JPH10295368A - ガンマー・デルタt細胞の製造法及び免疫治療剤 - Google Patents

ガンマー・デルタt細胞の製造法及び免疫治療剤

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JPH10295368A
JPH10295368A JP9104966A JP10496697A JPH10295368A JP H10295368 A JPH10295368 A JP H10295368A JP 9104966 A JP9104966 A JP 9104966A JP 10496697 A JP10496697 A JP 10496697A JP H10295368 A JPH10295368 A JP H10295368A
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cells
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delta
gamma
cell
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JP9104966A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Yamaguchi
智宏 山口
Yoshiaki Fujimiya
芳章 藤宮
Takusaburou Ebina
卓三郎 海老名
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
Ryuichi Katakura
隆一 片倉
Junkichi Yokoyama
純吉 横山
Takashi Yoshimoto
高志 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 採血直後の新鮮末梢血中に含まれる比較的少
量のリンパ球から、ガンマー・デルタT細胞を効率よく
増殖し、製造する方法及び癌等の治療法の1つである養
子免疫療法に有用は免疫治療剤を提供する。 【解決手段】 リンパ球からCD16陽性細胞を除いた
後、培養することを特徴とするガンマー・デルタT細胞
の製造法及びこの製造法により得られるガンマー・デル
タT細胞を含有してなる免疫治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガンマー・デルタ
T細胞の製造法及び免疫治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ガンマー・デルタT細胞は、T細胞受容
体ガンマー・デルタ鎖を有し、ほとんどがCD3+CD
-CD8-分化抗原(なお、+は陽性、−は陰性を意味
する。以下同様。)を発現するT細胞である。ガンマー
・デルタT細胞は、末梢血中には全リンパ球の3〜5%
程度の少数が含まれるにすぎない。末梢血中のTリンパ
球の大多数は、従来「ヘルパー/インデューサーT細
胞」といわれるCD3+CD4+CD8-抗原を有する細
胞、「キラー/サプレッサーT細胞」といわれるCD3
+CD4-CD8+抗原を有する細胞であり、T細胞受容
体アルファー・ベータ鎖を発現しているアルファー・ベ
ータT細胞である。
【0003】ガンマー・デルタT細胞の機能の一つは、
強い腫瘍細胞障害性を有することである。普通、アルフ
ァー・ベータT細胞は、標的腫瘍細胞の標的抗原と組織
適合抗原(HLA)を同時に認識して攻撃する(組織適
合抗原拘束性)。従って、何らかの理由により組織適合
性抗原を発現していない標的腫瘍細胞に対しては攻撃し
ない。一方、ガンマー・デルタT細胞は、組織適合性抗
原に関係なく標的腫瘍細胞の標的抗原を認識して攻撃す
る(組織適合抗原非拘束性)。しかも腫瘍浸潤性が強
い。従って、ガンマー・デルタT細胞は標的腫瘍細胞の
選択範囲が広く、免疫療法には有効な細胞であるといえ
る。このことから、ガンマー・デルタT細胞を出来るだ
け高濃度にして癌患者に投与すれば、強い抗腫瘍効果が
期待できる。
【0004】また、ガンマー・デルタT細胞の機能のも
う一つは、細菌感染等に対する感染防御に働いているこ
とである。ガンマー・デルタT細胞の抗原認識機構は未
だ不明な部分が多いが、抗原提示細胞からの提示または
細菌表面の抗原を直接認識する可能性が考えられる。細
菌などが侵入すると、ガンマー・デルタT細胞がその抗
原を認識し、早期に増殖し、感染防御に当たる。この場
