JPH10287819A - ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体 - Google Patents

ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体

Info

Publication number
JPH10287819A
JPH10287819A JP9099057A JP9905797A JPH10287819A JP H10287819 A JPH10287819 A JP H10287819A JP 9099057 A JP9099057 A JP 9099057A JP 9905797 A JP9905797 A JP 9905797A JP H10287819 A JPH10287819 A JP H10287819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
optical recording
recording medium
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9099057A
Other languages
English (en)
Inventor
Taizo Nishimoto
泰三 西本
Tsutayoshi Misawa
伝美 三沢
Kenichi Sugimoto
賢一 杉本
Takashi Tsukahara
宇 塚原
Takeshi Tsuda
武 津田
Hideki Umehara
英樹 梅原
Hirosuke Takuma
啓輔 詫摩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto Chemicals Inc
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto Chemicals Inc, Mitsui Chemicals Inc filed Critical Yamamoto Chemicals Inc
Priority to JP9099057A priority Critical patent/JPH10287819A/ja
Publication of JPH10287819A publication Critical patent/JPH10287819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長520〜690nmの短波長レーザーで
の記録及び再生が可能な高密度記録に適した光記録媒体
及びそのための記録層材料としての新規色素を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で示されるベンゾピロ
メテン系化合物を光記録媒体の記録層材料として使用す
る。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R5、R6、R7、R8及びR9
各独立にH、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、
アミノ、カルボキシル、スルホン酸、アルキルなどの基
であり、R4はH、シアノ、アルキル、アラルキル、ア
リール、ヘテロアリール、アルケニル基を示し、R8
びR9は各独立にF、アルキル、アラルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、アルコキシを示すが、同時にFと
なることはない。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、特に
有機色素を含有する追記型光記録媒体において、従来に
比較して高密度に記録及び再生可能な光記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下、CDと略
す)規格に対応した追記型光記録媒体としてCD−R
(CD-Recordable)が提案・開発されている[例えば、
日経エレクトロニクス No. 465, P. 107, 1989年1月23
日号、OPTICAL DATA STORAGE DIGEST SERIES vol.1 P4
5, 1989等]。このCD−Rは図1に示すように透明樹
脂基板1上に記録層2、反射層3、保護層4がこの順で
積層されており、該記録層に高パワーのレーザー光を照
射することにより、記録層が物理的あるいは化学的変化
を起こし、ピットの形で情報を記録する。形成されたピ
ット部位に低パワーのレーザー光を照射し、反射率の変
化を検出することによりピットの情報を再生することが
できる。このような光記録媒体の記録・再生には一般に
波長770〜830nmの近赤外半導体レーザーを用い
ており、レッドブックやオレンジブック等のCDの規格
に準拠しているため、CDプレーヤーやCD−ROMプ
レーヤーと互換性を有するという特徴を有する。
【0003】しかし、上記の従来の媒体の記録容量は6
50MB程度であり、動画の記録を考慮すると容量が十
分でなく、情報量の飛躍的増加に伴い情報記録媒体に対
する高密度化・大容量化の要求は高まっている。
【0004】また、光ディスクシステムに利用される短
波長半導体レーザーの開発が進み、波長680nm、6
50nm及び635nmの赤色半導体レーザーが実用化
されている[例えば、日経エレクトロニクス、No.5
92、P.65、1993年10月11日号]。記録・
再生用レーザーの短波長化及び対物レンズの開口数を大
きくすることによりビームスポットを小さくすることが
でき、高密度な光記録媒体が可能になる。実際に半導体
レーザーの短波長化、対物レンズの開口数大化、データ
圧縮技術などにより動画を長時間記録できる大容量の光
記録媒体が開発されてきている〔例えば、日経エレクト
ロニクス、No.592、P.65、1993年8月3
0日号、No.594、P.169、1993年11月
8日号]。最近では、2時間以上の動画をデジタル記録
したデジタルビデオディスク(DVD)が開発されてき
た。DVDディスクは4.7GBの記録容量を有する再
生専用の媒体であり、この容量に合った記録可能な光デ
ィスクの開発が更に要望されている。
【0005】また、YAGレーザーの高調波変換による
532nmのレーザーも実用可されている。
【0006】532nmより更に短波長の490nmの
青/緑色半導体レーザーも研究されているが、まだ実用
化の段階まで至っていない[例えば、Applied Physics
Letter, P.1272-1274, Vol.59(1991)や『日経エレクト
ロニクス』No.552,P.90,1992年4月2
7日号]。
【0007】短波長レーザーを使用した場合、光ディス
クの線記録密度と半径方向記録密度は理論的には同等に
高密度化できるが、現状では、半径方向の記録密度は線
記録密度ほど大きくすることは困難である。レーザー光
は溝又はランドにより回折散乱されるため、トラックピ
ッチを狭くするほど信号検出光量が低下する。また、十
分なトラッキング信号が得られる深さを保ったままトラ
ックピッチを狭くするにも成形上限界がある。また溝が
深く狭いと、記録層を均一に成膜することが困難であ
る。更に、溝とランドのエッジ部分は平滑ではなく微小
凹凸があるため、ノイズの原因となる。このような悪影
響はある程度トラックピッチが狭くなったところで急激
に生じる。これらのことを考慮すると、波長520nm
で対物レンズの開口数が0.6では溝ピッチの限界は約
0.5μmと考えられる。
【0008】追記型光記録媒体の色素層にレーザー光を
照射し、物理変化又は化学変化を生じさせることでピッ
トを形成させる際、色素の光学定数、分解挙動が良好な
ピットができるかの重要な要素となる。分解しづらいも
のは感度が低下し、分解が激しいか又は、変化しやすい
ものはピット間及び半径方向のランド部への影響が大き
くなり、信頼性のあるピット形成が困難になる。従来の
CD−R媒体では、高密度で用いられているレーザー波
長では色素層の屈折率も低く、消衰係数も適度な値では
ないため、反射率が低く十分な変調度が取れなかった。
更には、絞られたビームで小さいピットを開けるべきと
ころが、周りへの影響が大きく分布の大きいピットにな
ったり、半径方向へのクロストークが悪化した。逆にピ
ットが極端に小さくなり変調度が取れない場合もあっ
た。従って、記録層に用いる色素の光学的性質、分解挙
動の適切なものを選択する必要がある。
【0009】例えば、特開平6−199045号公報
は、波長680nmの半導体レーザーで記録再生可能な
光記録媒体が提案されている。この媒体は、記録層にシ
アニン色素を用いており高密度の記録再生の可能性は示
しているものの、実際に高密度に記録した記述はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なベンゾピロメテン系化合物、及びこれを含有する、波
長520〜690nmの短波長レーザーでの記録及び再
生が可能な高密度記録に適した光記録媒体を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)で示されるベンゾピロメテン系化
合物。
【0012】
【化2】
【0013】〔式中、R1、R2、R3、R5、R6、R7
8及びR9は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基、炭素数1〜20のアルキル基、ハ
ロゲノアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシアルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボ
ニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルカル
ボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリー
ルアミノカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アラルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、アルケニルオキシカルボニ
ル基、アラルキルオキシカルボニル基、アルコキシカル
ボニルアルコキシカルボニル基、アルキルカルボニルア
ルコキシカルボニル基、モノ(ヒドロキシアルキル)ア
ミノカルボニル基、ジ(ヒドロキシアルキル)アミノカ
ルボニル基、モノ(アルコキシアルキル)アミノカルボ
ニル基、ジ(アルコキシアルキル)アミノカルボニル基
又は炭素数2〜20のアルケニル基を表し、R4は水素
原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アラル
キル基、アリール基、ヘテロアリール基、又は炭素数2
〜20のアルケニル基を表し、R10及びR11はフッ素原
子、炭素数1〜20のアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基、ヘテロアリール基、又はアルコキシ基を表す
が、R10、R11の少なくとも1つはフッ素原子以外の前
記置換基を表す。〕
【0014】 基板上に少なくとも記録層及び反射層
を有する光記録媒体において、記録層中に、記載のベ
ンゾピロメテン系化合物を含有する光記録媒体。
【0015】 波長520〜690nmの範囲から選
択されるレーザー光に対して記録及び再生が可能である
記載の光記録媒体。
【0016】 レーザー波長において、記録層の屈折
率が1.8以上、かつ、消衰係数が0.04〜0.40
である記載の光記録媒体。
【0017】 波長520〜690nmの範囲から選
択されるレーザー光に対して、基板側から測定した反射
率が20%以上である〜のいずれかに記載の光記録
媒体、に関するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の具体的構成について以下
に説明する。
【0019】光記録媒体とは予め情報が記録されている
再生専用の光再生専用媒体及び情報を記録して再生する
ことのできる光記録媒体の両方を示すものである。但
し、ここでは適例として後者の情報を記録して再生ので
きる光記録媒体、特に基板上に記録層、反射層を有する
光記録媒体に関して説明する。この光記録媒体は図1に
示すような基板1、記録層2、反射層3及び保護層4が
順次積層されている4層構造を有しているか、図2に示
すような貼り合わせ構造を有している。即ち、基板1’
上に記録層2’が形成されており、その上に密着して反
射層3’が設けられており、更にその上に接着層4’を
介して基板5’が貼り合わされている。ただし、記録層
2’の下又は上に別の層があってもよく、反射層3’の
上に別の層があってもかまわない。
【0020】基板の材質としては、基本的には記録光及
び再生光の波長で透明であればよい。例えば、ポリカー
ボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂
等の高分子材料やガラス等の無機材料が利用される。こ
れらの基板材料は射出成形法等により円盤状に基板に成
形される。必要に応じて、基板表面に案内溝やピットを
形成することもある。このような案内溝やピットは、基
板の成形時に付与することが好ましいが、基板の上に紫
外線硬化樹脂層を形成して付与することもできる。通常
CDとして用いる場合は、厚さ1.2mm程度、直径8
0ないし120mm程度の円盤状であり、中央に直径1
5mm程度の穴が開いている。
【0021】本発明においては、基板上に記録層を設け
るが、本発明の記録層は、λmaxが450〜630nm
付近に存在する一般式(1)で示されるベンゾピロメテ
ン系化合物を含有する。中でも、520nm〜690n
mから選択される記録及び再生レーザー波長に対して適
度な光学定数(光学定数は複素屈折率(n+ki)で表
現される。式中のn,kは、実数部nと虚数部kに相当
する係数である。ここでは、nを屈折率、kを消衰係数
とする。)を有する必要がある。
【0022】一般に有機色素は、波長λに対し、屈折率
nと消衰係数kが大きく変化する特徴がある。nが1.
8より小さい値になると正確な信号読み取りに必要な反
射率と信号変調度は得られず、kが0.40を越えても
反射率が低下して良好な再生信号が得られないだけでな
く、再生光により信号が変化しやすくなり実用に適さな
い。この特徴を考慮して、目的とするレーザー波長にお
いて好ましい光学定数を有する有機色素を選択し記録層
を成膜することで、高い反射率を有し、かつ、感度の良
い媒体とすることができる。
【0023】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、通常の有機色素に比べ、吸光係数が高く、また置換
基の選択により吸収波長域を任意に選択できるため、前
記レーザー光の波長において記録層に必要な光学定数
(nが1.8以上、かつ、kが0.04〜0.40であ
り、好ましくは、nが2.0以上で、かつ、kが0.0
4〜0.20)を満足する極めて有用な化合物である。
【0024】本発明の記録層に含有される一般式(1)
で示されるベンゾピロメテン系化合物の具体例を次に述
べる。
【0025】R1、R2、R3、R5、R6、R7、R8及び
9の具体例としては、水素原子;ニトロ基;シアノ
基;ヒドロキシ基;アミノ基;カルボキシル基;スルホ
ン酸基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン原子;
メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、
n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル
基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチル
基、1-メチルブチル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチル
プロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、cyclo-ペンチル
基、n-ヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチルペン
チル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル基、3,
3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1,3-ジメ
チルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブ
チル基、1,1-ジメチルブチル基、3-エチルブチル基、2-
エチルブチル基、1-エチルブチル基、1,2,2-トリメチル
ブチル基、1,1,2-トリメチルブチル基、1-エチル-2-メ
チルプロピル基、cyclo-ヘキシル基、n-ヘプチル基、2-
メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メチルヘキ
シル基、5-メチルヘキシル基、2,4-ジメチルペンチル
基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジメチル
ヘキシル基、2,5,5-トリメチルペンチル基、2,4-ジメチ
ルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、n-ノニル
基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、n-デシル基、4-エチ
ルオクチル基、4-エチル-4,5-ジメチルヘキシル基、n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、1,3,5,7-テトラメチルオ
クチル基、4-ブチルオクチル基、6,6-ジエチルオクチル
基、n-トリデシル基、6-メチル-4-ブチルオクチル基、n
-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、3,5-ジメチルヘ
プチル基、2,6-ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプ
チル基、2,2,5,5-テトラメチルヘキシル基、1-cyclo-ペ
ンチル-2,2-ジメチルプロピル基、1-cyclo-ヘキシル-2,
2-ジメチルプロピル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基;
【0026】クロロメチル基、ジクロロメチル基、フル
オロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロ
エチル基、ノナフルオロブチル基等のハロゲノアルキル
基;メトキシエチル基、エトキシエチル基、iso-プロピ
ルオキシエチル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシ
ブチル基等のアルコキシアルキル基;メトキシ基、エト
キシ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブトキ
シ基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ
基、n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、neo-ペントキ
シ基、n-ヘキシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基等の
アルコキシ基;メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ
基、3-メトキシプロピルオキシ基、3-(iso-プロピルオ
キシ)プロピルオキシ基等のアルコキシアルコキシ基;
フェノキシ基、2-メチルフェノキシ基、4-メチルフェノ
キシ基、4-t-ブチルフェノキシ基、2-メトキシフェノキ
シ基、4-iso-プロピルフェノキシ基等のアリールオキシ
基;
【0027】ホルミル基、アセチル基、エチルカルボニ
ル基、n-プロピルカルボニル基、iso-プロピルカルボニ
ル基、n-ブチルカルボニル基、iso-ブチルカルボニル
基、sec-ブチルカルボニル基、t-ブチルカルボニル基、
n-ペンチルカルボニル基、iso-ペンチルカルボニル基、
neo-ペンチルカルボニル基、2-メチルブチルカルボニル
基、ニトロベンジルカルボニル基等のアシル基;メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピル
オキシカルボニル基、2,4-ジメチルブチルオキシカルボ
ニル基等のアルコキシカルボニル基;メチルアミノカル
ボニル基、エチルアミノカルボニル基、n-プロピルアミ
ノカルボニル基、n-ブチルアミノカルボニル基、n-ヘキ
シルアミノカルボニル基等のアルキルアミノカルボニル
基;ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカル
ボニル基、ジ-n-プロピルアミノカルボニル基、ジ-n-ブ
チルアミノカルボニル基、N-メチル-N-シクロヘキシル
アミノカルボニル基等のジアルキルアミノカルボニル
基;アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、ブ
チルカルボニルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ
基;
【0028】フェニルアミノカルボニル基、4-メチルフ
ェニルアミノカルボニル基、2-メトキシフェニルアミノ
カルボニル基、4-n-プロピルフェニルアミノカルボニル
基等のアリールアミノカルボニル基;フェニルカルボニ
ルアミノ基、4-エチルフェニルカルボニルアミノ基、3-
ブチルフェニルカルボニルアミノ基等のアリールカルボ
ニルアミノ基;フェノキシカルボニル基、2-メチルフェ
ノキシカルボニル基、4-メトキシフェノキシカルボニル
基、4-t-ブチルフェノキシカルボニル基等のアリールオ
キシカルボニル基;ベンジル基、ニトロベンジル基、シ
アノベンジル基、ヒドロキシベンジル基、メチルベンジ
ル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、ジ
クロロベンジル基、メトキシベンジル基、エトキシベン
ジル基、トリフルオロメチルベンジル基、ナフチルメチ
ル基、ニトロナフチルメチル基、シアノナフチルメチル
基、ヒドロキシナフチルメチル基、メチルナフチルメチ
ル基、トリフルオロメチルナフチルメチル基等のアラル
キル基;フェニル基、ニトロフェニル基、シアノフェニ
ル基、ヒドロキシフェニル基、メチルフェニル基、ジメ
チルフェニル基、トリメチルフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ト
リフルオロメチルフェニル基、N,N-ジメチルアミノフェ
ニル基、ナフチル基、ニトロナフチル基、シアノナフチ
ル基、ヒドロキシナフチル基、メチルナフチル基、トリ
フルオロメチルナフチル基等のアリール基;ピロリル
基、チエニル基、フラニル基、オキサゾイル基、イソオ
キサゾイル基、オキサジアゾイル基、イミダゾイル基、
ベンゾオキサゾイル基、ベンゾチアゾイル基、ベンゾイ
ミダゾイル基、ベンゾフラニル基、インドイル基等のヘ
テロアリール基;
【0029】メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピル
チオ基、iso-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基、iso-ブ
チルチオ基、sec-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基、n-ペ
ンチルチオ基、iso-ペンチルチオ基、2-メチルブチルチ
オ基、1-メチルブチルチオ基、neo-ペンチルチオ基、1,
2-ジメチルプロピルチオ基、1,1-ジメチルプロピルチオ
基等のアルキルチオ基;フェニルチオ基、4-メチルフェ
ニルチオ基、2-メトキシフェニルチオ基、4-t-ブチルフ
ェニルチオ基等のアリ−ルチオ基;アリルオキシカルボ
ニル基、2-ブテノキシカルボニル基等のアルケニルオキ
シカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル基、フェネ
チルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニ
ル基;
【0030】メトキシカルボニルメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニルメトキシカルボニル基、n-プロ
ポキシカルボニルメトキシカルボニル基、イソポウロポ
キシカルボニルメトキシカルボニル基等のアルコキシカ
ルボニルアルコキシカルボニル基;メチルカルボニルメ
トキシカルボニル基、エチルカルボニルメトキシカルボ
ニル基等のアルキルカルボニルアルコキシカルボニル
基;ヒドロキシエチルアミノカルボニル基、2-ヒドロキ
シプロピルアミノカルボニル基、3-ヒドロキシプロピル
アミノカルボニル基等のモノ(ヒドロキシアルキル)アミ
ノカルボニル基;ジ(ヒドロキシエチル)アミノカルボ
ニル基、ジ(2-ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル
基、ジ(3-ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル基等
のジ(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル基;メト
キシメチルアミノカルボニル基、メトキシエチルアミノ
カルボニル基、エトキシメチルアミノカルボニル基、エ
トキシエチルアミノカルボニル基、プロポキシエチルア
ミノカルボニル基等のモノ(アルコキシアルキル)アミ
ノカルボニル基;ジ(メトキシエチル)アミノカルボニ
ル基、ジ(エトキシメチル)アミノカルボニル基、ジ
(エトキシエチル)アミノカルボニル基、ジ(プロポキ
シエチル)アミノカルボニル基等のジ(アルコキシアル
キル)アミノカルボニル基;ビニル基、プロペニル基、
1-ブテニル基、iso-ブテニル基、1-ペンテニル基、2-ペ
ンテニル基、2-メチル-1-ブテニル基、3-メチル-1-ブテ
ニル基、2-メチル-2-ブテニル基、2,2-ジシアノビニル
基、2-シアノ-2-メチルカルボキシルビニル基、2-シア
ノ-2-メチルスルホンビニル基等の炭素数2〜20のア
ルケニル基を挙げることができる。
【0031】R4の具体例としては、水素原子;シアノ
基;メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチ
ル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチル
基、1-メチルブチル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチル
プロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、cyclo-ペンチル
基、n-ヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチルペン
チル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル基、3,
3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1,3-ジメ
チルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブ
チル基、1,1-ジメチルブチル基、3-エチルブチル基、2-
エチルブチル基、1-エチルブチル基、1,2,2-トリメチル
ブチル基、1,1,2-トリメチルブチル基、1-エチル-2-メ
チルプロピル基、cyclo-ヘキシル基、n-ヘプチル基、2-
メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メチルヘキ
シル基、5-メチルヘキシル基、2,4-ジメチルペンチル
基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジメチル
ヘキシル基、2,5,5-トリメチルペンチル基、2,4-ジメチ
ルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、n-ノニル
基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、n-デシル基、4-エチ
ルオクチル基、4-エチル-4,5-ジメチルヘキシル基、n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、1,3,5,7-テトラメチルオ
クチル基、4-ブチルオクチル基、6,6-ジエチルオクチル
基、n-トリデシル基、6-メチル-4-ブチルオクチル基、n
-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、3,5-ジメチルヘ
プチル基、2,6-ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプ
チル基、2,2,5,5-テトラメチルヘキシル基、1-cyclo-ペ
ンチル-2,2-ジメチルプロピル基、1-cyclo-ヘキシル-2,
2-ジメチルプロピル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基;
【0032】ベンジル基、ニトロベンジル基、シアノベ
ンジル基、ヒドロキシベンジル基、メチルベンジル基、
ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、ジクロロ
ベンジル基、メトキシベンジル基、エトキシベンジル
基、トリフルオロメチルベンジル基、ナフチルメチル
基、ニトロナフチルメチル基、シアノナフチルメチル
基、ヒドロキシナフチルメチル基、メチルナフチルメチ
ル基、トリフルオロメチルナフチルメチル基等のアラル
キル基;フェニル基、ニトロフェニル基、シアノフェニ
ル基、ヒドロキシフェニル基、メチルフェニル基、ジメ
チルフェニル基、トリメチルフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ト
リフルオロメチルフェニル基、N,N-ジメチルアミノフェ
ニル基、ナフチル基、ニトロナフチル基、シアノナフチ
ル基、ヒドロキシナフチル基、メチルナフチル基、トリ
フルオロメチルナフチル基等のアリール基;
【0033】ピロリル基、チエニル基、フラニル基、オ
キサゾイル基、イソオキサゾイル基、オキサジアゾイル
基、イミダゾイル基、ベンゾオキサゾイル基、ベンゾチ
アゾイル基、ベンゾイミダゾイル基、ベンゾフラニル
基、インドイル基等のヘテロアリール基;ビニル基、プ
ロペニル基、1-ブテニル基、iso-ブテニル基、1-ペンテ
ニル基、2-ペンテニル基、2-メチル-1-ブテニル基、3-
メチル-1-ブテニル基、2-メチル-2-ブテニル基、2,2-ジ
シアノビニル基、2-シアノ-2-メチルカルボキシルビニ
ル基、2-シアノ-2-メチルスルホンビニル基等の炭素数
2〜20のアルケニル基を挙げることができる。
【0034】R10及びR11の具体例としては、フッ素原
子;メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチ
ル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチル
基、1-メチルブチル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチル
プロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、cyclo-ペンチル
基、n-ヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチルペン
チル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル基、3,
3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1,3-ジメ
チルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブ
チル基、1,1-ジメチルブチル基、3-エチルブチル基、2-
エチルブチル基、1-エチルブチル基、1,2,2-トリメチル
ブチル基、1,1,2-トリメチルブチル基、1-エチル-2-メ
チルプロピル基、cyclo-ヘキシル基、n-ヘプチル基、2-
メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メチルヘキ
シル基、5-メチルヘキシル基、2,4-ジメチルペンチル
