JPH10283474A - 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法 - Google Patents

奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法

Info

Publication number
JPH10283474A
JPH10283474A JP9085208A JP8520897A JPH10283474A JP H10283474 A JPH10283474 A JP H10283474A JP 9085208 A JP9085208 A JP 9085208A JP 8520897 A JP8520897 A JP 8520897A JP H10283474 A JPH10283474 A JP H10283474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
area
pixel
image
depth information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9085208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3017122B2 (ja
Inventor
Shoichi Boku
鍾一 朴
Seiki Inoue
誠喜 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYU
ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYUSHO KK
Original Assignee
ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYU
ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYU, ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYUSHO KK filed Critical ATR CHINOU EIZO TSUSHIN KENKYU
Priority to JP9085208A priority Critical patent/JP3017122B2/ja
Publication of JPH10283474A publication Critical patent/JPH10283474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017122B2 publication Critical patent/JP3017122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物体の境界線と抽出された奥行きマップのエ
ッジの一致が良好な奥行き情報を抽出する。 【解決手段】 多眼カメラにより得られた基準画像及び
参照画像に基づいて、奥行き情報の抽出を行う場合、参
照画像中のマッチングウィンドウを所定画素数づつ基準
画像の方向に移動させながら、マッチングウインドウ内
の輝度値の分布について、各参照画像に対する自乗偏差
を求め、自乗偏差の小さな方から所定数の値を代表値と
して、代表値が最小となるときの移動量を視差値として
抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多眼カメラによ
り撮影したステレオ画像からの視差情報に基づいて、奥
行き情報を算出する奥行き情報抽出装置装置および奥行
き情報抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像認識における特徴抽出や、柔軟かつ
効率よく映像を合成、制作、加工、編集するための映像
部品データベースの構築においては、カメラ等により撮
影された画像情報から奥行き情報を抽出することが行わ
れる。
【0003】ここで、奥行き情報とは、光軸がZ軸と一
致するカメラ中心座標系での各画素に対応する物体のZ
座標値をいう。
【0004】映像合成等のためには、密な、なおかつ、
シャープな奥行きマップを得ることが必要となる。ここ
で、「密な」とは、画面全体の全ての画素ごとに奥行き
値があることを意味し、「シャープな」とは、物体の境
界線が明らかなことを意味する。
【0005】ところで、奥行きマップを得るための方法
としては、まず、いわゆる両眼ステレオ法が知られてい
る。両眼ステレオ法とは、人間の両眼視を工学的に実現
しようとするものである。
【0006】図12は、標準的なステレオ撮像系の構成
を示す概念図である。すなわち、視線の平行な等価な2
つのカメラを設置し、このステレオ撮像系を用いて得ら
れた2枚の画像から、画像上の各点でカメラからの距離
が推定される。両眼ステレオ問題では、2枚の画像上で
の対応点が求まれば、幾何学的に三角測量の原理から距
離を一意に定めることができる。
【0007】図11に示した撮像系の場合、左右画像内
での対応点の位置は、水平走査線上(x軸)に拘束され
る。この水平走査線のことをエピポーラ線と呼ぶ。両画
像中の対応点においては、明るさや明度パターンが似て
いると仮定すると、対応点を含む所定面積の領域(以
下、マッチングウィンドウと呼ぶ)についての明度差ま
たは明度間の相関係数を基にして、最適な対応点を探索
することが可能である。このような方法を総称して、領
域法と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな対応点を求める方法、すなわちステレオマッチング
の方法の構成においては、以下のような問題点が存在す
る。
【0009】つまり、両画像間に規則的な模様が存在す
る場合、視点変化に伴う形変化がある場合、テキスチャ
情報が不足している領域が存在する場合には、上述した
ような対応点の探索を一意に行うことができない。
【0010】さらに、一方の画像のある領域が、他方の
画像からは観測されない場合があるという、いわゆるオ
クルージョン(occlusion)問題に対しては、
両眼ステレオ法では、左右の両画像について真のマッチ
ングをとることは不可能である。このため、根本的には
対応することができず、何らかの仮定と知識に基づいて
適当な補間を行うしかなかった。
【0011】上記問題点のうち、特にテキスチャ不足の
問題、規則的なパターンの問題を改善する方法として、
M.Okutomi and T.Kanade,”A
Multi−baseline stereo”,I
EEE Trans.PAMI,vol.15,no.
4,pp.353−363,April 1993に開
示されているように多基線ステレオマッチング法が提案
されている。カメラの台数が増え、計算量が増加すると
いう問題点はあるもののこの方法を用いることで、実時
間奥行き抽出器も実現されている。
【0012】しかしながら、オクルージョン問題につい
ては、あまり注目した例が多くない。これは、かつては
ロボットビジョンがステレオマッチングの主な応用であ
り、画面全体から見ると相対的に小さい領域であるオク
ルージョンには関心が払われにくかったという事情によ
る。
【0013】ただし、後に説明するように、このオクル
ージョン問題の存在が、物体の境界線の明確に保存され
た奥行きマップの獲得を妨害する要因となる。
【0014】Y.Nakamura et al.,”
Occlusion detectable ster
eo − Occulusion patterns
incamera matrix,”Proc.IEE
E CVPR’96,pp.371−378,San
Francisco,June 1996に開示されて
いるように、オクルージョンのパターンを定量的に分析
し、オクルージョンが検出できるステレオマッチングも
提案されているが、領域法におけるステレオマッチング
の重要なポイントであるマッチングウィンドウの大きさ
に関する対策は検討されていない。
【0015】ここで、一般に領域法の性能はマッチング
ウィンドウの大きさに強く影響される。その大きさは、
ある領域の特徴を表せる十分な輝度変化を含み、雑音耐
性を保つような大きさとすることが必要である。一方、
形の変化や不連続部の影響を避けるためには、その大き
さは小さくなければならない。
【0016】このようなマッチングウィンドウの問題に
対する方策としては、W.E.L.Grimson,”
A computer implementation
of a theory of human ste
reo vision,”Phil.Trans.Ro
yal Soc.London,vol.B292,p
p.217−253,1981に開示されているような
階層的な手法がある。
【0017】すなわち、まず低い解像度で粗い推定を行
い、その結果を利用して、徐々に解像度および推定精度
