JPH10284269A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH10284269A
JPH10284269A JP8417297A JP8417297A JPH10284269A JP H10284269 A JPH10284269 A JP H10284269A JP 8417297 A JP8417297 A JP 8417297A JP 8417297 A JP8417297 A JP 8417297A JP H10284269 A JPH10284269 A JP H10284269A
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JP
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lamp
discharge lamp
voltage
approximately
inverter circuit
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JP8417297A
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English (en)
Inventor
Satoshi Teramoto
悟志 寺本
Yoji Konishi
洋史 小西
Yorinobu Murayama
▲頼▼信 村山
Akihiro Kishimoto
晃弘 岸本
Fumitoshi Nagasaki
文俊 長崎
Hiroshi Aoki
博司 青木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の放電灯点灯装置と同程度の耐圧の電子部
品を使用してランプ電圧が高い放電灯を確実に始動さ
せ、安定点灯させる。 【解決手段】放電灯Laは従来のものよりもランプ電圧
が高い、高効率・高出力型の放電灯である。インバータ
回路2への入力電圧VDCをチョッパ回路1によって昇圧
することにより、インバータ回路2を構成する電子部品
の電流値を低減できる。さらにインバータ回路2の出力
電圧VHFを昇圧トランスT2 にて昇圧することにより、
チョッパ回路1を構成する電子部品の電圧値や電流値を
低減できる。またインバータ回路2を構成する電子部品
の電圧値も低減できる。インバータ回路2は、ランプ電
流定格比50%付近で出力電圧VHFが170V以上、ラ
ンプ電流定格比100%(定格点灯)で出力電圧VHF
140V以上が得られ、ランプ電圧が従来よりも高い放
電灯Laを安定して点灯することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の各種蛍光灯(例えば、直
管形の蛍光灯)の定格ランプ電力、ランプ電流、ランプ
電圧を示しているが、点灯中のランプ電圧は138V程
度であった。一般に、ランプ電圧が低い放電灯(蛍光
灯)は始動電圧も低くなるため、従来の点灯装置には耐
圧の低い電子部品を使用することができた。
【0003】図16は従来の放電灯点灯装置の一例を示
す回路図である。端子p−q間には交流電圧を整流した
脈流電圧が印加され、この脈流電圧が平滑コンデンサC
0 により平滑されてインバータ回路2’に供給されてい
る。そして、インバータ回路2’の出力側には昇圧トラ
ンスT2 の1次巻線n1 が接続されている。この昇圧ト
ランスT2 の2次巻線n2 にはコンデンサC4 を介して
放電灯Laのフィラメントの一端が直列に接続され、フ
ィラメントの他端には予熱用のコンデンサC3が接続さ
れている。
【0004】インバータ回路2’は、端子p−q間に平
滑コンデンサC0 と並列に接続された一対のスイッチン
グ素子Q2 ,Q3 の直列回路を備え、低電位側のスイッ
チング素子Q3 の両端間にコンデンサC1 及びインダク
タL2 を介して昇圧トランスT2 の1次巻線n1 が接続
され、さらにインダクタL2 と共振回路を形成するコン
デンサC2 が1次巻線n1 と並列接続されている。各ス
イッチング素子Q2 ,Q3 のゲート−ソース間にはツェ
ナーダイオードZD2 ,ZD3 が接続されている。
【0005】また、スイッチング素子Q2 ,Q3 のゲー
トには抵抗R2 ,R3 を介してインバータ制御回路2
a’の出力端が接続されている。このインバータ制御回
路2a’はインバータ制御用ICや駆動回路などから成
り、スイッチング素子Q2 ,Q 3 を高周波で交互にオン
・オフする。その結果、インバータ回路2’の直流入力
電圧VDCが高周波電圧VHFに変換されて昇圧トランスT
2 に出力され、昇圧トランスT2 で昇圧された高周波電
圧が放電灯Laに印加される。このときのインバータ回
路2’の高周波出力電圧は500V程度である。
【0006】ところで従来の放電灯点灯装置では、放電
灯の異常が検出された場合にインバータ回路2’の発振
(スイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング)を停止
することでインバータ回路2’の破壊を防止していた。
かかる従来装置では、一度インバータ回路2’の発振を
止めた状態で放電灯Laを正常なものと取り替えても、
放電灯Laの始動電圧が低いために再始動が容易であっ
た。
【0007】また多灯用の点灯装置の場合には、少なく
とも1灯の放電灯の異常が検出されればインバータ回路
の出力が抑制されるが、他の正常な放電灯の点灯を継続
するために、インバータ回路の出力負荷曲線が異常な放
電灯の電圧−電流特性とのみ交点を持たないように設計
されている。さらにインバータ回路の出力が抑制された
場合、従来の放電灯の管径が25〜33〔mm〕と比較
的に大きいため、放電灯の残留フィラメント電流が70
0〔mA〕程度でもフィラメント管壁温度が上昇して問
題になることはなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は省資源、省エネルギの観点から管径が細く、高効率・
