JPH10283389A - Lsi回路の論理検証方法 - Google Patents

Lsi回路の論理検証方法

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JPH10283389A
JPH10283389A JP9089840A JP8984097A JPH10283389A JP H10283389 A JPH10283389 A JP H10283389A JP 9089840 A JP9089840 A JP 9089840A JP 8984097 A JP8984097 A JP 8984097A JP H10283389 A JPH10283389 A JP H10283389A
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threshold voltage
logic cell
logic
circuit threshold
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Satoshi Yoshikawa
聡 吉川
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設計されたLSI回路が論理回路として期待し
た動作を行うか否かを検証するためのLSI回路の論理
検証方法に関し、LSI回路の遅延時間を短時間、か
つ、精度高く計算し、精度の高いLSI回路の論理検証
を行うことができるようにする。 【解決手段】各論理セルの回路スレッショルド電圧を、
入力波形が立ち上がり波形の場合には、回路スレッショ
ルド電圧が一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧
以下の電圧Vth−UPとし、入力波形が立ち下がり波形
の場合には、回路スレッショルド電圧が一番高い論理セ
ルの回路スレッショルド電圧以上の電圧Vth−DOWN
として、LSI回路の遅延時間を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設計されたLSI
回路が論理回路として期待した動作を行うか否かを検証
するためのLSI回路の論理検証方法に関する。
【0002】各種のシステムに使用されるLSI回路
は、微細化技術の発達により高速化・大規模化の一途を
たどっており、LSI回路を使用する各種のシステムの
高速化が図られている。
【0003】このように、LSI回路を使用するシステ
ムの高速化が図られると、LSI回路間のタイミングと
して非常に厳しい条件が求められることになるため、L
SI回路を設計する場合には、LSI回路の遅延時間を
計算して論理検証を行うことが必要となる。
【0004】ここに、LSI回路の遅延時間を計算する
場合には、LSI回路を構成する論理セルの遅延時間を
予め計算しておく必要があるが、論理セルが高速なもの
ではなく、その遅延時間が大きい場合には、入力スルー
レートの影響を無視することができる。
【0005】しかし、論理セルが高速なものとなり、そ
の遅延時間が小さくなると、入力スルーレートの影響を
無視することができないものとなり、この点を考慮した
遅延時間の測定が必要となる。
【0006】
【従来の技術】図18は従来のLSI回路の論理検証方
法を概略的に示すフローチャートであり、図18中、1
0は準備工程であるライブラリ作成工程、11は論理検
証工程である。
【0007】即ち、従来のライブラリ作成工程10にお
いては、各論理セルに対する入力信号の入力スルーレー
トを一定、各論理セルの回路スレッショルド電圧を平均
的な回路スレッショルド電圧Vth−AVとし、負荷条件
として出力負荷容量のみを可変し、各論理セルのトラン
ジスタ回路情報に基づいて、各論理セルの特性取得が行
われ、このようにして取得された各論理セルの特性は、
LSI回路の遅延時間計算用パラメータとして、論理情
報とともにライブラリと呼ばれるファイルに登録されて
いた。
【0008】論理検証工程11においては、遅延時間計
算プログラムによってLSI回路の遅延時間が計算され
るが、遅延時間計算プログラムは、遅延時間計算用パラ
メータが登録されているライブラリを参照し、回路情報
が与えられたLSI回路の遅延時間の計算を行うことに
なる。
【0009】ここに、遅延時間計算プログラムによる遅
延時間計算結果は論理シミュレータに受け渡され、論理
シミュレータにおいては、遅延時間計算プログラムによ
る遅延時間計算結果に基づいて、かつ、所定のテストパ
ターンを入力パターンとして論理シミュレーションが行
われる。
【0010】そして、論理シミュレーションの結果につ
いて、期待値が得られているか否かが判定され、期待値
が得られている場合には、論理検証したLSI回路に基
づく製造が行われ、期待値が得られていない場合には、
LSI回路の修正が行われ、期待値を得ることができる
まで、遅延時間計算及び論理シミュレーションが繰り返
される。
【0011】図19は従来のLSI回路の論理検証方法
において実行される論理セルの特性取得を行うためのシ
ミュレーション回路を示す図であり、図19中、13は
特性取得の対象である論理セル、CLは論理セル13の
出力負荷容量、14は平均的な入力スルーレートを有す
る論理セル13に対する入力信号、15は論理セル13
の出力信号、即ち、次段の論理セルの入力信号であり、
入力信号14と同一の入力スルーレートを有するもので
ある。
【0012】即ち、従来においては、論理セル13に入
力すべき入力信号14の入力スルーレートを平均的な値
に固定し、かつ、論理セル13の回路スレッショルド電
圧を平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVとし、
出力負荷容量CLのみを変化させて、入力信号14が平
均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVに到達した
後、出力信号15が平均的な回路スレッショルド電圧V
th−AVに到達するまでの時間を論理セル13の遅延時
間Tgateとして測定し、出力負荷容量CLと遅延時間T
gateとの関係を論理セル13の特性として取得してい
た。
【0013】ここに、論理セルの回路スレッショルド電
圧とは、入力信号に対して論理セルの出力が低レベル
(以下、Lレベルという)又は高レベル(以下、Hレベ
ルという)への応答を開始する電圧をいい、回路スレッ
ショルド電圧は、論理セルの構造ごとに異なるものであ
るが、前述したように、従来においては、各論理セルの
回路スレッショルド電圧として、平均的な回路スレッシ
ョルド電圧Vth−AVが使用されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図20は入力スルーレ
ートを可変要素とした場合の論理セルの遅延時間及び出
力スルーレートの変調を説明するための図であり、図2
0Aは入力スルーレートを可変要素とした場合の論理セ
ルの特性取得を行うためのシミュレーション回路を示す
図である。
【0015】図20A中、17−1は入力スルーレート
をTSin1とする入力信号、17−2は入力スルーレー
トをTSin2(>TSin1)とする入力信号、17−3
は入力スルーレートをTSin3(>TSin2)とする入
力信号、18は論理セル13の出力信号を示している。
【0016】また、図20Bは、図20Aに示すシミュ
レーション回路について回路シミュレーションを行った
場合の出力負荷容量CLと論理セル13の遅延時間Tga
teとの関係を示す図であり、入力スルーレートが大きく
なると、論理セル13の遅延時間Tgateも大きくなるこ
とを示している。
【0017】また、図20Cは、図20Aに示すシミュ
レーション回路について回路シミュレーションを行った
場合の出力負荷容量CLと出力信号18の出力スルーレ
ートTSoutとの関係を示す図であり、入力スルーレー
トが大きくなると、出力信号18の出力スルーレートT
Soutも大きくなることを示している。
【0018】このように、入力スルーレートが変化する
と、論理セル13の遅延時間Tgate及び出力スルーレー
トTSoutは影響を受けることになるが、従来において
は、論理セルの動作がそれほど高速ではなく、論理セル
の遅延時間が大きかったので、入力スルーレートの影響
を無視することができた。
【0019】しかし、近年、論理セルは高速化してお
り、設計されたLSI回路について、精度の高い論理シ