を高めていくという方法である。
【0018】一般には、階層的手法では、処理しようと
している層においては、それよりも一層低い解像度の粗
い推定値の付近だけを探索するように制限を加える。
【0019】これは、隣接する画素の奥行きは急には変
化しないという仮定に基づいており、平坦部など奥行き
の変化の滑らかな領域では、比較的正確に奥行きを求め
留ことが可能である。
【0020】しかしながら、物体の境界線など奥行きの
不連続な領域では、やはり十分な精度は得られず、誤差
を引き起こしてしまうという問題があった。
【0021】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、オクルー
ジョンの影響を抑制して物体の境界線付近の奥行き情報
の誤差を低減することが可能な奥行き情報抽出装置およ
び奥行き情報抽出方法を提供することである。
【0022】この発明の他の目的は、物体の境界線と奥
行きマップのエッジの一致を保持しつつ、雑音耐性の良
好な奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法を提
供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の奥行き情
報抽出装置は、撮影したステレオ画像に基づいて、奥行
き情報を抽出する奥行き情報抽出装置であって、対象画
像を撮影する多眼撮像手段を備え、多眼撮像手段は、基
準画像を撮影し、光学像を各画素に対応する画像データ
に変換して出力する第1の撮像手段と、第1の撮像手段
の周りに光軸が互いに平行となるように配置され、それ
ぞれが撮影した光学像を各画素に対応する画像データに
変換して出力するn個(n:自然数、n≧2)の撮像手
段とを含み、第1の撮像手段から出力される第1の画像
データとn個の第2の撮像手段からそれぞれ出力される
n個の第2の画像データとを記憶・保持する画像記憶手
段と、画像記憶手段からの出力に応じて、第1の画像デ
ータに属する各画素に対応する奥行き情報を抽出する奥
行き情報演算手段とをさらに備え、奥行き情報演算手段
は、第1の画像データの任意の1つの画素に対する奥行
きデータの抽出処理を、i)第1の画像データと第2の
画像データのうちのi番目(1≦i≦n)の画像データ
との間で、第1の画像データ中の1つの画素を含む所定
面積を有する第1の領域と、i番目の画像データ中の対
応する位置の所定面積を有する第2の領域との画素デー
タ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の比較値を
算出する処理をn個の第2の画像データのそれぞれに対
して行い、算出されたn個の第0番目の比較値のうち小
さい側からの所定数に基づいて第0番目の代表値を決定
し、ii)各i番目の画像データにおいて、第2の領域
を(移動量)=(単位移動量)×j(j:自然数)だけ
第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずらした後に、第
1の領域と第2の領域との画素データ値を比較して、一
致の程度を表す第j番目の比較値を算出する処理をn個
の第2の画像データのそれぞれに対して行い、算出され
たn個の第j番目の比較値のうち小さい側からの所定数
に基づいて第j番目の代表値を決定するステップを、j
=1からj=m(m:所定の自然数)まで繰り返し、i
ii)第0番目から第m番目までの代表値のうち最小の
ものに対応する移動量を、第1の画像データの任意の1
つの画素に対する視差量として奥行きデータを算出する
ことにより実行する。
【0024】請求項2記載の奥行き情報抽出装置は、請
求項1記載の奥行き情報抽出装置の構成において、第1
の画像データとi番目の画像データとの間の第j番目の
比較値ejiは、第1の画像データの位置r=(x、
y)における画素の輝度値をI0(r)とし、第i番目
の画像データの位置rにおける画素の輝度値をIi
(r)とし、第1の領域をW0、第2の領域をW1と
し、第i番目の画像データにおいて、位置rからd=
(単位移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸に近づく
方向にずれた位置を(r+dji)とするとき、
【0025】
【数5】
【0026】として算出される。請求項3記載の奥行き
情報抽出装置は、撮影したステレオ画像に基づいて、奥
行き情報を抽出する奥行き情報抽出装置であって、対象
画像を撮影する多眼撮像手段を備え、多眼撮像手段は、
基準画像を撮影し、光学像を各画素に対応する画像デー
タに変換して出力する第1の撮像手段と、第1の撮像手
段の周りに光軸が互いに平行となるように配置され、そ
れぞれが撮影した光学像を各画素に対応する画像データ
に変換して出力するn個(n:自然数、n≧2)の撮像
手段とを含み、第1の撮像手段から出力される第1の画
像データとn個の第2の撮像手段からそれぞれ出力され
るn個の第2の画像データとを記憶・保持する画像記憶
手段と、画像記憶手段からの出力に応じて、第1の画像
データに属する各画素に対応する奥行き情報を抽出する
奥行き情報演算手段とをさらに備え、奥行き情報演算手
段は、第1の画像データの任意の1つの画素に対する奥
行きデータの抽出処理を、i)第0番目の探索ステップ
では、探索領域を(移動量)=(単位移動量)×j
(j:自然数、1≦j≦m、m:所定数)で規定される
範囲として、i−1)第1の画像データと第2の画像デ
ータのうちのi番目(1≦i≦n)の画像データとの間
で、第1の画像データ中の1つの画素を含む所定面積を
有する第1の領域と、i番目の画像データ中の対応する
位置の所定面積を有する第2の領域との画素データ値を
比較して、一致の程度を表す第0番目の比較値を算出す
る処理をn個の第2の画像データのそれぞれに対して行
い、算出されたn個の第0番目の比較値のうち小さい側
からの所定数の比較値に基づいて第0番目の代表値を決
定し、i−2)各i番目の画像データにおいて、第2の
領域を移動量だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
ずらした後に、第1の領域と第2の領域との画素データ
値を比較して、一致の程度を表す第j番目の比較値を算
出する処理をn個の第2の画像データのそれぞれに対し
て行い、算出されたn個の第j番目の比較値のうち小さ
い側からの所定数の比較値に基づいて第j番目の代表値
を決定するステップを、j=1からj=m(m:所定の
自然数)まで繰り返し、i−3)第0番目から第m番目
までの代表値のうち最小のものに対応する移動量を、第
1の画像データの任意の1つの画素に対する第0番目の
探索ステップにおける視差値として奥行きデータを算出
し、ii)第k番目(k≧1)の探索ステップでは、所
定面積を所定係数倍縮小し、かつ、縮小された所定面積
を有する第1の領域内の画素に対して、第(k−1)番
目の探索ステップにおいてそれぞれ算出されたp個
(p:自然数)の視差値の集合で規定される範囲を探索
領域として、ii−1)各i番目の画像データにおい
て、第2の領域を探索領域に属する第q番目(1≦q≦
p)の視差値だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
ずらした後に、第1の領域と第2の領域との画素データ
値を比較して、一致の程度を表す第q番目のステップに
おける比較値を算出する処理をn個の第2の画像データ
のそれぞれに対して行い、算出されたn個の第q番目の
ステップにおける比較値のうち小さい側からの所定数の
比較値に基づいて第q番目の代表値を決定するステップ
を、q=1からq=pまで繰り返し、ii−2)第1番
目から第p番目までの代表値のうち最小のものに対応す
る移動量を、第1の画像データの任意の1つの画素に対
する第k番目の探索ステップにおける視差量として奥行
きデータを算出する探索ステップをkの値が所定数とな
るまで繰り返すことで実行する。
【0027】請求項4記載の奥行き情報抽出装置は、請
求項3記載の奥行き情報抽出装置の構成において、第k
番目の探索ステップにおける、第1の画像データとi番
目の画像データとの間の第j番目の比較値ejikは、
第1の画像データの位置r=(x、y)における画素の
輝度値をI0(r)とし、第i番目の画像データの位置
rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、第k番目の
探索ステップにおける第1の領域をWk0、第2の領域
をWk1とし、第i番目の画像データにおいて、位置r
からd=(単位移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸
に近づく方向にずれた位置を(r+dji)とすると
き、
【0028】
【数6】
【0029】として算出される。請求項5記載の奥行き
情報抽出方法は、平行な光軸を有する多眼カメラにより
