JPH10298358A - 樹脂成形体 - Google Patents
樹脂成形体Info
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- JPH10298358A JPH10298358A JP10581797A JP10581797A JPH10298358A JP H10298358 A JPH10298358 A JP H10298358A JP 10581797 A JP10581797 A JP 10581797A JP 10581797 A JP10581797 A JP 10581797A JP H10298358 A JPH10298358 A JP H10298358A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】(a)ポリオレフィン樹脂:50ないし9
9.9重量%、(c)層状珪酸塩0.1ないし50重量
%とからなることを特徴とする樹脂組成物から形成され
た成形品。 【効果】ポリオレフィン樹脂成形品に比べてガスバリア
ー性が向上している。
9.9重量%、(c)層状珪酸塩0.1ないし50重量
%とからなることを特徴とする樹脂組成物から形成され
た成形品。 【効果】ポリオレフィン樹脂成形品に比べてガスバリア
ー性が向上している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性、ガスバリアー性
が優れたポリオレフィン系樹脂成形体に関する。
が優れたポリオレフィン系樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリオレフィン系樹脂は、成形
性、柔軟性、耐衝撃性、防湿性、耐薬品性及び経済性か
ら包装材料、構造材料等に広く用いられているが、水蒸
気以外のガスに対するバリアー性が低く、そのままでは
食品保存等の用途には使用できないという問題があっ
た。この欠点を解消するために、ガスバリアー性の高い
材料、たとえばポリアミド樹脂やエチレン・ビニルアル
コール共重合体、ポリ塩化ビニリデン樹脂等との積層化
等によりガスバリアー性を高める手法が一般に広く用い
られている。この方法はガスバリアー性を高める方法と
しては最も効果的な方法であるが、特別の装置が必要で
あり汎用性に乏しい。また、樹脂自体のガスバリアー性
を向上させる方法としては、ポリオレフィンに上記ガス
バリアー性樹脂をブレンドする試みがなされている。し
かし、2種ないしはそれ以上の樹脂をブレンドして十分
なガスバリアーを得るためには比較的大量にガスバリア
ー性樹脂をブレンドする必要があり、ポリオレフィンの
長所である耐水蒸気透過性、成形性、低温ヒートシール
性等の特性を損なう恐れがあった。一方層状珪酸塩と熱
可塑性樹脂からなる組成物は特開平6−248176
号、特開平8−302068号等で公知である。しか
し、これらで提案されている組成物はいずれも耐熱性、
剛性の向上を目的としており、ガスバリアー性向上に関
する検討は皆無であった。
性、柔軟性、耐衝撃性、防湿性、耐薬品性及び経済性か
ら包装材料、構造材料等に広く用いられているが、水蒸
気以外のガスに対するバリアー性が低く、そのままでは
食品保存等の用途には使用できないという問題があっ
た。この欠点を解消するために、ガスバリアー性の高い
材料、たとえばポリアミド樹脂やエチレン・ビニルアル
コール共重合体、ポリ塩化ビニリデン樹脂等との積層化
等によりガスバリアー性を高める手法が一般に広く用い
られている。この方法はガスバリアー性を高める方法と
しては最も効果的な方法であるが、特別の装置が必要で
あり汎用性に乏しい。また、樹脂自体のガスバリアー性
を向上させる方法としては、ポリオレフィンに上記ガス
バリアー性樹脂をブレンドする試みがなされている。し
かし、2種ないしはそれ以上の樹脂をブレンドして十分
なガスバリアーを得るためには比較的大量にガスバリア
ー性樹脂をブレンドする必要があり、ポリオレフィンの
長所である耐水蒸気透過性、成形性、低温ヒートシール
性等の特性を損なう恐れがあった。一方層状珪酸塩と熱
可塑性樹脂からなる組成物は特開平6−248176
号、特開平8−302068号等で公知である。しか
し、これらで提案されている組成物はいずれも耐熱性、
剛性の向上を目的としており、ガスバリアー性向上に関
する検討は皆無であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点を解決することを目的とする。本発明の第1
の目的は、ガスバリアーが優れたポリオレフィン樹脂系
成形体を提供することを目的とする。本発明の第2の目
的は、耐油性および機械的特性に優れたが優れたポリオ
レフィン系樹脂成形体を提供することを目的とする。本
発明の第3の目的は、低吸水性、低水蒸気透過性、ヒー
トシール強度の優れた成形体を提供することを目的とす
る。
術の問題点を解決することを目的とする。本発明の第1
の目的は、ガスバリアーが優れたポリオレフィン樹脂系
成形体を提供することを目的とする。本発明の第2の目
