JPH10299955A - 剛性プラスチックパイプおよびその移送方法 - Google Patents

剛性プラスチックパイプおよびその移送方法

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JPH10299955A
JPH10299955A JP9103393A JP10339397A JPH10299955A JP H10299955 A JPH10299955 A JP H10299955A JP 9103393 A JP9103393 A JP 9103393A JP 10339397 A JP10339397 A JP 10339397A JP H10299955 A JPH10299955 A JP H10299955A
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pipe
rigid plastic
plastic pipe
rigid
polyvinyl chloride
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Terunobu Iio
輝伸 飯尾
Hirokazu Kuzushita
弘和 葛下
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RYOSEI DENSETSU KK
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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OSAKA MEDIA POOTO KK
RYOSEI DENSETSU KK
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H75/00Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
    • B65H75/02Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
    • B65H75/34Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks specially adapted or mounted for storing and repeatedly paying-out and re-storing lengths of material provided for particular purposes, e.g. anchored hoses, power cables
    • B65H75/36Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks specially adapted or mounted for storing and repeatedly paying-out and re-storing lengths of material provided for particular purposes, e.g. anchored hoses, power cables without essentially involving the use of a core or former internal to a stored package of material, e.g. with stored material housed within casing or container, or intermittently engaging a plurality of supports as in sinuous or serpentine fashion
    • B65H75/362Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks specially adapted or mounted for storing and repeatedly paying-out and re-storing lengths of material provided for particular purposes, e.g. anchored hoses, power cables without essentially involving the use of a core or former internal to a stored package of material, e.g. with stored material housed within casing or container, or intermittently engaging a plurality of supports as in sinuous or serpentine fashion with stored material housed within a casing or container