撮影した、基準画像である第1の画像データとそれを取
り囲むn個(n:自然数、n≧2)の第2の画像データ
とを含むステレオ画像データに基づいて、第1の画像デ
ータ中の任意の1つの画素に対する奥行き情報を抽出す
る奥行き情報抽出方法であって、i)第1の画像データ
と第2の画像データのうちのi番目(1≦i≦n)の画
像データとの間で、第1の画像データ中の1つの画素を
含む所定面積を有する第1の領域と、i番目の画像デー
タ中の対応する位置の所定面積を有する第2の領域との
画素データ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の
比較値を算出する処理をn個の第2の画像データのそれ
ぞれに対して行い、算出されたn個の第0番目の比較値
のうち小さい側からの所定数に基づいて第0番目の代表
値を決定するステップと、ii)各i番目の画像データ
において、第2の領域を(移動量)=(単位移動量)×
j(j:自然数)だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方
向にずらした後に、第1の領域と第2の領域との画素デ
ータ値を比較して、一致の程度を表す第j番目の比較値
を算出する処理をn個の第2の画像データのそれぞれに
対して行い、算出されたn個の第j番目の比較値のうち
小さい側からの所定数に基づいて第j番目の代表値を決
定するサブステップを、j=1からj=m(m:所定の
自然数)まで繰り返すステップと、iii)第0番目か
ら第m番目までの代表値のうち最小のものに対応する移
動量を、第1の画像データの任意の1つの画素に対する
視差量として奥行きデータを算出するステップとを備え
る。
【0030】請求項6記載の奥行き情報抽出方法は、請
求項5記載の奥行き情報抽出方法の構成において、第1
の画像データとi番目の画像データとの間の第j番目の
比較値ejiは、第1の画像データの位置r=(x、
y)における画素の輝度値をI0(r)とし、第i番目
の画像データの位置rにおける画素の輝度値をIi
(r)とし、第1の領域をW0、第2の領域をW1と
し、第i番目の画像データにおいて、位置rからd=
(単位移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸に近づく
方向にずれた位置を(r+dji)とするとき、
【0031】
【数7】
【0032】として算出される。請求項7記載の奥行き
情報抽出方法は、平行な光軸を有する多眼カメラにより
撮影した、基準画像である第1の画像データとそれを取
り囲むn個(n:自然数、n≧2)の第2の画像データ
とを含むステレオ画像データに基づいて、第1の画像デ
ータ中の任意の1つの画素に対する奥行き情報を抽出す
る奥行き情報抽出方法であって、第0番目の探索ステッ
プと、第1から第R番目までの探索ステップとを備え、
第0番目の探索ステップは、i)探索領域を(移動量)
=(単位移動量)×j(j:自然数、1≦j≦m、m:
所定数)で規定される範囲として、i−1)第1の画像
データと第2の画像データのうちのi番目(1≦i≦
n)の画像データとの間で、第1の画像データ中の1つ
の画素を含む所定面積を有する第1の領域と、i番目の
画像データ中の対応する位置の所定面積を有する第2の
領域との画素データ値を比較して、一致の程度を表す第
0番目の比較値を算出する処理をn個の第2の画像デー
タのそれぞれに対して行い、算出されたn個の第0番目
の比較値のうち小さい側からの所定数の比較値に基づい
て第0番目の代表値を決定するステップと、i−2)各
i番目の画像データにおいて、第2の領域を移動量だけ
第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずらした後に、第
1の領域と第2の領域との画素データ値を比較して、一
致の程度を表す第j番目の比較値を算出する処理をn個
の第2の画像データのそれぞれに対して行い、算出され
たn個の第j番目の比較値のうち小さい側からの所定数
の比較値に基づいて第j番目の代表値を決定するサブス
テップを、j=1からj=m(m:所定の自然数)まで
繰り返すステップと、i−3)第0番目から第m番目ま
での代表値のうち最小のものに対応する移動量を、第1
の画像データの任意の1つの画素に対する第0番目の探
索ステップにおける視差値として奥行きデータを算出し
するステップとを含み、各第k番目(1≦k≦R)の探
索ステップは、ii)所定面積を第(k−1)番目の探
索ステップに比べて所定係数倍縮小し、かつ、縮小され
た所定面積を有する第1の領域内の画素に対して、第
(k−1)番目の探索ステップにおいてそれぞれ算出さ
れたp個(p:自然数)の視差値の集合で規定される範
囲を探索領域として、ii−1)各i番目の画像データ
において、第2の領域を探索領域に属する第q番目(1
≦q≦p)の視差値だけ第1の撮像手段の光軸に近づく
方向にずらした後に、第1の領域と第2の領域との画素
データ値を比較して、一致の程度を表す第q番目のサブ
ステップにおける比較値を算出する処理をn個の第2の
画像データのそれぞれに対して行い、算出されたn個の
第q番目のサブステップにおける比較値のうち小さい側
からの所定数の比較値に基づいて第q番目の代表値を決
定するサブステップを、q=1からq=pまで繰り返す
ステップと、ii−2)第1番目から第p番目までの代
表値のうち最小のものに対応する移動量を、第1の画像
データの任意の1つの画素に対する第k番目の探索ステ
ップにおける視差量として奥行きデータを算出するステ
ップとを含む。
【0033】請求項8記載の奥行き情報抽出方法は、請
求項7記載の奥行き情報抽出方法の構成において、第k
番目の探索ステップにおける、第1の画像データとi番
目の画像データとの間の第j番目の比較値ejikは、
第1の画像データの位置r=(x、y)における画素の
輝度値をI0(r)とし、第i番目の画像データの位置
rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、第k番目の
探索ステップにおける第1の領域をWk0、第2の領域
をWk1とし、第i番目の画像データにおいて、位置r
からd=(単位移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸
に近づく方向にずれた位置を(r+dji)とすると
き、
【0034】
【数8】
【0035】として算出される。
【0036】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1] [奥行き情報抽出装置の構成]図1は、本発明の実施の
形態1の奥行き抽出装置100の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【0037】奥行き情報抽出装置100は、対象画像を
撮像する多眼カメラ10と、多眼カメラ10からの画像
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器12と、A
/D変換器12からの出力を受けて、基準画像および参
照画像の画像データを保持する映像記憶装置14と、映
像記憶装置14に記憶された画像情報に基づいて、基準
画像の各画素について奥行き情報の抽出を行い、奥行き
マップを出力する奥行き計算演算ユニット16とを含
む。
【0038】図2は、多眼カメラ10の構成をより詳細
に示す概念図である。多眼カメラ10の中央部には、基
準画像を撮像する基準カメラ11aが配置され、その上
下左右に、一定の距離Lをおいて参照画像を撮像する参
照カメラ11b〜11eが配置される。ここでは、すべ
てのカメラ11a〜11eは、光軸が平行で、同一仕様
のものであるとする。実際には、各カメラ毎に微妙に特
性が異なるため、カメラの校正を行い、実効的に同一特
性のカメラが光軸を平行として配置されているのと等価
な構成となるように調整されているものとする。
【0039】したがって、上記のような校正が可能な範
囲であれば、各カメラは必ずしも同一仕様である必要は
なく、等間隔に配置される必要もなく、また、光軸も必
ずしも平行である場合に限定されるものではない。さら
に、カメラの台数も、上述のような5台に限定されるも
のではなく、以下の説明で明らかとなるように、より多
くのカメラを用いる場合にも、本発明を適用することが
可能である。
【0040】ただし、光軸の平行なカメラが等間隔で配
置されている場合の方が、奥行き情報を抽出する手順が
簡素化される。
【0041】図3は、図2のように配置された多眼カメ
ラ10により得られる画像データの幾何学的配置を示す
図である。
【0042】図3中では、基準画像にインデックスi=
0を割り当て、上画像には、i=1を、左画像にはi=
2を、下画像にはi=3を、右画像にはi=4をそれぞ
れ割り当てて区別するものとする。
【0043】図3を参照して、3次元空間の点P=
(X,Y,Z)は、基準画像上の点p0=(x0,y
