JPH10293453A - 現像ローラ及び現像装置 - Google Patents
現像ローラ及び現像装置Info
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- JPH10293453A JPH10293453A JP11644897A JP11644897A JPH10293453A JP H10293453 A JPH10293453 A JP H10293453A JP 11644897 A JP11644897 A JP 11644897A JP 11644897 A JP11644897 A JP 11644897A JP H10293453 A JPH10293453 A JP H10293453A
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Abstract
及的に防止して、長期に亘って良好な画像を得ることが
できる現像ローラ、及び該現像ローラを用いた現像装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 現像剤のこぼれ落ちを防止する現像剤シ
ール部材11,11が接触する部分の表面を、耐摩耗性
材料層31で被覆したことを特徴とする現像ローラを提
供する。
Description
等の電子写真装置や静電記録装置などにおいて、静電潜
像を保持した感光ドラムやベルト、紙,OHP,印画紙
等の紙葉類などの画像形成体に一成分現像剤を供給し
て、これら画像形成体表面に可視画像を形成するための
現像ローラ及び該現像ローラを用いた現像装置に関し、
更に詳述すると、現像剤のこぼれ落ちを防止するための
現像剤シール部材が当接するローラ端部の摩耗を可及的
に防止して、長期に亘って良好な画像を得ることができ
る現像ローラ、及び該現像ローラを用いた現像装置に関
する。
置や静電記録装置などにおいて、潜像を保持した感光ド
ラム等の潜像保持体に一成分現像剤を供給し、潜像保持
体表面の潜像に該現像剤を付着させて潜像を可視化する
現像方法として、加圧現像法が知られており(米国特許
第3152012号、同第3731146号等)、この
方法によれば、磁性材料が不要であるため装置の簡素
化、小型化が容易であると共に、トナーのカラー化が容
易である。
一成分現像剤が用いられる)を担持した現像ローラを感
光ドラム等の静電潜像を保持した潜像保持体に接触させ
て、トナーを該潜像保持体の潜像に付着させることによ
り現像を行うもので、このため上記現像ローラを導電性
を有する弾性体で形成する必要がある。
示されているように、トナーを供給するためのトナー塗
布用ローラ4と静電潜像を保持した感光ドラム5との間
に、上記現像ローラ1が配設され、これら現像ローラ
1、感光ドラム5及びトナー塗布用ローラ4がそれぞれ
図中矢印方向に回転することにより、トナー6がトナー
塗布用ローラ4により現像ローラ1の表面に供給され、
このトナーが成層ブレード7により均一な薄層に整えら
れ、この状態で現像ローラ1が感光ドラム5と接触しな
がら回転することにより、薄層に形成されたトナーが現
像ローラ1から感光ドラム5の潜像に付着して、該潜像
が可視化するようになっている。なお、図中8は転写部
であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写する
ようになっており、また9はクリーニング部であり、そ
のクリーニングブレード10により転写後に感光ドラム
5表面に残留するトナーを除去するようになっている。
に密着した状態を確実に保持しつつ回転しなければなら
ず、このため、金属等の良導電性材料からなるシャフト
の外周にシリコーンゴム、NBR、EPDM等の弾性ゴ
ムやウレタンフォームなどに導電剤を配合して導電性を
付与した弾性体からなる導電層を形成した構造となって
いる。
開示されているように、潜像保持体に近接した非接触状
態に配設された現像スリーブの表面に、薄層に成層した
非磁性トナーを担持し、これを潜像保持体上に飛翔させ
てトナーを潜像保持体に供給し、現像を行う方法も提案
されている。更に、上記潜像保持体がドラム状ではな
く、ベルト状である場合や、紙,OHP,印画紙等の紙
葉類などの記録媒体に現像ローラから直接トナーを供給
して画像を形成する方式もあり、このような方式におい
ても同様の現像ローラを用いることができる。
来の現像ローラには、ローラ表面に当接する現像剤シー
