JP2003223836A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

Info

Publication number
JP2003223836A
JP2003223836A JP2002182316A JP2002182316A JP2003223836A JP 2003223836 A JP2003223836 A JP 2003223836A JP 2002182316 A JP2002182316 A JP 2002182316A JP 2002182316 A JP2002182316 A JP 2002182316A JP 2003223836 A JP2003223836 A JP 2003223836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
circuit breaker
puffer
type gas
inorganic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002182316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3838167B2 (ja
Inventor
誠 ▲廣▼瀬
Makoto Hirose
Hideo Kawamoto
英雄 河本
Satoru Ishiguro
石黒  哲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002182316A priority Critical patent/JP3838167B2/ja
Publication of JP2003223836A publication Critical patent/JP2003223836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3838167B2 publication Critical patent/JP3838167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、耐熱樹脂製のノズルに無機材
料を混合させたことによる耐アーク性能の向上とコスト
抑制を図ったパッファ形ガス遮断器を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明では耐熱樹脂製の絶縁ノズルを、下
流側領域とスロート近傍領域、それに上流側領域の3領
域に分け、下流側領域と上流側領域は耐熱樹脂で作り、
スロート近傍領域は窒化ボロンなどの無機材料を混合し
た耐熱樹脂で作ると共に、絶縁ノズルと可動側接触子の
間に下流側領域と上流側領域の2領域を持った耐熱樹脂
製の可動側接触子カバーを設け、下流側領域だけ無機材
料を混合した耐熱樹脂で製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパッファ形ガス遮断
器に係り、特に、耐熱樹脂で作られた消弧性ガス誘導用
の絶縁ノズルを備え、例えば電力用の遮断器に好適なパ
ッファ形ガス遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パッファ形ガス遮断器は、消孤
性の6弗化硫黄(SF6 )ガスを用い、このガスを圧縮
し、閉極状態から開極してゆく接触子の間に吹き付け、
これにより接触子間に発生するアークを消孤し、大電流
が遮断できるようにしたものである。
【0003】そこで、このようなパッファ形ガス遮断器
における遮断部の一般的な構成について、図4と図5に
より説明する。ここで、図4は遮断器が投入され、閉極
されているときを示し、図4は開極途中の状態を示した
ものである。
【0004】まず、図4の閉極状態のときは、固定アー
ク接触子1に可動アーク接触子3が接触した上で係合し
ており、従って、このときは固定アーク接触子1と可動
アーク接触子3の間に電流路が形成されている。
【0005】可動アーク接触子3は、消孤性ガス誘導用
の絶縁ノズル2と共にパッファシリンダ4に取り付けら
れ、ここに固定されている。そして、このパッファシリ
ンダ4には絶縁操作ロッド6が連結されている。従っ
て、図示してない操作機構部により、この絶縁操作ロッ
ド6を所定の方向(図では左右方向)に動かすことによ
り、パッファシリンダ4と共に絶縁ノズル2と可動アー
ク接触子3も左右方向に移動され、投入動作と遮断動作
を行わせることができる。
【0006】このとき、パッファシリンダ4の中には、
パッファピストン5が嵌合されていて、図示してない固
定部に支持され固定されていて、これにより、パッファ
シリンダ4の中に消孤性ガスを圧縮するためのパッファ
室7が形成されるようになっている。
【0007】そして、これらの消孤室構成部品は、パッ
ファ形ガス遮断器の本体となる密閉容器(図示してな
い)内に収められ、パッファ形ガス遮断器として組み立
てられた後、密閉容器内に6弗化硫黄などの消孤性ガス
が充填され、パッファ形ガス遮断器として完成される。