ミュレーションを行うためには、論理セルの遅延時間及
び出力スルーレートに対する入力スルーレートの影響を
無視することができなくなってきており、LSI回路の
遅延時間計算用のライブラリの作成工程においては、入
力スルーレートを可変要素として各論理セルの特性取得
を行う必要がある。
【0020】図21は入力スルーレートを可変要素とし
た場合における論理セルの特性取得を行うためのシミュ
レーション回路を示す図であり、図21中、20−1は
入力スルーレートをTSin1とする入力信号、20−2
は入力スルーレートをTSin2とする入力信号、20−
3は入力スルーレートをTSin3とする入力信号を示し
ている
【0021】また、21−1は入力スルーレートをTS
in1とする入力信号20−1に対する出力信号、21−
2は入力スルーレートをTSin2とする入力信号20−
2に対する出力信号、21−3は入力スルーレートをT
Sin3とする入力信号20−3に対する出力信号を示し
ている。
【0022】即ち、入力スルーレートを可変要素とした
場合における論理セルの特性取得は、入力スルーレート
の異なる複数の入力信号20−1、20−2、20−3
について、出力負荷容量CLを可変し、論理セルの平均
的な回路スレッショルド電圧Vth-AVを遅延時間の判
定レベルとして、入力信号20−1、20−2、20−
3に対応する論理セル13の遅延時間Tgate1、Tgate
2、Tgate3を回路シミュレータによって測定すること
により行うことができる。
【0023】しかし、入力スルーレートを可変要素とし
て扱う場合において、各論理セルの回路スレッショルド
電圧を平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVとす
る場合には、論理セルによっては、遅延時間がマイナス
となってしまう場合があり、一般的な論理シミュレータ
では、マイナスの遅延時間は、遅延時間=0として扱わ
れてしまうので、このような場合、精度の高い論理シミ
ュレーションを行うことができないという問題点があっ
た。
【0024】ここに、通常、論理セルの回路スレッショ
ルド電圧は、NAND回路やNOR回路など、論理セル
の構造によって異なるものであり、論理セルの中には平
均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVよりも低い又
は高い回路スレッショルド電圧を持つものが存在する
が、このような論理セルについて、図21に示すように
回路シミュレーションを行うと、出力負荷容量CLと遅
延時間Tgateとの関係は図22に示すようになり、入力
スルーレートが大きく(TSin3 )、かつ、出力負荷
容量CLが小さい場合には、遅延時間がマイナスになっ
てしまうことが判る。
【0025】図23は平均的な回路スレッショルド電圧
Vth−AVよりも低い又は高い回路スレッショルド電圧
を持つ論理セルの遅延時間がマイナスになってしまう場
合のメカニズムを説明するための図であり、論理セル2
3は、平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVより
も低い回路スレッショルド電圧Vth23をもっており、
論理セル24は、平均的な回路スレッショルド電圧Vth
−AVよりも高い回路スレッショルド電圧Vth24を持
っている場合を示している。なお、VDDは電源電圧で
ある。
【0026】図24は論理セル23の遅延時間Tgate2
3がマイナスになってしまう場合のメカニズムを説明す
るための図であり、図24Aは論理セル23の入力信号
に対する出力信号の応答を測定するためのシミュレーシ
ョン回路であり、26は入力信号、27は出力信号を示
している。
【0027】また、図24Bは、図24Aに示すシミュ
レーション回路において、入力信号26のスルーレート
が大きく、かつ、出力負荷容量CLが小さい場合におけ
る論理セル23の入力信号26に対する出力信号27の
応答特性を示す図である。
【0028】図24Bにおいては、入力信号26が時刻
TAから立ち上がる場合を示しているが、入力信号26
の入力スルーレートが大きい場合には、入力信号26
は、徐々に立ち上がって行くことになる。
【0029】そして、時刻TBにおいて、入力信号26
の電圧レベルが論理セル23の回路スレッショルド電圧
Vth23に達すると、出力信号27が下降し始めるが、
論理セル23の出力負荷容量CLが小さいために、出力
信号27は、非常に速い応答特性を示すことになる。
【0030】したがって、入力信号26が論理セル23
の遅延時間Tgate23を測定すべき電圧である平均的な
回路スレッショルド電圧Vth−AVに達する前に、出力
信号27は、この電圧Vth−AVを通過して下降してし
まうことになるので、入力信号26が平均的な回路スレ
ッショルド電圧Vth−AVに達した時刻TCを基準とし
て論理セル23の遅延時間Tgate23を測定すると、論
理セル23の遅延時間Tgate23はマイナスとなってし
まう。
【0031】なお、論理セル23のように、回路スレッ
ショルド電圧が平均的な回路スレッショルド電圧Vth−
AVよりも小さい論理セルの場合、入力信号が立ち下が
り波形の場合には、入力波形が平均的な回路スレッショ
ルド電圧Vth−AVに達しても、出力信号は論理セルの
回路スレッショルド電圧に達することはないので、遅延
時間がマイナスとなることはない。
【0032】図25は論理セル24の遅延時間Tgate2
4がマイナスになってしまう場合のメカニズムを説明す
るための図であり、図25Aは論理セル24の入力信号
に対する出力信号の応答を測定するためのシミュレーシ
ョン回路であり、29は入力信号、30は出力信号を示
している。
【0033】また、図25Bは、図25Aに示すシミュ
レーション回路において、入力信号29のスルーレート
が大きく、かつ、出力負荷容量CLが小さい場合におけ
る論理セル24の入力信号29に対する出力信号30の
応答特性を示す図である。
【0034】図25Bにおいては、入力信号29が時刻
TDから立ち下がる場合を示しているが、入力信号29
の入力スルーレートが大きい場合には、入力信号29
は、徐々に立ち下がって行くことになる。
【0035】そして、時刻TEにおいて、入力信号29
の電圧レベルが論理セル24の回路スレッショルド電圧
Vth24に達すると、出力信号30が上昇し始めるが、
論理セル24の出力負荷容量CLが小さいために、出力
信号30は、非常に速い応答特性を示すことになる。
【0036】したがって、入力信号29が論理セル24
の遅延時間Tgate24を測定すべき電圧である平均的な
回路スレッショルド電圧Vth−AVに達する前に、出力
信号30は、この電圧Vth−AVを通過して上昇してし
まうことになるので、入力信号29が平均的な回路スレ
ッショルド電圧Vth−AVに達した時刻TFを基準とし
て論理セル24の遅延時間Tgate24を測定すると、論
理セル24の遅延時間Tgate24はマイナスとなってし
まう。
【0037】なお、論理セル24のように、回路スレッ
ショルド電圧が平均的な回路スレッショルド電圧Vth−
AVよりも大きい論理セルの場合、入力信号が立ち上が
り波形の場合には、入力波形が平均的な回路スレッショ
ルド電圧Vth−AVに達しても、出力信号は論理セルの
回路スレッショルド電圧に達することはないので、遅延
時間がマイナスとなることはない。
【0038】このように、入力スルーレートを可変要素
として扱う場合において、各論理セルの回路スレッショ
ルド電圧を平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AV
として各論理セルの遅延時間を測定すると、論理セルに
よっては、遅延時間がマイナスとなる場合があり、この
場合、一般的な論理シミュレータでは遅延時間=0とし
て扱われてしまうため、精度の高い論理シミュレーショ
ンを行うことができないという問題点があった。
【0039】このような問題点を解消する方法として、
例えば、論理セルの回路スレッショルド電圧を論理セル
毎に測定し、この測定結果を使用して各論理セルの遅延
時間を測定する方法が考えられる。
【0040】しかし、このようにする場合には、論理セ
ルは、通常、数百種類存在し、その回路スレッショルド
電圧をそれぞれ測定することになることから、多大な時
間を必要としてしまうという問題点があると共に、LS
I回路の遅延時間を計算する場合、各論理セルの遅延時
