JPH10298050A - 定量吐出容器入り粉状義歯洗浄剤 - Google Patents

定量吐出容器入り粉状義歯洗浄剤

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JPH10298050A
JPH10298050A JP12640197A JP12640197A JPH10298050A JP H10298050 A JPH10298050 A JP H10298050A JP 12640197 A JP12640197 A JP 12640197A JP 12640197 A JP12640197 A JP 12640197A JP H10298050 A JPH10298050 A JP H10298050A
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JP
Japan
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container
cleaning agent
less
powdery
denture
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Application number
JP12640197A
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English (en)
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Takeshi Naganuma
健 長沼
Kaori Arita
香織 有田
Toshiyuki Ozawa
利之 小沢
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 内部に粉粒体が収容される有底筒状の容
器本体1と、一側上部に上記容器本体1内部と連通する
計量室13が形成され、他側下部に上記計量室13と連
通して貯留室14が形成され、かつこの貯留室14と連
通して吐出口16が形成され、上記容器本体1にその開
口部を覆って装着された有蓋筒状の定量吐出部材4とを
具備してなり、容器を倒立状態とすることにより容器本
体1内の粉粒体の所定量を定量吐出部材4の計量室13
に貯留し、次いで容器を正立状態とすることにより粉粒
体を上記貯留室14に移し、再び容器を倒立状態とする
ことにより粉粒体を吐出口16から吐出させるようにし
た、定量吐出容器に収容された粉状義歯洗浄剤。 【効果】 粉状義歯洗浄剤の1回吐出量の再現性が高
く、洗浄剤を無駄なく簡便に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い易く、1回の
吐出量の再現性が良好な定量吐出容器入り粉状義歯洗浄
剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】粉状の
義歯洗浄剤の容器としては、従来、ピローパック、ボト
ル、計量ボトルが知られている。しかし、ピローパック
は、使用1回分毎に義歯洗浄剤を充填しなければなら
ず、製造コストが高く、使用時も毎回ピローパック袋の
塵が出て廃棄する必要がある。また、袋を破る時に義歯
洗浄剤をこぼすおそれもある。ボトルは、キャップの定
量線を目印にボトルから義歯洗浄剤を計量する必要があ
り、特に使用者が老人である場合には面倒である。
【0003】これに対し、計量ボトルは、通常一振りで
1回分を吐出することができるので、使用上便利である
が、計量ボトルの計量機構により、義歯洗浄剤の物性に
よっては再現性よく1回分の洗浄剤を計量できない場合
がある。
【0004】本発明は、このような計量ボトル(定量吐
出容器)に収容された義歯洗浄剤の計量再現性を改良し
たもので、1回の吐出量の再現性が高い定量吐出容器入
り粉状義歯洗浄剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、内部に粉粒体が収容される有底筒状の容器
本体と、一側上部に上記容器本体内部と連通する計量室
が形成され、他側下部に上記計量室と連通して貯留室が
形成され、かつこの貯留室と連通して吐出口が形成さ
れ、上記容器本体にその開口部を覆って装着された有蓋