合は、特に感染部位に局所に存在するガンマー・デルタ
T細胞が主役となる。これらの事実から、本発明により
得られたガンマー・デルタT細胞は、感染防御、感染症
治療にも有用であることが類推される。
【0005】しかしながら、ここで問題になるのは、前
述した通りガンマー・デルタT細胞は末梢血中に極少数
しか含まれていないことである。必要十分な数のガンマ
ー・デルタT細胞を得るには、大量の血液を必要とする
が、この方法では、まず患者自身の肉体的負担が大き
く、また、たとえ大量の血液が得られたとしても、T細
胞以外の例えば赤血球、単核球、血小板などの細胞が多
数含まれるため、ガンマー・デルタT細胞を単離するの
は大変困難である。
【0006】ガンマ・デルタT細胞を増殖する方法とし
て、Jared L. Kleinら(Journal ofImmunology 156巻,
2754-2760頁,1996年)では、Herpesvirus samiriに感染
したヒト臍滞血由来単核球から、IL−2依存性に増殖
するガンマー・デルタT細胞株を樹立し、これを実験に
使用している。しかし、この細胞の表面抗原はCD3+
CD4-CD8+CD16+であり、この細胞は健常人に
存在するガンマー・デルタT細胞とは明らかに性格が異
なるものである。従って、免疫療法のために癌患者に投
与するなどの臨床応用を考えた場合、この方法を使用す
ることはできない。
【0007】その他、実験的に少量の末梢血からリンパ
球を分離し、各種抗原又はサイトカインなどの刺激物質
で刺激し、その後クローニングを行ってガンマー・デル
タT細胞を単離する方法がある。しかし、この方法は、
免疫療法のために癌患者等に投与するなどの臨床応用を
考えた場合、フィーダー細胞等のコンタミネーションな
どの質的な問題があり、また量的に必要な細胞を得るの
は不可能に近い。以上から明らかなように、現在まで、
健常人に正常に存在するガンマ・デルタT細胞を、充分
に効率的に充分な量迄増殖し、単離できる方法はないの
が現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】請求項1及び2記載の
発明は、採血直後の新鮮末梢血中に含まれる比較的少量
のリンパ球から、ガンマー・デルタT細胞を効率よく増
殖し、製造する方法を提供するものである。請求項3記
載の発明は、癌等の治療法の1つである養子免疫療法に
有用は免疫治療剤を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、リンパ球から
CD16陽性細胞を除いた後、培養することを特徴とす
るガンマー・デルタT細胞の製造法に関する。また本発
明は、前記培養を、固相化した抗CD3抗体及びT細胞
増殖因子の存在下に培養する第1期培養工程、固相化し
た抗CD3抗体の不存在下かつT細胞増殖因子の存在下
に培養する第2期培養工程の各工程を含む方法で行う前
記のガンマー・デルタT細胞の製造法に関する。さらに
本発明は、前記の製造法により得られるガンマー・デル
タT細胞を含有してなる免疫治療剤に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で増殖するガンマー・デル
タT細胞とは、少なくともCD3+CD16-の表面抗原
を有し、かつT細胞受容体ガンマー・デルタ鎖を発現し
ている細胞である。本発明の製造法における特徴は、リ
ンパ球から、CD16陽性細胞を除いて、培養を開始す
る点にある。ここで除かれるCD16陽性細胞として
は、CD16+ナチュラルキラー(NK)細胞、少量存
在するCD3+CD16+細胞などがある。CD16+
K細胞は、表面抗原にCD16分子を発現している細胞
で、標的細胞の組織適合抗原に拘束されること無く標的
細胞を攻撃する能力を有する細胞であるが、内皮細胞の
間を通り抜け患部局所に到達することができないため、
血管外の標的細胞には有効ではない。これに対して、血
管外の標的細胞にも到達するガンマー・デルタT細胞の
方が効果が高いといえる。
【0011】ここで、リンパ球を増殖した後にのみガン
マー・デルタT細胞を単離すると、抗CD4抗体を用い
たCD4陽性細胞の除去、抗CD8抗体を用いたCD8
陽性細胞の除去及び抗CD16抗体を用いたCD16陽
性細胞の除去の3段階の除去操作が必要となって、除去
操作が長時間に亘るため、せっかく増殖したガンマー・
デルタT細胞の活性等にダメージを与え、しかも、除去