間抽出ポイントが異なることになり、各論理セルの遅延
時間を加算しただけでは正しい遅延時間とはならず、遅
延時間計算プログラム内で遅延時間の測定の判定レベル
合わせの処理が必要となり、処理が複雑になる分、処理
スピードが遅くなってしまうという問題点もある。
【0041】本発明は、かかる点に鑑み、LSI回路の
遅延時間を短時間、かつ、精度高く計算し、精度の高い
LSI回路の論理検証を行うことができるようにしたL
SI回路の論理検証方法を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明中、第1の発明
(請求項1記載のLSI回路の論理検証方法)は、各論
理セルの回路スレッショルド電圧を、入力波形が立ち上
がり波形の場合には、回路スレッショルド電圧が一番低
い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧とし、
入力波形が立ち下がり波形の場合には、回路スレッショ
ルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧
以上の電圧として、LSI回路の遅延時間を計算し、L
SI回路の論理検証を行うというものである。
【0043】本発明中、第1の発明においては、各論理
セルの回路スレッショルド電圧を、立ち上がり波形用の
回路スレッショルド電圧と、立ち下がり波形用の回路ス
レッショルド電圧に分け、立ち上がり波形用の回路スレ
ッショルド電圧は、回路スレッショルド電圧が一番低い
論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧とし、立
ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧は、回路スレ
ッショルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショル
ド電圧以上の電圧としている。
【0044】この結果、論理セルの遅延時間がマイナス
となることはないし、また、遅延時間を判定するための
回路スレッショルド電圧が論理セル間でずれるというこ
ともないので、LSI回路の遅延時間は、回路情報に基
づいて、入力スルーレート及び出力負荷容量を考慮し
て、各論理セルの遅延時間を加算していくことで精度高
く計算することができる。
【0045】本発明中、第2の発明(請求項2記載のL
SI回路の論理検証方法)は、外部から信号を入力する
入力回路を構成する論理セル及び外部に信号を出力する
出力回路を構成する論理セルの回路スレッショルド電圧
は、一般的に使用されている回路スレッショルド電圧と
し、入力回路を構成する論理セル及び出力回路を構成す
る論理セル以外の論理セルの回路スレッショルド電圧
は、入力波形が立ち上がり波形の場合には、回路スレッ
ショルド電圧が一番低い論理セルの回路スレッショルド
電圧以下の電圧とし、入力波形が立ち下がり波形の場合
には、回路スレッショルド電圧が一番高い論理セルの回
路スレッショルド電圧以上の電圧として、LSI回路の
遅延時間を計算し、LSI回路の論理検証を行うという
ものである。
【0046】本発明中、第3の発明(請求項3記載のL
SI回路の論理検証方法)は、第2の発明において、入
力回路を構成する論理セルの実際の回路スレッショルド
電圧は、入力回路を構成する論理セルの遅延時間がマイ
ナスとならない電圧値とされているというものである。
【0047】本発明中、第4の発明(請求項4記載のL
SI回路の論理検証方法)は、第1又は第2の発明にお
いて、入力波形のHレベルと、入力波形が立ち下がり波
形の場合に使用される回路スレッショルド電圧との電圧
差が、入力波形が立ち上がり波形の場合に使用される回
路スレッショルド電圧と、入力波形のLレベルとの電圧
差に一致しているというものである。
【0048】本発明中、第5の発明(請求項5記載のL
SI回路の論理検証方法)は、第1、第2、第3又は第
4の発明において、LSI回路の遅延時間の計算は、入
力スルーレート及び出力負荷容量を可変要素とし、か
つ、各論理セルの回路スレッショルド電圧を、入力波形
が立ち上がり波形の場合には、回路スレッショルド電圧
が一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電
圧とし、入力波形が立ち下がり波形の場合には、回路ス
レッショルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショ
ルド電圧以上の電圧として、各論理セルの特性取得を行
い、LSI回路の遅延時間の計算の際に、各論理セルの
遅延時間を加算することにより行うというものである。
【0049】本発明中、第6の発明(請求項6記載のL
SI回路の論理検証方法)は、第1、第2、第3又は第
4の発明において、LSI回路の遅延時間の計算は、入
力スルーレート及び出力負荷容量を可変要素とし、か
つ、各論理セルの回路スレッショルド電圧を平均的な回
路スレッショルド電圧として、各論理セルの特性取得を
行い、LSI回路の遅延時間の計算の際に、各論理セル
の回路スレッショルド電圧を、入力波形が立ち上がり波
形の場合には、回路スレッショルド電圧が一番低い論理
セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧とし、入力波
形が立ち下がり波形の場合には、回路スレッショルド電
圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧以上の
電圧として、各論理セルの遅延時間を変換することによ
り行うというものである。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して、
本発明の第1実施形態及び第2実施形態について説明す
る。
【0051】第1実施形態・・図1〜図13 図1は本発明の第1実施形態を概略的に示すフローチャ
ートであり、図1中、32は準備工程であるライブラリ
作成工程、33は論理検証工程である。
【0052】即ち、本発明の第1実施形態においては、
負荷条件として、入力スルーレート及び出力負荷容量を
可変要素とし、かつ、各論理セルの回路スレッショルド
電圧を、入力信号が立ち上がり波形の場合には後述する
ように決定される立ち上がり波形用の回路スレッショル
ド電圧Vth−UPとし、入力信号が立ち下がり波形の場
合には後述するように決定される立ち下がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−DOWNとし、論理セルの
トランジスタ回路情報に基づいて、各論理セルの特性取
得が行われ、このようにして取得された各論理セルの特
性は、LSI回路の遅延時間計算用パラメータとして、
論理情報とともにライブラリと呼ばれるファイルに登録
される。
【0053】図2は本発明の第1実施形態において実行
される立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth
−UP及び立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−DOWNの決定方法を説明するための図である。
【0054】即ち、本発明の第1実施形態においては、
立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP
は、全論理セルのうち、回路スレッショルド電圧が一番
低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧であ
り、立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−
DOWNは、全論理セルのうち、回路スレッショルド電
圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧以上の
電圧であり、かつ、入力波形のHレベル(例えば、電源
電圧VDD)−[立ち下がり波形用の回路スレッショル
ド電圧Vth−DOWN]=[立ち上がり波形用の回路ス
レッショルド電圧Vth−UP]−入力波形のLレベル
(例えば、0[V])=ΔVを満たす電圧となるように
決定される。
【0055】例えば、図3に示すように、電源電圧VD
D=3.3[V]、回路スレッショルド電圧が一番高い
論理セルの回路スレッショルド電圧=1.65[V]、
回路スレッショルド電圧が一番低い論理セルの回路スレ
