JPH10290875A - データ表示端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】景品交換で端玉を用いて行うゲーム機の機能を
兼ね備えたデータ表示端末装置を提供する。 【解決手段】データ表示端末装置１０は、景品玉計数機
から景品交換後の端数として返却された余り玉の投入口
１４を備え、余り玉が投入されたとき、タッチパネルデ
ィスプレー１１上にスロットマシーン等のゲーム画面を
表示し、ゲーム中以外は、場内の管理コンピュータから
受信した遊技台データを表示するように切り替える。余
り玉でゲームが可能となり遊技者へのサービスが向上す
る。またデータ表示端末装置を遊技台データの表示端末
およびゲーム機として有効活用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場内に配置さ
れた遊技台の稼働状況を示す遊技台データを場内に設置
された管理コンピュータから受信して表示画面上に表示
するデータ表示端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機などの遊技台で遊技すること
によって獲得した遊技球は、遊技場内に設置されている
景品交換機で計数され、その個数に応じた景品と交換さ
れるようになっている。通常、景品への交換は５００個
等の最低交換個数を単位として行われ、獲得した遊技球
のうち景品に交換し得ない端数は、余り玉として、遊技
客へ返却されるか、チョコレートなどの低額のいわゆる
「端玉景品」に交換されるようになっている。

【０００３】また、遊技場内には通常、昨日の大当たり
回数など各遊技台の稼働状況を示す遊技台データを遊技
台選択の案内情報として遊技客に提供するため、これら
情報の表示端末としてデータ表示端末装置が設置されて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、景品に
交換し得ない端数を余り玉として返却しても、遊技客
は、パチンコ機での遊技を終えるつもりで景品交換を行
っているので、返却された余り玉を用いて、再度、パチ
ンコに興じることを通常、好まない。また、端玉景品等
は遊技客にとって魅力に欠ける場合が多い。このため、
景品交換の端数となった余り玉を有効に活用することが
できず、遊技客に対するサービスが十分でないという問
題があった。

【０００５】一方、従来から使用されているデータ表示
端末装置は、遊技台データの表示機能しか備えていない
ので利用されない空き時間が多く、端末装置の十分な活
用がなされていないという問題があった。

【０００６】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、景品交換で端数とな
った余り玉を用いて遊技客を楽しませる機能を備えたデ
ータ表示端末装置を提供し、余り玉およびデータ表示端
末装置の双方を有効に活用することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 ［１］遊技場内に配置された遊技台の稼働状況を示す遊
技台データを場内に設置された管理コンピュータ（５
０）から受信して表示画面（１１）上に表示するデータ
表示端末装置（１０）において、場内に設置された景品
玉計数機（２５）から景品交換後の端数として返却され
た余り玉を投入するための投入口部（１４）と、前記投
入口部（１４）から投入された遊技球を賭けて行う所定
のゲームを前記表示画面（１１）上で実行するゲーム実
行手段（６３）と、前記管理コンピュータ（５０）から
受信した遊技台データと前記ゲームのうちいずれを前記
表示画面（１１）上に表示するかを切り替える表示内容
切替手段（６０）とを備え、前記投入口部（１４）から
遊技球が投入されたとき、少なくとも当該遊技球に基づ
いて前記ゲームが実行されている間前記遊技台データに
代えてゲーム画面を前記表示画面（１１）上に表示する
ことを特徴とするデータ表示端末装置（１０）。

【０００８】［２］前記ゲーム実行手段（６３）は、ス
ロットマシンに見立てたゲームを前記表示画面（１１）
上で実行することを特徴とする［１］記載のデータ表示
端末装置（１０）。

【０００９】［３］前記ゲームに賭け得る遊技球が無く
なったとき、前記表示画面（１１）上の表示内容を前記
遊技台データに戻すことを特徴とする［１］または
［２］記載のデータ表示端末装置（１０）。

【００１０】［４］前記ゲームの終了指示を入力するた
めの終了スイッチ（８３）と、前記ゲームに賭け得る遊
技球の残り個数を所定の記録媒体に記録して出力するた
めの記録手段（１２）とを備え、前記ゲームに賭け得る
遊技球が無くなる前に前記終了スイッチ（８３）が押下
されたとき前記ゲームを終了させて前記表示画面（１
１）上の表示内容を前記遊技台データに戻すとともに、
押下された時点における遊技球の残り個数を前記記録媒
体に記録して出力することを特徴とする［１］、［２］
または［３］記載のデータ表示端末装置（１０）。

