JPH10283759A - 編集装置 - Google Patents

編集装置

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Publication number
JPH10283759A
JPH10283759A JP9087036A JP8703697A JPH10283759A JP H10283759 A JPH10283759 A JP H10283759A JP 9087036 A JP9087036 A JP 9087036A JP 8703697 A JP8703697 A JP 8703697A JP H10283759 A JPH10283759 A JP H10283759A
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JP
Japan
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editing
signal
video
audio
input
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Pending
Application number
JP9087036A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Yamashita
功誠 山下
Tetsuo Nakada
哲郎 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10283759A publication Critical patent/JPH10283759A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4Chのオーディオ信号に対するエフェクト
処理を1つのスナップショットデータとして、500件
のスナップショットデータを信号処理部に記憶し、コン
ピュータからの数バイト〜数十バイトの制御命令によっ
て、スナップショットデータはストア/リコールでき、
どのスナップショットデータでもどのグループ割り当て
ることができる。 【解決手段】 パラレル化されたSDI規格のエンベデ
ッド・オーディオ信号と3本分、合計12Chが、音声
処理部3Dの入出力部3Dαに入力される。入出力部3
Dαでは、音声信号が抜き取られ、第1の信号処理部5
8Rへ供給される。処理部58Rでは、最終的に4Ch
にミックスダウンされ、入出力部3Dαからエンベデッ
ド処理されたオーディオ信号がオーディオコンバイナ4
4でビデオ信号に重畳され、出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばニユース
素材等を編集対象とする編集装置であって、特にオーデ
ィオ信号の編集時の操作を容易にすることができる編集
装置に関する。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の編集装置としては、ニユ
ース素材を記録する記録手段としてビデオテープレコー
ダ(以下、これを略してVTRと呼ぶ)を用いたものが
提案されている。このような編集装置においては、素材
としての映像及び音声をVTRに記録しておき、当該V
TRから所望の映像及び音声を読み出してニユース素材
として使用することによりニユース編集を行うようにな
されている。
【0005】ところでニユース番組においては、各地で
起こつた出来事をいち早く視聴者に提供すること、すな
わち速報性が要求される。従つてニユース素材を編集す
る編集装置においても、迅速性に富んだ編集ができるこ
とが望まれる。また、ニユース編集の場合には、急なシ
ーン差し込みや入れ換えが起きることが多いのでシーン
の並べ換えや削除、追加等が容易にできることが望まし
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、1箇所の場所の紹介であって、複数の映像をつなぎ
合わせて使用するニュース素材の場合、映像に対応した
音声、アナウンサ等の現場のレポートの音声、全体に流
れるBGM等20チャンネルからなるオーディオ信号の
エフェクト処理(パラメータ)の全てを1つのスナップ
ショットデータとして扱っていた。このため、編集時に
は、編集者がどの素材をどのチャンネルに割り当ててい
るかを常に意識する必要があり、編集内容の変更により
チャンネルの割り当てが変わった場合、1度設定したス
ナップショットデータを変更しなければならず、繁雑で
時間のかかる問題があった。
【0007】また、そのスナップショットデータは、R
S−422に準拠した9ピンによってシリアルデータと
してコントローラから編集装置に供給され、制御されて
いたため、膨大なデータをシリアルデータとして伝送し
なければならず、さらに時間がかかる問題があった。
【0008】従って、この発明の目的は、スナップショ
ットデータを少ないチャンネルから構成し、コントロー
ラによってオーディオ信号とスナップショットデータと
を関係付け、編集装置にスナップショットデータを保持
する機能を持つことによって、容易に編集することがで
きる編集装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コン
トローラと編集処理装置からなる編集装置であって、コ
ントローラに接続されているモニタ上に編集ツールを表
示し、編集ツールを操作することによって編集すること
ができる編集装置において、コントローラは、編集ツー
ル上にオーディオ信号及び/又はビデオ信号からなる素
材を並べるタイムライン手段を有し、編集処理装置は、
入力された複数のオーディオ信号を所定のフォーマット
のオーディオ信号へ変換するオーディオ信号変換手段
と、複数のオーディオ信号の順番を入れ替える入力ルー
ティング手段と、入れ替えられた複数のオーディオ信号
毎に複数のエフェクト処理のパラメータをスナップショ
ットデータとして記憶する記憶手段とを有することを特
徴とする編集装置である。
【0010】編集装置は、コンピュータと編集処理装置
から構成され、コンピュータによって制御される編集処
理装置は、システムコントロール部、マトリクススイッ
チャ部、画像処理部、音声処理部から構成され、音声処
理部は、入出力部、第1及び第2の信号処理部から構成
される。入出力部において、供給されるパラレル化され
たSDI規格のエンベデッドオーディオ信号及びAES
/EBUフォーマットのオーディオ信号がDSPフォー
マットのオーディオ信号に変換される。供給された20
チャンネルのオーディオ信号は、4チャンネルを1つと
してまとめたグループという単位で扱われる。変換され
たオーディオ信号に対して複数のエフェクト処理が施さ
れる。エフェクト処理が施されたオーディオ信号は、エ
ンベデッド処理が施された後ビデオ信号に重畳され、そ
れと共にAES/EBUフォーマットにデコードされた
後出力される。入力された20チャンネルのオーディオ
信号に対して施される複数のエフェクト処理の中から幾
つかがスナップショットデータとして第1及び第2の信
号処理部のスナップショットレジスタに保持される。そ
のスナップショットデータには、4チャンネルのエフェ
クト処理の情報が記憶され、どのグループにどのスナッ
プショットデータを割り当てるか、又は500件のスナ
ップショットデータを記憶できるスナップショットレジ
スタのどこにスナップショットデータを記憶するかはコ
ンピュータによって決定される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の実施
の一形態を詳述する。
【0012】(1)編集装置の全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用した編集装
置を示し、大きく分けてコンピユータ2と編集処理装置
3からなる。
【0013】コンピユータ2はCPU(中央処理ユニツ
ト)や各種処理回路、或いはフロツピーデイスクドライ
ブ、ハードデイスクドライブ等を備える本体2Aと、当
該本体2Aに接続される表示手段としてのモニタ2B
と、入力手段としてのキーボード2C及びマウス2Dと
を有している。このようなコンピユータ2は編集のため
のソフトウエアとしてアプリケーシヨンプログラムがハ
ードデイスクドライブに予めインストールされており、
オペレーテイングシステムの基で当該アプリケーシヨン
プログラムを動作させることにより編集装置用のコンピ
ユータとして起動するようになされている。
【0014】因みに、このアプリケーシヨンプログラム
を動作させたときには、モニタ2B上にGUI(グラフ
イカル・ユーザ・インターフエイス)のためのグラフイ
ツク表示が表示されるようになされており、この編集装
置1では、このGUIを介して編集のための制御コマン
ドを入力し得るようになされている。なお、コンピユー
タ2は、入力された制御コマンドの内容が編集処理装置
3の動作を制御するものであれば当該制御コマンドに応
じた制御信号S1を生成し、これを編集処理装置3に送
出するようになされている。
【0015】またこのコンピユータ2には編集処理装置
3を介してビデオ信号S2が入力されるようになされて
おり、これにより各素材の映像をモニタ2Bに表示して
その内容を確認しながらイン点(イベントの開始点)や
アウト点(イベントの終了点)を指示し得るようになさ
れていると共に、イン点及びアウト点を指示することに
よつて切り取られたイベント素材や編集したプログラム
の映像を表示してその内容を確認し得るようになされて
いる(以下、この切り取られた素材や編集したプログラ
ムの内容を確認することをプレビユウと呼ぶ)。
【0016】一方、編集処理装置3は内部にマトリクス
スイツチヤ部、画像処理部及び音声処理部を有してお
り、素材の切り取りや繋ぎ合わせ、或いはビデオ信号や
オーデイオ信号に対する信号処理等、実際の編集作業を
実行する装置である。
【0017】この編集処理装置3には上述したようなコ
ンピユータ2が接続されているだけでなく、専用コント
ローラ4、5も接続されており、当該専用コントローラ
4、5を使用しても編集のための制御コマンドを入力し
得るようになされている。
【0018】因みに、専用コントローラ4は、素材のイ
ン点やアウト点を指示するためのボタン操作子や、素材
の再生を指示するためのボタン操作子、或いは編集した
プログラムの記録を指示するためのボタン操作子等を有
していると共に、変速再生(いわゆるシヤトル再生)や
コマ送り再生(いわゆるジヨグ再生)の指示を入力する
ためのダイアル操作子等を有しており、それらのボタン
操作子又はダイアル操作子を介して入力された指示情報
に応じた制御信号S3を編集処理装置3に送出するよう
になされている。また専用コントローラ5は、オーデイ
オレベルを入力するためのスライド操作子(いわゆるオ
ーデイオフエーダ)や2つの映像を切り換えるときの切
換率を入力するためのスライド素子(いわゆるビデオフ
エーダ)等を有しており、それらのスライド操作子を介
して入力された指示情報に応じた制御信号S4を編集処
理装置3に送出するようになされている。
【0019】またこの編集処理装置3に対しては、デイ
リーサーバ6(一般に放送局において映像や音声等の編
集素材を記憶している記憶手段)が接続されており、当
該デイリーサーバ6に記憶されているビデオ及びオーデ
イオ信号を取り込めるようになされている。この場合、
デイリーサーバ6は2チヤンネル分の出力ポートを有し
ており、編集処理装置3から供給されるチヤンネル毎の
制御信号S5、S6に応じて所望のビデオ及びオーデイ
オ信号S7、S8を記憶媒体6Aから読み出して出力す
るようになされている。なお、記憶媒体6Aには圧縮率
1/10のMPEG(Moving Picture coding Experts Grou
p )規格で圧縮されたビデオ及びオーデイオ信号が記憶
されており、読み出されたビデオ及びオーデイオ信号は
それぞれデコーダ6B、6Cを介して復号化が行われた
後、シリアル・デイジタル・インターフエイス(以下、
これをSDIと呼ぶ)規格のフオーマツトに変換され、
そのSDI規格のビデオ及びオーデイオ信号S7、S8
が編集処理装置3に供給されるようになされている。
【0020】またこの編集処理装置3に対してはVTR
7も接続されており、当該VTR7に記憶されているビ
デオ及びオーデイオ信号も取り込めるようになされてい
る。この場合、VTR7はSDI規格の入出力インター
フエイスを有しており、編集処理装置3から供給される
制御信号S9に応じて所望のビデオ及びオーデイオ信号
S10を読み出して出力するようになされている。また
VTR7は、編集処理された後のビデオ及びオーデイオ
信号やデイリーサーバ6から読み出されたビデオ及びオ
ーデイオ信号S7、S8を記録対象のビデオ及びオーデ
イオ信号S11として編集処理装置3から受けるように
なされており、制御信号S9に応じてそのビデオ及びオ
ーデイオ信号S11をビデオテープに記録するようにも
なされている。
【0021】またこの編集処理装置3に対しては、複数
のハードデイスクからなるローカルストレージ8も接続
されており、当該ローカルストレージ8に記憶されてい
るビデオ及びオーデイオ信号も取り込めるようになされ
ている。この場合、ローカルストレージ8はSDI規格
の入出力インターフエイスを有していると共に、出力ポ
ートとしては2チヤンネル分のポートを有しており、編
集処理装置3から供給される制御信号S12に応じて所
望のビデオ及びオーデイオ信号S13、S14を読み出
して出力するようになされている。またローカルストレ
ージ8は、編集処理された後のビデオ及びオーデイオ信
号やデイリーサーバ6又はVTR7から読み出されたビ
デオ及びオーデイオ信号を記録対象のビデオ及びオーデ
イオ信号S15として編集処理装置3から受けるように
なされており、制御信号S12に応じてそのビデオ及び
オーデイオ信号S15を内部のハードデイスクに記録す
るようにもなされている。
【0022】またこの編集処理装置3に対しては、オン
エアバツフア(放送の際にプログラムを一時的に記憶す
るための記憶手段)9も接続されており、当該編集処理
装置3によつて編集処理したプログラムのビデオ及びオ
ーデイオ信号S16をオンエアバツフア9に記憶し得る
ようになされている。この場合、オンエアバツフア9は
SDI規格の入力インターフエイスを有しているので、
送出されるビデオ及びオーデイオ信号S16としてはS
DI規格の信号フオーマツトになつている。またオンエ
アバツフア9においては、供給されたビデオ及びオーデ
イオ信号S16をエンコーダ9Aによつて圧縮率1/10の
MPEG規格で圧縮した後、内部の記憶媒体9Bに記憶
するようになされている。
【0023】なお、このオンエアバツフア9と編集装置
1のコンピユータ2は例えばイーサネツト等のローカル
エリアネツトワーク(以下、これをLANと呼ぶ)10
を介して接続されており、オンエアバツフア9に対する
制御コマンドはコンピユータ2及びLAN10を介して
当該オンエアバツフア9に送出される。また編集された
プログラムがどのような素材で構成されているかを示す
編集リスト(一般にエデイツト・デイシジヨン・リスト
と呼ばれる)も、このLAN10を介してオンエアバツ
フア9に送出される。
【0024】また編集装置1のコンピユータ2とデイリ
ーサーバ6もこのLAN10を介して接続されており、
当該LAN10を介してデイリーサーバ6に記憶されて
いる各素材のフアイル名等をコンピユータ2から参照し
得るようになされている。
【0025】また編集処理装置3に対しては、オプシヨ
ン接続としてスピーカ11及び12が接続されるように
なされており、編集処理装置3によつて編集されたオー
デイオ信号S17、S18を当該スピーカ11、12か
ら送出してオーデイオに関する編集内容を確認し得るよ
うになされている。
【0026】さらに編集処理装置3に対しては、オプシ
ヨン接続としてプレビユウ専用のモニタ13も接続され
るようになされており、編集処理装置3によつて編集さ
れたビデオ信号S19を当該モニタ2Bに表示してビデ
オに関する編集内容をこのモニタ13によつても確認し
得るようになされている。因みに、このモニタ13に表
示されるプレビユウ画面の方がコンピユータ2のモニタ
2Bに表示されるプレビユウ画面よりも大きいので、モ
ニタ13を接続した方がより鮮明に編集内容を確認し得
る。
【0027】ここでこの編集装置1における編集方法を
簡単に説明する。まずこの編集装置1では、アプリケー
シヨンプログラムを起動させると、上述したようにモニ
タ2BにGUIのためのグラフイツク表示が表示され
る。オペレータは、モニタ2Bに表示されるGUIをマ
ウス2Dを使用してクリツク操作することにより、編集
素材が記憶されているデバイス(すなわちデイリーサー
バ6、VTR7又はローカルストレージ8)を指示する
と共に、その素材の再生を指示する。これによりその指
示された素材のビデオ信号S2が編集処理装置3を介し
てコンピユータ2に供給され、その素材の映像がモニタ
2Bに表示される。オペレータはその素材の映像を見な
がらイン点とアウト点を指示することにより、プログラ
ム作成に必要なイベントを生成する。オペレータはこの
処理を繰り返し、プログラム作成に必要なイベントを一
通り用意する。
【0028】続いてオペレータは、先程指定したイベン
トをプログラムウインドウと呼ばれる表示エリア内で所
望の順番に並び換えることによりプログラムの順番を指
示する。また所望のイベントに特殊効果を施すのであれ
ば、その位置や特殊効果の種類をプログラムウインドウ
内で指示する。因みに、このプログラムウインドウはプ
ログラム作成に当たつて使用される仮想的な空間であ
り、このプログラムウインドウ内で各イベントを並べた
だけではプログラムは作成されない。
【0029】このようにしてプログラムの概案が決まる
と、オペレータはGUIを介してプレビユウの指示を入
力する。これを受けた編集装置1は、編集処理装置3を
制御することによりプログラムウインドウで指示された
プログラムの順番に基づいて各イベントを再生すると共
に、編集処理装置3を制御することにより指示されたイ
ベントに特殊効果を施し、ビデオ信号S2を生成する。
このビデオ信号S2はコンピユータ2に供給され、かく
してモニタ2Bに表示される。これによりオペレータは
設定したプログラムの内容を確認することができる。
【0030】このようなプレビユウの結果、プログラム
内容に変更がなければ、オペレータはGUIを介して記
録の指示を入力する。これを受けた編集装置1は、先程
と同様に編集処理装置3を制御することにより指示され
たプログラムを示すビデオ及びオーデイオ信号S15を
生成し、これをローカルストレージ8に供給して記録す
る。かくしてこの処理により、プログラムウインドウに
よつて指示されたプログラムが完成し、ローカルストレ
ージ8に記憶される。なお、この編集により生成したプ
ログラムを放送する場合には、GUIを介して転送の指
示を入力すれば、ローカルストレージ8からそのビデオ
及びオーデイオ信号が読み出され、編集処理装置3を介
してオンエアバツフア9に転送される。
【0031】このようにしてこの編集装置1では、各素
材の映像やプログラムの映像をモニタ2Bで確認しなが
ら当該プログラムを作成し得るので、編集の使い勝手を
向上し得る。またこの編集装置1では、オペレータがス
イツチヤや特殊効果装置を直接操作しなくても編集が行
えるので、編集操作を容易に行うことができ、編集に掛
かる手間を削減し得る。
【0032】(2)コンピユータの内部構成 この項ではコンピユータ2の内部構成について具体的に
説明する。図2に示すように、コンピユータ2は、コマ
ンドデータやビデオデータを伝送するためのシステムバ
ス20、コンピユータ全体の制御を行うCPU21、入
力されるビデオ信号S2に対して画像処理等を行うビデ
オプロセツサ22、モニタ2Bに表示されるビデオデー
タやGUIのためのグラフイツク表示を管理する表示コ
ントローラ23、ローカルハードデイスクドライブ(ロ
ーカルHDD)24Aを制御するためのHDDインター
フエイス24、フロツピーデイスクドライブ(FDD)
25Aを制御するためのFDDインターフエイス25、
マウス2D及びキーボード2C等のポインテイングデバ
イスからのコマンドに基づいて制御コマンドを生成する
ポインテイングデバイスインターフエイス26、編集処
理装置3に制御信号S1を送出するためのソフトウエア
ドライバを備えた外部インターフエイス27を有してい
る。
【0033】システムバス20は、コンピユータ2内部
でビデオデータやコマンドデータ、或いはアドレスデー
タ等の通信を行うためのバスであり、ビデオデータを伝
送するための画像データバス20Aと、コマンドデータ
やアドレスデータを伝送するためのコマンドデータバス
20Bとからなる。
【0034】画像データバス20AにはCPU21、ビ
デオプロセツサ22、表示コントローラ23、HDDイ
ンターフエイス24及びFDDインターフエイス25が
それぞれ接続されており、当該CPU21、ビデオプロ
セツサ22、表示コントローラ23、HDDインターフ
エイス24及びFDDインターフエイス25はこの画像
データバス20Aを介してビデオデータの伝送を行うよ
うになされている。
【0035】一方、コマンドデータバス20Bには、C
PU21、ビデオプロセツサ22、表示コントローラ2
3、HDDインターフエイス24、FDDインターフエ
イス25、ポインテイングデバイスインターフエイス2
6及び外部インターフエイス27がそれぞれ接続されて
おり(すなわちコンピユータ2内部の全てのブロツクが
接続されている)、当該コマンドデータバス20Bを介
してコマンドデータやアドレスデータの伝送を行うよう
になされている。
【0036】CPU21はコンピユータ2全体の制御を
行うブロツクであり、コンピユータ2のオペレーテイン