工程において一部のガンマー・デルタT細胞が無駄に除
去されてしまう。
【0012】CD16陽性細胞以外の細胞は、ガンマー
・デルタT細胞の増殖に何らかの形で関与していると思
われるため、増殖前に除かないことが好ましい。その他
の細胞を除いたり、ガンマー・デルタT細胞のみを最初
に単離して培養すると、ガンマー・デルタT細胞が単独
では増殖の能力が大変弱いため、数日間で増殖を停止す
る傾向にある。なお、ガンマー・デルタT細胞の増殖に
関係のない細胞は除いてもよい。
【0013】本発明の製造法において、出発物として用
いられるリンパ球としては、末梢血リンパ球、上皮性リ
ンパ球、腫瘍内浸潤リンパ球、癌性腹水胸水浸潤リンパ
球など生体に存在するあらゆるリンパ球が挙げられ、特
に制限はされないが、末梢血リンパ球、特に採血直後の
新鮮末梢血リンパ球が、採血患者への身体的負担、リン
パ球分離の簡便さ、分離後のリンパ球の生存率の良さ等
の点で好ましい。用いる細胞の数としては1×106
50×106個程度であるのが、量的に問題なく培養で
きるので好ましく、血液量では、血中の細胞密度により
個人差があるが10〜20mlが採血時の患者への負担も
軽いので好ましい。
【0014】採血直後の20mlの新鮮末梢血中には普通
約1×107〜5×107個のリンパ球が含まれるが、そ
のうち、CD16+NK細胞等のCD16陽性細胞は数
パーセント含まれている。CD16陽性細胞の除去方法
としては、リンパ球を含む液と抗CD16抗体を結合さ
せた固相担体とを接触させ、CD16陽性細胞を結合さ
せた後、固相を分離する方法が、簡便でかつ残りの細胞
に対するダメージが少ないので好ましい。固相担体とし
ては、マイクロタイタープレート、プラスチックフラス
コ、ポリスチレンビーズ等の高分子ビーズ、磁気ビーズ
などが挙げられるが、操作が簡便で効率よくCD16陽
性細胞を除去できるので、磁気ビーズを使うことが好ま
しい。
【0015】抗CD16抗体としては、抗ヒトCD16
ポリクローナル抗体、抗ヒトCD16モノクローナル抗
体を用いることができるが、抗ヒトCD16モノクロー
ナル抗体が好ましい。抗ヒトCD16モノクローナル抗
体としては、ラット、マウス、ヒツジなどの動物種由来
のものがある。なお、これらは市販品を使用してもよ
い。
【0016】磁気ビーズを用いる場合、抗CD16抗体
を固相化する方法としては、磁気ビーズに上記抗CD1
6抗体を直接結合させる方法と、抗CD16抗体に対し
て反応性を有する別の抗体が結合した抗体結合磁気ビー
ズと上記抗CD16抗体を結合させる方法がある。後者
の方法において、「抗CD16抗体に対して反応性を有
する抗体」としては、固相化しようとする抗CD16抗
体の由来動物種に対する抗体が好ましい。例えば、抗ヒ
トCD16モノクローナル抗体がマウス由来の場合は、
抗マウスIgG結合磁気ビーズを用いることができる。
このような、抗体結合磁気ビーズは市販されているの
で、それらを使用することができる。
【0017】抗CD16抗体と、この抗体に反応性を有
する抗体が結合した抗体結合磁気ビーズとは、両者を混
合し、0〜4℃で1〜24時間静置し反応させることが
好ましい。その混合量は、用いる磁気ビーズの種類によ
り異なるが、ビーズ108個に対して抗体量として1〜
100μgが好ましい。前記操作の終了後、洗浄するこ
とが好ましく、その条件としては、冷却したリン酸緩衝
液で3回以上洗浄することが好ましい。
【0018】得られた抗CD16抗体を結合させた固相
担体は、ついでリンパ球を含む液と混合する。CD16
陽性細胞を反応させるには、1〜2時間0〜4℃で静置
することが好ましい。この操作で、CD16陽性細胞が
抗CD16抗体と結合する。固相担体が磁気ビーズの場
合、反応終了後、磁石により磁気ビーズを吸着させる
と、CD16陽性細胞を除去することができる。
【0019】ついでCD16陽性細胞が除去されたリン
パ球を培養する。培養には、各種の培養液を使用するこ
とができる。培養液は、T細胞の増殖に必要な栄養素を
含有するものであれば制限はなく、血清等の生物由来の
培養液、平衡塩類溶液にアミノ酸、ビタミン、核酸塩基
などを加え、さらに必要に応じてウシ胎児血清やウシ血
清アルブミンを加えた合成培地などが使用でき、RPM
I−1640、AIM−V、DMEM、IMDM等が具
体的に好ましいものとして挙げられ、RPMI−164
0が特に好ましい。これらの培地は市販品を用いること
ができる。
【0020】また、培養液中にT細胞増殖因子を添加す