0)に投影される。ここで、x0=F×X/Z、y0=
F×Y/Zと表される。Fはカメラの焦点距離である。
【0044】点Pはまた参照カメラCi(i=1,2,
3,4)の参照画像上の点pi=(xi,yi)にも投
影される。
【0045】ここで、xi,yiは、以下の式で表され
る。
【0046】
【数9】
【0047】ただし、基線長ベクトルDi=(Dix,
Diy)は、それぞれD1=(0,−L),D2=(−
L,0),D3=(0,L),D4=(L,0)であ
る。
【0048】図2および図3に示したようなカメラの配
置では、点Pの真の視差diは、すべての参照画像に対
し、 di=F×L/Z=|pi−p0| で表せる。したがって、視差diが推定されれば、それ
に応じて、奥行きZを取得することができる。
【0049】上述したようなカメラの配置では、ある画
素について1つのカメラからオクルージョンのために真
のマッチングがとれない場合、対称の位置に置かれた他
のカメラからは真のマッチングとれる可能性が高い。
【0050】以下に、説明するように、本発明ではこの
ような特性に基づいて奥行き情報の抽出を行う。
【0051】[奥行き情報の抽出]続いて、図1に示し
た、奥行き計算演算ユニット16の動作について説明す
る。図4は、多眼カメラ10により撮像され、映像記憶
装置14に記憶される画像データの例を示す概念図であ
る。
【0052】以下では、基準画像中の人物の右手の甲の
上の点rに対応する画素の奥行きデータを抽出する場合
について説明する。
【0053】まず、点rを囲む所定面積のマッチングウ
ィンドウW0を基準画像中に設定する。たとえば、上画
像(i=1)について、画面中の対応する位置(基準画
面におけるマッチングウィンドウの位置と画像周辺部か
ら同等の位置)にマッチングウィンドウW1を設定する
と、視差のためにマッチングウィンドウW0中の画像デ
ータとマッチングウィンドウW1中の画像データとは、
ずれたものとなっている。
【0054】そこで、以下では、マッチングウィンドウ
W1を基準画像の方向に、言い換えると基準画像を撮像
したカメラの光軸に近づく方向に順次ずらせて行きつ
つ、マッチングウィンドウW1中の画像データとマッチ
ングウィンドウW0中の画像データがもっとも一致する
位置を探索していく。このもっとも両者が一致する位置
までずらせる量が、基準画像と参照画像(i=1)との
視差に対応することになる。同様の手続きを他の参照画
面(i=2,3,4)に対しても行うものとする。な
お、以下では参照画像中のマッチングウィンドウをすべ
て共通の符号W1で表すものとする。
【0055】上述した両マッチングウィンドウ内の画像
データの一致の程度を表す尺度として、たとえば、以下
に示すような画像データの輝度値の自乗偏差を用いるこ
とが可能である。
【0056】
【数10】
【0057】ここで、自乗偏差eji(r,dji)の
式中、I0(r)は基準画像中の位置ベクトルrで表さ
れる位置の輝度値を、Ii(r)は参照画像(i=1〜
4)中の位置ベクトルrで表される位置の輝度値を示
し、b∈W0とは、ベクトルbがマッチングウィンドウ
W0中を動くことを、b∈W1とは、、ベクトルbがマ
ッチングウィンドウW1中を動くことを、それぞれ示
す。
【0058】また、ベクトルdjiとは、参照画像iに
おいて、マッチングウィンドウを順次基準画像の方向へ
ずらせる手続きを行う際に、j番目に移動した移動ベク
トルを表すものとする。つまり、移動後の位置ベクトル
は、(r+dji)となる。したがって、一回のステッ
プで所定の単位移動量ずつ基準画像側にマッチングウィ
ンドウW1の位置をずらせていくとすると、j番目のス
テップでは、ベクトルdjiの大きさは、以下の式で表
されることになる。
【0059】|dji|=(単位移動量)×j また、移動量の最大値としては、予めカメラ配置等を考
慮して、所定の値SRが設定され、この最大移動量まで
の範囲を探索領域として、視差の推定が行われるものと
する。
【0060】ここで、単位移動量としては画素数の整数
倍の値でもよく、また、画素数の任意の係数倍の値でも
よい。任意の係数倍の場合、移動位置の輝度値は周囲の
画素の輝度値から補間により求めることができる。
【0061】図2に示したようなカメラの配置では、原
理的には視差の大きさdは、すべての参照画像に対して
一定のはずである。
【0062】したがって、奥行きの不連続ない場所で
は、たとえば、単純に4つの参照画像における自乗偏差
の和が最小の点における移動量が視差を表すとしても、
正確な結果を得ることができる。
【0063】しかしながら、奥行きの不連続な場所、た
とえばオクルージョンの影響のある場所では、以下のよ
うな問題点が存在する。
【0064】図5は、各参照画像について、自乗偏差e
jiを求めた場合の一例を示す。図5に示した例では、
真の視差の値(d〜6)において、オクルージョンの影
響のために、下画像および右画像からの自乗偏差が大き
な値を持つ。このため、たとえば、単純に4つの参照画
像における自乗偏差の和が最小の点が視差を表すとし
て、視差の推定を行うと誤った値(d〜19)が得られ
てしまうことになる。
【0065】以上のような問題点には、マッチングをと
る際、推定結果に悪影響を与えるような観測データを、
予め除去しておくことで対処することが可能である。
【0066】したがって、たとえば、位置rにおける視
差d(r)の推定を以下の式に従って、行うことが可能
である。
【0067】
【数11】
【0068】ここで、e’jiはejiをソートしたも
のであり、i<kに対してe’ji>ejkである。つ
まり、上記の方法では、自乗偏差ejiのうち、小さい
方から2つの和により、視差dを評価する。
【0069】もちろん、カメラの台数や観測条件等に応
じて、小さい方からいくつのデータをとるかは決定され
るものであって、この個数に限定されるものではない。
【0070】図6は、上述したような、奥行きデータの
抽出手順を示す概念図である。まず、j=0、つまりd
0i=0であって、マッチングウィンドウW1は初期位
置にあるとして、自乗偏差e0iを各参照画像において
求める。
【0071】つづいて、自乗偏差ejiをソート処理し
て、e’0iを求め、小さい側の2つの和(e’03+
e’04)を評価値(代表値)として抽出する。
【0072】同様の処理をjの値を1ずつ増やしなが
ら、j=SR(探索領域の最大値)となるまで繰り返
す。各ステップ(j=k)で得られた評価値のなかで最
小の値を有する(e’k3+e’k4)に対応するdk
iを視差の値とする。ここで、すべての参照画像につい
てdkiの値は同一の値であるので、これを単純にdk
で表すことにする。
【0073】図7は、図6で説明した手順を、基準画像
中の任意の1つの画素に対する処理について、より詳細
に示すフローチャートである。奥行き計算演算ユニット
16は、処理を開始すると(ステップS100)、まず
変数jの値を初期化する(ステップS102)。
【0074】つづいて、奥行き計算演算ユニット16
は、各参照画像について自乗偏差ejiを計算し(ステ
ップS104)、各参照画像について得られた自乗偏差
の値ej1、ej2、ej3、ej4の値をソート処理
する(ステップS106)。
【0075】ソート結果に基づいて、小さい側から2つ
の値の和(e’j3+e’j4)が代表値として代表値
配列E(j)に格納される(ステップS108)。
【0076】つづいて、奥行き計算演算ユニット16
は、移動量の値が探索領域の最大値に達しているかの判
断を行い(ステップS110)、最大値に達していない
場合は、jの値を1だけ増加させて(ステップS11
2)、ふたたび処理をステップS104に復帰させる。
【0077】一方、奥行き計算演算ユニット16は、移
動量が最大値に達していると判断した場合(ステップS
110)、代表値配列E(j)のなかの最小値を求める
(ステップS114)。最小値に対応する移動量を視差
dmとして出力し(ステップS116)、処理を終了す
る(ステップS118)。
【0078】以上のような構成とすることで、奥行き情
報抽出装置100は、物体の境界付近の奥行き情報の抽
出においてオクルージョンの影響を抑制し、物体の境界
線と奥行きマップのエッジとの一致の良好な奥行き情報
抽出動作を実現することが可能である。
【0079】また、奥行き計算演算ユニット16が行う
処理に対応する奥行き情報抽出方法によっても、同様の
効果を得ることができる。
【0080】[実施の形態2]実施の形態1の奥行き情
報抽出装置においては、マッチング処理において、4つ
の参照画像からのデータのうち、選択された2つの参照
画像からのデータに基づいて視差の推定を行うという非
線形な処理により、オクルージョンの影響を低減するこ
とが可能であった。
【0081】しかしながら、4つの参照画像からの情報
のうち2つしか用いないということは、雑音耐性の観点
からは望ましくない。
