JPH1029154A - 化学機械研磨装置および方法 - Google Patents

化学機械研磨装置および方法

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JPH1029154A
JPH1029154A JP19967796A JP19967796A JPH1029154A JP H1029154 A JPH1029154 A JP H1029154A JP 19967796 A JP19967796 A JP 19967796A JP 19967796 A JP19967796 A JP 19967796A JP H1029154 A JPH1029154 A JP H1029154A
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JP
Japan
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polishing
polished
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tool
rotary table
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JP19967796A
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Kyoichi Miyazaki
恭一 宮崎
Matsuomi Nishimura
松臣 西村
Kazuo Takahashi
一雄 高橋
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Canon Inc
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ高精度な研磨を長時間安定して行な
えるようにする。 【解決手段】 研磨ステーションE1 は、回転テーブル
回転駆動機構1aによって回転される回転テーブル1を
備え、回転テーブル1に着脱自在に保持された基板Wを
回転させる。工具ステーションE2 は、径方向へ突出す
る搬送アーム5aを有する工具搬送機構5を備え、搬送
アーム5aに支持されたスライダ6の下方に支持された
研磨工具2を回転テーブル1に対向する部位へ搬送し、
研磨パッド2aを基板Wの被研磨面に所定の加工圧を与
えた状態で当接させて研磨を行なうことができるように
構成されている。加えて、研磨中の前記研磨工具2に対
する回転テーブル1の回転方向下手側部位には研磨中に
基板W上の異物をリアルタイムで除去するためのスクラ
バー7を備えたスクラバー機構8が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ等の基板を
高精度に研磨するための化学機械研磨装置および方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ディバイスの超微細化や高
段差化が進み、これに伴なってSi、GaAs、InP
等からなる半導体ウエハ等の基板の表面を高精度に平坦
化することが求められているが、このウエハ等の基板の
表面を高精度に平坦化するための加工手段として次に説
明する2種の化学機械研磨装置が知られている。
【0003】(1) 一つは、図4に示すものである。
これは、Si、GaAs、InP等からなる半導体ウエ
ハ等の基板104を図示下面に着脱自在に保持すること
ができる被加工物回転テーブル103と、被加工物回転
テーブル103の図示下方に対向して配設された基板1
04の口径に比較して口径の非常に大きな研磨パッド1
02が一体的に設けられた研磨工具回転テーブル101
と、研磨パッド102の上面に研磨剤(研磨スラリー)
107を供給するための供給ノズル106を備えてい
る。そして、矢印A方向へ回転される研磨工具回転テー
ブル101に一体的に設けられた研磨パッド102の上
面に研磨剤(研磨スラリー)107を供給しつつ、基板
104を保持した被加工物回転テーブル103の回転軸
105に白抜き矢印で示す軸方向への加工圧を与えて基
