JPH10291981A - 縮合環化合物、その製造法および用途 - Google Patents

縮合環化合物、その製造法および用途

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JPH10291981A
JPH10291981A JP10038725A JP3872598A JPH10291981A JP H10291981 A JPH10291981 A JP H10291981A JP 10038725 A JP10038725 A JP 10038725A JP 3872598 A JP3872598 A JP 3872598A JP H10291981 A JPH10291981 A JP H10291981A
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JP10038725A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Aono
哲也 青野
Fumio Ito
文雄 伊藤
Toshihiro Kako
智弘 加来
Masuo Yamaoka
万寿夫 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステロイドC17-20リアーゼ阻害活性を有し、
前立腺症、乳癌などの腫瘍の予防・治療剤として有用な
化合物を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、A1は環状基を含まない基で置換されていても
よい5または6員環を、A2は置換されていてもよい芳
香環を、Xは二価の基を、Yは窒素原子又はメチンを、
Zは置換されていてもよいエテニレンまたはエチニレン
を、Rは置換されていてもよい複素環基を示す。但し、
3,4−ジヒドロ−6−[3−(1H−イミダゾ−ル−
1−イル)−1−プロペニル]−2(1H)−キノロン
及び2−[3−[5−エチル−6−メチル−2−(ベン
ジルオキシ)−3−ピリジル]−1−プロペニル]−ベ
ンゾキサゾールを除く。]で表される化合物またはその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬とりわけステ
ロイドC17-20リアーゼ阻害作用を有する新規縮合環化
合物、その製造法及びそれを含んでなる医薬組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ステロイドC17-20リアーゼは、コレステ
ロールから生成する17−ヒドロキシプレグネノロン及
び17−ヒドロキシプロゲステロンを基質として、アン
ドロゲンを生成する。従って、ステロイドC17-20リア
ーゼ阻害剤は、アンドロゲン及びアンドロゲンから合成
されるエストロゲンの生成を抑制し、アンドロゲンやエ
ストロゲンを増悪因子とする疾患の予防及び治療薬とし
て用いることができる。アンドロゲン及びエストロゲン
が増悪因子となる疾患としては、例えば、前立腺癌、前
立腺肥大症、男性化症、多毛症、男性型禿頭症、男児性
早熟症、乳癌、子宮癌、乳腺症、子宮筋腫、子宮内膜症
などが挙げられる。これまで、ステロイドC17-20リア
ーゼ阻害剤としては、ステロイドタイプの化合物及び非
ステロイドタイプの化合物が知られている。ステロイド
タイプの化合物としては、例えば、WO 92/154
04,WO 93/20097,EP−A 28805
3,EP−A 413270等に開示されている。非ス
テロイドタイプの化合物としては、例えば、特開昭64
−85975に(1H−イミダゾール−1−イル)メチ
ル置換ベンズイミダゾール誘導体、WO 94/279
89及びWO 96/14090にカルバゾール誘導
体、WO 95/09157にアゾール誘導体、US
5,491,161 に1H−ベンズイミダゾール誘導体
が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現時点では、医療の場
で使用できるステロイドC17-20リアーゼ阻害剤はまだ
得られておらず、医薬として有用性の高いステロイドC
17-20リアーゼ阻害剤の早期開発が期待されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れたア
ンドロゲン合成阻害剤、特にステロイドC17-20リアー
ゼ阻害剤を見いだすために鋭意研究を重ねた結果、縮合
環骨格のA2環部分の特定位置に置換基Z−X−Rを有
する化合物
【化7】 を合成したところ、得られた化合物がその特異な化学構
造に基づいて予想外にも優れた医薬用途、特に優れたス
テロイドC17-20リアーゼ阻害活性を有しており、しか
も毒性が少なく臨床上の医薬品として優れた性質を有し
ていることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を
完成した。
【0005】すなわち本発明は、(1)式
【化8】 [式中、A1は環状基を含まない基で置換されていても
よい5または6員環を、A2は置換されていてもよい芳
香環を、Xは二価の基を、Yは窒素原子又はメチンを、
Zは置換されていてもよいエテニレンまたはエチニレン
を、Rは置換されていてもよい複素環基を示す。但し、
3,4−ジヒドロ−6−[3−(1H−イミダゾ−ル−
1−イル)−1−プロペニル]−2(1H)−キノロン
及び2−[3−[5−エチル−6−メチル−2−(ベン
ジルオキシ)−3−ピリジル]−1−プロペニル]−ベ
ンゾキサゾールを除く。]で表される化合物またはその
塩、(2)Rが置換されていてもよい5又は6員の含窒
素複素環基である前記(1)記載の化合物、(3)Rが
置換されていてもよいイミダゾリル、トリアゾリルまた
はピリジルである前記(1)記載の化合物、
【0006】(4)Rが置換されていてもよいイミダゾ
リルである前記(1)記載の化合物、(5)環
【化9】 がナフタレン又はテトラリンである前記(1)記載の化
合物、(6)環
【化10】 がベンゾチオフェン又はベンゾフランである前記(1)
記載の化合物、(7)環
【化11】 がベンゾチオフェンである前記(1)記載の化合物、
(8)Zが置換されていてもよいエテニレンである前記
(1)記載の化合物、(9)Zがメチル基またはフッ素
原子で置換されていてもよいエテニレンである前記
(1)記載の化合物、(10)Zが無置換のエテニレン
である前記(1)記載の化合物、(11)Xが置換され
ていてもよい二価の炭化水素基である前記(1)記載の
化合物、i≠PQaj Xが置換されていてもよいメチ
レンである前記(1)記載の化合物、(13)Xが無置
換のメチレンである前記(1)記載の化合物、(14)
1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]-1H-イ
ミダゾールまたはその塩である前記(1)記載の化合
物、(15)1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-イル]
-1H-イミダゾールまたはその塩である前記(1)記載の
化合物、(16)1-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベン
ゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミ
ダゾールまたはその塩である前記(1)記載の化合物、
(17)4-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオ
フェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾール
またはその塩である前記(1)記載の化合物、(18)
4-[(E)-3-(5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2
-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールまたはそ
の塩である前記(1)記載の化合物、(19)前記
(1)記載の化合物を含有する医薬組成物、(20)式
【化12】 [式中、A1は環状基を含まない基で置換されていても
よい5または6員環を、A2は置換されていてもよい芳
香環を、Xは二価の基を、Yは窒素原子又はメチンを、
Zは置換されていてもよいエテニレンまたはエチニレン
を、Rは置換されていてもよい複素環基を示す。]で表
される化合物又はその塩を含有するステロイドC17-20
リアーゼ阻害剤組成物、
【0007】(21)化合物(I')又はその塩を含有する
抗腫瘍剤組成物、(22)化合物(I')又はその塩を含有
する乳癌または前立腺癌の予防・治療剤である前記(2
1)記載の抗腫瘍剤組成物、および(23)式(II)
【化13】 [式中、Lは脱離基を示し、その他の記号は前記(1)
記載の定義と同じ。]で表される化合物又はその塩と式 M−R (III) [式中、Mは水素原子又は金属原子を示し、Rは前記
(1)記載の定義と同じ。]で表される化合物又はその
塩とを反応させることを特徴とする前記(1)記載の化
合物の製造法に関する。
【0008】式(I)においてA1環で示される「環状基を
含まない基で置換されていてもよい5または6員環」の
5または6員環としては例えば、5または6員の炭化水
素環、5または6員の芳香複素環及び5または6員の非
芳香複素環等が挙げられる。該5または6員の炭化水素
環としては例えば、C5-6シクロアルカン(シクロペン
タン、シクロヘキサン)、C5-6シクロアルケン(シク
ロペンテン、シクロヘキセン)およびベンゼン等が挙げ
られる。該5または6員の芳香複素環としては例えばフ
ラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキ
サゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾー
ル、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,
4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、
フラザン、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チア
ジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,2,3−ト
リアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、
ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリア
ジン(1,3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン)
等が挙げられる。該5または6員の非芳香複素環として
はピロリジン、テトラヒドロフラン、チオラン、ピペリ
ジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピペラジン、ホモピペリジン、ピロリン、イミダゾ
リジン等が挙げられる。式(I)においてA2環で示される
「置換されていてもよい芳香環」の芳香環としては例え
ばフェニル及びフラン、チオフェン、ピロール、オキサ
ゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジア
ゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキ
サジアゾール、フラザン、1,2,3−チアジアゾール、
1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾー
ル、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾー
ル、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジ
ン、ピラジン、トリアジン(1,3,5−トリアジン、
1,2,4−トリアジン)のような芳香複素環等が挙げら
れる。式(I)において環
【化14】 で表される縮合環化合物には、炭化水素環と複素環の両
方が含まれ、その一方(A2環)が芳香族であり、他方
(A1環)は芳香族であっても脂肪族であってもよい。
上式で表される縮合環式化合物を例示すれば、炭化水素
環のナフタレン、窒素原子を含む複素環(インドリジ
ン、イソインドール、インドール、イソキノリン、キノ
リン、インダゾール、フタラジン、ナフチリジン、キノ
キサリン、キナゾリン、シンノリン、ピリドピリジン、
プテリジン、プリン等)、含酸素複素環(イソクロマ
ン、クロマン、ベンゾフラン、シクロペンタピラン
等)、含硫黄複素環(ベンゾチオフェン等)、異なるヘ
テロ原子を複数含む複素環(ベンゾチアゾール、ベンゾ
オキサゾール、チアゾロピリジン等)、およびこれらの
化合物のA1環が還元されたもの(例、テトラリン、1,
2−ジヒドロナフタリン、3,4−ジヒドロナフタリ
ン、インダン、インデン等)が含まれる。縮合環の好ま
しい例としては、例えばナフタレン、テトラリン、ベン
ゾチオフェンおよびベンゾフラン等が挙げられる。
【0009】A1環が置換基を有する場合、その置換基
は環状基を含まない基を意味する。該置換基としては、
(1)置換されていてもよい低級アルキル基、(2)置
換されていてもよい低級アルコキシ基、(3)エステル
化されていてもよいカルボキシル基、(4)置換されて
いてもよいカルバモイル基もしくはチオカルバモイル
基、(5)置換されていてもよいアミノ基、(6)置換
されていてもよい水酸基、(7)置換されていてもよい
チオール(メルカプト)基、(8)アシル基、(9)ハ
ロゲン(例、フッ素、塩素、臭素など)、(10)ニト
ロ基、(11)シアノ基、(12)オキソ基などが挙げ
られる。これらの置換基は任意の位置に1〜3個置換し
ていてもよい。該置換されていてもよい低級アルキル基
(1)の低級アルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等のC1-6
アルキル基などが挙げられる。該置換されていてもよい
低級アルコキシ基(2)の低級アルコキシ基としては、
例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ、ter
t.−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペン
トキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等のC
1-6アルコキシ基などが挙げられる。
【0010】該低級アルキル基(1)および低級アルコ
キシ基(2)は、置換基を置換可能な位置に1〜3個有
していてもよく、該置換基としては、例えば、ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素など)、低級(C1-3)アル
コキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、水
酸基、低級(C1-3)アルキルで置換されていてもよい
アミノ基(例、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ)などが挙げられる。該エステル化
されていてもよいカルボキシル(3)としては、カルボ
キシル基、(低級(C1-6)アルコキシ)カルボニル
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキ
シカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert.−ブト
キシカルボニル、sec.−ブトキシカルボニル、ペンチル
オキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネ
オペンチルオキシカルボニル、tert.−ペンチルオキシ
カルボニル、ヘキシルオキシカルボニルなど)などが挙
げられる。なかでもカルボキシル基、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基などが好ましい。
【0011】該置換されていてもよいカルバモイル基も
しくはチオカルバモイル基(4)および置換されていて
もよいアミノ基(5)の置換基としては、例えば、置換
されていてもよいC1-6アルキルなどが挙げられる。該
置換されていてもよいC1-6アルキルのC1-6アルキルと
しては、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシルなどがあげられる。これらの置換基が
同一又は異なって1個又は2個置換していてもよい。該
置換されていてもよいC1-6アルキル基における置換基
としては、ハロゲン(例、フッ素、塩素、臭素など)、
1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルコ
キシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC
1-4アルコキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−
トリフルオロエトキシ、2,2,3,3,3−ペンタフ
ルオロプロポキシ等のハロゲンで置換されたC1-4アル
コキシ)、1〜3個のハロゲン原子で置換されていても
よいアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル等のC
1-4アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロ
ピル等のハロゲンで置換されたC1-4アルキル)、ニト
ロ基などが挙げられ、これらが1ないし5個置換してい
てもよい。
【0012】該置換されていてもよい水酸基(6)およ
び置換されていてもよいチオール基(7)における置換
基としては、例えば、置換されていてもよいC1-6アル
キルなどが挙げられる。該「置換されていてもよいC
1-6アルキル」におけるC1-6アルキルとしては、たとえ
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキ
シルなどがあげられ、該C1-6アルキル基は、置換可能
な任意の位置に1〜5個の置換基を有していてもよく、
該置換基としては、たとえばハロゲン(例、フッ素、塩
素、臭素など)、1〜3個のハロゲン原子で置換されて
いてもよいアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ等のC1-4アルコキシ、トリフルオロメトキ
シ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロポキシ等のハロゲンで置換
されたC1-4アルコキシ)、1〜3個のハロゲン原子で
置換されていてもよいアルキル基(例、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル等のC1-4アルキ
ル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル等の
ハロゲンで置換されたC1-4アルキル)、ニトロ、アミ
ノ、シアノ等が挙げられる。
【0013】該アシル基(8)としては、例えば、ホル
ミル、置換されていてもよい炭化水素基で置換されたカ
ルボニル基、置換されていてもよい炭化水素基で置換さ
れたスルフィニル基、置換されていてもよい炭化水素基
で置換されたスルホニル基などが挙げられる。該「置換
されていてもよい炭化水素基」としては、例えば、置換
されていてもよいC1-6アルキル基などが挙げられる。
すなわち該アシル基としては、ホルミル基の他、C1-6
アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシルなど)でそれぞれ置換されたカルボニ
ル基、スルフィニル基、スルホニル基が挙げられ、これ
らのC1-6アルキルは置換可能な任意の位置に1〜5個
の置換基を有していてもよく、該置換基としては、例え
ばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
低級アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シなどのC1-4アルコキシ基)、低級アルキル基(例、
メチル、エチル、プロピルなどのC1-4アルキル基)が
挙げられる。
【0014】A2環が置換基を有する場合、その置換基
としては、(1)置換されていてもよい低級アルキル
基、(2)置換されていてもよい低級アルコキシ基、
(3)置換されていてもよいアリール基、(4)置換さ
れていてもよい低級シクロアルキル基もしくはシクロア
ルケニル基、(5)エステル化されていてもよいカルボ
キシル基、(6)置換されていてもよいカルバモイル基
もしくはチオカルバモイル基、(7)置換されていても
よいアミノ基、(8)置換されていてもよい水酸基、
(9)置換されていてもよいチオール(メルカプト)
基、(10)アシル基、(11)ハロゲン(例、フッ
素、塩素、臭素など)、(12)ニトロ、(13)シア
ノなどが挙げられる。置換基の数が1〜3であってもよ
い。該置換されていてもよい低級アルキル基(1)の低
級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチ
ル、tert.−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、ヘキシル、イソヘキシル等のC1-6アルキル基
などが挙げられる。該置換されていてもよい低級アルコ
キシ基(2)の低級アルコキシ基としては、例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ、tert.−ブトキ
シ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、ヘ
キシルオキシ、イソヘキシルオキシ等のC1-6アルコキ
シ基などが挙げられる。
【0015】該低級アルキル基(1)および低級アルコ
キシ基(2)は、置換基を置換可能な位置に1〜3個有
していてもよく、該置換基としては、例えば、ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素など)、低級(C1-3)アル
コキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、水
酸基、アミノ基(例、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ)などが挙げられる。該置換されてい
てもよいアリール基(3)のアリール基としては、フェ
ニル、ナフチル等のC6-10のアリール基が挙げられ、な
かでもフェニルなどが好ましい。該置換されていてもよ
い低級シクロアルキル基(4)のシクロアルキル基とし
ては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル等のC4-7シクロアルキル基等が挙
げられる。該置換されていてもよい低級シクロアルケニ
ル基(4)のシクロアルケニル基としては、シクロプロ
ペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘ
キセニル等のC3-6シクロアルケニル基等が挙げられ
る。該アリール基(3)、低級シクロアルキル基もしく
は低級シクロアルケニル基(4)は、置換可能な位置
に、任意の置換基を1ないし5個、好ましくは1ないし
3個有していてもよく、該置換基としては、アルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-3
ルコキシ)、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素)、アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル
等のC1-3アルキル)、低級(C1-3)アルキルで置換さ
れていてもよいアミノ基(例、アミノ、メチルアミノ、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ)、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基等が挙げられる。
【0016】該エステル化されていてもよいカルボキシ
ル(5)としては、カルボキシル基、(低級(C1-6
アルコキシ)カルボニル(例、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカ
ルボニル、tert.−ブトキシカルボニル、sec.−ブトキ
シカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチ
ルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、
tert.−ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカ
ルボニルなど)、(C6-10アリール)オキシカルボニル
(例、フェノキシカルボニル、1−ナフトキシカルボニ
ルなど)、(C7-10アラルキル)オキシカルボニル
(例、ベンジルオキシカルボニルなどの(フェニル−C
1-4アルキルオキシ)カルボニルなど)などが挙げられ
る。なかでもカルボキシル基、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基などが好ましい。
【0017】該置換されていてもよいカルバモイル基も
しくはチオカルバモイル基(6)および置換されていて
もよいアミノ基(7)の置換基としては、例えば、置換
されていてもよいC1-6アルキルなどが挙げられる。該
置換されていてもよいC1-6アルキルのC1-6アルキルと
しては、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシルなどがあげられる。置換されていても
よいC3-6シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、
置換されていてもよいC6-10アリール基(例、フェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)、置換されてい
てもよいC7-12アラルキル基(例、ベンジル、フェネチ
ルなどのフェニル−C1-4アルキル、ナフチル−C1-2
ルキルなど)、置換されていてもよいC6-10アリールス
ルホニル基(例、ベンゼンスルホニル、1−ナフタレン
スルホニル、2−ナフタレンスルホニルなど)などが挙
げられ、これらの置換基が同一又は異なって1個又は2
個置換していてもよい。該置換されていてもよいC1-6
アルキル、置換されていてもよいC3-6シクロアルキル
基、置換されていてもよいC6-10アリール基、置換され
ていてもよいC7-12アラルキル基および置換されていて
もよいC6-10アリールスルホニル基における置換基とし
ては、ハロゲン(例、フッ素、塩素、臭素など)、1〜
3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-4
ルコキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ
プロポキシ等のハロゲンで置換されたC1-4アルコキ
シ)、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル等のC1-4
アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピ
ル等のハロゲンで置換されたC1-4アルキル)、ニトロ
基などが挙げられ、これらが1ないし5個置換していて
もよい。また、置換されていてもよいアミノ基(7)
は、窒素原子上の2個の置換基が窒素原子と一緒になっ
て環状アミノ基を形成していてもよく、このような環状
アミノ基の例としては、たとえば1−アゼチジニル、1
−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ、1−ピペラジニルなどが挙げられる。
【0018】該置換されていてもよい水酸基(8)およ
び置換されていてもよいチオール基(9)における置換
基としては、例えば、置換されていてもよいC1-6アル
キルなどが挙げられる。該「置換されていてもよいC
1-6アルキル」におけるC1-6アルキルとしては、たとえ
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキ
シルなどがあげられ、置換されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなど)、置換されていて
もよいC6-10アリール基(例、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチルなど)、置換されていてもよいC7-12
アラルキル基(例、ベンジル、フェネチルなどのフェニ
ル−C1-4アルキル、ナフチル−C1-2アルキルなど)な
どが挙げられる。該C1-6アルキル、C3-6シクロアルキ
ル基、C6-10アリール基およびC7-12アラルキル基は、
置換可能な任意の位置に1〜5個の置換基を有していて
もよく、該置換基としては、たとえばハロゲン(例、フ
ッ素、塩素、臭素など)、1〜3個のハロゲン原子で置
換されていてもよいアルコキシ基(例、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ等のC1-4アルコキシ、トリフルオロ
メトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ等のハロゲ
ンで置換されたC1-4アルコキシ)、1〜3個のハロゲ
ン原子で置換されていてもよいアルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等のC
1-4アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロ
ピル等のハロゲンで置換されたC1-4アルキル)、ニト
ロ、アミノ、シアノ等が挙げられる。
【0019】該アシル基(10)としては、例えば、ホ
ルミル、置換されていてもよい炭化水素基で置換された
カルボニル基、置換されていてもよい炭化水素基で置換
されたスルフィニル基、置換されていてもよい炭化水素
基で置換されたスルホニル基などが挙げられる。該「置
換されていてもよい炭化水素基」における炭化水素基と
しては、例えば、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキ
ル基、C6-10アリール基(例、フェニル、ナフチルな
ど)、C7-12アラルキル基(例、フェニル−C1-4アル
キル、ナフチル−C1-2アルキルなど)などが挙げられ
る。すなわち該アシル基としては、ホルミル基の他、C
1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシルなど)でそれぞれ置換されたカルボニ
ル基、スルフィニル基、スルホニル基が挙げられる。こ
れらのアシル基は置換可能な任意の位置に1〜5個の置
換基を有していてもよく、該置換基としては、例えばハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、低級
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシな
どのC1-4アルコキシ基)、低級アルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピルなどのC1-4アルキル基)が挙げ
られる。
【0020】上記式中Rで示される「置換されていても
よい複素環基」の複素環基としては、環を構成する原子
(環原子)として、酸素、硫黄、窒素のうち少なくとも
1個のヘテロ原子をもつ芳香族複素環基、飽和あるいは
不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)が挙げら
れるが、好ましくは芳香族複素環基である。該芳香族複
素環基としては、例えば、1個の硫黄原子,窒素原子も
しくは酸素原子を含む5〜7員芳香族複素環基、2〜4
個の窒素原子を含む5〜6員芳香族複素環基または1〜
2個の窒素原子および1個の硫黄原子または酸素原子を
含む5〜6員芳香族複素環基などが挙げられ、これらの
芳香族複素環基は、2個以下の窒素原子を含む6員環、
ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合し
ていてもよい。該芳香族複素環基としては、例えば、芳
香族単環式複素環基(例、フリル、チエニル、ピロリ
ル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−
オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,
3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チ
アジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニ
ル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル(1,3,
5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル)等)及び
芳香族縮合複素環基(例:ベンゾフラニル、イソベンゾ
フラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソイ
ンドリル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、
ベンズオキサゾリル、1,2−ベンズイソオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリ
ル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリ
ル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フ
タラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニ
ル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニ
ル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニ
ル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイ
ニル、チアントレニル、フェナントリジニル、フェナン
トロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピ
リダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリ
ジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ
〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ
〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3
−b〕ピリダジニル等)などが挙げられる。
【0021】該非芳香族複素環基としては、1個の硫黄
原子、窒素原子または酸素原子を含む5〜7員非芳香族
複素環基または1個の窒素原子および3個以下のヘテロ
原子(例、窒素,酸素,硫黄原子)を含む3〜7員非芳
香族複素環基、例えば、オキシラニル、アゼチジニル、
オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒド
ロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラ
ニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニ
ル、ホモピペリジル、ピロリニル、イミダゾリジニル等
が挙げられる。該非芳香族複素環基は、ベンゼン環、2
個以下の窒素原子を含む6員環または1個の硫黄原子を
含む5員環などと縮合していてもよく、該縮合非芳香族
複素環基としてはたとえば、クロマニル,イソクロマニ
ル,インドリニル,イソインドリニル,チオクロマニ
ル,イソチオクロマニルなどが挙げられる。
【0022】Rで示される「置換されていてもよい複素
環基」における置換基は、複素環基の置換可能な位置
に、1〜3個置換していてもよく、該置換基としては、
1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素)で置換されていてもよいアルコキシ基(例、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-4アルコキシ、ト
リフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ等
のハロゲンで置換されたC1-4アルコキシ)、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、1〜3個の
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)で置
換されていてもよいアルキル基(例、メチル、エチル、
プロピル等のC1-4アルキル、トリフルオロメチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、2,2,3,3,3−ペン
タフルオロプロピル等のハロゲンで置換されたC1-4
ルキル)、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピルなどのC1-3アルキル基、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシなどのC1-3アルコキシ
基、塩素原子、フッ素原子などのハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、アミノ基、ニトロ基又はシアノ基で置換され
ていてもよいアリール基(例、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチルなどのC6-10アリール)、ニトロ基等
が挙げられる。
【0023】Rで表される置換されていてもよい複素環
基における複素環基の好ましい例としては例えば、イミ
ダゾリル、ピロリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾ
リル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾ
リル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニ
ル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル
のような5又は6員の含窒素複素環基が挙げられる。特
に、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピリジル
等が好ましい。これらの複素環基の置換基の好ましい例
としては1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素)で置換されていてもよいアルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のC1-4アル
コキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロポキシ等のハロゲンで置換されたC1-4アルコキ
シ)、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)又は1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素)で置換されていてもよいアルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル等のC1-4アルキル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル等のハロ
ゲンで置換されたC1-4アルキル)などが挙げられる。
置換基の数は1〜3個であるのが好ましい。
【0024】Xで示される「2価の基」としては、例え
ば置換されていてもよい2価の炭化水素基、−NR'−
(R'は、水素原子またはたとえばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル等のC1-6アルキル基を示
す。)、−O−、−S−、−COO−、−COS−、−
CONR'−(R'は前記と同意義を示す)、−SO−、
−SO2−、−N=N−、または酸素、窒素および硫黄
原子から選ばれた1又は2個の原子を介した低級アルキ
レンなどが挙げられる。該「置換されていてもよい2価
の炭化水素基」の2価の炭化水素基としては例えば、メ
チレン、エチレン等のC1-6アルキレン、エテニレン等
のC2-6アルケニレン、エチニレン等のC2-6アルキニレ
ン、フェニレン及びナフチニレン等が挙げられる。好ま
しいものはC1-6アルキレンであり、もっとも好ましい
ものはメチレンである。該2価の炭化水素基の置換基と
しては、前記A2環の置換として挙げられたものと同じ
ものが挙げられる。
【0025】該「酸素、窒素および硫黄原子から選ばれ
る1又は2個の原子を介した低級アルキレン」として
は、例えば−CH2O−、−OCH(CH3)−、−CH2
CH2O−、−OCH2O−、−OCH2CH2O−、−C
2NH−、−CH2CH2−、−NHCH(CH3)−、−
N(CH3)CH2−、−NHCH2CH2NH−、−CH2
S−、−SCH(CH3)−、−CH2CH2S−、−SC
2S−、−SCH2CH2S−、−OCH2CH2NH
−、−OCH2CH2S−、−SCH2CH2NH−などの
酸素、窒素および硫黄原子から選ばれる1又は2個の原
子を介するC1-4アルキレン基などが挙げられる。Zで
示される置換されていてもよいエテニレンとしては、例
えば −CR1=CR2− 〔式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、フッ素原子、
置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていて
もよい低級アルコキシ基、置換されていてもよいアリー
ル基、置換されていてもよい低級シクロアルキル基、も
しくはシクロアルケニル基、エステル化されていてもよ
いカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル
基もしくはチオカルバモイル基、置換されていてもよい
アミノ基、アシル基、ハロゲン、ニトロ基又はシアノ基
を示す。〕のようなものが挙げられる。R1及びR2で示
される置換されていてもよい低級アルキル、置換されて
いてもよい低級アルコキシ基、置換されていてもよいア
リール基、置換されていてもよい低級シクロアルキル
基、もしくはシクロアルケニル基、エステル化されてい
てもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバ
モイル基もしくはチオカルバモイル基、置換されていて
もよいアミノ基、アシル基、ハロゲン、ニトロ基又はシ
アノ基としては、前記A2環の置換基として挙げられた
ものと同じものが用いられる。
【0026】式(I)で表わされる化合物の好ましい例
としては、例えば式
【化15】 〔式中、R1およびR2は前記と同意義であり、R3及び
4はそれぞれ水素原子、置換されていてもよい低級ア
ルキル、置換されていてもよい低級アルコキシ基、置換
されていてもよいアリール基、置換されていてもよい低
級シクロアルキル基もしくはシクロアルケニル基、エス
テル化されていてもよいカルボキシル基、置換されてい
てもよいカルバモイル基もしくはチオカルバモイル基、
置換されていてもよいアミノ基、アシル基、ハロゲン、
ニトロ基又はシアノ基を示す。〕で表わされる化合物等
が挙げられる。R1、R2、R3及びR4で示される置換さ
れていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低
級アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよい低級シクロアルキル基、もしくはシ
クロアルケニル基、エステル化されていてもよいカルボ
キシル基、置換されていてもよいカルバモイル基もしく
はチオカルバモイル基、置換されていてもよいアミノ
基、アシル基、ハロゲン、ニトロ基又はシアノ基として
は、前記A2環の置換基として挙げられたものと同じも
のが用いられる。式(I-a)及び(I-b)で表わされる化
合物の好ましい例としては、例えばR1、R2、R3及び
4はそれぞれ水素原子及び置換されていてもよい低級
アルキル基を示し、Rはイミダソリル又はピリジルを示
すもの等が挙げられ、もっとも好ましいものとしては、
1及びR2はそれぞれ水素原子、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピルなどのC1-3アルキル基を示し、R3
及びR4は水素原子を示し、Rはイミダゾリル又はピリ
ジルを示すものが挙げられる。
【0027】本発明の式(I)で表わされる縮合環誘導
体は、塩を形成していてもよく、該塩としては酸付加
塩、例えば無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、臭化水
素酸塩、リン酸塩など)、有機酸塩(例えば、酢酸塩、
トリフルオロ酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマ
ール酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、り
んご酸塩、乳酸塩、蓚酸塩、メタンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩など)等のほか、塩基との塩(た
とえば、カリウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩等のア
ルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリメチルアミン
塩、トリエチルアミン塩、tert−ブチルジメチルアミン
塩、ジベンジルメチルアミン塩、ベンジルジメチルアミ
ン塩、N,N−ジメチルアニリン塩、ピリジン塩、キノ
リン塩などの有機塩基との塩)を形成していてもよい。
尚、一般式(I)および(I')で表わされる縮合環誘導
体またはその塩は水和物であってもよく、以下、塩、水
和物も含めそれぞれ化合物(I),化合物(I')と称する。
【0028】本発明化合物(I),(I')は分子内に1な
いしそれより多い炭素炭素二重結合を有するが、炭素炭
素二重結合により生じる幾可異性体であるシス体(Z
体)およびトランス体(E体)のいずれも本発明に包含
される。また、本発明化合物(I),(I')は分子内に1
ないしそれより多い不斉炭素を有する場合があるが、こ
れら不斉炭素に関しR配置、S配置のいずれも本発明に
包含される。化合物(I)は、例えば以下に示される方
法等によって製造される。以下にその反応式の略図を示
すが、略図中の化合物の各記号は前記と同意義を示す。
また、後述の化合物(Ia),(Ib),(Ic),(Id),(I
e),(If)及び(Ig)はいずれも本発明の化合物(I)
に含まれる化合物である。原料化合物及び合成中間体
は、遊離体のほか化合物(I)と同様の塩として用いて
もよく、また反応混合液のままあるいは公知の手段に従
って単離した後に反応に供してもよい。
【化16】
【0029】[式中、R5およびR6はそれぞれ水素原子
またはアルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、tert.
−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘ
キシル、イソヘキシルなど炭素数1−6の低級アルキル
基)を、R7はアルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチ
ル、tert.−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、ヘキシル、イソヘキシルなど炭素数1−6の低
級アルキル基)またはベンジル基などのアラルキル基
を、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
銅などを、Lは脱離基(ハロゲン原子、メタンスルホニ
ルオキシ、パラトルエンスルホニルオキシ、トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ等)を示し、他の記号は前記
と同意義である。] まず化合物(IIa)をウィッティッヒ型(例えばウィッ
ティッヒ反応、ホーナー・エモンズ反応など)の反応に
付すことにより化合物(IIb)を合成できる。ウィッテ
ィッヒ型反応に用いられる試薬としては、例えば、トリ
フェニルアルキルホスホニウム塩などのホスホニウム塩
類、ジメトキシホスホリルアルキル、ジエトキシホスホ
リルアルキルなどのホーナー・エモンズ型ウィッティッ
ヒ試薬類などが用いられ、その使用量は原料化合物(II
a)1モルに対して1モルから10倍モル量、好ましく
は1〜3倍モル量である。本反応は通常反応に影響のな
い有機溶媒中で行われる。反応に悪影響のない有機溶媒
としては、例えば、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化
水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、ジクロロメタン、ク
ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、アセト
ニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、ニトロ
メタン、ニトロエタンなどのニトロ化合物、ベンゼン、
トルエンなどの芳香族炭化水素類などが用いられ、これ
らは一種又は二種以上適宜の割合で混合して用いてもよ
い。また、本反応は通常塩基の存在下で行われる。該塩
基としては、水素化アルカリ金属類、有機アルカリ金属
類、アルカリ金属アルコキシド類などが用いられ、その
添加量は原料に対して約1モルから5倍モル量である。
反応温度は−80℃から100℃、好ましくは−20℃
〜50℃である。反応時間は5分から5時間程度であ
る。
【0030】ついでエステル化合物(IIb)を還元反応
に付すことにより化合物(IIc)を合成する。使用され
る還元剤としては、例えば、水素化ジイソブチルアルミ
ニウム、水素化アルミニウムリチウム、などが用いられ
る。還元剤の使用量は用いる還元剤によって異なるが通
常化合物(IIb)1モルに対して、約1〜5モル、好ま
しくは約1〜2モルである。本反応は反応に不活性な溶
媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒として
反応が進行する限り特に限定されないが、例えばテトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素、ヘキサン、トルエンなどの炭化水
素類が好ましい。反応時間は用いる還元剤の活性及び量
によって異なるが、通常30分間〜24時間、好ましく
30分間〜10時間である。反応温度は通常−78℃〜
30℃である。
【0031】ついで化合物(IIc)に例えば、塩化チオ
ニル、塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホ
ニル、塩化トリフルオロメタンスルホニルなどの塩化ス
ルホニル類などの試薬を反応させることにより化合物
(IId)を合成できる。試薬は原料1モルに対して1モ
ルから10倍モル量、好ましくは1〜3倍モル量用いら
れる。本反応は必要に応じて通常塩基の存在下で行われ
る。該塩基としては、例えば、アルカリ金属類、水素化
アルカリ金属類、ジイソプロピルエチルアミン、2,6
−ジ−tert−ブチルピリジン、2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−メチルピリジン、トリエチルアミンなどの3級
アミン類などが用いられ、その添加量は原料に対して約
1モルから5倍モル量である。本反応は通常反応に影響
のない有機溶媒中で行われる。反応に悪影響のない有機
溶媒としては、例えば、ヘキサン、ペンタンなどの飽和
炭化水素類、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエ
ステル類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類
などが用いられ、これらは一種又は二種以上適宜の割合
で混合して用いてもよい。反応温度は通常−80℃から
100℃、好ましくは−20℃〜50℃である。反応時
間は5分から5日間程度である。また、化合物(IIc)
と例えば四臭化炭素あるいは四塩化炭素などとトリフェ
ニルフォスフィンなどの試薬と反応させることによって
も化合物(IId)を合成できる。この反応は自体公知の
方法、例えば J. Org.Chem., 42,353(19
77)などに記載の方法またはこれらに準じた方法によ
って行うことができる。
【0032】さらに化合物(IId)と化合物MRとを反
応させることにより化合物(Ia)を合成できる。MRの
使用量は化合物(IId)1モルに対して、約1〜10モ
ルである。本反応は通常反応に不活性な溶媒を用いて行
われる。このような溶媒としては例えばジメチルホルム
アミド、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジクロ
ロメタンなどのハロゲン化炭化水素などがあげられる。
反応時間は用いるMRの活性及び量によって異なるが、
通常30分間〜24時間、好ましくは30分間〜10時
間である。反応温度は通常−78℃〜150℃である。
【化17】 [式中、R'5及びR8はそれぞれ水素原子またはアルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘ
キシルなど炭素数1−6のもの)を示し、他の記号は前
記と同意義である。] 化合物(IIa)と化合物(IIIa)とを自体公知のアルド
ール(型)反応、続いて脱水反応に付すことにより化合
物(IIIb)を合成できる。この反応は通常酸または塩基
の存在下行われる。該塩基としては、例えば、水酸化カ
リウム、ナトリウムメトキシド、tert−ブトキシカリウ
ム、LDA(lithium diisopropylamide)、水素化ア
ルカリ金属類などが用いられ、その添加量は原料に対し
て約0.01モルから5倍モル量である。また該酸とし
ては、例えば、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸な
どが用いられ、その添加量は原料に対して約0.01モ
ルから5倍モル量である。本反応は通常反応に影響のな
い有機溶媒中で行われる。反応に悪影響のない有機溶媒
としては、例えば、ヘキサン、ペンタンなどの飽和炭化
水素類、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、
ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランな
どのエーテル類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化
水素類、メタノール、エタノールなどのアルコール類な
どが用いられ、これらは一種又は二種以上適宜の割合で
混合して用いてもよい。反応温度は通常−80℃から1
00℃、好ましくは−20℃〜50℃である。反応時間
は5分から10時間程度である。
【0033】ついで化合物(IIIb)を還元反応に付し
て、化合物(IIIc)を合成することができる。該還元反
応は接触還元剤および水素存在下、無溶媒または適切な
溶媒中で行われる。化合物(IIIb)1モルに対し接触還
元剤を通常約0.01〜100重量%、好ましくは約0.