ッショルド電圧=1[V]であった場合には、例えば、
立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DO
WN=3.3[V]×80%=2.64[V]、立ち上が
り波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP=3.3
[V]×20%=0.66[V]とする。
【0056】ここに、回路スレッショルド電圧が一番高
い論理セルの回路スレッショルド電圧及び回路スレッシ
ョルド電圧が一番低い論理セルの回路スレッショルド電
圧は、例えば、トランジスタ構造から回路スレッショル
ド電圧の一番高い論理セル及び回路スレッショルド電圧
の一番低い論理セルを探し出し、それらのDC特性又は
AC特性を測定することにより知ることができる。
【0057】例えば、図4はCMOS構造の4入力NO
R回路を示す図であり、図4Aはシンボル図、図4Bは
トランジスタ回路図である。なお、A1〜A4は入力信
号、35〜38はpMOSトランジスタ、39〜42は
nMOSトランジスタ、Xは出力信号である。
【0058】この4入力NOR回路は、4個のpMOS
トランジスタ35〜38を縦積み接続(トーテンポール
接続)し、かつ、4個のnMOSトランジスタ39〜4
2を並列接続して構成されているので、VDD電源線と
出力端との間の抵抗値と、出力端とVSS電源線との間
の抵抗値に差が生じる。
【0059】ここに、VDD電源線と出力端との間の抵
抗値は、pMOSトランジスタ35〜38がオン状態と
される場合、pMOSトランジスタ1個分の抵抗値の4
倍になるが、出力端とVSS電源線との間の抵抗値は、
nMOSトランジスタ39〜42の並列接続であるた
め、nMOSトランジスタ39〜42のいずれか1個が
オン状態とされて最大値となる場合であっても、nMO
Sトランジスタ1個分の抵抗値にしかならない。
【0060】しかも、nMOSトランジスタにおけるキ
ャリヤである電子の移動度は、pMOSトランジスタの
キャリヤであるホールの移動度よりも大きいので、nM
OSトランジスタとpMOSトランジスタのサイズが同
一の場合には、nMOSトランジスタの方が抵抗値が小
さくなる。
【0061】そこで、入力信号A1=入力信号A2=入
力信号A3=入力信号A4=「0」とされる場合には、
出力信号X=Hレベルとなり、入力信号A1〜A4の少
なくともいずれか1個=「1」とされる場合には、出力
信号X=Lレベルとなるが、トランジスタは、ゲート電
圧の大きさによりオン抵抗が変化するため、pMOSト
ランジスタ35〜38が動作して出力信号XがHレベル
になる場合には、pMOSトランジスタ35〜38のゲ
ート電圧として、よりVSSレベルに近い電圧が必要と
なる。
【0062】これに対して、nMOSトランジスタ39
〜42の一部又は全部が動作して出力信号XがLレベル
になる場合には、nMOSトランジスタ39〜42のゲ
ート電圧として、VDDレベルにそれほど近い電圧でな
くとも、出力信号XをLレベルにすることができる。
【0063】したがって、図4に示す4入力NOR回路
の場合には、回路スレッショルド電圧は、VSS側に引
っ張られることになる。
【0064】このように、論理セルのトランジスタ構造
を理解することにより、回路スレッショルド電圧が一番
高い論理セル及び回路スレッショルド電圧が一番低い論
理セルを容易に探し出すことができる。
【0065】そして、このようにして探し出した回路ス
レッショルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショ
ルド電圧及び回路スレッショルド電圧が一番低い論理セ
ルの回路スレッショルド電圧は、回路シミュレータを使
用してDC特性あるいはAC特性から抽出することがで
きる。
【0066】ここに、DC特性から立ち上がり波形用の
回路スレッショルド電圧Vth−UPを測定する場合に
は、図5Aに示すように、入力電圧44を次第に上げて
いき、出力電圧45が下降し始めた時点での入力電圧を
立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP
として決定する。
【0067】また、DC特性から立ち下がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−DOWNを測定する場合に
は、同じく、図5Aに示すように、入力電圧44を次第
に上げていき、出力電圧45が下降を終了させた時点で
の入力電圧を立ち下がり波形用の回路スレッショルド電
圧Vth−DOWNとして決定する。
【0068】なお、図5Bに示すように、入力電圧44
を次第に下げていき、出力電圧45が上昇し始めた時点
での入力電圧を立ち下がり波形用の回路スレッショルド
電圧Vth−DOWNとして決定し、出力電圧45が上昇
を終了させた時点での入力電圧を立ち上がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−UPとして決定することも
できる。
【0069】なお、一般的に言われる回路スレッショル
ド電圧は、入力信号44と出力信号45がクロスした場
合の入力信号44の電圧であるが、本発明の第1実施形
態においては、出力の判定レベルも入力の判定レベルと
合わせてシフトするので、確実にマイナスがでない電圧
として、本例では、出力信号45の電圧の変化し始めた
入力信号44の電圧を回路スレッショルド電圧としてい
る。
【0070】また、図6はAC特性から立ち上がり波形
用の回路スレッショルド電圧Vth−UP及び立ち下がり
波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNを測定
する方法を説明するための図であり、図6Aはシミュレ
ーション回路、図6B及び図6Cは入力信号及び出力信
号の変化を示している。
【0071】即ち、AC特性から立ち上がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−UPを測定する場合には、
無負荷の状態でデザインルール上許される最大の入力ス
ルーレートの立ち上がり波形の入力信号47を入力した
場合に、出力信号48が動き始める場合の入力信号47
の電圧を立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧V
th−UPとして決定する。
【0072】また、AC特性から立ち下がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−DOWNを測定する場合に
は、無負荷の状態でデザインルール上許される最大の入
力スルーレートの立ち下がり波形の入力信号49を入力
した場合に、出力信号50が動き始める場合の入力信号
49の電圧を立ち下がり波形用の回路スレッショルド電
圧Vth−DOWNとして決定する。
【0073】このようにして、立ち上がり波形用の回路
スレッショルド電圧Vth−UP及び立ち下がり波形用の
回路スレッショルド電圧Vth−DOWNを決定する場合
には、論理セルの遅延時間は、図7及び図8に示すよう
に定義される。
【0074】即ち、図7Aに示すように、論理セル51
が入力信号と出力信号とが反転極性となる論理セルであ
り、かつ、図7Bに示すように、入力信号52が立ち上
がり波形の場合には、論理セル51の遅延時間は、入力
信号52が立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−UPに上昇した後、出力信号53が立ち下がり波
形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNに下降す
るまでの時間と定義される。
【0075】また、図7Aに示すように、論理セル51
が入力信号と出力信号とが反転極性となる論理セルであ
り、かつ、図7Cに示すように、入力信号52が立ち下
がり波形の場合には、論理セル51の遅延時間は、入力
信号52が立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−DOWNに下降した後、出力信号53が立ち上が
り波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UPに上昇す
るまでの時間と定義される。
【0076】また、図8Aに示すように、論理セル55
が入力信号と出力信号とが同極性となる論理セルであ
り、かつ、図8Bに示すように、入力信号56が立ち上
がり波形の場合には、論理セル55の遅延時間は、入力
信号56が立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−UPに上昇した後、出力信号57が立ち上がり波
形用の回路スレッショルド電圧Vth−UPに上昇するま
での時間と定義される。
【0077】また、図8Aに示すように、論理セル55
が入力信号と出力信号とが同極性となる論理セルであ
り、かつ、図8Cに示すように、入力信号56が立ち下
がり波形の場合には、論理セル55の遅延時間は、入力
信号56が立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−DOWNに下降した後、出力信号57が立ち下が
り波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNに下
降するまでの時間と定義される。
【0078】そして、論理検証工程33においては、遅
延時間計算プログラムによりLSI回路の遅延時間が計
算されるが、遅延時間計算プログラムは、遅延時間計算
用パラメータが登録されているライブラリを参照し、回
路情報が与えられたLSI回路の遅延時間の計算を行う
ことになる。
【0079】ここに、論理セルの遅延時間を図7及び図
8に示すように定義すると、論理セルを繋ぎ合わせた場
合の遅延時間のイメージは、例えば、図9及び図10に
示すようになる。
【0080】図9中、59、60、61、62は入力信
号と出力信号とが反転極性となる論理セル、Tgate59
は論理セル59の遅延時間、Tgate60は論理セル60
の遅延時間、Tgate61は論理セル61の遅延時間、T
gate62は論理セル62の遅延時間である。
【0081】また、図10中、64、65、66、67
は入力信号と出力信号とが同極性となる論理セル、Tga
te64は論理セル64の遅延時間、Tgate65は論理セ
ル65の遅延時間、Tgate66は論理セル66の遅延時
間、Tgate67は論理セル67の遅延時間である。
【0082】ここに、図11は論理セルの遅延時間を図
7及び図8に示すように定義する場合には論理セルの遅
延時間にマイナスが発生しないことを説明するための図
である。
【0083】図11中、69、70、71は入力信号と
出力信号とが反転極性となる論理セル、72は論理セル
69の入力信号、73は論理セル69の出力信号(論理
セル70の入力信号)、74は論理セル70の出力信号
(論理セル71の入力信号)、75は論理セル71の出
力信号、Tgate69は論理セル69の遅延時間、Tgate
70は論理セル70の遅延時間、Tgate71は論理セル
71の遅延時間である。
【0084】論理セル69の出力信号73に着目する
と、論理セル70の立ち下がり波形用の回路スレッショ
ルド電圧Vth−DOWNは、平均的な回路スレッショル
ド電圧Vth−AV及び論理セル70の実際の回路スレッ
ショルド電圧Vth−70よりも高い電圧とされているの
で、論理セル70の出力負荷容量がどんなに小さくと
も、また、論理セル69の出力信号73の出力スルーレ
ートがどんなに大きくても、論理セル69の出力信号7
3が立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−
DOWNに達した時点では、論理セル70の出力信号7
4は変化しないため、論理セル70の遅延時間Tgate7
0がマイナスになることはない。
【0085】ここに、論理セル70の遅延時間Tgate7
0の入力信号73における判定ポイントをTlevel(=
[立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−D
OWN]−[平均的な回路スレッショルド電圧Vth−A
V])分シフトしたわけであるから、その分を他の部分
から差し引く必要がある。
【0086】これは、論理セル69の遅延時間Tgate6
9の出力信号73における判定ポイントを立ち下がり波
形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNにシフト
することにより可能であり、本発明の第1実施形態にお
いては、このようにしているが、論理セル69の遅延時
間Tgate69の出力信号73における判定ポイントをT
level分シフトして立ち下がり波形用の回路スレッショ
ルド電圧Vth−DOWNにすることは、論理セル69の
遅延時間Tgate69からTlevel分差し引くことに相当
する。
【0087】ここに、論理セル69の出力信号73の出
力スルーレートが非常に大きくなるのは、論理セル69
の出力に非常に大きな負荷が付いた場合であり、非常に
大きな負荷が論理セル69に付いた場合には、論理セル
69の遅延時間Tgate69も大きくなっているため、論
理セル69の遅延時間Tgate69の出力信号73におけ
る判定ポイントを、Tlevel分シフトして、立ち下がり
波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNとして
も、論理セル69の遅延時間がマイナスとなることはな
い。
【0088】また、論理セル70の出力信号74に着目
すると、論理セル71の立ち上がり波形用の回路スレッ
ショルド電圧Vth−UPは、平均的な回路スレッショル
ド電圧Vth−AV及び論理セル71の実際の回路スレッ
ショルド電圧Vth−71よりも低い電圧とされているの
で、論理セル71の出力負荷容量がどんなに小さくと
も、また、論理セル70の出力信号74の出力スルーレ
ートがどんなに大きくても、論理セル70の出力信号7
4が立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−
UPに達した時点では、論理セル71の出力信号75は
変化しないため、論理セル71の遅延時間Tgate71が
マイナスになることはない。
【0089】以上のようにして論理検証工程33におい
ては、遅延時間計算プログラムによるLSI回路の遅延
時間の計算が行われると、その結果は、論理シミュレー
タに受け渡され、論理シミュレータにおいては、遅延時
間計算プログラムによる遅延時間の計算結果に基づい
て、所定のテストパターンについて論理シミュレーショ
ンが行われる。
【0090】そして、論理シミュレーションの結果、期
待値が得られたか否かが判定され、期待値が得られてい
る場合には、論理検証したLSI回路に基づく製造が行
われ、期待値が得られていない場合には、LSI回路の
修正が行われ、期待値を得ることができるまで、遅延時
間計算及び論理シミュレーションが繰り返される。
【0091】以上のように、本発明の第1実施形態にお
いては、各論理セルの回路スレッショルド電圧を、立ち
上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UPと、
立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DO
WNに分けている。
【0092】そして、立ち上がり波形用の回路スレッシ
ョルド電圧Vth−UPは、回路スレッショルド電圧が一
番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧で
あり、立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth
−DOWNは、回路スレッショルド電圧が一番高い論理
セルの回路スレッショルド電圧以上の電圧であり、か
つ、入力波形のHレベル(例えば、電源電圧VDD)−
[立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−D
OWN]=[立ち上がり波形用の回路スレッショルド電
圧Vth−UP]−入力波形のLレベル(例えば、0
[V])=ΔVを満たす電圧となるように決定するとし
ている。
【0093】この結果、論理セルの遅延時間がマイナス
となることはないし、また、遅延時間を判定するための
回路スレッショルド電圧が論理セル間でずれるというこ
ともない。
【0094】したがって、本発明の第1実施形態によれ
ば、LSI回路の遅延時間は、回路情報に基づいて、入
力スルーレート及び出力負荷容量を考慮して、各論理セ
ルの遅延時間を加算していくことで精度高く計算するこ
とができるので、LSI回路の遅延時間を短時間で計算
し、精度の高いLSI回路の論理検証を行うことができ
る。
