム30
は、中央においては、ほぼ均一の、わずかに重なった円
形をしている。ところが、端においては、スポットビー
ム30の(地球14の表面における)傾きの影響範囲
は、形の大きな歪を引き起こしている。
【0022】図4は、多くの型の異なる領域を生成する
ために、無線範囲の円錐体16がどのようにして地球の
表面と相互作用しているのかを示す。図1を参照して説
明されるように、無線範囲の多数の円錐体16は、たっ
た1つの衛星による無線範囲が存在する第1エリア18
と、2つの衛星による無線範囲が存在する第2エリア2
0と、さらに、3またはそれ以上の衛星によって範囲が
提供される第4エリア32とを生成するために、重なっ
ている。図4に示される各々の(無線範囲の)円錐体1
6は、図3に示されるように、それ自身の独立した組の
スポットビーム30に分割される。
【0023】図5は、地球の表面上空の衛星10の(上
からみた)図である。衛星10は、電力供給のためのソ
ーラーパネル34と、複数の地球局38のうちの1つ
へ、大量の電話の信号量を送るダウンリンクアンテナ3
6と、地球局38からの全般的な信号量を受信するアッ
プリンクアンテナ40と、使用者端末44との通信の提
供を意図する(図3に示される)複数のスポットビーム
30を提供する加入者アンテナ42とを具備する。使用
者端末44は、携帯セルラー無線電話器に似て無くはな
い形態で提供される。使用者端末44は、また、陸上車
両および船舶および飛行機内で使用される(さらに複雑
な)車両搭載装置を含む。
【0024】この好ましい例で述べられるパラメータに
関して、衛星は(第1矢印46によって示されるよう
に)その軌道12,12’の周りを4.9km/秒の速
度で移動する。地球14の回転の移動を無視すると、ス
ポットビーム30も、また、第2矢印48によって示さ
れるような地上軌道に沿って、同様の速度で、地球14
の表面を横切って移動する。衛星直下の地点は、最下点
(nadir)50として知られている。
【0025】同時に、地球14は、第3矢印52によっ
て示されるように、回転している。その速度は、その赤
道において0.47km/秒の速度である。地上軌道4
8に対して90度の(地上軌道48に関する)方向は、
第4矢印54によって示されるような交差軌道として示
される。これ以降、使用者端末44の位置は、(最下点
50を基準とした)地上軌道48に沿った距離と交差軌
道54に沿った距離とを参照して、定義される。
【0026】図6は、地球局38が使用者端末44へ衛
星10を介して信号を伝達する大まかな状況の概要図で
ある。地球局38は、地球局38の動作を制御する地球
局コントローラ56を、さらに具備する。地球局38
は、地球14の表面上の第1点に配置されており、か
つ、衛星10が地球局38の範囲内にある場合、使用者
端末44は、衛星10の範囲内における(地球の表面上
の)いかなる他の点に存在していてもよい。
【0027】地球局38は、図5のアップリンクアンテ
ナ40を介して、5150〜5250メガヘルツの帯域
の周波数を使用したアップリンク無線リンク58を介し
て、衛星10と通信する。地球局38は、図5のダウン
リンクアンテナ36を介して、周波数範囲6975〜7
075メガヘルツにおける信号を使用したダウンリンク
無線リンク60上の信号を(衛星10から)受信する。
【0028】使用者端末44は、範囲2170〜220
0メガヘルツ内の周波数を使用した使用者端末ダウンリ
ンク62を介して、(衛星10から)信号を受信する。
使用者端末44は、周波数帯域1980〜2010メガ
ヘルツで動作する使用者端末アップリンク64を介し
て、メッセージおよび信号を衛星10に送る。これらの
周波数は単なる一例であり、本システムは、アップリン
クおよびダウンリンクに対する他の多数の周波数を使用
して実行され得る。
【0029】図6における(明確には示されていない)
暗黙の了解として、衛星10は、それ自身の正確な発振
器を、好都合なものとしては水晶発振器の形態で具備す
る。衛星10は、上記発振器を、入力および出力信号の
周波数を変換するために使用し、かつ、周波数を合成す
る場合に周波数参照として使用する。同様に、使用者端
末44は、入力信号の周波数を変換し、かつ、出力信号
の周波数を合成するために、それ自身の内部合成発振器
を具備する。この内部合成発振器は、マスタ発振器から
生じ、好ましくは水晶発振器である。
【0030】同様に、地球局38および地球局コントロ
ーラ56は、それらの間において、かなり正確な周波数
参照および時間参照を具備するか、また、該周波数参照
および時間参照へのアクセスを有する。これらの参照
は、実際には、地球局38および地球局コントローラ5
6内に具備されるか、または、地上線や他のサービスを
介して他の場所から引き出される。
【0031】地球14の表面上の地球局38の正確な位
置は、非常に正確に知られている。同様に、衛星10の
軌道12,12’のパラメータ、および、その軌道内に
おける衛星10の(全ての瞬間における)位置もまた、
非常に正確に知られている。本システムが解決すべき目
的である不確かな要素は、地球14の表面上の使用者端
末44の位置である。
【0032】先に述べられなかったが、使用者端末44
は、使用者端末アップリンク64上において加入者アン
テナ42に送信し、かつ、同様に、使用者端末ダウンリ
ンク62上において加入者アンテナ42から受信する。
衛星10は、一度に、ただ1つの地球局38と通信状態
にある。しかし、非常に多くの使用者端末44と通信状
態にあってもよい。各使用者端末は、図3に示される複
数のスポットビームのうちのある特定のスポットビーム
30内に存在する。
【0033】衛星10は、地球14の表面に関して(し
たがって、地球局38および使用者端末44に関し
て)、第5矢印66に示されるように移動している。同
様に、地球14の表面は、衛星10の軌道12,12’
に関して、第6矢印68によって大まかに示されるよう
に移動している。
【0034】使用者端末44と衛星10との間の信号交
換と同様に、地球局38と衛星10との間で交換された
信号は、全て、地球局38と使用者端末44とに関する
(衛星10の)移動に基づいて、ドップラー効果によっ
て生じた伝搬遅延および周波数シフトを有している。地
球14の表面上の使用者端末44の位置を判断するため
に、本システムは、衛星10の移動による周波数内のド
ップラー効果を使用する手段と、伝搬遅延の測定とに関
する。
【0035】本システムにおいて、伝搬遅延は、地球局
38と使用者端末44との間で測定される。地球局38
は、アップリンク無線リンク58上において、信号を衛
星10へ送る。この信号は、今度は、使用者端末ダウン
リンク62を介して、使用者端末44へ送られる。地球
局38からの信号を受信すると、使用者端末は、予め決
められた期間待機し、そして、使用者端末64およびダ
ウンリンク無線リンク60を介して、それ自身のメッセ
ージを、地球局38へ返送する。地球局コントローラ5
6は、地球局38がアップリンク無線リンク58上でメ
ッセージの送信を開始した時点からの、および、地球局
38がダウンリンク無線リンク60上で使用者端末44
からの応答メッセージの受信を開始した時点からの時間
の経過に注目する。地球局コントローラ56は、衛星1
0を通したアップリンク無線リンク58から使用者端末
ダウンリンク62上への信号に対する伝搬遅延時間と、
それに対応して、衛星10を通した使用者端末アップリ
ンク64とダウンリンク無線リンク60との間の伝搬遅
延とを知っている。同様に、地球局コントローラ56
は、使用者端末44が地球局38からの受信されたメッ
セージに応答する前に、使用者端末44によって使用さ
れる予め決められた経過時間を正確に知っている。地球
局38からのおよび地球局38へのメッセージの往復行
程における(様々なリンク58,60,62,64を介
した)無線波の実際の伝搬遅延を判断するために、これ
らの伝搬遅延と使用者端末44の予め決められた遅延と
は、地球局コントローラ56によって、全体の経過時間
から減算される。無線波は、常に、一定の光速で伝搬す
る。地球の表面上の地球局38の位置が正確に知られて
おり、かつ、その軌道12,12’内における衛星10
の位置もまた正確に知られているので、アップリンク無
線リンク58およびダウンリンク無線リンク60上の伝
搬遅延の合計は正確に計算され得る。地球局コントロー
ラ56は、無線経路58,60,62,64に沿ったメ
ッセージの伝搬に対する全体の経過時間を常に知ってい
る。全体の伝搬遅延から地球局38と衛星10との間の
無線経路58,60上の計算された遅延を減算すること
