JPH10299647A - 潤滑機構付き圧縮機 - Google Patents

潤滑機構付き圧縮機

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JPH10299647A
JPH10299647A JP9104653A JP10465397A JPH10299647A JP H10299647 A JPH10299647 A JP H10299647A JP 9104653 A JP9104653 A JP 9104653A JP 10465397 A JP10465397 A JP 10465397A JP H10299647 A JPH10299647 A JP H10299647A
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oil
crank chamber
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    • F16N7/30Arrangements for supplying oil or unspecified lubricant from a stationary reservoir or the equivalent in or on the machine or member to be lubricated the oil being fed or carried along by another fluid
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機種に制約されず、運転状態に拘らず簡単な
構成で各摺動部に対する潤滑油による充分な潤滑化を計
り得る潤滑機構付き圧縮機を提供すること。 【解決手段】 この圧縮機は、クランク室10の所定箇
所と吐出室33との間をシリンダブロック2において連
通させた連通路51と、連通路51途中に連通路51を
塞いで固定装備されると共に、吐出室33からの冷媒ガ
スを媒介してクランク室10内へ噴霧するノズル52
と、停留オイル54の停留底近傍と連通路51における
ノズル52の噴霧口近傍との間をシリンダブロック2に
おいて連通させて停留オイル54を噴霧口近傍へ導くオ
イル導入路53a,53bとを有する。ここでの所定箇
所は、クランク室10内に装備される潤滑を要する部位
(各摺動部)に対する停留オイル54の噴霧(オイルミ
スト54´)を略均一化させる位置となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として斜板式又
は片斜板式(固定容量又は可変容量)の車両空調用圧縮
機であって、詳しくは運転状態にあって低圧なクランク
室と高圧な吐出室又は中間圧な中間圧室との間を連通さ
せた連通路内でクランク室に停留された停留オイルを吸
い上げてクランク室内へと霧状に噴出させる潤滑機構付
き圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両空調用圧縮機として
は、例えば図5に示されるような構成の特開平5−10
256号公報に開示された容量可変型揺動板式圧縮機が
挙げられる。
【0003】この容量可変型揺動板式圧縮機において、
ケーシング1は、略筒状で一端部にシリンダブロック2
を一体に有するケーシング本体3と、このケーシング本
体3の他端開口部を閉塞する略円盤状のフロントエンド
プレート4とから成る。シリンダブロック2及びフロン
トエンドプレート4にそれぞれ形成された貫通孔5,6
には、ベアリング7,8によって回転可能に支持された
主軸9が挿通されている。又、シリンダブロック2とフ
ロントエンドプレート4との間に構成されるクランク室
10内には、主軸9に取付けられたロータ11が配置さ
れている。
【0004】ロータ11には、ヒンジ機構12を介して
斜板13が取付けられている。斜板13の内壁面14
は、主軸9に当接して摺動可能となっている。斜板13
は、ヒンジ機構12によって主軸9に対する傾斜角が変
化するようになっている。又、斜板13には、球連結に
よって複数のピストンロッド15が連結された揺動板1
6がベアリング17及びベアリング18を介して装着さ
れている。斜板13の中央ボス部20には、斜板13と
共に回転運動をするリング状のバランスリング21が装
着されており、揺動板16はこれらの斜板13とバラン
スリング21との間に挟持されている。シリンダブロッ
