JPH10298963A - 固定式バ−スクリ−ン用粗目ネット - Google Patents
固定式バ−スクリ−ン用粗目ネットInfo
- Publication number
- JPH10298963A JPH10298963A JP9118763A JP11876397A JPH10298963A JP H10298963 A JPH10298963 A JP H10298963A JP 9118763 A JP9118763 A JP 9118763A JP 11876397 A JP11876397 A JP 11876397A JP H10298963 A JPH10298963 A JP H10298963A
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- Japan
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- bar screen
- fixed bar
- coarse net
- net
- garbage
- Prior art date
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電所用取水路における巨大塵芥を除く。
【解決手段】 取水路1に固定式バ−スクリ−ン2と、
その下流側に塵芥排出手段をもつスクリ−ン3とを設
け、この固定式バ−スクリ−ン2の前面に巨大塵芥を捕
捉する粗目ネット6を吊下して張付け、粗目ネット6の
上辺をそのままにして下辺をクレ−ンによって吊上げて
巨大塵芥を除去する。
その下流側に塵芥排出手段をもつスクリ−ン3とを設
け、この固定式バ−スクリ−ン2の前面に巨大塵芥を捕
捉する粗目ネット6を吊下して張付け、粗目ネット6の
上辺をそのままにして下辺をクレ−ンによって吊上げて
巨大塵芥を除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定式バ−スクリ
−ン用粗目ネットに関するものである。
−ン用粗目ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国の火力・原子力発電所の復水器用
冷却水は海水に依っており、したがって海水中の塵芥
や、小魚またはクラゲ等の海生物(以下、塵芥という)
を有効に除去し、冷却用循環水ポンプの羽根車の破損や
復水器細管の閉塞を防止している。そのため通常、図9
に示す如く複数段の除塵設備を設置している。
冷却水は海水に依っており、したがって海水中の塵芥
や、小魚またはクラゲ等の海生物(以下、塵芥という)
を有効に除去し、冷却用循環水ポンプの羽根車の破損や
復水器細管の閉塞を防止している。そのため通常、図9
に示す如く複数段の除塵設備を設置している。
【0003】図9において、取水路1には最上流側に固
定式バ−スクリ−ン2(スクリ−ン面が固定されてい
て、平鋼(フラットバ−)を略一定間隔(バ−ピッチ1
00〜150mm)に並べ、格子形にし、かつ、塵芥排
出手段を備えない縦形固定式バ−スクリ−ンをいい、海
水中の材木、古タイヤ等の大型の塵芥を除去するもの
で、本明細書では、固定式バ−スクリ−ンと略称するこ
ともある)が設置され、次いで、レ−キ付バ−スクリ−
ンまたはバ−回転式スクリ−ン3(自動式バ−スクリ−
ンともいい、前記固定式バ−スクリ−ンと区別されてい
る。バ−ピッチは44〜75mmのもの)が設置され、
更に、トラベリングスクリ−ン3Aが設置されて、これ
らで除塵設備を構成している。
定式バ−スクリ−ン2(スクリ−ン面が固定されてい
て、平鋼(フラットバ−)を略一定間隔(バ−ピッチ1
00〜150mm)に並べ、格子形にし、かつ、塵芥排
出手段を備えない縦形固定式バ−スクリ−ンをいい、海
水中の材木、古タイヤ等の大型の塵芥を除去するもの
で、本明細書では、固定式バ−スクリ−ンと略称するこ
ともある)が設置され、次いで、レ−キ付バ−スクリ−
ンまたはバ−回転式スクリ−ン3(自動式バ−スクリ−
ンともいい、前記固定式バ−スクリ−ンと区別されてい
る。バ−ピッチは44〜75mmのもの)が設置され、
更に、トラベリングスクリ−ン3Aが設置されて、これ