るのが好ましい。T細胞増殖因子としては、インターロ
イキン2(IL−2)、フィトヘマグルチニン(PH
A)などを用いることが好ましく、IL−2を用いるこ
とが特に好ましい。さらに培養は、CO2インキュベー
ター内で行なうことが好ましく、CO2濃度は、1〜1
0%、特に5%が好ましい。培養の温度は30〜40℃
が好ましく、37℃が特に好ましい。培養液の交換又は
添加は、培養液の劣化及びT細胞増殖因子の活性の低下
を防ぐために、1〜7日に一回行うことが好ましい。
【0021】本発明において、培養は、固相化した抗C
D3抗体及びT細胞増殖因子の存在下に培養する第1期
培養工程、固相化した抗CD3抗体の不存在下かつT細
胞増殖因子の存在下に培養する第2期培養工程の各工程
を含む方法で行うのが、活性の高いガンマー・デルタT
細胞を大量に増殖させることができるので好ましい。T
細胞増殖因子としては、IL−2を用いることが特に好
ましい。
【0022】ここでCD3とは、Tリンパ球の細胞表面
に存在し、T細胞受容体(TCR)と共に標的抗原を認
識する際に重要な分子である。CD3分子を介して刺激
情報が細胞内に伝達されることにより、T細胞は増殖を
開始する。同様な現象が、CD3分子に対する特異的抗
体(抗CD3抗体)の刺激により起こる。Tリンパ球の
刺激に用いる抗CD3抗体は、精製したCD3分子を用
いて動物又は細胞に産生させることもできるが、安定
性、コスト等に優れた市販品を用いることもできる。特
に抗CD3抗体としては、OKT−3(オルソ社製)が
好ましい。抗CD3抗体の固相化には、抗体を滅菌した
リン酸緩衝液で1〜10μg/mlの濃度に希釈して用いる
のが好ましい。抗体を固相化する器具としては、プラス
チック製の減菌済み細胞培養フラスコ等が好ましい。そ
の大きさは特に制限はない。固相化方法としては、前記
抗CD3抗体の希釈液を固相化する器具に加え、2〜2
4時間、4〜37℃で静置する方法が好ましい。固相化
後、使用時まで冷蔵庫(4℃)で保存することが好まし
い。使用時には、液を除去し、好ましくは4℃のリン酸
緩衝液等で洗浄する。
【0023】培養の際に、IL−2はリンパ球の刺激に
十分であることから10〜2000U/mlの濃度で用いる
のが好ましい。IL−2は市販されているものを用いる
ことができる。IL−2は、水、生理食塩液、リン酸緩
衝液、RPMI−1640、AIM−V、DMEM、I
MDM等の一般に広く用いられる細胞培養液等に溶解し
て使用することができる。一度溶解したものは、活性の
低下を防ぐため、冷蔵保存することが好ましい。
【0024】この方法では、CD16陽性細胞を除去し
たリンパ球は、IL−2を含む培養液に浮遊させ、抗C
D3抗体を固相化した培養容器に入れ培養を開始するの
が好ましい。ここで用いる培養液としては、リンパ球の
培養に適したものであれば特に制限されないが、RPM
I−1640が好ましく、正常ヒト血清を加えたものが
増殖効果に優れ好ましい。培養は、一般的な細胞培養の
方法に従うことができる。例えば、CO2インキュベー
タ内で行うことができる。CO2濃度は1〜10%、特
に5%が好ましく、温度は30〜40℃、特に37℃が
好ましい。この培養は、日数に制限はないが、抗CD3
抗体の刺激情報が細胞に伝達されることが前提となるた
め、2〜20日行うことが好ましく、3〜7日行うこと
がより好ましい。この培養期間内には、顕微鏡下で細胞
の状態を観察し、適宜細胞数を計測し、必要に応じてI
L−2を含む培養液を添加するのが好ましい。培養液の
添加量は、添加前の培養中の液量に対して0.1〜5倍
程度が好ましい。その添加割合は、培養液の劣化及びI
L−2活性の低下を防ぐために、1〜7日に一回行うこ
とが好ましい。
【0025】本発明においては、上述の培養を第1期培
養工程の後、固相化した抗CD3抗体の不存在下かつI
L−2の存在下に培養する第2期培養工程を設けること
が、リンパ球を大量に増殖・維持できるので好ましい。
抗CD3抗体を固相化した培養容器で長期間培養を行う
と、リンパ球の増殖が抑制されることがある。第2期培
養に用いる培養容器としては、細胞培養用のプラスチッ
ク製フラスコ、CO2ガス透過性のガス・パーミアブル
・バッグ等を使用することができるが、この工程ではリ
ンパ球が急速に大量に増殖してくるため、2〜4日毎に
培養器の数を増やしていくことが好ましい。細胞数の目
安としては、5×10〜10×105個/mlになるよ
うに培養液の追加又は培養器の数の増加を行っていくこ
とが好ましい。
【0026】以上の方法で増殖したリンパ球細胞は、ほ
とんどがCD3+CD4+細胞、CD3+CD8+細胞及び
CD3+CD4-CD8-CD16-のガンマー・デルタT
細胞となる。ここからガンマー・デルタT細胞を単離す
る場合には、CD3+CD4+細胞及びCD3+CD8+
胞を除去すればよい。除去の方法としては、抗CD16
抗体の代わりに抗CD4抗体及び/又は抗CD8抗体を
用いること以外は、CD16陽性細胞の除去において説
明した方法と同様の方法を用いることができる。具体的
には、抗CD4モノクローナル抗体及び/又は抗CD8
モノクローナル抗体を結合させた磁気ビーズを混合して
反応させ、ついで磁石を用いてこれらのビーズを除去す
ると、効率よく必要なガンマー・デルタT細胞を単離す
ることが出来るので好ましい。
【0027】以上の操作によって、ガンマー・デルタT
細胞の純度を上げて単離することができ、例えば、95
%以上の高純度まで精製して単離することができる。さ
らに高純度にガンマー・デルタT細胞の精製度をあげる
ことが必要な場合には、この時点で再度少量存在しうる
CD16陽性細胞を除去することもできる。除去する方
法は、先に説明した方法と同様の方法を用いることがで
きる。この場合には、CD16陽性細胞の含有率が低い
ため、無駄なく容易にCD16陽性細胞を除去すること
ができる。
【0028】以上の方法で得られるガンマー・デルタT
細胞は、IL−2で刺激された場合、一般に増殖活性の
指標として用いられる3Hを標識したthymidineの細胞内
への取り込みを増加させ、また、末梢血を採取したと同
じドナー由来の腫瘍細胞(自己腫瘍細胞)に対して細胞
障害活性(cytotoxicity)を示す。従って、癌、各種感
染症等の治療に有用な養子免疫療法に用いる免疫治療剤
の有効成分とすることができる。また、研究用試薬とし
て、種々の研究用途に用いることができる。
【0029】免疫治療剤の投与量は、1回あたり、本発
明により得られる細胞の量で106〜1012個の細胞が
好ましい。投与形態としては、注射剤、点滴剤等の液体
が好ましく、前記細胞をヒト血清アルブミンを0.01
〜5%となるように添加した生理食塩液に分散した注射
剤又は点滴剤がより好ましい。投与方法としては、静脈
への点滴又は静脈、動脈、局所等への注射が好ましい。
投与する液量は、投与方法、投与する場所等により異な
るが、50〜500ccとするのが好ましく、この液量に
前記の量の細胞が含まれるようにするのが好ましい。投
与頻度は1回/日〜1回/月とするのが好ましく、投与
回数は少なくとも1回、好ましくは5回以上である。
【0030】
【実施例】
実施例1 (1) 抗CD3抗体固相化培養フラスコの調製 抗CD3抗体(OKT3,オルソ ファーマシューティ
カル コーポレイション製)をリン酸緩衝食塩水溶液
(PBS)で5μg/mlの濃度に希釈し、表面積25cm2
のフラスコに5ml注入した。この溶液をフラスコの底面
にまんべんなく広げ、冷蔵庫(4℃)で一晩以上、使用
時まで静置した。溶液を注入したフラスコは、使用前に
4℃のPBSで3回洗浄した。
【0031】(2)末梢血からのリンパ球の分離 ヘパリン処理をした20mlの注射器を用いて採血したヒ
ト末梢血全血20mlに生理食塩液20mlを加え2倍に希
釈し、密度勾配遠心分離の媒体であるFicoll-Paque(フ
ァルマシア社製)4mlに希釈血液10mlを重層して35
0×G、25分、20℃の条件で遠心を行いリンパ球層
を回収し、RPMI−1640培地で3回洗浄した。約
2×107個のリンパ球が得られた。
【0032】(3)CD16陽性細胞の除去 マウス抗CD16抗体(濃度200μg/ml、オンコジー
ン・サイエンス社製)0.07mlと冷却したPBSで洗
浄したヒツジ抗マウスIgG標識磁気ビーズ0.3ml
(108個ビーズ、ダイナール社製)を2時間氷中に静
置させ、抗CD16抗体を磁気ビーズに結合させた。3
回冷却したPBSにて洗浄の後、10%(体積/体積)
不活化ヒト正常血清含有RPMI−1640培地0.5
mlに浮遊させた分離リンパ球と混合し、必要に応じ軽く
撹拌しながら2時間氷中に静置させた。抗CD16抗体
結合磁気ビーズと結合したCD16陽性細胞は、磁石に
より除去し、磁気ビーズ非結合のリンパ球を回収し培養
用とした。
【0033】(4)IL−2を含む培養液(培地)の調
整 RPMI−1640培地(シグマ社製)に、10%(体
