JPH10288339A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

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JPH10288339A
JPH10288339A JP9258197A JP9258197A JPH10288339A JP H10288339 A JPH10288339 A JP H10288339A JP 9258197 A JP9258197 A JP 9258197A JP 9258197 A JP9258197 A JP 9258197A JP H10288339 A JPH10288339 A JP H10288339A
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fuel
gas turbine
combustion
diffusion combustion
turbine combustor
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JP9258197A
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Masao Ito
正雄 伊東
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスタービン負荷上昇中に、いくつかのノズル
部から燃焼室への燃料供給を断つ場合、そのノズル部が
構造簡易にして自動的に、かつ確実に燃焼ガスの逆流を
防止させることのできるガスタービン燃焼器を提供す
る。 【解決手段】本発明に係るガスタービン燃焼器は、パイ
ロット燃料噴射部26を拡散燃焼用ノズル部37と予混
合燃焼用ノズル部38とに区分けし、拡散燃焼用ノズル
部に保炎逆流防止部51を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃焼
器に係り、特に運転中、複数個の燃料噴射部のうち、少
なくとも一つ以上を停止させた場合、その停止させた燃
料噴射部の火炎の逆流防止を図ったガスタービン燃焼器
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のガスタービン燃焼器は、燃焼ガス
のNOx濃度を極りなく低くすることを求めて拡散燃焼
と予混合燃焼を組み合せた燃焼技術が主流を占めるよう
になりつつあり、その代表的な一例示として特願平8−
29642号公報が提案されている。
【0003】特願平8−29642号公報で提案された
ガスタービン燃焼器は、図25に示すように、パイロッ
ト燃料噴射部1とメイン燃料噴射部2とを備えた構成に
なっている。
【0004】パイロット燃料噴射部1は、その中央に設
置した拡散燃焼用ノズル部3と、その外側を同心的に包
囲形成する第1予混合燃焼用ノズル部4と、第1予混合
燃焼用ノズル部4の外側を包囲形成する第2予混合燃焼
用ノズル部5とをそれぞれ備え、各ノズル部3,4,5
の保炎(火炎)により筒状の燃焼室6内を一次燃焼ゾー
ン7として形成するようになっている。
【0005】また、メイン燃料噴射部2は、パイロット
燃料噴射部1の外側に設置し、メイン燃焼用ノズル部8
と予混合ダクト9とを組み合わせ、予混合ダクト9内で
メイン燃焼用ノズル部8からの燃料に空気圧縮機12か
らの高圧空気を加えて燃料濃度の低い予混合気を生成
し、その予混合気を上述各ノズル部3,4,5で生成さ
れた保炎を火種にして燃焼室6で二次燃焼ゾーン10を
形成するようになっている。この二次燃焼ゾーン10で
生成された燃焼ガスは、駆動ガスとしてガスタービン静
翼11で膨張仕事をさせるようになっている。
【0006】このような構成を備えたガスタービン燃焼
器において、各ノズル部3,4,5,8から燃焼室6に
投入する手順は、図28に示すように、先ず拡散燃焼用
ノズル部3のF1 燃料を燃焼室6に投入して着火し、一
次燃焼ゾーン7で拡散燃焼ガスを生成する。次に、ガス
タービンが初負荷を発生させるころになると、ガスター
ビン燃焼器は、第1予混合燃焼用ノズル部4の予混合化
されたF1P燃料を燃焼室6に投入し、上記拡散燃焼用ノ
ズル部3のF1 燃料で生成した保炎を火種にして燃焼ガ
スを生成する。さらに、ガスタービンが中間負荷を発生
させることになると、ガスタービン燃焼器は、拡散燃焼
用ノズル部3のF1 燃料の絞り込みを開始すると同時
に、第2予混合燃焼用ノズル部5の予混合化されたF2
燃料を燃焼室6に投入し、一次燃焼ゾーン7で燃焼ガス
を生成する。さらにまた、ガスタービンが高負荷を発生
させることになると、ガスタービン燃焼器は、第2予混
合燃焼用ノズル部5のF2 燃料の絞り込みを開始すると
同時に、メイン燃焼用ノズル部8のF3 燃料を燃焼室6
に投入し、その際、ダクト9で予混合化し、一次燃焼ゾ
ーン7の保炎を火種に燃焼ガスを生成する。このとき
の、拡散燃焼用ノズル部3は、F1 燃料の燃焼室6への
投入をすでに断っている。
【0007】ガスタービン定格負荷になると、ガスター
ビン燃焼器は、第1予混合燃焼用ノズル部4のF1P燃料
および第2予混合燃焼用ノズル部5のF2 燃料で保炎を
生成し、メイン燃焼用ノズル部8のF3 燃料で燃焼ガス
を生成し、その燃焼ガスでガスタービンを駆動してい
る。
【0008】一方、定格負荷運転中に、ガスタービンに
負荷しゃ断指令があると、ガスタービン燃焼器はメイン
燃焼用ノズル部8のF3 燃料および第2予混合燃焼用ノ
ズル部5のF2 燃料を絞り込み、第1予混合燃焼用ノズ
ル部4のF1P燃料を一定量に供給したまま維持させ、再
起動運転の開始開始を待っている。
【0009】このような燃料投入手順を経て燃焼ガスを
生成する特願平8−29642号公報で提案された燃焼
技術では、本来、予混合安定燃焼が図29に示すよう
に、極めて狭い範囲に限られているにもかかわらず燃焼
ガスの安定化が図られている。また、NOx濃度とF1
燃料の拡散燃料配分との関係は、図30に示すように、
1 燃料の増加に対し、NOx濃度が級数的に増加する
ことが知られているが、特願平8−29642号公報で
は、ガスタービン起動運転中に、拡散燃焼用ノズル部3
のF1 燃料の燃焼室6への投入を断つことにより、NO
x濃度を15%酸素換算で10ppm 以下に低く抑えるこ
とができるようになっている。
【0010】特願平8−29642号公報で示した燃焼
技術は、予混合燃焼ガスの安定化といい、NOxの低濃
度化といい、優れた成果を発揮しているが、ガスタービ
ン起動運転中に拡散燃焼用ノズル部3のF1 燃料の燃焼
室6への投入を断っているために、一次燃焼ゾーン7の
火炎の逆流対策を講じておかないと、残留燃料による火
炎、爆発等の事故を伴う危険性がある。
【0011】しかし、拡散燃焼用ノズル部3は、構造的
に複雑な形状になっており、火炎の逆流対策上、噴射口
の取付角度、その取付位置、噴射口の口径等に手を加え
ると設計値とおりの拡散燃焼を行うことができず、現