によって、使用者端末44と衛星10との間の伝搬遅延
が正確に測定される。このことは、(伝搬は完全に光速
なので)衛星10と使用者端末44との間の直線距離が
知られる、ということを意味している。伝搬遅延に基づ
いて、使用者端末は、衛星10を中心とした球面のいか
なる地点に存在してもよい。球面は地球14の表面と交
差しており、かつ、使用者端末44は地球の表面上に存
在するので、使用者端末44の位置は、地球14の球面
と衛星10を中心とした測定距離の階層との交差線上に
存在すると推測される。
【0036】図7は、衛星10に対するドップラー周波
数シフト測定の形状を示す。衛星10が第7矢印70に
よって示されるように移動すると、衛星10から送られ
た無線信号の周波数における変化、および、使用者端末
44のような固定された発信源から衛星10によって受
信された無線信号の知覚された周波数における変化は、
衛星10と受信者との間の角度の余弦に依存する。ここ
で、受信者とは、衛星からの、または、衛星10へ送信
された無線信号の発信源からの送信無線信号の受信者で
ある。従って、もし、予め決められたドップラー周波数
変化に対して、これらの領域を空間内にプロットする
と、一連の同軸の円錐体72が得られる。これらの円錐
体72は、無限に広がりながら、それらの共通の頂点に
衛星10を有する。また、これらの円錐体72は、それ
らの共通の軸74として、第7矢印70によって示され
るような(衛星10の移動の)方向を有する。図7は、
有限の距離についてのみ、広がる円錐体72を示してい
る。しかし、円錐体72が無限に広がることは明白であ
る。同様に、図7は、衛星10がアプローチしている無
線周波数受信器または発振器について、衛星の「前方
の」円錐体のみを示す。同軸の円錐体72の対応する組
は、同じ頂点と同じ軸を有する衛星の「後方へ」広が
る。衛星10の「前方への」ドップラーシフトは、周波
数の増加によって示される。衛星10の「後方への」ド
ップラーシフトは、周波数の対応する減少によって示さ
れる。特定のドップラー周波数シフトについて、円錐体
72が地球14の表面と交差すると、線がさらに定義さ
れる。使用者端末44はこの線に沿って配置される。
【0037】図6を再び参照すると、ドップラー周波数
シフトの測定は(アップリンク無線リンク58上の既知
周波数の信号を提供する)地球局38によって実行され
る。衛星10は、(それ自身の内部発振器を使用して)
信号の周波数を変換し、かつ、変換された信号を、使用
者端末ダウンリンク62上へ供給する。そして、使用者
端末44は、使用者端末アップリンク64を介して、信
号を返信する。この信号は、もう一度、衛星10の内部
発振器によって周波数が変換され、かつ、ダウンリンク
無線リンク60を介して、地球局38へ返送される。地
球局コントローラ56は、ダウンリンク無線リンク60
の信号の周波数を測定し、かつ、使用者端末44におい
て、第5矢印66によって示されるような衛星10の移
動に起因するドップラー周波数シフトを推定する。
【0038】図8は、地球局38と衛星10との間で生
じる誤差およびドップラーシフトを較正するために、地
球局38および地球局コントローラ56が衛星10と交
信する方法の概要図である。
【0039】地球局38は、アップリンク無線リンク5
8上で、衛星10へ、既知周波数f(1)の信号を送る。衛
星10は、内部マスタ発振器を有する。この内部マスタ
発振器は、衛星10によって使用される全ての合成周波
数を制御する。もし、マスタ発振器が比例誤差mを有す
るならば、衛星内においてマスタ発振器を使用して合成
された全ての周波数に、誤差が比例する。それによっ
て、 f(actual)=(1+m)f(intended) f(actual) :実際の周波数 f(intended):意図された周波数 である。同様に、衛星10は、地球局38に関して移動
している。したがって、比例するドップラーシフト(d
と称する)を導入すると、それによって、信号が、地球
局38から衛星10へ進んでも、または、衛星10から
地球局38へ進んでも、 f(received)=(1+d)f(sent) f(received):受信された周波数 f(sent) :送信された周波数 である。したがって、もし、地球局が、アップリンク無
線リンク58上において、衛星10へ、周波数f(1)を送
るならば、ドップラーシフトによって、衛星は、 周波数 f(received at satellite)=f(1)(1+d) f(received at satellite):衛星で受信された周波数 を受信する。ここで、衛星は、地球局38から受信され
た信号を、加入者アンテナ42を介した使用に適した周
波数へ変換するために、周波数変更器76を使用する。
そのように動作するために、衛星10は、地球局38か
ら(衛星10で)受信された信号の周波数から減算され
るべき意図された周波数f(2)を合成する。意図された周
波数f(2)は、衛星10上のマスタ発振器内の比例誤差の
影響を受けるため、f(2)(1+m)となる。したがって、周
波数変更器76の出力は、 f(1)(1+d)-f(2)(1+m) であり、かつ、これは、加入者アンテナ42を介して、
地球局38へ返送される。しかし、衛星10は移動して
おり、したがって、さらなるドップラーシフトを与え
る。したがって、加入者アンテナ42から地球局38に
よって受信された周波数(f(R1)と称する)は、 f(R1)=(1+d)(f(1)(1+d)−f
(2)(1+m)) によって与えられる。地球局コントローラ56は、非常
に高い精度でf(R1)を測定する。したがって、f(R
1),f(1),f(2)は全て既知の数である。しかし、mおよ
びdは既知でない。式f(R1)を拡張すると、 f(R1)=(f(1)-f(2))+d(2f(1)+d2f(1))-mdf(2)-f(2)m が得られる。2次の項d2f(1)およびmdf(2)は、他の項と
比較して重要でなく、無視することができる。
【0040】したがって、 f(R1)=f(1)-f(2)+d(2f(1)+(2)-mf(2)) である。衛星10は、周波数f(3)で、第3信号を合成す
る。第3信号は、ダウンリンク無線リンク60を介し
て、地球局38へ送られる。第3信号f(3)は、衛星10
におけるマスタ発振器の比例誤差の影響を受ける。した
がって、ダウンリンク無線リンク60上で送られる実際
の周波数は、 (1+m)f(3) となる。衛星10は移動しているので、ダウンリンク無
線リンク60上の信号もまた、ドップラーシフトの影響
を受ける。したがって、ダウンリンク無線リンク60上
において地球局38で受信される周波数f(R2)は、 f(R2)=(1+d)(1+m)f(3) によって与えられ、したがって、 f(R2)=f(3)+df(3)+mf(3)+mdf(3) である。2次の項mdf(3)は、他の項と比較して非常に小
さく、無視することができる。これにより、次の等式が
残る。 f(R1)=f(1)-f(2)+d(2f(1)-f(2))-mf(2) および、 f(R2)=f3(1+d+m) ここで、f(1),f(2),f(3)は正確に知られた数であり、
かつ、f(R1)およびf(R2)は、正確に測定され、したがっ
て、知られている。これにより、方程式が、2つの未知
数(即ち、mおよびd)における2つの連立方程式に減
らされる。したがって、2つの式は、その未知数につい
て解かれる。
【0041】図9は、地球局38が、比例するドップラ
ーシフト誤差、および、使用者端末44上のマスタ発振
器誤差を、どのようにして測定するのかに関する概要図
である。地球局38および地球局コントローラ56は、
図8を参照して説明されたように、最初に、衛星10を
「較正する」。衛星10の行動を予測できるならば、地
球局38は、その動作点を、地球14の表面から効果的
に移動させ、かつ、その動作点を、衛星10に配置す
る。衛星10は、地球局38に関して、使用者端末44
に関して示すドップラーシフトとは異なるドップラーシ
フトを示す。
【0042】地球局38が衛星10を介して使用者端末
44から信号を受信し、かつ、地球局38が衛星10を
介して使用者端末44へ信号を送る2つの経路が存在す
ることを単に示すために、加入者アンテナ42および周
波数変更器76は、衛星10において2回示される。
【0043】第1に、地球局38は、アップリンク58
上で信号を送る。この信号は、周波数変更器76によっ
て転置(transpose)され、使用者端末ダウンリンク62
上で、使用者端末44へ送られる。使用者端末44は、
使用者端末ダウンリンク62上の信号の測定を行い、そ
の周波数を公称の指定の量によって転置し、ミキサー7
