JPH10300358A - ロータリーキルンのシール装置 - Google Patents

ロータリーキルンのシール装置

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JPH10300358A
JPH10300358A JP10890497A JP10890497A JPH10300358A JP H10300358 A JPH10300358 A JP H10300358A JP 10890497 A JP10890497 A JP 10890497A JP 10890497 A JP10890497 A JP 10890497A JP H10300358 A JPH10300358 A JP H10300358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core tube
furnace tube
rotary kiln
seal
envelope
Prior art date
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Pending
Application number
JP10890497A
Other languages
English (en)
Inventor
Eishin Kobayashi
英信 小林
Hatsuo Miyawaki
初男 宮脇
Tokifumi Yoshikawa
時文 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広いロータリーキルンのシール装置として
使用可能なシール装置の提供。 【解決手段】 炉心管の端部を包囲し内部が炉心管内と
連通した外囲器を設けてあり、その外囲器と外囲器に対
して回転する炉心管との間を気密に保持するロータリー
キルンのシール装置において、上記炉心管の外周に遊嵌
し、かつシールガスを上記遊嵌部に均等に供給しうる空
間を持った鍔状部を設け、その鍔状部内孔と上記炉心管
外周面との間に、炉心管の偏心回転を許容できるように
柔軟性のあるリップ状のシール板を上記炉心管の全周に
設けたことを特徴とするロータリーキルンのシール装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーキルン
の炉心管内を外界と気密に区画するために適用するロー
タリーキルンのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,一般的な回転軸とその貫通部
との間のシールには、メカニカルシール、グランドシー
ル、オイルシールなどが多く使用されている。この場
合、軸は金属で外周面が良好に機械加工されている。す
なわち、外周面が滑らかで、真円度が高く、歪みが少な
く、偏心回転などを生じにくいものである。
【0003】ロータリーキルンの炉心管の材質は、一般
には金属もしくはセラミックスが用いられるが、炉心管
は加熱されるので、軸方向や直径方向に不規則に膨張す
ることにより熱歪みが生じ、これを回転させると偏心回
転する。また炉心管がセラミックの場合には外周面の状
態が金属の場合ほど良好ではなく、真円度も良好でな
い。さらに長尺や直径の大きな炉心管の場合は、一体製
作が難しく炉心管の途中に溶接などの接続部が存在する
ため、さらに真円度、真直度が低くなる。従って、上記
の通常のシール構造では炉心管内の気密シールがほとん
ど不可能であった。これに対して特開平5−19636
3号公報の実施例に見られるように炉心管の軸方向の変
位、直径方向の変位、さらには軸線の傾きを吸収し、シ
ールを保つために弾性体のシール材を用いた構造が提案
されている。しかし、ロータリーキルンは一般的には高
温で運転されるものであり、炉心管内の熱輻射や製品の
移動により、特に炉心管の製品出口部では炉心管の外表
面はかなりの高温になる。また、通常ロータリーキルン
で処理する原料としては粉体が多く、粉体のシールも考
慮する必要がある。このような条件下では、上記の実施
例の弾性体の耐熱性や摺動面での粉体摩耗に対する耐久
性には限界がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温でかつ
粉体を処理することが可能なロータリーキルンのシール
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリーキル
ンのシール装置はこのような目的を達成するために炉心
管の端部を包囲し内部が炉心管内と連通した外囲器を設
けてあり、その外囲器と外囲器に対して回転する炉心管
との間を気密に保持するロータリーキルンのシール装置
において、上記炉心管の外周に遊嵌し、かつシールガス
を上記遊嵌部に均等に供給するための空間を持った鍔状
部を設け、その鍔状部内孔と上記炉心管外周面との間
に、炉心管の偏心回転を許容しうる柔軟性のあるリップ
状のシール板を上記炉心管の全周に設けたことを特徴と
する。かかる構造を有することにより、リップ状のシー
ル板の柔軟性により炉心管の偏心回転を含めた不規則な
動きに追従することができる。また、シールガスを空間
を持った鍔状部から供給することにより、炉心管外表面
とリップシール状の接触面にシールガスの膜を形成し、
外界とのシールを形成すると共に、炉心管表面の除熱
と、炉心管および外囲器からの高温のガスを押し返すこ
とができるため、シール板の材質として耐熱性の低い高
分子材料が使用可能である。また、上記シールガスは、
リップ状のシール板の方向のみでなく、炉心管と連通し
た外囲器方向への流れも生ずるため、炉心管からシール
装置方向へ飛散してくる粉体粒子を押し戻すことができ
るため、粉体シールとシール摺動面の粉体による摩耗を
防止することができる。尚、ここでリップとは密封部を
形成している薄い舌状をなしている箇所を指す。リップ
の形状は、ここで示す板状の他に、必要に応じて一般の
産業機械における往復動用あるいは回転用シールとして
用いられるリップパッキンやオイルシールのリップのよ
うな断面形状を持たせることもできる。リップの形状の
例を、図2〜8に示す。図中、9はリップ、10はリッ
プ保持部である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき、図1を用い
て詳細に説明する。図1は本発明のロータリーキルンの
シール装置の全体図を示す断面図である。
【0007】図1に示すように、炉心管1の端部を包囲
し内部が炉心管1内と連通した外囲器2があり、炉心管
1の外周に遊嵌し、かつシールガス8を上記遊嵌部に均
等に供給するための空間7を持った鍔状部4を設け、そ
の鍔状部4内孔と炉心管1外周面との間に、炉心管1の
偏心回転を許容できるように柔軟性のあるリップ状のシ
ール板3を炉心管1の全周に設けてある。また、鍔状部
4の外部からはシールガス8を空間7を介して均等に上
記遊嵌部に供給する。
【0008】なお、本発明のシール装置に使用するシー
ル板3の材質としては、極力炉心管1の外表面に密着す
るものが好ましいので、炉心管1の表面温度に対する耐