らで除塵設備を構成している。
【0004】したがって、固定式バ−スクリ−ン2は、
その上流面で阻止された塵芥を排出する手段を備えてい
ない点で、レ−キ付バ−スクリ−ン3やトラベリングス
クリ−ン3Aと異なっている。
その上流面で阻止された塵芥を排出する手段を備えてい
ない点で、レ−キ付バ−スクリ−ン3やトラベリングス
クリ−ン3Aと異なっている。
【0005】そのため、かかる固定式バ−スクリ−ン2
では、海水中の材木や古タイヤ等の大型の塵芥を阻止し
ても、排出する手段がないことから、溜まった塵芥は運
転時間の増大と共に増加し、更に溜まった大型の塵芥に
よって小片の塵芥の流れも阻止され、ひいては、当然ス
クリ−ンの目詰まりによる水位差も拡大する。この水位
差の拡大は、除塵設備における電力消費の増加を招くの
みならず、固定式バ−スクリ−ン2を破壊させることと
なるので、通常、年に1〜2回、或いは台風襲来後の大
量塵芥流入時に、これらの溜まった塵芥を取除く必要が
ある。そこで従来では、これらの溜まった塵芥を潜水夫
によって除去していた。
では、海水中の材木や古タイヤ等の大型の塵芥を阻止し
ても、排出する手段がないことから、溜まった塵芥は運
転時間の増大と共に増加し、更に溜まった大型の塵芥に
よって小片の塵芥の流れも阻止され、ひいては、当然ス
クリ−ンの目詰まりによる水位差も拡大する。この水位
差の拡大は、除塵設備における電力消費の増加を招くの
みならず、固定式バ−スクリ−ン2を破壊させることと
なるので、通常、年に1〜2回、或いは台風襲来後の大
量塵芥流入時に、これらの溜まった塵芥を取除く必要が
ある。そこで従来では、これらの溜まった塵芥を潜水夫
によって除去していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固定式バ−スクリ−ン
2の前面に溜まった塵芥を除去する従来の作業では、 水面より水底迄に亘る塵芥量が多く、しかも水中作業
であるため、多大のマンパワ−を要する。
2の前面に溜まった塵芥を除去する従来の作業では、 水面より水底迄に亘る塵芥量が多く、しかも水中作業
であるため、多大のマンパワ−を要する。
【0007】発電所運転中の除去作業の場合には、流
水中(流速約0.3m〜0.4m/秒)での作業とな
り、潜水夫の安全上好ましくない。
水中(流速約0.3m〜0.4m/秒)での作業とな
り、潜水夫の安全上好ましくない。
【0008】潜水作業であるため多大の費用を要す
る。
る。
【0009】固定式バ−スクリ−ンをレ−キ付バ−ス
クリ−ンに変更しようとすれば、巨大なレ−キを必要と
し、当然コストアップとなるが、不測の大きさの塵芥は
捕捉できない。という問題があった。
クリ−ンに変更しようとすれば、巨大なレ−キを必要と
し、当然コストアップとなるが、不測の大きさの塵芥は
捕捉できない。という問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題を
解決するためになされたもので、その要旨とするところ
は、1)最上流に設置された固定式バ−スクリ−ンと、
その下流側に設置され、かつ、塵芥排出手段を備えたス
クリ−ンと、からなる発電所用海水取水路において、全
体四角状の粗目ネットの上辺を、前記固定式バ−スクリ
−ンの上枠側に係止すると共に、下辺を縁取りしたビ−
ムを、クレ−ンによって取水路上に吊上げ自在として、
該粗目ネットを固定式バ−スクリ−ンの前面に張付けた
ことを特徴とする固定バ−スクリ−ン用粗目ネットにあ
り、また、2)固定式バ−スクリ−ンを、上端下流側に
傾斜した縦形固定式バ−スクリ−ンとした請求項1の固
定式バ−スクリ−ン用粗目ネットにある。
解決するためになされたもので、その要旨とするところ
は、1)最上流に設置された固定式バ−スクリ−ンと、
その下流側に設置され、かつ、塵芥排出手段を備えたス
クリ−ンと、からなる発電所用海水取水路において、全
体四角状の粗目ネットの上辺を、前記固定式バ−スクリ
−ンの上枠側に係止すると共に、下辺を縁取りしたビ−
ムを、クレ−ンによって取水路上に吊上げ自在として、
該粗目ネットを固定式バ−スクリ−ンの前面に張付けた
ことを特徴とする固定バ−スクリ−ン用粗目ネットにあ
