JPH10288663A - 衝突予防方法とその装置 - Google Patents

衝突予防方法とその装置

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JPH10288663A
JPH10288663A JP9099084A JP9908497A JPH10288663A JP H10288663 A JPH10288663 A JP H10288663A JP 9099084 A JP9099084 A JP 9099084A JP 9908497 A JP9908497 A JP 9908497A JP H10288663 A JPH10288663 A JP H10288663A
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JP
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speed
moving
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north
east
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JP9099084A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ide
義人 井出
Hisao Nakagawa
久雄 中川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自移動体についての運動パラメータの設定不
要として、しかも他移動体の数には影響されることな
く、他移動体との衝突/異常接近を回避すること。 【解決手段】 現時点から単位時間経過後での他船舶A
〜D各々による自船舶Zに対する危険界(扇状表示)が
所定に表示されている状態で、自船舶Zの速力ベクトル
4070がオペレータにより外部から随時、任意に設定
されるに際し、そのベクトル4070の先端位置が何れ
の危険界内にも含まれないよう、設定される場合には、
少なくとも当分の間、自船舶Zは他船舶A〜D各々との
衝突や異常接近が回避されつつ、航行し得るものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば急激な運動
変化を伴う制御が一般に困難とされている海上航行中の
大型船舶等の衝突/異常接近を防止するための衝突予防
方法とその装置に係わり、特に天候不良時等、他船舶の
位置情報や運動情報が正確に把握され得ない場合であっ
ても、また、外部センサから得られる他船舶各々につい
ての方位情報や距離情報に誤差が含まれている場合であ
っても、自船舶に対する、他船舶各々による危険領域が
一定時間毎に予測表示されつつ、それら危険領域内への
自船舶の進入を回避すべく、自船舶の針路および速力が
随時任意に設定可とされた衝突予防方法とその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種技術に関するものとしては、これ
までに、例えば特開昭62−25278号公報に記載の
ように、自船舶と他船舶の運動パラメータを基にして、
衝突危険範囲についての演算・表示を行う衝突回避方法
が知られている。また、特開昭62−119487号公
報による場合、船舶同士の衝突を予防すべく、レーダ情
報信頼度係数に応じ、衝突危険範囲、衝突予測危険範囲
のうち、少なくとも何れか一方が表示されたものとなっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報による技術は、何れも自船舶および他船舶の運動パラ
メータを基に幾何学的計算によりピンポイント解が求め
られており、自船舶の運動パラメータを設定の上、シミ
ュレーションが行われない限りにおいては、衝突危険範
囲を演算・表示することは不可能となっている。また、
以上の不具合に加え、船舶数が増加する程に、船舶同士
が衝突/異常接近する虞があるものの、幾何学的計算処
理上での限界からして、その解析船舶数には自ずから制
約が加えられたものとなっている。更にまた、オペレー
タの意志・判断を積極的に介入させることで、瞬時に最
適解、即ち、自船舶の回避運動を決定する必要があるこ
とは明らかであるが、これまでにあっては、その回避運
動を決定する上で必要とされているディスプレイ表示情
報が不足していることは否めなく、柔軟性を以て回避運
動が支援され得ないものとなっている。
【0004】よって、本発明の目的は、平面上で自移動
体を含む2以上の移動体各々が任意の針路および速力を
以て移動している場合に、自移動体についての運動パラ
メータの設定不要として、しかもそれら移動体の数には
影響されることなく、他移動体との衝突/異常接近を回
避すべく、自移動体の運動が柔軟性を以て速やかに決定
され得る衝突予防方法とその装置を供するにある。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的は、基本的に、自移動
体では、単位時間毎に他移動体対応に方位、方位誤差、
距離、距離誤差、針路および速力が直接間接に測定され
る度に、他移動体対応の方位および距離にもとづき、自
移動体に対する、該他移動体各々についての相対位置が
東西方向、南北方向の位置成分として、他移動体対応の
針路および速力にもとづき、該他移動体各々についての
速力ベクトルが東西方向、南北方向のベクトル成分とし
て、他移動体対応の方位誤差および距離誤差のうち、少
なくとも方位誤差にもとづき、該他移動体各々について
の存在圏半径がそれぞれ求められた上、他移動体各々に
ついての、上記東西方向、南北方向の位置成分と上記東
西方向、南北方向のベクトル成分との和を単位時間経過
後での中心位置とする存在圏が求められるとともに、自
移動体の位置としての表示中心位置に、該表示中心位置
を始点とする、他移動体各々についての上記速力ベクト
ルを平行移動せしめた状態として設定した状態で、該速
力ベクトル各々の終点位置から、該当存在圏に接する状
態として求められた2本の接線により囲まれる領域が、
衝突/異常接近の可能性がある危険領域として可視表示
されつつ、自移動体についての速力ベクトルが、該速力
ベクトルの終点位置が上記危険領域の何れにも含まれな
いよう、外部から随時任意に設定される速力および針路
にもとづき、他移動体各々についての速力ベクトルとと
もに可視状態として設定されることで達成される。
【0006】また、装置構成としては、その構成要素と
して、単位時間毎に他移動体対応に方位、方位誤差、距
離、距離誤差、針路および速力を直接間接に測定する移
動体測定手段と、該移動体測定手段からの方位、方位誤
差、距離、距離誤差、針路および速力を被処理データと
して一時蓄積する被処理データ蓄積手段と、該被処理デ
ータ蓄積手段からの、他移動体対応の方位および距離に
もとづき、自移動体に対する、該他移動体各々について
の相対位置を東西方向、南北方向の位置成分として、他
移動体対応の針路および速力にもとづき、該他移動体各
々についての速力ベクトルを東西方向、南北方向のベク
トル成分として、他移動体対応の方位誤差および距離誤
差のうち、少なくとも方位誤差にもとづき、該他移動体
各々についての存在圏半径をそれぞれ求めた上、他移動
体各々についての、上記東西方向、南北方向の位置成分
と上記東西方向、南北方向のベクトル成分との和を単位
時間経過後での中心位置とする存在圏を求めるととも
に、自移動体の位置としての表示中心位置に、該表示中
心位置を始点とする、他移動体各々についての上記速力
ベクトルを平行移動せしめた状態として設定した状態
で、該速力ベクトル各々の終点位置から、該当存在圏に
接する状態として求められた2本の接線により囲まれる
領域を、衝突/異常接近の可能性がある危険領域として
求めるデータ処理手段と、該データ処理手段での各種処
理結果を被表示原始データとして一時蓄積する被表示デ
ータ原始蓄積手段と、少なくとも自移動体についての速
力ベクトルを、該速力ベクトルの終点位置が上記危険領
域の何れにも含まれないよう、外部から随時任意に速力
および針路を設定するための入力手段と、該入力手段か
らの速力および針路と上記被表示原始データ蓄積手段か
らの被表示原始データとにもとづき、2次元被表示デー
タを作成するマンマシンインタフェース制御手段と、該
マンマシンインタフェース制御手段からの2次元被表示
データにもとづき、自移動体の位置を表示中心位置とし
て、少なくとも他移動体各々についての速力ベクトルお
よび危険領域とともに、自移動体についての速力ベクト
ルを可視状態として表示する表示手段とを少なくとも具
備せしめることで達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、移動体は、例えば海上を任
意航行中の2以上の船舶各々であるとして、また、それ
ら船舶各々に対する海洋上の気象や海流等が及ぼす影響
は無視されているものとして、本発明のその一実施形態
を図1から図10により説明する。先ず本発明による衝
突予防装置の概要について説明すれば、図1はその一例
での概要構成を示したものである。因みに、これの具体
的な説明に先立って、以下の説明中や図中で散見される
重要な字句「方位」,「距離」,「針路」各々について
簡単ながら定義すれば以下のようである。
【0008】即ち、「方位」とは、自船舶の位置を東西
南北の中心位置として、自船舶からみた他船舶各々が位
置している方向を、真北方向を0°として時計回りに3
60°で1回りする角度として定義したものである。ま
た、「距離」とは、自船舶から他船舶各々までの直線距
離として、更に、「針路」とは、海上を航行中の船舶各
々の進行方向を示し、その船舶を東西南北の中心位置と
してその進行方向を、真北方向を0°として時計回りに
360°で1回りする角度としてそれぞれ定義したもの
である。
【0009】さて、自船舶(基準船舶)には、その衝突
予防装置が予め搭載されている必要があるが、その概要
構成とその基本的動作について説明すれば、位置測定器
(アクティブ/パッシィブソーナやレーダ装置)100
0からは、測定信号が単位時間(例えば1秒)毎に、し
かも他船舶対応に得られるものとなっている。この他船
舶毎に得られる測定信号は、衝突予防装置本体内の外部
機器接続部1010で所定に前処理(解析処理)される
ことで、他船舶対応に各種被処理データ(具体的には、
方位、方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力)が
得られた上、データ蓄積部(I)1020に一時蓄積さ
れているものである。一方、そのデータ蓄積部1020
からは、他船舶対応に被処理データが単位時間毎に主計
算部1030上に読み出された上、所定に処理されるこ
とで、他船舶対応に被表示原始データが得られるものと
なっている。即ち、被表示原始データとしての位置成
分、速力ベクトル成分、存在圏表示情報、危険界表示情
報がそれぞれ位置成分算出処理部1031、速力ベクト
ル成分算出処理部1032、存在圏表示情報算出処理部
1033、危険界表示情報算出処理部1034で算出さ
れた上、データ蓄積部(II)1040に一時的に蓄積
されているものである。そのデータ蓄積部1040から
はまた、全被表示原始データが単位時間毎に読み出され
ているが、全被表示原始データがマンマシンインタフェ
ース制御部1050で2次元被表示データとして作成・
編集作成された上、ディスプレイ1060上に2次元画
像として表示されているものである。マンマシンインタ
フェース制御部1050ではまた、キーボード107
0、またはマウス1080を介しオペレータより入力さ
れる各種コマンド情報にもとづき、自船舶の速力ベクト
ル等が2次元被表示データとして所定に作成・編集され
たり、あるいは主計算部1030等に各種コマンド(単
位時間/誤差更新設定コマンド等)が送出されること
で、船舶各々に対する位置、速力ベクトル、存在圏、危
険界やエコーバック(画面操作に対する応答)等がディ
スプレイ1060上に単位時間毎に更新される状態とし
て表示されているものである。
【0010】ここで、以上の衝突予防装置での動作・処
理についてより詳細に説明すれば、例えば図9に示す船
舶航行状況、即ち、自船舶Zを東西南北中心位置とす
る、その周辺海域上での他船舶A〜D各々の航行状況を
想定の上、先ずこの状況下でのデータ蓄積部1020へ
の被処理データの蓄積態様について説明すれば、図7に
示すようである。因みに、図9中、円(自船舶Zを中心
位置とした半径5kmの距離成分と半径40ktの速力
成分という2種類の意味を持つ)2060内としての周
辺海域上では、船舶Z,A〜D各々が一般に任意の速
力、針路を以て航行しているが、それら船舶Z,A〜D
各々位置は1重丸印、あるいは2重丸印として示す。ま
た、その位置各々からの運動ベクトルは速力ベクトルを
示しており、その長さがその船舶の速力の大きさを、そ
の向きがその船舶の針路をそれぞれ示す。
【0011】図7からも判るように、単位時間毎に船舶
A〜D,Z各々に対応して、進路3010、速力302
0、距離3030、距離誤差3040、方位3050お
よび方位誤差3060が得られているが、このうち、距
離誤差3040、方位誤差3060各々は、外部機器接
続部1010で周辺海域に存在している他船舶A〜D各
々についてその位置が解析される際に、機器性能から発
生する誤差を示す。距離誤差3040は解析結果として
の距離に対しての誤差の割合を、方位誤差3060は解
析結果としての方位に対しての誤差の割合をそれぞれ示
しているわけである。後述のように、距離誤差304
0、方位誤差3060各々からは、他船舶A〜D各々に
ついての存在圏範囲が求められているが、尤も、距離誤
差3040、方位誤差3060各々としては、解析上で
の誤差とは別に、それら誤差がキーボード1070等か
ら随時任意大きさとして設定することも可となってい
る。これは、例えば自船舶Zから他船舶Aまでの距離が
比較的小さく、その他船舶Aとの衝突を特に回避する必
要があるとオペレータにより判断された場合には、他船
舶Aについての誤差は、解析上での誤差よりより大きく
強調された状態として設定されればよいものである。こ
れによりその他船舶Aの存在圏、したがって、自船舶Z
に対するその存在圏による危険界もより大きく強調され
た状態として表示され得るものである。
【0012】引き続き説明を続行すれば、データ蓄積部
1020からの被処理データはまた、位置成分算出処理
部1031、速力ベクトル成分算出処理部1032、存
在圏表示情報算出処理部1033、危険界表示情報算出
処理部1034各々で所定に処理されているが、先ず他
船舶A〜D各々についての絶対位置を求める位置成分算
出処理部1031での処理について図2により説明す
る。図2に示すように、他船舶A〜D対応の方位Byお
よび距離Rがデータ蓄積部1020から読み込まれた上
(処理1100)、別途、GPS等により得られている
自船舶Zの絶対位置(Xo ,Yo )と他船舶A〜D対応
の方位Byおよび距離Rとからは、それら他船舶A〜D
各々についての絶対位置が東西方向、南北方向それぞれ
の位置成分Xt ,Yt として、以下の数式1,2より求
められるものとなっている(処理1110,112
0)。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】数式1,2より求められた、他船舶A〜D
各々についての絶対位置はデータ蓄積部1040に一時
蓄積されているものである(処理1130)。尤も、後
述のように、自船舶Zの位置がディスプレイ1060上
に表示中心位置として常時表示される場合は、他船舶A
〜D各々についての位置は自船舶Zに対する相対位置と
して求められれば必要十分である。
【0016】次に、他船舶A〜D各々についての速力ベ
クトルを求める速力ベクトル成分算出処理部1032で
の処理について図3により説明すれば、他船舶A〜D対
応の針路Ct および速力Mt がデータ蓄積部1020か
ら読み込まれた上(処理1140)、それら他船舶A〜
D各々についての速力ベクトルが東西方向、南北方向そ
れぞれの速力ベクトル成分Xmt,Ymtとして、以下の数
式3,4より求められるものとなっている(処理115
0,1160)。
【0017】
【数3】
【0018】
【数4】
【0019】先の絶対位置と同様、他船舶A〜D各々に
ついての速力ベクトルもデータ蓄積部1040に一時蓄
積されているものである(処理1170)。
【0020】更に、他船舶A〜D各々についての存在圏
(円半径)を求める存在圏表示情報算出処理部1033
での処理について図4により説明すれば、データ蓄積部
1020からは、他船舶A〜D対応に方位誤差GByお
よび距離誤差GRが読み込まれた上(処理1190)、
これら方位誤差GBy、距離誤差GR各々からは、他船
舶A〜D対応に存在圏の半径rgr,rgby が2種類、以
下の数式5から求められるものとなっている(処理12
00)。
【0021】
【数5】
【0022】但し、その数式5中、aはオペレータによ
り任意に設定される定数(一般に、0m以上の定数)で
ある。既に述べたように、距離誤差、方位誤差各々はそ
れ自体がキーボード1070等から随時任意大きさとし
て設定可とされているが、このようにして設定された距
離誤差、方位誤差各々に対しては、更に、定数aを所定
に作用させたものから、他船舶A〜D各々について存在
圏の半径rgr,rgbyを2種類求めようというものであ
る。因みに、「a」の項が定常的に付与されているの
は、距離誤差、方位誤差各々が0である場合には、半径
gr,rgby 各々も0となり、不具合を生じるからであ
る。したがって、半径rgr,rgby 各々を常時a以上と
して確保すべく、「a」の項が定常的に付与されている
ものである。このようにして、他船舶A〜D対応に得ら
れる存在圏の半径rgr,rgby もデータ蓄積部1040
に一時蓄積されているものである(処理1210)。
【0023】引き続き、自船舶Zが他船舶A〜D各々と
衝突する危険性のある領域、即ち、危険界の表示を行う
上で必要とされている情報を算出する危険界表示情報算
出処理部1034での処理について図5により説明すれ
ば、データ蓄積部1020からは、他船舶A〜D対応に
位置成分Xt ,Yt 、速力ベクトル成分Xmt,Ymtおよ
び距離R、更には、存在圏の半径rgr,rgby が読み込
まれた上(処理1300,1310)、先ず他船舶A〜
D対応に存在圏の半径が、2種類の半径rgr,rgby
ら何れか1つとして選択・決定されるものとなっている
(処理1320,1330,1340)。通常、半径r
gby が存在圏の半径として選択されればよいと考えられ
ているが、本例では、衝突回避上、危険界をより大きく
強調された状態として表示することが望ましいことか
ら、半径rgr,rgby のうち、大なるものが存在圏の半
径として選択されているものである。さて、その後は、
単位時間経過後での他船舶A〜D各々の絶対位置(a
t ,bt )が、以下の数式6より予測されるものとなっ
ている(処理1350)。
【0024】
【数6】
【0025】それら予測された絶対位置各々からは、そ
れら絶対位置各々を中心位置とする存在圏が求められて
いるものである。
【0026】更に、その後、自船舶Zの絶対位置(X
o ,Yo )を始点として、他船舶A〜D各々についての
速力ベクトル成分(Xmt,Ymt)が平行移動せしめられ
た際での、それら速力ベクトル各々の終点位置(ao
o )が危険界頂点として、以下の数式7より求められ
るものとなっている(処理1360)。
【0027】
【数7】
【0028】したがって、それら終点位置(ao ,b
o )各々から該当存在圏への、2本の接線により形成さ
れる角度θは、R×2θ≒2rという関係式から、以下
の数式8より求められるものである(処理1370)。
【0029】
【数8】
【0030】更に、引き続き、以上での処理結果を用
い、終点位置(ao ,bo )各々を中心位置として、該
当終点位置(ao ,bo )を±θ回転させた際での位置
座標、即ち、該当存在圏と2本の接線各々との接点位置
座標(Xs1,Ys1),(Xs2,Ys2)が、以下の数式9
より求められるものとなっている(処理1380)。
【0031】
【数9】
【0032】また、それら接点位置座標(Xs1
s1),(Xs2,Ys2)からは、存在圏各々への2本の
接線方程式が、更に、存在圏各々への2本の接線と例え
ば半径5kmの円との接点位置座標(Xs ,Ys )が順
次求められているものである(処理1390,140
0)。
【0033】以上の位置成分算出処理部1031、速力
ベクトル成分算出処理部1032、存在圏表示情報算出
処理部1033、危険界表示情報算出処理部1034各
々での処理結果は被表示原始データとしてデータ蓄積部
1040に一時蓄積されているわけである(処理141
0)。図8には、データ蓄積部1040上での被表示原
始データの蓄積態様が示されているが、これについて
は、以上の説明よりして明らかであるので、特に説明は
要しない。データ蓄積部1040上に蓄積されている被
表示原始データは、マンマシンインタフェース制御部1
050で2次元被表示データとして作成された上、自船
舶Zの位置を表示中心位置として、少なくとも他船舶A
〜D各々についての速力ベクトルおよび危険領域ととも
に、自船舶Zについての速力ベクトル(オペレータによ
り随時任意に設定)が可視状態としてディスプレイ10
60上に表示されているものである。
【0034】ところで、図6には、自船舶Zと特定の1
他船舶との間での、以上での処理結果(位置座標等)例
が示されているが、これにより危険界内部の塗り潰し処
理について説明すれば、その塗り潰し処理はマンマシン
インタフェース制御部1050で行われるものとなって
いる。例えば、先ず点a、b、cをパラメータとして指
定の上、XFillPolygon関数(「X-Window Ver.11プログ
ラミング」日刊工業新聞社出版を参照のこと)により三
角形部分を塗り潰す。次に、弧a、c部分内をXFillArc
関数(「X-Window Ver.11プログラミング」日刊工業新
聞社出版を参照のこと)を用い塗り潰すようにすればよ
いものである。
【0035】図10はまた、図9に示す船舶航行状況に
対する、ディスプレイ1060上での危険界表示例を示
したものである。これにより、例えば他船舶Dによる自
船舶Zに対する危険界が如何に作成・表示されるかにつ
いて、確認の意味も含め簡単ながら説明すれば、先ず図
7から判るように、他船舶Dについては、その方位誤差
よりも距離誤差が大きいため、その距離誤差を用い求め
られた存在圏半径と他船舶Dの速力ベクトル4050を
用い、現時点から単位時間経過後での他船舶Dの存在圏
4020が表示されるものとなっている。また、他船舶
Dの速力ベクトル4050は自船舶Zの位置に速力ベク
トル4090として平行移動された上、速力ベクトル4
090の先端位置から存在圏4020に対する2本の接
線(相対運動線)4010,4040により囲まれた扇
型範囲4030が、自船舶Zに対する危険界として表示
されているものである。他船舶A〜C各々の危険界につ
いても事情は同様とされているものである。
【0036】さて、自船舶の速力ベクトル4070はオ
ペレータにより外部から任意に随時設定可とされている
が、その設定に際し、他船舶A〜D各々の危険界が参照
されつつ、速力ベクトル4070が最適に設定される場
合は、自船舶Zと他船舶A〜D各々との衝突は勿論のこ
と、異常接近も未然に回避し得るというものである。即
ち、速力ベクトル4070の先端位置が何れかの危険界
内に含まれるべ設定された場合、そのままでは、自船舶
Zが将来的に必ず他船舶A〜D各々の存在圏の何れかに
進入してしまうこととなり、船舶同士が衝突する危険性
が非常に高くなるというものである。しかしながら、速
力ベクトル4070の先端位置が何れの危険界内にも含
まれないよう、例えばマウスカーソル4080を移動さ
せてクリックするようにすれば、自船舶Zは、少なくと
も当分の間、他船舶A〜D各々との衝突や異常接近が回
避されつつ、航行し得るというものである。また、オペ
レータによる速力ベクトル4070の設定に際し、その
速力ベクトル4070とともに、キャラクタ表示による
オペレータ指定航路4060を併せて表示することも可
となっている。何れにしても、他船舶A〜D各々の危険
界や既に設定済の速力ベクトル4070を参照しつつ、
思考錯誤的に繰返し速力ベクトル4070が設定される
場合は、少なくとも当分の間、自船舶Zは他船舶A〜D
各々との衝突や異常接近が回避されつつ、航行し得るも
のである。もしも、このような状態で、その後、速力ベ
クトル4070の先端位置が何れかの危険界内にも含ま
れることとなった場合は、オペレータにより速力ベクト
ル4070が最適に再設定されるようにすればよいもの
である。もしも、オペレータにより速力ベクトル407
0がその先端位置が何れかの危険界内に含まれる状態と
して設定された場合や、設定済速力ベクトル4070の
先端位置が何れかの危険界内にも含まれることとなった
場合、望ましくは、その旨の警告表示(ブザー音の発
生、または該当危険界の点滅表示等)を行うことが容易
に考えられるものとなっている。その警告表示に促さ
れ、オペレータにより速力ベクトル4070は最適に再
設定されるといった措置が速やかに採れるからである。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜6に
よる場合は、平面上で自移動体を含む2以上の移動体各
々が任意の針路および速力を以て移動している場合に、
自移動体についての運動パラメータの設定不要として、
しかもそれら移動体の数には影響されることなく、他移
動体との衝突/異常接近を回避すべく、自移動体の運動
が柔軟性を以て速やかに決定され得る衝突予防方法が、
また、請求項7による場合には、そのような衝突予防方
法が容易に実施可とされた衝突予防装置が得られるもの
となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による衝突予防装置の一例での
概要構成を示す図
【図2】図2は、その位置成分算出処理部での処理フロ
ーを示す図
【図3】図3は、同じくその速力ベクトル成分算出処理
部での処理フロー例を示す図
【図4】図4は、同じくその存在圏表示情報算出処理部
での処理フロー例を示す図
【図5】図5は、同じくその危険界表示情報算出処理部
での処理フロー例を示す図
【図6】図6は、自船舶と特定の1他船舶との間での処
理結果例を示す図
【図7】図7は、被処理データの蓄積態様を説明するた
めの図
【図8】図8は、被表示原始データの蓄積態様を説明す
るための図
【図9】図9は、自船舶を中心として、その周辺海域上
に他船舶が航行している状況例を示す図
【図10】図10は、図9に示す船舶航行状況に対す
る、ディスプレイ上での危険界表示例を示す図
【符号の説明】
1000…位置測定器、1010…外部機器接続部、1
020…データ蓄積部(I)、1030…主計算部、1
031…位置成分算出処理部、1032…速力ベクトル
成分算出処理部、1033…存在圏表示情報算出処理
部、1034…危険界表示情報算出処理部、1040…
データ蓄積部(II)、1050…マンマシンインタフ
ェース制御部、1060…ディスプレイ、1070…キ
ーボード、1080…マウス、Z…自船舶、A〜D…他
船舶

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、単位時間毎に他移動体対応に方位、
    方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力が直接間接
    に測定される度に、他移動体対応の方位および距離にも
    とづき、自移動体に対する、該他移動体各々についての
    相対位置が東西方向、南北方向の位置成分として、他移
    動体対応の針路および速力にもとづき、該他移動体各々
    についての速力ベクトルが東西方向、南北方向のベクト
    ル成分として、他移動体対応の方位誤差および距離誤差
    のうち、少なくとも方位誤差にもとづき、該他移動体各
    々についての存在圏半径がそれぞれ求められた上、他移
    動体各々についての、上記東西方向、南北方向の位置成
    分と上記東西方向、南北方向のベクトル成分との和を単
    位時間経過後での中心位置とする存在圏が求められると
    ともに、自移動体の位置としての表示中心位置に、該表
    示中心位置を始点とする、他移動体各々についての上記
    速力ベクトルを平行移動せしめた状態として設定した状
    態で、該速力ベクトル各々の終点位置から、該当存在圏
    に接する状態として求められた2本の接線により囲まれ
    る領域が、衝突/異常接近の可能性がある危険領域とし
    て可視表示されつつ、自移動体についての速力ベクトル
    が、該速力ベクトルの終点位置が上記危険領域の何れに
    も含まれないよう、外部から随時任意に設定される速力
    および針路にもとづき、他移動体各々についての速力ベ
    クトルとともに可視状態として設定されるようにした衝
    突予防方法。
  2. 【請求項2】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、他移動対応の方位誤差、距離誤差各
    々の大きさが外部から随時任意に設定可として、単位時
    間毎に他移動体対応に方位、距離、距離誤差、針路およ
    び速力が直接間接に測定される度に、他移動体対応の方
    位および距離にもとづき、自移動体に対する、該他移動
    体各々についての相対位置が東西方向、南北方向の位置
    成分として、他移動体対応の針路および速力にもとづ
    き、該他移動体各々についての速力ベクトルが東西方
    向、南北方向のベクトル成分として、他移動体対応の方
    位誤差および距離誤差のうち、少なくとも方位誤差にも
    とづき、該他移動体各々についての存在圏半径がそれぞ
    れ求められた上、他移動体各々についての、上記東西方
    向、南北方向の位置成分と上記東西方向、南北方向のベ
    クトル成分との和を単位時間経過後での中心位置とする
    存在圏が求められるとともに、自移動体の位置としての
    表示中心位置に、該表示中心位置を始点とする、他移動
    体各々についての上記速力ベクトルを平行移動せしめた
    状態として設定した状態で、該速力ベクトル各々の終点
    位置から、該当存在圏に接する状態として求められた2
    本の接線により囲まれる領域が、衝突/異常接近の可能
    性がある危険領域として可視表示されつつ、自移動体に
    ついての速力ベクトルが、該速力ベクトルの終点位置が
    上記危険領域の何れにも含まれないよう、外部から随時
    任意に設定される速力および針路にもとづき、他移動体
    各々についての速力ベクトルとともに可視状態として設
    定されるようにした衝突予防方法。
  3. 【請求項3】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、単位時間毎に、外部から任意に選択
    された他移動体対応に方位、方位誤差、距離、距離誤
    差、針路および速力が直接間接に測定される度に、他移
    動体対応の方位および距離にもとづき、自移動体に対す
    る、該他移動体各々についての相対位置が東西方向、南
    北方向の位置成分として、他移動体対応の針路および速
    力にもとづき、該他移動体各々についての速力ベクトル
    が東西方向、南北方向のベクトル成分として、他移動体
    対応の方位誤差および距離誤差のうち、少なくとも方位
    誤差にもとづき、該他移動体各々についての存在圏半径
    がそれぞれ求められた上、他移動体各々についての、上
    記東西方向、南北方向の位置成分と上記東西方向、南北
    方向のベクトル成分との和を単位時間経過後での中心位
    置とする存在圏が求められるとともに、自移動体の位置
    としての表示中心位置に、該表示中心位置を始点とす
    る、他移動体各々についての上記速力ベクトルを平行移
    動せしめた状態として設定した状態で、該速力ベクトル
    各々の終点位置から、該当存在圏に接する状態として求
    められた2本の接線により囲まれる領域が、衝突/異常
    接近の可能性がある危険領域として可視表示されつつ、
    自移動体についての速力ベクトルが、該速力ベクトルの
    終点位置が上記危険領域の何れにも含まれないよう、外
    部から随時任意に設定される速力および針路にもとづ
    き、他移動体各々についての速力ベクトルとともに可視
    状態として設定されるようにした衝突予防方法。
  4. 【請求項4】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、単位時間の大きさが外部から任意に
    設定可として、設定された単位時間毎に他移動体対応に
    方位、方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力が直
    接間接に測定される度に、他移動体対応の方位および距
    離にもとづき、自移動体に対する、該他移動体各々につ
    いての相対位置が東西方向、南北方向の位置成分とし
    て、他移動体対応の針路および速力にもとづき、該他移
    動体各々についての速力ベクトルが東西方向、南北方向
    のベクトル成分として、他移動体対応の方位誤差および
    距離誤差のうち、少なくとも方位誤差にもとづき、該他
    移動体各々についての存在圏半径がそれぞれ求められた
    上、他移動体各々についての、上記東西方向、南北方向
    の位置成分と上記東西方向、南北方向のベクトル成分と
    の和を単位時間経過後での中心位置とする存在圏が求め
    られるとともに、自移動体の位置としての表示中心位置
    に、該表示中心位置を始点とする、他移動体各々につい
    ての上記速力ベクトルを平行移動せしめた状態として設
    定した状態で、該速力ベクトル各々の終点位置から、該
    当存在圏に接する状態として求められた2本の接線によ
    り囲まれる領域が、衝突/異常接近の可能性がある危険
    領域として可視表示されつつ、自移動体についての速力
    ベクトルが、該速力ベクトルの終点位置が上記危険領域
    の何れにも含まれないよう、外部から随時任意に設定さ
    れる速力および針路にもとづき、他移動体各々について
    の速力ベクトルとともに可視状態として設定されるよう
    にした衝突予防方法。
  5. 【請求項5】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、単位時間毎に他移動体対応に方位、
    方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力が直接間接
    に測定される度に、他移動体対応の方位および距離にも
    とづき、自移動体に対する、該他移動体各々についての
    相対位置が東西方向、南北方向の位置成分として、他移
    動体対応の針路および速力にもとづき、該他移動体各々
    についての速力ベクトルが東西方向、南北方向のベクト
    ル成分として、他移動体対応の方位誤差および距離誤差
    のうち、少なくとも方位誤差にもとづき、該他移動体各
    々についての存在圏半径がそれぞれ求められた上、他移
    動体各々についての、上記東西方向、南北方向の位置成
    分と上記東西方向、南北方向のベクトル成分との和を単
    位時間経過後での中心位置とする存在圏が求められると
    ともに、自移動体の位置としての表示中心位置に、該表
    示中心位置を始点とする、他移動体各々についての上記
    速力ベクトルを平行移動せしめた状態として設定した状
    態で、該速力ベクトル各々の終点位置から、該当存在圏
    に接する状態として求められた2本の接線により囲まれ
    る領域が、衝突/異常接近の可能性がある危険領域とし
    て可視表示されつつ、自移動体についての速力ベクトル
    が、外部から随時任意に設定される速力および針路にも
    とづき、他移動体各々についての速力ベクトルとともに
    可視状態として設定されるに際し、該速力ベクトルの終
    点位置が上記危険領域の何れかに含まれる状態として設
    定された場合には、更新設定を促す警告表示が行われる
    ようにした衝突予防方法。
  6. 【請求項6】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するための衝突予防方法であっ
    て、自移動体では、単位時間毎に他移動体対応に方位、
    方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力が直接間接
    に測定される度に、他移動体対応の方位および距離にも
    とづき、自移動体に対する、該他移動体各々についての
    相対位置が東西方向、南北方向の位置成分として、他移
    動体対応の針路および速力にもとづき、該他移動体各々
    についての速力ベクトルが東西方向、南北方向のベクト
    ル成分として、他移動体対応の方位誤差および距離誤差
    のうち、少なくとも方位誤差にもとづき、該他移動体各
    々についての存在圏半径がそれぞれ求められた上、他移
    動体各々についての、上記東西方向、南北方向の位置成
    分と上記東西方向、南北方向のベクトル成分との和を単
    位時間経過後での中心位置とする存在圏が求められると
    ともに、自移動体の位置としての表示中心位置に、該表
    示中心位置を始点とする、他移動体各々についての上記
    速力ベクトルを平行移動せしめた状態として設定した状
    態で、該速力ベクトル各々の終点位置から、該当存在圏
    に接する状態として求められた2本の接線により囲まれ
    る領域が、衝突/異常接近の可能性がある危険領域とし
    て可視表示されつつ、自移動体についての速力ベクトル
    が、該速力ベクトルの終点位置が上記危険領域の何れに
    も含まれないよう、外部から随時任意に設定される速力
    および針路にもとづき、他移動体各々についての速力ベ
    クトルとともに可視状態として一旦設定された後、自移
    動体についての速力ベクトルの終点位置が上記危険領域
    の何れかに含まれる状態となった場合には、更新設定を
    促す警告表示が行われるようにした衝突予防方法。
  7. 【請求項7】 東西南北平面上で、自移動体を含む2以
    上の移動体各々が任意の針路および速力を以て移動して
    いる状態で、自移動体の1以上の他移動体各々との衝突
    /異常接近を未然に回避するために、自移動体に搭載さ
    れる衝突予防装置であって、単位時間毎に他移動体対応
    に方位、方位誤差、距離、距離誤差、針路および速力を
    直接間接に測定する移動体測定手段と、該移動体測定手
    段からの方位、方位誤差、距離、距離誤差、針路および
    速力を被処理データとして一時蓄積する被処理データ蓄
    積手段と、該被処理データ蓄積手段からの、他移動体対
    応の方位および距離にもとづき、自移動体に対する、該
    他移動体各々についての相対位置を東西方向、南北方向
    の位置成分として、他移動体対応の針路および速力にも
    とづき、該他移動体各々についての速力ベクトルを東西
    方向、南北方向のベクトル成分として、他移動体対応の
    方位誤差および距離誤差のうち、少なくとも方位誤差に
    もとづき、該他移動体各々についての存在圏半径をそれ
    ぞれ求めた上、他移動体各々についての、上記東西方
    向、南北方向の位置成分と上記東西方向、南北方向のベ
    クトル成分との和を単位時間経過後での中心位置とする
    存在圏を求めるとともに、自移動体の位置としての表示
    中心位置に、該表示中心位置を始点とする、他移動体各
    々についての上記速力ベクトルを平行移動せしめた状態
    として設定した状態で、該速力ベクトル各々の終点位置
    から、該当存在圏に接する状態として求められた2本の
    接線により囲まれる領域を、衝突/異常接近の可能性が
    ある危険領域として求めるデータ処理手段と、該データ
    処理手段での各種処理結果を被表示原始データとして一
    時蓄積する被表示データ原始蓄積手段と、少なくとも自
    移動体についての速力ベクトルを、該速力ベクトルの終
    点位置が上記危険領域の何れにも含まれないよう、外部
    から随時任意に速力および針路を設定するための入力手
    段と、該入力手段からの速力および針路と上記被表示原
    始データ蓄積手段からの被表示原始データとにもとづ
    き、2次元被表示データを作成するマンマシンインタフ
    ェース制御手段と、該マンマシンインタフェース制御手
    段からの2次元被表示データにもとづき、自移動体の位
    置を表示中心位置として、少なくとも他移動体各々につ
    いての速力ベクトルおよび危険領域とともに、自移動体
    についての速力ベクトルを可視状態として表示する表示
    手段と、を少なくとも含む衝突予防装置。
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