筒状の定量吐出部材とを具備してなり、容器を倒立状態
とすることにより容器本体内の粉粒体の所定量を定量吐
出部材の計量室に貯留し、次いで容器を正立状態とする
ことにより上記計量室内の粉粒体を上記貯留室に移し、
再び容器を倒立状態とすることにより貯留室内の粉粒体
を吐出口から吐出させるようにした定量吐出容器に収容
された粉状義歯洗浄剤において、この義歯洗浄剤が40
度以下の安息角を有し、かつ粒度分布が粒径1680μ
m以上が5%以下、840μm以上が20%以下、59
0μm以上が70%以下及び420μm以上が89%以
下である(なお、%は重量%を示す。以下同様)ことを
特徴とする定量吐出容器入り粉状義歯洗浄剤を提供す
る。
【0006】本発明によれば、上記定量吐出容器に収容
する粉状義歯洗浄剤の安息角を40度以下とし、かつ粒
度分布を粒径1680μm以上が5%以下、840μm
以上が20%以下、590μm以上が70%以下及び4
20μm以上が89%以下としたことにより、後述する
実施例の記載からも明らかな通り、1回の吐出量の振出
再現性が高く、使用1回毎の義歯洗浄剤の使用量を実質
的にほぼ同量にし得たものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の粉状義歯洗浄剤は、上述
したように、内部に粉粒体が収容される有底筒状の容器
本体と、一側上部に上記容器本体内部と連通する計量室
が形成され、他側下部に上記計量室と連通して貯留室が
形成され、かつこの貯留室と連通して吐出口が形成さ
れ、上記容器本体にその開口部を覆って装着された有蓋
筒状の定量吐出部材とを具備してなり、容器を倒立状態
とすることにより容器本体内の粉粒体の所定量を定量吐
出部材の計量室に貯留し、次いで容器を正立状態とする
ことにより上記計量室内の粉粒体を上記貯留室に移し、
再び容器を倒立状態とすることにより貯留室内の粉粒体
を吐出口から吐出させるようにした定量吐出容器に収容
したものであり、かかる構成を有するものであればいず
れのものも使用し得るが、特に図面に示す容器が好適に
用いられる。
【0008】以下、図面に示す定量吐出容器について更
に詳しく説明すると、この容器1は、粉粒体が充填され
る有底筒状の容器本体2と、この容器本体2の口部3外
周部に設けられたネジ部3aに着脱可能に螺着された定
量吐出部材4とを具備する。
【0009】前記容器本体2は、合成樹脂、ガラスなど
により形成されたもので、口部3の開口部から内部に後
述する粉状義歯洗浄剤が収容される。
【0010】定量吐出部材4は、合成樹脂にて形成され
たもので、有頭円筒状の外筒部5と、その下面に一体に
突設された上記外筒部5より小径の円筒状の内筒部6と
を具備し、上記外筒部5の内周部に上記ネジ部3aと螺
合するネジ部7が形成されて、これらネジ部3a、7を
螺合することにより、容器本体2に定量吐出部材4が着
脱可能に取り付けられる。また、この状態において、上
記内筒部6は、その外周面上部が口部3の内周面上部と
当接された状態で口部3内に突出されている。
【0011】上記内筒部6の内周面下部には、円筒状の
粉粒体流入規制部8の外周面が固着されている。この規
制部8の下端内周部の他側には、半円板状の底壁9が連
設されていると共に、この底壁9には、先端が切り欠か
れた半円板状の隔壁9aが一体に上向きに連設され、こ
れによりこの隔壁9aの先端切り欠き部と内筒部6の内
周面との間に間隙(粉粒体流通路)10が形成されてい
る。
【0012】また、上記外筒部5の天井壁11の下面に
は、上記隔壁9aの基端部に対向する位置又はそれより
隔壁9aの先端部寄り又はこれと逆方向位置の適宜な位
置に、上記隔壁9aの基端縁部と平行になるように仕切
板部12がその下端が上記規制部8の底壁9及び隔壁9
aと離間した状態で突設されている。
【0013】そして、上記仕切板部12と天井壁11と
内筒部6内周面とで区画される区域が計量室13、上記
規制部8内(その他側側壁と底壁9と隔壁9aとによっ
て区画される区域)が貯留室14、上記内筒部6他側内
周面と仕切板部12とによって区画される区域が粉粒体
流出路15として形成されている。
【0014】更に、上記天井壁11には、上記粉粒体流
出路15と対向した位置が開口して吐出口16が形成さ