6を介して転置され、かつ、ダウンリンク無線リンク6
0を介して地球局38へ送られるように、転置された信
号を、使用者端末アップリンク64上で、加入者アンテ
ナ42を介して、衛星10へ再送信する。地球局38に
おいて、地球局コントローラ56は、正確な周波数の測
定を行う。使用者端末44は、また、既に説明したよう
に、衛星を介して、地球局38および地球局コントロー
ラ56に知られた公称周波数で、独立した送信を行う。
【0044】反射の瞬間は、正確に同じ方法が、使用者
端末44の誤差を測定するために、衛星を「較正する」
ために使用された地球局38として、「較正された」衛
星10を介して拡張された地球局38によって使用され
るということを示す。1つのループバック周波数測定
と、公称合成周波数における1つの独立した信号とが存
在する。地球局コントローラ56は、衛星の「較正」た
めに訂正し、そして、衛星10から使用者端末44への
ドップラーシフトを解決し、かつ、使用者端末44内の
マスタ発振器における比例誤差を解決するために、もう
一度、2つの未知数における2つの等式を計算する。
【0045】図10は、地球14の表面上の使用者端末
44の位置を突き止めるために、ドップラー周波数シフ
トおよび遅延がどのようにして使用され得るのかを示
す。図10において、水平軸78は、地上軌道に沿った
図5の第2矢印48の方法における測定に対応してい
る。垂直軸80は、図6の第4矢印54によって示され
るような交差軌道に沿った測定に対応している。1つの
象限のみが示されている。これに示されるように、パタ
ーンは、4つの全ての象限において、軸について対称で
ある。
【0046】図6を参照して説明されたように、遅延測
定は、一連の遅延区分線82を生成する。遅延区分線8
2は、最下点50を中心としてほぼ円を描く。最下点5
0は図10の点(0,0)に対応する。ところが、遅延
区分線82は、衛星を中心とした一定遅延の階層の交差
を示し、ドップラー区分線84は、図7に関して説明さ
れた複数の同軸円錐体72の交差線を示す。図は、使用
者端末44が置かれている(地球14の表面上の)位置
に対応して、ドップラーシフトに関するドップラー区分
線について、ミリセカンドを単位として、与えられてい
る。同様に、遅延区分線82に隣接する図は、特定の遅
延区分線82に対する特定の遅延を、地球14の表面上
の特定の位置に、ミリセカンドを単位として示す。様々
な図が度を単位として示されている。この単位(度)
は、もし、衛星10がその位置に存在するならば、使用
者端末44から衛星10への高度の角度である。図10
は、10度の最小高度までを示している。この場合、1
0度は、本発明の好ましい実施形態として与えられた例
を維持する通信衛星通信システムの動作の最小量であ
る。
【0047】図3および図4を参照して説明されたスポ
ットビーム30のいくつかが、また、図10に示され、
重ねて置かれている。スポットビーム30は4つの象限
の全体を満たしている。図10の過度の乱雑さと複雑さ
とを避けるために、少数のスポットビームのみが示され
ている。
【0048】基本的に、図6を参照して説明された単一
の遅延測定と、図8および図9を参照して説明された単
一のドップラー周波数シフト測定とに基づいて、その特
定の遅延区分線82とドップラー区分線84とが交差す
る地点における地球14の表面上の使用者端末44の位
置を評価することは可能である。
【0049】4つの象限が存在するので、使用者端末4
4が4つの象限のうちのどの象限に置かれているのかを
判断することにおいて、曖昧の度合いが存在する。これ
は、複数のスポットビーム30の内のどのスポットビー
ムが使用者端末44から信号を受信したのかを注目する
ことによって、解決される。
【0050】図10において、ドップラー区分線84
は、実際には、単一の線ではなく、一対の線として描か
れる。これは、測定における比例誤差を示している。最
下点50の近くでは、ドップラー区分線84内の線は、
ともに接近しており、小さな比例誤差を示している。そ
れに反して、水平軸78によって示される地上軌道に沿
った大きな距離では、ドップラー区分線84内の対の線
は、より広く離れていき、より大きな誤差を示してい
る。それに反して、遅延区分線82もまた、対の線であ
り、測定の精度における不確かさを示すが、遅延区分線
内の対の線は、ともに非常に接近している。(符号78
のような水平によって示される)地上軌道に沿った大き
な距離におけるドップラー区分線84内のかなり大きな
誤差を克服するために、平均化処理が行われている。
【0051】図11は驚くべき結果を示す。もし、衛星
10の最下点50に関する地球14の移動に対して修正
が行われるならば、または、地球に関する衛星10の軌
道速度の修正が行われるならば、図11に示されるよう
に、(衛星10に関する)使用者端末44の実際の位置
は、実線86で示されるように、時間とともに一様に増
加する。ドップラーシフトおよび遅延の各測定は、予め
決められた周期をとる。従って、実線86によって示さ
れるような位置誤差は、行われた測定の数とともに、一
様に増加する。
【0052】測定された位置誤差は、よく知られた統計
学の原理によって、即ち、2乗の和の平方根によって減
少する。例えば、もし、100個のサンプルが得られた
場合、平均誤差は、1/10に減少する。もし、100
00個のサンプルが得られた場合、平均誤差は、1/1
00に減少する。もし、1000000個のサンプルが
得られた場合、平均誤差は、1/1000に減少する…
…等である。破線88は、測定された位置誤差の(サン
プル数に対する)減少率を示している。
【0053】点線90は、破線88と実線86との和を
示し、サンプル数に対する実際の位置誤差を示してい
る。測定された位置誤差がその最小となり、測定数が少
なくなればなるほど、測定された位置誤差はより大きく
なり、測定数が多くなればなるほど、やはり、測定され
た位置誤差はより大きくなる最小領域92が存在する。
最小領域92は、完全に平坦であり、かつ、測定された
位置誤差がほぼ最小である間に値N(1)からN(2)
までの範囲が存在する。したがって、数N(1)とN
(2)との間で、測定数の最適数が選択され、これは、
最良の位置評価を与える。最適測定の正確な数は、初期
測定誤差にかなり依存している。しばらくの間、図10
に戻ると、得られた測定の数によって位置誤差の改善を
示す破線88の傾きは、平方根である。図11のグラフ
を解明するように(即ち、最適数の測定が生成されるた
めに、相対的に少ない数の測定が要求されるように)、
遅延区分線82は、相対的に小さい誤差を伴って開始す
る。反対に、破線88の傾きが相対的に浅いように(即
ち、位置の誤差の最良の評価を達成するために、相対的
に大きな数の測定を要求するように)、水平軸78によ
って示される地上軌道に沿ったドップラー区分線84
は、相対的に大きい。
【0054】図12は、本発明を図解する好ましい実施
形態に従って、ドップラーシフト測定に関する各々のこ
れらのスポットビーム30に対して、使用者端末44が
発見されたビームに依存して、各々のスポットビーム3
0のために得られるべき最適数の測定の第1象限表示で
ある。最適な測定の数は、90から42の範囲で変動す
る。もし、他のサンプリングレートおよび衛星軌道高度
が選択されたならば、他の最適数の測定が適用する。
【0055】同様に、図13は、図6を参照して説明さ
れたような遅延測定について、各々のスポットビーム3
0に対する最適数の1区切りまたはサンプルを示す。驚
くべきことに、最適数のサンプルは、、最下点の近くの
符号201から、垂直線80によって示される交差軌道
に沿って変化し、かつ、スポットビーム30の周囲にお
いては驚くほど低い値へ低下する。上記の説明は、衛星
10からの1つの無線範囲を有する(図1および図4に
示されるような)エリア18に適用される。以下の説明
は、衛星10からの複数の無線範囲が存在する(図1お
よび図4に示されるような)エリア20に適用される。
【0056】図14は、地球14の表面上の使用者端末
44が2以上の衛星10,10’からの無線範囲を有す
る状況を示す。理想的には、2つの衛星10,10’
は、ともに、使用者端末44と1つの地球局38とに対
して認識可能である。しかしながら、衛星10’が、使
用者端末44に対して認識可能であるが、1つの地球局
38に対しては認識不可能である、ということが起こり
得る。この他にも、他の衛星10’は、他の地球局3
8’に対して認識可能である。両方の地球局38,3
8’は、地上通信線94によって結合されているので、
このことは問題ではない。地上通信線94において、衛
