JPH10297045A - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録装置の制御方法

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JPH10297045A
JPH10297045A JP4779298A JP4779298A JPH10297045A JP H10297045 A JPH10297045 A JP H10297045A JP 4779298 A JP4779298 A JP 4779298A JP 4779298 A JP4779298 A JP 4779298A JP H10297045 A JPH10297045 A JP H10297045A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、様々な種類のシートに対しても記
録手段の走査動作を阻害することなく、シートの後端部
における記録範囲を拡大可能な記録装置及び該記録装置
の制御方法を提供することを可能にすることを目的とし
ている。 【解決手段】 記録ヘッド26によりシートPの後端部に
末行の記録を行う際に、記録ヘッド26が浮き上がり防止
部24aと反対側のシートPの他側端部Plを通過しない
ように制御するように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートに画像を記録
する記録装置及び該記録装置の制御方法に関するもので
あり、例えば、シートの搬送方向と交わる方向(例え
ば、直交する方向)に記録ヘッドを走査させる所謂シリ
アルスキャンタイプの記録装置に好適な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の機能を有する記録装置、或いはコンピュータやワー
ドプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーシ
ョン等の出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報に基づいて用紙やプラスチック薄板等のシートに画像
を記録するように構成されている。
【0003】これ等の記録装置は、記録方式により、イ
ンクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザ
ビーム式等に分けることができる。記録ヘッドをシート
の搬送方向(副走査方向)と交わる方向(主走査方向)
に走査して記録を行うシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、シートに沿って移動
するキャリッジ上に搭載した記録ヘッドにより画像を記
録し、1行分の記録を終了した後に搬送手段により所定
量の搬送(ピッチ送り)を行い、その後に再び停止した
シートに対して、次の行の画像を記録するという動作を
繰り返すことにより、シート全体の記録が行われる。
【0004】一方、シートの搬送方向の副走査のみで記
録するラインタイプの記録装置においては、シートを所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行っ
た後、所定量の搬送(ピッチ送り)を行い、更に次の記
録を一括して行うという動作を繰り返すことによりシー
ト全体の記録が行われる。
【0005】上記記録方式の内、インクジェット方式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドか
らシートにインクを吐出して記録を行うものであり、記
録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高
速で記録することが出来、更には普通紙等にも特別の処
理を必要とせずに記録することが出来、ランニングコス
トが安価で、ノンインパクト方式であるため、記録時の
騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー
画像を記録することが容易である等の利点を有してい
る。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット方式の記録手段は、エッチング、
蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、
基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板
等を形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配
置)を有するものを容易に製造することが出来、一層の
コンパクト化を図ることが出来る。
【0007】上記シリアルスキャンタイプの記録装置の
従来例を図9及び図10を用いて説明する。図9におい
て、101 はシートPを搬送する搬送ローラであり、該搬
送ローラ101 に対向してピンチローラ102 が圧接されて
いる。搬送ローラ101 のシート搬送方向上流側(以下、
単に「上流側」という)には軸103aを中心に回動可能な
センサレバー103 が設けてあり、搬送されるシートPが
センサレバー103 のフラグ103bに当接して該センサレバ
ー103 を軸103aを中心に回動させることでセンサレバー
103 のセンサ作動部103cが後端検知センサ104 を作動さ
せてシートPの通過を検知する。
【0008】搬送ローラ101 のシート搬送方向下流側
(以下、単に「下流側」という)には、画像情報に基づ
いて画像を記録する記録ヘッド105 がシート搬送方向
(副走査方向)と交わる方向(主走査方向)に移動可能
に設けられたキャリッジに搭載されており、該記録ヘッ
ド105 に対向してシートPの背面を支持するプラテン10
6が配置されている。
【0009】記録ヘッド105 の下流側には伝達ローラ10
7 を介して搬送ローラ101 と同じ周速度で回転する排出
ローラ108 が配置されており、該排出ローラ108 に対向
して拍車109 が圧接されている。
【0010】上記構成において、シートPの後端Pbが
搬送ローラ101 とピンチローラ102とのニップ部nより
も下流側まで搬送された状態では、該シートPは搬送ロ
ーラ101 から離間しているため、シートPへの搬送力及
び挟持による支持作用は排出ローラ108 と拍車109 とに
よるものしか作用しない。
【0011】従って、この状態ではシートPの後端Pb
を押さえる機能が働かなくなるため、シートPの浮き等
により、記録ヘッド105 とシートPとの最適ギャップが
確保されず、この状態で記録ヘッド105 により画像記録
を行った場合、高品質な画像記録が望めない。更にシー
トPの後端Pbが記録ヘッド105 側に曲がっていたり、
反りがある場合には、シートPが記録ヘッド105 に擦れ