【0082】そこで、単純に雑音耐性を向上させるため
だけであれば、マッチングウィンドウの大きさを大きく
することで対処可能である。しかしながら、上述したと
おり、本当の物体の境界線と奥行きマップのエッジが一
致するようにするためには、マッチングウィンドウの大
きさは、小さい方が望ましい。
【0083】実施の形態2では、このようなトレードオ
フを解決することが可能な奥行き情報抽出装置および奥
行き情報抽出方法を提供する。
【0084】ここで、実施の形態2の奥行き情報抽出装
置の構成は、基本的に実施の形態1の奥行き情報抽出装
置100の構成と同様である。
【0085】実施の形態2の奥行き情報抽出装置の構成
が、奥行き情報抽出装置100の構成と異なる点は、以
下に説明するとおり、奥行き計算演算ユニット16が階
層的な奥行き情報抽出動作を行う点である。
【0086】以下に述べる、奥行き計算演算ユニット1
6の階層的な奥行き情報抽出動作は、まず大きさの大き
なマッチングウィンドウで実施の形態1の奥行き情報抽
出動作を行った場合、その奥行きマップ中のマッチング
ウィンドウ中に正しい奥行き値が存在していることを前
提としている。
【0087】図8は、このような奥行き計算演算ユニッ
ト16の階層的な奥行き情報抽出動作を説明するための
処理およびデータのフローを示す図である。
【0088】まず、奥行き計算演算ユニット16は、第
0の階層では、マッチングウィンドウの大きさをWS=
W00=W01=15×15画素として、実施の形態1
の図7において説明した手順に従って、視差情報の抽出
を行い(ステップS200)、視差マップを作成する
(ステップS202)。
【0089】ここで、基準画面におけるマッチングウィ
ンドウをW00で、参照画面におけるマッチングウィン
ドウをW01で表した。
【0090】つづいて、奥行き計算演算ユニット16
は、第1の階層の処理として、マッチングウィンドウの
大きさをWS=W10=W11=7×7画素として、視
差情報の抽出を行う(ステップS206)。ここで、こ
の第1の階層での基準画面におけるマッチングウィンド
ウをW10で、参照画面におけるマッチングウィンドウ
をW11で表す。また、第1の階層においては、視差を
探索する探索領域は、後に説明するように、マッチング
ウインドウW10中に含まれる各画素について、第0の
階層の処理で得られた視差値の集合の範囲に限定するも
のとする(ステップS204)。
【0091】第1の階層で得られた視差値に基づいて、
視差マップが作成される(ステップS208)。
【0092】つづいて、奥行き計算演算ユニット16
は、第2の階層の処理として、マッチングウィンドウの
大きさをWS=W20=W21=7×7画素として、視
差情報の抽出を行う(ステップS212)。ここで、こ
の第2の階層での基準画面におけるマッチングウィンド
ウをW20で、参照画面におけるマッチングウィンドウ
をW21で表す。また、第2の階層においても、視差を
探索する探索領域は、マッチングウインドウW20中に
含まれる各画素について、第1の階層の処理で得られた
視差値の集合の範囲に限定するものとする(ステップS
210)。
【0093】第2の階層で得られた視差値に基づいて、
視差マップが作成される(ステップS214)。
【0094】図8に示した例では、処理の階層は、第2
の階層までとした。したがって、ステップS214にお
いて作成された視差マップに基づいて、奥行きマップが
形成される。
【0095】階層の数は、測定対象や測定条件等に応じ
て、変更することが可能である。上述したとおり、図8
のステップS200の処理は、実施の形態1の図7で説
明した処理と同様である。
【0096】図9は、図8中のステップS206または
ステップS212の処理を示すフローチャートである。
【0097】まず、1つ前の階層における視差マップの
抽出結果に基づいて、処理を行う階層の基準画像に対す
るマッチングウィンドウWk0(k=1,2)中に存在
する視差値を配列ds(j)(i=1,2,…,jma
x:jmaxは、一つ前の階層の視差マップにおいてマ
ッチングウインドウWk0中に存在する視差値の個数)
中に読み込んでおくとともに、変数jの値を初期値”
1”に、変数dの値をds(1)に初期化しておく(ス
テップS302)。
【0098】つぎに、奥行き計算演算ユニット16は、
マッチングウィンドウWk1を移動量dで規定される量
だけ、初期位置(基準画像中のマッチングウィンドウW
k0の位置に対応する参照画像中の位置)からずらし
て、各参照画面において自乗偏差ejikを求める(ス
テップS304)。ここで、自乗偏差ejikは、k番
目の階層の処理でのj番目のステップにおけるi番目の
参照画像での自乗偏差であることを示し、以下の式で表
わされる。
【0099】
【数12】
【0100】ここで、実施の形態1と同一の符号は、同
一の意味を表わす。つづいて、奥行き計算演算ユニット
16は、各参照画像について得られた自乗偏差の値ej
1k、ej2k、ej3k、ej4kの値をソート処理
する(ステップS306)。
【0101】ソート結果に基づいて、小さい側から2つ
の値の和(e’j3k+e’j4k)が代表値として代
表値配列E(j)に格納される(ステップS308)。
【0102】つづいて、奥行き計算演算ユニット16
は、移動量の値が探索領域の最大値に達しているかの判
断を行い(ステップS310)、最大値に達していない
場合は、jの値を1だけ増加させて(ステップS31
2)、移動量dの値をds(j)として、ふたたび処理
をステップS304に復帰させる。
【0103】一方、奥行き計算演算ユニット16は、移
動量が最大値に達していると判断した場合(ステップS
310)、代表値配列E(j)のなかの最小値を求める
(ステップS314)。最小値に対応する移動量ds
(j)を視差dmとして出力し(ステップS316)、
次の画素に対する処理に移行する。
【0104】以上のような構成とすることで、実施の形
態2の奥行き情報抽出装置は、物体の境界付近の奥行き
情報の抽出においてオクルージョンの影響を抑制し、物
体の境界線と奥行きマップのエッジとの一致が良好であ
るとともに、雑音耐性に優れた奥行き情報抽出動作を実
現することが可能である。
【0105】図10は、上述したような階層的な奥行き
情報抽出方法の流れを示す概念図であり、図11は、従
来の階層的な奥行き情報抽出方法の流れを示す概念図で
ある。
【0106】まず、図11を参照して、従来の階層的な
奥行き情報抽出方法においては、まず低い解像度で粗い
推定を行い、その結果を利用して、徐々に解像度および
推定精度を高めていく。
【0107】つまり、処理しようとしている(n+1)
層においては、それよりも一層低い第n層における解像
度の粗い推定値dnの付近だけを探索するように制限を
加える。同時に、マッチングウィンドウの大きさも、た
とえば第n層の大きさの1/2として、視差値の推定値
dn+1を求める。
【0108】このような構成とすることで、計算量を低
減することは可能であるが、上述したとおり、物体の境
界線など奥行きの不連続な領域では、やはり十分な精度
は得られず、誤差を引き起こしてしまうという問題があ
った。
【0109】これに対して、図10を参照して、実施の
形態2の奥行き計算演算ユニット16の処理において
は、第1層の処理では、参照画像中のマッチングウィン
ドウの初期位置から基準画像へ向けて移動させる最大量
のSRまでの範囲を探索領域として、実施の形態1で説
明した方法で視差値の推定を行う。
【0110】第2層目以降では、直前の層で得られた視
差マップに基づき、マッチングウインドウ中に存在する
奥行き値だけを候補として探索を行う。
【0111】したがって、マッチングウインドウの十分
に広い第1層での推定値の中から、マッチングウィンド
ウを小さくした場合に、推定値として最適なものを抽出
することになる。
【0112】つまり、第1層での処理においては、雑音
耐性の良好な処理が行われて視差値の候補が抽出され、
順次マッチングウインドウを小さくして行う第2層以降
の処理により、物体の境界線と奥行きマップのエッジの
一致が良好な奥行き値が、奥行き値の候補の中から選択
されることになる。
【0113】以上のような構成とすることで、実施の形
態2の奥行き情報抽出方法は、物体の境界付近の奥行き
情報の抽出においてオクルージョンの影響を抑制し、物
体の境界線と奥行きマップのエッジとの一致が良好であ
るとともに、雑音耐性に優れた奥行き情報抽出動作を実
現することが可能である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
オクルージョンの影響を抑制して物体の境界線付近の奥
行き情報の誤差を低減することが可能な奥行き情報抽出
装置および奥行き情報抽出方法を提供することが可能で
ある。
【0115】さらに、この発明によれば、物体の境界線
と奥行きマップのエッジの一致を保持しつつ、雑音耐性