在、模索の段階である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特願平8−29642
号公報で示したガスタービン燃焼器の燃料供給系統は、
図26に示すように、ガスコンプレッサ13と、圧力調
節弁14、流量調節弁15、燃料分配弁16a,16
b,16cを収容する区画室(ガススキッド)18と、
マニホールド17a,17b,17cとを備えており、
ガスコンプレッサ13で昇圧したガス燃料Gを圧力調節
弁14で圧力コントロールし、流量調節弁15で流量コ
ントロールした後、燃料分配弁16a,16b,16c
のそれぞれからマニホールド17a,17b,17cお
よび拡散燃焼用ノズル部3、第1予混合燃焼用ノズル部
4、第2予混合燃焼用ノズル部5、メイン燃焼用ノズル
部8のそれぞれを介して燃焼室6に投入するようになっ
ている。
【0013】また、燃料供給系統は、マニホールド17
aの入口にパージ弁20を備えたパージ管21を接続
し、燃焼器通路19の高圧空気をマニホールド17aを
介して拡散燃焼用ノズル部3に案内するようになってい
る。
【0014】このような構成を備えた燃料供給系統にお
いて、ガスタービン燃焼器は、ガスコンプレッサ13で
昇圧したガス燃料GをF1 燃料として拡散燃焼用ノズル
部3に供給しているが、ガスタービンが所定の負荷運転
になると、図27に示すように、燃料分配弁16aを弁
閉させてF1 燃料としてのガス燃料Gを断ち、代ってパ
ージ弁20を弁開させ、燃焼器通路19の高圧空気をパ
ージ管21、マニホールド17aを介して拡散燃焼用ノ
ズル部3に供給してエアーパージし、一次燃焼ゾーン7
の保炎の逆流防止を図っていた。
【0015】しかし、ガスタービン燃焼器は、今迄、拡
散燃焼用ノズル部3に、F1 燃料供給状態からエアーパ
ージに切り替えた場合、F1 燃料とパージ用空気との間
に300℃〜400℃の温度差があり、この温度差のた
めに気密性を必要とするその構成部品に過度な熱応力が
発生し、永年の使用の結果、その構成部品の気密性を損
なわさせるおそれがある。
【0016】また、ガスタービン燃焼器は、拡散燃焼用
ノズル部3のパージ用空気を燃焼器通路19から求めて
いるが、本来、この空気は他のF2 燃料、F3 燃料の予
混合化、燃焼室6の壁面の冷却化、燃焼ガス温度の希釈
化に使用するものであり、拡散燃焼用ノズル部3のパー
ジ用に消費させると、その減少のために予混合化、冷却
化、希釈化に悪影響を与えるおそれがある。
【0017】また、ガスタービン燃焼器は、拡散燃焼用
ノズル部3にエアーパージさせると、一次燃焼ゾーン7
の局所に低温化を発生させ、これが原因で予混合燃焼の
際の燃焼不安定化、あるいは高温ゾーンと低温ゾーンと
の同居による燃焼振動を誘発させるおそれがある。
【0018】本発明は、このような事情に基ずいてなさ
れたもので、運転中に、いくつかのノズル部から燃焼室
への燃料供給を断つ場合、そのノズル部が構造簡易にし
て自動的に、かつ確実に燃焼ガスの逆流を防止させるこ
とのできるガスタービン燃焼器を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスタービ
ン燃焼器は、上記目的を達成するために、請求項1に記
載したように、燃焼室の頭部側の中央にパイロット燃料
噴射部を、その外側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備え
たガスタービン燃焼器において、上記パイロット燃料噴
射部を拡散燃焼用ノズル部と予混合燃焼用ノズル部とに
区分けし、上記拡散燃焼用ノズル部に保炎逆流防止部を
設けたものである。
【0020】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項2に記載したように、保
炎逆流防止部は、拡散燃焼用ノズル部の下流側にポート
を備えた仕切りにより弁室を形成し、その弁室内に弁体
とスプリングを収容するとともに、その弁室の下流側に
燃料出口を形成したものである。
【0021】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項3に記載したように、弁
室は、段状のストッパを備えたものである。
【0022】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項4に記載したように、弁
体は、一端を閉鎖し、他端を開口する筒状に形成し、そ
の筒状の両側に形成する入口と突状の摺動部とを備えた
ものである。
【0023】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項5に記載したように、拡
散燃焼用ノズル部は、その外側を同心的に包囲形成する
空気通路との間に補助拡散燃焼用ノズル部を形成したも
のである。
【0024】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項6に記載したように、拡
散燃焼用ノズル部は、その燃焼出口に交差させて空気通
路に連通する空気吹き出し口を形成したものである。
【0025】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項7に記載したように、拡
散燃焼用ノズル部は、その外側に設けた空気通路を仕切
りにより区分けする空気分流通路に形成する一方、上記
拡散燃焼用ノズル部の燃料出口に連通する案内口を上記
仕切りに形成したものである。
【0026】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項8に記載したように、燃
焼室の頭部側の中央にパイロット燃料噴射部を、その外
側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備えたガスタービン燃
焼器において、上記パイロット燃料噴射部を区分けする
拡散燃焼用ノズル部、予混合燃焼用ノズル部および上記
メイン燃料噴射部のそれぞれに接続する燃料供給系統を
設け、この燃料供給系統は燃料を昇圧するガスコンプレ
ッサと、昇圧後の燃料を上記拡散燃焼用ノズル部、予混
合燃焼用ノズル部およびメイン燃料噴射部に分配する燃
料分配弁と、分配された燃料を貯えるマニホールドとを
備えたものである。
【0027】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項9に記載したように、拡
散燃焼用ノズル部に燃料を分配する燃料分配弁は、圧力
制御演算部を備えたものである。
【0028】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項10に記載したように、
圧力制御演算部は、拡散燃焼用ノズル部の入口側の燃料
圧力とガスタービン燃焼器に供給される空気の圧力、温
度、流量とに基ずいて弁開閉信号を演算し、その演算信
号と上記燃料圧力信号とを比較する比較器と、この比較
器で上記弁開閉演算信号が上記燃料圧力信号を上廻った
場合、その上廻った信号と燃料供給停止指令とが揃った
ことを条件に上記拡散燃焼用ノズル部に燃料を分配する
燃料分配弁を開閉させるAND回路とを備えたものであ
る。
【0029】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項11に記載したように、
拡散燃焼用ノズル部に燃料を分配する燃料分配弁は、並
列的に副弁を設けるとともに、この副弁に圧力制御演算
部を備えたものである。
【0030】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項12に記載したように、
燃焼室の頭部側の中央にパイロット燃料噴射部を、その
外側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備えたガスタービン
燃焼器において、上記パイロット燃料噴射部を区分けす
る拡散燃焼用ノズル部、予混合燃焼用ノズル部および上
記メイン燃料噴射部のそれぞれに接続する燃料供給系統
を設ける一方、上記拡散燃焼用ノズル部の外側を包囲形
成する補助拡散燃焼用ノズル部に接続する燃料供給系統
を設けたものである。
【0031】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項13に記載したように、
燃焼室の頭部側に設けた複数個の拡散燃焼用ノズル部
と、複数個の拡散燃焼用ノズル部の外側に複数個の予混
合燃焼用ノズル部を備えたガスタービン燃焼器におい
て、上記複数個の拡散燃焼用ノズル部のそれぞれに保炎
逆流防止部を備えたものである。
【0032】本発明に係るガスタービン燃焼器は、上記
目的を達成するために、請求項14に記載したように、
燃焼室の頭部側に設けた複数個の拡散燃焼用ノズル部
と、複数個の拡散燃焼用ノズル部の外側に複数個の予混
合燃焼用ノズル部を備えたガスタービン燃焼器におい
て、上記複数個の拡散燃焼用ノズル部のうち、一つは保
炎逆流防止部を備えた拡散燃焼用ノズル部にし、他の一
つは補助拡散燃焼用ノズル部にしたことを特徴とするも
のである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
燃焼器の一実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0034】図1は、本発明に係るガスタービン燃焼器
の第1実施形態を示す一部切欠き概略断面図である。
【0035】ガスタービン燃焼器22は、燃焼器外筒2
3により包囲形成される燃焼器内筒24を設けた二重筒
の構造になっている。
【0036】燃焼器内筒24は、軸方向に延び、その内
部を筒状の燃焼室25に形成し、その頭部側にパイロッ
ト燃料噴射部26およびメイン燃料噴射部27を、また
その下流側にガスタービン静翼28に連通させる燃焼器
尾筒29をそれぞれ備えている。
【0037】燃焼器内筒24および燃焼器尾筒29は、
その外側をフロースリーブ30により包囲形成され、フ
ロースリーブ30の包囲により空気通路31を形成して
いる。
【0038】空気通路31は、フロースリーブ30に穿
設する空気口32を介して空気圧縮機33の吐出側に連
通し、空気圧縮機33の高圧空気34の一部を、燃焼器
内筒24および燃焼器尾筒29の表面を冷却しつつ燃焼
ガス35の温度を希釈し、その残りをパイロット燃料噴
射部26およびメイン燃料噴射部27に供給するように
なっている。
【0039】パイロット燃料噴射部26は、ケーシング
36に収容されてヘッドプレート39から燃焼室25の
頭部側まで軸方向に延びており、その中央に拡散燃焼用
ノズル部37と、この拡散燃焼用ノズル部37を包囲形
成する予混合燃焼用ノズル部38とをそれぞれ備えた構
成になっている。
【0040】また、パイロット燃料噴射部26の外側に
はメイン燃料噴射部27が設置されている。このメイン
燃料噴射部27は、F3 燃料入口40に連通させた噴射
部41と、この噴射部41の臨む位置に軸方向に長く延
び予混合ダクト42とをそれぞれ設け、ガスタービンが
所定負荷に達すると、F3 燃料入口40から噴射部41
を介して噴射するF3 燃料に上述空気通路31からの高
圧空気34を加えて予混合ダクト42で予混合化し、こ
の予混合気を燃焼室25で一次燃焼ゾーン43の保炎を
火種にして二次燃焼ゾーン44を形成し、この二次燃焼
ゾーン44の燃焼ガス35をガスタービン尾筒29を介
してガスタービン静翼28で膨張仕事をさせるようにな
っている。
【0041】また、パイロット燃料噴射部26のうち、
予混合燃焼用ノズル部38は、ヘッドプレート39内に
形成する環状の通路45の一側にF2 燃料入口46を、
またその他側に噴射部47をそれぞれ設けるとともに、
その噴射部47に臨む位置に下流側に向って徐々に開口
面積を小さくする絞り通路48を設け、この絞り通路4
8内にスワラ49を設置する構成になっており、拡散燃
焼用ノズル部37からのF1 燃料の供給を断った後、一
次燃焼ゾーン43としての保炎を確保するようになって
いる。
【0042】一方、拡散燃焼用ノズル部37は、起動運
転時、F1 燃料入口50からのF1燃料を燃焼室25内
で拡散させて保炎としての一次燃焼ゾーン43を形成
し、ガスタービンが中間負荷になったとき、F1 燃料の
供給を断ち、その際、一次燃焼ゾーン43の保炎の逆流
を防止する保炎逆流防止部51を設けている。
【0043】保炎逆流防止部51は、図2に示すよう
に、拡散燃焼用ノズル部37の出口側にポート52を備
えた仕切り53で弁室54を形成し、この弁室54内に
段状のストッパ54aを設けるとともに、弁体55とス
プリング56を収容する一方、弁室54の外側を同心的
に包囲形成する空気通路59のスワラ60に臨む位置に
1 燃料出口61を備えている。
【0044】また、弁体55は、一端を閉鎖し、他端を
開口する筒状に形成し、その軸方向に延びた両側に穿設
する入口57と横断方向に突き出る摺動部58とをそれ
ぞれ設けている。
【0045】保炎逆流防止部51は、F1 燃料の押圧力
により弁体55を開口させるようになっているが、この
場合、弁体55が弁室54内を良好に移動できるよう
に、そのバネ定数Cを予め適正値に設定しておく必要が
ある。
【0046】本実施形態に係る保炎逆流防止部51は、
図3に示すように、仕切り53の端面を基準にするX座
標にし、弁シート62と弁体55との接触位置をX=x
0 にし、弁体55の任意のストローク位置をX=xに
し、弁体55の上流側のF1 燃料の圧力PA 、弁体55
の下流側のF1 燃料の圧力PB 、弁体55の入口57の
開口面積At、弁体55の横断面積Ap、スプリング5
6のバネ弾性力Kto 、F1 燃料の密度ρ1 、F1 燃料
の流量Gfにし、F1 燃料は非圧縮性であるから、弁体
55のストロークに伴って生ずる圧力損失ΔPは次式で
与えられる。
【0047】
【数1】
【0048】また力の釣り合い条件より次式が成立す
る。
【0049】
【数2】ΔP×Ap=Kx ……(2) 上式(1),(2)より、F1 燃料の流量Gfは次式で
与えられる。
【0050】
【数3】
【0051】上式(3)から求めたデータを、図4で示
す流量(Gf)−弁体ストローク(x)線図にプロット
すると、破線で示す線図になる。ただし、スプリング5
6は、任意の位置で弾性力を失うから、その最大位置を
X=xmax とすると、弁体55の実際の流量特性は実線
で示す線図になる。
【0052】したがって、本実施形態では、スプリング
56の弾性力を失う最大位置X=xmax と、F1 燃料の
最小流量Gfmin との交点を上廻るように弁体55のバ
ネ定数Cを設定している。
【0053】一方、保炎逆流防止部51を備えた拡散燃
焼用ノズル部37、予混合燃焼用ノズル部38、および
メイン燃料噴射部27のそれぞれに燃料を供給するガス
タービン燃焼器20の燃料供給系統22aは、図5に示
すように、ガス燃料Gの流れに沿って、順次ガスコンプ
レッサ65、区画室(ガススキッド)66、マニホール
ド67a,67b,67cをそれぞれ備えている。ま
た、区画室(ガススキッド)66には、圧力調節弁6
8、流量調節弁69、ガス燃料GをF1 燃料として保炎
逆流防止部51を備えた拡散燃焼用ノズル部37に案内
する燃料分配弁70a、ガス燃料GをF2 燃料として予
混合燃焼用ノズル部38に案内する燃料分配弁70b、
ガス燃料GをF3 燃料としてメイン燃料噴射部27に案
内する燃料分配弁70cがそれぞれ設けられている。
【0054】次に作用を説明する。
【0055】ガスタービン燃焼器22は、ガスタービン
の運転変化に応じて各ノズル部への燃料投入を変化させ
ている。先ず、燃料着火から無負荷運転途中のA点まで
のガスタービン起動運転において、燃料供給系統22a
は、拡散燃焼用ノズル部37にのみガス燃料GをF1
料として供給し、一次燃焼ゾーン43の保炎を確保す
る。
【0056】その際、保炎逆流防止部51は、図7に示
すように、F1 燃料の押圧力によりスプリング56の弾
性力に抗して弁体55をストッパ54aまで摺動させ、
1燃料を仕切り53のポート52から弁体55の入口
57を介してF1 燃料出口61に案内し、ここで空気通
路59のスワラ60により燃焼促進用の空気とともに旋
回流が与えられ、一次燃焼ゾーン43で拡散燃焼し、保
炎を確保する。
【0057】次に、燃焼供給系統22aから拡散燃焼用
ノズル部37に供給されるF1 燃料は、図6に示すよう
に、ガスタービン起動運転途中のA点になると、絞り込
みを開始し、代ってF2 燃料の予混合燃焼用ノズル部3
8への投入を開始する。燃料供給系統22aの燃料分配
弁70bからマニホールド67bを介して予混合燃焼用
ノズル部38に案内されるF2 燃料は、ガスタービン定
格回転数無負荷(FSNL:フルスピード・ノーロー
ド)を経て中間負荷運転のB点まで、その流量を増加さ
せた後、絞り込みを開始し、F1 燃料による燃焼ガスを
火種にして一次燃焼ゾーン43で保炎を確保する。F2
燃料の絞り込みが開始されるB点になると、代って燃料
供給系統22aの燃料分配弁67cからマニホールド6
7を介してメイン燃料噴射部27にF3 燃料が投入され
る。
【0058】F3 燃料の流量増加につれて、F2 燃料の
流量は絞り込まれ、ガスタービン負荷がC点になると、
ガスタービン燃焼器22は、燃料分配弁70aからマニ
ホールド67aを介して拡散燃焼用ノズル部37に投入
していたF1 燃料を断つ。この場合、保炎逆流防止部5
1は、図7に示すように、スプリング56の弾性力がF
1 燃料の圧力を上廻るので、弁体55を摺動させ、仕切
り53の弁シート62に当接させる。
【0059】ガスタービン負荷がC点を経過すると、ガ
スタービン燃焼器22はF2 燃料とF3 燃料とで燃焼ガ
スを生成し、定格負荷のD点まで上昇させる。ガスター
ビンの定格運転中、系統事故等により負荷しゃ断指令が
E点であると、ガスタービン燃焼器22は、燃焼分配弁
70cからマニホールド67cを介してメイン燃料噴射
部27に供給していたF3 燃料を断ち、拡散燃焼用ノズ
ル部37にF1 燃料を投入し、予混合燃焼用ノズル部3
8からのF2 燃料とともに一次燃焼ゾーン43で保炎を
確保し、ガスタービンの再起動を待つ。
【0060】このように、本実施形態は、拡散燃焼用ノ
ズル部37に保炎逆流防止部51を設け、スプリング5
6の弾性力を利用して弁体55を自動的に閉鎖させるの
で、弁体55の閉鎖後、弁室54にF1 燃料が若干残っ
ていても、その燃料をF1 燃料出口61を介して空気通
路59からの空気により燃焼室25にパージさせること
ができ、また燃焼室25の一次燃焼ゾーン43で発生し
た燃焼振動により保炎がF1 燃料出口61を介して弁室
54に流入しても空気通路59からの空気で燃焼室25
にパージさせることができる。
【0061】したがって、本実施形態では、弁室54に
保炎の発生または流入があっても、その保炎をマニホー
ルド67aまで流れることがなく、火災や爆発事故を防
止することができ、ガスタービン燃焼器22に安定した
運転を行わせることができる。
【0062】図8は、ガスタービンの負荷しゃ断時、拡
散燃焼用ノズル部37に投入されるF1 燃料の時間を、
本実施形態と従来とで比較した線図である。
【0063】本実施形態は、F1 燃料の押圧力を利用し
て保炎逆流防止部51の弁体55を早く移動させること
ができるので、ガスタービンの負荷しゃ断時、保炎確保
の必要上、拡散燃焼用ノズル部37に供給されるF1
料の供給時間を、従来に較べて短かくすることができ、
許容時間内に収めることができる。
【0064】図9は、第1実施形態における拡散燃焼用
ノズル部37の第1実施例を示す概略断面図である。な
お、図2で示した構成部品と同一部分には同一符号を付
し、その重複説明を省略する。
【0065】本実施例は、比較的低温燃焼ガス、例えば
1100℃以下に適用するもので、拡散燃焼用ノズル部
37と空気通路59との間に、補助拡散燃焼用ノズル部
63を設けたものである。
【0066】この補助拡散燃焼用ノズル部63は、F1A
燃料を燃焼室25に案内する燃料通路63aを、拡散燃
焼用ノズル部37の軸方向に沿って同心的に形成してお
り、燃料通路63aの下流側に、空気通路59のスワラ
60に臨む位置にF1A燃料出口64を設けている。
【0067】また、F1A燃料出口64は、燃焼ガス中に
含まれるNOx濃度を低く抑えるために、その開口面積
を、拡散燃焼用ノズル部37のF1 燃料出口61のそれ
よりも相対的に小さく設定している。
【0068】一方、補助拡散燃焼用ノズル部63にF1A
燃料を供給する燃料供給系統22aは、図10に示すよ
うに、燃料分配弁70a1 、マニホールド67a1 をそ
れぞれ備え、ガス燃料Gをガスコンプレッサ65で昇圧
し、圧力調節弁68で圧力制御し、流量調節弁69で流
量制御し、燃料分配弁70a1 からガス燃料GをF1A
料としてマニホールド67a1 を介して補助拡散燃焼用
ノズル部63に供給するようになっている。
【0069】このような構成を備えたガスタービン燃焼
器22において、燃料供給系統22aは、図11に示す
ように、拡散燃焼用ノズル部37にF1 燃料を投入し、
次に予混合燃焼用ノズル部38にF2 燃料を投入し、さ
らに、F1A燃料を、図10で示した燃料分配弁70a1