ク2には、主軸9を取り囲むようにして、複数のシリン
ダ22が所定の間隔を置いて設けられている。ピストン
ロッド15は、シリンダ22内に配置されたピストン2
3に球連結されている。更に、クランク室10内には、
主軸9と平行なガイド棒24が配置されており、このガ
イド棒24は、一端をシリンダブロック2に、他端をフ
ロントエンドプレート4に、それぞれ回動可能に支持さ
れている。ガイド棒24は、揺動板16の挟持部25に
よって挟持され、これによって揺動板16は回転(自
転)を阻止され、揺動運動のみを行う。
【0005】一方、ケーシング1の端面には、弁板30
を介してシリンダヘッド31が配設されており、シリン
ダヘッド31には吸入室32及び吐出室33が、それぞ
れ形成されている。弁板30には、吸入口34及び吐出
口35がそれぞれ形成されている。又、シリンダブロッ
ク2の中央部には、クランク室10と吸入室32との間
の連通制御を行う制御弁40が備えられている。
【0006】ところで、こうした容量可変型揺動板式圧
縮機においては、通常低圧条件下におかれるクランク室
10内には液状又はミスト(霧)状の潤滑油が充填さ
れ、この潤滑油を充満させることによって各摺動部の機
械的動作の円滑化を計るようになっている。
【0007】具体的に云えば、既存の圧縮機では、潤滑
油をブローバイガスとしてクランク室10内に取り込ま
れるリターンガス中のミストオイルによって自然潤滑さ
せたり、或いは潤滑油を潤滑させるための潤滑機構を備
えた潤滑機構付き圧縮機として、例えばクランク室10
内に停留させた停留オイルを往復動部等を設けて跳ねか
けて潤滑させる形態のものや、ポンプを使用してクラン
ク室10内に停留させた停留オイルを主軸9の中央部に
形成した潤滑油路を通して各摺動部へ配送して潤滑させ
る形態のものが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、既存
の圧縮機において、潤滑油をブローバイガスとしてクラ
ンク室内に取り込まれるリターンガス中のミストオイル
によって自然潤滑させる形態の場合、ブローバイガスの
流量が少ない条件下では各摺動部に対して潤滑不足とな
って円滑化を充分に計り得ないという問題がある。
【0009】又、クランク室内に停留させた停留オイル
を往復動部等を設けて跳ねかけて潤滑させる形態の場合
には、停留オイルの跳ねかけ方向が偶発的となるため、
各摺動部の任意な部位の潤滑性を向上させることが困難
になる。
【0010】更に、これらの手法の場合、圧縮機の高速
運転時に遠心力及び液体粘性によってブローバイガスや
クランク室の停留オイルがクランク室外周に集中するた
め、各摺動部のうちの潤滑を要する中心部の摺動機構や
ベアリング転走面等が潤滑不足となって円滑化を充分に
計り得なくなってしまう。
【0011】一方、ポンプを使用してクランク室内に停
留させた停留オイルを主軸の潤滑油路を通して各摺動部
へ配送して潤滑させる形態の場合、各摺動部のうちの主
軸に近接した部位に関しては有効に潤滑できるが、主軸
からその径方向に離れた部位に関しては充分に停留オイ
ルを供給できないため、潤滑不足となって円滑化を充分
に計り得ないという問題がある。又、この形態の場合、
圧縮機のタイプ(機種)によっては主軸に潤滑油路を形
成するのが困難なために適用し難い場合があったり、或
いはポンプを別途に要するために部品点数が多くなって
コスト高を招き易いという問題もある。
【0012】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、機種によって制約
されること無く、しかも運転状態に拘らず簡単な構成で
各摺動部に対する潤滑油による充分な潤滑化を計り得る
潤滑機構付き圧縮機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、運転状
態にあって停留オイルが充填された低圧なクランク室
と、高圧な吐出室又は該クランク室及び該吐出室間に設
けられた中間圧な中間圧室とを有する車両空調用圧縮機
において、クランク室の所定箇所と吐出室又は中間圧室
との間を連通させた連通路と、連通路途中に該連通路を
塞いで固定装備されると共に、吐出室又は中間圧室から
の冷媒ガスを媒介してクランク室内へ噴霧する媒介噴霧
体と、停留オイルの停留底近傍と連通路における媒介噴
霧体の噴霧口近傍との間を連通させて該停留オイルを該
噴霧口近傍へ導くオイル導入路とを有し、所定箇所は、
クランク室内に装備される潤滑を要する部位に対する停