て記録面を汚す虞がある。
【0012】即ち、一般にシリアルスキャンタイプの記
録装置では、シートPの後端Pbが排出ローラ108 とピ
ンチローラ102 とのニップ部nを通過した後は記録画像
の品質の保証が困難である。
【0013】それにも関わらず、ファクシミリ、複写機
等の記録装置としての用途を考慮する場合、シートPの
記録面いっぱいに画像を記録したいという要望は強い。
そこで、図10に示すように、シートPのシート搬送方向
に平行な一側端部Pr(搬送基準側)の上面側を押さ
え、該一側端部Prの浮き上がりを防止する浮き上がり
防止部106aをプラテン106 に設け、更には記録ヘッド10
5 を搭載するキャリッジの下端部に前記シートPの一側
端部Prの反対側の他側端部Plの浮き上がりが該記録
ヘッド105 に突き当たってジャムすることを防止するジ
ャム防止リブ105aを設けて構成したものがある。
【0014】上記構成によれば、シートPの一側端部P
rはプラテン106 の上面と浮き上がり防止部106aとに挟
まれて少なくとも図10の{L1 −L2 }の距離は、記録
ヘッド105 のノズル面から離間させることが出来る。ま
た、シートPの他側端部Plが浮き上がっても、記録ヘ
ッド105 を搭載するキャリッジに設けたジャム防止リブ
105aが浮き上がった他側端部Plを下方にガイドして記
録ヘッド105 から退避させるので記録ヘッド105 がシー
トPに衝突して起こるジャムの発生を防止することが出
来る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、様々な種類のシ
ートに記録を行う要望が強く、記録装置もこれに対応す
る必要に迫られる傾向にある。しかしながら、前述の従
来例では、非常に剛性の高いシートPを使用する場合、
該シートPの後端Pbが上方に反っていて、且つシート
Pの後端Pb近傍まで記録幅いっぱいの記録がなされた
場合、記録ヘッド105 のスキャン終了後の復帰時にキャ
リッジに設けられたジャム防止リブ105aにシートPの他
側端部Plが突き当たり、記録ヘッド105 を搭載したキ
ャリッジの走行を阻害する虞がある。
【0016】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、様々な種類のシートに対して
も記録手段の走査動作を阻害することなく、シートの後
端部における記録範囲を拡大可能な記録装置及び該記録
装置の制御方法を提供せんとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る記録装置の代表的な構成は、シートを搬
送する第1のシート搬送手段と、前記第1のシート搬送
手段よりもシート搬送方向下流側に設けられ、シート搬
送方向と交わる方向に走査してシートに画像を記録する
記録手段と、前記記録手段よりもシート搬送方向下流側
に設けられ、シートを搬送する第2のシート搬送手段
と、シート搬送方向において、前記第1のシート搬送手
段と、前記第2のシート搬送手段との間に設けられ、シ
ートのシート搬送方向に平行な一側端部の上面を押さえ
て該シートの一側端部の浮き上がりを防止する浮き上が
り防止部材と、前記第1のシート搬送手段よりもシート
搬送方向上流側に設けられ、搬送されるシートの後端を
検知することで、該検知後のシートの後端位置を認識可
能な後端検知手段と、シートの後端が前記第1のシート
搬送手段を通過して該第1のシート搬送手段による支持
から解除された後、前記記録手段により末行の記録を行
う際に前記浮き上がり防止部材により浮き上がりを防止
されたシートの一側端部の反対側の他側端部の位置を前
記記録手段が通過しないように制御する制御手段とを有
することを特徴とする記録装置である。
【0018】本発明に係る記録装置は、上述の如く構成
したので、シートの後端が第1のシート搬送手段による
支持から解除された後、記録手段により末行の記録を行
う際に、浮き上がり防止部材により浮き上がりを防止さ
れないシートの他側端部の位置を記録手段が通過しない
ように制御手段により制御することで、記録手段がシー
トに突き当たることがなく、シートの剛性が比較的高い
場合でも記録手段がシートに突き当たって該記録手段の
走査動作を阻害することなく、シートの後端部における
記録範囲を拡大することが可能である。
【0019】この場合、浮き上がり防止部材により浮き
上がりを防止されたシートの一側端部の反対側の他側端
部の位置から外れた位置に記録手段を退避させた状態で
該シートを第2のシート搬送手段により搬送して記録手
段の記録領域から排出した後、記録手段を記録開始位置
に復帰させれば好ましい。
【0020】また、本発明に係る記録装置の制御方法の
代表的な構成は、シートを搬送する第1のシート搬送手
段と、前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向
下流側に設けられ、シート搬送方向と交わる方向に走査
してシートに画像を記録する記録手段と、前記記録手段
よりもシート搬送方向下流側に設けられ、シートを搬送
する第2のシート搬送手段と、前記第1のシート搬送手
段よりもシート搬送方向上流側に設けられ、搬送される
シートの後端を検知することで、該検知後のシートの後
端位置を認識可能な後端検知手段とを有する記録装置の
制御方法において、前記後端検知手段によりシートの後
端位置が検知されないか、または、前記後端検知手段に
より検知されたシートの後端が前記第1のシート搬送手
段よりもシート搬送方向上流側に位置すると認識され、
且つ前記記録手段の次の走査後のシート搬送でも該シー
トの後端位置が前記第1のシート搬送手段を通過して該
第1のシート搬送手段による支持から解除されないと認
識された場合には、前記記録手段の1回の走査終了後、
該シートを所定量搬送すると同時に前記記録手段を復帰
させて記録開始位置に戻し、前記後端検知手段により検
知されたシートの後端が前記第1のシート搬送手段より
もシート搬送方向上流側に位置すると認識され、且つ前
記記録手段の次の走査後のシート搬送で該シートの後端
位置が前記第1のシート搬送手段を通過して該第1のシ
ート搬送手段による支持から解除されると認識され、且
つシート内の未記録の画像情報に対して更に1回の前記
記録手段の走査が必要な場合、または、前記後端検知手
段により検知されたシートの後端位置が前記第1のシー
ト搬送手段を通過して該第1のシート搬送手段による支
持から解除され、且つ該シートが前記記録手段による記
録可能領域に位置すると認識され、且つシート内の未記
録の画像情報に対して更に1回の前記記録手段の走査が
必要な場合には、前記記録手段の1回の走査終了後、即
ちシート内の記録終了後、前記記録手段を記録開始位置
と反対側に移動させてシート側端位置から退避させた
後、該シートを前記記録手段の記録領域から排出するこ
とを特徴とする。