板104を研磨パッド102に押付けた状態で基板10
4を保持した被加工物回転テーブル103に矢印Bで示
す回転運動と矢印Cで示す揺動運動を与えて研磨するよ
うに構成されている。
【0004】(2) 二つ目は図5に示す装置である。
これは、口径の非常に大きな第1ないし第3の研磨工具
回転テーブル201a〜201cを基台205上に併設
し、第1ないし第3の研磨工具回転テーブル201a〜
201cのそれぞれの上面に一体的に設けられた研磨パ
ッド202a〜202cに、ヘッド203に配設された
第1ないし第3の被加工物回転テーブル204a〜20
4cにそれぞれ保持したウエハ等の基板(不図示)を当
接して同時に研磨するか、あるいは、第1ないし第3の
研磨パッド202a〜202cをそれぞれ硬さまたは表
面粗さ等種類の異なるものとし、基板Wを前記第1ない
し第3の研磨パッド202a〜202cによって粗研
磨、仕上げ研磨、研磨屑等の除去を行なうように構成さ
れている。。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術では、次に記載するような未解決の課題がある。
【0006】(1) 研磨パッドが一体的に設けられた
研磨工具回転テーブルの口径が基板の口径に比較して非
常に大きいので、研磨工具回転テーブルを含めた研磨装
置全体が大型となり、研磨工具回転テーブルを高速回転
させると振動が発生して被加工物である基板の被研磨面
を高精度に研磨できなくなるため、研磨工具回転テーブ
ルを高速回転させることができない。その結果、研磨速
度(単位時間当りの除去量)を高くすることができな
い。
【0007】(2) 研磨中における研磨工具の研磨面
上の研磨屑等の異物を除去することができないため、長
時間にわたって安定した化学機械研磨を行なうことがで
きない。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、高速かつ高精度
な研磨を長時間にわたって安定して行なえる化学機械研
磨装置および方法を実現することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化学機械研磨装置は、被加工物の被研磨面
と、前記被研磨面に所定の加工圧を与えた状態で当接さ
れた研磨工具の研磨面との間に研磨剤を供給しつつ研磨
を行なう化学機械研磨装置において、前記被加工物を保
持して回転させるための回転テーブル回転駆動機構によ
り回転される回転テーブルと、研磨工具回転駆動機構兼
加圧機構により回転されるとともに軸方向へ直線移動さ
れる前記被加工物の口径よりも口径の小さい研磨工具を
支持して揺動させる工具揺動機構と、研磨中の前記研磨
工具に対する前記回転テーブルの回転方向の下手側部位
に配設された前記被研磨面上の異物を除去するためのス
クラバーとを備え、前記研磨工具による研磨中に前記ス
クラバーによる異物の除去を行なうことを特徴とするも
のである。
【0010】また、被加工物の被研磨面と、前記被研磨
面に所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の
研磨面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機
械研磨装置において、前記被加工物を保持して回転させ
るための回転テーブル回転駆動機構により回転される回
転テーブルと、それぞれ個別に設けられた研磨工具回転
駆動機構兼加圧機構により回転されるとともに軸方向へ
直線移動される複数の前記被加工物の口径よりも口径の
小さい研磨工具をそれぞれ揺動自在なスライダを介して
支持してその中の一つを選択して前記回転テーブルに対
向する部位に搬送するための工具搬送機構と、研磨中の
前記研磨工具に対する前記回転テーブルの回転方向の下
手側部位に配設された前記被研磨面上の異物を除去する
ためのスクラバーを備え、前記スライダの揺動方向が前
記回転テーブルに対向する部位においてその径方向であ
ることを特徴とするものである。
【0011】さらに、スクラバーは、回転テーブルの径
方向へ揺動するスクラバー揺動機構に支持されたスクラ
バー回転駆動機構兼加圧機構により回転されるとともに