【００１１】［５］前記ゲーム終了時における遊技球の
残り個数を前記記録媒体に記録して出力するか残りの遊
技球をその個数に応じた景品と交換するかを選択するた
めの景品交換選択スイッチ（１２１、１２２）と、遊技
球の残り個数に応じた景品を排出するための景品交換手
段（１１１、１０３）とを備え、前記終了スイッチ（８
３）が押下された際に景品への交換が選択されたとき遊
技球の残り個数に応じた景品を排出し、記録媒体への記
録が選択されたとき遊技球の残り個数を前記記録媒体に
記録して出力することを特徴とする［４］記載のデータ
表示端末装置（１００）。

【００１２】［６］前記表示画面として第１の表示画面
（１０２）とタッチパネルを備えた第２の表示画面（１
０１）とを設け、前記表示内容切替手段（６０）は、前
記ゲームが実行されていないとき前記遊技台データを前
記第２の表示画面（１０１）に表示し、前記ゲームが実
行されている間当該ゲーム画面を前記第２の表示画面
（１０１）に表示するとともに前記遊技台データを前記
第１の表示画面（１０２）に表示することを特徴とする
［１］、［２］、［３］、［４］または［５］記載のデ
ータ表示端末装置（１００）。

【００１３】前記本発明は次のように作用する。データ
表示端末装置（１０）は、通常の状態では、遊技場内に
配置された遊技台の稼働状況を示す遊技台データを場内
の管理コンピュータ（５０）から受信して表示画面（１
１）上に表示する。一方、データ表示端末装置（１０）
の有する投入口（１４）に、場内の景品玉計数機（２
５）から景品交換後の端数として返却された余り玉が投
入されると、ゲーム実行手段（６３）は投入された遊技
球を賭けて行う所定のゲームを開始する。この際、表示
内容切替手段（６０）は、表示画面（１１）上の表示内
容を、少なくともゲームが実行されている間、遊技台デ
ータから当該ゲーム画面に切り替える。

【００１４】これにより、遊技者は、余り玉を用いて、
新たなゲームを楽しむことができるとともに、データ表
示端末装置（１０）を、遊技台データの表示とゲーム画
面の表示の双方に活用することができる。

【００１５】ゲーム実行手段（６３）は、表示画面（１
１）上で余り玉を用いて行うゲームとしてスロットマシ
ンに見立てたゲームを実行する。スロットマシンは、デ
ィスプレイ装置等の表示画面（１１）上に仮想的に実現
することが容易であるとともに、賭けた余り玉が増減す
るので、遊技者にスリルと興奮を提供することができ
る。

【００１６】また、余り玉を使いはたしゲームに賭け得
る遊技球が無くなったとき、表示画面（１１）上の表示
内容を遊技台データへ自動的に戻すようにする。これに
より、遊技台データを参照しようとする遊技客は、他人
のゲーム中か否かを一目で認識することができる。

【００１７】またゲームの終了指示を入力するための終
了スイッチ（８３）と、ゲームに賭け得る遊技球の残り
個数をレシート等の記録媒体に記録して出力するための
記録手段（１２）とを設け、ゲームに賭け得る遊技球が
無くなる前に終了スイッチ（８３）が押下されたとき、
表示画面（１１）上の表示内容を遊技台データに戻す。
また押下された時点における遊技球の残り個数をレシー
ト等の記録媒体に記録して出力する。

【００１８】これにより、遊技者がゲームを終えたくな
ったとき、いつでもゲームを終了させることができる。
また遊技球の残り個数がレシート等の媒体に記録して出
力されるので、たとえば、ゲームに勝ち、遊技球の個数
が増加したような場合には、場内の景品交換所でこれを
再度、景品に交換することができる。

【００１９】またゲーム終了時における遊技球の残り個
数を記録媒体に記録して出力するか景品に交換するかを
選択するための景品交換選択スイッチ（１２１、１２
２）と、遊技球の残り個数に応じた景品を排出するため
の景品交換手段（１１１、１０３）とをデータ表示端末
装置（１００）に設けたものでは、ゲーム終了時の残り
球をその場で景品に交換することができ、わざわざ景品
交換所に出向く必要がなくなって、遊技者へのサービス
がより一層向上する。

【００２０】また、表示画面として第１の表示画面（１
０２）とタッチパネルを備えた第２の表示画面（１０
１）とを設けておき、ゲームが実行されていないときは
遊技台データをタッチパネルを備えた第２の表示画面
（１０１）に表示する。そして、ゲームが実行されてい
る間は当該ゲームを第２の表示画面（１０１）に表示す
るとともに遊技台データを第１の表示画面（１０２）に
移動させて表示する。