星10,10’および使用者端末から生じたデータは、
地球14の表面上の使用者端末44の位置を判断する際
に、地球局38のうちの1つがマスタとして動作するよ
うに地球局とやりとりされる。
【0057】もし、2以上の衛星10,10’が認識可
能ならば、または、近い過去において認識可能であった
ならば、図7〜図12を参照して説明されるようなドッ
プラー変動動作を実行する代わりに、図6,10,1
1,13を参照して説明されるような単純な時間遅延測
定が実行される。地球局38,38’は、各々の衛星1
0,10’へ信号を送り、かつ、先に説明されたよう
に、衛星10,10’と使用者端末44との間の伝搬遅
延を測定する。
【0058】図6を参照して先に説明されたように、遅
延測定は、(上述されたように、曖昧さの解決を必要と
する)地球14の表面上の使用者端末44に対して特有
の位置を与えるために、衛星10に関する使用者端末4
4の可能な位置として、互いに交差し、かつ、地球14
の表面と交差する(各々の衛星10,10’上に中心を
置かれた)球面を生成する。もし、使用者端末が、地球
の表面上にあると仮定されると、たった2つの衛星伝搬
遅延が、使用者端末の絶対位置のために、必要である。
もし、4以上の衛星10,10’がそのように使用され
るならば、使用者端末44は、空間内に絶対的に位置し
てもよく、また、地球14の表面上の高度変動を許可す
る。図10の説明を参照すると、遅延区分線82は、特
に、符号78のような水平線によって示される地上軌道
に沿った最下点50からの極端な範囲において、ドップ
ラー区分線84よりもかなり正確である。従って、(図
14を参照して説明された)地球14の表面上の使用者
端末44の位置の測定の方法は、より正確である。
【0059】従って、本発明は、使用者端末44の位置
がどのようにして地球14の表面上で判断されるべきで
あるのかということに関する。たった1つの衛星10が
認識可能である場所では、図10に示される分類方法が
使用される。2以上の衛星が認識可能である場合、図1
4に関連して説明された位置決定方法が使用される。こ
こで、図15に注目する。図15は、地球局38,3
8’のうちの1つにおける地球局コントローラ56の動
作を示す。この地球局コントローラ56は、使用者端末
44について位置決定を実行する。
【0060】第1動作96において、地球局38は、あ
る種の使用者端末44の要求を受信する。もし、第1判
断98が、使用者端末44からの呼を検出できないなら
ば、制御は、第1動作96へ戻される。もし、地球局3
8が使用者端末44によってポーリングされたことを、
第1判断98が確定したならば、制御は、第2動作10
0へ進められる。第2動作100は、図6,9,10を
参照して説明されたように、衛星10を介して、使用者
端末44へ送信を送る。図8の動作(即ち、衛星が「較
正される」動作)が既に実行されていることが好まし
い。もし、図8を参照して説明された動作が実行されて
いないならば、第2動作100は、衛星10の必要な較
正を実行する。
【0061】第2動作100は、また、地球14の表面
上の使用者端末44の位置に関する推論を与えるため
に、地球局38と使用者端末44との間の相互送信に基
づいたドップラー周波数シフト測定および時間遅延測定
に起因する結果を分析する。
【0062】(地球の表面上において使用者端末44の
位置の近似評価を行う)地球局38は、使用者端末44
が2以上の衛星10に対して認識可能であるか否かを判
断するための位置内に存在する。もし、たった1つの衛
星が認識可能であると、第2判断102が判断したなら
ば、制御は、第3動作104へ進む。第3動作104
は、複数のスポットビーム30のうちのどのスポットビ
ームが使用者端末44によって占められているのかを判
断する。この情報は、また、使用者端末44からの信号
がどのスポットビーム30上で受信されたのかに基づい
て、地球局38によって知られている。
【0063】制御は、第3動作104から第4動作10
6へ進む。第4動作106では、それに関連する説明上
の図12を参照して、使用者端末44によって占められ
たスポットビーム30に依存して、メッセージ交換によ
って最適数のサンプルが実行される。これは、図11を
参照して説明されたように、位置決め時に最大の準備を
与える。
【0064】第4動作106が、その必要な機能を実行
すると、制御は第5動作108へ進む。第5動作108
では、図11および図14を参照して説明されたような
遅延測定のための最適数のサンプルのために、図6を参
照して説明されたような遅延測定が行われる。
【0065】第4動作106および第5動作108は、
同時に実施される。サンプリング例の数は、特定のスポ
ットビーム30に対して、図12および図13を参照し
て示されたようなドップラーシフトまたは遅延測定のた
めのどちらか大きい方である。結果は、より少ない数の
みについて、必要とされるより小さい数まで分析され
る。後の結果は破棄される。
【0066】第4動作106と第5動作108との関数
の和は、図10を参照して説明された位置分析のスタイ
ルに基づいて、最良の評価を与えることが可能である。
図10では、一定時間遅延の球面と一定ドップラーシフ
トの円錐体とが地球14の表面に交差している。
【0067】第5動作108の終了後、制御は第6動作
110へ進められる。第6動作110では、全ての必要
な通信動作が実行される。この通信動作は、電話の呼び
出し、または、位置および状態の交信のための要求、ま
たは、必要とされる他の全てを含む。第6動作110の
必要な動作が終了したことを、第3判断112が示す
と、制御は第1動作96へ戻る。第1動作96では、地
球局38は、もう一度、衛星10を介して、使用者端末
44に対し受信する。
【0068】第2判断102へ戻り、1つだけではない
衛星の存在が検出されたならば、制御は第4判断114
へ進められる。第4判断114は、2以上の衛星が存在
するか否かを判断する。複数の利用可能な衛星10が存
在することを、第4判断114が検出したならば、制御
は第7動作116へ進む。第7動作116では、地球局
38は、地球局コントローラ56によって、使用者端末
44が各衛星に対する複数のスポットビーム30の内の
どのスポットビームにアクセス可能であるかを、判断す
る。その後、制御は第8動作118へ進む。第8動作1
18では、地球局38は、図6とそれに関連する記載に
従って、および、図10および図13とそれらに関連す
る記載に従って、最適数の無線区切りを、各衛星10の
ために交換する。一旦、第8動作118によって使用者
端末44の位置が判断されると、制御は第6動作110
へ進む。そして、その後、先に説明したように、第1動
作96へ戻る。
【0069】もし、第4判断114が利用可能な衛星を
発見しないならば(これは、まれな状況であるが、環境
的な障害によっては可能性がないわけではない)、制御
は第9動作120へ進む。第9動作120では、全体的
な動作が中断される。そして、制御は、第10動作へ進
む。第10動作では、地球局38は、第2動作100で
実行された1区切りのドップラーシフトおよび遅延の測
定に基づいて、使用者端末44の大まかな位置を仮定す
る。
【0070】第10動作122の後、制御は、第6動作
110へ進む。第6動作110は、全ての必要な動作を
実行する。この場合、これは、地球局38が使用者端末
44との接続を確立することを試みるためのものか、ま
たは、たぶん、何もしないことさえある。そして、制御
は、第1動作96へ戻る。
【0071】図16は、地球14の表面における使用者
端末を位置決めするためのさらに他の方法において、地
球局38と協力する使用者端末44の動作を示す。個々
の衛星10は、周期的な間隔で、全てのスポットビーム
30上に、全ての使用者端末44によって受信されるこ
とを意図された同報通信(broadcast)メッセージを送出
する。各衛星からの同報通信メッセージは、初めに、地
球局38から生じ、かつ、その同報通信メッセージがど
の衛星から生じたのかを識別する情報を含む。図6を参
照して説明されたように、地球局は、地球局自身と衛星
10との間の正確な距離を知っているので、同報通信メ
ッセージの送信の時間は、正確に知られる。同様に、図
14に示されるように、異なる地球局38’は、異なる
衛星10’に対して、同報通信メッセージを供給するよ
うに指示することができる。各地球局38’は、全ての
時間において、衛星10の位置を知っており、また、同
報通信メッセージが生じた地球局38,38’の識別子
を知っている。他の方法として、同報通信メッセージも