【0021】上記構成によれば、第1のシート搬送手段
による支持からシートが解除されない範囲にある場合に
は、シートの搬送と同時に記録手段を記録開始位置まで
復帰させることが出来、未記録の画像情報に対して更に
1回の記録手段の走査が必要な場合であって、この時、
第1のシート搬送手段による支持からシートが解除され
る範囲にある場合には、前記1回の記録手段の走査の終
了後、記録手段を記録開始位置と反対側に移動させてシ
ート側端位置から退避させた後、該シートを記録手段の
記録領域から排出することで、記録手段がシートに突き
当たることがなく、シートの剛性が比較的高い場合でも
記録手段がシートに突き当たって記録手段の走査動作を
阻害することなく、シートの後端部における記録範囲を
拡大することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る記録装置及
び該記録装置の制御方法の一例としてインクジェット記
録装置に適用した場合の一実施形態を具体的に説明す
る。図1は本発明に係る記録装置の構成を示す斜視図、
図2は本発明に係る記録装置の構成を示す断面説明図、
図3は本発明に係る記録装置の要部の構成を示す断面説
明図、図4は浮き上がり防止部材の構成を示す斜視図、
図5は記録ヘッドを搭載するキャリッジに設けられたジ
ャム防止リブの構成を示す斜視図、図6は浮き上がり防
止部材とジャム防止リブとのシートに対する作用を説明
するための図、図7は本発明に係る記録装置の制御系の
構成を示すブロック図、図8は制御系のフローチャート
である。
【0023】先ず、本発明に係る記録装置の全体構成に
ついて図1〜図7を用いて説明する。図1及び図2にお
いて、紙や合成樹脂等種々のシートPを自動給送する自
動給送装置2を装備する記録装置1は、シート給送部
3、シート搬送部4、シート排出部5、キャリッジ部
6、クリーニング部7及び電気基板8等を有して構成さ
れている。
【0024】シート給送部3は、自動給送装置2に設け
られたシートPを載置する圧板9と、該圧板9上に載置
されたシートPを給送する給送ローラ10がベース11に取
り付けられて構成されている。圧板9には可動サイドガ
イド12がシートPの幅方向に移動可能に設けられてお
り、シートPの載置位置を規制している。
【0025】圧板9はベース11に設けられた回転軸13を
中心に回転可能で、圧板バネ14により給送ローラ10に対
して付勢される。給送ローラ10と対向する圧板9の部位
にはシートPの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大
きい材質からなる分離パッド15が設けられている。
【0026】更にベース11にはシートPの一方向の角部
を覆い、シートPを一枚ずつ分離するための図示しない
分離爪、該ベース11に一体的に成形された土手部16、圧
板9と給送ローラ10の当接を解除するリリースカム17等
が設けられている。
【0027】上記構成において、待機状態ではリリース
カム17が圧板9を所定位置まで押し下げており、これに
より、圧板9と給送ローラ10との当接は解除される。そ
して、この状態で後述する第1のシート搬送手段を構成
する搬送ローラ18に伝達される回転駆動力がギア列等に
より給送ローラ10及びリリースカム17に伝達されると、
リリースカム17は圧板9から離れるので圧板9は上昇
し、給送ローラ10とシートPが当接し、給送ローラ10の
回転に伴いシートPはピックアップされて給送が開始さ
れる。
【0028】そして、図示しない分離爪により一枚ずつ
分離されてシート給送部3に送られる。給送ローラ10及
びリリースカム17はシートPがシート給送部3に送り込
まれるまで回転し、再びシートPと給送ローラ10との当
接を解除した待機状態となって搬送ローラ18から伝達さ
れる回転駆動力が解除される。
【0029】シート搬送部4は給送ローラ10により繰り
出されたシートPを挟持して搬送する第1のシート搬送
手段となる搬送ローラ18と、該搬送ローラ18に圧接する
ピンチローラ19を有し、給送ローラ10の下流側で搬送ロ
ーラ18の上流側には後端検知手段を構成するセンサレバ
ー20が設けられている(図3参照)。
【0030】ピンチローラ19はピンチローラガイド21に
より回転自在に保持され、ピンチローラバネ22により付
勢されることで該ピンチローラ19が搬送ローラ18に対し
て圧接し、搬送ローラ18とピンチローラ19とのニップ部
nでシートPを挟持して支持しつつ搬送する。
【0031】シート搬送部4の入口にはシートPをガイ
ドする上ガイド23及びプラテン24が配置されており、上
ガイド23にはシートPの先端、後端の検知を後端検知セ
ンサ25に伝える前記センサレバー20が設けられている。
【0032】センサレバー20は、図3に示すように、軸
20aにより回動可能に軸支され、図示しない付勢バネに
より付勢されて、シートPが通過しない時には、該セン
サレバー20のフラグ20bがシート搬送面よりもプラテン
24側に落ち込んだ状態で保持されるようになっている。
この時、センサレバー20のセンサ作動部20cが後端検知
センサ25の光路を遮断して後端検知センサ25をOFFす
るようになっている。
【0033】また、プラテン24と上ガイド23との間に導
かれて搬送されるシートPがセンサレバー20のフラグ20
bに当接すると、センサレバー20が軸20aを中心に図3
の時計回り方向に回動して該センサレバー20のセンサ作
動部20cが後端検知センサ25の光路から退避して該後端
検知センサ25をONする。
【0034】これにより、シートPの先端がセンサレバ
ー20に当接すると、後端検知センサ25がOFFからON
に切り換わり、シートPの後端Pbがセンサレバー20を
通過すると、後端検知センサ25がONからOFFに切り
換わるようになっている。これにより、後端検知センサ
25によりシートPの先端、後端の通過タイミングを検知
することが出来、この検知情報に基づいてシート搬送部
4を搬送されるシートPの先端、後端位置を認識できる
ようになっている。
【0035】上記構成において、シート給送部3により
送られたシートPはプラテン24、上ガイド23及びピンチ
ローラガイド21により案内されて搬送ローラ18とピンチ
ローラ19とのニップ部nに進入する。この時、センサレ
バー20が搬送されてきたシートPの先端を検知して、こ
れによりシートPの記録位置を設定している。シートP
は図示しないLF(ラインフィード)モータ27により搬送
ローラ18が回転駆動され、搬送ローラ18に従動するピン
チローラ19とのニップ部nに挟持して支持されつつ搬送
される。
【0036】キャリッジ部6には、搬送ローラ18の下流
側に配置され、画像情報に基づいて画像を記録する記録
手段となるインクジェット記録ヘッド26を搭載し、シー
ト搬送方向(副走査方向)と交わる方向(例えば、直交