01〜50重量%用いるのが好ましい。接触還元剤とし
ては、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、酸化白金、
白金黒、ラネーニッケル、ラネーコバルトなどが挙げら
れる。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有
利である。このような溶媒としては反応が進行する限り
特に限定されないが、例えば水、メタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、シ
クロヘキサンなどの炭化水素類、酢酸エチルなどのエス
テル類、酢酸などの有機酸類などが用いられ、これらは
単独でまたは二種以上の混合溶媒として用いられる。用
いる還元剤の活性および量によって異なるが、反応時間
は通常0.5時間〜24時間、好ましくは0.5時間〜5
時間である。反応温度は通常0℃〜120℃、好ましく
は10℃〜70℃である。
【0034】ついでケトン化合物(IIIc)を還元反応に
付すことにより化合物(IIId)を合成する。使用される
還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水
素化アルミニウムリチウム、水素化トリ−t−ブトキシ
アルミニウムリチウム、水素化トリ−sec−ブチルホウ
素リチウムなどが用いられる。還元剤の使用量は通常化
合物(IIIb)1モルに対して、約1〜4モル、好ましく
は約1モルである。本反応は反応に不活性な溶媒を用い
て行うのが有利である。このような溶媒として反応が進
行する限り特に限定されないが、例えばテトラヒドロフ
ランなどのエーテル類、ジクロロメタンなどのハロゲン
化炭化水素、メタノールなどのアルコール類、ヘキサ
ン、トルエンなどの炭化水素類が好ましい。反応時間は
用いる還元剤の活性及び量によって異なるが、通常5分
間〜24時間、好ましくは5分間〜55時間である。反
応温度は通常−78℃〜30℃である。
【0035】ついで化合物(IIc)から化合物(IId)の
合成法に準じた方法によって化合物(IIId)から化合物
(IIIe)を合成できる。さらに化合物(IIIe)を1、
2−脱離反応に付して、化合物(Ib)を合成することが
できる。反応は通常塩基の存在下行われ、該塩基として
は、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、コリジ
ン、tert−ブトキシカリウム、ジイソプロピルエチルア
ミン、DBU(1,8−Diazabicyclo〔5.4.0〕undec
−7−ene)などが用いられる。本反応は反応に不活性
な溶媒を用いて行うのが有利であり、塩基自身を溶媒に
用いることもある。このような溶媒として反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えばテトラヒドロフラン
などのエーテル類、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭
化水素、ジメチルスルホキシド、ヘキサン、トルエンな
どの炭化水素類が好ましい。反応時間は、通常5分間〜
24時間、好ましくは5分間〜5時間である。反応温度
は通常0℃〜200℃である。
【0036】
【化18】 [式中、Gは水素原子、B(OR”)2、SnR”3、A
lR”2(R”はアルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、イソヘキシルなど炭素数1−6のも
の)を示す。)、MgX、ZnX(Xは塩素、臭素など
のハロゲンを示す。)を、R9、R10、R11及びR12
それぞれ水素原子またはアルキル(例、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなど炭素数
1−6の低級アルキル基)を示し、他の記号は前記と同
意義である。] 化合物(IVa)をエチレン化合物(IVb)と遷移金属(例
えば、パラジウム触媒など)を用いた炭素−炭素結合生
成反応(例えばヘック反応、鈴木反応など)を行うこと
により化合物(IVc)を合成することができる。本反応
は自体公知の方法、例えばJ.Org.Chem.,37,23
20(1972)、Tetrahedron,50,2003(1
994)などに記載の方法またはこれらに準じた方法に
よって行うことができる。
【0037】さらに化合物(IIc)から化合物(Ia)の
合成法に準じた方法によって化合物(IVc)から化合物
(Ic)を合成できる。
【化19】 [式中、各記号は前記と同意義である。] 化合物(IVa)および化合物(Va)を例えば、パラジ
ウム触媒などを用いた炭素−炭素結合生成反応に付すこ
とにより化合物(Vb)を合成できる。本反応は自体公知
の方法、例えば実験化学講座,25(VII),404
(1991)などに記載の方法またはこれらに準じた方
法によって行うことができる。
【0038】ついで化合物(Vb)を還元反応に付して、
化合物(Vc)を合成することができる。該還元反応は接
触還元剤および水素存在下、無溶媒または適切な溶媒中
で行われる。化合物(Vb)1モルに対し接触還元剤を通
常約0.01〜50重量%、好ましくは約0.01〜25
重量%用いるのが好ましい。接触還元剤としては、パラ
ジウム−黒、パラジウム−炭素、パラジウム−硫酸バリ
ウム、パラジウム−炭酸カルシウムなどが挙げられる。
本反応は、これらの接触還元剤をキノリン、ピリジンな
どのアミン類、鉛などの重金属、硫黄化合物などで被毒
して用いることもある。本反応は反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒としては反
応が進行する限り特に限定されないが、例えば水、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニト
リルなどのニトリル類、酢酸エチルなどのエステル類、
ギ酸、酢酸などの有機酸類などが用いられ、これらは単
独でまたは二種以上の混合溶媒として用いられる。用い
る還元剤の活性および量によって異なるが、反応時間は
通常0.5時間〜96時間、好ましくは0.5時間〜10
時間である。反応温度は通常0℃〜120℃、好ましく
は10℃〜70℃である。
【0039】また、該還元反応は還元剤として、例えば
水素化アルミニウムリチウム、Red−A1(NaALH2(OCH2C
H2OCH3)2)、水素化ジイソブチルアルミニウムなどを用
いることもあり、塩基を共存させて反応を行う場合もあ
る。該塩基としては、例えばナトリウムメトキシド、n
−ブチルリチウムなどが用いられる。還元剤の使用量は
通常化合物(Vb)1モルに対して、約1〜4モル、好ま
しくは約1モルである。本反応は反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒としては反
応が進行する限り特に限定されないが、例えばテトラヒ
ドロフランなどのエーテル類、ジクロロメタンなどのハ
ロゲン化炭化水素、メタノールなどのアルコール類、ヘ
キサン、トルエンなどの炭化水素類が好ましい。反応時
間は用いる還元剤の活性及び量によって異なるが、通常
30分間〜24時間、好ましくは30分間〜10時間で
ある。反応温度は通常−78℃〜100℃である。
【0040】さらに化合物(IIc)から化合物(Ia)の
合成法に準じた方法によって化合物(Vc)から化合物
(Id)を合成できる。同様に化合物(Vb)から化合物
(Ie)を合成することができる。
【化20】 [式中、L1は水素原子または脱離基(たとえばハロゲン
原子など)を、R13は低級アルキル基(例、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル,s−ブチル、t−ブチルなど
炭素数1−4のもの)を、Z1はリチウム原子またはM
g−X(Xは塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子を
示す。)を示し、その他の記号は前記と同意義である。] 化合物(IVa')を金属化合物R13−Z1を用いて化合物
(Ve)に変換した後、カルボニル化合物(Vf)と反応さ
せることにより、化合物(Vg)を合成することができ
る。本反応は自体公知の方法例えば新実験化学講座14巻
第511頁(丸善)などに記載の方法またはこれらに準じ
た方法によって行うことができる。さらに化合物(III
d)から化合物(Ib)の合成法に準じた方法によって化
合物(Vg)から化合物(If)を合成することができる。
また化合物(Vg)を酸性条件下で処理することにより、
化合物(If)を合成することができる。用いられる酸と
しては、塩酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸などが挙げられる。本反応は反応に不活性な溶媒を
用いて行うことができる。このような溶媒としてはエー
テル類(テトラヒドロフラン、ジエトキシエタンなど)
や炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素)が挙げられる。反応時間は通常5分〜4
8時間、反応温度は通常0℃〜200℃、好ましくは4
0℃〜120℃である。
【化21】 [式中、各記号は前記と同意義である。] 化合物(VIa)と化合物(VIb)とを公知のフリーデル・
クラフト(Friedel-Crafts)反応、たとえば新実験化学
講座14巻511頁(丸善)に記載の方法またはこれに
準じた方法によって反応させることによりカルボニル化
合物(VIc)を得ることができる。さらに化合物(IId)
から化合物(Ia)の合成法に準じた方法によって化合物
(VIc)から化合物(VId)を合成することができる。続
いて化合物(IIIc)から化合物(IIId)の合成法に準じ
た方法によって化合物(VId)から化合物(VIe)を合成
することができる。続いて化合物(Vg)から化合物(I
f)の合成法に準じた方法を用いることによって化合物
(VIe)から化合物(Ig)を合成することができる。上
記反応によって、目的物が遊離の状態で得られる場合に
は、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として得
られる場合には、常法に従って遊離体または他の塩に変
換することもできる。かくして得られる化合物(I)
は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分溜、結
晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどにより反応溶液
から単離、精製することができる。また、上記各反応に
おいて、反応に供される化合物またはその塩において、
反応に関与しないアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキ
シ基に対して、保護基を用いてもよく、保護基の付加、
除去は公知の手段により行うことができる。
【0041】アミノ基の保護基としては、例えば、ホル
ミル、それぞれ置換基を有していてもよい、C1-6アル
キルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニルな
ど)、フェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキシカ
ルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラ
ルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカ
ルボニルなどのフェニル−C1-4アルキルオキシ−カル
ボニルなど)、トリチル、フタロイルまたはN,N−ジ
メチルアミノメチレンなどが用いられる。これらの置換
基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボ
ニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリルな
ど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし
3個程度である。カルボキシル基の保護基としては、例
えば置換基を有していてもよい、C1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチルまたはシ
リルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニル、バレリルなど)、ニトロ
基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度であ
る。
【0042】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよい、C1-6アルキル(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、te
rt−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル(例え
ば、ベンジルなどのフェニル−C1-4アルキルなど)、
ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセ
チル、プロピオニルなど)、フェニルオキシカルボニ
ル、ベンゾイル、(C7-10アラルキルオキシ)カルボニ
ル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなどのフェニル
−C1-4アルキルオキシ−カルボニルなど)、ピラニ
ル、フラニルまたはシリルなどが用いられる。これらの
置換基としては、ハロゲン原子((例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、プロピルなど)、フェニル、C7-10アラ
ルキル(例えば、ベンジルなどのフェニル−C1-4アル
キルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
ないし4個程度である。また、保護基の除去方法として
は、それ自体公知またはそれに準じた方法が用いられる
が、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0043】なお、化合物(I)がジアステレオマー、
コンフォーマーなどとして存在する場合には、所望によ
り、前記分離、精製手段によりそれぞれを単離すること
ができる。また、化合物(I)がラセミ体である場合に
は、通常の光学分割手段により(+)−体、(−)−体
に分離することができる。化合物(I)および(I')
が、塩基性基を含む場合、自体公知の方法により、酸付
加塩とすることができる。化合物(I)および(I')は
医薬として優れた効果を有しており、特にステロイドC
17-20リアーゼに対し優れた阻害活性を有する。化合物
(I)および(I')は毒性が低く、副作用も少ないの
で、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、ネ
コ、サル、マウス、ラットなど、特にヒト)に対して、
例えば(1)悪性腫瘍(例えば、前立腺癌、乳癌、子宮
癌、卵巣癌など)の原発癌、およびこれらの転移、再
発、(2)それらの癌に伴う諸症状(例えば、痛み、悪
液質など)、(3)前立腺肥大症、男性化症、多毛症、
男性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋腫、
乳腺症、多曩胞性卵巣症候群などのような各種疾病の治
療および予防薬として有用である。
【0044】化合物(I)および(I')は、単剤で使用
しても優れた効果を示すが、さらに他の医薬製剤および
療法と併用することによって、その効果をより一層増強
させることができる。併用剤としてはたとえば性ホルモ
ン剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植
物アルカロイド、免疫療法剤などが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。性ホルモン剤として、例
えばホスフェストロール、ジエチルスチルベストロー
ル、クロロトリアニセン、酢酸メドロキシプロゲステロ
ン、酢酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シ
プロテロン、抗エストロゲン(例えば、クエン酸タモキ
シフェン、クエン酸トレミフェンなど)、メピチオスタ
ン、テストロラクトン、アミノグルテチミド、LH−R
Hアゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、ブセレリン、
リュウプロレリンなど)、ドロロキシフェン、エピチオ
スタノール、スルホン酸エチニルエストラジオール、L
H−RHアンタゴニスト(例えば、セトロレリックス、
ガニレリックス、アザリンBなど)、アロマターゼ阻害
薬(例えば、塩酸ファドロゾール、アナストロゾール、
レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、フォルメ
スタンなど)、5α−レダクターゼ阻害薬(例えばフィ
ナステリドなど)、抗アンドロゲン薬(例えば、フルタ
ミド、ビカルタミドなど)、レチノイドおよびレチノイ
ドの代謝を遅らせる薬剤(例えば、リアロゾールなど)
などが挙げられる。
【0045】アルキル化剤として、例えばナイトロジェ
ンマスタード、塩酸ナイトロジェンマスタード−N−オ
キシド、クロラムブチル、シクロホスファミド、イホス
ファミド、チオテバ、カルボコン、トシル酸インプロス
ルファン、ブスルファン、塩酸ニムスチン、ミトブロニ
トール、メルファラン、ダカルバジン、ラニムスチン、
リン酸エストラムスチンナトリウム、トリエチレンメラ
ミン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、
ピポブロマン、エトグルシド、カルボプラチン、シスプ
ラチン、ミボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチ
ン、アルトレタミン、アンバムスチン、塩酸ジブロスピ
ジウム、フォテムスチン、プレドニムスチン、プミテ
パ、リボムスチン、テモゾロミド、トレオスルファン、
トロフォスファミド、ジノスタチンスチラマーなどが挙
げられる。代謝拮抗剤として、例えばメルカプトプリ
ン、チオイノシン、メトトレキサート、エノシタビン、
シタラビン、シタラビンオクホスファート、塩酸アンシ
タビン、5−FU系薬剤(例えば、フルオロウラシル、
テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフー
ル、フルツロン、ネオフルツロンなど)、アミノプテリ
ン、ロイコボリンカルシウム、タブロイド、ブトシン、
フォリネイトカルシウム、レボフォリネイトカルシウ
ム、クラドリビン、エミテフール、フルダラビン、ゲム
シタビン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチンなど
が挙げられる。
【0046】抗癌性抗生物質として、例えばアクチノマ
イシンD、アクチノマイシンC、マイトマイシンC、ク
ロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫酸ブレオマ
イシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸ダウノルビシン、塩
酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ピラルビ
シン、塩酸エピルビンシン、ネオカルチノスタチン、ミ
スラマイシン、ザルコマイシン、カルチノフィリン、ミ
トタン、塩酸ゾルビシン、塩酸ミトキサントロン、タキ
ソール類などが挙げられる。植物アルカロイドとして、
例えばエトポシド、リン酸エトポシド、硫酸ビンブラス
チン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、テニポシ
ド、パクリタキセル、ビノレルビンなどが挙げられる。
免疫療法剤(BRM)として、例えばピシバニール、ク
レスチン、シゾフィラン、レンチナン、ウベニメクス、
インターフェロン、インターロイキン、マクロファージ
コロニー刺激因子、顆粒球コロニー刺激因子、エリスロ
ポエチン、リンホトキシン、BCGワクチン、コリネバ
クテリウムパルブム、レバミソール、ポリサッカライド
K、プロコダゾールなどが挙げられる。その他、L−ア
スパラギナーゼ、アセグラトン、塩酸プロカルバジン、
ドキソルビシン、プロトポルフィリン・コバルト錯塩、
水銀ヘマトポルフィリン・ナトリウム、トポイソメラー
ゼI阻害薬(例えば、イリノテカンなど)、トポイソメ
ラーゼII阻害薬、分化誘導薬(例えば、レチノイド、
ビタミンD類など)、増殖因子阻害薬(例えば、スラミ
ンなど)、α−ブロッカー(例えば塩酸タムスロシンな
ど)、血管新生阻害薬なども用いることができる。また
化合物(I)および(I')を投与する化学療法ととも
に、たとえば除睾術を含む手術、温熱療法、放射線療法
など化学療法以外の療法を併用することもできる。
【0047】医薬的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤、増粘剤;液状製剤における溶剤、分散剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
適宜適量配合される。また必要に応じて、常法にしたが
って防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を
用いることもできる。賦形剤の好適な例としては、例え
ば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セル
ロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好
適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが
挙げられる。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セ
ルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキ
シメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。増粘剤
の好適な例としては、例えば天然ガム類、セルロース誘
導体、アクリル酸重合体などが挙げられる。溶剤の好適
な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレ
ングリコール、マルクゴール、ゴマ油、トウモロコシ油
などが挙げられる。分散剤の好適な例としては、例え
ば、ツイーン(Tween)80,HCO 60,ポリエチ
レングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなどが挙げられる。溶解補助剤の好適な
例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、
エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、ト
リエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、
例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステ
アリン酸クセリセリン、などの界面活性剤;例えばポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子
などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例え
ば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなど
が挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン
酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが
挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベン
ジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例と
しては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸
化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビ
ン酸などが挙げられる。
【0048】本発明の医薬製剤は、常法に従って製造す
ることができ、製剤中の化合物(I),(I')の含有割合
は通常0.1〜100%(w/w)である。具体例を以下
に示す。(1)錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤:化合
物(I)および(I')に、例えば賦形剤、崩壊剤、結合
剤または滑沢剤などを添加して圧縮成型し、次いで必要
により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性の目的
のためのコーティングを行うことにより製造することが
できる。 (2)注射剤:化合物(I)および(I')を、例えば分
散剤、保存剤、等張化剤などと共に水性注射剤として、
あるいはオリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油等の植
物油、プロピレングリコール等に溶解、懸濁あるいは乳
化して油性注射剤として成型することにより製造するこ
とができる。 (3)座剤:化合物(I)および(I')を油性または水
性の固状、半固状あるいは液状の組成物とすることによ
り製造される。このような組成物に用いる油性基剤とし
ては、例えば、高級脂肪酸のグリセリド(例えば、カカ
オ脂、ウイテプゾル類など)、中級脂肪酸(例えば、ミ
グリオール類など)、あるいは植物油(例えば、ゴマ
油、大豆油、綿実油など)などが挙げられる。水性ゲル
基剤としては、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、
ビニール重合体、アクリル酸重合体などが挙げられる。
これらの製剤における化合物(I),(I')の配合割合
は、製剤の種類により異なるが、通常0.01〜50%
配合される。
【0049】前記医薬製剤における本発明の化合物の使
用量は、選択される化合物、投与対象に選ばれる動物
種、その投与回数などにより変化するが、広範囲にわた
って有効性を発揮する。例えば、成人の固形腫瘍患者
(例えば、前立腺癌患者)に対して、本発明の医薬製剤
を経口投与する場合の一日当たりの投与量は、本発明の
化合物(I)および(I')の有効量として、通常、約0.
001ないし約500mg/kg体重、好ましくは、約
0.1ないし約40mg/kg体重、さらに好ましく
は、約0.5ないし約20mg/kg体重であるが、非
経口投与の場合や他の抗癌剤と併用される場合は、一般
にこれらの投与量より少ない値になる。しかし、実際に
投与される化合物の量は、化合物の選択、各種製剤形
態、患者の年齢、体重、性別、疾患の程度、投与経路、
その投与を実施する期間および間隔などの状況によって
決定されるものであり、医師の判断によって随時変更が
可能である。前記医薬製剤の投与経路は、種々の状況に
より特に制限されないが、例えば経口あるいは非経口経
路で投与することができる。ここで使用される「非経
口」には、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、皮内、点
眼、脳内、直腸内、腟内および腹腔内などへの投与を含
む。前記医薬製剤の投与期間および間隔は、種々の状況
に応じて変更されるものであり、医師の判断により随時
判断されるものであるが、分割投与、連日投与、間歇投
与、短期大量投与、反復投与などの方法がある。例え
ば、経口投与の場合は、1日1ないし数回(特に1日1
ないし3回)に分割して特にすることが望ましい。ま
た、徐放性の製剤として投与すること、長時間かけて点
滴静注することも可能である。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明はさらに下記の実施例、製
剤例、試験例で詳しく説明されるが、これらの例は単な
る実施であって本発明を限定するものではなく、また本
発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。実施
例中の略号は次の意味を有する。 s:シングレット,d:ダブレット,t:トリプレット,
q:クワルテット,dd:ダブルダブレット,dt:ダブル
トリプレット,m:マルチプレット,br:幅広い,J:カ
ップリング定数,室温:0〜30℃,DMF:ジメチル
ホルムアミド,THF:テトラヒドロフラン。
【0051】
【実施例】
実施例1 1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]-1H-イ
ミダゾールの製造
【化22】 (i)(E)-3-(2-ナフチル)アクリル酸メチルの製造 2-ナフトアルデヒド(6.00 g)およびトリフェニルホスホ
ラニリデン酢酸メチル(13.00 g)をトルエン(100 ml)に
溶解し、14時間加熱還流した。減圧下濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル:ジクロロメタン=4:1:4)にて精製
し、シクロヘキサン−ヘキサンから再結晶して無色固体
の表題化合物(7.19 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.84(3H, S), 6.56(1H, d, J=16Hz),
7.51(2H, m), 7.67 (11H, dd, J=8.8, 1.6Hz), 7.86
(5H,m) (ii)(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン-1-オールの製造 3-(2-ナフチル)アクリル酸メチル(2.52 g)をジクロロメ
タン(50 ml)に溶解した後、-78℃に冷却し、ジイソブチ
ルアルミニウムヒドリドのトルエン溶液(1.5M;18 ml)
をゆっくり加えた。-78℃で 1時間撹拌した後、飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え、1N塩酸および飽和食塩水
で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシクロヘキサン
−ジクロロメタンから再結晶して無色固体の表題化合物
(1.78 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.38(2H,br), 6.48(1H,dt,J=5.6, 1
6.0Hz), 6.78 (1H,d,J=0Hz), 7.45(2H,m), 7.60(1H,dd,
J=1.8, 8.8Hz), 7.79(4H,m).
【0052】(iii)(E)-1-クロロ-1-(2-ナフチル)-2-
プロペンの製造 3-(2-ナフチル)-2-プロペン-1-オール(1.77 g)をジクロ
ロメタン(50 ml)に溶解した後、0℃に冷却し、塩化チオ
ニル(2.1 ml)をゆっくり加えた。2時間加熱還流した
後、減圧下濃縮し、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後
濃縮し無色固体の表題化合物(1.91 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.31(2H,d,J=7.2Hz), 6.45(1H,dt,J=
7.2, 15.8Hz), 6.83(1H,d,J=15.8Hz), 7.47(2H,m), 7.5
9(1H,d,J=8.6Hz), 7.79(4H,m). iiv=j 1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1
−イル]-1H-イミダゾールの製造 (E)-1-クロロ-1-(2-ナフチル)-2-プロペン(0.931 g)お
よびイミダゾール(1.10g)をDMF(20 ml)に溶解した
後、100℃で 2時間撹拌した。反応液を濃縮し、水およ
び飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルショートカラムにかけた後、シクロヘキサン−
ジクロロメタンから再結晶して無色固体の表題化合物
(0.533 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.76(2H,d,J=6.2Hz), 6.40(1H,dt,J=
6.2, 15.7Hz), 6.68 (1H,d,J=15.7Hz), 7.00(1H,s), 7.
12(1H,s), 7.49(4H,m), 7.78(4H,m).
【0053】実施例2 1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-イル]-1H-イミダゾ
ールの製造
【化23】 (i)2(E)-3-(2-ナフチル)クロトン酸メチルの製造 60%油性水素化ナトリウム(2.55 g)をヘキサンで洗浄し
た後、THF(80 ml)に加え、氷冷下ジエチルホスホノ
酢酸メチル(13.5 g)をゆっくり加えた。0℃で30分撹拌
した後、2-アセトナフトン(10.10 g)を加え、室温で16
時間撹拌した。反応液に水を加え、水および飽和食塩水
で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=15:1)
にて精製し、ヘキサンから再結晶して無色固体の表題化
合物(6.36 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.70(3H,d,J=1.4Hz), 3.79(3H,s),
6.30(1H,q,J=1.2Hz), 7.54(3H,m), 7.88(4H,m). (ii)(E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-オールの製造 (E)-3-(2-ナフチル)クロトンメチル(6.01 g)をジクロロ
メタン(50 ml)に溶解した後、-78℃に冷却し、ジイソブ
チルアルミニウムヒドリドのトルエン溶液(1.5 M;45 m
l)をゆっくり加えた。-78℃で4時間撹拌した後、1N塩
酸および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残
渣をシクロヘキサンから再結晶して無色固体の表題化合
物(5.16 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.19(3H,s), 4.43(2H,d, J=6.6Hz),
6.14(1H,m), 7.46(2H,m), 7.60(1H,dd,J=2.0, 8.8Hz),
7.80(4H,m).
【0054】(iii)(E)-1-クロロ-3-(2-ナフチル)-2-
ブテンの製造 (E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-オール(4.59 g)をジク
ロロメタン(30 ml)に溶解した後、0℃に冷却し、塩化チ
オニル(5.0 ml)をゆっくり加えた。4時間加熱還流した
後、減圧下濃縮し、水および飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、ヘキサン
で洗浄して無色固体の表題化合物(1.22g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.26(3H,d,J=1.6Hz), 4.34(2H,d,J=
8.0Hz), 6.16(1H,m), 7.52(3H,m), 7.84(4H,m). (iv)1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-イル]-1H-イ
ミダゾールの製造 (E)-1-クロロ-2-(2-ナフチル)-3-ブテン(1.206 g)およ
びイミダゾール(0.797g)をDMF(25 ml)に溶解した
後、100℃で 6時間撹拌した。反応液を濃縮し、水およ
び飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:
メタノール=10:1)にて精製し、シクロヘキサン−ジク
ロロメタンから再結晶して無色固体の表題化合物(0.806
g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.28(3H,d,J=0.8Hz), 4.80(2H,d,J=
7.0Hz), 6.05(1H,m), 7.00(1H,s), 7.11(1H,s), 7.50(4
H,m), 7.83(4H,m).
【0055】実施例3 1-[(E)-2-メチル-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イ
ル]-1H-イミダゾールの製造
【化24】 (i)(E)-2-メチル-3-(2-ナフチル)-2-アクリル酸メチ
ルの製造 60%水素化ナトリウム(1.83 g)をヘキサンで洗浄した
後、THF(50 ml)に加え、氷冷下2-(ジエチルホスホ
ノ)プロピン酸メチル(8.31 g)をゆっくり加えた。室温
で15分撹拌した後、2-ナフトアルデヒド(4.74 g)を加
え、室温で24時間撹拌した。反応液に水を加え、水およ
び飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をヘ
キサンから再結晶して無色固体の表題化合物(3.93 g)を
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.21(3H,d,J=1.4Hz), 3.85(3H,s),
7.52(3H,m), 7.85(5H,m). (ii)(E)-2-メチル-3-(2-ナフチル)-2-プロペン-1-オ
ールの製造 (E)-2-メチル-3-(2-ナフチル)-2-アクリル酸メチル(3.5
2 g)をジクロロメタン(100 ml)に溶解した後、-78℃に
冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒドリドのトルエン
溶液(1.5M;26ml)をゆっくり加えた。-78℃で 1時間撹
拌した後、1N塩酸および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をヘキサン−ジクロロメタンから再結
晶して無色固体の表題化合物(2.89 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.99(3H,d,J=1.4Hz), 4.25(2H,s),
6.68(1H,s), 7.46(3H,m), 7.80(4H,m).
【0056】(iii)1-[(E)-2-メチル-3-(2-ナフチル)-
2-プロペン−1−イル]-1H-イミダゾールの製造 2-メチル-3-(2-ナフチル)-2-プロペン-1-オール(0.81
g)をジクロロメタン(20ml)に溶解した後、トリエチルア
ミン(1.1 ml)を加えた。0℃に冷却した後、メシルクロ
リド(0.38 ml)をゆっくり加え、触媒量の 4-ジメチルア
ミノピリジンを加えた。氷浴を外し、室温で 6時間撹拌
した後、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。
得られた残渣をDMF(20 ml)に溶解した後、イミダゾ
ール(0.75g)を加え、100℃で 4時間撹拌した。反応液を
濃縮し、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン:メタノール=10:1)にて精製し、ヘキサ
ン−シクロヘキサン−ジクロロメタンから再結晶して無
色固体の表題化合物(0.806 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.88(3H,d,J=1.2Hz), 4.65(2H,s),
6.54(1H,s), 7.00(1H,s), 7.13(1H,s), 7.38(1H,dd,J=
1.4, 8.4Hz), 7.47(2H,m), 7.58(1H,s), 7.70(1H,s),
7.82(3H,m).
【0057】実施例4 3-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]ピリジ
ンおよび3-[(Z)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]ピ
リジンの製造
【化25】 (i)(2-ナフチル)-[(E)-2-(3-ピリジル)-1-エテニル]
ケトンの製造 2-アセトナフトン(15.26 g)およびニコチンアルデヒド
(9.70 g)をメタノール(150 ml)に溶解した後、28%ナト
リウムメトキシド(28%メタノール溶液;0.9g)を加え、
硫酸ナトリウム(10 g)を加えて30時間撹拌した。反応液
を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄、乾
燥後濃縮し、得られた残渣をメタノールから再結晶して
表題化合物(10.68 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:7.40(1H,m), 7.62(2H,m), 7.77(1H,
d,J=15.8Hz), 7.88(1H,d,J=15. 8Hz), 7.99(4H,m), 8.
12(1H,dd,J=1.8, 8.6Hz), 8.56(1H,m), 8.66(1H,dd, J
=1.6, 4.8Hz), 8.92(1H,d,J=1.8Hz). (ii)(2-ナフチル)-[2-(3-ピリジル)エチル]ケトンの
製造 (2-ナフチル)-[(E)-2-(3-ピリジル)-1-エテニル]ケトン
(5.02 g)をメタノール(50 ml)およびジクロロメタン(20
ml)に溶解し、酢酸(4 ml)、パラジウム(150 mg)を加
え、水素雰囲気下、室温で 3時間撹拌した。触媒をろ別
した後、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。続いて
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、水および
飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、ヘキサン−酢酸エチ
ルから再結晶して表題化合物(3.48 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.15(2H,t,J=7.5Hz), 3.47(2H, t,
J=7.5Hz), 7.24(1H,dd, J=4.8, 7.0Hz), 7.60(3H,
m), 7.96(4H,m), 8.47(2H,dd,J=1.6, 4.8Hz),8.58 (1
H,d, J=1.8Hz).
【0058】(iii)1-(2-ナフチル)-3-(3-ピリジ
ル)-1-プロパノールの製造 (2-ナフチル)-[-2-(3-ピリジル)エチル]ケトン(2.14 g)
をメタノール(40 ml)に溶解した後、水素化ほう素ナト
リウム(0.34 g)をゆっくりと加えた。室温で30分撹拌し
た後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣を酢酸エ
チルに溶解し、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、表題化合物(1.56 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15(2H,m), 2.68(3H,m), 4.83(1H,d
d,J=5.4, 7.6Hz), 7.18(1H,dd,J=4.8, 7.0Hz), 7.49(4
H,m), 7.82(4H,m), 8.40(2H,m). (iv)3-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]
ピリジンおよび3-[(Z)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1
−イル]ピリジンの製造 1-(2-ナフチル)-3-(3−ピリジル)-プロパノール(1.14
g)をジクロロメタン(30 ml)に溶解した後、トリエチル
アミン(2.5 ml)を加えた。0℃に冷却した後、メシルク
ロリド(0.70 ml)をゆっくり加え、触媒量の 4-ジメチル
アミノピリジンを加えた。氷浴を外し、室温で 8時間撹
拌した後、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣を1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-
7-セン(20 ml)に溶解した後、90℃で 1時間撹拌した。
酢酸エチルで希釈した後、水および飽和食塩水で洗浄、
乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製
し、3-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]ピ
リジン(123 mg)および3-[(Z)-3-(2-ナフチル)-2-プロペ
ン−1−イル]ピリジン(67 mg)を得た。 3-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]ピリジ
1 H-NMR(CDCl3)δ:3.61(2H,d,J=6.4Hz), 6.44(1H,dt,J=
6.4, 15.8Hz), 6.63(1H,d,J=15.8Hz), 7.25(1H,m), 7.4
2(2H,m), 7.57(2H,m), 7.76(4H, m), 8.49(1H,d, J=3.8
Hz), 8.55 (1H,br). 3-[(Z)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1−イル]ピリジ
1 H-NMR(CDCl3)δ:3.74(2H,d,J=4.8Hz), 6.49(2H,m),
7.22(1H,m), 7.44(3H,m), 7.68(2H,m), 7.82(3H,m), 8.
44(1H,dd,J=1.4, 4.8Hz), 8.59(1H,d,J=2.2Hz).
【0059】実施例5 3-[(E)-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-
プロペン−1−イル]ピリジンおよび 3-[(Z)-(5,6,7,8-
テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-プロペン−1−イ
ル]ピリジンの製造
【化26】 (i)[(E)-2-(3-ピリジル)エテニル]-(5,6,7,8-テトラ
ヒドロナフタレン-2-イル)ケトンの製造 6-アセチルテトラリン(10.83 g)およびニコチンアルデ
ヒド(6.71 g)をメタノール(50 ml)に溶解した後、28%
ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液;0.9 g)を
加え、12時間撹拌した。反応液を濃縮した後、酢酸エチ
ルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、ヘキサン
ー酢酸エチルから再結晶して表題化合物(9.30 g)を得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.84(4H,m), 2.85(4H,m), 7.20(1H,
m), 7.37(1H,dd,J=5.0, 8.1Hz), 7.60(1H,d,J=15.8Hz),
7.77(3H,m), 7.96(1H,dt,J=1.9, 8.1Hz), 8.63(1H,dd,
J=1.9, 5.0Hz), 8.87(1H,d,J=2.2Hz).
【0060】(ii) [2-(3-ピリジル)エチル]-[5,6,7,8-
テトラヒドロナフタレン-2-イル]ケトンの製造 [(E)-2-(3-ピリジル)エテニル]-(5,6,7,8-テトラヒドロ
ナフタレン-2-イル)ケトン(6.32 g)をメタノール(50 m
l)に溶解し、酢酸(3 ml)、パラジウム(150 mg)を加え、
水素雰囲気下、室温で 6時間撹拌した。触媒をろ別した
後、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。続いて飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、飽和食塩水で
洗浄、乾燥後濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶
して表題化合物(3.93 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.81(4H,m), 2.80(4H,m), 3.07(2H,
t,J=7.1Hz), 3.28(2H,t, J=7.1Hz), 7.21(2H,m), 7.58
(1H,m), 7.66(2H,m), 8.46(1H,dd,J=1.9, 4.8Hz), 8.54
(1H,d,J=1.9Hz). (iii)3-(3-ピリジル)-1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナ
フチル)プロパノールの製造 [2-(3-ピリジル)エチル]-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタ
レン-2-イル)ケトン(3.02 g)をメタノール(50 ml)に溶
解した後、水素化ほう素ナトリウム(0.45 g)をゆっくり
と加えた。室温で30分撹拌した後、反応液を減圧下濃縮
した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水および飽
和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、表題化合物(2.95 g)を
油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.81(4H,m), 2.07(2H,m), 2.75(6H,
m), 4.59(1H,dd,J=5.4,0 Hz), 7.05(3H,m), 7.19(1H,d
d,J=6.8, 8.4Hz), 7.51(1H,m), 8.39(2H,m)
【0061】(iv)3-[(E)-(5,6,7,8-テトラヒドロナフ
タレン-2-イル)-2-プロペン−1−イル]ピリジンおよび
3-[(Z)-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2
-プロペン−1−イル]ピリジンの製造 1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)-3-(3-ピリジル)
プロパノール(2.29g)をジクロロメタン(50 ml)に溶解し
た後、トリエチルアミン(2.4 ml)を加えた。0℃に冷却
した後、メシルクロリド(0.86 ml)をゆっくり加えた。
氷浴を外し、室温で16時間撹拌した後、水および飽和食
塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。得られた残渣を1,8-ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セン(2.59 g)に溶解した
後、100℃で45分撹拌した。水を加え、酢酸エチルで希
釈した後、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、3-[(E)-(5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-プロペン−
1−イル]ピリジン(216 mg)および 3-[(Z)-(5,6,7,8-テ
トラヒドロナフタレン-2-イル)-2-プロペン−1−イル]
ピリジン(245 mg)を得た。 3-[(E)-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-
プロペン−1−イル]ピリジン1H-NMR(CDCl3)δ:1.78(4
H,m), 2.74(4H,m), 3.53(2H,d,J=6.4Hz), 6.28(1H,dt,
J=6.4,16.0Hz), 6.42(1H,d,J=16.0Hz), 7.05(3H,m),
7.22(1H,m), 7.53(1H,m), 8.51(2H,m). 3-[(Z)-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-
プロペン−1−イル]ピリジン1 H-NMR(CDCl3)δ:1.78(4H,m), 2.75(4H,m), 3.50(2H,
d,J=4.8Hz), 6.42(2H,m), 6.98 (3H,m), 7.21(1H,m),
7.65(1H,dt,J=2.0, 7.6Hz), 8.42(1H,d,J=3.6Hz), 8.57
(1H,s).
【0062】実施例6 1-[(E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2
-ブテニル]-1H-イミダゾールの製造
【化27】 (i)(E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)クロト
ン酸 エチルの製造 60%油性水素化ナトリウム(5.10 g)をヘキサンで洗浄し
た後、THF(150 ml)に加え、氷冷下ジエチルホスホノ
酢酸エチル(28.31 g)をゆっくり加えた。6-アセチルテ
トラリン(20.39 g)を加え、室温で14時間撹拌した。反
応液に水を加え、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃
縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:1)にて精製し、無色
油状の表題化合物(7.12 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.32(3H,t,J=7.2Hz), 1.80(4H,m),
2.56(3H,d,J=1.4Hz), 2.78(4H,m), 4.21(2H,q,J=7.2H
z), 6.12(1H,m), 7.07(1H,d,J=7.6Hz), 7.24(2H,m). (ii)(E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)-2-ブ
テン-1-オールの製造 (E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)クロトン酸
エチル(3.72 g)をジクロロメタン(150 ml)に溶解した
後、-78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒドリ
ドのトルエン溶液(1.5 M;25 ml)をゆっくり加えた。-7
8℃で15分撹拌した後、1N塩酸および飽和食塩水で洗
浄、乾燥後濃縮し、無色油状の表題化合物(2.65 g)を得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.78 (4H,m), 2.05(3H,d,J=1.4Hz),
2.76(4H,m), 4.35(2H,d, J=4.0Hz), 5.94(1H,m), 7.0
3(1H,d,J=7.6Hz), 7.16(2H,m).
【0063】(iii) 1-[(E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロナ
フタレン-2-イル)-2-ブテニル]-1H-イミダゾールの製造 (E)-3-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)-2-ブテン-1
-オール(1.97 g)をジクロロメタン(40 ml)に溶解した
後、トリエチルアミン(3.0 ml)を加えた。0℃に冷却し
た後、メシルクロリド(0.96 ml)をゆっくり加えた。氷
浴を外し、室温で8時間撹拌した後、水および飽和食塩
水で洗浄、乾燥後濃縮した。得られた残渣をDMF(20
ml)に溶解した後、0℃に冷却した。別の反応容器におい
てイミダゾール(0.814 g)をDMF(10 ml)に溶解し、60
%水素化ナトリウム(0.427 g)を加えて室温で10分撹拌
した溶液を調製し、先の反応液にゆっくりと加えて0℃
で30分撹拌した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗
浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)
にて精製し、ヘキサンで洗浄して無色固体の表題化合物
(0.465 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.80(4H,m), 2.14(3H,d,J=1.4Hz),
2.76(4H,m), 4.73(2H,d, J=7.0Hz), 5.86(1H,m), 6.96
(1H,s), 7.10(4H,m), 7.54(1H,m).