【００２１】これにより、ゲーム実行中においても他の
遊技者等が遊技台データを確認することができる。ま
た、ゲームを行ったり、遊技者の望む遊技台データを表
示するには、遊技者からの指示を入力するためのタッチ
パネル等を要するが、現時点で操作の必要な方を第２の
表示画面（１０１）上に表示するので、一方のみにタッ
チパネルを設ければ良く、装置の低価格化を図ることが
できる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
の実施の形態を説明する。図１から図６は、本発明の第
１の実施の形態を示している。図１に示すように、デー
タ表示端末機１０は、独立した箱形であって、その前面
は上下方向の略中間部分で、一旦ほぼ水平になって奥手
へ向かった後方へやや傾斜しながら上端まで続いてい
る。前面上半部の傾斜部分にはほぼ全面に渡って、タッ
チパネルディスプレー１１の表示面が設けられている。

【００２３】データ表示端末機１０の前面であって奥手
方向へ略水平になっている箇所の右端部寄りには、レシ
ートを発行するためのレシート発行部１２が、また左端
部寄りには、パチンコ玉の個数を表示するためのパチン
コ玉数表示部１３が配置されている。なお、パチンコ玉
数表示部１３は７セグメントのＬＥＤ（発光ダイオー
ド）から構成されている。

【００２４】データ表示端末装置１０の前面であってレ
シート発行部１２の下方には、余り玉としてのパチンコ
玉を投入するためのパチンコ玉投入部１４が設けられて
いる。パチンコ玉投入部１４は引き出し式になってお
り、余り玉を投入する際にのみ引き出され、通常は、閉
じた状態にある。パチンコ玉投入部１４は、データ表示
端末装置１０内部に設けられているパチンコ玉貯留箱１
５へと連通している。

【００２５】データ表示端末装置１０の上部左右側面に
はスピーカーを内蔵した音声出力部１６が側方へ突出し
て取り付けられている。音声出力部１６からは、操作ガ
イダンスや各種の効果音等が流される。

【００２６】データ表示端末機１０は、昨日の大当たり
回数など遊技場内の各遊技台２１の稼働状況を示す遊技
台データを、遊技台２１を選択するための案内情報とし
てタッチパネルディスプレー１１上に表示する機能と、
パチンコ玉投入部１４から投入された余り玉を賭けて行
うゲームをタッチパネルディスプレー１１上で実行する
機能とを備えている。

【００２７】図２は、図１に示したデータ表示端末機１
０の接続される遊技場管理システムの構成を示してい
る。遊技場内には、パチンコ機などの遊技台２１、玉貸
機２２、島端金庫２３、カード自動販売機２４、景品玉
計数器２５など各種の遊技機器が設置されており、各遊
技機器はそれぞれ台コントローラ２６Ａ、２６Ｂに接続
されている。

【００２８】台コントローラ２６Ａ、２６Ｂは、ＬＯＮ
（ローカル・オペレーティング・ネットワーク）４１と
呼ばれるバスを介して島コントローラ３０Ａに接続され
ている。島コントローラ３０Ｂ、島コントローラ３０Ｃ
には、図示していないが、島コントローラ３０Ａと同様
に各種遊技機器の接続された複数の台コントローラがＬ
ＯＮを通じて接続されている。

【００２９】島コントローラ３０Ａ〜３０Ｃは、ＨＵＢ
（集線装置）４２によりまとめられ、ＬＡＮ４３を通じ
てホール端末（管理コンピュータ）５０と接続されてい
る。ＬＡＮ４３には、顧客と対応するためのカウンタに
設置されているカウンタ端末４４およびデータ表示端末
機１０が接続されている。

【００３０】ホール端末（管理コンピュータ）５０は、
ＬＡＮ４３、ＬＯＮ４１を介して接続されている各種の
遊技機器を統括的に管理する機能を有し、営業成績（売
上データ）の把握や遊技台の稼働を中心とした各種玉の
流れに関連するデータの確認、さらに遊技台の制御や釘
の調整などに関する情報を提供する。

