JPH10296022A - 水用バイオフィルター - Google Patents
水用バイオフィルターInfo
- Publication number
- JPH10296022A JPH10296022A JP12317597A JP12317597A JPH10296022A JP H10296022 A JPH10296022 A JP H10296022A JP 12317597 A JP12317597 A JP 12317597A JP 12317597 A JP12317597 A JP 12317597A JP H10296022 A JPH10296022 A JP H10296022A
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- JP
- Japan
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- filter
- water
- bath
- effective component
- filter material
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- Pending
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- Filtering Materials (AREA)
- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は主として２４時間風呂或いは空調機
のクーリングタワーのように温水又は冷水を長時間貯溜
する水槽類に発生するレジオネラ菌、緑膿菌などの有害
細菌を消滅させるのに有効な水用性のバイオフィルター
に関し、塩素殺菌、オゾン殺菌、高熱殺菌或いは、紫外
線殺菌等々の理化学的手段を用いると、レジオネラ菌等
の有害菌類も消滅させ得るが、特に２４時間風呂では浴
水浄化に役立つ微生物も同時に死滅させるだけでなく、
クーリングタワー等においても水中に蓄積される塩素や
オゾン等の濃度上昇による人体への悪影響が生ずる等の
課題があった。 【解決手段】上述した従来技術の持つ課題を解決する目
的で、天然の樹木又は植物から抽出した有効成分をフィ
ルターに付着させ、該フィルターを水槽内に浸漬すると
いう手段を用いたものである。
のクーリングタワーのように温水又は冷水を長時間貯溜
する水槽類に発生するレジオネラ菌、緑膿菌などの有害
細菌を消滅させるのに有効な水用性のバイオフィルター
に関し、塩素殺菌、オゾン殺菌、高熱殺菌或いは、紫外
線殺菌等々の理化学的手段を用いると、レジオネラ菌等
の有害菌類も消滅させ得るが、特に２４時間風呂では浴
水浄化に役立つ微生物も同時に死滅させるだけでなく、
クーリングタワー等においても水中に蓄積される塩素や
オゾン等の濃度上昇による人体への悪影響が生ずる等の
課題があった。 【解決手段】上述した従来技術の持つ課題を解決する目
的で、天然の樹木又は植物から抽出した有効成分をフィ
ルターに付着させ、該フィルターを水槽内に浸漬すると
いう手段を用いたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は主として２４時間
風呂或いは空調機のクーリングタワーのように温水又は
冷水を長時間貯溜する水槽類に適用して、そこに発生す
るレジオネラ菌、緑膿菌などの有害細菌を消滅させるの
に有効な水用性のバイオフィルターに関するものであ
る。
風呂或いは空調機のクーリングタワーのように温水又は
冷水を長時間貯溜する水槽類に適用して、そこに発生す
るレジオネラ菌、緑膿菌などの有害細菌を消滅させるの
に有効な水用性のバイオフィルターに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】近年一般家庭に普及しつつある２４時間
風呂に例をとれば、浴槽と濾過槽との間を循環する浴水
の湯温を常時設定温度に調節すると同時に、濾材に付着
する微生物を利用して垢や雑菌を処理することにより、
浴水の清浄化を図るようにしたものが広く知られてい
る。上記の２４時間風呂は、従来の沸かし風呂に見受け
られたような浴水の頻繁な交換が不要となり、しかも、
垢や脂肪の付着による浴槽内壁の洗浄等も行う必要がな
いところから、一般家庭では重宝がられてきたのであ
る。
風呂に例をとれば、浴槽と濾過槽との間を循環する浴水
の湯温を常時設定温度に調節すると同時に、濾材に付着
する微生物を利用して垢や雑菌を処理することにより、
浴水の清浄化を図るようにしたものが広く知られてい
る。上記の２４時間風呂は、従来の沸かし風呂に見受け
られたような浴水の頻繁な交換が不要となり、しかも、
垢や脂肪の付着による浴槽内壁の洗浄等も行う必要がな
いところから、一般家庭では重宝がられてきたのであ
