JPH10303668A - Alc回路 - Google Patents
Alc回路Info
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- JPH10303668A JPH10303668A JP9107881A JP10788197A JPH10303668A JP H10303668 A JPH10303668 A JP H10303668A JP 9107881 A JP9107881 A JP 9107881A JP 10788197 A JP10788197 A JP 10788197A JP H10303668 A JPH10303668 A JP H10303668A
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- Japan
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- circuit
- differential amplifier
- current
- operating current
- amplifier circuit
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】入力ダイナミックレンジを拡大したALC回路
を提供する。 【解決手段】トランジスタ7に印加される入力信号に応
じて、差動接続されたトランジスタ7及び9からコレク
タ電流が発生し、トランジスタ10及び11に電圧変換
される。さらに、トランジスタ10及び11のコレクタ
電圧は差動接続されるトランジスタ15及び16に印加
され、トランジスタ15のコレクタ電流は電流電圧変換
回路18で出力電圧Voutに電圧変換される。このよ
うな構成により、出力信号Voutの増大により、初め
にトランジスタ15及び16のエミッタ抵抗re3を増
大させ、次にトランジスタ10及び11のエミッタ抵抗
re2の減少にさせることにより、入力レベルに対する
減衰率を増大させている。その結果、入力信号が上昇し
ても、一定レベルの出力信号を得ることができる。
を提供する。 【解決手段】トランジスタ7に印加される入力信号に応
じて、差動接続されたトランジスタ7及び9からコレク
タ電流が発生し、トランジスタ10及び11に電圧変換
される。さらに、トランジスタ10及び11のコレクタ
電圧は差動接続されるトランジスタ15及び16に印加
され、トランジスタ15のコレクタ電流は電流電圧変換
回路18で出力電圧Voutに電圧変換される。このよ
うな構成により、出力信号Voutの増大により、初め
にトランジスタ15及び16のエミッタ抵抗re3を増
大させ、次にトランジスタ10及び11のエミッタ抵抗
re2の減少にさせることにより、入力レベルに対する
減衰率を増大させている。その結果、入力信号が上昇し
ても、一定レベルの出力信号を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力ダイナミック
レンジを改善し、IC化に好適なALC(オートレベル
コントロール)回路に関する。
レンジを改善し、IC化に好適なALC(オートレベル
コントロール)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力信号のレベルを分圧し、例
えば分圧された信号のピーク値を検出し、検出レベルに
応じて分圧比を変えることにより出力レベルを一定にす
るALC回路があり、従来のALC回路は図3のように
構成される。図3において、入力信号Vinは、バッフ
ァ回路1を介して抵抗2に印加され、抵抗2及び可変抵
抗回路3により分圧される。分圧されて得られる出力信
号Voutは、ピーク検波回路4に印加され、ピーク値
が検波される。ピーク値は、比較回路5で基準電圧Vr
efと比較され、ピーク値と基準電圧Vrefとの差に
応じた出力信号が発生する。比較回路5の出力信号は可
変抵抗回路に印加され、可変抵抗回路3の抵抗値が変わ
り、抵抗2と可変抵抗回路3との分圧比が変化する。こ
のような構成により、出力信号Voutのピーク値が基
準電圧Vrefに等しくなるように分圧比が変わるた
め、図2(イ)の実線のように一定レベルの出力信号V
outが出力端子OUTを介して後段の回路に伝送され
る。
えば分圧された信号のピーク値を検出し、検出レベルに
応じて分圧比を変えることにより出力レベルを一定にす
るALC回路があり、従来のALC回路は図3のように
構成される。図3において、入力信号Vinは、バッフ
ァ回路1を介して抵抗2に印加され、抵抗2及び可変抵
抗回路3により分圧される。分圧されて得られる出力信
号Voutは、ピーク検波回路4に印加され、ピーク値
が検波される。ピーク値は、比較回路5で基準電圧Vr
efと比較され、ピーク値と基準電圧Vrefとの差に
応じた出力信号が発生する。比較回路5の出力信号は可
変抵抗回路に印加され、可変抵抗回路3の抵抗値が変わ
り、抵抗2と可変抵抗回路3との分圧比が変化する。こ
のような構成により、出力信号Voutのピーク値が基
準電圧Vrefに等しくなるように分圧比が変わるた
め、図2(イ)の実線のように一定レベルの出力信号V
outが出力端子OUTを介して後段の回路に伝送され
る。
【0003】ところで、従来では、可変抵抗回路3は差
動回路3aを用いて構成され、比較回路5の出力信号に
よって差動回路3aの動作電流を変え、その相互コンダ
クタンスを変え、その結果抵抗値を可変していた。可変
抵抗回路3を差動回路3aで構成することにより、IC
化可能なALC回路を提供していた。
動回路3aを用いて構成され、比較回路5の出力信号に
よって差動回路3aの動作電流を変え、その相互コンダ
クタンスを変え、その結果抵抗値を可変していた。可変
抵抗回路3を差動回路3aで構成することにより、IC
化可能なALC回路を提供していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3において、可変抵
抗回路3の抵抗値は出力信号Voutが小さくなるに従
い小さくなる。可変抵抗回路3は差動回路3aの相互コ
ンダクタンスを利用しているため、可変抵抗回路3の抵
抗値は差動回路3aの動作電流に反比例する。その為、
出力信号Voutが十分高くなり、動作電流を大きくし
ても、抵抗値の変化率は小さくなり概ね一定になる。こ
れにより、抵抗2と可変抵抗回路3との減衰率はある値
以上より大きくならない。よって、大入力の入力信号に
対してはALCを果たせず、一定レベルの出力信号Vo
utを発生させることができず、図2(イ)の点線のよ
うに出力信号Voutは上昇していた。つまり、図3の
回路では、ALCを行うことのできる入力レベルの範囲
が狭くなるという問題があった。
抗回路3の抵抗値は出力信号Voutが小さくなるに従
い小さくなる。可変抵抗回路3は差動回路3aの相互コ
ンダクタンスを利用しているため、可変抵抗回路3の抵
抗値は差動回路3aの動作電流に反比例する。その為、
出力信号Voutが十分高くなり、動作電流を大きくし
ても、抵抗値の変化率は小さくなり概ね一定になる。こ
れにより、抵抗2と可変抵抗回路3との減衰率はある値
以上より大きくならない。よって、大入力の入力信号に
対してはALCを果たせず、一定レベルの出力信号Vo
utを発生させることができず、図2(イ)の点線のよ
うに出力信号Voutは上昇していた。つまり、図3の
回路では、ALCを行うことのできる入力レベルの範囲
が狭くなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互コンダク
タンスが動作電流によって変化するとともに、入力信号
を増幅する第1差動増幅回路と、相互コンダクタンスが
動作電流によって変化するとともに、前記第1差動増幅
回路の出力信号を増幅する第2差動増幅回路と、該第2
差動増幅回路の出力信号のピーク値またはボトム値を検
波する検波回路と、該検波回路の出力信号に応じて、初
めに前記第1差動増幅回路または前記第2差動増幅回路
の一方の動作電流を変化させ、次にそのうちの他方の動
作電流を変化させる動作電流制御回路と、を備えること
を特徴とする。
タンスが動作電流によって変化するとともに、入力信号
を増幅する第1差動増幅回路と、相互コンダクタンスが
動作電流によって変化するとともに、前記第1差動増幅
回路の出力信号を増幅する第2差動増幅回路と、該第2
差動増幅回路の出力信号のピーク値またはボトム値を検
波する検波回路と、該検波回路の出力信号に応じて、初
めに前記第1差動増幅回路または前記第2差動増幅回路
の一方の動作電流を変化させ、次にそのうちの他方の動
作電流を変化させる動作電流制御回路と、を備えること
を特徴とする。
【0006】また、前記第1差動増幅回路は、入力信号
が印加される第1トランジスタと、該第1トランジスタ
に抵抗を介して差動接続される第2トランジスタと、前
記第1及び第2差動増幅回路のコレクタにそれぞれ接続
される第1及び第2ダイオードとから成ることを特徴と
する。さらに、前記動作電流制御回路は、初めに前記第
2差動増幅回路の動作電流を大きくし、次に前記第1差
動増幅回路の動作電流を大きくすることを特徴とする。
が印加される第1トランジスタと、該第1トランジスタ
に抵抗を介して差動接続される第2トランジスタと、前
記第1及び第2差動増幅回路のコレクタにそれぞれ接続
される第1及び第2ダイオードとから成ることを特徴と
する。さらに、前記動作電流制御回路は、初めに前記第
2差動増幅回路の動作電流を大きくし、次に前記第1差
動増幅回路の動作電流を大きくすることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、入力信号は、第1及び第
2差動増幅回路で増幅され、増幅された出力信号は検波
回路でピーク検波またはボトム検波される。ピーク検波
またはボトム検波によって得られた出力信号に応じて、
最初に第1及び第2差動増幅回路の一方の動作電流を変
化させ、次に他方の動作電流を変化させる。これによ
り、第1及び第2差動増幅回路の一方の相互コンダクタ
ンスが変化させることにより第1及び第2差動増幅回路
の減衰率を高くし、次に、他方の相互コンダクタンスを
変化させることにより減衰率を高くする。
2差動増幅回路で増幅され、増幅された出力信号は検波
回路でピーク検波またはボトム検波される。ピーク検波
またはボトム検波によって得られた出力信号に応じて、
最初に第1及び第2差動増幅回路の一方の動作電流を変
化させ、次に他方の動作電流を変化させる。これによ
り、第1及び第2差動増幅回路の一方の相互コンダクタ
ンスが変化させることにより第1及び第2差動増幅回路
の減衰率を高くし、次に、他方の相互コンダクタンスを
変化させることにより減衰率を高くする。
【0008】
【本発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示
す図であり、6は、ベースに入力信号Vinが印加され
るトランジスタ7と、抵抗8を介してトランジスタ8に
差動接続されるトランジスタ9と、トランジスタ7及び
9のコレクタにそれぞれ接続されるダイオード素子のト
ランジスタ10及び11と、動作電流を供給するトラン
ジスタ12及び13とから成る第1差動増幅回路、14
は第1差動増幅回路6の出力信号を増幅し、差動接続さ
れるトランジスタ15及び16と、動作電流を発生する
トランジスタ17とから成る第2差動増幅回路、18は
第2差動増幅回路14の出力電流を電流電圧変換する電
流電圧変換回路、19及び20は比較回路5の出力電流
を反転する電流ミラー回路、21はトランジスタ12及
び13とミラー接続され、電流ミラー回路20の出力電
流を第1差動増幅回路6に供給するトランジスタ、22
はトランジスタ21に定電流を流すトランジスタであ
る。尚、図1において、図3と同一の回路については、
図1と同一の符号を付す。
す図であり、6は、ベースに入力信号Vinが印加され
るトランジスタ7と、抵抗8を介してトランジスタ8に
差動接続されるトランジスタ9と、トランジスタ7及び
9のコレクタにそれぞれ接続されるダイオード素子のト
ランジスタ10及び11と、動作電流を供給するトラン
ジスタ12及び13とから成る第1差動増幅回路、14
は第1差動増幅回路6の出力信号を増幅し、差動接続さ
れるトランジスタ15及び16と、動作電流を発生する
トランジスタ17とから成る第2差動増幅回路、18は
第2差動増幅回路14の出力電流を電流電圧変換する電
流電圧変換回路、19及び20は比較回路5の出力電流
を反転する電流ミラー回路、21はトランジスタ12及
び13とミラー接続され、電流ミラー回路20の出力電
流を第1差動増幅回路6に供給するトランジスタ、22
はトランジスタ21に定電流を流すトランジスタであ
る。尚、図1において、図3と同一の回路については、
図1と同一の符号を付す。
【0009】まず、図1の回路の動作を、入出力特性を
交えて説明する。入力信号Vinは、トランジスタ7の
ベースに印加され、トランジスタ7及び9が差動接続さ
れるので、トランジスタ7及び9のベース電圧差の応じ
てコレクタ電流が発生する。抵抗8の抵抗値をRとし、
トランジスタ7及び9のエミッタ抵抗をre1とする
と、それに流れる電流Δiは、
交えて説明する。入力信号Vinは、トランジスタ7の
ベースに印加され、トランジスタ7及び9が差動接続さ
れるので、トランジスタ7及び9のベース電圧差の応じ
てコレクタ電流が発生する。抵抗8の抵抗値をRとし、
トランジスタ7及び9のエミッタ抵抗をre1とする
と、それに流れる電流Δiは、
【0010】
【数1】
【0011】となる。トランジスタ7及び9のコレクタ
電流はトランジスタ10及び11に供給され、トランジ
スタ10及び11のコレクタ電圧Vc1及びVc1’は
コレクタ電流とトランジスタ10及び11のエミッタ電
圧により得られる。よって、コレクタ電圧Vc1及びV
c1’は、トランジスタ10及び11のエミッタ抵抗を
re2とし、トランジスタ8及び9のベース間電圧が0
のときのコレクタ電流をIcとすると、
電流はトランジスタ10及び11に供給され、トランジ
スタ10及び11のコレクタ電圧Vc1及びVc1’は
コレクタ電流とトランジスタ10及び11のエミッタ電
圧により得られる。よって、コレクタ電圧Vc1及びV
c1’は、トランジスタ10及び11のエミッタ抵抗を
re2とし、トランジスタ8及び9のベース間電圧が0
のときのコレクタ電流をIcとすると、
【0012】
【数2】
【0013】となる。さらに、トランジスタ10及び1
1のコレクタ電圧Vc1及びVc1’は、差動接続され
るトランジスタ15及び16のベースに印加され、その
ベース電圧の差に応じてトランジスタ15及び16から
コレクタ電流が発生する。その為、トランジスタ15及
び16のエミッタ抵抗をre3とすると、トランジスタ
15のコレクタから発生する出力電流Ioutは、
1のコレクタ電圧Vc1及びVc1’は、差動接続され
るトランジスタ15及び16のベースに印加され、その
ベース電圧の差に応じてトランジスタ15及び16から
コレクタ電流が発生する。その為、トランジスタ15及
び16のエミッタ抵抗をre3とすると、トランジスタ
15のコレクタから発生する出力電流Ioutは、
【0014】
【数3】
【0015】となる。この電流Ioutは、トランジス
タ15のコレクタから電流電圧変換回路18に供給さ
れ、抵抗18aで電圧変換される。抵抗18aの抵抗値
をRoutとすると、出力電圧Voutは、
タ15のコレクタから電流電圧変換回路18に供給さ
れ、抵抗18aで電圧変換される。抵抗18aの抵抗値
をRoutとすると、出力電圧Voutは、
【0016】
【数4】
【0017】となる。ところで、第1及び第2差動増幅
回路6及び14の動作電流は、比較回路5の出力電流に
より変更される。第1差動増幅回路6において、その動
作電流の変化に応じて、トランジスタ7、9、10及び
11のエミッタ抵抗が変化する。尚、トランジスタ7及
び9のエミッタ抵抗re1は抵抗8の値に比べ十分に小
さいため、式(5)よりエミッタ抵抗re1の変化は無
視される。その為、第1差動増幅回路では、その動作電
流に応じて、トランジスタ10及び11のエミッタ抵抗
re2のみが変化すると見なせる。また、第2差動増幅
回路14において、その動作電流も比較回路5の出力電
流に応じて変化するので、トランジスタ15及び16の
エミッタ抵抗re3の値は変化する。つまり、比較回路
5の動作電流の変化によって、トランジスタ10及び1
1のエミッタ抵抗re2と、トランジスタ15及び16
のエミッタ抵抗re3とが変化する。
回路6及び14の動作電流は、比較回路5の出力電流に
より変更される。第1差動増幅回路6において、その動
作電流の変化に応じて、トランジスタ7、9、10及び
11のエミッタ抵抗が変化する。尚、トランジスタ7及
び9のエミッタ抵抗re1は抵抗8の値に比べ十分に小
さいため、式(5)よりエミッタ抵抗re1の変化は無
視される。その為、第1差動増幅回路では、その動作電
流に応じて、トランジスタ10及び11のエミッタ抵抗
re2のみが変化すると見なせる。また、第2差動増幅
回路14において、その動作電流も比較回路5の出力電
流に応じて変化するので、トランジスタ15及び16の
エミッタ抵抗re3の値は変化する。つまり、比較回路
5の動作電流の変化によって、トランジスタ10及び1
1のエミッタ抵抗re2と、トランジスタ15及び16
のエミッタ抵抗re3とが変化する。
【0018】従って、式(5)から明らかなように、図
1においては、エミッタ抵抗re2及びre3を変える
ことにより、入力信号Vinの減衰が行われる。次に、
比較回路5の出力電流に応じた、第1及び第2差動増幅
回路6及び14の動作電流の変化について説明する。ま
ず、抵抗23の値が抵抗24の値より小さく設定されて
いるので、比較回路5の出力電流が増加すると、先に電
流ミラー回路19の出力電流Icont1が増加し、次
に電流ミラー回路20の出力電流Icont2が増加す
る。
1においては、エミッタ抵抗re2及びre3を変える
ことにより、入力信号Vinの減衰が行われる。次に、
比較回路5の出力電流に応じた、第1及び第2差動増幅
回路6及び14の動作電流の変化について説明する。ま
ず、抵抗23の値が抵抗24の値より小さく設定されて
いるので、比較回路5の出力電流が増加すると、先に電
流ミラー回路19の出力電流Icont1が増加し、次
に電流ミラー回路20の出力電流Icont2が増加す
る。
【0019】出力信号Voutがまだ小さく、つまり、
比較回路5の出力電流Icontが小さい領域で、出力
電流Icontが増加する場合、電流ミラー回路20の
出力電流Icont2は小さいので、トランジスタ22
の固定のコレクタ電流が、トランジスタ12、13及び
21から成る電流ミラー回路で反転されて、第1差動増
幅回路6に供給される。その結果、第1差動増幅回路6
の動作電流は固定になるので、トランジスタ10及び1
1のエミッタ抵抗re2は固定になる。一方、電流ミラ
ー回路19の出力電流Icont1は増加し、出力電流
Icont1はトランジスタ17のエミッタ電流と加算
され、抵抗23に供給される。電流Icont1の増加
により、第2差動増幅回路14の動作電流が増加し、ト
ランジスタ15及び16のエミッタ抵抗re3が大きく
なるため、式(5)より、入力信号Vinに対する減衰
率は大きくなる。
比較回路5の出力電流Icontが小さい領域で、出力
電流Icontが増加する場合、電流ミラー回路20の
出力電流Icont2は小さいので、トランジスタ22
の固定のコレクタ電流が、トランジスタ12、13及び
21から成る電流ミラー回路で反転されて、第1差動増
幅回路6に供給される。その結果、第1差動増幅回路6
の動作電流は固定になるので、トランジスタ10及び1
1のエミッタ抵抗re2は固定になる。一方、電流ミラ
ー回路19の出力電流Icont1は増加し、出力電流
Icont1はトランジスタ17のエミッタ電流と加算
され、抵抗23に供給される。電流Icont1の増加
により、第2差動増幅回路14の動作電流が増加し、ト
ランジスタ15及び16のエミッタ抵抗re3が大きく
なるため、式(5)より、入力信号Vinに対する減衰
率は大きくなる。
【0020】さらに、出力信号Voutが大きくなり、
比較回路5の出力電流の増加に応じて出力電流Icon
t1が大きくなっても、動作電流とエミッタ抵抗との反
比例の関係よりエミッタ抵抗re3はある値以上大きく
なくなり、減衰率も概ね一定になる。減衰率が概ね一定
になり、比較回路5の出力電流が増加すると、電流ミラ
ー回路20の出力電流Icont2も増加する。電流ミ
ラー回路20の出力電流Icont2によって、トラン
ジスタ21のコレクタ電流の一部が電流ミラー回路20
に引き込まれる。出力電流Icont2が増加すると、
トランジスタ22のコレクタ電流が固定である為、トラ
ンジスタ21のコレクタ電流は減少する。その為、第1
差動増幅回路6の動作電流が減少し、トランジスタ10
及び11のエミッタ抵抗re2の値は小さくなる。式
(5)から明らかなように、エミッタ抵抗re2の減少
により、入力信号Vinに対してする減衰率が増大す
る。
比較回路5の出力電流の増加に応じて出力電流Icon
t1が大きくなっても、動作電流とエミッタ抵抗との反
比例の関係よりエミッタ抵抗re3はある値以上大きく
なくなり、減衰率も概ね一定になる。減衰率が概ね一定
になり、比較回路5の出力電流が増加すると、電流ミラ
ー回路20の出力電流Icont2も増加する。電流ミ
ラー回路20の出力電流Icont2によって、トラン
ジスタ21のコレクタ電流の一部が電流ミラー回路20
に引き込まれる。出力電流Icont2が増加すると、
トランジスタ22のコレクタ電流が固定である為、トラ
ンジスタ21のコレクタ電流は減少する。その為、第1
差動増幅回路6の動作電流が減少し、トランジスタ10
及び11のエミッタ抵抗re2の値は小さくなる。式
(5)から明らかなように、エミッタ抵抗re2の減少
により、入力信号Vinに対してする減衰率が増大す
る。
【0021】図1において、比較回路5の出力電流によ
って、出力信号Voutを基準電圧Vref1になるよ
うに動作する。以上述べたように、初めは第2差動増幅
回路14の動作電流が大きくなり、その後第1差動増幅
回路6の動作電流を大きくなるように動作電流が制御さ
れるので、入出力関係は、入力信号Vinのレベルが上
昇するに従い、図2(ロ)のように、領域Iでは、エミ
ッタ抵抗re3の増大により、出力信号Voutを一定
に保たれる。さらに、入力信号Vinが高くなると、領
域IIではエミッタ抵抗re2の低下により出力電圧V
outを一定に保つ。このように、ALCを2段階でか
けているので、ALCの機能がかかる入力信号のレベル
を拡大することができる。尚、図3(ロ)において、点
線は、第1差動増幅回路6によるALCの飽和領域であ
って、この領域から第2差動増幅回路14によるALC
を開始させると、入力領域を従来より2倍に拡大させる
ことができる。
って、出力信号Voutを基準電圧Vref1になるよ
うに動作する。以上述べたように、初めは第2差動増幅
回路14の動作電流が大きくなり、その後第1差動増幅
回路6の動作電流を大きくなるように動作電流が制御さ
れるので、入出力関係は、入力信号Vinのレベルが上
昇するに従い、図2(ロ)のように、領域Iでは、エミ
ッタ抵抗re3の増大により、出力信号Voutを一定
に保たれる。さらに、入力信号Vinが高くなると、領
域IIではエミッタ抵抗re2の低下により出力電圧V
outを一定に保つ。このように、ALCを2段階でか
けているので、ALCの機能がかかる入力信号のレベル
を拡大することができる。尚、図3(ロ)において、点
線は、第1差動増幅回路6によるALCの飽和領域であ
って、この領域から第2差動増幅回路14によるALC
を開始させると、入力領域を従来より2倍に拡大させる
ことができる。
【0022】尚、図1では、先に第2差動増幅回路14
の動作電流を大きくし、その後第1差動増幅回路6の動
作電流を小さくしたが、逆に、先に第1差動増幅回路6
の動作電流を減少し、その後第2差動増幅回路14の動
作電流を大きくしても良い。また、図1で、ピーク検波
回路4を用いたが、ボトム値にALCをかける場合に
は、ピーク検波回路4の代わりにボトム検波回路を構成
することによって、ALC機能を果たせる。
の動作電流を大きくし、その後第1差動増幅回路6の動
作電流を小さくしたが、逆に、先に第1差動増幅回路6
の動作電流を減少し、その後第2差動増幅回路14の動
作電流を大きくしても良い。また、図1で、ピーク検波
回路4を用いたが、ボトム値にALCをかける場合に
は、ピーク検波回路4の代わりにボトム検波回路を構成
することによって、ALC機能を果たせる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、相互コンダクタンス可
変可能な第1及び第2差動増幅回路を用いて、一方の差
動増幅回路の相互コンダクタンスを変更し、次に他方の
相互コンダクタンスを変更したので、2段階で入力信号
レベルを低下させことになり、その分ALCが動作する
領域が広がる。その為、入力ダイナミックレンジが拡大
したALC回路を提供することができる。
変可能な第1及び第2差動増幅回路を用いて、一方の差
動増幅回路の相互コンダクタンスを変更し、次に他方の
相互コンダクタンスを変更したので、2段階で入力信号
レベルを低下させことになり、その分ALCが動作する
領域が広がる。その為、入力ダイナミックレンジが拡大
したALC回路を提供することができる。
【0024】また、差動増幅回路で構成しているので、
IC化に好適なALC回路を提供することができる。
IC化に好適なALC回路を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明を説明するための特性図である。
【図3】従来例を示すブロック図である。
4 ピーク検波回路 5 比較回路 6 第1差動増幅回路 14 第2差動増幅回路 18 電流電圧変換回路 19、20 電流ミラー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 健太郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】相互コンダクタンスが動作電流によって変
化するとともに、入力信号を増幅する第1差動増幅回路
と、 相互コンダクタンスが動作電流によって変化するととも
に、前記第1差動増幅回路の出力信号を増幅する第2差
動増幅回路と、 該第2差動増幅回路の出力信号のピーク値またはボトム
値を検波する検波回路と、 該検波回路の出力信号に応じて、初めに前記第1差動増
幅回路または前記第2差動増幅回路の一方の動作電流を
変化させ、次にそのうちの他方の動作電流を変化させる
動作電流制御回路と、を備えることを特徴とするALC
回路。 - 【請求項2】前記第1差動増幅回路は、入力信号が印加
される第1トランジスタと、該第1トランジスタに抵抗
を介して差動接続される第2トランジスタと、前記第1
及び第2差動増幅回路のコレクタにそれぞれ接続される
第1及び第2ダイオードとから成ることを特徴とする請
求項1記載のALC回路。 - 【請求項3】前記動作電流制御回路は、初めに前記第2
差動増幅回路の動作電流を増加させ、次に前記第1差動
増幅回路の動作電流を減少させることを特徴とする請求
項1記載のALC回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9107881A JPH10303668A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | Alc回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9107881A JPH10303668A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | Alc回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10303668A true JPH10303668A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14470459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9107881A Pending JPH10303668A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | Alc回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10303668A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6754476B1 (en) | 1999-02-11 | 2004-06-22 | Daimlerchrysler Ag | Transportable radio transmitter, especially a remote |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP9107881A patent/JPH10303668A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6754476B1 (en) | 1999-02-11 | 2004-06-22 | Daimlerchrysler Ag | Transportable radio transmitter, especially a remote |
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