JPH10294826A - カラーイメージセンサ - Google Patents

カラーイメージセンサ

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JPH10294826A
JPH10294826A JP9102180A JP10218097A JPH10294826A JP H10294826 A JPH10294826 A JP H10294826A JP 9102180 A JP9102180 A JP 9102180A JP 10218097 A JP10218097 A JP 10218097A JP H10294826 A JPH10294826 A JP H10294826A
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light
array
lens
optical waveguide
waveguide
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JP9102180A
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Teruyuki Kataoka
照幸 片岡
Yutaka Unuma
豊 鵜沼
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路縮小光学系を使用して、小型、軽
量、作製が容易であり、さらにカラー化の方式としてカ
ラーCCDを用いた場合の色ずれの発生を押さえ、外部
メモリの個数や容量を削減し、さらに読み取り速度の高
速化を実現するカラーイメージセンサを提供する 【解決手段】 白色蛍光管10と、シリンドリカルレン
ズ(円柱レンズ)11と、上下方向3列のマイクロレン
ズアレイ12と、3層の光導波路アレイ14と、色フィ
ルタ付き3ラインカラーCCD16からなる構成であ
る。シリンドリカルレンズ11は、マイクロレンズアレ
イ12を覆うように取り付けられる。シリンドリカルレ
ンズ11によって、導波路層の各々のマイクロレンズア
レイ12に入射する像は、原稿上の同一部分の像であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードコピー画像
の一次元読み取り縮小光学系に使用される光導波路型の
カラーイメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ、イメージスキャ
ナ、ディジタル複写機等の画像読み取り需要の増加とと
もに、画像情報を電気信号に変換する一次元イメージセ
ンサの高性能化と小型化さらには、カラー化が要望され
ている。従来より一次元イメージセンサには、原稿幅よ
りセンサ長が短く縮小光学系を用いて結像画像を読み取
る縮小型イメージセンサと、1対1の光学系を用いて等
倍の結像画像を読み取る密着型イメージセンサとがあ
る。
【0003】縮小型イメージセンサの場合は、焦点深度
が深く、低価格であり高速読み取りが可能である反面、
レンズによる集光及びミラーでの反射を用いるため、光
学距離が必要になり、その結果サイズが大きくなってし
まい、小型化するのが困難である。また光学系の調整が
複雑であり、一台毎に調整を要する欠点もある。
【0004】また密着型イメージセンサは、原稿から光
電変換素子までの距離は短く、調整が不要である反面、
光電変換素子の寸法が原稿幅と同じ幅を必要とするので
大きく、また光電変換素子を駆動する複雑な電子回路が
必要であり、このために低価格化が困難であった。
【0005】そこで光導波路を用いた縮小光学型イメー
ジセンサが提案されている。これは原稿面からの反射光
を用いて縮小する光導波路型縮小イメージセンサであ
り、原稿面幅に形成されたレンズと、このレンズで集光
された光を導く複数の導波路が形成された光導波路基板
と、前記複数の光導波路により導かれた光を電気信号に
変換する光電変換素子アレイとを備えている。これによ
り低価格、小型化、薄型化が可能となりさらに、光学系
の複雑な調整が不要となる(特開平7−30173
0)。
【0006】この縮小光学型イメージセンサのカラー化
の方式が検討され、光源切り替え方式、色分解フィルタ
付センサ方式などが実現されている。まず、光源切り替
え方式は、原稿を読み取る際にRGB3色光を1ライン
毎に切り替えて照射させて読み取る方式である。そのた
め原稿の1ラインを3回繰り返し読むことになり、読み
取り速度の高速化が難しい問題があった。
【0007】そこで、この点を改善した色分解フィルタ
付センサ方式として、カラーCCDを用いたイメージセ
ンサがある。図10は、このカラーCCDを用いた従来
のカラーイメージセンサを示す説明図であり、(a)は
断面図、(b)は斜視図である。
【0008】原稿9からの反射光は、マイクロレンズア
レイ12により、3層の光導波路アレイ14の各導波路
に集光される。光導波路アレイ14から出光した光は、
3ラインのカラ−CCD16に到達して電気信号に変換
される。
【0009】この3ラインカラ−CCD16はオンチッ
プカラーフィルタ構造であり、1つのパッケージ内に受
光素子を配列した3本のCCDラインが各々平行になる
ように配置されており、各々のCCDラインに一色ず
つ、それぞれ色分解用の3色の赤、緑、青(R、G、
B)フィルタ19を配置したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この色分解フ
ィルタ付センサ方式では、図10に示すように、光導波
路アレイ14の各層に入射する原稿箇所は、同一ではな
い。従って、CCD16の各受光部における原稿の読み
取り位置は同一箇所でないため、読み取った画像信号の
出力を外部メモリ等に蓄積して、出力のタイミングを調
整することで、色ずれの補正を行っている。しかし、多
くの外部メモリが必要になり装置が複雑になる問題があ
った。
【0011】そこで、光導波路縮小光学型イメージセン
サのカラー化として、一本の導波路を3本に分岐して、
それぞれの導波路の出力部にRGBのフィルタを付ける
方法があり、導波路アレイが形成された基板内で3分岐
する構造と基板に対して垂直方向に3分岐する構造が提
案されている(特開平3−171865)。
【0012】前記3分岐方式で、基板に垂直に3分岐し
た導波路の場合に、出力部にライン状にRGBのカラー
フィルタを形成したCCDを設けた場合、原稿の読み取
り位置がRGBラインともに一致するため、外部メモリ
などによる色ずれ補正を行う必要がない。しかし、その
反面、現在基板の垂直方向への3分岐導波路形成するた
めの適当な量産法は、存在しないと考えられる。
【0013】本発明は、光導波路縮小光学系を使用し
て、小型、軽量、作製が容易であり、さらにカラー化の
方式としてカラーCCDを用いた場合の色ずれの発生を
押さえ、外部メモリの個数や容量を削減し、さらに読み
取り速度の高速化を実現するカラーイメージセンサを提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿に白色光
を照射する白色光源と、前記白色光源から発して原稿に
て反射した光を集光するためのレンズと、前記レンズに
よって集光された光を導く複数の導波路を有する光導波
路アレイと、前記導波路より導かれた光が入射して電気
信号に変換する光電変換装置と、を備えたカラーイメー
ジセンサである。
【0015】請求項1の発明は、前記レンズが各導波路
に光を集光する3層のマイクロレンズアレイと、原稿と
該マイクロレンズアレイとの間にあって原稿の同一部分
からの反射光を該マイクロレンズアレイに照射するシリ
ンドリカルレンズとからなり、前記光導波路アレイが3
層の導波路からなる積層構造を有し、前記光導波路アレ
イの3層の導波路層を出力した光が前記光電変換装置に
供給されて、独立した3色の光の信号に変換されること
を特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、前記レンズが前記シリ
ンドリカルレンズの光導波路アレイ側に前記マイクロレ
ンズアレイが形成されて一体化されていることを特徴と
する。
【0017】請求項3の発明は、前記レンズが各導波路
に光を集光する3層のマイクロレンズアレイからなり、
前記光導波路アレイが3層の導波路からなる積層構造を
有し、前記マイクロレンズアレイの積層方向のピッチ
は、該積層方向に位置する原稿の同一部分からの反射光
が、それぞれの3層光導波路入力端に結像するように設
定され、前記光導波路アレイの3層の導波路層を出力し
た光が前記光電変換装置に供給されて、独立した3色の
光の信号に変換されることを特徴とする。
【0018】以上の構成を有する請求項1の発明におい
ては、マイクロレンズアレイ上にシリンドリカルレンズ
を配置することによって、導波路層の各々のマイクロレ
ンズアレイに入射する像は、原稿上の同一部分の像であ
る。この結果、光導波路アレイの各導波路層に原稿の同
一箇所からの光が結像することになるため、原稿の読み
取り位置のずれが生じない。
【0019】請求項2の発明においては、シリンドリカ
ルレンズの光導波路側にマイクロレンズアレイを形成し
て一体化している。従って、上記と同じ効果が得られる
とともに、一体成型によりシリンドリカルレンズとマイ
クロレンズアレイを作製することにより、部品数を減ら
すことができる。
【0020】請求項3の発明においては、シリンドリカ
ルレンズを使用せず、3層の光導波路層ピッチ幅を導波
路層に垂直方向のマイクロレンズアレイピッチ幅より大
きくする。マイクロレンズアレイの積層方向のピッチ
は、該積層方向に位置する原稿の同一部分からの反射光
が、それぞれの3層光導波路入力端に結像するように設
定される。3層のマイクロレンズアレイのうち中央層で
は、像は光軸を中心とした位置に結ばれる。両端層のマ
イクロレンズに入射する像は該マイクロレンズの光軸か
らずれた位置に像を結ぶが、このずれを考慮してマイク
ロレンズアレイの積層ピッチを設定しているため、両端
層の光導波路に像を結ぶことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】<第1実施形態>図1は、本発明に係るカ
ラーイメージセンサの第1実施形態を示す構成斜視図で
ある。このカラーイメージセンサは、読み取り幅A4サ
イズ、解像度200dpiであり、原稿を照射する白色光
源である白色蛍光管10と、シリンドリカルレンズ(円
柱レンズ)11と、上下方向3列のマイクロレンズアレ
イ12と、3層の光導波路アレイ14と、色フィルタ付
き3ラインカラーCCD16からなる構成である。
【0023】シリンドリカルレンズ11は、マイクロレ
ンズアレイ12を覆うように取り付けられ、有効口径3
75μm、焦点距離1.5mm、レンズ厚220μm、厚
さ220mmで、原稿側が凸レンズにマイクロレンズ12
側が平面に形成されている(図2参照)。シリンドリカ
ルレンズ11とマイクロレンズアレイ12との間に空気
層13を設けるため、シリンドリカルレンズ11の平面
(マイクロレンズ側)11aの両端部に凸部11bを形
成している。そして凸部11bを後述するマイクロレン
ズアレイ基板12bに接着し固定する。なお凸部11b
は、マイクロレンズ12の形成されていない領域に一致
するように設計されている。凸部11bの高さは280
μm、幅は2mmとした。
【0024】マイクロレンズアレイ12は、マイクロレ
ンズ基板12b上にマイクロレンズ12aを3列に形成
したものである。各マイクロレンズ12aは、有効口径
125μm、焦点距離270μm、レンズ厚425μm
で、水平方向に125μmピッチ、垂直方向には125
μmピッチで形成され、マイクロレンズ基板12b基板
の両端部を残して形成されている。上述したように、マ
イクロレンズ基板12bの両端部には、シリンドリカル
レンズ11の凸部11bを接着固定する。
【0025】なお、シリンドリカルレンズ11、マイク
ロレンズアレイ12は、その材質が例えばポリメチルメ
タアクリレート(PMMA)であり、射出成型法によっ
て作製される。
【0026】3層の光導波路アレイ14は、それぞれ導
波路層が赤、緑、青(R、G、B)用光導波路となり、
それぞれの導波路層ピッチは125μmである。また、
導波路が形成されている導波路溝は、深さ8μm、幅8
μmであり、各導波路のピッチは、入力部で125μ
m、出力部で14μmになっている。また、原稿とシリ
ンドリカルレンズ11との距離は、1.5mmとする。
【0027】ここで3層構造の光導波路アレイ14の作
製方法について説明する。作成方法には様々の方法があ
るが、例としてスキージ方法についてを説明する。
【0028】図3は、光導波路14のスキージ法による
作成を示す説明図である。まず導波路溝22を形成した
クラッド基板21を用意する(同図(a))。クラッド
基板21の材質は導波路をなすコア部の材料よりも屈折
率が低く透明な材料であればよく、例えばポリメチルメ
タアクリレート(PMMA)を用いてクラッド基板21
を射出成型法にて作製する。
【0029】クラッド基板21上にクラッドより屈折率
の高いコア材27を塗布する(同図(b))。導波路溝
22以外の余分なコア材料27をスキージ29にて掃き
取る(同図(c))。導波路溝22のみにコア材料27
を充填した後、紫外線28を照射して、硬化させる(同
図(d))。そして上部にクラッド材料30を塗布し、
紫外線28を照射して硬化させ光導波路を得る(同図
(e)、(f))。
【0030】こうして作製した光導波路アレイを3層の
光導波路アレイに組み立てる方法を図4に示す。図4
(a)に示すR、G、B用となる光導波路アレイ14
a,14b,14cを3つ用意して、同図(b)に示す
ように、順に接着剤を塗布して3層に重ね合わせる。こ
うして、3層の光導波路アレイ14が作製される(同図
(c))。
【0031】3ラインカラーCCD16は、受光素子
(フォトダイオード)が14μmピッチで水平方向に配
置され、この受光素子アレイの各ラインは垂直方向に1
25μmピッチで配置されている。それぞれの受光素子
ラインに一色ずつ、R、G、Bのカラーフィルタ19が
取り付けられており、光はカラーフィルタ19を通って
受光素子に至る。
【0032】さて、上記の各部品は次のように組み合わ
されてカラーイメージセンサを形成する。3層の光導波
路アレイ14の入力部に、導波路とマイクロレンズ12
aが1対1になるように、マイクロレンズアレイ12を
接着する。このとき、マイクロレンズ12aと導波路の
NA(開口数)を一致させておく。これによりシリンド
リカルレンズ11を通過してきた原稿からの光を最大限
に導波路に導入し、さらに隣接のマイクロレンズ12a
からの光が入り込まぬようにして解像度を向上させる。
【0033】さらに導波路の出力部に導波路と感光部の
フォトダイオードが1対1に対応するように3ラインカ
ラーCCD16を取り付ける。次に、シリンドリカルレ
ンズ11を、マイクロレンズアレイ12の前面に接着す
る。原稿を照射する白色蛍光管10を所定の位置に設定
する。
【0034】次に、このカラーイメージセンサの動作に
ついて説明する。図5は、カラーイメージセンサの動作
を示す説明図である。白色蛍光管10からの光は、原稿
9で反射し、シリンドリカルレンズ11に入射する。シ
リンドリカルレンズ11の光学特性により、原稿上の1
ラインからの反射光が、マイクロレンズアレイ12の3
層のライン上にそれぞれ達することになる。マイクロレ
ンズアレイ12は、3層の光導波路アレイ14に集光
し、光導波路アレイ14は3ラインカラーCCD16の
受光素子に光を伝達する。3ラインカラーCCD16に
は、R、G、Bの各フィルタ19が取り付けられている
ので、3ラインの受光素子ラインには、R、G、Bの光
が入射し、電気信号に変換される。
【0035】この結果、光導波路の出力部に備えてある
RGBの3本ラインそれぞれに、原稿9の同一ライン上
の光が結像していることになるため、光導波路アレイ1
4やカラーCCD16の各ライン間距離による読み取り
位置のずれがなく、ずれ補正用外部メモリが不要とな
り、読み取り速度の高速化が図れる。さらに光導波路縮
小光学系を用いているため、小型化が容易である。
【0036】<第2実施形態>図6は、本発明に係るカ
ラーイメージセンサの第2実施形態に用いるシリンドリ
カルレンズの構成斜視図である。このシリンドリカルレ
ンズ51の平面51a側に凸マイクロレンズアレイ52
が一体的に形成されている。第1実施形態と同様、シリ
ンドリカルレンズ51の材質は、ポリメチルメタアクリ
レートであり、射出成型にて作製する。シリンドリカル
レンズ51の有効口径は375μm、焦点距離1.5m
m、レンズ厚220μm、長さ220mmで、その裏面に
有効口径125μmの凸マイクロレンズが水平方向に1
25μmピッチ、垂直方向には125μmピッチで形成
されている。
【0037】さらにマイクロレンズアレイ52が形成さ
れている面と光導波路アレイ14を接着により一体化す
る際に、前記マイクロレンズアレイ52と光導波路入力
部との間を空気層とするために、シリンドリカルレンズ
51の平面側のマイクロレンズ52の形成されていない
領域に凸部51bを設けている。ここで凸部51bの高
さは、有効口径125μmのマイクロレンズに入射され
る光の像を光導波路入力部分のコアのサイズ8×8μm
に縮小できるように設計してある。そして前記シリンド
リカルレンズ51を3層光導波路アレイ14の入力部
に、カラーCCD16を3層光導波路アレイ14の出力
部に取り付ける。さらに第1実施形態の白色蛍光管10
を所定の位置に設置する。
【0038】このシリンドリカルレンズ51を備えたカ
ラーイメージセンサの動作について説明する。図7は、
カラーイメージセンサの動作を示す説明図である。図6
で説明したように、シリンドリカルレンズ51によっ
て、原稿9の1ラインからの反射光は、光導波路アレイ
の各ラインに集光する。3ラインカラーCCD16の3
ラインの受光素子ラインには、カラーフィルタ19を通
過したR、G、Bの光が入射し、電気信号に変換され
る。
【0039】こうして、第1実施形態と同様に、光導波
路アレイ14やカラーCCD16の各ライン間距離によ
る読み取り位置のずれがなく、ずれ補正用外部メモリが
不要となり、読み取り速度の高速化が図れる。また、一
体成型によりシリンドリカルレンズとマイクロレンズア
レイを作製することにより、部品数を減らすことができ
る。
【0040】<第3実施形態>図8は、本発明に係るカ
ラーイメージセンサの第3実施形態を示す断面図であ
る。このカラーイメージセンサは、読み取り幅A4サイ
ズ、解像度200dpiを有するもので、原稿9を照射す
る白色蛍光管10と、上下方向3列のマイクロレンズア
レイ12と、3層の光導波路アレイ12と、3ラインカ
ラーCCD16とからなり、第1及び第2実施形態に用
いたシリンドリカルレンズは、用いていない。
【0041】使用したマイクロレンズアレイ12の有効
口径は125μm、焦点距離270μm、レンズ厚42
5μmで、水平方向に125μmピッチ、垂直方向には
125μmピッチで形成されている。また3層の光導波
路アレイ14に関しては、実施例1記載の光導波路アレ
イと比べると、導波路層ピッチのみ異なり、135μm
ピッチとなっている。さらにカラーCCD16は、第1
実施形態に使用したものとは、CCDのライン間隔のみ
異なって135μmであり、導波路ピッチに等しい。ま
た原稿9とマイクロレンズアレイ12との距離は2mmと
した。
【0042】上記の各部品を用いて以下のようにカラー
イメージセンサを組み立てる。まず3列のマイクロレン
ズアレイ12の真中の列のマイクロレンズアレイ14の
光軸と中心層の導波路のコアの中心とが一致するように
設定した後、3層光導波路アレイ14の入力部に1対1
になるようにマイクロレンズアレイ12を接着する。次
に、導波路とカラーCCD16の感光部のフォトダイオ
ードが1対1になるように、導波路の出力部にカラーC
CD16を接着する。さらに第1実施形態記載の白色蛍
光管10を所定の位置に設置する。なお第1実施形態を
同様にマイクロレンズと導波路のNA(開口数)は、一
致させてある。
【0043】さて、ここでカラーイメージセンサにおけ
る両端層の光導波路アレイ12のコアの中心位置と両端
層のマイクロレンズアレイ12の光軸とのずれは、10
μmになる。この10μmずらした理由を以下に説明す
る。
【0044】まず図9(a)に示すように、有効口径1
25μm、焦点距離270μm、レンズ厚425μmの
1個のマイクロレンズ12aと黒い原稿上に125μm
角の白い像のある原稿9を用意する。そしてマイクロレ
ンズ12aと原稿9との距離を2mmに保ち、そして原稿
上の像の中心点をマイクロレンズ12aの光軸にあわせ
る。その後原稿9に白色光を照射させ、マイクロレンズ
12aの裏面にできる像の位置を測定する。
【0045】次に原稿9を125μm横にずらしたとき
のマイクロレンズ裏面における像の位置を観測すると、
原稿9とは反対の方向に10μm程度ずれた(同図9
(b))。すなわち125μm横からマイクロレンズ1
2aに入り込んでくる光の像は、マイクロレンズ12a
の光軸20の位置から10μmずれることになる。
【0046】このことを考慮に入れ、第3実施形態のカ
ラーイメージセンサは、3層構造の導波路層ピッチ幅を
マイクロレンズアレイ52の導波路層に垂直方向のピッ
チ幅より10μm大きくしてある。この場合、3層光導
波路アレイ14の中心層の導波路コアの中心位置と、前
記中心層の光導波路アレイ14に光を集光させるマイク
ロレンズ12aの光軸20を一致させる。そして原稿9
の読み取りを開始すると、中心層のマイクロレンズ12
aに入射する光の像は、中心層のマイクロレンズ12a
の光軸を中心とした位置に像を結ぶ。また両端層のマイ
クロレンズ12aに入射する光の像は、該マイクロレン
ズ12aの光軸20からずれた位置に像を結ぶ。しかし
このずれを考慮して光導波路層ピッチを設定しているた
め、両端層の光導波路に像を結ぶことができる。
【0047】このように、上記のカラーイメージセンサ
は、第1実施形態、第2実施形態のカラーイメージセン
サと同じ効果が得られるとともに、シリンドリカルレン
ズを省略することができる。
【0048】なお第1、第2及び第3実施形態におい
て、イメージセンサのカラー化を実現するために色フィ
ルタ付きのカラーCCD16を用いたが、他に3層光導
波路の出力部の各層に一色、R、G、Bのカラーフィル
タを設け、モノクロCCDイメージセンサを3個結合さ
せてもよい。また、光導波路アレイにカラーフィルタの
機能を持たせてもよい。さらに、R、G、Bのフィルタ
としたが、これに限らず透過した光が独立の3色となる
カラーフィルタでもよい。
【0049】また、3ラインカラ−CCDを用いたが、
1ラインのカラ−CCDを3個用いてもよい。この場
合、光導波路アレイの導波路は、各層間の出力側におい
て重ならない位置に形成され、その出力側の導波路に対
応させて1ラインカラ−CCDを取り付けてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
原稿とマイクロレンズアレイとの間にシリンドリカルレ
ンズを備えているので、原稿の同一部分からの反射光を
各層のマイクロレンズに照射することができる。そのた
め原稿の読み取り位置のずれを無くすことができ、従来
のようにずれ補正用外部メモリを設置する必要がなく、
読み取り処理を簡易化して、処理の高速化が可能であ
る。また、シリンドリカルレンズを備えるだけでよく、
作製が容易であり、小型、軽量化を実現できる。
【0051】また請求項2の発明によれば、上記効果に
加えて、シリンドリカルレンズの光導波路アレイ側にマ
イクロレンズアレイが一体的に形成されているので、組
み立て工程を簡易化でき、より作製が容易であり、小
型、軽量化を実現できる。
【0052】また請求項3の発明によれば、マイクロレ
ンズアレイの積層方向に位置する原稿の同一部分からの
反射光が、それぞれの3層光導波路入力端に結像するよ
うに設定されるので、原稿の読み取り位置のずれを無く
すことができ、従来のようにずれ補正用外部メモリを設
置する必要がなく、読み取り処理を簡易化して、処理の
高速化が可能である。シリンドリカルレンズを用いない
ため、作製が容易であり、小型、軽量化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーイメージセンサの第1実施
形態を示す構成斜視図である。
【図2】第1実施形態に用いるシリンドリカルレンズの
構成斜視図である。
【図3】光導波路14のスキージ法による作成を示す説
明図である。
【図4】3層の光導波路アレイに組み立てる方法を示す
説明図である。
【図5】第1実施形態のカラーイメージセンサの動作を
示す説明図である。
【図6】本発明に係るカラーイメージセンサの第2実施
形態に用いるシリンドリカルレンズの構成斜視図であ
る。
【図7】第2実施形態のカラーイメージセンサの動作を
示す説明図である。
【図8】本発明に係るカラーイメージセンサの第三実施
形態を示す断面図である。
【図9】第3実施形態のカラーイメージセンサの動作を
示す説明図である。
【図10】従来のカラーイメージセンサを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 白色光源 11 シリンドリカルレンズ 12 マイクロレンズアレイ 14 光導波路アレイ 16 カラーCCD
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に白色光を照射する白色光源と、 前記白色光源から発して原稿にて反射した光を集光する
    ためのレンズと、 前記レンズによって集光された光を導く複数の導波路を
    有する光導波路アレイと、 前記導波路より導かれた光が入射して電気信号に変換す
    る光電変換装置と、を備え、 前記レンズは、各導波路に光を集光する3層のマイクロ
    レンズアレイと、原稿と該マイクロレンズアレイとの間
    にあって原稿の同一部分からの反射光を該マイクロレン
    ズアレイに照射するシリンドリカルレンズとからなり、 前記光導波路アレイは、3層の導波路からなる積層構造
    を有し、 前記光導波路アレイの3層の導波路層を出力した光が前
    記光電変換装置に供給されて、独立した3色の光の信号
    に変換されることを特徴とするカラーイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 前記レンズは、前記シリンドリカルレン
    ズの光導波路アレイ側に前記マイクロレンズアレイが形
    成されて一体化されていることを特徴とする請求項1記
    載のカラーイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 原稿に白色光を照射する白色光源と、 前記白色光源から発して原稿にて反射した光を集光する
    ためのレンズと、 前記レンズによって集光された光を導く複数の導波路を
    有する光導波路アレイと、 前記導波路より導かれた光が入射して電気信号に変換す
    る光電変換装置と、を備え、 前記レンズは、各導波路に光を集光する3層のマイクロ
    レンズアレイからなり、 前記光導波路アレイは、3層の導波路からなる積層構造
    を有し、 前記マイクロレンズアレイの積層方向のピッチは、該積
    層方向に位置する原稿の同一部分からの反射光が、それ
    ぞれの3層光導波路入力端に結像するように設定され、 前記光導波路アレイの3層の導波路層を出力した光が前
    記光電変換装置に供給されて、独立した3色の光の信号
    に変換されることを特徴とするカラーイメージセンサ。
JP9102180A 1996-06-17 1997-04-18 カラーイメージセンサ Pending JPH10294826A (ja)

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US08/877,568 US5943463A (en) 1996-06-17 1997-06-17 Color image sensor and a production method of an optical waveguide array for use therein
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100972059B1 (ko) 2002-12-30 2010-07-22 동부일렉트로닉스 주식회사 마이크로 렌즈의 도포 균일성을 개선한 씨모스 이미지 센서의 제조방법
JP2016149407A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 キヤノン株式会社 固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置
JP2016158151A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 株式会社リコー 光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置

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