JPH10283680A - 光学記録媒体の製造方法および製造装置 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法および製造装置

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JPH10283680A
JPH10283680A JP8400897A JP8400897A JPH10283680A JP H10283680 A JPH10283680 A JP H10283680A JP 8400897 A JP8400897 A JP 8400897A JP 8400897 A JP8400897 A JP 8400897A JP H10283680 A JPH10283680 A JP H10283680A
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substrate
light
transmitting resin
resin
optical recording
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JP8400897A
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English (en)
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Noriyuki Arakawa
宣之 荒川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/57Exerting after-pressure on the moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学記録媒体用の基板の射出成形において製
造する際に、基板に変形および樹脂のヒケが生じるのを
回避する。 【解決手段】 光学記録媒体用の基板を成形する場合に
おいて、基板用の光透過性樹脂を射出する第1の射出工
程と、光透過性樹脂の冷却収縮量に相当する量の光透過
性樹脂を、その後射出する第2の射出工程を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体用基
板の製造工程に特徴を有する光学記録媒体の製造方法、
およびその方法に用いる製造装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用その他の各種情
報を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは再
生を光照射によって行う光ディスク、光カード、光磁気
ディスク、相変化光学記録媒体等のROM(Read
Only Memory)型、追記型、書換え型等の光
学記録媒体があるが、例えば、コンパクトディスクにお
けるようなROM型において、その情報記録層のデータ
情報、トラッキングサーボ信号等の記録がなされる位相
ピット、プリグルーブ等の微細凹凸は、射出成形によっ
て形成される。
【0003】昨今の光学記録媒体の記録情報量の増大化
に伴い、一層の高記録密度化を図る必要があり、これに
よって、光ピックアップの対物レンズの開口数N.Aを
できるだけ大きくする必要が生じた。このように対物レ
ンズの開口数N.Aを大きくする場合、対物レンズと情
報記録層との間隔は小さく選定される必要があり、情報
記録層と光入射面との距離、すなわち光透過層の厚さは
充分小に、例えば0.5mm以下とする必要がある。
【0004】上述のように光透過層の厚さを充分小にし
た光学記録媒体として、基板の形を、中心付近の記録再
生時における基板のチャッキング部がその他の部分より
も厚く形成された、いわゆる中厚型構造の光学記録媒体
が提案されている。
【0005】図11にこの中厚型の光学記録媒体の基板
の概略断面図を示す。この基板11は、中心孔11hか
ら例えば半径20mm以内のいわゆるチャッキング部が
周辺部分よりも厚い中厚部11aを形成した構造のもの
である。すなわち、光照射による情報の読み出し、記録
を行う情報記録層を形成する微細凹凸12の形成面を有
する部分の基板の厚さを例えば0.6mm厚に形成し、
基板11の中厚部11aの厚さを例えば1.2mm厚に
形成した中厚型構造のものである。
【0006】図11に示した中厚型の光学記録媒体の基
板11の従来の製造方法について、図12〜図16を参
照して以下に説明する。
【0007】図12に示す基板作製装置が用いられる。
この基板作製装置は、基板11を成形するためのキャビ
ティ50を構成する例えばステンレス系金属よりなる基
板側金型51とスタンパー側金型52からなる金型装置
53を有して成る。図12に示した基板作製装置の金型
装置53を構成するスタンパー側金型52は、最終的に