【0095】なお、図12及び図13はシステム上の検
証を行う場合に適用して好適な回路スレッショルド電圧
の決定方法を説明するための図である。
【0096】図12中、77、78、79、80は入力
信号と出力信号とが反転極性となる論理セルであり、7
7は外部から信号を入力する入力回路を構成する論理セ
ル、78、79は内部セル、80は外部に信号を出力す
る出力回路を構成する論理セルである。
【0097】また、81、86は論理セル77の入力信
号、82、87は論理セル77の出力信号(論理セル7
8の入力信号)、83、88は論理セル78の出力信号
(論理セル79の入力信号)、84、89は論理セル7
9の出力信号(論理セル80の入力信号)、85、90
は論理セル80の出力信号である。
【0098】また、Tgate77は論理セル77の遅延時
間、Tgate78は論理セル78の遅延時間、Tgate79
は論理セル79の遅延時間、Tgate80は論理セル80
の遅延時間である。
【0099】また、図13中、92、93、94、95
は入力信号と出力信号とが同極性となる論理セルであ
り、92は外部から信号を入力する入力回路を構成する
論理セル、93、94は内部セル、95は外部に信号を
出力する出力回路を構成する論理セルである。
【0100】また、96、101は論理セル92の入力
信号、97、102は論理セル92の出力信号(論理セ
ル93の入力信号)、98、103は論理セル93の出
力信号(論理セル94の入力信号)、99、104は論
理セル94の出力信号(論理セル95の入力信号)、1
00、105は論理セル95の出力信号である。
【0101】また、Tgate92は論理セル92の遅延時
間、Tgate93は論理セル93の遅延時間、Tgate94
は論理セル94の遅延時間、Tgate95は論理セル95
の遅延時間である。
【0102】このように、外部から信号を入力する入力
回路を構成する論理セル77、92及び外部に信号を出
力する出力回路を構成する論理セル80、95の回路ス
レッショルド電圧は、一般的に使用されている回路スレ
ッショルド電圧Vth−STとし、内部セル78、79、
93、94の回路スレッショルド電圧は、立ち上がり波
形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP及び立ち下が
り波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNを使
用する場合には、LSIチップ間の入力−出力間遅延
は、一般的に使用されている判定レベルで表現すること
ができる。
【0103】このようにする場合、論理セル77、92
の遅延時間Tgate77、Tgate92がマイナスとならな
いように、論理セル77、92の実際の回路スレッショ
ルド電圧が一般的な回路スレッショルド電圧Vth−ST
の近くとなるように、論理セル77、92を設計する必
要がある。
【0104】第2実施形態・・図14〜図17 図14は本発明の第2実施形態を概略的に示すフローチ
ャートであり、図14中、107はライブラリ作成工
程、108は論理検証工程である。
【0105】即ち、ライブラリ作成工程107において
は、負荷条件として、入力スルーレート及び出力負荷容
量を可変要素とし、かつ、各論理セルの回路スレッショ
ルド電圧を平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AV
とし、論理セルのトランジスタ回路情報に基づいて、各
論理セルの特性取得が行われ、このようにして取得され
た各論理セルの特性は、LSI回路の遅延時間計算用パ
ラメータとして、論理情報とともにライブラリと呼ばれ
るファイルに登録される。
【0106】なお、本発明の第2実施形態においては、
ラリブラリに登録される論理セルの遅延時間は、図15
及び図16に示すようになる。
【0107】即ち、図15Aに示すように、論理セル1
10が入力信号と出力信号とが反転極性となる論理セル
であり、かつ、図15Bに示すように、入力信号111
が立ち上がり波形の場合には、論理セル110の遅延時
間は、入力信号111が平均的な回路スレッショルド電
圧Vth−AVに上昇した後、出力信号112が平均的な
回路スレッショルド電圧Vth−AVに下降するまでの時
間となる。
【0108】また、図15Aに示すように、論理セル1
10が入力信号と出力信号とが反転極性となる論理セル
であり、かつ、図15Cに示すように、入力信号111
が立ち下がり波形の場合には、論理セル110の遅延時
間は、入力信号111が平均的な回路スレッショルド電
圧Vth−AVに下降した後、出力信号112が平均的な
回路スレッショルド電圧Vth−AVに上昇するまでの時
間となる。
【0109】また、図16Aに示すように、論理セル1
14が入力信号と出力信号とが同極性となる論理セルで
あり、かつ、図16Bに示すように、入力信号115が
立ち上がり波形の場合には、論理セル114の遅延時間
は、入力信号115が平均的な回路スレッショルド電圧
Vth−AVに上昇した後、出力信号116が平均的な回
路スレッショルド電圧Vth−AVに上昇するまでの時間
となる。
【0110】また、図16Aに示すように、論理セル1
14が入力信号と出力信号とが同極性となる論理セルで
あり、かつ、図16Cに示すように、入力信号115が
立ち下がり波形の場合には、論理セル114の遅延時間
は、入力信号115が平均的な回路スレッショルド電圧
Vth−AVに下降した後、出力信号116が平均的な回
路スレッショルド電圧Vth−AVに下降するまでの時間
となる。
【0111】そして、LSI回路の論理検証工程108
においては、遅延時間計算プログラムによるLSI回路
の遅延時間が計算されるが、遅延時間計算プログラム
は、遅延時間計算用パラメータが登録されているライブ
ラリを参照し、LSI回路の遅延時間の計算を行うこと
になる。
【0112】そして、本発明の第2実施形態において
は、遅延時間計算プログラムによるLSI回路の遅延時
間が計算の際に、平均的な回路スレッショルド電圧Vth
−AVを判定レベルとした論理セルの遅延時間から、立
ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP及
び立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−D
OWNを判定レベルとした論理セルの遅延時間への変換
が行われる。
【0113】なお、本発明の第1実施形態の場合と同様
に、立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−
UPは、全論理セルのうち、回路スレッショルド電圧が
一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧
であり、立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧V
th−DOWNは、全論理セルのうち、回路スレッショル
ド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧以
上の電圧であり、かつ、入力波形のHレベル(例えば、
電源電圧VDD)−[立ち下がり波形用の回路スレッシ
ョルド電圧Vth−DOWN]=[立ち上がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−UP]−入力波形のLレベ
ル(例えば、0[V])=ΔVを満たす電圧となるよう
に決定される。
【0114】図17は、本発明の第2実施形態におい
て、遅延時間計算プログラムによるLSI回路の遅延時
間が計算される際に実行される論理セルの遅延時間の変
換動作を説明するための図である。
【0115】図17中、120、121、122は入力
信号と出力信号とが反転極性となる論理セル、123は
論理セル120の入力信号、124は論理セル120の
出力信号(論理セル121の入力信号)、125は論理
セル121の出力信号(論理セル122の入力信号)、
126は論理セル122の出力信号である。
【0116】図17に示す例では、電源電圧VDD=
3.3[V]、平均的な回路スレッショルド電圧Vth−
AV=1.65[V]、立ち上がり波形用の回路スレッ
ショルド電圧Vth−UP=0.66[V]、立ち下がり
波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWN=2.