グシステムが格納されているROM21Aと、アツプロ
ードされたアプリケーシヨンプログラム等が格納される
RAM21Bとを有している。コンピユータ2を起動す
る場合には、CPU21はROM21Aに記憶されたオ
ペレーテイングシステムに基づいたソフトウエアプログ
ラムを実行する。またアプリケーシヨンプログラムをこ
の起動中のオペレーテイングシステムの基で実行する場
合には、CPU21はまずハードデイスクドライブ24
Aのハードデイスクに記録されているアプリケーシヨン
プログラムを読み出してRAM21Bにアツプロード
し、その後、当該アプリケーシヨンプログラムを実行す
る。
【0037】ビデオプロセツサ22は、コンピユータ2
に入力されるSDI規格のビデオ信号S2を受け取り、
当該ビデオ信号S2に対してデータ変換を施すと共に、
その変換されたビデオデータを一時的にバツフアリング
するためのブロツクである。具体的には、ビデオプロセ
ツサ22は、当該ビデオプロセツサ22の全体を制御す
るプロセツサコントローラ22Aと、受け取つたビデオ
信号S2のペイロード部からコンポジツトビデオ信号を
抽出し、かつ当該コンポジツトビデオ信号をデイジタル
のコンポーネントビデオ信号に変換するデータ変換部2
2Bと、データ変換部22Bから送出される数フレーム
分のビデオデータを一時的に記憶するフレームメモリ2
2Cとからなる。
【0038】プロセツサコントローラ22Aは、データ
変換部22Bに対して制御信号を送出することにより当
該データ変換部22Bのデータ変換動作を制御すると共
に、当該データ変換部22Bにビデオ信号S2からタイ
ムコードを抽出させる。またプロセツサコントローラ2
2Aは、フレームメモリ22Cに対して制御信号を送出
することにより当該フレームメモリ22Cのリード/ラ
イトタイミング及びリード/ライトアドレスを制御す
る。因みに、リードタイミングに関しては、プロセツサ
コントローラ22Aは表示コントローラ23に送出する
タイムコードとビデオデータ(フレームデータ)とが対
応するようにフレームメモリ22Cのリードタイミング
を制御する。
【0039】データ変換部22Bは、プロセツサコント
ローラ22Aからの制御信号に基づいてコンポジツトビ
デオ信号をデイジタルのコンポーネントビデオ信号に変
換する。因みに、タイムコードはこの変換過程において
抽出される。この変換により得られたビデオデータは上
述したようにフレームメモリ22Cに送出され、また抽
出されたタイムコードはプロセツサコントローラ22A
に送出される。
【0040】フレームメモリ22Cはデータ変換部22
Bから供給されるビデオデータを一時的に記憶する。こ
のフレームメモリ22Cのリード/ライトタイミング
は、上述したようにプロセツサコントローラ22Aによ
つて制御される。このフレームメモリ22Cは2個のフ
レームメモリから構成され、2フレーム分のビデオデー
タを記憶し得るようになされている。
【0041】このフレームメモリ22Cに記憶されたビ
デオデータは、プロセツサコントローラ22Aの読み出
し制御に基づいて読み出される。その際、フレームメモ
リ22Cに記憶されたビデオデータを全画素読み出すの
ではなく、所定の間隔で間引いて読み出すことにより画
像サイズを原画像よりも小さくする。このようにして画
像サイズが小さく変換されたビデオデータは、モニタ2
Bのビユウアウインドウ(詳細は後述する)に表示され
るため、画像データバス20Aを介して表示コントロー
ラ23に送出される。
【0042】表示コントローラ23は、モニタ2Bに表
示されるデータを制御するための制御ブロツクである。
表示コントローラ23はメモリコントローラ23AとV
RAM(ビデオ・ランダム・アクセス・メモリ)23B
とを有している。メモリコントローラ23Aはコンピユ
ータ2の内部同期に従つてVRAM23Bのリード/ラ
イトタイミングを制御する。このVRAM23Bには、
ビデオプロセツサ22のフレームメモリ22Cから送出
されたビデオデータ及びCPU21によつて生成される
イメージデータが、メモリコントローラ23Aからのタ
イミング制御信号に基づいて記憶される。このVRAM
23Bに記憶されたビデオデータやイメージデータは、
コンピユータ2の内部同期に基づいたメモリコントロー
ラ23Aからのタイミング制御信号に基づいて読み出さ
れ、モニタ2Bに表示される。
【0043】この場合、イメージデータによるグラフイ
ツク表示がGUIのためのグラフイツク表示となる。因
みに、CPU21からVRAM23Bに送出されるイメ
ージデータは、例えばウインドウやカーソル、或いはス
クロールバーやデバイスを示すアイコン等のイメージデ
ータである。このコンピユータ2では、これらの複数種
類のイメージデータをモニタ2Bに表示することによつ
てGUIのためのグラフイツク表示を得ている。
【0044】HDDインターフエイス24は、コンピユ
ータ2内部に設けられたローカルハードデイスクドライ
ブ(HDD)24Aと通信するためのインターフエイス
ブロツクである。このHDDインターフエイス24とハ
ードデイスクドライブ24AとはSCSI(Small Comp
uter System Interface )の伝送フオーマツトに基づい
て通信が行われるようになされている。
【0045】ハードデイスクドライブ24Aには、この
コンピユータ2で起動するアプリケーシヨンプログラム
がインストールされており、当該アプリケーシヨンプロ
グラムを実行する場合には、このハードデイスクドライ
ブ24Aから読み出されてCPU21のRAM21Bに
アツプロードされる。またこのアプリケーシヨンプログ
ラムを終了する際には、RAM21Bに記憶されている
編集オペレーシヨンによつて生成された各種情報(例え
ばフアイル情報等)は、このハードデイスクドライブ2
4Aを介してハードデイスクにダウンロードされる。
【0046】FDDインターフエイス25は、コンピユ
ータ2内部に設けられたフロツピーデイスクドライブ
(FDD)25Aと通信するためのインターフエイスブ
ロツクである。このFDDインターフエイス25とフロ
ツピーデイスクドライブ25AとはSCSIの伝送フオ
ーマツトに基づいて通信が行われるようになされてい
る。
【0047】ポインテイングデバイスインターフエイス
26は、コンピユータ2に接続されたマウス2D及びキ
ーボード2Cからの情報を受信するインターフエイスブ
ロツクである。ポインテイングデバイスインターフエイ
ス26は、マウス2Dに設けられた2次元ロータリーエ
ンコーダの検出情報と、マウス2Dに設けられた左右の
ボタンのクリツク情報とを当該マウス2Dから受け取
り、受け取つたそれらの情報をデコードしてCPU21
に送出する。同様に、ポインテイングデバイスインター
フエイス26はキーボード2Cに設けられたボタンから
の入力情報を受け取り、受け取つた入力情報をデコード
してCPU21に送出する。これによりCPU21は、
モニタ2Bに表示されるGUIのうちいずれのコマンド
ボタンが指示されたか認識し得ると共に、キーボード2
Cより入力された各種データを認識し得、それらに対応
する制御を行うことができる。
【0048】外部インターフエイス27は、コンピユー
タ2の外部に接続された編集処理装置3と通信するため
のブロツクである。外部インターフエイス27はCPU
21で生成された再生コマンドや記録コマンド等の各種
制御コマンドを所定の通信プロトコルのデータに変換す
るドライバを有しており、当該ドライバを介して制御コ
マンドを示す制御信号S1を編集処理装置3に送出す
る。
【0049】(3)編集処理装置の構成 この項では編集処理装置3の構成について説明する。図
3に示すように、編集処理装置3は大きく分けてシステ
ムコントロール部3A、マトリクススイツチヤ部3B、
画像処理部3C及び音声処理部3Dからなつている。シ
ステムコントロール部3Aは、コンピユータ2から送ら
れてくる制御信号S1や専用コントローラ4、5から送
られてくる制御信号S3、S4を受け、当該制御信号S
1、S3又はS4を基に各ブロツクの動作を制御する。
具体的には、システムコントロール部3Aは、コントロ
ールバス3Eを介してマトリクススイツチヤ部3B、画
像処理部3C及び音声処理部3Dの動作を制御すると共
に、制御信号S5、S6、S9又はS12を送出してデ
イリーサーバ6、VTR7及びローカルストレージ8の
再生又は記録動作等を制御する。因みに、システムコン
トロール部3Aは外部より供給されるリフエレンスタイ
ムコード(REF-TC)も受け取り、タイムコードの管理も
行うようになされている。
【0050】マトリスクススイツチヤ部3Bは複数の入
力端子と複数の出力端子とを有し、システムコントロー
ル部3Aからの制御に応じて所望の入力端子を所望の出
力端子に接続するようになされており、これにより各デ
バイス(デイリーサーバ6、VTR7又はローカルスト
レージ8)から読み出されたビデオ及びオーデイオ信号
のうち所望の信号を画像処理部3Cや音声処理部3Dに
送出し得ると共に、所望の信号をコンピユータ2や各デ
バイス(VTR7、ローカルストレージ8又はオンエア
バツフア9)に送出し得るようになされている。さらに
画像処理部3Cによつて処理されたビデオ信号をコンピ
ユータ2に送出したり、或いはそのビデオ信号に音声処
理部3Dによつて処理されたオーデイオ信号を重畳して
各デバイス(VTR7、ローカルストレージ8又はオン
エアバツフア9)に送出し得るようにもなされている。
【0051】画像処理部3Cは、トランジシヨンエフエ
クト(ワイプやページターン等、バツクグラウンドの映
像からフオアグラウンドの映像に切り換えるようなエフ
エクト)やアニメーシヨンエフエクト(モザイクやピク
チヤインピクチヤ等、特殊な画像処理や挿入処理を伴う
エフエクト)といつた特殊効果をビデオ信号に施すブロ
ツクであり、マトリクススイツチヤ部3Bによつて選択
されたビデオ及びオーデイオ信号からビデオ信号を抽出
し、当該ビデオ信号に特殊効果を施した後、そのビデオ
信号をマトリクススイツチヤ部3Bに出力する。
【0052】音声処理部3Dは、オーデイオ信号のレベ
ル調整や合成を行うブロツクであり、マトリクススイツ
チヤ部3Dによつて選択されたビデオ及びオーデイオ信
号からオーデイオ信号を抽出した後、そのオーデイオ信
号にレベル調整を施したり、或いはオーデイオ信号同士
をそれぞれ合成したりし、その結果得られるオーデイオ
信号をマトリクススイツチヤ部3B又はスピーカ11、
12に出力する。
【0053】ここでこれら各ブロツクの構成を図を用い
て以下に具体的に説明する。図4に示すように、システ
ムコントロール部3Aは、メインCPU(M−CPU)
30、コミユニケーシヨンCPU(C−CPU)31及
びデバイス制御用CPU(D−CPU)32〜34の複
数のCPUから構成される。メインCPU30は、コン
トロールバス3Eを介して各ブロツク(すなわちマトリ
クススイツチヤ部3B、画像処理部3C及び音声処理部
3D)に制御コマンドを与えることにより当該各ブロツ
クの動作を制御するためのCPUである。またコミユニ
ケーシヨンCPU31は、外部のタイムコード発生器
(図示せず)によつて発生したリフアレンスタイムコー
ド(REF-TC)を受け取つたり、或いはコンピユータ2か
らの制御信号S1や専用コントローラ4、5からの制御
信号S3、S4を受け取つたりするための通信用CPU
である。またデバイス制御用CPU32〜34は、各デ
バイス(すなわちデイリーサーバ6、VTR7及びロー
カルストレージ8)に対して制御信号S5、S6、S9
又はS12を送出して当該各デバイスの動作を制御する
ためのCPUである。
【0054】このようなシステムコントロール部3A
は、コミユニケーシヨンCPU31によつて制御信号S
1、S3又はS4を受け取り、当該コミユニケーシヨン
CPU31によつてその制御信号S1、S3又はS4が
示す制御コマンドを再生する。この制御コマンドはシス
テムコントロール部3A内部のバス35を介してメイン
CPU30に転送される。メインCPU30はこの制御
コマンドを解析し、デバイス制御が必要であれば対応す
るデバイス制御用CPU32、33又は34に制御コマ
ンドを送出して当該デバイス制御用CPU32、33又
は34を介してデバイスの動作を制御し、マトリクスス
イツチヤ部3B、画像処理部3C又は音声処理部3Dの
制御が必要であれば対応するブロツクにコントロールバ
ス3Eを介して制御コマンドを送出して当該ブロツクの
動作を制御する。
【0055】因みに、コミユニケーシヨンCPU31
は、内部にコンピユータ2の外部インターフエイス27
に対応した通信用のドライバを有しており、当該ドライ
バによつてコンピユータ2から送られてくる制御信号S
1を受信するようになされている。またデバイス制御用
CPU32〜34は内部にRS−422規格のドライバ
を有しており、当該ドライバによつてRS−422規格
の制御信号S5、S6、S9又はS12を各デバイスに
送出するようになされている。
【0056】続いて図5を用いてマトリクススイツチヤ
部3Bについて説明する。この図5に示すように、マト
リクススイツチヤ部3Bは大きく分けて制御回路40、
マトリクススイツチヤブロツク41及びフオーマツト変
換ブロツク42からなつている。制御回路40はこのマ
トリクススイツチヤ部3Bの全体を制御する回路であ
り、コントロールバス3Eを介して受けた制御コマンド
に基づいて制御信号S20、S21を生成し、当該制御
信号S20、S21をそれぞれマトリクススイツチヤブ
ロツク41、フオーマツト変換ブロツク42に出力して
その動作を制御する。
【0057】マトリクススイツチヤブロツク41は、入
力端子IN1〜IN11にそれぞれ接続される複数の入
力ラインと、出力端子OUT1〜OUT13にそれぞれ
接続される複数の出力ラインとが格子状に配列されてお
り、入力ラインと出力ラインが交差するクロスポイント
(図中×印で示す)の所で当該入力ラインと出力ライン
を接続し得るようになされている。このためマトリクス
スイツチヤブロツク41は、制御回路40から供給され
る制御信号S20に基づいて所望のクロスポイントの所
で入力ラインと出力ラインを接続すれば、入力端子IN
1〜IN11に入力された所望の信号を所望の出力端子
OUT1〜OUT13に出力することができる。
【0058】因みに、このマトリクススイツチヤ部3B
においては、デイリーサーバ6、VTR7及びローカル
ストレージ8の各デバイスから読み出されたビデオ及び
オーデイオ信号がそれぞれ入力端子IN1〜IN8に入
力されるようになされている(但し、この図5の例で
は、入力端子IN1〜IN5にビデオ及びオーデイオ信
号S7、S8、S10、S13、S14が入力され、入
力端子IN5〜IN8は空き端子となつている)。また
入力端子IN9及びIN10には画像処理部3Cによつ
て画像処理が施されたビデオ信号S31、S32がそれ
ぞれ入力され、入力端子IN11には音声処理部3Dに
よつて信号処理が施されたオーデイオ信号S33が入力
されるようになされている。
【0059】またこのマトリクススイツチヤ部3Bにお
いては、出力端子OUT1はローカルストレージ8にビ
デオ及びオーデイオ信号S15を出力するための端子と
して割り当てられ、出力端子OUT2はVTR7にビデ
オ及びオーデイオ信号S11を出力するための端子とし
て割り当てられ、出力端子OUT3はオンエアバツフア
9にビデオ及びオーデイオ信号S16を出力するための
端子として割り当てられており、出力端子OUT1〜O
UT3はそれぞれプログラム出力用の端子として割り当
てられている。また出力端子OUT4はプレビユウ専用
のモニタ13にビデオ信号S19を出力するためのプレ
ビユウ用の出力端子として割り当てられており、出力端
子OUT5はコンピユータ2にビデオ信号S2を出力す
るためのキヤプチヤ用の出力端子として割り当てられて
いる。さらに出力端子OUT6〜OUT10は画像処理
部3Cにビデオ及びオーデイオ信号S23〜S27を出
力するための端子として割り当てられ、出力端子OUT
11〜OUT13は音声処理部3Dにビデオ及びオーデ
イオ信号S28〜S30を出力するための端子として割
り当てられている。
【0060】フオーマツト変換ブロツク42は、制御回
路40から供給される制御信号S21に基づいて、出力
端子OUT1〜OUT5に出力する信号をSDI規格の
信号に変換する回路ブロツクであり、出力端子OUT1
〜OUT3に出力する信号をフオーマツト変換するアウ
トプツトプロセツサ43及びオーデイオコンバイナ44
と、出力端子OUT4に出力する信号をフオーマツト変
換するアウトプツトプロセツサ45と、出力端子OUT
5に出力する信号をフオーマツト変換するアウトプツト
プロセツサ46とを有している。
【0061】アウトプツトプロセツサ43は、画像処理
部3Cによつて画像処理されたビデオ信号(すなわち入
力端子IN9又はIN10に入力されるビデオ信号S3
1又はS32)を出力するとき、当該ビデオ信号S31
又はS32をSDI規格のビデオ信号に変換する。オー
デイオコンバイナ44は、音声処理部3Dによつて処理
されたエンベデツトオーデイオ信号(すなわち入力端子
IN11に入力されるオーデイオ信号S33)を出力す
るとき、アウトプツトプロセツサ43から出力されるS
DI規格のビデオ信号に当該エンベデツトオーデイオ信
号S33を重畳する。これにより画像処理部3Cによつ
て処理されたビデオ信号S31、S32や音声処理部3
Dによつて処理されたオーデイオ信号S33をSDI規
格の信号でローカルストレージ8やVTR7或いはオン
エアバツフア9に送出し得る。因みに、入力端子IN1
〜IN8に入力されたビデオ及びオーデイオ信号を出力
端子OUT1〜OUT3に出力する場合には、当該ビデ
オ及びオーデイオ信号がSDI規格で各デバイスから出
力されているので、アウトプツトプロセツサ43及びオ
ーデイオコンバイナ44は何ら処理せず、入力されるビ
デオ及びオーデイオ信号をそのまま出力端子OUT1〜
OUT3に出力する。
【0062】アウトプツトプロセツサ45、46も、同
様に、それぞれ画像処理部3Cによつて画像処理された
ビデオ信号S31又はS32を出力端子OUT4又はO
UT5に出力するとき、当該ビデオ信号S31又はS3
2をSDI規格のビデオ信号に変換する。これにより画
像処理部3Cによつて処理されたビデオ信号S31又は
S32をSDI規格の信号でプレビユウ専用のモニタ1
3やコンピユータ2に送出し得る。因みに、このアウト
プツトプロセツサ45、46も、入力端子IN1〜IN
8に入力されたビデオ及びオーデイオ信号を出力端子O
UT4、OUT5に出力する場合には、当該ビデオ及び
オーデイオ信号に何ら処理せず、そのまま出力端子OU
T4、OUT5に出力する。
【0063】続いて図6を用いて画像処理部3Cについ
て説明する。この図6に示すように、画像処理部3Cは
大きく分けて制御回路50と、デマルチプレクサブロツ
ク51と、スイツチヤブロツク52と、特殊効果ブロツ
ク53と、ミキサブロツク54とを有している。制御回
路50はこの画像処理部3Cの全体を制御する回路であ
り、コントロールバス3Eを介して受けた制御コマンド
に基づいて制御信号S40、S41、S42、S43を
生成し、当該制御信号S40、S41、S42、S43
をそれぞれデマルチプレクサブロツク51、スイツチヤ
ブロツク52、特殊効果ブロツク53、ミキサブロツク
54に出力してその動作を制御する。これによりこの画
像処理部3Cでは、マトリクススイツチヤ部3Bから供
給されたビデオ信号(S23〜S27)に対して画像処
理を施す。因みに、ここで言う画像処理とは、ソースビ
デオ信号に特殊効果を施したり、バツクグラウンドビデ
オ信号に特殊効果のかかつたビデオ信号を挿入したりす
るアニメーシヨンエフエクトや、バツクグラウンドビデ
オ信号からフオアグラウンドビデオ信号に映像を切り換
えるトランジシヨンエフエクトのことである。
【0064】デマルチプレクサブロツク51は、SDI
規格の信号形式で送られてくるビデオ及びオーデイオ信
号S23〜S27からビデオ信号又はキー信号を抽出す
るブロツクである。このデマルチプレクサブロツク51
は、入力されるビデオ及びオーデイオ信号S23〜S2
7からそれぞれ信号抽出を行う5つのデマルチプレクサ
回路51A〜51Eからなつている。デマルチプレクサ
回路51Aは、ビデオ及びオーデイオ信号S23を形成
する各パケツトのペイロード部からキー信号を抽出する
回路であり、当該キー信号の先頭に配置されている同期
信号及びヘツダ情報に基づいて抽出を行う。またデマル
チプレクサ回路51Bは、ビデオ及びオーデイオ信号S
24を形成する各パケツトのペイロード部からビデオ信
号を抽出する回路であり、当該ビデオ信号の先頭に配置
されている同期信号及びヘツダ情報に基づいて抽出を行
う。同様に、デマルチプレクサ回路51Cはビデオ及び
オーデイオ信号S25からキー信号を抽出し、デマルチ
プレクサ回路51Dはビデオ及びオーデイオ信号S26
からビデオ信号を抽出し、デマルチプレクサ回路51E
はビデオ及びオーデイオ信号S27からビデオ信号を抽
出する。
【0065】スイツチヤブロツク52は、抽出されたキ
ー信号及びビデオ信号に対してトランジシヨンエフエク
トのための処理を施すブロツクであり、ワイプ信号発生
器52A、52B、キー信号処理回路52C、52D、
及びビデオ信号処理回路52E、52Fからなつてい
る。ワイプ信号発生器52Aは、制御回路50からの制
御信号S41に基づいてオペレータが指定したトラジシ
ヨンエフエクトに対応するワイプ信号を生成し、当該ワ
イプ信号をキー信号処理回路52C及びビデオ信号処理
回路52Eに送出する。キー信号処理回路52Cは、供
給されるワイプ信号に基づいてデマルチプレクサ回路5
1Aから供給されるキー信号を当該ワイプ信号に対応す
るように変換し(又は供給されるワイプ信号に基づいて
当該ワイプ信号に対応する所望のキー信号を新たに生成
する)、その結果得られるキー信号を後述するミキサブ