得られる図11に示した中厚型の基板11の中厚部を転
写するための凹部52aが形成されている。
【0008】基板側金型51は、キャビティ50内に溶
融した光透過性樹脂を送り出す光透過性樹脂射出装置9
0のスプルー80に連結されている。スタンパー側金型
52には、基板に微細凹凸を転写するためのスタンパー
55が設置されている。
【0009】先ず、図13に示すように、基板側金型5
1とスタンパー側金型52を合致させ、型締を行い、キ
ャビティ50を構成する。次に、光透過性樹脂射出装置
90を前進させ、光透過性樹脂射出装置90のノズル5
4が基板側金型51の入口に連結させる。
【0010】次に、図14に示すように、光透過性樹脂
射出装置90内のスクリュー(図示せず)を推動させ
て、キャビティ50内に溶融光透過性樹脂を射出し、充
填する。
【0011】このようにしてキャビティ50内に射出
し、充填された溶融光透過性樹脂は、射出時の光透過性
樹脂の温度より、金型装置53の温度の方が低いために
金型装置53によって熱を奪われて収縮する。このた
め、圧力をかけ続けて、この光透過性樹脂の収縮分を補
填する光透過性樹脂を、さらにキャビティ50内に補給
する、いわゆる保圧工程を行う。
【0012】次に、キャビティ50内の光透過性樹脂が
取り出し可能となるまで、充分冷却して固化する。
【0013】冷却進行中、又は冷却が終了すると、図1
5に示すように基板中心孔打抜ピン51aを、突出させ
て図11に示した基板11の中心孔11hを穿設する。
【0014】次に、図16に示すように、金型装置53
の型開を行い、スタンパー側金型の突出機構56を突出
させて基板11を持ち上げて、離型させる。このように
して、中厚型構造の光学記録媒体用基板11を作製する
ことができる。
【0015】その後、図17に示すように、基板11の
微細凹凸12上にAg等の金属薄膜を被着させて反射膜
13を形成して情報記録層14を形成し、その情報記録
層14上に、情報の読み出しや書き込み光に対して、光
透過性を有する光透過層15を形成して、目的とする中
厚型構造の光学記録媒体を作製する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光学
記録媒体の作製工程においては、図14に示したよう
に、キャビティ50内に溶融光透過性樹脂を射出し、充
填した後、さらに圧力をかけ続けて、この光透過性樹脂
の収縮分を補填する光透過性樹脂を補給する、いわゆる
保圧工程が行われる。
【0017】しかしながら、このような保圧工程を経た
後において、キャビティ50内に充填された光透過性樹
脂が、完全に固化し、取り出し可能となるまで充分冷却
する工程を経るため、さらに光透過性樹脂は収縮し、最
終的に得られる基板に熱応力歪が生じる。
【0018】例えば、従来の薄型ディスクの基板を射出
成形により作製した場合においても、この冷却収縮によ
りピットやグルーブの転写不良、樹脂の分子配向歪によ
る複屈折の増大、さらに配向歪や熱応力歪により基板の
変形が生じ、トラッキングが取れなくなる等の問題が生
じる。
【0019】特に、図11において示したいわゆる中厚
型構造の光学記録媒体用基板においては、これらの不都
合に加えて、図11中の中厚部11aに熱収縮による光
透過性樹脂の後退、いわゆるヒケ11bが生じる。この
中厚部11aは、最終的に得られる光学記録媒体のチャ
ッキング部となるため、この中厚部11aのヒケ11b
は、光学記録媒体の面振れの原因となる。
【0020】このような中厚部11aのヒケを回避する
ためには、キャビティ内への光透過性樹脂の充填量を増
加させる方法も考案されたが、最終的に得られる基板の
厚さが均一に増加するだけで、中厚部11aにヒケを回
避することはできない。
【0021】また、ヒケを回避する方法として、いわゆ
る保圧工程の時間を長くする方法も考案されているが、
光透過性樹脂を最終的に冷却硬化させる工程の前に保圧
工程は終了してしまうため、やはりこの方法によっても
ヒケを充分に回避することはできず、応力による複屈折
の増大を招く等の弊害が生じるおそれがある。
【0022】さらに、上述したような、いわゆる中厚構
造の光学記録媒体においては、基板の位置によって厚さ
に差異があるため、熱収縮の度合の差異が基板に顕著に
影響し、特に基板の外周部における収縮が、内周部の収
縮よりも小さい場合には、プロペラ状のねじれ変形が生
じやすく、逆に基板の外周部における収縮が、内周部の
収縮よりも大きい場合には、碗状の変形が生じやすい。
【0023】そこで、本発明においては、光透過性樹脂
を冷却させた際の樹脂の熱収縮により生じる基板の中厚
部のヒケや基板の変形を効果的に回避する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明においては、基板
作製工程において、光透過性樹脂の熱収縮量を補填する
量の樹脂を、追加射出する工程を加えて光学記録媒体用
の基板を作製する。
【0025】本発明による光学記録媒体の製造方法にお
いては、一対の金型の溶融光透過性樹脂を射出して光学
記録媒体用基板を成形する場合に、成形基板用の光透過
性樹脂を射出する第1の射出工程と、その後、光透過性
樹脂を保圧する工程と、光透過性樹脂の冷却収縮量に相
当する量の光透過性樹脂を射出する第2の射出工程とを
設ける。
【0026】また、本発明による光学記録媒体の製造装
置においては、 一対の金型と、一対の金型内に溶融光
透過性樹脂を射出する射出装置とを有し、射出装置は、
溶融光透過性樹脂を2段階に分けて金型内に射出する構
成とする。
【0027】上述の本発明によれば、光学記録媒体用の
基板の、特に中厚型構造の光学記録媒体を射出成形によ
って作製する場合に、熱収縮による基板の変形や、基板
の中厚部分の光透過性樹脂のヒケを効果的に回避するこ
とができた。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態につ
いて説明する。以下において、ディスク状、いわゆる円
板状の光ディスクに適用する場合について説明するが、
本発明はこのような光ディスクに限られるものではな
く、光磁気ディスク、相変化ディスク、その他微細凹凸
を情報記録層に有し、情報記録層に光をフォーカシング
させることにより、情報の再生、あるいは記録を行うも
のであれば、いかなるものについても適用することがで
きる。
【0029】本発明の光学記録媒体の製造方法およびこ
れに用いる製造装置の一実施例を説明する。なお、この
実施例においては、光学記録媒体の記録容量の増大化に
より提案されている、基板の光透過層の厚さを充分小に
選定し、中心付近のチャッキング部をその他の部分より
も厚く形成された、いわゆる中厚構造の光学記録媒体を
作製する場合について説明するが、本発明はこのような
基板の形状に限定されるものではなく、その他の薄型構
造の光学記録媒体等、種々の形状の基板について適用す
ることができる。
【0030】図1に、本発明によって得た中厚型の光学
記録媒体の基板の概略断面図を示す。この基板1は、中
心孔1hから例えば半径20mm以内のいわゆるディス
クのチャッキング部が周辺部分よりも厚い中厚部1aを
形成した構造のものである。すなわち、光照射による情
報の読み出し、記録、書換えを行う情報記録層を形成す
る微細凹凸2の形成面を有する部分の基板の厚さが例え
ば0.6mm厚に形成されているとすると、基板1の中
厚部1aの厚さを例えば1.2mm厚に形成されるもの
である。
【0031】図1に示した中厚型の光学記録媒体の基板
1の本発明製法について、以下に説明する。以下に示す
実施例においては、光透過性樹脂として、ガラス転移点
145℃のポリカーボネート、例えば帝人化成(株)製
の樹脂グレードAD−9000TGを使用し、樹脂を射
出する金型装置の温度を110〜130℃とし、溶融光
透過性樹脂の温度を330℃とし、平均射出速度を15
0mm/secとした。
【0032】本発明による基板作製装置は、図2に示す
ように、基板1を成形するためのキャビティ20を構成
する例えばステンレス系金属よりなる基板側金型21と
スタンパー側金型22からなる金型装置23を有して成
る。この金型装置23を構成するスタンパー側金型22
は、最終的に得られる図1に示した中厚型の基板1の中
厚部を転写するための凹部22aが形成されているもの
とする。
【0033】基板側金型21は、キャビティ20内に溶
融した光透過性樹脂を射出する光透過性樹脂射出装置9
1のスプルー81に連結されている。この射出装置91
内には、溶融光透過性樹脂をストックするためのシリン
ダー30が設けられており、このシリンダー30内に
は、シリンダー30と同心上に回転自在とされて、この
回転により光透過性樹脂をシリンダー30内に充填した
り、シリンダー30の軸心方向に推動自在とされて、こ
の推動によりキャビティ20内に光透過性樹脂を送り込
んだりするためのスクリュー40sが設けられている。
スタンパー側金型22には、基板に微細凹凸を転写する
ためのスタンパー25が設置されている。
【0034】先ず、図3に示すように、基板側金型21
とスタンパー側金型22を合致させ、型締を行い、キャ
ビティ20を構成する。次に、射出装置91を前進さ
せ、光透過性樹脂射出装置91のノズル24が基板側金
型21の入口に連結するようにする。このとき、シリン
ダー30内には、光学記録媒体用の基板を作製するため
に必要な量の光透過性樹脂よりも多い量の光透過性樹脂
をストックしておくものとする。
【0035】次に、図4に示すように、光透過性樹脂射
出装置91内のスクリュー40sを回転させて、ディス
クの容量分を計量し、スクリュー40sを前進させて、
溶融光透過性樹脂を射出する第1の射出工程を行いキャ
ビティ20内に充填する。このとき、シリンダー30内
において、スクリュー40sをシリンダー30の先端部
まで推動させずに、基板のために必要な量の溶融光透過
性樹脂のみをキャビティ20内に送り込むようにする。
【0036】すなわち、光透過性樹脂射出装置91にお
いては、図5および図6に示すように、第1の射出工程
において、スクリュー40sを回転推動させて溶融光透
過性樹脂をキャビティ20内に送り込むが、スクリュー
40sをシリンダー30内の途中で停止させ、所定量の
溶融光透過性樹脂がシリンダー30内に残るように制御
されている。
【0037】この第1の射出工程において、スクリュー
40sの停止位置の制御方法としては、光透過製樹脂の
射出の際に、シリンダー30内におけるスクリュー40
sの位置を検知し、ある位置にスクリュー40sが達し
たときに停止させることである。すなわち、第1の射出
工程においては、図5および図6に示すスクリュー40
sの先端部40tがシリンダーの30の先端部30tか
ら、例えば0.40mmの位置で停止するように制御す
るのである。
【0038】このようにしてキャビティ20内に射出、
充填された溶融光透過性樹脂は、これよりも金型装置2
3の温度の方が低いため、金型装置23によって熱を奪
われて収縮する。このため、圧力をかけ続けて、この光
透過性樹脂の収縮分を補填する光透過性樹脂を補給す
る、いわゆる保圧工程を行う。
【0039】上記保圧工程を経た後、キャビティ20内
の光透過性樹脂を冷却するが、冷却による光透過性樹脂
の収縮による基板のヒケを回避するため、これと同時
に、溶融光透過性樹脂が硬化しない内に、例えば保圧工
程後0.25〜2.0(秒)以内に、図6および図7に
示すように、第1の射出工程においてシリンダー30内
に残しておいて所定量の溶融光透過性樹脂をキャビティ
内に射出する第2の射出工程を行う。
【0040】次に、キャビティ20内の光透過性樹脂が
完全に固化し、取り出し可能となるまで充分冷却する。
このようにすると基板の特に中厚部におけるヒケの発生
を回避することができる。
【0041】冷却終了後、図8に示すように基板中心孔
打抜ピン21aを、突出させて図1において示した基板
1の中心孔1hを穿設する。
【0042】次に、図9に示すように、金型装置23の
型開を行い、スタンパー側金型22の突出機構26を突
出させて基板1を持ち上げ、離型させ、中厚構造の光学
記録媒体用基板1を作製することができる。
【0043】上述した射出方法においては、第1および
第2の射出工程におけるスクリュー40sのシリンダー
30内における位置を制御することにより、光透過性樹
脂の射出量の調整を行ったが、この方法の他に、シリン
ダー30内の圧力を検知してシリンダー30内において
スクリュー40sを停止させたり、突出させたりして射
出する光透過性樹脂の射出量の調整を行うこともでき
る。
【0044】すなわち、上述の例と同様に、光透過性樹
脂としてガラス転移点145℃のポリカーボネート、例
えば帝人化成(株)製の樹脂グレードAD−9000T
Gを使用し、樹脂を射出する金型装置の温度を110〜
130℃とし、溶融光透過性樹脂の温度を330℃と
し、第1の射出工程における平均射出速度を150mm
/secとした場合に、保圧工程後、第2の射出工程に
おいて、シリンダー30内の圧力が例えば300kg/
cm2 である状態を例えば0.4sec保持するように
スクリュー40sを突出させ、次に、シリンダー30内
の圧力が例えば100kg/cm2 である状態を例えば
0.2sec保持するようにスクリュー40sを突出さ
せることにより、光透過性樹脂の射出量の調整を行い、
基板の成形を行う。
【0045】その後、図10に示すように、基板11の
微細凹凸12上にAg等の金属薄膜を被着させて反射膜
13を形成して情報記録層14を形成し、その情報記録
層14上に、情報の読み出しや書き込み光に対して光透
過性を有する光透過層15を形成して、目的とする中厚
型構造の光学記録媒体を作製する。
【0046】上述した本発明の光学記録媒体の製造方法
において成形した基板についての成形性の良否の評価を
行った。
【0047】(表1)においては、金型装置の温度が1
10℃、120℃、130℃とした場合において、保圧
工程後におけるスクリューのシリンダーの先端からの停
止位置を0.40(mm)、第2の射出成形後のスクリ
ューの停止位置を0.27(mm)になるように位置制
御して基板の作製を行った場合に、保圧工程後、第2の
射出工程を行うまでの時間、いわゆる遅延時間を0.2
5、0.5、1.0、1.5、2.0(秒)のそれぞれ
に設定して基板の成形を行ったときの、基板の状態の評
価すなわち中厚部1aのヒケや基板の反りの状態の評価
を行った結果を示した。
【0048】
【表1】
【0049】(表1)に示すように、保圧工程後、第2
の射出工程を行うまでの時間、いわゆる遅延時間を0.
5、1.0、1.5(秒)に設定した場合において成形
した中厚型基板は、反りやバリも全くないか、わずかに
ある程度であり、また、それらの中厚部の樹脂のヒケに
ついては、全く生じないか、あるいはわずかに生じる程
度であり、基板の状態としては良好であることがわか
る。また、遅延時間を2.0(秒)にした場合には、光
透過性樹脂の冷却固化が進み、基板の中心孔が穿設され
ない場合もあったが、基板の反りやバリ、あるいは中厚
部の樹脂のヒケについては、良好であるものを成形する
ことができた。一方、遅延時間を0.25(秒)に設定
した場合において成形した中厚型基板は、中厚型基板の
中厚部には、大きなヒケが発生した。
【0050】次に、(表2)においては、金型装置の温
度を110℃、120℃、130℃とした場合におい
て、第1の射出成形を行い、保圧工程を経た後における
スクリューの位置を0.38(mm)とし、保圧工程
後、第2の射出工程を行うまでの時間、いわゆる遅延時
間を0.2、0.5、1.0、1.5、2.0(秒)の
それぞれに設定し、保圧工程を経た後の第2の射出工程
においては、シリンダー内の圧力を検知して、シリンダ
ー30内の圧力が300kg/cm2 である状態を0.
4sec保持するようにスクリュー40sを推動させ、
次に、シリンダー30内の圧力が100kg/cm2
ある状態を0.2sec保持するようにスクリュー40
sを推動させて基板の成形を行ったときの、基板の状態
の評価を行った結果を示している。この場合、第2の射
出工程を経た後のスクリューのシリンダーの先端部から
の位置は、0.26mmあるいは0.27mmである。
【0051】
【表2】
【0052】(表2)に示すように、保圧工程後、第2
の射出工程を行うまでの時間、いわゆる遅延時間を0.
5、1.0、1.5(秒)に設定した場合において成形
した中厚型基板は、反りやバリも全くないか、わずかに
ある程度であり、また、それらの中厚部の樹脂のヒケに
ついては、全く生じないか、あるいはわずかに生じる程
度であり、基板の状態としては良好であることがわか
る。また、遅延時間を2.0(秒)にした場合には、光
透過性樹脂の冷却固化が進み、基板の中心孔が穿設され
ない場合もあったが、基板の反りやバリ、あるいは中厚
部の樹脂のヒケについては、良好であるものを成形する
ことができた。一方、遅延時間を0.2(秒)に設定し
た場合において成形した中厚型基板は、中厚型基板の中
厚部には、大きなヒケが発生した。
【0053】上述した実施例においては、ディスクチャ
ック部の厚さが1.2mm、情報記録層を形成する微細
凹凸形成面の厚さが0.6mmの形状のいわゆる中厚構
造のディスクを作製する場合について説明したが、本発
明は、このような寸法や厚さのディスク形状に限定され
るものではなく、各種の厚さや寸法を有する光学記録媒
体を作製する場合に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、特に中厚型の光学記録
媒体の基板を射出成形によって作製する場合において
も、光透過性樹脂の射出を第1の射出工程後、樹脂の追
加射出工程である第2の射出工程とに分けて行うことに
より、その基板の中厚部分における樹脂のヒケ、や、冷
却による基板の変形を効果的に回避することができた。
このように、光学記録媒体のチャッキング部分となる中
厚部分の樹脂のヒケを回避することができたことから、
記録再生の際の光学記録媒体の面振れを効果的に回避す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により作製した中厚型の光学記録媒
体の基板の概略断面図を示す。
【図2】基板作製工程図を示す。
【図3】基板作製装置の金型装置を合致させた状態図を
示す。
【図4】本発明の光学記録媒体製造装置を構成する金型
装置のキャビティ内の光透過性樹脂を射出充填した状態
図を示す。
【図5】本発明の光学記録媒体製造装置を構成するシリ
ンダーと、スクリューの位置関係を示す。
【図6】本発明の光学記録媒体製造装置を構成するシリ
ンダーと、スクリューの位置関係を示す。
【図7】本発明の光学記録媒体製造装置を構成するシリ
ンダーと、スクリューの位置関係を示す。
【図8】本発明装置を用いて、基板の中心孔を穿設する
工程図を示す。
【図9】本発明の基板作製装置の金型装置を型開した状
態図を示す。
【図10】本発明方法により作製した中厚構造の光学記
録媒体の概略断面図を示す。
【図11】従来の製法により作製した中厚型の光学記録
媒体の基板の概略断面図を示す。
【図12】従来製法における基板作製工程図を示す。
【図13】基板作製装置の金型装置を合致させた状態図
を示す。
【図14】金型装置のキャビティ内の光透過性樹脂を射
出充填した状態図を示す。
【図15】従来の基板の中心孔を穿設する工程図を示
す。
【図16】従来の基板作製装置の金型装置を型開した状
態図を示す。
【図17】従来製造方法により作製した中厚構造の光学
記録媒体の概略断面図を示す。
【符号の説明】
1,11 基板、1a,11a 中厚部、1b,11b
ヒケ、1h,11h基板の中心孔、2,12 微細凹
凸、3,13 反射膜、4,14 情報記録層、5,1
5 光透過層、30 シリンダー、30t シリンダー
の先端部、40s スクリュー、40t スクリューの
先端部、50 キャビティ、21,51 基板側金型、
21a,51a 基板中心孔打抜ピン、22,52 ス
タンパー側金型、22a,52a 中厚部形成用凹部、
23,53 金型装置、24,54 ノズル、25,5
5 スタンパー、26,56 突出機構、80,81ス
プルー、80t ゲートの先端部、90,91 射出装

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金型内に溶融光透過性樹脂を射出
    して光学記録媒体用基板を成形する光学記録媒体の製造
    方法において、 基板成形用の光透過性樹脂を上記金型内に射出する第1
    の射出工程と、 その後、上記光透過性樹脂を上記金型内に保圧する工程
    と、 上記光透過性樹脂の上記金型内における冷却収縮量に相
    当する量の光透過性樹脂を射出する第2の射出工程とを
    有することを特徴とする光学記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の射出工程後に、上記光透過性
    樹脂を保圧する工程を経た後、 0.5〜1.5秒以内に、第2の射出工程を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の金型と、該一対の金型内に溶融光
    透過性樹脂を射出する射出装置とを有し、 該射出装置は、溶融光透過性樹脂を2段階に分けて金型
    内に射出する構成とされたことを特徴とする光学記録媒
    体の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記射出装置は、上記金型内と連結する
    シリンダーと、該シリンダー内において、シリンダーの
    軸心を中心に回転自在とされ、かつシリンダーの軸心に
    沿って推動自在とされたスクリューとを有して成り、 上記スクリューの位置を検出して、上記金型内への溶融
    光透過性樹脂の射出量を調整するようにしたことを特徴
    とする請求項3に記載の光学記録媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記シリンダー内の圧力を検出して、所
    定の圧力値を設定することにより、 シリンダー内の上記スクリューの推動量、および上記溶
    融光透過性樹脂の射出量を調整すること特徴とする請求
    項3に記載の光学記録媒体の製造装置。
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