JPH10300117A - ドレーン装置 - Google Patents

ドレーン装置

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JPH10300117A
JPH10300117A JP9111628A JP11162897A JPH10300117A JP H10300117 A JPH10300117 A JP H10300117A JP 9111628 A JP9111628 A JP 9111628A JP 11162897 A JP11162897 A JP 11162897A JP H10300117 A JPH10300117 A JP H10300117A
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JP
Japan
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water
drain
float
drain hose
drainage channel
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Application number
JP9111628A
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English (en)
Inventor
Takaaki Sato
隆明 佐藤
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調機の冷房運転時に発生する凝縮水のドレ
ーン排水が逆流しないようにすること。 【解決手段】 ドレーン装置10を水封部20と排水路
30とその連通部40とから構成する。水封部20内部
を隔壁13により排水路側水封部21と、ドレーンホー
ス挿入側水封部22とに分け、ドレーンホース挿入側水
封部22にはドレーンホース50を挿入しておく。排水
路30には通気孔70を設ける。また、連通部40側の
排水路30側に浮子保持部16を設けておく。浮子保持
部16内に球形の浮子60をいれておき、水封部20側
が排水路30側より負圧のときには浮子60を連通部4
0側に移動させて塞ぐことができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機の冷房運転
時に発生する凝縮水の排水用のドレーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷房運転を行なっている空調機では、冷
却コイルの外周部分で空気中の水蒸気が冷却されて結露
する。結露により発生した凝縮水(結露水ともいう。)
は、空調機の冷却コイル部分の下側に設けた皿状のドレ
ーンパンで受けられるようになっている。
【0003】例えば、屋外機と屋内機とから構成される
ヒートポンプ型の空調機などでは、通常ドレーンパンに
ドレーンホースが接続されている。ドレーンパン内にあ
る程度溜まった凝縮水が、自然流下してドレーンホース
により屋外に排出できるようになっている。
【0004】1台の屋外機に複数台の屋内機が接続され
ることの多いヒートポンプ型の空調機では、複数の屋内
機のそれぞれの冷却コイル部分の下側にドレーンパンが
設けられ、それぞれのドレーンパンが適当な勾配を設け
た排水管で接続されている。特に、複数台の屋外機と、
その各々に複数台の屋内機とを設置している場合には、
凝縮水の総量が多くなるため、ドレーンパンをそれぞれ
連結する排水管はそのまま雨水排水管系などに接続され
て排水できるようになっている。
【0005】一方、図7に示すように、家庭用などで1
台の屋外機1に1台の屋内機2しか接続されない場合に
は、凝縮水の量が少ないため、屋内機2のドレーンパン
3からドレーンホース4を出して直接屋外に凝縮水が排
水されるようになっている。また、ドレーンホース4
は、冷媒管5とほぼ同じルートで配管敷設されている場
合が多い。
【0006】また、1台の屋外機1に複数台の屋内機2
が接続されている場合でも、家庭用の場合には凝縮水の
総量はそれ程多くはならないため、それぞれのドレーン
パン3を排水管で接続しても、その排水管にドレーンホ