り、また、2)固定式バ−スクリ−ンを、上端下流側に
傾斜した縦形固定式バ−スクリ−ンとした請求項1の固
定式バ−スクリ−ン用粗目ネットにある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1つを添付
図面に示しているが、図1は本実施の形態例の正面図、
図2は図1の模式側面図、図3は図1のA部詳細図、図
4は図3の側面図、図5は図1のB部側面図、図6はB
部詳細図、図7は別の実施の形態例の要部斜視図、図8
は図7の側面図であって、図9で示す従来例と共通する
部分はその図示およびその説明を省略する。
図面に示しているが、図1は本実施の形態例の正面図、
図2は図1の模式側面図、図3は図1のA部詳細図、図
4は図3の側面図、図5は図1のB部側面図、図6はB
部詳細図、図7は別の実施の形態例の要部斜視図、図8
は図7の側面図であって、図9で示す従来例と共通する
部分はその図示およびその説明を省略する。
【0012】本実施の形態例は、復水器用冷却水の海水
取水路に好適であって、例えば、水路巾6500mm、
水路深さ8700mm(HWL6500mm,LWL5
500mm)の取水路に好適である。
取水路に好適であって、例えば、水路巾6500mm、
水路深さ8700mm(HWL6500mm,LWL5
500mm)の取水路に好適である。
【0013】この取水路1には、前記従来例のように固
定式バ−スクリ−ン2が上端下流側に約75°の傾斜角
で設置されている。そして、この固定式バ−スクリ−ン
2は、厚さ12mmの鋼板製フラットバ−2aがバ−ピ
ッチ150mmで多数並設されている。
定式バ−スクリ−ン2が上端下流側に約75°の傾斜角
で設置されている。そして、この固定式バ−スクリ−ン
2は、厚さ12mmの鋼板製フラットバ−2aがバ−ピ
ッチ150mmで多数並設されている。
【0014】この固定式バ−スクリ−ン2の上枠4に
は、1対の吊りフック5,5が突設されてこのバ−スク
リ−ン2の運搬用になっている。
は、1対の吊りフック5,5が突設されてこのバ−スク
リ−ン2の運搬用になっている。
【0015】以上の固定式バ−スクリ−ン2は、ごく普
通の縦形固定式バ−スクリ−ンであるが、このバ−スク
リ−ン2の上流側(前面)に、次のような全体四角状の
大型塵芥捕捉用粗目ネット6が出入自在に設けられてい
る。なお、大型塵芥捕捉用とは、大型の塵芥のみなら
ず、大型の塵芥によって小型の塵芥も阻止されるので、
小型の塵芥も含まれる。
通の縦形固定式バ−スクリ−ンであるが、このバ−スク
リ−ン2の上流側(前面)に、次のような全体四角状の
大型塵芥捕捉用粗目ネット6が出入自在に設けられてい
る。なお、大型塵芥捕捉用とは、大型の塵芥のみなら
ず、大型の塵芥によって小型の塵芥も阻止されるので、
小型の塵芥も含まれる。
【0016】すなわち、ネット本体7は、ナイロン(商
標名)製の8mmφのロ−プを120mm□に編み上げ
ており、全体が四角状になっている。その巾を固定式バ
−スクリ−ン2の巾(水路巾と略同一)と略同一とし、
大型塵芥は水底では流れないものとして、上下の長さを
固定式バ−スクリ−ン2の上下の長さの約1/2〜2/
3としている。勿論、ネット本体7の大きさは、適用す
るバ−スクリ−ンの規模によって決められる。
標名)製の8mmφのロ−プを120mm□に編み上げ
ており、全体が四角状になっている。その巾を固定式バ
−スクリ−ン2の巾(水路巾と略同一)と略同一とし、
大型塵芥は水底では流れないものとして、上下の長さを
固定式バ−スクリ−ン2の上下の長さの約1/2〜2/
3としている。勿論、ネット本体7の大きさは、適用す
るバ−スクリ−ンの規模によって決められる。
【0017】このネット本体7は、バ−スクリ−ン2の
傾斜前面にその上端から下方に沿って張付けられる。し
たがって、このネット本体7の下方は、取水路1の水底
に溜るヘドロには埋設されず、その吊上げ動力を増大化
しない。
傾斜前面にその上端から下方に沿って張付けられる。し
たがって、このネット本体7の下方は、取水路1の水底
に溜るヘドロには埋設されず、その吊上げ動力を増大化
しない。
【0018】このネット本体7の上、下辺には、約25