留オイルの噴霧を略均一化させる位置である潤滑機構付
き圧縮機が得られる。
【0014】又、本発明によれば、運転状態にあって停
留オイルが充填された低圧なクランク室と、高圧な吐出
室又は該クランク室及び該吐出室間に設けられた中間圧
な中間圧室とを有する車両空調用圧縮機において、クラ
ンク室の所定箇所と吐出室又は中間圧室との間を異なる
径で連通させた連通路と、停留オイルの停留底近傍と連
通路におけるクランク室近傍との間を連通させて該停留
オイルを該クランク室近傍へ導くオイル導入路とを有
し、連通路におけるオイル導入路に連通される部分を含
むクランク室側寄り部分は、他部よりも径方向における
断面積が小さくて吐出室又は中間圧室からの冷媒ガスの
圧力によりオイル導入路から導かれた停留オイルをクラ
ンク室内へ噴霧するベンチュリー管として働くもので、
所定箇所は、クランク室内に装備される潤滑を要する部
位に対する停留オイルの噴霧を略均一化させる位置であ
る潤滑機構付き圧縮機が得られる。
【0015】更に、本発明によれば、上記何れかの潤滑
機構付き圧縮機において、クランク室と運転状態にあっ
て吐出室近傍に設けられる低圧な吸入室又はクランク室
圧と吸入圧との中間に減圧された中間圧室との間を連通
させて冷媒ガスを該吸入室又は該中間圧室へ戻すための
冷媒ガス用連通路を有する潤滑機構付き圧縮機が得られ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の潤
滑機構付き圧縮機について、図面を参照して詳細に説明
する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係る潤滑機構
付き圧縮機(容量可変型揺動板式圧縮機)の基本構成を
示したもので、同図(a)は一部を断面にした全体的な
側面断面図に関するもの,同図(b)はその要部構成の
部分断面図に関するものである。但し、この潤滑機構付
き圧縮機の場合も、基本構成は図5に示した従来の容量
可変型揺動板式圧縮機と同じであるので、同じ構成部分
には同一な参照符号を付して説明を簡略し、相違する部
分を中心にして説明する。
【0018】この潤滑機構付き圧縮機では、クランク室
10の所定箇所と吐出室33との間をシリンダブロック
2において連通させた連通路51が設けられ、この連通
路51の途中に連通路51を塞いでノズル52が固定装
備されている。又、クランク室10内の停留オイル54
の停留底近傍と連通路51におけるノズル52の噴霧口
近傍との間をシリンダブロック2において連通させて停
留オイル54を噴霧口近傍へ導くためのオイル導入路5
3a,53bが設けられている。
【0019】このうち、ノズル52は小孔52aを有
し、運転状態で高圧な吐出室33からの冷媒ガスを小孔
52aにより媒介して低圧なクランク室10内へ噴霧す
る媒介噴霧体となっている。オイル導入路53aは停留
オイル54の停留底近傍より主軸9と平行に延びると共
に、主軸9とは垂直に延びて一端側が連通路51におけ
るノズル52の噴霧口近傍に連通するオイル導入路53
bの他端側と連通している。連通路51の一端側となる
クランク室10の所定箇所は、クランク室10内に装備
される潤滑を要する部位(各摺動部)に対する停留オイ
ル54の噴霧を略均一化させる位置であれば良い。
【0020】例えば図2はオイル噴霧の適例を説明する
ために示したもので、同図(a)はその要部構成を一部
破断した図に関するもの,同図(b)はその拡大図に関
するものである。ここでは、噴霧されたオイルミスト5
4´がバランスリング21と揺動板16との摺動面Mに
向けられる場合を示しているが、こうした場合には図2
(b)に示されるように、バランスリング21に潤滑孔
21aを設け、オイルミスト54´が潤滑孔21aを通
して摺動面Mに浸入されることによって、摺動面Mを潤
滑するようにすれば良い。
【0021】この潤滑機構付き圧縮機の場合、運転状態
で連通路51の他端側となる高圧な吐出室33からの冷
媒ガスがノズル52によって吸入され、連通路51の一
端側のクランク室10の所定箇所から低圧なクランク室
10内へ噴霧されるが、このとき低圧なクランク室10
内の停留オイル54がベンチュリー効果によってオイル
導入路53a,53bを介して連通路51におけるノズ
ル52の噴霧口近傍に供給されるため、この供給された
停留オイル54がノズル52によって噴霧される冷媒ガ
スの圧力によりミストオイル54´となってクランク室
10内へ噴出される。ミストオイル54´の噴出口は、