ル部材によって、表面が摩耗し、これにより種々の不都
合が発生するという問題点がある。
常、図2に示したような現像装置には、図3に示されて
いるように、トナー塗布用ローラ4の両端側に先端が現
像剤1の表面に当接した現像剤シール部材11,11
(通常、ポリウレタンフォーム製)が配設されており、
これにより現像ローラ1へのトナー供給時にトナーが現
像ローラ1の両端部からこぼれ落ちるのを防止するよう
になっているが、この現像剤シール部材11,11先端
と当接した現像ローラ1の両端部外周面が摩耗し、摩耗
部分からトナーの漏れが生じる。特に、化学的に重合し
て製造される所謂重合トナーの場合には、粒径7〜8ミ
クロンの均一で球状のトナーであることからトナーの漏
れが生じ易く、このためトナーの漏れを防止するために
上記現像剤シール部材11,11をきつく現像ローラ1
に押し当てており、通常の粉砕トナーを用いた場合に比
べて摩耗が生じ易い。また、摩耗が発生する機序はシー
ル部材11,11により削れるというよりはむしろシー
ル部材11,11とローラ1との間に固着した(固まっ
た)トナーが現像ローラ1の表面を削ることにより生じ
ているようであり、一度削れ始めると加速度的に摩耗が
生じる。
する現像ローラ1両端部に摩耗が生じると、この部分か
らトナーがこぼれ落ち、システムにもよるが感光ドラム
5や該感光ドラム5を帯電させる帯電ローラ(図示せ
ず)等の表面に漏れたトナーが固着して、帯電不良、印
刷物のサイド汚れなどが発生し、最悪の場合には画像部
にトナーがぼたぼた落ちることとなる。また、漏れたト
ナーがマシン内を汚し、システム自体に支障を来すこと
もある。
で、現像剤シール部材が当接する部分の摩耗を可及的に
防止して、長期に亘って良好な画像を得ることができる
現像ローラ、及び該現像ローラを用いた現像装置を提供
することを目的とする。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、現像ローラの表面に現像剤を担持して該現像剤の薄
層を形成し、現像剤シール部材により現像剤のこぼれ落
ちを防止しながら、該現像ローラを回転させて現像剤の
薄層を画像形成体に接触又は近接させ、該画像形成体表
面に上記現像剤を供給することにより、該画像形成体表
面に可視画像を形成する場合に、現像ローラの上記現像
剤シール部材が接触する部分に、ウレタン樹脂、フェノ
ール樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の耐摩耗性に
優れ、摩擦係数の小さい材料からなる耐摩耗性材料層を
形成することにより、運転にともなう現像ローラ両端部
の摩耗を効果的に防止して、長期に亘って良好な画像を
形成し得ることを見い出し、本発明を完成したものであ
る。
て該現像剤の薄層を形成し、この状態で画像形成体に接
触又は近接して、該画像形成体表面に上記現像剤を供給
することにより、該画像形成体表面に可視画像を形成す
る現像ローラにおいて、現像剤のこぼれ落ちを防止する
現像剤シール部材が接触する部分に、耐摩耗性材料層を
形成したことを特徴とする現像ローラを提供する。
た状態で画像形成体表面に当接又は近接し、回転するこ
とにより、上記現像剤を画像形成体表面に付着させて画
像形成体表面に可視画像を形成する現像ローラを具備し
てなる現像装置において、現像ローラとして上記本発明
の現像ローラを用いたことを特徴とする現像装置を提供
する。
本発明の現像ローラは、上述のように、現像剤のこぼれ
落ちを防止する現像剤シール部材が接触する部分に耐摩
耗性材料層を形成したものであり、例えば、図1に示し
たように、良導電性シャフト2の外周に導電層3を形成
したローラの現像剤シール部材11,11が接触する両
端部に、耐摩耗性材料層31を形成したものである。
導電性を有するものであれば、いずれのものも使用し得
るが、通常は金属性の中実体からなる芯金や内部を中空
にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが用いら
れる。
電層3は、ポリウレタン又はEPDM等のエラストマ
ー、フォーム材料または樹脂成型体などを基材として用
い、それにカーボンブラック、金属、金属酸化物粉など
の導電性粉体や、過塩素酸ナトリウムの如きイオン性導
電物質を混入することにより、導電性を現像ローラとし
て最適な中抵抗領域103〜1010Ωcm、特に104〜
108Ωcmに調整されたものが好適である。
PDM、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ポリイ
ソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコーンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、及びこれらの混
合物等が挙げられるが、特にポリウレタンとEPDMが
好ましい。また、基材として用いられるその他の樹脂と
しては、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリカーボー
ネートなどが好ましく用いられる。
ウレタンについて説明すると、ポリウレタンエラストマ
ーやフォーム材は種々の方法で製造されたいずれのもの
でもよく、例えばカーボンブラックをポリウレタンプレ
ポリマー中に配合し、プレポリマーを架橋反応させる方
法、ポリオールに導電性材料を配合し、このポリオール
をワン・ショット法にてポリイソシアネートと反応させ
る方法などの方法で得ることができる。
ヒドロキシル化合物としては、一般の軟質ポリウレタン
フォームやウレタンエラストマー製造に用いられるポリ
オール、例えば、末端にポリヒドロキシル基を有するポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及び
両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリオ
ールが挙げられるほか、ポリブタジエンポリオールやポ
リイソプレンポリオール等のポリオレフィンポリオー
ル、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合させ
て得られる所謂ポリマーポリオールなどの一般的なポリ
オールが使用できる。また、ポリイソシアネート化合物
としては、同様に一般的な軟質ポリウレタンフォームや
ウレタンエラストマー製造に使用されるポリイソシアネ
ート、即ち、トリレンジイソシアネート(TDI)、粗
製TDI、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、粗製MDI、炭素数2〜18の脂肪族ポリ
イソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ポリイソシア
ネート及びこれらポリイソシアネートの混合物や変性
物、例えば部分的にポリオール類と反応させて得られる
プレポリマー等が用いられる。
レンとプロピレンと第3成分とからなる三元重合体であ
り、上記第3成分としては、特に制限されるものではな
いが、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネ
ン、1,4−ヘキサジエン等が好適に用いられる。ま
た、上記エチレン、プロピレン及び第3成分の割合は、
特に制限されるものではないが、エチレンの含有量が5
〜95重量%、プロピレンの含有量が5〜95重量%、
第3成分の含有量がヨウ素価で0〜50とすることが好
ましい。なお、ヨウ素価の異なる2種以上のEPDMを
混合して用いることもできる。上記EPDMには、シリ
コーンゴム又はシリコーン変性EPDMあるいはこれら
双方をブレンドして用いることもできる。この場合、シ
リコーンゴム、シリコーン変性EPDMの混合量は、E
PDM100重量部に対して5〜80重量部とすること
ができる。なお、上記シリコーン変性EPDMとは、シ
ラノール化合物やシロキサンを介してEPDM及びシリ
コーンの両ポリマー間の結合力を高めたハイブリッドゴ
ムをいう。
するために架橋剤、加硫剤を添加することができる。こ
の場合、有機過酸化物架橋及び硫黄架橋のいずれの場合
でも加硫助剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤
等を用いることができる。更にまた、上記以外にもゴム
の配合剤として一般に用いられているしゃく解剤、発泡
剤、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤、粘着防止剤、分離
剤、離型剤、増量剤、着色剤等を添加することができ
る。
て導電層3を形成する場合には、表面上のトナー帯電量
をコントロールする目的でニグロシン、トリアミノフェ
ニルメタン、カチオン染料などの各種荷電制御剤、シリ
コーン樹脂、シリコーンゴム、ナイロンなどの微粉体を
添加することができる。この場合、これら添加剤の添加
量は、上記ポリウレタン又はEPDM100重量部に対
して、上記荷電制御剤は1〜5重量部、上記微粉体は1
〜10重量部とすることが好ましい。
めに用いられる導電性材料としては、まず粉体について
例示すればケッチェンブラックEC,アセチレンブラッ
ク等の導電性カーボン、SAF,ISAF,HAF,F
EF,GPF,SRF,FT,MT等のゴム用カーボ
ン、酸化処理等を施したカラ−(インク)用カーボン、
熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイ
ト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜
鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属
酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン
等の導電性ポリマー等が挙げられる。この中で、価格が
安く、少量で導電性を制御し易いものは、カーボンブラ
ックである。これら導電性粉体は、通常ウレタン100
重量部に対して0.5〜50重量部、特に1〜30重量
部の範囲で好適に用いられる。
を例示すれば、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウ
ム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン
性導電物質、更に変性脂肪族ジメチルアンモニウムエト
サルフェート、ステアリルアンモニウムアセテート、ラ
ウリルアンモニウムアセテート、オクタデシルトリメチ
ルアンモニウム過塩素酸塩、テトラブチルアンモニウム
ほうふっ酸塩等の有機イオン性導電物質が例示される。
れるものではないが、上記導電性材料の配合により、上
述のように、その抵抗値を103〜1010Ωcm、特に
104〜108Ωcmとすることが好ましい。抵抗値が1
03Ωcm未満であると電荷が感光ドラム等にリークし
たり、電圧により現像ローラ自身が破壊したりする場合
があり、一方1010Ωcmを超えると、地かぶりが発生
しやすくなる。
のではないが、現像ローラが感光ドラム等の潜像保持体
と接触する場合には、JIS−Aスケールで60°以
下、特に25〜55°とすることが好ましい。この場
合、硬度が60°を超えると感光ドラム等との接触面積
が小さくなり、良好な現像が行えなくなるおそれがある
が、逆にあまり低硬度にすると圧縮永久歪が大きくな
り、なんらかの理由で現像ローラに変形や偏心が生じた
場合、画像の濃度むらが発生することとなる。このた
め、弾性層の硬度を低硬度に設定する場合でも、圧縮永
久歪をなるべく小さくすることが好ましく、具体的には
20%以下とすることが好ましい。
像ローラの表面粗さは、特に制限されるものではない
が、JIS10点平均粗さで15μmRz以下、特に1
〜10μmRzとすることが好ましい。表面粗さが15
μmRzを超えると一成分現像剤(トナー)のトナー層
の層厚や帯電の均一性が損なわれる場合があるが、15
μmRz以下とすることにより、トナーの付着性を向上
させることができると共に、長期使用時でのローラの摩
耗による画像劣化をより確実に防止し得る。
部分に、該導電層3を形成する樹脂以外の樹脂成分を付
与することができ、この樹脂成分としては、特に制限さ
れるものではないが、感光ドラム等の潜像保持体に対し
て非汚染性であることが好ましく、具体的には、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール変性・
シリコーン変性等の変性アルキッド樹脂、オイルフリー
アルキッド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、マレイン酸樹脂、ウレタン樹脂
等を挙げることができる。これらの中では、特に成膜
性、密着性の観点から、尿素樹脂、メラミン樹脂、シリ
コーン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、変性ア
ルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂及びアクリ
ル樹脂から選ばれる1種又は2種以上が好適に使用され
る。
料を添加して導電性を付与することができ、導電性材料
としては、上記導電層3に用いられるものと同様のもの
を例示することができる。この場合、通常は上記導電層
3の表面部分にはカーボン等の導電性粉体が含まれてい
ない方がより良好なトナー帯電性が得られるが、高速性
を要するプリンター等に用いる場合には低圧かぶりの発
生を効果的に防止するため、逆に導電層3の表面部分に
導電性粉体を含有させることが好ましい。従って、この
樹脂成分に添加する導電材料としてカーボン等の導電性
粉体を採用するか否かは現像ローラの用途、目的に応じ
て適宜選定することができる。
段としては、上記樹脂成分を含有する樹脂溶液でローラ
の導電層3を表面処理する方法が好適に採用される。こ
の場合表面処理は、樹脂溶液を調製した後、スプレー
法、ロールコーター法、ディッピング法などにより行う
ことができる。例えば、ディッピングによる表面処理
は、上記濃度の樹脂溶液に通常室温で5秒〜5分、好ま
しくは10秒〜1分浸漬し、これを引き上げ、乾燥する
方法を採用することができる。なお、スプレー法を採用
する場合、処理液中の樹脂濃度をディッピング法より高
く設定でき、例えば10〜30%の濃度に調整したもの
を使用することも可能である。なお、樹脂溶液を調製す
るための溶剤は、上記樹脂を溶解するものであればいず
れのものでもよいが、通常はメタノール,エタノール,
イソプロパノール等の低級アルコール、アセトン,メチ
ルエチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン類、トル
エン、キシレンなどが好ましく用いられる。
ーラ表面の低摩擦化はある程度達成されるが、更なる摩
擦低減のため、この樹脂成分中に種々の添加剤を添加す
ることができる。この場合、感光体への汚染がなく、表
面処理の均一性が低下することなく、摩擦低減が可能な
添加剤として、シリコーン樹脂、シリコーン樹脂粉体、
フッ素系及びシリコーン系界面活性剤、シリコーン系カ
ップリング剤及びシリカ粉体が好適に用いられる。
のもの、例えばメチルシリコーン、メチルフェニルシリ
コーン、あるいはこれらの変性体、シリコーンエポキシ
ブロック共重合体等が挙げられる。
ルシリコーン或いはメチルフェニルシリコーン重合体、
アミノ基変性シリコーン重合体の微粉体などが挙げら
れ、平均粒径0.1〜100μmの真球状及び不定形の
ものが好適に用いられる。
キルとカルボン酸、カルボン酸塩、スルホン酸塩等が結
合したイオン性のもの、フッ化アルキルとアルコール、
エーテル等が結合した非イオン性のもの、更に側鎖、主
鎖にフッ化アルキルを含む重合体、共重合体などの高分
子系のものが挙げられる。
なシロキサンオキシエチレンのようなメチルシリコーン
と親水性、親油性セグメントとの結合体、メチルシリコ
ーンとアクリルセグメントとの共重合体等の高分子系の
ものが挙げられる。
のシランカップリング剤だけでなく、末端にアミノ基、
イソシアネート基、ビニル基等が導入されたシラン等が
含まれる。
せて用いてもよい。なお、フッ素樹脂も摩擦低下剤とし
て有効に作用する。上記摩擦低下剤の使用量は、上記樹
脂成分100重量部に対して1〜100重量部、好まし
くは10〜75重量部である。また、導電性材料として
イオン導電性物質を用いる場合には、上記樹脂溶液中に
添加するイオン導電性物質の添加量を、上記樹脂成分1
00重量部に対して0.001〜1重量部とすることが
好ましく、一方、導電性材料としてカーボン等の導電性
粉体を用いる場合には、該導電性粉体の添加量を上記樹
脂成分100重量部に対して1〜50重量部とすること
が好ましい。
分は、導電層3の表面を完全に覆う被膜状のものであっ
てもよく、また導電層3表面の凹凸内に該樹脂成分が点
状に埋め込まれた点散在状であってもよく、更にはこの
樹脂成分によって導電層3表面の凹凸の大部分が埋ま
り、凸部の先端のみが所々露出した状態であってもよ
い。
上記現像シール部材が接触する部分に耐摩耗性材料層を
形成したものであり、例えば図1に示したように、上記
現像剤シール部材11,11が当接する両端部におい
て、上記導電層3上に又は上記樹脂成分を付与した場合
にはその上に、耐摩耗性材料層31,31形成したもの
である。
は、耐摩耗性に優れ、摩擦係数の小さい材料で形成され
たものであればよく、具体的には、上述した樹脂成分と
同様の材料を例示することができるが、特にウレタン樹
脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂か
ら選ばれた1種又は2種以上を混合して用いることが好
ましい。また、この耐摩耗性材料層31には、必要に応
じて適宜な添加剤を配合することができ、添加剤として
は、上述した樹脂成分に添加されるものと同様のものを
例示することができる。
脂成分を付与する場合、この樹脂成分と上記耐摩耗性材
料層31とは同一のものであっても異なるものであって
もよい。また、上記樹脂成分とこの耐摩耗性材料層31
とが同一のものである場合には、上記樹脂成分を導電層
3表面に付与する際にローラ両端部のみ材料を厚塗りす
ることによって、耐摩耗性材料層31を形成することが
できる。
限されるものではないが、通常2〜70μm、特に5〜
15μm程度とすることが好ましく、耐摩耗性材料層3
1の厚さが2μm未満であると、耐摩耗効果が十分に発
揮されない場合があり、一方70μmを超えると、感光
ドラム5等の画像形成体にこの耐摩耗性材料層31が強
く押し付けられ、画像形成体5に耐摩耗性材料層31が
転写されてしまう場合がある。また、この耐摩耗性材料
層31の幅A(図1参照)は、特に制限されるものでは
ないが、上記現像剤シール部材11の当接幅a(図1参
照)を100として、25〜200、特に50〜150
であることが好ましい。
たローラの両端部を、軸方向に沿って外側に向かうに従
い漸次小径となるテーパー状に形成することもでき、こ
れにより、耐摩耗性材料層31の画像形成体への押し付
け強さをある程度弱くすることができ、従って耐摩耗性
材料層31の厚さを厚くしてより良好な耐摩耗性を与え
ることができる。この場合、テーパーの角度は、特に制
限されるものではないが、ローラ両端の外径が、画像形
成に直接的に作用するローラ中央部の外径を100とし
て、95以上〜100未満、特に98〜100未満とな
るように設定することが好ましい。
組み込むことができ、具体的には図2,3に示すよう
に、トナーを供給するためのトナー塗布用ローラ4と静
電潜像を保持した感光ドラム5との間に、現像ローラ1
として本発明現像ローラを感光ドラム5と接触又は近接
した状態で配設し、トナー塗布用ローラ4から現像剤シ
ール部材11,11によりトナー6の漏れを防止しなが
らトナー6をこの現像ローラ1に供給し、これを成層ブ
レード7により均一な薄層に整え、更にこの薄層からト
ナーを感光ドラム5に供給し、該感光ドラム5の静電潜
像にトナーを付着させて潜像を可視化することができ
る。なお、図2,3の詳細については、従来技術におい
て説明しているのでその説明を省略する。
3のように、感光ドラム5表面に保持された静電潜像を
現像剤で可視化する場合に好適に使用されるものである
が、本発明現像ローラにより現像剤を供給して可視画像
を形成する画像形成体としては、上記感光ドラムに限定
されるものではなく、ベルト状等のドラム状以外の潜像
保持体や、更には記録媒体としての紙、OHP、印画紙
等の紙葉類に直接現像剤を供給して、これら紙葉類に可
視画像を形成する用途にも好適に適用することができ
る。例えば、特開平8−129293号公報に開示され
た機構のように、紙やOHP等の紙葉類の裏面側に背面
電極ローラを配置した状態で、該紙葉類の表面側に現像
剤を担持した現像ローラを近接させ、この現像ローラ上
の現像剤をアパチャ電極で制御しながら上記背面電極ロ
ーラへ向けて飛翔させることにより、該背面電極ローラ
と現像ローラとの間に配置された上記紙葉類に現像剤を
供給して該紙葉類に可視画像を形成する現像ローラとし
ても本発明の現像ローラを好適に採用することができ、
この場合にも本発明の現像ローラを用いることにより、
長期使用による画質の低下を効果的に防止して、長期に
亘って良好な画像を確実に再現することができるもので
ある。
成分現像剤が好適に用いられるが、磁性タイプの一成分
現像剤を用いることもでき、例えば磁性一成分現像剤を
用いて白黒画像印字を行う場合にも本発明の現像ローラ
及び現像装置を好適に用いることができる。また、この
現像剤は通常の粉砕トナーであっても化学的に重合した
所謂重合トナーであってもよいが、本発明の現像ローラ
は、通常現像ローラの摩耗が著しい重合トナーに用いた
場合にその摩耗防止効果が著しい。
具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。
サイドとエチレンオキサイドを付加して、分子量500
0としたポリエーテルポリオール(旭硝子(株)のエク
セノール828)(OH値33)100部(重量部、以
下同じ)に、ウレタン変性したMDI(NCO%=23
%、住友バイエルウレタン(株)製のスミジュールP
F)25.0部、1,4−ブタンジオール2.5部、ジ
ブチルチンジラウレート0.01部を添加し、混合機を
用いて予備混合した後、ペイントロールで混練してアセ
チレンブラック2.0部を均一に分散させ、ポリオール
組成物を調製した。
た金型に注入し、2時間硬化させて金属製のシャフトの
外周に導電層を形成してローラを得、得られたローラの
表面を下記の条件で乾式研磨してローラを作成した。フ
ェノール樹脂を濃度15重量%となるように溶解したメ
チルエチルケトンからなる塗料中に、得られたローラを
浸漬して該ローラの表面の厚さ3μmの樹脂層を形成す
ると共に、このとき両端部のみ厚塗りすることにより、
ローラ両端部に厚さ5μm,幅6mmの耐摩耗性材料層
を形成し、現像ローラとした。研磨条件 研磨機 トラバース型円筒研磨機 砥石回転速度 1500rpm ワーク回転速度 100rpm トラバース速度 180mm/min 砥石の種類 テイケン社製多孔砥石 粒度80〜
150番
置と同様の構成を有する現像装置(現像剤シール部材1
1,11の幅a値:4mm)に装着し、23℃,55%
RH条件で画像出し試験を行ったところ、4500枚印
刷した後まで現像ローラの摩耗に基づく画像不良は発生
しなかった。
部に外径が17.95mmとなるようにテーパーを付け
たこと以外は、実施例1と同様の現像ローラを得た。
様に画像出し試験を行ったところ、5500枚印刷後で
も、現像ローラに摩耗はほとんど見られず、得られた画
像も良好なものであった。
摩耗性材料層を形成せず、ローラ全面に均一厚の樹脂層
を形成したこと以外は、実施例1と同様の現像ローラを
得た。
様に画像出し試験を行ったところ、3500枚あたりか
ら現像ローラの摩耗による画像上のサイド汚れが発生
し、実施例1,2のローラに比べて摩耗が激しいもので
あった。
ラ及びこれを用いた現像装置によれば、現像剤シール部
材が当接する部分の摩耗を可及的に防止して、長期に亘
って良好な画像を得ることができるものである。
る。
置の一例を示す概略断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 表面に現像剤を担持して該現像剤の薄層
を形成し、この状態で画像形成体に接触又は近接して、
該画像形成体表面に上記現像剤を供給することにより、
該画像形成体表面に可視画像を形成する現像ローラにお
いて、現像剤のこぼれ落ちを防止する現像剤シール部材
が接触する部分に、耐摩耗性材料層を形成したことを特
徴とする現像ローラ。 - 【請求項2】 上記耐摩耗性材料層の幅が、上記現像剤
シール部材の当接幅を100として、25〜200であ
る請求項1に記載の現像ローラ。 - 【請求項3】 上記耐摩耗性材料層の厚さが、5〜70
μmである請求項1又は2記載の現像ローラ。 - 【請求項4】 上記耐摩耗性材料層が、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂、フッ素樹脂、及びシリコーン樹脂から
選ばれる1種又は2種以上の樹脂を含有してなるもので
ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。 - 【請求項5】 上記耐摩耗材料層が形成されたローラ両
端部が、軸方向に沿って外側に向かうに従い漸次小径と
なるテーパー状に形成された請求項1〜4のいずれか1
項に記載の現像ローラ。 - 【請求項6】 テーパー状に形成されたローラ両端部の
外径が、画像形成に直接的に作用するローラ中央部の外
径を100として、95以上〜100未満である請求項
5記載の現像ローラ。 - 【請求項7】 外周面に現像剤を担持した状態で画像形
成体表面に当接又は近接し、回転することにより、上記
現像剤を画像形成体表面に付着させて画像形成体表面に
可視画像を形成する現像ローラを具備してなる現像装置
において、上記現像ローラとして請求項1乃至6のいず
れか1項に記載の現像ローラを用いたことを特徴とする
現像装置。 - 【請求項8】 上記現像剤として、重合現像剤を用いる
ものである請求項7記載の現像装置。
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