高出力の放電灯が開発されている。この種の放電灯は、
図14に示すようにほぼ同一の定格ランプ電力を有する
直管110Wタイプのもの(図15参照)と比較して、
ランプ効率が高いうえに周囲温度が40℃で更に効率が
上がるようになっているが、そのようにランプ効率を上
げるためには管径を細くする必要がある。しかし、放電
灯内の電流密度は温度上昇等の理由により上げられない
から、ランプ電流を低く抑える必要があり、そのために
ランプ電圧が従来のもの(直管110Wタイプ等)より
も高くなってしまうことになる。そして、上記従来装置
では、このようなランプ電圧の高い放電灯を確実に始動
させ、安定した点灯を維持することができないという課
題があった。
【0009】仮に、従来装置で上記のような放電灯を点
灯しようとすると、耐圧の大きな電子部品等を使用する
必要があり、装置が大型化するとともに大幅なコストア
ップになる。また、放電灯の異常検出時にインバータ回
路の出力を停止すると、放電灯の細管化によって始動電
圧が高いため、正常な放電灯と取り替えても再始動しに
くく、回路リセット起動回路が必要になり、制御回路の
回路構成が複雑になるという課題があった。
【0010】さらに、放電灯の管径が細くなると、電極
間の距離が短くなるため、同じ残留フィラメント電流が
流れても、従来の放電灯に比べてフィラメント管壁温度
が上昇するという課題があった。請求項1〜請求項11
の発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目
的とするところは、従来の放電灯点灯装置と同程度の耐
圧の電子部品を使用してランプ電圧が高い放電灯を確実
に始動させ、安定点灯させることができる放電灯点灯装
置を提供することにある。
【0011】また請求項12及び請求項13の発明は上
記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とすると
ころは、放電灯の異常時にインバータ回路が保護できる
とともに、放電灯の異常発熱による災害が防止できる放
電灯点灯装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、高周波電力を出力するインバー
タ回路を具備し、前記インバータ回路から高周波電力を
供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、
ランプ電流定格比が略100%にてランプ電圧が略14
0V以上であり且つランプ電流定格比が略50%にてラ
ンプ電圧が略170V以上である電圧−電流特性を有す
る前記放電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜
200kHzである前記インバータ回路とを備えたこと
を特徴とし、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用して
構成することができ、コストの上昇を招くことなく高出
力の放電灯を点灯させることができ、しかも調光時にお
いてもちらつきなく安定して点灯維持できる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記放電灯が、一端部に電極を有し、他端部に閉塞
部を有する複数本の環形発光管が同心円状に配置され、
前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部
によって接合されて、内部に一本の放電路が形成される
とともに、前記他端部に最冷点箇所が形成され、且つ前
記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する
口金を具備して成る環形蛍光灯であることを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記放電灯が、定格ランプ電力が略68W、定格ラ
ンプ電流が略0.43A、ランプ電圧が略160Vの環
形蛍光灯であることを特徴とする。請求項4の発明は、
請求項2の発明において、前記放電灯が、定格ランプ電
力が略97W、定格ランプ電流が略0.43A、ランプ
電圧が略229Vの環形蛍光灯であることを特徴とす
る。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記放電灯が、光路長が略1400〜2500m
m、管径が略18〜29mmであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記イン
バータ回路が、略一定の電流を前記放電灯に供給するこ
とを特徴とし、電子部品のばらつきによりインバータ回
路の動作周波数が多少変動しても放電灯を安定点灯させ
ることができる。
【0016】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、前記放電灯のランプ電流定格比が低いほど前記イン
バータ回路の出力の負荷曲線の傾きを小さくして成るこ
とを特徴とする。請求項8の発明は、上記目的を達成す
るために、高周波電力を出力するインバータ回路を具備
し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して放電
灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電流定
格比が略100%にてランプ電圧が略140V以上、ラ
ンプ電流定格比が略50%にてランプ電圧が略170V
以上且つランプ電流定格比が略10%にてランプ電圧が
略240V以上である電圧−電流特性を有する前記放電
灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜200kH
zである前記インバータ回路とを備えたことを特徴と
し、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用して構成する
ことができ、コストの上昇を招くことなく高出力の放電
灯を点灯させることができ、しかも調光時においてもち
らつきなく安定して点灯維持できる。
【0017】請求項9の発明は、上記目的を達成するた
めに、高周波電力を出力するインバータ回路を具備し、
前記インバータ回路から高周波電力を供給して放電灯を
点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電流定格比
が略60〜100%にてランプ電圧が略140V以上、
ランプ電流定格比が略20〜60%にてランプ電圧が略
170V以上且つランプ電流定格比が略0〜20%にて
ランプ電圧が略240V以上である電圧−電流特性を有
する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz
〜200kHzである前記インバータ回路とを備えたこ
とを特徴とし、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用し
て構成することができ、コストの上昇を招くことなく高
出力の放電灯を点灯させることができ、しかも連続的に
調光する場合においてもちらつきなく安定して点灯維持
できる。
【0018】請求項10の発明は、上記目的を達成する
ために、高周波電力を出力するインバータ回路を具備
し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して放電
灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電流定
格比が略40〜100%にてランプ電圧が略−60×ラ
ンプ電流定格比+200V以上、ランプ電流定格比が略
10〜40%にてランプ電圧が略−640/3×ランプ
電流定格比+784/3V以上且つランプ電流定格比が
略0〜10%にてランプ電圧が略240V以上である電
圧−電流特性を有する前記放電灯と、高周波電力の周波
数が略10kHz〜200kHzである前記インバータ
回路とを備えたことを特徴とし、従来と同程度の耐圧の
電子部品を使用して構成することができ、コストの上昇
を招くことなく高出力の放電灯を点灯させることがで
き、しかも連続的に調光する場合においてもちらつきな
く安定して点灯維持できる。
【0019】請求項11の発明は、上記目的を達成する
ために、高周波電力を出力するインバータ回路を具備
し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して放電
灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電流定
格比が略60〜100%にてランプ電圧が略140ボル
ト以上500V以下、ランプ電流定格比が略20〜60
%にてランプ電圧が略170V以上600V以下且つラ
ンプ電流定格比が略0〜20%にてランプ電圧が略24
0V以上850V以下である電圧−電流特性を有する前
記放電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜20
0kHzである前記インバータ回路とを備えたことを特
徴とし、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用して構成
することができ、コストの上昇を招くことなく高出力の
放電灯を点灯させることができ、しかも連続的に調光す
る場合においてもちらつきなく安定して点灯維持でき
る。また、ランプ電圧の上限を規定することにより、電
子部品の電圧ストレスを増加させずに済み、装置の大型
化を回避できる。
【0020】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記インバータ回路が、前記放電灯の異常時に高
周波出力を抑制するものであって、前記異常時に出力の
負荷曲線が正常時の前記放電灯の電圧−電流特性と交点
を持たないように負荷曲線の傾きを変えることを特徴と
し、放電灯の異常時にインバータ回路の保護が図れると
ともに放電灯の異常発熱による災害が防止でき、さらに
インバータ回路の出力が抑制された状態であるため、正
常な放電灯に取り替えた場合の再始動が容易にできる。
【0021】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、前記インバータ回路が、出力抑制時に前記放電
灯への残留フィラメント電流を略700mA以下に抑え
て成ることを特徴とし、放電灯の異常発熱による災害を
防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)以下、図1〜図11を参照して本発明の
実施形態1を詳細に説明する。まず、本実施形態におけ
る放電灯Laの構造並びにランプ特性について説明す
る。図2並びに図3に示すように本実施形態における放
電灯Laは、一端部に電極21を有し、他端部に閉塞部
22を有する複数本の環形発光管20が同心円状に配置
され、これら複数本の環形発光管20の閉塞部22の近
傍がブリッジ接合部23によって接合されて、内部に一
本の放電路が形成されるとともに、上記閉塞部22に最
冷点箇所イが形成され、且つ環形発光管20の両端部を
包囲する口金24を具備して成る環形蛍光灯である。そ
して、本実施形態において例示する環形蛍光灯は、図1
4に示した定格97W並びに定格68Wの高効率・高出
力型のものである。但し、放電灯Laはこれらの定格あ
るいは形状のものに限定されるものではなく、例えば、
光路長が1400〜2500mm、管径が18〜29m
mのものであってもよい。
【0023】一方、この放電灯Laのランプ電圧−電流
特性(V−I特性)は、図4において曲線で表され
る。なお、同図における横軸は定格ランプ電流を1とし
たときのランプ定格電流比(ランプ電流/ランプ電流定
格)、縦軸はランプ電圧を示している。上記放電灯La
を点灯する本実施形態の回路構成を図1に示す。本実施
形態は、インバータ回路2の出力端に昇圧トランスT2
の1次巻線n1 を接続するとともに、昇圧トランスT2
の2次巻線n2 にコンデンサC4 を介して放電灯La並
びに予熱用のコンデンサC3 を接続する構成において従
来例と共通し、端子p−qとインバータ回路2の入力端
の間にチョッパ回路1を備える点が従来例と異なる。な
お、従来例と共通する部分については同一の符号を付し
て説明は省略する。
【0024】チョッパ回路1はインダクタL1 、ダイオ
ードD1 、平滑コンデンサC0 、スイッチング素子
1 、抵抗R1 、ツェナーダイオードZD1 等を具備す
る従来周知の構成を有し、インダクタL1 とダイオード
1 のアノードとの接続点と、端子qとの間に接続され
たスイッチング素子Q1 をチョッパ制御回路1aにより
オン・オフすることで平滑コンデンサC0 の両端に入力
電圧(端子p−q間の電圧)EDCを昇圧した出力電圧V
DC(>EDC)を得るものである。
【0025】上記チョッパ回路1から出力される昇圧さ
れた直流電圧VDCは、従来例と同様の構成を有するイン
バータ回路2にて高周波電圧VHFに変換され、さらに昇
圧トランスT2 で昇圧された後に放電灯Laのフィラメ
ント間に印加される。ここで、本実施形態における放電
灯Laは従来のものと比較して定格ランプ電圧が高いの
で、図16に示したチョッパ回路1を備えない従来装置
では、インバータ回路2のスイッチング素子Q2
3 、共振用インダクタL2 、コンデンサC2 、並びに
昇圧トランスT2 の電流値が上昇する等、回路部品にか
かるストレスが大きくなってしまう。
【0026】しかしながら、本実施形態ではインバータ
回路2への入力電圧VDCをチョッパ回路1によって昇圧
することにより、インバータ回路2のスイッチング素子
2,Q3 、共振用インダクタL2 、コンデンサC2
並びに昇圧トランスT2 等の電流値を低減することがで
きる。なお、インバータ回路2の出力電圧VHFを昇圧ト
ランスT2 に昇圧することにより、昇圧トランスT2
具備しない場合に比較して、チョッパ回路1のスイッチ
ング素子Q1 、インダクタL1 、ダイオードD 1 、平滑
コンデンサC0 等の電圧値や電流値を低減することがで
き、さらにインバータ回路2のスイッチング素子Q2
3 、共振用インダクタL2 、コンデンサC2 等の電圧
値も低減することができる。
【0027】例えば、本実施形態の放電灯Laを安定点
灯させるためにインバータ回路2の出力電圧VHFが12
00Vを必要とし、且つランプ電流が0.43A(実効
値)であるとすれば、端子p−q間に印加される電源電
圧が交流100Vの場合、チョッパ回路1の出力電圧V
DCが300Vであれば、昇圧トランスT2 の昇圧比は約
4倍程度であり、インバータ回路2の出力電流が約1.
7A(実効値)以上必要となる。しかしながら、本実施
形態においては上述のように構成することにより、イン
バータ回路2のスイッチング素子Q2 ,Q3 、共振用イ
ンダクタL2 、コンデンサC2 等を従来と同等の電子部
品で構成することができ、さらに昇圧トランスT2 の昇
圧比も従来と同等となり、昇圧トランスT2 についても
従来と同等のものを使用することができる。なお、定格
点灯時におけるインバータ回路2の出力の負荷曲線は図
4において曲線で表される。
【0028】一方、調光時の安定点灯を実現するために
は、上記インバータ回路2の負荷曲線の傾きをできるだ
け大きくして放電灯Laの電圧−電流特性(図4におけ
る曲線)と交差させる必要がある。例えば、ランプ電
流定格比0.5(50%)付近での上記負荷曲線の傾き
は、同図に曲線で示すように2500以上が望まし
い。インバータ回路2の負荷曲線の傾きを決定する要因
には、インバータ回路2の動作周波数f、共振用インダ
クタL2 、コンデンサC2 、チョッパ回路1の出力電圧
DC、昇圧トランスT2 の昇圧比nがある。例えば、図
4に示す放電灯Laの電圧−電流特性(曲線)より、
ランプ電流定格比50%付近でインバータ回路2の出力
電圧VHFが270V程度となる動作周波数f(=87k
Hz)を決めると、その時のインバータ回路2の負荷曲
線の傾きは、コンデンサC2 の容量値に依存し、コンデ
ンサC2 の容量値が大きくなる程に上記傾きが小さくな
る。従って、上記傾きを2500以上とするには、コン
デンサC2 の容量値に上限が存在することになる。
【0029】逆に、コンデンサC2 の容量値を小さくし
ていった場合には負荷曲線の傾きが大きくなるが、従来
装置と同程度の耐圧を有するコンデンサを使用するとチ
ョッパ回路1の出力電圧VDCは高くても400V程度で
あり、定格点灯時のランプ電流が確保できなくなってし
まう。従って、定格点灯時のランプ電流を確保するため
には、コンデンサC2 の容量値をある値以下に小さくす
ることはできない。
【0030】以上のことから、ランプ電流定格比50%
付近で安定して放電灯Laを点灯するには、共振用イン
ダクタL2 とコンデンサC2 の定数に最適な組み合わせ
が存在することが判る。今、全点灯時の動作周波数f
FULL、無負荷共振周波数f0 、始動時の動作周波数fS
を約10kHz離し、fFULL<f0 とし、調光時のラン
プ電圧からインバータ回路2の出力電圧VHFを1200
Vと設定し、平滑コンデンサC0 を従来と同等の耐圧で
構成し、スイッチング素子Q2 ,Q3 及び昇圧トランス
2 の1次側電流を考慮して、チョッパ回路1の出力電
圧VDC=300V、昇圧比n=4と設定する。このと
き、インダクタL2 及びコンデンサC2 の定数は、40
00<L2 /C2 <14000を満足すればよいことが
実験より明らかになった。
【0031】上記条件のもとでインダクタL2 =239
〔μH〕、コンデンサC2 =27〔nF〕とした時のイ
ンバータ回路2の負荷曲線を図4に示す(曲線)。こ
のとき、ランプ電流定格比50%付近での調光時におい
てインバータ回路2の負荷曲線の傾きは2700〜4
200となり、動作周波数のばらつきを考慮しても従来
例と同等の電子部品で構成することができ、高効率・高
出力型の放電灯Laを安定して調光点灯させることがで
きる。
【0032】本実施形態におけるインバータ回路2で
は、図5に示すようにランプ電流定格比50%付近で出
力電圧VHFが170V以上、ランプ電流定格比100%
(定格点灯)で出力電圧VHFが140V以上を得ること
ができ、ランプ電圧が従来よりも高い放電灯Laを安定
して点灯することができる。なお、同図における曲線
は、図14に示した定格97Wの環形蛍光灯、曲線は
同じく定格68Wの環形蛍光灯の電圧−電流特性を、曲
線〜はインバータ回路2の負荷曲線をそれぞれ示し
ている。
【0033】また、ランプ電流定格比10%と50%で
調光を行う場合には、上記共振用のインダクタL2 及び
コンデンサC2 の定数は、8000<L2 /C2 <14
000を満足するように設定すればよいことが実験によ
り明らかになった。この場合のインバータ回路2の負荷
曲線〜を放電灯Laの電圧−電流特性とともに
図6に示す(曲線は定格97Wの環形蛍光灯の電圧−
電流特性、曲線は定格68Wの環形蛍光灯の電圧−電
流特性)。
【0034】図6に示すように本実施形態におけるイン
バータ回路2では、ランプ電流定格比10%で出力電圧
HFが240V以上、ランプ電流定格比50%で出力電
圧V HFが170V以上、ランプ電流定格比100%(定
格点灯)で出力電圧VHFが140V以上を得ることがで
き、ランプ電圧が従来よりも高い放電灯Laを安定して
点灯することができる。
【0035】上述のことから、放電灯Laを定格点灯
(ランプ電流定格比100%)から連続的に調光を行う
場合には、ランプ電流定格比0〜100%では共振用の
インダクタL2 及びコンデンサC2 の定数を8000<
2 /C2 <14000を満足するように設定すればよ
く、またランプ電流定格比20〜100%では4000
<L2 /C2 <14000を満足するように設定すれば
よい。よって、図7に示すように本実施形態におけるイ
ンバータ回路2では、ランプ電流定格比が0〜20%に
てインバータ回路2の出力電圧VHFが240V以上、ラ
ンプ電流定格比が20〜60%にて出力電圧VHFが17
0V以上、ランプ電流定格比が60〜100%にて出力
電圧VHFが140V以上を得ることができ、ランプ電圧
が従来よりも高い放電灯Laを安定して点灯することが
できる。
【0036】あるいは、図8に示すように本実施形態に
おけるインバータ回路2では、ランプ電流定格比が40
〜100%にて出力電圧VHFが −60×ランプ電流定格比+200〔V〕 で表される電圧値以上、ランプ電流定格比が10〜40
%にて出力電圧VHFが −640/3×ランプ電流定格比+784/3〔V〕 で表される電圧値以上、ランプ電流定格比が0〜10%
にて出力電圧VHFが240V以上を得ることができ、ラ
ンプ電圧が従来よりも高い放電灯Laを安定して点灯す
ることができる。
【0037】ところで、チョッパ回路1の出力電圧VDC
を大きくできればインバータ回路2の出力電圧VHFをさ
らに高い電圧まで高めることができるが、これでは装置
全体がかなり大型化して使用する電子部品も高価になっ
てしまう。そこで、従来装置と同程度の耐圧のコンデン
サ等を使用し、インバータ回路2の出力電圧VHFに上限
を設けることにより、装置全体を小型且つ安価に構成す
ることができる。この上限は各ランプ電流定格比で規定
した下限電圧の3.5倍程度を目安とすればよい。例え
ば本実施形態では、図9に示すようにランプ電流定格比
が60〜100%にてインバータ回路2の出力電圧VHF
が140ボルト以上500V以下、ランプ電流定格比が
20〜60%にて出力電圧VHFが170V以上600V
以下、ランプ電流定格比が0〜20%にて出力電圧VHF
が240V以上850V以下としている。
【0038】上述のように本実施形態によれば、インバ
ータ回路2出力の負荷曲線の傾きをできるだけ大きくす
ることにより、細管で高出力のランプ電圧が高い放電灯
Laを安定点灯することができ、従来にないランプ効率
の高い放電灯Laを照明器具へ導入することができ、高
効率化と省エネ化を達成することが可能となる。また、
本実施形態では放電灯Laのフィラメントの非電源側に
予熱用のコンデンサC3 を接続して予熱を行っている
が、放電灯Laを予熱する方式はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、図10に示すようにインバータ回路
2の出力端に昇圧トランスT2 と別に予熱用のトランス
1 を接続し、このトランスT1 の2次側にコンデンサ
6 ,C7 を介して放電灯Laのフィラメントを接続し
て予熱を行う、予熱回路3を備えてもよい。この場合の
インバータ回路2の出力の負荷曲線は図11に示すよう
な曲線’〜’となる。なお、動作については共通で
あるから説明は省略する。
【0039】(実施形態2)図12に本発明の実施形態
2の概略回路構成図を示す。本実施形態は、無負荷状態
を検出するフィラメント有無検出回路4、放電灯Laの
ルーズコンタクトを検出するルーズコンタクト検出回路
5、放電灯Laの寿命(エミレス状態)を検出するエミ
レス検出回路6を備え、これらの検出回路の少なくとも
1つから検出信号が得られた場合に放電灯Laに異常が
生じたものと判断して、インバータ回路2の動作周波数
fを定格点灯時よりも高くすることでインバータ回路の
出力を抑制し、インバータ回路2の保護並びに放電灯L
aの異常発熱による災害防止を図るものである。なお、
上記以外の基本的な構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する部分については同一の符号を付して説明は
省略する。
【0040】フィラメント有無検出回路4は、電流の有
無によって放電灯Laのフィラメントが接続されている
か否かを検出するものであり、フィラメントが接続され
ていない(無負荷)のときに保護モード回路7に検出信
号を出力する。この検出信号を受けた保護モード回路7
は、インバータ回路2のインバータ制御回路2aにイン
バータ回路2の出力を抑制するための制御信号を出力す
る。そして、制御信号を受けたインバータ制御回路2a
がスイッチング素子Q2 ,Q3 のスイッチング周波数
(動作周波数)を高くすることにより、インバータ回路
2の出力が抑制される(以下、この動作モードを「保護
モード」と呼ぶ。)。
【0041】また、ルーズコンタクト検出回路5は、放
電灯Laの各フィラメントに流れる予熱電流を検出し、
予熱電流が不平衡状態であればルーズコンタクトである
と判断して検出信号を出力する。さらに、エミレス検出
回路6は昇圧トランスT2 の補助巻線n3 に接続されて
おり、補助巻線n3 の出力に基づいて放電灯Laのフィ
ラメントがエミレス状態か否かを判別して検出信号を出
力する。そして、ルーズコンタクト検出回路5の検出信
号とエミレス検出回路6の検出信号はOR回路8に入力
されており、少なくとも一方の検出信号が入力されれ
ば、保護モード保持回路9に対しても放電灯Laの異常
を検出したことを示す信号を出力する。その結果、保護
モード保持回路9からインバータ制御回路2aに制御信
号が出力されて保護モードに移行し、上記と同様にして
インバータ回路2の出力が抑制される。
【0042】例えば、放電灯Laに定格ランプ電力97
Wの環形蛍光灯を使用した場合には、放電灯Laの異常
発生時にインバータ回路2の動作周波数を120kHz
にすると、インバータ回路2の負荷曲線は図13に示す
曲線のようになり、正常時の放電灯Laの電圧−電流
特性(同図中の曲線)と交差することがなく、言い換
えれば正常な放電灯Laにおいては点灯しない状態とな
る。但し、同図中の曲線は定格点灯時の負荷曲線、曲
線は調光時の負荷曲線をそれぞれ示す。
【0043】すなわち、上記放電灯Laは細管化によっ
て従来のものと比較して始動電圧が高いため、一旦イン
バータ回路2の発振を停止してしまうと、正常な放電灯
Laに交換した後で再始動が行ない難く、またインバー
タ制御回路2aを構成するインバータ制御用IC等をリ
セットする回路リセット起動回路等が必要になって制御
回路の構成が複雑化してしまう。しかしながら、本実施
形態によれば、放電灯Laの異常発生時にインバータ回
路2の発振を停止せずに済むため、上記のような問題が
生じるのを回避することができる。
【0044】さらに、放電灯Laの管径が細くなると電
極間の距離が短くなり、同じ残留フィラメント電流が流
れても従来の放電灯と比べてフィラメント管壁温度が上
昇するため、残留フィラメント電流を規制する必要があ
る。そこで、本実施形態においては、放電灯Laの始動
開始前の予熱条件を最適化することにより、保護モード
時のインバータ回路2の動作周波数を、先行予熱時の動
作周波数とすることで保護モード時の残留フィラメント
電流を700mA以下に抑えることができる。その結
果、放電灯Laの異常発熱による災害を防止することが
できるとともに、インバータ制御回路2aに関しても保
護モードと先行予熱時とで周波数を兼用して回路構成を
簡略化することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、高周波電力を出力す
るインバータ回路を具備し、前記インバータ回路から高
周波電力を供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置
において、ランプ電流定格比が略100%にてランプ電
圧が略140V以上であり且つランプ電流定格比が略5
0%にてランプ電圧が略170V以上である電圧−電流
特性を有する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略1
0kHz〜200kHzである前記インバータ回路とを
備えたので、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用して
構成することができ、コストの上昇を招くことなく高出
力の放電灯を点灯させることができ、しかも調光時にお
いてもちらつきなく安定して点灯維持できるという効果
がある。
【0046】請求項6の発明は、前記インバータ回路
が、略一定の電流を前記放電灯に供給するので、電子部
品のばらつきによりインバータ回路の動作周波数が多少
変動しても放電灯を安定点灯させることができるという
効果がある。請求項8の発明は、高周波電力を出力する
インバータ回路を具備し、前記インバータ回路から高周
波電力を供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に
おいて、ランプ電流定格比が略100%にてランプ電圧
が略140V以上、ランプ電流定格比が略50%にてラ
ンプ電圧が略170V以上且つランプ電流定格比が略1
0%にてランプ電圧が略240V以上である電圧−電流
特性を有する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略1
0kHz〜200kHzである前記インバータ回路とを
備えたので、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用して
構成することができ、コストの上昇を招くことなく高出
力の放電灯を点灯させることができ、しかも調光時にお
いてもちらつきなく安定して点灯維持できるという効果
がある。
【0047】請求項9の発明は、高周波電力を出力する
インバータ回路を具備し、前記インバータ回路から高周
波電力を供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に
おいて、ランプ電流定格比が略60〜100%にてラン
プ電圧が略140V以上、ランプ電流定格比が略20〜
60%にてランプ電圧が略170V以上且つランプ電流
定格比が略0〜20%にてランプ電圧が略240V以上
である電圧−電流特性を有する前記放電灯と、高周波電
力の周波数が略10kHz〜200kHzである前記イ
ンバータ回路とを備えたので、従来と同程度の耐圧の電
子部品を使用して構成することができ、コストの上昇を
招くことなく高出力の放電灯を点灯させることができ、
しかも連続的に調光する場合においてもちらつきなく安
定して点灯維持できるという効果がある。
【0048】請求項10の発明は、高周波電力を出力す
るインバータ回路を具備し、前記インバータ回路から高
周波電力を供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置
において、ランプ電流定格比が略40〜100%にてラ
ンプ電圧が略−60×ランプ電流定格比+200V以
上、ランプ電流定格比が略10〜40%にてランプ電圧
が略−640/3×ランプ電流定格比+784/3V以
上且つランプ電流定格比が略0〜10%にてランプ電圧
が略240V以上である電圧−電流特性を有する前記放
電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜200k
Hzである前記インバータ回路とを備えたので、従来と
同程度の耐圧の電子部品を使用して構成することがで
き、コストの上昇を招くことなく高出力の放電灯を点灯
させることができ、しかも連続的に調光する場合におい
てもちらつきなく安定して点灯維持できるという効果が
ある。請求項11の発明は、高周波電力を出力するイン
バータ回路を具備し、前記インバータ回路から高周波電
力を供給して放電灯を点灯させる放電灯点灯装置におい
て、ランプ電流定格比が略60〜100%にてランプ電
圧が略140ボルト以上500V以下、ランプ電流定格
比が略20〜60%にてランプ電圧が略170V以上6
00V以下且つランプ電流定格比が略0〜20%にてラ
ンプ電圧が略240V以上850V以下である電圧−電
流特性を有する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略
10kHz〜200kHzである前記インバータ回路と
を備えたので、従来と同程度の耐圧の電子部品を使用し
て構成することができ、コストの上昇を招くことなく高
出力の放電灯を点灯させることができ、しかも連続的に
調光する場合においてもちらつきなく安定して点灯維持
できるという効果がある。また、ランプ電圧の上限を規
定することにより、電子部品の電圧ストレスを増加させ
ずに済み、装置の大型化を回避できるという効果があ
る。
【0049】請求項12の発明は、前記インバータ回路
が、前記放電灯の異常時に高周波出力を抑制するもので
あって、前記異常時に出力の負荷曲線が正常時の前記放
電灯の電圧−電流特性と交点を持たないように負荷曲線
の傾きを変えるので、放電灯の異常時にインバータ回路
の保護が図れるとともに放電灯の異常発熱による災害が
防止でき、さらにインバータ回路の出力が抑制された状
態であるため、正常な放電灯に取り替えた場合の再始動
が容易にできるという効果がある。
【0050】請求項13の発明は、前記インバータ回路
が、出力抑制時に前記放電灯への残留フィラメント電流
を略700mA以下に抑えて成るので、放電灯の異常発
熱による災害を防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路構成図である。
【図2】同上における放電灯を示す平面図である。
【図3】同上における放電灯の要部を示す平面図であ
る。
【図4】同上の動作を説明するための説明図である。
【図5】同上の動作を説明するための説明図である。
【図6】同上の動作を説明するための説明図である。
【図7】同上の動作を説明するための説明図である。
【図8】同上の動作を説明するための説明図である。
【図9】同上の動作を説明するための説明図である。
【図10】同上の他の構成を示す概略回路構成図であ
る。
【図11】同上の動作を説明するための説明図である。
【図12】実施形態2を示す概略回路構成図である。
【図13】同上の動作を説明するための説明図である。
【図14】本発明における放電灯の特性を示す図であ
る。
【図15】従来の放電灯の特性を示す図である。
【図16】従来例を示す概略回路構成図である。
【符号の説明】 1 チョッパ回路 2 インバータ回路 T2 昇圧トランス La 放電灯
フロントページの続き (72)発明者 岸本 晃弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 長崎 文俊 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 青木 博司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力を出力するインバータ回路を
    具備し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して
    放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電
    流定格比が略100%にてランプ電圧が略140V以上
    であり且つランプ電流定格比が略50%にてランプ電圧
    が略170V以上である電圧−電流特性を有する前記放
    電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜200k
    Hzである前記インバータ回路とを備えたことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記放電灯は、一端部に電極を有し、他
    端部に閉塞部を有する複数本の環形発光管が同心円状に
    配置され、前記複数本の環形発光管の他端部近傍がブリ
    ッジ接合部によって接合されて、内部に一本の放電路が
    形成されるとともに、前記他端部に最冷点箇所が形成さ
    れ、且つ前記一端部と前記他端部のうち少なくとも一方
    を包囲する口金を具備して成る環形蛍光灯であることを
    特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記放電灯は、定格ランプ電力が略68
    W、定格ランプ電流が略0.43A、ランプ電圧が略1
    60Vの環形蛍光灯であることを特徴とする請求項2記
    載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記放電灯は、定格ランプ電力が略97
    W、定格ランプ電流が略0.43A、ランプ電圧が略2
    29Vの環形蛍光灯であることを特徴とする請求項2記
    載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記放電灯は、光路長が略1400〜2
    500mm、管径が略18〜29mmであることを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータ回路は、略一定の電流を
    前記放電灯に供給することを特徴とする請求項1記載の
    放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記放電灯のランプ電流定格比が低いほ
    ど前記インバータ回路の出力の負荷曲線の傾きを小さく
    して成ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  8. 【請求項8】 高周波電力を出力するインバータ回路を
    具備し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して
    放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電
    流定格比が略100%にてランプ電圧が略140V以
    上、ランプ電流定格比が略50%にてランプ電圧が略1
    70V以上且つランプ電流定格比が略10%にてランプ
    電圧が略240V以上である電圧−電流特性を有する前
    記放電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz〜20
    0kHzである前記インバータ回路とを備えたことを特
    徴とする放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 高周波電力を出力するインバータ回路を
    具備し、前記インバータ回路から高周波電力を供給して
    放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ電
    流定格比が略60〜100%にてランプ電圧が略140
    V以上、ランプ電流定格比が略20〜60%にてランプ
    電圧が略170V以上且つランプ電流定格比が略0〜2
    0%にてランプ電圧が略240V以上である電圧−電流
    特性を有する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略1
    0kHz〜200kHzである前記インバータ回路とを
    備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 高周波電力を出力するインバータ回路
    を具備し、前記インバータ回路から高周波電力を供給し
    て放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ
    電流定格比が略40〜100%にてランプ電圧が略−6
    0×ランプ電流定格比+200V以上、ランプ電流定格
    比が略10〜40%にてランプ電圧が略−640/3×
    ランプ電流定格比+784/3V以上且つランプ電流定
    格比が略0〜10%にてランプ電圧が略240V以上で
    ある電圧−電流特性を有する前記放電灯と、高周波電力
    の周波数が略10kHz〜200kHzである前記イン
    バータ回路とを備えたことを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  11. 【請求項11】 高周波電力を出力するインバータ回路
    を具備し、前記インバータ回路から高周波電力を供給し
    て放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、ランプ
    電流定格比が略60〜100%にてランプ電圧が略14
    0ボルト以上500V以下、ランプ電流定格比が略20
    〜60%にてランプ電圧が略170V以上600V以下
    且つランプ電流定格比が略0〜20%にてランプ電圧が
    略240V以上850V以下である電圧−電流特性を有
    する前記放電灯と、高周波電力の周波数が略10kHz
    〜200kHzである前記インバータ回路とを備えたこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記インバータ回路は、前記放電灯の
    異常時に高周波出力を抑制するものであって、前記異常
    時に出力の負荷曲線が正常時の前記放電灯の電圧−電流
    特性と交点を持たないように負荷曲線の傾きを変えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記インバータ回路は、出力抑制時に
    前記放電灯への残留フィラメント電流を略700mA以
    下に抑えて成ることを特徴とする請求項12記載の放電
    灯点灯装置。
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