JPH102841A - 低周波空気振動低減装置 - Google Patents

低周波空気振動低減装置

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JPH102841A
JPH102841A JP15399596A JP15399596A JPH102841A JP H102841 A JPH102841 A JP H102841A JP 15399596 A JP15399596 A JP 15399596A JP 15399596 A JP15399596 A JP 15399596A JP H102841 A JPH102841 A JP H102841A
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JP
Japan
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exhaust duct
air vibration
engine
low frequency
frequency air
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15399596A
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English (en)
Inventor
Shojiro Kaji
昭次郎 梶
Kazuo Horiuchi
和男 堀内
Masanobu Matsushima
正展 松島
Atsushi Yoneyama
敦司 米山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH102841A publication Critical patent/JPH102841A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機用エンジンの地上試運転設備に用いら
れる低周波空気振動低減装置に関し、低周波空気振動を
低減させると共に高周波の騒音を抑える。 【解決手段】 排気ダクト1内には4本の支柱2が取付
けられ、中心軸に同芯円状に3個の環状円錐ディフュー
ザ3を配置し、支柱2でそれぞれ支持される。エンジン
の排気噴流とそれに伴い生ずる空気流20が排気ダクト
1より流入し、ディフューザ3を通過して空気流21と
なる。排気ダクト1内は中心部では排気噴流で速度が大
であり、周辺部はそれに誘引される空気流で速度が小さ
く、速度差の大きい流れが入り混り、低周波空気振動が
発生するが、ディフューザ3による拡散効果により速度
差が緩和されるので低周波空気振動が低減し、空気抵抗
も小さいので高周波騒音も発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用エンジン
の地上試運転設備においてエンジンを航空機から取り外
して単体で試運転する場合や、航空機に取付けたまま試
運転する場合の双方に適用できる低周波空気振動低減装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の低周波空気振動低減装置を図2,
図3,図4に示す。これらは航空機用エンジンの地上試
運転設備に用いられる従来の低周波空気振動低減装置の
3種類を示すもので、それぞれ(a)は平面図、(b)
は内部の中心部の断面図であり、図3の(c)は(a)
のA−A断面図を示している。
【0003】図2に示す低周波空気振動低減装置は排気
ダクト1の中に設置され、支柱12と複数の排気流混合
円環13から構成される。20はエンジン排気ジェット
で発生する噴流(ジェット)及びそれに伴い誘引される
空気流である。
【0004】図3に示す低周波空気振動低減装置は排気
ダクト1の中に設置され、垂直に立てられた3本の排気
流混合柱14から構成される。
【0005】図4に示す低周波空気振動低減装置は排気
ダクト1の中に設置され、放射状で流に沿って中心に斜
いて配置された複数の排気流混合柱15により構成され
る。
【0006】上記の低周波空気振動低減装置において
は、それぞれ、図中側面図左側から右側方向にエンジン
排気ジェットとこれによって誘引される空気流が流れる
が、この流れが排気ダクト1に流入する時に、上記構成
の低周波空気振動低減装置を通過することにより混合が
促進され、低周波空気振動を低減する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す従来の低減
方式だとあまり効果が得られないという問題点がある。
また、図3に示す方式は流体抵抗が非常に大きくなると
いう問題点がある。これらの方式では、流れの中で挿入
した物体の下流側にできる流れの乱れにより起る混合の
効果に頼るところが大きいため、十分な低周波空気振動
低減効果を得るためには抵抗の大きな物を流れの中に挿
入しなければならない。
【0008】図4に示す低減方式低周波を低減する反
面、可聴音(20Hzを越える圧力変動)が大きくなる
という問題がある。この方式は、急激に流れの混合を行
い、小さい多数の渦を発生させるので低周波成分を低減
する反面、高周波成分の増大が著しく、可聴音の増大が
試運転設備の消音効果を相殺する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、航空機用エンジンの地上試運転設備
においてエンジン運転時に、同エンジン後方におかれた
排気ダクト内にエンジンから噴出する噴流及び、それに
よって誘引される空気流が排気ダクト内を通過している
時に発生する低周波空気振動を低減させる装置であっ
て、前記排気ダクト内の中心軸に同心円状に配置された
複数の環状円錐ディフューザと、同ディフューザを前記
排気ダクト内壁に支持する支柱とから構成されることを
特徴とする低周波空気振動低減装置を提供する。
【0010】本発明は、上記の手段においては、航空機
用エンジンの地上試運転時にエンジンの噴流(ジェッ
ト)と、この噴流により誘引される空気流が排気ダクト
に流入するが、この場合に、排気ダクト入口の中心部は
エンジンの排気噴流が流れるため速度が大きく、周辺部
はエンジン排気噴流によって誘引される空気流が流れる
ため速度が小さい。このために速度差の大きい流れとな
り、排気ダクト内でこの速度差の大きい流れが入り混じ
り、混合することにより、20Hz以下の圧力変動、即
ち、低周波空気振動が発生するが、本発明の装置を用い
ると、環状円錐ディフューザの拡散効果により排気噴流
の高速流がなめらかに減速され、中心部と周辺部との速
度差が緩和されるので、低周波空気振動が低減される。
【0011】更に、複数の環状円錐ディフューザにより
流れがなめらかになり、空気抵抗も小さくなるので流量
の損失が少く20Hz以上の高周波成分の騒音の発生も
無くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態に係る低周波空気振動低減装置を示す図で、
(a)は正面図、(b)はその中心部の断面図であり、
航空機用エンジンの地上試運転設備において、エンジン
の後方に配置されるものである。
【0013】図において、1は排気ダクトで2はその内
部に取付けられ、流れ方向中心部に向って斜めに設けら
れた4本の支柱、3は4本の支柱に取付けられ、中心部
から順に同心状に配置された環状円錐ディフューザ、2
0はエンジン排気ジェットと、これにより誘引される空
気流、21は排気ダクト内で、低周波空気振動低減装置
通過後の空気流れを示す。
【0014】このように本実施の形態においては、排気
ダクト1内に4本の支柱2を設置し、これに3個の環状
円錐ディフューザが取付けられ、エンジンの排気に伴う
空気流20が排気ダクト1入口より流入し、支柱4、デ
ィフューザ4を通過し、空気流21として流出する。
【0015】上記の構成の低周波空気振動低減装置にお
いては、排気ダクト1入口の中心部はエンジンの排気噴
流が流れるため速度が大きく、周辺部はエンジン排気噴
流によって誘引される空気流が流れるため速度が小さ
い。このため、排気ダクト1内では速度差の大きい流れ
が入り混じり、混合することにより低周波空気振動が発
生するが、本装置を用いると、円環状円錐ディフューザ
3の拡散効果により排気噴流の高速流がなめらかに減速
され、中心部と周辺部との速度差が緩和されるので、低
周波空気振動が低減される。また、空気抵抗も小さく、
高周波成分の騒音も発生しないので従来より騒音抑制効
果が増す。
【0016】なお、上記の実施の形態において、低周波
空気振動低減装置を組込んだ排気ダクト1は航空機用エ
ンジンの地上試運転設備として説明したが、本発明は、
これに限定されず、飛翔体やロケット試験設備にも適用
できるものである。
【0017】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、排気ダクト内を通過している時に発生する低周波空
気振動を低減させる装置であって、前記排気ダクト内の
中心軸に同心円状に配置された複数の環状円錐ディフュ
ーザと、同ディフューザを前記排気ダクト内壁に支持す
る支柱とから構成されることを特徴としているので、次
のような効果を奏する。
【0018】(1)排気ダクト内に流入する流れが低周
波空気振動低減装置を通過すると共に拡散され、低周波
空気振動が効率よく低減される。
【0019】(2)空気抵抗が小さいので、試運転設備
の空気流量が過小になるような影響はあらわれない。ま
た、高周波成分の騒音増大が無いので、試運転設備の消
音効果を相殺することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る低周波空気振動低
減装置を示し、(a)は正面図、(b)は中心部の断面
図である。
【図2】従来の低周波空気振動低減装置一例を示し、
(a)は正面図、(b)は中心部の断面図である。
【図3】従来の低周波空気振動低減装置の他の例を示
し、(a)は正面図、(b)は中心部の断面図、(c)
は(b)のA−A断面図である。
【図4】従来の低周波空気振動低減装置の他の例を示
し、(a)は正面図、(b)は中心部の断面図である。
【符号の説明】
1 排気ダクト 2 支柱 3 環状円錐ディフューザ 20,21 空気流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 正展 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内 (72)発明者 米山 敦司 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機用エンジンの地上試運転設備にお
    いてエンジン運転時に、同エンジン後方におかれた排気
    ダクト内にエンジンから噴出する噴流及び、それによっ
    て誘引される空気流が排気ダクト内を通過している時に
    発生する低周波空気振動を低減させる装置であって、前
    記排気ダクト内の中心軸に同心円状に配置された複数の
    環状円錐ディフューザと、同ディフューザを前記排気ダ
    クト内壁に支持する支柱とから構成されることを特徴と
    する低周波空気振動低減装置。
JP15399596A 1996-06-14 1996-06-14 低周波空気振動低減装置 Withdrawn JPH102841A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2787558A1 (fr) * 1998-12-18 2000-06-23 U N I R Ultra Propre Nutrition Dispositif de diffusion d'air sterile dans une gaine textile assurant la protection rapprochee de produits sensibles
JP2002048682A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Fuji Heavy Ind Ltd 航空機用レシプロエンジンの性能評価試験設備

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