JPH10288581A - 診断薬用測定装置 - Google Patents

診断薬用測定装置

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JPH10288581A
JPH10288581A JP11353997A JP11353997A JPH10288581A JP H10288581 A JPH10288581 A JP H10288581A JP 11353997 A JP11353997 A JP 11353997A JP 11353997 A JP11353997 A JP 11353997A JP H10288581 A JPH10288581 A JP H10288581A
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富男 陣内
Naomi Sakata
直美 佐方
Hiroshi Goto
寛 後藤
Nobuo Nishiki
信夫 西木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出物質の濃度を正確且つ能率良く測定可能
とする。 【解決手段】 検出物質により判定部が呈色反応を
生起する試験片1における、呈色度合を、光学的に検知
する光学手段と、 光学手段の信号から検出物質の濃
度を演算する手段と、 演算された検出物質の濃度を
表示する表示手段と、 上記各手段が備えられたケー
ス34を有する。ケース34には、前方に開口する測定
穴が形成され、A.試験片1が着脱自在に装着されて、
測定穴に挿脱自在に挿入されるホルダー2と、B.ホル
ダー2を測定穴内で解除自在に位置決め固定する位置決
め固定手段が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿中のマイクロア
ルブミン(微量アルブミン、MA)、ヒト黄体形成ホル
モン(hLH)、ヒト絨毛性腺刺激ホルモン(hCG)
の濃度等を測定する診断薬用測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尿中のマイクロアルブミンの濃度
を測定して、糖尿病性腎症を診断したり、又は、ヒト黄
体形成ホルモンの濃度を測定して、排卵日を予測した
り、或いは、ヒト絨毛性腺刺激ホルモンの濃度を測定し
て、妊娠の有無を判定することが行われている。従来に
おいては、上記測定時には、上記検出物質の濃度を測定
するための診断薬を含有する(塗布される場合もあ
る。)試験片を、尿中に浸漬して、試験片の判定部に、
検出物質により呈色反応を生起させ、この呈色度合(濃
淡)を、目視により、比色表と比較して、検出物質の濃
度を測定していた。しかし、目視による測定では、客観
的且つ定量的な測定が困難であった。
【0003】そこで、尿中の検出物質の濃度を客観的且
つ定量的に測定できる診断薬用測定装置が使用されてい
る。この測定装置は、携帯用とされ、試験片の判定部の
呈色度合を光学的に検知する光学手段と、光学手段の信
号から検出物質の濃度を演算する手段と、演算された検
出物質の濃度を表示する表示手段と、各手段を内蔵する
ケース等を有する。
【0004】ところで、上記測定装置による測定時に
は、光学手段の光路上に試験片の判定部を正確に位置さ
せる必要があるが、従来においては、試験片をテーブル
上等で適当に移動させて、試験片の判定部を光学手段の
光路上に位置決めしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来にお
いては、下記の問題があった。 試験片が小さい上に、判定部が更に小さいため、判
定部の位置決めに時間が掛かり、測定を能率良く行えな
かった。 試験片が小さく、判定部が更に小さいにもかかわら
ず、試験片をテーブル上等で適当に移動させて、判定部
の位置決めを行っていたため、判定部を正確に位置決め
できず、測定を正確に行えなかった。 判定部は、呈色反応後、短時間で、色調が変化する
ため、呈色反応から、光学手段による検知までの時間を
できるだけ短時間とする必要がある。しかし、上記のよ
うに、判定部の位置決めに時間が掛かるため、光学手段
による検知時には、判定部の色調が変化している場合が
あり、この点においても、測定を正確に行えなかった。 尿が付着した試験片をテーブル上等に直接載置する
ため、試験片に付着した尿がテーブル等に付着し、不衛
生であった。
【0006】本発明は、上記問題を全て解決できる診断
薬用測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、 検出物質により
判定部が呈色反応を生起する試験片における、呈色度合
を、光学的に検知する光学手段と、 光学手段の信号
から検出物質の濃度を演算する手段と、 演算された
検出物質の濃度を表示する表示手段と、 上記各手段
が備えられたケースを有する診断薬用測定装置におい
て、ケースに、前方に開口する測定穴が形成され、A.
試験片が着脱自在に装着されて、測定穴に挿脱自在に挿
入されるホルダーと、B.ホルダーを測定穴内で解除可
能に位置決め固定する位置決め固定手段が備えられた点
にある。尚、ホルダーの上面に、下方に凹設され且つ試
験片が装着される凹部が前後方向に配設されることもあ
る。又、凹部の後端部に、後方に開口し且つ試験片を凹
部内に挿入するための挿入口が形成されることもある。
更に、ホルダーの上面の前後方向中間部に、前上がりの
傾斜面が形成され、傾斜面に挿入口が形成されることも
ある。又、凹部の後端部の幅が、後方に向かうに従っ
て、大となるようにされることもある。更に、ホルダー
の上面に、試験片の判定部の近傍部分が凹部から浮き上
がることを防止する手段が備えられることもある。又、
凹部と連通する液溜部が形成されることもある。更に、
ホルダーの上面の左右両側に、内側方に開口し且つ試験
片の左右両側部を案内する案内溝が前後方向に配設され
ることもある。又、ホルダーの上面の前後方向中間部
に、前上がりの傾斜状とされた傾斜面が形成され、案内
溝の後端部の底面が、傾斜面の前端部により構成される
ことで、案内溝の後端部の上下方向長さが、後方に向か
うに従って、大となるようにされることもある。更に、
ホルダーの前部の上面に、上方に突出し且つ試験片の判
定部を持ち上げる突出部が備えられることもある。又、
位置決め固定手段が、 ホルダーを前後及び左右方向
に関して解除可能に位置決め固定する第1位置決め固定
機構と、 ホルダーを上下方向に関して解除可能に位
置決め固定する第2位置決め固定機構を有することもあ
る。更に、ホルダーに被係合部が形成され、第1位置決
め固定機構が、 ケースに備えられて、測定穴の内部
に対して進退自在とされ、ホルダーの被係合部に係脱自
在に係合する係合体と、 係合体を測定穴内への進出
方向に付勢する付勢手段を有することもある。又、ホル
ダーに、・ 第1位置決め固定機構による位置決め固定
時に、ケースと当接して、ホルダーの前方への移動を阻
止するストッパが備えられることもある。更に、第2位
置決め固定機構が、 測定穴の底面に上下方向に移動
自在に備えられた昇降部材と、 昇降部材を上方に付
勢して、ホルダーを測定穴の上側内面に当接させる付勢
手段を有し、昇降部材の前端部の上面が、前方に向かう
に従って、下位となる傾斜面とされることもある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1〜図10の図面に基づき説明する。図1は携帯用
とされた診断薬用測定装置を示し、該装置は、試験片1
の判定部の呈色度合(濃淡)から、尿中のマイクロアル
ブミン(微量アルブミン、MA)の濃度を測定するもの
で、図2及び図3にも示すように、測定用ホルダー2
と、調整用ホルダー3と、これらホルダー2,3が前方
から挿入される本体4等から構成されている。尚、ホル
ダー2,3については、その挿入方向を前方としてお
り、ホルダー2,3と、本体4の前後は逆となる。
【0009】図4にも示すように、試験片1は細長くさ
れて、保持片6と、保持片6の先端部上に固着された判
定片7と、判定片7上に固着されたカバー片8から成
る。これら各片6〜8は、細長い薄片とされている。判
定片7は、尿中のマイクロアルブミンの濃度を測定する
ための診断薬を含有すると共に(塗布される場合もあ
る。)、判定片7における、カバー片8から上方に露出
した部分が、試験片1の長手方向中間部に位置する判定
部9とされており、尿中のマイクロアルブミンの濃度に
より、判定部9が呈色反応を生起する。尚、尿中のマイ
クロアルブミンの濃度が所定濃度よりも高い場合にの
み、判定部9に呈色反応を生起させるようにすることも
ある。
【0010】測定用ホルダー2は、試験片1が装着され
るもので、硬質の合成樹脂から成り、前後方向に細長く
形成されている。図5〜図9にも示すように、ホルダー
2は、 ホルダー2の前部に位置し、上下方向(高さ
方向)に関する厚みが大とされた厚肉部11と、 厚
肉部11の後方に連設されて、ホルダー2の前後方向中
間部に位置すると共に、上面が前上がりの傾斜面12と
され、後方に向かうに従って、上下方向に関する厚みが
小となるテーパー部13と、 テーパー部13の後方
に連設されて、ホルダー2の後部に位置し、上下方向に
関する厚みが小とされて、その左右両側面に、凹凸状の
把持部14を有する薄肉部15と、テーパー部13の
後端部から下設され、本体4への挿入時に、本体4と当
接して、ホルダー2の前方への移動を阻止するストッパ
16等を有する。尚、ホルダー2(調整用ホルダー3も
同様。)の角部には、適宜、アール(R)が付与された
り、又は、角部が面取りされることもある。
【0011】厚肉部11及びテーパー部13における、
左右方向(幅方向)中央部には、下方に凹設され且つ試
験片1が装着(装着固定、保持、保持固定)される装着
用凹部18が前後方向に配設(形成)されて、該凹部1
8の後端部には、試験片1を凹部18内に挿入するため
の挿入口19が形成されている。挿入口19は、傾斜面
12に配置されて、後方斜め上方に開口することで、そ
の開口面積が大とされている。
【0012】このように、挿入口19が後方斜め上方に
開口しているので、試験片1を挿入口19から装着用凹
部18内に挿入する際に、挿入口19を容易に視認でき
ると共に、試験片1を挿入口19にその後方斜め上方側
から挿入するという自然な挿入動作を行え、これによ
り、挿入口19の開口面積が大であることと相俟って、
試験片1を挿入口19から容易に挿入できる。尚、凹部
18の後端部、即ち、挿入口19は、後方に向かうに従
って、その幅が漸次大となるようにされ、これにより、
更に、試験片1の挿入の容易化が図られている。
【0013】厚肉部11の前端部の上面には、装着用凹
部18の前端部の左右両側方に位置する液溜部21が凹
設され、この液溜部21は凹部18と連通している。厚
肉部11の後部の上面には、凹部18内の試験片1の判
定部9における、(試験片1の長手方向に関する)中央
部を指示する指示線22が記入されている。厚肉部11
の前後方向中間部の上面には、指示線22の前方近傍に
位置する押さえ板(防止手段)23が埋込まれて、螺子
24により着脱自在に取付けられ、この押さえ板23に
より、試験片1、特に、判定部9の浮き上がりが防止さ
れて、測定を正確に行えるようにされている。更に、厚
肉部11の後部の右側面には、指示線22と対応し且つ
左側方に浅く凹設された被係合部25が上下方向全長に
わたって形成され、該被係合部25は、横断面二等辺三
角形状の溝とされて、その前後の内面が、被係合部25
の前後方向中央に向かうに従って、左側方に移行する傾
斜面26,27とされている。
【0014】調整用ホルダー3も、硬質の合成樹脂から
成り、前後方向に細長い略直方体形状とされて、その前
部上面における、左右方向(幅方向)中央部には、凹部
29が凹設され、該凹部29に、正方形の標準白色反射
片30が備えられている。又、ホルダー3の前部の右側
面には、標準白色反射片30と対応する位置決め固定用
の被係合部31が、測定用ホルダー2と同様に形成され
ると共に、調整用ホルダー3の後部の両側面は、凹凸状
とされた把持部32とされている。
【0015】本体4は、ケース34と、位置決め固定手
段と、光学手段35と、操作手段36と、信号処理手段
37と、表示手段38と、電源(図示省略)等から構成
されている。
【0016】ケース34は、ケース主体(ケース本体)
40と、ケース主体40の右側部から下設された脚部4
1と、ケース主体40の左側部から下設され且つ脚部と
もされる測定部42から成る。ケース主体40は、硬質
の合成樹脂により形成されて、左右方向に細長い中空の
略直方体形状とされており、その左側部の底壁には、通
過孔43が上下方向に貫通形成されている。
【0017】測定部42は、滑止用ゴム45と、下円盤
体46と、左右スペーサ47,48と、上円盤体49
と、円盤状介装体50を上記の順で、上方に向かって、
連設して成り、介装体50がケース主体40の左側部の
下面に固設されている。両円盤体46,49、両スペー
サ47,48及び介装体50は、硬質の合成樹脂により
形成されている。
【0018】そして、左右スペーサ47,48が、左右
方向に関して、離間されることで、両円盤体46,49
及び両スペーサ47,48間に、測定穴52が前後方向
に貫通形成され、該測定穴52には、測定用ホルダー2
や調整用ホルダー3が前方側から挿脱自在に挿入され
る。上円盤体49と介装体50の中心部には、ケース主
体40の通過孔43と対応し且つ測定穴52と連通する
通過孔53,54が、上下方向に貫通形成され、通過孔
53の上端部に透明ガラス55が嵌入されている。尚、
通過孔43,53,54は、下方に向かって、テーパー
状とされている。
【0019】下円盤体46の上面からは、下側装備用凹
部57が下方に凹設されている。又、右スペーサ48の
上面からは、測定穴52に対して開口する右側装備用凹
部58が下方に凹設され、該凹部58の上端開口の左側
部分は、上円盤体49により施蓋され、上端開口の右側
部分は、螺子59により着脱自在に固定された蓋体60
により施蓋されている。右側装備用凹部58は、左端部
に位置し且つ前後方向長さが小とされた小区画部61
と、小区画部61以外の部分を構成し且つ小区画部61
よりも前後方向長さが大とされた大区画部62から成
る。
【0020】位置決め固定手段(位置決め保持手段)
は、測定部42に備えられて、測定用ホルダー2や調整
用ホルダー3を測定穴52内で解除可能に位置決め固定
(保持)するもので、第1位置決め固定機構64と、第
2位置決め固定機構65等から構成されている。
【0021】第1位置決め固定機構(位置決め保持機
構)64は、測定用ホルダー2や調整用ホルダー3を、
測定穴52内で、前後及び左右方向に関して、解除可能
に位置決め固定(保持)するもので、係合体67と、付
勢手段として例示するバネ68等から構成されている。
係合体67は、測定部42の右側装備用凹部58の小区
画部61に左右方向に移動自在、即ち、測定穴52内部
に対して、進退自在に備えられている。係合体67の左
端面は、平面視において左側方に湾曲凸状とされた湾曲
面69とされて、各ホルダー2,3の被係合部25,3
1と係脱自在に係合すると共に、係合体67の右端部に
は、前後方向に突出する前後一対のストッパ70が形成
され、該ストッパ70が大区画部62の左側内面に当接
することで、係合体67の左側方への移動が阻止され
る。バネ68は、右側装備用凹部58の大区画部62内
に備えられて、係合体67を左側方、即ち、測定穴52
内への進出方向へ付勢している。尚、第1位置決め固定
機構64による測定用ホルダー2の位置決め固定と同時
(略同時も含む)に、ホルダー2のストッパ16が測定
部42の下円盤体46の前面と当接するようにされてい
る。
【0022】第2位置決め固定機構(上下位置決め保持
機構)65は、測定用ホルダー2や調整用ホルダー3を
測定穴52内で、上下方向に関して、解除可能に位置決
め固定(保持)するもので、昇降部材72と、付勢手段
として例示する前後一対のバネ73を有する。昇降部材
72は、測定部42の下側装備用凹部57内に上下方向
に移動自在に備えられると共に、バネ73により、上方
に付勢されているが、両スペーサ47,48に当接する
ことで、上方への移動を阻止されている。昇降部材72
の前部の上面は、前下がりの傾斜面74とされている。
【0023】光学手段35は、ケース主体40の左側部
内に備えられて、試験片1の判定部9の呈色度合を光学
的に検知するもので、発光手段として例示する小型ハロ
ゲンランプ76と、受光手段として例示する分光フィル
タ組込型フォトダイオード77により、反射光式に構成