からマニホールド67a1 を介して補助拡散燃焼用ノズ
ル部63に投入する。補助拡散燃焼用ノズル部63に投
入されたF1A燃料は、以後、ガスタービンの定格負荷運
転中に負荷しゃ断があっても継続して補助拡散燃焼用ノ
ズル部63に投入される。
【0070】本実施例は、比較的燃焼ガス温度の低いガ
スタービン燃焼器に適用するものであるから、拡散燃焼
用ノズル部37のF1 燃料の供給が断たれ、予混合燃焼
用ノズル部38だけで一次燃焼ゾーン43の保炎を確保
することが難しい場合、補助拡散燃焼用ノズル部63で
保炎を確実に確保することができる。
【0071】したがって、本実施例では、補助拡散燃焼
用ノズル部63で一次燃焼ゾーン43の保炎を確実に確
保したので、二次燃焼ゾーン44の保炎の吹き消えのお
それもなく、ガスタービン燃焼器22に安定な運転を行
わせることができる。
【0072】図12は、第1実施形態に係る拡散燃焼用
ノズル部37の第2実施例を示す概略断面図である。な
お、図2で示した構成部品と同一部分には同一符号を付
す。
【0073】本実施例は、保炎逆流防止部51を、図2
で示した弁体55に代えてエアーシャットオフ構造にし
たものである。この保炎逆流防止部51は、拡散燃焼用
ノズル部37のF1 燃料出口61に交差させた空気吹き
出し口71を空気通路59に形成する構成になってい
る。
【0074】本実施例は、拡散燃焼用ノズル部37から
1 燃料出口61を介してF1 燃料を燃焼室25に供給
している間、F1 燃料の燃焼促進として空気を空気通路
59の空気吹き出し口71からF1 燃料出口61に案内
させ、燃焼室25の一次燃焼ゾーン43で保炎を形成す
る。
【0075】しかし、拡散燃焼用ノズル部37へのF1
燃料の供給が断たれると、空気吹き出し口71としての
保炎逆流防止部51は、図13に示すように、燃焼室2
5の一次燃焼ゾーン43に、例えば燃焼振動が発生し、
保炎がF1 燃料出口61を介して拡散燃焼用ノズル部3
7に逆流する場合、空気通路59からの空気をF1 燃料
出口61に案内し、保炎の拡散燃焼用ノズル部37への
流入をしゃ断または保炎の温度を希釈化させる。
【0076】このように、本実施例では、F1 燃料出口
61に交差させて空気通路59に連通する保炎逆流防止
部51としての空気吹き出し口71を設けているので、
保炎温度の希釈化または保炎の逆流防止を図ることがで
き、保炎の逆流による火炎等の発生を抑制することがで
きる。
【0077】図14は、第1実施形態に係る拡散燃焼用
ノズル部37の第3実施例を示す概略断面図である。な
お、図2で示した構成部品と同一部分には同一符号を付
す。
【0078】本実施例は、保炎逆流防止部51を、図2
で示した弁体55に代えて空気通路59の途中から下流
側に向って仕切り73を設けて空気分流通路73aを形
成するとともに、仕切り73に空気分流通路73aを介
して拡散燃焼用ノズル部37のF1 燃料出口61に直線
状に連通させる案内口72を形成するエアーシャットオ
フ構造である。
【0079】本実施例は、拡散燃焼用ノズル部37にF
1 燃料が供給されているとき、空気分流通路73aの空
気の誘引力によりF1 燃料出口61のF1 燃料を案内口
72、スワラ60を介して燃焼室25の一次燃焼ゾーン
43により早く、より確実に流出させることができ、ま
た拡散燃焼用ノズル部37にF1 燃料が断れていると
き、図15に示すように、保炎逆流防止部51としての
空気分流通路73aの空気により一次燃焼ゾーン43の
燃焼振動に伴う保炎の案内口51からの逆流をエアシャ
ットオフまたは保炎温度を希釈化させることができる。
【0080】したがって、本実施例ではガスタービン燃
焼器22に安全な運転を行わせることができる。
【0081】図16は、第1実施形態に係る燃料供給系
統22aの第1実施例を示す概略図である。なお、図5
で示した構成部品と同一部分には同一符号を付す。
【0082】本実施例に係る燃料供給系統22aは、F
1 燃料を拡散燃焼用ノズル部37に案内する燃料分配弁
70aに圧力制御演算部74を設け、F1 燃料の拡散燃
焼用ノズル部37への供給が断れている間、圧力制御演
算部74の演算信号により燃料分配弁70aの弁開度を
コントロールし、拡散燃焼用ノズル部37の保炎逆流防
止部51の入口側圧力とその出口側圧力とをバランスさ
せておき、ガスタービンの負荷しゃ断時、保炎逆流防止
部51を迅速に開口できるようにしたものである。
【0083】拡散燃焼用ノズル部37の保炎逆流防止部
51は、ガスタービンの中間負荷で閉鎖するのに対し、
ガスタービン燃焼器22の器内圧力は、ガスタービンの
負荷上昇とともに高くなる。このため、ガスタービンの
負荷が定格になると、保炎逆流防止部51は、その入口
側よりも出口側の圧力が高くなる。この状態で、例えば
ガスタービンに負荷しゃ断があり保炎を確保する必要
上、ガスタービン燃焼器22は保炎逆流防止部51を開
口させようとしてもその前後圧力差のために開口に時間
遅れを伴う。
【0084】本実施例に係る燃料供給系統22aは、図
16に示すように、マニホールド67aと保炎逆流防止
部51との間で検出された圧力信号P1 、空気圧縮機
(図示せず)からガスタービン燃焼器22に案内される
高圧空気の圧力信号P2 、その温度信号T2 、予じめ計
算された高圧空気の流量信号G2 に基ずいて燃料分配弁
74aに弁開閉信号を与える圧力制御演算部74を設け
ている。
【0085】この圧力制御演算部74は、その具体的ロ
ジックを図17で示すと、高圧空気の圧力信号P2 、そ
の温度信号T2 、予じめ計算された高圧空気の流量信号
2に基ずいて保炎逆流防止部51の出口側の圧力P3
を演算する手段を備えている。
【0086】保炎逆流防止部51の出口側の圧力P
3 は、ガスタービン燃焼器22に供給される高圧空気の
圧力Pの関数P3 =f(p) として与えられ、具体的に
は、高圧空気の温度T、高圧空気の流量G、ガスタービ
ン燃焼器22の有効開口面積Aln、高圧空気のガス定
数Rにするとき、オリフィスで求める圧力の式と同様
に、
【数4】 として求めることができる。
【0087】上式(4)を組み込んだ圧力制御演算部7
4は、保炎逆流防止部51の出口側の圧力P3 を演算
し、その演算信号に保炎逆流防止部51の入口側の圧力
信号P1 を比較器75で突き合わせ、保炎逆流防止部5
1の出口側の圧力P3 の方が高いと、その高い圧力P3
とF1 燃料供給停止指令部76の信号とが揃ったことを
条件にAND回路76で燃料分配弁70aを開口させ、
保炎逆流防止部51の入口側とその出口側とを互に圧力
バランスさせるようになっている。
【0088】このように、本実施例に係る燃料供給系統
22aでは、燃料分配弁70aに圧力制御演算部74を
設け、F1 燃料供給停止時、保炎逆流防止部51の入口
側とその出口側とを互に圧力バランスさせたので、ガス
タービン定格負荷運転中、負荷しゃ断が発生しても、保
炎逆流防止部51を迅速に開口させることができ、ガス
タービン燃焼器22の保炎を確実に確保することがで
き、ガスタービン燃焼器22の再起動短縮化に対処させ