れていると共に、この吐出口16周縁部に筒状の粉粒体
誘導部17が突設されている。
【0015】18はキャップ体で、ヒンジ19において
揺動可能に上記外筒部5を覆うように設けられている。
この場合、キャップ体18の内面にはキャップ体18が
上記外筒部5を被覆した際に、上記誘導部17に嵌入さ
れる筒状封止部20が突設されている。
【0016】上記定量吐出容器1には、後述する粉状義
歯洗浄剤が充填されるが、この義歯洗浄剤を充填する場
合は、定量吐出部材4を容器本体2から取りはずし、容
器本体2内に義歯洗浄剤を充填した後、口部3のネジ部
3aに外筒部5のネジ部7を螺合することにより、定量
吐出部材4を容器本体2に取り付ける。
【0017】この義歯洗浄剤が充填された定量吐出容器
1からこの洗浄剤を定量吐出する場合は、まずこの定量
吐出容器1をキャップ体18を閉じた状態で底部を上に
した倒立状態とする。これにより、容器本体2内の義歯
洗浄剤は流通路10を通って計量室13に流入し、計量
室13内全体に洗浄剤が流入して隔壁9aの先端位置ま
で充満すると洗浄剤の流入が停止する。従って、計量室
13内への洗浄剤流入量は常に実質的に定量となる。
【0018】この状態で容器1を正立させると、上記計
量室13内の洗浄剤は、隔壁9a先端部より基端側に存
する洗浄剤が貯留室14に流入し、隔壁9a先端部より
流通路10側に存する洗浄剤は容器本体2内に流下す
る。従って、貯留室14内に流入、貯留される洗浄剤量
も常に実質的に定量になる。
【0019】更に、キャップ体18を開けて容器1を倒
立させると、貯留室14内の洗浄剤は粉粒体流出路15
を通って吐出口16より定量で外部に吐出される(振出
される)ものである。
【0020】従って、かかる容器を用いることにより、
容器構造的には洗浄剤の定量吐出が確保されるものであ
るが、本発明者は、かかる容器を用いても義歯洗浄剤の
安息角、粒度分布によっては必ずしも十分安定した振出
再現性が得られず、このため上記の如き容器を用いた場
合に安定した振出再現性を与える粉状の義歯洗浄剤につ
いて更に検討を行った結果、特定の安息角、粒度分布を
有する粉状の義歯洗浄剤を用いることが必要であること
を見出したものである。
【0021】即ち、本発明において、上記のような定量
吐出容器に収容される粉状の義歯洗浄剤は、その安息角
が40度以下、好ましくは30〜40度、より好ましく
は32〜38度であり、かつ粒度分布が粒径1680μ
m以上が5%以下、好ましくは0〜2%、840μm以
上が20%以下、好ましくは0〜10%、590μm以
上が70%以下、好ましくは5〜40%及び420μm
以上が89%以下、好ましくは20〜60%であるもの
である。安息角が40度を超えたり、粒度分布が上記範
囲外であると、満足な振出再現性が得られない。
【0022】本発明に使用される義歯洗浄剤は、このよ
うな安息角及び粒度分布を有する限り、公知の組成にて
形成されるが、好ましくは酸素系漂白成分としてモノ過
硫酸水素カリウム(A成分)及び過硼酸ナトリウム(B
成分)と、無機リン酸縮合塩とを含有するものである。
【0023】この場合、上記2種類の酸素系漂白剤の配
合割合は、義歯用金属の黒変防止及び保存安定性上はB
成分がA成分より過剰となるように配合することが好ま
しいが、洗浄力をも考慮してA成分/B成分の配合比を
重量比で好ましくは1/2〜1/10、より好ましくは
1/3〜1/9、更に好ましくは1/5〜1/8とす
る。また、上記配合比において、A及びB成分の合計配
合量は、義歯洗浄剤全体の好ましくは45重量%以上、
より好ましくは50〜70重量%の範囲とする。A成分
/B成分の配合比が1/2を超える場合は、義歯用金属
に対する腐食変色作用が大きくなり、また、義歯洗浄剤
の保存安定性も悪くなるおそれがある。配合比が1/1
0に満たない場合は、高い洗浄性能が発揮されず、水に
投下した際の発泡性も弱い場合がある。更にA,B両成
分の合計配合量が45重量%に満たず、かつA成分/B
成分の配合比が1/2を超える場合、高い洗浄力が発揮
されない場合がある。
【0024】なお、上記配合条件下において、A成分の
モノ過硫酸水素カリウムの配合量は、義歯洗浄剤全体の
4〜19重量%、特に8〜16重量%が好ましい。配合
量が4重量%未満では水に投下した際の発泡性が弱く、