されて、例えば、垂直照明−45°受光タイプとされて
いる。ハロゲンランプ76とフォトダイオード77は、
通過孔43,53,54を指向すると共に、両者間に
は、例えば、遮蔽板78が備えられることもある。尚、
ハロゲンランプ76の照射スポット径は約2mmとされ
ている。尚、光学手段35が透過光式に構成される場合
もあり、又、ハロゲンランプ76の代わりに、発光ダイ
オードが使用されることもある。
【0024】操作手段36は、各種スイッチ80〜83
と、プリントスイッチ84等を有し、各種スイッチ80
〜83は、ケース主体40の左側部の上面に内有状に備
えられ、プリントスイッチ84は、ケース主体40の右
側部の上面に備えられている。
【0025】図10に示すように、信号処理手段37
は、ケース主体40内に備えられて、光学手段35の信
号からマイクロアルブミン濃度を演算するもので、CP
U(記憶装置も含む)86、I/V変換器87、A/D
変換器88等により構成されている。そして、フォトダ
イオード77からの検知信号(電気信号、電流)が、I
/V変換器87、A/D変換器88を介して、CPU8
6に入力されると共に、CPU86には、各スイッチ8
0〜84のスイッチング信号が入力され、しかも、ハロ
ゲンランプ76及び表示手段38に動作信号を出力す
る。尚、信号処理手段37をCPU86のみから構成す
る場合もある。
【0026】表示手段38は、信号処理手段37により
演算されたマイクロアルブミン濃度を表示するもので、
〔16桁×2行〕表示の液晶表示装置90と、プリント
スイッチ84により作動するプリンター91から構成さ
れている。液晶表示装置90は、ケース主体40の左側
部内に備えられて、表示窓92を通して視認可能とさ
れ、又、プリンター91は、ケース主体40の右側部内
に備えられている。尚、91Aは、プリンター91の紙
送り出し部である。尚、表示手段38を、液晶表示装置
90やプリンター91のどちらか一方としてもよい。
【0027】電源としては、乾電池や蓄電池等の電池が
使用され、ケース主体40の左右方向略中央部内に備え
られている。
【0028】上記第1例によれば、測定装置には、予
め、データが下記のように入力されている。即ち、ま
ず、マイクロアルブミン濃度の相違する数種類の液体が
作成されて、これら各液体により、各試験片1の判定部
9が呈色反応を生起され、各判定部9に光を照射した際
の反射率が測定されて、これにより、〔マイクロアルブ
ミン濃度−反射率〕から成る数個のデータが作成され
る。次に、スイッチ80の操作により、測定装置の電源
がオンにされた後、上記数個のデータが、スイッチ81
〜83の操作により、CPU86に入力されて、〔マイ
クロアルブミン濃度−反射率〕の関係を示す一次式のグ
ラフ(以下、これを検量線という)が設定記憶される。
【0029】又、マイクロアルブミン濃度を段階的に表
示(ステップ濃度表示)するために、下記の表1に示す
ように、一定範囲の測定濃度(MD)を、「上記一定範
囲の下限値、又は、中心値、或いは、その他の所定濃
度」とされた判定濃度(JD)に変換するための表(テ
ーブル、データ)も、スイッチ81〜83の操作により
入力されている。
【0030】
【表1】
【0031】そして、最初の測定時には、フォトダイオ
ード77が受ける反射光量を反射率に変換する変換係数
を生成するために、下記処理を行う。即ち、スイッチ8
0〜83の操作により、基準反射率を入力する。次に、
調整用ホルダー3を、測定穴52に挿入して、第1・第
2位置決め固定機構64,65により、前後、左右、上
下方向に関して、位置決め固定した後(尚、調整用ホル
ダー3の挿入や位置決め固定状況は、下記の測定用ホル
ダー2の場合と略同様であるので、ここでは、説明を省
略する。)、スイッチ80を操作する。
【0032】これにより、ハロゲンランプ76から標準
白色反射片30に光が照射され、その反射光をフォトダ
イオード77が受けて(受光して)、その反射光量に対
応する大きさの電流を信号として出力する。この信号
は、I/V変換器87、A/D変換器88を介して、C
PU86に入力され、CPU86により、上記信号に基
づく反射光量と、上記入力された基準反射率に基づき、
「反射光量を反射率に変換する」変換係数が生成され
て、記憶される。
【0033】尿中のマイクロアルブミン濃度を測定する
際には、測定する尿検体に、試験片1を浸漬する。する
と、尿中のマイクロアルブミンにより、試験片1の判定
部9が呈色反応を生起し、この呈色度合(濃淡)は、マ
イクロアルブミン濃度が高い程、強い(濃い)ものとな
る。
【0034】次に、測定用ホルダー2の装着用凹部18
内に試験片1を挿入口19から挿入して、図5の仮想線
で示すように、試験片1の先端部を凹部18の前側内面
に当接させ、試験片1の判定部9における、(試験片1
の長手方向に関する)中央部と、ホルダーの指示線22
を前後方向に関して一致させる。
【0035】ところで、上記測定用ホルダー2への試験
片1の装着時に、ホルダー2を適当な場所に置いた場合
には、ホルダー2は、その重心位置よりも後方に位置す
るストッパ16のために、若干、前下がりの傾斜状とな
る。従って、例えば、試験片1に付着した尿が、ホルダ
ー2の装着用凹部18の内面に付着しても、この付着し
た尿は前方に流れて、液溜部21内に入り易い。従っ
て、凹部18の内面に付着した尿が凹部18の挿入口1
9から後方に流出する惧れが少なく、衛生的である。
【0036】上記のようにして、測定用ホルダー2に試
験片1を装着した後、ホルダー2を本体4の測定穴52
に挿入する。この際、図9に示すように、ホルダー2が
昇降部材72の傾斜面74と当接して、昇降部材72を
バネ73に抗してスムーズに押し下げると共に、昇降部
材72により、ホルダー2も相対的に上方に押し上げら
れて、測定穴52の上側内面と当接し、ホルダー2は測
定穴52の上側内面と摺動しながら、挿入される。
【0037】又、図8に示すように、測定用ホルダー2
は、係合体67の左端の湾曲面69と当接して、係合体
67をバネ68に抗して右側へ後退させるが、相対的
に、バネ68により、ホルダー2も左側に押圧されて、
測定穴52の左側内面と当接し、ホルダーは測定穴52
の左側内面と摺動しながら、挿入される。
【0038】このようにして、測定用ホルダー2を測定
穴52内に挿入していくと、図5及び図6に示すよう
に、ホルダー2のストッパ16が測定部42の下円盤体
46と当接して、ホルダー2の前方への移動が阻止され
ると同時に、ホルダー2の被係合部25に係合体67が
係合して、ホルダー2の測定穴52内への挿入が終了す
る。尚、係合体67の上記係合時には、係合音(クリッ
ク音)が発生する。
【0039】尚、調整用ホルダー3の測定穴52内への
挿入も、測定用ホルダー2と略同様に行われる。しか
し、 調整用ホルダー3にストッパがないと共に、
測定用ホルダー2や調整用ホルダー3の測定穴52に
対する着脱を容易に行うために、ホルダー2,3の被係
合部25,31が浅く凹設されており、第1位置決め固
定機構64の係合体67は各被係合部25,31との係
合状態から小さい力で離脱する。
【0040】そのため、調整用ホルダー3を測定穴52
に挿入した際に、その被係合部25が係合体67と係合
した後、係合体67から前方に離脱したり、或いは、上
記離脱後、ホルダー3を後方に移動させた際に、被係合
部25が係合体67と係合した後、係合体67から後方
に離脱したりして、ホルダー3を、前後方向に関して、
容易且つ短時間に位置決めできない場合がある。
【0041】しかしながら、測定用ホルダー2の場合に
は、その被係合部25と係合体67の係合と同時に、ホ
ルダー2のストッパ16が測定部42の下円盤体46と
当接して、ホルダー2の前方への移動を阻止するので、
調整用ホルダー3の上記のような問題はなく、測定用ホ
ルダー2を、前後方向に関して、容易且つ短時間で位置
決めできる。
【0042】尚、測定用ホルダー2にストッパ16を備
えずに、例えば、測定穴52を前方にのみ開口するよう
にして、ホルダー2の測定穴52への挿入時に、測定穴
52の後側内面にホルダー2を当接させることも考えら
れる。然しながら、上記のようにすれば、ホルダー2に
おける、前端から被係合部25までの長さを変更でき
ず、種々の試験片1に対応できないとの問題が生じ、好
ましくない。
【0043】ところで、測定用ホルダー2の挿入が終了
した状態では、図5に示すように、第1位置決め固定機
構64の係合体67が、ホルダー2の被係合部25の両
傾斜面26,27と係合して、ホルダー2を、前後方向
に関して、位置決めすると共に、図5及び図7に示すよ
うに、第1位置決め固定機構64のバネ68が、係合体
67を介して、ホルダー2を測定穴52の左側内面に押
圧固定して、ホルダー2を、左右方向に関して、位置決
め固定する。
【0044】又、図6及び図7に示すように、第2位置
決め固定機構65のバネ73が、昇降部材72を介し
て、ホルダー2を測定穴52の上側内面に押圧固定し
て、ホルダー2を、上下方向に関しても、位置決め固定
する。
【0045】このように、ホルダー2を、前後、左右及
び上下方向に関して、位置決め固定できるので、長さ、
幅及び厚みの異なる種々のホルダー2を本体4に固定で
きる。従って、ホルダー2の長さ、幅及び厚みに関する
設計の自由度を大とでき、種々のサイズの試験片1の測
定が可能となる。
【0046】上記のようにして、測定用ホルダー2を本
体4に位置決め固定した後、スイッチ80を押すと、ハ
ロゲンランプ76が発光して、試験片1の判定部9に照
射され、その反射光をフォトダイオード77が受け、電
気信号として、I/V変換器87、A/D変換器88を
介して、CPU86に入力される。
【0047】CPU86は、上記入力された反射光量
を、変換係数に基づいて、反射率に変換すると共に、こ
の反射率と検量線から、尿中のマイクロアルブミン濃度
を、測定濃度(MD)として、演算した後、表1に基づ
き、測定濃度(MD)を、段階的に表示(ステップ濃度
表示)する判定濃度(JD)に変換し、この判定濃度
(JD)が液晶表示装置90に表示される。又、紙に印
字する際には、プリントスイッチ84を押して、プリン
ター91により、紙に判定濃度(JD)を印字する。
【0048】測定が終了すれば、測定用ホルダー2を測
定穴52から引き抜いて、該ホルダー2から試験片1を
除去した後、ホルダー2を洗浄するか、ガーゼ等で清拭
する。このように、試験片1を装着するホルダー2を洗
浄したりできるので、衛生的である。
【0049】尚、連続測定する場合には、 測定用ホ
ルダー2を測定穴52に挿入した状態で、試験片1のみ
を入れ換えて、測定する方法と、 数個の測定用ホル
ダー2を準備しておき、「ホルダー2への試験片1の装
着」→「測定」→「ホルダー2の洗浄」のサイクルで、
測定する方法がある。
【0050】ところで、試験片1の判定部9は、呈色反
応後、短時間で、色調が変化するため、呈色反応から、
光学手段35による検知までの時間をできるだけ短時間
とする必要がある。上記の方法では、測定用ホルダー
2を取り外さないで、試験片1のみを入れ換えて、測定
するので、呈色反応から、光学手段35による検知まで
の時間を短時間とでき、この点では、正確な測定ができ
る。しかし、上記の方法では、ホルダー2に付着した
尿が、次に測定する試験片1の尿と混じり合う惧れが若
干あり、この点で、測定が不正確になる惧れが若干あ
る。
【0051】上記第1例によれば、下記の効果を奏す
る。 試験片1を測定用ホルダー2に装着して、該ホルダ
ー2を本体4の測定穴52内に挿入して、位置決め固定
するので、測定時に、試験片1の判定部9を光学手段3
5の光路上に正確且つ容易に、短時間で位置決めでき、
測定を能率良く行える。 上記のように、測定時に、試験片1の判定部9を光
学手段35の光路上に正確に位置決めできるので、測定
を正確に行える。 試験片1の判定部9は、呈色反応後、短時間で、色
調が変化するため、呈色反応から、光学手段35による
検知までの時間をできるだけ短時間とする必要がある
が、上記のように、判定部9を短時間で位置決めでき
るので、呈色反応から、光学手段35による検知まで
に、判定部9の色調が変化する惧れはなく、この点にお
いても、測定を正確に行える。 尿が付着した試験片1をテーブル上等に置かず、試
験片1を測定用ホルダー2に装着して、測定するように
したので、試験片1に付着した尿がテーブル等に付着せ
ず、衛生的である。
【0052】図11及び図12は、本発明の実施の形態
の第2例を示し、測定用ホルダー2の装着用凹部18の
挿入口19が、台形状とされて、その幅が、後方に向か
うに従って、急激に大きくなるようにされ、試験片1の
挿入口19からの挿入がより一層容易化されている。
又、ホルダー2の傾斜面12における、挿入口19の後
方には、シール95が貼着され、該シール95に挿入方
向を示すマーク95Aが記入されている。更に、ホルダ
ーの前端部の液溜部21以外にも、凹部18の底面にお
ける、左右方向中央部にも、下方に凹設された溝状の液
溜部94が、前後方向略全長(全長)にわたって、配設
されている。尚、液溜部94を、凹部18の前後方向略
全長にわたって形成せずに、凹部18の一部にのみ形成
することもある。
【0053】上記第2例によれば、測定用ホルダー2に
2つの液溜部21,94が形成されているので、試験片
1に付着した尿が装着用凹部18の内面に付着しても、
挿入口19から流出する惧れは、第1例よりも、更に、
少ない。
【0054】特に、液溜部94が、装着用凹部18に、
前後方向略全長にわたって形成されているので、試験片
1を挿入口19から凹部18内に挿入する際に、試験片
1に付着した尿が凹部18の後部側に付着しても、付着
した尿は、速やかに、液溜部94に導かれる。従って、
測定用ホルダー2を測定穴52に挿入した状態で、試験
片1のみを入れ換えて、連続測定する場合でも、ホルダ
ー2に付着した尿が、次に測定する試験片1の尿と混じ
り合いにくく、測定を正確に行える。
【0055】図13〜図17は本発明の実施の形態の第
3例を示し、試験片1が、硬質の合成樹脂製の保持片6
と、正方形の薄い判定片7から構成されている。保持片
6の前部には、円形判定孔96が上下方向に貫通形成さ
れている。又、判定片7は、尿中のヒト黄体形成ホルモ
ン(hLH)の濃度を測定するための診断薬を含有し
(塗布される場合もある。)、保持片6の前部に挟持さ
れて、判定孔96を閉鎖しており、判定片7における、
判定孔96内部に位置する部分が、判定部9とされて、
上記ヒト黄体形成ホルモンにより、呈色反応を生起す
る。
【0056】装着用凹部18は、前後方向に関して、測
定用ホルダー2の前端部を除く全体に形成されて、ホル
ダー2の後端で後方に開口し、ホルダー2を本体4に装
着した際には、凹部18における、後部、即ち、傾斜面
12の後部よりも後方側部分が本体4の外部に露出す
る。従って、ホルダー2を本体4に装着した状態で、連
続測定する際に、試験片1を凹部18内に容易に挿入で
きる。尚、凹部18は、左右方向に関しても、ホルダー
2の左右両側端部を除く部分に形成されている。
【0057】凹部18の前部側の左右両側部には、内側
方に開口する左右一対の案内溝98が前後方向に配設
(形成)されて、該案内溝98に、試験片1の左右各側
部が前後方向に移動可能に挿入される。そして、案内溝
98の後端部の底面が、傾斜面12の前端部により構成
されることで、案内溝98の後端部の上下方向長さが、
後方に向かうに従って、大となるようにされ、これによ
り、試験片1を案内溝98に容易に挿入できるようにさ
れている。
【0058】又、ホルダーの傾斜面の左右両側端部は、
一段高くされた突出壁100とされて、案内溝98の後
方に連設されており、この突出壁100により、凹部1
8における、傾斜面12に位置する部分上を試験片1を
摺動させて、案内溝98に挿入する際に、試験片1が凹
部18から側方に離脱することが防止される。
【0059】凹部18における、(厚肉部11に位置す
る)前部の底面には、装着孔102が上下方向に貫通形
成され、この装着孔102に、ピン状とされた軟質合成
樹脂製の持上げ部材103が、挿脱自在に上方から挿着
されている。持上げ部材103は、これを主構成する円
筒部104と、円筒部104の上端に連設され且つ円筒
部104よりも大径とされた突出部(頭部)105から
成る。突出部105は、装着孔102から上方に若干突
出して、試験片1の判定部9を持ち上げるもので、その
上面は球面の一部(湾曲面)とされている。106は合
成樹脂製ワッシャである。尚、突出部105を測定用ホ
ルダー2に形成してもよい。
【0060】尚、ホルダー2における、前部側の左右両
側部とストッパ16は、製造の便宜上、別部材とされ
て、螺子107で、ホルダー2の本体側に取付けられて
いる。
【0061】又、測定濃度(MD)を判定濃度(JD)
に変換する表として、下記の表2が入力されている。
【0062】
【表2】
【0063】上記第3例によれば、ヒト黄体形成ホルモ
ンの測定時には、試験片1の判定部9に尿をスポイト等
で垂らして、呈色反応を生起した後、この試験片1を測
定用ホルダー2に装着する。この際には、ホルダー2の
装着用凹部18における、傾斜面の後部側に位置する部
分から、試験片1を凹部18内に挿入して、凹部18の
底面上を摺動させ、試験片1の左右両側部を案内溝98
に挿入して、両案内溝98に案内させながら、前方に移
動させて、凹部18の前側内面に当接させる。
【0064】この際、ホルダー2の突出部105が、試
験片1の下面を相対的に後方に摺動した後、試験片1の
判定孔96内に進入して、係合し、判定部9が、球面
(略球面)の一部を構成するように、湾曲状に持ち上げ
て、判定部9に張力を付与し、そのシワをなくす。尚、
突出部105は、判定部9に張力を付与し、そのシワを
なくすことができればよく、その上面を球面の一部にせ
ずともよい。
【0065】そして、第1例と同様に測定するが、この
際、判定部9にシワがないので、判定部9に照射された
光が微妙に乱反射したりせず、安定した状態で、良好に
反射して、フォトダイオード77により、受光される。
従って、尿中のヒト黄体形成ホルモンの濃度を正確に測
定できる。
【0066】図18〜図20は、本発明の実施の形態の
第4例を示し、試験片1の保持片6が、薄い合成紙等か
ら成り、その前部の下面に、判定孔96を閉鎖するよう
に、判定片7が貼着されている。判定片7は、尿中のヒ
ト絨毛性腺刺激ホルモン(hCG)の濃度を測定するた
めの診断薬を含有し(塗布される場合もある。)、判定
部9が、ヒト絨毛性腺刺激ホルモンにより、呈色反応を
生起する。尚、測定用ホルダー2の案内溝98の上下方
向高さと、傾斜面12の傾斜角は、試験片1の厚さに応
じて、第3例よりも小とされている。
【0067】尚、上記実施の形態では、測定装置によ
り、マイクロアルブミン、ヒト黄体形成ホルモン、ヒト
絨毛性腺刺激ホルモンの何れかの濃度のみを測定した
が、単一の測定装置により、上記3物質の濃度を選択的
に測定してもよい。又、本発明は、尿中の物質濃度以外
の濃度を測定する診断薬用測定装置にも適用可能であ
る。
【0068】
【実施例】上記実施の形態の第1例の測定装置を使用
し、126例の尿検体のマイクロアルブミン濃度を測定
して、目視による測定と比較した。結果を表3,4に示
す。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4 】
【0071】上記表3及び表4によれば、目視による測
定では、例えば、No.6,9,20等の尿検体の場合
のように、幅を持った測定しかできない場合、即ち、測
定に迷う場合があって、正確な測定が困難であると共
に、時間も掛かることがあるが、本発明では、測定を正
確且つ短時間で行える。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
下記の効果を奏する。 (1) 試験片を測定用ホルダーに装着し、該ホルダー
を本体の測定穴内に挿入して、位置決め固定するので、
測定時に、試験片の判定部を光学手段の光路上に正確且
つ容易に、短時間で位置決めでき、測定を能率良く行え
る。 (2) 上記のように、測定時に、試験片の判定部を光
学手段の光路上に正確に位置決めできるので、測定を正
確に行える。 (3) 試験片の判定部は、呈色反応後、短時間で、色
調が変化するため、呈色反応から、光学手段による検知
までの時間をできるだけ短時間とする必要がある。本発
明では、上記(1)のように、判定部を短時間で位置決
めできるので、呈色反応から、光学手段による検知まで
に、判定部の色調が変化する惧れはなく、この点におい
ても、測定を正確に行える。 (4) 尿が付着した試験片をテーブル上等に置かず、
試験片を測定用ホルダーに装着して、測定するようにし
たので、試験片に付着した尿がテーブル等に付着せず、
衛生的である。
【0073】(5) 請求項4によれば、挿入口が後方
斜め上方に開口しているので、挿入口の開口面積を大と
できる。又、試験片を挿入口から装着用凹部内に挿入す
る際に、挿入口を容易に視認できると共に、試験片を挿
入口に後方斜め上方から挿入するという自然な挿入動作
を行え、これにより、挿入口の開口面積が大であること
と相俟って、試験片を挿入口から容易に挿入できる。 (6) 請求項5によれば、試験片を挿入口から容易に
挿入できる。 (7) 請求項6によれば、試験片の判定部の浮き上が
りを防止でき、測定を正確に行える。 (8) 請求項7によれば、試験片に付着した液状の検
体が、測定用ホルダーの装着用凹部の内面に付着した場
合に、検体が挿入口から外部に流出する惧れを少なくで
きる。 (9) 請求項8によれば、試験片の測定用ホルダーへ
の装着時に、試験片を両案内溝により案内できる。 (10) 請求項9によれば、試験片を測定用ホルダー
の案内溝に容易に挿入できる。 (11) 請求項10によれば、試験片の判定部を、シ
ワがない状態で、測定でき、従って、正確に測定でき
る。 (12) 請求項11によれば、ホルダーを、本体に対
して、前後、左右及び上下方向に関して、位置決め固定
できるので、長さ、幅、厚みの異なる種々のホルダーを
本体に固定できる。従って、ホルダーの長さ、幅及び厚
みに関する設計の自由度を大とでき、これにより、種々
のサイズの試験片の測定が可能となる。 (13) 請求項13によれば、ホルダーを測定穴に挿
入した際に、ホルダーの被係合部が係合体と係合した
後、係合体から前方に離脱したりすることがなく、ホル
ダーを、本体に対して、前後方向に関して、容易且つ短
時間で位置決めできる。 (14) 請求項14によれば、ホルダーを測定穴に挿
入した際に、ホルダーが昇降部材の傾斜面と当接し、こ
れにより、昇降部材を付勢手段に抗してスムーズに押し
下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の要部の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1例の調整用ホルダー
の斜視図である。
【図4】図2の試験片の側面図である。
【図5】図1のA−A線矢視一部断面図である。
【図6】図5のB−B線矢視断面図である。
【図7】図5のC−C線矢視断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の第1例のホルダーの挿入
時の状況を示す一部断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の第1例のホルダーの挿入
時の状況を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の第1例のブロック図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態の第2例のホルダーの平
面図である。
【図12】図11のD−D線矢視断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の第3例のホルダー等の
斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態の第3例を示す一部断面
図である。
【図15】図14のE−E線矢視断面図である。
【図16】図15のF−F線矢視における、ホルダーの
断面図である。
【図17】本発明の実施の形態の第3例の持上げ部材と
試験片等の断面図である。
【図18】本発明の実施の形態の第4例の試験片の斜視
図である。
【図19】本発明の実施の形態の第4例のホルダーの断
面図である。
【図20】本発明の実施の形態の第4例の持上げ部材と
試験片等の断面図である。
【符号の説明】
1 試験片 2 測定用ホルダー 3 調整用ホルダー 4 本体 9 判定部 12 傾斜面 16 ストッパ 18 装着用凹部 19 挿入口 21,94 液溜部 23 防止手段 25 被係合部 34 ケース 35 光学手段 37 信号処理手段 38 表示手段 52 測定穴 64,65 第1・第2位置決め固定機構 67 係合体 68,73 バネ 72 昇降部材 74 傾斜面 98 案内溝 105 突出部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出物質により判定部が呈色反応を
    生起する試験片における、呈色度合を、光学的に検知す
    る光学手段と、 光学手段の信号から検出物質の濃度を演算する手段
    と、 演算された検出物質の濃度を表示する表示手段と、 上記各手段が備えられたケースを有する診断薬用測
    定装置において、 ケースに、前方に開口する測定穴が形成され、 A.試験片が着脱自在に装着されて、測定穴に挿脱自在
    に挿入されるホルダーと、 B.ホルダーを測定穴内で解除可能に位置決め固定する
    位置決め固定手段が備えられたことを特徴とする診断薬
    用測定装置。
  2. 【請求項2】 ホルダーの上面に、下方に凹設され且つ
    試験片が装着される凹部が前後方向に配設された請求項
    1記載の診断薬用測定装置。
  3. 【請求項3】 凹部の後端部に、後方に開口し且つ試験
    片を凹部内に挿入するための挿入口が形成された請求項
    2記載の診断薬用測定装置。
  4. 【請求項4】 ホルダーの上面の前後方向中間部に、前
    上がりの傾斜面が形成され、 傾斜面に挿入口が形成された請求項3記載の診断薬用測
    定装置。
  5. 【請求項5】 凹部の後端部の幅が、後方に向かうに従
    って、大となるようにされた請求項2〜4の何れかに記
    載の診断薬用測定装置。
  6. 【請求項6】 ホルダーの上面に、試験片の判定部の近
    傍部分が凹部から浮き上がることを防止する手段が備え
    られた請求項2〜5の何れかに記載の診断薬用測定装
    置。
  7. 【請求項7】 凹部と連通する液溜部が形成された請求
    項2〜6の何れかに記載の診断薬用測定装置。
  8. 【請求項8】 ホルダーの上面の左右両側に、内側方に
    開口し且つ試験片の左右両側部を案内する案内溝が前後
    方向に配設された請求項1又は2記載の診断薬用測定装
    置。
  9. 【請求項9】 ホルダーの上面の前後方向中間部に、前
    上がりの傾斜状とされた傾斜面が形成され、 案内溝の後端部の底面が、傾斜面の前端部により構成さ
    れることで、 案内溝の後端部の上下方向長さが、後方に向かうに従っ
    て、大となるようにされた請求項8記載の診断薬用測定
    装置。
  10. 【請求項10】 ホルダーの前部の上面に、上方に突出
    し且つ試験片の判定部を持ち上げる突出部が備えられた
    請求項8又は9記載の診断薬用測定装置。
  11. 【請求項11】 位置決め固定手段が、 ホルダーを前後及び左右方向に関して解除可能に位
    置決め固定する第1位置決め固定機構と、 ホルダーを上下方向に関して解除可能に位置決め固
    定する第2位置決め固定機構を有する請求項1〜10の
    何れかに記載の診断薬用測定装置。
  12. 【請求項12】 ホルダーに被係合部が形成され、 第1位置決め固定機構が、 ケースに備えられて、測定穴の内部に対して進退自
    在とされ、ホルダーの被係合部に係脱自在に係合する係
    合体と、 係合体を測定穴内への進出方向に付勢する付勢手段
    を有する請求項11記載の診断薬用測定装置。
  13. 【請求項13】 ホルダーに、 ・ 第1位置決め固定機構による位置決め固定時に、ケ
    ースと当接して、ホルダーの前方への移動を阻止するス
    トッパが備えられた請求項11又は12記載の診断薬用
    測定装置。
  14. 【請求項14】 第2位置決め固定機構が、 測定穴の底面に上下方向に移動自在に備えられた昇
    降部材と、 昇降部材を上方に付勢して、ホルダーを測定穴の上
    側内面に当接させる付勢手段を有し、 昇降部材の前端部の上面が、前方に向かうに従って、下
    位となる傾斜面とされた請求項11〜13の何れかに記
    載の診断薬用測定装置。
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