ることができる。
【0089】図18は、ガスタービンの負荷しゃ断時、
拡散燃焼用ノズル部37に投入されるF1 燃料の時間
を、本実施例と従来とで比較した線図である。
【0090】本実施例は、F1 燃料供給停止時、保炎逆
流防止部51の入口側とその出口側とを互に圧力バラン
スさせているので、ガスタービンの負荷しゃ断時、保炎
確保の必要上、拡散燃焼用ノズル部37に供給される燃
料供給時間を、従来に較べて大幅に短くすることができ
る。
【0091】図19は、第1実施形態に係る燃料供給系
統22aの第2実施例を示す概略図である。なお、図5
で示した構成部品と同一部分には同一符号を付す。
【0092】本実施例に係る燃料供給系統22aは、F
1 燃料を拡散燃焼用ノズル部37に案内する燃料分配弁
70aに並列して副弁78を設け、この副弁78を図1
6および図17で示した圧力制御演算部74の演算信号
により弁開閉制御させたものである。
【0093】燃料供給系統22aは、F1 燃料を拡散燃
焼用ノズル部37に供給する場合、その燃料流量が比較
的大容量であるため、Cv 値の高い大口径の燃料分配弁
70aを選定している。
【0094】しかし、ガスタービンの負荷しゃ断中、拡
散燃焼用ノズル部37に供給する燃料流量は、比較的小
容量なので、Cv 値の高い燃料分配弁70aを選定して
いると、その制御特性が悪くなる。
【0095】本実施例は、ガスタービンの負荷しゃ断時
にのみ使用させる副弁78を燃料分配弁70aに併設さ
せ、比較的小容量のF1 燃料を拡散燃焼用ノズル部37
に供給する副弁78の圧力制御を、上述と同様に圧力制
御演算部74で行っている。
【0096】したがって、本実施例では、副弁78を設
けることにより、拡散燃焼用ノズル部37に案内される
1 燃料が少ないときであっても精度の高いF1 燃料制
御を行うことができ、ガスタービン燃焼器22の保炎を
確実に確保することができる。
【0097】図20は、本発明に係るガスタービン燃焼
器の第2実施形態を示す一部切欠き概略断面図である。
なお、第1実施形態の構成部品と同一部分には同一符号
を付す。
【0098】本実施形態に係るガスタービン燃焼器22
は、パイロット燃料噴射部26をマルチに設置したもの
で、F1 燃料入口50にヘッドプレート39の通路79
を介して接続する複数個の拡散燃焼用ノズル部37と、
複数個の拡散燃焼用ノズル部37に対応させるととも
に、F2 燃料入口46に環状の通路45を介して接続す
る複数個の予混合燃焼用ノズル部38とをそれぞれ備え
た構成になっている。
【0099】また、複数個の拡散燃焼用ノズル部37に
は、保炎逆流防止部51がそれぞれ設けられている。な
お、その他の構成については、第1実施形態における構
成と同一なのでその説明を省略する。
【0100】一方、保炎逆流防止部51を備えた複数個
の拡散燃焼用ノズル部37および複数個の予混合燃焼用
ノズル部38のそれぞれに燃料を供給するガスタービン
燃焼器22の燃料供給系統22aは、図21に示すよう
に、一つの燃料分配弁70aからマニホールド67aを
介して複数個の拡散燃焼用ノズル部37にガス燃料Gを
1 燃料として供給し、また一つの燃料分配弁70bか
らマニホールド67bを介して複数個の予混合燃焼用ノ
ズル部38にガス燃料GをF2 燃料として供給するよう
になっている。
【0101】このような構成を備えたガスタービン燃焼
器22の燃料供給系統22aにおいて、拡散燃焼用ノズ
ル部37に投入されるF1 燃料は、図22に示すよう
に、ガスタービン定格回転数無負荷(FSNL)を経て
中間的負荷運転のB点まで、その流量を増加させた後、
絞り込みを開始し、代ってF2 燃料が予混合燃焼用ノズ
ル部38に投入される。
【0102】一方、拡散燃焼用ノズル部37に設けた保
炎逆流防止部51は、第1実施形態と同様に、起動当
初、F1 燃料の押圧力によりスプリング56の弾性力に
抗して弁体55を開口させ、F1 燃料の絞り込みが開始
されると、スプリング56の弾性力により弁体55を閉
鎖させる。
【0103】保炎逆流防止部51の弁体55が閉鎖する
と、ガスタービン燃焼器22は、定格負荷運転までF2
燃料のみの予混合気で燃焼ガスを生成し、ガスタービン
を駆動する。また、ガスタービン燃焼器22は、定格負
荷運転中に、負荷しゃ断指令があると予混合気としての
2 燃料の供給を断ち、拡散燃焼用ノズル部37の保炎
逆流防止部51を開口させ、保炎逆流防止部を確保す
る。
【0104】このように、本実施形態では、マルチに設
置した予混合燃焼用ノズル部38、拡散燃焼用ノズル部
37の、その拡散燃焼用ノズル部37に保炎逆流防止部
51を設け、ガスタービンの中間負荷でF1 燃料の供給
を断つようにしたので、拡散燃焼用ノズル部37をマル
チに設置したガスタービン燃焼器22でもNOx濃度を
従来よりも大幅に低く抑えることができ、また、その運
転中、保炎の燃料供給系統22aへの逆流を確実に防止
することができる。
【0105】図23は、第2実施形態に係るガスタービ
ン燃焼器22および燃料供給系統22aの第1実施例を
示す概略図である。なお、図21で示した構成部品と同
一部分には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
【0106】本実施例は、比較的低温燃焼ガス、例えば
1100℃以下に適用するもので、ガスタービン燃焼器
22のパイロット燃料噴射部26のうち、一つを補助拡
散燃焼用ノズル部63にし、他の一つを保炎逆流防止部
51を備えた拡散燃焼用ノズル部37にし、各ノズル部
38,63の外側を同心的に包囲形成する予混合燃焼用
ノズル部38を設ける一方、各ノズル部37,38,6
3に接続する燃料分配弁70a,70b,70a1 ,お
よびマニホールド67a,67b,67a1 を燃料供給
系統22aに設けたものである。
【0107】ガスタービン燃焼器22は、燃焼ガスが比
較的低温である場合、ガスタービンの中間負荷で拡散燃
焼用ノズル部37の保炎逆流防止部51によりF1 燃料
の供給を断つと、予混合燃焼用ノズル部38に供給され
るF2 燃料が予混合気になっているため、保炎としての
燃焼ガスに吹き消えのおそれがある。
【0108】本実施例は、このような点を考慮したもの
で、図24に示すように、F1 燃料の絞り込みを開始す
る前に補助拡散燃焼用ノズル部63でF1A燃料による保
炎を確実に確保させておき、以後、ガスタービンの定格
負荷運転中に負荷しゃ断指令があっても継続してF1A
料を補助拡散燃焼用ノズル部63に投入し、ガスタービ
ン再起動時、F1A燃料による保炎を火種にF1 燃料を燃
焼させる。
【0109】したがって、本実施例では、保炎を確実に
確保できる補助拡散燃焼用ノズル部63を設けているの
で、マルチに設置したパイロット燃料噴射部26が比較
的低温燃焼ガス用であって保炎の吹き消えを防止でき、
ガスタービン燃焼器22に安定した運転を行わせること
ができる。
【0110】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係るガス