積/体積)ヒト正常血清(新鮮凍結血漿を37℃で解凍
後、56℃、30分間加熱して不活化し、37,000
×G、60分、4℃の遠心により沈殿物を除去し、さら
に0.22μmのフィルターで濾過したもの)、100
U/mlペニシリン(萬有製薬株式会社製)、100γ/ml
ストレプトマイシン(明治製菓株式会社製)及びIL−
2(テセロイキン、塩野義製薬株式会社製)700U/ml
を含むように調整した。
【0034】(5)リンパ球の培養 CD16陽性細胞を除去したリンパ球は、IL−2 7
00U/mlを含む10%(体積/体積)ヒト正常血清含有
RPMI−1640培地中に細胞密度約2×106個/m
lで懸濁させ、この細胞懸濁液約5mlを抗CD3抗体固
相化フラスコ中に入れて培養を開始した。翌日(培養1
日目)からIL−2を含む培地を1ml添加し、この操作
を培養4日目まで繰り返した。培養5日目に抗CD3抗
体を固相化していない表面積75cm2のフラスコに細胞
浮遊液を移し、IL−2を含む培地を約10ml添加し
た。これ以後、フラスコ1本当たりの細胞浮遊液の量は
約30mlを目安とし、培養液のオレンジ色から黄色の変
化、及び細胞数の増加(1〜10×105個/mlを目
安)に応じて新しいフラスコに基本的に2分割して本数
を増やし、IL−2を含む培地を約10ml添加した。
【0035】(6)ガンマー・デルタT細胞の単離 固相化抗CD3抗体及びIL−2により増殖させたリン
パ球を回収し、まず2mlのマウス抗CD4-磁気ビー
ズ、続いて2mlのマウス抗CD8-磁気ビーズ(いずれ
もダイナール社製)とそれぞれ30分間氷中で混合し、
各磁気ビーズに結合したCD4陽性及びCD8陽性細胞
を磁石で除去した。適時FACScan(ベクトン・デ
ィッキンソン社製)でガンマー・デルタT細胞の精製度
を確認した。この除去操作を2回繰り返し、精製度95
%以上とした。また、培養により1.5%まで増殖して
きたCD16陽性細胞は、リンパ球からの除去と同じ方
法で除去した。
【0036】(7)培養リンパ球の表現型の測定 上記により得られた培養リンパ5×105個を試験管に
分取し、RPMI−1640培地を加え1回遠心後上清
を除去して、直接染色の場合FITC(フルオレセイン
イソチオシアネート)またはPE(フィコエリスリン)
標識モノクローナル抗体10μlを、間接染色の場合非
標識モノクローナル抗体1μgをそれぞれ加え良く撹拌
した。氷中で30分間静置の後、RPMI−1640培
地で2回遠心洗浄した。間接染色の場合、次に適当に希
釈したFITC標識ヒツジ抗マウス抗体又は抗ラット抗
体(カッペル社製)10μlを加え氷中で30分間静置
の後、RPMI−1640培地で2回遠心洗浄した。最
後に0.5mlのRPMI−1640培地を加え、良く撹
拌し、FACScan(ベクトン・デッキンソン社)で
各抗体に反応した表面抗原を測定した。
【0037】測定に用いたモノクローナル抗体は、直接
染色には、FITC標識抗CD3抗体、FITC標識抗
CD16抗体、FITC標識抗TCR−α/β抗体、F
ITC標識抗TCR−γ/δ抗体、FITC標識抗CD
4+PE標識抗CD8抗体、PE標識抗CD56抗体
(以上ベクトン・ディッキンソン社製)、間接染色に
は、ラット抗IL−2受容体α鎖抗体(抗CD25、セ
ロテック社製)、マウス抗IL−2受容体β鎖抗体(M
ik−β1、ニチレイ(株)製)、マウス抗IL−2受容
体γ鎖抗体(AG184、ファーミンジェン社製)及び
マウス抗IL−12受容体β1抗体(ホフマン・ラ・ロ
ッシュ社製)及びFITC標識抗ラットIgG又はFI
TC標識抗マウスIgG(以上カッペル社製)を用い
た。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】この測定結果から、ガンマー・デルタT細
胞は97.5%の高純度で含まれ、また、その他の表現
型はCD2+CD3+CD4-CD8-CD16-であるこ
とが分かった。また、得られたガンマー・デルタT細胞
は標的細胞の認識に重要な接着分子であるCD56が約
50%発現していた。さらに、単離したガンマー・デル
タT細胞は、IL−2受容体α、β、γ鎖に加えIL−
12受容体を87.2%とという高い割合で発現してお
り、このことは、ガンマー・デルタT細胞がIL−2以
外にIL−12によっても活性化されることが示され
た。よって、IL−2とIL−12との相加または相乗
効果が期待され、さらに、IL−2受容体の一部を供用