軸方向へ直線移動されるものとする。
【0012】加えて、研磨中の被加工物の研磨状態を検
出するための検出装置を備えたものとする。
【0013】本発明の化学機械研磨方法は、被加工物の
被研磨面と、前記被研磨面に所定の加工圧を与えた状態
で当接された研磨工具の研磨面との間に研磨剤を供給し
つつ研磨を行なう化学機械研磨方法において、前記被加
工物よりも口径の小さい研磨工具を回転テーブルに保持
された前記被加工物の被研磨面に対向する部位において
前記研磨工具の研磨面を前記被加工物の被研磨面に所定
の加工圧を与えた状態で当接させ、前記被加工物および
前記研磨工具をそれぞれ回転させるとともに該研磨工具
を前記被加工物の被研磨面に沿って揺動させて研磨を行
ない、前記研磨と同時に、研磨中の前記研磨工具に対す
る前記被加工物の前記被研磨面の回転方向の下手側の部
位においてスクラバーにより異物を除去することを特徴
とするものである。
【0014】また、被加工物の被研磨面と、前記被研磨
面に所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の
研磨面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機
械研磨方法において、工具搬送機構に支持された複数の
前記被加工物よりも口径の小さい研磨工具のうちの一つ
の研磨工具を選択して回転テーブルに保持された前記被
加工物の被研磨面に対向する部位に搬送してその研磨工
具の研磨面を前記被加工物の被研磨面に所定の加工圧を
与えた状態で当接させ、前記被加工物および選択された
研磨工具をそれぞれ回転させるとともに該研磨工具を前
記回転テーブルの径方向へ揺動させて研磨を行ない、前
記研磨と同時に、研磨中の前記研磨工具に対する前記被
加工物の前記被研磨面の回転方向の下手側の部位におい
てスクラバーにより異物を除去することを特徴とするも
のである。
【0015】被加工物は、半導体や、表面に絶縁膜およ
び/または金属膜が形成された被研磨面を有するもので
あってもよい。
【0016】さらに、被研磨面に微粒子を含むアルカリ
性の液体を供給するとよい。
【0017】
【作用】研磨中においてスクラバーによって被加工物の
被研磨面上の研磨屑等の異物の除去をリアルタイムで行
なうことができるため、長時間にわたって安定した化学
機械研磨を行なうことができる。
【0018】また、研磨とスクラブとが同時に行なわれ
るので、被加工物の研磨処理のスループットを低下させ
ることもない。
【0019】さらに、請求項2に記載された発明は、複
数の被加工物の口径より小さい口径の研磨工具の中の一
つを選択して、回転テーブルに対向する部位に搬送し、
この搬送された研磨工具の研磨面を回転テーブルに保持
された被加工物の被研磨面に当接させて研磨を行なうこ
とができる。このため、前記複数の研磨工具のそれぞれ
の研磨面の表面粗さや硬さ等を異なるものとして順次交
換することにより、粗研磨、仕上げ研磨、超仕上げ研磨
を行なったり、あるいは前記複数の研磨工具のそれぞれ
の研磨面の表面粗さや硬さ等を同種のもとし、順次新た
な研磨工具に交換して安定した化学機械研磨を行なうこ
とができる。
【0020】また、請求項4記載の発明は、研磨中にお
いてスクラバーによって被加工物の被研磨面上の研磨屑
等の異物の除去をリアルタイムで行なうことができるた
め、研磨状態の検出を行なう場合には、その検出を高精
度で行なうことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0022】先ず、本発明の化学機械研磨装置の一実施
例について説明する。
【0023】本実施例の化学機械研磨装置は、図1に示
すように、被加工物であるSi、GaAs、InP等か
らなる半導体ウエハ等の基板Wを着脱自在に保持して回
転させるための回転テーブル1を備えた研磨ステーショ
ンE1 と、研磨ステーションE1 の図示上方に配設され
た1つの研磨工具を支持し前記研磨ヘッドE1 に保持さ
れた基板Wの被研磨面に対向する部位へ搬送するための
工具搬送機構5を備えた工具ステーションE2 と、研磨
中の前記研磨工具2に対して回転テーブル1の回転方向
下手側部位に順次配設された基板W上の研磨屑等の異物
を除去するためのスクラバー機構8および電気的または
光学的に基板Wの被研磨面の研磨状態を検出するための
検出器9を備えた検出装置と、研磨剤(研磨スラリー)
の供給タンク10より研磨剤(研磨スラリー)を前記基
板W上に供給するためのノズル11を備えている。
【0024】研磨ステーションE1 は、回転テーブル回
転駆動機構1aによって回転される回転テーブル1を備
え、回転テーブル1の図示上面に基板Wを着脱自在に保
持して回転させ得るように構成されている。
【0025】工具ステーションE2 は、回転テーブル1
の径方向へ突出する搬送アーム5aを有する工具搬送機
構5備えている。
【0026】搬送アーム5aには、図示しない直線駆動
手段によりその長手方向へ揺動される工具揺動機構とし
てのスライダ6が摺動自在に配設されており、図1にお
けるこのスライダ6の下方に研磨工具回転駆動機構兼加
圧機構2bによって回転されるとともに軸方向へ直線移
動される研磨工具2が取り付けられている。これによ
り、搬送アーム5aとともに研磨工具2を研磨工具回転
テーブル1に保持された基板Wの被研磨面に対向する部
位に搬送し、研磨工具2を軸方向へ直線移動させて基板
Wの被研磨面に研磨パッド2aを当接させて所定の加工
圧を与えた状態で回転させるとともに回転テーブル1上
の基板Wの被研磨面に沿った方向としての径方向へ揺動
させたり、基板Wから離間させることができる。
【0027】スクラバー機構8は、その図示下面にブラ
シ7aを有するスクラバー7が、回転テーブル1の径方
向へ揺動するスクラバー揺動機構8aの下方に取付けら
れたスクラバー回転駆動機構兼加圧機構7bの図示しな
い出力軸に一体的に設けられたものである。これによ
り、スクラバー7を軸方向へ直線移動させてブラシ7a
を基板Wの被研磨面に当接させた状態で回転させるとと
もに回転テーブル1上の基板Wの被研磨面に沿った方向
としての径方向へ揺動させたり、基板Wから離間させる
ことができる。
【0028】研磨状態を検出するための検出装置は、電
気的または光学的に基板Wの部分的な厚みや基板W全体
の平均的な厚みを検出する厚み測定装置や、基板Wの被
研磨面の表面形状を検出する表面形状測定装置や、電気
的または光学的に研磨の最終点を検出する終点検出装置
が用いられる。具体的には、ガイド9aに検出器9を支
持させて基板Wの径方向へ走査する。こうすれば、基板
Wの径方向における異なる部位の厚み(検出器から基板
表面までの距離)を検出することができる。
【0029】図2は、図1に示す化学機械研磨装置の制
御系のブロック図である。
【0030】21は工具ステーション駆動回路であり、
研磨工具2を基板Wに対向させる部位まで移動させ、そ
こで回転させ、回転軸方向に移動させるという各動作を
司る。
【0031】同様に、22は検出装置の動作を司る検出
装置駆動回路、23はスクラバーの動作を司るスクラバ
ー駆動回路である。
【0032】これらの駆動回路21,22,23は、C
PUやメモリを搭載した制御回路24によりその動作が
それぞれ制御される。
【0033】作業者が、キーボードのような入力装置2
5から基板Wや研磨工具の種類等の情報を入力すると、
実験等に基づいて定められたメモリに格納されている研
磨条件を制御回路24が特定し、その条件に基づいて各
駆動回路21,22,23に駆動条件(例えば、回転数
等)データをそれぞれ供給する。
【0034】次に、図1に示す化学機械研磨装置を用い
た本発明の化学機械研磨方法の工程について説明する。
【0035】 研磨パッド2aを研磨工具2に取り付
ける。また、回転テーブル1には基板Wを着脱自在に保
持させて回転させる。
【0036】 先ず、研磨工具搬送機構5を起動して
研磨工具2を基板Wの被研磨面に対向する部位に搬送す
る。
【0037】 上記ののち、研磨工具回転駆動機構
兼加圧機構2bを起動して研磨工具2を基板Wに向けて
軸方向へ移動させることにより研磨パッド2aを基板W
の被研磨面に所定の加工圧を与えた状態で当接させ矢印
B方向へ所定の回転速度で回転させるとともに回転テー
ブル1の径方向へ揺動させ、これと同時に、研磨剤(研
磨スラリー)の供給タンク10よりノズル11を介して
研磨剤(研磨スラリー)を基板Wの被研磨面と研磨パッ
ド2aの基板Wに当接する面、すなわち研磨工具の研磨
面、との間に供給して研磨を行なう。
【0038】この研磨中において、スクラバー機構8を
起動してスクラバー7を回転軸方向に直線移動させて基
板Wの被研磨面にそのブラシ7aを当接させるとともに
回転させて基板W上の研磨屑等の異物を除去する。この
場合、必要に応じてスクラバー7を回転テーブル1の径
方向へ揺動させてもよい。
【0039】 研磨およびスクラブ動作中に、検出器
9がガイド9aに沿って基板Wの径方向へ走査されて基
板Wの被研磨面の研磨状態が逐次検出され、被研磨面が
所定の研磨状態に達したものと判断されたならば研磨を
終える。
【0040】本発明の別の実施例について説明する。
【0041】本実施例の化学機械研磨装置は、図3に示
すように、被加工物であるSi、GaAs、InP等か
らなる半導体ウエハ等の基板Wを着脱自在に保持して回
転させるための回転テーブル1を備えた研磨ステーショ
ンE1 と、研磨ステーションE1 の図示上方に配設され
た複数の研磨工具を支持しその中の一つを選択して前記
研磨ヘッドE1 に保持された基板Wの被研磨面に対向す
る部位へ搬送するための工具搬送機構15を備えた工具
ステーションE2 と、研磨中の前記研磨工具に対して回
転テーブル1の回転方向下手側部位に順次配設された基
板W上の研磨屑等の異物を除去するためのスクラバー機
構8および電気的または光学的に基板Wの被研磨面の研
磨状態を検出するための検出器9を備えた検出装置と、
研磨剤(研磨スラリー)の供給タンク10より研磨剤
(研磨スラリー)を前記基板W上に供給するためのノズ
ル11を備えている。
【0042】研磨ステーションE1 は、回転テーブル回
転駆動機構1aによって回転される回転テーブル1を備
え、回転テーブル1の図示上面に基板Wを着脱自在に保
持して回転させ得るように構成されている。
【0043】工具ステーションE2 は、図示しない割出
し機構によって所定の回転角度ずつ回転される回転軸1
7の図示下端に一体的に設けられた略T字状に径方向へ
突出する第1ないし第3の搬送アーム15a〜15cを
有する工具搬送機構15備え、第1ないし第3の搬送ア
ーム15a〜15cには後述する第1ないし第3の研磨
工具12〜14がそれぞれ配設されており、第1ないし
第3の搬送アーム15a〜15cにそれぞれ配設された
第1ないし第3の研磨工具12〜14のうちのいずれか
一つを選択して回転テーブル1に保持された基板Wの被
研磨面に対向する部位に搬送することができるように構
成されている。
【0044】第1ないし第3の搬送アーム15a〜15
cにそれぞれ配設された第1ないし第3の研磨工具12
〜14は同じ構成のものでよいので、第1の搬送アーム
15aに配設された第1の研磨工具12を例に挙げてそ
の構成を説明する。
【0045】第1の搬送アーム15aには、図示しない
直線駆動手段によりその長手方向へ揺動されるスライダ
16aが摺動自在に配設されており、このスライダ16
aの図示下方に第1の研磨工具回転駆動機構兼加圧機構
12bによって回転されるとともに軸方向へ直線移動さ
れる第1の研磨工具12が取付けられている。これによ
り、第1の搬送アーム15aとともに第1の研磨工具1
2を研磨工具回転テーブル1に保持された基板Wの被研
磨面に対向する部位に搬送し、第1の研磨工具12を軸
方向へ直線移動させて基板Wの被研磨面に第1の研磨パ
ッド12aを当接させて所定の加工圧を与えた状態で回
転させるとともに回転テーブル1の径方向へ揺動させた
り、基板Wから離間させることができる。
【0046】スクラバー機構8および検出装置は、前述
した一実施例と同じ構成である。また、制御系も図2と
同様でよい。
【0047】次に、図3に示す化学機械研磨装置を用い
た本発明の化学機械研磨方法の工程について説明する。
【0048】 第1の研磨パッド12aの研磨面を粗
研磨用、第2の研磨パッド13aの研磨面を仕上げ研磨
用、第3の研磨パッド14aを超仕上げ研磨用のものに
する。また、回転テーブル1には基板Wを着脱自在に保
持させて回転させる。
【0049】 先ず、研磨工具搬送機構15を起動し
て第1の研磨工具12を基板Wの被研磨面に対向する部
位に搬送する。
【0050】 上記ののち、第1の研磨工具回転駆
動機構兼加圧機構12bを起動して第1の研磨工具12
を基板Wに向けて軸方向へ移動させることにより第1の
研磨パッド12aを基板Wの被研磨面に所定の加工圧を
与えた状態で当接させ矢印B方向へ所定の回転速度で回
転させるとともに回転テーブル1の径方向へ揺動させ、
これと同時に、研磨剤(研磨スラリー)の供給タンク1
0よりノズル11を介して研磨剤(研磨スラリー)を基
板Wの被研磨面と第1の研磨パッド12aの基板Wに当
接する面、すなわち研磨工具の研磨面、との間に供給し
て粗研磨を行なう。
【0051】この粗研磨中において、スクラバー機構8
を起動してスクラバー7を直線移動させて基板Wの被研
磨面にそのブラシ7aを当接させるとともに回転させて
基板W上の研磨屑等の異物を除去する。この場合、必要
に応じてスクラバー7を回転テーブル1の径方向へ揺動
させてもよい。
【0052】 上記ののち、検出器9がガイド9a
に沿って基板Wの径方向へ走査されて基板Wの被研磨面
の研磨状態が逐次検出され、被研磨面が所定の粗研磨の
終点に達したとき粗研磨を終える。
【0053】 上記ののち、第1の研磨工具12を
軸方向へ移動させて基板Wから離間し、ついで工具搬送
機構15を起動して第2の研磨工具13を基板Wの被研
磨面に対向する部位へ搬送し、上記と同様の手順で仕
上げ研磨を行なう。
【0054】 上記ののち、検出器9がガイド9a
に沿って基板Wの径方向へ走査されて基板Wの被研磨面
の研磨状態が逐次検出され、被研磨面が所定の仕上げ研
磨の終点に達したときに仕上げ研磨を終える。
【0055】 上記ののち、第2の研磨工具13を
軸方向へ移動させて基板Wから離間させ、工具搬送機構
15を起動して所定角度回転させることにより第3の研
磨工具14を基板Wの被研磨面に対向する部位へ搬送
し、上記と同様の手順で超仕上げ研磨を行なう。
【0056】 上記ののち、検出器9がガイド9a
に沿って基板Wの径方向へ走査されて基板Wの被研磨面
の面形状が逐次検出され、被研磨面が所定の超仕上げ研
磨の終点に達したときに超仕上げ研磨を終える。
【0057】上記実施例では、3個の研磨面の表面粗さ
や硬さのそれぞれ異なる研磨工具を備えた工具搬送機構
を示したが、これに限らず、必要に応じて2個または4
個以上の研磨工具を備えたものとすることができる。ま
た、複数の研磨工具の表面粗さや硬さを同一のものと
し、順次新たな研磨工具に交換して安定した化学機械研
磨を行うことができる。
【0058】本発明において、各研磨工具回転駆動機構
兼加圧機構をそれぞれ回転速度および/または加圧力を
可変のものとすることにより、被加工物の被研磨面の種
類や材質に対応した適正回転速度で回転させたり、適正
加工圧を加えることができる。
【0059】本発明の研磨方法により研磨するに好適な
被加工物としては、Si、Ge、GaAs、InP、絶
縁体上にそれらの半導体層を有する半導体ウエハ、また
は、表面上に複数の島状の半導体領域が形成された石英
やガラス基板が挙げられる。いずれも、フォトリソグラ
フィーによりパターニングされた配線や絶縁領域を形成
するために、平坦な面が要求されるものである。よっ
て、被研磨面は、絶縁膜または金属膜あるいはそれらが
混在した面になっている。
【0060】本発明の研磨工具の研磨面としては、不織
布、発泡ポリウレタン等のパッドの表面を利用すること
が望ましい。
【0061】本発明に用いられる研磨剤としては、微粒
子を含む液体が望ましく、具体的には、微粒子としては
シリカ(SiO2 )、アルミナ(Al23 )、酸化マ
ンガン(MnO2 )、酸化セリウム(CeO)等が挙げ
られ、液体としては水酸化ナトリウム(NaOH)溶
液、水酸化カリウム(KOH)溶液、過酸化水素水(H
22 )等が挙げられる。
【0062】微粒子の粒径は8nm〜50nmが好まし
く、例えば、KOHのpHを変化させることで粒子の凝
集の度合いを制御できる。そして、その凝集の度合いに
より研磨量を変えることができる。
【0063】半導体表面の研磨の際には、シリカ分散水
酸化ナトリウム溶液が好ましく、絶縁膜の研磨の際には
シリカ分散水酸化カリウム溶液が好ましく、タングステ
ン等の金属膜の研磨の際にはアルミナや酸化マンガン分
散の過酸化水素水が好ましいものである。
【0064】例えば、半導体表面の研磨の場合、研磨剤
としてシリカ分散NaOH水溶液を用いると、シリコン
表面がNaOHと反応し反応生成分であるNa2 SiO
3 層を作る。これをシリカと研磨パッドによる機械的研
磨により除去し、新たなシリコン表面を露出させること
で、反応が進行する。このようなメカニズムが化学機械
研磨と呼ばれる由縁である。
【0065】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0066】被加工物を支持して回転させる回転テーブ
ルの回転速度に対して研磨工具の回転速度を等しくする
必要がないため、被加工物の種類や被研磨面の材質等に
対応して研磨工具の回転速度を任意に設定することが可
能となり効率的な研磨ができる。
【0067】また、研磨中において、被加工物の被研磨
面上の研磨屑等の異物をリアルタイムで除去できるた
め、スループットを低下させずに長時間にわたって安定
した化学機械研磨を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化学機械研磨装置の一実施例の模式斜
視図である。
【図2】本発明の化学機械研磨装置の制御系のブロック
図である。
【図3】本発明の化学機械研磨装置の別の実施例の模式
斜視図である。
【図4】従来の化学機械研磨装置の一例を示す模式斜視
図である。
【図5】従来の化学機械研磨装置の他の例を示す模式平
面図である。
【符号の説明】
1 回転テーブル 1a 回転テーブル回転駆動機構 2,12,13,14 研磨工具 2a,12a,13a,14a 研磨パッド 5,15 工具搬送機構 5a,15a,15b,15c 搬送アーム 6,16a,16b,16c スライダ 7 スクラバー 8 スクラバー機構 9 検出器 9a ガイド 10 供給タンク 11 ノズル 17 回転軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の被研磨面と、前記被研磨面に
    所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の研磨
    面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機械研
    磨装置において、 前記被加工物を保持して回転させるための回転テーブル
    回転駆動機構により回転される回転テーブルと、研磨工
    具回転駆動機構兼加圧機構により回転されるとともに軸
    方向へ直線移動される前記被加工物の口径よりも口径の
    小さい研磨工具を支持して揺動させる工具揺動機構と、
    研磨中の前記研磨工具に対する前記回転テーブルの回転
    方向の下手側部位に配設された前記被研磨面上の異物を
    除去するためのスクラバーとを備え、前記研磨工具によ
    る研磨中に前記スクラバーによる異物の除去を行なうこ
    とを特徴とする化学機械研磨装置。
  2. 【請求項2】 被加工物の被研磨面と、前記被研磨面に
    所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の研磨
    面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機械研
    磨装置において、 前記被加工物を保持して回転させるための回転テーブル
    回転駆動機構により回転される回転テーブルと、それぞ
    れ個別に設けられた研磨工具回転駆動機構兼加圧機構に
    より回転されるとともに軸方向へ直線移動される複数の
    前記被加工物の口径よりも口径の小さい研磨工具をそれ
    ぞれ揺動自在なスライダを介して支持してその中の一つ
    を選択して前記回転テーブルに対向する部位に搬送する
    ための工具搬送機構と、研磨中の前記研磨工具に対する
    前記回転テーブルの回転方向の下手側部位に配設された
    前記被研磨面上の異物を除去するためのスクラバーを備
    え、前記スライダの揺動方向が前記回転テーブルに対向
    する部位においてその径方向であることを特徴とする化
    学機械研磨装置。
  3. 【請求項3】 スクラバーは、回転テーブルの径方向へ
    揺動するスクラバー揺動機構に支持されたスクラバー回
    転駆動機構兼加圧機構により回転されるとともに軸方向
    へ直線移動されることを特徴とする請求項1または2記
    載の化学機械研磨装置。
  4. 【請求項4】 研磨中の被加工物の研磨状態を検出する
    ための検出装置を備えたことを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか1項記載の化学機械研磨装置。
  5. 【請求項5】 検出装置は、被加工物の被研磨面の径方
    向へ移動自在であることを特徴とする請求項4項記載の
    化学機械研磨装置。
  6. 【請求項6】 被加工物の被研磨面と、前記被研磨面に
    所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の研磨
    面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機械研
    磨方法において、 前記被加工物よりも口径の小さい研磨工具を回転テーブ
    ルに保持された前記被加工物の被研磨面に対向する部位
    において前記研磨工具の研磨面を前記被加工物の被研磨
    面に所定の加工圧を与えた状態で当接させ、前記被加工
    物および前記研磨工具をそれぞれ回転させるとともに該
    研磨工具を前記被加工物の被研磨面に沿って揺動させて
    研磨を行ない、前記研磨と同時に、研磨中の前記研磨工
    具に対する前記被加工物の前記被研磨面の回転方向の下
    手側の部位においてスクラバーにより異物を除去するこ
    とを特徴とする化学機械研磨方法。
  7. 【請求項7】 被加工物の被研磨面と、前記被研磨面に
    所定の加工圧を与えた状態で当接された研磨工具の研磨
    面との間に研磨剤を供給しつつ研磨を行なう化学機械研
    磨方法において、 工具搬送機構に支持された複数の前記被加工物よりも口
    径の小さい研磨工具のうちの一つの研磨工具を選択して
    回転テーブルに保持された前記被加工物の被研磨面に対
    向する部位に搬送してその研磨工具の研磨面を前記被加
    工物の被研磨面に所定の加工圧を与えた状態で当接さ
    せ、前記被加工物および選択された研磨工具をそれぞれ
    回転させるとともに該研磨工具を前記回転テーブルの径
    方向へ揺動させて研磨を行ない、前記研磨と同時に、研
    磨中の前記研磨工具に対する前記被加工物の前記被研磨
    面の回転方向の下手側の部位においてスクラバーにより
    異物を除去することを特徴とする化学機械研磨方法。
  8. 【請求項8】 被加工物は、半導体であることを特徴と
    する請求項6または7記載の化学機械研磨方法。
  9. 【請求項9】 被加工物は、表面に絶縁膜および/また
    は金属膜が形成された被研磨面を有することを特徴とす
    る請求項6または7記載の化学機械研磨方法。
  10. 【請求項10】 被研磨面に微粒子を含むアルカリ性の
    液体を供給することを特徴とする請求項6ないし9いず
    れか1項記載の化学機械研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6639314B2 (en) * 2001-09-20 2003-10-28 Advanced Micro Devices, Inc. Solder bump structure and a method of forming the same
KR101589740B1 (ko) * 2015-05-06 2016-02-01 주식회사 모리스 프레스의 상부 금형대용 저면 연마장치

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