また、その同報通信メッセージが生じた地球局を示す表
示を含むことができる。
【0072】いずれにしても、衛星10から使用者端末
44上への「伝搬遅延」測定の分類分けを効果的に行う
ためには、使用者端末44における同報通信メッセージ
の到達時間を記録することと、どの衛星10から同報通
信メッセージが生じるかを知ることとは、単に必要であ
る。もう一度述べるが、固定された遅延の階層は、距離
的には、中心となる衛星10に関する使用者端末44の
潜在的位置を説明し、かつ、使用者端末44は、衛星1
0を中心とする階層と地球14の表面との交差線上に位
置することができる。
【0073】図16にもう一度戻ると、第11動作12
4において、使用者端末は、衛星が受信されたことを第
5判断126が検出するまで、衛星10から同報通信メ
ッセージを受信する。そして、制御は第12動作128
へ進む。第12動作128では、使用者端末は、内部ク
ロックを使用して、メッセージが生じた特定の衛星10
の識別子を伴って、衛星10からのメッセージの受信の
瞬間を記録および記憶する。使用者端末44は、最も受
信されそうにないいくつかの衛星10の記録を保持す
る。
【0074】そして、制御は、第6判断130へ進む。
第6判断は、使用者端末44が衛星10に対する応答を
要求されているか否かを調べるために、チェックする。
もし、応答が必要ないならば、制御は、第11動作12
4へ戻る。第11動作124では、使用者端末は、もう
一度、衛星10からの同報通信メッセージを受信する。
【0075】使用者端末44が(たぶん通信または登録
目的のために)ある方法で応答することを要求されてい
ると、第6判断130が判断したならば、制御は、第7
判断132へ進む。第7判断132は、たった1つの衛
星10が認識可能であるのか、または、2以上の衛星1
0が認識可能であるかを調べるために、チェックする。
このことは、第12動作128において編集されたリス
トから確定され得る。
【0076】たった1つの衛星が認識可能であること
を、第7判断132が検出したならば、制御は、第13
動作134へ進む。第13動作134では、使用者端末
44は、図6〜図13を参照して示されたように、遅延
およびドップラー測定に応答する。使用者端末44は、
また、地球局38へ、第12動作128によって計算さ
れた)時間と受信された衛星10の識別子とのリストを
送る。
【0077】そして、地球局コントローラ56は、これ
ら全ての測定を結合し、そして、地球14の表面上の使
用者端末44の位置を知る。次に、制御は、第14動作
136へ進む。第14動作136では、動作が終了した
ことを第8判断138が検出するまで、使用者端末44
は、使用者端末44に要求されているあらゆる動作を続
行する。そして、制御を第11動作124へ戻す。第1
1動作124では、使用者端末44は、衛星10からの
メッセージを受信する。
【0078】2以上の衛星が存在することを、第7判断
132が検出したならば、制御は、第15動作140へ
進む。第15動作140では、使用者端末44は、図1
4および図15を参照して説明されたように、各々の衛
星10,10’からの伝搬遅延測定に応答する。使用者
端末44は、また、衛星同報通信メッセージを受信およ
び識別している間に、第12動作128で計算されたリ
ストの内容を、地球局38に対して報告する。
【0079】この時点において、使用者端末44と交信
している地球局38は、地球14の表面に沿った使用者
端末44の位置を判断するために十分な情報を有してい
る。第15動作140が完了すると、制御は、第14動
作136へ進む。第14動作136は、使用者端末44
が実行するように要求されているあらゆる動作を続行す
る。そして、第8判断138を介して、制御を第11動
作124へ戻す。第11動作124では、使用者端末4
4は、衛星10からの同報通信メッセージを受信するこ
とを続ける。
【0080】もし、第12動作128によって十分な量
の情報が列挙されたならば、かつ、使用者端末44が、
終始、何等重大な距離を移動していないならば、地球1
4の表面上の使用者端末44の位置は、第12動作12
8によって計算された記録に単純に基づいて、十分かつ
正確に測定される。したがって、第15動作140にお
いて、認識可能な各衛星からの遅延を測定する必要性、
または、第13動作134において、遅延測定とともに
ドップラー測定を実行する必要性をなしで済ます。
【0081】同様に、第13動作134において、も
し、組み合わされた伝搬遅延測定とドップラー周波数シ
フト測定とが、(第12動作128によって集められた
同報通信受信時間および衛星識別子のリストから判断さ
れた)一定遅延の階層の交差に起因する位置に大まかに
対応する位置を生じるならば、かつ、この後者の判断が
より正確ならば、地球局38は、その地球局コントロー
ラ56を通して、その後者の判断を使用することを選択
する。
【0082】第12動作128によるリストの複雑さの
他の極端に重大な要素、および、第13動作134と第
15動作140とによるその報告されたものは、非常に
単純であり、それは、地球の表面上の使用者端末44の
位置は(もはや使用者端末44に対して認識可能でな
い)衛星10を使用して測定され得る、ということであ
る。このことは、位置判断のために使用される衛星10
が使用者端末44に対して認識可能であるべきことを要
求する他の全ての方法とは対照的である。
【0083】使用者端末44は、内部クロックを具備す
る。このクロックは、当然のことながら、相対的な誤差
を有する。地球局38は、地球局コントローラ56と組
み合わせにおいて、非常に正確なクロックを有する。第
12動作128で集められたリストを地球局38が適切
に使用するためには、使用者端末上のクロックにおける
誤差を訂正することが必要である。これは非常に簡単に
行われる。地球局38は、第1既知時点において、地球
局38に対し使用者端末44のクロック上の時間を示す
ことを、使用者端末44に対して要求する。地球局38
は、地球局38自身と使用者端末44との間の伝搬遅延
を知っている。したがって、応答時間は、使用者端末4
4によって、非常に正確に知られる。使用者端末のクロ
ックがそうであるべきと信じる時間を記録した後、地球
局38および地球局コントローラ56は、予め決められ
た期間(たぶん1秒)だけ待機し、かつ、使用者端末4
4がそうであると考える時間を地球局38にもう一度告
げることを、要求する。したがって、地球局38は、使
用者端末44上のクロックの特性変化の比率と、計算さ
れたタイミング誤差とが判断され得る2つの情報を有す
る。したがって、地球局38は(地球局コントローラ5
6を伴って)、既知の特性変化および誤差を使用して、
第12動作128によって生成されたリスト内に記録さ
れた時間を推定することができる。そして、訂正された
時間は、特定の同報通信メッセージの(各衛星10から
の)送信の既知の時間と比較される。そして、地球局コ
ントローラ56は、各衛星と使用者端末との間の伝搬遅
延を計算できる。各衛星の位置は正確に知られているの
で、同報通信を行っている特定の衛星からの使用者端末
44の範囲を判断することは可能である。
【0084】地球14の表面上の使用者端末44の位置
を判断するために、先に説明された測定は、単独で、ま
たは、複数で、または、いかなる組み合わせでも、使用
され得る。もし、2つの衛星が認識可能ならば、本シス
テムは、また、使用者端末44の位置を判断するため
に、各々の衛星からのドップラー周波数シフト測定を使
用する可能性を具備する。
【0085】この点についての好ましい実施形態の説明
は、それ自体、使用者端末の位置を測定するためのほん
のいくつかの技術を図示することに関連している。この
ことは、発明が機能する環境を示唆することを意図して
いる。端末44の位置測定のいかなる方法が使用されて
も、精度は衛星10の位置の認識に依存している。以下
の説明は、それ自体、この発明の要部に関連し、そこで
は、衛星の位置が改良された精度で認識され、それによ
って、使用者端末44の位置の測定精度を改良してい
る。
【0086】図17は、地球局38および複数の使用者
端末44と通信している地球14の上方の衛星10の配
置を示している。
【0087】地球局38が、全ての瞬間において、一定
の精度で、軌道12内の衛星10の位置を知っていると
いうことは前に述べた。実際には、衛星10の位置にお
ける不確かさは常に存在する。衛星10は、半径方向の
不確かさ144と周方向の不確かさ146とがある、不
確かさの箱142の中に存在する。GPSシステムにお
いては、コストの高い正確な設備を用いて、これらの不
確かさが、数メートルの範囲まで解決されている。通信
衛星10によれば、この不確かさは数百メートルあるい
は数千メートルの大きさにさえなり得る。地球14の表
面上の使用者端末44の位置を測定したい場合には、最
小の追加コスト、労力および設備で、通信衛星10の位
置のこれらの不確かさを低減することが非常に望まし
い。
【0088】使用者端末44は、全て最下点(天底:nadi
a)50の周りの地球14上に配置されている。いくつか
の使用者端末44は最下点50の進行方向前方にあり、
いくつかは後方にあり、いくつかは左側に、いくつかは
右側にある。使用に際して、衛星10は、数百または数
千の使用者端末44と接触していることができる。
【0089】全ての使用者端末44が音声呼び出しまた
はデータ通信のために使用されている必要はないが、通
常の動作では、それらの位置は定期的に更新される。動
作において、ときどき、各使用者端末は、衛星10を介
して地球局に呼びかけ信号を送るか、地球局38が衛星
を介して各使用者端末44に呼びかけ信号を送る。これ
らの呼びかけは、使用者端末44が通信のために使用さ
れておらず、単に、地球局が、任意の特定の衛星の範囲
内における各使用者端末の存在を知っていることを可能
とするときにさえ生ずる。
【0090】相互呼びかけの各場合において、それが、
使用者端末44の地球局へのものであろうと、地球局3
8から使用者端末44へのものであろうと、使用者端末
44の位置が、図1〜図16を参照して説明される技術
のいくつかを用いて測定される。これらの技術の各々
は、衛星10と呼びかけられている特定の使用者端末と
の間の伝播遅延の少なくとも1回の測定を含んでいる。
どのような方法が使用されても、使用者端末が良好に配
置されている場合には低い誤差を有する特定の使用者端
末44の位置の推測が、使用者端末44が不利な位置に
配されている場合には、高い誤差までずっと行われる。
【0091】最初に、衛星10の位置が、立体三角測量
を用いて測定される。例えば、一つの方法は、地球14
の表面上の3つの頂点と、衛星10における頂点とを用
いて三次元的な四面体を形成するために、少なくとも3
つの地球局38を使用することができる。他の方法は、
2つの地球局38と、該2つの地球局の少なくとも一方
からの測定の2以上の例を使用することができる。さら
に、他の方法は、全時間にわたって、一連の測定を実施
するただ1つの地球局を使用することができる。衛星1
0の位置の最初の推測が、正確にはどのようになされる
かはこの発明の問題とするところではない。単に、最初
の推測が、本当に行われたということで十分である。否
定的な側面では、1つまたは複数の地球局38は、測定
の1つまたは複数の瞬間において理想的に配置されてい
ないかも知れず、困難な幾何学的配列を生成しかつ、不
確かさの箱142に至る。
【0092】この発明は、衛星10の位置のより改良さ
れた情報を与えるために使用者端末44を使用すること
を求めるものである。言い換えると、使用者端末44の
位置の測定は、不確かさの箱142の大きさを減ずるた
めに使用される。
【0093】実際には、衛星10の位置の測定値を改良
するために、各使用者端末44の位置の測定値が、他の
使用者端末44の位置の他の多くの測定値とともに使用
される。
【0094】3つの地球局38の間の四面体の代わり
に、または、1つまたは複数の地球局衛星10を使用し
た衛星10の位置の確立のための他の方法の代わりに、
事実上、多くの使用者端末44の位置である数百または
数千点が、各使用者端末44における頂点と衛星10に
おける頂点とを有する多面体を形成するために使用され
る。加えて、衛星10の位置の全体にわたる推測に対す
る各使用者端末44の貢献度が、測定された使用者端末
44の位置における誤差の推測を含むそれらの潜在的な
誤差の大きさ、および、特定の使用者端末44の位置か
ら存在することがある幾何学的配列における困難性に対
する許容量に従って重み付けられる。
【0095】衛星10の位置(Sat)は、使用者端末
(Ut)および地球局(Es)の位置の関数(F)であ
る。この発明は、衛星10の位置の測定値を連続的に更
新している。n番目の使用者端末が推測された位置Ut
(n)を有しており、かつ、地球局が固定状態に維持さ
れている場合には、この相関関係は以下の式により表さ
れる。 Sat(n)=F(Ut(n),Es)
【0096】最初には、地球局38からの衛星10の位
置の推測のみが、以下のように利用可能である。 Sat(0)=F(Es)
【0097】使用者端末44からの第1の結果が受信さ
れた時には、その関係は以下のようになる。 Sat(1)=F(Ut(1),Es) 以下、同様である。
【0098】しかしながら、使用者端末Ut(n)の位
置の推測は、衛星10の位置Sat(n)の推測におけ
る各々の改良によって向上される。実際には、使用者端
末の位置も以下により与えられる関数Pの関係を有して
いる。 Ut(n+1)=P(Sat(n),Es)
【0099】前記関係は、各推定が衛星10の位置Sa
t(n)に対して受信されるときに、改良されたSat
(n)が次の測定に組み込まれるということを示してい
る。
【0100】前に述べたように、各使用者端末44の位
置推測に対する結果が使用者端末44の位置推測におい
て推測された誤差に従って重み付けられる。これは、各
々の測定された使用者端末44の位置についての各々の
結果を、最新の、改良された衛星位置の推測とともにカ
ルマンフィルタアルゴリズム内に状態変数として通過さ
せることにより、簡易に達成される。
【0101】GPSシステムでは、通信が単にGPS衛
星から端末への一方向であり、GPS端末が完全に受動
的であるために、GPS端末の実際の位置に全くアクセ
スしないことから、この発明は、GPSシステムに対す
る改良を表している。
【0102】この発明の好ましい実施形態においては、
衛星10の位置の計算は、地球局38、すなわち、衛星
10を介して複数の使用者端末44と接触している地球
局38において実施される。この情報は、現在または将
来において特定の衛星10にアクセスする必要がある他
の地球局38と共有される。各衛星10,10′の軌道
の特性が、衛星10,10′の位置の最初の推測に貢献
するように計算可能であるということを思い出すべきで
ある。衛星10,10′の実際の位置の改良された推測
は、次の地球局38および使用者端末44が衛星10の
位置に対する改良された初期値を使用することにより、
他の地球局38および他の使用者端末44の組により達
成された測定値の以前の改良から利益を得ることができ
るように、不確かさの箱142をさらに狭めかつ最小化
するために使用され得る。
【0103】この発明の好ましい実施形態は、計算が地
球局においてなされることを示しているけれども、衛星
10,10′自体がこの計算を行いかつ必要な時および
場所においてその結果を利用することを妨げるものでは
ない。
【0104】同様に、衛星10の位置における全ての最
新の更新は、複数の使用者端末44の位置の推測から始
めるように説明されてきたけれども、他の地球局38か
らの追加の位置情報が、同様に組み込まれることを妨げ
るものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衛星の平面的な配置例を示す説明図である。
【図2】 衛星の直交軌道の一例を示す説明図である。
【図3】 無線範囲の円錐体の一例を示す説明図であ
る。
【図4】 無線範囲の相互作用の一例を示す説明図であ
る。
【図5】 衛星の各回転動作の一例を示す説明図であ
る。
【図6】 衛星を介した信号伝達の一例を示す説明図で
ある。
【図7】 同軸上の円錐体群の一例を示す説明図であ
る。
【図8】 衛星を較正する際の試験信号の一例を示す説
明図である。
【図9】 較正された衛星の使用方法の一例を示す説明
図である。
【図10】 ドップラー周波数シフトと伝搬遅延との関
係例を示すグラフである。
【図11】 最適数のサンプルの導出方法の一例を示す
グラフである。
【図12】 ドップラー周波数シフトの平均化のために
最適数のサンプルを示すグラフである。
【図13】 伝搬遅延の平均化のために最適数のサンプ
ルを示すグラフである。
【図14】 2以上の衛星にアクセスする状況の一例を
示す説明図である。
【図15】 使用者端末の位置を判断する際の地球局の
動作例を示すフローチャートである。
【図16】 使用者端末の位置を判断する際の地球局の
動作例を示すフローチャートである。
【図17】 この発明において、衛星の位置の測定の精
度を改良するために、地球の表面上の複数の使用者端末
が、どのように使用され得るかを示す図である。
【符号の説明】
10,10′ 衛星 14 地球 38 地球局 44 端末

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星が、該衛星の推測された瞬時位置を
    参照することにより地球の表面上の端末の位置を測定し
    かつ記録するために、地球局と協動するように作動し、 前記地球局が、第1の精度で前記衛星の瞬時位置を推測
    するように作動するシステムであって、 前記衛星の前記瞬時位置の再推測を第2の精度で行うた
    めに、前記端末の測定された位置を組み込むように作動
    し、 前記第2の精度が、前記第1の精度より高いことを特徴
    とするシステム。
  2. 【請求項2】 前記端末の位置を次に測定するように作
    動するときに、前記衛星の新たな推測された瞬時位置と
    して、前記再推測の結果を使用するように作動すること
    を特徴とする請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記端末が、複数の端末の内の1つであ
    り、 前記システムが、前記複数の端末の各々の位置を測定し
    て記録し、かつ、各場合に前記再推測を実施するために
    前記複数の端末の各々の測定された位置を組み込むよう
    に作動することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記複数の端末が、1つまたはそれ以上
    の他の地球局を組み込むことができることを特徴とする
    請求項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記再推測において、前記端末の位置の
    測定の精度および幾何学的配列の重要性に対する重み付
    けを組み込み、かつ、前記衛星の瞬時位置の推測の精度
    の改良に最も貢献する前記端末の位置の測定値により大
    きな恩恵を与えるために、前記重み付けを使用するよう
    に作動する請求項1から請求項4のいずれかに記載のシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記重み付けが、カルマンフィルタへの
    状態変数入力として、前記測定の精度および前記幾何学
    的配列を供給することにより、前記再推測に組み込まれ
    ることを特徴とする請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記地球局が、複数の地球局の内の1つ
    であり、前記複数の地球局の各々が、前記再推測に関す
    る情報を共有していることを特徴とする請求項1から請
    求項6のいずれかに記載のシステム。
  8. 【請求項8】 衛星が、該衛星の推測された瞬時位置を
    参照することにより、地球の表面上の端末の位置を測定
    して記録するように作動し、 前記地球局が第1の精度で前記衛星の前記瞬時位置を推
    測するように作動するシステムにおける使用方法であっ
    て、 前記衛星の前記瞬時位置の第2の精度での再推測におけ
    る前記端末の測定された位置を組み込むステップを含
    み、 前記第2の精度が前記第1の精度より高いことを特徴と
    する方法。
  9. 【請求項9】 前記システムの次のものが、前記端末の
    位置を測定するように作動するときに、前記再推測の結
    果を、新たな推測された前記衛星の瞬時位置として使用
    するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記端末が複数の端末の内の1つであ
    り、前記複数の端末の各々の位置を測定して記録するス
    テップと、 前記複数の端末の各々の測定された位置を組み込むステ
    ップと、 各瞬間に、前記再推測を実行するステップとを含むこと
    を特徴とする請求項8または請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の端末に、1つまたはそれ以
    上の他の地球局を含めるステップを含むことを特徴とす
    る請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記再推測に、前記端末の位置の測定
    の精度および幾何学的配列の重要性に対する重み付けを
    含めるステップと、 前記衛星の瞬時位置の推測の精度を改良するために最も
    貢献する前記端末の位置の測定値に、より大きな恩恵を
    与えるべく前記重み付けを用いるステップを含むことを
    特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 カルマンフィルタアルゴリズムへの状
    態変数入力として前記測定の精度および前記幾何学的配
    列を供給することにより、前記再推測に、前記重み付け
    を含めるステップを含むことを特徴とする請求項12記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 前記地球局が、複数の地球局の内の1
    つであり、前記複数の地球局の各々が前記再推測に関す
    る情報を共有するステップを含むことを特徴とする請求
    項8から請求項13のいずれかに記載の方法。
JP10087487A 1997-04-01 1998-03-31 衛星位置確定システムおよび方法 Withdrawn JPH10303797A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9706599.9 1997-04-01
GB9706599A GB2323988A (en) 1997-04-01 1997-04-01 Refining a satellite position estimate

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10303797A true JPH10303797A (ja) 1998-11-13

Family

ID=10810102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10087487A Withdrawn JPH10303797A (ja) 1997-04-01 1998-03-31 衛星位置確定システムおよび方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6219615B1 (ja)
EP (1) EP0869373A3 (ja)
JP (1) JPH10303797A (ja)
GB (1) GB2323988A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1554598B1 (en) * 2002-10-24 2007-12-05 Nokia Siemens Networks Oy Validation of beacon signals
GB201200831D0 (en) 2012-01-18 2012-02-29 Sensewhere Ltd Improved positioning system
US9036865B2 (en) * 2012-09-12 2015-05-19 International Business Machines Corporation Location determination for an object using visual data
CN103389098A (zh) * 2013-07-03 2013-11-13 石永丽 空间飞行器的定位估计方法
CN105224737B (zh) * 2015-09-22 2018-06-08 中国人民解放军63921部队 一种空间目标轨道改进初值修正方法
RU2640395C1 (ru) * 2017-03-27 2018-01-09 Федеральное государственное унитарное предприятие "Главный радиочастотный центр" (ФГУП "ГРЧЦ") Способ определения местоположения земной станции спутниковой связи
KR102026115B1 (ko) * 2017-06-27 2019-11-04 한국항공우주연구원 위성 영상 획득 시각 보정 장치 및 방법
RU2653866C1 (ru) * 2017-07-25 2018-05-16 Федеральное государственное унитарное предприятие "Главный радиочастотный центр" (ФГУП "ГРЧЦ") Способ определения местоположения земной станции спутниковой связи
RU2749456C1 (ru) * 2020-08-11 2021-06-11 Общество с ограниченной ответственностью "Специальный Технологический Центр" Способ определения местоположения земной станции спутниковой связи по ретранслированному сигналу
RU2755058C1 (ru) * 2020-10-15 2021-09-14 Общество с ограниченной ответственностью "Специальный Технологический Центр" Способ определения местоположения земной станции спутниковой связи по ретранслированному сигналу

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5343512A (en) 1992-03-27 1994-08-30 Motorola, Inc. Call setup method for use with a network having mobile end users
CA2097974A1 (en) * 1992-08-03 1994-02-04 Kristine P. Maine Remote position determination
US5657232A (en) * 1993-03-17 1997-08-12 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Onboard positioning system
US5515062A (en) * 1993-08-11 1996-05-07 Motorola, Inc. Location system and method with acquisition of accurate location parameters
US5444450A (en) * 1993-08-11 1995-08-22 Motorola, Inc. Radio telecommunications system and method with adaptive location determination convergence
EP0662758B1 (en) * 1994-01-11 2000-11-29 Ericsson Inc. Position registration for cellular satellite communication systems
US5490076A (en) * 1994-09-12 1996-02-06 Itt Corporation Apparatus and method for autonavigation with one or more orbiting satellites and an anchor station
US5629707A (en) * 1995-01-06 1997-05-13 Motorola, Inc. Flexible signal source location apparatus and method therefor
JP3095973B2 (ja) * 1995-03-24 2000-10-10 ケイディディ株式会社 衛星通信システムにおける地球局位置検出方法
US5717406A (en) * 1995-06-07 1998-02-10 Sanconix Inc. Enhanced position calculation
US5592175A (en) * 1995-08-25 1997-01-07 Motorola, Inc. Location determination method and apparatus for a communication unit
US5768640A (en) * 1995-10-27 1998-06-16 Konica Corporation Camera having an information recording function
US5828336A (en) * 1996-03-29 1998-10-27 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Robust real-time wide-area differential GPS navigation
US6020847A (en) * 1996-04-25 2000-02-01 Twr Inc. Geolocation method and apparatus for satellite based telecommunications system
WO1998002762A2 (en) * 1996-07-12 1998-01-22 Eagle Eye Technologies, Inc. Method and apparatus for precision geolocation

Also Published As

Publication number Publication date
GB2323988A (en) 1998-10-07
EP0869373A3 (en) 1999-03-31
EP0869373A2 (en) 1998-10-07
GB9706599D0 (en) 1997-05-21
US6219615B1 (en) 2001-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112789912B (zh) 用于计算移动设备的位置的定位设备和方法
JPH10271055A (ja) 外部信号を使用した使用者端末位置決めシステムおよび方法
US6639554B2 (en) Apparatus and method for tracking location of mobile station
JPH1174827A (ja) 衛星端末とその位置決定システム
US9841506B2 (en) System and method for dual-mode location determination
EP1163819B1 (en) Method and system for locating a mobile subscriber in a cdma communication system
US8135416B2 (en) Method and arrangement for determining terminal position
WO1997047148A2 (en) Using a signal with increased power for determining the position of a mobile subscriber in a cdma cellular telephone system
JPH11154897A (ja) ドップラーシフトによって使用者端末の位置を補償する衛星通信システムおよび方法
JPH10276467A (ja) 衛星通信端末捜索システムおよび方法
JPH10209941A (ja) 衛星通信システムおよび方法
JPH10303797A (ja) 衛星位置確定システムおよび方法
EP0879423B1 (en) Terminal position location using multiple beams
KR100444119B1 (ko) 다중빔을사용한단말기위치탐색
JPH11133132A (ja) 衛星のコンステレーションを用いる固定端末の位置決定方法
Weckstrm et al. Mobile station location
WO2001007929A1 (en) Satellite communication system and method
GB2356782A (en) Using round trip propagation times to locate a mobile station

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607