的は、耐油性および機械的特性に優れたが優れたポリオ
レフィン系樹脂成形体を提供することを目的とする。本
発明の第3の目的は、低吸水性、低水蒸気透過性、ヒー
トシール強度の優れた成形体を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)ポリオレフィン樹脂:50ないし99.9重量
%、(b)層状珪酸塩0.1ないし50重量%とからな
る組成物を主成分とし、かつ成形体の酸素透過係数P(c
c・mm/m2・hr・atm)と成形体を構成する組成物の主成分で
ある(a)のポリオレフィン樹脂の酸素透過係数PPO(c
c・mm/m2・hr・atm)と、および(b)層状珪酸塩の体積分
率ΦFとの間に下記(I)式関係が成立することを特徴
とするガスバリアー性樹脂成形体である。
(a)ポリオレフィン樹脂:50ないし99.9重量
%、(b)層状珪酸塩0.1ないし50重量%とからな
る組成物を主成分とし、かつ成形体の酸素透過係数P(c
c・mm/m2・hr・atm)と成形体を構成する組成物の主成分で
ある(a)のポリオレフィン樹脂の酸素透過係数PPO(c
c・mm/m2・hr・atm)と、および(b)層状珪酸塩の体積分
率ΦFとの間に下記(I)式関係が成立することを特徴
とするガスバリアー性樹脂成形体である。
【0005】 P<0.9×PPO×(1−ΦF)/(1+ΦF/2)…(I) (2)(b)層状珪酸塩がモンモリロナイトもしくはそ
の変性物であることが好ましい。 (3) (b)層状珪酸塩の金属カチオンが有機カチオ
ンに置換されていることが好ましい。 (4)(b)有機カチオンが、含窒素化合物であること
が好ましい。 (5) 含窒素化合物が テトラアルキルアンモニウム
塩であることが好ましい。 (6) 樹脂成形体はブロー成形体であることが好まし
い。 (7) 樹脂成形体がフイルムまたはシートであること
が好ましい。 (8) 樹脂成形体が内容物保存体であることが好まし
い。
の変性物であることが好ましい。 (3) (b)層状珪酸塩の金属カチオンが有機カチオ
ンに置換されていることが好ましい。 (4)(b)有機カチオンが、含窒素化合物であること
が好ましい。 (5) 含窒素化合物が テトラアルキルアンモニウム
塩であることが好ましい。 (6) 樹脂成形体はブロー成形体であることが好まし
い。 (7) 樹脂成形体がフイルムまたはシートであること
が好ましい。 (8) 樹脂成形体が内容物保存体であることが好まし
い。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明
は、重合性不飽和カルボン酸またはその無水物でグラフ
ト変性されたポリオレフィン、ポリアミド、層状ケイ酸
塩及び必要に応じてさらにポリオレフィン樹脂からなる
樹脂組成物を主成分とするガスバリアー性樹脂成形体で
ある。 [ポリオレフィン]本発明で用いられるポリオレフィン
とは、炭素数2ないし20のα―オレフィン、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン等の単独重合体、または
共重合体である。これらの具体的な重合体としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテ
ン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等の単独重合体、
エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン
共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合
体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−
オクテン共重合体、エチレン・1−デセン共重合体、プ
ロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン
共重合体、プロピレン・4−メチル−1−ペンテン共重
合体、プロピレン・1−ヘキセン共重合体、プロピレン
・1−オクテン共重合体、プロピレン・1−デセン共重
合体、および上記α−オレフィンと環状オレフィン、例
えばノルボルネン、テトラシクロドデデン等との共重合
体などが挙げられる。これらのポリオレフィンは単独で
用いることも出来るし、2種類以上の混合物として使用
することも出来る。 これらのポリオレフィンのうちではポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−1−ブテン等の結晶化度が40%以
上と高い樹脂、またはα−オレフィンと環状オレフィン
との共重合体等のガラス転移点の高い樹脂がガスバリア
ー性が優れるため好ましい。なかでも、ポリエチレン、
ポリプロピレンが成形性、剛性が優れている点で最も好
ましい。ポリプロピレンは、単独重合体、エチレンおよ
び/または1−ブテンとのランダム共重合体、およびブ
ロック共重合体のいずれでも採用できるが、成形品の強