の良好な奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の奥行き情報抽出装置1
00の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】多眼カメラ10の構成を示す概念図である。
【図3】多眼カメラ10により得られる画像データの幾
何学的配置を示す図である。
【図4】多眼カメラ10により撮像された画像データを
示す概念図である。
【図5】各参照画像について、自乗偏差ejiを求めた
場合を示す図である。
【図6】実施の形態1の奥行きデータの抽出手順を示す
概念図である。
【図7】図6で説明した手順を、基準画像中の任意の1
つの画素に対する処理について、より詳細に示すフロー
チャートである。
【図8】実施の形態2の階層的な奥行き情報抽出動作を
説明するための処理およびデータのフローを示す図であ
る。
【図9】図8に示した多眼ステレオマッチング処理の流
れをより詳細に示すフローチャートである。
【図10】実施の形態2の階層的な奥行き情報抽出方法
の流れを示す概念図である。
【図11】従来の階層的な奥行き情報抽出方法の流れを
示す概念図である。
【図12】従来の両眼ステレオマッチングの幾何学的は
位置を示す図である。
【符号の説明】
10 多眼カメラ 11a 基準カメラ 11b〜e 参照カメラ 12 A/D変換器 14 映像記憶装置 16 奥行き計算演算ユニット 100 奥行き情報抽出装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影したステレオ画像に基づいて、奥行
    き情報を抽出する奥行き情報抽出装置であって、 対象画像を撮影する多眼撮像手段を備え、 前記多眼撮像手段は、 基準画像を撮影し、光学像を各画素に対応する画像デー
    タに変換して出力する第1の撮像手段と、 前記第1の撮像手段の周りに光軸が互いに平行となるよ
    うに配置され、それぞれが撮影した光学像を各画素に対
    応する画像データに変換して出力するn個(n:自然
    数、n≧2)の撮像手段とを含み、 前記第1の撮像手段から出力される第1の画像データと
    前記n個の第2の撮像手段からそれぞれ出力されるn個
    の第2の画像データとを記憶・保持する画像記憶手段
    と、 前記画像記憶手段からの出力に応じて、前記第1の画像
    データに属する各画素に対応する奥行き情報を抽出する
    奥行き情報演算手段とをさらに備え、 前記奥行き情報演算手段は、 第1の画像データの任意の1つの画素に対する奥行きデ
    ータの抽出処理を、 i)前記第1の画像データと前記第2の画像データのう
    ちのi番目(1≦i≦n)の画像データとの間で、前記
    第1の画像データ中の前記1つの画素を含む所定面積を
    有する第1の領域と、前記i番目の画像データ中の対応
    する位置の前記所定面積を有する第2の領域との画素デ
    ータ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の比較値
    を算出する処理を前記n個の第2の画像データのそれぞ
    れに対して行い、算出されたn個の前記第0番目の比較
    値のうち小さい側からの所定数に基づいて第0番目の代
    表値を決定し、 ii)前記各i番目の画像データにおいて、前記第2の
    領域を(移動量)=(単位移動量)×j(j:自然数)
    だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずらした後
    に、前記第1の領域と前記第2の領域との画素データ値
    を比較して、一致の程度を表す第j番目の比較値を算出
    する処理を前記n個の第2の画像データのそれぞれに対
    して行い、算出されたn個の前記第j番目の比較値のう
    ち小さい側からの前記所定数に基づいて第j番目の代表
    値を決定するステップを、j=1からj=m(m:所定
    の自然数)まで繰り返し、 iii)前記第0番目から第m番目までの代表値のうち
    最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像データ
    の任意の1つの画素に対する視差量として奥行きデータ
    を算出することにより実行する、奥行き情報抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の画像データと前記i番目の画
    像データとの間の前記第j番目の比較値ejiは、 前記第1の画像データの位置r=(x、y)における画
    素の輝度値をI0(r)とし、前記第i番目の画像デー
    タの位置rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、前
    記第1の領域をW0、前記第2の領域をW1とし、前記
    第i番目の画像データにおいて、位置rからd=(単位
    移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
    ずれた位置を(r+dji)とするとき、 【数1】 として算出される、請求項1記載の奥行き情報抽出装
    置。
  3. 【請求項3】 撮影したステレオ画像に基づいて、奥行
    き情報を抽出する奥行き情報抽出装置であって、 対象画像を撮影する多眼撮像手段を備え、 前記多眼撮像手段は、 基準画像を撮影し、光学像を各画素に対応する画像デー
    タに変換して出力する第1の撮像手段と、 前記第1の撮像手段の周りに光軸が互いに平行となるよ
    うに配置され、それぞれが撮影した光学像を各画素に対
    応する画像データに変換して出力するn個(n:自然
    数、n≧2)の撮像手段とを含み、 前記第1の撮像手段から出力される第1の画像データと
    前記n個の第2の撮像手段からそれぞれ出力されるn個
    の第2の画像データとを記憶・保持する画像記憶手段
    と、 前記画像記憶手段からの出力に応じて、前記第1の画像
    データに属する各画素に対応する奥行き情報を抽出する
    奥行き情報演算手段とをさらに備え、 前記奥行き情報演算手段は、 第1の画像データの任意の1つの画素に対する奥行きデ
    ータの抽出処理を、 i)第0番目の探索ステップでは、探索領域を(移動
    量)=(単位移動量)×j(j:自然数、1≦j≦m、
    m:所定数)で規定される範囲として、 i−1)前記第1の画像データと前記第2の画像データ
    のうちのi番目(1≦i≦n)の画像データとの間で、
    前記第1の画像データ中の前記1つの画素を含む所定面
    積を有する第1の領域と、前記i番目の画像データ中の
    対応する位置の前記所定面積を有する第2の領域との画
    素データ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の比
    較値を算出する処理を前記n個の第2の画像データのそ
    れぞれに対して行い、算出されたn個の前記第0番目の
    比較値のうち小さい側からの所定数の比較値に基づいて
    第0番目の代表値を決定し、 i−2)前記各i番目の画像データにおいて、前記第2
    の領域を前記移動量だけ第1の撮像手段の光軸に近づく
    方向にずらした後に、前記第1の領域と前記第2の領域
    との画素データ値を比較して、一致の程度を表す第j番
    目の比較値を算出する処理を前記n個の第2の画像デー
    タのそれぞれに対して行い、算出されたn個の前記第j
    番目の比較値のうち小さい側からの前記所定数の比較値
    に基づいて第j番目の代表値を決定するステップを、j
    =1からj=m(m:所定の自然数)まで繰り返し、 i−3)前記第0番目から第m番目までの代表値のうち
    最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像データ
    の任意の1つの画素に対する第0番目の探索ステップに
    おける視差値として奥行きデータを算出し、 ii)第k番目(k≧1)の探索ステップでは、前記所
    定面積を所定係数倍縮小し、かつ、前記縮小された所定
    面積を有する第1の領域内の画素に対して、第(k−
    1)番目の探索ステップにおいてそれぞれ算出されたp
    個(p:自然数)の視差値の集合で規定される範囲を探
    索領域として、 ii−1)前記各i番目の画像データにおいて、前記第
    2の領域を前記探索領域に属する第q番目(1≦q≦
    p)の視差値だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
    ずらした後に、前記第1の領域と前記第2の領域との画
    素データ値を比較して、一致の程度を表す第q番目のス