タービン燃焼器は、ガスタービンの定格負荷運転中に燃
焼ガスの低NOx化を図るために、ガスタービン負荷上
昇中、燃料供給系統からの燃料供給を断つ拡散燃焼用ノ
ズル部に保炎逆流防止部を設けたので、保炎の燃料供給
系統への逆流を確実に防止することができる。
【0111】また、本発明に係るガスタービン燃焼器
は、燃料供給系統に圧力制御演算部を設け、ガスタービ
ン負荷上昇中、保炎逆流防止部により拡散燃焼用ノズル
部への燃料供給を断った燃料供給系統の燃料分配弁を開
閉させて保炎逆流防止部の入口側とその出口側とで圧力
バランスさせたので、負荷しゃ断後の再起動運転に迅速
に対処することができる。
【0112】また、本発明に係るガスタービン燃焼器
は、燃焼ガスが比較的低温であっても、パイロット燃料
噴射部に補助拡散燃焼用ノズル部を設けたので、保炎の
吹き消えを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態を示す一部切欠き概略断面図。
【図2】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における保炎逆流防止部を示す概略断面図。
【図3】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における保炎逆流防止部のバネ定数を設定する際のそ
の挙動、寸法を説明する図。
【図4】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における保炎逆流防止部のバネ定数を設定する際の燃
料流量と弁体ストロークとの関係を示す線図。
【図5】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における燃料供給系統を示す概略図。
【図6】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態におけるパイロット燃料噴射部およびメイン燃料噴射
部の燃料投入手順を示す線図。
【図7】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における保炎逆流防止部の挙動を説明する図。
【図8】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における負荷しゃ断時、拡散燃焼用ノズル部に投入さ
れる燃料の時間を、従来との関係で比較した線図。
【図9】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施形
態における拡散燃焼用ノズル部の第1実施例を示す概略
断面図。
【図10】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における燃料供給系統の第1実施例を示す概略図。
【図11】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における拡散燃焼用ノズル部の第1実施例の燃料投
入手順を示す線図。
【図12】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における拡散燃焼用ノズル部の第2実施例を示す概
略断面図。
【図13】図12で示した拡散燃焼用ノズル部の保炎の
逆流防止を説明する図。
【図14】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における拡散燃焼用ノズル部の第3実施例を示す概
略断面図。
【図15】図14で示した拡散燃焼用ノズル部の保炎の
逆流防止を説明する図。
【図16】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における燃料供給系統の第1実施例を示す概略図。
【図17】図16で示した燃料供給系統の制御ブロック
図。
【図18】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における燃料供給系統の第1実施例の負荷しゃ断
時、拡散燃焼用ノズル部に投入される燃料の時間を、従
来との関係で比較した線図。
【図19】本発明に係るガスタービン燃焼器の第1実施
形態における燃料供給系統の第2実施例を示す概略図。
【図20】本発明に係るガスタービン燃焼器の第2実施
形態を示す一部切欠き概略断面図。
【図21】本発明に係るガスタービン燃焼器の第2実施
形態における燃料供給系統を示す概略図。
【図22】本発明に係るガスタービン燃焼器の第2実施
形態におけるパイロット燃料噴射部の燃料投入手順を示
す線図。
【図23】本発明に係るガスタービン燃焼器の第2実施
形態における燃料供給系統の第1実施例を示す概略図。
【図24】本発明に係るガスタービン燃焼器の第2実施
形態におけるパイロット燃料噴射部の第1実施例の燃料
投入手順を示す線図。
【図25】従来のガスタービン燃焼器の実施形態を示す
一部切欠き概略断面図。
【図26】従来のガスタービン燃焼器の実施形態におけ
る燃料供給系統を示す概略図。
【図27】図26で示した燃料供給系統のエアーパージ
運転を説明する図。
【図28】従来のガスタービン燃焼器の実施形態におけ
るパイロット燃料噴射部およびメイン燃料噴射部の燃料
投入手順を示す線図。
【図29】従来の予混合燃焼安定運転範囲を示す線図。
【図30】燃料とNOx濃度との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 パイロット燃料噴射部 2 メイン燃料噴射部 3 拡散燃焼用ノズル部 4 第1予混合燃焼用ノズル部 5 第2予混合燃焼用ノズル部 6 燃焼室 7 一次燃焼ゾーン 8 メイン燃焼用ノズル部 9 予混合ダクト 10 二次燃焼ゾーン 11 ガスタービン静翼 12 空気圧縮機 13 ガスコンプレッサ 14 圧力調節弁 15 流量調節弁 16a,16b,16c 燃料分配弁 17a,17b,17c マニホールド 18 区画室 19 燃焼器通路 20 パージ弁 21 パージ管 22 ガスタービン燃焼器 22a 燃料供給系統 23 燃焼器外筒 24 燃焼器内筒 25 燃焼室 26 パイロット燃料噴射部 27 メイン燃料噴射部 28 ガスタービン静翼 29 燃焼器尾筒 30 フロースリーブ 31 空気通路 32 空気口 33 空気圧縮機 34 高圧空気 35 燃焼ガス 36 ケーシング 37 拡散燃焼用ノズル部 38 予混合燃焼用ノズル部 39 ヘッドプレート 40 F3 燃料入口 41 噴射部 42 予混合ダクト 43 一次燃焼ゾーン 44 二次燃焼ゾーン 45 通路 46 F2 燃料入口 47 噴射部 48 絞り通路 49 スワラ 50 F1 燃料入口 51 保炎逆流防止部 52 ポート 53 仕切り 54 弁室 54a ストッパ 55 弁体 56 スプリング 57 入口 58 摺動部 59 空気通路 60 スワラ 61 F1 燃料出口 62 弁シート 63 補助拡散燃焼用ノズル部 63a 燃料通路 64 F1A燃料出口 65 ガスコンプレッサ 66 区画室 67a,67a1 ,67b,67c マニホールド 68 圧力調節弁 69 流量調節弁 70a,70b,70c 燃料分配弁 71 空気吹き出し口 72 案内口 73 仕切り 73a 空気分流通路 74 圧力制御演算部 75 比較器 76 F1 燃料供給停止指令部 77 AND回路 78 副弁 79 通路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室の頭部側の中央にパイロット燃料