上述したクランク室10の所定箇所であって、クランク
室10内の潤滑を要する各摺動部に対する停留オイル5
4の噴霧を略均一化させる位置であるため、各摺動部に
対する潤滑油による充分な潤滑化が運転状態に拘らず計
り得るものとなる。
【0022】図3は、本発明の他の実施例に係る潤滑機
構付き圧縮機(容量可変型揺動板式圧縮機)の要部構成
を示した部分断面図である。
【0023】この潤滑機構付き圧縮機では、先の一実施
例のものと比べ、潤滑機構において媒介噴霧体としての
ノズル52を用いること無く、クランク室10の所定箇
所と吐出室33との間をシリンダブロック2において異
なる径で連通させた2つの部位から成る連通路51a,
51bとして形状変更した点が相違している。
【0024】即ち、ここでは吐出室33側に位置される
連通路51aの径方向における断面積がクランク室10
側に位置される連通路51bの径方向における断面積よ
りもずっと大きくなっており、連通路51bがオイル導
入路53bに連通される部分を含んでいる。これによ
り、連通路51bは連通路51aを介して吐出室33か
らの冷媒ガスの圧力によりオイル導入路53bから導か
れた停留オイル54をクランク室10内へ噴霧するベン
チュリー管として働くようになっている。又、ここでも
連通路51bの一端側となるクランク室10の所定箇所
は、クランク室10内に装備される潤滑を要する部位
(各摺動部)に対する停留オイル54の噴霧を略均一化
させる位置となっている。
【0025】従って、この潤滑機構付き圧縮機の場合
も、運転状態で連通路51aの他端側となる高圧な吐出
室33からの冷媒ガスが連通路51bに吸入され、連通
路51b一の端側のクランク室10の所定箇所から低圧
なクランク室10内へ噴霧され際、低圧なクランク室1
0内の停留オイル54がベンチュリー効果によってオイ
ル導入路53a,53bを介して連通路51bに供給さ
れるため、この供給された停留オイル54が冷媒ガスの
圧力によりミストオイル54´となってクランク室10
内へ噴出される。この結果、各摺動部に対する潤滑油に
よる充分な潤滑化が運転状態に拘らず計り得るものとな
る。
【0026】尚、上述した各実施例では何れも連通路5
1や連通路51a,51bがクランク室10の所定箇所
と吐出室33との間を連通させた構成として説明した
が、クランク室10及び吐出室33間にクランク室圧と
吸入圧との中間に減圧された中間圧な中間圧室(図示せ
ず)が設けられた場合には連通路51や連通路51a,
51bをクランク室10の所定箇所と中間圧室との間を
連通させた構成としても良い。因みに、何れも構成とし
た場合も潤滑機構の潤滑化を一層安定して円滑化させる
ためには、クランク室10と運転状態にあって吐出室3
3近傍に設けられる低圧な吸入室32又は中間圧室との
間を連通させて冷媒ガスを吸入室33又は中間圧室へ戻
すための冷媒ガス用連通路(図示せず)を設けること
(但し、容量制御型圧縮機でクランク室圧逃がし側制御
式構造を採用したものではこの冷媒ガス用連通路を必要
としない)が好ましい。
【0027】又、実施例の潤滑機構付き圧縮機は、容量
可変型揺動板式として説明したが、本発明の潤滑機構は
他のタイプの斜板式又は片斜板式(固定容量又は可変容
量)の車両空調用圧縮機にも適用可能である。例えば図
4は、本発明の別の実施例に係る潤滑機構付き圧縮機
(容量可変型片斜板式圧縮機)の基本構成を一部を断面
にして示した全体的な側面断面図であるが、ここでは図
1に示した圧縮機(容量可変型揺動板式圧縮機)の場合
と同様な潤滑機構を設けることによって、斜板13及び
ピストン23周間の摺動部位をオイルミスト54´で噴
霧して潤滑するようになっている。
【0028】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の潤滑機構付
き圧縮機によれば、機種によって制約されること無く、
しかも運転状態に拘らず簡単な構成で潤滑を要する部位
(各摺動部)に対する潤滑油による充分な潤滑化を計り
得るようになるので、潤滑性が向上して圧縮機本体の耐
久性が改善され、潤滑不足が要因して生じるノイズの発
生も低減化されるようになる。又、この潤滑機構には特
別な駆動部や外部動力を必要としないため、潤滑機構に
よる新たなノイズの発生の問題も無く、比較的安価で効
率良く潤滑性の向上が具現されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る潤滑機構付き圧縮機
(容量可変型揺動板式圧縮機)の基本構成を示したもの
で、(a)は一部を断面にした全体的な側面断面図に関
するもの,(b)はその要部構成の部分断面図に関する
ものである。
【図2】図1に示す潤滑機構付き圧縮機(容量可変型揺
動板式圧縮機)におけるオイル噴霧の適例を説明するた
めに示したもので、(a)はその要部構成を一部破断し
た図に関するもの,(b)はその拡大図に関するもので
ある。
【図3】本発明の他の実施例に係る潤滑機構付き圧縮機
(容量可変型揺動板式圧縮機)の要部構成を示した部分
断面図である。
【図4】本発明の別の実施例に係る潤滑機構付き圧縮機
(容量可変型片斜板式圧縮機)の基本構成を一部を断面
にして示した全体的な側面断面図である。
【図5】従来の圧縮機として容量可変型揺動板式圧縮機
の基本構成を示した側面断面図である。
【符号の説明】 1 ケーシング 2 シリンダブロック 3 ケーシング本体 4 フロントエンドプレート 5,6 貫通孔 7,8 ベアリング 9 主軸 10 クランク室 11 ロータ 12 ヒンジ機構 13 斜板 15 ピストンロッド 16 揺動板 22 シリンダ 23 ピストン 24 ガイド棒 25 挟持部 30 弁板 31 シリンダヘッド 32 吸入室 33 吐出室 34 吸入口 35 吐出口 40 制御弁 51,51a,51b 連通路 52 ノズル 52a 小孔 53a,53b オイル導入路 54 停留オイル 54´ オイルミスト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転状態にあって停留オイルが充填され
    た低圧なクランク室と、高圧な吐出室又は該クランク室
    及び該吐出室間に設けられた中間圧な中間圧室とを有す
    る車両空調用圧縮機において、前記クランク室の所定箇
    所と前記吐出室又は前記中間圧室との間を連通させた連
    通路と、前記連通路途中に該連通路を塞いで固定装備さ
    れると共に、前記吐出室又は前記中間圧室からの冷媒ガ
    スを媒介して前記クランク室内へ噴霧する媒介噴霧体
    と、前記停留オイルの停留底近傍と前記連通路における
    前記媒介噴霧体の噴霧口近傍との間を連通させて該停留
    オイルを該噴霧口近傍へ導くオイル導入路とを有し、前
    記所定箇所は、前記クランク室内に装備される潤滑を要
    する部位に対する前記停留オイルの噴霧を略均一化させ
    る位置であることを特徴とする潤滑機構付き圧縮機。
  2. 【請求項2】 運転状態にあって停留オイルが充填され
    た低圧なクランク室と、高圧な吐出室又は該クランク室
    及び該吐出室間に設けられた中間圧な中間圧室とを有す
    る車両空調用圧縮機において、前記クランク室の所定箇
    所と前記吐出室又は前記中間圧室との間を異なる径で連
    通させた連通路と、前記停留オイルの停留底近傍と前記
    連通路における前記クランク室近傍との間を連通させて
    該停留オイルを該クランク室近傍へ導くオイル導入路と
    を有し、前記連通路における前記オイル導入路に連通さ
    れる部分を含む前記クランク室側寄り部分は、他部より
    も径方向における断面積が小さくて前記吐出室又は前記
    中間圧室からの冷媒ガスの圧力により前記オイル導入路
    から導かれた前記停留オイルを前記クランク室内へ噴霧
    するベンチュリー管として働くもので、前記所定箇所
    は、前記クランク室内に装備される潤滑を要する部位に
    対する前記停留オイルの噴霧を略均一化させる位置であ
    ることを特徴とする潤滑機構付き圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の潤滑機構付き圧縮
    機において、前記クランク室と運転状態にあって前記吐
    出室近傍に設けられる低圧な吸入室又はクランク室圧と
    吸入圧との中間に減圧された中間圧室との間を連通させ
    て前記冷媒ガスを該吸入室又は該中間圧室へ戻すための
    冷媒ガス用連通路を有することを特徴とする潤滑機構付
    き圧縮機。
JP10465397A 1997-04-22 1997-04-22 潤滑機構付き圧縮機 Expired - Fee Related JP3556430B2 (ja)

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