ロツク54に送出する。またビデオ信号処理回路52E
は、供給されるワイプ信号に基づいてデマルチプレクサ
回路51Bから供給されるビデオ信号を当該ワイプ信号
に対応するように変換し、その結果得られるビデオ信号
を後述するミキサブロツク54に送出する。
【0066】同様に、ワイプ信号発生器52Bは、制御
回路50からの制御信号S41に基づいてオペレータが
指定したトラジシヨンエフエクトに対応するワイプ信号
を生成し、当該ワイプ信号をキー信号処理回路52D及
びビデオ信号処理回路52Fに送出する。キー信号処理
回路52Dは、供給されるワイプ信号に基づいてデマル
チプレクサ回路51Cから供給されるキー信号を当該ワ
イプ信号に対応するように変換し(又は供給されるワイ
プ信号に基づいて当該ワイプ信号に対応する所望のキー
信号を新たに生成する)、その結果得られるキー信号を
後述する特殊効果ブロツク53に送出する。またビデオ
信号処理回路52Fは、供給されるワイプ信号に基づい
てデマルチプレクサ回路51Dから供給されるビデオ信
号を当該ワイプ信号に対応するように変換し、その結果
得られるビデオ信号を後述する特殊効果ブロツク53に
送出する。
【0067】特殊効果ブロツク53は、制御回路50か
ら供給される制御信号S42に基づいて、キー信号処理
回路52Dから出力されるキー信号及びビデオ信号処理
回路52Fから出力されるビデオ信号を3次元的に画像
変換するためのブロツクであり、3次元アドレス発生回
路53A、フレームメモリ53B、53C及び補間回路
53D、53Eからなつている。3次元アドレス発生回
路53Aは、制御信号S42に基づいて、オペレータが
指定した3次元的な画像変換を行うための変換アドレス
を生成し、当該変換アドレスをフレームメモリ53B、
53C及び補間回路53D、53Eに出力する。
【0068】フレームメモリ53Bは、キー信号処理回
路52Dから供給されるキー信号を順次内部のメモリ領
域に格納すると共に、その格納されたキー信号を変換ア
ドレスに基づいて読み出すことにより、当該キー信号に
対して3次元的な画像変換を施し、その結果得られるキ
ー信号を補間回路53Dに送出する。同様に、フレーム
メモリ53Bは、ビデオ信号処理回路52Fから供給さ
れるビデオ信号を順次内部のメモリ領域に格納すると共
に、その格納されたビデオ信号を変換アドレスに基づい
て読み出すことにより、当該ビデオ信号に対して3次元
的な画像変換を施し、その結果得られるビデオ信号を補
間回路53Eに送出する。
【0069】補間回路53Dは3次元的な変換処理が施
されたキー信号に補間処理を施す回路であり、変換アド
レスに基づいてキー信号の画素を空間的に補間し、その
結果得られるキー信号を後述するミキサブロツク54に
送出する。同様に、補間回路53Eは3次元的な変換処
理が施されたビデオ信号に補間処理を施す回路であり、
変換アドレスに基づいてビデオ信号の画素を空間的に補
間し、その結果得られるビデオ信号を後述するミキサブ
ロツク54に送出する。
【0070】ミキサブロツク54は制御信号S43によ
る指示に従つてビデオ信号を合成するブロツクであり、
2つのミツクス回路54A、54Bからなつている。ミ
ツクス回路54Aは、特殊効果ブロツク53から出力さ
れるキー信号に基づいて、当該特殊効果ブロツク53に
よつて画像変換されたビデオ信号とデマルチプレクサ回
路51Eから出力されるバツクグラウンドビデオ信号と
してのビデオ信号とを合成することによりビデオ信号S
31を生成する。またミツクス回路54Bは、スイツチ
ヤブロツク52から出力されるキー信号に基づいて、当
該スイツチヤブロツク52から出力されるビデオ信号と
ミツクス回路54Aから出力されるビデオ信号S31と
を合成することによりビデオ信号S32を生成する。こ
のようにして生成されたビデオ信号S31、S32は、
上述したようにマトリクススイツチヤ部3Bに送出され
る。
【0071】因みに、単に2つの映像を切り換えるだけ
のトランジシヨンエフエクトを行う場合には、デマルチ
プレクサ回路51Eから出力されるビデオ信号をバツク
グラウンドビデオ信号としてミツクス回路54Aを介し
てミツクス回路54Bに入力すると共に、ビデオ信号処
理回路52Eから出力されるビデオ信号をフオアグラウ
ンドビデオ信号としてミツクス回路54Bに入力し、そ
の2つのビデオ信号をキー信号処理回路52Cから出力
されるキー信号に基づいて合成する。これによりバツク
グラウンドビデオ信号からフオアグラウンドビデオ信号
に切り換わるビデオ信号S32が生成される。
【0072】またページターンのような画像変換を伴う
トランジシヨンエフエクトを行う場合には、デマルチプ
レクサ回路51Eから出力されるビデオ信号をバツクグ
ラウンドビデオ信号としてミツクス回路54Aに入力す
ると共に、ビデオ信号処理回路52Fから出力されるビ
デオ信号をフオアグラウンドビデオ信号として特殊効果
ブロツク53を介して画像変換した後にミツクス回路5
4Aに入力し、その2つのビデオ信号を特殊効果ブロツ
ク53を介して信号処理されたキー信号に基づいて合成
する。これによりページをめくるようにしてバツクグラ
ウンドビデオ信号からフオアグラウンドビデオ信号に切
り換わるビデオ信号S31が生成される。
【0073】またピクチヤインピクチヤのようなアニメ
ーシヨンエフエクトを行う場合には、デマルチプレクサ
回路51Eから出力されるビデオ信号をバツクグラウン
ドビデオ信号としてミツクス回路54Aに入力すると共
に、ビデオ信号処理回路52Fから出力されるビデオ信
号を挿入素材として特殊効果ブロツク53を介して画像
変換した後にミツクス回路54Aに入力し、その2つの
ビデオ信号を特殊効果ブロツク53を介して信号処理さ
れたキー信号に基づいて合成する。これによりバツクグ
ラウンドビデオ信号に挿入素材が挿入されたピクチヤイ
ンピクチヤのビデオ信号S31が生成される。
【0074】続いて図7を用いて音声処理部3Dについ
て説明する。この図7に示すように、音声処理部3Dは
大きく分けて制御回路55、入力信号処理ブロツク5
6、補助入力信号処理ブロック57、ミキサブロツク5
8及び出力信号処理ブロツク59からなつている。制御
回路55はこの音声処理部3Dの全体を制御する回路で
あり、コントロールバス3Eを介して受けた制御コマン
ドに基づいて制御信号S45、S46、S47、S48
を生成し、当該制御信号S45、S46、S47、S4
8をそれぞれ入力信号処理ブロツク56、補助入力信号
処理ブロツク57、ミキサブロツク58、出力信号処理
ブロツク59に出力してその動作を制御する。これによ
りこの音声処理部3Dでは、マトリクススイツチヤ部3
Bから供給されたオーデイオ信号(S28〜S30)に
対して音声処理が施される。因みに、ここで言う音声処
理とは、オーデイオ信号のレベル調整と合成のことであ
る。
【0075】入力信号処理ブロツク56は、SDI規格
の信号形式がパラレル化され送られてくるビデオ及びオ
ーデイオ信号S28〜S30からオーデイオ信号を抽出
し、そのオーディオ信号を信号処理部(DSP部)で処
理するためにDSPフォーマットのオーディオ信号に変
換して送出するブロツクである。この入力信号処理ブロ
ツク56は、信号分離回路としてのセパレータ56A〜
56Cを有している。セパレータ56A〜56Cは、そ
れぞれパラレル化されたSDI規格のビデオ及びオーデ
イオ信号S28〜S30からDSPフォーマットのオー
デイオ信号を抽出する回路である。すなわち、セパレー
タ56A〜56Cは、入力されるビデオ及びオーデイオ
信号S28〜S30からエンベデツトオーデイオ信号を
抽出して、シリアル化した後オーディオ信号をそれぞれ
ミキサブロツク58に送出する。
【0076】補助入力信号処理ブロック57は、外部か
ら入力されるAES/EBU(Audio Engineering Soci
ety / European Broadcasting Union )フォーマットの
オーディオ信号をDSPフォーマットのオーディオ信号
に変換するブロックである。この補助入力信号処理ブロ
ック57は、レート変換のためのサンプリングレートコ
ンバータ57A〜57Dと、フォーマット変換回路とし
てのデコーダ57E〜57Hとを有している。サンプリ
ングレートコンバータ57A〜57Dでは、供給された
AES/EBUフォーマットのオーディオ信号の異なる
サンプリングレートが音声処理部3D内の所定のサンプ
リングレートに変換される。サンプリングレートが変換
されたオーディオ信号は、デコーダ57E〜57Hに送
出される。デコーダ57E〜57Hは、それぞれオーデ
イオ信号をフオーマツト変換する回路であり、入力され
るAES/EBUフォーマットのオーデイオ信号をそれ
ぞれDSPフォーマットのオーディオ信号に変換し、そ
の結果得られるオーデイオ信号をそれぞれミキサブロツ
ク58に送出する。
【0077】ミキサブロツク58は、オーデイオ信号の
レベル調整を行うと共に、信号合成を行うブロツクであ
り、ゲイン設定回路58A〜58Nと、加算回路58
O、58Pと、ゲイン設定回路58A〜58Nの信号レ
ベルを専用コントローラ5へ送信するメータデータ発生
回路58Qとからなつている。入力信号処理ブロツク5
6から供給されたオーデイオ信号及び補助入力信号処理
ブロック57から供給されたオーディオ信号は、それぞ
れ右側成分と左側成分に分離された後にゲイン設定回路
58A〜58Gとゲイン設定回路58H〜58Nに入力
される。ゲイン設定回路58A〜58Gと58H〜58
Nは、コンピユータ2のモニタ2Bに表示されるGUI
のオーデイオフエーダ又は専用コントローラ5に設けら
れたオーデイオフエーダの操作に連動して抵抗値が変化
するようになされており、これにより入力されるオーデ
イオ信号をそれぞれオペレータが指定した信号レベルに
レベル調整する。
【0078】ゲイン設定回路58A〜58Gによつてレ
ベル調整されたオーデイオ信号は、それぞれ加算回路5
8Oに入力され、ここで加算された後に出力信号処理ブ
ロツク59に送出される。同様に、ゲイン設定回路58
H〜58Nによつてレベル調整されたオーデイオ信号
は、それぞれ加算回路58Pに入力され、ここで加算さ
れた後に出力信号処理ブロツク59に送出される。メー
タデータ発生回路58Qは、後述する専用コントローラ
5のパネルのディジタルメータを直接制御するように、
この時の信号レベルをデータへ変換する。変換されたデ
ータは、専用コントローラ5へ送出される。
【0079】出力信号処理ブロツク59は出力するDS
Pフォーマットのオーデイオ信号をSDI規格の信号形
式をパラレル化したエンベデッドオーディオ信号に変換
するブロツクである。この出力信号処理ブロック59
は、信号合成回路としてのエンベデツト回路59Aと、
フオーマツト変換回路としてのエンコーダ59B、59
Cとを有している。エンベデツト回路59Aは、マトリ
クススイツチヤ部3Bのコンバイナ44によつてオーデ
イオ信号をSDI規格のビデオ信号に重畳し得るように
所定の信号形式に信号変換を行う回路であり、加算回路
58O及び58Pから供給されたシリアルのオーディオ
信号を合成した後に所定の信号形式、すなわちパラレル
のエンベデッドオーディオ信号に信号変換を行う。この
処理により得られたエンベデッドオーデイオ信号S33
は、上述したようにマトリクススイツチヤ部3Bのコン
バイナ44に送出される。
【0080】エンコーダ59BはDSPフオーマツトの
オーデイオ信号をAES/EBUフォーマットのオーデ
イオ信号にフオーマツト変換する回路であり、加算回路
58Oから出力されたオーデイオ信号をAES/EBU
フォーマットのオーデイオ信号S17にフオーマツト変
換し、音声確認用のスピーカ11(図1参照)に送出す
る。同様に、エンコーダ59CはDSPフオーマツトの
オーデイオ信号をAES/EBUフォーマットのオーデ
イオ信号にフオーマツト変換する回路であり、加算回路
58Pから出力されたオーデイオ信号をAES/EBU
フォーマットのオーデイオ信号S18にフオーマツト変
換し、音声確認用のスピーカ12(図1参照)に送出す
る。
【0081】(4)ローカルストレージの構成 次にこの項では編集処理装置3に接続されるデータ記憶
手段としてローカルストレージ8について説明する。図
8に示すように、このローカルストレージ8は、入出力
インターフエイスとしてのデータ入出力ブロツク60
と、このローカルストレージ8全体の動作を制御するシ
ステムコントロールブロツク61と、ビデオデータを記
憶するデイスクアレイブロツク62と、オーデイオデー
タを記憶するデイスクアレイブロツク63とを有してい
る。
【0082】データ入出力ブロツク60は入力1チヤン
ネル、出力2チヤンネルの構成を有しており、システム
コントロールブロツク61からの制御信号S60に基づ
いて、編集処理装置3から供給されたビデオ及びオーデ
イオ信号S15にデータ記憶に先立つて所定の信号処理
を施すと共に、デイスクアレイブロツク62、63から
読み出したデータに所定の信号処理を施してビデオ及び
オーデイオ信号S13、S14として出力する。
【0083】具体的に説明すると、まず編集処理装置3
から供給されたビデオ及びオーデイオ信号S15はエン
コーダ60Aに入力される。エンコーダ60AはSDI
規格のビデオ及びオーデイオ信号S15からビデオ信号
S61とオーデイオ信号S62を抽出し、当該ビデオ信
号S61をビデオ圧縮回路60Bに出力すると共に、オ
ーデイオ信号S62をオーデイオ圧縮回路60Jに出力
する。ビデオ圧縮回路60Bは、圧縮率1/10のMPEG
規格でビデオ信号S61を圧縮し、その圧縮したビデオ
データをバツフアメモリ60Cに格納する。同様に、オ
ーデイオ圧縮回路60Jは、所定の音声圧縮方式を用い
てオーデイオ信号S62を圧縮し、その圧縮したオーデ
イオデータをバツフアメモリ60Kに格納する。バツフ
アメモリ60C、60Kに格納されたビデオデータとオ
ーデイオデータは、システムコントロールブロツク61
の制御の基に順次読み出され、ビデオデータ用のデイス
クアレイブロツク62とオーデイオ用のデイスクアレイ
ブロツク63にそれぞれ記録される。
【0084】一方、再生第1チヤンネルのビデオデータ
としてデイスクアレイブロツク62から読み出されたビ
デオデータは、システムコントロールブロツク61の制
御の基に、順次バツフアメモリ60Fに格納される。同
様に、再生第1チヤンネルのオーデイオデータとしてデ
イスクアレイブロツク63から読み出されたオーデイオ
データは、システムコントロールブロツク61の制御の
基に、順次バツフアメモリ60Mに格納される。第1の
ビデオ伸長回路60Eは、圧縮率1/10のMPEG規格で
圧縮されているビデオデータをバツフアメモリ60Fか
ら読み出し、当該ビデオデータを伸長処理した後、その
ビデオデータS63を第1のデコーダ60Dに出力す
る。同様に、第1のオーデイオ伸長回路60Lは、圧縮
されているオーデイオデータをバツフアメモリ60Mか
ら読み出し、当該オーデイオデータを伸長処理した後、
そのオーデイオデータS64を第1のデコーダ60Dに
出力する。第1のデコーダ60DはSDI規格のフオー
マツトに基づいてビデオデータS63にオーデイオデー
タS64を重畳する。これによりデイスクアレイブロツ
ク62から読み出した再生第1チヤンネルのビデオデー
タと、デイスクアレイブロツク63から読み出した再生
第1チヤンネルのオーデイオデータとをSDI規格のビ
デオ及びオーデイオ信号S13として送出し得る。
【0085】同様に、再生第2チヤンネルのビデオデー
タとしてデイスクアレイブロツク62から読み出された
ビデオデータは、システムコントロールブロツク61の
制御の基に、順次バツフアメモリ60Iに格納される。
また再生第2チヤンネルのオーデイオデータとしてデイ
スクアレイブロツク63から読み出されたオーデイオデ
ータも、システムコントロールブロツク61の制御の基
に、順次バツフアメモリ60Pに格納される。第2のビ
デオ伸長回路60Hは、圧縮率1/10のMPEG規格で圧
縮されているビデオデータをバツフアメモリ60Iから
読み出し、当該ビデオデータを伸長処理した後、そのビ
デオデータS65を第2のデコーダ60Gに出力する。
同様に、第2のオーデイオ伸長回路60Nも、圧縮され
ているオーデイオデータをバツフアメモリ60Pから読
み出し、当該オーデイオデータを伸長処理した後、その
オーデイオデータS66を第2のデコーダ60Gに出力
する。第2のデコーダ60GはSDI規格のフオーマツ
トに基づいてビデオデータS65にオーデイオデータS
66を重畳する。これによりデイスクアレイブロツク6
2から読み出した再生第2チヤンネルのビデオデータ
と、デイスクアレイブロツク63から読み出した再生第
2チヤンネルのオーデイオデータとをSDI規格のビデ
オ及びオーデイオ信号S14として送出し得る。
【0086】システムコントロールブロツク61は、こ
のローカルストレージ8の全体を制御するブロツクであ
り、CPU61Aと、DMAコントローラ(Direct Mem
oryAccess controller )61B、61Cと、SCSI
プロトコルコントローラ61D、61Eと、制御信号S
12の入力インターフエイス61Fとを有している。C
PU61Aはシステムコントロールブロツク61の中心
的存在である制御回路を構成しており、編集処理装置3
からRS−422の通信プロトコルで送られてくる制御
信号S12を入力インターフエイス61Fを介して受
け、その制御信号S12が示す制御コマンドに基づい
て、DMAコントローラ61B、61CとSCSIプロ
トコルコントローラ61D、61Eの動作を制御する。
【0087】このように、ビデオデータなどのような大
容量のデータを記録する場合には、一般的に複数のハー
ドディスクを並列に同時に動作させることが可能なディ
スクアレイ装置が用いられる。この実施の一形態で用い
られているディスクアレイ装置は、記録するデータの冗
長性を持たせてディスクアレイ内のいずれかのハードデ
ィスクが故障しても、故障したハードディスクに記録さ
れていたデータを復旧(再構築動作とも言う)すること
ができる機能を有している。一般的に、このような機能
を有している装置をRAID(Redandant Array of Ine
xpensive Disks)と呼んでいる。
【0088】そのディスクアレイの一例を図9に示す。
ディスクアレイブロック62は、バッファメモリ62A
と、ディスクアレイコントローラ62Bと、データマル
チプレクサ62Cと、パリティデータ演算回路62D
と、SCSIプロトコルコントローラ62E、62F、
62G、62H、62Iと、ハードディスク(以下、H
DDと称する)62J、62K、62L、62Mと、パ
リティデータ用のHDD62Nとから構成される。
【0089】ディスクアレイコントローラ62Bは、こ
のブロックの各回路を制御する。バッファメモリ62A
は、SCSIプロトコルコントローラ61Dから供給さ
れたデータを一旦記憶する。データマルチプレクサ62
Cは、バッファメモリ62Aから供給されたデータを選
択して、各ハードディスクに振り分ける。SCSIプロ
トコルコントローラ62E、62F、62G、62H
は、SCSIプロトコルに変換する。
【0090】HDD62J、62K、62L、62M
は、振り分けられた一般データを記憶する。パリティデ
ータ演算回路62Dは、データマルチプレクサ62Cに
よって各HDD62J、62K、62L、62Mに振り
分けられるデータを受け取って、これらのデータからパ
リティデータPDを演算する。パリティデータ用のHD
D62Nは、演算されたパリティデータPDを記憶す
る。
【0091】このパリティデータ演算回路62Dでは、
HDD62J、62K、62M、62Nに記憶される各
データをD0、D1、D2、D3とすると、D0+D1
+D2+D3が奇数のときは、パリティデータPD=0
と演算され、D0+D1+D2+D3が偶数のときは、
パリティデータPD=1と演算される。
【0092】例えば、ディスクアレイコントローラ62
Bは、故障によって3番目のHDD62LからデータD
2が再生できないことを検出したときには、HDD62
Jに記録されているデータD0と、HDD62Kに記録
されているデータD1と、HDD62Mに記録されてい
るデータD3と、さらにHDD62Nに記録さているパ
リティデータPDとを再生して、その再生データをデー
タマルチプレクサ62Cに供給するように制御する。デ
ータマルチプレクサ62Cでは、再構築演算を行って、
再構築データRD2が生成される。そして、再構築され
たデータRD2及び再生されたデータD0、D1、D3
によって元のデータが生成され、出力される。
【0093】(5)プログラム編集方法 (5−1)プログラム編集用アプリケーション・ソフト
ウェア プログラム編集を実行する場合、編集装置1において
は、まずコンピュータ2にてHDD24Dより読み出す
プログラム編集用のアプリケーション・ソフトウェア
(以下、単に編集ソフトと呼ぶ)を起動して、所定の入
力画面にてプログラム名を入力することによってモニタ
2B上に図10に示すようなプログラムの変種用画面9
0を表示させる。
【0094】編集画面90は、ビュウアウィンドウ9
2、ログウィンドウ93及びプログラムウィンドウ94
の3つのウィンドウによって構成される。実際、プログ
ラムの編集作業は、ビュウアウィンドウ92において選
択されたソースデバイスより読み出される編集素材に対
してマークイン及びマークアウトを設定して所望の長さ
に切り取り、その切り取ったイベントに関する情報をフ
ァイルに格納する。そしてログウィンドウ93にその切
り取ったイベントのスタンプ画をクリップとして張り付
ける。このような作業を繰り返すことによってログウィ
ンドウ93上に複数の切り取りイベントを集めることが
できる。もちろんこの場合、ログウィンドウ93には1
つのイベントだけを登録するようにしても良い。
【0095】因みにビュウアウィンドウ92にはソース