【００３１】ホール端末（管理コンピュータ）５０に
は、周辺装置として、各種の計数データやこれらを処理
した遊技台データを保存するためのデータベース４５
と、計数データや遊技台データを印刷するためのプリン
タ４６および音声出力装置４７が接続されている。音声
出力装置４７は、無線回線によってインカム４８から音
声信号を受信するようになっている。データ表示端末機
１０はホール端末（管理コンピュータ）５０およびＬＡ
Ｎ４３を通じてデータベース４５に蓄積されている遊技
台データを受信し表示する。

【００３２】景品玉計数器２５は、遊技者の獲得したパ
チンコ玉の個数を計数しその個数に応じた景品に交換す
るとともに、最低交換個数以下の端数となったパチンコ
玉を、余り玉として遊技客に返却する。遊技客は、当該
余り玉をデータ表示端末機１０のパチンコ玉投入部１４
に投入することにより、データ表示端末機１０でゲーム
を楽しむことができるようになっている。

【００３３】図３は、データ表示端末機１０の回路構成
を示したものである。データ表示端末機１０は、その動
作を統括制御するためのＣＰＵ（中央処理装置）６０を
備えており、ＣＰＵ６０には各種周辺回路が接続されて
いる。このうち、パチンコ玉計数機６１は、パチンコ玉
投入部１４から投入されたパチンコ玉の個数を計数する
装置である。

【００３４】データ表示部６２はタッチパネルディスプ
レー１１上に遊技台データを各種の形式で表示するため
の表示制御回路であり、ゲーム表示部６３は、パチンコ
玉投入部１４から投入された余り玉を賭けて行うゲーム
をタッチパネルディスプレー１１上で実行する回路部分
である。ここでは、スロットマシーンに見立てたゲーム
をタッチパネルディスプレー１１上で展開するようにな
っている。操作部６４は、タッチパネルディスプレー１
１のタッチパネル部の押下による各種の操作を受け付け
その内容を判別する回路部分である。

【００３５】音声信号処理部６５は、データ表示端末機
１０の操作案内や、ゲームの効果音等の音声信号を生成
し、音声出力部１６へ出力する回路である。パチンコ玉
数表示部１３は、ゲームに供することのできるパチンコ
玉の現時点における残り個数を表示する部分であり、パ
チンコ玉をパチンコ玉投入部１４に投入した際には、パ
チンコ玉計数機６１によって計数された個数が初期値と
して表示される。

【００３６】レシート発行部１２は、ゲーム終了時点に
おける残り玉数を印刷したレシートを出力する装置であ
る。通信制御部６６は、図２に示したＬＡＮ４３を通じ
てホール端末（管理コンピュータ）５０と通信する回路
部分であり、ホール端末５０に対して遊技台データの送
信要求を送出する機能と、ホール端末５０から遊技台デ
ータを受信する機能とを備えている。

【００３７】図４は、タッチパネルディスプレー１１に
表示される各種画面の遷移を表している。表示画面は、
大別すると、遊技台を選択するための遊技台データを表
示するデータ画面７０と、ゲーム中にスロットマシンを
表示するスロット画面８０とから構成される。データ画
面７０は、階層構造のメニュー形式になっており、画面
に表示される項目を指で触れて順次選択することによ
り、目的とする遊技台データを表示させるができるよう
になっている。

【００３８】遊技台データを表示する場合、当初、画面
上に、パチンコ台情報メイン画面７１が表示され、当該
画面に表示されている項目を選択することで、どれにし
ますか画面７２、遊技場レイアウト画面７３、おまかせ
メニュー画面７４のいずれかの画面に進むことができ
る。遊技場レイアウト画面７３からは、タッチパネルデ
ィスプレー１１上に表示された項目を選択することで、
大当たり回数画面７５とおまかせメニュー画面７４のい
ずれかの画面へ進むことができ、おまかせメニュー画面
７４からは、本日のおすすめ台画面７６やそろそろ出そ
う画面７７等へ進むことができるようになっている。

【００３９】このように画面に表示される項目を順次選
択することで、遊技者の望む遊技台データが検索され表
示されるようになっている。なお、いずれの画面からも
１つ手前の階層の画面あるいは検索を中止してパチンコ
台情報メイン画面７１へ一気に戻ることが可能になって
いる。

【００４０】図５は、スロット画面８０の一例を示した
ものである。画面中央には、スロットマシンのドラム部
に見立てた図柄表示領域８１が表示される。ここには、
図柄の表示箇所が３×３のマトリクス状に配列されてい
る。横方向に上中下の３列、縦方向に右中左の３列、さ
らに右下がり斜めの１列および左下がり斜めの１列のそ
れぞれに対してパチンコ玉を賭けることができ、パチン
コ玉を賭けた列に同一の図柄が揃ったとき、その際出現
した図柄に応じた倍率で賞としてパチンコ玉が仮想的に
付与される。