0mmφの、塗装された炭素鋼あるいはステンレス鋼製
の上、下部パイプ8,9で縁取りされており、すなわ
ち、ネット本体7の上端に上部パイプ8を添設し、固定
用ロ−プ10で縫い付けると共に、下端に下部パイプ9
を添設し、固定用ロ−プ11で縫い付けている。
0mmφの、塗装された炭素鋼あるいはステンレス鋼製
の上、下部パイプ8,9で縁取りされており、すなわ
ち、ネット本体7の上端に上部パイプ8を添設し、固定
用ロ−プ10で縫い付けると共に、下端に下部パイプ9
を添設し、固定用ロ−プ11で縫い付けている。
【0019】また、ネット本体7の左、右辺には張力ロ
−プ12,13で縁取りされており、すなわち、図1に
おいて、右辺に張力ロ−プ12を添設して固定用ロ−プ
14で縫い付けると共に、左辺に張力ロ−プ13を添設
して固定用ロ−プ15で縫い付けている。
−プ12,13で縁取りされており、すなわち、図1に
おいて、右辺に張力ロ−プ12を添設して固定用ロ−プ
14で縫い付けると共に、左辺に張力ロ−プ13を添設
して固定用ロ−プ15で縫い付けている。
【0020】前記上部パイプ8の上面には第1、第2の
クレビス16,17を左右1対固着しており、第1のク
レビス16に吊りロ−プ18を係止して、この吊りロ−
プ18を前記吊りフック5に係止している。したがっ
て、この吊りフック5によって吊設されて、粗目ネット
6は固定式バ−スクリ−ン2へ張付けられる。
クレビス16,17を左右1対固着しており、第1のク
レビス16に吊りロ−プ18を係止して、この吊りロ−
プ18を前記吊りフック5に係止している。したがっ
て、この吊りフック5によって吊設されて、粗目ネット
6は固定式バ−スクリ−ン2へ張付けられる。
【0021】第2のクレビス17にクレ−ン用吊りロ−
プ19を係止し、粗目ネット6の出入れにしている。
プ19を係止し、粗目ネット6の出入れにしている。
【0022】前記下部パイプ9の両外端面には、それぞ
れ支持軸20を固着し、この支持軸20に吊り具板21
を回動自在に嵌合し、この吊り具板21に、Uボルト2
2を介して、ネット巻上用ロ−プ23を連結している。
れ支持軸20を固着し、この支持軸20に吊り具板21
を回動自在に嵌合し、この吊り具板21に、Uボルト2
2を介して、ネット巻上用ロ−プ23を連結している。
【0023】また、上、下部パイプ8,9には所要箇所
(6箇所)を短筒状のゴムカバ−24で覆い、これらの
ゴムカバ−24によって、粗目ネット6が固定式バ−ス
クリ−ン2の前面を摺動するとき、フラットバ−2aに
施された塗膜を剥離しないようにしている。
(6箇所)を短筒状のゴムカバ−24で覆い、これらの
ゴムカバ−24によって、粗目ネット6が固定式バ−ス
クリ−ン2の前面を摺動するとき、フラットバ−2aに
施された塗膜を剥離しないようにしている。
【0024】この塗膜保護対策の他の例を図7および図
8で示す。すなわち、下部パイプ9の端面より若干内側
に、T状隔離材25を固着し、T字水平部25aの外面
にゴムライニングを施し、このT字水平部25aを3本
のフラットバ−2aに摺接するようにしている。
8で示す。すなわち、下部パイプ9の端面より若干内側
に、T状隔離材25を固着し、T字水平部25aの外面
にゴムライニングを施し、このT字水平部25aを3本
のフラットバ−2aに摺接するようにしている。
【0025】そして、T字垂直部25bの長さを約30
0mmとすれば、すなわち、網目の2〜4倍にすれば、
粗目ネット6を吊り上げるとき、粗目ネット6で捕捉さ
れ網目から突出している塵芥も固定式バ−スクリ−ン2
に摺接しないため、その塵芥は落下しない。
0mmとすれば、すなわち、網目の2〜4倍にすれば、
粗目ネット6を吊り上げるとき、粗目ネット6で捕捉さ
れ網目から突出している塵芥も固定式バ−スクリ−ン2
に摺接しないため、その塵芥は落下しない。
【0026】次に、本実施の形態例の作用を述べる。発
電所の運転準備に際し、また、台風襲来前に、固定式バ
−スクリ−ン2の前面に粗目ネット6を張る。すなわ
ち、この粗目ネット6をクレ−ン用ロ−プ19で運び、
吊りロ−プ18を吊りフック5に係止すると、粗目ネッ
ト6は、下部パイプ9等の自重で固定式バ−スクリ−ン
