JPH10290708A - パソコン用の鞄 - Google Patents

パソコン用の鞄

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JPH10290708A
JPH10290708A JP9116277A JP11627797A JPH10290708A JP H10290708 A JPH10290708 A JP H10290708A JP 9116277 A JP9116277 A JP 9116277A JP 11627797 A JP11627797 A JP 11627797A JP H10290708 A JPH10290708 A JP H10290708A
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JP
Japan
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personal computer
bag
cushioning material
handle
armrest
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Pending
Application number
JP9116277A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ikeda
敏行 池田
Koichi Nakanishi
弘一 仲西
Toshiro Miyoshi
鋭郎 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWANEE KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
SWANEE KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンの衝撃を吸収する緩衝材を、パソコ
ンのキーボードを操作するときのアームレストに併用す
ることによって、快適に使用する。ゴム車輪を使用し
て、収納するパソコンの衝撃を極めて少なくする。 【解決手段】 パソコン用の鞄は、底部にキャスター2
を有すると共に、パソコン1を収納できる内容積を有す
る。さらに、鞄は、収納するパソコン1の上下に、キャ
スター2で移動するときの衝撃を吸収する緩衝材19を
配設している。パソコン1の上方に配設される上部緩衝
材19は、パソコン1のキーボード面とほぼ同一面に形
成されて、キーボードを操作するときのアームレスト2
0に併用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンを入れて
運搬する鞄に関する。
【0002】
【従来の技術】ラップトップ型のパソコンは、小型で持
ち運ぶことができるように設計されている。このため、
交流100V等の商用電源のないところででも便利に使
用できる特長がある。パソコンを使用する場所に運ぶた
めに、パソコンを収納する鞄が市販されている。鞄は、
手に提げて持ち運ぶこともできる。ただ、最近のラップ
トップ型のパソコンは、相当に重くなっているので、楽
に持ち運ぶのが難しくなっている。種々の周辺機器を内
蔵すると共に、消費電力の大きなCPUを駆動するため
に大容量の二次電池を内蔵しているからである。
【0003】特開平8−66217号公報には、パソコ
ンを駆動する二次電池を内蔵するパソコン用の鞄が記載
される。この公報に記載される鞄は、底部に二次電池
と、この二次電池の充電器とを内蔵している。鞄に収納
され二次電池は、パソコンに電力を供給して使用時間を
延長できる。しかしながら、この鞄は、重くなるパソコ
ンに加えて、さらに、重い二次電池を内蔵するので、さ
らに重くなって、楽に持ち運びできなくなる欠点があ
る。
【0004】重くなった鞄は、底にキャスターを固定し
て、楽に移動できる。ただ、パソコンは、ハードディス
クのように衝撃に弱い機器を内蔵しているので、キャス
ターで移動するときに路面から受ける衝撃を最小にする
ことが大切である。凹凸のある道路をキャスターで移動
するときに、ハードディスクが激しく振動されると、故
障の原因となるからである。
【0005】鞄に収納されるパソコンは、上下に緩衝材
を配設して衝撃を少なくできる。パソコンを上下で挟む
緩衝材が、パソコンを鞄の内部にフローティング状態に
保持するからである。ところで、本明細書において、パ