【００４１】画面の右上部には、獲得したパチンコ玉の
個数を表示するための獲得玉数表示領域８２が設けられ
ている。画面右下部には、タッチパネル式の精算ボタン
８３と、パチンコ玉を賭ける箇所の指定を終了しゲーム
を開始すべきことを指示するためのタッチパネル式のＢ
ＥＴボタン８４が配置されている。

【００４２】パチンコ玉は、１回のゲームで、１個から
最大で８個まで賭けることができ、縦横斜めの各列に付
されているタッチパネル式の番号部分８５を指で触れる
ことで、その列にパチンコ玉を賭ける。そして、ＢＥＴ
ボタン８４を押下することで賭け位置が確定しゲームが
開始される。精算ボタン８３は、ゲームを終了する際に
押下するスイッチである。

【００４３】次に、データ表示端末機１０の行う動作の
流れを説明する。データ表示端末機１０は電源投入後、
開店から一定時間の間は、前日の遊技台データをタッチ
パネルディスプレー１１上に表示する（ステップＳ２０
１）。遊技客は遊技台２１で遊技を行って獲得したパチ
ンコ玉を、遊技場内に設置されている景品玉計数器２５
で計数する。その際、景品交換の端数となった余り玉が
遊技客へ返却される。遊技客は、返却された余り玉によ
ってゲームを楽しむことを望む場合には、データ表示端
末機１０の設置箇所まで移動し、余り玉をデータ表示端
末機１０のパチンコ玉投入部１４へ投入する。

【００４４】データ表示端末機１０は、パチンコ玉投入
部１４から余り玉が投入されると（ステップＳ２０２；
Ｙ）、その個数を計数して（ステップＳ２０５）パチン
コ玉数表示部１３に表示するとともに、タッチパネルデ
ィスプレー１１の表示内容を遊技台データを表示するデ
ータ画面７０から図５に示すようなゲーム用のスロット
画面８０へと切り替える（ステップＳ２０６）。

【００４５】遊技者は、スロット画面８０が表示される
と、先に説明した手順でパチンコ玉を賭け、スロットマ
シンに見立てたゲームを楽しむことができる。データ表
示端末機１０は１回のゲームが実行されるごとに（ステ
ップＳ２０７）、遊技者の保有するパチンコ玉の残り数
（持ち玉）が「０」になったか否か（ステップＳ２０
８）および精算ボタン８３が押下されたか否かをそれぞ
れ調べる（ステップＳ２０９）。持ち玉が「０」でなく
（ステップＳ２０８；Ｎ）かつ精算ボタン８３が押下さ
れない間は（ステップＳ２０９；Ｎ）、ゲームを繰り返
し実行することができる。

【００４６】持ち玉が「０」になった場合には（ステッ
プＳ２０８；Ｙ）、その時点でタッチパネルディスプレ
ー１１上の表示内容をスロット画面８０から元のデータ
画面７０画面へ切り替える（ステップＳ２１１）。一
方、精算ボタン８３が押下されたときは（ステップＳ２
０９；Ｙ）、その時残っている持ち玉の個数をレシート
に印刷して出力した後（ステップＳ２１０）、タッチパ
ネルディスプレー１１上の表示内容をデータ画面７０に
復帰させる（ステップＳ２１１）。遊技者は、残りの持
ち玉数の記録されたレシートを景品場に持参し、景品と
交換することができる。

【００４７】このようにゲーム終了時点で自動的にデー
タ画面７０へ復帰するので、遊技台データを参照しよう
とする遊技客は、他人のゲーム中か否かを一目で認識す
ることができる。また、精算ボタンを設けたので、遊技
者の都合により適宜ゲームを終えることができる。

【００４８】ゲームの実行中でない通常状態では、デー
タ画面７０が表示されており、この状態で、遊技者が画
面に表示された項目に指で触れる等の所定の操作を行う
と（ステップＳ２０３；Ｙ）、データ表示端末機１０の
データ表示部６２は、図４に示す画面遷移に従って画面
を変更し、指定された遊技台データをタッチパネルディ
スプレー１１上に表示する（ステップＳ２０４）。

【００４９】このように、余り玉で、スロットマシン
等、パチンコ機と異なるゲームを行うことができるの
で、遊技者に対するサービス向上を図ることができる。
また、データ表示端末機１０で行ったゲームにより余り
玉が無くなれば、チョコレート等のいわゆる端玉景品と
余り玉とを交換する手間が省け、景品交換処理の簡略化
を図ることができる。さらにデータ表示端末機１０を遊
技台データの表示と、余り玉を利用したゲームの実行の
双方に利用することができるので、当該装置の有効活用
が図られる。

【００５０】次に、本発明にかかるデータ表示端末装置
の第２の実施の形態について説明する。図７は、第２の
実施の形態にかかるデータ表示端末機１００の外観を示
している。図１に示したデータ表示端末機１０と同一部
分には同一の符号を付してあり、それらの説明を適宜省
略する。データ表示端末機１００は、タッチパネル式の
下部タッチパネルディスプレー１０１と、タッチパネル
を備えていない上部ディスプレー１０２の２つのディス
プレー装置を備えている。また、本体前面の下部右側に
景品払出し口１０３を備えている。

【００５１】データ表示端末機１００は、精算の際に、
持ち玉数をレシートに印刷して出力するか、持ち玉をそ
の個数に応じた景品と交換するかを選択できるととも
に、景品を選択した場合には、本体下部の景品払出し口
１０３から景品が排出されるようになっている。またデ
ィスプレー装置を２つ備えることにより、ゲーム中も遊
技台データを表示することが可能になっている。

【００５２】図８は、データ表示端末機１００の回路構
成を示している。図３に示す回路と同一の部分について
は同一の符号を付してあり、それらの説明を省略する。
ＣＰＵ６０には、ディスプレー装置として下部タッチパ
ネルディスプレー１０１と上部ディスプレー１０２とが
接続されており、タッチパネル部を備える下部タッチパ
ネルディスプレー１０１側にデータ表示部６２、ゲーム
表示部６３、操作部６４が設けられている。

【００５３】上部ディスプレー１０２は、データ表示用
の専用回路を備えていないが、下部タッチパネルディス
プレー１０１側に設けられているデータ表示部６２の制
御に基づき上部ディスプレー１０２上に遊技台データが
表示されるようになっている。景品払出し制御部１１１
は、データ表示端末機１００の内蔵する図示しない景品
貯留部から必要数の景品を景品払出し口１０３へ排出す
る際の制御を行う回路部分である。

【００５４】図９は、データ表示端末機１００の行う動
作の流れを表している。データ表示端末機１００は電源
投入後、開店から一定時間の間は、前日の遊技台データ
を下部タッチパネルディスプレー１０１上に表示する
（ステップＳ３０１）。下部タッチパネルディスプレー
１０１はタッチパネルを備えているので、遊技台データ
を下部タッチパネルディスプレー１０１に表示している
とき、表示すべきデータを選択するための各種操作を受
け付けることが可能になる。

【００５５】景品玉計数器２５で計数した際に、景品交
換の端数として返却された余り玉が、パチンコ玉投入部
１４へ投入されたことを検知すると（ステップＳ３０
２；Ｙ）、データ表示端末機１００のパチンコ玉計数機
６１は、その個数を計数して（ステップＳ３０５）パチ
ンコ玉数表示部１３に表示する。また、今まで下部タッ
チパネルディスプレー１０１に表示していた遊技台デー
タを、上部ディスプレー１０２へ移行して表示するとと
もに、下部タッチパネルディスプレー１０１にゲーム画
面を表示する（ステップＳ３０６）。

【００５６】これにより、下部タッチパネルディスプレ
ー１０１のタッチパネルを通じてゲーム用の操作が行う
ことができる。一方、遊技台データは上部ディスプレー
１０２に移行されるので、表示内容の確認は可能である
が、項目を選択する等の操作はできなくなる。

【００５７】遊技者は、図５に示すようなスロット画面
８０が下部タッチパネルディスプレー１０１に表示され
ると、第１の実施の形態で説明したと同様の手順でパチ
ンコ玉を賭け、スロットマシンに見立てたゲームを楽し
むことができる。データ表示端末機１００はゲームが実
行されるごとに（ステップＳ３０７）、遊技者の持ち玉
が「０」か否か（ステップＳ３０８）および精算ボタン
８３が押下されたか否かをそれぞれ調べ（ステップＳ３
０９）、精算ボタン８３が押下されたりあるいは持ち玉
が無くならない限り（ステップＳ３０８、３０９；
Ｎ）、ゲームを繰り返し実行する。

【００５８】持ち玉が「０」になった場合には（ステッ
プＳ３０８；Ｙ）、データ表示端末機１００は上部ディ
スプレー１０２の表示を中止し、遊技台データを下部タ
ッチパネルディスプレー１０１に表示するよう切り替え
る（ステップＳ３１３）。一方、精算ボタン８３が押下
されたときには（ステップＳ３１０；Ｙ）、図１０に示
すような精算方法を選択する画面１２０が上部ディスプ
レー１０２に表示される。

【００５９】レシート部１２１および景品絵柄部１２２
はそれぞれ、精算する際に、残りの持ち玉数をレシート
に印刷出力するか、景品に交換するかを選択するための
タッチスイッチになっている。なお、残りの持ち玉数が
２００個以下の場合には、レシートを選択することはで
きない。また、データ表示端末機１００の排出する景品
は、少数のパチンコ玉との交換のみを対象とした、いわ
ゆる端玉景品である。

【００６０】精算方法を選択する画面で、遊技者がレシ
ートを選択した場合には（ステップＳ３１０；Ｎ）、精
算時の持ち玉数をレシートに印刷して出力した後（ステ
ップＳ３１２）、上部ディスプレー１０２の表示を中止
し、遊技台データを下部タッチパネルディスプレー１０
１に表示する（ステップＳ３１３）。精算方法を選択す
る画面で景品交換を選択した場合（ステップＳ３１０；
Ｙ）あるいは残りの持ち玉数が２００個以下であった場
合には、その個数に応じた端玉景品を景品払出し口１０
３から排出した後（ステップＳ３１１）、上部ディスプ
レー１０２の表示を中止し、遊技台データを下部タッチ
パネルディスプレー１０１に表示する（ステップＳ３１
３）。

【００６１】ゲームの実行中でない通常状態では、下部
タッチパネルディスプレー１０１にデータ画面７０が表
示されており、この状態で、遊技者が画面の項目に指で
触れる等の所定の操作を行うと（ステップＳ３０３；
Ｙ）、データ表示端末機１００のデータ表示部６２は、
図４に示す画面遷移図に従って表示内容を変更し、最終
的に指定された形式で遊技台データを下部タッチパネル
ディスプレー１０１上に表示する（ステップＳ３０
４）。

【００６２】このように第２の実施の形態では、下部タ
ッチパネルディスプレー１０１と上部ディスプレー１０
２の２つのディスプレー画面を備えるので、ゲームの実
行中も遊技台データを確認することができる。また、下
部タッチパネルディスプレー１０１にだけタッチパネル
を装備し、データ画面７０とスロット画面８０のうち操
作の必要性の高い方の画面を下部タッチパネルディスプ
レー１０１に表示したので、操作性が大きく低下するこ
となく、装置の低価格化を図っている。

【００６３】またゲーム終了時における持ち玉の個数を
レシートに記録して出力するか、景品に交換するかを選
択可能にし、かつ当該景品をデータ表示端末機１００自
体から排出するようにしたので、景品に交換する場合、
遊技者がわざわざ景品交換所へ出向く必要がなくなり遊
技者と遊技場係員双方の便宜性をより一層向上させるこ
とができる。またレシートで精算した場合には、当該レ
シートを景品場に持参し、景品と交換することができ
る。

【００６４】以上説明した実施の形態では、スロットマ
シンに見立てたゲームを実行するようにしたが、表示画
面上で展開可能がゲームであればこれに限定されず、た
とえば、トランプのポーカーのようなものであってもよ
い。また実施の形態では、レシートに残りの持ち玉数を
記録するようにしたが、会員カードなどに磁気記録等す
るようにしてもよい。

【００６５】

【発明の効果】本発明にかかるデータ表示端末装置によ
れば、景品玉計数機から景品交換後の端数として返却さ
れた余り玉が投入されたとき、ディスプレーにゲーム画
面を表示し、ゲーム中以外は、場内の管理コンピュータ
から受信した遊技台データを表示するように切り替える
ので、余り玉を用いて行うゲームを遊技者に提供できる
とともに、データ表示端末装置を遊技台データの表示と
ゲーム表示の双方に活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るデータ表示端
末機の外観を示す斜視図である。

【図２】データ表示端末機の接続される遊技場管理シス
テムの構成を示すブロック図である。

【図３】本発明の第１の実施の形態に係るデータ表示端
末機の回路構成を示すブロック図である。

【図４】タッチパネルディスプレーに表示される各種画
面の状態遷移を表した説明図である。

【図５】ゲーム画面の一例を示す説明図である。

【図６】本発明の第１の実施の形態に係るデータ表示端
末機の行う動作の流れを示す流れ図である。

【図７】本発明の第２の実施の形態に係るデータ表示端
末機の外観を示す斜視図である。

【図８】本発明の第２の実施の形態に係るデータ表示端
末機の回路構成を示すブロック図である。

【図９】本発明の第２の実施の形態に係るデータ表示端
末機の行う動作の流れを示す流れ図である。

【図１０】本発明の第２の実施の形態に係るデータ表示
端末機の表示する精算方法を選択する画面の一例を示す
説明図である。

【符号の説明】

１０、１００…データ表示端末機 １１、１０１…タッチパネルディスプレー １２…レシート発行部 １３…パチンコ玉数表示部 １４…パチンコ玉投入部 １５…パチンコ玉貯留箱 １６…音声出力部 ２１…遊技台 ２５…景品玉計数器 ５０…ホール端末（管理コンピュータ） ６０…ＣＰＵ ６１…パチンコ玉計数機 ６２…データ表示部 ６３…ゲーム表示部 ６４…操作部 ６５…音声信号処理部 ６６…通信制御部 ７０…データ画面 ８０…スロット画面 ８１…図柄表示領域 ８２…獲得玉数表示領域 ８３…精算ボタン ８４…ＢＥＴボタン １０２…上部ディスプレー １０３…景品払出し口 １１１…景品払出し制御部 １２１…レシート部 １２２…景品絵柄部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技場内に配置された遊技台の稼働状況を
   示す遊技台データを場内に設置された管理コンピュータ
   から受信して表示画面上に表示するデータ表示端末装置
   において、 場内に設置された景品玉計数機から景品交換後の端数と
   して返却された余り玉を投入するための投入口部と、前
   記投入口部から投入された遊技球を賭けて行う所定のゲ
   ームを前記表示画面上で実行するゲーム実行手段と、前
   記管理コンピュータから受信した遊技台データと前記ゲ
   ームのうちいずれを前記表示画面上に表示するかを切り
   替える表示内容切替手段とを備え、 前記投入口部から遊技球が投入されたとき、少なくとも
   当該遊技球に基づいて前記ゲームが実行されている間前
   記遊技台データに代えてゲーム画面を前記表示画面上に
   表示することを特徴とするデータ表示端末装置。
2. 【請求項２】前記ゲーム実行手段は、スロットマシンに
   見立てたゲームを前記表示画面上で実行することを特徴
   とする請求項１記載のデータ表示端末装置。
3. 【請求項３】前記ゲームに賭け得る遊技球が無くなった
   とき、前記表示画面上の表示内容を前記遊技台データに
   戻すことを特徴とする請求項１または２記載のデータ表
   示端末装置。
4. 【請求項４】前記ゲームの終了指示を入力するための終
   了スイッチと、前記ゲームに賭け得る遊技球の残り個数
   を所定の記録媒体に記録して出力するための記録手段と
   を備え、前記ゲームに賭け得る遊技球が無くなる前に前
   記終了スイッチが押下されたとき前記ゲームを終了させ
   て前記表示画面上の表示内容を前記遊技台データに戻す
   とともに、押下された時点における遊技球の残り個数を
   前記記録媒体に記録して出力することを特徴とする請求
   項１、２または３記載のデータ表示端末装置。
5. 【請求項５】前記ゲーム終了時における遊技球の残り個
   数を前記記録媒体に記録して出力するか残りの遊技球を
   その個数に応じた景品と交換するかを選択するための景
   品交換選択スイッチと、遊技球の残り個数に応じた景品
   を排出するための景品交換手段とを備え、前記終了スイ
   ッチが押下された際に景品への交換が選択されたとき遊
   技球の残り個数に応じた景品を排出し、記録媒体への記
   録が選択されたとき遊技球の残り個数を前記記録媒体に
   記録して出力することを特徴とする請求項４記載のデー
   タ表示端末装置。
6. 【請求項６】前記表示画面として第１の表示画面とタッ
   チパネルを備えた第２の表示画面とを設け、前記表示内
   容切替手段は、前記ゲームが実行されていないとき前記
   遊技台データを前記第２の表示画面に表示し、前記ゲー
   ムが実行されている間当該ゲームを前記第２の表示画面
   に表示するとともに前記遊技台データを前記第１の表示
   画面に表示することを特徴とする請求項１、２、３、４
   または５記載のデータ表示端末装置。