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    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/33Hollow or hose-like material

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  • Winding Filamentary Materials (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックなどの通常の陸上移送手段による移
送が可能な長尺の剛性プラスチックパイプ並びにその移
送方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性
が、それぞれ20〜40mm、1〜3.5mm、および
3×106 〜3×107 kg・mm2 である長尺の剛性
プラスチックパイプ。および該剛性プラスチックパイプ
を該パイプ外径の40〜100倍の曲げ径にてドラムな
どに巻回して車両にて移送することを特徴とする剛性プ
ラスチックパイプの移送方法。 【効果】 ケーブルダクト内に押し込みによりサブダク
トを挿設するのにすこぶる有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛性プラスチック
パイプおよびその移送方法に関し、特にトラックなどの
通常の陸上移送手段により移送が可能な長尺の剛性プラ
スチックパイプおよびその移送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電気通信ケーブル、光ファイバ通
信ケーブル等の通信ケーブルや電力ケーブルの地下布設
用のパイプ、流体輸送用のパイプなどの長尺の各種剛性
パイプの需要が益々増大している。その一例を以下に紹
介する。図3は、電力ケーブルなどの地下ケーブルの布
設状況を概略的に示す側面断面図であり、図4は図3に
おけるX−X線に沿った断面図であり、図5は図4の一
部拡大図である。図3〜図5において、Gは舗装道路の
路面、Mは路面G上に設けられたマンホール、Sは各マ
ンホールの下に掘設された作業空間、Dはケーブルダク
ト、CはケーブルダクトD内に布設されて作業空間S内
で露出しているケーブル群である。図4に示すようにケ
ーブルダクトDは、9本のケーブル布設用のダクト(パ
イプ)からなる。9本のケーブルダクトのうち、従来よ
り、その8本D2〜D9が電力ケーブルの布設用に、残
る1本D1のみが通信ケーブルの布設用にそれぞれ使用
されてきている。9本の各ケーブル布設用ダクトは、地
中に埋設されていて作業空間Sの側壁において開口して
おり、各ケーブルダクト内に布設されたケーブルは、作
業空間S内で露出している。
【0003】さて近時における情報通信社会の到来によ
り、通信ケーブル特に光ファイバ通信ケーブルの急激な
増大により、我国の各地におけるケーブルダクトD内の
通信ケーブル専用布設用のケーブルダクトD1が、既に
通信ケーブルで満杯となっていて、その上で追加の通信
ケーブル布設需要が続発している。舗装道路の路面Gを
堀り起こしてケーブルダクトを増設することは、既布設
ケーブルダクトの量が甚大であるだけに工事費、工事期
間、工事による都市機能の麻痺などの観点から実際上不
可能である。そこで、図4における電力ケーブル布設用
の各ダクトD2〜D9内に空間が残存していることに着
目して、該空間を通信ケーブル布設用に利用することが
提案され、一部実施されるに至っている。図5は例えば
ダクトD7についてその様子を示すものであって、CT
は電力ケーブル布設用のケーブルダクト内に最もよく布
設されているCT1〜CT3の三芯からなる6kv電力
ケーブル(トリプレックス)であり、SDはダクトD7
の残存空間RS内に布設されたサブダクトである。サブ
ダクトSD内には、光ファイバ通信ケーブルOFCが布
設されている。
【0004】マンホールMの設置間隔、したがってケー
ブルダクトDの区間長は、通常30〜250mであり、
既設のかかる長尺のケーブルダクトD内にサブダクトS
Dを挿設する必要がある。その挿設作業は、各マンホー
ルMの下に設けた作業空間Sの側壁に開口する各ケーブ
ルダクトDの一端からサブダクトSDとなるパイプを押
し込むことによりなされる。なおパイプの挿設作業は、
予めケーブルダクトD内に挿通したガイドワイヤの先端
にサブダクトSDとなるパイプの一端を接続して、ガイ
ドワイヤの他端を牽引することによっても行える。しか
しこの方法では、牽引の際に比較的大きな牽引抵抗が生
じてもその抵抗に抗してパイプを強引に引き込むことが
しばしば行われ、この強引な引き込みによりケーブルダ
クトD内の既設の電力ケーブルCTに損傷を与える危険
性がある。これに対してパイプの押し込み方法では、押
し込み抵抗が生じるとその抵抗が僅かであっても押し込
みが困難となる。このためにかかる抵抗を感知すると、
強引な押し込みを行わずに押し込みの方向や角度を変更
するなどして既設の電力ケーブルCTに損傷を与えるこ
となく挿設が行われる。このために、押し込み方法が推
奨されている訳である。
【0005】パイプの押し込み方法は、上記した長所を
有する反面、柔軟なパイプでは逆に僅かな押し込み抵抗
によっても、例えば既設の電力ケーブルCTの表面やケ
ーブルダクトDの内壁面との接触抵抗によっても座屈し
て押し込みが不可となる。このために従来は剛性のプラ
スチックパイプ、特に硬質ポリ塩化ビニル製のパイプが
採用されている。しかしながら従来の剛性プラスチック
パイプは、サブダクトSD用としてはつぎに述べる重大
な欠点がある。
【0006】硬質ポリ塩化ビニルパイプなどの剛性プラ
スチックパイプは、すこぶる剛直であって曲げることが
できないとの理由から、従来の市販品はトラックなどの
通常の陸上移送手段による移送が可能な長さ、即ち4m
以下の短尺物に限られている。剛性プラスチックパイプ
の連続製造においてさえも、連続的に押出成形されるパ
イプを押出の直後に4m以下の短尺物に切断する方法が
採用されている。したがって、かかる短尺の硬質ポリ塩
化ビニルパイプを使用して例えば150mのケーブルダ
クトD内の全長に亘るサブダクトSDを形成するには、
1ケーブルダクト毎に37回のパイプ接続が必要となっ
て、多大の工事費と工事期間とを要する。加えて、パイ
プ接続の度に生じるパイプ表面の凹凸がパイプの円滑な
押し込みを阻害する問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明は、ト
ラックなどの通常の陸上移送手段による移送が可能な長
尺の剛性プラスチックパイプ並びにその移送方法を提供
することを目的とする。上記の課題を解決するために行
った本発明者らの研究から、剛性パイプのうちでも特定
の断面寸法と曲げ剛性を有すパイプであれば、交通局に
無届けで陸上移送が可能な範囲内の大型ドラムに巻回し
得ることが判明した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の新知見
に基づいて完成したものであって、つぎの特徴を有す
る。 (1) パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性が、それぞれ
20〜40mm、1〜3.5mm、および3×106
3×107 kg・mm2 であることを特徴とする剛性プ
ラスチックパイプ。 (2) 少なくとも30mの長尺である上記(1) 記載の剛性
プラスチックパイプ。 (3) パイプの曲げ剛性が5×106 〜2×107 kg・
mm2 であり、且つ破断伸びが少なくとも25%である
プラスチックにて構成されてなる上記(1) または(2) 記
載の剛性プラスチックパイプ。 (4) プラスチックが硬質ポリ塩化ビニルである上記(3)
記載の剛性プラスチックパイプ。 (5) ケーブルダクト内に設置されるサブダクト用である
上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の剛性プラスチックパ
イプ。 (6) 上記(1) 〜(5) のいずれかに記載の剛性プラスチッ
クパイプを該パイプ外径の40〜100倍の曲げ径にて
巻回して車両にて移送することを特徴とする剛性プラス
チックパイプの移送方法。 (7) 最外径が3m以下の巻回手段の内側巻回部上に巻回
される上記(6) 記載の剛性プラスチックパイプの移送方
法。
【0009】
【作用】パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性が、それ
ぞれ20〜40mm、1〜3.5mm、および3×10
6 〜3×107 kg・mm2 の範囲内にある剛性プラス
チックパイプは、前記した押し込みによるサブダクトの
形成が可能な程に十分な剛性を有し、しかも無届けで陸
上移送が可能な範囲内の大型ドラム、例えば最外径が2
〜3mものドラム、に巻回し得る。よって本発明の剛性
プラスチックパイプは、その数十〜数百mの長尺物をド
ラム巻きして陸上移送が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においてパイプの曲げ剛性
(kg・mm2 )は、つぎに示す方法により測定され
る。 〔パイプの曲げ剛性の測定方法〕支点間距離がL(m)
の二個の支点上に、長さ2Lに切断採取された被検パイ
プ片をその各両端からL/2の位置に支点が来るように
支点上に置き、被検パイプ片の中央即ち両端からLの距
離の位置に荷重F(kg)を負荷したときに生じる被検
パイプ片の撓み量δ(m)を測定する。その際、Lの大
きさは0.45m〜0.55mの範囲内とする。また被
検パイプ片の撓み量δについては、荷重Fが1kgから
10kg迄の1kg刻みの10荷重に対する各撓み量δ
を測定し、その平均値〔δ〕を算出する。また平均値
〔δ〕を生ぜしめ得る荷重〔F〕は、上記の10点のデ
ータを基に作成した荷重F−撓み量δの関係グラフから
内挿法により読み取る。しかしてパイプの曲げ剛性(E
I)は、下式にて算出される。 EI= L3 ×〔F〕/48〔δ〕
【0011】本発明の剛性プラスチックパイプは、その
断面寸法において内径(直径)が20〜40mm、肉厚
が1〜3.5mmであり、且つパイプの曲げ剛性が3×
10 6 〜3×107 kg・mm2 である。また、少なく
とも30m、特に少なくとも50mの長尺であることが
実用上から好ましい。パイプの内径、肉厚、および曲げ
剛性が小さいと、パイプの剛性が乏しくなって、例えば
前記した押し込みによるサブダクトの形成などに利用し
た際、押し込みが困難となる。一方、パイプの内径、肉
厚、および曲げ剛性が大きくなると、逆にパイプの剛性
が大きくなってドラム巻きが困難となり、無理にドラム
巻きするとパイプに亀裂が生じることがある。しかし
て、パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性が、それぞれ
25〜35mm、1.5〜3.0mm、および5×10
6 〜2×107 kg・mm2 の剛性プラスチックパイプ
が特に好ましい。なお本発明において、剛性プラスチッ
クパイプは、通常は断面が円形のものであるが、断面形
状が円形から多少ずれた楕円形や擬似楕円形のものであ
ってもよい。
【0012】剛性プラスチックパイプの形成材料に関し
ては特に制限はなく、種々の剛性プラスチックが使用対
象とされる。しかし破断面伸びが、少なくとも10%、
特に少なくとも25%のものが好ましい。かかる剛性プ
ラスチックを例示すると、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、アクリル系樹脂などの汎用剛性
プラスチック類、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアセタ
ール、ポリアミドイミド、ポリイミドなどのエンジニア
リングプラスチック類である。
【0013】一般的にプラスチックの剛性は、配合剤特
に充填剤や繊維類を配合することにより高めることがで
きる。剛性向上に効果的な充填剤を例示すると、タル
ク、クレー、カーボンブラック、シリカ、ガラス粉、マ
イカなどであり、繊維類を例示すると、セラミック繊
維、ロックウール、ガラス繊維、カーボン繊維、炭化珪
素やアルミナなどのウィスカ、ポリアミド繊維、アラミ
ド繊維などの無機または有機の繊維である。プラスチッ
ク単品では剛性が不十分であっても、上記の配合剤を配
合した組成物とすることにより本発明の剛性プラスチッ
クパイプの構成材料となし得るものもある。
【0014】本発明の剛性プラスチックパイプとして、
特に好ましいものは硬質ポリ塩化ビニル製のものであ
る。その場合の硬質ポリ塩化ビニルとしては、各種の硬
質ポリ塩化ビニル製品の製造に使用されているポリ塩化
ビニルと、その100重量部あたり上記した充填剤20
〜70重量部、特に30〜60重量部とからなる実質的
に可塑剤フリーのポリ塩化ビニル組成物であって、組成
物の破断面伸びが少なくとも25%、特に少なくとも3
5%のものである。
【0015】本発明の剛性プラスチックパイプは、該パ
イプ外径の40倍前後の曲げ径であれば容易に曲げるこ
とができる。したがって少なくともかかる曲げ径にて巻
回し得るドラムに巻回してドラムごとトラックなどの車
両に載せて移送することができる。パイプの曲げ径を大
きくするとパイプが一層曲げ易くなるが、その反面、高
価な大ドラムが必要となり、車両移送上も何かと不便と
なる。したがってパイプ外径の40〜100倍の曲げ径
にて、好ましくはパイプ外径の50〜80倍の曲げ径に
てドラムに巻回して車両にて移送することが好ましい。
さらに道路交通法上から無届け移送の可能な上限高さ
(3.8m)内に収まるように、トラックの平均荷台の
高さ(0.8m前後)を考慮して最外径が3m以下のド
ラムに巻回して移送することが推奨される。
【0016】本発明においては剛性プラスチックパイプ
は、ドラム、リールあるいはその他の適当な巻回手段に
巻回して移送し得る。例えば円筒状または円柱状の巻き
芯部の両端に円盤状の鍔を有する通常のドラムを使用
し、その巻き芯部の上に剛性プラスチックパイプを巻回
して移送してもよい。但し本発明の剛性プラスチックパ
イプは、巻回可能といえども巻回状態においては曲げに
基づく内部応力により極めて強い反発力を保持している
ので、ドラム巻きの状態においては勿論、ドラムからパ
イプを取り出す際にもこの強い反発力による事故の可能
性に注意が必要である。これに対して以下に図面にて説
明する巻回手段の一例たる内巻用ドラムを使用すると、
上記の通常のドラムに特有の問題が解消する。
【0017】図1は、剛性プラスチックパイプの巻回途
上にある内巻用ドラムAの正面図であり、図2は図1の
側面図である。図1および図2において、1はパイプ巻
回部、2は内枠、3はパイプ巻回部1と内枠2とを同心
円状に固定結合する短尺連結部、4はパイプ巻回部1と
内枠2とを同心円状に固定結合すると共に、回転軸8を
支持する長尺連結部、5は基板、6は回転軸8を支持す
る支持部材、7は支持部材6を支持する支柱、Pは剛性
プラスチックパイプである。パイプ巻回部1は、一対の
リング体11、11’とリング体11、11’同士を連
結する合計8本の横棒12(図2ではそのうちの5本を
図示する)とからなる。各横棒12は、リング体11、
11’および短尺連結部3または長尺連結部4と溶接さ
れている。パイプ巻回部1は、実質的に該8本の横棒1
2の存在にてパイプの巻回が可能となっており、剛性プ
ラスチックパイプPは、後記する方法にて横棒12の内
側に巻回されている。内枠2は、それぞれ一対のリング
体21、21’(但し21’は、図1では21に重なっ
て存在する)とからなる。回転軸8は、二本の長尺連結