ース4を接続して屋外へ直接排水できるようになってい
る場合が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、空調効果を高め
たり騒音防止効果を高めたりなどして居住性の向上を図
るため、住宅でもアルミサッシなどの気密性の高い建具
が多数使用されている。特に、鉄筋コンクリート造りの
マンションなどでは、壁などの通気性が殆どなく、個々
の住戸内の気密性が戸建ての住宅より高くなっている。
【0008】このように住戸内の気密性が高いと自然に
まかせた空気の出入りが期待できず、炊事などの煮炊き
に係わる匂いなどが室内に立ち込めやすい。そこで、従
来の小規模な換気扇に代わって、大容量の換気が短時間
で行なえるレンジフードが使用されている。
【0009】レンジフードを使用してレンジ周りの排気
を行なうと、レンジのあるキッチン部分を含めて気密性
が高く造られている住戸内では、排気分に相当する空気
が住戸外から住戸内へ自然流入することはなく、その結
果として住戸内が負圧になってしまう。
【0010】住戸内が負圧になっている状態で従来の空
調機の冷房運転を行うと、冷却コイル部分で発生した凝
縮水がドレーンパンからドレーンホースで屋外に排出さ
れにくくなる。甚だしい場合には、ドレーンホースで排
出される凝縮水が、居室側の負圧により逆流するという
現象までも発生する。さらには、ウォータハンマー現象
のような不快音が発生する場合もある。
【0011】また、かかる負圧の状態が長く続くと冷房
運転で生じた凝縮水の逃げ場がなくなり、ドレーンパン
から凝縮水が溢れて居室内を汚す場合もある。
【0012】近年、特に気密性の高い鉄筋コンクリート
造りのマンションでの空調機の使用に際して、上記のよ
うな凝縮水に係わる苦情が急増しており、ビル管理上早
急の対策が求められている。
【0013】本発明の目的は、空調機の冷房運転時に発
生する凝縮水のドレーン排水を、逆流させずに円滑に行
うことができる技術の提供にある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】すなわち、本発明では、凝縮水排水用のド
レーンホースに逆流防止機構を設けているため、空調機
の屋内設置場所が屋外より負圧になっても、冷房運転時
に空気中の水分が結露して発生した凝縮水は逆流するこ
となく屋外に排出される。逆流防止機構としては、例え
ば、封水の逆流が防げる水封機構を採用したトラップな
どを使用すればよい。
【0017】上記水封機構を採用したトラップでは、ド
レーンホースの排出端側を、封水高さが十分にとれるよ
うにトラップの水封部の封水内に深く挿入して、ドレー
ンホースの前記排出端側より高い位置に封水面が来るよ
うにしておく。さらに、連通部に相対する排水路側に設
けた浮子保持部内に、軽い素材で例えば球形に形成した
浮子を連通部側に移動できるように設けて、連通部の締
切手段を構成しておく。
【0018】封水の逆止可能なトラップをこのように構
成することにより、水封部側が排水路側より負圧になる
と、浮子が連通部に移動して凝縮水の逆流を防止するこ
とができる。一方、封水側が排水路側より圧力が大きい
ときには、浮子は連通部から排水路側の浮子保持部側に
押し上げられ、凝縮水が連通部から排水路側に流出す
る。すなわち、凝縮水の排出時にのみ連通部は開いた状
態になるため、例え冷却コイルのドレーンパン側が負圧
の状態であっても凝縮水の逆流は発生しない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)本実施の形態では、逆流
防止機構として封水の逆止可能なトラップを使用したド
レーン装置10について説明する。
【0021】ドレーン装置10は、図1に示すように、
水槽状に構成された水封部20と、水封部20の外側に
接して設けた排水路30とから構成されている。さら
に、水封部20と排水路30とは連通部40で連通させ
られ、水封部20にドレーンホース50が挿入されてい
る。
【0022】また、本実施の形態では水封部20の内部
は、ドレーン装置10の天板11から底面12側に向け
て垂直に設けられた隔壁13で、排水路側水封部21と
ドレーンホース挿入側水封部22とに分けられている。
隔壁13は、天板11から封水の高さaに見合った分だ
け底面12側に垂直に下ろされて、排水路側水封部21
とドレーンホース挿入側水封部22とが底面12側で連
通させられている。
【0023】本実施の形態では、封水の高さaは、少な
くとも50mm以上になるように設定されている。封水
の高さaの設定範囲は、従来よりトラップの封水で採用
されている基準範囲内でよく、最大は100mm程度で
構わない。隔壁13の長さは、かかる封水の高さaに合
わせておけばよい。
【0024】封水Aは、図1に示すように、排水路側水
封部21の天井21aまで満たされている。また、排水
路側水封部21とドレーンホース挿入側水封部22とは
上記のように連通状態にされているため、ドレーンホー
ス挿入側水封部22側の封水Aも排水路側水封部21の
封水Aと同一水位になっている。
【0025】一方、ドレーンホース挿入側水封部22側
の天板11側には、丁度ドレーンホース50より少し内
径の大きい孔14が設けられている。孔14の内周縁に
はリング状のゴム製で防水性があるプッシング15が設
けられ、ドレーンホース50の排出端50aを通すこと
により、ドレーンホース50の外周と孔14の内周との
間を気密性よくシールできるようになっている。
【0026】また、ドレーンホース挿入側水封部22内
に挿入されたドレーンホース50の排出端50aは、前
記封水の高さaに合わせて、隔壁13の下端部と同じ深
さまで挿入させられている。
【0027】水封部20と排水路30との連通部40
は、図2に一部拡大して示すように、水封部20の排水
路側水封部21の天井21a面に円形開口部41が設け
られて構成されている。この円形開口部41は、水封部
20側が排水路30側より負圧のときには、締切手段で
塞がれるようになっている。
【0028】本実施の形態では、締切手段として、連通
部40に相対する排水路30側に浮子保持部16を設
け、浮子60をこの浮子保持部16内で前記連通部40
側に移動可能にしておく。かかる構成にすることによ
り、水封部20側が排水路30側より負圧のときには前
記浮子60が連通部40側に移動して連通部40を塞ぐ
ことができる。
【0029】浮子60は、本実施の形態では、プラスチ
ックなどの軽い素材で球形に形成されている。また、円
形開口部41の大きさは、この浮子60のほぼ下側半球
面60aでちょうど塞ぐことができる程度の大きさに設
定されている。
【0030】さらに、浮子60の下側半球面60aで円
形開口部41を塞いだ状態で、気密性よく塞げるよう
に、円形開口部41の周縁部には、リング状サポート部
42が設けられている。このリング状サポート部42
は、浮子60の下側半球面60aをシールしながら下か
ら支えることができるように、下側半球面60aの球面
曲率に断面曲率を合わせたリング状に形成されている。
【0031】このようにして、球形の浮子60の下側半
球面60aが、連通部40の円形開口部41内に嵌めら
れて、連通部40がその下側半球面60aでシール性よ
く塞がれるようになっている。
【0032】一方、円形開口部41と相対する排水路3
0側の天板11部分には、球形の浮子60を内部に保持
できる浮子保持部16が形成されている。浮子保持部1
6は、本実施の形態では球形の浮子60に合わせて、半
球状のドームに形成されている。浮子60は、連通部4
0側と浮子保持部16側とを上下に移動できるように、
浮子保持部16内に設けられている。
【0033】従って、例えば図1に示すように、水封部
20側が排水路30側より負圧の状態であれば、浮子6
0は、円形開口部41を塞ぐように連通部40側に下が
ってきている。逆に、水封部20側の圧力が排水路30
側より大きい場合には、浮子60が浮子保持部16の内
側に押し上げられた状態(点線で表示)になって、浮子
60のほぼ上半分側がドーム状の浮子保持部16内にか
わされるようになっている。
【0034】また、排水路30は、図2に示すように、
本実施の形態では、水封部20の排水路側水封部21の
天井21a面および外側面21bに沿って形成されてい
る。さらに、排水路30の途中には通気孔70が設けら
れ、浮子60が浮子保持部16内に上がったままの状態
にならないように構成されている。すなわち、通気孔7
0により封水切れが発生しないようになっている。
【0035】なお、本実施の形態では、上記構成のドレ
ーン装置10の水封部20及び排水路30は樹脂成形に
より一体に作られている。
【0036】かかる構成のドレーン装置10の使用状況
を、以下、図3に示すように、代表的なヒートポンプ型
の空調機を例にとり説明する。
【0037】ヒートポンプ型の空調機の屋内機100の
冷却コイル110の下側には、図3に示すように、ドレ
ーンパン120が設けられている。このドレーンパン1
20から、ドレーンホース50が屋外に出されている。
屋外に出されたドレーンホース50の排出端50a側
が、上記構成の水封部20のドレーンホース挿入側水封
部22の封水A中に挿入されている。
【0038】ドレーン装置10は、本実施の形態では、
屋外機200の側に置かれている。前記屋外機200
は、冷媒管130による屋内機100の冷却コイル11
0と冷凍サイクルが行えるように接続させられている。
このようにして、冷媒管130を流れてきた冷媒で冷却
コイル110が冷やされる。冷却コイル110に向けて
ファン140から空気を吹出し、空気を冷却コイル11
0の通過時に冷やして、室内へ冷風を送り出す。
【0039】一方、ファン140から吹き出された空気
が冷却コイル110を通過する際には、空気が冷却され
るとともに、空気中の水分も冷却コイル110の周囲で
冷やされて結露し凝縮水となる。このように冷媒管13
0で連結させられた屋内機100と屋外機200とで冷
房運転を行えば、冷却コイル110の周辺では、上記の
如く結露が起きて凝縮水が発生する。この凝縮水は、ド
レーンパン120に受けられ、さらにドレーンパン12
0に接続されているドレーンホース50内に流れ込む。
【0040】ドレーンホース50に流れ込んだ凝縮水
は、ドレーンホース50内を下り、ドレーン装置10に
至る。ドレーン装置10の水封部20のドレーンホース
挿入側水封部22内に挿入させられたドレーンホース5
0から、凝縮水は封水A内に送りこまれる。
【0041】なお、本実施の形態では、封水として通常
の水を使用するため、ドレーンホース50から送られた
凝縮水と封水との実質的な区別は発生しないが、説明上
分かりやすいように「凝縮水」と「封水」とを以下使い
分けて説明する。
【0042】水封部20と排水路30との連通部40
が、浮子60で塞がれた状態で、冷房運転を行えば、浮
子60に係る水封部20側の圧力が排水路30側の圧力
より大きくなるまで凝縮水が水封部20に溜められてい
く。
【0043】水封部20にさらに凝縮水が送り込まれ、
浮子60に対する水封部20側からの圧力が排水路30
側の圧力より大きくなった時点で、浮子60は、連通部
40の開口面から凝縮水(上記説明のように凝縮水と封
水との区別は実質的に存在せず、ドレーン装置10を使
用していると水封部20内に常に一定量の水が溜まって
いるようになるが、この水を封水と呼ぶ。)に突き上げ
られるようにして浮かせられ、連通部40から凝縮水が
排水路30側に流れていく。
【0044】この際、浮子60は、排水路30の連通部
40側に設けられたドーム状の浮子保持部16内にかわ
されている。このようにして、水封部20側から凝縮水
がある程度排出されて水封部20側と排水路30側との
圧力差がなくなると、浮子60は再び連通部40側に下
がって円形開口部41を塞ぐ。
【0045】また、冷房運転中に屋内機100の設置
側、例えば鉄筋コンクリート造りの住戸内の室内側がレ
ンジフードなどの使用により負圧になった場合には、従
来ではドレーンホース50内に一旦は排出されかかって
いた凝縮水が逆流してドレーンパン120から溢れる場
合もあったが、かかる場合でも浮子60は連通部40側
に引かれて円形開口部41を塞ぐため、凝縮水の逆流は
起きない。
【0046】また、本発明では、上記のように、浮子6
0が浮いて連通部40が開くのは、あくまで水封部20
側が排水路30側より圧力が大きくなった場合のみであ
るから、例え屋内機100の設置側が負圧になっていて
もかかる水封部20に溜まった凝縮水が逆流する心配も
ない。
【0047】また、上記説明では、水封部20側が負圧
になった場合として、高い気密性の住戸内でレンジフー
ドで排気した場合について説明したが、空調機の冷房運
転を暖房運転に切り替えて、すなわち冷凍サイクルの逆
サイクルにより負圧になった場合についても同様に、浮
子60により連通部40が塞がれて凝縮水の逆流は発生
しない。
【0048】さらに、冬期など冷房運転を長期に行わな
いときには、ドレーンホース50をドレーンホース挿入
側水封部22から外しておけばよい。さらには、予め水
封部20の底面12側に蓋付きの排水孔を設けておき、
必要に応じて、封水抜きや封水の取替えができるように
しておいても構わない。
【0049】(実施の形態2)上記実施の形態1では、
ドレーン装置10を水封部20と排水路30とが連通部
40で繋がった構成にし、且つ水封部20内を隔壁13
で分けるようにしたが、隔壁13を使用せずに、図4に
示すように、当初よりU字型管300を使用するように
しても構わない。かかる構成では、U字型管300に封
水Aをいれておき、その一方の管300a側にドレーン
ホース50の排出端50aが挿入されている。
【0050】他方の管300b側の上端側面に透孔部3
10(図中、破線で表示)を設けておき、この透孔部3
10を上端側面の一部とするようにして排水路320が
形成されている。さらに、排水路320には、通気孔3
21が設けられている。
【0051】また、透孔部310の下側に接して連通部
330が形成され、連通部330の開口面から凝縮水が
排水されるようになっている。連通部330の開口面周
縁には、前記実施の形態のリング状サポート部42と同
様のリング状サポート部331が設けられている。この
リング状サポート部331上面に、丁度密着して嵌合で
きる球形底面を有した浮子340が置かれている。管3
00bの水封側の圧力が排水路320側より大きいとき
は、浮子340の下側球面は凝縮水によって押し上げら
れて管300bの上端内周面に沿って上がり(図中、矢
印で表示)、凝縮水が連通部330から透孔部310を
通って排水路320内に流れ出る。
【0052】一方、ドレーンホース50内が負圧になっ
て凝縮水が逆流しようとすると、浮子340が下がって
連通部330のリング状サポート部331の内面に下側
球面を密着させて連通部330の開口面を塞ぎ、凝縮水
の逆流を防止する。
【0053】なお、本実施の形態では、必要に応じて封
水抜きができるように、底面側にコック350付きの封
水抜管360を設けてある。
【0054】(実施の形態3)本実施の形態では、ドレ
ーンホース50の先端側に水封部のない逆流防止機構を
設ける構成について説明する。
【0055】例えば、ドレーンホース50の先端側を、
図5に示すように、U字型に曲げておき、その曲げた先
端側に金網などのメッシュ材や透孔を有する部材でキャ
ップ400を設けておく。このキャップ400内にドレ
ーンホース50内に嵌まり込まない程度の球形の浮子4
10を締切部材として置いておく。このようにすれば、
ドレーンホース50内が負圧になって凝縮水の逆流が発
生しようとするときは、浮子410がドレーンホース5
0の排出端50a端面を塞いで、凝縮水の逆流を防止す
る。また、通常時も、浮子410の自重でドレーンホー
ス50の排出端50a側が塞がれているので逆流は発生
せず、ドレーンホース50内に流れ込んだ凝縮水が浮子
410を押し上げて初めて排水される。
【0056】さらには、図6(a)に示すように、ドレ
ーンホース50の先端側をL型に曲げておき、曲部分5
1の内部に左右に移動するコマ52を入れておく。通常
は凝縮水の排水圧により点線で示したように曲部分51
の端側に押し付けられて凝縮水が排水孔53から排水さ
れる。
【0057】一方、ドレーンホース50内が負圧になっ
たときは、コマ52がストッパー54まで吸引されて、
ドレーンホース50内の水が逆流をするのを防止する。
【0058】また、より簡単には、図6(b)に示すよ
うに、ドレーンホース50の先端側をそのまま曲げずに
伸ばしておき、その下端側に金網などのメッシュ材や透
孔部材でキャップ500を設けておく。キャップ500
内に軽量の球形の浮子510を入れておく。通常は、図
6(b)に示すうよに、ドレーンホース50の管端部と
浮子510との間から凝縮水が排水される(図中、矢印
で示す。)。
【0059】しかし、ドレーンホース50内が負圧にな
ったときは、浮子510が上方に浮いてドレーンホース
50の管端をその球面で塞ぎ、凝縮水の逆流を防止する
ことができる。
【0060】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0061】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0062】(1).本発明の構成では、ドレーンホー
スの排出端側に逆流防止機構が設けられているので、空
調機を気密性の高い部屋で冷房運転しても、冷房運転時
に発生する凝縮水がドレーンホースから逆流することは
ない。
【0063】(2).本発明の構成では、ドレーンホー
スの排出端側に逆流防止機構が設けられているので、空
調機を冷房運転から暖房運転に切り替えても冷房運転時
に発生した凝縮水がドレーンホースから逆流することは
ない。
【0064】(3).特に、逆流防止機構として封水の
逆止可能なトラップ機構を使用することにより、ドレー
ンホースの先端側を水封トラッブ内に挿入することによ
り、簡単な構成で逆流防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドレーン装置の断面図である。
【図2】ドレーン装置の水封部と排水路との連通状況を
拡大して示した部分断面図である。
【図3】ドレーン装置を空調機に組み込んだ様子を示す
説明図である。
【図4】ドレーン装置の変形例を示す断面図である。
【図5】ドレーン装置の変形例を示す断面図である。
【図6】(a)、(b)は、ドレーン装置の変形例を示
す断面図である。
【図7】従来のドレーンホースの設置状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 屋外機 2 屋内機 3 ドレーンパン 4 ドレーンホース 5 冷媒管 10 ドレーン装置 11 天板 12 底面 13 隔壁 14 孔 15 プッシング 16 浮子保持部 20 水封部 21 排水路側水封部 21a 天井 21b 外側面 22 ドレーンホース挿入側水封部 30 排水路 40 連通部 41 円形開口部 42 リング状サポート部 50 ドレーンホース 50a 排出端 51 曲部分 52 コマ 53 排水孔 54 ストッパー 60 浮子 60a 下側半球面 70 通気孔 100 屋内機 110 冷却コイル 120 ドレーンパン 130 冷媒管 140 ファン 200 屋外機 300 U字型管 300a 管 300b 管 310 透孔部 320 排水路 330 連通部 331 リング状サポート部 340 浮子 400 キャップ 410 浮子 500 キャップ 510 浮子 A 封水 a 封水の高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機の冷房運転により発生する凝縮水
    をドレーンホースで排出するドレーン装置であって、 前記ドレーンホースに逆流防止機構を設けたことを特徴
    とするドレーン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドレーン装置において、 前記逆流防止機構が封水の逆止可能なトラップであるこ
    とを特徴とするドレーン装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドレーン装置において、 前記トラップは、 ドレーンホースの排出端側を封水中に挿入した水封部
    と、 前記水封部に連通する排水路と、 前記排水路に設けられた通気孔とを有し、 前記水封部と前記排水路との連通部に、前記水封部側が
    前記排水路側より負圧のときに前記連通部を塞ぐ締切手
    段が設けられていることを特徴とするドレーン装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のドレーン装置におい
    て、 前記締切手段は、 前記連通部に相対する前記排水路側に設けた浮子保持部
    内に、浮子を前記連通部側に移動可能に設け、前記水封
    部側が前記排水路側より負圧のときには前記浮子が前記
    連通部側に移動して連通部を塞ぐ手段であることを特徴
    とするドレーン装置。
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