【0008】このパッファ形ガス遮断器の遮断時での動
作は、操作機構部が絶縁操作ロッド6を介してパッファ
シリンダ4を図の右方向に駆動することによって得ら
れ、このとき図4に示した状態から、まず図5に示す開
極途中の状態になる。
【0009】この場合、通電状態にある可動アーク接触
子3が固定アーク接触子1から開極されるので、これら
の間にアークARCが発生するが、このとき、パッファ
室7内の消孤性ガスが圧縮され、これが絶縁ノズル2に
より誘導されてアークARCに吹き付けられ、この結
果、アークARCの消孤が促され、アークARCが速や
かに消滅されて電流遮断が得られることになる。
【0010】ここで、絶縁ノズル2は、通常、4弗化エ
チレン樹脂などの耐熱性樹脂で作られているが、この絶
縁ノズル2がアークARCに曝されると、アークARC
から放射されるエネルギーが絶縁ノズル2自体に侵入し
中で吸収されるので、絶縁ノズル2を構成する材料にボ
イドの発生や炭化が引き起こされ、この結果、絶縁ノズ
ル2の沿面絶縁性能が低下し、結果的に極間絶縁性能も
低下してしまう。
【0011】そこで、このような事態に対応するため、
絶縁ノズルを構成する耐熱性樹脂に無機材料の粉末を混
合させることにより、アークARCからの放射エネルギ
ーが絶縁ノズル2の内部に侵入するのを抑制し、耐アー
ク性の改善が得られるようにするという提案が従来から
なされている。なお、この無機材料を混合することは、
無機充填剤を充填させると言うこともある。
【0012】そして、例えば特公昭49−17654号
公報では、混合すべき無機材料としてアルミナ(Al2
3)を推奨し、特公昭48−38216号公報では弗
化カルシウム(CaF2),弗化マグネシウム(Mg
2),硫化鉛(SbS),硫酸バリウム(BaS
4),窒化ボロン(BN)などを推奨している。
【0013】一方、これら無機材料の混合態様について
も、絶縁ノズル全体に一定の密度で無機材料を混合させ
るだけではなく、他にも種々の提案がなされており、例
えば特開平5−94743号公報では、絶縁ノズルの軸
と直角方向に、内径側から或る距離まで無機材料を混合
させるものについて開示している。
【0014】また、特開平5−74287号公報では、
軸と直角方向の距離に対して段階的に混合させる無機材
料の種類と密度を変化させたものについて開示してお
り、特開平7−296689号公報では、絶縁ノズルの
軸方向の距離に対して無機材料の混合密度が異なる複数
の領域に分け、その領域間に連続的に密度が異なる領域
を設けたものについて開示している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、無機
材料の混合量削減について配慮がされておらず、パッフ
ァ形ガス遮断器全体のコスト上昇に問題があった。
【0016】一般に、BNなどの無機材料を含有させた
耐熱樹脂は、単体の耐熱樹脂に比較してかなり高価格で
あり、従って、その混合量が多いと絶縁ノズルの製作コ
ストが上ってまう。
【0017】しかるに、従来技術による絶縁ノズルは、
絶縁ノズルの軸方向の距離に対してパッファシリンダ側
の上流側から下流側までの全ての部分に無機材料が混合
されているので、無機材料の混合量が多くなって、コス
トが上昇してしまうのである。
【0018】本発明の目的は、耐熱樹脂の絶縁ノズルに
無機材料を混合させたことによる耐アーク性能の向上の
もとで充分なコストの抑制が得られるようにしたパッフ
ァ形ガス遮断器を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、可動接触子
の周囲に配置され、かつ、耐熱樹脂で作られた消孤性ガ
ス誘導用の絶縁ノズルを、そのスロート部の近傍が無機
材料を含む耐熱樹脂で作られ、前記スロート部の近傍以
外の部分は無機材料を含まない耐熱樹脂で作られている
と共に、前記可動側接触子は、前記絶縁ノズルの間に耐
熱樹脂で作られた消弧性ガス誘導用の可動側接触子カバ
ーを有し、前記可動側接触子カバーは、その下流側領域
が無機材料を含む耐熱樹脂で作られ、上流側領域は無機
材料を含まない耐熱樹脂で作られているようにして達成
される。
【0020】ここで、前記絶縁ノズルの前記無機材料を
含まない耐熱樹脂で作られた部分が、前記スロート部の
近傍以外の下流領域と上流側領域になるようにしてもよ
く、前記絶縁ノズルの前記無機材料を含まない耐熱樹脂
で作られた部分が、前記スロート部の上流側領域だけに
なるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
本発明のパッファ形ガス遮断器を説明する。図3は、本
発明のパッファ形ガス遮断器の概略構成を示す。
【0022】該図の如く、内部に消弧性ガスが充填され
ている金属容器11はほぼ円筒状に形成されている。こ
の金属容器11内に配置される遮断部は、絶縁支持体1
2によって金属容器11から電気的に絶縁されて支持さ
れている。
【0023】このようにして支持された遮断部の両端
は、ブッシングとかガス絶縁母線の中心導体13によっ