部4同士の交差点に形成された円盤状の軸受板41と支
持部材6とにより支持されており、内巻用ドラムAは該
回転軸8の回りに回転自在となっている。なお、長尺連
結部4は、リング体11’〜21’が存在する側には存
在しない。
【0018】押出機(図示せず)から連続的に押出成形
された剛性プラスチックパイプPは、該パイプPのライ
ン速度に同調して回転する内巻用ドラムAのパイプ巻回
部1の内側に図2に示すように整列巻きされる。その
際、整列巻きされた初段のパイプPの上に必要に応じて
2段、3段、・・・・と重ね段巻きすることも可能であ
る。この重ね段巻きにより、400〜800m程度の超
長尺の剛性プラスチックパイプPの巻回が可能となる。
【0019】内巻きされた剛性プラスチックパイプP
は、曲げにより生じた内部応力を緩和せんとして直線状
となるように反発しようとする。この反発力は、剛性プ
ラスチックパイプP自体を常にパイプ巻回部1の内側に
押しつける方向に作用するので、換言すると、一旦巻回
されると常に巻回状態を保持する方向に作用するので、
パイプのばらけ現象を惹起することなくすこぶる容易に
且つ安定的に剛性プラスチックパイプPを巻回すること
ができる。また必要長を巻回した後においては、パイプ
Pの巻回終端をフリーにしたままで内巻用ドラムAと共
に移送することができ、さらにパイプ布設の工事現場に
おいて、巻回されている剛性プラスチックパイプPの必
要長を大きな力を要することなく且つ直線状に戻らんと
する反発力に基づく巻回状態の崩壊の心配もなく、ドラ
ムAから容易に取り出すこともできる。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を一
層詳細に説明する。
【0021】実施例1 理研ビニル社製のポリ塩化ビニル組成物ペレット(商品
名:KDV9982Y、破断伸び:150%)を、押出
成形し水冷して内径26.9mm、外径30.85mm
(肉厚:1.98mm)の硬質ポリ塩化ビニルパイプを
連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は5.23×10
6 kg・mm2 であった。
【0022】実施例2 クレハ化学社製のポリ塩化ビニル組成物ペレット(商品
名:アステロンCAL222、破断伸び:40%)を、
押出成形し水冷して内径27.25mm、外径30.9
5(肉厚:1.85mm)の硬質ポリ塩化ビニルパイプ
を連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は1.23×1
7 kg・mm2 であった。
【0023】実施例3 クレハ化学社製のポリ塩化ビニル組成物ペレット(商品
名:アステロンCAL222、破断伸び:40%)を、
押出成形し水冷して内径31.90mm、外径37.8
5(肉厚:2.98mm)の硬質ポリ塩化ビニルパイプ
を連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は2.9×10
7 kg・mm2 であった。
【0024】実施例4 クレハ化学社製のポリ塩化ビニル組成物ペレット(商品
名:アステロンCAL222、破断伸び:40%)を、
押出成形し水冷して内径27.55mm、外径31.9
5(肉厚:2.20mm)の硬質ポリ塩化ビニルパイプ
を連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は1.4×10
7 kg・mm2 であった。
【0025】比較例1 クレハ化学社製のポリ塩化ビニル組成物ペレット(商品
名:アステロンCAL273、破断伸び:20%)を、
押出成形し水冷して内径32.00mm、外径36.1
0(肉厚:2.05mm)の硬質ポリ塩化ビニルパイプ
を連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は3.1×10
7 kg・mm2 であった。
【0026】比較例2 理研ビニル社製の軟質ポリ塩化ビニル組成物ペレット
(商品名:PTD7298S、破断伸び:250%)
を、押出成形し水冷して内径25.0mm、外径27.
8mm(肉厚:1.4mm)の軟質硬質ポリ塩化ビニル
パイプを連続的製造した。該パイプの曲げ剛性は2.8
×106 kg・mm2 であった。
【0027】実施例5〜8 実施例1〜4の各硬質ポリ塩化ビニルパイプを連続製造
している際、図1、図2に示す内巻用ドラムのパイプ巻
回部の内側に4段巻きした。なお該パイプ巻回部の内側
の径は2.5mであって、パイプは連続的に円滑に巻回
できた。なお硬質ポリ塩化ビニルパイプの巻回条長は約
400mであった。
【0028】比較例3〜4 比較例1〜2の各ポリ塩化ビニルパイプを連続製造して
いる際、実施例5〜8と同じ内巻用ドラムに同様に巻回
した。パイプの曲げ剛性の小さい比較例2の軟質ポリ塩
化ビニルパイプを対象とした比較例4ではパイプは連続
的に円滑に巻回できたが、パイプの曲げ剛性が過大な比
較例1の硬質ポリ塩化ビニルパイプを対象とした比較例
3ではパイプの巻回時にパイプに部分的に折れが生じ
た。
【0029】実施例5〜8および比較例3〜4により得
られた各パイプを巻回した内巻用ドラムを荷台高さ0.
