JPH10298009A - 作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法 - Google Patents

作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法

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JPH10298009A
JPH10298009A JP9118915A JP11891597A JPH10298009A JP H10298009 A JPH10298009 A JP H10298009A JP 9118915 A JP9118915 A JP 9118915A JP 11891597 A JP11891597 A JP 11891597A JP H10298009 A JPH10298009 A JP H10298009A
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crops
vinegar
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yacon
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Shoichi Hirooka
正一 広岡
Kunio Hanaue
邦夫 花上
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Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F5/00Fertilisers from distillery wastes, molasses, vinasses, sugar plant or similar wastes or residues, e.g. from waste originating from industrial processing of raw material of agricultural origin or derived products thereof
    • C05F5/006Waste from chemical processing of material, e.g. diestillation, roasting, cooking
    • C05F5/008Waste from biochemical processing of material, e.g. fermentation, breweries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、作物の成長促進、緑化とその期間の
延長、病気に対する抵抗性向上、又果樹の結実増加と落
下減少、糖度及び味の向上、花の色及び肌の色つやの向
上、作物の日持ち向上等に有効な作物栄養補助剤の提供
を目的とする。 【構成】本発明の作物栄養補助剤は、ヤーコン搾汁糖液
をアルコール発酵と酢酸発酵させて、該糖液中の発酵性
糖類を酢酸成分となし、イヌリン及びフラクトオリゴ糖
を残糖させて食酢糖成分の主体とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は食品である食酢を利用し
たものであって、詳述すると、ヤーコンを原料とする食
酢からなる作物栄養補助剤により作物の成長促進、作物
の緑化とその期間の延長、作物の病気に対する抵抗性向
上、果樹の結実増加と落下減少、果実の糖度及び味の向
上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち向上等に効
果があり、更に詳しくは食用作物、工芸作物、緑肥作物
及び園芸作物として蔬菜、果物、草花、その他温帯作
物、熱帯作物、亜熱帯作物、温室作物、観賞作物、薬用
作物、加工用作物等に有効な食品である食酢と糖類を利
用した作物栄養補助剤に関する。
【従来の技術】一般に、作物は衣食住の用途のために耕
地に栽培される植物のことであり、その植物体の種実、
茎、葉、花、根などが利用されるものである。例えば、
「キャベツ、茶など葉が利用される作物」、「アスパラ
ガス、ウドなど茎が利用される作物」、「サツマイモ、