度とガスバリアー性の点から、ブロック共重合体を使用
することが好ましい。本発明で用いるポリオレフィン
は、135℃デカリン中で測定される極限年度が0.0
1〜20dl/g、好ましくは、0.1〜10dl/gの範囲に
あることが望ましい。 [層状珪酸塩]本発明で用いられる層状珪酸塩とは、膨
潤性粘土鉱物を原料とする珪酸層と金属カチオン層とが
層状をなしている化合物であって、粉砕またはその他の
手段により微粒子状にされている粉体をいう。膨潤性粘
土鉱物には、スメクタイト、バーミキュライト、マイ
カ、クロライト等がある。スメクタイトとしては、具体
的にはサポニナイト、ヘクトライト、モンモリロナイ
ト、サウコナイト等が挙げられる。バーミキュライトと
しては、具体的にはトリオクトヘドラルーバーミキュラ
イト、ジオクトヘドラルーバーミキュライトが挙げられ
る。マイカに属する化合物としたは具体的には、マスコ
バイト、フィロゴパイト、バイオタイト、レピドライ
ト、パラゴナイト、テトラシリシックマイカ等が挙げら
れる。また、その他にもタルクにフッ素処理を施して得
られた膨潤性マイカ、あるいは、水熱合成によって上記
の構造を得たものも本発明で層状珪酸塩として用いるこ
とができる。更に、これらの層状化合物の層間に存在す
る金属カチオンをナトリウム、カリウム、リチウム等の
異なる同種のイオンに置換した化合物等を挙げることが
出来る。本発明で使用する層状珪酸塩は、層状をなす珪
酸塩の間に存在する金属イオンを有機イオンでイオン交
換したものが好適に用いられる。この金属イオンを有機
イオンでイオン交換することにより層状珪酸塩に親有機
性を持たせ、且つ層状化合物の層間距離を広げて粉砕さ
れ易くなる。有機イオンは有機カチオンが好ましい。本
発明で、金属イオンをイオン交換するために好ましく用
いられる有機カチオンとしては、アミン類またはアミノ
酸類の塩酸塩等のテトラアルキルアンモニウム塩等を挙
げることができる。有機カチオンがアミン類の場合は、
炭素数6ないし20の直鎖状のモノアミンあるいはジア
ミンであることが好ましい。 有機カチオンがアミノ酸の場合は、炭素数が4ないし3
0の範囲にあることが好ましい。具体的にはリシン、ア
ルギニン、γ−アミノシクロヘキシルカルボン酸、グル
タミン酸、p−アミノヒドロシンナミック酸、ヒスチジ
ン、トリプトファン等を挙げることが出来る。テトラア
ルキルアンモニウム塩は少なくとも1つのアルキル基の
炭素数が4以上、50以下が好ましく、より好ましくは
6ないし20である。炭素数が4未満であるとイオン交
換による層間拡大効果が十分でなく、層状珪酸塩が微分
散しにくくなる。また50より大きいと、有機カチオン
への交換がスムーズに進行しにくくなる。本願発明では
テトラアルキルアンモニウム塩として、アルキルアンモ
ニウム塩ハライドを用いることが出来る。このようなア
ルキルアンモニウム塩ハライドとしては、具体的には、
ジステアリルトリメチルアンモニウムクロライドを挙げ
ることが出来る。金属カチオンを有機カチオンにイオン
交換するための具体的な方法としては、例えば、層状珪
酸塩を水やケトンで十分に溶媒和させた後、有機カチオ
ンを加えて十分に層状珪酸塩層間の金属イオンを有機カ
チオンとイオン交換する。その後、過剰の有機カチオン
および金属イオンを十分に洗浄した後、凍結乾燥等で乾
燥する。イオン交換のための有機カチオンの添加量は、
カチオン交換容量の1ないし10等量の範囲が適当であ
る。上記の方法で得られた層状珪酸塩の層間距離は7な
いし50オングストロームであることが好ましい。な
お、層間距離はX線回折により求めることが出来る。 [組成物の調製方法]組成物を調製する方法としては、
(i)(a)変性ポリオレフィン、(b)層状珪酸塩と
をバンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機で
(a)、(b)を一度に配合して溶融混練する方法(ii)
適当な溶媒を用いて(a)を溶解した溶液に(b)を分
散した溶液を一括に調製する方法、(iii)(b)層状珪
酸塩を適当な溶媒に分散させた液を2軸押出機で溶融中
の(a)ポリオレフィンに途中から添加する方法、等の
調製する方法を採用することができる。
は、重合性不飽和カルボン酸またはその無水物でグラフ
ト変性されたポリオレフィン、ポリアミド、層状ケイ酸
塩及び必要に応じてさらにポリオレフィン樹脂からなる
樹脂組成物を主成分とするガスバリアー性樹脂成形体で
ある。 [ポリオレフィン]本発明で用いられるポリオレフィン
とは、炭素数2ないし20のα―オレフィン、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン等の単独重合体、または
共重合体である。これらの具体的な重合体としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテ
ン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等の単独重合体、
エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン
共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合
体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−
オクテン共重合体、エチレン・1−デセン共重合体、プ
ロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン
共重合体、プロピレン・4−メチル−1−ペンテン共重
合体、プロピレン・1−ヘキセン共重合体、プロピレン
・1−オクテン共重合体、プロピレン・1−デセン共重
合体、および上記α−オレフィンと環状オレフィン、例
えばノルボルネン、テトラシクロドデデン等との共重合
体などが挙げられる。これらのポリオレフィンは単独で
用いることも出来るし、2種類以上の混合物として使用
することも出来る。 これらのポリオレフィンのうちではポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−1−ブテン等の結晶化度が40%以
上と高い樹脂、またはα−オレフィンと環状オレフィン
との共重合体等のガラス転移点の高い樹脂がガスバリア
ー性が優れるため好ましい。なかでも、ポリエチレン、
ポリプロピレンが成形性、剛性が優れている点で最も好
ましい。ポリプロピレンは、単独重合体、エチレンおよ
び/または1−ブテンとのランダム共重合体、およびブ
ロック共重合体のいずれでも採用できるが、成形品の強
度とガスバリアー性の点から、ブロック共重合体を使用
することが好ましい。本発明で用いるポリオレフィン
は、135℃デカリン中で測定される極限年度が0.0
1〜20dl/g、好ましくは、0.1〜10dl/gの範囲に
あることが望ましい。 [層状珪酸塩]本発明で用いられる層状珪酸塩とは、膨
潤性粘土鉱物を原料とする珪酸層と金属カチオン層とが
層状をなしている化合物であって、粉砕またはその他の
手段により微粒子状にされている粉体をいう。膨潤性粘
土鉱物には、スメクタイト、バーミキュライト、マイ
カ、クロライト等がある。スメクタイトとしては、具体
的にはサポニナイト、ヘクトライト、モンモリロナイ
ト、サウコナイト等が挙げられる。バーミキュライトと
しては、具体的にはトリオクトヘドラルーバーミキュラ
イト、ジオクトヘドラルーバーミキュライトが挙げられ
る。マイカに属する化合物としたは具体的には、マスコ
バイト、フィロゴパイト、バイオタイト、レピドライ
ト、パラゴナイト、テトラシリシックマイカ等が挙げら
れる。また、その他にもタルクにフッ素処理を施して得
られた膨潤性マイカ、あるいは、水熱合成によって上記
の構造を得たものも本発明で層状珪酸塩として用いるこ
とができる。更に、これらの層状化合物の層間に存在す
る金属カチオンをナトリウム、カリウム、リチウム等の
異なる同種のイオンに置換した化合物等を挙げることが
出来る。本発明で使用する層状珪酸塩は、層状をなす珪
酸塩の間に存在する金属イオンを有機イオンでイオン交
換したものが好適に用いられる。この金属イオンを有機
イオンでイオン交換することにより層状珪酸塩に親有機
性を持たせ、且つ層状化合物の層間距離を広げて粉砕さ
れ易くなる。有機イオンは有機カチオンが好ましい。本
発明で、金属イオンをイオン交換するために好ましく用
いられる有機カチオンとしては、アミン類またはアミノ
酸類の塩酸塩等のテトラアルキルアンモニウム塩等を挙
げることができる。有機カチオンがアミン類の場合は、
炭素数6ないし20の直鎖状のモノアミンあるいはジア
ミンであることが好ましい。 有機カチオンがアミノ酸の場合は、炭素数が4ないし3
0の範囲にあることが好ましい。具体的にはリシン、ア
ルギニン、γ−アミノシクロヘキシルカルボン酸、グル
タミン酸、p−アミノヒドロシンナミック酸、ヒスチジ
ン、トリプトファン等を挙げることが出来る。テトラア
ルキルアンモニウム塩は少なくとも1つのアルキル基の
炭素数が4以上、50以下が好ましく、より好ましくは
6ないし20である。炭素数が4未満であるとイオン交
換による層間拡大効果が十分でなく、層状珪酸塩が微分
散しにくくなる。また50より大きいと、有機カチオン
への交換がスムーズに進行しにくくなる。本願発明では
テトラアルキルアンモニウム塩として、アルキルアンモ
ニウム塩ハライドを用いることが出来る。このようなア
ルキルアンモニウム塩ハライドとしては、具体的には、
ジステアリルトリメチルアンモニウムクロライドを挙げ
ることが出来る。金属カチオンを有機カチオンにイオン
交換するための具体的な方法としては、例えば、層状珪
酸塩を水やケトンで十分に溶媒和させた後、有機カチオ
ンを加えて十分に層状珪酸塩層間の金属イオンを有機カ
チオンとイオン交換する。その後、過剰の有機カチオン
および金属イオンを十分に洗浄した後、凍結乾燥等で乾
燥する。イオン交換のための有機カチオンの添加量は、
カチオン交換容量の1ないし10等量の範囲が適当であ
る。上記の方法で得られた層状珪酸塩の層間距離は7な
いし50オングストロームであることが好ましい。な