8mのトラックに搭載して50km移送し、ついで下記
の方法にて各硬質ポリ塩化ビニルパイプの異常の有無お
よびケーブルダクトへの押し込み性を調べた。この結
果、実施例5〜8および比較例4においては、各硬質ポ
リ塩化ビニルパイプに何等の異常は無かったが、比較例
3においてはパイプ製造中におけるドラム巻き取りの際
に生じた部分的折れが再確認された。一方、実施例5〜
8から得た各硬質ポリ塩化ビニルパイプは、150mの
ケーブルダクトへの押し込みが容易に達成されたが、比
較例4から得た軟質ポリ塩化ビニルパイプは、座屈が生
じて20m以上の押し込みは不可であった。
【0030】〔硬質ポリ塩化ビニルパイプの異常有無の
検査方法〕内巻用ドラムからパイプを取り出しつつ、そ
の全表面でのひび割れの有無を肉眼で調べる。 〔ケーブルダクトへの押し込み性〕既設の電力ケーブル
(6kV−CVT:325mm2 、高さ約85mm)を
有する内径125mmの直線状の電線管を対象とし、そ
の間隙に該管の一端からパイプを押し込む。
【0031】
【発明の効果】従来の4mの短尺剛性プラスチックパイ
プを使用して、150mのケーブルダクト内に押し込み
によりサブダクトを挿設するには、パイプの接続に要す
る時間並びにパイプ接続部の凹凸に起因する押し込みの
困難性とが相まって、一ケーブルダクトあたり平均約4
0時間もの長時間を要していた。これに対して本発明か
らは150mあるいはそれ以上の長尺剛性プラスチック
パイプが得られ、それを使用するとパイプの接続が不要
で且つパイプがその全長にわたり表面が平滑なために押
し込みがすこぶる容易であり、この結果、僅か平均約3
0分で完了する。したがって、今後益々増大が予想され
る光ファイバ通信ケーブルの需要に比例して増大するで
あろうサブダクト挿設の需要を考慮すると、本発明の効
果は工業的に絶大である。なお、本発明の剛性プラスチ
ックパイプは、サブダクト以外の種々の用途にもすこぶ
る有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】剛性プラスチックパイプの巻回途上にある内巻
用ドラムの正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】地下ケーブルの布設状況を概略的に示す側面断
面図である。
【図4】図3におけるX−X線に沿った断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【符号の説明】 A 内巻用ドラム 1 パイプ巻回部 2 内枠 5 基板 8 回転軸 12 パイプ巻回部の横棒 P 剛性プラスチックパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛下 弘和 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性
    が、それぞれ20〜40mm、1〜3.5mm、および
    3×106 〜3×107 kg・mm2 であることを特徴
    とする剛性プラスチックパイプ。
  2. 【請求項2】 少なくとも30mの長尺である請求項1
    記載の剛性プラスチックパイプ。
  3. 【請求項3】 パイプの曲げ剛性が5×106 〜2×1
    7 kg・mm2 であり、且つ破断伸びが少なくとも2
    5%であるプラスチックにて構成されてなる請求項1ま
    たは2記載の剛性プラスチックパイプ。
  4. 【請求項4】 プラスチックが硬質ポリ塩化ビニルであ
    る請求項3記載の剛性プラスチックパイプ。
  5. 【請求項5】 ケーブルダクト内に設置されるサブダク
    ト用である請求項1〜4のいずれかに記載の剛性プラス
    チックパイプ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の剛性プ
    ラスチックパイプを該パイプ外径の40〜100倍の曲
    げ径にて巻回して車両にて移送することを特徴とする剛
    性プラスチックパイプの移送方法。
  7. 【請求項7】 最外径が3m以下の巻回手段の内側巻回
    部上に巻回される請求項6記載の剛性プラスチックパイ
    プの移送方法。
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