する方向)に移動可能に設けられたキャリッジ28を有し
ている。
【0037】キャリッジ28はシートPの搬送方向に対し
て交わる方向(主走査方向)に往復走査させるためのガ
イド軸29及びキャリッジ28の後端を保持して記録ヘッド
26とシートPとの隙間を維持するガイドレール30により
支持されており、ガイド軸29及びガイドレール30は装置
本体のシャーシ31に取り付けられている。
【0038】また、キャリッジ28はシャーシ31に取り付
けられたキャリッジモータ32によりタイミングベルト33
を介して駆動される。このタイミングベルト33はアイド
ルプーリ34により張架されている。また、キャリッジ28
には電気基板8から記録ヘッド26へ記録信号を伝えるた
めのフレキシブル基板35を備えている。
【0039】上記構成において、シートPに画像を記録
する時は、画像を記録する行位置(シートPの搬送方向
の位置)に搬送ローラ18及びピンチローラ19によるロー
ラ対がシートPを搬送すると共に、キャリッジモータ32
によりキャリッジ28を画像記録する列位置(シートPの
搬送方向と直交する位置)に移動させて記録ヘッド26を
画像記録位置に対向させる。その後、電気基板8からの
記録信号により記録ヘッド26がシートPに向けてインク
を吐出して画像が記録される。
【0040】前記記録ヘッド26は微細な液体吐出口(オ
リフィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネ
ルギー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴
形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えて
いる。
【0041】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0042】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。
【0043】その中でも電気熱変換体をエネルギー発生
手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易で
あり、且つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼
性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を
十二分に活用出来、高密度実装化が容易で、製造コスト
も安価なことから有利である。
【0044】また前述した実施形態では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0045】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。
【0046】シート排出部5は、前記記録ヘッド26より
も下流側に配置され、第2のシート搬送手段を構成する
排出ローラ36と、該排出ローラ36に圧接された回転自在
な拍車37とを有しており、該排出ローラ36には伝達ロー
ラ38が当接し、該伝達ローラ38は搬送ローラ18に当接し
て設けられている。従って、搬送ローラ18の回転駆動力
が伝達ローラ38を介して排出ローラ36に伝達され、排出
ローラ36の回転に従動して拍車37が回転する。
【0047】上記構成により、キャリッジ部6で画像が
記録されたシートPは排出ローラ36と拍車37とのニップ
部に挟持されて支持されつつ搬送され、機外に設けられ
た図示しない排出トレイ上に排出される。
【0048】クリーニング部7は、記録ヘッド26のクリ
ーニングを行うポンプ39と記録ヘッド26の乾燥を抑える
ためのキャップ40及び排出ローラ36からの駆動力をシー
ト給送部3及びポンプ39に切り換えるための駆動切り換
えアーム41等を有している。
【0049】駆動切り換えアーム41がシートPの給送位
置、或いは記録ヘッド26のクリーニング位置以外の位置
にある時は、搬送ローラ18の回転軸を中心に回転する図
示しない遊星ギアを所定位置に固定しているので、シー
ト給送部3及びポンプ39に駆動力は伝達されない。
【0050】キャリッジ28が移動することで、駆動切り
換えアーム41を図1の矢印A方向に移動させると、遊星
ギアがフリーになるので、搬送ローラ18の正転/逆転に
応じて遊星ギアが移動し、搬送ローラ18が正転した時は
シート給送部3に駆動力が伝達され、逆転した時はポン
プ39に駆動力が伝達されるようになっている。
【0051】プラテン24上でシート搬送方向において搬
送ローラ18と排出ローラ36との間には、図4に示すよう
に、シートPのシート搬送方向に平行な一側端部Pr
(搬送基準側)の上面を押さえて該シートPの一側端部
Prの浮き上がりを規制(或いは防止)する浮き上がり
規制(防止)部材となる浮き上がり防止部24aがプラテ
ン24に一体的に形成されており、一方、記録ヘッド26を
搭載するキャリッジ28の下端部には、図5及び図6に示
すように、シートPの他側端部Plに当接して該シート
Pの他側端部Plをプラテン24側にガイドするジャム防
止リブ28aが形成されている。
【0052】上記構成により、シートPの剛性が比較的
小さい場合にはシートPの他側端部Plの位置から外れ
た記録ヘッド26が浮き上がり防止部24a側の記録開始位
置に復帰する際にキャリッジ28のジャム防止リブ28aに
よりシートPの他側端部Plがガイドされてプラテン24
側に押し下げられ、記録ヘッド26を支障なく記録開始位
置に復帰させることが出来る。
【0053】次に本発明に係る記録装置の制御手段の構
成について図7を用いて説明する。図7に示す電気ブロ
ック図の構成は、電気機械的制御をハードウェアで高速
に実行するためのプリンタコントローラ42と、RAM
(ランダムアクセスメモリ)43、ROM(リードオンリ
メモリ)44及びこれ等を統括制御するCPU(中央演算
処理装置)45を有して構成される。
【0054】プリンタコントローラ42は数千ゲートのG
Aであって、内部に外部ホスト46等と通信して画像デー
タを受信し、逐次RAM43内の受信バッファ47に蓄積す
るインターフェース制御部48及びLFモータ27、キャリッ
ジモータ32、キースイッチやLED(発光ダイオード)
49等を制御する機構制御部50及び画像データを記録可能
な形式に加工し、印字バッファ51に貯え、そのデータを
適当なタイミングで記録ヘッド26に送り出し、記録を行
わせる記録ヘッド制御部52を有して構成される。
【0055】RAM43は前述したように、受信バッファ
47及び印字バッファ51に分けられる。印字バッファ51は
記録ヘッド26が丁度1スキャンにて記録可能となるよう
にデータを区切って収めておく機能を有する。
【0056】ROM44はCPU45の制御を司るプログラ
