JPH10301636A - 速度監視装置 - Google Patents
速度監視装置Info
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- JPH10301636A JPH10301636A JP10492897A JP10492897A JPH10301636A JP H10301636 A JPH10301636 A JP H10301636A JP 10492897 A JP10492897 A JP 10492897A JP 10492897 A JP10492897 A JP 10492897A JP H10301636 A JPH10301636 A JP H10301636A
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- signal
- speed
- slide
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- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】予め定められた速度パターンを有する制御対象
の運転中における速度が、設定速度に一致しているか否
かを監視して、制御対象の運転精度等を向上させる。 【解決手段】回転体1の回転角度をエンコーダ3で検出
する。速度信号発生部4から予め定めた設定速度に従っ
た速度信号VRを一定周期で発生し、クロック信号発生
部6から速度信号VRに対応した周波数でクロック信号
X2を発生する。速度判定部10で、エンコーダ3から
の角度信号X1の1周期において入力するクロック信号
X2の入力数を計数し、設定値に一致すれば速度正常を
示す判定信号Yを発生する。
の運転中における速度が、設定速度に一致しているか否
かを監視して、制御対象の運転精度等を向上させる。 【解決手段】回転体1の回転角度をエンコーダ3で検出
する。速度信号発生部4から予め定めた設定速度に従っ
た速度信号VRを一定周期で発生し、クロック信号発生
部6から速度信号VRに対応した周波数でクロック信号
X2を発生する。速度判定部10で、エンコーダ3から
の角度信号X1の1周期において入力するクロック信号
X2の入力数を計数し、設定値に一致すれば速度正常を
示す判定信号Yを発生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象の速度が
予め設定された速度パターンに従って運転されているか
否かを監視する速度監視装置に関する。
予め設定された速度パターンに従って運転されているか
否かを監視する速度監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御対象の速度監視を行うものと
して、例えば回転体の回転停止を監視するものが本出願
人により先に提案されている(例えば、PCT/JP9
6/2229参照)。このものは、制御対象である回転
体の回転速度を回転センサを用いて検出し、回転センサ
からのパルス信号発生間隔が回転速度の低下に伴いに時
間的に長くなることに基づいて回転停止を判定してい
る。即ち、回転センサからのパルス信号の発生間隔時間
を計数装置を用いて計数し、計数時間が予め定めた設定
時間以上になったことを検出して回転停止の判定出力を
発生させるものである。
して、例えば回転体の回転停止を監視するものが本出願
人により先に提案されている(例えば、PCT/JP9
6/2229参照)。このものは、制御対象である回転
体の回転速度を回転センサを用いて検出し、回転センサ
からのパルス信号発生間隔が回転速度の低下に伴いに時
間的に長くなることに基づいて回転停止を判定してい
る。即ち、回転センサからのパルス信号の発生間隔時間
を計数装置を用いて計数し、計数時間が予め定めた設定
時間以上になったことを検出して回転停止の判定出力を
発生させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばプレ
ス機械のスライドの運転制御は、スライドの1サイクル
において、起動から制動指令が発生するまではモータ等
の駆動源によりスライドを起動し、制動指令発生後はス
ライドを減速し、所定の範囲(例えば上死点範囲)でス
ライドを停止させる、という制御が行われる。かかる速
度制御が、スライドの1サイクル毎に繰り返し行われ
る。このようなプレス機械のスライド運転制御のよう
に、予め定めた速度パターンに従って制御する制御対象
の運転制御においては、上述のような停止監視だけでな
く、運転中も予め定めた速度パターンで運転が行われて
いるか否かを監視することが、制御精度の向上及び安全
対策上望まれる。
ス機械のスライドの運転制御は、スライドの1サイクル
において、起動から制動指令が発生するまではモータ等
の駆動源によりスライドを起動し、制動指令発生後はス
ライドを減速し、所定の範囲(例えば上死点範囲)でス
ライドを停止させる、という制御が行われる。かかる速
度制御が、スライドの1サイクル毎に繰り返し行われ
る。このようなプレス機械のスライド運転制御のよう
に、予め定めた速度パターンに従って制御する制御対象
の運転制御においては、上述のような停止監視だけでな
く、運転中も予め定めた速度パターンで運転が行われて
いるか否かを監視することが、制御精度の向上及び安全
対策上望まれる。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、制御対象の運転速度が予め設定した速度パターンで
運転されているか否かを監視できる速度監視装置を提供
することを目的とする。
で、制御対象の運転速度が予め設定した速度パターンで
運転されているか否かを監視できる速度監視装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、制御対象の予め定めた設定速度に従って
周波数の異なる設定速度信号を発生する設定速度信号発
生手段と、前記制御対象の実際の速度を検出し検出速度
に応じた周波数の実速度信号を発生する実速度信号発生
手段と、前記設定速度信号及び前記実速度信号のいずれ
か一方を基準信号とし他方を計数信号とし前記基準信号
の1周期当たりの前記計数信号の入力個数を計数しこの
計数値が予め定めた設定値であるか否かを判定し設定値
の時に速度正常と判断する判定手段とを、備えて構成し
た。
載の発明では、制御対象の予め定めた設定速度に従って
周波数の異なる設定速度信号を発生する設定速度信号発
生手段と、前記制御対象の実際の速度を検出し検出速度
に応じた周波数の実速度信号を発生する実速度信号発生
手段と、前記設定速度信号及び前記実速度信号のいずれ
か一方を基準信号とし他方を計数信号とし前記基準信号
の1周期当たりの前記計数信号の入力個数を計数しこの
計数値が予め定めた設定値であるか否かを判定し設定値
の時に速度正常と判断する判定手段とを、備えて構成し
た。
【0006】かかる構成では、設定速度信号発生手段
は、予め定めた設定速度に従った速度に応じて周波数の
異なる設定速度信号を発生する。実速度信号発生手段
は、制御対象の実際の速度に応じた周波数の実速度信号
を発生する。判定手段は、例えば実速度信号を基準信号
とし、この基準信号の1周期当たりに入力する設定速度
信号の個数を計数する。計数値が予め定めた設定値に一
致していれば実際の速度が設定速度に一致していると判
断する。尚、設定速度信号を基準信号とし、実速度信号
を計数信号としても同様である。
は、予め定めた設定速度に従った速度に応じて周波数の
異なる設定速度信号を発生する。実速度信号発生手段
は、制御対象の実際の速度に応じた周波数の実速度信号
を発生する。判定手段は、例えば実速度信号を基準信号
とし、この基準信号の1周期当たりに入力する設定速度
信号の個数を計数する。計数値が予め定めた設定値に一
致していれば実際の速度が設定速度に一致していると判
断する。尚、設定速度信号を基準信号とし、実速度信号
を計数信号としても同様である。
【0007】請求項2に記載のように、具体的には、前
記設定速度信号発生手段は、一定周期で前記設定速度パ
ターンに従った速度信号を発生する速度信号発生部と、
該速度信号発生部からの速度信号変化に応じた周波数の
クロック信号を計数信号として発生するクロック信号発
生部とを備えて構成する。また、請求項3に記載のよう
に、具体的には、前記判定手段は、計数動作異常時に出
力信号を発生しない故障監視付き計数回路を備え、該計
数回路は、前記計数信号入力数を計数して所定値になっ
た時に出力を発生する計数部と、該計数部の入力信号を
前記計数信号と当該計数信号より高い周波数の高周波信
号とに切換え可能な信号切換え部と、前記計数部からの
前記出力が入力した時に当該計数部に前記高周波信号を
入力させるよう前記信号切換え部を制御する制御部と、
前記高周波信号の入力数が前記所定値になる毎に前記計
数部から発生する分周信号を入力し、該分周信号が所定
周波数の時のみ前記計数部の計数動作が正常であること
を示す正常判定出力を発生する周波数判別部とを備える
構成とする。
記設定速度信号発生手段は、一定周期で前記設定速度パ
ターンに従った速度信号を発生する速度信号発生部と、
該速度信号発生部からの速度信号変化に応じた周波数の
クロック信号を計数信号として発生するクロック信号発
生部とを備えて構成する。また、請求項3に記載のよう
に、具体的には、前記判定手段は、計数動作異常時に出
力信号を発生しない故障監視付き計数回路を備え、該計
数回路は、前記計数信号入力数を計数して所定値になっ
た時に出力を発生する計数部と、該計数部の入力信号を
前記計数信号と当該計数信号より高い周波数の高周波信
号とに切換え可能な信号切換え部と、前記計数部からの
前記出力が入力した時に当該計数部に前記高周波信号を
入力させるよう前記信号切換え部を制御する制御部と、
前記高周波信号の入力数が前記所定値になる毎に前記計
数部から発生する分周信号を入力し、該分周信号が所定
周波数の時のみ前記計数部の計数動作が正常であること
を示す正常判定出力を発生する周波数判別部とを備える
構成とする。
【0008】かかる構成では、判定手段の計数部に故障
が生じた場合に、速度正常を示す判定信号が発生しな
い。また、請求項4に記載のように、前記判定手段は、
シフトレジスタと、該シフトレジスタの各段の出力信号
を加算する加算回路と、該加算回路の加算出力を閾値演
算するウィンドウコンパレータとを備えて構成され、前
記シフトレジスタが、前記基準信号をデータ入力とし前
記計数信号をクロック信号とし該クロック信号が前記設
定値と同数入力した時にシフト動作が一巡する構成であ
り、前記ウィンドウコンパレータが、加算回路の加算出
力レベルが論理値1の時のみ出力を発生する構成として
もよい。
が生じた場合に、速度正常を示す判定信号が発生しな
い。また、請求項4に記載のように、前記判定手段は、
シフトレジスタと、該シフトレジスタの各段の出力信号
を加算する加算回路と、該加算回路の加算出力を閾値演
算するウィンドウコンパレータとを備えて構成され、前
記シフトレジスタが、前記基準信号をデータ入力とし前
記計数信号をクロック信号とし該クロック信号が前記設
定値と同数入力した時にシフト動作が一巡する構成であ
り、前記ウィンドウコンパレータが、加算回路の加算出
力レベルが論理値1の時のみ出力を発生する構成として
もよい。
【0009】かかる構成では、実速度が設定速度と一致
している時は、シフトレジスタの各段のいずれか1つか
らのみ出力が発生しウィンドウコンパレータの閾範囲内
となって出力が発生するが、ずれている場合にはシフト
レジスタの各段の出力が発生しないか或いは2つ以上同
時に発生しウィンドウコンパレータの閾範囲外となって
出力が発生しないようになる。
している時は、シフトレジスタの各段のいずれか1つか
らのみ出力が発生しウィンドウコンパレータの閾範囲内
となって出力が発生するが、ずれている場合にはシフト
レジスタの各段の出力が発生しないか或いは2つ以上同
時に発生しウィンドウコンパレータの閾範囲外となって
出力が発生しないようになる。
【0010】請求項5に記載の発明では、前記制御対象
が、プレス機械のスライドである。かかる構成では、プ
レス機械のスライドの運転を監視できる。請求項6に記
載の発明では、前記プレス機械は、モータ駆動力を断接
可能な連結手段を介してクランク軸に伝達しクランク軸
を介してスライドを往復運動させる構成であり、前記判
定手段が、前記モータ回転速度を検出する回転速度検出
手段の検出信号を前記計数信号としてクランク軸の回転
角度を検出する角度検出手段の角度信号を前記基準信号
として速度監視を行う構成とする。
が、プレス機械のスライドである。かかる構成では、プ
レス機械のスライドの運転を監視できる。請求項6に記
載の発明では、前記プレス機械は、モータ駆動力を断接
可能な連結手段を介してクランク軸に伝達しクランク軸
を介してスライドを往復運動させる構成であり、前記判
定手段が、前記モータ回転速度を検出する回転速度検出
手段の検出信号を前記計数信号としてクランク軸の回転
角度を検出する角度検出手段の角度信号を前記基準信号
として速度監視を行う構成とする。
【0011】かかる構成では、プレス機械の駆動系であ
るモータ側と従動系であるクランク軸側の回転速度が、
連結手段で連結されている時には比例関係にあり、モー
タ側の回転速度信号とクランク軸側の角度信号により速
度を監視できるようになる。請求項7に記載の発明で
は、前記判定手段は、前記連結手段が接続状態にある起
動運転過程のスライド速度を監視する起動運転過程監視
部と、前記連結手段が断状態にありブレーキによりスラ
イドを制動する減速過程のスライド速度を監視する減速
過程監視部と、スライドが停止する停止過程のスライド
の停止を監視する停止過程監視部とを備える構成であ
る。
るモータ側と従動系であるクランク軸側の回転速度が、
連結手段で連結されている時には比例関係にあり、モー
タ側の回転速度信号とクランク軸側の角度信号により速
度を監視できるようになる。請求項7に記載の発明で
は、前記判定手段は、前記連結手段が接続状態にある起
動運転過程のスライド速度を監視する起動運転過程監視
部と、前記連結手段が断状態にありブレーキによりスラ
イドを制動する減速過程のスライド速度を監視する減速
過程監視部と、スライドが停止する停止過程のスライド
の停止を監視する停止過程監視部とを備える構成であ
る。
【0012】請求項8に記載のように、具体的には、前
記起動運転過程監視部は、スライドの制動開始時に立下
がり制動解除時に立上がるスライド停止タイミングを制
御するクランク角信号の立上がりをトリガとし、前記角
度検出手段の角度信号を基準信号とし前記回転速度検出
手段の検出信号を計数信号として速度判定を行う速度判
定部を備える構成である。
記起動運転過程監視部は、スライドの制動開始時に立下
がり制動解除時に立上がるスライド停止タイミングを制
御するクランク角信号の立上がりをトリガとし、前記角
度検出手段の角度信号を基準信号とし前記回転速度検出
手段の検出信号を計数信号として速度判定を行う速度判
定部を備える構成である。
【0013】また、請求項9記載のように、具体的に
は、前記減速過程監視部は、スライドの制動開始時に立
下がるスライド停止タイミングを制御するクランク角信
号の前記立下がりをトリガとして前記回転速度検出手段
からの信号周期で予め設定した減速過程の速度パターン
に従った速度信号を発生する速度信号発生部と、該速度
信号発生部からの速度信号変化に応じた周波数のクロッ
ク信号を発生するクロック信号発生部と、前記角度検出
手段の角度信号を基準信号とし前記クロック信号発生部
からのクロック信号を計数信号として速度判定を行う速
度判定部を備える構成である。
は、前記減速過程監視部は、スライドの制動開始時に立
下がるスライド停止タイミングを制御するクランク角信
号の前記立下がりをトリガとして前記回転速度検出手段
からの信号周期で予め設定した減速過程の速度パターン
に従った速度信号を発生する速度信号発生部と、該速度
信号発生部からの速度信号変化に応じた周波数のクロッ
ク信号を発生するクロック信号発生部と、前記角度検出
手段の角度信号を基準信号とし前記クロック信号発生部
からのクロック信号を計数信号として速度判定を行う速
度判定部を備える構成である。
【0014】また、請求項10に記載のように、具体的
には、前記停止過程監視部は、スライドの停止範囲を定
めるクランク角信号をトリガとし、予め設定した停止速
度に従った速度信号を発生する速度信号発生部と、該速
度信号発生部からの速度信号に応じた一定周波数のクロ
ック信号を発生するクロック信号発生部と、前記角度検
出手段の角度信号を基準信号とし前記クロック信号発生
部からのクロック信号を計数信号として停止判定を行う
速度判定部を備える構成である。
には、前記停止過程監視部は、スライドの停止範囲を定
めるクランク角信号をトリガとし、予め設定した停止速
度に従った速度信号を発生する速度信号発生部と、該速
度信号発生部からの速度信号に応じた一定周波数のクロ
ック信号を発生するクロック信号発生部と、前記角度検
出手段の角度信号を基準信号とし前記クロック信号発生
部からのクロック信号を計数信号として停止判定を行う
速度判定部を備える構成である。
【0015】請求項11に記載の発明では、前記回転速
度検出手段の検出信号で、前記角度検出手段の角度信号
に基づいて生成されるスライド制御用クランク角信号を
監視する手段を備える構成とした。かる構成では、回転
速度検出手段の検出信号を用いて、スライド運転制御に
必要なスライド制御用クランク角信号の発生が正確か否
かを監視するので、スライド運転制御の精度及び安全性
がより一層向上できる。
度検出手段の検出信号で、前記角度検出手段の角度信号
に基づいて生成されるスライド制御用クランク角信号を
監視する手段を備える構成とした。かる構成では、回転
速度検出手段の検出信号を用いて、スライド運転制御に
必要なスライド制御用クランク角信号の発生が正確か否
かを監視するので、スライド運転制御の精度及び安全性
がより一層向上できる。
【0016】請求項12に記載の発明では、前記連結手
段の断・接を検出し、この検出信号を、前記起動運転過
程と減速過程の速度監視開始のタイミング信号とする構
成とした。請求項13に記載の発明において、請求項1
2に記載のように、前記連結手段の断・接時に生じる前
記回転速度信号の周波数変化を検出し、該検出信号の発
生に基づいて前記起動運転過程と減速過程の速度監視を
開始する構成とした。
段の断・接を検出し、この検出信号を、前記起動運転過
程と減速過程の速度監視開始のタイミング信号とする構
成とした。請求項13に記載の発明において、請求項1
2に記載のように、前記連結手段の断・接時に生じる前
記回転速度信号の周波数変化を検出し、該検出信号の発
生に基づいて前記起動運転過程と減速過程の速度監視を
開始する構成とした。
【0017】かかる構成では、連結手段が接続された時
は、モータ側の回転速度が瞬間的に遅くなり、連結手段
が切り離された時は、モータ側の回転速度が瞬間的に速
くなる。この変化を検出して連結手段が接続される起動
運転過程と連結手段が切り離される減速過程の速度監視
を開始する。
は、モータ側の回転速度が瞬間的に遅くなり、連結手段
が切り離された時は、モータ側の回転速度が瞬間的に速
くなる。この変化を検出して連結手段が接続される起動
運転過程と連結手段が切り離される減速過程の速度監視
を開始する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、制御対象として例えば回
転体の速度監視に適用した本発明の第1実態形態のブロ
ック図を示す。図1において、制御対象である回転体1
は、例えばモータ等の駆動装置2によって、図2に示す
ような予め設定された速度パターンで回転制御されるも
のとする。実速度信号発生手段としてのエンコーダ3
は、前記回転体1の回転角度を検出して実速度信号とし
ての角度信号X1を発生し、判定手段としての速度判定
部10に入力する。
に基づいて説明する。図1は、制御対象として例えば回
転体の速度監視に適用した本発明の第1実態形態のブロ
ック図を示す。図1において、制御対象である回転体1
は、例えばモータ等の駆動装置2によって、図2に示す
ような予め設定された速度パターンで回転制御されるも
のとする。実速度信号発生手段としてのエンコーダ3
は、前記回転体1の回転角度を検出して実速度信号とし
ての角度信号X1を発生し、判定手段としての速度判定
部10に入力する。
【0019】一方、速度信号発生部4は、駆動装置2を
起動するための起動信号の立上がりをトリガとして速度
信号VRの発生を開始し、信号発生器5から一定周期Δ
tで出力される信号の入力毎に、図2の速度パターンに
従って速度信号VRを時々刻々と更新する。クロック信
号発生部6は、速度信号発生部4からの速度信号VRの
変化に応じて周波数を変化させた設定速度信号としての
クロック信号X2を発生させ前記速度判定部10に入力
する。例えば、速度信号発生部4は、メモリに速度パタ
ーンに従った速度データを記憶させ、周期Δtで順次デ
ータを読み出してD/A変換器を介してアナログの電圧
信号として速度信号VRを出力する。クロック信号発生
部6は、電圧−周波数変換回路で構成し入力する速度信
号VRの電圧レベルに応じた周波数の信号を発生する。
パターン速度、速度信号VR及びクロック信号周波数の
関係は、パターン速度が速くなる程、速度信号VRの電
圧レベルが高く、クロック信号周波数は高くなるように
する。ここで、速度信号発生部4、信号発生器5及びク
ロック信号発生部6で設定速度信号発生手段を構成す
る。
起動するための起動信号の立上がりをトリガとして速度
信号VRの発生を開始し、信号発生器5から一定周期Δ
tで出力される信号の入力毎に、図2の速度パターンに
従って速度信号VRを時々刻々と更新する。クロック信
号発生部6は、速度信号発生部4からの速度信号VRの
変化に応じて周波数を変化させた設定速度信号としての
クロック信号X2を発生させ前記速度判定部10に入力
する。例えば、速度信号発生部4は、メモリに速度パタ
ーンに従った速度データを記憶させ、周期Δtで順次デ
ータを読み出してD/A変換器を介してアナログの電圧
信号として速度信号VRを出力する。クロック信号発生
部6は、電圧−周波数変換回路で構成し入力する速度信
号VRの電圧レベルに応じた周波数の信号を発生する。
パターン速度、速度信号VR及びクロック信号周波数の
関係は、パターン速度が速くなる程、速度信号VRの電
圧レベルが高く、クロック信号周波数は高くなるように
する。ここで、速度信号発生部4、信号発生器5及びク
ロック信号発生部6で設定速度信号発生手段を構成す
る。
【0020】前記速度判定部10は、例えば前記エンコ
ーダ3からの角度信号X1を基準信号とし、前記クロッ
ク信号X2を計数信号とし、基準信号X1の1周期当た
りのクロック信号X2の入力個数を計数し、この計数値
が予め定めた設定値である時に、回転体1の速度が速度
パターンと一致していると判断し、速度正常を示す判定
信号Yを発生する。
ーダ3からの角度信号X1を基準信号とし、前記クロッ
ク信号X2を計数信号とし、基準信号X1の1周期当た
りのクロック信号X2の入力個数を計数し、この計数値
が予め定めた設定値である時に、回転体1の速度が速度
パターンと一致していると判断し、速度正常を示す判定
信号Yを発生する。
【0021】図3に、前記速度判定部10の構成を示
す。図3において、速度判定部10は、クロック信号X
2を反転するインバータ11と、角度信号X1とインバ
ータ11を介したクロック信号X2の否定信号 /X2と
の論理積を演算するANDゲート12と、ANDゲート
12の出力をセット入力としクロック信号X2をリセッ
ト入力とするフリップフロップ回路13と、フリップフ
ロップ回路13の出力信号Dとクロック信号X2との論
理積を演算するANDゲート14と、基準信号X1の1
周期当たりのクロック信号X2の入力個数を計数して計
数値が予め定めた設定値と一致し、且つ、計数動作が正
常であることが確認された時に限り出力信号Hを発生す
る故障監視機能付きの計数回路15と、前記ANDゲー
ト14の出力信号H′と計数回路15の出力信号Hが同
時発生したか否かを判定して一致した時に速度正常を示
す判定信号Yを発生する一致監視回路16とで構成され
る。
す。図3において、速度判定部10は、クロック信号X
2を反転するインバータ11と、角度信号X1とインバ
ータ11を介したクロック信号X2の否定信号 /X2と
の論理積を演算するANDゲート12と、ANDゲート
12の出力をセット入力としクロック信号X2をリセッ
ト入力とするフリップフロップ回路13と、フリップフ
ロップ回路13の出力信号Dとクロック信号X2との論
理積を演算するANDゲート14と、基準信号X1の1
周期当たりのクロック信号X2の入力個数を計数して計
数値が予め定めた設定値と一致し、且つ、計数動作が正
常であることが確認された時に限り出力信号Hを発生す
る故障監視機能付きの計数回路15と、前記ANDゲー
ト14の出力信号H′と計数回路15の出力信号Hが同
時発生したか否かを判定して一致した時に速度正常を示
す判定信号Yを発生する一致監視回路16とで構成され
る。
【0022】この速度判定部10の動作を図4のタイム
チャートに従って説明する。角度信号X1が入力する
と、クロック信号X2の立下がりでANDゲート12か
ら出力が発生しフリップフロップ回路13のセット
(S)端子に入力してフリップフロップ回路13から出
力信号Dが発生する。次のクロック信号X2が、フリッ
プフロップ回路13のリセット(R)端子とANDゲー
ト14に入力すると、ANDゲート14から出力信号
H′が発生し、その後クロック信号X2の立下がりでフ
リップフロップ回路13がリセットされて出力信号Dが
立ち下がると共にANDゲート14の出力信号H′も立
ち下がる。計数回路15は入力するクロック信号X2を
計数し、設定個数入力した時に出力信号Hを発生する。
出力信号Dの発生中に入力したクロック信号X2の計数
値が設定値と一致していれば、ANDゲート14の出力
信号H′の発生と計数回路Hの発生が同時となり、一致
監視回路16から速度正常を示す判定信号Yが発生す
る。
チャートに従って説明する。角度信号X1が入力する
と、クロック信号X2の立下がりでANDゲート12か
ら出力が発生しフリップフロップ回路13のセット
(S)端子に入力してフリップフロップ回路13から出
力信号Dが発生する。次のクロック信号X2が、フリッ
プフロップ回路13のリセット(R)端子とANDゲー
ト14に入力すると、ANDゲート14から出力信号
H′が発生し、その後クロック信号X2の立下がりでフ
リップフロップ回路13がリセットされて出力信号Dが
立ち下がると共にANDゲート14の出力信号H′も立
ち下がる。計数回路15は入力するクロック信号X2を
計数し、設定個数入力した時に出力信号Hを発生する。
出力信号Dの発生中に入力したクロック信号X2の計数
値が設定値と一致していれば、ANDゲート14の出力
信号H′の発生と計数回路Hの発生が同時となり、一致
監視回路16から速度正常を示す判定信号Yが発生す
る。
【0023】尚、前記一致監視回路16は、入力信号
H、H′を互いに相補な関係にし、コンデンサとダイオ
ードで構成した加算回路を用いて加算し、この加算出力
をフェールセーフなウィンドウコンパレータで閾値演算
する構成であり、入力信号H,H′が一致している時に
限り、加算出力レベルがウィンドウコンパレータの閾値
範囲内となってウィンドウコンパレータから判定信号Y
が発生する。このような一致監視回路は、PCT/JP
93/1463等で従来公知である。
H、H′を互いに相補な関係にし、コンデンサとダイオ
ードで構成した加算回路を用いて加算し、この加算出力
をフェールセーフなウィンドウコンパレータで閾値演算
する構成であり、入力信号H,H′が一致している時に
限り、加算出力レベルがウィンドウコンパレータの閾値
範囲内となってウィンドウコンパレータから判定信号Y
が発生する。このような一致監視回路は、PCT/JP
93/1463等で従来公知である。
【0024】次に、図5に前記計数回路15の構成を示
す。計数回路15は、計数信号を予め定めた設定個数計
数し、且つ、計数回路自体が正常である時に限り出力信
号を発生し、回路故障時には出力信号を発生しない特性
を有するもので、PCT/JP96/2229で従来公
知のものである。図5において、計数回路15は、カウ
ンタと論理回路とで構成され入力信号を計数する計数部
15Aと、計数部15Aのカウントアップ信号をトリガ
入力としクロック信号X2をホールド入力とする制御部
としての自己保持回路15Bと、自己保持回路15Bの
出力信号Kによって計数部15Aの入力信号を切換える
信号切換え部としての入力切換え回路15Cと、計数動
作検査用の高周波信号を発生する信号発生器15Dと、
高周波信号に基づく計数部15Aの出力信号Jの周波数
を監視する帯域フィルタ15Eと、帯域フィルタ15E
の出力を整流して出力信号Hを発生する整流回路15F
と、自己保持回路15Bの出力信号Kの立下がりを検出
する微分回路等で構成される立下がり検出回路15G
と、立下がり検出回路15Gの出力を反転するインバー
タ15Hとを備えて構成される。前記帯域フィルタ15
E及び整流回路15Fで周波数判定部を構成する。
す。計数回路15は、計数信号を予め定めた設定個数計
数し、且つ、計数回路自体が正常である時に限り出力信
号を発生し、回路故障時には出力信号を発生しない特性
を有するもので、PCT/JP96/2229で従来公
知のものである。図5において、計数回路15は、カウ
ンタと論理回路とで構成され入力信号を計数する計数部
15Aと、計数部15Aのカウントアップ信号をトリガ
入力としクロック信号X2をホールド入力とする制御部
としての自己保持回路15Bと、自己保持回路15Bの
出力信号Kによって計数部15Aの入力信号を切換える
信号切換え部としての入力切換え回路15Cと、計数動
作検査用の高周波信号を発生する信号発生器15Dと、
高周波信号に基づく計数部15Aの出力信号Jの周波数
を監視する帯域フィルタ15Eと、帯域フィルタ15E
の出力を整流して出力信号Hを発生する整流回路15F
と、自己保持回路15Bの出力信号Kの立下がりを検出
する微分回路等で構成される立下がり検出回路15G
と、立下がり検出回路15Gの出力を反転するインバー
タ15Hとを備えて構成される。前記帯域フィルタ15
E及び整流回路15Fで周波数判定部を構成する。
【0025】この計数回路15の動作を図6のタイムチ
ャートに従って説明する。クロック信号X2が入力切換
え回路15Cを介して計数部15Aに入力し、設定個数
入力すると、計数部15Aからカウントアップ信号が自
己保持回路15Bのトリガ端子に入力する。この時、自
己保持回路15Bのホールド端子にはクロック信号X2
が入力しており、自己保持回路15Bから出力信号Kが
発生し、クロック信号X2の立下がりまで自己保持され
る。出力信号Kの発生により、入力切換え回路15Cが
信号発生器15D側に切換わり、計数部15Aの入力
が、クロック信号X2より高周波の信号に切換わる。計
数部15Aでは、高周波信号をカウントし計数値が設定
値に達する毎に出力信号Jが発生する。出力信号Jの周
波数が所定周波数の時のみ帯域フィルタ15Eから出力
が発生し整流回路15Fで整流されて計数部15Aが正
常であることを示す判定信号Hが発生する。また、クロ
ック信号X2の立下がりで自己保持回路15Bがリセッ
トされて出力信号Kが立下がると、立下がり検出回路1
5Gから検出信号 /ΔKが発生し、その反転信号がイン
バータ15Hから発生し計数部15Aをプリセットす
る。また、自己保持回路15Bのリセットで入力切換え
回路15Cがクロック信号X2側に切換わるので、再度
クロック信号X2のカウント動作が開始される。かかる
計数回路15は、クロック信号X2のカウント動作後
に、高周波信号を用いて計数動作が正常か否かを監視し
ており、しかも、クロック信号X2の計数動作終了毎に
行うので、計数回路15の信頼性が高い。
ャートに従って説明する。クロック信号X2が入力切換
え回路15Cを介して計数部15Aに入力し、設定個数
入力すると、計数部15Aからカウントアップ信号が自
己保持回路15Bのトリガ端子に入力する。この時、自
己保持回路15Bのホールド端子にはクロック信号X2
が入力しており、自己保持回路15Bから出力信号Kが
発生し、クロック信号X2の立下がりまで自己保持され
る。出力信号Kの発生により、入力切換え回路15Cが
信号発生器15D側に切換わり、計数部15Aの入力
が、クロック信号X2より高周波の信号に切換わる。計
数部15Aでは、高周波信号をカウントし計数値が設定
値に達する毎に出力信号Jが発生する。出力信号Jの周
波数が所定周波数の時のみ帯域フィルタ15Eから出力
が発生し整流回路15Fで整流されて計数部15Aが正
常であることを示す判定信号Hが発生する。また、クロ
ック信号X2の立下がりで自己保持回路15Bがリセッ
トされて出力信号Kが立下がると、立下がり検出回路1
5Gから検出信号 /ΔKが発生し、その反転信号がイン
バータ15Hから発生し計数部15Aをプリセットす
る。また、自己保持回路15Bのリセットで入力切換え
回路15Cがクロック信号X2側に切換わるので、再度
クロック信号X2のカウント動作が開始される。かかる
計数回路15は、クロック信号X2のカウント動作後
に、高周波信号を用いて計数動作が正常か否かを監視し
ており、しかも、クロック信号X2の計数動作終了毎に
行うので、計数回路15の信頼性が高い。
【0026】尚、計数部15Aのプリセットのタイミン
グは、この実施形態に限るものではなく、例えばクロッ
ク信号X2の立下がりでプリセットしてもよい。次に、
本実施形態の速度監視装置の動作を説明する。起動信号
が駆動装置2に入力すると、駆動装置2は、図2に示す
速度パターンに従って回転体1を回転駆動する。回転体
1の回転角度がエンコーダ3によって検出され予め定め
た一定角度毎の角度信号X1が速度判定部10に入力す
る。これと同時に、起動信号の立上がりで速度信号発生
部4からも速度信号VRが周期Δt毎に図2の速度パタ
ーンに従って更新されて発生し、この速度信号VRに応
じてクロック信号発生部6から周波数の異なるクロック
信号X2が発生し速度判定部10に入力する。
グは、この実施形態に限るものではなく、例えばクロッ
ク信号X2の立下がりでプリセットしてもよい。次に、
本実施形態の速度監視装置の動作を説明する。起動信号
が駆動装置2に入力すると、駆動装置2は、図2に示す
速度パターンに従って回転体1を回転駆動する。回転体
1の回転角度がエンコーダ3によって検出され予め定め
た一定角度毎の角度信号X1が速度判定部10に入力す
る。これと同時に、起動信号の立上がりで速度信号発生
部4からも速度信号VRが周期Δt毎に図2の速度パタ
ーンに従って更新されて発生し、この速度信号VRに応
じてクロック信号発生部6から周波数の異なるクロック
信号X2が発生し速度判定部10に入力する。
【0027】ここで、前記角度信号X1は、図7に示す
ように回転体1の回転速度が速い時は周期Tが短くな
り、回転速度が遅い時は周期Tが長くなる。従って、ク
ロック信号X2を、図7に示すように角度信号X1の周
期Tが短い(回転速度が速い)時には周波数を高くし、
角度信号X1の周期Tが長い(回転速度が遅い)時には
周波数を低くし、その周波数変化を回転体1の制御速
度、即ち、図2の速度パターンに従って適切に設定すれ
ば、角度信号X1の周期Tの変化に関係なく常にその周
期T内で一定個数となるようにできる。
ように回転体1の回転速度が速い時は周期Tが短くな
り、回転速度が遅い時は周期Tが長くなる。従って、ク
ロック信号X2を、図7に示すように角度信号X1の周
期Tが短い(回転速度が速い)時には周波数を高くし、
角度信号X1の周期Tが長い(回転速度が遅い)時には
周波数を低くし、その周波数変化を回転体1の制御速
度、即ち、図2の速度パターンに従って適切に設定すれ
ば、角度信号X1の周期Tの変化に関係なく常にその周
期T内で一定個数となるようにできる。
【0028】これにより、回転体1の回転速度が、図2
の速度パターンに一致していれば、角度信号X1の1周
期当たりのクロック信号X2の個数は一定であり、速度
判定部10から速度正常を示す判定信号Yが発生する。
回転体1の回転速度が、図2の速度パターンからずれた
場合は、速度判定部10の計数回路15の出力信号Hと
第2ANDゲート14の出力信号H′の発生時期がずれ
て一致監視回路16でこのずれが検出されて判定信号Y
は発生しない。
の速度パターンに一致していれば、角度信号X1の1周
期当たりのクロック信号X2の個数は一定であり、速度
判定部10から速度正常を示す判定信号Yが発生する。
回転体1の回転速度が、図2の速度パターンからずれた
場合は、速度判定部10の計数回路15の出力信号Hと
第2ANDゲート14の出力信号H′の発生時期がずれ
て一致監視回路16でこのずれが検出されて判定信号Y
は発生しない。
【0029】かかる速度監視装置によれば、制御対象が
予め設定した速度パターンで運転されているか否かを運
転中常時監視することができ、制御対象の運転制御の精
度をより一層向上できる。尚、本実施形態では、回転体
の角度信号X1を基準信号とし、クロック信号X2を計
数信号としたが、クロック信号X2と角度信号X1は、
図7と同様に速度が速い時はクロック信号X2の周期が
短く、速度が遅い時は周期が長くなり、角度信号X1は
速度が速い時は周波数が高くなり、速度が遅い時は周波
数が低くなり、図8に示すような相関関係を持ってい
る。従って、クロック信号X2を基準信号とし、角度信
号X1を計数信号となるような関係を持たせても同様に
速度監視が可能である。この場合は、角度信号X1とク
ロック信号X2の速度判定部10への入力関係を図1の
場合と逆にすればよく、速度判定動作は、前述の実施形
態と同様であるので説明は省略する。
予め設定した速度パターンで運転されているか否かを運
転中常時監視することができ、制御対象の運転制御の精
度をより一層向上できる。尚、本実施形態では、回転体
の角度信号X1を基準信号とし、クロック信号X2を計
数信号としたが、クロック信号X2と角度信号X1は、
図7と同様に速度が速い時はクロック信号X2の周期が
短く、速度が遅い時は周期が長くなり、角度信号X1は
速度が速い時は周波数が高くなり、速度が遅い時は周波
数が低くなり、図8に示すような相関関係を持ってい
る。従って、クロック信号X2を基準信号とし、角度信
号X1を計数信号となるような関係を持たせても同様に
速度監視が可能である。この場合は、角度信号X1とク
ロック信号X2の速度判定部10への入力関係を図1の
場合と逆にすればよく、速度判定動作は、前述の実施形
態と同様であるので説明は省略する。
【0030】次に、速度判定部の計数回路にシフトレジ
スタを用いた第2実施形態について説明する。尚、第1
実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図9は、第2実施形態の要部である速度判定部20
の構成を示す。その他の構成は図1と同様である。図9
において、本実施形態の速度判定部20は、フリップフ
ロップ回路を例えばN段従属接続したシフトレジスタ2
1と、シフトレジスタ21の各段の出力信号を加算する
加算回路22と、加算回路22の加算出力を閾値演算す
るウィンドウコンパレータ23とを備えて構成される。
そして、前記シフトレジスタ21に入力するクロック信
号発生部6からのクロック信号X2の周波数を、第1実
施形態と同様の相関関係でエンコーダ3からの角度信号
X1の周波数変化に応じて変化させ、常にクロック信号
X2のN個に1個の割合で角度信号X1が入力するよう
に変化させる。
スタを用いた第2実施形態について説明する。尚、第1
実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図9は、第2実施形態の要部である速度判定部20
の構成を示す。その他の構成は図1と同様である。図9
において、本実施形態の速度判定部20は、フリップフ
ロップ回路を例えばN段従属接続したシフトレジスタ2
1と、シフトレジスタ21の各段の出力信号を加算する
加算回路22と、加算回路22の加算出力を閾値演算す
るウィンドウコンパレータ23とを備えて構成される。
そして、前記シフトレジスタ21に入力するクロック信
号発生部6からのクロック信号X2の周波数を、第1実
施形態と同様の相関関係でエンコーダ3からの角度信号
X1の周波数変化に応じて変化させ、常にクロック信号
X2のN個に1個の割合で角度信号X1が入力するよう
に変化させる。
【0031】かかる構成では、回転体1の回転速度が所
定の速度パターンと一致していれば、常にクロック信号
X2がN個入力する毎に1個の割合で角度信号X1がシ
フトレジスタ21に入力する。そして、回転体1の回転
速度が速度パターンからずれると、回転速度が速過ぎる
時はクロック信号X2のN個当たりの角度信号X1の入
力数は2以上となり、遅過ぎる場合はクロック信号X2
のN個当たりの角度信号X1の入力数は0となる。加算
回路22の加算出力レベルは、多値の論理値で表すとす
れば、回転体1の回転速度が正常であれば論理値1とな
り、所定の速度パターンからずれていれば加算回路22
の加算出力レベルは、論理値0又は論理値2以上とな
る。ウィンドウコンパレータ23の下限閾値を論理値0
と1の間に設定し、上限閾値を論理値1と2の間に設定
すれば、速度正常の時のみ速度判定部20の出力信号と
してウィンドウコンパレータ23から速度正常を示す判
定信号Yが発生する。
定の速度パターンと一致していれば、常にクロック信号
X2がN個入力する毎に1個の割合で角度信号X1がシ
フトレジスタ21に入力する。そして、回転体1の回転
速度が速度パターンからずれると、回転速度が速過ぎる
時はクロック信号X2のN個当たりの角度信号X1の入
力数は2以上となり、遅過ぎる場合はクロック信号X2
のN個当たりの角度信号X1の入力数は0となる。加算
回路22の加算出力レベルは、多値の論理値で表すとす
れば、回転体1の回転速度が正常であれば論理値1とな
り、所定の速度パターンからずれていれば加算回路22
の加算出力レベルは、論理値0又は論理値2以上とな
る。ウィンドウコンパレータ23の下限閾値を論理値0
と1の間に設定し、上限閾値を論理値1と2の間に設定
すれば、速度正常の時のみ速度判定部20の出力信号と
してウィンドウコンパレータ23から速度正常を示す判
定信号Yが発生する。
【0032】図10に、速度信号発生部の別の構成例を
示す。尚、図1と同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。図10は、エンコーダ3からの角度信号を用
いて起動運転過程と減速過程を区別して速度信号VRを
発生する構成である。図10において、運転制御信号発
生部30は、エンコーダ3からの角度信号X1に基づい
て起動運転過程と減速過程とを区別するための運転制御
用信号θxを発生し、速度信号発生部4に入力する。
示す。尚、図1と同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。図10は、エンコーダ3からの角度信号を用
いて起動運転過程と減速過程を区別して速度信号VRを
発生する構成である。図10において、運転制御信号発
生部30は、エンコーダ3からの角度信号X1に基づい
て起動運転過程と減速過程とを区別するための運転制御
用信号θxを発生し、速度信号発生部4に入力する。
【0033】かかる構成では、エンコーダ3からの角度
信号X1が、図11の速度パターンにおいて減速過程に
入る予めに定めた回転角度になると、運転制御信号発生
部30の運転制御用信号θxが立下がる。速度信号発生
部4は、この運転制御用信号θxの立下がりで、減速過
程の速度パターンに対応した速度信号VRの発生を開始
し、運転制御用信号θxの立上がりまで継続する。
信号X1が、図11の速度パターンにおいて減速過程に
入る予めに定めた回転角度になると、運転制御信号発生
部30の運転制御用信号θxが立下がる。速度信号発生
部4は、この運転制御用信号θxの立下がりで、減速過
程の速度パターンに対応した速度信号VRの発生を開始
し、運転制御用信号θxの立上がりまで継続する。
【0034】尚、角度信号X1に基づいて速度信号VR
を発生させる構成としてもよい。例えば、回転体1の検
出角度毎の回転速度は速度パターンから予め知られてい
るので、角度信号X1が進む毎に速度信号VRを適切に
更新すればよい。この場合は信号発生器5を省略でき
る。ただし、エンコーダ3の誤りは速度信号VRに影響
を与え、エンコーダ3の誤りは発見できず、現実の速度
が速度パターンからずれていても正常と判定してしまう
虞れがある。
を発生させる構成としてもよい。例えば、回転体1の検
出角度毎の回転速度は速度パターンから予め知られてい
るので、角度信号X1が進む毎に速度信号VRを適切に
更新すればよい。この場合は信号発生器5を省略でき
る。ただし、エンコーダ3の誤りは速度信号VRに影響
を与え、エンコーダ3の誤りは発見できず、現実の速度
が速度パターンからずれていても正常と判定してしまう
虞れがある。
【0035】速度パターンが、複数例えば図12に示す
ように2つのパターン1,2がある場合がある。パター
ン1は高速運転して減速する場合であり、パターン2は
低速でしばらく運転して減速する場合を示す。この場合
は、図13に示すように、速度信号発生部4に、前記パ
ターン1,2毎の速度信号データを記憶させ、速度パタ
ーンの設定信号を速度信号発生部4に入力し、この設定
信号に応じて設定パターンに対応する速度データに基づ
いて速度信号VRを発生させる構成とする。
ように2つのパターン1,2がある場合がある。パター
ン1は高速運転して減速する場合であり、パターン2は
低速でしばらく運転して減速する場合を示す。この場合
は、図13に示すように、速度信号発生部4に、前記パ
ターン1,2毎の速度信号データを記憶させ、速度パタ
ーンの設定信号を速度信号発生部4に入力し、この設定
信号に応じて設定パターンに対応する速度データに基づ
いて速度信号VRを発生させる構成とする。
【0036】かかる構成によれば、速度判定部10の機
能を変更せずに、多様な速度パターンの速度監視を行う
ことができる。次に、本発明の速度監視装置を、プレス
機械のスライド運転速度の監視に適用した例を説明す
る。図14は、本発明を適用したプレス機械の概略構成
図を示す。
能を変更せずに、多様な速度パターンの速度監視を行う
ことができる。次に、本発明の速度監視装置を、プレス
機械のスライド運転速度の監視に適用した例を説明す
る。図14は、本発明を適用したプレス機械の概略構成
図を示す。
【0037】図14において、モータ51の回転駆動力
は、フライホイール52に伝達され、連結手段としての
クラッチ・ブレーキ53を介して減速ギヤ機構54から
クランク軸55に伝達され、クランク軸55の回転によ
り図示しないスライドが上下運動する。角度検出手段と
してのエンコーダ56は、クランク軸55の回転角度を
検出し運転制御用角度信号発生部57に角度信号A1を
出力する。運転制御用角度信号発生部57は、クランク
軸55の角度信号A1に基づいて、スライドの停止範囲
を示すクランク角信号P1(クランク角340°〜15
°でON)と、ブレーキによる制動開始を指令するクラ
ンク角信号P2(クランク角300°〜345°でOF
F)と、スライドが上昇過程にあることを示すクランク
角信号P3(クランク角180°〜350°でON)を
生成する。また、クラッチ・ブレーキ53を境にモータ
側を駆動系としクランク軸側を従動系とすると、駆動系
に、フライホイール52の回転速度に応じた出力信号A
2を発生する回転速度検出手段としてのタコジェネレー
タ58が設けられる。そして、前記エンコーダ56、運
転制御用角度信号発生部57、タコジェネレータ58か
らの各信号A1,P1,P2,A2が、判定手段として
の速度監視部60に入力し、速度監視部60は、スライ
ド(クランク軸)の運転速度を監視し、実際の運転速度
が所定の速度パターンと一致していれば速度正常を示す
判定信号Yを発生する。
は、フライホイール52に伝達され、連結手段としての
クラッチ・ブレーキ53を介して減速ギヤ機構54から
クランク軸55に伝達され、クランク軸55の回転によ
り図示しないスライドが上下運動する。角度検出手段と
してのエンコーダ56は、クランク軸55の回転角度を
検出し運転制御用角度信号発生部57に角度信号A1を
出力する。運転制御用角度信号発生部57は、クランク
軸55の角度信号A1に基づいて、スライドの停止範囲
を示すクランク角信号P1(クランク角340°〜15
°でON)と、ブレーキによる制動開始を指令するクラ
ンク角信号P2(クランク角300°〜345°でOF
F)と、スライドが上昇過程にあることを示すクランク
角信号P3(クランク角180°〜350°でON)を
生成する。また、クラッチ・ブレーキ53を境にモータ
側を駆動系としクランク軸側を従動系とすると、駆動系
に、フライホイール52の回転速度に応じた出力信号A
2を発生する回転速度検出手段としてのタコジェネレー
タ58が設けられる。そして、前記エンコーダ56、運
転制御用角度信号発生部57、タコジェネレータ58か
らの各信号A1,P1,P2,A2が、判定手段として
の速度監視部60に入力し、速度監視部60は、スライ
ド(クランク軸)の運転速度を監視し、実際の運転速度
が所定の速度パターンと一致していれば速度正常を示す
判定信号Yを発生する。
【0038】スライドの速度パターンは、図15に示す
ように、モータ51により起動される起動運転過程と、
信号P2の立下がりによりブレーキ力が作用する減速過
程と、信号P1の立上がりにより停止を確認する停止過
程とに分割し、これを1サイクルとしてクランク軸1回
転毎にこの速度パターンが繰り返される。起動運転過程
ではクラッチにより駆動系と従動系が連結され、減速過
程では駆動系と従動系が切り離される。
ように、モータ51により起動される起動運転過程と、
信号P2の立下がりによりブレーキ力が作用する減速過
程と、信号P1の立上がりにより停止を確認する停止過
程とに分割し、これを1サイクルとしてクランク軸1回
転毎にこの速度パターンが繰り返される。起動運転過程
ではクラッチにより駆動系と従動系が連結され、減速過
程では駆動系と従動系が切り離される。
【0039】速度監視部60は、起動運転過程監視部7
0、減速過程監視部80、停止過程監視部90をそれぞ
れ有し、各監視部70,80,90からの判定信号Y1
〜Y3を論理和演算しORゲート61を介して判定信号
Yを発生する。各監視部70,80,90の構成を図1
6〜図18に示し説明する。起動運転過程監視部70
は、図16に示すように、エンコーダ56からの角度信
号A1と運転制御用角度信号発生部57からの制動開始
を指令する信号P2の論理積を演算するANDゲート7
1と、このANDゲート71の出力を基準信号とし、タ
コジェネレータ58からの出力信号A2を計数信号とし
てスライドの運転速度が起動速度パターンに一致してい
るか否かを判定する速度判定部72(図1の速度判定部
10と同様の構成)とで構成される。
0、減速過程監視部80、停止過程監視部90をそれぞ
れ有し、各監視部70,80,90からの判定信号Y1
〜Y3を論理和演算しORゲート61を介して判定信号
Yを発生する。各監視部70,80,90の構成を図1
6〜図18に示し説明する。起動運転過程監視部70
は、図16に示すように、エンコーダ56からの角度信
号A1と運転制御用角度信号発生部57からの制動開始
を指令する信号P2の論理積を演算するANDゲート7
1と、このANDゲート71の出力を基準信号とし、タ
コジェネレータ58からの出力信号A2を計数信号とし
てスライドの運転速度が起動速度パターンに一致してい
るか否かを判定する速度判定部72(図1の速度判定部
10と同様の構成)とで構成される。
【0040】この起動運転過程監視部70の動作は以下
のようにである。起動運転過程では、クラッチ・ブレー
キ53のクラッチにより駆動系と従動系とが連結され
る。このため、駆動系のフライホイール52の回転速度
は従動系のクランク軸55の回転速度に比例し、フライ
ホイール52の回転速度が速くなればタコジェネレータ
58の出力信号A2の周波数は高くなり、エンコーダ5
6の角度信号A1の周波数も高くなる(発生周期が短
い)。従って、角度信号A1を基準信号とし出力信号A
2を計数信号とすると、角度信号A1の1周期当たりの
出力信号A2のパルス信号の発生個数は常に一定とな
る。角度信号A1と出力信号A2の相関関係は、減速ギ
ヤ機構54等のギヤ比等動力伝達系の構造から予め知る
ことができ、速度判定部72の計数回路で計数する角度
信号A1の1周期当たりの出力信号A2のパルス信号の
発生個数を予め設定しておく。
のようにである。起動運転過程では、クラッチ・ブレー
キ53のクラッチにより駆動系と従動系とが連結され
る。このため、駆動系のフライホイール52の回転速度
は従動系のクランク軸55の回転速度に比例し、フライ
ホイール52の回転速度が速くなればタコジェネレータ
58の出力信号A2の周波数は高くなり、エンコーダ5
6の角度信号A1の周波数も高くなる(発生周期が短
い)。従って、角度信号A1を基準信号とし出力信号A
2を計数信号とすると、角度信号A1の1周期当たりの
出力信号A2のパルス信号の発生個数は常に一定とな
る。角度信号A1と出力信号A2の相関関係は、減速ギ
ヤ機構54等のギヤ比等動力伝達系の構造から予め知る
ことができ、速度判定部72の計数回路で計数する角度
信号A1の1周期当たりの出力信号A2のパルス信号の
発生個数を予め設定しておく。
【0041】信号P2がON状態にある期間は、AND
ゲート71を介して角度信号A1が速度判定部72に入
力し、速度判定部72は、これを基準信号として出力信
号A2の入力個数を計数し、予め定めた設定値に一致し
ていれば速度正常を示す判定信号Y1を発生する。信号
P2が立下がって減速過程に移行すると、ANDゲート
71の出力は停止して速度判定部72の判定信号Y1は
停止する。
ゲート71を介して角度信号A1が速度判定部72に入
力し、速度判定部72は、これを基準信号として出力信
号A2の入力個数を計数し、予め定めた設定値に一致し
ていれば速度正常を示す判定信号Y1を発生する。信号
P2が立下がって減速過程に移行すると、ANDゲート
71の出力は停止して速度判定部72の判定信号Y1は
停止する。
【0042】減速過程監視部80は、図17に示すよう
に、信号P2の立下がりをトリガとして信号A2の入力
毎に速度信号VRを更新する速度信号発生部81と、速
度信号VRに対応する周波数のクロック信号X2を発生
するクロック信号発生部82と、信号A1を基準信号と
しクロック信号X2を計数信号としてスライドの運転速
度が減速過程の速度パターンに一致しているか否かを判
定する速度判定部83(図1の速度判定部10と同様の
構成)とで構成される。
に、信号P2の立下がりをトリガとして信号A2の入力
毎に速度信号VRを更新する速度信号発生部81と、速
度信号VRに対応する周波数のクロック信号X2を発生
するクロック信号発生部82と、信号A1を基準信号と
しクロック信号X2を計数信号としてスライドの運転速
度が減速過程の速度パターンに一致しているか否かを判
定する速度判定部83(図1の速度判定部10と同様の
構成)とで構成される。
【0043】この減速過程監視部80の動作は以下のよ
うである。減速過程では、信号P2の立下がりのタイミ
ングで、クラッチ・ブレーキ53のクラッチが断状態と
なり駆動系と従動系とが切り離され、従動系はクラッチ
・ブレーキ53のブレーキで制動される。従って、信号
P2の立下がり信号の発生タイミングで、速度信号発生
部81はタコジェネレータ58の出力信号A2をタイミ
ング信号とし、予め記憶した減速運転の速度パターンに
基づいて速度信号VRを更新して出力する。これによ
り、クロック信号発生部82から速度信号VRに対応し
た周波数のクロック信号X2が発生する。速度判定部8
3は、前述と同様に、エンコーダ56からの角度信号A
1を基準信号としてクロック信号X2の入力個数を計数
し、予め定めた設定値に一致していれば速度正常を示す
判定信号Y2を発生する。信号P2が立上がって停止過
程に移行すると、速度信号発生部81の速度信号VRの
停止により速度判定部72の判定信号Y2は停止する。
うである。減速過程では、信号P2の立下がりのタイミ
ングで、クラッチ・ブレーキ53のクラッチが断状態と
なり駆動系と従動系とが切り離され、従動系はクラッチ
・ブレーキ53のブレーキで制動される。従って、信号
P2の立下がり信号の発生タイミングで、速度信号発生
部81はタコジェネレータ58の出力信号A2をタイミ
ング信号とし、予め記憶した減速運転の速度パターンに
基づいて速度信号VRを更新して出力する。これによ
り、クロック信号発生部82から速度信号VRに対応し
た周波数のクロック信号X2が発生する。速度判定部8
3は、前述と同様に、エンコーダ56からの角度信号A
1を基準信号としてクロック信号X2の入力個数を計数
し、予め定めた設定値に一致していれば速度正常を示す
判定信号Y2を発生する。信号P2が立上がって停止過
程に移行すると、速度信号発生部81の速度信号VRの
停止により速度判定部72の判定信号Y2は停止する。
【0044】停止過程監視部90は、図18に示すよう
に、信号P1がONしている上死点範囲(クランク角3
40°〜15°)で予め設定した速度信号VR(スライ
ドがこの速度以下になったら停止と判断できる速度)を
発生する速度信号発生部91と、速度信号VRに対応す
る周波数のクロック信号X2を発生するクロック信号発
生部92と、信号A1を基準信号としクロック信号X2
を計数信号としてスライドの運転速度が停止運転パター
ンに一致しているか否かを判定する速度判定部93(図
1の速度判定部10と同様の構成)とで構成される。
に、信号P1がONしている上死点範囲(クランク角3
40°〜15°)で予め設定した速度信号VR(スライ
ドがこの速度以下になったら停止と判断できる速度)を
発生する速度信号発生部91と、速度信号VRに対応す
る周波数のクロック信号X2を発生するクロック信号発
生部92と、信号A1を基準信号としクロック信号X2
を計数信号としてスライドの運転速度が停止運転パター
ンに一致しているか否かを判定する速度判定部93(図
1の速度判定部10と同様の構成)とで構成される。
【0045】この停止過程監視部90の動作を説明す
る。尚、この停止過程監視部90の構成及び動作は、P
CT/JP96/2229で従来公知である。速度信号
発生部91は、信号P1のON期間において、前述した
予め記憶した一定の停止判断用の速度信号VRを生成
し、クロック信号発生部92は、この速度信号VRに対
応した一定周波数のクロック信号X2を発生する。速度
判定部93は、前述と同様にエンコーダ56からの角度
信号A1を基準信号としてクロック信号X2の入力個数
を計数する。この速度判定部93では、角度信号A1
を、内部の計数装置のリセット/プリセット信号として
使用する。例えば、角度信号A1の反転信号で計数回路
のリセットを行い、その反転信号の立上がりでリセット
を解除する構成とする。これにより、角度信号A1の立
上がりで計数回路がリセットされ、立下がりでリセット
解除されてカウント動作が開始される。
る。尚、この停止過程監視部90の構成及び動作は、P
CT/JP96/2229で従来公知である。速度信号
発生部91は、信号P1のON期間において、前述した
予め記憶した一定の停止判断用の速度信号VRを生成
し、クロック信号発生部92は、この速度信号VRに対
応した一定周波数のクロック信号X2を発生する。速度
判定部93は、前述と同様にエンコーダ56からの角度
信号A1を基準信号としてクロック信号X2の入力個数
を計数する。この速度判定部93では、角度信号A1
を、内部の計数装置のリセット/プリセット信号として
使用する。例えば、角度信号A1の反転信号で計数回路
のリセットを行い、その反転信号の立上がりでリセット
を解除する構成とする。これにより、角度信号A1の立
上がりで計数回路がリセットされ、立下がりでリセット
解除されてカウント動作が開始される。
【0046】そして、スライド速度が設定した停止速度
より速く角度信号A1の周期が短い時は、クロック信号
X2が設定個数入力する以前に計数回路がリセットされ
てカウントアップ信号は発生しない。スライド速度が次
第に低下して角度信号A1の周期が長くなり、角度信号
A1の周期内でクロック信号X2が設定個数が入力すれ
ば計数回路からカウントアップ信号が発生し、速度判定
部93から前記カウントアップ信号に基づいてスライド
停止を示す判定信号Y3が発生する。
より速く角度信号A1の周期が短い時は、クロック信号
X2が設定個数入力する以前に計数回路がリセットされ
てカウントアップ信号は発生しない。スライド速度が次
第に低下して角度信号A1の周期が長くなり、角度信号
A1の周期内でクロック信号X2が設定個数が入力すれ
ば計数回路からカウントアップ信号が発生し、速度判定
部93から前記カウントアップ信号に基づいてスライド
停止を示す判定信号Y3が発生する。
【0047】次に、図14のプレス機械の1サイクルに
おける速度監視動作について説明する。例えば、作業者
の運転ボタン操作によりクラッチ・ブレーキ53のクラ
ッチが接続されてスライドの運転が開始されると、スラ
イドの起動に伴ってタコジェネレータ58とエンコーダ
56からそれぞれ出力信号A2、角度信号A1が発生し
て速度監視部60に入力する。スライドの下降行程では
図15の起動運転過程の速度パターンに従ってスライド
が下降する。この期間では、運転制御用角度信号発生部
57からの信号P2はON状態であり、起動運転過程監
視部70によって速度監視が前述のようにして行われ
る。その後、スライドが下死点を通過し上昇行程に入る
と、所定角度で信号P2が立下がり、切換え指令信号に
よりクラッチ・ブレーキ53のクラッチが断状態となり
駆動系と従動系が切り離され、ブレーキが作動して減速
過程に移行する。減速過程に移行すると前述のようにし
て減速過程監視部80で速度監視される。その後、信号
P1の立上がりによって停止過程に移行すると、この信
号P1の立上がりにより停止過程監視部90による停止
監視が前述のようにして行われる。
おける速度監視動作について説明する。例えば、作業者
の運転ボタン操作によりクラッチ・ブレーキ53のクラ
ッチが接続されてスライドの運転が開始されると、スラ
イドの起動に伴ってタコジェネレータ58とエンコーダ
56からそれぞれ出力信号A2、角度信号A1が発生し
て速度監視部60に入力する。スライドの下降行程では
図15の起動運転過程の速度パターンに従ってスライド
が下降する。この期間では、運転制御用角度信号発生部
57からの信号P2はON状態であり、起動運転過程監
視部70によって速度監視が前述のようにして行われ
る。その後、スライドが下死点を通過し上昇行程に入る
と、所定角度で信号P2が立下がり、切換え指令信号に
よりクラッチ・ブレーキ53のクラッチが断状態となり
駆動系と従動系が切り離され、ブレーキが作動して減速
過程に移行する。減速過程に移行すると前述のようにし
て減速過程監視部80で速度監視される。その後、信号
P1の立上がりによって停止過程に移行すると、この信
号P1の立上がりにより停止過程監視部90による停止
監視が前述のようにして行われる。
【0048】このようにしてスライドの速度監視が行わ
れ、スライド速度が設定した速度パターンに一致してい
れば、各監視部70〜90からの判定信号Y1〜Y3
が、順次連続的に発生してORゲート61から判定信号
Yが継続して発生し、スライド速度正常を知らせる。前
記判定信号Y1〜Y3のいずれか1つが停止すれば、O
Rゲート61からの判定信号Yが停止してスライドの実
際の速度が速度パターンからずれたことを知らせる。正
常であればスライドは、信号P1のON期間である上死
点範囲(クランク角340°〜15°)内で停止する。
れ、スライド速度が設定した速度パターンに一致してい
れば、各監視部70〜90からの判定信号Y1〜Y3
が、順次連続的に発生してORゲート61から判定信号
Yが継続して発生し、スライド速度正常を知らせる。前
記判定信号Y1〜Y3のいずれか1つが停止すれば、O
Rゲート61からの判定信号Yが停止してスライドの実
際の速度が速度パターンからずれたことを知らせる。正
常であればスライドは、信号P1のON期間である上死
点範囲(クランク角340°〜15°)内で停止する。
【0049】次に、複数の速度パターンを有する場合に
ついて発明する。プレス機械では、スライドの速度パタ
ーンが図12のように複数設定できるものがある。この
場合、図1の構成では、速度パターン毎の速度データを
記憶させ、パターンの変更毎に速度信号VRを変更しク
ロック信号X2を変更する必要がある。しかし、図14
のように駆動系にタコジェネレータ58等を設け、駆動
系の回転速度信号をクロック信号に利用すれば起動運転
過程の監視においてこのような操作は必要ない。
ついて発明する。プレス機械では、スライドの速度パタ
ーンが図12のように複数設定できるものがある。この
場合、図1の構成では、速度パターン毎の速度データを
記憶させ、パターンの変更毎に速度信号VRを変更しク
ロック信号X2を変更する必要がある。しかし、図14
のように駆動系にタコジェネレータ58等を設け、駆動
系の回転速度信号をクロック信号に利用すれば起動運転
過程の監視においてこのような操作は必要ない。
【0050】即ち、前述したように、駆動系と従動系が
クラッチで連結されていれば、駆動系と従動系の回転速
度は比例し、駆動系の回転速度が速くなれば従動系の回
転速度も速くなり、遅くなれば遅くなる。従って、エン
コーダ56からの角度信号A1の1周期当たりのタコジ
ェネレータ58の出力信号A2のパルス数は、駆動系の
回転速度が変わっても一定となる。プレス機械が、1サ
イクル運転中の駆動系の回転速度は一定であり、速度パ
ターンの変更を駆動系の回転速度を変更して行うものと
すれば、速度パターンが変更されても角度信号A1と出
力信号A2の相関関係は常に一定の関係になっており、
図1の構成のような速度パターンの変更によりクロック
信号の周波数を変更する操作は不要である。
クラッチで連結されていれば、駆動系と従動系の回転速
度は比例し、駆動系の回転速度が速くなれば従動系の回
転速度も速くなり、遅くなれば遅くなる。従って、エン
コーダ56からの角度信号A1の1周期当たりのタコジ
ェネレータ58の出力信号A2のパルス数は、駆動系の
回転速度が変わっても一定となる。プレス機械が、1サ
イクル運転中の駆動系の回転速度は一定であり、速度パ
ターンの変更を駆動系の回転速度を変更して行うものと
すれば、速度パターンが変更されても角度信号A1と出
力信号A2の相関関係は常に一定の関係になっており、
図1の構成のような速度パターンの変更によりクロック
信号の周波数を変更する操作は不要である。
【0051】従って、スライドの速度パターンが複数設
定できるプレス機械であっても、タコジェネレータ58
の出力信号A2を直接速度判定部72に入力すれば、図
1の速度信号発生部4及びクロック信号発生部5を省略
して起動運転過程の速度監視が可能である。また、減速
過程監視部80については、スライドの速度パターンが
複数設定できるプレス機械では以下のように構成すれば
よい。
定できるプレス機械であっても、タコジェネレータ58
の出力信号A2を直接速度判定部72に入力すれば、図
1の速度信号発生部4及びクロック信号発生部5を省略
して起動運転過程の速度監視が可能である。また、減速
過程監視部80については、スライドの速度パターンが
複数設定できるプレス機械では以下のように構成すれば
よい。
【0052】減速過程では、駆動系と従動系は切り離さ
れている。そして、駆動系は一定の回転速度で回転し、
従動系はブレーキにより制動されて減速される。従っ
て、タコジェネレータ58の出力信号A2の周波数は変
化しないが、エンコーダ56の角度信号A1の周期は次
第に長くなる。このため、角度信号A1の1周期毎の出
力信号A2の入力個数は次第に増加する。しかし、高速
パターンでは、タコジェネレータ58の出力信号A2の
周波数が高くなるが、従動系の回転速度も速く角度信号
X1の周波数も高くなり、制動開始からのエンコーダ5
6の角度信号A1の単位角度当たりの周期が短くなる。
また、低速パターンでは、タコジェネレータ58の出力
信号A2の周波数が低くなるが、従動系の回転速度も遅
く角度信号X1の周波数も低くなり、制動開始からのエ
ンコーダ56の角度信号A1の単位角度当たりの周期が
長くなる。このため、制動開始から角度信号A1が1°
進む毎の出力信号A2のパルス数の増加のパターンは、
速度パターンが異なっても同じである。従って、駆動系
と従動系の回転速度の相関関係に基づいて速度信号発生
部81からの速度信号VRを適切に変化させることによ
り、速度パターンが異なっても同一の速度信号VRの発
生パターンで減速過程の速度監視が可能となる。
れている。そして、駆動系は一定の回転速度で回転し、
従動系はブレーキにより制動されて減速される。従っ
て、タコジェネレータ58の出力信号A2の周波数は変
化しないが、エンコーダ56の角度信号A1の周期は次
第に長くなる。このため、角度信号A1の1周期毎の出
力信号A2の入力個数は次第に増加する。しかし、高速
パターンでは、タコジェネレータ58の出力信号A2の
周波数が高くなるが、従動系の回転速度も速く角度信号
X1の周波数も高くなり、制動開始からのエンコーダ5
6の角度信号A1の単位角度当たりの周期が短くなる。
また、低速パターンでは、タコジェネレータ58の出力
信号A2の周波数が低くなるが、従動系の回転速度も遅
く角度信号X1の周波数も低くなり、制動開始からのエ
ンコーダ56の角度信号A1の単位角度当たりの周期が
長くなる。このため、制動開始から角度信号A1が1°
進む毎の出力信号A2のパルス数の増加のパターンは、
速度パターンが異なっても同じである。従って、駆動系
と従動系の回転速度の相関関係に基づいて速度信号発生
部81からの速度信号VRを適切に変化させることによ
り、速度パターンが異なっても同一の速度信号VRの発
生パターンで減速過程の速度監視が可能となる。
【0053】停止過程監視部90に関しては、言うまで
もなく速度パターンが複数であっても同一の構成でよ
い。図19は、角度信号A1の固定故障を起動運転過程
の立上がりで検出できるようにした起動運転過程監視部
の別の実施形態である。図19において、この起動運転
過程監視部70は、角度信号A1に基づいてクランク軸
55の回転を確認する回転確認回路101と、回転確認
回路101の出力と起動運転過程監視部70の判定信号
Y1を入力するANDゲート102を設け、ANDゲー
ト102の出力を起動運転過程の判定信号Y1′として
いる。
もなく速度パターンが複数であっても同一の構成でよ
い。図19は、角度信号A1の固定故障を起動運転過程
の立上がりで検出できるようにした起動運転過程監視部
の別の実施形態である。図19において、この起動運転
過程監視部70は、角度信号A1に基づいてクランク軸
55の回転を確認する回転確認回路101と、回転確認
回路101の出力と起動運転過程監視部70の判定信号
Y1を入力するANDゲート102を設け、ANDゲー
ト102の出力を起動運転過程の判定信号Y1′として
いる。
【0054】かかる構成によれば、エンコーダ56から
の角度信号A1が入力しない時は回転確認回路101の
出力が発生せず、ANDゲート102の出力が発生しな
い。尚、回転確認回路101は、角度信号A1のパルス
幅とパルス間隔をオフ・ディレー回路とオン・ディレー
回路とで監視し、角度信号A1のパルス信号発生間隔が
所定値以下になった時にオン・ディレー回路からの回転
確認の出力信号が発生する構成であり、PCT/JP9
3/1695で従来公知である。
の角度信号A1が入力しない時は回転確認回路101の
出力が発生せず、ANDゲート102の出力が発生しな
い。尚、回転確認回路101は、角度信号A1のパルス
幅とパルス間隔をオフ・ディレー回路とオン・ディレー
回路とで監視し、角度信号A1のパルス信号発生間隔が
所定値以下になった時にオン・ディレー回路からの回転
確認の出力信号が発生する構成であり、PCT/JP9
3/1695で従来公知である。
【0055】図16及び図17の各実施形態では、信号
P2の立上がり信号、立下がり信号をそれぞれ起動運転
過程、減速過程の各速度監視のタイミング信号とした例
を示したが、クラッチの接続、非接続を検出し、この検
出出力を起動運転過程、減速過程の速度監視のタイミン
グ信号に用いることができる。即ち、駆動系と従属系が
クラッチで接続された瞬間は駆動系の回転速度が遅くな
り、逆に、駆動系と従属系が切り離された瞬間は駆動系
の回転速度が速くなる。この微小な回転速度の変化を検
出しクラッチが接続された時に起動運転過程速度監視を
開始し、クラッチが切り離された時に減速過程速度監視
を開始する。
P2の立上がり信号、立下がり信号をそれぞれ起動運転
過程、減速過程の各速度監視のタイミング信号とした例
を示したが、クラッチの接続、非接続を検出し、この検
出出力を起動運転過程、減速過程の速度監視のタイミン
グ信号に用いることができる。即ち、駆動系と従属系が
クラッチで接続された瞬間は駆動系の回転速度が遅くな
り、逆に、駆動系と従属系が切り離された瞬間は駆動系
の回転速度が速くなる。この微小な回転速度の変化を検
出しクラッチが接続された時に起動運転過程速度監視を
開始し、クラッチが切り離された時に減速過程速度監視
を開始する。
【0056】図20に、クラッチの断接を検出して速度
監視を開始する実施形態を示す。図20において、周波
数/電圧変換回路(以下、F/V変換回路とする)10
3は、タコジェネレータ58の出力信号A2の周波数に
応じた電圧値の出力を発生する。立下がり検出回路10
4は、F/V変換回路103の出力信号レベルが低下し
た時を検出して出力を発生する。立上がり検出回路10
5は、F/V変換回路103の出力信号レベルが増大し
た時を検出して出力を発生する。自己保持回路106
は、立下がり検出回路104の出力をトリガ入力とし信
号P2(クランク角300°〜345°でOFF)をホ
ールド入力と、その出力は整流回路108で整流され
て、図16に示す起動運転過程監視部70のANDゲー
ト71に入力する。また、自己保持回路107は、立上
がり検出回路105の出力をトリガ入力とし信号P3
(クランク角180°〜350°でON)をホールド入
力と、その出力は整流回路109で整流されて、図17
に示す減速過程監視部80の速度信号発生部81に開始
タイミングのトリガ信号として入力する。
監視を開始する実施形態を示す。図20において、周波
数/電圧変換回路(以下、F/V変換回路とする)10
3は、タコジェネレータ58の出力信号A2の周波数に
応じた電圧値の出力を発生する。立下がり検出回路10
4は、F/V変換回路103の出力信号レベルが低下し
た時を検出して出力を発生する。立上がり検出回路10
5は、F/V変換回路103の出力信号レベルが増大し
た時を検出して出力を発生する。自己保持回路106
は、立下がり検出回路104の出力をトリガ入力とし信
号P2(クランク角300°〜345°でOFF)をホ
ールド入力と、その出力は整流回路108で整流され
て、図16に示す起動運転過程監視部70のANDゲー
ト71に入力する。また、自己保持回路107は、立上
がり検出回路105の出力をトリガ入力とし信号P3
(クランク角180°〜350°でON)をホールド入
力と、その出力は整流回路109で整流されて、図17
に示す減速過程監視部80の速度信号発生部81に開始
タイミングのトリガ信号として入力する。
【0057】次に動作を説明する。信号P2の立上がり
でクラッチが接続されると、駆動系の回転速度が瞬間的
に遅くなり、出力信号A2の周波数が下がり、F/V変
換回路103の出力レベルが低下する。これにより、自
己保持回路106のトリガ端子に立下がり検出回路10
4の出力が入力する。ホールド端子側の信号P2は既に
立上がっており、立下がり検出回路104の出力発生に
より自己保持回路106は出力を発生し、整流回路10
8で整流されてANDゲート71に入力する。この整流
出力の入力により、起動運転過程監視部70は速度監視
を開始する。
でクラッチが接続されると、駆動系の回転速度が瞬間的
に遅くなり、出力信号A2の周波数が下がり、F/V変
換回路103の出力レベルが低下する。これにより、自
己保持回路106のトリガ端子に立下がり検出回路10
4の出力が入力する。ホールド端子側の信号P2は既に
立上がっており、立下がり検出回路104の出力発生に
より自己保持回路106は出力を発生し、整流回路10
8で整流されてANDゲート71に入力する。この整流
出力の入力により、起動運転過程監視部70は速度監視
を開始する。
【0058】また、減速過程では、信号P2の立下がり
でクラッチが切り離されると、駆動系の回転速度が瞬間
的に速くなり、出力信号A2の周波数が高く、F/V変
換回路103の出力レベルが増大する。これにより、自
己保持回路107のトリガ端子に立上がり検出回路10
5の出力が入力する。ホールド端子側の信号P3はスラ
イドが下死点を通過した時点で立上がっており、立上が
り検出回路105の出力発生により自己保持回路107
の出力が整流回路109で整流されて減速過程監視部8
0の速度信号発生部81に入力する。これにより、減速
過程監視部80は速度監視を開始する。
でクラッチが切り離されると、駆動系の回転速度が瞬間
的に速くなり、出力信号A2の周波数が高く、F/V変
換回路103の出力レベルが増大する。これにより、自
己保持回路107のトリガ端子に立上がり検出回路10
5の出力が入力する。ホールド端子側の信号P3はスラ
イドが下死点を通過した時点で立上がっており、立上が
り検出回路105の出力発生により自己保持回路107
の出力が整流回路109で整流されて減速過程監視部8
0の速度信号発生部81に入力する。これにより、減速
過程監視部80は速度監視を開始する。
【0059】次に、図21にスライド運転制御用クラン
ク角度信号の誤り検出機能を設けた実施形態を示す。
尚、図14と同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。スラいド運転制御用のクランク角度信号P1〜P
3の誤りは、例えば信号P1の立下がりが遅れると、上
死点後15°のクランク角手前でスライドが停止したか
否かがわからずブレーキ性能の検査がなされない。ま
た、信号P2の立下がりが遅れると制動が遅れてスライ
ドは上死点を通過して再度下降する虞れがある。また、
信号P3の立上がりが早まるとスライドが下死点に到達
する前に上昇行程と作業者が判定する虞れがある。従っ
て、安全対策上、運転制御用角度信号P1〜P3の監視
が必要となる。
ク角度信号の誤り検出機能を設けた実施形態を示す。
尚、図14と同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。スラいド運転制御用のクランク角度信号P1〜P
3の誤りは、例えば信号P1の立下がりが遅れると、上
死点後15°のクランク角手前でスライドが停止したか
否かがわからずブレーキ性能の検査がなされない。ま
た、信号P2の立下がりが遅れると制動が遅れてスライ
ドは上死点を通過して再度下降する虞れがある。また、
信号P3の立上がりが早まるとスライドが下死点に到達
する前に上昇行程と作業者が判定する虞れがある。従っ
て、安全対策上、運転制御用角度信号P1〜P3の監視
が必要となる。
【0060】図21において、制御用角度信号監視部1
10は、タコジェネレータ58からのパルス信号を計数
して、制御用角度信号P1〜P3の立上がり或いは立下
がりのタイミングが正常か否かを監視している。全て正
常であれば、出力信号Xを発生し、この出力信号Xと速
度監視部60の判定信号YをANDゲート111に入力
し、ANDゲート111から出力信号Zが発生すればプ
レス機械が正常に運転制御されていることを示す。
10は、タコジェネレータ58からのパルス信号を計数
して、制御用角度信号P1〜P3の立上がり或いは立下
がりのタイミングが正常か否かを監視している。全て正
常であれば、出力信号Xを発生し、この出力信号Xと速
度監視部60の判定信号YをANDゲート111に入力
し、ANDゲート111から出力信号Zが発生すればプ
レス機械が正常に運転制御されていることを示す。
【0061】次に、運転制御用角度信号の具体的な監視
動作について説明する。まず、信号P1の立下がりと信
号P3の立上がりの誤り検査について述べる。信号P1
〜P3はエンコーダ56の角度信号に基づいて生成され
る。信号P1の立下がり(クランク角15°)から信号
P3の立上がり(クランク角180°)の期間では、ク
ラッチにより駆動系と従動系が接続状態にあるので、エ
ンコーダ56の角度信号A1とタコジェネレータ58の
出力信号A2は比例関係がある。従って、この期間のタ
コジェネレータ58の出力信号A2の発生パルス数は運
転速度に関係なく一定となる。このため、例えば図3に
示す故障監視機能付きの計数回路15を用いてタコジェ
ネレータ58の出力信号A2のパルス数を計数すればよ
い。即ち、信号P1の立下がり信号に基づいてカウント
を開始し信号P3の立上がり信号に基づいてリセットす
る。カウント開始からリセットまでの期間で、入力パル
ス数が設定値であれば正常であり、異なれば信号P1と
信号P3のどちらかに誤りがあることになる。ただし、
信号P1と信号P3の両方に誤りが存在する場合、入力
パルス数が設定値と一致する虞れがあり、誤りを検出で
きない虞れがある。これを防止するには、クランク軸と
同期ずれが生じないようクランク軸に固定した円板に下
死点(クランク角180°)位置を示すマークを付け、
これを検出して下死点信号を別途生成し、この下死点信
号を計数回路のリセット信号に用いれば、信号P1の立
下がりの誤りは確実に検出できる。
動作について説明する。まず、信号P1の立下がりと信
号P3の立上がりの誤り検査について述べる。信号P1
〜P3はエンコーダ56の角度信号に基づいて生成され
る。信号P1の立下がり(クランク角15°)から信号
P3の立上がり(クランク角180°)の期間では、ク
ラッチにより駆動系と従動系が接続状態にあるので、エ
ンコーダ56の角度信号A1とタコジェネレータ58の
出力信号A2は比例関係がある。従って、この期間のタ
コジェネレータ58の出力信号A2の発生パルス数は運
転速度に関係なく一定となる。このため、例えば図3に
示す故障監視機能付きの計数回路15を用いてタコジェ
ネレータ58の出力信号A2のパルス数を計数すればよ
い。即ち、信号P1の立下がり信号に基づいてカウント
を開始し信号P3の立上がり信号に基づいてリセットす
る。カウント開始からリセットまでの期間で、入力パル
ス数が設定値であれば正常であり、異なれば信号P1と
信号P3のどちらかに誤りがあることになる。ただし、
信号P1と信号P3の両方に誤りが存在する場合、入力
パルス数が設定値と一致する虞れがあり、誤りを検出で
きない虞れがある。これを防止するには、クランク軸と
同期ずれが生じないようクランク軸に固定した円板に下
死点(クランク角180°)位置を示すマークを付け、
これを検出して下死点信号を別途生成し、この下死点信
号を計数回路のリセット信号に用いれば、信号P1の立
下がりの誤りは確実に検出できる。
【0062】次に、信号P2の立下がりの誤りの検査に
ついて述べる。下死点から制動が開始されるまでの間
は、クラッチにより駆動系と従動系が接続状態にあるの
で、前述と同様にエンコーダ56の角度信号A1とタコ
ジェネレータ58の出力信号A2は比例関係があり、こ
の期間のタコジェネレータ58の出力信号A2の発生パ
ルス数は運転速度に関係なく一定となる。従って、この
期間のタコジェネレータ58のパルス発生数を計数回路
でカウントし、カウントアップ信号の立上がるタイミン
グで、信号P2が立下がっているか否かを検査すればよ
い。立下がっていなければ、ブーレキを直ちに動作して
制動をかける。この場合も、前述のようなクランク軸5
6と同期ずれのない下死点信号を別途生成して用いれば
一層確実な検査が行える。
ついて述べる。下死点から制動が開始されるまでの間
は、クラッチにより駆動系と従動系が接続状態にあるの
で、前述と同様にエンコーダ56の角度信号A1とタコ
ジェネレータ58の出力信号A2は比例関係があり、こ
の期間のタコジェネレータ58の出力信号A2の発生パ
ルス数は運転速度に関係なく一定となる。従って、この
期間のタコジェネレータ58のパルス発生数を計数回路
でカウントし、カウントアップ信号の立上がるタイミン
グで、信号P2が立下がっているか否かを検査すればよ
い。立下がっていなければ、ブーレキを直ちに動作して
制動をかける。この場合も、前述のようなクランク軸5
6と同期ずれのない下死点信号を別途生成して用いれば
一層確実な検査が行える。
【0063】図22には、信号P3の立上がりが早まる
のを防ぐための構成例を示す。図22において、信号P
1の反転信号と信号P2を論理積演算するANDゲート
121と、ANDゲート121の出力信号とタコジェネ
レータ58の出力信号A2を論理積演算するANDゲー
ト122と、ANDゲート122の出力信号をカウント
する図3と同様の故障監視機能付き計数回路123と、
計数回路123の出力信号をトリガ入力とし信号P3を
ホールド入力とする自己保持回路124と、自己保持回
路124の出力信号を整流する整流回路125とで構成
し、整流回路125の出力信号P3′を、スライドが上
昇過程にあることを示す信号として用いる。
のを防ぐための構成例を示す。図22において、信号P
1の反転信号と信号P2を論理積演算するANDゲート
121と、ANDゲート121の出力信号とタコジェネ
レータ58の出力信号A2を論理積演算するANDゲー
ト122と、ANDゲート122の出力信号をカウント
する図3と同様の故障監視機能付き計数回路123と、
計数回路123の出力信号をトリガ入力とし信号P3を
ホールド入力とする自己保持回路124と、自己保持回
路124の出力信号を整流する整流回路125とで構成
し、整流回路125の出力信号P3′を、スライドが上
昇過程にあることを示す信号として用いる。
【0064】かかる構成では、信号P1が立下がるクラ
ンク角15°からタコジェネレータ58の出力信号A2
のカウントを開始し、所定数カウントした時に計数回路
123の出力信号が発生する。これにより、信号P3の
立上がりが早まっても、計数回路123のカウント終了
時点までは信号P3′は発生せず、スライド上昇過程を
示す信号が下死点以前に発生することを防止できる。
ンク角15°からタコジェネレータ58の出力信号A2
のカウントを開始し、所定数カウントした時に計数回路
123の出力信号が発生する。これにより、信号P3の
立上がりが早まっても、計数回路123のカウント終了
時点までは信号P3′は発生せず、スライド上昇過程を
示す信号が下死点以前に発生することを防止できる。
【0065】尚、前述のクランク軸と同期ずれのない下
死点信号を別途生成し、この下死点信号と計数回路12
3の出力信号との論理積出力を自己保持回路124のト
リガ入力とすれば、スライド上昇過程を示す信号が下死
点以前に発生することを、より一層確実に防止できる。
もし、一致しなければ信号P3′は発生しない。速度パ
ターンを変更する場合について、前述では駆動系の回転
速度を変えて行う例を示した。この他に、駆動系の回転
速度を一定にして減速ギヤ機構54のギヤ比を変えて行
う場合がある。
死点信号を別途生成し、この下死点信号と計数回路12
3の出力信号との論理積出力を自己保持回路124のト
リガ入力とすれば、スライド上昇過程を示す信号が下死
点以前に発生することを、より一層確実に防止できる。
もし、一致しなければ信号P3′は発生しない。速度パ
ターンを変更する場合について、前述では駆動系の回転
速度を変えて行う例を示した。この他に、駆動系の回転
速度を一定にして減速ギヤ機構54のギヤ比を変えて行
う場合がある。
【0066】図23に減速ギヤ機構54を変速制御して
速度パターンを変更する場合の実施形態を示す。尚、図
14と同一部分には同一符号を付す。図23において、
変速制御回路131は、速度パターンの変更により減速
ギヤ機構54に変速制御信号を出力する。分周回路13
2は、変速制御信号に基づいて所定の分周比を設定して
タコジェネレータ58の出力信号A2を分周し、その分
周信号A2′を、図14に示す速度監視部60に出力す
る。
速度パターンを変更する場合の実施形態を示す。尚、図
14と同一部分には同一符号を付す。図23において、
変速制御回路131は、速度パターンの変更により減速
ギヤ機構54に変速制御信号を出力する。分周回路13
2は、変速制御信号に基づいて所定の分周比を設定して
タコジェネレータ58の出力信号A2を分周し、その分
周信号A2′を、図14に示す速度監視部60に出力す
る。
【0067】かかる構成では、駆動系の回転速度は速度
パターンに関係なく一定である。従って、変速制御回路
131の変速制御信号に応じてタコジェネレータ58の
出力信号A2を適切に分周し、その分周信号A2′を計
数信号として速度監視部60に出力すれば、速度監視部
60の設定を変えることなく複数の速度パターンに対し
て速度監視が行える。
パターンに関係なく一定である。従って、変速制御回路
131の変速制御信号に応じてタコジェネレータ58の
出力信号A2を適切に分周し、その分周信号A2′を計
数信号として速度監視部60に出力すれば、速度監視部
60の設定を変えることなく複数の速度パターンに対し
て速度監視が行える。
【0068】ところで、運転速度が速過ぎると制動距離
が大きくスライドの停止が間に合わない虞れがある。図
24は、駆動系の回転速度が所定の回転速度以下の時の
み運転許可の信号を生成する構成例を示す。図24にお
いて、分周回路141は、タコジェネレータ58の出力
信号A2を予め設定した分周比(例えば1/2)で分周
する。オン・ディレー回路142は、分周回路141の
分周信号Sの立上がりを所定時間遅延する。オン・ディ
レー回路142の出力は整流回路143で整流されてA
NDゲート144の一方の入力端子に入力する。AND
ゲート144の他方の入力端子には、図21に示すAN
Dゲート111の出力信号が入力する。
が大きくスライドの停止が間に合わない虞れがある。図
24は、駆動系の回転速度が所定の回転速度以下の時の
み運転許可の信号を生成する構成例を示す。図24にお
いて、分周回路141は、タコジェネレータ58の出力
信号A2を予め設定した分周比(例えば1/2)で分周
する。オン・ディレー回路142は、分周回路141の
分周信号Sの立上がりを所定時間遅延する。オン・ディ
レー回路142の出力は整流回路143で整流されてA
NDゲート144の一方の入力端子に入力する。AND
ゲート144の他方の入力端子には、図21に示すAN
Dゲート111の出力信号が入力する。
【0069】次に、図25のタイムチャートに従って動
作を説明する。分周回路142の分周信号Sは、タコジ
ェネレータ58の出力信号A2の1/2の周波数の信号
となる。駆動系の回転速度が速くなるとタコジェネレー
タ58の出力信号A2の周波数が高くなり、これに従っ
て分周信号Sの周期も短くなる。出力信号A2の周波数
が図中の点線で示すように短くなり、分周信号Sのパル
ス幅がオン・ディレー回路142の遅延時間より短くな
ると、オン・ディレー回路142から出力が生成され
ず、ANDゲート144の出力が停止する。従って、駆
動系の回転速度の上限に基づいてオン・ディレー回路1
42の遅延時間を設定すれば、前記上限速度を越えると
ANDゲート144の出力が停止して運転許可の信号を
停止する。
作を説明する。分周回路142の分周信号Sは、タコジ
ェネレータ58の出力信号A2の1/2の周波数の信号
となる。駆動系の回転速度が速くなるとタコジェネレー
タ58の出力信号A2の周波数が高くなり、これに従っ
て分周信号Sの周期も短くなる。出力信号A2の周波数
が図中の点線で示すように短くなり、分周信号Sのパル
ス幅がオン・ディレー回路142の遅延時間より短くな
ると、オン・ディレー回路142から出力が生成され
ず、ANDゲート144の出力が停止する。従って、駆
動系の回転速度の上限に基づいてオン・ディレー回路1
42の遅延時間を設定すれば、前記上限速度を越えると
ANDゲート144の出力が停止して運転許可の信号を
停止する。
【0070】尚、本実施形態では、プレス機械のスライ
ド速度監視に適用した例を示したが、これに限らず、移
動体、例えば列車や自動車等の速度監視にも適用可能で
ある。
ド速度監視に適用した例を示したが、これに限らず、移
動体、例えば列車や自動車等の速度監視にも適用可能で
ある。
【0071】
【発明の効果】以上のように請求項1,2に記載の発明
によれば、予め定めた速度パターンに従って運転される
制御対象の運転中において、制御対象の速度を監視する
ことができるので、制御対象の速度制御の精度を向上で
きる。請求項3,4に記載の発明によれば、請求項1,
2の効果に加えて、判定手段に故障が発生した時には、
速度正常を示す判定信号が発生せず、安全性が向上す
る。
によれば、予め定めた速度パターンに従って運転される
制御対象の運転中において、制御対象の速度を監視する
ことができるので、制御対象の速度制御の精度を向上で
きる。請求項3,4に記載の発明によれば、請求項1,
2の効果に加えて、判定手段に故障が発生した時には、
速度正常を示す判定信号が発生せず、安全性が向上す
る。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、プレス機
械の運転制御の精度及び安全性を向上できる。請求項6
に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、速度
パターンに応じた設定速度信号として、モータ回転速度
を検出する回転速度検出手段の回転速度信号を利用でき
る。
械の運転制御の精度及び安全性を向上できる。請求項6
に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、速度
パターンに応じた設定速度信号として、モータ回転速度
を検出する回転速度検出手段の回転速度信号を利用でき
る。
【0073】請求項7〜10に記載の発明によれば、速
度パターンを変更した場合でも、速度判定部側の設定を
変更する必要がない。請求項11に記載の発明によれ
ば、プレス機械のスライド運転制御の精度及び安全性を
より一層向上できる。請求項12,13に記載の発明に
よれば、連結手段の断・接動作を利用して起動運転過程
と減速過程の速度監視の開始タイミングを制御すること
ができる。
度パターンを変更した場合でも、速度判定部側の設定を
変更する必要がない。請求項11に記載の発明によれ
ば、プレス機械のスライド運転制御の精度及び安全性を
より一層向上できる。請求項12,13に記載の発明に
よれば、連結手段の断・接動作を利用して起動運転過程
と減速過程の速度監視の開始タイミングを制御すること
ができる。
【図1】本発明の回転体の速度監視に適用した第1実施
形態の構成図
形態の構成図
【図2】回転体の速度パターンの一例を示す図
【図3】図1の速度判定部の構成図
【図4】速度判定部の動作タイムチャート
【図5】図3の計数回路の構成図
【図6】計数回路の動作タイムチャート
【図7】図1の信号X1を基準信号とした時に信号X1
とX2の関係を示す図
とX2の関係を示す図
【図8】図1の信号X2を基準信号とした時に信号X1
とX2の関係を示す図
とX2の関係を示す図
【図9】速度判定部の別の実施形態を示す図人士
【図10】速度信号発生部の別の実施形態を示す構成図
【図11】図10の動作説明図
【図12】異なる速度パターンを示す図
【図13】速度パターンが複数ある場合の信号発生部の
構成図
構成図
【図14】プレス機械に本発明の速度監視装置を適用し
た実施形態の構成図
た実施形態の構成図
【図15】プレス機械の速度パターンの一例を示す図
【図16】図14の起動運転過程監視部の構成図
【図17】図14の減速過程監視部の構成図
【図18】図14の停止過程監視部の構成図
【図19】起動運転過程監視部の別の実施形態の構成図
【図20】クラッチの断・接の検出信号を監視タイミン
グとする場合の構成図
グとする場合の構成図
【図21】プレス機械に本発明の速度監視装置を適用し
た別の実施形態の構成図
た別の実施形態の構成図
【図22】スライド上昇行程を示す信号P3の立上がり
の抑制する回路図
の抑制する回路図
【図23】減速ギヤ機構により速度パターンを変更する
場合の実施形態の構成図
場合の実施形態の構成図
【図24】駆動系の速度オーバーを監視する回路図
【図25】図24の回路の動作タイムチャート
1 回転体 3,56 エンコーダ 4 速度信号発生部 5 信号発生器 6 クロック信号発生部 10,20 速度判定部 15 計数回路 53 クラッチ・ブレーキ 55 クランク軸 57 運転制御用角度信号発生部 58 タコジェネレータ 60 速度監視部 70 起動運転過程監視部 80 減速過程監視部 90 停止過程監視部 103 F/V変換回路 104 立下がり検出回路 105 立上がり検出回路 106 ,107 自己保持回路 131 変速制御回路
Claims (13)
- 【請求項1】制御対象の予め定めた設定速度に従って周
波数の異なる設定速度信号を発生する設定速度信号発生
手段と、前記制御対象の実際の速度を検出し検出速度に
応じた周波数の実速度信号を発生する実速度信号発生手
段と、前記設定速度信号及び前記実速度信号のいずれか
一方を基準信号とし他方を計数信号とし前記基準信号の
単位周期当たりの前記計数信号の入力個数を計数しこの
計数値が予め定めた設定値であるか否かを判定し設定値
の時に速度正常と判断する判定手段とを、備えて構成し
たことを特徴とする速度監視装置。 - 【請求項2】前記設定速度信号発生手段は、一定周期で
前記設定速度に従った速度信号を発生する速度信号発生
部と、該速度信号発生部からの速度信号変化に応じた周
波数のクロック信号を計数信号として発生するクロック
信号発生部とを備える構成である請求項1に記載の速度
監視装置。 - 【請求項3】前記判定手段は、計数動作異常時に出力信
号を発生しない故障監視付き計数回路を備え、該計数回
路は、前記計数信号入力数を計数して所定値になった時
に出力を発生する計数部と、該計数部の入力信号を前記
計数信号と当該計数信号より高い周波数の高周波信号と
に切換え可能な信号切換え部と、前記計数部からの前記
出力が入力した時に当該計数部に前記高周波信号を入力
させるよう前記信号切換え部を制御する制御部と、前記
高周波信号の入力数が前記所定値になる毎に前記計数部
から発生する分周信号を入力し、該分周信号が所定周波
数の時のみ前記計数部の計数動作が正常であることを示
す正常判定出力を発生する周波数判別部とを備える構成
である請求項1又は2に記載の速度監視装置。 - 【請求項4】前記判定手段は、シフトレジスタと、該シ
フトレジスタの各段の出力信号を加算する加算回路と、
該加算回路の加算出力を閾値演算するウィンドウコンパ
レータとを備えて構成され、前記シフトレジスタが、前
記基準信号をデータ入力とし前記計数信号をクロック信
号とし該クロック信号が前記設定値と同数入力した時に
シフト動作が一巡する構成であり、前記ウィンドウコン
パレータが、加算回路の加算出力レベルが論理値1の時
のみ出力を発生する構成である請求項1又は2に記載の
速度監視装置。 - 【請求項5】前記制御対象が、プレス機械のスライドで
ある請求項1〜4のいずれか1つに記載の速度監視装
置。 - 【請求項6】前記プレス機械は、モータ駆動力を断接可
能な連結手段を介してクランク軸に伝達しクランク軸を
介してスライドを往復運動させる構成であり、前記判定
手段が、前記モータ回転速度を検出する回転速度検出手
段の検出信号とクランク軸の回転角度を検出する角度検
出手段の角度信号のいずれか一方を前記基準信号とし他
方を前記計数信号として速度監視を行う構成である請求
項5に記載の速度監視装置。 - 【請求項7】前記判定手段は、前記連結手段が接続状態
にある起動運転過程のスライド速度を監視する起動運転
過程監視部と、前記連結手段が断状態にありブレーキに
よりスライドを制動する減速過程のスライド速度を監視
する減速過程監視部と、スライドが停止する停止過程の
スライドの停止を監視する停止過程監視部とを備える構
成である請求項6に記載の速度監視装置。 - 【請求項8】前記起動運転過程監視部は、スライドの制
動開始時に立下がり制動解除時に立上がるスライド停止
タイミングを制御するクランク角信号の立上がりをトリ
ガとし、前記角度検出手段の角度信号を基準信号とし前
記回転速度検出手段の検出信号を計数信号として速度判
定を行う速度判定部を備える構成である請求項7記載の
速度監視装置。 - 【請求項9】前記減速過程監視部は、スライドの制動開
始時に立下がるスライド停止タイミングを制御するクラ
ンク角信号の前記立下がりをトリガとして前記回転速度
検出手段からの信号周期で予め設定した減速過程速度に
従った速度信号を発生する速度信号発生部と、該速度信
号発生部からの速度信号変化に応じた周波数のクロック
信号を発生するクロック信号発生部と、前記角度検出手
段の角度信号を基準信号とし前記クロック信号発生部か
らのクロック信号を計数信号として速度判定を行う速度
判定部を備える構成である請求項7に記載の速度監視装
置。 - 【請求項10】前記停止過程監視部は、スライドの停止
範囲を定めるクランク角信号をトリガとし、予め設定し
た停止速度に従った速度信号を発生する速度信号発生部
と、該速度信号発生部からの速度信号に応じた一定周波
数のクロック信号を発生するクロック信号発生部と、前
記角度検出手段の角度信号を基準信号とし前記クロック
信号発生部からのクロック信号を計数信号として停止判
定を行う速度判定部を備える構成である請求項7に記載
の速度監視装置。 - 【請求項11】前記回転速度検出手段の検出信号で、前
記角度検出手段の角度信号に基づいて生成されるスライ
ド制御用クランク角信号を監視する手段を備える請求項
6〜10のいずれか1つに記載の速度監視装置。 - 【請求項12】前記連結手段の断・接を検出し、この検
出信号を、前記起動運転過程と減速過程の速度監視開始
のタイミング信号とする構成である請求項7記載の速度
監視装置。 - 【請求項13】前記連結手段の断・接時に生じる前記回
転速度信号の周波数変化を検出し、該検出信号の発生に
基づいて前記起動運転過程と減速過程の速度監視を開始
する構成である請求項12記載の速度監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10492897A JPH10301636A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 速度監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10492897A JPH10301636A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 速度監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10301636A true JPH10301636A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14393768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10492897A Pending JPH10301636A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 速度監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10301636A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518682A (ja) * | 1999-12-23 | 2003-06-10 | ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー. | 設備、特に機械設備の安全な断路を行なうための回路配置 |
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JP2006224126A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Nippon Reliance Kk | プレス制御装置 |
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CN109550460A (zh) * | 2019-01-25 | 2019-04-02 | 平湖旗滨玻璃有限公司 | 搅拌系统及搅拌系统的控制方法 |
CN114433772A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-06 | 佛山市川湖电气有限公司 | 一种冷镦机曲轴点刹系统 |
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1997
- 1997-04-22 JP JP10492897A patent/JPH10301636A/ja active Pending
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