デバイスから読み出した編集素材又はプログラムウィン
ドウ94のタイムラインに並べられたイベントを再生す
るデバイスコントロール部が設けられており、当該デバ
イスコントロール部を介した制御によって編集素材を再
生しながら、編集作業を実行することができる。
【0096】ビュウアウィンドウ92より切り取った編
集素材に対する編集作業としては、ログウィンドウ93
に集められたイベントの中から所望のイベントを選択し
てプログラムウィンドウ94の上に設けられたタイムラ
インに並べて継ぎ合わせ編集する他、タイムライン上に
並べられたイベントに対してアニメーション・エフェク
ト又はトランジション・エフェクト等の特殊効果を設定
する等の編集作業を実行する。この場合、タイムライン
上に並べられたイベントに対しては、マークイン及びマ
ークアウトを設定することによってイベント長を所望の
長さに設定しなおすこともできる。
【0097】因みに編集用画面90においては、画面上
に読み出されたウィンドウが現在、実行対象の場合、す
なわちウィンドウがアクティブのときウィンドウのタイ
トルバー96を非アクティブにときの表示色である灰色
から青色に変化させる。このようにタイトルバー96の
表示をアクティブ又は非アクティブに応じて色別表示す
るようにしたことによりウィンドウがアクティブである
か否かを視覚により用意に識別し得るようになされてい
る。
【0098】図11に示すようにビュウアウィンドウ9
2は、編集素材を画像表示するたの窓としてビュウア1
06を表示すると共に、ビュウアウィンドウ92に読み
出した編集素材の編集開始点(IN点)のスタンプ画像
を表示するIN点画像表示部110及び編集素材の編集
終了点(OUT点)のスタンプ画像を表示するOUT点
画像表示部112を表示するようになされている。
【0099】因みにIN点画像表示部110の下部には
当該IN点画像表示部110に表示されているスタンプ
画像のタイムコードを表示するIN点タイムコード表示
欄111が表示される。またOUT点画像表示部112
の下部にも当該OUT点画像表示部112に表示されて
いるスタンプ画像のタイムコードを表示するOUT点タ
イムコード表示欄113が表示される。さらにビュウア
ウィンドウ92は、選択素材の長さ、すなわち編集開始
点から編集終了点までの長さ(Duration)を表示するD
UR表示欄114等の表示部を表示するようになされて
いる。
【0100】ビュウアウィンドウ92においては、表示
されるデイリーサーバ6、VTR7、ローカルストレー
ジ8、補助入力部AUX及び内部入力INTの各ソース
デバイスにアサインされたソース選択ボタン102(1
02A〜102E)の内いずれかを選択してクリックす
ることにより、デイリーサーバ6、VTR7、ローカル
ストレージ8、補助入力部AUX及び内部入力INTの
いずれかをソースデバイスとして選択し得るようになさ
れている。
【0101】因みに後述するように、補助入力部AUX
は複数設定し得、ソース選択ボタン102Eには、現
在、補助入力部AUXとして設定されている補助入力部
(AUX1〜AUXn)が表示される。
【0102】ソース選択ボタン102の選択によってソ
ースデバイスが選択されると、当該ソースデバイスより
コンピュータ2に素材のファイルが読み出される。ここ
で選択したソース選択ボタン102を再度クリックする
ことにより、図12Aに示すようなファイルリスト10
3A又は図12Bに示すようなソースリスト103Bを
画面表示させる。この場合、ファイルリスト103A
は、デイリーサーバ6又はローカルストレージ8内に収
納されているファイルのファイルリストを表示し、また
ソースリスト103Bは、補助入力部AUX素材の入力
部のリストを表示する。ここでマウスによって各ファイ
ルリスト103A又はソースリスト103B内の所望の
ファイル名又はソースにカーソルを合わせてクリックす
ることによりファイル又はソースをそれぞれ選択した
後、「OK」ボタン103Cをクリックすることにより
選択したファイル又はソースをソースデバイスよりコン
ピュータ2に読み出すようになされている。
【0103】ここでファイルリスト103A又はソース
リスト103Bにおいては、「Cancel」ボタン1
03Dをクリックすることにより、選択したファイルリ
スト103A又はソースリスト103Bを取り消すこと
ができる。
【0104】また選択したソースデバイスが内部入力I
NTの場合、ソース選択ボタン102Eを再びクリック
すると、ビデオ編集用画面90上に図13に示すような
マットダイアログ104が表示される。マットダイアロ
グ104は、色信号をパネル形式のボタンに階調表示し
た基礎カラー(Basic Color )104A又はフェイバレ
ットカラー104B(Favorite Color)において、所望
の色信号をクリックすることにより選択し、当該色信号
による色をビュウア104Cに表示するようにしてい
る。また例えばタイル模様等の模様をパターン入力部1
05Aにパターン番号を入力することにより読み出すこ
とができる。
【0105】また選択した色信号は、色信号変更部10
4Dにおいて「Hue」(Hue )色相を300段階、
「Sat」(Saturation)彩度、及び「Lum」(Lumi
nance)輝度をそれぞれテンキー入力によって101段
階で設定し直しすることができ、さらに赤、緑、青の3
原色を256段階でテンキー入力によって設定し、又は
修正し得るようになされている。
【0106】コンピュータ2は、ソースデバイスより読
み出した編集素材の画像をビュウアウィンドウ92の画
像表示用窓であるビュウア106に表示する(図1
1)。この場合、ビュウアウィンドウ92においては、
素材(シーン)名欄107に選択素材名、タイムコード
表示欄108にビュウア106に表示されている現在の
イベント画像のタイムコードをそれぞれ表示すると共
に、ステイタス欄109にビュウアウィンドウ92の現
在のコンピュータの状況(ステイタス)を表示するよう
になされている。このときビュウアウィンドウ92のス
テイタス表示が「OPEN」となると、デバイスコント
ロール部によるデバイスコントロールによって選択され
た素材に対するデバイスコントロールが実行可能な状態
に設定される。
【0107】実際、タイムコード表示欄108をクリッ
クすることにより、当該タイムコード表示欄108を入
力モードに設定して、素材の所望の位置のタイムコード
を入力し、エンターキーを入力することにより、素材の
所望の位置をタイムコードによって捜し出す(サーチ)
ことができる。この場合、ステイタス欄109にテンキ
ー入力により再生速度を入力すると、当該再生速度でデ
バイスを再生モードに設定することができる。ここで再
生中の素材の所望位置において、マークインボタン11
5をクリック入力することにより、その位置におけるス
タンプ面とタイムコードが取り込まれてマークインが設
定され、それぞれIN点画像表示部110とIN点タイ
ムコード表示欄111とに表示される。
【0108】同様にして、再生中の素材の所望位置にお
いて、マークアウトボタン116をクリック入力するこ
とにより、その位置におけるスタンプ面とタイムコード
が取り込まれてマークアウトが設定され、それぞれOU
T点画像表示部112とOUT点タイムコード表示欄1
13とに表示される。
【0109】ここでIN点タイムコード表示欄111を
クリックすることによってIN点タイムコード表示欄1
11をタイムコードの入力モードにかえ、目的のタイム
コード値をテンキー入力することにより入力タイムコー
ドに対応する素材データの画像をIN点画像として読み
出すと共に、IN点画像表示部110に表示させること
もできる。
【0110】同様にしてOUT点タイムコード表示欄1
13をクリックすることによってOUT点タイムコード
表示欄113をタイムコードの入力モードにかえ、目的
のタイムコード値をテンキー入力することにより入力タ
イムコードに対応する素材データの画像をOUT点画像
として読み出すと共に、OUT点画像表示部112に表
示させることもできる。
【0111】このようにして編集素材に対してマークイ
ン及びマークアウトが設定されると、当該マークイン及
びマークアウトの設定されたビュウア106上の素材を
プレビュウボタン117をクリックすることによりプレ
ビュウさせることができる。
【0112】ビュウアウィンドウ92においては、デバ
イスコントロール部の制御対象がビュウアウィンドウ9
2にあるときには、選択したソースデバイスから読み出
した編集素材をビュウア106にてモニタしながら、再
生ボタン119Aをクリックすることにより再生し得
る。またデバイスコントロール部においては編集素材を
スチルボタン119Bによってスチル再生することもで
きるようになされている。
【0113】デバイスコントロール部は、スライダ(Sl
ider)部120及びシャトル部121の2つの制御部を
有し、スライダ部120においては、イベントの長さを
示すデュレーション表示部120Aの範囲内においてス
ライダ120Bの表示される位置によって、現在、再生
中のファイルの現在位置を表すと共に、当該スライダ1
20Bをマウス2Dによってデュレーション表示部12
0Aの任意の位置にドラッグ・アンド・ドロップするこ
とによってファイルの所望の位置をサーチするようにな
されている。またスライダ部120においては、矢印ボ
タン120C又は120Dをクリックすることにより、
ファイルの位置をそれぞれ±1フレームずつ前後に移動
させることができるようになされている。因みにスライ
ダ部120は、デイリーサーバ6又はローカルストレー
ジ8等のディスク記録媒体からのファイル読み出しの場
合の他は表示されない。
【0114】またシャトル部121においては、シャト
ルボタン121Aをクリックすることによっていわゆる
シャトルモードを設定し、当該シャトルモードにおいて
シャトルボタン121B又は121Cを押すことによっ
て、シャトルボタン121B又は121Cをクリックす
る毎にデバイスのサーチ速度を−50倍速から+50倍
速範囲で可変に設定してファイル内のデータをサーチす
るようになされている。
【0115】(5−2)編集素材の登録 ビュウアウィンドウ92において、所定の選択デバイス
より読み出された後、マークイン及びマークアウトを設
定することにより切り取った編集素材は、プログラムウ
ィンドウ94に直接イベントとして貼り付けるか又はロ
グウィンドウ93にスタンプ画(図中、クリップCLと
して示す)として貼り付けて登録する。この場合、ビュ
ウアウィンドウ92の登録部122において予めPGM
ボタン122B及び/又はLOGボタン122Cを選択
することによって編集素材のエントリモード(Entry Mo
de)(登録モード)をプログラムモード又はログモード
に予め設定しておき、ビュウアウィンドウ92において
マークイン及びマークアウトを設定することにより素材
を切り取った後、ADDボタン122Aをクリックする
ことによって切り取った素材をプログラムウィンドウ9
4及び/又はログウィンドウ93に登録する。因みにロ
グモードの場合、編集素材はログウィンドウ93におい
て図14に示すようなカード形式のクリップCLとして
表示される。
【0116】(5−3)タイムラインによるイベント編
集 ここでビュウアウィンドウ92にて切り取った素材又は
ログウィンドウ93に登録されているイベントを編集す
る場合、ビュウアウィンドウ92上に設けられたTLボ
タン126をクリック入力することによって、デバイス
コントロール部の制御をプログラムウィンドウ94上の
タイムライン131に移す。
【0117】タイムライン131は、デイリーサーバ6
やローカルストレージ8等のランダムアクセス可能なソ
ースデバイスから読み出した複数の素材データ(クリッ
プ)を仮想的なデータ領域に表示して、当該データ領域
の素材データを連続した編集素材(イベント)としてタ
イムコードに対応付けて表示したものである。このタイ
ムライン131においては、読み出される各イベントが
タイムコードに対応された帯(ライン)として表示され
る。
【0118】ここで登録部122の登録モードがプログ
ラムモードの場合、ADDボタン122Aがクリックさ
れるとIN点及びOUT点を指定して切り取った素材が
プログラムウィンドウ94上のタイムライン131に貼
り付けられる。
【0119】このようにプログラムウィンドウ94に設
けられたタイムライン131に切り取られた編集素材が
タイムコードに対応付けられて並べられると、編集素材
は最小単位であるイベントに変換され、デバイスコント
ロール部を介した制御によって再生され編集用画面90
において編集し得るように設定される。
【0120】ここで例えば編集素材がVTR7に記録さ
れている場合、VTR7よりビュウアウィンドウ92上
に素材を一旦読み出して、当該素材に対してマークイン
及びマークアウト設定の後、ダウンロード・ボタン12
3Aをクリック入力することにより、編集素材をローカ
ルストレージ8内にダウンロードすることにより、デバ
イスコントロール部のスライダ部120を介した制御に
よってファイルサーチし得る。
【0121】図15及び図16に示すようにタイムライ
ン131は、タイムコードに対応付けられた複数のビデ
オ編集ラインにより構成されている。すなわちタイムラ
イン131は、まずベースライン132として基本とな
る映像を貼るベースビデオ・ライン(Base Video Line
)132A、基本となる音声を貼るベースオーディオ
・ライン(Base Audio Line )132B、次に基本音声
に重ねる音声を貼るサブオーディオ・ライン134、ビ
デオエフェクトを設定するエフェクト・ライン135を
設けている。さらにタイムライン131は、ベースライ
ン132に映像を貼り込む(いわゆるオーバレイ(Over
lay )させる)ためのオーバレイ・ライン136、及び
ベースビデオとオーバレイ・ビデオの映像にテロッパか
ら送出される文字や補助入力部AUXから送出される衛
星画像等をオーバレイするためのダウンストリームキー
(DSK:Down Stream Key )を設定してタイトル素材を貼
るためのDSKライン137及び収録現場の音声(Voic
e )を貼るボイスオーバ1・ライン138A及びアナウ
ンサ等によるアフレコの音声(Voice )を貼るボイスオ
ーバ2・ライン138Bを表示するようになされてい
る。因みにタイムライン131に表示される編集素材及
び設定されたエフェクトは全てイベントとし各ライン毎
に異なった色で表示される。例えばビデオイベントは
青、オーディオイベントは黄色、エフェクトイベントは
ピンク色、DSKイベントは緑色に表示される。
【0122】またタイムライン131上においては、T
Lボタン126のオン時又はプレビュウボタン123B
をクリックすることにより実行するプレビュウ時にビュ
ウアウィンドウ92に画面表示している素材イベントの
現在のタイムコードに対応する所定位置をナウライン1
39の表示位置によって指示するようになされている。
因みにナウライン139はタイムライン131が表示さ
れているときは、当該タイムライン131上に常時表示
されるようになされており、通常は灰色表示され、プレ
ビュウ又は再生実行中には赤色に色別表示される。この
ようにナウライン139をプレビュウ又は再生実行中と
で色別表示するようにしたことにより、現在、ナウライ
ン139によって示されるタイムコード位置に対応する
映像クリップがビュウアウィンドウ92に画面表示され
ているものであるか否かを視覚により容易に識別し得
る。
【0123】図15に示すようにナウライン139は、
タイムライン131の上部に表示される入力ツール14
0によって簡易にタイムライン131上の所望の位置へ
移動させることができるようになされている。因みにプ
ログラムウィンドウ94には、入力ツール140として
ナウライン139をタイムライン131の先頭に移動さ
せるヘッドボタン141、ナウライン139をタイムラ
イン131上の最後尾のイベントに直後に移動させるテ
ールボタン142、ナウライン139を1つ前のイベン
トに移動させる前ボタン143及びナウライン139を
1つ後のイベントに移動させる次ボタン144を設け、
それらをタイムライン131上に表示するようになされ
ている。
【0124】またタイムライン131においては、スラ
イダ部145のスライドつまみ146をマウスでクリッ
クしてドラッグ・アンド・ドロップすることにより、ナ
ウライン139をタイムライン131上の所定の位置に
移動し得るようになされている。
【0125】さらにタイムライン131上にはタイムコ
ードに対応した目盛りを表すスケールライン147(Sc
ale Line)を表示するようにし、当該スケールライン1
47の所望の位置をマウス2Dでクリックすることによ
り、そのクリック位置にナウライン139を移動させる
ような機能をもたせている。
【0126】図16に示すようにプログラムウィンドウ
94には、GUIツールとしてタイムライン131に設
定される時間又は、スケールライン147の一目盛りが
示す時間を調整するためのズームアウトボタン150及
びズームインボタン151が設けられており、ズームア
ウトボタン150によってプログラムウィンドウ94の
1画面で表示できるタイムラインの時間を長く設定し、
又はズームインボタン151によってプログラムウィン
ドウ94の1画面で表示できるタイムラインの時間を短
く設定するようになされている。
【0127】またプログラムウィンドウ94では、カウ
ントタイム表示欄152によってナウライン139のタ
イムライン上の現在位置を表示するようにし、さらにト
ータルタイム表示欄153によってタイムラインの先頭
から最後尾のイベントまでの長さ、又は設定位置から最
後尾のイベントまでの長さを表示するようになされてい
る。
【0128】またプログラムウィンドウ94において
は、入力ツールとして、リップルボタン154、マニュ
アル・ロケーションボタン155、トリムボタン15
6、マッチカットボタン157、デリートボタン158
及びビデオエフェクトボタン159を表示するようにな
されている。
【0129】因みにリップルボタン154は、ベースラ
インに並んだイベント途中にイベントを貼った場合、当
該イベントをベースラインに挿入し、以降のイベントも
その挿入イベントに応じて順次、繰り下げて並べ替える
処理を設定すると共に、ベースライン上のイベントが削
除又は移動された場合にベースラインに穴が開いた部分
に自動で以降のイベントを繰り上げるという処理を設定
する。
【0130】またマニュアル・ロケーションボタン15
5は、エフェクトの位置(ロケーション)を設定し得る
ようなアニメーション・エフェクトを設定するときに、
当該アニメーション・エフェクトをかけるイベントのプ
レビュウ又はレコーディング実行中にマウス2Dによる
操作によってエフェクトのロケーションを制御し得るよ
うに設定する。
【0131】またトリムボタン156は、タイムライン
131上においてイベントにトリムを設定しモニタ上に
てイベントのフォアグランド及びバックグランドをその
境界部分と共に表示し、マッチカットボタン157は、
イベントをナウライン139の位置にて2つに切り離す
設定をするためのボタンとして設けられている。またデ
リートボタン158は、所定の選択イベントを削除し、
ビデオエフェクトボタン159によって、映像の変わり
目や映像自体にエフェクト(ビデオエフェクト)をかけ
るためのダイアログを表示させる。
【0132】さらにプログラムウィンドウ94は、サブ
オーディオ・ライン134、ボイスオーバ1・ライン1
38A、ボイスオーバ2・ライン138Bに貼り付けら
れたオーディオ・イベントのフェイドイン又はフェイド
アウトの効果を付けるためのオーディオフェイドボタン
160、DSKの各種設定を行うためのダイアログを開
くためのDSKボタン161及び最終的なオーディオの
4チャンネル出力に対してタイムライン上のオーディオ
をどのようにルーティングするかを決定するためのダイ
アログを表示させるミックスダウンボタン162を表示
するようになされている。
【0133】(5−4)デバイスアイコンの表示 ところでビュウアウィンドウ92においては、表示され
るシーン名欄107の隣欄にビュウア106に読み出さ
れている素材の記憶先デバイスを示すデバイスアイコン
165が表示される。
【0134】ビュウアウィンドウ92に表示される各デ
バイスアイコン165は図17に示すように、ビュウア
ウィンドウ92に読み出された素材のソースデバイスに
応じて、ソースデバイスがデイリーサーバ6の場合、サ
ーバアイコン165A(図17A)、ソースデバイスが
ローカルストレージ8の場合、ローカルストレージアイ
コン165B(図17B)がそれぞれ表示される。また
ビュウア106に表示されている画像のソースデバイス
がVTR7の場合、VTRアイコン165C(図17
C)、補助入力部AUXからの入力の場合、AUXアイ
コン165D(図17D)がそれぞれ表示される。さら
にビュウア106に表示されている画像の素材が編集装
置1内部の内部入力INTより発生されている信号素材
の場合、INTアイコン165E(図17E)が表示さ
れる。
【0135】このようにビュウア106に表示される画
像の記憶先デバイスを示すデバイスアイコン165をイ
ベント画像と共に、ビュウアウィンドウ92上に同時に
表示するようにしたことにより、ビュウアウィンドウ9
2に読み出されている素材の記憶先デバイスをデバイス
アイコン165を見ることで視覚により容易に識別し得
る。
【0136】またデバイスアイコン165は図16に示
すように、タイムライン131上においても、当該ライ
ムライン131上に並べられたイベントの記憶先デバイ
スに応じてサーバアイコン165A、ローカルストレー
ジアイコン165B、VTRアイコン165C、AUX
アイコン165D、INTアイコン165Eの各デバイ
スアイコン165が各イベントのライン上に表示され
る。
【0137】この結果、タイムライン131に読み出さ
れているイベントの記憶先デバイスを各ライン上に表示
されるデバイスアイコン165を見ることで視覚により
容易に識別し得る。これにより、例えばデバイスコント
ロール部を介してイベントに対してエフェクトを設定す
るとき、ベースライン132の記憶先デバイスがデイリ
ーサーバ6又はローカルストレージ8であるか否かに応
じて、例えば記憶先デバイスがVTR7の場合、編集素
材をVTR7からローカルストレージ8へダウンロード
すべきか否かを容易に判断し得る等、素材に対する編集
操作をより確実にし得る。
【0138】(5−5)マークイン及びマークアウトの
設定 ビデオ編集時の編集素材に対するマークイン及びマーク
アウトの設定は、図18及び図19に示す編集ソフトに
よるマークイン及びマークアウトの設定手順に従ったC
PU21の制御により実行される。
【0139】すなわちマークイン及びマークアウトの設
定手順は、まずステップSP1において、モニタ2B上
に表示されたビュウアウィンドウ92のソース選択ボタ
ン102A〜102Eのいずれかを選択してクリックす
ることにより、ステップSP2において、CPU21の
制御により所定のソースデバイスを選択する。ここで次
のステップSP3において、CPU21の制御により選
択したソースデバイスがデイリーサーバ6又はローカル
ストレージ8であるか否かを判断し、ソースデバイスが
デイリーサーバ6又はローカルストレージ8であればス
テップSP4に移る。
【0140】ステップSP4において、選択したデイリ
ーサーバ6又はローカルストレージ8に対応するソース
選択ボタン102を再びクリックすると、CPU21の
制御により、ビデオ編集用画面90上に、デイリーサー
バ6又はローカルストレージ8に格納されている素材の
ファイルリスト103Aが表示される。ここで続くステ
ップSP5において、ファイルリスト103Aに表示さ
れるファイル名の1つをクリックすることによって編集
素材を選択する。この結果、編集素材が設定される。
【0141】次にステップSP6において、ビュウアウ
ィンドウ92上に表示されるTLボタン126をクリッ
ク入力すると、ステップSP8において、CPU21の
制御によりモニタ2B上にタイムライン131を設けた
プログラムウィンドウ94を画面表示する。この結果、
ステップSP9においてCPU21の制御によるデバイ
ス制御の対象をタイムライン131に移し、以降、デバ
イスコントロール部を介したタイムライン131上での
入力操作によって編集素材に対するマークイン及びマー
クアウトの設定が開始される。
【0142】このときタイムライン131には、CPU
21の制御によりナウライン139が表示され、当該ナ
ウライン131の表示位置のタイムコードに対応するイ
ベントのクリップ画像がビュウア106に画面表示され
る。
【0143】ここでステップSP3において、選択した
ソースデバイスがデイリーサーバ6又はローカルストレ
ージ8の他のソースデバイスであるとCPU21により
判断された場合、ステップSP9において、CPU21
により選択したソースデバイスがVTR7であるか否か
を判断する。ここで選択ソースデバイスがVTR7であ
るとCPU21によって判断された場合、処理ステップ
はステップSP6に移り、ステップSP6以降の処理を
実行する。
【0144】次にステップSP10においては、デバイ
スコントロール部のスライダ部120を介してナウライ
ン139をタイムライン131上において所望の位置に
移動させることによってファイルの所望位置をサーチす
る。このときタイムライン131上のナウライン139
は赤色表示され、またナウライン139の移動できる範
囲も色別表示される。これによりナウライン139の移
動範囲及び位置を容易に確認し得る。
【0145】ここでデバイスコントロール部を介した制
御によってタイムライン131上のプログラムをシャト
ルモード等によって再生することにより、ビュウア10
6上において、ナウライン139位置のクリップ画像を
表示させると共に、タイムコード表示欄108にタイム
コードを表示させることができる。そこでクリップ画像
及びタイムコードを参照しながら所望の位置にてマーク
インボタン115をクリック入力すると、CPU21の
制御はステップSP11に移り、タイムライン131上
に設定されたイベントに対してナウライン139の表示
位置に対応するタイムコード位置にIN点をマークイン
する。このときCPU21の制御によりビュウアウィン
ドウ92上のIN点画像表示部1110にはイベントの
IN点のスタンプ画像が表示され、同時にイベントのI
N点タイムコード表示欄111にはIN点のタイムコー
ドが表示される。
【0146】さらにステップSP12において、デバイ
スコントロール部を介した制御によってタイムライン1
31上のプログラムを再生し、その際ビュウア106上
に表示されるクリップ画像及びタイムコード表示欄10
8に表示されるタイムコードをモニタしながら、目的の
タイムコードにてマークアウトボタン116をクリック
入力する。するとCPU21の制御はステップSP13
に移り、タイムライン131上に設定されたイベントに
対してナウライン139の表示位置に対応するタイムコ
ード位置にOUT点がマークアウトされる。このときC
PU21の制御によりビュウアウィンドウ92上のOU
T点画像表示部112にはイベントのOUT点のスタン
プ画像が表示され、同時にOUT点タイムコード表示欄
113にはOUT点のタイムコードが表示される。
【0147】次にステップSP14において、CPU2
1の制御によりタイムライン131上のイベントに設定
されたIN点及びOUT点それぞれのタイムコードから
IN点及びOUT点間のイベント時間が計算され、当該
イベント時間をビュウアウィンドウ92上のDUR表示
欄114に表示する。
【0148】次にステップSP15において、CPU2
1の制御により、例えばタイムライン131に設定され
たイベントのIN点及びOUT点間に挿入すべきクリッ
プをログウィンドウ93より選択してドラッグし、タイ
ムライン131のIN点又はOUT点付近にドロップす
る。この結果、ステップSP16においてCPU21の
制御によりタイムラインのIN点及びOUT点間に挿入
すべきクリップが貼り付けられる。
【0149】ここでステップSP9において、選択した
ソースデバイスがVTR7の他のソースデバイスである
と判断された場合は、選択したソースデバイスが補助入
力部AUX又は内部入力INTであると判断して処理ス
テップをステップSP16に移し、タイムライン131
のIN点及びOUT点間に補助入力部AUX又は内部入
力INTより入力される挿入すべき画像情報をタイムラ
イン131上の所定の位置に貼り付ける。
【0150】このようにしビュウアウィンドウ92上に
てソースデバイスから読み出し、マークイン及びマーク
アウトを設定することによって切り取った編集すべきク
リップのタイムライン131上への貼り付けが完了する
と、マークイン及びマークアウトの設定手順を終了す
る。
【0151】因みにステップSP16においては、図2
0に示すような次の4つのケースにおいてタイムライン
131上にて設定されたイベントのIN点及びOUT点
間にクリップを貼ることができる。
【0152】すなわち第1のケースとして、タイムライ
ン131上にマークイン及びマークアウトが設定され、
かつクリップに対してマークインのみが設定されている
場合がある。この場合、設定されていないクリップのマ
ークアウトは、タイムライン及びクリップのIN点及び
OUT点それぞれのタイムコードをもとにCPU21の
演算処理によりタイムライン131に設定されたマーク
アウトに合わせて設定される。
【0153】ここでクリップCLのマークアウトがタイ
ムライン131のマークアウトに足りない場合、ビュウ
アウィンドウ92に読み出したクリップCLの元の素材
の長さに余裕があるときは、CPU21の制御によりク
リップCLのマークアウトとタイムライン131のマー
クアウト間の足りない分が足され、またクリップCLの
マークアウトがタイムライン131のマークアウトを超
えるときは、クリップCLのマークアウトがタイムライ
ン131のマークアウトに合わせて短縮されて設定され
る。
【0154】また第2のケースとして、タイムライン1
31上にはマークインのみが設定され、かつクリップC
Lに対してマークイン及びマークアウトが設定されてい
る場合がある。この場合、タイムライン131のマーク
アウトは、タイムライン及びクリップのIN点及びOU
T点それぞれのタイムコードをもとに挿入クリップCL
のマークアウトに合わせた値がCPU21により設定さ
れる。
【0155】また第3のケースとして、クリップCLに
対してマークイン及びマークアウトが設定され、かつタ
イムライン131上にはマークアウトのみが設定されて
いる場合がある。この場合、タイムライン131のマー
クインは、クリップのマークインのタイムコードをもと
に挿入クリップのマークインに合わせた値がCPU21
によって設定される。
【0156】さらに第4のケースとして、タイムライン
131上にマークイン及びマークアウトが設定され、か
つクリップに対してマークイン及びマークアウトが設定
されている場合がある。この場合、タイムライン131
上のイベントのマークイン及びマークアウトのタイムコ
ードと、クリップCLのマークイン及びマークアウトの
タイムコードとがそれぞれ一致しているとCPU21が
判断したときは、クリップCLは丁度、タイムライン上
のIN点及びOUT点間に合わせてそのまま貼り付けら
れる。
【0157】これに対してタイムライン131上のイベ
ントのマークイン及びマークアウトのタイムコードと、
クリップCLのマークイン及びマークアウトのタイムコ
ードの少なくともいずれか一方が、一致していないとC
PU21が判断したときは、一致していないクリップC
Lのマークイン及びマークアウトをCPU21によって
タイムライン131に設定されたマークイン及びマーク
アウトに合わせて設定し直される。
【0158】これによりビュウア106に表示されるイ
ベント画像をモニタしながら、デバイスコントロール部
を介しての簡易な入力操作によってタイムライン131
上に読み出されたイベントに対してマークイン及びマー
クアウトを設定することができる。
【0159】さらにマウスを用いた簡易な入力操作によ
ってタイムライン131上に設定されたイベントのIN
点及びOUT点間に挿入すべきクリップを貼り付けるこ
とができる。またこの際、タイムライン131上のイベ
ントに貼り付けるクリップのマークイン及びマークアウ
トのタイムコードをCPU21の演算処理によりタイム
ライン131上のイベントに設定されたマークイン及び
マークアウトのタイムコードに合わせて設定して自動で
貼り付けることができる。
【0160】(5−6)クリップの登録 ビュウアウィンドウ92において切り取られた素材は、
プログラムウィンドウ94(図15、図16)にイベン
トとして貼り付けるか又はログウィンドウ93(図1
4)にカード形式の編集素材であるクリップCLとして
登録することができる。ここでは編集素材のエントリモ
ードをログモードに設定して、ログウィンドウ93にク
リップCLとして保存する場合について説明する。
【0161】すなわちビュウアウィンドウ92におい
て、所定のソースデバイスより編集素材を読み出し、当
該編集素材に対してマークイン及びマークアウトを設定
した後、LOGボタン122Bが選択された状態でAD
Dボタン122Aをクリックすると、編集素材の登録モ
ードはログウィンドウ93への登録モードとなり、この
結果、編集素材は図14に示すように、クリップCLと
してログウィンドウ93に登録される。
【0162】ここでログウィンドウ93に保存されるイ
ベント素材に対してビデオレベルを設定する場合、まず
ビデオ編集用画面90又はビュウアウィンドウ92に表
示されるビデオ・アジャスト・キー167Aをクリック
することにより、図21に示すようなビデオレベル設定
用のダイアログ170を表示させる。そして、このダイ
アログ170のスライド部170Aにてビデオレベル
(Lum Gain)、ビデオレベル・オフセット(Lum Offse
t)、彩度(Chroma Gain )、色相(Hue )について各
レベルをマウス2Dによりクリックすることによってス
ライドつまみ170Bを移動させてスライド調整し得る
ようになされている。
【0163】さらにオーディオ・アジャスト・キー16
7Bをクリックすることにより、図22に示すようなオ
ーディオレベル設定用のダイアログ172をビデオ編集
用画面90上に表示させ、マウス2Dを用いてダイアロ
グ172のトリム173にてオーディオ入力信号レベル
をスライド調整し得る。さらにフェーダ部174にてマ
ウス2Dを用いて素材のオーディオ出力レベルをスライ
ド調整し得る。またこのダイアログ172において、フ
ィルタボタン175及びイコライザボタン176によっ
てオーディオ出力レベルに対してフィルタ及び/又はイ
コライザを設定し得る。さらにルーティング・パネル1
77によってオーディオトラックT1〜T4の出力を4
つの各チャンネルCh1〜Ch4に対して入力の段階で
必要に応じて設定し得るようになされている。
【0164】(5−7)クリップに対するヘッダの設定 ログウィンドウ93内に並べて表示されるクリップに対
してヘッダを付加する場合、ログウィンドウ93におい
て、シーンチェンジ・ボタン178Aをクリック入力す
ることによって図23Aに示すようなダイアログ180
を表示させ、当該ダイアログ180のシーン名入力欄1
81よりクリップCLのヘッダとなるシーン名を入力す
るようにしている。
【0165】実際、クリップCLに対するシーン名の設
定は、編集装置1において、図24に示すような編集ソ
フトのクリップシーン名の設定手順に従ったCPU21
の制御により実行される。
【0166】すなわちクリップシーン名の設定手順は、
まずステップSP21において、シーンチェンジ・ボタ
ン178Aがクリック入力され選択されると、次のステ
ップSP22において、シーン名入力用のダイアログ1
80(図23A)が画面に表示される。ここで次のステ
ップSP23において、ダイアログ180内に設けられ
たシーン名のリストを表示させるための矢印ボタン18
2が選択された場合、ステップSP24においてCPU
21の制御によって、図23Bに示すように登録されて
いる既存のシーン名のリスト183を読み出して画面表
示する。
【0167】次にステップSP25においてリスト18
3中に表示されている登録シーン名が選択された場合、
ステップSP26において、CPU21の制御によって
シーン名を設定するクリップCLに対して選択シーン名
と同じシーン名を付けると共に、当該シーン名の末尾に
付された番号(以下、シーン番号と呼ぶ)が既に登録さ
れているクリップCLのシーン名のシーン番号と連番に
なるようにシーン番号を設定して、ダイアログ180内
にシーン名入力欄181に、そのシーン名を表示する。
次にステップSP27においてステップSP26におい
て設定したシーン名及びシーン番号をクリップCLのシ
ーン名及びシーン番号としてリスト183に登録する。
【0168】このようにしてシーン名が登録されると、
次のステップSP28において、ダイアログ180が閉
じられる。そしてこのシーン名の登録以降、ビュウアウ
ィンドウ92のADDボタン122Aが入力されると、
CPU21の制御によりログウィンドウ93に登録され
るクリップCLに対して登録されたシーン名及び連番の
シーン番号が自動で付される。
【0169】これによりログウィンドウ93に連結して
登録されるクリップCLに対して同じシーン名を自動で
付すことができ、各クリップCLの関連性をシーン名に
よって容易に識別し得る。さらに各クリップCLの繋が
り又は違いをシーン番号によって容易に識別することが
できるクリップCLのシーン名に連番のシーン番号を自
動で付加するようにしたことによって各クリップCLの
繋がり又は違いをシーン番号によって容易に識別するこ
とができると共に、各クリップCLの各シーンをシーン
名及びシーン番号によって容易にサーチ又はソートする
ことができる。
【0170】またステップSP23において、矢印ボタ
ン182をクリック入力しなかった場合、CPU21の
制御はステップSP29に移り、ここでシーン名入力欄
181にキーボード2Cより新たにシーン名をキー入力
すると、そのシーン名をリスト183に登録し、これ以
降、ログウィンドウ93に登録されるクリップCLに対
しては新たに登録されたシーン名がCPU21の制御に
より自動で付される。
【0171】またステップSP25において、リスト1
83に表示された既存のシーン名を選択することなくキ
ーボード2Cよりリターンキーを入力した場合、CPU
21の制御はステップSP30に移って登録されている
シーン名を取り残し、処理ステップをステップSP27
に移して、以降の処理ステップを順次実行する。以上に
よってクリップシーン名の設定手順を終了する。
【0172】因みにログウィンドウ93に登録されたク
リップCL、図25A〜図25Cに示すように、シーン
名、IN点画像及びイベント時間を表示するカードCL
1(図25A)、シーン名、イベント時間、IN点及び
OUT点の現在のタイムコード並びにIN点画像及びO
UT点画像を表示するカードCL2(図25B)、シー
ン名、イベント時間、IN点画像及びクリップCLに関
する情報を記載するテキスト表示欄を表示するカードC
L3(図25C)等によって表示される。
【0173】ここでログウィンドウ93に表示されたク
リップCLをクリックすることによって図26に示すよ
うに、クリップCLのシーン名、ファイル名、イベント
時間、IN点及びOUT点の現在のタイムコード並びに
オーディオ・トラックの使用情報等の情報を表示するダ
イアログ186が開かれる。
【0174】因みにログウィンドウ93においては、表
示される各カードCL(1〜3)の各クリップ画像の下
部に記憶先デバイスに応じてサーバアイコン165A
(図17A)、ローカルストレージアイコン165B
(図17B)、VTRアイコン165C(図17C)、
AUXアイコン165D(図17D)又はINTアイコ
ン165E(図17E)のデバイスアイコン165が表
示されるようになされている。これによりログウィンド
ウ93に読み出されている各素材の記憶先デバイスをデ
バイスアイコン165を見ることで視覚により容易に識
別し得る。
【0175】因みにログウィンドウ93に登録されたク
リップCLに対しては、リコールボタン178C、ソー
トボタン178D及びデリートボタン178Eによって
クリップ編集がなし得る。すなわちリコールボタン17
8Cをクリック入力することにより一旦、ログウィンド
ウ93から削除したクリップCLを呼び戻すようにし、
ソートボタン178Dをクリック入力することによりク
リップCLを降順又は昇順に並べ替えし、さらにデリー
トボタン178Bをクリック入力することによってログ
ウィンドウ93上に登録したクリップCLを削除する等
の編集を行うことができる。さらにダウンロードボタン
178Bをクリック入力することによって、選択された
クリップCLをローカルストレージ8にダウンロードす
ることができる。
【0176】(6)エフェクト編集 ここでログウィンドウ93に登録されたクリップCLを
タイムライン131上のイベントに貼り付けて、当該イ
ベントに対してエフェクトを付加して編集する場合につ
いて説明する。
【0177】(6−1)タイムライン上へのイベントの
貼り付け ビデオエフェクト編集は、まずログウィンドウ93にお
いて、クイックエントリ・ボタン180(図14)をク
リックすることにより、ログウィンドウ93上に表示さ
れているクリップCLを登録モードに設定する。このよ
うにして登録モードが設定されたログウィンドウ93に
おいて、編集すべきクリップCLを並べたい順にマウス
でクリックして選択することにより、CPU21の制御
により選択されたクリップCLがタイムライン131上
のベースビデオ・ライン132A及びベースオーディオ
・ライン132Bのナウライン139の位置に順次並べ
られる。
【0178】またこのようにしてタイムライン131上
に並べられた複数のクリップCLは、ビュウアウィンド
ウ92のRECボタン181をクリックすることによっ
てローカルストレージ8に記録することができる。
【0179】このようにログウィンドウ93に表示され
るクリップCLを並べる順にマウス2Dによってクリッ
クするという簡易な操作により、タイムライン131上
に並べるようにしたことにより、クリップCLを大まか
にタイムライン131上に並べる際の編集操作を大幅に
簡略化し、編集の効率を向上し得る。
【0180】(6−2)ダイアログによるエフェクトの
設定 編集装置1においては、タイムライン131上のベース
ビデオ・ライン132Aに並べられたイベントの映像自
体にエフェクトをかけるようなアニメーション・エフェ
クト又は2つのイベントの変わり目をエフェクトをかけ
て切り替えるトランジション・エフェクトをかけるよう
になされている。ここでタイムライン131上に貼り付
けられたイベントに対してエフェクトをかける場合、ま
ずプログラムウィンドウ94においてビデオ・エフェク
ト・ボタン159をクリック入力することにより、図2
7に示すようなエフェクト設定用のダイアログ190を
ビデオ編集用画面90上に画面表示させる。
【0181】このダイアログ190において、所望のエ
フェクト・パターンを選択してタイムライン131上の
エフェクト・ライン135に貼り付ける。この場合、エ
フェクト・パターンの選択方法としては、まず第1にパ
ターン番号設定部191に所望のエフェクト・パターン
のパターン番号をキーボード2Cよりテンキー入力した
後、エンターキーを押すことによって選択する方法があ
