JPH10294046A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JPH10294046A
JPH10294046A JP11510397A JP11510397A JPH10294046A JP H10294046 A JPH10294046 A JP H10294046A JP 11510397 A JP11510397 A JP 11510397A JP 11510397 A JP11510397 A JP 11510397A JP H10294046 A JPH10294046 A JP H10294046A
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puffer
arc
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type gas
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JP11510397A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Kono
広道 河野
Tadashi Mori
正 森
Hitoshi Mizoguchi
均 溝口
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小電流を遮断した場合に生ずる消弧室内の圧
力低下を防ぎ、優れた遮断性能を発揮するパッファ形ガ
ス遮断器を提供することにある。 【解決手段】 通電路19に分流したアーク電流はコイ
ル部31において磁界を発生し、その磁界との作用によ
り、金属円筒20は電磁力を受ける。金属円筒20が受
ける電磁力25はアーク電流の大きさに比例し、アーク
電流が小さいときはバネ21の力に打ち勝つことができ
ずに金属円筒20は動かない。従って、通電路19に設
けられた排気口26から消弧ガスが排出され、パッファ
室18の圧力が上がるのを防止する。一方、アーク電流
が大きいときはバネ21の力に打ち勝ち金属円筒20が
動き通電路19に設けられた排気口26を塞ぐので、パ
ッファ室18の圧力は上昇し、大電流遮断時にも優れた
遮断性能を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断動作時に接触
子間に発生するアークに消弧ガスを噴射して消弧するパ
ッファ形ガス遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大容量電流接点を投入及び遮
断し、遮断動作時に接触子間に発生するアークに消弧ガ
スを噴射して消弧する装置として、パッファ形ガス遮断
器が知られている。
【0003】図8は、そのようなパッファ形ガス遮断器
の断面図である。図8では、遮断動作時における遮断部
の断面図を示しており、遮断部を駆動する駆動部は省略
している。消弧ガスを充填した容器1には、第1接触子
部2及び第2接触子部3とが設けられており、第1接触
子部2と第2接触子部3とは接触及び開離が可能となっ
ている。これら第1接触子部2及び第2接触子部3に
は、それぞれ通電時に接触する通電接触子4、5と、開
離動作時に両接触子部2、3間に発生するアークを誘導
するアーク接触子6、7とが設けられている。また、第
1接触子部2には、開離動作時にアーク接触子6、7間
に発生しているアーク8に消弧ガスを噴射して消弧する
パッファビストン9及びパッファシリンダ10が設けら
れている。
【0004】容器1の内面には、第1接触子部2を取り
付けるためのコンタクトベース12が絶縁筒11を介し
て固定されている。また、このコンタクトベース12に
は、第2接触子部3を取り付けるためのコンタクトベー
ス14が絶縁筒13を介して絶縁支持されている。そし
て、通電接触子5とアーク接触子7を含む第2接触子部
3はコンタクトベース14上に固定されている。
【0005】また、第1接触子部2はコンタクトベース
12上に第2接触子部3に対向してスライド自在に取り
付けられ、第2接触子部3と接触及び開離可能なように
構成されている。具体的には、コンタクトベース12に
は、第1接触子部2を駆動する操作ロッド15がスライ
ド自在に貫通しており、第1接触子部2に含まれる通電
接触子4は、この操作ロッド15の一端側に固定されて
いる。なお、この操作ロッド15の他の一端は、絶縁ロ
ッド16を介して容器1外部の駆動部に連結されてい
る。
【0006】また、パッファピストン9はコンタクトベ
ース12上に固定され、このパッファビストン9と共に
消弧ガスを圧縮するパッファシリンダ10は、操作ロッ
ド15に固定されている。また、操作ロッド15上に
は、パッファピストン9及びパッファシリンダ10によ
って圧縮された消弧ガスをアーク8に対して集束するた
めの絶縁性のノズル17が固定されている。なお、パッ
ファピストン9、パッファシリンダ10、操作ロッド1
5によって囲まれた空間は、消弧ガスを加圧するための
パッファ室18となっている。
【0007】このような構成を有するパッファ形ガス遮
断器は、遮断動作時においては次のように動作する。す
なわち、図示省略の駆動部が絶縁ロッド16及び操作ロ