をしているIL−4、IL−7、IL−9によっても活
性化される可能性も示唆された。
【0040】(8)細胞増殖活性の測定 単離ガンマー・デルタT細胞を各濃度のIL−2を含む
10%(体積/体積)ヒト血清加RPMI−1640培
地に浮遊させ、1×105個/200μlを96穴平底
プレート(ファルコン社製)に播種し、5%CO2、3
7℃の条件下で72時間培養した。培養終了6時間前に
3H−thymidine(ICN社製)0.5μCi/20μ
lを添加し、セル・ハーベスター(ベルトールド社)で
細胞をガラス濾紙上に回収し、液体シンチレーション・
カウンター(ワラック社)でガラス濾紙上の細胞の放射
活性を測定した。結果を図1に示す。図1に示されるよ
うに、得られたガンマ・デルタT細胞はIL−2によっ
て濃度依存的に増殖活性が増強された。
【0041】(9)培養腫瘍細胞に対する障害活性の測
定 効果細胞として単離ガンマー・デルタT細胞2×106
個を各濃度のIL−2を含む10%(体積/体積)ヒト
血清加RPMI−1640培地に浮遊させ、5%C
2、37℃の条件下で24時間培養した。細胞は、1
0%(体積/体積)牛胎児血清(FBS)添加RPMI
−1640培地で3回洗浄し、同じ培地に浮遊させ、細
胞数を数えた後96穴U底プレート(ファルコン社製)
の最上段に200μlづつ播種し、以下2段目以降2倍
づつ希釈して希釈段階を作製した。続いて、51Cr(I
CN社製)を2時間標識した標的細胞(自己腫瘍細胞、
自己新鮮末梢血リンパ球及びIL−2刺激自己末梢血リ
ンパ球)1×105個/mlを100μl(1×104個)
づつ播種してガンマー・デルタT細胞と混合し、プレー
トを350×Gで、5分間遠心した後、5%CO2、3
7℃で4時間培養した。ここでいう自己腫瘍細胞とは、
リンパ球を採取したと同じ患者由来の腫瘍細胞、自己新
鮮末梢血リンパ球とは、リンパ球を採取したと同じ患者
由来の分離直後のリンパ球、IL−2刺激自己末梢血リ
ンパ球とは、リンパ球を採取したと同じ患者由来のリン
パ球をIL−2 700U/ml単独で3日間刺激したもの
をいう。培養終了後、上清100μlを採取し、ガンマ
ーカウンター(パッカード社製)で遊離した51Crの放
射活性(cpm、試験遊離群)を測定した。細胞障害率
(%)は、以下の式で算出した。
【0042】
【数1】 なお、51Cr標識腫瘍細胞に3%トリトンX−100を
加え細胞を溶解したものを最大遊離群、51Cr標識腫瘍
細胞単独を自然遊離群とした。結果を図2に示す。
【0043】図2〜図4に示したように自己腫瘍細胞を
標的細胞にした場合、IL−2の濃度依存的に明らかに
細胞障害活性は増強される。しかし、新鮮自己リンパ球
及びIL−2刺激自己リンパ球に対しては、IL−2の
濃度を増やしても全く障害しない。従って、本方法によ
り単離したガンマー・デルタT細胞は、癌細胞を特異的
に標的にすることが明らかとなり、このことは、ガンマ
ー・デルタT細胞が養子免疫療法に用いる免疫治療剤の
有効成分とするための効果的な細胞であることを示すも
のである。
【0044】比較例 比較例として、予めCD16陽性細胞を除去しない場合
について、同様に操作して増殖リンパ球を得た。表2
に、予めCD16陽性細胞を除去した場合(実施例1)
としない場合(比較例)での、培養14日後のリンパ球
集団に含まれるCD16陽性細胞の陽性率を示す。
【0045】
【表2】 表2の結果から示されるように、予めCD16陽性細胞
を除去して増殖させたリンパ球集団には、CD16陽性
細胞は1.5%含まれていたにすぎないが、除去せずに
増殖した場合は、33.8%まで増殖していた。
【0046】実施例2 免疫治療剤及びその使用方法を次に具体的に示す。 (1)免疫治療剤 上記の方法で癌患者由来のガンマー・デルタT細胞を製
造し、これを市販の分離剤(Lymphoprep,Nycomed社製)
を用いて、そのプロトコルに従って分離精製する。得ら
れる細胞2×109個を、ヒト血清アルブミン0.1%
を含む生理食塩液200mlに懸濁して、点滴剤形態の免
疫治療剤とすることができる。 (2)免疫治療剤の使用方法 上記注射剤の全量を、癌患者に点滴静注する。この操作
を月1回の割合で繰り返すことにより、癌患者の癌を治
癒したり、症状の進行の停止又は鈍化を図ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明は、ガンマー
・デルタT細胞を簡便に効率よく製造することができる
ものである。請求項3記載の発明は、効果細胞として有
力なガンマー・デルタT細胞を含む免疫治療剤として、
癌、各種感染症等に有効な養子免疫療法に用いることが
でき、高い治療効果が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】増殖リンパ球から単離したガンマー・デルタT
細胞のIL−2刺激に対する増殖反応(Proliferatio
n)を示したグラフである。
【図2】単離したガンマー・デルタT細胞(効果細胞)
のIL−2刺激による自己腫瘍細胞(標的細胞)特異的
障害活性(Cytotoxicity)を示したグラフである。
【図3】単離したガンマー・デルタT細胞(効果細胞)
のIL−2刺激による新鮮自己抹消血リンパ球(標的細
胞)特異的障害活性(Cytotoxicity)を示したグラフで
ある。
【図4】単離したガンマー・デルタT細胞(効果細胞)
のIL−2刺激によるIL−2刺激自己抹消血リンパ球
(標的細胞)特異的障害活性(Cytotoxicity)を示した
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597056729 片倉 隆一 宮城県仙台市太白区長町南二丁目9番20号 (71)出願人 597056730 横山 純吉 宮城県仙台市青葉区柏木二丁目3番7号 朝日プラザ柏木319 (71)出願人 597056741 吉本 高志 宮城県仙台市青葉区角五郎一丁目12番2号 (72)発明者 山口 智宏 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内 (72)発明者 藤宮 芳章 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 住友林業株式会社内 (72)発明者 海老名 卓三郎 宮城県仙台市青葉区広瀬町二丁目12番地 (72)発明者 鈴木 洋一 宮城県仙台市宮城野区原町五丁目9番6号 (72)発明者 片倉 隆一 宮城県仙台市太白区長町南二丁目9番20号 (72)発明者 横山 純吉 宮城県仙台市青葉区柏木二丁目3番7号 朝日プラザ柏木319 (72)発明者 吉本 高志 宮城県仙台市青葉区角五郎一丁目12番2号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンパ球からCD16陽性細胞を除いた
    後、培養することを特徴とするガンマー・デルタT細胞
    の製造法。
  2. 【請求項2】 培養を、固相化した抗CD3抗体及びT
    細胞増殖因子の存在下に培養する第1期培養工程、固相
    化した抗CD3抗体の不存在下かつT細胞増殖因子の存
    在下に培養する第2期培養工程の各工程を含む方法で行
    う請求項1記載のガンマー・デルタT細胞の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造法により得ら
    れるガンマー・デルタT細胞を含有してなる免疫治療
    剤。
JP9104966A 1997-04-22 1997-04-22 ガンマー・デルタt細胞の製造法及び免疫治療剤 Pending JPH10295368A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7115259B2 (en) 1997-11-05 2006-10-03 University Of Southern California Use of cytokines and mitogens to inhibit pathological immune responses
JP4982645B2 (ja) * 2000-04-03 2012-07-25 セラピュア バイオファーマ インコーポレーテッド TcRガンマデルタT細胞の産生
CN115678846A (zh) * 2022-09-01 2023-02-03 广东龄值生物科技有限公司 一种肿瘤特异性γδT细胞及其制备方法

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JP4982645B2 (ja) * 2000-04-03 2012-07-25 セラピュア バイオファーマ インコーポレーテッド TcRガンマデルタT細胞の産生
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