る。
【０００３】ところが最近、上記２４時間風呂の浴水中
に、人体に吸入されると障害を惹起するレジオネラ菌や
緑膿菌等が存在することが公表され、新たな問題とされ
るようになった。この対策として通常考えられるのは、
塩素殺菌、オゾン殺菌、高熱殺菌（約７０〜８０℃）或
いは、紫外線殺菌等々の理化学的手段である。
に、人体に吸入されると障害を惹起するレジオネラ菌や
緑膿菌等が存在することが公表され、新たな問題とされ
るようになった。この対策として通常考えられるのは、
塩素殺菌、オゾン殺菌、高熱殺菌（約７０〜８０℃）或
いは、紫外線殺菌等々の理化学的手段である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記対策の
中、前三者による場合は、レジオネラ菌等の有害菌類も
消滅するが、浴水浄化に役立つ微生物も同時に死滅させ
る結果となり、特に２４時間風呂には不向きであるだけ
でなく、塩素やオゾンを使用することは、次第に浴水中
に蓄積される塩素やオゾンの濃度上昇に繋がり、却って
人体への悪影響も考えられるという問題があった。他
方、後者、即ち紫外線による殺菌手段ではレジオネラ菌
等を直接死滅させるのではなく、一時的に仮死状態とす
るが、可視光線などを受けて蘇生する上、人間の皮膚に
対する危険性が指摘されるなどの課題がある。これら２
４時間風呂についての上記課題は、クーリングタワーな
どにも共通する点が多い。
中、前三者による場合は、レジオネラ菌等の有害菌類も
消滅するが、浴水浄化に役立つ微生物も同時に死滅させ
る結果となり、特に２４時間風呂には不向きであるだけ
でなく、塩素やオゾンを使用することは、次第に浴水中
に蓄積される塩素やオゾンの濃度上昇に繋がり、却って
人体への悪影響も考えられるという問題があった。他
方、後者、即ち紫外線による殺菌手段ではレジオネラ菌
等を直接死滅させるのではなく、一時的に仮死状態とす
るが、可視光線などを受けて蘇生する上、人間の皮膚に
対する危険性が指摘されるなどの課題がある。これら２
４時間風呂についての上記課題は、クーリングタワーな
どにも共通する点が多い。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来技
術の持つ課題を解決する目的で、上記水槽内に発生する
レジオネラ菌、緑膿菌等の殺菌対策として、従来考えら
れた上記理化学的手段を用いず、天然の樹木又は植物か
ら抽出したエキス中の有効成分を、直接若しくは除放性
のマイクロカプセルに封入した上、繊維質又はスポンジ
状のフィルターに含浸乃至はコーティングして付着さ
せ、該フィルターを水槽内に浸漬するという手段を用い
たものである。又、上記有効成分を付着させた上記バイ
オフィルターの一面から風圧又は水流をかけて、その有
効成分のみを水中に放出させるという手段も用いた。
術の持つ課題を解決する目的で、上記水槽内に発生する
レジオネラ菌、緑膿菌等の殺菌対策として、従来考えら
れた上記理化学的手段を用いず、天然の樹木又は植物か
ら抽出したエキス中の有効成分を、直接若しくは除放性
のマイクロカプセルに封入した上、繊維質又はスポンジ
状のフィルターに含浸乃至はコーティングして付着さ
せ、該フィルターを水槽内に浸漬するという手段を用い
たものである。又、上記有効成分を付着させた上記バイ
オフィルターの一面から風圧又は水流をかけて、その有
効成分のみを水中に放出させるという手段も用いた。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を更に
具体的に説明すると、上記フィルター素材としては、例
えば活性炭フィルター、不織布フィルター、堅綿フィル
ター、ネットフィルター、樹脂発泡フィルターなどの耐
水性素材、即ち水又は温水に長時間浸しても変質又は分
解しない素材が適している。この中で活性炭フィルター
とは、例えば網状化したウレタンフォームをベースとし
て気体が通過できる程度に粒状活性炭を均一に付着させ
たものである。
具体的に説明すると、上記フィルター素材としては、例
えば活性炭フィルター、不織布フィルター、堅綿フィル
ター、ネットフィルター、樹脂発泡フィルターなどの耐
水性素材、即ち水又は温水に長時間浸しても変質又は分
解しない素材が適している。この中で活性炭フィルター
とは、例えば網状化したウレタンフォームをベースとし
て気体が通過できる程度に粒状活性炭を均一に付着させ
たものである。
【０００７】又、空気拡散性を有する有効成分として
は、例えば、杉、ヒノキ、ヒバなどの針葉樹の他、ユー
カリ、竹類やヨモギ、甘草（カンゾ）、カラシ、タイム
草などのハーブ系植物から抽出したエキスの単体又はそ
れを混合、調整して使用すればよく、その効能は例えば
防カビ、除菌、抗菌又は殺菌能を有するものを適宜目的
別に選択配合したものである。
は、例えば、杉、ヒノキ、ヒバなどの針葉樹の他、ユー
カリ、竹類やヨモギ、甘草（カンゾ）、カラシ、タイム
草などのハーブ系植物から抽出したエキスの単体又はそ
れを混合、調整して使用すればよく、その効能は例えば
防カビ、除菌、抗菌又は殺菌能を有するものを適宜目的
別に選択配合したものである。
【０００８】従って、上述した実施の形態を有するバイ
オフィルターを適当な大きさに裁断し、２４時間風呂や
クーリングタワー等の水槽内に浸漬しておくだけで、循
環水の波動によってフィルター内の有効成分が徐々に水
中に浸出、拡散し、適度な濃度で槽内均一に行き渡るの
である。
オフィルターを適当な大きさに裁断し、２４時間風呂や
クーリングタワー等の水槽内に浸漬しておくだけで、循
環水の波動によってフィルター内の有効成分が徐々に水
中に浸出、拡散し、適度な濃度で槽内均一に行き渡るの
である。
【０００９】次に、上記フィルター素材に上記有効成分
を付着させる方法の２、３例を述べると、有効成分その
ものをスプレーで直接フィルター素材に吹き付けること
により、含浸させる方法、又は有効成分を除放性マイク
ロカプセルに封入したもの、更には有効成分をゼオライ
トその他の多孔質粉体に含浸させたものを糊に混入さ
せ、若しくは樹脂エマルジョン化してフィルター素材へ
コーティングする方法等がある。
を付着させる方法の２、３例を述べると、有効成分その
ものをスプレーで直接フィルター素材に吹き付けること
により、含浸させる方法、又は有効成分を除放性マイク
ロカプセルに封入したもの、更には有効成分をゼオライ
トその他の多孔質粉体に含浸させたものを糊に混入さ
せ、若しくは樹脂エマルジョン化してフィルター素材へ
コーティングする方法等がある。
【００１０】この他、フィルター素材に有効成分を添加
してからフィルター素材を６０℃乃至８０℃の温度雰囲
気で乾燥させる工程を複数回繰り返す方法等もある。但
し、この場合は有効成分の熱変質性の強弱を考慮して、
低温乾燥又はより高温での乾燥を用いてもよいのは当然
である。この方法によれば、有効成分がフィルター素材
に繰り返し含浸されるので、多量に薬効を内在させるこ
とが可能であり、長期間の使用に耐えるバイオフィルタ
ーとすることができるのである。
してからフィルター素材を６０℃乃至８０℃の温度雰囲
気で乾燥させる工程を複数回繰り返す方法等もある。但
し、この場合は有効成分の熱変質性の強弱を考慮して、
低温乾燥又はより高温での乾燥を用いてもよいのは当然
である。この方法によれば、有効成分がフィルター素材
に繰り返し含浸されるので、多量に薬効を内在させるこ
とが可能であり、長期間の使用に耐えるバイオフィルタ
ーとすることができるのである。
【００１１】本発明に係るバイオフィルターとコントロ
ール試験に使用した未加工のフィルターについて、試験
開始２４時間後における菌種別の残存生菌数を測定した
結果を表１に示す。
ール試験に使用した未加工のフィルターについて、試験
開始２４時間後における菌種別の残存生菌数を測定した
結果を表１に示す。
【表１】
【００１２】尚、試験方法としては、レジオネラ菌以外
の三菌種については各菌種別に一定菌数を採り、５００
倍に希釈した肉エキスーペプトン倍地に試料が完全に菌
懸濁液に浸るようにし、該容器を３０℃に保って２４時
間後の生菌数を衛生試験法の定めに従って、測定したも
のである。又、レジオネラ菌については、試料の濃度が
１％になるようにリン酸緩衝液で調整し、これを容量２
００ｍｌの三角フラスコ中に試験菌が１０5 ＣＦＵ／ｍ
ｌになるように入れ、２５℃で振盪して２４時間後の生
菌数を測定したものである。
の三菌種については各菌種別に一定菌数を採り、５００
倍に希釈した肉エキスーペプトン倍地に試料が完全に菌
懸濁液に浸るようにし、該容器を３０℃に保って２４時
間後の生菌数を衛生試験法の定めに従って、測定したも
のである。又、レジオネラ菌については、試料の濃度が
１％になるようにリン酸緩衝液で調整し、これを容量２
００ｍｌの三角フラスコ中に試験菌が１０5 ＣＦＵ／ｍ
ｌになるように入れ、２５℃で振盪して２４時間後の生
菌数を測定したものである。
【００１３】以上説明したように、本発明に係るバイオ
フィルターは、繊維質材料よりなるフィルター素材に空
気拡散性を有する植物性有効成分を付着させたものであ
るから、これを例えば２４時間風呂や空調機のクーリン
グタワーの槽中に浸漬するか、フィルター内の有効成分
を風圧などを利用して水中に放出、分散させることによ
り、大腸菌（Ｏ−１５７を含む）、黄色ブトウ状球菌、
緑膿菌或いはレジオネラ菌等、人体に有害な細菌を有効
に死滅させ、顕著な抗菌、殺菌又は感染防止効果等を発
揮することができるのである。
フィルターは、繊維質材料よりなるフィルター素材に空
気拡散性を有する植物性有効成分を付着させたものであ
るから、これを例えば２４時間風呂や空調機のクーリン
グタワーの槽中に浸漬するか、フィルター内の有効成分
を風圧などを利用して水中に放出、分散させることによ
り、大腸菌（Ｏ−１５７を含む）、黄色ブトウ状球菌、
緑膿菌或いはレジオネラ菌等、人体に有害な細菌を有効
に死滅させ、顕著な抗菌、殺菌又は感染防止効果等を発
揮することができるのである。
【００１４】又、樹木、植物などの抽出エキスを有効成
分とする本発明のバイオフィルターは、化学品、薬剤を
添加していないので、過剰使用による人体への影響は全
くなく、長時間の継続的使用にも良く耐えて有効であ
る。
分とする本発明のバイオフィルターは、化学品、薬剤を
添加していないので、過剰使用による人体への影響は全
くなく、長時間の継続的使用にも良く耐えて有効であ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】天然の樹木又は植物から抽出したエキス中
の有効成分を直接若しくは除放性のマイクロカプセル化
して、繊維質又はスポンジ状のフィルターに含浸乃至は
コーティングして付着させ、該フィルターを水槽内に浸
漬することを特徴とした水用バイオフィルター。 - 【請求項２】請求項１記載のバイオフィルターの一面か
ら供給する風圧または水流などによって、フィルター内
の有効成分を水中に放出するようにした水用バイオフィ
ルター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12317597A JPH10296022A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 水用バイオフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12317597A JPH10296022A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 水用バイオフィルター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296022A true JPH10296022A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14854050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12317597A Pending JPH10296022A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 水用バイオフィルター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10296022A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040073895A (ko) * | 2003-02-15 | 2004-08-21 | 박기원 | 숙면 유도 효과 및 성장호르몬 분비 촉진 효과를 갖는직물과 이들로 제작된 의복 |
| US20130236580A1 (en) * | 2008-07-09 | 2013-09-12 | The Institute Of Biological Resources | Methods of Treating or Preventing Influenza, Infantile Acute Respiratory Infectious Disease, and Acquired Immune Deficiency Syndrome |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP12317597A patent/JPH10296022A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040073895A (ko) * | 2003-02-15 | 2004-08-21 | 박기원 | 숙면 유도 효과 및 성장호르몬 분비 촉진 효과를 갖는직물과 이들로 제작된 의복 |
| US20130236580A1 (en) * | 2008-07-09 | 2013-09-12 | The Institute Of Biological Resources | Methods of Treating or Preventing Influenza, Infantile Acute Respiratory Infectious Disease, and Acquired Immune Deficiency Syndrome |
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