    テップにおける比較値を算出する処理を前記n個の第2
    の画像データのそれぞれに対して行い、算出されたn個
    の前記第q番目のステップにおける比較値のうち小さい
    側からの前記所定数の比較値に基づいて第q番目の代表
    値を決定するステップを、q=1からq=pまで繰り返
    し、 ii−2)前記第1番目から第p番目までの代表値のう
    ち最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像デー
    タの任意の1つの画素に対する第k番目の探索ステップ
    における視差量として奥行きデータを算出する探索ステ
    ップをkの値が所定数となるまで繰り返すことで実行す
    る、奥行き情報抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記第k番目の探索ステップにおける、
    前記第1の画像データと前記i番目の画像データとの間
    の前記第j番目の比較値ejikは、 前記第1の画像データの位置r=(x、y)における画
    素の輝度値をI0(r)とし、前記第i番目の画像デー
    タの位置rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、前
    記第k番目の探索ステップにおける前記第1の領域をW
    k0、前記第2の領域をWk1とし、前記第i番目の画
    像データにおいて、位置rからd=(単位移動量)×j
    だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずれた位置を
    (r+dji)とするとき、 【数2】 として算出される、請求項1記載の奥行き情報抽出装
    置。
  5. 【請求項5】 平行な光軸を有する多眼カメラにより撮
    影した、基準画像である第1の画像データとそれを取り
    囲むn個(n:自然数、n≧2)の第2の画像データと
    を含むステレオ画像データに基づいて、前記第1の画像
    データ中の任意の1つの画素に対する奥行き情報を抽出
    する奥行き情報抽出方法であって、 i)前記第1の画像データと前記第2の画像データのう
    ちのi番目(1≦i≦n)の画像データとの間で、前記
    第1の画像データ中の前記1つの画素を含む所定面積を
    有する第1の領域と、前記i番目の画像データ中の対応
    する位置の前記所定面積を有する第2の領域との画素デ
    ータ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の比較値
    を算出する処理を前記n個の第2の画像データのそれぞ
    れに対して行い、算出されたn個の前記第0番目の比較
    値のうち小さい側からの所定数に基づいて第0番目の代
    表値を決定するステップと、 ii)前記各i番目の画像データにおいて、前記第2の
    領域を(移動量)=(単位移動量)×j(j:自然数)
    だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずらした後
    に、前記第1の領域と前記第2の領域との画素データ値
    を比較して、一致の程度を表す第j番目の比較値を算出
    する処理を前記n個の第2の画像データのそれぞれに対
    して行い、算出されたn個の前記第j番目の比較値のう
    ち小さい側からの前記所定数に基づいて第j番目の代表
    値を決定するサブステップを、j=1からj=m(m:
    所定の自然数)まで繰り返すステップと、 iii)前記第0番目から第m番目までの代表値のうち
    最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像データ
    の任意の1つの画素に対する視差量として奥行きデータ
    を算出するステップとを備える、奥行き情報抽出方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像データと前記i番目の画
    像データとの間の前記第j番目の比較値ejiは、 前記第1の画像データの位置r=(x、y)における画
    素の輝度値をI0(r)とし、前記第i番目の画像デー
    タの位置rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、前
    記第1の領域をW0、前記第2の領域をW1とし、前記
    第i番目の画像データにおいて、位置rからd=(単位
    移動量)×jだけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
    ずれた位置を(r+dji)とするとき、 【数3】 として算出される、請求項2記載の奥行き情報抽出方
    法。
  7. 【請求項7】 平行な光軸を有する多眼カメラにより撮
    影した、基準画像である第1の画像データとそれを取り
    囲むn個(n:自然数、n≧2)の第2の画像データと
    を含むステレオ画像データに基づいて、前記第1の画像
    データ中の任意の1つの画素に対する奥行き情報を抽出
    する奥行き情報抽出方法であって、 第0番目の探索ステップと、第1から第R番目までの探
    索ステップとを備え、 前記第0番目の探索ステップは、 i)探索領域を(移動量)=(単位移動量)×j(j:
    自然数、1≦j≦m、m:所定数)で規定される範囲と
    して、 i−1)前記第1の画像データと前記第2の画像データ
    のうちのi番目(1≦i≦n)の画像データとの間で、
    前記第1の画像データ中の前記1つの画素を含む所定面
    積を有する第1の領域と、前記i番目の画像データ中の
    対応する位置の前記所定面積を有する第2の領域との画
    素データ値を比較して、一致の程度を表す第0番目の比
    較値を算出する処理を前記n個の第2の画像データのそ
    れぞれに対して行い、算出されたn個の前記第0番目の
    比較値のうち小さい側からの所定数の比較値に基づいて
    第0番目の代表値を決定するステップと、 i−2)前記各i番目の画像データにおいて、前記第2
    の領域を前記移動量だけ第1の撮像手段の光軸に近づく
    方向にずらした後に、前記第1の領域と前記第2の領域
    との画素データ値を比較して、一致の程度を表す第j番
    目の比較値を算出する処理を前記n個の第2の画像デー
    タのそれぞれに対して行い、算出されたn個の前記第j
    番目の比較値のうち小さい側からの前記所定数の比較値
    に基づいて第j番目の代表値を決定するサブステップ
    を、j=1からj=m(m:所定の自然数)まで繰り返
    すステップと、 i−3)前記第0番目から第m番目までの代表値のうち
    最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像データ
    の任意の1つの画素に対する第0番目の探索ステップに
    おける視差値として奥行きデータを算出しするステップ
    とを含み、 前記各第k番目(1≦k≦R)の探索ステップは、 ii)前記所定面積を第(k−1)番目の探索ステップ
    に比べて所定係数倍縮小し、かつ、前記縮小された所定
    面積を有する第1の領域内の画素に対して、第(k−
    1)番目の探索ステップにおいてそれぞれ算出されたp
    個(p:自然数)の視差値の集合で規定される範囲を探
    索領域として、 ii−1)前記各i番目の画像データにおいて、前記第
    2の領域を前記探索領域に属する第q番目(1≦q≦
    p)の視差値だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向に
    ずらした後に、前記第1の領域と前記第2の領域との画
    素データ値を比較して、一致の程度を表す第q番目のサ
    ブステップにおける比較値を算出する処理を前記n個の
    第2の画像データのそれぞれに対して行い、算出された
    n個の前記第q番目のサブステップにおける比較値のう
    ち小さい側からの前記所定数の比較値に基づいて第q番
    目の代表値を決定するサブステップを、q=1からq=
    pまで繰り返すステップと、 ii−2)前記第1番目から第p番目までの代表値のう
    ち最小のものに対応する移動量を、前記第1の画像デー
    タの任意の1つの画素に対する第k番目の探索ステップ
    における視差量として奥行きデータを算出するステップ
    とを含む、奥行き情報抽出方法。
  8. 【請求項8】 前記第k番目の探索ステップにおける、
    前記第1の画像データと前記i番目の画像データとの間