【0064】参考例1 2-アセチル-6-メトキシナフタレンの製造 2-ブロモ-6-メトキシナフタレン(25.29 g)をT
HF(500 ml)に溶解した後、-78℃に冷却し、n
-ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6 M;73 ml)
をゆっくり加えた。-78℃で15分撹拌した後、さら
にN-メトキシ-N-メチルアセトアミドのTHF溶液(1
1.03 g/200 ml)をゆっくり加えた。-78℃で
1時間撹拌した後、1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を乾燥後濃縮し、シクロヘキサンから再結
晶して無色固体の表題化合物(17.50g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.70 (3H, s), 3.9
5 (3H, s), 7.20(2H, m), 7.77 (1H,
d, J=8.7Hz), 7.85 (1H, d, J=8.7H
z), 8.02 (1H, dd, J=8.8, 1.8Hz),
8.40 (1H,s). IR (KBr): 1675, 1623, 1276, 12
07, 859 cm-1
【0065】参考例2 (E)-3-(6-メトキシナフタレン-2-イル)クロトン酸
エチルの製造 60%油性水素化ナトリウム(1.13g)をヘキサンで
洗浄した後、THF(150 ml)に加え、氷冷下エチ
ル ジエチルホスホノアセテート(9.39 g)をゆっく
り加えた。1-(6-メトキシナフタレン-2-イル)エタノン
(7.23 g)を加え、室温で12時間撹拌した後、さら
に氷冷下60%油性水素化ナトリウム(1.13 g)およ
びエチル ジエチルホスホノアセテート(9.39 g)を
ゆっくり加えた。室温で24時間撹拌した後、反応液に
水を加え、酢酸エチルで希釈した。有機層を水および飽
和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=30:1)にて精製し、シクロヘキサンから再結晶し
て、無色固体の表題化合物(4.57 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.34 (3H, t, J=
7.0Hz), 2.68 (3H, d, J=1.3Hz),
3.93 (3H, s), 4.24 (2H, q, J=7.0
Hz), 6.28 (1H, d, J=1.3Hz), 7.17
(2H, m), 7.58(1H, dd, J=8.4, 1.8H
z), 7.74 (2H, m), 7.89 (1H,d, J=1.
8Hz). IR (KBr): 2960, 1712, 1621, 12
53, 1158, 852cm-1
【0066】参考例3 (E)-3-(6-メトキシナフタレン-2-イル)-2-ブテン-
1-オールの製造 2(E)-3-(6-メトキシナフタレン-2-イル)クロトン
酸 エチル (4.00g)をジクロロメタン(50 ml)
に溶解した後、-78℃に冷却し、ジイソブチルアルミ
ニウムヒドリドのトルエン溶液(1.5 M;24 ml)
をゆっくり加えた。-78℃で30分撹拌した後、飽和
酒石酸ナトリウムカリウム水溶液および飽和食塩水で洗
浄した。有機層を乾燥後濃縮し、ヘキサン-ジクロロメ
タンから再結晶して無色固体の表題化合物(3.21 g)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.17 (3H, s), 3.
91 (3H, s), 4.40 (2H, m), 6.11 (1
H, dt, J=1.4, 6.8Hz), 7.13 (2H,
m), 7.56 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz),
7.70 (3H, m).IR (KBr): 3251, 296
4, 1463, 1029, 815 cm-1
【0067】実施例7 1-[(E)-3-(6-メトキシナフタレン-2-イル)-2-ブテ
ン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造
【化28】 (E)-3-(6-メトキシナフタレン-2-イル)-2-ブテン-
1-オール(3.02 g)をジクロロメタン(60 ml)に
溶解した後、トリエチルアミン(3.7 ml)を加えた。
0℃に冷却した後、メシルクロリド(1.2 ml)をゆっ
くり加えた。反応液を室温で 8時間撹拌した後、水お
よび飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残
渣をDMF(20 ml)に溶解した後、0℃に冷却し
た。別の反応容器においてイミダゾール(1.40 g)を
DMF(20 ml)に溶解し、 60%油性水素化ナトリ
ウム(0.81 g)を加えて室温で10分撹拌した溶液を
調製し、先の反応液にゆっくりと加えて0℃で30分撹
拌した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)にて
精製し、酢酸エチルから再結晶して無色固体の表題化合
物(0.687 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.27 (3H, s), 3.9
2 (3H, s), 4.79(2H, d, J=7.0Hz),
6.02 (1H, t, J=7.0Hz), 6.96-7.20
(4H, m), 7.47-7.78 (5H, m). IR (KBr): 2960, 1463, 1210, 10
27, 854 cm-1
【0068】参考例4 (E)-3-(2-クロロキノリン-3-イル)アクリル酸エチ
ルの製造 60%油性水素化ナトリウム(2.51 g)をヘキサンで
洗浄した後、THF(250 ml)に加え、氷冷下エチ
ル ジエチルホスホノアセテート(12.19g)をゆっ
くり加えた。2-クロロ-3-キノリンカルボキシアルデ
ヒド(10.12g)を加え、室温で14時間撹拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチルで希釈した後、水および
飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後濃縮し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、ヘキサン-メタ
ノールで洗浄して無色固体の表題化合物(9.89 g)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.38 (3H, t, J=7.
1Hz), 4.32 (2H, q, J=7.1Hz), 6.5
7 (1H, d, J=15.9Hz), 7.60 (1H,m),
7.81 (2H, m), 8.02 (1H, d, J=8.4
Hz), 8.09 (1H, d, J=15.9Hz), 8.3
7 (1H, s). IR (KBr): 1714, 1288, 1274, 10
41 cm-1
【0069】参考例5 (E)-3-(2-クロロキノリン-3-イル)-2-プロペン-1-
オールの製造 (E)-3-(2-クロロキノリン-3-イル)アクリル酸エチ
ル (9.23 g)をジクロロメタン(300 ml)に溶解
した後、-78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウム
ヒドリドのジクロロメタン溶液(1.0 M;85 ml)
をゆっくり加えた。-78℃で30分撹拌した後、飽和
酒石酸ナトリウムカリウム水溶液および飽和食塩水で洗
浄した。有機層を乾燥後濃縮し、シクロヘキサン-酢酸
エチルから再結晶して無色固体の表題化合物(6.12
g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.84 (1H, t, J=5.
9Hz), 4.45 (2H, m), 6.49 (1H, dt,
J=5.3, 15.7Hz), 7.06 (1H, d,J=1
5.7Hz), 7.55 (1H, m), 7.70 (1H,
m), 7.76 (1H,d, J=8.0Hz), 7.99 (1
H, d, J=8.4Hz), 8.24 (1H, s). IR (KBr): 3255, 1650, 1585, 14
86, 1095, 958cm-1
【0070】参考例6 (E)-3-(2-メトキシキノリン-3-イル)-2-プロペン-1
-オールの製造 (E)-3-(2-クロロキノリン-3-イル)-2-プロペン-1-
オール(5.74 g)をメタノール(30 ml)に溶解し
た後、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液;
10 ml)を加え2時間加熱還流した。反応液を酢酸エ
チルで希釈した後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄
し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシクロヘキサン-
イソプロピルエーテルで洗浄して無色固体の表題化合物
(4.50g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 4.11 (3H, s), 4.
37 (2H, m), 6.57 (1H, dt, J=5.5, 1
6.2Hz), 6.89 (1H, d, J=16.2Hz),
7.35 (1H, m), 7.58 (1H, m), 7.69
(1H, dd, J=1.0, 8.0Hz), 7.82 (1H,
d, J=8.0Hz), 8.01 (1H, s). IR (KBr): 3329, 1616, 1606, 147
3, 1401, 1016 cm-1
【0071】実施例8 1-[(E)-3-(2-メトキシキノリン-3-イル)-2-プロペ
ン-1-イル]-1H-イミダゾール フマレートの製造
【化29】 (E)-3-(2-メトキシキノリン-3-イル)-2-プロペン-
1-オール(4.39 g)をジクロロメタン(70 ml)に
溶解した後、トリエチルアミン(5.7 ml)を加えた。
0℃に冷却した後、メシルクロリド(3.9 ml)をゆ
っくり加えた。反応液を室温で 8時間撹拌した後、水
および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。得られた残
渣をDMF(30 ml)に溶解した後、0℃に冷却し
た。別の反応容器においてイミダゾール(1.44 g)
をDMF(20 ml)に溶解し、 60%油性水素化ナト
リウム(0.85 g)を加えて室温で30分撹拌した溶
液を調製し、先の反応液にゆっくりと加えて0℃で30
分撹拌した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾
燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)にて
精製し、1-[(E)-3-(2-メトキシキノリン-3-イル)-
2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾール (2.42 g)
を得た。その一部(305 mg)をフマル酸 (113 m
g) で処理することにより無色固体の表題化合物(0.
294 g)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 4.04 (3H, s), 4.87
(2H, d, J=5.2Hz), 6.63 (2H, s), 6.
72 (1H, m), 6.79 (1H, d, J=15.8H
z), 6.98 (1H, s), 7.24 (1H, s), 7.4
1 (1H, t, J=7.3Hz), 7.63 (1H, dt,
J=1.6, 7.5Hz), 7.80 (3H, m), 8.38
(1H, s). IR (KBr): 2950, 1700, 1473, 14
46, 1264 cm-1
【0072】参考例7 (E)-3-(3-キノリル)アクリル酸エチルの製造 60%油性水素化ナトリウム(0.791 g)をTHF
(100 ml)に加え、氷冷下エチル ジエチルホスホ
ノアセテート(9.31 g)をゆっくり加えた。3-キノ
リンカルボキシアルデヒド(5.03 g)を加え、室温で
14時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで希
釈した後、水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾
燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製
し、シクロヘキサン-ジクロロメタンから再結晶して無
色固体の表題化合物(3.20 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.38 (3H, t, J=7.
1Hz), 4.32 (2H, q, J=7.1Hz), 6.6
8 (1H, d, J=16.2Hz), 7.60 (1H, t,
J=7.5Hz), 7.77 (3H, m), 8.12 (1
H, d, J=8.4Hz), 8.25 (1H, d, J=2.2
Hz), 9.10 (1H, d, J=2.2Hz). IR (KBr): 1706, 1635, 1185, 75
1 cm-1
【0073】参考例8 (E)-3-(3-キノリル)-2-プロペン-1-オールの製造 (E)-3-(3-キノリル)アクリル酸エチルの製造(2.9
4 g)をジクロロメタン(50 ml)に溶解した後、-7
8℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒドリドのト
ルエン溶液(1.0 M;31 ml)をゆっくり加えた。-
78℃で30分撹拌した後、飽和酒石酸ナトリウムカリ
ウム水溶液および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、酢
酸エチル-ジクロロメタンから再結晶して無色固体の表
題化合物(1.31 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 3.03 (1H, br), 4.
40 (2H, d, J=4.6Hz), 6.75 (1H, d
t, J=5.0, 16.1Hz), 6.76 (1H, d,J=
16.1Hz), 7.52 (1H, t, J=7.3Hz),
7.66 (1H, m),7.76 (1H, d, J=8.0H
z), 8.00 (1H, d, J=1.8Hz), 8.07 (1
H, d, J=8.4Hz), 8.96 (1H, d, J=2.2
Hz). IR (KBr): 3232, 1498, 1340, 11
00, 782 cm-1
【0074】実施例9 1-[(E)-3-(3-キノリル)-2-プロペン-1-イル]-1H
-イミダゾールの製造
【化30】 (E)-3-(3-キノリル)-2-プロペン-1-オール(1.20
g)をジクロロメタン(50 ml)に溶解した後、トリ
エチルアミン(1.8 ml)を加えた。0℃に冷却した
後、メシルクロリド(0.65 ml)をゆっくり加えた。
氷浴を外し、室温で 8時間撹拌した後、水および飽和
食塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。得られた残渣をDMF
(20 ml)に溶解した後、0℃に冷却した。別の反応
容器においてイミダゾール(0.493 g)をDMF(2
0 ml)に溶解し、60%油性水素化ナトリウム(0.2
63 g)を加えて室温で30分撹拌した溶液を調製し、
先の反応液にゆっくりと加えて0℃で30分撹拌した。
反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)にて精製し、
酢酸エチルから再結晶して無色固体の表題化合物(0.2
29 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 4.80 (2H, d, J=4.
8Hz), 6.50 (1H, m), 6.63 (1H, d, J
=16.2Hz), 7.01 (1H, s), 7.15(1H,
s), 7.55 (2H, m), 7.74 (2H, m), 8.0
5 (2H, m),8.97 (1H, d, J=2.2Hz). IR (KBr): 3105, 1506, 1494, 14
25, 1226, 807cm-1
【0075】参考例9 (E)-3-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テト
ラヒドロナフタレン-2-イル)クロトン酸エチルの製造 60%油性水素化ナトリウム(1.10 g)をTHF(5
0 ml)に加え、氷冷下エチル ジエチルホスホノアセ
テート(6.49 g)をゆっくり加えた。6-アセチル-
1,2,3,4-テトラヒドロ−1,1,4,4−テトラメチ
ルナフタレン(5.07g)を加え、室温で14時間撹拌
した。反応液に水を加え、酢酸エチルで希釈した後、水
および飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後濃縮し、
無色油状の表題化合物(6.50 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.14-1.40 (19
H, m), 2.57 (3H,d, J=1.3Hz), 4.22
(2H, q, J=7.2Hz), 6.11 (1H, d,J=
1.3Hz), 7.24 (1H, dd, J=8.0, 1.6H
z), 7.31 (1H, d, J=8.0Hz), 7.41 (1
H, d, J=1.6Hz). IR (KBr): 2961, 1715, 1626, 11
65 cm-1
【0076】参考例10 (E)-3-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テト
ラヒドロナフタレン-2-イル)-2-ブテン-1-オールの
製造 (E)-3-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テト
ラヒドロナフタレン-2-イル)クロトン酸エチル(6.3
0g)をTHF(100 ml)に溶解した後、-78℃に
冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒドリドのトルエン
溶液(1.5 M;50 ml)をゆっくり加えた。-78℃
で15分撹拌した後、1N塩酸および飽和食塩水で洗
浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に
て精製し、無色油状の表題化合物(4.33 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-1.35 (12
H, m), 1.69 (4H,m), 2.08 (3H, d, J=
0.8Hz), 4.36 (2H, t, J=5.9Hz), 5.
96 (1H, m), 7.18 (1H, dd, J=2.0,
8.2Hz), 7.27(1H, d, J=8.2Hz), 7.3
5 (1H, d, J=2.0Hz). IR (KBr): 3345, 2959, 1458, 13
64 cm-1
【0077】実施例10 1-[(E)-3-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-
テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-ブテン-1-イル]
-1H-イミダゾールの製造
【化31】 (E)-3-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テト
ラヒドロナフタレン-2-イル)-2-ブテン-1-オール
(4.03 g)をTHF(50 ml)に溶解した後、トリ
エチルアミン(11 ml)を加えた。0℃に冷却した
後、メシルクロリド(3.6 ml)をゆっくり加えた。反
応液を室温で 8時間撹拌した後、水および飽和食塩水
で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をDMF(2
0 ml)に溶解した後、0℃に冷却した。別の反応容器
においてイミダゾール(1.20 g)をDMF(20 m
l)に溶解し、 60%油性水素化ナトリウム(0.63
g)を加えて室温で10分撹拌した溶液を調製し、先の
反応液にゆっくりと加えて0℃で30分撹拌した。反応
液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:メタノール=9:1)にて精製し、ヘキサ
ンー酢酸エチルから再結晶して無色固体の表題化合物
(0.312 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, s), 1.
29 (6H, s), 1. 69(4H,s),2.16 (3H, d, J=1.4H
z), 4.74 (2H, d,J=7.0Hz), 5.87 (1
H, m), 6.96 (1H, t, J=1.4Hz), 7. 08 (1H, t, J=1.0Hz), 7.17 (1H, d
d, J=8.4, 2.0Hz), 7.29 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.32 (1H, d, J=2.0Hz), 7.
54 (1H, s). IR (KBr): 2959, 1505, 1458, 12
29 cm-1
【0078】参考例11 (E)-3-(6-メチルナフタレン-2-イル)クロトン酸エ
チルの製造 60%油性水素化ナトリウム(2.34 g)をTHF(1
50 ml)に加え、氷冷下エチル ジエチルホスホノア
セテート(14.12 g)をゆっくり加えた。2-アセチル
-6-メチルナフタレン (5.08g)を加え、室温で14
時間撹拌した。反応液に水を加え、水および飽和食塩水
で洗浄、乾燥後濃縮し、ヘキサンから再結晶して無色固
体の表題化合物(3.25 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J=
7.1Hz), 2.52 (3H, s), 2.68(3H, d,
J=1.2Hz), 4.24 (2H, q, J=7.1Hz),
6.28 (1H, m), 7.34 (1H, dd, J=1.6,
4.2Hz), 7.58 (2H, m), 7.75 (2H,
m), 7.91 (1H, m). IR (KBr): 2980, 1713, 1622, 11
61 cm-1
【0079】参考例12 (E)-3-(6-メチルナフタレン-2-イル)-2-ブテン-1-
オールの製造 2(E)-3-(6-メチルナフタレン-2-イル)クロトン酸エ
チル (3.62 g)をTHF(50 ml)に溶解した後、
-78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒドリド
のトルエン溶液(1.5 M;30 ml)をゆっくり加え
た。-78℃で15分撹拌した後、1N塩酸および飽和
食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をヘキサン
-シクロヘキサンから再結晶して無色固体の表題化合物
(2.54g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.18 (3H, s), 2.
50 (3H, s), 4.42 (2H, d, J=6.7Hz),
6.13 (1H, dt, J=1.2, 6.7Hz),7.3
0 (1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.56 (2
H, m), 7.73(3H, m). IR (KBr): 3262, 2934, 1013, 88
9, 810 cm-1
【0080】実施例11 1-[(E)-3-(6-メチルナフタレン-2-イル)-2-ブテン
-1-イル]-1H-イミダゾールの製造
【化32】 (E)-3-(6-メチルナフタレン-2-イル)-2-ブテン-1-
オール(2.45 g)をTHF(50 ml)に溶解した
後、トリエチルアミン(4.8 ml)を加えた。0℃に冷
却した後、メシルクロリド(1.8 ml)をゆっくり加え
た。氷浴を外し、室温で 8時間撹拌した後、水および
飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮した。得られた残渣をD
MF(20 ml)に溶解した後、0℃に冷却した。別の
反応容器においてイミダゾール(2.35 g)をDMF
(20 ml)に溶解し、 60%油性水素化ナトリウム
(1.43 g)を加えて室温で10分撹拌した溶液を調製
し、先の反応液にゆっくりと加えて0℃で30分撹拌し
た。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)にて精製し、
シクロヘキサンージクロロメタンから再結晶して無色固
体の表題化合物(0.651 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.27 (3H, s), 2.
51 (3H, s), 4.79 (2H, d, J=7.0Hz),
6.03 (1H, m), 6.99 (1H, s), 7.10
(1H, s), 7.32 (1H, dd, J=8.4, 1.6H
z), 7.50 (1H, dd, J=8.4, 1.8Hz),
7.57 (2H, m), 7.64−7.82(3H,
m). IR (KBr): 1507, 1233, 885, 818
cm-1
【0081】参考例13 (E)-1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダ
ゾール-4-イル)-2-プロペン-1-オンの製造 2-アセチルナフタレン(0.55 g)および1-トリチル
-4-ホルミル-1H-イミダゾール(1.02 g)をエタノ
ール(50 ml)に溶解した後、水酸化ナトリウム(0.
30g)を加え、1時間撹拌した。得られた結晶をろ別
した後、エタノールで洗浄して無色固体の表題化合物
(1.21 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:7.10-7.23(7H,
m), 7.30-7.43(9H,m), 7.50-7.65
(3H, m), 7.73(1H,d,J=15.2Hz),7.
84-8.03(4H,m), 8.15(1H,dd,J=1.
8, 8.6Hz),8.63(1H, s). IR (KBr): 1659, 1603, 1283, 11
21, 702 cm-1
【0082】参考例14 1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダゾール
-4-イル)プロパン-1-オンの製造 (E)-1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダ
ゾール-4-イル)-2-プロペン-1-オン (1.13 g)を酢
酸エチル(30 ml)に溶解し、10%パラジウム炭素 (4
50 mg)を加え、水素雰囲気下、室温で 6時間撹拌
した。触媒をろ別した後、反応液を減圧下濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、無色固体の表
題化合物(0.480 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.04(2H,t,J=7.4H
z), 3.50(2H,t,J=7.4Hz), 6.59(1H,
m), 7.04-7.14(6H, m), 7.20-7.38(1
0H, m), 7.48-7.64(2H, m), 7.82-8.
07(4H, m),8.49(1H, s). IR (KBr): 3059, 1680, 1445, 11
84, 1123 cm-1
【0083】参考例15 1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダゾール
-4-イル)プロパン-1-オールの製造 1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダゾール
-4-イル)プロパン-1-オン(0.435 g)をメタノー
ル(50 ml)に溶解した後、水素化ほう素ナトリウム
(0.12 g)をゆっくりと加えた。室温で30分撹拌し
た後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣を酢酸エ
チルに溶解し、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、無色固体の表題化合物(0.400 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.16(2H,m), 2.71
(2H,t,J=6.5Hz), 4.99(1H, t,J=5.9
Hz), 6.54(1H, s), 7.06-7.20(6H,
m), 7.26-7.54(14H, m), 7.75-7.88
(4H,m). IR (KBr): 3056, 1493, 1447, 74
8, 702 cm-1
【0084】実施例12 4-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン-1-イル]-1H-
イミダゾールの製造
【化33】 1-(2-ナフチル)-3-(1-トリチル-1H-イミダゾール
-4-イル)プロパン-1-オール(0.391 g)をジメト
キシエタン (40 ml)に溶解した後、p-トルエンス
ルホン酸1水和物(0.51 g)を加え、15時間加熱還
流した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
および飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:メタノール:アンモニア水=9:1:0.3)にて精
製し、ヘキサン-酢酸エチルで洗浄して無色固体の表題
化合物(0.116 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.60(2H,d,J=6.3H
z), 6.48(1H,dt,J=6.3, 15.6Hz), 6.
65(1H,d,J=15.6Hz), 6.87(1H,d,J=
0.8Hz), 7.36-7.50(2H, m), 7.53-7.
64(2H,m),7.68(1H, s), 7.71-7.84
(3H, m). IR (KBr): 3056, 1449, 968, 820,
745 cm-1
【0085】実施例13
【化34】 1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペニル]-1H-1,2,4-トリ
アゾールの製造 (E)-1-クロロ-3-(2-ナフチル)-2-プロペン(0.5g)、1H-
1,2,4-トリアゾール(0.5g)および炭酸カリウム(1g)をDM
F(20ml)中で14時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで
希釈して不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残留物
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)に付して精製し、表題化合物(0.06g)を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 5.02(2H,d,J=6.6Hz), 6.47(1H,dt,
J=15.8, 6.6Hz), 6.81(1H,d,J=15.8Hz), 7.42-7.55(2H,
m), 7.58(1H,dd,J=8.4, 1.8Hz), 7.70-7.90(3H,m), 8.0
2(1H,s), 8.20(1H,d,J=5.6), 8.22(1H,s) IR(KBr): 3109, 1595, 1504, 1271cm-1
【0086】参考例16 (Z)-2-フルオロ-3-(ナフタレン-2-イル)アクリル酸エ
チルの製造 2-ヒドロキシメチルナフタレン(5.19 g)をTHF
(50 ml)に溶解した後、トリエチルアミン(9.1 m
l)を加えた。0℃に冷却した後、メシルクロリド(3.
1ml)をゆっくり加えた。氷浴を外し、室温で1時間
撹拌した後、水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し
た。得られた残渣をDMF(30 ml)に溶解した後、
0℃に冷却した。別の反応容器において文献(T.Allmen
dinger, Tetrahedron, 1991年, 47巻, 490
5.)に従って合成したベンゼンスルフィニルフルオロ
酢酸エチル(7.74 g)をDMF(30 ml)に溶解
し、60%油性水素化ナトリウム(1.69 g)を加えて
室温で20分撹拌した溶液を調製し、先の反応液にゆっ
くりと加えて室温で30分撹拌し、続いて95℃で1時
間撹拌した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾
燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製
し、無色固体の表題化合物(3.87 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.41 (3H, t, J=7.1H
z), 4.48 (2H, q,J=7.1Hz), 7.07 (1
H, d, J=35Hz), 7.46-7.60 (2H,m),
7.74-7.94 (4H, m), 8.10 (1H, s). IR (KBr): 2984,1728,1661,1254,11
00,747cm-1.
【0087】参考例17 (Z)-2-フルオロ-3-(ナフタレン-2-イル)プロペン-1
-オールの製造 (Z)-2-フルオロ-3-(ナフタレン-2-イル)アクリル酸
エチル (3.77 g)を用い、参考例3と同様の反応を
行い表題化合物(2.77 g)を無色固体として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.34 (2H, dd, J=6.4,
14.4Hz), 5.95(1H, d, J=39Hz), 7.
36-7.54 (2H, m), 7.62-7.87 (4H,
m), 7.93 (1H, s). IR (KBr): 3314, 1771, 1246, 1165,
1019, 909, 741cm-1.
【0088】実施例14
【化35】 1-[(Z)-2-フルオロ-3-(ナフタレン-2-イル)プロペ
ン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 (Z)-2-フルオロ-3-(ナフタレン-2-イル)-プロペン-
1-オール(2.02 g)を用いて実施例7と同様の反応
を行い、無色固体の表題化合物(1.68 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.81 (2H, d, J=14.2H
z), 7.85 (1H, d, J=38Hz), 7.07 (1
H, s), 7.15 (1H, s), 7.48 (2H,m),
7.63 (2H, m), 7.75-7.86 (3H, m),
7.90 (1H, s). IR (KBr): 3092, 1690, 1505, 1233,
1154, 905, 824cm-1.
【0089】参考例18 3-(ナフタレン-2-イル)プロピン-1-オールの製造 アルゴン雰囲気下、2-ブロモナフタレン(19.83
g)、ヨウ化銅(1.59 g)、ジクロロトリフェニルホス
フィンパラジウム(2.00 g)、2-プロピン-1-オール
(10 ml)をトリエチルアミン(300 ml)に加え、
50度で72時間撹拌した。不溶物をろ別した後、トリエ
チルアミンを留去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解
した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=5:2)にて精製し、酢酸エチル
ーヘキサンから再結晶して無色固体の表題化合物(14.
92 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74 (1H, t, J=6.2H
z), 4.56 (2H, d,J=6.2Hz), 7.50 (3
H, m), 7.80 (3H, m), 7.97 (1H, s). IR (KBr): 3308, 1593, 1036, 821, 7
41cm-1.
【0090】実施例15
【化36】 1-[3-(ナフタレン-2-イル)プロピン-1-イル]-1H-
イミダゾール の製造2-(3-ヒドロキシプロピン-1-
イル)ナフタレン(2.67 g)をTHF(100 ml)に
溶解した後、トリエチルアミン(4.1 ml)を加えた。0
℃に冷却した後、メシルクロリド(1.7 ml)をゆっく
り加え、1時間撹拌した。イミダゾール(3.02 g)、ヨ
ウ化ナトリウム(0.5 g)を加えて60度で 3時間撹
拌した。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)にて精製し、シクロヘキサンから再結晶
して無色固体の表題化合物(1.05 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 5.01 (2H, s), 7.14 (2
H, m), 7.43-7.56 (3H, m), 7.70 (1
H, s), 7.76-7.87 (3H, m), 7.98 (1
H, s). IR (KBr): 3102, 1597, 1505, 1281,
1073, 862 cm-1.
【0091】参考例19 4-ヒドロキシ-1-(ナフタレン-2-イル)ブタン-1-オ
ンの製造 2-ブロモナフタレン(10.77 g)をTHF(150
ml)に溶解した後、-78℃に冷却し、n-ブチルリチウ
ムのヘキサン溶液(1.65M,36 ml)をゆっくり加
えた。-78℃で30分撹拌した後、γ-ブチロラクトン
(25 ml)を加え、-78℃で1分撹拌した。反応液に塩
化アンモニウム水溶液を加え、続いて酢酸エチルで希釈
した。有機層を塩化アンモニウム水溶液、水および飽和食
塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)にて精製し、酢酸エチルーシクロヘキサンから再
結晶して表題化合物(6.71 g)を無色固体として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.09 (2H, m), 3.28 (2
H, t, J=6.9Hz),3.80 (2H, q, J=5.7
Hz), 7.50-7.63 (2H, m), 7.85-8.1
0 (4H, m), 8.51 (1H, s). IR (KBr): 3349, 1680, 1372, 1184,
1059 cm-1.
【0092】参考例20 4-(1H-イミダゾール)-1-(ナフタレン-2-イル)ブタ
ン-1-オンの製造 4-ヒドロキシ-1-(ナフタレン-2-イル)ブタン-1-オ
ン(4.32 g)をTHF(60 ml)に溶解した後、トリ
エチルアミン(5.6 ml)を加えた。0℃に冷却した後、
メシルクロリド(2.4 ml)をゆっくり加え、0℃で1
時間撹拌した。続いてイミダゾール(2.93 g)、ヨウ化
ナトリウム(0.02 g)を加えて 16時間加熱還流し
た。反応液に水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:メタノール=20:1)にて精製し、酢酸エチ
ル-ジクロロメタン-シクロヘキサンから再結晶して無色
固体の表題化合物(1.21 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.30 (2H, quint, J=
7.0Hz), 3.08(2H, t, J=7.0Hz), 4.1
3 (2H, t, J=7.0Hz), 6.96 (1H,s),
7.09 (1H, s), 7.48-7.70 (3H, m),
7.84-8.03 (4H, m), 8.40 (1H, s). IR (KBr): 3110, 1680, 1508, 1229,
823 cm-1.
【0093】参考例21 4-(1H-イミダゾール)-1-(ナフタレン-2-イル)ブタ
ン-1-オールの製造 4-(1H-イミダゾール)-1-(ナフタレン-2-イル)ブタ
ン-1-オン(0.793g)をメタノール (15 ml)に
溶解した後、テトラヒドロほう酸ナトリウム(0.213
g)を加え室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、濃
縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和
食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=2
0:1)にて精製し、酢酸エチルから再結晶して無色固体
の表題化合物(0.615 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.08 (4H, m), 3.
94(2H, t, J=6.4Hz), 4.86 (1H, t,
J=5.7Hz), 6.86 (1H, s), 7.01(1H,
s), 7.37-7.54 (4H, m), 7.74-7.88
(4H, m). IR (KBr): 3112, 1508, 1231, 1080,
822cm-1.
【0094】実施例16
【化37】 1-[(E)-4-(ナフタレン-2-イル)3-ブテン-1-イル]
-1H-イミダゾールの製造 4-(1H-イミダゾール)-1-(ナフタレン-2-イル)-ブ
タン-1-オール(0.450 g)をジメトキシエタン (2
0 ml)に溶解した後、p-トルエンスルホン酸1水和物
(0.589 g)を加え、16時間加熱還流した。反応液に
水を加え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メ
タノール=20:1)にて精製し、酢酸エチル-ヘキサンか
ら再結晶して無色固体の表題化合物(0.112 g)を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.73 (2H, q, J=7.0H
z), 4.11(2H, t,J=7.0Hz), 6.21 (1
H, dt, J=16.0, 7.0Hz), 6.58(1H,
d, J=16.0Hz), 6.97 (1H, s), 7.08
(1H, s), 7.36-7.58 (4H, m), 7.65
(1H, s), 7.72-7.84 (3H, m). IR (KBr): 3110, 1507, 1231, 966, 8
14, 745cm-1
【0095】参考例22 2-ホルミル-6-メトキシ-ナフタレンの製造 2-ブロモ-6-メトキシナフタレン(42.27 g)をT
HF(600 ml)に溶解した後、-78℃に冷却し、n-
ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.59M 125 m
l)をゆっくり加えた。-78℃で30分撹拌した後、ジメ
チルホルムアミド(28 ml)を加え、室温まで昇温し
た。反応液に塩酸を加え、続いて酢酸エチルで抽出した。
有機層を乾燥後濃縮して無色固体の表題化合物(32.3
1 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.96 (3H, s), 7.15-
7.30 (2H, m), 7.75-7.97 (3H, m),
8.26 (1H, s), 10.10 (1H, s). IR (KBr): 2841, 1686, 1624, 1480,
1269, 1028, 856cm-1.
【0096】参考例23 (E)-3-(6-メトキシ-ナフタレン-2-イル)アクリル酸
エチルの製造 2-ホルミル-6-メトキシ-ナフタレン(15.51 g)を
用いて参考例2と同様の反応を行い無色固体の表題化合
物(20.98 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.36 (3H, t, J=7.1H
z), 3.93 (3H, s), 4.28 (2H, q, J=
7.1Hz), 6.50 (1H, d, J=16.0Hz),
7.10-7.21 (2H, m), 7.58-7.89 (5
H, m). IR (KBr): 2980, 1703, 1626, 13
08, 1175cm-1.
【0097】参考例24 (E)-3-(6-メトキシ-ナフタレン-2-イル)-2-プロペ
ン-1-オールの製造 (E)-3-(6-メトキシ-ナフタレン-2-イル)アクリル酸
エチル(19.96 g)を用いて参考例3と同様の反応を
行い無色固体の表題化合物(13.79 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.92 (3H, s), 4.36
(2H, t, J=4.8Hz), 6.43 (1H, dt,
J=15.8, 5.8Hz), 6.74 (1H, d,J=1
5.8Hz), 7.06-7.18 (2H, m), 7.51-
7.73 (4H, m). IR (KBr): 3293, 1626, 1601, 1483,
1242, 1032, 972cm-1.
【0098】実施例17
【化38】 1-[(E)-3-(6-メトキシ-ナフタレン-2-イル)-2-プ
ロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 (E)-3-(6-メトキシ-ナフタレン-2-イル)-2-プロペ
ン-1-オール(3.09 g)をTHF(50 ml)に溶解
した後、0℃に冷却し、塩化チオニル(2.1 ml)をゆ
っくり加えた。2時間加熱還流した後、減圧下濃縮し、
酢酸エチルで希釈して水および飽和食塩水で洗浄した。
有機層を乾燥後濃縮し、得られた残渣をDMF(30 m
l)に溶解して0℃に冷却した。別の反応容器において
イミダゾール(2.29 g)をDMF(20 ml)に溶解
し、60%油性水素化ナトリウム(0.98 g)を加えて
室温で10分撹拌した溶液を調製し、先の反応液にゆっ
くりと加えて0℃で30分撹拌した。反応液に水を加
え、濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水お
よび飽和食塩水で洗浄、乾燥後濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ジクロ
ロメタン:メタノール=9:1)にて精製し、酢酸エチ
ル-ヘキサンから再結晶して無色固体の表題化合物(0.
29 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.92 (3H, s), 4.75
(2H, dd, J=1.4,6.2Hz), 6.34 (1
H, dt, J=15.8, 6.2Hz), 6.65 (1H,
d, J=15.8Hz), 7.00 (1H, s), 7.06
-7.18 (3H,m), 7.47-7.61 (2H, m),
7.62-7.74 (3H, m). IR (KBr): 3113, 1630, 1601, 1505,
1483, 1242, 1028, 855cm-1.
【0099】参考例25 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)クロトン酸エチルの製
造 ベンゾフラン-2-イルメチルケトン(9.59 g)を用い
て参考例2と同様の反応を行い無色固体の表題化合物
(6.43 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.33 (3H, t, J=7.1H
z), 2.55 (3H, d,J=1.4Hz), 4.24 (2
H, q, J=7.1Hz), 6.65 (1H, m), 7.0
0 (1H, s), 7.30 (2H, m), 7.46 (1H,
d, J=8.2Hz),7.58 (1H, m). IR (KBr): 1704, 1623, 1448, 1166cm
-1.
【0100】参考例26 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-2-ブテン-1-オール
の製造 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)クロトン酸エチル(5.
10 g)を用いて参考例3と同様の反応を行い無色固体
の表題化合物(3.78 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.06 (3H, s), 4.42 (2
H, m), 6.54 (1H, t, J=6.8Hz), 6.65
(1H, s), 7.23 (2H, m), 7.48 (2H,
m). IR (KBr): 3234, 1556, 1452, 1259,
994 cm−1
【0101】実施例18
【化39】 1−[(E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-2-ブテン-1
-イル]-1H-イミダゾールの製造 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-ブテン-1-オール
(3.13 g)を用いて実施例7と同様の反応を行い無色
固体の表題化合物(0.417 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.15 (3H, s), 4.80 (2
H, d, J=7.1Hz),6.48 (1H, t, J=7.1
Hz), 6.72 (1H, s), 6.99 (1H, s), 7.
11 (1H, s), 7.16-7.33 (2H, m), 7.4
2 (1H, d, J=8.2Hz), 7.54 (2H, m). IR (KBr): 1554, 1450, 1239, 11
68cm-1.
【0102】参考例27 2-エトキシカルボニルベンゾフランの製造 炭酸カリウム(97 g)およびサリチルアルデヒド(5
3.10 g)およびブロモ酢酸エチル(73.30 g)を
エタノール (200 ml)に溶解し、6時間加熱還流し
た。反応液に酢酸エチルを加え、有機層を水および1N
水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄、乾燥
後濃縮して無色液体の表題化合物(27.40g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.43 (3H, t, J=7.1H
z), 4.45 (2H, q, J=7.1Hz), 7.20-
7.73 (5H, m). IR (KBr): 2982, 1732, 1574, 1298,
1182, 750cm-1.
【0103】参考例28 2-ヒドロキシメチルベンゾフランの製造 2-エトキシカルボニルベンゾフラン(27.40 g)を
用いて参考例3と同様の反応を行い表題化合物(16.9
1 g)を無色液体として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.76 (2H, s), 6.65
(1H, s), 7.15-7.34(2H, m), 7.40-7.
63 (2H, m). IR(KBr): 3299, 1605, 1454, 125
4, 1009, 752 cm-1.
【0104】参考例29 2-ホルミルベンゾフランの製造 2-ヒドロキシメチルベンゾフラン(6.91 g)をジク
ロロメタン (250 ml)に溶解し、二酸化マンガン
(37.4 g)を加えて30℃で3日間撹拌した。反応液
を濾過した後、濃縮して無色液体の表題化合物(5.01
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.35 (1H, dt, J=1.4,
7.4Hz), 7.48-7.66 (3H, m), 7.76
(1H, dd, J=1.2, 8.0Hz), 9.88 (1H,
s). IR (KBr): 1682, 1611, 1557, 1289,
1121, 833cm-1.
【0105】参考例30 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)アクリル酸エチルの製
造 2-ホルミルベンゾフラン(5.45g)を用いて参考例2
と同様の反応を行い無色固体の表題化合物(5.06
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.1H
z), 4.28 (2H, q,J=7.1Hz), 6.58 (1
H, d, J=15.7Hz), 6.93 (1H, s),7.2
4 (1H, dt, J=1.4, 6.8Hz), 7.36 (1
H, dt, J=1.4, 7.6Hz), 7.46 (1H,
m), 7.55 (1H, d, J=15.7Hz), 7.59
(1H, m). IR (KBr): 2982, 1713, 1638, 1451,
1264, 1173cm-1.
【0106】参考例31 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-2-プロペン-1-オー
ルの製造 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)アクリル酸エチル(4.
37g)を用いて参考例3と同様の反応を行い無色固体
の表題化合物(3.06g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.38 (2H, d, J=2.2H
z), 6.59 (3H, m),7.14-7.32 (2H,
m), 7.40-7.55 (2H, m). IR (KBr): 3335, 1678, 1557, 1453,
1254, 955, 748cm-1.
【0107】実施例19
【化40】 1-[(E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-2-プロペン-1-
イル]-1H-イミダゾールフマレートの製造 (E)-3-(ベンゾフラン-2-イル)-プロペン-1-オール
(1.46g)を用いて実施例8と同様の反応を行い表題
化合物(0.40g)を無色固体として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 4.86 (2H, d, J=4.4H
z), 6.51 (2H, m), 6.63 (2H, s), 6.9
0 (1H, s), 6.99 (1H, m), 7.16-7.3
6 (3H, m), 7.46-7.64 (2H, m), 7.7
7 (1H, s). IR (KBr): 3086, 1698, 1451, 1254,
1184, 754cm−1
【0108】参考例32 5−クロロベンゾ[b]チオフェン-2-カルボキシアルデヒ
ドの製造 5-クロロベンゾ[b]チオフェン (6.14 g) のテトラヒド
ロフラン (120 ml) 溶液に-78。Cで n-ブチルリチウムヘ
キサン溶液 (1.6M, 27.3 ml) を滴下した後、同温度で2
時間撹拌した。ついで、ジメチルホルムアミド (8.5 m
l) を反応液に加え、1時間かけて-30。Cまで昇温した。
反応液に水を加え室温まで昇温し、ついで酢酸エチルを
加えた。有機層を分離し、10%クエン酸水溶液、水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで洗浄
して、表題化合物 (5.92 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.48 (1H, dd, J=8.8, 2.0 Hz),
7.84 (1H, d, J=8.8 Hz),7.94 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.9
7 (1H, s), 10.12 (1H, s). IR(KBr): 1678, 1516, 1140 cm-1.
【0109】参考例33 3-(5-クロロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)アクリル酸エ
チルの製造 参考例32で得られた化合物 (5.70 g) を用いて参考例2
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (8.00 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.28 (2
H, q, J=7.0 Hz), 6.31(1H, d, J=15.6 Hz), 7.33 (1H,
dd, J=8.6, 2.0 Hz), 7.39 (1H, s), 7.70 (1H, d, J=
8.6 Hz), 7.74 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.84 (1H, d, J=1
5.6 Hz). IR(KBr): 1711, 1630, 1319, 1173, 1152, 957, 795 cm
-1.
【0110】参考例34 (E)-3-(5-クロロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プロ
ペン-1-オールの製造 参考例33で得られた化合物 (7.90 g) を用いて参考例3
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (5.54 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.33-4.38 (2H, brm), 6.30 (1H,
dt, J=15.6, 5.4 Hz), 6.85 (1H, d, J=15.6 Hz), 7.08
(1H, s), 7.25 (1H, dd, J=8.6, 2.2 Hz), 7.65(1H,
d, J=8.6 Hz), 7.65 (1H, d, J=2.2 Hz). IR(KBr): 3293, 1078, 1009, 806 cm-1.
【0111】実施例20
【化41】 1-[(E)-3-(5-クロロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プ
ロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例34で得られた化合物 (4.73 g) のテトラヒドロフ
ラン (60 ml) 溶液に0。Cで塩化チオニル (3.14 ml) を
加えた。反応液を室温で4時間撹拌した後、濃縮した。
残留物にヘキサンを加え、濾取して5-クロロ-2-(3-クロ
ロ-(E)-1-プロペン-1-イル)ベンゾ[b]チオフェン (4.70
g) を得た。この4.48 gをジメチルホルムアミド (45 m
l) に溶解し、イミダゾール (4.43 g) を加えた。反応
液を50。Cで9時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲ
ル, 展開溶媒:酢酸エチル-エタノール, 10:1)で精製
して表題化合物 (3.73 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.74 (2H, d, J=5.8 Hz), 6.23 (1
H, dt, J=15.8, 5.8 Hz), 6.65 (1H, d, J=15.8 Hz),
6.98 (1H, s), 7.09 (1H, s), 7.13 (1H, s), 7.27 (1
H, dd, J=8.8, 2.0 Hz), 7.56 (1H, s), 7.66 (1H, d,
J=8.8 Hz), 7.67 (1H, d, J=2.0 Hz). IR(KBr): 3090, 1431, 1074, 949, 866, 843, 812, 756
cm-1.
【0112】参考例35 3-クロロ-1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン
-2-イル)プロパン-1-オンの製造 5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン (9.97 g) と
3-クロロプロピオニルクロリド (7.45 ml) を二硫化炭
素 (100 ml) に溶解し0。Cで塩化アルミニウム (16.0 g)
を加えた。反応液を室温で2時間撹拌した後、氷水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸、水ついで
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去した。得られた残留物をエタノール、ついで
ヘキサンで洗浄して表題化合物 (12.75 g) を無色結晶
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.74 (3H, s), 3.42 (2H, t, J=6.
6 Hz), 3.93 (2H, t, J=6.6 Hz), 7.28 (1H, dt, J=2.
2, 8.8 Hz), 7.53 (1H, dd, J=9.4, 2.2 Hz), 7.79 (1
H, dd, J=8.8, 4.8 Hz). IR(KBr): 1649, 1518, 1368, 1289, 1179, 1152, 876,
820 cm-1.
【0113】参考例36 1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-
3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オンの製造 参考例35で得られた化合物 (10.97 g) のジメチルホル
ムアミド (100 ml) 溶液にイミダゾール (11.64 g) を
加えた。反応液を室温で1時間撹拌した後、水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水ついで飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(担
体:シリカゲル, 展開溶媒:酢酸エチル-エタノール, 1
0:1)で精製して表題化合物 (12.00 g) を無色結晶とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.72 (3H, s), 3.39 (2H, t, J=6.
4 Hz), 4.44 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.00 (1H, s), 7.05
(1H, s), 7.28 (1H, dt, J=2.2, 8.8 Hz), 7.52(1H, d
d, J=9.4, 2.2 Hz), 7.58 (1H, s), 7.78 (1H, dd, J=
8.8, 4.8 Hz). IR(KBr): 1667, 1508, 1433, 1175, 1084, 853, 739, 6
62 cm-1.
【0114】参考例37 1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-
3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オールの製造 参考例36で得られた化合物 (9.00 g) をテトラヒドロフ
ラン (60 ml) とメタノール (60 ml) に溶解し、0℃で
水素化ホウ素ナトリウム (1.18 g) を加えた。反応液を
同温度で30分間撹拌した後、濃縮した。残留物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して表題化合物
(8.92 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00-2.42 (2H, m), 2.17 (3H,
s), 4.03-4.37 (2H, m), 4.87 (1H, dd, J=9.4, 2.4 H
z), 6.95 (1H, s), 7.02 (1H, s), 7.08 (1H, dt, J=2.
6, 8.8 Hz), 7.28 (1H, dd, J=9.6, 2.6 Hz), 7.51 (1
H, s), 7.72 (1H, dd,J=8.8, 5.2 Hz). IR(KBr): 3144, 1445, 1179, 1078, 922, 745, 656 cm
-1.
【0115】実施例21
【化42】 1-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2
-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例37で得られた化合物 (5.00 g) をトルエン (150
ml)に懸濁し、p-トルエンスルホン酸一水和物 (9.83 g)
を加え、3時間加熱還流した。反応液を濃縮した後、残
留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮して表題化合物 (4.65 g) を無色結晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.34 (3H, s),
4.76 (2H, d J=6.2 Hz), 6.
19 (1H, dt, J=15.4, 6.2 H
z), 6.80 (1H, d, J=15.4 H
z), 6.99 (1H, s), 7.08 (1
H, dt, J=2.4, 8.8 Hz), 7.
13 (1H, s), 7.29 (1H, dd,
J=9.6, 2.4 Hz), 7.56 (1
H, s), 7.65 (1H, dd, J=8.
8, 4.8 Hz). IR(KBr):1443, 1225, 1169,
959, 860, 828, 797 cm−1
【0116】参考例38 2−アセチル-5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェ
ンの製造 5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン (9.97 g) と
塩化アセチル (5.55 ml)を用いて、参考例35と同様の反
応、精製処理を行い、表題化合物 (7.43 g) を無色結晶
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (3H, s), 2.72 (3H, s), 7.2
6 (1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 7.52 (1H, dd, J=9.4, 2.2
Hz), 7.78 (1H, dd, J=8.8, 4.6 Hz). IR(KBr):1649, 1522, 1441, 1377, 1360, 1294, 1238,
1184, 845, 826 cm-1.
【0117】参考例39 (E)-1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イ
ル)-3-(1-トリフェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イ
ル)-2-プロペン-1-オンの製造 参考例38で得られた化合物 (7.13 g) と1-トリフェニル
メチル-1H-イミダゾール-4-カルボキシアルデヒド (12.
18 g) とをテトラヒドロフラン (120 ml) とメタノール
(120 ml) に溶解し、0。Cで6N水酸化ナトリウム (15 m
l) を滴下した。反応液を室温で4時間撹拌した後、冷水
に注いだ。生じた沈殿物を瀘取し、エタノール、ついで
ジイソプロピルエーテルで洗浄して表題化合物 (18.0
g) を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.77 (3H, s), 7.11-7.82 (22H,
m). IR(KBr): 1649, 1593, 1514, 1163, 1121, 702 cm-1.
【0118】参考例40 1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-
3-(1-トリフェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イル)プ
ロパン-1-オンの製造 参考例39で得られた化合物 (15.88 g) をテトラヒドロ
フラン (800 ml) と酢酸エチル (800 ml) に懸濁し、10
%パラジウム炭素 (8.00 g) を加え、水素雰囲気下、室
温で20時間撹拌した。触媒を濾去後、濾液を濃縮して得
られた残留物をジイソプロピルエーテルで洗浄し表題化
合物 (11.50 g) を無色結晶として得た。1H-NMR (CDC
l3) δ: 2.69 (3H, s), 3.01 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.31
(2H, t, J=7.0 Hz), 6.60 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.08-
7.36 (17H, m), 7.51 (1H, dd, J=9.6, 2.0 Hz), 7.76
(1H, dd, J=8.8, 4.6 Hz). IR(KBr): 1651, 1443, 1165, 752, 702 cm-1.
【0119】参考例41 1-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-
3-(1-トリフェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イル)プ
ロパン-1-オールの製造 参考例40で得られた化合物 (9.75 g) を用いて参考例37
と同様の反応と精製処理を行い、表題化合物 (9.78 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.11-2.20 (2H, m), 2.28 (3H,
s), 2.79 (2H, q, J=6.0 Hz), 5.28 (1H, t, J=6.0 H
z), 6.58 (1H, s), 7.03 (1H, dt, J=2.4, 8.8 Hz),7.1
1-7.42 (17H, m), 7.70 (1H, dd, J=8.8, 5.2 Hz). IR(KBr): 3137, 1445, 748, 700 cm-1.
【0120】実施例22
【化43】 4-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2
-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例41で得られた化合物 (7.90 g) を1,2-ジメトキシ
エタン (150 ml)に懸濁し、p-トルエンスルホン酸一水
和物 (9.00 g) を加え、3時間加熱還流した。反応液を
濃縮した後、残留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後濃縮した。残留物をジイソプロピルエ
ーテルで洗浄して表題化合物 (3.21 g) を無色結晶とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.32 (3H, s), 3.60 (2H, d, J=7.
0 Hz), 6.27 (1H, dt, J=15.4, 7.0 Hz), 6.81 (1H, d,
J=15.4 Hz), 6.87 (1H, s), 7.03 (1H, dt, J=2.4, 8.
8 Hz), 7.25 (1H, dd, J=10.0, 2.4 Hz), 7.62 (1H, d
d, J=8.8, 4.6 Hz), 7.63 (1H, s). IR(KBr): 1599, 1445, 955, 810, 625 cm-1.
【0121】参考例42 5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-カルボキ
シアルデヒドの製造 5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン (6.00 g) を
用いて参考例32と同様の反応、精製処理を行い、表題化
合物 (4.20 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.76 (3H, s), 3.91 (3H, s), 7.1
7 (1H, dd, J=8.8, 2.6Hz), 7.25 (1H, d, J=2.6 Hz),
7.73 (1H, d, J=8.8 Hz).IR(KBr):1653, 1460, 1198, 8
29, 667 cm-1.
【0122】参考例43 3-(5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)
アクリル酸エチルの製造参考例42で得られた化合物 (2.
50 g) を用いて参考例2と同様の反応、精製処理を行
い、表題化合物 (3.28 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.49 (3
H, s), 3.89 (3H, s), 4.28 (2H, q, J=7.0 Hz), 6.26
(1H, d, J=15.6 Hz), 7.04 (1H, dd, J=8.8, 2.4Hz),
7.12 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.63 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.
03 (1H, d, J=15.6 Hz). IR(KBr): 1709, 1628, 1460, 1308, 1171, 833 cm-1.
【0123】参考例44 (E)-3-(5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イ
ル)-2-プロペン-1-オールの製造 参考例43で得られた化合物 (3.17 g) を用いて参考例3
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.69 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (1H, s), 2.37 (3H, s), 3.8
8 (3H, s), 4.36 (1H, dd, J=5.6, 1.4 Hz), 6.25 (1H,
dt, J=15.6, 5.6 Hz), 6.92-7.02 (2H, m), 7.07 (1H,
d, J=2.4 Hz), 7.60 (1H, d, J=8.8 Hz). IR(KBr): 3376, 1597, 1458, 1229, 949, 837 cm-1.
【0124】実施例23
【化44】 (E)-1-[3-(5-メトキシ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2
-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例44で得られた化合物 (2.69 g) を用いて実施例20
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (0.87 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.34 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.7
5 (2H, dd, J=6.0, 1.4Hz), 6.16 (1H, dt, J=15.6, 6.
0 Hz), 6.81 (1H, dt, J=15.6, 1.4 Hz), 6.98(1H, dd,
J=8.8, 2.6 Hz), 6.99 (1H, s), 7.07 (1H, d, J=2.6
Hz), 7.12 (1H,s), 7.57 (1H, s), 7.60 (1H, d, J=8.8
Hz). IR(KBr): 1595, 1458, 1427, 1227, 1202, 833, 665 cm
-1.
【0125】参考例45 3-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)アクリル酸エチルの製
造 ベンゾ[b]チオフェン-2-カルボキシアルデヒド (6.49
g) を用いて参考例2と同様の反応、精製処理を行い、表
題化合物 (9.40 g) を無色結晶として得た。 IR(KBr):1701, 1630, 1269, 1167, 1038, 955, 824, 74
7, 727 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J
=7.2 Hz), 4.28 (2H, q, J=
7.2 Hz), 6.30(1H, d, J=1
5.6Hz), 7.32−7.41 (2H,
m), 7.46 (1H, s), 7.73−7.
82 (2H, m), 7.87 (1H, d,
J=15.6 Hz).
【0126】参考例46 (E)−3−(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プロペ
ン-1-オールの製造 参考例45で得られた化合物 (8.75 g) を用いて参考例3
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (6.86 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.35 (2H, dd, J=5.6, 1.6 Hz),
6.29 (1H, d, J=15.4, 5.6 Hz), 6.86 (1H, d, J=15.4
Hz), 7.15 (1H, s), 7.24-7.35 (2H, m), 7.65-7.78 (2
H, m). IR(KBr): 3281, 1088, 1005, 953, 741, 725 cm-1.
【0127】実施例24
【化45】 1-[(E)-3-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1
-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例46で得られた化合物 (4.41 g) を用いて実施例20
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.26 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.74 (2H, d, J=6.0 Hz), 6.20 (1
H, dt, J=15.4, 6.0 Hz), 6.68 (1H, d, J=15.4 Hz),
6.98 (1H, s), 7.13 (1H, s), 7.16 (1H, s), 7.29-7.3
6 (2H, m), 7.56 (1H, s), 7.67-7.78 (2H, m). IR(KBr):1503, 1433, 1223, 1074, 953, 758, 665 c
m-1.
【0128】参考例47 3-クロロ-1-(5-クロロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2
-イル)プロパン-1-オンの製造 5-クロロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン (9.13 g) を用
いて参考例35と同様の反応、精製処理を行い、表題化合
物 (7.95 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.75 (3H, s), 3.42 (2H, t, J=6.
6 Hz), 3.93 (2H, t, J=6.6 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.
4, 2.2 Hz), 7.78 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (1H,d, J=
2.2 Hz). IR(KBr):1667, 1510, 1346, 1179, 1080, 804 cm-1.
【0129】参考例48 1-(5-クロロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-3-
(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オンの製造 参考例47で得られた化合物 (6.51 g) を用いて参考例36
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (5.10 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.73 (3H, s), 3.39 (2H, t, J=6.
4 Hz), 4.44 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.99 (1H, s), 7.05
(1H, s), 7.47 (1H, dd, J=8.8, 1.8 Hz), 7.58(1H,
s), 7.76 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.85 (1H, d, J=1.8 H
z). IR(KBr): 1671, 1508, 1356, 1285, 1225, 1194, 1094,
1078, 804 cm-1.
【0130】参考例49 1-(5-クロロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-3-
(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オールの製造 参考例48で得られた化合物 (2.76 g) を用いて参考例37
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.71 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.13 (3H, s), 2.04-2.40 (2H,
m), 4.00-4.14 (1H, m), 4.25-4.40 (1H, m), 4.78 (1
H, dd, J=9.6, 4.8 Hz), 6.93 (1H, s), 6.95 (1H,s),
7.27 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.49 (1H, s), 7.58
(1H, d, J=2.0 Hz),7.70 (1H, d, J=8.4 Hz). IR(KBr): 3146, 1514, 1449, 1080, 802, 745 cm-1.
【0131】実施例25
【化46】 (E)−1−[3−(5−クロロ-3-メチルベンゾ[b]チ
オフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダゾー
ルの製造 参考例49で得られた化合物 (0.70 g) を用いて実施例21
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (0.60 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.34 (3H, s), 4.77 (2H, dd, J=
6.0, 1.4 Hz), 6.19 (1H,dt, J=15.6, 6.0 Hz), 6.80
(1H, dt, J=15.6, 1.4 Hz), 7.00 (1H, s), 7.13(1H,
s), 7.29 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz), 7.57 (1H, s), 7.
61 (1H, d, J=2.2Hz), 7.65 (1H, d, J=8.4 Hz). IR(KBr): 3106, 1507, 1437, 1231, 1074, 951, 839, 8
04 cm-1.
【0132】参考例50 3-(ベンゾ[b]チオフェン-5-イル)アクリル酸エチルの製
造 ベンゾ[b]チオフェン-5-カルボキシアルデヒド (2.30
g) を用いて参考例2と同様の反応、精製処理を行い、表
題化合物 (3.35 g) を単褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.28 (2
H, q, J=7.0 Hz), 6.51(1H, d, J=16.0 Hz), 7.36 (1H,
d, J=5.2 Hz), 7.48-7.57 (2H, m), 7.78-7.95(3H,
m). IR(KBr):1713, 1636, 1283, 1181 cm-1.
【0133】参考例51 (E)-3-(ベンゾ[b]チオフェン-5-イル)- 2-プロペン-1-
オールの製造 参考例50で得られた化合物 (3.35 g) を用いて参考例3
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.21 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.36 (2H, d, J=5.6 Hz), 6.43 (1
H, dt, J=15.8, 5.6 Hz), 6.74 (1H, d, J=15.8 Hz),
7.31 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.41-7.45 (2H, m), 7.79-7.
84 (2H, m). IR(KBr): 3279, 1090, 1009, 970, 694 cm-1.
【0134】実施例26
【化47】 1-[(E)-3-(ベンゾ[b]チオフェン-5-イル)-2-プロペン-1
-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例51で得られた化合物 (1.90 g) を用いて実施例21
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (1.30 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.75 (2H, d, J=6.2 Hz), 6.35 (1
H, dt, J=15.8, 6.2 Hz), 6.65 (1H, d, J=15.8 Hz),
7.00 (1H, s), 7.11 (1H, s), 7.31 (1H, d, J=5.4 H
z), 7.40 (1H, dd, J=8.2, 1.2 Hz), 7.46 (1H, d, J=
5.4 Hz), 7.57 (1H, s), 7.78 (1H, d, J=1.2 Hz), 7.8
3 (1H, d, J=8.2 Hz). IR(KBr): 1503, 1225, 1086, 974, 808 cm-1.
【0135】参考例52 1-(5-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-3-(1-トリ
フェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イル)プロパン-1-
オールの製造 5-フルオロベンゾ[b]チオフェン (1.22 g) のテトラヒ
ドロフラン (22 ml) 溶液に-78。Cで1.6M n-ブチルリチ
ウムヘキサン溶液 (5.0 ml) を滴下した後、同温度で1
時間撹拌した。3-(1-トリフェニルメチル-1H-イミダゾ
ール-4-イル)プロパナール (2.93 g) のテトラヒドロフ
ラン (10 ml) 溶液を滴下後、1時間かけて-40。Cまで昇
温した。反応液に10%塩化アンモニウム水を加え室温ま
で昇温した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し
て酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留
物をカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル, 展
開溶媒:ヘキサン-酢酸エチル, 1:1)で精製して表題化
合物 (2.58 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.16-2.33 (2H, m), 2.65-2.90 (2
H, m), 5.17 (1H, dd, J=6.6, 4.6 Hz), 6.56 (1H, d,
J=1.2 Hz), 7.01 (1H, dt, J=2.6, 8.8 Hz), 7.11-7.18
(7H, m), 7.31-7.39 (11H, m), 7.70 (1H, dd, J=8.8,
4.8 Hz). IR(KBr):1447, 746, 704 cm-1.
【0136】実施例27
【化48】 4-[(E)-3-(5-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-
プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例52で得られた化合物 (2.58 g) を1,2-ジメトキシ
エタン (50 ml)に懸濁し、p-トルエンスルホン酸一水和
物 (3.00 g) を加え、5時間加熱還流した。反応液を濃
縮した後、残留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後濃縮した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(担体:シリカゲル, 展開溶媒:ジクロロメタン
-メタノール, 40:1)で精製した後、エーテルで洗浄し
て表題化合物 (0.28 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.58 (2H, d, J=6.8 Hz), 6.31 (1
H, dt, J=15.8, 6.8 Hz), 6.68 (1H, d, J=15.8 Hz),
6.87 (1H, s), 7.02 (1H, dt, J=2.6, 8.8 Hz), 7.02
(1H, s), 7.31 (1H, dd, J=9.2, 2.6 Hz), 7.63 (1H,
s), 7.64 (1H, dd, J=8.8, 5.2 Hz). IR(KBr):1441, 1175, 955, 868, 835, 806 cm-1.
【0137】参考例53 5,7-ジフルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェンの製造 2,4-ジフルオロフェニルチオフェノール (4.95 g) とク
ロロアセトン (2.8 ml)のジメチルホルムアミド (30 m
l) 溶液に0。Cで炭酸カリウム (9.67 g) を加えた。同温
度で3時間撹拌した後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を10%クエン酸水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して
1-(2,4-ジフルオロフェニルチオ)プロパン-2-オン (6.8
0 g) を得た。これをトルエンに溶解し、ポリリン酸 (2
4 g) を加え30時間加熱還流した。トルエンを濃縮後、1
50。Cで1時間加熱した。反応液を氷水で冷却しpH10にな
るまで炭酸カリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(担体:シリカゲル, 展開溶媒:ヘキサン)
で精製して表題化合物(2.00 g) を無色結晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3) d: 2.40 (3H, s), 6.88 (1H, dt, J=2.
2, 9.2 Hz), 7.18 (1H,s), 7.21 (1H, dd, J=9.2, 2.2
Hz). IR(KBr): 1624, 1576, 1418, 1111, 984, 839 cm-1.
【0138】参考例54 1-(5,7-ジフルオロ-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-イ
ル)-3-(1-トリフェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イ
ル)プロパン-1-オールの製造 参考例53で得られた化合物 (1.84 g) を用いて参考例52
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (3.05 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.05-2.54 (2H, m), 2.37 (3H,
s), 2.76 (2H, t, J=6.8 Hz), 5.28 (1H, dd, J=8.8,
4.8 Hz), 6.57 (1H,s), 7.10-7.40 (18H, m). IR(KBr):3061, 1445, 1224, 748, 702 cm-1.
【0139】実施例28
【化49】 4−[(E)−3−(5,7−ジフルオロ-3-メチルベ
ンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イ
ミダゾールの製造 参考例54で得られた化合物 (3.04 g) を1,2-ジエトキシ
エタン (40 ml) と 1,2-ジメトキシエタン(10 ml)の混
液に懸濁し、p-トルエンスルホン酸一水和物 (4.18 g)
を加え、3時間加熱還流した。反応液を濃縮した後、残
留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(担
体:シリカゲル, 展開溶媒:酢酸エチル-エタノール, 2
0:1)で精製した後、エーテルで洗浄して表題化合物
(1.08 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.37 (3H, s), 3.63 (2H, d, J=6.
0 Hz), 6.58-6.79 (2H,m), 6.89 (1H, s), 7.12-7.21
(2H, m), 7.64 (1H, s). IR(KBr): 3086, 2822, 2640, 1422, 972, 839, 818, 62
3 cm-1.
【0140】参考例55 6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-カルボン酸エチルの
製造 2,4-ジフルオロベンズアルデヒド (50.17 g) のジメチ
ルホルムアミド (500 ml)溶液に0。Cで炭酸カリウム (6
3.4 g) を加え、ついでチオグリコール酸エチル (38.7
ml) を滴下した。反応液を室温で18時間撹拌した後、水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%クエン酸
水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー(担体:シリカゲル, 展開溶媒:ヘ
キサン-酢酸エチル, 20:1)で精製して表題化合物 (16.
61 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.42 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.41 (2
H, q, J=7.0 Hz), 7.17(1H, dt, J=2.4, 8.8 Hz), 7.54
(1H, dd, J=8.8, 2.4 Hz), 7.83 (1H, dd, J=8.8, 5.2
Hz), 8.02 (1H, s). IR(KBr):1705, 1530, 1260, 1202, 878, 752 cm-1.
【0141】参考例56 6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-カルボン酸の製造 参考例55で得られた化合物 (6.10 g) のエタノール (60
ml) 溶液に2.5N水酸化ナトリウム水溶液 (50 ml) を加
え、1時間加熱還流した。反応液を濃縮した後、残留物
を水で希釈し、2N塩酸でpH1に調節して酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後濃縮して表題化合物 (5.27g) を無色結
晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.35 (1H, dt, J=2.6, 9.0 Hz),
7.97 (1H, dd, J=9.6,2.6 Hz), 8.05 (1H, dd, J=9.0,
5.4 Hz), 8.11 (1H, s). IR(KBr): 1524, 1256, 1200, 918, 806, 756, 527 c
m-1.
【0142】参考例57 6-フルオロベンゾ[b]チオフェンの製造 参考例56で得られた化合物 (4.90 g) とキノリン (26 m
l) の混合物に銅粉末 (0.50 g) を加え、180-190。Cで1
時間加熱した。反応液を冷却後、氷水に注ぎ、濃塩酸で
pH1に調節して、酢酸エチルで抽出した。有機層を2N塩
酸ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー
(担体:シリカゲル, 展開溶媒:ヘキサン)で精製して
表題化合物 (3.58 g) を淡褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.12 (1H, dt, J=2.6, 8.8 Hz),
7.30 (1H, d, J=5.4 Hz),7.39 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.5
6 (1H, dd, J=8.4, 2.6 Hz), 7.75 (1H, dd, J=8.8, 5.
2 Hz). IR(KBr): 1470, 912 cm-1.
【0143】参考例58 1-(6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-3-(1-トリ
フェニルメチル-1H-イミダゾール-4-イル)プロパン-1-
オールの製造 参考例57で得られた化合物 (3.04 g) を用いて参考例52
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (8.35 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.04-2.27 (2H, m), 2.65-2.81 (2
H, m), 5.14 (1H, dd, J=6.6, 4.6 Hz), 6.56 (1H, s),
7.05 (1H, dt, J=2.2, 8.8 Hz), 7.10-7.15 (7H, m),
7.32-7.39 (10H, m), 7.47 (1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz),
7.60 (1H, dd, J=8.8, 5.6 Hz). IR(KBr): 3167, 1466, 1449, 851, 748, 702 cm-1.
【0144】実施例29
【化50】 4-[(E)-3-(6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-
プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例56で得られた化合物 (7.69 g) を用いて実施例28
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (0.90 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.56 (2H, d, J=6.6 Hz), 6.24 (1
H, dt, J=15.6, 6.6 Hz), 6.65 (1H, d, J=15.6 Hz),
6.86 (1H, s), 7.01 (1H, s), 7.03 (1H, dt, J=2.2,
8.8 Hz), 7.40 (1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz), 7.57 (1H, d
d, J=8.8, 5.2 Hz),7.61 (1H, s). IR(KBr): 3069, 2830, 1566, 1468, 1250, 949, 856, 8
16 cm-1.
【0145】参考例59 6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-メタノールの製造 参考例55で得られた化合物 (5.00 g) のテトラヒドロフ
ラン (100 ml) 溶液に-78℃で0.96Mジイソブチルアルミ
ニウムヒドリドヘキサン溶液 (60 ml,) を滴下した。反
応液を3時間かけて0℃まで昇温した後、1N塩酸を滴下し
た。室温まで昇温した後、有機層を分取し、酢酸エチル
で希釈した。有機層を1N塩酸、水ついで飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して
表題化合物(4.02 g) を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.85-2.00 (1H, br), 4.92 (2H, b
rd, J=3.6 Hz), 7.10 (1H, dt, J=2.6, 8.8 Hz), 7.18
(1H, s), 7.50 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 7.66(1H, d
d, J=8.8, 5.0 Hz). IR(KBr): 3220, 1541, 1470, 1120, 1017, 851 cm-1.
【0146】参考例60 6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-カルボキシアルデヒ
ドの製造 参考例59で得られた化合物 (3.88 g) をトルエン (60 m
l) と1,2-ジメトキシエタン (60 ml) に溶解し、二酸化
マンガン (23.0 g) を加えた。反応液を3時間、加熱還
流した後、不溶物を濾去した。炉液を濃縮して得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲ
ル, 展開溶媒:酢酸エチル)で精製し、表題化合物 (1.
95 g) を淡黄色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.21 (1H, dt, J=2.4, 8.8 Hz),
7.59 (1H, dd, J=8.8, 2.4 Hz), 7.92 (1H, dd, J=8.8,
5.0 Hz), 8.01 (1H, s), 10.08 (1H, s). IR(KBr):1667, 1601, 1518, 1258, 1190, 1130, 858, 6
60 cm-1.
【0147】参考例61 3-(6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)アクリル酸
エチルの製造 参考例60で得られた化合物 (1.88 g) を用いて参考例2
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.60 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.27 (2
H, q, J=7.0 Hz), 6.26(1H, d, J=15.8 Hz), 7.11 (1H,
dt, J=2.4, 8.8 Hz), 7.41 (1H, s), 7.48 (1H, dd, J
=8.8, 2.4 Hz), 7.71 (1H, dd, J=8.8, 5.2 Hz), 7.84
(1H, d, J=15.8Hz). IR(KBr): 1711, 1634, 1267, 1169, 1146, 835 cm-1.
【0148】参考例62 (E)-3-(6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-プ
ロペン-1-オールの製造 参考例61で得られた化合物 (2.58 g) を用いて参考例3
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (2.17 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.35 (1H, d, J=5.6 Hz), 6.24 (1
H, dt, J=15.8, 5.6 Hz), 6.84 (1H, d, J=15.8 Hz),
7.06 (1H, dt, J=2.2, 8.8 Hz), 7.10 (1H, s), 7.44
(1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz), 7.61 (1H, dd, J=8.8, 5.2
Hz). IR(KBr): 3299, 1566, 1468, 1254, 1086, 951, 856, 5
88 cm-1.
【0149】実施例30
【化51】 1-[(E)-3-(6-フルオロベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-2-
プロペン-1-イル]-1H-イミダゾールの製造 参考例62で得られた化合物 (2.14 g) を用いて実施例20
と同様の反応、精製処理を行い、表題化合物 (1.69 g)
を無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.74 (2H, d, J=6.0 Hz), 6.16 (1
H, dt, J=15.8, 6.0 Hz), 6.64 (1H, d, J=15.8 Hz),
6.98 (1H, s), 7.02-7.13 (3H,m), 7.44 (1H, dd,J=8.
8, 2.2 Hz), 7.56 (1H, s), 7.63 (1H, dd, J=8.8, 5.2
Hz). IR(KBr):1505, 1466, 1250, 1221, 1073, 955, 855, 82
0, 752, 665 cm-1.
【0150】製剤例1 カプセル剤 (1)実施例2で得られた化合物 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg(4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg 上記(1)、(2)及び(3)の全量と5mgの(4)を混和し
た後、顆粒化し、これに残りの(4)を5mg加えて、全
体をゼラチンカプセルに封入した。
【0151】製剤例2 錠剤 (1)実施例2で得られた化合物 10mg (2)ラクトース 35mg (3)コーンスターチ 150mg (4)微結晶セルロース 30mg(5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 1錠 230mg 上記(1)、(2)及び(3)の全量と20mgの(4)及び
2.5mgの(5)を混和した後、顆粒化し、この顆粒に
残りの(4)を10mgおよび(5)を2.5mg加えて加
圧成型し、錠剤とした。
【0152】試験例1 ラットステロイドC17-20リアーゼ阻害活性の測定 ザ・プロステート(The Prostate),Vol. 26, 140-150(1
995)に準じて行った。13週齢雄性SDラットより精巣
を摘出し、精巣をホモゲナイズした後、遠心分離により
ミクロゾームを調製した。最終濃度10nMの[1.2−3
H]−17α−ヒドロキシプロゲステロン、NADPH
溶液、および試験化合物を pH7.4の100mMリン酸
緩衝液10μl に溶かし、7μg/10μl のミクロゾ
ームタンパク質を加えて、37℃で7分インキュベート
した。酢酸エチル40μl を加えて遠心し、上清中の基
質および生成物(アンドロステンジオンおよびテストス
テロン)をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)
で分離した。スポットの検出および定量をBAS 20
00バイオイメージアナライザーで行った。試験化合物
を加えていない時(対照)の生成物の量を100%とし
て、対照に対し生成物の量を50%抑制させるのに必要
な化合物濃度(IC50値)を算出した。これらを〔表1〕
に示す。
【表1】
【0153】
【発明の効果】本発明の化合物又はその塩はステロイド
17-20リアーゼ阻害活性を有し哺乳動物に対して、例
えば悪性腫瘍の原発癌、およびこれらの転移、再発、そ
れらの癌に伴う諸症状、前立腺肥大症、男性化症、多毛
症、男性型禿頭症、男児性早熟症、子宮内膜症、子宮筋
腫、乳腺症、多曩胞性卵巣症候群などのような各種疾病
の治療および予防に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/44 AEK A61K 31/44 AEK C07D 213/16 C07D 213/16 233/56 233/56 233/60 101 233/60 101 249/08 512 249/08 512 401/06 233 401/06 233 405/06 233 405/06 233 409/06 233 409/06 233 521/00 521/00

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、A1は環状基を含まない基で置換されていても
    よい5または6員環を、A2は置換されていてもよい芳
    香環を、Xは二価の基を、Yは窒素原子又はメチンを、
    Zは置換されていてもよいエテニレンまたはエチニレン
    を、Rは置換されていてもよい複素環基を示す。但し、
    3,4−ジヒドロ−6−[3−(1H−イミダゾ−ル−
    1−イル)−1−プロペニル]−2(1H)−キノロン
    及び2−[3−[5−エチル−6−メチル−2−(ベン
    ジルオキシ)−3−ピリジル]−1−プロペニル]−ベ
    ンゾキサゾールを除く。]で表される化合物またはその
    塩。
  2. 【請求項2】Rが置換されていてもよい5又は6員の含
    窒素複素環基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Rが置換されていてもよいイミダゾリル、
    トリアゾリルまたはピリジルである請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】Rが置換されていてもよいイミダゾリルで
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】環 【化2】 がナフタレン又はテトラリンである請求項1記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】環 【化3】 がベンゾチオフェン又はベンゾフランである請求項1記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】環 【化4】 がベンゾチオフェンである請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Zが置換されていてもよいエテニレンであ
    る請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Zがメチル基またはフッ素原子で置換され
    ていてもよいエテニレンである請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】Zが無置換のエテニレンである請求項1
    記載の化合物。
  11. 【請求項11】Xが置換されていてもよい二価の炭化水
    素基である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】Xが置換されていてもよいメチレンであ
    る請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】Xが無置換のメチレンである請求項1記
    載の化合物。
  14. 【請求項14】1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-プロペン−1
    −イル]-1H-イミダゾールまたはその塩である請求項1
    記載の化合物。
  15. 【請求項15】1-[(E)-3-(2-ナフチル)-2-ブテン-1-イ
    ル]-1H-イミダゾールまたはその塩である請求項1記載
    の化合物。
  16. 【請求項16】1-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ
    [b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダ
    ゾールまたはその塩である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】4-[(E)-3-(5-フルオロ-3-メチルベンゾ
    [b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダ
    ゾールまたはその塩である請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】4-[(E)-3-(5-メトキシ-3-メチルベンゾ
    [b]チオフェン-2-イル)-2-プロペン-1-イル]-1H-イミダ
    ゾールまたはその塩である請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】請求項1記載の化合物を含有する医薬組
    成物。
  20. 【請求項20】式 【化5】 [式中、A1は環状基を含まない基で置換されていても
    よい5または6員環を、A2は置換されていてもよい芳
    香環を、Xは二価の基を、Yは窒素原子又はメチンを、
    Zは置換されていてもよいエテニレンまたはエチニレン
    を、Rは置換されていてもよい複素環基を示す。]で表
    される化合物又はその塩を含有するステロイドC17-20
    リアーゼ阻害剤組成物。
  21. 【請求項21】化合物(I')又はその塩を含有する抗腫瘍
    剤組成物。
  22. 【請求項22】化合物(I')又はその塩を含有する乳癌ま
    たは前立腺癌の予防・治療剤である請求項21記載の抗
    腫瘍剤組成物。
  23. 【請求項23】式 【化6】 [式中、Lは脱離基を示し、その他の記号は請求項1記
    載の定義と同じ。]で表される化合物又はその塩と式: M−R (III) [式中、Mは水素原子又は金属原子を示し、Rは請求項
    1記載の定義と同じ。]で表される化合物又はその塩と
    を反応させることを特徴とする請求項1記載の化合物の
    製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017138588A1 (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 住友化学株式会社 1-メチルピロリジン-3-オールの製造方法

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