    噴射部を、その外側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備え
    たガスタービン燃焼器において、上記パイロット燃料噴
    射部を拡散燃焼用ノズル部と予混合燃焼用ノズル部とに
    区分けし、上記拡散燃焼用ノズル部に保炎逆流防止部を
    設けたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 【請求項2】 保炎逆流防止部は、拡散燃焼用ノズル部
    の下流側にポートを備えた仕切りにより弁室を形成し、
    その弁室内に弁体とスプリングを収容するとともに、そ
    の弁室の下流側に燃料出口を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  3. 【請求項3】 弁室は、段状のストッパを備えたことを
    特徴とする請求項2に記載のガスタービン燃焼器。
  4. 【請求項4】 弁体は、一端を閉鎖し、他端を開口する
    筒状に形成し、その筒状の両側に形成する入口と突状の
    摺動部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のガ
    スタービン燃焼器。
  5. 【請求項5】 拡散燃焼用ノズル部は、その外側を同心
    的に包囲形成する空気通路との間に補助拡散燃焼用ノズ
    ル部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のガス
    タービン燃焼器。
  6. 【請求項6】 拡散燃焼用ノズル部は、その燃焼出口に
    交差させて空気通路に連通する空気吹き出し口を形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼
    器。
  7. 【請求項7】 拡散燃焼用ノズル部は、その外側に設け
    た空気通路を仕切りにより区分けする空気分流通路に形
    成する一方、上記拡散燃焼用ノズル部の燃料出口に連通
    する案内口を上記仕切りに形成したことを特徴とする請
    求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  8. 【請求項8】 燃焼室の頭部側の中央にパイロット燃料
    噴射部を、その外側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備え
    たガスタービン燃焼器において、上記パイロット燃料噴
    射部を区分けする拡散燃焼用ノズル部、予混合燃焼用ノ
    ズル部および上記メイン燃料噴射部のそれぞれに接続す
    る燃料供給系統を設け、この燃料供給系統は燃料を昇圧
    するガスコンプレッサと、昇圧後の燃料を上記拡散燃焼
    用ノズル部、予混合燃焼用ノズル部およびメイン燃料噴
    射部に分配する燃料分配弁と、分配された燃料を貯える
    マニホールドとを備えたことを特徴とするガスタービン
    燃焼器。
  9. 【請求項9】 拡散燃焼用ノズル部に燃料を分配する燃
    料分配弁は、圧力制御演算部を備えたことを特徴とする
    請求項8に記載のガスタービン燃焼器。
  10. 【請求項10】 圧力制御演算部は、拡散燃焼用ノズル
    部の入口側の燃料圧力とガスタービン燃焼器に供給され
    る空気の圧力、温度、流量とに基ずいて弁開閉信号を演
    算し、その演算信号と上記燃料圧力信号とを比較する比
    較器と、この比較器で上記弁開閉演算信号が上記燃料圧
    力信号を上廻った場合、その上廻った信号と燃料供給停
    止指令とが揃ったことを条件に上記拡散燃焼用ノズル部
    に燃料を分配する燃料分配弁を開閉させるAND回路と
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載のガスタービ
    ン燃焼器。
  11. 【請求項11】 拡散燃焼用ノズル部に燃料を分配する
    燃料分配弁は、並列的に副弁を設けるとともに、この副
    弁に圧力制御演算部を備えたことを特徴とする請求項8
    に記載のガスタービン燃焼器。
  12. 【請求項12】 燃焼室の頭部側の中央にパイロット燃
    料噴射部を、その外側にメイン燃料噴射部をそれぞれ備
    えたガスタービン燃焼器において、上記パイロット燃料
    噴射部を区分けする拡散燃焼用ノズル部、予混合燃焼用
    ノズル部および上記メイン燃料噴射部のそれぞれに接続
    する燃料供給系統を設ける一方、上記拡散燃焼用ノズル
    部の外側を包囲形成する補助拡散燃焼用ノズル部に接続
    する燃料供給系統を設けたことを特徴とするガスタービ
    ン燃焼器。
  13. 【請求項13】 燃焼室の頭部側に設けた複数個の拡散
    燃焼用ノズル部と、複数個の拡散燃焼用ノズル部の外側
    に複数個の予混合燃焼用ノズル部を備えたガスタービン
    燃焼器において、上記複数個の拡散燃焼用ノズル部のそ
    れぞれに保炎逆流防止部を備えたことを特徴とするガス
    タービン燃焼器。
  14. 【請求項14】 燃焼室の頭部側に設けた複数個の拡散
    燃焼用ノズル部と、複数個の拡散燃焼用ノズル部の外側
    に複数個の予混合燃焼用ノズル部を備えたガスタービン
    燃焼器において、上記複数個の拡散燃焼用ノズル部のう
    ち、一つは保炎逆流防止部を備えた拡散燃焼用ノズル部
    にし、他の一つは補助拡散燃焼用ノズル部にしたことを
    特徴とするガスタービン燃焼器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6666029B2 (en) * 2001-12-06 2003-12-23 Siemens Westinghouse Power Corporation Gas turbine pilot burner and method
JP2015127633A (ja) * 2015-03-02 2015-07-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃料ノズル、これを備えた燃焼器及びガスタービン
CN105650679A (zh) * 2016-01-19 2016-06-08 西北工业大学 一种三级旋流部分预混的地面燃机燃烧室

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