2の前面に沿って垂れ下がって張付けられる。したがっ
て、既設の固定式バ−スクリ−ン2に、粗目ネット6は
簡単に付加できる。
電所の運転準備に際し、また、台風襲来前に、固定式バ
−スクリ−ン2の前面に粗目ネット6を張る。すなわ
ち、この粗目ネット6をクレ−ン用ロ−プ19で運び、
吊りロ−プ18を吊りフック5に係止すると、粗目ネッ
ト6は、下部パイプ9等の自重で固定式バ−スクリ−ン
2の前面に沿って垂れ下がって張付けられる。したがっ
て、既設の固定式バ−スクリ−ン2に、粗目ネット6は
簡単に付加できる。
【0027】そこで流木等の大型塵芥が流れてくると、
粗目ネット6に当りその流れを阻止される。このとき、
流木等の衝撃は、直接固定式バ−スクリ−ン2に作用せ
ず、粗目ネット6によって緩衝される。
粗目ネット6に当りその流れを阻止される。このとき、
流木等の衝撃は、直接固定式バ−スクリ−ン2に作用せ
ず、粗目ネット6によって緩衝される。
【0028】そして、大量の塵芥が粗目ネット6に阻止
されると、不図示のクレ−ン(取水用除塵設備には、ク
レ−ンは常設している)によって、ネット巻上用ロ−プ
23を、図2に示すように固定式バ−スクリ−ン2より
若干上流側から吊上げると、粗目ネット6は傾斜したバ
−スクリ−ン2と相俟って、水流がなければ側面視三角
状に形成されて引上げられ、塵芥を持上げる。
されると、不図示のクレ−ン(取水用除塵設備には、ク
レ−ンは常設している)によって、ネット巻上用ロ−プ
23を、図2に示すように固定式バ−スクリ−ン2より
若干上流側から吊上げると、粗目ネット6は傾斜したバ
−スクリ−ン2と相俟って、水流がなければ側面視三角
状に形成されて引上げられ、塵芥を持上げる。
【0029】尤も、水流によって下部パイプ9は押し流
されて固定式バ−スクリ−ン2に摺接しながら上昇する
ので、垂直状の固定式バ−スクリ−ンでなく、上端下流
側に傾斜した固定式バ−スクリ−ン2でなければ、塵芥
の捕捉量が少なくなる。
されて固定式バ−スクリ−ン2に摺接しながら上昇する
ので、垂直状の固定式バ−スクリ−ンでなく、上端下流
側に傾斜した固定式バ−スクリ−ン2でなければ、塵芥
の捕捉量が少なくなる。
【0030】そのとき、下部パイプ9にはゴムカバ−2
4またはT状隔離材25が設けられているので、フラッ
トバ−2aを傷めることはない。
4またはT状隔離材25が設けられているので、フラッ
トバ−2aを傷めることはない。
【0031】次いで、粗目ネット6の下部パイプ9が取
水路1上に迄引上げられると、クマ手等で塵芥をかき出
すか、または、吊りロ−プ18をフック5から外し、ク
レ−ン用吊りロ−プ19をクレ−ンに吊設し、粗目ネッ
ト6ごと塵芥を運び出す。
水路1上に迄引上げられると、クマ手等で塵芥をかき出
すか、または、吊りロ−プ18をフック5から外し、ク
レ−ン用吊りロ−プ19をクレ−ンに吊設し、粗目ネッ
ト6ごと塵芥を運び出す。
【0032】なお、前記下部パイプ9は形鋼材であって
もよく、これらを含めて本明細書ではビ−ムと称する。
もよく、これらを含めて本明細書ではビ−ムと称する。
【0033】また、粗目ネット6の上辺は、必ずしもバ
−スクリ−ン2の上枠に直接係止する必要はない。
−スクリ−ン2の上枠に直接係止する必要はない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、 海水取水路の最上流に設置された固定式バ−スクリ−
ンの前面に粗目ネットを張付けたので、巨大塵芥が流入
しても、この粗目ネットで取出すことができ、固定式バ
−スクリ−ンの目詰まりを防ぎ、ひいては、目詰まりに
よる各種の不都合をなくすことができる。
ンの前面に粗目ネットを張付けたので、巨大塵芥が流入
しても、この粗目ネットで取出すことができ、固定式バ
−スクリ−ンの目詰まりを防ぎ、ひいては、目詰まりに
よる各種の不都合をなくすことができる。
【0035】粗目ネットの下辺のビ−ムをクレ−ンに
よって吊るので、人手による塵芥除去作業の不都合をな
くすことができる。
よって吊るので、人手による塵芥除去作業の不都合をな
くすことができる。
【0036】巨大塵芥が流入しても、先ず、粗目ネッ
