JPH10287087A - 複式筆記具 - Google Patents

複式筆記具

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JPH10287087A
JPH10287087A JP9111788A JP11178897A JPH10287087A JP H10287087 A JPH10287087 A JP H10287087A JP 9111788 A JP9111788 A JP 9111788A JP 11178897 A JP11178897 A JP 11178897A JP H10287087 A JPH10287087 A JP H10287087A
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JP
Japan
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writing
shaft
cylindrical cam
cam
projection
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Withdrawn
Application number
JP9111788A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10287087A publication Critical patent/JPH10287087A/ja
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2種及び3種の筆記体を搭載したそれぞれの
複式筆記具が、ほぼ同一の部材と組立工程で構成でき、
コストダウンが可能となる。 【解決手段】 各筆記体の先端を軸筒の先端口から選択
的に出没可能とした複式筆記具に於いて、円筒カム5の
外周側面に設けた突起部17が軸筒の外周側面に形成し
た周溝19に嵌入した状態で、円筒カムが軸筒に対し抜
け止めされると共に、円筒カムの先端で第3の筆記体が
軸筒の先端口から突出される範囲、即ち、略240度ま
で回転可能とする周溝が形成されると共に、第2の筆記
体が突出する位置、即ち、略120度位置で前記円筒カ
ムの突起部が当接することで円筒カムの回転阻止を可能
とする突部が周溝に形成されたことを特徴とする複式筆
記具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、2種又は3種の筆記体
を搭載して、それぞれの筆記先端部を軸筒の先端口から
交互に出没自在とした複式筆記具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複式筆記具の一例としては、同出
願人による実開昭64ー3491号公報に見られるよう
に、2本の筆記体を案内する摺動溝を有して先軸に対し
固着されるガイド筒と、当該ガイド筒に嵌装される2本
の筆記体に取付けられた摺動コマに接するカム斜面を前
端部に有すると共に、後端はノック部となしてキャップ
(後軸)に対し軸方向に移動自在に、且つ円周方向の回
転は一体となるよう装着された円筒カムを備え、先軸に
対するキャップ(後軸)の回転操作により2本の筆記体
を先軸先端口に於いて選択的に出没可能とした複式筆記
具が存在する。又、同出願人による実開昭60ー120
889号公報に見られるように、キャップ(後軸)後端
から突出した天冠を回転させて消しゴムを出没させるよ
うにした複式筆記具が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、回転出没式の複
式筆記具は2種の筆記体を搭載したもの、3種の筆記体
を搭載したものがあるが、それぞれ設計が異なる為に異
なる部材、異なる組立工程を必要としている。その為、
コストアップとなる問題がある。又、3種の筆記体を搭
載可能とする複式筆記具の円筒カムの回転方向に隣接す
る2箇所のガイド部に2種の筆記体を嵌挿した場合に
は、第2の筆記体を突出した時の回転規制部(ストッパ
ー)がないので容易に突出状態に係止ができない問題が
ある。又、円筒カムの回転方向に離反した2箇所のガイ
ド部に2種の筆記体を嵌挿した場合には、回転角度が大
きくなり操作がしづらくなる問題がある。本願は、上記
問題点の解決を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明
に係る複式筆記具は、軸筒の内孔に3箇所のガイド部を
設け、後端に摺動コマを備えたそれぞれの筆記体をリタ
ーンスプリングで後方に附勢した状態でガイド部に嵌挿
し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設け
た円筒カムを軸筒に対し回転可能に抜け止めし、各摺動
コマをカム斜面に当接させることにより軸筒に対する円
筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の
先端を軸筒の先端口から選択的に出没可能とした複式筆
記具に於いて、円筒カムの外周側面に設けた突起部が軸
筒の外周側面に形成した周溝に嵌入した状態で、円筒カ
ムが軸筒に対し抜け止めされると共に、円筒カムの先端
で第3の筆記体が軸筒の先端口から突出される範囲、即
ち、略240度まで回転可能とする周溝が形成されると
共に、第2の筆記体が突出する位置、即ち、略120度
位置で前記円筒カムの突起部が当接することで円筒カム
の回転阻止を可能とする突部が周溝に形成されてなる。
【0005】請求項2に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に於いて、円筒カムの
回転方向に隣接する2箇所のガイド部にそれぞれ2種の
筆記体が嵌挿されて成る。
【0006】請求項3に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に於いて、3箇所のガ
イド部にそれぞれ3種の筆記体が嵌挿されると共に、周
溝に形成された突部が除去されてなる。
【0007】請求項4に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1〜3に記載の複式筆記具に於いて、軸筒
は、先方の先軸に後方の中軸が一体に固定されてなり、
円筒カムの後方に消しゴム繰り出し装置が配設された後
軸が一体的に設けられて、中軸に対する後軸の回転によ
って交互に各摺動コマを前後動させて、各筆記体の先端
を先軸先端口から出没可能とし、又、消しゴム繰り出し
装置の操作により後端から消しゴムが出没可能となるよ
うに構成されてなる。
【0008】
【実施例】図1乃至図10は本発明の第1の実施例を示
している。又、軸筒は先軸3と中軸1で構成される。先
ず、図1に示す複式筆記具は2種の筆記体が搭載された
ものであり、ガイド部を一体に備えた中軸1、先軸3、
円筒カム5を一体に備えた後軸4、摺動コマ6a,6
b,シャープペンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8
a,天冠37、消しゴムホルダー42、消しゴム47を
主な構成要素とする。中軸1は樹脂製で、その内孔部に
図1、図3に示すように、略中央部から後端まで側面に
開口したガイド筒2が設けられている。そのガイド筒2
は軸方向に長い案内溝9a,9b,9cが略120度位
置で割り付けられて設けられている。ガイド筒2の前半
部には各案内溝9a,9b,9cと連通して孔32a,
32b,32c(図示せず)を有した仕切り部16を備
えて、前端を開口した筒部10が設けられ、筒部10の
後端に段部31を有して段部31の前方外周部には膨出
状の係合部13が形成されている。又、上記案内溝9
a,9bにそれぞれシャープペンシル筆記体7、ボール
ペン等筆記体8aが嵌挿される。
【0009】先軸3は、前方が先細状で、内孔部先端に
は内段部27を有して先端口が設けられている。又、後
端孔には、前記ガイド筒の筒部10の外周部に設けられ
た突条の係合部13と迎合して筒部10と抜け止め且つ
回転止めされる係合溝12が設けられている。尚、筒部
10と先軸3は適宜な力で着脱可能に固定される。(実
開昭64ー3491号公報の先軸の構成と同じ)
【0010】後軸4は樹脂製で、先端に円筒カム5を一
体に有している。円筒カム5は筒状を成し、前端縁に円
周状に前後に変位するカム斜面14を有し、カム斜面1
4の最前端部には切欠15が形成されている。又、円筒
カム5の側面には後述する中軸1の縦溝18に挿入して
弾性的に周溝19に嵌入して一定範囲で回転且つ抜け止
めする突起部17が形成されている。
【0011】図2は回転規制部の第1の実施形態を示し
ている。詳説すると、中軸1の後方側面には図2に示す
ように縦溝18が先方の傾斜面50を介して巾狭部51
が周溝19に接続されて略Lの字状の窓部が穿設されて
いる。又後述するが、円筒カム5の突起部17は縦溝1
8より挿入され、突起部17が傾斜面50を弾性的に拡
開して巾狭部51を通過して周溝19内に入る。周溝1
9は突起部17が略240度回転可能とする長さで形成
されているが、略120度位置で周溝の前壁54に周溝
を遮断する突部56が形成されている。又、周溝19は
シャープペンシル筆記体7が突出するときの突起部17
の位置で円筒カム5が軸推移可能なように巾広溝52が
設けられ、筆記体の収納時又はボールペン等筆記体8a
が突出するときの突起部17の位置で巾狭溝53となさ
れ、その前壁54により軸推移が規制される。又、ボー
ルペン筆記体8aが突出するときの突起部17の位置で
円筒カム5が回転阻止されるように突起部17の側面が
上記突部56の側面である当接部56aに当接する。従
って、円筒カム5は突起部17が周溝19の周方向の後
壁55に摺接しながら略120度回転して、シャープペ
ンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8aの筆記先端部
が先軸の先端口から交互に出没することになる。
【0012】ところで、後軸4は上記円筒カム5の後方
に延設した筒部を有し、筒部の内孔部には螺旋溝33が
形成されている。又、円筒カム5の後端には円周状にや
や突出したボス部36を有し、筒部の後方には突状の係
合部35を有した軸部34が設けられている。一方、樹
脂製の天冠37は長いスリット41を有した内筒部40
bとその外側で内面に円周状の溝を呈した係合部38が
形成された外筒部40aとで一体に設けられている。天
冠37は内筒部40bが後軸4の内孔部に嵌挿され、上
記外筒部40aの係合部38が係合部35に弾性的に嵌
入して天冠37は外筒部40aに於いて後軸4に対し回
転のみ可能に止着される。尚、ボス部36は内筒部40
bの先端部のガイドとなる。
【0013】又、内筒部40b内には後端に消しゴム4
7を止着した消しゴムホルダー42が装着される。消し
ゴムホルダー42は後方に消しゴム47を挟着する一対
の弾性片45が形成され、弾性片45の内面には係止突
起46を有している。又、前方の筒部43の外周には突
起44が形成されている。消しゴムホルダー42は突起
44と弾性片45を内筒部のスリット41に嵌装し、突
起44が更に螺旋溝33に嵌入した状態で内筒部40b
内に配設されている。この状態で、後軸4に対し外筒部
40aを回転すると消しゴムホルダー42が前後動して
消しゴム47が後端孔39から出没可能となる。
【0014】又、摺動コマ6aは、外面に突起22aを
有して、突起22aの後端面には中央部が突出してその
両側が前述した円筒カム5のカム斜面14と略同勾配の
カム斜面を有している。又、芯パイプ23のフランジ部
24に当接して、芯パイプ23の後方を長く突出して嵌
着する孔が設けられている。又、摺動コマ6bは摺動コ
マ6aと同様にカム斜面と突起22bを有し、先端には
ボールペン等筆記体8aの後端を止着する係止部26が
夫々設けられている。尚、係止部はパイプ状に成して筆
記体の後端を嵌着することも可能である。
【0015】シャープペンシル筆記体7は、一般的なチ
ャック機構を内蔵し、後端にチャック機構と連結した継
手29を介して芯パイプ23に接合し、芯パイプ23の
後方に設けたフランジ部24に当接して摺動コマ6aが
嵌着され、摺動コマ6aの後端から突出した芯パイプ2
3の後端孔は尾栓25等で閉塞されている。芯の繰り出
しは、シャープペンシル筆記体7の先端の段部28が先
軸3の内段部27に当接した状態で、摺動コマ6aの軸
推移によりチャックを移動して行われる。
【0016】次に、組立順序で説明すると、シャープペ
ンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8aは後端に夫々
の摺動コマ6a,6bを接続させて、ガイド筒2の各案
内溝9a、9bに移動自在に嵌装され、各摺動コマ6
a、6bの前端面と各案内溝9a,9b前面の仕切り部
16との間に介装したリターンスプリング30a,30
bにより後方へ附勢される。後軸4は円筒カム5を中軸
1の後端孔に挿入して突起部17を周溝19に弾性的に
嵌入させて、中軸1に対して円周方向に略120度で回
転自在且つ抜け止めして止着される。又、シャープペン
シル筆記体7が突出した状態で、後軸4は中軸1に対し
て芯繰り出しに必要なストローク分軸推移可能と成さ
れ、シャープペンシル筆記体の収納時又はボールペン等
筆記体8aの突出した状態で若干軸推移可能と成る。
又、各摺動コマ6a,6bは常時リターンスプリング3
0a,30bによって後方へ附勢されているので、常に
その突起22a,22bのカム斜面を円筒カム5のカム
斜面14に接触した状態を保っている。
【0017】又、中軸1の段部31の前面に先軸3の後
端面が当接状態で、筒部10の係合部13が先軸3の係
合溝12に弾性的に嵌着して、先軸3と中軸1が回転止
め且つ抜け止め状態に固定される。尚、先軸3は適宜な
力で着脱可能になっている。この状態で、先軸3又は中
軸1に対して後軸4を一方に回転すると、摺動コマ6a
が前進して円筒カム5のカム斜面14の最前端の切欠1
5が一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aの
突起22aに係止して筆記先端部が先軸先端口から突出
状態になる。又、先軸3又は中軸1に対して後軸4を他
方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペン
シル筆記体7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると
共に、摺動コマ6bが前進して他方のボールペン等筆記
体8aの筆記先端部が先軸先端口から突出する。その
時、上述したように円筒カム5の突起部17が周溝19
に形成された突部56の当接部56aに当接する。
【0018】一方、消しゴム47を止着した消しゴムホ
ルダー42を天冠37の内筒部40b内に嵌装した状態
で後軸4の後端から回転を加えながら挿入して、天冠の
外筒部40aを後軸4の後端に止着する。以上により、
後軸4に対し天冠の外筒部40aを左右に回転すると後
端孔39から消しゴム47が出没する。
【0019】又、図4に示す複式筆記具は3種の筆記体
が搭載されたものであり、上述した2種の筆記体を搭載
したものとほぼ同一の構成を有している。又、ガイド筒
2の案内溝9a,9b,9cにそれぞれシャープペンシ
ル筆記体7、ボールペン等筆記体8a,8bが嵌挿され
る。(図6参照) 又、回転規制部は、図5に示すように周溝19に形成さ
れた突部56が除去されて、円筒カム5に設けた突起部
17が略240度の範囲に回転可能と成され、シャープ
ペンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8a,8bの筆
記先端部が先軸の先端口から交互に出没することにな
る。
【0020】ところで、前記シャープペンシル筆記体7
が第1の筆記体、ボールペン等筆記体8aが第2の筆記
体、ボールペン等筆記体8bが第3の筆記体である。
尚、実施例とは別に3種の筆記体を仕様に応じて、芯
径、芯色を変えた3種のシャープペンシル筆記体、ボー
ル径、インク色を変えた3種のボールペン等筆記体、或
いはシャープペンシル筆記体とボールペン等筆記体を組
み合わせた3種の筆記体などで設けられる。
【0021】図7は回転規制部の第2の実施形態を示し
ている。これは、上記図2で示した突部56の代わりに
周溝58の前壁59aと後壁59bに架橋した状態の仕
切り部59が形成されてなる。
【0022】図8は回転規制部の第3の実施形態を示し
ている。これは、上記図2で示した突部56の代わりに
周溝60を遮断する突部62が周溝60の後壁61に接
続された状態で形成されてなる。
【0023】又、図9は円筒カムの突起部17と中軸7
0の他の実施形態の係合状態を示している。この場合に
は周溝72に突起部17を嵌挿する手段として、中軸7
0の後端から突起部17を嵌挿するガイド溝71の上壁
に傾斜面75を有した仕切り壁74を設けている。仕切
り壁74を設けた理由は、上記係合部に於ける中軸70
の剛性を強化することにある。
【0024】次に、図11は本発明の第2の実施例を示
している。第2実施例の複式筆記具は前記第1の実施例
と共通に構成される部分が多く、以下相違点である消し
ゴム繰り出し装置に付いてのみ説明する。
【0025】後軸80は円筒カム84の後方に延設した
筒部81を有し、筒部81の側面にはスリット85が穿
設され、スリット85の軸方向両側面には突起86と溝
87が交互に複数箇所で設けられている。又、筒部内に
は後端に消しゴム96を止着した消しゴムホルダー88
がその外周に設けた係合突起91を上記スリット85の
溝87に係脱可能に嵌入させて取付けられている。係合
突起91は消しゴムホルダー88の側面に設けた弾性片
89の先端に形成され、摺動と共に溝87に弾性変位し
ながら係合して消しゴム96の突出状態を保持する。
又、係合突起91の中央をやや突出させて操作釦90と
成し、操作釦90を押圧前後動させて係合突起91と溝
87との係合を解除させながら消しゴムホルダー88を
移動可能とする。又、上記筒部81の後端には天冠93
が固着される。尚、筒部81の後端部95と天冠93の
当接部94は斜面状を成して略当接状態となりスリット
85後端の変形を抑えている。
【0026】又、消しゴム繰り出し装置の組立て順序で
説明すると、後軸の筒部81の後端から消しゴムホルダ
ー88を嵌装して、消しゴムホルダー88の係合突起9
1を筒部に設けたスリット85の溝87に係合させて消
しゴムホルダー88を筒部81に対して摺動自在に成し
ている。又、筒部81の後端に天冠93が固着されて、
消しゴム96は天冠93後端の開口部から挿入されて消
しゴム96の後端が消しゴムホルダー88に止着され
る。以上により、消しゴムホルダー88を前後動させる
と消しゴム96が天冠93の開口部から出没する。尚、
天冠93の開口部の内径は消しゴム96の外径より僅か
に大きく設けられている。
【0027】
【作用】先ず、第1の実施例である2種の筆記体を搭載
した複式筆記具は、図1に示すように先軸3又は中軸1
に対して後軸4を一方に回転すると、円筒カム5のカム
斜面14の先端に設けた切欠15が一方のシャープペン
シル筆記体7の摺動コマ6aと係合してその筆記先端部
を先軸先端口から突出する。この時、円筒カム5の突起
部17は中軸1の周溝19で巾広溝52に位置してい
る。この状態で天冠37の後端をノックして円筒カム5
を軸推移すると、その動作が摺動コマ6a、芯パイプ2
3、シャープペンシル筆記体7に伝達され、筆記先端部
の段部28が先軸3の内段部27に当接した状態から継
手29と共にチャックが軸推移して芯が繰り出される。
又、先軸3又は中軸1に対して後軸4を他方に回転する
と、シャープペンシル筆記体7が後退し、代わりにボー
ルペン等筆記体8aの筆記先端部が先軸先端口から突出
する。その時、円筒カムの突起部17が周溝に設けた突
部56の当接部aに当接するのでハッキリと位置決めさ
れる。その回転角度は略120度である。
【0028】図4に示す3種の筆記体を搭載した複式筆
記具は、周溝19に形成された突部56を除去すること
で突起部17が略240度の範囲に回転可能となって、
シャープペンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8a、
ボールペン等筆記体8bが先軸の先端口からそれぞれ交
互に出没可能となる。尚、突部56を除去することはプ
レス等のパンチ作業で容易に且つ多量に打ち抜くことが
可能である。従って、2種、3種の筆記体を搭載した複
式筆記具がほぼ同一の部材を使って構成することが可能
となる。一方、後軸4に対して天冠37を左右に回転す
ると、消しゴムホルダー42が前後動して後端孔39か
ら消しゴム47が出没する。
【0029】次に、第2の実施例に於いて、後軸80に
対して消しゴムホルダー88の操作釦90を押圧後退さ
せると、係合突起91がスリット85の溝87から離脱
して移動するので、徐々に消しゴムホルダー88が後退
して係止され、消しゴム96が天冠93の開口部から繰
り出される。又、操作釦90を押圧前進させると消しゴ
ムホルダー88が前進して、それと共に消しゴム96が
天冠93の開口部から没入する。
【0030】
【発明の効果】2種及び3種の筆記体を搭載したそれぞ
れの複式筆記具が、ほぼ同一の部材と組立工程で構成で
き、コストダウンが可能となる。又、使い勝手上の問題
点も解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で、2種の筆記体を搭載
した複式筆記具の全体の縦断面図で、一部非断面で示し
ている。
【図2】円筒カムの突起部と中軸の周溝との係合状態、
及び突起部と周溝との回転規制部の第1の実施形態を示
す説明図である。
【図3】ガイド筒の横断面図である。筆記体を2種嵌挿
している。
【図4】3種の筆記体を搭載した複式筆記具の全体の縦
断面図で、一部非断面で示している。
【図5】図2の状態から回転規制部となる突部を除去し
た図である。
【図6】ガイド筒の横断面図である。筆記体を3種嵌挿
している。
【図7】回転規制部の第2の実施形態を示す説明図であ
る。
【図8】回転規制部の第3の実施形態を示す説明図であ
る。
【図9】円筒カムの突起部と中軸の周溝との係合状態の
他の実施形態を示す説明図である。
【図10】図9に於ける係合部の要部断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例で、3種の筆記体を搭
載した複式筆記具の全体の縦断面図で、一部非断面で示
している。
【符号の説明】
1 中軸 2 ガイド筒 3 先軸 4 後軸 5 円筒カム 6a 摺動コマ 6b 摺動コマ 6c 摺動コマ 7 シャープペンシル筆記体 8a ボールペン等筆記体 8b ボールペン等筆記体 9a 案内溝 9b 案内溝 9c 案内溝 10 筒部 11 ノックスプリング 12 係合溝 13 係合部 14 カム斜面 15 切欠 16 仕切り部 17 突起部 18 縦溝 19 周溝 20 壁 21 窓 22a 突起 22b 突起 22c 突起 23 芯パイプ 24 フランジ部 25 尾栓 26 係止部 27 内段部 28 段部 29 継ぎ手 30a リターンスプリング 30b リターンスプリング 30c リターンスプリング 31 段部 32a 孔 32b 孔 32c 孔 33 螺旋溝 34 軸部 35 係合部 36 ボス部 37 天冠 38 係合部 39 後端孔 40a 外筒部 40b 内筒部 41 スリット 42 消しゴムホルダー 43 筒部 44 突起 45 弾性片 46 係止突起 47 消しゴム 50 傾斜面 51 巾狭部 52 巾広部 53 巾狭溝 54 前壁 55 後壁 56 突部 56a 当接部 57 当接部 58 周溝 59 仕切り部 59a 前壁 59b 後壁 60 周溝 61 後壁 62 突部 70 中軸 71 ガイド溝 72 周溝 73 突部 74 仕切り壁 75 傾斜面 80 後軸 81 筒部 82 壁 83 窓 84 円筒カム 85 スリット 86 突起 87 溝 88 消しゴムホルダー 89 弾性片 90 操作釦 91 係合突起 92 嵌合部 93 天冠 94 当接部 95 後端部 96 消しゴム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の内孔に3箇所のガイド部を設け、
    後端に摺動コマを備えたそれぞれの筆記体をリターンス
    プリングで後方に附勢した状態でガイド部に嵌挿し、軸
    方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒
    カムを軸筒に対し回転可能に抜け止めし、各摺動コマを
    カム斜面に当接させることにより軸筒に対する円筒カム
    の回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端を
    軸筒の先端口から選択的に出没可能とした複式筆記具に
    於いて、 円筒カムの外周側面に設けた突起部が軸筒の外周側面に
    形成した周溝に嵌入した状態で、円筒カムが軸筒に対し
    抜け止めされると共に、円筒カムの先端で第3の筆記体
    が軸筒の先端口から突出される範囲、即ち、略240度
    まで回転可能とする周溝が形成されると共に、第2の筆
    記体が突出する位置、即ち、略120度位置で前記円筒
    カムの突起部が当接することで円筒カムの回転阻止を可
    能とする突部が周溝に形成されたことを特徴とする複式
    筆記具。
  2. 【請求項2】 円筒カムの回転方向に隣接する2箇所の
    ガイド部にそれぞれ2種の筆記体が嵌挿されて成る請求
    項1に記載の複式筆記具。
  3. 【請求項3】 3箇所のガイド部にそれぞれ3種の筆記
    体が嵌挿されると共に、周溝に形成された突部が除去さ
    れてなる請求項1に記載の複式筆記具。
  4. 【請求項4】 軸筒は、先方の先軸に後方の中軸が一体
    に固定されてなり、円筒カムの後方に消しゴム繰り出し
    装置が配設された後軸が一体的に設けられて、中軸に対
    する後軸の回転によって交互に各摺動コマを前後動させ
    て、各筆記体の先端を先軸先端口から出没可能とし、
    又、消しゴム繰り出し装置の操作により後端から消しゴ
    ムが出没可能となるように構成されたことを特徴とする
    請求項1〜3に記載の複式筆記具。
JP9111788A 1997-04-15 1997-04-15 複式筆記具 Withdrawn JPH10287087A (ja)

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