基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジメチル
ヘキシル基、2,5,5-トリメチルペンチル基、2,4-ジメチ
ルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、n-ノニル
基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、n-デシル基、4-エチ
ルオクチル基、4-エチル-4,5-ジメチルヘキシル基、n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、1,3,5,7-テトラメチルオ
クチル基、4-ブチルオクチル基、6,6-ジエチルオクチル
基、n-トリデシル基、6-メチル-4-ブチルオクチル基、n
-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、3,5-ジメチルヘ
プチル基、2,6-ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプ
チル基、2,2,5,5-テトラメチルヘキシル基、1-cyclo-ペ
ンチル-2,2-ジメチルプロピル基、1-cyclo-ヘキシル-2,
2-ジメチルプロピル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基;
【0035】ベンジル基、ニトロベンジル基、シアノベ
ンジル基、ヒドロキシベンジル基、メチルベンジル基、
ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、ジクロロ
ベンジル基、メトキシベンジル基、エトキシベンジル
基、トリフルオロメチルベンジル基、ナフチルメチル
基、ニトロナフチルメチル基、シアノナフチルメチル
基、ヒドロキシナフチルメチル基、メチルナフチルメチ
ル基、トリフルオロメチルナフチルメチル基等のアラル
キル基;フェニル基、ニトロフェニル基、シアノフェニ
ル基、ヒドロキシフェニル基、メチルフェニル基、ジメ
チルフェニル基、トリメチルフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ト
リフルオロメチルフェニル基、N,N-ジメチルアミノフェ
ニル基、ナフチル基、ニトロナフチル基、シアノナフチ
ル基、ヒドロキシナフチル基、メチルナフチル基、トリ
フルオロメチルナフチル基等のアリール基;ピロリル
基、チエニル基、フラニル基、オキサゾイル基、イソオ
キサゾイル基、オキサジアゾイル基、イミダゾイル基、
ベンゾオキサゾイル基、ベンゾチアゾイル基、ベンゾイ
ミダゾイル基、ベンゾフラニル基、インドイル基等のヘ
テロアリール基;メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキ
シ基、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ基、iso-ブトキシ
基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペントキシ基、
iso-ペントキシ基、neo-ペントキシ基、n-ヘキシルオキ
シ基、n−ドデシルオキシ基等のアルコキシ基を挙げる
ことができる。
【0036】本発明の一般式(1)で示されるベンゾピ
ロメテン系化合物は、以下のようにして容易に製造する
ことができる。即ち、公知の方法(例えば、Journal of
Chemical Society, Chemical Communication, 1994, 1
129-1130)に従い合成した、一般式(2)で示される化
合物を、三フッ化ホウ素類と反応して一般式(3)で示
される化合物を得た後、フッ素原子を置換して一般式
(1)で示されるベンゾピロメテン系化合物を合成す
る。
【0037】
【化3】 (式中R1〜R9は前記に同じ。)
【0038】
【化4】 (式中R1〜R9は前記に同じ。)
【0039】一般式(1)で示されるベンゾピロメテン
系化合物の具体例としては、表−1に示す置換基を有す
る化合物が挙げられる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】また、記録特性などの改善のために、波長
450〜630nmに吸収極大を有し、520〜690
nmでの屈折率が大きい前記以外の色素と混合してもよ
い。具体的には、シアニン色素、スクアリリウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ポル
フィリン系色素、テトラピラポルフィラジン系色素、イ
ンドフェノール系色素、ピリリウム系色素、チオピリリ
ウム系色素、アズレニウム系色素、トリフェニルメタン
系色素、キサンテン系色素、インダスレン系色素、イン
ジゴ系色素、チオインジゴ系色素、メロシアニン系色
素、チアジン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系
色素等があり、複数の色素の混合であってもよい。これ
らの色素の混合割合は、0.1〜30%程度である。
【0047】記録層を成膜する際に、必要に応じて前記
の色素に、クエンチャー、色素分解促進剤、紫外線吸収
剤、接着剤等を混合するか、あるいは、そのような効果
を有する化合物を前記色素の置換基として導入すること
も可能である。
【0048】クエンチャーの具体例としては、アセチル
アセトナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフ
ェニルジチオール系等のビスジチオール系、チオカテコ
ール系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェ
ノレート系等の金属錯体が好ましい。また、アミン系も
好適である。
【0049】熱分解促進剤としては、例えば、金属系ア
ンチノッキング剤、メタロセン化合物、アセチルアセト
ナート系金属錯体等の金属化合物が挙げられる。
【0050】更に、必要に応じて、バインダー、レベリ
ング剤、消泡剤等を併用することもできる。好ましいバ
インダーとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ケト
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ウレタン樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリオ
レフィン等が挙げられる。
【0051】記録層を基板の上に成膜する際に、基板の
耐溶剤性や反射率、記録感度等を向上させるために、基
板の上に無機物やポリマーからなる層を設けても良い。
【0052】ここで、記録層における一般式(1)で示
されるベンゾピロメテン系化合物の含有量は、30%以
上、好ましくは60%以上である。尚、実質的に100
%であることも好ましい。
【0053】記録層を設ける方法は、例えば、スピンコ
ート法、スプレー法、キャスト法、浸漬法等の塗布法、
スパッタ法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる
が、スピンコート法が簡便で好ましい。
【0054】スピンコート法等の塗布法を用いる場合に
は、一般式(1)で示されるベンゾピロメテン系化合物
を1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%となるよ
うに溶媒に溶解あるいは分散させた塗布液を用いるが、
この際、溶媒は基板にダメージを与えないものを選ぶこ
とが好ましい。例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、オクタフルオロペンタノール、ア
リルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、テトラフルオロプロパノール等のアルコール系溶
媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサ
ン、ジメチルシクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化
水素系溶媒、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族
炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、テトラク
ロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセ
トン、3-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブタノン等のケトン系
溶媒、酢酸エチル、乳酸メチル等のエステル系溶媒、水
などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、或
いは、複数混合して用いてもよい。
【0055】なお、必要に応じて、記録層の色素を高分
子薄膜などに分散して用いたりすることもできる。
【0056】また、基板にダメージを与えない溶媒を選
択できない場合は、スパッタ法、化学蒸着法や真空蒸着
法などが有効である。
【0057】色素層の膜厚は、特に限定するものではな
いが、好ましくは50〜300nmである。色素層の膜
厚を50nmより薄くすると、熱拡散が大きいため記録
出来ないか、記録信号に歪みが発生する上、信号振幅が
小さくなる。また、膜厚が300nmより厚い場合は反
射率が低下し、再生信号特性が悪化する。
【0058】次に記録層の上に、好ましくは、厚さ50
〜300nmの反射層を形成する。反射層の材料として
は、再生光の波長で反射率の十分高いもの、例えば、A
u、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、T
a、Cr及びPdの金属を単独あるいは合金にして用い
ることが可能である。この中でもAu、Al、Agは反
射率が高く反射層の材料として適している。これ以外で
も下記のものを含んでいてもよい。例えば、Mg、S
e、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、C
o、Rh、Ir、Zn、Cd、Ga、In、Si、G
e、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金
属を挙げることができる。また、Auを主成分としてい
るものは反射率の高い反射層が容易に得られるため好適
である。ここで主成分というのは含有率が50%以上の
ものをいう。金属以外の材料で低屈折率薄膜と高屈折率
薄膜を交互に積み重ねて多層膜を形成し、反射層として
用いることも可能である。
【0059】反射層を形成する方法としては、例えば、
スパッタ法、イオンプレーティング法、化学蒸着法、真
空蒸着法等が挙げられる。また、基板の上や反射層の下
に反射率の向上、記録特性の改善、密着性の向上等のた
めに公知の無機系又は有機系の中間層、接着層を設ける
こともできる。
【0060】更に、反射層の上の保護層の材料としては
反射層を外力から保護するものであれば特に限定しな
い。有機物質としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
電子線硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等を挙げることがで
きる。また、無機物質としては、SiO2、SiN4、M
gF2、SnO2等が挙げられる。熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂などは適当な溶剤に溶解して塗布液を塗布し、乾
燥することによって形成することができる。UV硬化性
樹脂は、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液
を調製した後にこの塗布液を塗布し、UV光を照射して
硬化させることによって形成することができる。UV硬
化性樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートなどの
アクリレート樹脂を用いることができる。これらの材料
は単独であるいは混合して用いてもよいし、1層だけで
なく多層膜にして用いてもよい。
【0061】保護層の形成の方法としては、記録層と同
様にスピンコート法やキャスト法などの塗布法やスパッ
タ法や化学蒸着法等の方法が用いられるが、この中でも
スピンコート法が好ましい。
【0062】保護層の膜厚は、一般には0.1〜100
μmの範囲であるが、本発明においては、3〜30μm
であり、好ましくは5〜20μmがより好ましい。
【0063】保護層の上に更にレーベル等の印刷を行う
こともできる。
【0064】また、反射層面に保護シート又は基板を貼
り合わせる、あるいは反射層面相互を内側とし対向させ
光記録媒体2枚を貼り合わせる等の手段を用いてもよ
い。
【0065】基板鏡面側に、表面保護やゴミ等の付着防
止のために紫外線硬化樹脂、無機系薄膜等を成膜しても
よい。
【0066】ここで、本発明でいう波長520〜690
nmのレーザーは、特に限定はないが、例えば、可視領
域の広範囲で波長選択のできる色素レーザーや波長63
3nmのヘリウムネオンレーザー、最近開発されている
波長680、650、635nm付近の高出力半導体レ
ーザー、波長532nmの高調波変換YAGレーザーな
どが挙げられる。本発明では、これらから選択される一
波長又は複数波長において高密度記録及び再生が可能と
なる。
【0067】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れによりなんら限定されるものではない。
【0068】〔実施例1〕ジクロロメタン40mlに式
(2−a)で示される化合物1.1gを溶解し、N,N
−ジイソプロピルエチルアミン1.9gを加えて、室温
で30分間攪拌した後、ボロントリフルオリドエチルエ
ーテルコンプレックス2.1gを加え更に2時間攪拌し
た。水洗後、ジクロロメタンを溜去し、カラムクロマト
グラフィー(シリカゲル/メタノール:クロロホルム;
1:20)にて精製し、下記構造式(3−a)で示され
る化合物を1.0g得た。
【0069】
【化5】
【0070】
【化6】
【0071】次に、メタノール7mlにナトリウムメト
キシド0.3g及び式(3−a)で示される化合物0.
3gを溶解し、室温で3時間攪拌した。クロロホルム5
0mlを添加し、水洗した後濃縮し、カラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル/酢酸エチル:クロロホルム;
1:9)で精製して下記構造式(1−1)で示される化
合物を0.2g得た。
【0072】
【化7】
【0073】下記の分析結果より、目的物であることを
確認した。
【0074】
【表7】
【0075】MS(m/e): 396(M+) このようにして得られた化合物は、クロロホルム溶液中
において584nmに極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.92×105ml/g.cmであった。
【0076】〔実施例2〕テトラヒドロフラン10ml
に式(3−a)で示される化合物0.1gを溶解した
後、n-ペンチルマグネシウム ブロミドのテトラヒドロ
フラン溶液(1mol/l)2.9mlを添加し、室温で2時
間攪拌した。トルエン90mlを添加し、水洗した後濃
縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル/クロロ
ホルム)で精製して下記構造式(1−2)で示される化
合物を0.1g得た。
【0077】
【化8】
【0078】下記の分析結果より、目的物であることを
確認した。
【0079】
【表8】
【0080】MS(m/e): 506(M+) このようにして得られた化合物は、クロロホルム溶液中
において557nmに極大吸収を示し、グラム吸光係数
は2.35×105ml/g.cmであった。
【0081】〔実施例3〕ジクロロメタン150mlに
式(2−b)で示される化合物1.2gを溶解し、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン1.9gを加えて、室
温で30分間攪拌した後、ボロントリフルオリドエチル
エーテルコンプレックス2.1gを加え更に2時間攪拌
した。水洗後、ジクロロメタンを溜去し、カラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル/メタノール:クロロホル
ム;1:20)にて精製し、下記構造式(3−b)で示
される化合物を0.6g得た。
【0082】
【化9】
【0083】
【化10】
【0084】次に、テトラヒドロフラン20mlに式
(3−b)で示される化合物0.2gを溶解した後、n-
ペンチルマグネシウム ブロミドのテトラヒドロフラン
溶液(1mol/l)3.5mlを添加し、室温で2時間攪拌
した。トルエン90mlを添加し、水洗した後濃縮し、
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル/クロロホル
ム)で精製して下記構造式(1−3)で示される化合物
を0.1g得た。
【0085】
【化11】
【0086】下記の分析結果より、目的物であることを
確認した。
【0087】
【表9】
【0088】MS(m/e): 558(M+) このようにして得られた化合物は、クロロホルム溶液中
において549nmに極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.35×105ml/g.cmであった。
【0089】〔実施例4〕エタノール8mlにナトリウ
ム0.1gを溶解し、室温で1時間攪拌した後、式(3
−b)で示される化合物0.3gを添加し、更に3時間
攪拌した。クロロホルム50mlを添加し、水洗した後
濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル/酢酸
エチル:クロロホルム;1:9)で精製して下記構造式
(1−4)で示される化合物を0.1g得た。
【0090】
【化12】
【0091】下記の分析結果より、目的物であることを
確認した。
【0092】
【表10】
【0093】MS(m/e): 506(M+) このようにして得られた化合物は、クロロホルム溶液中
において582nmに極大吸収を示し、グラム吸光係数
は1.41×105ml/g.cmであった。
【0094】〔実施例5〕化合物(1−1)0.2gを
ジメチルシクロヘキサン10mlに溶解し、色素溶液を
調製した。基板は、ポリカーボネート樹脂製で連続した
案内溝(トラックピッチ:0.8μm)を有する直径1
20mmφ、厚さ1.2mmの円盤状のものを用いた。
【0095】この基板上に色素溶液を回転数1500r
pmでスピンコートし、70℃3時間乾燥して、記録層
を形成した。この記録層の吸収極大は594nmであ
り、光学定数は、680nmではnが2.1、kは0.
03であり、650nmではnが2.2、kは0.04
であり、635nmではnが2.4、kは0.07であ
る。
【0096】この記録層の上にバルザース社製スパッタ
装置(CDI−900)を用いてAuをスパッタし、厚
さ100nmの反射層を形成した。スパッタガスには、
アルゴンガスを用いた。スパッタ条件は、スパッタパワ
ー2.5kW、スパッタガス圧1.0×10-2Torr
で行った。
【0097】更に反射層の上に紫外線硬化樹脂SD−1
7(大日本インキ化学工業製)をスピンコートした後、
紫外線照射して厚さ6μmの保護層を形成し、光記録媒
体を作製した。
【0098】得られた光記録媒体に、波長635nmで
レンズの開口数が0.6の半導体レーザーヘッドを搭載
したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU−
1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダーを
用いて、線速度3.5m/s、レーザーパワー8mWで
最短ピット長0.44μmになるように記録した。記録
後、650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッ
ド(レンズの開口数は0.6)を搭載した評価装置を用
いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を
測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0099】次に680nm半導体レーザーヘッドを搭
載したパルステック工業製光ディスク評価装置(DDU
−1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダー
を用いて、線速度1.4m/s、レーザーパワー10m
Wで最短ピット長0.60μmになるように記録した。
この記録した媒体を680nm、650nm及び635
nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック
工業製光ディスク評価装置(DDU−1000)を用い
て信号を再生し、反射率、エラーレート及び変調度を測
定した。いずれも良好な値を示した。
【0100】このように、この媒体は複数のレーザー波
長で記録及び再生を良好に行うことが出来た。
【0101】なお、エラーレートはケンウッド社製CD
デコーダー(DR3552)を用いて計測し、変調度は
以下の式により求めた。
【0102】変調度={(信号の最大強度)−(信号の
最小強度)}/(信号の最大強度)
【0103】〔実施例6〕基板にポリカーボネート樹脂
製で連続した案内溝(トラックピッチ:0.8μm)を
有する直径120mmφ、厚さ0.6mmの円盤状のも
のを用いる以外は実施例5と同様にして塗布及び反射層
を形成した。
【0104】更に反射層上に紫外線硬化性接着剤SD−
301(大日本インキ化学工業製)をスピンコートし、
その上にポリカーボネート樹脂製で直径120mmφ、
厚さ0.6mmの円盤状基板を乗せた後、紫外線照射し
て貼り合わせした光記録媒体を作製した。
【0105】作製した媒体に、0.6mm厚に対応した
635nm半導体レーザーヘッドを搭載している以外は
実施例5と同様にパルステック工業製光ディスク評価装
置(DDU−1000)及びKENWOOD製EFMエ
ンコーダーを用いて記録した。記録後、650nm及び
635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価装
置を用いて信号を再生し、反射率、エラーレート及び変
調度を測定した結果、いずれも良好な値を示した。
【0106】〔実施例7〜33〕表−1に記載したベン
ゾピロメテン系化合物(1−2〜1−28)を用いる以
外は、実施例6と同様にして光記録媒体を作製した。
【0107】作製した媒体に実施例6と同様に635n
m半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工業製
光ディスク評価装置(DDU−1000)及びKENW
OOD製EFMエンコーダーを用いて記録した。記録
後、650nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッ
ドを搭載した評価装置を用いて信号を再生し、反射率、
エラーレート及び変調度を測定した結果、いずれも良好
な値を示した。
【0108】〔実施例34〕化合物(1−39)と塗布
溶媒としてジアセトンアルコールを用い、基板にポリカ
ーボネート樹脂製で連続した案内溝(トラックピッチ:
0.53μm)を有する直径120mmφ、厚さ0.6
mmの円盤状のものを用いる以外は実施例6と同様にし
て光記録媒体を作製した。
【0109】この記録層の吸収極大は529nmであ
り、光学定数は、532nmではnが2.3、kは0.
12である。
【0110】作製した媒体に、0.6mm厚に対応した
532nmYAG高調波変換レーザーヘッドを搭載した
光ディスク評価装置及びKENWOOD製EFMエンコ
ーダーを用いて、線速度3.8m/s、レーザーパワー
7mWで記録した。記録後、同評価装置を用いて信号を
再生した結果、反射率は約50%、エラーレートが7c
ps及び変調度が0.63であり、いずれも良好な値を
示した。
【0111】〔比較例1〕実施例6において、ベンゾピ
ロメテン系化合物(1−1)の代わりに、ペンタメチン
シアニン色素NK−2929[1,3,3,1',3',3'-ヘキサ
メチル-2',2'-(4,5,4',5'-ジベンゾ)インドジカルボシ
アニンパークロレート、日本感光色素研究所製]を用い
ること以外は同様にして光記録媒体を作製した。作製し
た媒体に実施例6と同様に635nm半導体レーザーヘ
ッドを搭載したパルステック工業製光ディスク評価装置
(DDU−1000)及びKENWOOD製EFMエン
コーダーを用いて、線速度3.5m/s、レーザーパワ
ー7mWで記録した。記録後、650nm及び635n
m赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評価装置を用い
て信号を再生した結果、反射率は低く、エラーレートは
大きく、変調度も小さかった。更に、長時間再生してい
ると信号が劣化した。
【0112】〔比較例2〕比較例1において、NK29
29の代わりにトリメチンシアニン色素NK79[1,3,
3,1',3',3'-ヘキサメチル-2',2'-インドジカルボシアニ
ンアイオダイド、日本感光色素研究所製]を用いたこと
以外は同様にして光記録媒体を作製した。作製した媒体
に実施例6と同様に635nm半導体レーザーヘッドを
搭載したパルステック工業製光ディスク評価装置(DD
U−1000)及びKENWOOD製EFMエンコーダ
ーを用いて、線速度3.5m/s、レーザーパワー7m
Wで記録した。記録後、650nm及び635nm赤色
半導体レーザーヘッドを搭載した評価装置を用いて信号
を再生した結果、波形が歪み、エラーレートは大きく、
変調度も小さかった。更に、長時間再生していると信号
が劣化した。
【0113】以上の実施例5〜33及び比較例1〜2に
おいて、記録層の光学定数及び各媒体を635nmで記
録して、650及び635nmで再生した時の反射率、
エラーレート、変調度を表−2にまとめて示す。
【0114】
【表11】
【0115】
【表12】
【0116】
【表13】
【0117】
【表14】
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、ベンゾピロメテン系化
合物を記録層として用いることにより、高密度光記録媒
体として非常に注目されている波長520〜690nm
のレーザーで記録再生が可能な追記型光記録媒体を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光記録媒体及び本発明の層構成を示す模
式的断面構造図である。
【図2】本発明の光記録媒体の層構成を示す模式的断面
構造図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 反射層 4 保護層 1’ 基板 2’ 記録層 3’ 反射層 4’ 接着層 5’ 基板
フロントページの続き (72)発明者 杉本 賢一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 塚原 宇 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 津田 武 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 梅原 英樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるベンゾピロ
    メテン系化合物。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R5、R6、R7、R8及びR9
    各々独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、スルホ
    ン酸基、炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲノアルキ
    ル基、アルコキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキ
    シアルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アルコ
    キシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジア
    ルキルアミノカルボニル基、アルキルカルボニルアミノ
    基、アリールカルボニルアミノ基、アリールアミノカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキル
    基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、
    アリールチオ基、アルケニルオキシカルボニル基、アラ
    ルキルオキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアル
    コキシカルボニル基、アルキルカルボニルアルコキシカ
    ルボニル基、モノ(ヒドロキシアルキル)アミノカルボ
    ニル基、ジ(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル
    基、モノ(アルコキシアルキル)アミノカルボニル基、
    ジ(アルコキシアルキル)アミノカルボニル基又は炭素
    数2〜20のアルケニル基を表し、R4は水素原子、シ
    アノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アラルキル基、
    アリール基、ヘテロアリール基、又は炭素数2〜20の
    アルケニル基を表し、R10及びR11はフッ素原子、炭素
    数1〜20のアルキル基、アラルキル基、アリール基、
    ヘテロアリール基、又はアルコキシ基を表すが、R10
    11の少なくとも1つはフッ素原子以外の前記置換基を
    表す。〕
  2. 【請求項2】 基板上に少なくとも記録層及び反射層を
    有する光記録媒体において、記録層中に、請求項1記載
    のベンゾピロメテン系化合物を含有する光記録媒体。
  3. 【請求項3】 波長520〜690nmの範囲から選択
    されるレーザー光に対して記録及び再生が可能である請
    求項2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 レーザー波長において、記録層の屈折率
    が1.8以上、かつ、消衰係数が0.04〜0.40で
    ある請求項3記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 波長520〜690nmの範囲から選択
    されるレーザー光に対して、基板側から測定した反射率
    が20%以上である請求項2〜4のいずれかに記載の光
    記録媒体。
JP9099057A 1997-04-16 1997-04-16 ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体 Withdrawn JPH10287819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9099057A JPH10287819A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9099057A JPH10287819A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10287819A true JPH10287819A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14237057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9099057A Withdrawn JPH10287819A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10287819A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000228286A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Mitsui Chemicals Inc 有機電界発光素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000228286A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Mitsui Chemicals Inc 有機電界発光素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0822544B1 (en) Optical recording medium
JP3708298B2 (ja) 光記録媒体
JP3614586B2 (ja) ジピロメテン金属キレート化合物及びこれを用いた光記録媒体
JP2000057627A (ja) 光反射膜及びそれを用いた光記録媒体
JP2003196881A (ja) フラーレン系色素及びその用途
JPH1192479A (ja) 光記録媒体
EP0903733A2 (en) Optical recording medium and dipyrromethene metal chelate compound for use therein
JPH10330633A (ja) サブフタロシアニン化合物及びそれを用いた光記録媒体
JP3868099B2 (ja) ジベンゾピロメテンホウ素キレート化合物及びそれを含有してなる光記録媒体
JPH11256057A (ja) ジピロメテン金属キレート化合物及びそれを含有してなる光記録媒体
JP3820050B2 (ja) 光記録媒体
JPH1143491A (ja) ピロメテン金属キレ−ト化合物及びそれを用いた光記録媒体
JPH11256056A (ja) ベンゾピロメテン金属キレート化合物及びそれを含有してなる光記録媒体
JP3742487B2 (ja) 光記録媒体
JPH10287819A (ja) ベンゾピロメテン系化合物及びそれを用いた光記録媒体
JPH11302551A (ja) ジピロメテン金属キレート化合物及びそれを含有してなる光記録媒体
JP3654398B2 (ja) 光記録媒体
JP3740565B2 (ja) 光記録媒体
JP3656884B2 (ja) 光記録媒体
JP3742507B2 (ja) 光記録媒体
JP2000318312A (ja) 光記録媒体
JPH1192682A (ja) ジピロメテン金属キレート化合物及びそれを用いた光記録媒体
JP2004314327A (ja) 光記録媒体
JP3740564B2 (ja) 光記録媒体
JP2000318313A (ja) 光記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040414

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040414

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060630