顆粒製剤が均一に溶解しないため満足な洗浄力が得られ
ない場合があり、19重量%を超えると義歯用金属の黒
変発生の危険性が生じる場合がある。
【0025】また、B成分の過硼酸ナトリウムの配合量
は、義歯洗浄剤全体の31〜80重量%、特に35〜6
0重量%が好ましい。配合量が31重量%未満では、活
性酸素量が少なく十分な洗浄力が得られない場合があ
り、80重量%を超えると、洗浄効果が飽和に達するた
めそれ以上の添加は無意味となる場合がある。
【0026】次に、無機縮合リン酸塩としては、例えば
ピロリン酸ナトリウム、酸性ポリリン酸ナトリウム等が
挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を混合して使
用することができる。
【0027】上記無機縮合リン酸塩の配合量は、好まし
くは義歯洗浄剤全体の5〜30重量%、より好ましくは
8〜22重量%である。無機縮合リン酸塩の配合量が5
重量%未満の場合は、義歯用金属に対する変色・腐食抑
制効果が十分でない場合があり、30重量%を超える
と、効果が飽和に達するため意味がない。
【0028】更に、上記義歯洗浄剤には、顆粒状のアニ
オン界面活性剤を配合することが好ましい。この場合、
アニオン界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナト
リウム、EO付加アルキルエーテル硫酸ナトリウム等の
硫酸エステル系界面活性剤、ドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム、α−オレイルスルフォン酸ナトリウ
1、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のスル
フォン酸系界面活性剤、ラウロイルサルコシンナトリウ
ム等のカルボン酸系界面活性剤、EO付加アルキルエー
テルリン酸ナトリウム等のリン酸系界面活性剤などが挙
げられる。
【0029】上記顆粒状アニオン界面活性剤の平均粒径
は0.05〜2mm、特に0.1〜1.5mm、とりわ
け0.2〜1mmが好適である。平均粒径が0.05m
mに満たなくても、2mmを超えても、満足な保存時の
固化防止効果が得られない場合があり、保存安定性上適
度な粒径を選ぶことが大切である。
【0030】上記顆粒状アニオン界面活性剤の配合量
は、義歯洗浄剤全体の0.2〜8重量%、特に0.5〜
5重量%が好適であり、配合量が0.2重量%に満たな
いと義歯洗浄剤の固化防止効果が十分でなくなる場合が
あり、8重量%を超えると洗浄容器中の泡消えが悪くな
ってしまう場合がある。
【0031】本発明の義歯洗浄剤には、上記成分以外に
その他の任意成分を添加することができる。具体的に
は、上記アニオン界面活性剤以外の界面活性剤、例えば
EO付加アルキルエーテル等のアルキルエーテル系ノニ
オン界面活性剤、EO付加ノニルフェニルエーテル等の
アルキルフェニルエーテル、ジアルキルエーテル系のノ
ニオン界面活性剤などのノニオン界面活性剤を挙げるこ
とができる。このアニオン界面活性剤以外の界面活性剤
の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲とすることが
望ましい。
【0032】なお、上述した義歯洗浄剤には、上記B成
分の分解で発生する酸素の泡が洗浄時に発生するので、
通常義歯洗浄剤に発泡成分として配合されるクエン酸、
スルファミン酸等の有機酸及びその塩を配合しないこと
が望ましい。
【0033】本発明の義歯洗浄剤には、更に酵素を配合
することができ、酵素としては、例えばアルカリプロテ
アーゼ、デキストラナーゼ、β−1,3−グルカナー
ゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ等を挙げることができる。
上記酵素の添加量は、洗浄剤全体の0.01〜10重量
%の範囲が好適である。
【0034】また、任意成分として例えばポリビニルピ
ロリドン、乳糖、アビセル等の結合剤、各種香料、色素
などを配合することもできる。なお、これら任意成分の
添加量は本発明の効果を妨げない範囲で通常量とするこ
とができる。
【0035】本発明の義歯洗浄剤は、粉状で上記粒度分
布を有し、好ましくは平均粒径が100〜800μm、
特に200〜600μmの粉状に調製され、使用時に溶
剤で溶解して液状として使用することがよいが、洗浄性
能及び皮膚に対する為害性を考慮して水溶解時のpH値
(1重量%濃度水溶液のpH値)が8〜11、好ましく
は9〜10.5となるように調整することが好ましい。
水溶解時のpH値が8未満では十分な洗浄力が得られ
ず、pH値が11を超えるとアルカリによる手・指に対
する安全性が問題となる場合があり、このように使用に
際して水に投入直後から洗浄終了に至るまで上記pH範
囲を示すことにより、優れた洗浄力と皮膚に対する安全
性を両立し得るものである。
【0036】以上のように調製された義歯洗浄剤は、義
歯汚れ、特に茶渋等のステイン汚れ洗浄力に優れている
上、義歯用金属の変色・腐食防止効果にも優れ、しかも
良好な保存安定性を有するもので、義歯の洗浄に有効に
使用することができる。
【0037】而して、本発明の義歯洗浄剤は、先に述べ
た定量吐出容器、より好ましくは図面に示す定量吐出容
器に収容されて使用されるものであるが、この場合、義
歯洗浄剤の安息角を40度以下にし、かつ粒度分布を粒
径1680μm以上が5%以下、840μm以上が20
%以下、590μm以上が70%以下及び420μm以
上が89%以下としたことにより、1回吐出量の再現性
が良好であり、使用毎の洗浄剤使用量がほぼ一定化する
ので、洗浄剤を無駄なくかつ洗浄に必要な使用量を常に
確保して義歯を確実に洗浄することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0039】〔実施例1〜3,比較例1〜4〕モノ過硫
酸水素カリウム、過硼酸ナトリウム、過炭酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、直鎖状アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、
ラウリル硫酸ナトリウム、AOS、酸化マグネシウム、
タンパク分解酵素、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、香料、青色1号、ラッカイン酸を
用い、安息角及び粒度分布の異なる義歯洗浄剤を調製
し、これを図面に示す定量吐出容器に収容した。
【0040】この場合、この容器の仕様は下記の通りで
ある。 容器本体2の内容積:130cm3 口部3の内径:30mm 定量吐出部材4の外径:42mm 隔壁9aと底壁9との角度:130度
【0041】次に、上記定量吐出容器に充填した種々の
安息角及び粒度分布を有する義歯洗浄剤の1回吐出量の
再現性を下記方法で測定した。結果を表1に示す。安息角の測定法: 10×10×3cmの直方体容器に義
歯洗浄剤を充填し、側面の排出口を開き、重力により排
出させ、残留層の自由表面の傾斜角(直方体容器の底面
と残留洗浄剤の自由表面とのなす角)を測定した。1回吐出量の再現性: 吐出操作を20回繰り返した時の
吐出量の平均値で吐出操作により得られた吐出量の標準
偏差を割り、100倍した値を変動係数として求めた。
判定は、この変動係数が10%以下のものを○、10%
を超えたものを×で示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果より、義歯洗浄剤の安息角が小
さく、大きな粒子を含まないほど1回吐出量の再現性が
良い傾向にあることがわかった。即ち、義歯洗浄剤の安
息角が40度以下で、かつ粒度分布が1680μm以上
が5%以下、840μm以上が20%以下、590μm
以上が70%以下、420μm以上が89%以下で変動
係数は10%以下となり、良好な1回吐出量の再現性が
得られた。
【0044】 〔実施例4〕 モノ過硫酸水素ナトリウム 10重量% 過硼酸ナトリウム 50 TAED 5 トリポリリン酸ナトリウム 12 ラウリル硫酸ナトリウム 1 アルカラーゼ 0.5 酸化マグネシウム 2 硫酸ナトリウム バランス ラッカイン酸 微量香料 1.2 計 100.0重量% 安息角 35度 粒度 1680μm以上 0% 840μm以上 2.6% 590μm以上 6.8% 420μm以上 28.3% 変動係数(%) 3.2
【0045】 〔実施例5〕 モノ過硫酸水素ナトリウム 12重量% 過硼酸ナトリウム 50 トリポリリン酸ナトリウム 12 LAS顆粒 1 プロテアーゼ 1 酸化マグネシウム 1.5 炭酸ナトリウム バランス 青色1号 微量香料 1 計 100.0重量% 安息角 38度 粒度 1680μm以上 0% 840μm以上 2.3% 590μm以上 9.8% 420μm以上 32.6% 変動係数(%) 4.2
【0046】 〔実施例6〕 過炭酸ナトリウム 45重量% トリポリリン酸ナトリウム 12 LAS顆粒 1.5 プロテアーゼ 1.5 酸化マグネシウム 2 炭酸ナトリウム バランス香料 1.2 計 100.0重量% 安息角 40度 粒度 1680μm以上 2.9% 840μm以上 16.2% 590μm以上 19.3% 420μm以上 85.4% 変動係数(%) 9.0 実施例4〜6で得られた義歯洗浄剤を上記容器に収容し
た。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、粉状義歯洗浄剤の1回
吐出量の再現性が高く、洗浄剤を無駄なく簡便に使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる定量吐出容器の一例を示す縦断
面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 容器本体 3 口部 3a ネジ部 4 定量吐出部材 5 外筒部 6 内筒部 7 ネジ部 8 粉粒体流入規制部 9 底壁 9a 隔壁 10 間隙(粉粒体流通路) 11 天井壁 12 仕切板部 13 計量室 14 貯留室 15 粉粒体流出路 16 吐出口 17 粉粒体誘導部 18 キャップ体 19 ヒンジ 20 筒状封止部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粉粒体が収容される有底筒状の容
    器本体と、一側上部に上記容器本体内部と連通する計量
    室が形成され、他側下部に上記計量室と連通して貯留室
    が形成され、かつこの貯留室と連通して吐出口が形成さ
    れ、上記容器本体にその開口部を覆って装着された有蓋
    筒状の定量吐出部材とを具備してなり、容器を倒立状態
    とすることにより容器本体内の粉粒体の所定量を定量吐
    出部材の計量室に貯留し、次いで容器を正立状態とする
    ことにより上記計量室内の粉粒体を上記貯留室に移し、
    再び容器を倒立状態とすることにより貯留室内の粉粒体
    を吐出口から吐出させるようにした定量吐出容器に収容
    された粉状義歯洗浄剤において、この義歯洗浄剤が40
    度以下の安息角を有し、かつ粒度分布が粒径1680μ
    m以上が5重量%以下、840μm以上が20重量%以
    下、590μm以上が70重量%以下及び420μm以
    上が89重量%以下であることを特徴とする定量吐出容
    器入り粉状義歯洗浄剤。
JP12640197A 1997-04-30 1997-04-30 定量吐出容器入り粉状義歯洗浄剤 Pending JPH10298050A (ja)

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JP12640197A Pending JPH10298050A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 定量吐出容器入り粉状義歯洗浄剤

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JP (1) JPH10298050A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017109889A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 リジェンティス株式会社 歯牙漂白用組成物及び歯牙の漂白方法
JP2020153503A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 三菱ケミカル株式会社 圧力容器の検査方法

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