トに衝突するので、固定式バ−スクリ−ンを破壊させな
い。
トに衝突するので、固定式バ−スクリ−ンを破壊させな
い。
【0037】粗目ネットの下辺のビ−ムを吊るので、
粗目ネットで塵芥を落とすことなく排出できる。
粗目ネットで塵芥を落とすことなく排出できる。
【0038】既設のものに付加できる。
【図1】本発明実施の形態例の正面図である。
【図2】図1の模式側面図である。
【図3】図1のA部詳細図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図1のB部側面図である。
【図6】B部詳細図である。
【図7】別の実施の形態例の要部斜視図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】従来例である。
1…取水路、2…固定式バ−スクリ−ン、6…粗目ネッ
ト、9…下部パイプ
ト、9…下部パイプ
Claims (2)
- 【請求項1】 最上流に設置された固定式バ−スクリ−
ンと、その下流側に設置され、かつ、塵芥排出手段を備
えたスクリ−ンと、からなる発電所用海水取水路におい
て、 全体四角状の粗目ネットの上辺を、前記固定式バ−スク
リ−ンの上枠側に係止すると共に、下辺を縁取りしたビ
−ムを、クレ−ンによって取水路上に吊上げ自在とし
て、該粗目ネットを固定式バ−スクリ−ンの前面に張付
けたことを特徴とする固定バ−スクリ−ン用粗目ネッ
ト。 - 【請求項2】 固定式バ−スクリ−ンを、上端下流側に
傾斜した縦形固定式バ−スクリ−ンとした請求項1の固
定式バ−スクリ−ン用粗目ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9118763A JP3026774B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 固定式バ−スクリ−ン用粗目ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9118763A JP3026774B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 固定式バ−スクリ−ン用粗目ネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298963A true JPH10298963A (ja) | 1998-11-10 |
JP3026774B2 JP3026774B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=14744468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9118763A Expired - Lifetime JP3026774B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 固定式バ−スクリ−ン用粗目ネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026774B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012205512A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | くらげ流入防止網の展張装置と、このくらげ流入防止網の展張装置を使用した、くらげ流入防止網の展張方法 |
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CN108005029A (zh) * | 2017-12-23 | 2018-05-08 | 李东坡 | 一种水利灌溉用水渠垃圾阻隔网 |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP9118763A patent/JP3026774B2/ja not_active Expired - Lifetime
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