る。また第2に使用頻度の高いエフェクトのパターン
(以下、これをフェイバレット・パターン(Favorite P
attern)と呼ぶ)が図的に表現されたビットマップを1
0種類程、フェイバレット・パターン表示部192にお
いて表示して、当該フェイバレット・パターン表示部1
92の中から所望のエフェクト・パターンをクリックし
て選択する方法がある。因みにフェイバレット・パター
ンとしては、画面を切り換えるときにバックグランドの
画面をページをめくるようにしてフォアグランドの画面
に切り換えるページターン192A、モザイク模様によ
って画面をぼかすモザイク192B等が設定される。
【0182】ここでタイムライン131上のイベントに
対してトランジション・エフェクトを設定する場合、上
述した第1又は第2のいずれかの方法により、タイムラ
イン131上のイベントに対して設定すべきエフェクト
・パターンが選択されると、ダイアログ190上のトラ
ンジション設定部193Aにおいて、エフェクトの遷移
時間(トランジション時間)をテンキー入力してエンタ
キーを押すか、又はいくつかの典型的なトランジション
時間が複数設定されたトランジションボタン193Bか
ら所望の時間をクリックすることによりトランジション
時間を選択して設定する。
【0183】このようにしてイベントに対して設定すべ
きエフェクトの種類及びトランジション時間がダイアロ
グ190にて決定されると、図28Aに示すようにダイ
アログ190のフェイバレット・パターン表示部192
内の所望のトランジション・エフェクトのパターン・ビ
ットマップ192Xをマウス2Dによってドラッグし、
タイムライン131上の効果をかけて切り替えるべきイ
ベントの上のエフェクト・ライン135に移動させてド
ロップすることによって貼り付ける。この結果、例えば
図28Bに示すように、トランジション・エフェクト、
Mix192X’がベースライン132のイベントに対
して設定される。
【0184】またフェイバレット・パターン表示部19
2より、アニメーション・エフェクトをタイムライン1
31上のイベントに対して付加する場合、まずビュウア
ウィンドウ92によってタイムラインの所定の位置にお
いてマークインボタン115及びマークアウトボタン1
16をクリック入力することによりイベントに対してマ
ークイン及びマークアウトを設定して、図29Aに示す
ように、タイムライン131のマークイン及びマークア
ウトに対応するスケールライン147上の位置にビット
マップ166A及び166B並びにマークライン166
C及び166Dを表示させる。
【0185】ここで予めダイアログ190においてアニ
メーション・エフェクトをマウス2Dによってクリック
して選択しておき、ログウィンドウ93のクリップCL
の中から所望のクリップCLを選択してマウス2Dによ
ってドラッグし、タイムライン131に設定したマーク
イン位置のマークライン166Cに近づけてドロップす
る。これにより図29Bに示すように、オーバレイ・ラ
イン136のマークインの位置にアニメーション・エフ
ェクトのイベントEF0を貼り付けることができる。
【0186】(6−3)パターン・ビットマップの登録 ここでフェイバレット・パターン表示部192にフェイ
バレット・パターンを登録する場合、まず、パターンリ
スト・ボタン194をクリックすることにより、複数の
エフェクト・パターンのビットマップがグラフィック表
示されたリスト(図示せず)を表示させて、当該リスト
の中からフェイバレット・パターンとしてフェイバレッ
ト・パターン表示部192に登録すべき所望のエフェク
トを設定するか、又はパターン番号設定部191に所望
のエフェクト・パターンのパターン番号をテンキー入力
することによってパターン・ビットマップ表示欄(図示
せず)に読み出す。そして読み出されたパターン・ビッ
トマップをマウス2Dによってドラッグし、フェイバレ
ット・パターン表示部192の所望の位置でドロップす
ることにより、パターン・ビットマップをフェイバレッ
ト・パターン表示部192に登録することができる。
【0187】これによりオペレータは、タイムライン1
31と同一画面上に表示されるフェイバレット・パター
ン表示部192に複数登録されたエフェクト・パターン
より、所望のエフェクト・パターンをマウス2Dにより
ドラッグしてタイムライン131上のイベントの所望の
位置にドロップするという簡易な操作によってイベント
に対して迅速にエフェクトを設定することができる。
【0188】(6−4)トランジション・エフェクトの
設定 次にタイムライン131上に設定されたイベントに対し
て実際にトランジション・エフェクト及びアニメーショ
ン・エフェクトを設定する場合について説明する。
【0189】図30Aに示すように、タイムライン13
1上において並べられた2つのイベントE0及びE1の
切り替わり位置にナウライン139があるとCPU21
が判断した場合、CPU21は各イベントE0及びE1
のもつイベントデータをもとに、まずタイムライン13
1上においてイベントE1の左側に位置するイベントE
0をバックグランドに設定した後、イベントE0のOU
T点をサーチする。
【0190】次にイベントE0の右側に位置するイベン
トE1をフォアグランドに設定してイベントE1のIN
点をサーチする。これによりタイムライン131上のナ
ウライン139の位置にトランジション・エフェクトを
かけるとき、各イベントに対するバックグランド及びフ
ォアグランドの設定を自動で行うことができると共に、
イベントE0及びE1の切り替え位置を読み出すことに
よって、切り替え位置のトランジション・エフェクトの
状態をビュウア106上にて直ちに確認することができ
る。
【0191】また図30Bに示すように、タイムライン
131上のイベントE1の間にナウライン139があ
り、かつオーバレイ・ライン136に対象となるイベン
トがないとCPU21が判断した場合、CPU21の制
御によりイベントE1をバックグランドに設定してイベ
ントE1のナウライン139の位置をサーチした後、イ
ベントE1のナウライン139をフォアグランドに設定
する。これによりタイムライン131上のナウライン1
39の位置にトランジション・エフェクトをかけると
き、イベントE1に対するバックグランド及びフォアグ
ランドの設定を自動で行うことができると共に、イベン
トE1の切り替え位置を読み出すことによって、切り替
え位置のトランジション・エフェクトの状態をビュウア
106上にて直ちに確認することができる。
【0192】(6−5)アニメーション・エフェクトの
設定 また図30Cに示すように、タイムライン131上のア
ニメーション・エフェクトCutの開始位置にナウライ
ン139があり、かつオーバレイ・ライン136にエフ
ェクトの対象となるイベントE2があるとCPU21が
判断した場合、CPU21の制御によってイベントE1
をバックグランドに設定すると共に、イベントE1のO
UT点をサーチする。さらにCPU21の制御により、
オーバレイ・ライン136上のイベントE2をフォアグ
ランドに設定すると共に、イベントE2のIN点をサー
チする。これによりタイムライン131上のナウライン
139の位置にアニメーション・エフェクトをかけると
き、各イベントに対するバックグランド及びフォアグラ
ンドの設定を自動で行うことができると共に、イベント
E1のIN点及びイベントE2のIN点を読み出すこと
によって、エフェクトをかける位置におけるアニメーシ
ョン・エフェクトの状態をビュウア106上にて直ちに
確認することができる。
【0193】また図30Dに示すように、アニメーショ
ン・エフェクトCut内の所定位置にナウライン139
があり、かつオーバレイ・ライン136にエフェクトの
対象となるイベントがあるとCPU21が判断した場
合、CPU21の制御によってイベントE1をバックグ
ランドに設定すると共に、イベントE1のナウライン1
39の位置をサーチする。次にイベントE2をフォアグ
ランドに設定してイベントE2のナウライン139の位
置をサーチする。これにより上述のようにタイムライン
131上にて並べられたイベントE1に対してイベント
E2を用いたアニメーション・エフェクトをかけると
き、各イベントに対するバックグランド及びフォアグラ
ンドの設定を自動で行うことができると共に、ナウライ
ン139の位置を読み出すことによって、ナウライン1
39の位置のアニメーション・エフェクトの状態をビュ
ウア106上にて直ちに確認することができる。
【0194】さらに図30Eに示すように、単独のイベ
ントにエフェクトがかけられるAロールエフェクト部
(図中、「Mirror」として示す)の途中にナウラ
イン139があるとCPU21が判断した場合、CPU
21の制御によってイベントE1をバックグランドに設
定すると共に、イベントE1のナウライン139の位置
をサーチし、さらにイベントE1のナウライン139の
位置をフォアグランドに設定する。これによりタイムラ
イン131上のイベントE1に対してAロールエフェク
トによるアニメーション・エフェクトをかけるとき、イ
ベントE1に対するバックグランド及びフォアグランド
の設定を自動で行うことができると共に、ナウライン1
39の位置を読み出すことによって、ナウライン139
の位置のアニメーション・エフェクトの状態をビュウア
106上にて直ちに確認することができる。
【0195】(6−6)エフェクトのマニュアル・トラ
ンジション操作 ここで、例えば図30A及び図30Bに示すように、ト
ランジション・エフェクトをかける対象となるイベント
E0及び/又はイベントE1に対してフォアグランド及
びバックグランドが設定されたトランジション・エフェ
クトのパターンは、ダイアログ190(図27)のフェ
ーダレバー196を操作することにより、ビュウア10
6の画面上でテスト再生することができる。
【0196】この場合、フェーダレバー196が最も上
に位置している状態ではビュウア106にはバックグラ
ンドが表示される。またフェーダレバー196をマウス
2Dによりドラッグして上から下の方向に向かって移動
させるに従って、ビュウア106に表示されるトランジ
ション・エフェクトのパターンは、トランジション・エ
フェクトのパターンに従ってフォアグランドに移行して
いく。そしてフェーダレバー196が最も下に位置して
いる状態ではビュウア106にはフォアグランドが表示
される。これによりフェーダレバー196のマニュアル
操作による任意の速度でトランジション・エフェクトの
かかったイベントを再生し得る。
【0197】またトランジション・エフェクトの設定状
態において、ATボタン197(Autoボタン)をク
リック入力した場合は、まず初めにフェーダレバー19
6が最も上の位置に移動して、その後、徐々に下の位置
に移動し、設定されたトランジション・エフェクトを再
生し得る。
【0198】同様にして図30C〜図30Eに示すよう
に、イベントE1、E2に対してフォアグランド及びバ
ックグランドを設定した後、エフェクトパターン番号を
選択することにより設定したアニメーション・エフェク
トのパターンは、ダイアログ190のフェーダレバー1
96を操作することにより、ビュウア106の画面上で
テスト再生することができる。
【0199】この場合、フェーダレバー196が最も上
に位置している状態ではビュウア106にはアニメーシ
ョン・エフェクトのかかっていない状態であるバックグ
ランドが表示される。またフェーダレバー196をマウ
ス2Dによりドラッグして上から下の方向に向かって移
動させるに従って、ビュウア106の表示画像はアニメ
ーション・エフェクトのかかった状態に移行していく。
そしてフェーダレバー196が最も下に位置している状
態ではビュウア106にはフォアグランド及びバックグ
ランドが設定されたアニメーション・エフェクトのかか
ったイベントが表示される。これによりフェーダレバー
196のマニュアル操作による任意の速度でアニメーシ
ョン・エフェクトのかかったイベントを再生し得る。
【0200】またアニメーション・エフェクトの設定状
態において、ATボタン197をクリック入力すると、
まずフェーダレバー196は最も上の位置に移動して、
その後、徐々に下の位置に移動し、設定されたトランジ
ション時間でトランジションする。かくしてATボタン
197により通常の再生条件により、自動でアニメーシ
ョン・エフェクトを再現し得る。
【0201】ここでダイアログ190に設けられたパラ
メータ設定部198においては、切り替え位置のエッジ
(Edge)に関するパラメータ、ライトを当てるような効
果であるライティング(Lighting)に関するパラメー
タ、影や帯を引くような効果であるトライアル(Traia
l)/シャドウ(Shadow)に関するパラメータ、エフェ
クトを設定する位置であるロケーション(Location)に
関するパラメータ等、エフェクトに付加することのでき
る各種パラメータに対応するボタンをクリック入力する
ことにより設定し得るようになされている。さらにダイ
アログ190上においては、キーボタン199をクリッ
ク入力することによってクロマ(Chroma)キー及び/又
は外部(External)キーを設定し得るようになされてい
る。
【0202】(6−7)エフェクトの修正 エフェクトを設定されたイベントを修正する場合、修正
するエフェクトイベントをマウス2Dによってダブルク
リックすることにより、ダイアログ190をオープンさ
せ、当該ダイアログ190内に既に設定されているエフ
ェクトパラメータを表示させる。ここで例えば既に設定
されているエフェクトパラメータを表示させる。ここで
例えば既に設定されているエフェクトが図31Aに示す
ようにトランジション・エフェクトであった場合、エフ
ェクト・イベントをダブルクリックすると、イベントE
0がバックグランドに設定され、イベントE0のOUT
点がサーチされると共に、イベントE1がフォアグラン
ドに設定されてイベントE1のIN点がサーチされる。
これによりタイムライン131上のナウライン139の
位置をトランジション・エフェクトを設定したイベント
E0のOUT点及びイベントE1のIN点に直ちに設定
して、ビュウア106上で確認することができる。
【0203】また例えば既に設定されているエフェクト
が図31Bに示すようにアニメーション・エフェクトで
あった場合は、エフェクト・イベントをダブルクリック
するとイベントE1がバックグランドに設定され、イベ
ントE1のIN点がサーチされると共に、イベントE2
がフォアグランドに設定されてイベントE1のOUT点
がリーチされる。これによりタイムライン131上のナ
ウライン139の位置をアニメーション・エフェクトを
設定したイベントE1及びE2のIN点に直ちに設定す
ることができる。
【0204】かくしてダイアログ190を開いたとき、
ベース・ライン132上のビデオエフェクトをかける対
象のイベントに対してフォアグランドの終了点及びバッ
クグランドの開始点が自動でサーチされる。
【0205】(6−8)エフェクトの表現方法 ここでタイムライン131上において、イベントに対し
て設定するエフェクトの表現方法について説明する。
【0206】タイムライン131上において設定するエ
フェクトには、大きく分けて2つのイベントを切り替え
る際にかけられるトランジション・エフェクトとアニメ
ーション・エフェクトとに分けられ、トランジション・
エフェクトは、さらにトランジション系及びフリップ/
タンブル系に分けられる。
【0207】すなわち図32Aに示すように、トランジ
ション・エフェクトの内、トランジション系の場合、タ
イムライン131のベースビデオ・ライン132Aに基
準となるイベントE1及びE2を表示すると共に、ベー
スビデオ・ライン132Aの1行上に設けられたエフェ
クト・ライン135にエフェクトをかける時間長に応じ
たイベントEF1をエフェクトの種類名と共に表示す
る。さらにイベントE1とイベントE2との境界を斜線
によって表す。これによりイベントE1からイベントE
2へ映像(カット)が切り替えられていることが視覚に
より容易に識別することができる。因みにトランジショ
ン系のエフェクトとしては、ワイプ、ページターン等が
ある。
【0208】また図32Bに示すように、トランジショ
ン・エフェクトの内、フリップ/タンブル系の場合、ト
ランジション系の場合と同様にタイムライン131のベ
ースビデオ・ライン132A上に基準となるイベントE
1及びE2を表示すると共に、ベースビデオ・ライン1
32Aの1行上に設けられたエフェクト・ライン135
にエフェクトをかける時間長に応じたイベントEF2を
当該イベントEF2のエフェクトの種類名と共に表示す
る。さらにイベントE1とイベントE2との境界を斜線
によって表す。これによりイベントE1からイベントE
2へ映像(カット)の切り替えがフリップ/タンブルに
よってなされることを視覚により容易に識別することが
できる。さらにフリップ/タンブル系の場合は、画像の
中心線を基準にしてイベント画像を3次元的に回転させ
るエフェクトなので、画像が丁度90°回転したときの
インターナル・ビデオ(Inrternal Video )が見えない
ということをオーバレイライン122においてイベント
IVによって表示するようになされている。
【0209】次にアニメーション・エフェクトにはイベ
ントに対してかけられるビデオエフェクトが1つのイベ
ントにエフェクトをかける、又は所定のイベントにエフ
ェクトのかかったイベントを挿入するものがあり、この
アニメーション・エフェクトは、さらにスタンダードア
ニメーション系及びモディファイ系(=エフェクトタイ
プ)に分けられる。
【0210】すなわち図32Cに示すように、基準イベ
ントに対してエフェクトのかかったイベントを挿入する
ピクチュア・イン・ピクチュア等によるスタンダードア
ニメーション系の場合、基準となるイベントE1をベー
スビデオ・ライン132Aに表示し、挿入するエフェク
トのかかったイベントE2をオーバレイ・ライン136
に表示するようになされている。この場合、ベースビデ
オ・ライン132A上のビデオエフェクトがかけられて
いる位置には、縦線を表示することによってイベントに
対してアニメーション・エフェクトがかけられている状
態を表示するようになされている。このように基準イベ
ントと挿入イベントとを別々のラインに表示すると共
に、アニメーション・エフェクトがかけられている位置
には、縦線を表示するようにしたことにより、基準イベ
ントに対してアニメーション・エフェクトの挿入イベン
トを挿入しているということを視覚によって容易に識別
し得る。またこの場合、挿入イベントに用いられるエフ
ェクトの種類をエフェクト・ライン135にイベントE
F3として表示するようにしたことにより、イベントに
対するエフェクトの種類を視覚によって容易に識別し得
る。
【0211】図32Dに示すように、1つのイベントに
対してモザイク処理等を施すモディファイ系の場合、基
準となるイベントE1及びE2をベースビデオ・ライン
132Aに表示し、挿入するエフェクトのかかったイベ
ントをオーバレイ・ライン136に表示するようになさ
れている。この場合、ベースビデオ・ライン132A上
のビデオエフェクトがかけられている位置には、縦線を
表示することによってイベントE1及びE2に対してア
ニメーション・エフェクトがかけられている状態を表示
するようになされている。このように基準イベントと挿
入イベントとを別々のラインに表示することによってイ
ベントに対してエフェクトがかけられているということ
を視覚によって容易に識別し得る。またこの場合、挿入
イベントに用いられるエフェクトの種類をエフェクト・
ライン135にイベントEF4として表示するようにし
たことにより、イベントに対するエフェクトの種類を視
覚によって容易に識別し得る。
【0212】(6−9)オーディオの出力ルーティング
設定 図33に示すように、プログラムウィンドウ94(図1
6)のツールバーからオーディオミックスダウン用のダ
イアログ選択ボタン162をクリック入力することによ
りビデオ編集用画面90上にダイアログ200を画面表
示させ、当該ダイアログ200を用いてタイムライン1
31上に複数に並べられたイベントの各オーディオトラ
ックを出力チャンネルに対応付けて出力経路を設定し
(以下、これをルーティング設定という)、各イベント
毎にオーディオレベルを設定するようになされている。
【0213】ダイアログ200は、ベースオーディオ、
サブオーディオ及びボイスオーバ1、2それぞれがもつ
4つのトラックT1〜T4と4つの出力チャンネルCh
1〜Ch4とをマトリクス形式で対応させたパネル20
1を設けており、当該パネル201において、各トラッ
クT1〜T4に対して所望の出力チャンネルCh1〜C
h4の位置に対応するボタンを選択してクリックするこ
とにより、各トラックを各出力チャンネルにルーティン
グ設定する。
【0214】この場合、例えば図33に示すパネル20
1においては、第1列のトラックT1に属するボタン2
01Aをクリックすることにより、トラックT1を出力
チャンネルCh1にルーティング設定している。以下同
様にして、パネル201にてトラックT2を出力チャン
ネルCh2、トラックT3を出力チャンネルCh3に、
またトラックT4を出力チャンネルCh4にルーティン
グ設定していることを示している。
【0215】またサブオーディオ・ライン134、ボイ
スオーバ1・ライン138A及びボイスオーバ2・ライ
ン138Bについても同様にして例えば、サブオーディ
オのもつトラックT1〜T4をそれぞれ出力チャンネル
Ch1〜Ch4にルーティング設定していることを示
す。また、ボイスオーバ1のもつトラックT1及びT2
をそれぞれ出力チャンネルCh1及びCh2に、ボイス
オーバ2のもつトラックT1及びT2をそれぞれ出力チ
ャンネルCh3及びCh4にルーティング設定している
ことを示す。
【0216】ここで、上述したようにダイアログ200
上において、オーディオ出力を各チャンネルにルーティ
ング設定したイベントをビュウアウィンドウ92上のプ
レビュウボタン117をクリック入力することによって
プレビュウする場合について説明する。
【0217】この場合、例えば図34に示すようにタイ
ムライン131上に並べられたイベントは、ダイアログ
200上のパネル201に示すように、ルーティング設
定される。すなわちベースオーディオ・ライン132B
のイベントE1〜E3がフェーダF1に、サブオーディ
オ・ライン134のイベントE4がフェーダF2に、ボ
イスオーバ1・ライン138AのイベントE5〜E7が
フェーダF3に、またボイスオーバ2・ライン138B
のイベントE8がフェーダF4にルーティング設定され
る。
【0218】このようにしてタイムライン131上のベ
ースオーディオ・ライン132B、サブオーディオ・ラ
イン134、ボイスオーバ1・ライン138A及びボイ
スオーバ2・ライン138Bの各トラックT1及びT2
に対してフェーダF1、F2、F3及びF4が対応付け
られた後、マニュアルフェーダのオン/オフボタン20
2A(図33)の「ON」をクリック入力することによ
り、イベントをプレビュウ又はレコーディングするとき
にベースオーディオ・ライン132B、サブオーディオ
ライン134、ボイスオーバ1・ライン138A及びボ
イスオーバ2・ライン138Bの各オーディオレベルを
フェーダF1、F2、F3及びF4に対応付けされた各
フェーダレバー208を操作することによって各々調整
することができる。
【0219】(6−10)エフェクトの設定手順 タイムライン131上に並べられたイベントに対するエ
フェクトの設定は、図35及び図36に示すような編集
ソフトによるエフェクトの設定手順に従ってCPU21
の制御により実行される。
【0220】すなわちエフェクトの設定手順は、まずス
テップSP40においてエフェクトを付加する対象とな
るイベントをタイムライン131上のベースビデオ・ラ
イン132Aに並べる。ここでステップSP41におい
てプログラムウィンドウ94上のエフェクトボタン15
9をクリック入力することによりエフェクトの各種設定
を行うためのダイアログ190を画面に表示させる。
【0221】次のステップSP42において、ダイアロ
グ190(図27)上のフェイバレット・パターン表示
部192に表示されるエフェクトのパターン・ビットマ
ップの中から所望のパターンをクリックして選択する。
この結果、CPU21の制御によりパターン番号設定部
191のパターン番号欄191Aに選択されたパターン
の番号が出力表示される。
【0222】因みにエフェクトのパターンは、所望のパ
ターン番号が既に判っている場合は直接、パターン番号
設定部191のパターン番号欄191Aに所望のパター
ン番号をキーボード2Cよりテンキー入力した後、エン
ターキーをクリックすることによっても選択することが
できる。
【0223】ここでCPU21は、イベントに対して設
定するエフェクトがアニメーション・エフェクトである
かトランジション・エフェクトであるかを判断し、次の
ステップSP43において、ビデオエフェクトがアニメ
ーション・エフェクトである場合には続くステップSP
44に進む。ステップSP44において、まずタイムラ
イン131上の所望の位置でビュウア106上のマーク
インボタン115及びマークアウトボタン116を押す
ことによってイベントに対してマークイン及びマークア
ウトを設定してタイムライン131上のエフェクトをか
ける範囲を指定する(図29A)。
【0224】次にステップSP45において、ステップ
SP42にて選択されたエフェクトをドラッグ・アンド
・ドロップによりタイムライン131上に貼り付ける。
この結果、図29Bに示すように、タイムライン131
のオーバレイ・ライン136に貼り付けられる。このよ
うにオーバレイ・ライン136にオーバレイイベントが
貼り付けられると、タイムライン131のエフェクト・
ライン135に選択したエフェクトが貼り付けられる。
これによりベースビデオ・ライン132Aのイベントに
対してアニメーション・エフェクトが設定される(図2
9B)。
【0225】かくしてマウス2Dを用いたドラッグ・ア
ンド・ドロップによる簡易な操作によって、タイムライ
ン131上に貼り付けられたイベントのマークイン及び
マークアウト間にアニメーション・エフェクトを設定し
得る。
【0226】このようにしてイベントに対してアニメー
ション・エフェクトが設定されると、ステップSP46
においてダイアログ190を閉じるようにして、次の処
理ステップSP47に移る。
【0227】ここでステップSP43において、CPU
21によってイベントに対して設定するエフェクトがト
ランジション・エフェクトであると判断された場合、C
PU21の制御によりステップSP48に移り、ダイア
ログ190を用いてトランジション時間を設定した後、
次のステップSP49において、選択されたエフェクト
をドラッグ・アンド・ドロップによりタイムライン13
1上に貼り付ける(図28A)。この結果、タイムライ
ン131のエフェクト・ライン135に選択したエフェ
クトが貼り付けられ、これによりベースビデオ・ライン
132Aのイベントに対してトランジション・エフェク
トが設定される(図28)。かくしてマウス2Dを用い
たドラッグ・アンド・ドロップによる簡易な操作によっ
てタイムライン131上に貼り付けられたイベントに対
してトランジション・エフェクトを設定し得る。この
後、処理ステップSP46に移る。
【0228】ここでステップSP46でダイアログ19
0が閉じられると、次にステップSP47において、イ
ベントに対して設定したエフェクトを修正するか否かを
判断する。ここでイベントに対して設定したエフェクト
を修正する場合は、ステップSP50に移って一旦設定
したエフェクト・イベントを削除した後、ステップSP
42に戻り、ビデオエフェクトの設定手順をステップS
P42から再度、実行し直す。
【0229】またステップSP47において、イベント
に対して設定したエフェクトを修正しないとした場合
は、イベントに対するエフェクトの設定を完了してエフ
ェクトの設定手順を終了する。これによりタイムライン
131上に読み出されたイベントに対して、アニメーシ
ョン・エフェクト又はトランジション・エフェクトを容
易に設定し得る。
【0230】(7)音声処理部 (7−1)音声処理部の基本構成 上述したように、この実施の一形態は、編集処理装置3
とその編集処理装置3を制御するためのコンピュータ2
から構成され、編集処理装置3は、映像、音声をリアル
タイムで処理することが可能である。また、コンピュー
タ2には、編集操作を高めるための編集ソフトが動作
し、イーサネットで編集処理装置3との通信が行われ
る。この編集処理装置3は、HDDベースのデイリーサ
ーバ6及びローカルストレージ8、またVTR7と素材
の入出力が行われる。
【0231】入出力が行われる素材は、SDI規格の信
号として編集処理装置3に複数入力される。SDI規格
の信号には、映像と4チャンネル分の音声とが含まれ
る。入力された複数のSDI規格の信号は、クロスポイ
ントで切り替えられ、図37に示すように、SDI規格
の信号3本分、合計12チャンネルのオーディオ信号が
音声処理部3Dの入出力部3Dαに入力される。入出力
部3Dαに入力されたSDI信号は、上述したようにオ
ーディオ信号の抜き取りが行われ、第1の信号処理部5
8Rへ供給される。第1の信号処理部58Rでは、信号
処理されたオーディオ信号が最終的に4チャンネルにミ
ックスダウンされ、入出力部3Dαからエンベデッド処
理されたオーディオ信号は、マトリクススイッチャ部3
Bのオーデイオコンバイナ44へ供給され、映像信号に
重畳され、SDI規格の信号として出力される。第1の
信号処理部58Rには、入力されたオーディオ信号に対
して上述したようなエフェクト処理を行う第2の信号処
理部58Sが含まれる。また、このとき補助入力として
4本のAES/EBUフォーマットのオーディオ信号、
合計8チャンネルのオーディオ信号が音声処理部3Dに
供給される。
【0232】(7−2)CPUインタフェース この音声処理部3Dの機能ブロックを図38に示す概略
図を用いて説明する。コンピュータ2からの制御信号S
1が編集処理装置3へ供給される。編集処理装置3で
は、IDCよりMCPU30に対して、IDCプロトコ
ルに基づいてコマンドが発行される。このIDCプロト
コルは、信号処理部用プロトコルを含んだ形のプロトコ
ルである。
【0233】MCPU30が供給されたIDCプロトコ
ルを解釈し、信号処理部用プロトコルに変換して第1の
信号処理部58R及び第2の信号処理部58Sにコマン
ドを発行する。ミキサ用プロトコルにおいて、MCPU
30では、第1の信号処理部58R及び第2の信号処理
部58Sに素通しすべきコマンド群は、そのままの形で
第1の信号処理部58R及び第2の信号処理部58Sに
発行する。また、さらに解釈を加える必要のあるコマン
ド群は、解釈を加えた上で、第1の信号処理部58R及
び第2の信号処理部58Sに発行する。第1の信号処理
部58R及び第2の信号処理部58Sは、供給されたミ
キサ用プロトコルに基づいてオーディオ信号の処理が行
われる。この第1の信号処理部58R及び第2の信号処
理部58Sは、共にCPUを持つため2CPU構成とな
っている。入出力部3DαはCPUを持たないため、M
CPU30がシリアルインタフェース(SIF)経由で
入出力部3Dαをコントロールする。
【0234】この音声処理部3Dには、SDI規格のオ
ーディオ信号として、ベースオーディオ(4チャンネル
×2)、サブオーディオ(4チャンネル)、AES/E
BUフォーマットの信号としてボイスオーバ1(2チャ
ンネル×2)、ボイスオーバ2(2チャンネル×2)の
合計20チャンネルのオーディオ信号が供給される。こ
の20チャンネルのオーディオ信号は、4チャンネルを
1つのとしてまとめたグループという単位で取り扱われ
る。よって音声処理部3Dでは、合計5つのグループの
処理が行われる。
【0235】入力されたSDI規格のオーディオ信号
は、グループ1、2、3に割り当てられ、AES/EB
Uフォーマットのオーディオ信号は、1素材あたり2チ
ャンネルであるので、補助(AUX)入力1、2はグル
ープ4に、補助入力3、4はグループ5に割り当てられ
る。各々のグループ内では、入力された4チャンネルの
オーディオ信号の順番の入れ替え処理(Input Routing
、以下入力ルーティング処理と称する)を行うことが
でき、入力ルーティング処理が行われた後は、入力され
た4チャンネルのオーディオ信号を1つのトラックとい
う単位で呼ぶ。グループ内の各トラックの信号には、ト
リム、フィルタ、イコライザ等のエフェクト処理が施さ
れる。これらのエフェクトパラメータは、グループ内で
各トラック毎に、合計4トラック分独立に設定すること
ができる。
【0236】また、これらの入力ルーティング処理や各
種エフェクトパラメータは、スナップショットデータと
して、図39に示すようにスナップショットレジスタに
合計500件登録することができる。スナップショット
レジスタは、スナップショット番号で管理され、どのグ
ループのエフェクトパラメータを何番のスナップショッ
ト番号にストアするかが上位のCPUにより指定され
る。また、ストアされたスナップショットデータは、任
意のグループに使用する(リコールする)ことができ
る。また、501番目のスナップショットデータにスナ
ップショットの初期値が保持されている。
【0237】また、スナップショットレジスタに保持さ
れるスナップショットデータの一例を図40に示す。入
力ルーティングには、チャンネル毎に入力されたオーデ
ィオ信号が通過するポイント情報が保持される。トリム
には、チャンネル毎に入力されたオーディオ信号を調整
するレベル情報が保持される。リバースには、チャンネ
ル毎に入力されたオーディオ信号にリバースをかけるか
否かの情報が保持される。フィルタには、チャンネル毎
に入力されたオーディオ信号にフィルタをかけるか否か
の情報が保持される。イコライザ(EQ)には、チャン
ネル毎に入力されたオーディオ信号にイコライザをかけ
るか否かの情報が保持される。オーディオフェーダに
は、チャンネル毎に入力されたオーディオ信号にフェー
ダをかけるときのレベル情報が保持され、さらにミュー
トするか否かの情報が保持される。
【0238】これらのスナップショットデータは、編集
において次のように利用される。編集においては、素材
を切り貼りした結果はカットとして保存される。作成し
たカットは、タイムライン131上に並べられ、編集作
業が進められる。それぞれのカットは、タイムライン1
31上のベースオーディオ・ライン132B、ボイスオ
ーバ1・ライン138Aまたはボイスオーバ2・ライン
138B等に貼り付けられ、順番にタイムライン131
の先頭または途中から再生される。
【0239】タイムライン131上のカットは、それぞ
れ上述したスナップショットデータを属性として持つ。
これらのスナップショットデータは、タイムライン13
1上のカットの先頭において、リコールされる。しか
し、このリコールがどのグループに対してなされるか
は、編集内容によって異なる。これは、コンピュータ2
上の編集ソフトが編集内容に応じて適宜カット毎の音声
をどのグループに割り当てるかを決め直しているためで
ある。
【0240】コンピュータ2上の編集ソフトは、カット
毎に持つスナップショット番号と、カットが現在割り当
てられているグループ番号とを認識しているため、その
カットの先頭でスナップショットデータをリコールする
だけで、簡単に音声信号処理パラメータを変更すること
ができる。
【0241】また、スナップショットデータの内容は上
述したものに限らず、編集ソフトによって、以下に示す
エフェクト処理の中から適宜選択することができる。
【0242】(7−3)音声処理部のセットアップ 信号処理部の電源オン時、又はリセット時に一度だけセ
ットアップを行う必要がある。このセットアップは、編
集ソフト側では特に設定する必要はなく、MCPU30
が初期設定を行う。
【0243】電源オン時、又はリセット時に、入出力部
3Dαの同期ソースをビデオ又はワードから選択し、選
択されたソースの同期信号を入出力部3Dαの同期信号
として設定する。通常はビデオの同期信号を選択する。
入出力部3Dαで生成された各種クロック信号は、第1
の信号処理部58R及び第2の信号処理部58Sにも供
給される。第1の信号処理部58Rが動作するサンプリ
ング周波数は、48kHz である。
【0244】次に、第1の信号処理部58R及び第2の
信号処理部58Sの遅延量を設定する。第1の信号処理
部58Rでは、遅延量をコントロールするために、後述
するように525又は625のどちらかを初期値として
設定する。
【0245】そして、ディジタルオーディオ信号出力に
のせるAES/EBUフォーマットのチャンネルステー
タスフラグを初期設定する。PGM(プログラム)1〜
4の出力信号(SDI規格のオーディオ信号、AES/
EBUフォーマットのオーディオ信号)が対象となる。
機器動作中に変更する必要のあるパラメータは、エンフ
ァシスフラグのみである。これらの初期設定は、MCP
U30がシリアルインタフェース経由で入出力部3Dα
に対して設定する。
【0246】さらに、セットアップでは、デエンファシ
スのオン/オフ/オートモードの設定が行われる。オン
/オフモードの場合は、入力信号のデエンファシスフラ
グに関係なく、指定されたチャンネルの信号に対してデ
エンファシスのオン/オフを行う。オートモードの場合
は、入力信号のデエンファシスフラグに従って、対応す
るチャンネルの信号に対してデエンファシスのオン/オ
フを行う。このオン/オフモードの時は、MCPU30
が垂直同期信号毎に各入力チャンネル毎のチャンネルス
テータスを入出力部3Dαから読み込み、エンファシス
が施されているチャンネルがあれば、第1の信号処理部
58Rに対してデエンファシスのオン/オフモードを設
定する。通常は、オートモードで使用する。
【0247】(7−4)音声処理部の入出力 入出力部3Dαでは、3系統のSDI規格のオーディオ
信号と、4系統のAES/EBUフォーマットのオーデ
ィオ信号との入出力が行われる。入力されたオーディオ
信号は、入出力部3Dαにおいて、DSPフォーマット
のオーディオ信号に変換され、第1の信号処理部58R
へ供給される。第1の信号処理部58Rでは、各種エフ
ェクト処理、ミックスダウン処理されたオーディオ信号
は、再び入出力部3Dαに供給される。入出力部3Dα
では、そのオーディオ信号に対してステータス情報が付
加され、SDI規格のオーディオ信号、AES/EBU
フォーマットのオーディオ信号、アナログ信号に変換さ
れ、出力される。
【0248】すなわち、信号経路は、SDI規格のオー
ディオ信号、AES/EBUフォーマットのオーディオ
信号→入出力部3Dα→第1の信号処理部58R、第2
の信号処理部58S→入出力部3Dα→SDI規格のオ
ーディオ信号、AES/EBUフォーマットのオーディ
オ信号となる。
【0249】入出力部3Dαにおいて、外部機器と20
ビットのSDI規格のオーディオ信号、24ビットのA
ES/EBUフォーマットのオーディオ信号を入出力す
る。但し、第1の信号処理部58R及び第2の信号処理
部58Sの能力としては24ビットのデータが入出力可
能である。また、第1の信号処理部58R全体として
は、32ビットの内部バスの幅が用意されている。次
に、第1の信号処理部58R、第2の信号処理部58S
の信号処理部でのDSP演算精度は、最大52ビット用
意されている。
【0250】音声処理部3Dの入力の概要を説明する。
上述したように音声処理部3Dには、各系統4チャンネ
ルからなるSDI規格のエンベデッドオーディオ信号が
3系統あり、各系統2チャンネルからなる補助(AU
X)入力からのAES/EBUフォーマットのオーディ
オ信号が4系統あり、合計20チャンネルのディジタル
信号の入力を備える。また、補助入力には、異なるサン
プリングレートで供給される信号に対応するため、全て
サンプリングレートコンバータ57A〜57Dが備えら
れている。
【0251】第1の信号処理部58Rでは、一例として
グループと、入力されるSDI規格のオーディオ信号及
びAES/EBUフォーマットのオーディオ信号の各チ
ャンネルとを割り当てる。グループ1には、チャンネル
1〜チャンネル4からなるSDI規格のオーディオ信号
SDI1が割り当てられ、グループ2には、チャンネル
1〜チャンネル4からなるSDI規格のオーディオ信号
SDI2が割り当てられ、グループ3には、チャンネル
1〜チャンネル4からなるSDI規格のオーディオ信号
SDI3が割り当てられる。また、グループ4には、補
助入力1のL(左)/R(右)と補助入力2のL(左)
/R(右)とが順番にチャンネル1〜チャンネル4に対
応するAES/EBUフォーマットのオーディオ信号A
UX1/2が割り当てられ、グループ5には、補助入力
3のL(左)/R(右)と補助入力4のL(左)/R
(右)とが順番にチャンネル1〜チャンネル4に対応す
るAES/EBUフォーマットのオーディオ信号AUX
3/4が割り当てられる。
【0252】各グループに割り当てられた入力4チャン
ネルは、第1の信号処理部58Rのデエンファシス部を
通過した後、図41に示すように、入力ルーティング処
理部301へ供給される。入力ルーティング処理部30
1では、入力された4チャンネルのオーディオ信号の順
番が入れ替えられる。入力4チャンネルの順番を入れ替
えた後は、トラックという単位で呼ぶ。入力された4チ
ャンネルと出力されるトラックは、1対1の対応とな
る。
【0253】音声処理部3Dの出力の概要を説明する。
この音声処理部3Dは、ディジタルオーディオ信号PG
Mの出力を4チャンネルと、アナログ信号MONITO
Rの出力を2チャンネルとが備わっている。
【0254】図42に示すように、グループ1のトラッ
ク1からグループ5のトラック4までの20チャンネル
のトラック信号が出力ルーティング処理部302へ供給
される。出力ルーティング処理部302では、上述した
ように20チャンネルのトラック信号から4チャンネル
のディジタルオーディオ信号PGMへミックスダウンさ
れ、出力される。出力されたディジタルオーディオ信号
PGMは、SDI規格のオーディオ信号及びAES/E
BUフォーマットのオーディオ信号である。
【0255】図43に示すように、出力ルーティング処
理部302からのディジタルオーディオ信号PGM1〜
PGM4と、ミックスダウンフェーダ処理されたモニタ
用の信号出力であるPFL(Pre Fader Listen)のグル
ープ1のトラック1からグループ5のトラック4までの
20チャンネルのトラック信号とがモニタルーティング
処理部303へ供給される。モニタルーティング処理部
303では、入力される24チャンネルのディジタルオ
ーディオ信号から任意の組み合わせでアナログ信号MO
NITORのL(左)/R(右)の2チャンネルを出力
することができる。
【0256】(7−5)音声処理部の機能ブロック 音声処理部3Dの入出力部3Dα、第1の信号処理部5
8R及び第2の信号処理部58Sの機能ブロックを図4
4の概略図を用いて説明する。入出力部3Dα及びデエ
ンファシス部311は、上述したものと同様の機能であ
る。
【0257】遅延部312では、ビデオ信号とオーディ
オ信号との位相を調整するために、各トラック毎の入力
オーディオ信号の遅延量を調整する。可変範囲は、5フ
レームである。但し、ビデオ信号は、初期値でオーディ
オ信号に対して1フレーム遅れているので、オーディオ
信号を1フレーム遅延させた点が基準となる。1フレー
ム遅延を基準とした可変範囲は、525の場合、−1.
0〜+4.0フレームであり、その間を0.1フレーム
単位で調整ができる。また、625の場合、可変範囲は
−1.0〜+3.2フレームであり、その間を0.1フ
レーム単位で調整ができる。リセット後は、基準で0.