ッド15を介して、第1接触子部2を第2接触子部3と
離反する方向へ駆動すると、第1接触子部2のシリンダ
10がピストン9方向へ移動してパッファ室18内の消
弧ガスが圧縮される。圧縮されたガスは、ガス流となっ
てノズル17とアーク接触子6との間の流路を通ってア
ーク8に向かって噴射され、このアーク8を冷却消弧す
る。なお、アーク8が消弧した後には、第1接触子部2
と第2接触子部3との間に過渡回復電圧と呼ばれる電圧
がかかるので、両接触子部2、3間の絶縁耐力を強くし
ておかなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパッファ形ガス遮断器では、次のような問題点があ
った。前述したように、駆動部が絶縁ロッド16及び操
作ロッド15を介して、第1接触子部2を第2接触子部
3と離反する方向へ駆動したとすると、第1接触子部2
のシリンダ10がピストン9方向へ移動してパッファ室
18内の消弧ガスが圧縮される。圧縮が進んでパッファ
室18の圧力がある一定以上に上がると、流れが超音速
になり、ノズル17内の圧力が容器1内に当初充填され
ていたガス圧よりも低下する。
【0009】このことは、両接触子間の絶縁耐力が低下
することを意味しており、両接触子部2、3間で再発弧
や再点弧が起きる可能性がある。これは、遮断する電流
が比較的小さい、進み小電流遮断や遅れ小電流遮断の場
合に起きる。
【0010】本発明の目的は、小電流を遮断した場合に
生ずる消弧室内の圧力低下を防ぎ、優れた遮断性能を発
揮するパッファ形ガス遮断器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
パッファ形ガス遮断器は、パッファシリンダ内部を区分
して設けられ消弧ガスを収納するためのパッファ室を形
成すると共にアーク電流が流れたとき磁界を発生する通
電路と、通電路の一部に設けられパッファ室内の消弧ガ
スを排気するための排気口と、通電路の外周を囲むよう
に配置され磁界との作用により通電路上を摺動しアーク
電流が所定の規定値より大きいときは排気口を塞ぐ金属
円筒と、金属円筒の一方の端に取り付けられアーク電流
が所定の規定値より小さいときは金属円筒の動作を抑制
し金属円筒が排気口を塞ぐことを阻止するためのバネと
を備えたものである。
【0012】請求項1の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、通電路に分流したアーク電流は通電路のコイ
ル部において磁界を発生し、その磁界との作用により、
金属円筒は電磁力を受け通電路上を摺動する。この場
合、金属円筒が受ける電磁力はアーク電流の大きさに比
例するので、アーク電流が小さいときにはバネの力に打
ち勝つことができずに金属円筒は動かない。従って、通
電路に設けられた排気口から消弧ガスが排出され、パッ
ファ室の圧力がある一定以上に上がるのを防止する。一
方、アーク電流が大きいときはバネの力に打ち勝ち金属
円筒が動き通電路に設けられた排気口を塞ぐので、パッ
ファ室の圧力は上昇する。したがって、大電流遮断時に
も優れた遮断性能を発揮することができる。
【0013】請求項2の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器は、請求項1の発明において、通電路の内周面及び
外周面を電気的絶縁物で覆うようにしたものである。
【0014】請求項2の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、請求項1の発明の作用に加え、通電路の内周
面及び外周面が電気的絶縁物で覆われているので、通電
路のコイル部を流れる電流が金属円筒やパッファピスト
ンに転流することがなく、安定した動作が期待できる。
【0015】請求項3の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器は、請求項1又は請求項2の発明において、パッフ
ァシリンダのフランジ部に、金属円筒が嵌合するための
同心円上の溝を設けたものである。
【0016】請求項3の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、
金属円筒がパッファシリンダと接触したときに、金属円
筒の一部がパッファシリンダの溝に入り込むので、パッ
ファ室のガスがリークすることなく高い圧力を保つこと
ができ、大電流遮断時にも優れた遮断性能を発揮でき
る。
【0017】請求項4の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器は、請求項1乃至請求項3に記載の発明において、
金属円筒の外面を電気的絶縁物で覆うようにしたもので
ある。
【0018】請求項4の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、請求項1乃至請求項3に記載の発明の作用に
加え、金属円筒の外側が電気的絶縁物で覆われているの
で、通電路のコイル部を流れる電流が金属円筒やピスト
ンに転流することがなく、安定した動作が期待できる。
【0019】請求項5の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器は、請求項4の発明において、金属円筒の外面を覆
っている絶縁物をPTFEとしたものである。
【0020】請求項5の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、請求項4の発明の作用に加え、金属円筒の外
面がPTFEで覆われているので、電磁力によって金属
円筒が移動するときの摩擦力を低減してスムーズな動作
となり、大軍流遮断時に安定した動作が得られる。
【0021】請求項6の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器は、請求項1乃至請求項5の発明において、バネの
外周面を電気的絶縁物で覆うようにしたものである。
【0022】請求項6の発明に係わるパッファ形ガス遮
断器では、請求項1乃至請求項5の発明の作用に加え、
金属円筒の一端に取り付けられているバネの外周面が電
気的絶縁物で覆われているので、コイルを流れる電流が
バネに転流することがなく安定した動作が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示すパッフ
ァ形ガス遮断器の第1接触子部の断面図である。この第
1の実施の形態は、図8に示した従来例に対し、パッフ
ァシリンダ10内部を区分して設けられ消弧ガスを収納
するためのパッファ室18を形成する通電路19と、こ
の通電路19に設けられアーク電流が流れたとき磁界を
発生するコイル部31と、通電路19をパッファシリン
ダ10に支持するための支え部22と、通電路19の一
部に設けられパッファ室18内の消弧ガスを排気するた
めの排気口26と、通電路19の外周を囲むように配置
され磁界との作用により通電路19上を摺動しアーク電
流が所定の規定値より大きいときは排気口を塞ぐ金属円
筒20と、金属円筒20の一端に取り付けられアーク電
流が所定の規定値より小さいときは金属円筒20の動作
を抑制し金属円筒20が排気口26を塞ぐことを阻止す
るためのバネ22とを備えたものである。
【0024】その他の構成は、図8に示し従来例と同一
であるので、同一要素には同一符号を付しその説明は省
略する。
【0025】図1は、遮断途中の状態を示したものであ
り、第1接触子部2のアーク接触子6と第2接触子部3
のアーク接触子7とはアークで接続されており、アーク
電流(遮断電流)が流れている。この遮断電流は第1接
触子部2のアーク接触子6から通電接触子4へ流れると
きに、パッファシリンダ10と通電路19とは電気的に
接続されているので、パッファシリンダ10と通電路1
9とに分流する。通電路19にはコイル部31が形成さ
れており、通電路19のコイル部31に電流が流れるこ
とによって磁界が発生する。
【0026】例えば、図2に示すように、コイル部31
の周辺に磁界23が発生する。この磁界23によって、
金属円筒20には2次電流24が誘起され、磁界23と
2次電流24の相互作用によって金属円筒20には電磁
力25が働く。この電磁力25の大きさは通電路19を
流れる電流の大きさに比例する。
【0027】一方、金属円筒20には、バネ21によっ
て電磁力25と逆向きの力が働くので、定格通電電流以
下の電流がコイル部31に流れても金属円筒20は移動
しないようになっている。したがって、開離動作が進ん
でもパッファ室18の消弧ガスは、通電路19に設けら
れた排気口26から抜け出す、このため、パッファ室1
8の圧力は上昇しない。その結果、ノズル17内に高速
流が生じず、圧力低下が起きることはない。
【0028】一方、定格遮断電流に近いような大電流を
遮断する場合には、金属円筒20に働く電磁力25が大
きくなるので、その電磁力25はバネ21による力に打
ち勝つ。これにより、金属円筒20は電磁力25と同じ
方向に動く。この動きによって排気口26は金属円筒2
0で閉じられ、パッファ室18の圧力は上昇し遮断に必
要な圧力上昇を得ることができる。
【0029】すなわち、駆動部が絶縁ロッド16及び操
作ロッド15を介して、第1接触子部2を第2接触子部
3と離反する方向へ駆動したとすると、第1接触子部2
のシリンダ10がピストン9の方向へ移動してパッファ
室18内の消弧ガスを圧縮しようとする。この場合、通
電路19のコイル部31を流れる電流が小さいときは、
金属円筒20はバネ21によりその動きを阻止される。
つまり、通電路19の一部が開口しているので、消弧ガ
スがその排気口26から排出される。従って、パッファ
室18の圧力は上がらず、消弧室内は超音速流になるこ
とはなく圧力低下は起こらない。このため、小電流に対
しても優れた遮断性能を発揮するパッファ形ガス遮断器
を提供することができる。
【0030】一方、大電流遮断の場合には、コイル部3
1に流れる電流によって生じた磁界により金属円筒20
に渦電流が生起される。その渦電流によって生じた2次
磁界とコイル部31の磁界との相互作用により、金属円
筒20にはパッファシリンダ10方向の力が働く。この
金属円筒20の動きによってパッファ室18は密閉され
パッファ室18の圧力は上昇する。したがって、大電流
遮断時にも優れた遮断性能を発揮できる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態におけるパッファ
形ガス遮断器の第1接触子部の断面図である。この第2
の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対
し、通電路19の内周面及び外周面を電気的絶縁物27
で覆うようにしたものである。その他の構成は、図1に
示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素に
は同一符号を付しその説明は省略する。
【0032】図3に示すように、第2の実施の形態にお
ける通電路19は、その外周面及び内周面が電気的絶縁
物27によって覆われている。従って、第2の実施の形
態では、通電路19に分流した電流がパッファピストン
9や金属円筒20に転流することがなくなるため、金属
円筒20の動きが安定し、優れた遮断性能を発揮するパ
ッファ形ガス遮断器を提供することができる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4は、本発明の第3の実施の形態におけるパッフ
ァ形ガス遮断器の第1接触子部の断面図である。この第
3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対
し、パッファシリンダ10のフランジ部に、金属円筒2
0が嵌合するための同心円上の溝28を設けたものであ
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0034】図4に示すように、第3の実施の形態で
は、パッファシリンダ10のフランジ部に溝28が設け
られている。この溝28は、金属円筒20が電磁力25
により移動したときに、嵌り込むことができるような大
きさになっている。この第3の実施の形態では、大電流
を遮断する時に金属円筒20が移動すると、図5に示す
ように、金属円筒20が溝28に入るため密閉度が高く
パッファ室18の消弧ガスが抜け出ることなく有効に利
用され、優れた遮断性能を発揮するパッファ形ガス遮断
器を提供することができる。
【0035】なお、以上の説明では、第1の実施の形態
に対し溝28を設けたものを示したが、第2の実施の形
態に対し溝28を設けるようにしても良いことは言うま
でもない。
【0036】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図6は、本発明の第4の実施の形態におけるパッフ
ァ形ガス遮断器の第1接触子部の断面図である。この第
4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対
し、金属円筒20の外面を電気的絶縁物29で覆うよう
にしたものである。その他の構成は、図1に示した第1
の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号
を付しその説明は省略する。
【0037】図6に示すように、第4の実施の形態で
は、金属円筒20の外面が電気的絶縁物29で覆われて
いる。この第4の実施の形態では、通電路19に分流し
た電流が金属円筒20に転流することがなくなるため、
金属円筒20の動きが安定し、優れた遮断性能を発揮す
るパッファ形ガス遮断器を提供することができる。
【0038】さらに、電気的絶縁物29としてPTFE
を用いれば、表面の摩擦係数が小さいので金属円筒20
の動きがスムーズになり、より安定した動作が得られ
る。
【0039】なお、以上の説明では、第1の実施の形態
に対し、金属円筒20の外面が電気的絶縁物29で覆わ
れたものを示したが、第2の実施の形態及び第3の実施
の形態に対して、金属円筒20の外面を電気的絶縁物2
9で覆うようにしても良いことは言うまでもない。
【0040】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図7は、本発明の第5の実施の形態におけるパッフ
ァ形ガス遮断器の第1接触子部の断面図である。この第
5の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対
し、バネ21の外周面を電気的絶縁物30で覆うように
したものである。その他の構成は、図1に示した第1の
実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を
付しその説明は省略する。
【0041】図7に示すように、第5の実施の形態で
は、バネ21が電気的絶縁物30で覆われている。この
第5の実施の形態では、通電路19に分流した電流がバ
ネ21に転流することがなくなるため、金属円筒20の
動きが安定し、優れた遮断性能を発揮するパッファ形ガ
ス遮断器を提供することができる。
【0042】なお、以上の説明では、第1の実施の形態
に対し、バネ21が電気的絶縁物30で覆われたものを
示したが、第2の実施の形態乃至第4の実施の形態に対
して、バネ21を電気的絶縁物30で覆うようにしても
良いことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小電流
及び大電流に対して優れた遮断性能の発揮するパッファ
形ガス遮断器を提供することかできるので、より一層信
頼性の高い電力設備の構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の第1接触子部の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の通電路付近の断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の第1接触子部の断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の第1接触子部の断面図。
【図5】図4における金属円筒が溝に嵌合した状態の説
明図。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の第1接触子部の断面図。
【図7】本発明の第5の実施の形態におけるパッファ形
ガス遮断器の第1接触子部の断面図。
【図8】従来のパッファ形ガス遮断器の断面図。
【符号の説明】
1 容器 2 第1接触子部 3 第2接触子部 4、5 通電接触子 6、7 アーク接触子 8 アーク 9 パッファピストン 10 パッファシリンダ 11、13 絶縁筒 12、14 コンタクトべース 15 操作ロッド 16 絶縁ロッド 17 ノズル 18 パッファ室 19 通電路 20 金属円筒 21 バネ 22 支え部 23 磁界 24 2次電流 25 電磁力 26 排気口 27、29、30 電気的絶縁物 28 溝 31 コイル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克巳 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧ガスを充填した容器内に設けられ通
    電時には接触し遮断時には開離する第1接触子部及び第
    2接触子部と、前記第1接触子部の接触方向及び開離方
    向の動作に連動するパッファシリンダと、前記パッファ
    シリンダに収納され消弧ガスを圧縮するためのパッファ
    ピストンと、前記第1接触子部が開離方向に動作したと
    き前記第1接触子部と前記第2接触子部間に発生するア
    ークに対して前記消弧ガスを誘導するノズルとを備えた
    パッファ形ガス遮断器において、前記パッファシリンダ
    内部を区分して設けられ消弧ガスを収納するためのパッ
    ファ室を形成すると共にアーク電流が流れたとき磁界を
    発生する通電路と、前記通電路の一部に設けられ前記パ
    ッファ室内の消弧ガスを排気するための排気口と、前記
    通電路の外周を囲むように配置され前記磁界との作用に
    より前記通電路上を摺動し前記アーク電流が所定の規定
    値より大きいときは前記排気口を塞ぐ金属円筒と、前記
    金属円筒の一方の端に取り付けられ前記アーク電流が所
    定の規定値より小さいときは前記金属円筒の動作を抑制
    し前記金属円筒が前記排気口を塞ぐことを阻止するため
    のバネとを備えたことを特徴とするパッファ形ガス遮断
    器。
  2. 【請求項2】 前記通電路の内周面及び外周面は、電気
    的絶縁物で覆われていることを特徴とする請求項1に記
    載のパッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 前記パッファシリンダのフランジ部に、
    前記金属円筒が嵌合するための同心円上の溝を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッファ
    形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】 前記金属円筒の外面は、電気的絶縁物で
    覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項3に
    記載のパッファ形ガス遮断器。
  5. 【請求項5】 前記金属円筒の外面を覆っている絶縁物
    は、PTFEであることを特徴とする請求項4に記載の
    パッファ形ガス遮断器。
  6. 【請求項6】 前記バネの外周面は、電気的絶縁物で覆
    われていることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記
    載のパッファ形ガス遮断器。
JP11510397A 1997-04-18 1997-04-18 パッファ形ガス遮断器 Pending JPH10294046A (ja)

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JP11510397A JPH10294046A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 パッファ形ガス遮断器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107706044A (zh) * 2017-10-26 2018-02-16 平高集团有限公司 一种动触头组件及断路器灭弧室、断路器

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