お、層間距離はX線回折により求めることが出来る。 [組成物の調製方法]組成物を調製する方法としては、
(i)(a)変性ポリオレフィン、(b)層状珪酸塩と
をバンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機で
(a)、(b)を一度に配合して溶融混練する方法(ii)
適当な溶媒を用いて(a)を溶解した溶液に(b)を分
散した溶液を一括に調製する方法、(iii)(b)層状珪
酸塩を適当な溶媒に分散させた液を2軸押出機で溶融中
の(a)ポリオレフィンに途中から添加する方法、等の
調製する方法を採用することができる。
【0007】これらのうちでは(ii)または(iii)の方法
が(b)層状珪酸塩の分散性が優れるためか、優れたガ
スバリアー性が得られるため好ましい。 [配合比]本発明で(a)ポリオレフィン樹脂、(b)
層状珪酸塩との配合割合は、(a)変性ポリオレフィン
50ないし99.9重量%、好ましくは60ないし99
重量%、より好ましくは70ないし98重量%、特に7
5ないし95重量%、(b)層状珪酸塩0.1ないし5
0重量%、好ましくは1.0ないし40重量%、より好
ましくは2ないし30重量%で特に5ないし25重量
%、容量%では、0.5ないし20容量%の範囲が好ま
しい。(b)層状珪酸塩が上記範囲より少ないと本発明
の目的とするガスバリアー性の向上効果が少なくなる。
一方上記範囲を超えると成形性が悪化するばかりでなく
ガスバリアー性の向上効果も少なくなる。
が(b)層状珪酸塩の分散性が優れるためか、優れたガ
スバリアー性が得られるため好ましい。 [配合比]本発明で(a)ポリオレフィン樹脂、(b)
層状珪酸塩との配合割合は、(a)変性ポリオレフィン
50ないし99.9重量%、好ましくは60ないし99
重量%、より好ましくは70ないし98重量%、特に7
5ないし95重量%、(b)層状珪酸塩0.1ないし5
0重量%、好ましくは1.0ないし40重量%、より好
ましくは2ないし30重量%で特に5ないし25重量
%、容量%では、0.5ないし20容量%の範囲が好ま
しい。(b)層状珪酸塩が上記範囲より少ないと本発明
の目的とするガスバリアー性の向上効果が少なくなる。
一方上記範囲を超えると成形性が悪化するばかりでなく
ガスバリアー性の向上効果も少なくなる。
【0008】本発明の樹脂成形体を構成する組成物には
更に本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、耐
候安定剤、滑剤、スリップ剤、帯電防止剤、顔料、染
料、難燃剤、核剤、可塑剤、他の樹脂、他の充填剤が配
合されていても良い。 [組成物のガスバリアー性]本発明の樹脂成形体の酸素
透過係数P(cc・mm/m2・hr・atm)は樹脂成形体を構成する
樹脂組成物の主成分である(a)のポリオレフィン樹脂
の酸素透過係数をPPO(cc・mm/m2・hr・atm)とし、(b)
層状珪酸塩の体積分率をΦFとしたとき、これらの間に
下記(I)式関係が成立する。
更に本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、耐
候安定剤、滑剤、スリップ剤、帯電防止剤、顔料、染
料、難燃剤、核剤、可塑剤、他の樹脂、他の充填剤が配
合されていても良い。 [組成物のガスバリアー性]本発明の樹脂成形体の酸素
透過係数P(cc・mm/m2・hr・atm)は樹脂成形体を構成する
樹脂組成物の主成分である(a)のポリオレフィン樹脂
の酸素透過係数をPPO(cc・mm/m2・hr・atm)とし、(b)
層状珪酸塩の体積分率をΦFとしたとき、これらの間に
下記(I)式関係が成立する。
【0009】 P<0.9×PPO×(1−ΦF)/(1+ΦF/2)…(I) [体積分率の算出方法]配合したポリオレフィン、不飽
和カルボン酸グラフト変性ポリオレフィン、層状珪酸塩
の配合重量とそれぞれの密度の商によりそれぞれの成分
の体積を、またブレンド時の体積の加成性を仮定して全
体積を求め、これらの値より体積分率を求めた。また、
層状珪酸塩については、無機分のみの体積とした。 [成形方法]本発明の樹脂成形体は、射出成形、押出成
形、圧縮成型、インフレーション成形等の通常、熱可塑
性樹脂の成形で用いられる成型法、例えば射出成形方
法、押出成形方法、ブロー成形方法、カレンダー成形方
法、回転成形にて、フイルム、シート、成形容器、ブロ
ー容器等として得ることができる。組成物中の(b)層
状珪酸塩は粒度が細かいほど好ましいが、中でも1μm
以下、特に5〜0.5μm以下の平均粒径のものが好ま
しい。
和カルボン酸グラフト変性ポリオレフィン、層状珪酸塩
の配合重量とそれぞれの密度の商によりそれぞれの成分
の体積を、またブレンド時の体積の加成性を仮定して全
体積を求め、これらの値より体積分率を求めた。また、
層状珪酸塩については、無機分のみの体積とした。 [成形方法]本発明の樹脂成形体は、射出成形、押出成
形、圧縮成型、インフレーション成形等の通常、熱可塑
性樹脂の成形で用いられる成型法、例えば射出成形方
法、押出成形方法、ブロー成形方法、カレンダー成形方
法、回転成形にて、フイルム、シート、成形容器、ブロ
ー容器等として得ることができる。組成物中の(b)層
状珪酸塩は粒度が細かいほど好ましいが、中でも1μm
以下、特に5〜0.5μm以下の平均粒径のものが好ま
しい。
【0010】
【本発明の効果】本発明の樹脂成形体においては、層状
珪酸塩がポリオレフィン中に層状に分散することにより
ガスバリア性が著しく向上する。また、優れた機械的特
性、低水蒸気透過性および低温ヒートシール性を有して
いる。 [用途]本発明の樹脂成形体はガスバリアー性、耐油性
性等の特性を生かして、食品包装容器、ガソリンタン
ク、化粧品容器、各種薬剤容器、医薬品包装材等の内容
物保存体の用途に好適に使用出来る。
珪酸塩がポリオレフィン中に層状に分散することにより
ガスバリア性が著しく向上する。また、優れた機械的特
性、低水蒸気透過性および低温ヒートシール性を有して
いる。 [用途]本発明の樹脂成形体はガスバリアー性、耐油性
性等の特性を生かして、食品包装容器、ガソリンタン
ク、化粧品容器、各種薬剤容器、医薬品包装材等の内容
物保存体の用途に好適に使用出来る。
【0011】
【実施例】以下に実施例にて本発明を更に詳細に説明す
るが本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0012】
【酸素透過係数の測定】250゜Cにて圧縮成型により縦
15cm、横15cm、厚さ100μmのシートを製作
し、湿度0%、25゜Cで酸素透過係数(cc・mm/m2・hr・at
m)を測定した。測定器は、MOCON社製OX−TRO
Nを用いた。
15cm、横15cm、厚さ100μmのシートを製作
し、湿度0%、25゜Cで酸素透過係数(cc・mm/m2・hr・at
m)を測定した。測定器は、MOCON社製OX−TRO
Nを用いた。
【0013】
【参考例1】
【0014】
【層状化合物の親有機化】層状珪酸塩であるNa型モン
モリロナイト(クニミネ産業社製クニピアF)25gを
60℃で500mlの蒸留水に均一に分散させる。20
gのジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを3
00mlの蒸留水に溶解させ、これを60℃のモンモリ
ロナイト−蒸留水懸濁液中ニ激しく撹拌しながら20分
かけてゆっくりと加える。その後、60℃で3時間程度
撹拌しイオン交換を十分に進行させる。ろ過により沈殿
部分を単離する。精製のため加温蒸留水分散洗浄後、ろ
過の操作を3回繰り返した後、凍結乾燥により有機化モ
ンモリロナイトを得た。灰分分析により求めた無機分量
は48重量%であった。
モリロナイト(クニミネ産業社製クニピアF)25gを
60℃で500mlの蒸留水に均一に分散させる。20
gのジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを3
00mlの蒸留水に溶解させ、これを60℃のモンモリ
ロナイト−蒸留水懸濁液中ニ激しく撹拌しながら20分
かけてゆっくりと加える。その後、60℃で3時間程度
撹拌しイオン交換を十分に進行させる。ろ過により沈殿
部分を単離する。精製のため加温蒸留水分散洗浄後、ろ
過の操作を3回繰り返した後、凍結乾燥により有機化モ
ンモリロナイトを得た。灰分分析により求めた無機分量
は48重量%であった。
【0015】
【実施例1】上述のようにして得られた有機化モンモリ
ロナイト5gとアイソタクチックポリプロピレン(銘柄
名CJ700:三井石油化学工業(株)製)45gとをラ
ボプラストミルを用いて、下記の条件にて窒素気流中で
溶融ブレンドすることにより組成物を得た。 溶融温度:200℃ スクリュー回転数:100rpm 混連時間:10分 得られた組成物をプレス成形機で成形温度200℃で厚
さ100μmのシートを成形し、このシートの酸素透過
係数P(cc・mm/m2・hr・atm)を測定した。また、対照とし
て、と組成物調製に用いたポリプロピレンのプレスシー
ト(厚さ100μm)を同様にして成形し、ポリプロピ
レンのプレスシートの酸素透過係数Ppo(cc・mm/m2・hr・a
tm)を測定し、これらの比P/Ppoを求めた。結果を
表.1に示す。
ロナイト5gとアイソタクチックポリプロピレン(銘柄
名CJ700:三井石油化学工業(株)製)45gとをラ
ボプラストミルを用いて、下記の条件にて窒素気流中で
溶融ブレンドすることにより組成物を得た。 溶融温度:200℃ スクリュー回転数:100rpm 混連時間:10分 得られた組成物をプレス成形機で成形温度200℃で厚
さ100μmのシートを成形し、このシートの酸素透過
係数P(cc・mm/m2・hr・atm)を測定した。また、対照とし
て、と組成物調製に用いたポリプロピレンのプレスシー
ト(厚さ100μm)を同様にして成形し、ポリプロピ
レンのプレスシートの酸素透過係数Ppo(cc・mm/m2・hr・a
tm)を測定し、これらの比P/Ppoを求めた。結果を
表.1に示す。
【0016】
【実施例2】実施例1で得られた親有機化モンモリロナ
イト6g及び実施例1で用いたポリプロピレン54gを
p―キシレン600mlに140℃で溶解し、十分に均
一化した後に7000mlの撹拌されているアセトン中
に滴下して得られた沈殿をろ過により分取し、十分にア
セトンで洗浄を行った後、100℃で真空乾燥を行い、
ポリプロピレンと有機化モンモリロナイトとの組成物を
得た。
イト6g及び実施例1で用いたポリプロピレン54gを
p―キシレン600mlに140℃で溶解し、十分に均
一化した後に7000mlの撹拌されているアセトン中
に滴下して得られた沈殿をろ過により分取し、十分にア
セトンで洗浄を行った後、100℃で真空乾燥を行い、
ポリプロピレンと有機化モンモリロナイトとの組成物を
得た。
【0017】得られた組成物を用いて200℃で圧縮成
形法により厚さ100μmのシートを成形し、組成物の
シートの酸素透過係数を測定し、組成物調製に用いたポ
リプロピレンの酸素透過係数との比を求めた。結果を
表.1に示す。
形法により厚さ100μmのシートを成形し、組成物の
シートの酸素透過係数を測定し、組成物調製に用いたポ
リプロピレンの酸素透過係数との比を求めた。結果を
表.1に示す。
【0018】
【実施例3】実施例1で得られた親有機化モンモリロナ
イト5gと高密度ポリエチレン(商品名1700J:三
井石油化学工業(株)製)45gとをラボプラストミルを
用いて、下記条件で窒素雰囲気下で溶融ブレンドするこ
とにより高密度ポリエチレンと有機化モンモリロナイト
との組成物を得た。
イト5gと高密度ポリエチレン(商品名1700J:三
井石油化学工業(株)製)45gとをラボプラストミルを
用いて、下記条件で窒素雰囲気下で溶融ブレンドするこ
とにより高密度ポリエチレンと有機化モンモリロナイト
との組成物を得た。
【0019】溶融温度:180℃ スクリュー回転数:100rpm ブレンド時間:10分 得られた組成物を用いて180℃で圧縮成形法により厚
さ100μmのシートを成形し、組成物のシートの酸素
透過係数を測定し、組成物調製に用いた高密度ポリエチ
レンの酸素透過係数との比を求めた。結果を表.1に示
す。
さ100μmのシートを成形し、組成物のシートの酸素
透過係数を測定し、組成物調製に用いた高密度ポリエチ
レンの酸素透過係数との比を求めた。結果を表.1に示
す。
【0020】
【表1】
Claims (8)
- 【請求項1】 (a)ポリオレフィン樹脂:50ないし
99.9重量%、(b)層状珪酸塩0.1ないし50重
量%とからなる組成物を主成分とし、かつ成形体の酸素
透過係数P(cc・mm/m2・hr・atm)と成形体を構成する組成
物の主成分である(a)のポリオレフィン樹脂の酸素透
過係数PPO(cc・mm/m2・hr・atm)および(b)層状珪酸塩
の体積分率ΦFとの間に下記(I)式関係が成立するこ
とを特徴とするガスバリアー性樹脂成形体。 P<0.9×PPO×(1−ΦF)/(1+ΦF/2)…(I) - 【請求項2】 (b)層状珪酸塩がモンモリロナイトも
しくはその変性物であることを特徴とする請求項1記載
の樹脂成形体。 - 【請求項3】 (b)層状珪酸塩の金属カチオンが有機
カチオンに置換されていることを特徴とする請求項1記
載の樹脂成形体。 - 【請求項4】 (b)有機カチオンが、含窒素化合物で
あることを特徴とする請求項3記載の樹脂成形体。 - 【請求項5】 含窒素化合物が テトラアルキルアンモ
ニウム塩であることを特徴とする請求項4記載の樹脂成
形体。 - 【請求項6】 ブロー成形体であることを特徴とする請
求項1の樹脂成形体。 - 【請求項7】 フイルムまたはシートであることを特徴
とする請求項1の樹脂成形体。 - 【請求項8】 内容物保存体であることを特徴とする請
求項1の樹脂成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10581797A JPH10298358A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 樹脂成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10581797A JPH10298358A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 樹脂成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298358A true JPH10298358A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14417644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10581797A Pending JPH10298358A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 樹脂成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298358A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000053672A1 (en) * | 1999-03-12 | 2000-09-14 | Alphagary Corporation | Beverage container closure and sealant layer material |
WO2000061676A1 (fr) * | 1999-04-12 | 2000-10-19 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Composite de resine polyolefinique, composite de resine thermoplastique et procede de production du composite de resine thermoplastique |
JP2001316551A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-16 | Kuraray Co Ltd | 樹脂組成物およびその製造方法 |
WO2002016479A1 (fr) * | 2000-08-25 | 2002-02-28 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Produit moule en forme de feuille |
KR100356534B1 (ko) * | 2000-04-07 | 2002-10-18 | 금호석유화학 주식회사 | 삽입형 나노복합재 제조 방법 |
EP1407975A2 (en) * | 1999-09-01 | 2004-04-14 | Owens-Illinois Closure Inc. | Multi-layer plastic closure with barrier properties |
EP1397237A4 (en) * | 2001-06-18 | 2004-04-14 | Becton Dickinson Co | MULTILAYER CONTAINERS AND METHOD FOR PRODUCING MULTILAYER CONTAINERS |
WO2008040531A1 (en) * | 2006-10-05 | 2008-04-10 | Greiner Bio-One Gmbh | Thermoplastic elastomers containing organoclays |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10581797A patent/JPH10298358A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1407975A3 (en) * | 1999-09-01 | 2004-04-21 | Owens-Illinois Closure Inc. | Multi-layer plastic closure with barrier properties |
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JP4566330B2 (ja) * | 2000-05-11 | 2010-10-20 | 株式会社クラレ | 樹脂組成物およびその製造方法 |
WO2002016479A1 (fr) * | 2000-08-25 | 2002-02-28 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Produit moule en forme de feuille |
EP1397237A4 (en) * | 2001-06-18 | 2004-04-14 | Becton Dickinson Co | MULTILAYER CONTAINERS AND METHOD FOR PRODUCING MULTILAYER CONTAINERS |
US7803305B2 (en) | 2001-06-18 | 2010-09-28 | Becton, Dickinson And Company | Process for forming multilayer containers |
US9283704B2 (en) | 2001-06-18 | 2016-03-15 | Becton, Dickinson And Company | Multilayer containers |
WO2008040531A1 (en) * | 2006-10-05 | 2008-04-10 | Greiner Bio-One Gmbh | Thermoplastic elastomers containing organoclays |
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