0フレーム遅延、実際には1.0フレーム遅延となる。
【0258】入力ルーティング処理部301では、上述
した通り、各グループ毎の入力チャンネル1〜4の順番
を入れ替え、トラック1〜4とする。ルーティング処理
後のエフェクト処理、ミックスダウン処理は、全てトラ
ック単位で扱われる。リセット後では、入力オーディオ
信号Ch1は、トラック1とされ、入力オーディオ信号
Ch2は、トラック2とされ、入力オーディオ信号Ch
3は、トラック3とされ、入力オーディオ信号Ch4
は、トラック4とされる。
【0259】トリム部313では、各トラック毎の入力
信号のレベルを適正値にするためのレベル調整を行う。
この一例では、可変範囲は、±18dBであり、その間
を1dB単位で調整ができる。リセット後は、0dBと
なる。
【0260】ローカット/ノッチフィルタ部314で
は、各トラック毎の入力信号にローカットフィルタ処理
もしくはノッチフィルタ処理を施す。このローカット/
フィルタ部314では、フィルタ処理のオン/オフ、フ
ィルタの選択、カットオフ周波数の調整が設定される。
フィルタ処理のオン/オフでは、設定に従ってフィルタ
処理をオン/オフする。オフの場合、フィルタ処理は施
さない。リセット後は、オフとなる。フィルタの選択で
は、ローカットフィルタか、ノッチフィルタかを選択す
る。リセット後は、ノッチフィルタとなる。カットオフ
周波数の調整では、ローカットフィルタの可変範囲が2
1Hz〜330Hz間の31ポイントで調整される。リセッ
ト後は、15ポイント目のセンタ周波数となる。また、
ノッチフィルタの可変範囲の可変範囲は、50/60/
100/120/150/180Hzの6ポイントで調整
される。リセット後は、50Hzとなる。
【0261】フェイズリバーブ部315では、トラック
毎の入力信号の位相が反転される。リセット後は、オフ
となる。
【0262】イコライザ(EQ)部316では、各トラ
ックの信号にイコライザ処理が施される。このイコライ
ザ部316では、イコライザ処理のオン/オフ、低域の
調整、中域の調整、高域の調整が設定される。イコライ
ザ処理のオン/オフでは、設定に従ってイコライザ処理
をオン/オフする。オフの場合、イコライザ処理は施さ
ない。低域の調整では、イコライザの低域が調整され
る。この低域のカーブは、シェルビングであり、ブース
ト/カット量の可変範囲は、−15dB〜+15dBで
あり、その間を1dB単位で調整でき、中心周波数の可
変範囲は、20Hz〜330Hz間の31ポイントで調整さ
れる。中域の調整では、イコライザの中域が調整され
る。この中域のカーブは、ピーキングであり、ブースト
/カット量の可変範囲は、−15dB〜+15dBであ
り、その間を1dB単位で調整でき、中心周波数の可変
範囲は、200Hz〜3.3kHz 間の31ポイントで調整
される。高域の調整では、イコライザの高域が調整され
る。この高域のカーブは、シェルビングであり、ブース
ト/カット量の可変範囲は、−15dB〜+15dBで
あり、その間を1dB単位で調整でき、中心周波数の可
変範囲は、1kHz 〜16kHz 間の31ポイントで調整さ
れる。リセット後は、イコライザがオフ、レベルが0d
B、中心周波数は15ポイント目のセンタ周波数とな
る。
【0263】ボイスチェンジャ部317では、各トラッ
クの信号にボイスチェンジャ処理、例えばピッチシフタ
処理が施される。このボイスチェンジャ部317では、
ボイスチェンジャ処理のオン/オフ、ピッチの調整、エ
フェクトバランスの調整が設定される。ボイスチェンジ
ャ処理のオン/オフでは、設定に従ってボイスチェンジ
ャ処理をオン/オフする。オフの場合、ボイスチェンジ
ャ処理は施さない。ピッチの調整では、ピッチシフト量
が調整され、このときの単位はセント(cent)であり、
100セントで半音となる。ピッチシフトの量の可変範
囲は、−1200セント〜+1200セントであり、そ
の間を10セント単位で調整できる。エフェクトバラン
スの調整では、原音とエフェクトオンのバランスが調整
される。エフェクトバランスが100%のとき、原音が
消え、エフェクト音のみとなる。すなわちエフェクトレ
ベル+ダイレクトレベル(原音)が100%となる。こ
のときのエフェクトレベルの可変範囲は、0%〜100
%であり、その間を1%単位で調整できる。リセット後
は、ボイスチェンジャがオフ、ピッチが0セント、エフ
ェクトバランスが0%となる。
【0264】エコー部318では、各トラックの信号に
エコー処理が施される。このエコー部318では、エコ
ー処理のオン/オフ、遅延時間の調整、フィードバック
レベルの調整、ハイダンプの調整、エフェクトバランス
の調整が行われる。エコー処理のオン/オフでは、設定
に従ってエコー処理がオン/オフされる。オフの場合、
エコー処理は施さない。遅延時間の調整では、遅延時間
の可変範囲が0msec〜2500msecであり、そ
の間を10msec単位で調整できる。フィードバック
レベルの調整では、フィードバック量を調整することに
より、リピート音(残響量)が調整される。フィードバ
ックレベルの可変範囲は、−99%〜+99%であり、
その間を1%単位で調整できる。ハイダンプは、リピー
ト音の高域を徐々に落とすパラメータであり、自然な音
を作り出す。その可変範囲は、0%〜99%であり、そ
の間を1%単位で調整できる。エフェクトバランスの調
整では、原音とエフェクト音のバランスが調整される。
エフェクトバランスが100%のとき、原音が消え、エ
フェクト音のみとなる。すなわちエフェクトレベル+ダ
イレクトレベル(原音)が100%となる。このときの
エフェクトレベルの可変範囲は、0%〜100%であ
り、その間を1%単位で調整できる。リセット後は、ボ
イスチェンジャがオフ、ピッチが0セント、エフェクト
バランスが0%となる。
【0265】インターナルトーン発生部319では、各
トラックに生成したトーン信号のみが出力される。一例
として、このトーン処理は原音をマスクするために用い
られる。このインターナルトーン発生部319では、ト
ーン処理のオン/オフ、レベルの調整、周波数が設定さ
れる。トーン処理のオン/オフでは、設定に従ってトー
ン処理がオン/オフされる。オフの場合、トーン処理は
施さない。レベルの調整では、トーン処理のレベルが調
整される。その可変範囲は、−24dB〜−10dBで
あり、その間を1dB単位で調整できる。周波数は、発
振周波数が1kHz で固定される。リセット後は、トーン
処理がオフ、レベルが−10dBとなる。
【0266】リバーブレイション部320では、各トラ
ックの信号にリバーブ処理が施される。このリバーブレ
ーション部320では、リバーブ処理のオン/オフ、リ
バーブタイプの設定、リバーブ時間の調整、プレディレ
イ時間の調整、ハイダンプの調整、サイズの調整、エフ
ェクトバランスの調整が設定される。リバーブ処理のオ
ン/オフでは、設定に従ってリバーブ処理がオン/オフ
される。オフの場合、リバーブ処理は施さない。リバー
ブタイプの設定では、例えばホール、ルーム、プレート
のタイプからリバーブタイプが設定される。リバーブ時
間の調整では、残響の長さが調整される。リバーブ時間
の可変範囲は、0.1msec〜10.0msecであ
り、その間を0.1msec単位で調整できる。プレデ
ィレイ時間の調整では、原音が入力されてから残響音が
出るまでの長さが調整される。すなわち、空間の広さを
表現する。このプレディレイ時間の可変範囲は、0ms
ec〜500msecであり、その間を2msec単位
で調整できる。ハイダンプは、リピート音の高域を徐々
に落とすパラメータであり、自然な音を作り出す。その
可変範囲は、0%〜100%であり、その間を1%単位
で調整できる。サイズの調整では、音場の大きさを調整
する。サイズの可変範囲は、0〜10であり、その間を
1ステップ単位で調整できる。エフェクトバランスの調
整では、原音とエフェクト音のバランスが調整される。
エフェクトバランスが100%のとき、原音が消え、エ
フェクト音のみとなる。すなわちエフェクトレベル+ダ
イレクトレベル(原音)が100%となる。このときの
エフェクトレベルの可変範囲は、0%〜100%であ
り、その間を1%単位で調整できる。リセット後は、リ
バーブがオフ、リバーブタイプがホール、リバーブ時間
が0msec、プレディレイ時間が0msec、ハイダ
ンプが0%、サイズが0、エフェクトバランスが0%と
なる。
【0267】ミュート部321では、各トラックの信号
にミュート処理が施される。ミュート処理は、クロスポ
イント切り替えで、ビデオ信号にバランスを選択した場
合必要となる。これは、入力されるビデオ信号にバラン
スを選択しても音声は、無音になるとは限らず、音の定
常的なミュート処理が必要となる。クロスポイント切り
替えは、MCPU30が管理しているので、このミュー
ト処理の制御はMCPU30が行い、MCPU30より
上位のCPUは関知しない。リセット後は、ミュート処
理はオフとなる。
【0268】ミックスダウンフェーダ部322では、各
トラックのオーディオ信号のレベルが調整される。レベ
ルの可変範囲は、−∞dB〜+12.0dBであり、こ
のとき0dBを177とし、その間を0〜250のステ
ップ単位で調整できる。また、コントロールパネルから
10ビットのデータが送られてくるため、ステップ単位
を0〜1000とし、このときの0dBを708とする
値が上位CPUから供給されるようにしても良い。リセ
ット後は、−∞dBとなる。
【0269】クロスフェーダ部323は、クロスフェイ
ドを実現するため、各トラック毎に設けられたフェーダ
である。フェーダの可変範囲は、−∞dB〜0dBであ
り、このとき0dBを1000とし、その間を0〜10
00のステップ単位で調整できる。ユーザはこのクロス
フェーダ部323を意識しない。トランジションタイム
に従って、MCPU30より上位のCPUが時々刻々フ
ェーダ値を発行して、クロスフェイドを実現する。例え
ば、A/B ROLLでのクロスフェイドは、A+B=
1000となるよう、A、Bのフェーダ値を変えて行く
だけで良い。また別の使用方法として、バックグランド
で記録中にフォアグランドでPFLモニタしながら、レ
ベル調整作業を行っている場合がある。そのような場合
に、フォアグランド側の作業音がバックグランドの本線
の記録側に流れないようクロスフェイドを0にすること
がある。リセット後は、0dBとなる。
【0270】パン部324では、各トラックの信号は最
終的にPGM1、PGM2、PGM3、PGM4の4チ
ャンネルに出力されるが、その出力バランスを調整す
る。このパン部324では、各トラック毎にPGM1、
PGM2、PGM3、PGM4への出力フェーダ4個を
用意しているため、合計80フェーダ(=20トラック
×4PGM)が存在する。出力バランスの可変範囲は、
−∞dB〜0dBであり、このとき0dBを1000と
し、その間を0〜1000のステップ単位で調整でき
る。リセット後は、0dBとなる。
【0271】出力ルーティング処理部302は、各トラ
ックの信号をPGM1、PGM2、PGM3、PGM4
の4チャンネルに落とすための、20トラック×4チャ
ンネルのオン/オフ・マトリックスである。各トラック
のPGM1、PGM2、PGM3、PGM4の出力は、
アダーにてミックスされ、20トラックのオーディオ信
号が最終的に4チャンネルのPGM出力にミックスダウ
ンされる。リセット後は、以下の通りとなる。
【0272】 PGM1 PGM2 PGM3 PGM4 トラック1−−> ○ × × × トラック1−−> × ○ × × トラック1−−> × × ○ × トラック1−−> × × × ○ このとき、○はオンを、×はオフを意味する。
【0273】マスタフェーダ部325は、最終出力のレ
ベルを調整する。すなわち、このマスタフェーダ部32
5では、1つのマスタフェーダでPGM1、PGM2、
PGM3、PGM4の4チャンネルの出力レベルがまと
めて調整される。この出力レベルの可変範囲は、−∞d
b〜0dBであり、このとき0dBを250とし、その
間を0〜250のステップ単位で調整できる。また、コ
ントロールパネルから10ビットのデータが送られてく
るため、ステップ単位を0〜1000とし、このときの
0dBを1000とする値が上位CPUから供給される
ようにしても良い。リセット後は、0dBとなる。
【0274】エンファシス部326では、PGM1、P
GM2、PGM3、PGM4の出力にエンファシス処理
が施される。このエンファシス処理は、設定に従ってエ
ンファシス処理がオン/オフされる。オーディオ信号に
エンファシス処理をかける場合、チャンネルステータス
フラグにもエンファシス・オン情報を付加する必要があ
る。これはMCPU30が入出力部3Dαに対してシリ
アルインタフェース経由で設定する。リセット後は、オ
フとなる。
【0275】トーン発生部327では、PGM1、PG
M2、PGM3、PGM4の出力及びMONI1、MO
NI2の出力に基準信号用の正弦波を出力することがで
きる。1個のオシレータでPGM1、PGM2、PGM
3、PGM4、MONI1、MONI2の各々について
オン/オフ可能である。この正弦波の可変範囲は、40
0Hz/1kHz/8kHz/12kHzに対してそれぞれ−1
0dB〜−24dBであり、その間を1dBの単位で調
整できる。リセット後は、1kHz、−10dB、トーン
・オフとなる。
【0276】メータ出力部328では、オーディオ信号
レベルのピーク表示が行われる。このピーク表示は、オ
ーバ(Over)を含め25個のLED(発光ダイオード)
で表示される。このメータ出力部328では、ピークホ
ールドモード(オートモード)が選択可能であり、この
とき約1.2秒間ピークホールドされる。コントロール
パネル上の表示は、PGM1/PGM2、PGM3/P
GM4、MONI1/MONI2の中から2チャンネル
の選択表示が可能であり、選択されたレベル表示は、2
5個のLEDで表示される。表示されるLEDのデータ
は、ミキサブロック58に含まれるメータデータ発生回
路58Qからシリアル出力される。また、コントロール
パネル上に25個のLEDで表示されているメータ情報
が編集ソフト側に送られ、編集ソフトの画面上に表示さ
れる。この画面上には、PGM1/PGM2、PGM3
/PGM4の4チャンネルの表示が可能である。また、
コントロールパネル上では25個のLEDを使用してオ
ーディオ信号レベルのピーク表示を行っているが、これ
に限らず例えば9個のLEDを使用してオーディオ信号
レベルのピーク表示を行っても良い。
【0277】PGM出力部329は、供給された信号を
PGM1、PGM2、PGM3、PGM4として出力す
る。
【0278】PFLマスタフェーダ部330は、PFL
の出力レベルを調整するものである。1つのPFLマス
タフェーダ部330で20トラック分のPFLの出力レ
ベルをまとめて調整することができる。出力レベルの可
変範囲は、−∞dB〜0dBであり、このとき0dBを
250とし、この間を0〜250のステップ量で調整で
きる。リセット後は、0dBとなる。
【0279】モニタセレクタ部331、332は、4チ
ャンネルのPGM1、PGM2、PGM3、PGM4の
出力と20トラックのPFLの中から任意のチャンネル
を選択し、2チャンネルのオーディオ信号をモニタする
ことができる。また、このモニタセレクタ部331、3
32は、L/R独立に複数のチャンネルをミックスして
モニタすることができる。リセット後は、以下の通りと
なる。
【0280】 PGM1 PGM2 PGM3 PGM4 PFLn MONI1(L)−−> ○ × × × × MONI2(R)−−> × ○ × × × このとき、○はオンを、×はオフを意味する。
【0281】モニタボリューム部333では、モニタの
出力レベルの調整が行われる。このモニタボリューム部
333の出力レベルは、モニタメータに反映されない。
この出力レベルの可変範囲は、−∞dB〜0dBであ
り、このとき0dBを1000とし、その間を0〜10
00のステップ単位で調整できる。リセット後は、0d
Bとなる。
【0282】モニタミュート部334では、モニタ出力
のミュート処理のオン/オフが設定される。このモニタ
ミュート部334では、設定に従ってL/Rの2チャン
ネルの出力をまとめてミュート処理がオン/オフされ
る。リセット後は、オフとされる。
【0283】MONI出力部335は、供給された信号
をMONI1及びMONI2として出力する。
【0284】上述した入力ルーティング処理部301、
遅延部312、トリム部313、ローカット/ノッチフ
ィルタ部314、フェイズリバーブ部315、イコライ
ザ部316、ボイスチェンジャ部317、エコー部31
8、インターナルトーン発生部319及びリバーブレイ
ション部320は、オーディオアジャスト部であり、各
トラック毎にレベル調整、エフェクト等を付加するもの
であり、これらの情報の一部は、スナップショットデー
タとして各クリップ毎に保存される。
【0285】また、出力ルーティング処理部302、ミ
ュート部321、ミックスダウンフェーダ部322、ク
ロスフェーダ部323、パン部324は、ミックスダウ
ン部であり、オーディオアジャストされた20チャンネ
ルのトラックの信号が最終的に4チャンネルにミックス
ダウンして出力される。
【0286】そして、マスタフェーダ部325、エンフ
ァシス部326、トーン発生部327、メータ出力部3
28、PFLマスダフェーダ部330、モニタセレクト
部331、332、モニタボリューム部333、モニタ
ミュート部334は、マスタ/モニタ部である。
【0287】上述したスナップショットデータは、ほん
の一例であり、入力ルーティング処理、トリム処理、フ
ェイズリバース処理、ローカットフィルタ処理/ノッチ
フィルタ処理、イコライザ処理、ボイスチェンジャ処
理、エコー処理、インターナルトーン処理、リバーブレ
イション処理、パン処理の中から適宜スナップショット
データとして使用することができる。
【0288】
【発明の効果】この発明に依れば、従来オーディオ信号
の全チャンネル(20チャンネル)分のパラメータをス
ナップショットデータとして保持していたが、4チャン
ネル分のパラメータをスナップショットデータとして保
持し、そのスナップショットデータをさまざまなグルー
プにリコールすることができるため、編集の操作性が向
上した。
【0289】また、この発明に依れば、編集処理装置の
信号処理部に500件のスナップショットデータを保持
できるスナップショットレジスタを持っているため、コ
ンピュータと編集処理装置との通信量を減らすことがで
き、音声信号処理用のパラメータの変更及び管理が容易
に行うことができる。例えば、数バイトから数十バイト
程度のストア/リコールコマンドをコンピュータから編
集処理装置に送信するだけで、合計20チャンネルもの
音声信号処理用のパラメータを瞬時に変更することがで
きる。これによって、リアルタム性が要求されるノンリ
ニア編集機の多チャンネル音声処理の操作性が飛躍的に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される編集装置の一例の全体構
成である。
【図2】この発明に係るコンピュータの一例の内部構成
の概略図である。
【図3】この発明が適用される編集処理装置の一例の全
体構成である。
【図4】この発明に係るシステムコントロール部の一例
の構成である。
【図5】この発明に係るマトリクススイッチャ部の一例
の構成である。
【図6】この発明に係る画像処理部の一例の構成であ
る。
【図7】この発明の音声処理部の実施の一形態の構成で
ある。
【図8】この発明に係るローカルストレージの一例であ
る。
【図9】この発明に係るディスクアレイブロックの一例
の構成である。
【図10】この発明に係る編集用画面の一例の構成であ
る。
【図11】この発明に係るビュウアウィンドウの一例の
構成である。
【図12】この発明に係るファイルリスト及びソースリ
ストの一例の構成である。
【図13】この発明に係るINT素材設定用の一例のア
イアログである。
【図14】この発明に係るログウィンドウの一例の構成
である。
【図15】この発明に係るプログラムウィンドウの一例
の構成である。
【図16】この発明に係るプログラムウィンドウの一例
の構成である。
【図17】この発明に係るデバイスアイコンの一例であ
る。
【図18】この発明に係るマークイン及びマークアウト
の一例のフローチャートである。
【図19】この発明に係るマークイン及びマークアウト
の一例のフローチャートである。
【図20】この発明に係るタイムライン上へのクリップ
の貼り付けを説明するための表である。
【図21】この発明に係るビデオレベル設定用の一例の
ダイヤログである。
【図22】この発明に係るオーディオレベル設定用の一
例のダイアログである。
【図23】この発明に係るシーンチェンジの一例のダイ
アログである。
【図24】この発明に係るクリップのシーン名設定の一
例のフローチャートである。
【図25】この発明に係るログウィンドウ上におけるク
リップの表示の一例である。
【図26】この発明に係るクリップ情報の一例のダイア
ログである。
【図27】この発明に係るエフェクト設定の一例のダイ
アログである。
【図28】この発明に係るタイムライン上におけるエフ
ェクトの設定の一例を説明するための略線図である。
【図29】この発明に係るタイムライン上におけるエフ
ェクトの設定の一例の説明するための略線図である。
【図30】この発明に係るエフェクト設定位置の一例を
説明するための略線図である。
【図31】この発明に係るエフェクト設定位置の一例を
説明するための略線図である。
【図32】この発明に係るエフェクト設定位置の一例を
説明するための略線図である。
【図33】この発明に係る出力チャンネル・アサイン用
の一例のダイアログである。
【図34】この発明に係るタイムライン上に貼り付けら
れたイベントの一例を説明するための略線図である。
【図35】この発明に係るエフェクトの一例のフローチ
ャートである。
【図36】この発明に係るエフェクトの一例のフローチ
ャートである。
【図37】この発明の音声処理部の実施の一形態の構成
の概略図である。
【図38】この発明に係るCPUインタフェースの一例
を説明するための略線図である。
【図39】この発明のスナップショットレジスタの一例
を説明するための略線図である。
【図40】この発明のスナップショットデータの一例を
説明するための略線図である。
【図41】この発明に係る入力ルーティング処理部の一
例を説明するための略線図である。
【図42】この発明に係る出力ルーティング処理部の一
例を説明するための略線図である。
【図43】この発明に係るモニタルーティング部の一例
を説明するための略線図である。
【図44】この発明の音声処理部の一例の機能ブロック
を示す。
【符号の説明】
1・・・編集装置、2・・・コンピュータ、3・・・編
集処理装置、4、5・・・専用コントローラ、6・・・
ディリーサーバ、7・・・VTR、8・・・ローカルス
トレージ、9・・・オンエアバッファ、10・・・LA
N、11、12・・・スピーカ、13・・・モニタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントローラと編集処理装置からなる編
    集装置であって、 上記コントローラに接続されているモニタ上に編集ツー
    ルを表示し、上記編集ツールを操作することによって編
    集することができる編集装置において、 上記コントローラは、 上記編集ツール上にオーディオ信号及び/又はビデオ信
    号からなる素材を並べるタイムライン手段を有し、 上記編集処理装置は、 入力された複数の上記オーディオ信号を所定のフォーマ
    ットのオーディオ信号へ変換するオーディオ信号変換手
    段と、 上記複数のオーディオ信号の順番を入れ替える入力ルー
    ティング手段と、 上記入れ替えられた複数のオーディオ信号毎に複数のエ
    フェクト処理のパラメータをスナップショットデータと
    して記憶する記憶手段とを有することを特徴とする編集
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の編集装置において、 上記スナップショットデータは、 上記編集ツール上で自由に設定するようにしたことを特
    徴とする編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の編集装置において、 上記記憶手段は、上記コントローラによって上記スナッ
    プショットデータを上記記憶手段の任意のアドレスに記
    憶するストア手段と、 上記記憶手段の任意のアドレスから上記スナップショッ
    トデータを読み出すリコール手段とが制御されるように
    したことを特徴とする編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の編集装置において、 上記素材が上記記憶手段のどのアドレスを属性として持
    っているか、 又は、どのオーディオ信号に対して上記記憶手段のどの
    アドレスのスナップショットデータを上記ストア手段又
    はリコール手段を実行するかは、上記コントローラによ
    って管理されるようにしたことを特徴とする編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の編集装置において、 上記オーディオ信号変換手段では、複数チャンネルのオ
    ーディオ信号を1つのグループとするようにしたことを
    特徴とする編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の編集装置において、 上記入力ルーティング手段からの出力時には、上記グル
    ープをトラックとするようにしたことを特徴とする編集
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の編集装置において、 上記素材は、属性として上記記憶手段のアドレスを持
    ち、上記タイムライン上の上記素材の先頭で上記記憶手
    段の所定のアドレスから上記スナップショットデータを
    読み出すようにしたことを特徴とする編集装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の編集装置において、 上記スナップショットデータは、ダイナミックに変化さ
    せるフェーダ情報を自動実行パラメータとして分離して
    定義するようにしたことを特徴とする編集装置。
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