バレイショなど根および地下茎が利用される作物」、
「ホップ、サフランなど花が利用される作物」、「ム
ギ、トウモロコシ、ダイズなど種子が利用される作
物」、「キュウリ、ブドウ、バナナなど果実が利用され
る作物」などがある。各種の作物が生育するために必要
な物質は無機養分と糖であることが知られている。無機
養分は養分吸収として土中から取り入れられ、糖は光合
成として生産される。この生育に関与する基本元素すな
わち植物の体に含まれる元素としては30種以上が知ら
れているが、このうち16元素は生育に欠くことの出来
ない必須元素とされており、炭素、酸素、水素、窒素、
リン、イオウ、カリウム、カルシウム、マグネシウムの
多量元素と鉄、銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ
素、塩素の微量元素である。炭素、水素、酸素は作物体
内の存在量は多いが、大気(炭酸ガス)及び水として天
然供給量が豊富であるため、通常は特に与える必要はな
いものとされている。窒素、リン、カリウムは土壌中で
の存在量が比較的少なく、外部からの補給に対する植物
の反応が高いことから、特に肥料三要素としてよく知ら
れている。イオウ、カルシウム、マグネシウム、鉄、
銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ素、塩素は土壌
中における全存在量ではなく、作物に吸収されやすい形
態(可給能)の量や他の元素との不均衡から、欠乏症を
発生することもある。炭素、酸素、水素以外の元素は、
すべて土中から一般に水溶液として吸収されるので、土
にこれらの元素が欠乏すれば、これを人工的に供給しな
ければ、土は生産力を保つことはできない。そこで肥料
取締法において特殊肥料から普通肥料に分類される数多
くの肥料製品が利用されてきた。一方、炭素、酸素、水
素は光合成により炭水化物(糖)となり、植物体の骨格
を作ったり、炭水化物は、タンパク質、脂質の生成に関
与する。また炭水化物は成長のためのエネルギー源とし
ても重要である。この光合成は二酸化炭素の固定機構と
して知られている。二酸化炭素は一連の反応を経過して
炭水化物(糖)その他の化合物に変わるが、最初の産物
が炭素が三つの三炭糖でカルビン酸回路だけで光合成を
行う場合(C3型植物)と最初の産物が炭素が四つのジ
カルボン酸でカルビン酸回路の他にジカルボン酸回路を
持つ場合(C4型植物)および一度リンゴ酸として固定
されるCAM植物などに分けられている。この光合成及
び解糖系において主体となる糖はシュクロース、グルコ
ース、フラクトースなどである。そこで従来、葉の光合
成作用の促進等のため、法律上の肥料ではないが、植物
活性剤等の名称でシュクロース(砂糖)、グルコース
(ぶどう糖)、フラクトース(果糖)などを溶解して作
物に与えることが行われてきた。例えば「花卉園芸の辞
典」朝倉書店(1986年10月25日発行)のP70
2には薬剤を含む切花保存剤(延命剤)が示されている
が、その主成分はシュクロース(ショ糖)或いはグルコ
ースとなっている。また、光合成及び解糖系には有機酸
が関与するので、有機酸を含有する米酢や玄米酢を同時
に使用することも経験的に行なわれていた。
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み
て、本発明者らは、食酢及び食酢を含有する糖類が作物
成長等に及ぼす影響について種々研究を重ねた結果、そ
の作用機序は不明であるが、意外にもヤーコンを原料と
する食酢からなるものが優れた作物成長等の効果を有す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の作物栄養
補助剤は、ヤーコンを原料とする食酢からなるものを作
物栄養補助剤とするものである。請求項2記載の作物栽
培方法は、前記請求項1記載の作物栄養補助剤を用いて
なるものである。以下に本発明を詳しく説明する。ヤー
コンは、アンデス高原原産のキク科植物で、地下部に1
〜2kgの種イモと共に1個500gの塊根数本を形成
する。種イモと塊根の形、大きさはサツマイモによく似
ているが、ナシのような歯触りとかすかな甘味がある。
ヤーコンは1985年頃から国内でも食用として栽培さ
れており、一般にはアク抜きをしてから生食、煮食、炒
め物などに利用するが、種イモ、塊根には食物繊維作用
を有するイヌリン及びビフィズス活性を有するフラクト
オリゴ糖を多量に含むことからイヌリン及びフラクトオ
リゴ糖の工業原料にもなる。ヤーコンからのイヌリン及
びフラクトオリゴ糖の工業的製造法は、ヤーコンの種イ
モ、塊根を洗滌、裁断した後、抽出機で搾汁して糖液を
得る。このヤーコン搾汁糖液中の糖類はイヌリン及びフ
ラクトオリゴ糖を主体とするが、この他に、単糖類のフ
ラクトース、グルコース及び二糖類であるシュクロース
等の発酵性糖類を固形当たり30%前後は共存するもの
である。このため膜分離あるいはクロマト分離等の方法
で、フラクトース、グルコース、シュクロース等の発酵
性糖類をほとんど除去した糖液とした後、精製処理して
イヌリン及びフラクトオリゴ糖を主体とする製品を得て
いる。本発明に係るヤーコンを原料とする食酢は、ヤー
コン搾汁糖液中の発酵性糖類をアルコール発酵と酢酸発
酵させて最終的に酢酸成分となし、この特性を積極的に
利用してイヌリン及びフラクトオリゴ糖を残糖させて食
酢糖成分の主体とする原理に基づいている。次に、本発
明において用いるヤーコンを原料とする食酢は、4〜5
%の酢酸とフラクトオリゴ糖含有糖類を主体とするもの
であり、以下の例でつくられる。請求項3記載のヤーコ
ンを原料とする食酢は、例えば、上記に示したヤーコン
搾汁糖液を30%w/wに調整して1000ミリリット
ルを原料とする。これに酵母サッカロミセス・エリプソ
イデウス(Saccharomyces ellipo
ideus)の培養液10ミリリットルと酵母エキス1
g、リン酸一カリウム0.5g、リン酸二アンモニウム
0.5gを加え、温度25〜30℃にて、10日間アル
コール発酵を行った。上記発酵後のアルコール濃度は
6.5%v/vであった。これを温度65℃で10分間
加熱して酵母を殺菌した後、アルコール濃度を5.5%
v/vに調整した。次に種酢アセトバクター・アセチ
(Acetobacter aceti)の酢酸発酵液
30ミリリットルを加えて、酸度1.5%に調整した
後、温度35〜40℃で、10日間酢酸発酵を行なっ
た。発酵後の酢酸濃度4.5%w/v、アルコール濃度
0.3%v/vであった。これを濾過して菌体を除き、
75℃で加熱処理してイヌリン及びフラクトオリゴ糖を
成分とする食酢とした。この食酢は酸度4.5%、無塩
可溶性固形分20%、食酢100ミリリットル当たりの
糖成分はフラクトオリゴ糖含有糖類21.6gでイヌリ
ン及びフラクトオリゴ糖19gであった。請求項4記載
に係るフラクトオリゴ糖含有糖類の固形分中のイヌリン
及びフラクトオリゴ糖の含有率の合計は、20%以上の
ものであるが、更に望ましくは50%以上のものであ
る。請求項5記載に係る作物栽培方法は、ヤーコンを原
料とする食酢からなる作物栄養補助剤の作用濃度を示
し、水でうすめる割合としては10倍以上、望ましくは
30倍以上とするが、トレハロース含有糖類の濃度とし
て2%以下及び酢酸換算の酸度として0.5%以下とす
るものである。請求項6記載に係る作物栄養補助剤の使
用方法は、葉果面散布として作用させる方法、土壌散布
して根からの吸収により作用させる方法、或いは水耕栽
培においては液肥に添加して作用させる方法等により使
用するものである。その結果、本発明の作物栄養補助剤
は、例えば、イネ、ムギ、アワ、キビ、ソバ、トウモロ
コシ、ダイズ、アズキ、カンショ、バレイショ、キャッ
サバなどの食用作物、ワタ、アサ、アマ、イグサ、ク
ワ、テンサイ、サトウキビ、ステビア、ナタネ、ゴマ、
ラッカセイ、オリーブ、ベニバナ、サフラン、タバコ、
チヤ、ジョチュウギク、ラベンダー、ユーカリ苗、シチ
トウイ、ハッカ、コショウ、ホップ、タデアイなどの工
芸作物、レンゲソウ、クローバなどの緑肥作物、レッド
クローバー、コンモンベッチ、オーチャードグラス、な
どの飼料作物、ベントグラス類、フェスク類、ライグラ
ス類、バミューダグラス類、ノシバ、コウライシバなど
の芝草、キュウリ、シロウリ、カボチャ、マクワ、メロ
ン、スイカ、ナス、トマト、トウガラシ、ピーマン、オ
クラ、イチゴ、ソラマメ、エンドウ、インゲンマメ、エ
ダマメ、モヤシ、コーヒー、ココア、ハス、クワイ、シ
ョウガ、ヤマノイモ、サトイモ、ナガイモ、コンニャ
ク、タマネギ、ネギ、ニンニク、ラッキョ、ダイコン、
ニンジン、オタネニンジン(朝鮮人参)、カブ、ゴボ
ウ、ハクサイ、ツケナ、クレソン、サラダナ、ミツバ、
青ジソ、カイワレダイコン、コマツナ、ゴガツナ、チン
ゲンサイ、ミズナ、カラシナ、キャベツ、コモチカンラ
ン、ハナヤサイ、レタス、ブロッコリー、セロリ、パセ
リ、ワサビ、チシヤ、ドクダミ、ゼンマイ、ミョウガ、
サンショウ、シュンギク、ホウレンソウ、フダンソウ、
アスパラガス、モウソウダケ、タケノコ、マシュルー
ム、シイタケ、ナメコ、エノキダケ、ヒラタケ、ハラタ
ケなどの蔬菜、リンゴ、ナシ、サンザシ、マルメロ、カ
リン、モモ、スモモ、サクランボ、アンズ、ウメ、アセ
ロラ、クルミ、クリ、ペカン、アーモンド、ハシバミ、
カキ、ナツメ、ザクロ、イチヂク、ビワ、バナナ、パイ
ナップル、オレンジ、レモン、シトロン、ブンタン、グ
レープフルーツ、温州ミカン、夏ミカン、キンカン、ブ
ドウ、キイチゴ、スグリ、フサスグリ、クランベリー、
キウイフルーツなどの果物、花卉としてはスイトピー、
アサガオ、キンセンカなどの1・2年草、マーガレッ
ト、キク、カーネションなどの宿根草、ユリ、チューリ
ップ、シクラメンなどの球根、バラ、タケ、ササ、アジ
サイなどの花木、セントポーリア、ブーゲンビレア、ハ
イビスカスなどの温室植物、ヤシ、ゴム、オモトなどの
観葉植物、カトレア、デンドロビウム、バンダなどのラ
ン類、シャコバサボテン、ユーフォルビア、アロエなど
のサボテンと多肉植物、モウセンゴケ、ムシトリスミ
レ、ネペンテスなどの食虫植物、スイレン、ハス、カキ
ツバタなどの水生植物、アオキ、マンリョウ、ツバキな
どの斑入植物、フウセンカズラ、クレマチス、トケイソ
ウなどのつる性植物、カンノンチク、シュロチク、フェ
ニックスなどのヤシ科植物、その他の高山植物、山菜、
漢方薬草あるいは海草などに施肥することにより、作物
の成長促進、作物の緑化とその期間の延長、作物の病気
に対する抵抗性向上、果樹の結実増加と落果減少、果実
の糖度及び味の向上、花の色及び肌つやの向上、作物の
日持ち向上、また低温年の遅延型冷害など不安定な要素
が多い寒冷地作物等に顕著な効果がある。本発明のヤー
コンを原料とする食酢からなる作物栄養補助剤が、植物
に対して及ぼす、その作物成長等の現象効果は明確であ
るが、これは、直接作物に吸収、利用されることによる
のか、あるいは土の理学的性質を改善し、あわせて土の
中の有益な微生物の繁殖を促すことなどによるものか、
作用機序はいまのところ不明である。請求項7記載に係
る作物栄養補助剤は液状であるが、噴霧乾燥法により粉
末とすることもできる。また、泥炭、腐植酸質資材、木
炭、ゼオライト、バーミキュライト、パーライト、ベン
トナイト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアル
コール系資材などの吸着性を有する資材に吸着させるこ
とにより粉末とすることもできる。
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明は係る実施例に限定されるものではなく、その要
旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。 [実施例1]ゴルフ場のグリーンよりベントグラスの株
を9株採取してA〜C区の各区3株ずつとした。各株に
ついて葉(地上部)は2mm、根(地下部)は1cmの
幅の立方体にカットした。これをサンドグリーン砂(無
肥料)の培地からなる栽培装置に植え、作物栄養補助剤
を灌水して生育状態を観察した。ここでA区、請求項3
に係るヤーコンを原料とする食酢としての食酢を酸度
0.09%、糖類濃度0.4%になるように水で希釈
し、作物栄養補助剤とした。比較のためB区、市販の食
酢(米酢)を酸度0.09%になるように水で希釈し、
作物栄養補助剤とした。比較のためC区、全糖ぶどう糖
(群栄化学工業株式会社製)を糖類濃度0.4%になる
ように水で希釈し、作物栄養補助剤とした。ベントグラ
ス1m2あたり、各作物栄養補助剤1000ミリリット
ルの割合で、0日、10日後、20日後の3回潅水し
て、温度15〜25℃で30日間生育させ、ベントグラ
スの葉と根の長さを測定し、3株の平均で示した。下記
表1に実施例A〜C区の結果を示す。
【表1】A〜C区のベントグラスに対する生育結果 表1中の対照区であるB区、C区に対して本発明に係る
作物栄養補助剤であるA区、ベントグラスの生育が促進
されていることが分かる。これは、ヤーコンを原料とす
る食酢からなる食酢のほうが作物の栄養に及ぼす影響が
大きいことを示すものである。
【発明の効果】以上詳述した本発明は、ヤーコンを原料
とする食酢からなるものが作物成長促進等の優れた生理
効果を示す知見より導かれたもので、作物の成長促進、
作物の緑化とその期間の延長等に有効であることはもち
ろん、食品である食酢の新規な利用法を提供するもので
あり、本発明によれば以下の効果を奏する。請求項1記
載の発明によれば、ヤーコンを原料とする食酢からなる
ものを利用して作物の成長促進、作物の緑化とその期間
の延長、作物の病気に対する抵抗性向上、果樹の結実増
加と落下減少、果実の糖度と味の向上、花の色及び肌つ
やの向上、作物の日持ち向上等に有効な作物栄養補助剤
を提供することができる。請求項2記載の発明によれ
ば、ヤーコンを原料とする食酢からなる作物栄養補助剤
を用いた作物栽培方法を提供することができる。請求項
3記載の発明によれば、ヤーコンを原料とする食酢を作
物栄養補助剤の成分として提供することができる。請求
項4記載の発明によれば、作物の成長促進等を効果的に
図ることができる作物栄養補助剤としての固形分中のイ
ヌリン及びフラクトオリゴ糖含有率を提供することがで
きる。請求項5記載の発明によれば、作物の成長促進等
を効果的に図ることができる作物栄養補助剤としての作
用濃度を提供することができる。請求項6記載の発明に
よれば、葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用として
適切な作物栄養補助剤を提供することができる。請求項
7記載の発明によれば、作物栄養補助剤を液状又は粉末
状としたもので作物への施用が容易な作物栄養補助剤を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 63/02 A01N 63/02 P C05G 5/00 C05G 5/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヤーコンを原料とする食酢からなることを
    特徴とする作物栄養補助剤。
  2. 【請求項2】ヤーコンを原料とする食酢からなる作物栄
    養補助剤を用いて作物の栽培をすることを特徴とする作
    物栽培方法。
  3. 【請求項3】前記ヤーコンを原料とする食酢は、ヤーコ
    ン搾汁糖液を用いてアルコール発酵と酢酸発酵とを行な
    うことにより得られた食酢であり、且つ、フラクトオリ
    ゴ糖含有糖類を成分とするものである請求項1記載の作
    物栄養補助剤。
  4. 【請求項4】前記フラクトオリゴ糖含有糖類は固形分中
    のイヌリン及びフラクトオリゴ糖の含有率の合計が10
    0分の20を超えるものであることを特徴とする請求項
    1及び3のいずれか1項に記載の作物栄養補助剤。
  5. 【請求項5】前記ヤーコンを原料とする食酢からなる作
    物栄養補助剤を作用させる濃度は、フラクトオリゴ糖含
    有糖類の濃度として2%以下、及び酢酸換算の酸度とし
    て0.5%以下であることを特徴とする請求項2記載の
    作物栽培方法。
  6. 【請求項6】葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用で
    ある請求項1記載の作物栄養補助剤。
  7. 【請求項7】液状あるいは粉末状である請求項1記載の
    作物栄養補助剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298821A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Mitsui Norin Co Ltd ビフィズス菌増殖促進剤
EP2165993A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-24 Thermphos Trading GmbH Composition and method for efficient uptake of plant growth nutrients

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