熱性を考慮して金属、高分子などの材料が適宜選定でき
る。また、シールガス8としては、回転炉の運転条件に
応じて空気、窒素など適宜選定できる。さらに、シール
ガス8の安定供給と流量削減のために、シールガス8の
流路にあたる上記遊嵌部の抵抗をできるだけ大きくする
方法として、ラビリンス6を設置することもできる。ま
た、外囲器2と鍔状部4との間に、鍔状部4と同等の鍔
状部5を設け、その鍔状部5内のガスを外部から吸引す
ることにより、鍔状部5の内部圧力を鍔状部4よりも低
く保つことにより、鍔状部4から外囲器2方向へのシー
ルガス8の流れを安定的に確保することができる。リッ
プは炉心管外径に対して適当な締め代を持ち、それによ
って生じる接触面圧で外界とのシールを行っている。こ
のリップの外周にスプリングなどを用いてリップが炉心
管を締め付ける構造とすることにより、リップの炉心管
への追従性を上げることもできる。
【0009】
【作用】本発明の構造によれば、炉心管の熱歪みや、特
に、セラミック製やガラス製の炉心管の製作上の歪みに
より発生する偏心回転、回転軸方向の変位、直径方向の
変位に対してもその移動を許容することができる。ま
た、供給するシールガスによって、ガスだけでなく粉体
などの飛散物に対してもシール性を向上させることがで
きる。以上説明した本発明のシール装置を有するロータ
リーキルンを用い、各種の被加熱物の処理を行うことが
できる。ここで対象となる被加熱物はロータリーキルン
により加熱処理しうるものであれば特に限定されず、ま
た本発明のシール装置により粉体のシール性が特に良好
であるため、例えば高純度セラミックス粉体、高純度ガ
ラス粉体等の各種の高純度粉体の製造に際して好適に用
いることができる。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
する。
【0011】実施例 シール部の外径300mmの高純度石英ガラス製の炉心
管を持ち、シール部の炉心管外表面の温度300℃のロ
ータリーキルン(シール装置の概要を図1に示す。)
で、リップ状のシール板として、厚み1mmのポリ四フ
ッ化エチレン(商標:「テフロン」)板を設置し、シー
ルガスとして10m3/hの空気を供給した。上記のシ
ール装置を備えたロータリーキルンの運転の結果、炉心
管の最大10mmの偏心回転に対しても、その動きをシ
ール板は問題なく許容することができ、また、シールガ
スにより炉心管内の高温のガス、及び粉体のシール部へ
の飛散もなく炉心管と外界との安定したシールを確保す
ることができた。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
ーキルンのシール装置によれば、偏心回転、軸方向の変
位、半径方向の変位などが発生する炉心管の内部と外界
を安定してシールすることができる。また、一般的に使
用される高温運転で粉体を取り扱うロータリーキルンに
おいて有効である。また、リップ状のシール板について
も構造が簡単であるため、温度などの運転条件に応じて
材質を適宜選定することができる。従って幅広いロータ
リーキルンのシール装置として使用可能であるため工業
的に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したシール装置の全体構造を示す
側断面図
【図2】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図3】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図4】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図5】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図6】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図7】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【図8】本発明で用いることのできるリップの形状の一
例を示す図
【符号の説明】
1 炉心管 2 外囲器 3 シール板 4 鍔状部 5 鍔状部 6 ラビリンス 7 空間 8 シールガス 9 リップ 10 リップ保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉心管の端部を包囲し内部が炉心管内と連
    通した外囲器を設けてあり、その外囲器と外囲器に対し
    て回転する炉心管との間を気密に保持するロータリーキ
    ルンのシール装置において、上記炉心管の外周に遊嵌
    し、かつシールガスを上記遊嵌部に均等に供給しうる空
    間を持った鍔状部を設け、その鍔状部内孔と上記炉心管
    外周面との間に、炉心管の偏心回転を許容しうる柔軟性
    のあるリップ状のシール板を上記炉心管の全周に設けた
    ことを特徴とするロータリーキルンのシール装置。
  2. 【請求項2】炉心管の端部を包囲し内部が炉心管内と連
    通した外囲器を設けてあり、その外囲器と外囲器に対し
    て回転する炉心管との間を気密に保持するロータリーキ
    ルンのシール装置を有し、該シール装置においては上記
    炉心管の外周に遊嵌し、かつシールガスを上記遊嵌部に
    均等に供給しうる空間を持った鍔状部を設け、その鍔状
    部内孔と上記炉心管外周面との間に、炉心管の偏心回転
    を許容しうる柔軟性のあるリップ状のシール板を上記炉
    心管の全周に設けたシール装置を有するロータリーキル
    ン。
  3. 【請求項3】請求項2記載のロータリーキルンを用いて
    加熱を行うことを特徴とする高純度粉体の製造方法。
JP10890497A 1997-04-25 1997-04-25 ロータリーキルンのシール装置 Pending JPH10300358A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1445565A1 (de) * 2003-02-08 2004-08-11 VTA Verfahrenstechnik und Automatisierungs GmbH Drehrohrofen mit Längsabdichtung des Beheizungstunnels sowie Verfahren zum Herstellen einer solchen Längsabdichtung
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WO2011093773A1 (en) * 2010-01-26 2011-08-04 Simonsson & Gartz Handelsbolag Sealing device for rotatable sealing

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