64[V]としている。
【0117】ここに、論理セル121について、平均的
な回路スレッショルド電圧Vth−AVを判定レベルとし
た場合の遅延時間Tgate121−Aを、立ち上がり波形
用の回路スレッショルド電圧Vth−UP及び立ち下がり
波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNを判定
レベルとした場合の遅延時間Tgate121−Bへの変換
を行う場合を例にして、本発明の第2実施形態で実行さ
れる遅延時間の変換について説明する。
【0118】入力スルーレートの範囲は、電源電圧VD
Dの20〜80[%]であり、その電圧差は、電源電圧
VDDの60%分であり、立ち下がり波形用の回路スレ
ッショルド電圧Vth−DOWN(2.64[V])と、
平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AV(1.65
[V])との間隔は、電源電圧VDD(3.3[V])
の30%分である。
【0119】即ち、立ち下がり波形用の回路スレッショ
ルド電圧Vth−DOWN(2.64[V])と、平均的
な回路スレッショルド電圧Vth−AV(1.65
[V])との間隔は、入力スルーレートの1/2である
ことから、回路スレッショルド電圧の1.65[V]か
ら2.64[V]への変換は、入力スルーレートを1/
2にして加算することにより行うことができる。
【0120】また、出力スルーレートの範囲は、電源電
圧VDDの20〜80[%]であり、その電圧差は、電
源電圧VDDの60%分であり、立ち上がり波形用の回
路スレッショルド電圧Vth−UP(0.66[V])
と、平均的な回路スレッショルド電圧Vth−AV(1.
65[V])との間隔は、電源電圧VDD(3.3
[V])の30%分である。
【0121】即ち、立ち上がり波形用の回路スレッショ
ルド電圧Vth−UP(0.66[V])と、平均的な回
路スレッショルド電圧Vth−AV(1.65[V])と
の間隔は、出力スルーレートの1/2であることから、
回路スレッショルド電圧の1.65[V]から0.66
[V]への変換は、出力スルーレートを1/2にして減
算することにより行うことができる。
【0122】したがって、論理セル121について、平
均的な回路スレッショルド電圧Vth−AVを判定レベル
とした場合の遅延時間Tgate121−Aを、立ち上がり
波形用の回路スレッショルド電圧Vth−UP及び立ち下
がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth−DOWNを
判定レベルとした場合の遅延時間Tgate121−Bへの
変換は、下記の計算式 [Tgate121−B]=[Tgate121−A]+(1/
2)TSin−(1/2)TSout を実行することにより行うことができる。
【0123】このように、本発明の第2実施形態におい
ても、立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧Vth
−UPは、全論理セルのうち、回路スレッショルド電圧
が一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電
圧であり、立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧
Vth−DOWNは、全論理セルのうち、回路スレッショ
ルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧
以上の電圧であり、かつ、入力波形のHレベル(例え
ば、電源電圧VDD)−[立ち下がり波形用の回路スレ
ッショルド電圧Vth−DOWN]=[立ち上がり波形用
の回路スレッショルド電圧Vth−UP]−入力波形のL
レベル(例えば、0[V])=ΔVを満たす電圧である
としているので、論理セルの遅延時間にマイナスが発生
することはない。
【0124】したがって、本発明の第2実施形態によっ
ても、本発明の第1実施形態の場合と同様に、LSI回
路の遅延時間を短時間で計算し、精度の高いLSI回路
の論理検証を行うことができる。
【0125】
【発明の効果】以上のように、本発明中、第1の発明
(請求項1記載のLSI回路の論理検証方法)によれ
ば、論理セルの遅延時間がマイナスとなることはない
し、また、遅延時間を判定するための回路スレッショル
ド電圧が論理セル間でずれるということもなく、LSI
回路の遅延時間は、回路情報に基づいて、入力スルーレ
ート及び出力負荷容量を考慮して、各論理セルの遅延時
間を加算していくことで精度高く計算することができる
ので、LSI回路の遅延時間を短時間で計算し、精度の
高いLSI回路の論理検証を行うことができる。
【0126】また、本発明中、第2又は3の発明(請求
項2又は3記載のLSI回路の論理検証方法)によれ
ば、第1の発明と同様の効果を得ることができると共
に、システムの検証を行う場合に、LSIチップ間の入
力−出力間遅延を一般的に使用されている判定レベルで
表現することができ、システムの検証を行う場合に新た
な判定レベルを設ける必要がない。
【0127】また、本発明中、第4の発明(請求項4記
載のLSI回路の論理検証方法)によれば、第1、第2
又は第3の発明と同様の効果を得ることができ、本発明
中、第5又は第6の発明(請求項5又は6記載のLSI
回路の論理検証方法)によれば、第1、第2、第3又は
第4の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を概略的に示すフローチ
ャートである。
【図2】本発明の第1実施形態において実行される立ち
上がり波形用の回路スレッショルド電圧及び立ち下がり
波形用の回路スレッショルド電圧の決定方法を説明する
ための図である。
【図3】立ち上がり波形用の回路スレッショルド電圧及
び立ち下がり波形用の回路スレッショルド電圧の具体例
を示す図である。
【図4】CMOS構造の4入力のNOR回路を示す図で
ある。
【図5】DC特性から立ち上がり波形用の回路スレッシ
ョルド電圧及び立ち下がり波形用の回路スレッショルド
電圧を測定する方法を説明するための図である。
【図6】AC特性から立ち上がり波形用の回路スレッシ
ョルド電圧及び立ち下がり波形用の回路スレッショルド
電圧を測定する方法を説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態における論理セルの遅延
時間の定義を説明するための図である。
【図8】本発明の第1実施形態における論理セルの遅延
時間の定義を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態が採用するように論理セ
ルの遅延時間を定義した場合において論理セルを繋ぎ合
わせた場合の遅延時間のイメージを示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態が採用するように論理
セルの遅延時間を定義した場合において論理セルを繋ぎ
合わせた場合の遅延時間のイメージを示す図である。
【図11】論理セルの遅延時間を図7及び図8に示すよ
うに定義する場合には論理セルの遅延時間にマイナスが
発生しないことを説明するための図である。
【図12】システム上の検証を行う場合に適用して好適
な回路スレッショルド電圧の決定方法を説明するための
図である。
【図13】システム上の検証を行う場合に適用して好適
な回路スレッショルド電圧の決定方法を説明するための
図である。
【図14】本発明の第2実施形態を概略的に示すフロー
チャートである。
【図15】本発明の第2実施形態においてラリブラリに
登録される論理セルの遅延時間の定義を説明するための
図である。
【図16】本発明の第2実施形態においてラリブラリに
登録される論理セルの遅延時間の定義を説明するための
図である。
【図17】本発明の第2実施形態において、遅延時間計
算プログラムによるLSI回路の遅延時間が計算される
際に実行される論理セルの遅延時間の変換動作を説明す
るための図である。
【図18】従来のLSI回路の論理検証方法を概略的に
示すフローチャートである。
【図19】従来のLSI回路の論理検証方法において実
行される論理セルの特性取得を行うためのシミュレーシ
ョン回路を示す図である。
【図20】入力スルーレートを可変要素とした場合の論
理セルの遅延時間及び出力スルーレートの変調を説明す
るための図である。
【図21】入力スルーレートを可変要素とした場合にお
ける論理セルの特性取得を行うためのシミュレーション
回路を示す図である。
【図22】平均的な回路スレッショルド電圧よりも低い
又は高い回路スレッショルド電圧を持つ論理セルについ
ての出力負荷容量CLと遅延時間Tgateとの関係を示す
図である。
【図23】平均的な回路スレッショルド電圧よりも低い
又は高い回路スレッショルド電圧を持つ論理セルの遅延
時間がマイナスになってしまう場合のメカニズムを説明
するための図である。
【図24】平均的な回路スレッショルド電圧よりも低い
回路スレッショルド電圧を持っている論理セルの遅延時
間がマイナスになってしまう場合のメカニズムを説明す
るための図である。
【図25】平均的な回路スレッショルド電圧よりも高い
回路スレッショルド電圧を持っている論理セルの遅延時
間がマイナスとなってしまう場合のメカニズムを説明す
るための図である。
【符号の説明】
Vth−UP 立ち上がり波形用の回路スレッショルド電
圧 Vth−DOWN 立ち上がり波形用の回路スレッショル
ド電圧 Vth−AV 平均的な回路スレッショルド電圧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各論理セルの回路スレッショルド電圧を、
    入力波形が立ち上がり波形の場合には、回路スレッショ
    ルド電圧が一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧
    以下の電圧とし、入力波形が立ち下がり波形の場合に
    は、回路スレッショルド電圧が一番高い論理セルの回路
    スレッショルド電圧以上の電圧として、LSI回路の遅
    延時間を計算し、LSI回路の論理検証を行うことを特
    徴とするLSI回路の論理検証方法。
  2. 【請求項2】外部から信号を入力する入力回路を構成す
    る論理セル及び外部に信号を出力する出力回路を構成す
    る論理セルの回路スレッショルド電圧は、一般的に使用
    されている回路スレッショルド電圧とし、前記入力回路
    を構成する論理セル及び前記出力回路を構成する論理セ
    ル以外の論理セルの回路スレッショルド電圧は、入力波
    形が立ち上がり波形の場合には、回路スレッショルド電
    圧が一番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の
    電圧とし、入力波形が立ち下がり波形の場合には、回路
    スレッショルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッシ
    ョルド電圧以上の電圧として、LSI回路の遅延時間を
    計算し、LSI回路の論理検証を行うことを特徴とする
    LSI回路の論理検証方法。
  3. 【請求項3】前記入力回路を構成する論理セルの実際の
    回路スレッショルド電圧は、前記入力回路を構成する論
    理セルの遅延時間がマイナスとならない電圧値とされて
    いることを特徴とする請求項2記載のLSIの論理検証
    方法。
  4. 【請求項4】入力波形の高レベルと、入力波形が立ち下
    がり波形の場合に使用される回路スレッショルド電圧と
    の電圧差が、入力波形が立ち上がり波形に使用される回
    路スレッショルド電圧と、入力波形の低レベルとの電圧
    差に一致していることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載のLSI回路の論理検証方法。
  5. 【請求項5】前記LSI回路の遅延時間の計算は、入力
    スルーレート及び出力負荷容量を可変要素とし、かつ、
    各論理セルの回路スレッショルド電圧を、入力波形が立
    ち上がり波形の場合には、回路スレッショルド電圧が一
    番低い論理セルの回路スレッショルド電圧以下の電圧と
    し、入力波形が立ち下がり波形の場合には、回路スレッ
    ショルド電圧が一番高い論理セルの回路スレッショルド
    電圧以上の電圧として、各論理セルの特性取得を行い、
    LSI回路の遅延時間の計算の際に、各論理セルの遅延
    時間を加算することにより行うことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のLSI回路の論理検証方法。
  6. 【請求項6】前記LSI回路の遅延時間の計算は、入力
    スルーレート及び出力負荷容量を可変要素とし、かつ、
    各論理セルの回路スレッショルド電圧を平均的な回路ス
    レッショルド電圧として、各論理セルの特性取得を行
    い、LSI回路の遅延時間の計算の際に、各論理セルの
    回路スレッショルド電圧を、入力波形が立ち上がり波形
    の場合には、回路スレッショルド電圧が一番低い論理セ
    ルの回路スレッショルド電圧以下の電圧とし、入力波形
    が立ち下がり波形の場合には、回路スレッショルド電圧
    が一番高い論理セルの回路スレッショルド電圧以上の電
    圧として、各論理セルの遅延時間を変換することにより
    行うことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のL
    SI回路の論理検証方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1146445A2 (en) * 2000-04-10 2001-10-17 Nec Corporation Delay time calculating method for use in hierarchical design
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