ソコンの「上下」方向は、鞄を垂直に立てた姿勢で決定
するものとし、パソコンを水平に配設した状態では、上
下方向は、パソコンの前後方向となる。パソコンの上下
に配設される緩衝材は、厚くして、パソコンの衝撃をよ
り少なくできる特長がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚い緩
衝材をパソコンの上下に配設する鞄は、パソコンを使用
するときに、緩衝材が邪魔になって、便利に使用できな
くなる。とくに、パソコンの上方に配設される緩衝材
は、パソコンを鞄に入れた状態で使用するときに、邪魔
になる欠点がある。
【0007】本発明はさらに、この欠点を解消すること
を目的に開発されたもので、本発明の第1の目的は、パ
ソコンの衝撃を吸収する緩衝材を、パソコンのキーボー
ドを操作するときのアームレストに併用することによっ
て、快適に使用できるパソコン用の鞄を提供することに
ある。
【0008】さらに、キャスターを備える鞄は、キャス
ターに柔軟なゴム車輪を使用して、凹凸路面を走行する
ときの衝撃を少なくできる。ただ、キャスターのゴム車
輪を柔軟にするほど、平滑な道路を走行させるときの抵
抗が大きくなる欠点がある。それは、タイヤ空気の抜け
た自転車が重くなるのと同じである。キャスターは、平
滑な路面を移動させるときは、変形の少ない車輪、いい
かえると、空気をいっぱいに入れた状態の車輪が軽く移
動できる。ただ、この車輪は、凹凸のある路面を移動さ
せるときは、スムーズに鞄を移動できなくなる欠点があ
る。路面の凹凸に、キャスターが引っかかるからであ
る。凹凸のある路面を移動させるときは、多少変形でき
るゴム車輪のほうが軽く移動できる。道路の凹凸をゴム
車輪が吸収して、凹凸に引っかからなくなるからであ
る。しかしながら、ゴム車輪が柔軟すぎると、極めて重
くなってしまう欠点がある。
【0009】したがって、ゴム車輪は、凹凸のある路面
と平滑な路面の両方を軽く移動できる硬さに調整する必
要がある。硬すぎても、柔らか過ぎても軽く移動できな
くなる。したがって、ゴム車輪は、収納するパソコンの
衝撃をもっとも少なくする柔軟性にはできない。このた
め、キャスターにゴム車輪を使用しても、凹凸路面の衝
撃を確実に吸収することはできない。
【0010】本発明の第2の目的は、ゴム車輪を使用し
て、収納するパソコンの衝撃を極めて少なくできるパソ
コン用の鞄を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の鞄は、前述の目
的を達成するために下記の構成を備える。請求項1の鞄
は、底部にキャスター2を有すると共に、パソコン1を
収納できる内容積を有する。さらに、鞄は、収納するパ
ソコン1の上下に、キャスター2で移動するときの衝撃
を吸収するための緩衝材19を配設している。キャスタ
ー2で凹凸のある路面を走行するとき、鞄は、上下に振
動する。鞄の上下振動は、直接にパソコン1に伝達され
ず、上下の緩衝材19を介して伝達される。緩衝材19
は、振動を吸収してパソコン1に伝達するので、パソコ
ン1の衝撃を少なくできる。パソコン1の上下の振動を
吸収する緩衝材19は、厚くして衝撃を効果的に吸収で
きる。厚い緩衝材19であって、パソコン1の上方に配
設される上部緩衝材19は、パソコン1のキーボード面
とほぼ同一面に形成されて、キーボードを操作するとき
のアームレスト20に併用される。厚い上部緩衝材19
は、アームレスト20として便利に使用できると共に、
パソコン1の振動を効率よく吸収する。
【0012】さらに、本発明の請求項2に記載する鞄
は、キャスター2をゴム車輪として、キャスター2と下
部緩衝材19のダブルクッション構造でパソコン1の衝
撃を効果的に吸収する。さらに、下部緩衝材19は、ゴ
ム車輪よりも柔軟なクッション性として、ゴム車輪の走
行抵抗を大きくすることなく、パソコン1の衝撃を効果
的に吸収する。
【0013】また、本発明の請求項3の鞄は、上面4C
に引き出しできる取手3を備え、この取手3にも脱着自
在にアームレスト20を装着している。取手3に装着さ
れるアームレスト20は、取手3を引き出して、前後の
位置を自由に調整して使用できる。
【0014】さらにまた、本発明の請求項4の鞄は、内
部にパソコン1を駆動する予備電池21を内蔵してい
る。予備電池21は、パソコン1に電力を供給し、パソ
コン1の使用時間を長くする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための鞄を例示するものであっ
て、本発明は鞄を下記のものに特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図1の斜視図と図2及び図3の断面図に示
すパソコン用の鞄は、楽に移動できるように、底面4A
の四隅にキャスター2を装着している。さらに、ラップ
トップ型のパソコン1を収納できる内容積を有する。さ
らに、鞄は、キャスター2で凹凸のある路面を走行させ
るときの振動する衝撃を吸収するために、キャスター2
をゴム車輪とすると共に、パソコン1の上下に緩衝材1
9を配設している。
【0018】緩衝材19は、連続気泡または独立気泡を
有する軟質のプラスチック発泡体が最適である。ただ、
緩衝材には、ゴム状弾性体も使用できる。緩衝材19
は、パソコン1を収納する状態で、鞄の内面とパソコン
1の間にほとんど隙間ができない大きさに形成されてい
る。緩衝材19は、柔軟すぎても、反対に硬すぎてもパ
ソコン1の衝撃を効果的に吸収できない。柔軟すぎる
と、パソコン1の重量で完全に押し潰されて弾性変形で
きなくなるからである。反対に、硬すぎると、鞄が振動
したときに、弾性変形せず、振動を吸収できなくなる。
緩衝材19の柔軟性は、鞄が振動したときに、大きく変
形できるように設計される。
【0019】鞄の上下に配設される緩衝材19は、鞄の
上下の振動を、効果的に吸収する。パソコンの下部にの
み緩衝材を配設すると、鞄の内部で、パソコンが落下す
る方向の振動は吸収できるが、パソコンが落下した後、
その反作用で上昇する方向の振動を吸収できなくなる。
パソコン1の上下を緩衝材19で挟着する鞄は、パソコ
ン1が上方に移動する衝撃を上部緩衝材19で吸収し、
パソコン1が下方に落下する衝撃を下部緩衝材19で吸
収する。このため、この構造の鞄は、上下両方向の振動
を緩衝材19で効率よく吸収して、パソコン1の衝撃を
少なくできる特長がある。
【0020】上下の緩衝材19は、薄くすると衝撃を吸
収する作用が低下する。したがって、上下の緩衝材19
は、上下方向の厚さを、好ましくは15mm以上、さら
に好ましくは、20mm以上とする。とくに、上部緩衝
材19は、アームレスト20にも併用されるので、上下
方向の厚さを、好ましくは25mm以上、より好ましく
は30mm以上とする。さらに、緩衝材19は、図4に
示すように、鞄本体4に脱着できる構造となっている。
このように、緩衝材19が脱着自在な鞄は、その用途に
応じて便利に使用できる。
【0021】アームレスト20に併用される上部緩衝材
19は、その上に手を載せてキーボードを操作しやすい
ように、鞄に収納されたパソコン1のキーボード面とほ
ぼ同一面に形成される。さらに、図1に示す鞄は、引出
し自在な取手3にも、アームレスト20を脱着できるよ
うに装着している。取手3のアームレスト20には、た
とえば、鞄から取り外した下部緩衝材19を使用するこ
とができる。ここにアームレスト20を装着する鞄は、
上部緩衝材19と、取手3のアームレスト20の両方に
手を載せてキーボードを操作できるので、もっとも楽に
キーボードを操作できる。とくに、引出しできる取手3
に装着するアームレスト20は、取手3の引き出し位置
を前後に調整できるので、最も楽に使用できる位置にア
ームレスト20を配設できる特長がある。
【0022】取手3に装着されるアームレスト20は、
たとえば、下面に取手3に嵌入できる溝を設けて、簡単
に取手3に脱着自在に装着できる。取手3に装着するア
ームレスト20は、鞄に収納して持ち運びする。取手3
のアームレスト20は、使用しないときに、パソコン1
の下側に収納して、下部緩衝材19に併用できる。さら
に、取手に装着されるアームレストは、上部緩衝材を併
用することも、また、専用のアームレストを使用するこ
ともできる。
【0023】パソコン1の下に配設される下部緩衝材1
9は、キャスター2のゴム車輪よりも柔軟にする。鞄を
軽く移動できるようにして、しかも、パソコン1の衝撃
を効果的に吸収するためである。図3の鞄は、キャスタ
ー2のゴム車輪と下部緩衝材19のダブルクッション構
造で、パソコン1の振動を効率よく吸収する。
【0024】キャスター2は、多少の凹凸路面を軽く移
動できるように、ゴム車輪を使用している。全く変形し
ない硬質車輪のキャスターは、平滑な路面を軽く移動で
きるが、凹凸のある路面では、路面の凸部にひっかか
り、さらに、凸部を越えて移動するので軽く移動できな
い。ゴム車輪は、変形しない硬質の車輪に比較して、凹
凸路面を軽く移動できる。ただ、ゴム車輪も柔軟すぎる
と、空気の抜けた自転車のタイヤのように、路面を軽く
移動できなくなる。路面を最も軽く移動できるゴム車輪
は、路面の凹凸を吸収できるが、その変形量の最も少な
い柔軟性のものである。
【0025】ゴム車輪は、路面の走行抵抗が最も少なく
なる柔軟性に決定される。この柔軟性のゴム車輪は、凹
凸路面を走行するときに、パソコン1の衝撃を最も効果
的に吸収できる柔軟性ではない。パソコン1の衝撃を理
想的な状態に吸収するために、図3の鞄は、ゴム車輪と
下部緩衝材19のダブルクッション構造とし、さらに、
下部緩衝材19の柔軟性をゴム車輪よりも柔らかくして
いる。この構造の鞄は、路面の凹凸を効果的に吸収し
て、しかも軽く移動できる特長がある。
【0026】鞄の底部にキャスター2を固定する構造を
図3と図5に示す。キャスター2は鞄本体4の底面4A
の四隅に位置して、車輪台5に固定されている。4個の
キャスター2は自由に首振りできるもので、通称「自在
車」と呼ばれるものを使用する。ただ、4個のキャスタ
ーの全てを首振り式のものとせず、鞄本体の片側に配設
する2個のキャスターを首振り式とし、他の2個のキャ
スターは首振り式でないものとすることもできる。キャ
スター2はネジやリベットを介して車輪台5の下面に固
定され、車輪台5を介して鞄に固定される。車輪台5
は、鞄本体4の底面4Aに固定される。車輪台5は、2
枚の金属板で、鞄本体4の底面4Aに、ネジやリベット
を介して固定される。車輪台5は充分な強度を有するよ
うに、アルミニウム等の金属板が使用される。
【0027】図1ないし図3に示す鞄は、底面4Aと垂
直面4Bと上面4Cとからなる鞄本体4の中央に仕切り
9を固定して、内部を2分割し、一方の区画室10にパ
ソコン1を収納している。この構造の鞄は、厚くして4
個のキャスター2で、垂直に立てた姿勢で安定して移動
できる特長がある。仕切り9は、鞄の内部を二つの区画
室10に分割すると共に、鞄を内部で補強する。とく
に、取手3を水平に押して移動するときに、鞄が平行四
辺形に変形するのを有効に防止する。さらに、仕切り9
は、取手3を鞄に装着するガイド筒11の固定プレート
にも使用できる。
【0028】仕切り9は、ABS樹脂のプラスチック製
の硬質板が使用される。仕切り9は、鞄の内側の形状に
ほぼ等しい外形をしている。鞄の内側に連結されて、こ
れを補強するためである。ABS樹脂製の硬質板である
仕切り9は、軽くて強靱な特長がある。ただ、本発明の
鞄は、仕切り9の材質をABS樹脂に特定しない。仕切
りには、たとえば、塩化ビニル樹脂、ナイロン、アクリ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂等を板状に成
形したものも使用できる。さらに、仕切りには、プラス
チック板に代わって、アルミニウムや鉄等の金属板も使
用できる。プラスチック板や金属板の仕切りは、十分な
強度を有するので、局部的に複数の貫通孔を開口して、
軽量化することもできる。
【0029】仕切り9は、両側をL字状に折曲して、こ
の折曲片を鞄4の内面に固定して、鞄に固定される。仕
切り9の折曲片は、鞄4を貫通するリベットやネジで固
定される。仕切り9は、少なくとも、両側の上部と下部
を対角線状に鞄に固定する。さらに、仕切りは、上縁を
鞄の上面に、下縁を底面に固定することもできる。
【0030】仕切り9は、図2と図3の断面図に示すよ
うに、鞄本体4の中央ないしは、ほぼ中央に位置して固
定される。鞄本体4の内側に、ほぼ等しい容積の区画室
10を設けて、区画室10にパソコン1を収納するため
である。ただ、両面の区画室10は、正確な同じ容積、
いいかえると、同じ深さとする必要はない。パソコン1
を収納する区画室10の深さは、ほぼパソコン1の厚さ
に設計する。ここに収納したパソコン1のキーボードを
打つときに、鞄本体4の上面4Cが邪魔にならないよう
にするためである。パソコン1が区画室10に奥深く沈
んだ状態で収納されると、キーボードを操作するとき
に、鞄本体4の上面4Cが邪魔になって便利に使用でき
なくなる。したがって、仕切り9で二つの区画室10を
設ける鞄は、少なくとも一方の区画室10の深さを、パ
ソコン1の厚さにほぼ等しくして、ここに収納するパソ
コン1のキーボードを操作しやすくする。
【0031】さらに、図1と図2に示す鞄は、ふたつの
区画室10を別々に開閉する蓋6を両面に有する。蓋6
は、区画室10の全面を開放できるように、下端を折曲
できるように連結し、両側縁と上縁を、チャック13で