て金属容器11外へ導出される。絶縁支持体12の右端
に接続用導体14が接続され、この接続用導体14へ中
心導体13を電気的に接続している。また、接続用導体
14には、遮断部の固定主接触子15及び固定アーク接
触子1が取り付けられ、更にこれらを包囲したシールド
17が、接続用導体14のフランジ14aへボルト等に
よって取り付けられている。
【0024】パッファピストン5とパッファシリンダ4
からなる圧縮装置は、例えばパッファシリンダ4を可動
要素とし、このパッファシリンダ4に固定主接触子15
と接触する可動主接触子20,固定アーク接触子1をそ
のオリフィス部に嵌合した絶縁ノズル2及びこの絶縁ノ
ズル2内で固定アーク接触子1と接触する可動アーク接
触子3を連結している。このような各接触子と圧縮装置
から遮断部が構成されている。
【0025】遮断動作は、図示していないが操作器によ
り絶縁操作ロッド6を介してパッファシリンダ4の中心
軸を右方へ駆動することによって、圧縮装置のパッファ
室7内のガスを圧縮すると共に、主接触子15,20
間、次いでアーク接触子1,3間を開離して行う。アー
ク接触子1,3間の開離によって発生したアークは、圧
縮装置から絶縁ノズル2によって案内されたガスの吹き
付けによって消弧される。
【0026】図2は上述した、本発明のパッファ形ガス
遮断器を構成する絶縁ノズル2の詳細を示し、図におい
て、2aは絶縁ノズル2の下流側領域、2bはスロート
近傍領域、2cは上流側領域、9は下流側接触子カバ
ー、9aは可動側接触子カバーの下流側領域、9bは上
流側領域である。
【0027】ここで、この図1の実施形態でも、その他
の構成は絶縁ノズル2も含めて、図4と図5で説明した
従来技術によるパッファ形ガス遮断器と同じであるが、
この図1では、パッファ形ガス遮断器における遮断部の
可動側だけが示されていて、しかも、ここでは、その可
動側の上半分だけが示されているものである。
【0028】この図1の実施形態による絶縁ノズル2
は、上記したように、下流側領域2aとスロート近傍領
域2b、それに上流側領域2cの3領域に分けて構成さ
れ、ここでまず下流側領域2aは、無機材料を含まない
4弗化エチレン樹脂だけで作られるが、スロート近傍領
域2bは、無機材料としてボロンナイトライドを1〜2
0容量%含む4弗化エチレン樹脂により作られている。
一方、上流側領域2cは、下流側領域2aと同じく、4
弗化エチレン樹脂だけで作られている。
【0029】また、この図1の実施形態では、可動アー
ク接触子3を囲むようにして可動側接触子カバー9が設
けられているが、この可動側接触子カバー9も下流側領
域9aと上流側領域9bの2領域に分けられていて、下
流側領域9aは無機材料としてボロンナイトライドを1
〜20容量%含む4弗化エチレン樹脂により作られてい
るが、上流側領域9bは無機材料を含まない4弗化エチ
レン樹脂だけで作られている。
【0030】次に、この実施形態による電流遮断時での
動作について説明する。
【0031】この実施形態でも、電流遮断時には、図4
と図5で説明した従来技術の場合と同じく、固定アーク
接触子1(この図1には示されていない)と可動アーク
接触子3の間にアークが発生し、その放射エネルギーが
絶縁ノズル2の内面と可動側接触子カバー9の内面及び
外面に照射される。
【0032】このとき最も激しくエネルギーの入射を受
けるのは、絶縁ノズル2の内径が小さくなっていて、ア
ークとの距離が近くなっているスロート近傍領域2cの
内面2dであるが、この実施形態では、ここに入射され
たアークエネルギーの大半は、このスロート近傍領域2
bに混入されているボロンナイトライドにより反射さ
れ、絶縁ノズル2の内部が遮蔽されるので、エネルギー
の侵入による絶縁ノズル2の損傷が抑制される。
【0033】また、このとき、可動側接触子カバー9が
設けてあり、これの上流側領域9bにもボロンナイトラ
イドが混入してあるので、この部分に入射されたアーク
エネルギーの大半も反射され、絶縁ノズル2が遮蔽され
ることになり、エネルギーの侵入による絶縁ノズル2の
損傷を更に大きく抑制することができる。
【0034】一方、この図1の実施形態では、絶縁ノズ
ル2に対するボロンナイトライドの混合領域が、スロー
ト近傍領域2bに限定できるので、絶縁ノズル2全体に
対するボロンナイトライドの使用量が充分に低減でき、
この結果、絶縁ノズル2を安価に製作することができ
る。
【0035】ここで、この実施形態では、可動側接触子
カバー9の下流側領域9aにもボロンナイトライドの混
入を要するが、この可動側接触子カバー9は、絶縁ノズ
ル2に比較して体積がかなり少なく、しかもボロンナイ
トライドの混入領域が下流側領域9aに限定されてい
る。
【0036】しかも、この可動側接触子カバー9の存在
により、絶縁ノズル2に対するアークエネルギーの入射
量が抑えられた分、絶縁ノズル2のスロート近傍領域2
bに対するボロンナイトライドの混合量が抑えられるの
で、遮断器全体でみれは、ボロンナイトライドの使用量
が少なくて済むことになる。
【0037】従って、この実施形態によれば、無機材料
の使用量を抑えながら、耐熱樹脂の絶縁ノズルの損傷を
充分に抑えることができ、この結果、優れた耐アーク性
能をもったパッファ形ガス遮断器を低コストで容易に提
供することができる。
【0038】次に、本発明の他の実施形態について、図
2により説明する。
【0039】この図2に示した本発明の一実施形態は、
絶縁ノズル2を2領域に分けて構成したもので、一方は
下流側領域2fとして作られ、他方は上流側領域2eと
して作られており、その他の構成は、図1の実施形態と
同じである。
【0040】そして、下流側領域2fはボロンナイトラ
イドを1〜20容量%含む四弗化エチレン樹脂でつくら
れ、上流側領域2eは無機材料を含まない4弗化エチレ
ン樹脂だけで作られている。
【0041】従って、この図2は、図1の実施形態の変
形例に相当するもので、絶縁ノズル2の構成が簡単にな
っている分、コストが低減できる反面、絶縁ノズル2の
ボロンナイトライド混合領域が広まっている点では、コ
ストの低減が抑えられてしまうことになる。
【0042】しかし、電気的及び熱流体力学的構成の差
異によっては、絶縁ノズル2の下流側領域2fの寸法を
短くすることが可能であり、従ってボロンナイトライド
の使用量が少なくて済むことになる。
【0043】さらに、可動側接触子カバー9により絶縁
ノズル2に対するアークエネルギーの入射量が抑えられ
る点を考慮すれば、下流側領域2fに対するボロンナイ
トライドの混入量を抑えることができるので、全体とし
ては、ボロンナイトライドの混入量を抑えることがで
き、コストの削減を得ることができる。
【0044】以上、本発明について実施形態により説明
したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、無機材料としてはボロンナイトライドに限らず、他
の無機材料も使用することができ、前述のアルミナや弗
化カルシウム,弗化マグネシウム,硫化鉛,硫酸バリウ
ムなどを使用しても同様の作用効果を得ることができ
る。
【0045】また、耐熱樹脂についても同様で、上記し
た4弗化エチレン樹脂以外にも他のフッ素系樹脂や、珪
素系樹脂などの耐熱樹脂を使用しても同様の作用効果を
得ることができる。
【0046】次に、図6を用いて本発明の無機材料を入
れる領域に関する詳細な実施例を説明する。
【0047】可動アーク接触子3はその下流側で可動側
接触子カバー9に対向してL字形状に曲率Rで曲がって
いる。そして、可動側接触子カバー9の無機材料が入っ
ている領域9aはこの曲率Rが終わった部分の境界Aま
で形成されている。このような無機材料の領域によれば
固定アーク接触子1と可動アーク接触子3が分離した時
に発生するアークが、可動アーク接触子3の曲率Rのカ
ーブを超えて可動アーク接触子3の上流側からは発生し
ないため、可動アーク接触子3からアークが発生する領
域のみを無機材料が入った可動側接触子カバー9の下流
側領域9aにより必要最少限度の大きさで覆うことが可
能になる。
【0048】また、無機材料を入れたスロート近傍領域
2bについては、ノズル2dの厚い部分から上流領域2
cへ連なるカーブした部分が終わった平坦な領域で、か
つ可動側接触子カバー9の下流側領域9aの境界Aより
も下流側である境界Bまで形成されている。固定アーク
接触子1と可動アーク接触子3が分離した時に発生する
アークは、可動側接触子カバー9の下流側領域9aによ
り防がれるようになるため、境界Aよりも下流側の部分
で無機材料を入れたスロート近傍領域2bを形成するよ
うにし、かつスロート近傍領域2bの上流領域2cへ連
なるカーブした部分が終わった平坦な領域のところまで
無機材料を有する材質とすることで、必要最少の無機材
料を入れたスロート近傍領域2bの大きさでアーク発生
に対応することが可能になる。
【0049】尚、上述した実施例ではなるべく少ない無
機材料を入れた部材で対アークの効果を達成させたもの
であり、本発明はこれら実施例に限定されず、無機材料
をこれら実施例の領域以上、例えば可動側接触子カバー
9の上流側領域9b及び絶縁ノズルの上流領域2cの方
向へより多く無機材料を備えた部材を設けたとしても同
様の効果を有することが出来る。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、絶縁ノズ
ルを軸方向に複数の領域に分け、各領域での無機材料の
混合の有無と混合の割合を変えると共に、同じく各領域
での無機材料の混合の有無と混合の割合が異なっている
可動側接触子カバーを設けたので、アークの放射エネル
ギーによる絶縁ノズルの損傷を最小限に抑制することが
でき、スロート部近傍での沿面絶縁性能低下を抑制する
と共に、全体的には無機材料の使用量が少なくできる。
【0051】この結果、本発明によれば、充分な絶縁性
能を備えたパッファ形遮断器を低コストで容易に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパッファ形ガス遮断器に採用され
る絶縁ノズルの一実施形態を示す要部の拡大断面図であ
る。
【図2】本発明によるパッファ形ガス遮断器に採用され
る絶縁ノズルの他の一実施形態を示す要部の拡大断面図
である。
【図3】本発明によるパッファ形ガス遮断器の概略構成
を示す断面図である。
【図4】従来技術によるパッファ形ガス遮断器に採用さ
れる絶縁ノズルの閉極状態を示す要部断面図である。
【図5】図4に示した絶縁ノズルの開極途中状態を示す
要部断面図である。
【図6】本発明によるパッファ形ガス遮断器に採用され
る絶縁ノズルの要部の詳細な実施例である。
【符号の説明】
1…固定アーク接触子、2…ノズル、2a…ノズルの下
流側領域、2b…ノズルのスロート近傍領域、2c…ノ
ズルの上流側領域、2d…ノズルのスロート近傍領域の
内面、3…可動アーク接触子、4…パッファシリンダ、
5…ピストン、6…絶縁操作ロッド、7…バッファ室、
9…可動側接触子カバー、9a…可動側接触子カバーの
下流側領域、9b…可動側接触子カバーの上流側領域、
ARC…アーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 哲 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 Fターム(参考) 5G001 AA01 BB03 BB04 CC03 DD03 EE01 EE09 EE10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱樹脂で作られた消孤性ガス誘導用の絶
    縁ノズルを可動側接触子の周囲に備えたパッファ形ガス
    遮断器において、 前記絶縁ノズルは、そのスロート部の近傍が無機材料を
    含む耐熱樹脂で作られ、前記スロート部の近傍以外の部
    分は無機材料を含まない耐熱樹脂で作られており、 前記可動側接触子は、前記絶縁ノズルの間に耐熱樹脂で
    作られた消弧性ガス誘導用の可動側接触子カバーを有
    し、 前記可動側接触子カバーは、その下流側領域が無機材料
    を含む耐熱樹脂で作られ、上流側領域は無機材料を含ま
    ない耐熱樹脂で作られていることを特徴とするパッファ
    形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のパッファ形ガス遮断器に
    おいて、 前記絶縁ノズルの前記無機材料を含まない耐熱樹脂で作
    られた部分が、前記スロート部の近傍以外の下流領域と
    上流側領域であることを特徴とするパッファ形ガス遮断
    器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のパッファ形ガス遮断器に
    おいて、 前記絶縁ノズルの前記無機材料を含まない耐熱樹脂で作
    られた部分が、前記スロート部の上流側領域だけである
    ことを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のパッファ形ガス遮断器に
    おいて、 前記耐熱樹脂が4弗化エチレン樹脂であることを特徴と
    するパッファ形ガス遮断器。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のパッファ形ガス遮断器に
    おいて、 前記可動側接触子カバーの無機材料を含む耐熱樹脂で作
    られた領域よりも下流側に、前記絶縁ノズルの無機材料
    を含む耐熱樹脂の領域が形成されていることを特徴とす
    るパッファ形ガス遮断器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のパッファ形ガス遮断器に
    おいて、 前記絶縁ノズルの無機材料を含む耐熱樹脂の領域は曲が
    っている形状を有し、かつ、該曲がっている形状の部分
    よりも上流部分から無機材料を含む領域が形成されてい
    ることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
JP2002182316A 2001-11-21 2002-06-24 パッファ形ガス遮断器 Expired - Fee Related JP3838167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002182316A JP3838167B2 (ja) 2001-11-21 2002-06-24 パッファ形ガス遮断器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-356496 2001-11-21
JP2001356496 2001-11-21
JP2002182316A JP3838167B2 (ja) 2001-11-21 2002-06-24 パッファ形ガス遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003223836A true JP2003223836A (ja) 2003-08-08
JP3838167B2 JP3838167B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=27759173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002182316A Expired - Fee Related JP3838167B2 (ja) 2001-11-21 2002-06-24 パッファ形ガス遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3838167B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073384A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Hitachi Ltd パッファ形ガス遮断器
WO2020044552A1 (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社東芝 耐アーク性絶縁成形体、ガス遮断器用のノズル及びガス遮断器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073384A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Hitachi Ltd パッファ形ガス遮断器
JP4634259B2 (ja) * 2005-09-08 2011-02-16 株式会社日立製作所 パッファ形ガス遮断器
WO2020044552A1 (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社東芝 耐アーク性絶縁成形体、ガス遮断器用のノズル及びガス遮断器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3838167B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU638851B2 (en) Puffer type gas-insulated circuit breaker
US6696657B2 (en) Puffer type gas circuit breaker
KR100910839B1 (ko) 퍼퍼형 가스차단기
JP4634259B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2003223836A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH0963432A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2021177447A (ja) ガス遮断器
JPH09129098A (ja) パッファ型ガス遮断器
JPH0864088A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH0740453B2 (ja) ガス遮断器
JPH10269912A (ja) ガス遮断器
KR20020073743A (ko) 가스 차단기의 차단부 구조체
JPH0574287A (ja) パツフア形ガス遮断器
CN112447443A (zh) 气体断路器
JP2708158B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH03222223A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH07176244A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH11176301A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH05250967A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH103834A (ja) パッファ式ガス遮断器
JPH03216924A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH09134651A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH11224576A (ja) ガス遮断器
JPH0594743A (ja) パツフア形ガス遮断器
JPS63291331A (ja) パツフア式ガス遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060724

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3838167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees