JPH10291439A - 自動車用非常灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中に転落した車内から脱出するために、窓
ガラスを叩き割ったり、シートベルトを切断するための
ハンマー及びカッターを別々に用意しなくて済むように
する。 【解決手段】 非常信号灯１の一部にハンマーヘッド６
とカッター８を取り付けておき、これで窓ガラス１４を
叩き割ったり、シートベルト１５を切断して、水中に転
落した車内から脱出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水中に転落した車
から脱出するために、窓ガラスを叩き割るための機能
と、シートベルトを切断する機能と、万一水中に転落し
たときに、自動的にスイッチがＯＮとなって非常灯が点
滅することにより、水中に転落車があることを知らしめ
るための自動車用非常灯に関する。

【０００２】

【従来の技術】岸壁などから誤って車ごと水中に転落
し、閉じ込められたまま死亡する事故を防止するため
に、一部の車にはハンマーが常備されている。しかし、
殆どの車にはハンマーが常備されていないことと、携行
に便利なハンマーも少ないことから、現状では不携行車
が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は係る点に鑑み
て提案されるものであって、その目的は、車に常備され
ている非常信号灯にハンマーヘッドを構成し、このヘッ
ドを用いて窓ガラスを叩き割って脱出したり、非常信号
灯に取り付けたカッターを用いてシートベルトを切断し
たりできる自動車用非常灯を得ることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案する本発明の構成は次のとおりである。 １．スイッチＯＮにより発光体が点滅する非常灯の一部
にハンマーヘッドを取り付けて成る自動車用非常灯。 ２．ハンマーヘッドに加えてシートベルトカッターを取
り付けて成る前記１記載の自動車用非常灯。

【０００５】３．非常灯の一部に水センサを取り付け、
この水センサが水を検出するとスイッチがＯＮとなって
発光体が点滅する前記１又は２記載の自動車用非常灯。 ４．発光体に加えて照明ランプを取り付けて成る前記１
又は２又は３記載自動車用非常灯。

【０００６】５．ハンマーの一部に水センサを取り付け
ると共にこの水センサが水を検出したときに電池で点滅
又は点灯する発光体をハンマーの一部に取り付けて成る
ハンマー。 ６．ハンマーの一部にシートベルトカッターを取り付け
て成る前記５記載のハンマー。

【０００７】

【作用】ハンマー付の非常信号灯は、運転席の近くに取
り外し易いようにして常備していて、水中に車が転落し
た場合、この非常信号灯を取り外し、非常信号灯の部分
を握ってハンマーヘッドにより窓ガラスを叩き割る。ハ
ンマーヘッドは鉄が最適であり、先端を尖らせることに
より、ガラスを割り易いようにしておくと有効である。
カッターは、怪我をしないように、ガードの中に組み込
まれていて、ここにシートベルトを挿入して切断できる
ようにすると安全であるが、原則的には、このカッター
の構造は自由である。又、水センサが水を検出すると、
発光体の電源回路を閉成してこれを点滅させる。

【０００８】

【発明の実施の形態】

【実施例１】図１〜図３に本発明に係る非常信号灯を示
す。符号の１は非常信号灯本体、２はこの本体１の胴体
部１ａを透明体で形成し、この中に組み込まれた非常信
号灯としての発光体（ＬＥＤ）、３は本体１の先端に取
り付けられた照明ランプ、４は電池、５、５ａは前記発
光体２及び照明ランプ３用のスイッチであって、このス
イッチ５ａにより前記発光体２を点滅させることがで
き、スイッチ５により照明ランプ３を点灯することがで
きる。なお、実施例の非常信号灯には、照明ランプ３が
組み込まれているが、この照明ランプ３を除き、発光体
２のみから成る非常信号灯にも本発明は実施化が可能で
あり、技術的範囲内である。又、実施例１の非常信号灯
は防水構造である。

【０００９】６は本体１の後端に取り付けられたハンマ
ーヘッドであって、このハンマーヘッド６は横向きに先
が尖ったハンマー部７が形成してあり、鉄製である。但
し、このハンマー部７の材質はハンマーとして機能する
限り、他の材質のものでもよい。

【００１０】８はハンマーヘッド６の部分に取り付けら
れたカッターであって、このカッター８はガード９と、
このガード９でカバーされた溝１０内にカッター部１１
を取り付けて露出させない工夫がしてあり、シートベル
トは、この溝１０内に入れて切断する。但し、カッター
８の構造は任意である。１２は水センサ、１３は永久磁
石である。

【００１１】図４は電気回路図であって、水センサ１２
が水中に沈して作動すると、スイッチ１２ａを閉成し、
自動的に発光体２を点滅させる。図５は非常信号灯本体
１の部分を握り、窓ガラス１４を叩き割っている状態の
説明図、図６はカッター８でシートベルト１５を切断し
ている状態の説明図、図７は本発明に係る非常信号灯を
運転席に携行している状態の説明図である。以上の実施
例は請求項１〜４に対応している。

【００１２】

【実施例２】この実施例は、公知のハンマーの一部に水
センサと発光体及び電源を組み込み、前記水センサが水
を検出すると発光体が点滅するものである。以上の実施
例は請求項５に対応している。なお、発光体、電源のす
べては防水構造である。

【００１３】

【実施例３】この実施例は、シートベルトカッターをハ
ンマーの一部に設けておくことにより、シートベルトを
切断できるようにしたものである。以上の実施例は請求
項６に対応している。

【００１４】

【発明の効果】本発明は以上のように、非常信号灯にハ
ンマーヘッド及びカッターが取り付けてあるため、次の
効果を奏する。

【００１５】１．非常信号灯とハンマーを別々に用意す
る必要がない。 ２．ハンマーを別に用意する必要がないので、経費が安
い。 ３．車内の運転席以外に、助手席、後部座席近傍にも用
意しておくと、同乗者が脱出するために近くの窓ガラス
を叩き割ることもでき、安全上有効であるが、このよう
な場合でも、経費がかからないと共に、場所をとらな
い。

【００１６】４．水センサが水を検出すると、自動的に
発光体が点滅するので、夜間や汚れた水中に転落した場
合でも転落位置が直ぐ判り、救助の手助けとなる。 ５．シートベルトカッターも一緒に付いているため、シ
ートベルトが外れない場合には、このカッターを用いて
シートベルトを切断し、脱出することができ、安全であ
る。

【００１７】６．ハンマーに自動発光体を取り付けたこ
とにより、上記４と同一の効果を奏する。 ７．ハンマーにシートベルトカッターを取り付けたこと
により、上記５と同一の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るハンマー及びカッター付非常信号
灯の平面図。

【図２】本発明に係るハンマー及びカッター付非常信号
灯の側面図。

【図３】本発明に係るハンマー及びカッター付非常信号
灯の下面図。

【図４】電気回路図。

【図５】ハンマーヘッドで窓ガラスを叩き割っている状
態の説明図。

【図６】カッターでシートベルトを切断している状態の
説明図。

【図７】運転席に非常信号灯を携行している状態の説明
図。

【符号の説明】

１ 非常信号灯本体 ２ 発光体（ＬＥＤ） ３ 照明ランプ ４ 電池 ５、５ａ スイッチ ６ ハンマーヘッド ７ ハンマー部 ８ カッター ９ ガード １０ 溝 １１ カッター部 １２ 水センサ １３ 永久磁石 １４ 窓ガラス １５ シートベルト

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スイッチＯＮにより発光体が点滅する非
   常灯の一部にハンマーヘッドを取り付けて成る自動車用
   非常灯。
2. 【請求項２】 ハンマーヘッドに加えてシートベルトカ
   ッターを取り付けて成る請求項１記載の自動車用非常
   灯。
3. 【請求項３】 非常灯の一部に水センサを取り付け、こ
   の水センサが水を検出するとスイッチがＯＮとなって発
   光体が点滅する請求項１又は２記載の自動車用非常灯。
4. 【請求項４】 発光体に加えて照明ランプを取り付けて
   成る請求項１又は２又は３記載自動車用非常灯。
5. 【請求項５】 ハンマーの一部に水センサを取り付ける
   と共にこの水センサが水を検出したときに電池で点滅又
   は点灯する発光体をハンマーの一部に取り付けて成るハ
   ンマー。
6. 【請求項６】 ハンマーの一部にシートベルトカッター
   を取り付けて成る請求項５記載のハンマー。