鞄の開口縁に連結している。図に示す蓋6は、表面に、
開口部にチャック14を設けたポケット15を設けてい
る。ポケットは、蓋の内面にも設けることができる。
【0032】仕切り9は、図2と図5の断面図に示すよ
うに、その間に取手3を装着するためのガイド筒11を
固定している。ガイド筒11で鞄に装着される取手3
は、2本の垂直ロッド3Bの上端に、水平の握り部3A
を連結したもので、全体の形状をコ字状としている。2
本の垂直ロッド3Bは、2本のガイド筒11を介して、
鞄本体4に上下に出し入れできるように装着されてい
る。ガイド筒11は、2枚の仕切り9の間に固定されて
いる。ガイド筒11は、垂直ロッド3Bを摺動させて出
し入れできる筒状である。
【0033】ガイド筒11は、鞄本体4のほぼ中央に固
定される仕切り9の内面に、サドル16を介して固定さ
れる。サドル16は、リベット17を介して仕切り9に
固定される。ガイド筒11は、ここに挿入される垂直ロ
ッド3B上端の握り部3Aを、鞄上面4Cのほぼ中央に
配設する。取手3は、鞄をキャスター2で移動させると
きに、図1の鎖線で示すように、鞄から引き出される。
鞄をキャスター2で移動させないとき、取手3は鞄に押
し込まれる。取手3を鞄本体4に押し込んだ状態で、取
手3は、握り部3Aと鞄本体4の上面4Cとの間に握り
隙間18ができる。
【0034】取手3は、鞄本体4から引き出した位置
と、降下させた位置にストッパ(図示せず)で停止され
る。取手3を引き出し位置に停止させるのは、握り部3
Aを押してキャスター2で鞄を移動させるときと、握り
部3Aにもたれて、いいかえると鞄を杖のように使用し
て休憩するときである。このような使用状態で、取手3
が鞄に押し込まれるのをストッパで停止させる。取手3
を鞄に押し込んで停止させるのは、取手3の握り部3A
を握って、鞄を持ち上げて運搬するときである。
【0035】垂直ロッド3Bの全長は、取手3を最も引
き上げた状態で、キャスター2の下端から握り部3Aま
での高さが約80cmとなるように設計する。ただ、キ
ャスター2の下端から握り部3Aまでの高さは、60〜
100cmの範囲で変更することもできる。握り部3A
の高さを約80cmにすると、もっとも楽に鞄を押して
移動できる。垂直ロッド3Bの上端に連結される握り部
3Aは、鞄の上面4Cに長手方向に延長されて握り部3
Aとなる。握り部3Aは、2本の垂直ロッド3Bを同じ
長さに引き出して水平に保持される。
【0036】さらに、図5に示す鞄は、パソコン1の使
用時間を長くすると共に、2枚の仕切り9の間にできる
無駄なスペースを有効に利用するために、仕切り9の間
にパソコン1を駆動するための電源を内蔵している。
【0037】電源は、図6のブロック図に示すように、
予備電池21と、この予備電池21を充電する充電器2
2と、予備電池21から出力される直流を、パソコン1
の電源回路25を駆動できる商用電源の交流電圧に変換
するインバーター23と、このインバーター23の出力
側に接続されたコンセント24とを備えている。鞄に内
蔵される電源は、パソコン1の電源回路25に接続され
ている電源プラグ26をコンセント24に連結して、パ
ソコン1の電源回路25に交流電力を供給し、電源回路
25からパソコン1に直流電力を供給して、パソコン1
を使用できる状態とする。ただし、電源は、必ずしもイ
ンバーターを内蔵する必要はない。インバーターのない
電源は、予備電池を直接にパソコンに接続して、電力を
供給する。
【0038】図5に示す鞄は、予備電池21を2本のガ
イド筒11の間に、充電器22とインバーター23を、
ガイド筒11の外側に配設している。ただ、電源は、図
示しないが、鞄本体4の底部に配設することもできる。
また、インバーターと充電器を鞄本体の底部に、予備電
池を2枚の仕切りの間に配設することもできる。さらに
また、インバーターを鞄本体の底部に配設して、充電器
と予備電池とを2枚の仕切りの間に配設することもでき
る。
【0039】二次電池である予備電池21は、ニッケル
−水素電池、リチウムイオン二次電池、ニッケルカドミ
ウム電池等の充電して何回も再使用できる電池が使用さ
れる。予備電池21は、パソコン1を数時間以上使用で
きる容量のものが使用される。ニッケル−水素電池とリ
チウムイオン二次電池は、小型で容量を大きくできる。
さらに、リチウムイオン二次電池は、体積に対する容量
はニッケル−水素電池とほぼ同じであるが、重量に対す
る容量をさらに大きくできる。このため、二次電池とし
ては、ニッケル−水素電池やリチウムイオン二次電池が
最適である。
【0040】充電器22は、日本では100Vの交流で
ある商用電源を、予備電池21を充電する直流電圧に変
換して、予備電池21を充電する。各国で使用する鞄
は、入力電圧を切換回路を備える充電器とする。さら
に、図6に示す充電器22は、車のバッテリーからも充
電できるように、シガレットライターに挿入されるプラ
グ27も接続している。商用電源で予備電池21を充電
する充電回路は、商用電源の交流をトランスで予備電池
21の充電電圧に変換して直流に変換し、充電を制御す
る回路を介して予備電池21に接続される。車のバッテ
リーで予備電池21を充電する充電回路は、DC−DC
コンバータで予備電池21の充電電圧に変換し、充電制
御回路を介して予備電池21に接続される。
【0041】インバーター23は、予備電池21の直流
出力を商用電源の交流電圧に変換する。日本の商用電源
は、周波数を50又は60Hzとする交流100Vであ
る。したがって、インバーター23は、たとえば、周波
数を50又は60Hz、あるいは55Hzとする交流1
00〜110Vに予備電池21の直流出力を変換して出
力する。パソコン1の電源回路25は、インバーター2
3から出力される交流の周波数が50〜60Hzから多
少ずれても、正常に動作する。したがって、インバータ
ー23は、交流出力の周波数を正確に50〜60Hzに
調整する必要はない。インバーター23は、パソコン1
の電源回路25を駆動できる周波数、たとえば、40〜
100Hzの交流を出力する。インバーター23の出力
は、サイン波または矩形波である。インバーター23
は、予備電池21の直流電圧が変動しても、出力電圧を
一定に制御する安定化回路を内蔵する。さらに、日本で
使用される場合、インバーターの出力電圧は100Vに
設定されるが、日本以外の国で使用される場合、インバ
ーターの出力電圧は、その国の商用電源の電圧と周波数
に設定される。さらに、インバーターの、出力電圧を、
各国の電圧に調整できるように設計すると、種々の国の
パソコンはに使用できる。
【0042】インバーター23の出力側にはコンセント
24を接続している。コンセント24は、パソコン1の
電源回路25に接続される電源プラグ26を挿入して簡
単に連結できるように、鞄の内部に表出して固定されて
いる。図1に示す鞄は、仕切り9にコンセント24を固
定している。
【0043】コンセント24には、パソコン1の電源回
路25である、電源アダプター28の電源プラグ26を
連結する。電源アダプター28に内蔵される電源回路2
5は、インバーター23から出力される交流の商用電源
を、パソコン1を駆動する直流電圧に変換して出力す
る。電源アダプター28の出力は、リード線とコネクタ
ーを介してパソコン1に接続されて、パソコン1に直流
電力を供給する。ラップトップタイプのパソコン1は、
商用電源で使用するための電源アダプター28を備え
る。本発明の鞄は、予備電池21の出力を直接にパソコ
ン1に供給するのではなく、インバーター23で商用電
源に変換し、パソコン1に装備される電源アダプター2
8を使用して、パソコン1に直流電力を供給する。
【0044】
【発明の効果】本発明の鞄は、パソコンの衝撃を吸収す
るために収納される緩衝材を、パソコンのキーボードを
操作するときのアームレストに併用して、快適に使用で
きる特長がある。とくに、キャスターで凹凸のある路面
を移動するときにパソコンに与える衝撃を吸収する緩衝
材は、柔軟なために手に対する感触が良く、ここに手を
載せて快適にキャスターを操作できる特長がある。さら
に、パソコンの衝撃を吸収するために鞄に内蔵する緩衝
材をアームレストに併用するので、アームレストを設け
るために、鞄を特別な構造とする必要がなく、極めて簡
単な構造で、便利に使用できる特長がある。
【0045】さらに、本発明の請求項2に記載する鞄
は、凹凸のある路面を軽く移動できると共に、パソコン
の衝撃を最も少なくして、ハードディスク等の故障を有
効に防止できる特長がある。それは、この鞄が、キャス
ターをゴム車輪として、ゴム車輪と緩衝材のダブルクッ
ション構造で衝撃を吸収することに加えて、パソコンの
下部に配設される下部緩衝材をゴム車輪よりも柔軟にし
ているからである。この構造の鞄は、ゴム車輪を、凹凸
路面を最も軽く移動できる柔軟性とし、さらに、下部緩
衝材をゴム車輪よりも柔軟にして、凹凸路面走行時の衝
撃を吸収できる。
【0046】さらにまた、本発明の請求項3に記載する
鞄は、取手にもアームレストを装着しているので、鞄に
内蔵される上部緩衝材のアームレストと、取手のアーム
レストの両方に手を載せて、極めて楽にパソコンを操作
できる特長がある。とくに、引き出しできる取手に装着
されるアームレストは、取手の引き出し位置を変更し
て、自由に前後の位置を調整できるので、最も楽に使用
できる位置に配設して使用できる特長がある。
【0047】さらにまた、本発明の請求項4に記載する
鞄は、パソコンを駆動する予備電池を内蔵しているの
で、パソコンの使用時間を延長できると共に、重くなる
予備電池で、鞄の衝撃を少なくできる特長も実現する。
鞄は、全体の重量が重くなるほど、微振動し難くなるか
らである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電源を内蔵するパソコン用の
鞄の斜視図
【図2】図1に示す鞄の断面図
【図3】本発明の実施例のパソコン用の鞄を自立させた
状態を示す横断面図
【図4】図1に示すパソコン用の鞄の緩衝材を脱着する
状態を示す概略平面図
【図5】図3に示すパソコン用の鞄の縦断面図
【図6】本発明の実施例のパソコン用の鞄に内蔵される
電源のブロック図
【符号の説明】
1…パソコン 2…キャスター 3…取手 3A…握り部 3B…垂直ロ
ッド 4…鞄本体 4A…底面 4B…垂直面
4C…上面 5…車輪台 6…蓋 9…仕切り 10…区画室 11…ガイド筒 13…チャック 14…チャック 15…ポケット 16…サドル 17…リベット 18…握り隙間 19…緩衝材 20…アームレスト 21…予備電池 22…充電器 23…インバーター 24…コンセント 25…電源回路 26…電源プラグ 27…プラグ 28…電源アダプター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 鋭郎 香川県大川郡白鳥町松原440番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部にキャスター(2)を有すると共に、
    パソコン(1)を収納できる内容積を有し、かつ、収納す
    るパソコン(1)の上下に衝撃を吸収する緩衝材(19)が配
    設されており、パソコン(1)の上方に配設される上部緩
    衝材(19)は、パソコン(1)のキーボード面とほぼ同一面
    に形成されて、キーボードを操作するときのアームレス
    ト(20)に併用されるように構成されてなることを特徴す
    るパソコン用の鞄。
  2. 【請求項2】 キャスター(2)をゴム車輪として、ゴム
    車輪のキャスター(2)と、パソコン(1)の下方に配設され
    る下部緩衝材(19)とのダブルクッション構造で、パソコ
    ン(1)の振動を吸収する構造であって、下部緩衝材(19)
    をゴム車輪よりも柔軟なクッション性としている請求項
    1に記載されるパソコン用の鞄。
  3. 【請求項3】 上面(4C)に引き出しできる取手(3)が装
    着されると共に、この取手(3)に脱着自在にアームレス
    ト(20)を装着している請求項1に記載されるパソコン用
    の鞄。
  4. 【請求項4】 内部にパソコン(1)を駆動する予備電池
    (21)を内蔵している請求項1に記載されるパソコン用の
    鞄。
JP9116277A 1997-04-17 1997-04-17 パソコン用の鞄 Pending JPH10290708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100643095B1 (ko) 2005-03-29 2006-11-10 인종익 노트북용 캐리어스테이션
WO2013140494A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 富士通株式会社 電子機器収納容器、電子機器の初期設定方法及び、初期設定プログラム及びそのようなプログラムを格納した非一時的な記録媒体

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WO2013140494A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 富士通株式会社 電子機器収納容器、電子機器の初期設定方法及び、初期設定プログラム及びそのようなプログラムを格納した非一時的な記録媒体

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