    の前記第j番目の比較値ejikは、 前記第1の画像データの位置r=(x、y)における画
    素の輝度値をI0(r)とし、前記第i番目の画像デー
    タの位置rにおける画素の輝度値をIi(r)とし、前
    記第k番目の探索ステップにおける前記第1の領域をW
    k0、前記第2の領域をWk1とし、前記第i番目の画
    像データにおいて、位置rからd=(単位移動量)×j
    だけ第1の撮像手段の光軸に近づく方向にずれた位置を
    (r+dji)とするとき、 【数4】 として算出される、請求項7記載の奥行き情報抽出方
    法。
JP9085208A 1997-04-03 1997-04-03 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法 Expired - Fee Related JP3017122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9085208A JP3017122B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9085208A JP3017122B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10283474A true JPH10283474A (ja) 1998-10-23
JP3017122B2 JP3017122B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=13852182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9085208A Expired - Fee Related JP3017122B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017122B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541568A (ja) * 1999-03-31 2002-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ シーンの第1の画像から第2の画像への画素ブロックの移動量を検出する方法
JP2006012166A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Microsoft Corp カラーセグメンテーションに基づくステレオ3次元再構成システムおよびプロセス
JP2009282762A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Konica Minolta Holdings Inc 対応点探索装置
JP2011198378A (ja) * 2011-05-18 2011-10-06 Konica Minolta Holdings Inc 対応点探索装置
US8548226B2 (en) 2009-06-30 2013-10-01 Hitachi, Ltd. Stereo image processing device and method
KR101327791B1 (ko) * 2007-09-11 2013-11-20 삼성전자주식회사 영상 매칭 장치 및 방법
US10339665B2 (en) 2014-09-17 2019-07-02 Canon Kabushiki Kaisha Positional shift amount calculation apparatus and imaging apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541568A (ja) * 1999-03-31 2002-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ シーンの第1の画像から第2の画像への画素ブロックの移動量を検出する方法
JP2006012166A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Microsoft Corp カラーセグメンテーションに基づくステレオ3次元再構成システムおよびプロセス
KR101327791B1 (ko) * 2007-09-11 2013-11-20 삼성전자주식회사 영상 매칭 장치 및 방법
JP2009282762A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Konica Minolta Holdings Inc 対応点探索装置
US8548226B2 (en) 2009-06-30 2013-10-01 Hitachi, Ltd. Stereo image processing device and method
JP2011198378A (ja) * 2011-05-18 2011-10-06 Konica Minolta Holdings Inc 対応点探索装置
US10339665B2 (en) 2014-09-17 2019-07-02 Canon Kabushiki Kaisha Positional shift amount calculation apparatus and imaging apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3017122B2 (ja) 2000-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109829398B (zh) 一种基于三维卷积网络的视频中的目标检测方法
US7187809B2 (en) Method and apparatus for aligning video to three-dimensional point clouds
CN107248159A (zh) 一种基于双目视觉的金属工件缺陷检测方法
CN109211198B (zh) 一种基于三目视觉的智能目标检测和测量系统和方法
JP2002157576A (ja) ステレオ画像処理装置及びステレオ画像処理方法並びにステレオ画像処理用プログラムを記録した記録媒体
CN109308715A (zh) 一种基于点特征和线特征结合的光学图像配准方法
CN110570474A (zh) 一种深度相机的位姿估计方法及系统
CN112017243A (zh) 一种介质能见度识别方法
US5974170A (en) Method of detecting relief contours in a pair of stereoscopic images
JP3017122B2 (ja) 奥行き情報抽出装置および奥行き情報抽出方法
CN104504162B (zh) 一种基于机器人视觉平台的视频检索方法
Luo et al. Using surface model to correct and fit disparity data in stereo vision
Fradkin et al. Surface reconstruction from multiple aerial images in dense urban areas
JPH11250252A (ja) 3次元物体認識装置および方法
JPH05215547A (ja) ステレオ画像間対応点決定方法
CN109740405B (zh) 一种非对齐相似车辆前窗差异信息检测方法
Um et al. Three-dimensional scene reconstruction using multiview images and depth camera
Lee et al. Vehicle counting based on a stereo vision depth maps for parking management
CN107194334B (zh) 基于光流模型的视频卫星影像密集匹配方法及系统
Xiong et al. Color rank and census transforms using perceptual color contrast
JP2000088523A (ja) 特徴ベクトルを利用した物体の認識装置および方法
JP2807137B2 (ja) 立体形状検出方法
Sato et al. Efficient hundreds-baseline stereo by counting interest points for moving omni-directional multi-camera system
CN115131504A (zh) 一种宽视场大场景下的多人三维重建方法
CN114399532A (zh) 一种相机位姿确定方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees