JPH10303777A - 無線装置の相互変調歪低減回路 - Google Patents

無線装置の相互変調歪低減回路

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JPH10303777A
JPH10303777A JP9107095A JP10709597A JPH10303777A JP H10303777 A JPH10303777 A JP H10303777A JP 9107095 A JP9107095 A JP 9107095A JP 10709597 A JP10709597 A JP 10709597A JP H10303777 A JPH10303777 A JP H10303777A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品特性のばらつきによらずに、安定して良
好な相互変調歪特性を得ることを目的とする。さらに、
部品特性に頼る割合が減少し、部品規格を緩和できるた
め、部品のコストダウンを図ることも目的とする。 【解決手段】 複数の送信部から出力された複数の送信
信号を出力合成器で合成し、1つのアンテナ端から出力
する無線装置の相互変調歪低減回路において、前記複数
の送信部はそれぞれ電力増幅する電力増幅器と、その前
段にそれぞれ合成器と、カプラーと、該カプラーから検
出した一部の甲送信信号を位相シフトするフェーズシフ
タと、レベル調整する可変減衰器と、前記各電力増幅器
の前段の合成器に前記位相シフトおよびレベル調整され
た複数の各送信信号の一部を前記合成器に入力し、各送
信部の主送信信号に重複させて各電力増幅器で増幅する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互変調歪低減回
路に関し、特に無線装置において複数の送信部のお互い
の干渉により発生する相互変調歪の低減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、相互変調歪は複数の妨害信号が能
動素子の半導体トランジスタ等に加えられたとき、トラ
ンジスタ回路の非直線性により、入力側の信号の組み合
わせにより新しい周波数成分が発生し、この現象を相互
変調歪、又は単に相互変調という。一般に、VHFやU
HFでは同一地区で等間隔に周波数が割り当てられるの
で、この相互変調妨害を受けやすい。
【0003】ところで、近年送受信機を一体として移動
無線とそれに対する基地局とは、それぞれ受信部と送信
部とをアンテナを共通として組み合わされる例が増加し
ている。そのような従来技術としては、特開平2−94
821号公報に示されている。該公報には、送信部から
の出力が受信部に干渉波として入力されて受信部の特性
が劣化してしまうので、図6に示す構成でその干渉を除
去している。この公報では、無線装置内で送信信号が受
信部へ干渉することを低減する回路について述べてい
る。図6において、変調器MODからの入力端子71、
送信IFパネル72、アップコンバータ73、高周波増
幅器74、送信用バンドパスフィルタ75とから送信側
が構成され、受信側バンドパスフィルタ77、ダウンコ
ンバータ78、受信IFパネル79、復調器DEMへの
出力端子80により受信側が構成されている。加えて、
送信用バンドパスフィルタ75の出力側に信号分波カッ
プラー81で分岐し、バンドパスフィルタ77a、可変
抵抗減衰器82、移相器83を通り、信号合成カップラ
ー84で受信信号に合成されるように分岐路を形成され
ている。バンドパスフィルタ77aは送信用バンドパス
フィルタ75と同じ周波数特性で、受信側へアンテナ7
6から廻り込んで入力される送信出力の漏れ込み量が、
受信側バンドパスフィルタ77を通過した干渉波と同じ
周波数特性にするものである。以上の構成による干渉波
除去の原理としては、送信信号をカプラー81により検
出し、バンドパスフィルター77aを通してから、移相
器83で位相シフトした信号を信号合成カップラー84
で受信信号に合成させ、干渉してきた送信信号をキャン
セルするという方法を採用している。この例の場合は、
送受信部間についての干渉低減回路である。したがっ
て、送信部間の干渉低減を目的とした、本例と、原理的
には似ているが、目的と適用が異なる。
【0004】また、一般的な回路方式について述べる
と、例えば空間ダイバーシティとして全方位に送信しよ
うとする場合の、複数の送信部を備えた無線装置におい
て、複数の送信信号を同一のアンテナから出力させる
際、各々の送信信号が他送信部に廻り込み、相互変調歪
が発生することがあり、これを防ぐために、送信信号の
合成回路やアイソレータによりバックアイソレーション
をとり、他送信干渉信号レベルを減衰させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
送信部から出力された各々の送信信号が、他送信部のパ
ワーアンプへ廻り込み、相互に干渉するので、相互変調
歪が発生し、無線特性が劣化することである。
【0006】また、他送信信号の廻り込みレベルを、送
信波合成回路やアイソレータのバックアイソレーション
に頼っており、部品自身の特性に影響されていたので、
相互変調歪特性がばらつき送信特性が安定しないことで
ある。
【0007】以上から、本願発明の目的は、部品特性の
ばらつきによらずに、安定して良好な相互変調歪特性を
得ること即ち相互変調歪を低減することを目的とする。
さらに、部品特性に頼る割合が減少し、部品規格を緩和
できるため、部品のコストダウンを図ることも目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、甲,乙2つの送信部から
出力された2つの送信信号を出力合成器で合成し、1つ
のアンテナ端から出力する無線装置の相互変調歪低減回
路において、前記甲送信部の電力増幅器の前段にカプラ
ーを有し、該カプラーから検出した一部の甲送信信号を
位相シフトするフェーズシフタとレベル調整する可変減
衰器とを有し、前記乙送信部の電力増幅器の前段に乙合
成器を有し、前記位相シフトおよびレベル調整された甲
送信信号の一部を前記乙合成器に入力し、乙送信信号に
重複させて乙電力増幅器で増幅することを特徴とする。
【0009】また、上記無線装置の相互変調歪低減回路
において、前記甲,乙送信信号を合成する前記出力合成
器および前記甲送信部出力回路から廻り込んでいる甲送
信信号成分を前記乙電力増幅器内でキャンセルし、前記
甲送信信号と前記乙送信信号とによって発生する相互変
調歪を低減することを特徴とする。
【0010】また、上記無線装置の相互歪低減回路にお
いて、前記甲送信部と前記乙送信部のそれぞれで、前記
甲,乙電力増幅器の前段における前記合成器、前記カプ
ラー、さらに前記カプラーから検出した信号を、前記位
相シフトするフェーズシフタとレベル調整する可変減衰
器を備えたことを特徴とする。
【0011】さらに、複数の送信部から出力された複数
の送信信号を出力合成器で合成し、1つのアンテナ端か
ら出力する無線装置の相互変調歪低減回路において、前
記複数の送信部はそれぞれ電力増幅する電力増幅器と、
その前段にそれぞれ合成器と、カプラーと、該カプラー
から検出した一部の甲送信信号を位相シフトするフェー
ズシフタと、レベル調整する可変減衰器と、前記各電力
増幅器の前段の合成器に前記位相シフトおよびレベル調
整された複数の各送信信号の一部を前記合成器に入力
し、各送信部の主送信信号に重複させて各電力増幅器で
増幅することを特徴とする。
【0012】各送信部の電力増幅器の前段に、カプラー
と合成器の順でそれぞれ有し、カプラーから検出した信
号に対し、位相をシフトするためのフェーズシフタ、お
よびレベル調整するための可変減衰器とを有している。
【0013】電力増幅器の出力端子から廻り込んで来る
他送信信号と同一信号を位相反転して、入力信号へ重複
させることにより、電力増幅器内で発生する相互変調歪
を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。図1において、本
実施形態では、2つの送信部を備え、各送信信号を合成
して、1つのアンテナ1から出力する例である。
【0015】2つの送信部における送信信号の周波数を
1 ,f2 とする。周波数f1 は、電力増幅器5とアイ
ソレータ3および合成器2を通ってアンテナ1へ出力さ
れる。同様に、周波数f2 は電力増幅器6とアイソレー
タ4および合成器2を通ってアンテナ1へ出力される。
電力増幅器5,6はGaAsのパワーFET等が用いら
れ、同調型の高周波増幅回路が一般に採用される。アイ
ソレータ3,4は1方向のみ電波を通し、逆方向には殆
ど通さない伝送減衰量非可逆の二開口受動素子で、サー
キュレータを用いてもよく、フェライトを用いた導波管
アイソレータや同軸アイソレータ等が用いられる。合成
器2は導波管や同軸結合器、簡易的には抵抗結合器等が
用いられ、インピーダンス整合を行ってアンテナ1に供
給される。
【0016】ここで、周波数f1 ,f2 は、点線で示さ
れるように、周波数f1 ′とf2 ′として、他送信部の
電力増幅器5,6へ廻り込み、自送信信号f1 ,f2
相互変調歪が発生する。参考として図2に示す相互変調
波が発生する。
【0017】これを解決するために、周波数f1 ,f2
のそれぞれの送信信号をカプラー9およびカプラー10
により検出し、フェーズシフタ11およびフェーズシフ
タ12により位相をシフトし、さらに可変減衰器13お
よび可変減衰器14によりレベル調整をして、合成器7
および合成器8により、他送信部出力電力増幅器5,6
の入力信号に重複させる。ここで、カプラー9,10は
信号ラインに影響を与えず一部の信号成分を抽出する機
能を有し、空間的な結合で抽出する方向性結合器や容量
性結合、誘導性結合、抵抗性結合等のいずれでもよい。
また、フェーズシフタ11,12は位相的に遅延させる
ことで、アナログ的にはバリキャップとコンデンサとで
T型やπ型回路の構成としたり、インダクタとコンデン
サの回路で構成され、デジタル的には、シフトレジスタ
やFIFOに、カプラー9,10からの信号を記憶し、
その読出しタイミングを変化して位相シフトすることが
できる。また、可変減衰器13,14は簡易的には抵抗
の減衰量で達成でき、FETやトランジスタの導通抵抗
値をゲート又はベースへの電圧・電流レベルで可変でき
る構成が用いられる。さらに、合成器7,8は簡易的に
は抵抗合成、オペアンプでの合成、3dBロスのハイブ
リッド合成、ストリップラインによる合成等の結合器に
よる合成手段が用いられる。
【0018】これにより、周波数f1 にはΔf2 が重複
され、f2 にはΔf1 が重複され、それぞれ、電力増幅
器5,6にて、電力増幅される。電力増幅器5,6にお
いては、他送信信号f2 ′,f1 ′が出力端子から廻り
込んでくるが、f2 ′はΔf 2 により、f1 ′はΔf1
によりキャンセルされ、結果として、f1 とf2 ′、f
2 とf1 ′それぞれ2つの送信信号が干渉して起こる相
互変調歪を低減できる。
【0019】次に、本発明の動作について図1,図2を
参照しつつ説明する。
【0020】複数の送信信号を、この実施形態では2つ
送信信号の場合であるが、それぞれ送信信号の周波数f
1 ,f2 とする。複数の送信信号の場合は、送信周波数
1からfnとして、合成器に入力する。周波数f1 は、
図中の点線で示されるように合成器2および他送信部の
アイソレータ4をすり抜け(正確には、アイソレーショ
ン分だけ減衰し)、周波数f1 ′として他送信部の電力
増幅器6の出力端へ入力される。同様にして周波数f2
は、他電力増幅器5の出力端から周波数f2′として廻
り込む。それぞれの電力増幅器5,6は、非線形特性を
有しているため、自分の送信信号の他に、他の信号(他
周波数)が、入力されると、それぞれの周波数成分より
生成される相互変調歪が発生する。基本的には、周波数
成分f 1 ′及びf2 ′はそれぞれ周波数f1、f2及びそ
の高調波であるので、それぞれ相互変調歪の周波数成分
は、図2に示すように、基本的に2f1−f2、及び2f
2−f1の3次と、その他4次、5次……等である。ここ
で、帯域内に発生する3次歪成分が最も問題となる。即
ち、伝送特性中、3次歪の相互変調周波数以外は、使用
帯域外に発生して妨害を生じることが少ない。
【0021】電力増幅器5では、周波数f1 とf2 ′に
より、電力増幅器6では周波数f2とf1 ′とにより相
互変調歪が発生する。
【0022】これを解決するため、電力増幅器5の入力
信号f1 に対し、周波数f2 の位相と180°ずれたΔ
2 を重複することにより、出力端から廻り込んでくる
周波数f2 ′をキャンセル又は低減し相互変調歪の発生
を抑えることができる。このとき、位相シフトはフェー
ズシフタ12により行い、レベル調整は可変減衰器14
によって行なわれる。
【0023】電力増幅器6についても同様であり、Δf
1 信号によって廻り込んでくる信号f1 ′をキャンセル
又は低減することができ、相互変調歪の発生を抑えるこ
とができる。このように、相互変調歪が発生する出力部
だけでフィードバックをかけて削減するのではなく、電
力増幅器の入力部にカプラーを設けてフィードバックを
かけて、発生する相互変調波を削減するので、取り扱う
信号レベルが小さく、構成が簡単になるという効果があ
る。
【0024】[第2実施形態]上記従来技術の不具合を
解決するため、本実施形態では、廻り込んでくる信号と
同一の信号、しかも位相を180°ずらしたものを入力
に加え、あらかじめ、歪ませておくことにより、お互い
をキャンセルさせ、結果的に、アンテナから出力される
スプリアス成分を減少させる。図3に本発明の実施形態
を示す。これは、送信部の2回路ある場合である。図3
において、不図示の周波数変換器から出力された周波数
1 とf2 の成分は、カプラー29,30でその一部が
抽出され、主信号成分は、合成器27,28で周波数f
1 とf2 の成分と相互に対応する周波数f2 ,f1 とを
合成し、電力増幅器25,26で電力増幅し、アイソレ
ータ23,24で出力側からの侵入を防止し、合成器2
2で合成してアンテナ21で電波に変換されて出力され
る。また、カプラー29,30で抽出された一部成分
は、フェーズシフター31,32で位相的に変位した成
分に変換され、合成器27,28に供給される。そうし
て、例えば合成器22とアンテナ間に、カプラーを設
け、そのカプラーの出力をスペクトラム・アナライザー
で周波数と信号成分のレベルとを観測して、例えば図4
に示す周波数f1 とf2 成分以外の、特に相互変調波の
レベルを削減するように、フェーズシフター31,32
の位相を変位して調節する。
【0025】送信信号f1 とf2 は、それぞれの回路を
通って、それぞれアンテナ21から出力される。ところ
が、アイソレータ23,24と合成器22のアイソレー
ションは、せいぜい15dBと20d程度で、送信信号
1 とf2 に対して合計−35dB程度であるため、そ
れぞれの送信信号の−35dBの信号は、他方へもれ
て、パワーアンプ(PA)25,26にて3次歪が発生
する。3次歪成分は、図2に示されるように、f1 ,f
2 から生成され、帯域内にはいってくるものとして、2
2 −f1 や2f1 −f2 であり、帯域外の4次成分3
2 −f1 や3f 1 −f2 等は問題とはならない。これ
を防ぐために、あらかじめPA25,26の入力に、同
じ信号を入力してやり、その位相を180°ずらすこと
により、PA25,26の出力側から廻り込んでくる信
号をキャンセルし、3次歪み成分を抑えることができ
る。
【0026】このことにより、スプリアス特性が改善で
きるため、装置としての性能が高まり、また、アイソレ
ータ23,24や合成器22のアイソレーションの規格
をきびしくする必要がなくなるためコストダウンも図る
ことができる。
【0027】[第3実施形態]本実施形態では、複数の
送信信号を合成してアンテナから複数の周波数成分を送
出する場合に付いて説明する。図5において、3つの送
信部における送信信号の周波数をf1 ,f2 ,及びf3
とする。周波数f1 は、電力増幅器46とアイソレータ
43および合成器42を通ってアンテナ41へ出力され
る。同様に、周波数f2 は電力増幅器47とアイソレー
タ44および合成器42を通ってアンテナ41へ出力さ
れる。さらに、周波数f3は電力増幅器48とアイソレ
ータ45および合成器42を通ってアンテナ41へ出力
される。電力増幅器46〜48はGaAsのパワーFE
T等が用いられ、同調型の高周波増幅回路が一般に採用
されている。アイソレータ43〜45は1方向のみ電波
を通し、逆方向には殆ど通さない伝送減衰量非可逆の二
開口受動素子で、サーキュレータを用いてもよく、他の
送信周波数の廻り込みを防ぐ為に配置される。しかし、
この廻り込みを零にすることは極めて困難である。ま
た、合成器42はハイブリッド合成器としてストリップ
ライン等が用いられ、インピーダンス整合を行ってアン
テナ41に供給される。このアンテナ41の出力は、携
帯電話系とPHS系とでは異なり、アンテナ効率等を考
慮して、電力増幅器の出力電力は数W〜数百Wとなる場
合がある。
【0028】ここで、周波数f1 ,f2 ,及びf3は、
同一周波数f1 ′とf2 ′,f3’として、他送信部の
電力増幅器46〜48へ廻り込み、自送信信号f1 ,f
2 ,f 3と相互変調歪が発生する。
【0029】これを解決するために、周波数f1
2 ,及びf3のそれぞれの送信信号をカプラー52〜
54により検出し、フェーズシフタ55〜57により位
相をシフトし、さらに可変減衰器58〜60によりレベ
ル調整をして、ハイブリット合成器49〜51により、
他送信部出力電力増幅器46〜48の入力信号に重複さ
せる。ここで、カプラー52〜54は信号ラインに影響
を与えず一部の信号成分を抽出する機能を有し、空間的
な結合で抽出する方向性結合器や容量性結合、誘導性結
合、抵抗性結合等を用いることができる。また、合成器
49〜51は抵抗合成、オペアンプでの合成、ハイブリ
ッド合成、ストリップラインによる合成等の結合器によ
る合成手段が用いられる。
【0030】本実施形態では、3つの送信部の例を示し
たが、2以上の送信周波数を送信する携帯電話等の基地
局における複数の送信周波数を送出する場合において
も、同様な構成によって、相互変調歪みを削減できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、他送信部から廻り込ん
でくる送信信号をキャンセル又は低減することができる
ので、相互変調歪の発生を抑えることができ、無線特性
の劣化を低減することができる。
【0032】また、合成器やアイソレータ等の部品特性
に依存する割合が大幅に減るため、部品特性の規格緩和
ができるので、コストダウンが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明を説明する相互変調歪例(3次歪が近傍
に発生)である。
【図3】本発明の実施形態による構成ブロック図であ
る。
【図4】本発明を説明する相互変調歪例(3次歪が近傍
に発生)である。
【図5】本発明の実施形態による構成ブロック図であ
る。
【図6】従来の無線送受信機の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1,21 アンテナ 2,22 合成器 3,4,23,24 アイソレータ 5,6,25,26 電力増幅器 7,7,27,28 合成器 9,10,29,30 カプラー 11,12,31,32 フェーズシフタ 13,14 可変減衰器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲,乙2つの送信部から出力された2つ
    の送信信号を出力合成器で合成し、1つのアンテナ端か
    ら出力する無線装置において、 前記甲送信部の電力増幅器の前段にカプラーを有し、該
    カプラーから検出した一部の甲送信信号を位相シフトす
    るフェーズシフタとレベル調整する可変減衰器とを有
    し、前記乙送信部の電力増幅器の前段に乙合成器を有
    し、 前記位相シフトおよびレベル調整された甲送信信号の一
    部を前記乙合成器に入力し、乙送信信号に重複させて乙
    電力増幅器で増幅することを特徴とする無線装置の相互
    変調歪低減回路。
  2. 【請求項2】 前記甲,乙送信信号を合成する前記出力
    合成器および前記甲送信部出力回路から廻り込んでいる
    甲送信信号成分を前記乙電力増幅器内でキャンセルし、
    前記甲送信信号と前記乙送信信号とによって発生する相
    互変調歪を低減することを特徴とする請求項1に記載し
    た無線装置の相互変調歪低減回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した無線装置の相
    互変調歪低減回路において、前記甲送信部と前記乙送信
    部のそれぞれで、前記甲,乙電力増幅器の前段における
    前記合成器、前記カプラー、さらに前記カプラーから検
    出した信号を、前記位相シフトするフェーズシフタとレ
    ベル調整する可変減衰器を備えたことを特徴とする無線
    装置の相互歪低減回路。
  4. 【請求項4】 複数の送信部から出力された複数の送信
    信号を出力合成器で合成し、1つのアンテナ端から出力
    する無線装置において、 前記複数の送信部はそれぞれ電力増幅する電力増幅器
    と、その前段にそれぞれ合成器と、カプラーと、該カプ
    ラーから検出した一部の甲送信信号を位相シフトするフ
    ェーズシフタと、レベル調整する可変減衰器と、前記各
    電力増幅器の前段の合成器に前記位相シフトおよびレベ
    ル調整された複数の各送信信号の一部を前記合成器に入
    力し、各送信部の主送信信号に重複させて各電力増幅器
    で増幅することを特徴とする無線装置の相互変調歪低減
    回路。
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