ムコードを収めたプログラム部53及び文字フォントのデ
ータを収めたCG(キャラクタジェネレータ)54を有し
て構成される。
【0057】CPU45は前述したプリンタコントローラ
42、RAM43、ROM44をプログラムコードに従って制
御する。また、後端検知センサ25の状態を随時監視して
いる。
【0058】上記構成において、先ず、CPU45が起動
すると、記録装置1本体の初期チェックを行った後、待
機状態に入る。この状態において、外部コンピュータ等
の外部ホスト46からのデータ若しくは図示しない制御ボ
タンをユーザが操作することで、記録装置1は所定の動
作を行う。
【0059】インターフェース制御部48を介して受信さ
れたデータは、受信バッファ47に適時スプールされなが
ら、CPU45により所定のデータ変換処理をなされた
後、1回の記録ヘッド26のスキャンで記録可能な量に切
り分けられて、印字バッファ51に送られる。
【0060】印字バッファ51のデータは適時プリンタコ
ントローラ42、CPU45の制御によりフレキシブル基板
35を介して記録ヘッド26へと送り出される。この際にC
PU45は適時キャリッジモータ32を動作させ、所望の位
置に所望の画像を記録することが可能となる。
【0061】また、外部ホスト46から送り出されたデー
タ中のシート搬送コマンドを受け取って、若しくはユー
ザの制御ボタン操作等で、CPU45はLFモータ27を所定
量だけ動作させ、シートPの搬送を行う。
【0062】また、CPU45は上記シート搬送の際に後
端検知センサ25を監視しており、シートPの先端、後端
がセンサレバー20を動作させ、後端検知センサ25をON
/OFFすることでシートPの先端、後端の通過タイミ
ングを管理している。
【0063】次に図8に示すフローチャートを用いてシ
ートPの後端部における記録制御の詳細について説明す
る。シートPの後端Pbの検知は、該後端Pbが図3の
位置M0 に到達した時点でセンサレバー20から離れ、該
センサレバー20が図示しない付勢バネにより軸20aを中
心に図3の反時計回り方向に回転してセンサレバー20の
センサ作動部20cが後端検知センサ25の光路を遮断して
該後端検知センサ25をOFFすることで検知される。こ
のタイミングをCPU45が記憶しておけば、以後のシー
トPの搬送量を適時加算していくことで、シートPの後
端Pbの位置を認識することが出来る。
【0064】シートPの後端Pbの検知以前ではシート
Pが搬送ローラ18とピンチローラ19とのニップ部nで挟
持されて支持されているので、シートPに浮きがなく、
シートPの後端Pbの検知以前は通常の記録搬送制御を
行えば良い。
【0065】即ち、図8のステップS1において、シー
トPの後端Pbが後端検知センサ25により検知されない
場合には、印字バッファ51に溜まっている1スキャン分
の記録を記録ヘッド26で行った後(ステップS2)、直
ちに所定量のシート搬送(副走査)を行い(ステップS
3)、同時にキャリッジ28は復帰動作(浮き上がり規制
(防止)部材となる浮き上がり防止部24aにより浮き上
がりが規制(防止)されたシートPの一側端部Pr側に
移動させる動作)を行って記録ヘッド26を記録開始位置
(ホームポジション)へ戻す(ステップS4)。
【0066】また、前記ステップS1において、シート
Pの後端Pbが後端検知センサ25により検知された後で
あっても、シートPの後端Pbが搬送ローラ18とピンチ
ローラ19とのニップ部nを通過してから下流側に離間
し、挟持から解除される前であれば、搬送制御は前述の
ステップS2〜S4で通常問題ないが、1スキャン記録
後に行うシート搬送において、シートPの後端Pbが搬
送ローラ18とピンチローラ19とのニップ部nより下流側
に離間して搬送ローラ18とピンチローラ19との挟持から
解除されてしまうと、支持されず、浮き上がり防止部24
aにも押さえられないシートPの他側端部Plを復帰時
のキャリッジ28が通過することになり、前述の従来例で
述べたように、キャリッジ28が当接することによるシー
トPのジャムやキャリッジ28の動作障害が発生する虞が
ある。
【0067】そこで、本実施形態では、ステップS5に
おいて、シートPの後端Pbが搬送ローラ18とピンチロ
ーラ19とのニップ部nよりも上流側に位置していても、
ステップS6において、次の1スキャン後のシート搬送
でシートPの後端Pbが搬送ローラ18とピンチローラ19
とのニップ部nよりも下流側に移動して支持されないと
認識した場合には、ステップS5において、シートPの
後端Pbが搬送ローラ18とピンチローラ19とのニップ部
nよりも下流側に離間した場合と同様の制御を行うよう
に構成している。
【0068】ここで、シートPの後端Pbが搬送ローラ
18とピンチローラ19とのニップ部nよりも下流側に離間
した場合の制御は、それ以降の記録スキャン数に対応し
て2通りに分けられる。
【0069】即ち、次の1スキャンで、そのシートPに
記録すべきデータが終了するか否かをステップS7にお
いて判断し、次の1スキャンで、そのシートPに記録す
べきデータが終了する時(即ち、最終回の主走査時)に
は、印字バッファ51に溜まっている1スキャン分の記録
を記録ヘッド26で行った後(ステップS8)、キャリッ
ジ28は復帰動作を行わずに、記録開始位置の反対側のシ
ートPの他側端部Plの外側へと移動する(ステップS
9)。そして、この領域でキャリッジ28を停止した状態
で、シートPの排出(副走査)を行う(ステップS1
0)。
【0070】この制御を行うことで、シートPの後端部
で行われる末行の記録(最終回の主走査)でキャリッジ
28がシートPの他側端部Plに突き当たって該シートP
がジャムしたり、キャリッジ28の動作障害が発生する虞
がない。
【0071】そして、シートPが排出されて、該シート
Pの後端Pbがキャリッジ28から十分離れた後、少なく
とも、シートPの後端Pbが図3に示す位置M1 よりも
下流側まで排出された時、キャリッジ28の復帰動作を行
い、次のシートPに対する記録に備える(ステップS1
1)。
【0072】また、ステップS7において、次のスキャ
ンでシートPに記録すべきデータが終了しない時には、
印字バッファ51に溜まっている1スキャン分の記録を記
録ヘッド26で行った後(ステップS12)、シートPの搬
送は行わずに、直ちにキャリッジ28を記録開始位置まで
復帰させる(ステップS13)。そして、キャリッジ28が
記録開始位置に停止した状態で所定量のシート搬送を行
う(ステップS14)。
【0073】即ち、図8のステップS14の副走査は、そ
の後に次回の主走査を行うための副走査である。特に次
回の主走査が最終回の主走査の場合は最終回の主走査の
直前の副走査である。この副走査では、ステップS5で
YESの場合も、ステップS5でNOでステップS6で
YESの場合も該副走査の終了時にはシートPの後端は
搬送ローラ18よりも下流側に位置する。
【0074】この時、キャリッジ28は浮き上がり防止部
24aのない側のシートPの他側端部Plを通過するが、
その時、シートPは停止しているので、該シートPの他
側端部Plとキャリッジ28とが突き当たる可能性は少な
い。
【0075】また、前記ステップS6における判断後の
制御であれば、シートPが搬送ローラ18とピンチローラ
19とのニップ部nにより挟持されている状態にてキャリ
ッジ28がシートPの他側端部Plを通過できるので、シ
ートPの他側端部Plとキャリッジ28との突き当たりを
防止する効果は大きい。
【0076】ステップS14において、キャリッジ28が記
録開始位置にある状態においてのシートPの搬送は、キ
ャリッジ28に近接した位置に浮き上がり防止部24aが配
置されているので、キャリッジ28(或いは記録ヘッド2
6)とシートPとの接触は発生しない。
【0077】また、前記ステップS6において、次の1
スキャン後のシート搬送でシートPの後端Pbが搬送ロ
ーラ18とピンチローラ19とのニップ部nよりも上流側に
位置すると認識された場合には、前記ステップS2〜S
4と同様な制御を行う(ステップS15〜S17)。
【0078】また、最終回の主走査の直前の副走査をす
る場合であって、該副走査の開始前にシートPの後端が
搬送ローラ18よりもシート搬送方向下流側に位置する場
合は、該副走査の開始前にキャリッジ28を浮き上がり防
止部24aにより浮き上がりが防止されたシートPの一側
端部Pr側に移動させる。
【0079】即ち、上記副走査は、図8のステップS5
でYESの場合のステップS14の副走査であって更にス
タートに戻った後でステップS7からステップS8〜S
11に移行する場合の副走査である。
【0080】また、最終回の主走査の直前の副走査をす
る場合であって、該副走査の途中でシートPの後端が搬
送ローラ18を通過する場合は、該副走査の開始前にキャ
リッジ28を浮き上がり防止部24aにより浮き上がりが防
止されたシートPの一側端部Pr側に移動させる。
【0081】即ち、上記副走査は、図8のステップS5
でNOで、ステップS6でYESの場合のステップS14
の副走査であって更にスタートに戻った後でステップS
7からステップS8〜S11に移行する場合の副走査であ
る。
【0082】また、次回の主走査を行うためにシートP
を搬送する副走査をする場合であって、該副走査の終了
時にシートPの後端が搬送ローラ18よりも下流側に位置
する場合は、該副走査の開始前にキャリッジ28を浮き上
がり防止部24aによって浮き上がりが防止されたシート
Pの一側端部Pr側に移動させる。
【0083】即ち、上記副走査は、図8のステップS5
でYESの場合、またはステップS5でNOで、ステッ
プS6でYESの場合のステップS14の副走査である。
【0084】また、次回の主走査を行うためにシートP
を搬送する副走査をする場合であって、該副走査の開始
前にシートPの後端が搬送ローラ18よりも下流側に位置
する場合は、該副走査の開始前にキャリッジ28を浮き上
がり防止部24aにより浮き上がりが防止されたシートP
の一側端部Pr側に移動させる。
【0085】即ち、上記副走査は、図8のステップS5
でYESの場合のステップS14の副走査である。
【0086】また、次回の主走査を行うためにシートP
を搬送する副走査をする場合であって、該副走査の途中
でシートPの後端が搬送ローラ18を通過する場合は、該
副走査の開始前にキャリッジ28を浮き上がり防止部24a
により浮き上がりが防止されたシートPの一側端部Pr
側に移動させる。
【0087】即ち、上記副走査は、図8のステップS5
でNOで、ステップS6でYESの場合のステップS14
の副走査である。
【0088】尚、前記実施形態では、シートPの後端部
で末行の記録の不具合が解消される構成について説明し
たが、他の構成として、予め記録可能領域を比較的狭く
設定した記録装置においては、前述の実施形態と同様な
構成により、最大で記録ヘッド26の有効記録幅分だけ記
録領域を増加させるように構成することも可能である。
【0089】また、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末装置として用いられるものの他、リーダ等と組み
合わせた複写装置、更には送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0090】また、前述した記録手段としてインクジェ
ット記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方
式をインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他
にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤード
ット記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外
の記録方式であっても適用し得る。
【0091】
【発明の効果】本発明に係る記録装置及び該記録装置の
制御方法は、上述の如き構成と作用とを有するので、シ
ートの材質、曲がり、反り、厚み等の違いに関わらず、
シートの後端部の記録動作において、シートのジャムや
記録手段の動作障害を起こす虞がなくなり、シートの後
端部の記録範囲を拡大すると共に、信頼性の高い記録装
置を提供することが出来る。
【0092】また、最大で記録手段の有効記録幅分の記
録領域を増加させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る記録装置の構成を示す断面説明図
である。
【図3】本発明に係る記録装置の要部の構成を示す断面
説明図である。
【図4】浮き上がり防止部材の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】記録ヘッドを搭載するキャリッジに設けられた
ジャム防止リブの構成を示す斜視図である。
【図6】浮き上がり防止部材とジャム防止リブとのシー
トに対する作用を説明するための図である。
【図7】本発明に係る記録装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】制御系のフローチャートである。
【図9】従来例を説明する図である。
【図10】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…記録装置、2…自動給送装置、3…シート給送部、
4…シート搬送部、5…シート排出部、6…キャリッジ
部、7…クリーニング部、8…電気基板、9…圧板、10
…給送ローラ、11…ベース、12…可動サイドガイド、13
…回転軸、14…圧板バネ、15…分離パッド、16…土手
部、17…リリースカム、18…搬送ローラ、19…ピンチロ
ーラ、20…センサレバー、20a…軸、20b…フラグ、20
c…センサ作動部、21…ピンチローラガイド、22…ピン
チローラバネ、23…上ガイド、24…プラテン、24a…浮
き上がり防止部、25…後端検知センサ、26…記録ヘッ
ド、27…LFモータ、28…キャリッジ、28a…ジャム防止
リブ、29…ガイド軸、30…ガイドレール、31…シャー
シ、32…キャリッジモータ、33…タイミングベルト、34
…アイドルプーリ、35…フレキシブル基板、36…排出ロ
ーラ、37…拍車、38…伝達ローラ、39…ポンプ、40…キ
ャップ、41…駆動切り換えアーム、42…プリンタコント
ローラ、43…RAM、44…ROM、45…CPU、46…外
部ホスト、47…受信バッファ、48…インターフェース制
御部、49…キースイッチ/LED、50…機構制御部、51
…印字バッファ、52…記録ヘッド制御部、53…プログラ
ム部、54…CG、P…シート、Pb…後端、Pr…一側
端部、Pl…他側端部、n…ニップ部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送する第1のシート搬送手段
    と、 前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向下流側
    に設けられ、シート搬送方向と交わる方向に走査してシ
    ートに画像を記録する記録手段と、 前記記録手段よりもシート搬送方向下流側に設けられ、
    シートを搬送する第2のシート搬送手段と、 シート搬送方向において、前記第1のシート搬送手段と
    前記第2のシート搬送手段との間に設けられ、シートの
    シート搬送方向に平行な一側端部の上面を押さえて該シ
    ートの一側端部の浮き上がりを防止する浮き上がり防止
    部材と、 前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向上流側
    に設けられ、搬送されるシートの後端を検知すること
    で、該検知後のシートの後端位置を認識可能な後端検知
    手段と、 シートの後端が前記第1のシート搬送手段を通過して該
    第1のシート搬送手段による支持から解除された後、前
    記記録手段により末行の記録を行う際に前記浮き上がり
    防止部材により浮き上がりを防止されたシートの一側端
    部の反対側の他側端部の位置を前記記録手段が通過しな
    いように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記浮き上がり防止部
    材により浮き上がりを防止されたシートの一側端部の反
    対側の他側端部の位置から外れた位置に前記記録手段を
    退避させた状態で該シートを第2のシート搬送手段によ
    り搬送して送り出した後、前記記録手段を記録開始位置
    に復帰させるように構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 シートを搬送する第1のシート搬送手段
    と、 前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向下流側
    に設けられ、シート搬送方向と交わる方向に走査してシ
    ートに搬送方向に所定長さの画像を記録する記録手段
    と、 前記記録手段よりもシート搬送方向下流側に設けられ、
    シートを搬送する第2のシート搬送手段とを有し、 シートに記録を行うための前記記録手段による主走査
    と、前記第1または第2の搬送手段のうちの少なくとも
    一方によってシートを前記所定長さ搬送する副走査とを
    行う記録装置において、 シート搬送方向において、前記第1のシート搬送手段と
    前記第2のシート搬送手段との間に設けられ、シートの
    シート搬送方向に平行な一側端部の上面を規制して該シ
    ートの一側端部の浮き上がりを規制する浮き上がり規制
    部材を有し、シートに対して前記記録手段が最終回の主
    走査を終了した後、前記記録手段を前記浮き上がり規制
    部材によって浮き上がりが規制されたシートの一側端部
    とは反対側の他側端部側でシートの通過領域の外側に位
    置させた状態で、シートを前記第2の搬送手段を通過す
    るように搬送することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段による最終回の主走査の直
    前の副走査をする場合であって、該副走査の終了時にシ
    ートの後端が前記第1の搬送手段よりもシート搬送方向
    下流側に位置する場合は、該副走査の開始前に前記記録
    手段を前記浮き上がり規制部材により浮き上がりが規制
    されたシートの一側端部側に移動させるように構成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段による最終回の主走査の直
    前の副走査をする場合であって、該副走査の開始前にシ
    ートの後端が前記第1の搬送手段よりもシート搬送方向
    下流側に位置する場合は、該副走査の開始前に前記記録
    手段を前記浮き上がり規制部材により浮き上がりが規制
    されたシートの一側端部側に移動させるように構成した
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段による最終回の主走査の直
    前の副走査をする場合であって、該副走査の途中でシー
    トの後端が前記第1の搬送手段を通過する場合は、該副
    走査の開始前に前記記録手段を前記浮き上がり規制部材
    により浮き上がりが規制されたシートの一側端部側に移
    動させるように構成したことを特徴とする請求項4に記
    載の記録装置。
  7. 【請求項7】 シートを搬送する第1のシート搬送手段
    と、 前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向下流側
    に設けられ、シート搬送方向と交わる方向に走査してシ
    ートに搬送方向に所定長さの画像を記録する記録手段
    と、 前記記録手段よりもシート搬送方向下流側に設けられ、
    シートを搬送する第2のシート搬送手段とを有し、 シートに記録を行うための前記記録手段による主走査
    と、前記第1または第2の搬送手段のうちの少なくとも
    一方によってシートを前記所定長さ搬送する副走査とを
    行う記録装置において、 シート搬送方向において、前記第1のシート搬送手段と
    前記第2のシート搬送手段との間に設けられ、シートの
    シート搬送方向に平行な一側端部の上面を規制して該シ
    ートの一側端部の浮き上がりを規制する浮き上がり規制
    部材を有し、前記記録手段が次回の主走査を行うために
    シートを搬送する副走査をする場合であって、該副走査
    の終了時にシートの後端が前記第1の搬送手段よりもシ
    ート搬送方向下流側に位置する場合は、該副走査の開始
    前に前記記録手段を前記浮き上がり規制部材によって浮
    き上がりが規制されたシートの一側端部側に移動させる
    ように構成したことを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が次回の主走査を行うため
    にシートを搬送する副走査をする場合であって、該副走
    査の開始前にシートの後端が前記第1の搬送手段よりも
    シート搬送方向下流側に位置する場合は、該副走査の開
    始前に前記記録手段を前記浮き上がり規制部材により浮
    き上がりが規制されたシートの一側端部側に移動させる
    ように構成したことを特徴とする請求項7に記載の記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段が次回の主走査を行うため
    にシートを搬送する副走査をする場合であって、該副走
    査の途中でシートの後端が前記第1の搬送手段を通過す
    る場合は、該副走査の開始前に前記記録手段を前記浮き
    上がり規制部材により浮き上がりが規制されたシートの
    一側端部側に移動させるように構成したことを特徴とす
    る請求項7に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は、前記浮き上がり規制
    部材により浮き上がりが規制されたシートの一側端部側
    から該シートの一側端部側と反対側の他側端部側方向に
    移動しながらシートに画像を記録するように構成したこ
    とを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  11. 【請求項11】 シートに記録を行うための前記記録手
    段による前記主走査と、前記第1または第2の搬送手段
    のうちの少なくとも一方によってシートを所定長さ搬送
    する前記副走査とを交互に行うように構成したことを特
    徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録装置の記録手段は、信号に応
    じてインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方
    式で構成したことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録装置の記録手段は、電気熱変
    換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに
    生ずる膜沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 シートを搬送する第1のシート搬送手
    段と、前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向
    下流側に設けられ、シート搬送方向と交わる方向に走査
    してシートに画像を記録する記録手段と、前記記録手段
    よりもシート搬送方向下流側に設けられ、シートを搬送
    する第2のシート搬送手段と、前記第1のシート搬送手
    段よりもシート搬送方向上流側に設けられ、搬送される
    シートの後端を検知することで、該検知後のシートの後
    端位置を認識可能な後端検知手段とを有する記録装置の
    制御方法において、 前記後端検知手段によりシートの後端位置が検知されな
    いか、または、前記後端検知手段により検知されたシー
    トの後端が前記第1のシート搬送手段よりもシート搬送
    方向上流側に位置すると認識され、且つ前記記録手段の
    次の走査後のシート搬送でも該シートの後端位置が前記
    第1のシート搬送手段を通過して該第1のシート搬送手
    段による支持から解除されないと認識された場合には、
    前記記録手段の1回の走査終了後、該シートを所定量搬
    送すると同時に前記記録手段を復帰させて記録開始位置
    に戻し、 前記後端検知手段により検知されたシートの後端が前記
    第1のシート搬送手段よりもシート搬送方向上流側に位
    置すると認識され、且つ前記記録手段の次の走査後のシ
    ート搬送で該シートの後端位置が前記第1のシート搬送
    手段を通過して該第1のシート搬送手段による支持から
    解除されると認識され、且つシート内の未記録の画像情
    報に対して更に1回の前記記録手段の走査が必要な場
    合、または、前記後端検知手段により検知されたシート
    の後端位置が前記第1のシート搬送手段を通過して該第
    1のシート搬送手段による支持から解除され、且つ該シ
    ートが前記記録手段による記録可能領域に位置すると認
    識され、且つシート内の未記録の画像情報に対して更に
    1回の前記記録手段の走査が必要な場合には、前記記録
    手段の1回の走査終了後、即ちシート内の記録終了後、
    前記記録手段を記録開始位置と反対側に移動させてシー
    ト側端位置から退避させた後、該シートを前記記録手段
    の記録領域から排出することを特徴とする記録装置の制
    御方法。
  15. 【請求項15】 前記後端検知手段により検知されたシ
    ートの後端が前記第1のシート搬送手段よりもシート搬
    送方向上流側に位置すると認識され、且つ前記記録手段
    の次の走査後のシート搬送で該シートの後端位置が前記
    第1のシート搬送手段を通過して該第1のシート搬送手
    段による支持から解除されると認識され、且つシート内
    の未記録の画像情報に対して更に2回以上の前記記録手
    段の走査が必要な場合、または、前記後端検知手段によ
    り検知されたシートの後端位置が前記第1のシート搬送
    手段を通過して該第1のシート搬送手段による支持から
    解除されると認識され、且つ該シートが前記記録手段に
    よる記録可能領域に位置すると認識され、且つシート内
    の未記録の画像情報に対して更に2回以上の前記記録手
    段の走査が必要な場合には、前記記録手段の1回目の走
    査終了後、該記録手段を記録開始位置に戻して復帰させ
    た後、該シートを所定量搬送し、その後、前記記録手段
    の2回目の走査を行うように構成したことを特徴とする
    請求項14に記載の記録装置の制御方法。
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