JPH10281465A - ガスライター - Google Patents

ガスライター

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Publication number
JPH10281465A
JPH10281465A JP8796897A JP8796897A JPH10281465A JP H10281465 A JPH10281465 A JP H10281465A JP 8796897 A JP8796897 A JP 8796897A JP 8796897 A JP8796897 A JP 8796897A JP H10281465 A JPH10281465 A JP H10281465A
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JP
Japan
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gas
holder
filter
valve
cup holder
Prior art date
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Application number
JP8796897A
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English (en)
Inventor
Ryohei Hirota
良平 廣田
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HIROTA WOOD WORKING MACH WORKS
HIROTA KK
Original Assignee
HIROTA WOOD WORKING MACH WORKS
HIROTA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼結芯は、粉末の充填度が不均一な場合は液化
ガスが均一に吸い上げられず、炎が安定しない他、フィ
ルターの取り付けに手間がかかってしまう。 【解決手段】ノズル底栓体5cの下位に、カップホルダ
ー5mとウィックホルダー5nとを介して透過フィルタ
ー5oを装着せしめる。カップホルダー5mは、ゴム等
の可撓性部材から蓋状に形成されてなり、頂面に透孔5
1 と、間隔保持部材5m3 とを形成せしめる。一方、
ウィックホルダー5nは、熱伝導率の良い銅、アルミニ
ウム、亜鉛合金等の金属材にて一体成形する。従って、
前記透過フィルター5oは、前記ウィックホルダー5n
の頂面に被装させた後、上からカップホルダー5mを嵌
合させるだけの簡単操作でコンパクトに包持できるもの
であり、それを嵌合凹部3a内に挿着するだけで同透過
フィルター5oの位置決めが簡単にできるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定したガス透過
量を有するガスライターの改良に関し、更に詳しくは、
フィルターの取り付けが簡単かつコンパクトにできると
共に、気圧の変動や液化ガス吸上手段の出来如何に拘わ
らず、安定したガス量が得られる低廉なガスライターに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かるガスライターとしては、例
えば、特公昭57−32304号公報に開示されたもの
が従来例として周知である。このガスライターは、プラ
スチック製ガスタンクの上部にバルブを装着し、該バル
ブの下部からガスタンク内へ液化ガス吸上芯を垂下して
なるプラスチック製ガスライターにおいて、前記バルブ
の下部に、前記液化ガス吸上芯の上部周囲に延在し、前
記バルブ下の釘状固定子の下面に上端面を接触し、前記
吸上芯の上部周面に沿ってガスタンク内まで延びた金属
製の集熱筒を設け、熱伝導によって液化ガスの熱を釘状
固定子に伝達し、液化ガスが気化室内で気化するのに必
要な気化熱を気化室内に供給して炎を安定させている。
【0003】また、実公平4−12357号公報に開示
されたガスライターにあっては、上面にメンブレムフィ
ルターを張設したスペーサーを介して、少なくとも開弁
時、ガス圧により前記メンブレムフィルターがノズル底
栓体の下端に接触しないように一定間隔を保持すると共
に、前記スペーサーの下端部には前記ガスタンクと連通
させた焼結芯体を前記メンブレムフィルターと接触する
ように配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公昭57−32304号公報のガスライターにあっ
ては、金属製の集熱筒を気化室内からガスタンクに延出
させて中に液化ガス吸上芯を装着しなければならならな
いといった手間を有すると共に、前記液化ガス吸上芯
は、通常、ポリエチレンの粉末を型に充填して機械的振
動若しくは超音波振動を与えた後、前記粉末を焼結して
所望形状の芯材に成形してなる焼結芯を用いていること
から、粉末の充填度が不均一な場合は液化ガスが均一に
吸い上げられず、炎が安定しないといった問題を有する
ものであった。
【0005】また、実公平4−12357号公報に開示
されたガスライターにあっては、スペーサーの上面に数
十ミクロンといった極めて薄いメンブレムフィルターを
張設することに余儀なくされると共に、ノズル底栓体の
底面に設けたスライドガイド片間に皺よれが発生しない
ように係合しなけければならないなど、フィルターの取
り付けに手間がかかってしまうといった問題を有するも
のであった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、焼結芯を用いたガスライターであって
も、気圧差の変動や液化ガス吸上手段の出来如何に拘わ
らず、一定のガス量が得られると共に、フィルターの取
り付けが頗る簡単にできる低廉なガスライターの提供を
目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、ライター本体内に形成されたガスタンクと、
該ガスタンクの上部開口を閉塞すべく気密に装着された
タンク上蓋と、該タンク上蓋に嵌合凹部を介して気密に
装着されたバルブと、該バルブの下端側に配設されたフ
ィルターとを備えてなるガスライターにおいて、前記バ
ルブの下位には、少なくとも前記嵌合凹部の内周面をシ
ールドし頂面に透孔を有する環状のカップホルダーと、
該カップホルダーに着脱自在に組み付けされるウイック
ホルダーとを介して前記フィルターを保持してなると共
に、前記カップホルダーの頂端面側に間隔保持部材を設
けてなるガスライターに存する。
【0008】更に、前記間隔保持部材は、前記カップホ
ルダーの頂端面に一体成形された突部であるのが良い。
【0009】また、前記ウイックホルダーは、頂面に透
孔を有し下面側に焼結芯等の液化ガス吸上手段を保持す
るための凹部を設けるのが好ましい。
【0010】更に、前記ウイックホルダーは、熱伝導率
の良い銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属材で形成す
るのが良く、更には、その頂面にガス溜部を形成するの
が好ましい。
【0011】また、前記フィルターには、円筒状のウィ
ックホルダーと、該ウィックホルダーの上面に着脱自在
に被装されるカップホルダーとの間に包持されてなる不
織布等の多孔性部材を使用するのが良い。
【0012】このように構成される本発明のガスライタ
ーは、前記バルブの下位に、少なくとも前記嵌合凹部の
内周面をシールドし頂面に透孔を有する環状のカップホ
ルダーと、該カップホルダーに着脱自在に組み付けされ
るウイックホルダーとを介して前記フィルターを保持し
てなると共に、前記カップホルダーの頂端面側に突部等
の間隔保持部材を設けたことによって、フィルターの取
り付けが頗る簡単かつ円滑に行えると共に、バルブ底面
とカップホルダーとの間に一定のスペースが確保され、
側面からのガス漏れを効果的に阻止すべくバルブの底面
(詳しくは、ノズル底栓体の底面)に座着(圧接)する
こととなる。
【0013】また、前記ウイックホルダーが、頂面に透
孔を有し下面側に焼結芯等の液化ガス吸上手段を保持す
るための凹部を設けたことによって、バルブ下にあって
従来の釘状固定子を使用することなく焼結芯(液化ガス
吸上手段)の位置決め、取り付けが簡単になし得ること
となる。
【0014】更に、前記ウイックホルダーを熱伝導率の
良い銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属材で形成し、
頂面にガス溜部を形成すれば、液化ガス吸上手段から吸
い上げられた気化ガスが、一旦、滞留し、フィルターの
上流側に一定量のガスを確保し得ることとなる。
【0015】また、前記フィルターが、円筒状のウィッ
クホルダーと、該ウィックホルダーの上面に着脱自在に
被装されるカップホルダーとの間に包持されてなる不織
布等の多孔性部材であることにより、記バルブの下位
(詳しくは、タンク上蓋の嵌合凹部内)に簡単かつコン
パクトに挿着できることとなる。
【0016】更に、熱伝導率の良い銅、アルミニウム、
亜鉛合金等の金属若しくは合成樹脂材等の適宜素材から
なり、頂面にガス溜部が形成されている着火操作がなさ
れると、負圧によってガスタンク内の液化ガス若しくは
気化ガスのみが前記液化ガス吸上手段に集中すべく吸い
込まれると共に、ガスタンク内の熱が熱伝導によって前
記金属製のウイックホルダーに効果的に伝達し、液化ガ
スが気化するのに必要な気化熱を気化室内並びにバルブ
近傍にまで供給することとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の一例を図面を
参照しながら説明する。図中Aは、本発明に係るガスラ
イターであり、このガスライターAは、図1に示すよう
に、ライター本体1内に形成されたガスタンク2の上方
へ気密に一体化されたタンク上蓋3を備えている。
【0018】すなわち、このガスタンク2内には液化ガ
スが充填され、その上方開口部に前記タンク上蓋3を超
音波溶着等によって一体化することにより両者間の耐圧
性及び気密性を維持させている。また、前記タンク上蓋
3の上には、中間ケース4を介して後述する着火機構が
装着されている。
【0019】タンク上蓋3内には、図1若しくは図2に
示すように、上方が開口された有底筒状の嵌合凹部3a
が一体成形されており、該嵌合凹部3aの底面中央に前
記ガスタンク2と通じる透孔3bが開口されている。そ
して、前記嵌合凹部3a内にバルブ5が気密に螺着され
ている。
【0020】このバルブ5は、頂部端面に開口5aを有
する筒蓋状のノズル螺旋5bと、該ノズル螺旋5bの下
方開口部に嵌合された有底筒状のノズル底栓体5cとで
内部に弁室5dを形成しているもので、この弁室5d内
には、Oリング、スプリングを介してガス噴出ノズル5
gが上端を前記ノズル螺旋5bの開口5aより外方へ突
出すべく装着されている。
【0021】また、ガス噴出ノズル5gは、図2に拡大
して示すように、外周面の半径方向にガス噴出路5hと
連通する穿孔5iが開口され、下端部にガス噴出路5h
の下方開口を封栓状態に嵌合された弁ゴム5jが突設さ
れており、前記ガス噴出ノズル5gの先端頸部を後述す
る弁操作レバー9(図1参照)を介して引出方向に動作
させることにより、前記弁ゴム5jの下端面で後述する
弁孔5kの開閉動作をなすように組み付けられている。
【0022】また、ノズル底栓体5cの下位には、カッ
プホルダー5mとウィックホルダー5nとを介して透過
フィルター5oが装着されている。
【0023】カップホルダー5mは、ゴム等の可撓性部
材から蓋状に形成されてなり、その頂面中央に透孔5m
1 が形成されている。このカップホルダー5mは、外接
する嵌合凹部3aの内周面とのシールド性を保持するも
ので、図3並びに図4に示すように、ウィックホルダー
5nを嵌合するための凹部5m2 内に、後述するウィッ
クホルダー5nの嵌合孔5n3 と整合する環状の嵌合突
起5m3 が形成されている。
【0024】また、このカップホルダー5mの頂端面側
には間隔保持部材5m4 が形成されている。この間隔保
持部材5m4 は、同カップホルダー5mの頂端面に一体
成形された環状突起からなり、前記バルブ5の底面(詳
しくは、ノズル底栓体5cの底面)とカップホルダー5
mの頂面との間に一定のスペース(図2参照)を確保す
ると共に、側面からのガス漏れを効果的に阻止すべくノ
ズル底栓体5cの底面に座着(圧接)するものである。
【0025】一方、ウィックホルダー5nは、熱伝導率
の良い銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属又は合成樹
脂材等の適宜素材から一体成形されているもので、図3
並びに図5に示すように、頂面中央に透孔5n1 が形成
されていると共に、下端側に液化ガス吸上手段6を挿着
するための凹部5n2 が形成されている。
【0026】また、このウィックホルダー5nの外周面
には、前記カップホルダー5mの嵌合突起5m3 と気密
に整合する環状の嵌合孔5n3 と、同カップホルダー5
mの下端縁を気密に支持するための鍔5n4 とが形成さ
れている。
【0027】前記透孔5m1 、5n1 は、前記ノズル底
栓体5cの底面に開口された弁孔5kと同心状に配置さ
れており、かつ、同ウィックホルダー5nの上面に逆テ
ーパー状のガス溜部5n5 を形成することにより、液化
ガス吸上手段6から吸い上げられたガスが貯留せられる
ものであり、いつでも上位のバルブ内に効率良く送出で
きるように構成されている。
【0028】また、前記透過フィルター5oは、開弁時
に一定量のガスを透過させる不織布等の多孔性部材から
なり、前記カップホルダー5mとウィックホルダー5n
との間に狭持されている。
【0029】すなわち、この透過フィルター5oは、前
記ウィックホルダー5nの頂面に被装させた後、上から
カップホルダー5mを嵌合させるだけの簡単操作でコン
パクトに取り付けできるものであり、それを嵌合凹部3
a内に挿着するだけで同透過フィルター5oの位置決め
が簡単にできるのである。
【0030】更に、液化ガス吸上手段6は、常套の焼結
芯等が使用されるものである。この焼結芯は、通常、ポ
リエチレンの粉末を型に充填して機械的振動若しくは超
音波振動を与え、然る後、前記粉末を焼結して芯材に成
形してなるものである。
【0031】他方、このガスライターAの着火機構は、
図1に示すように、前記中間ケース4に一体成形された
一対の支持片(図示せず)を介して回転自在に軸承され
たヤスリ車7と、該ヤスリ車7の下に装着された発火石
8と、前記ガス噴出ノズル5gを引出方向に操作する弁
操作レバー9とから構成されている。
【0032】前記発火石8は、前記タンク上蓋3の縦穴
3c内に嵌着された中間ケース4の発火石支持穴4a内
に収容され、頂面が押し出しスプリング10によって前
記ヤスリ車7に押し当てられている。
【0033】また、前記弁操作レバー9は、長手方向中
央の両側面に支軸(図示せず)が突設されており、この
両支軸を前記一対の支持片に形成された軸孔(図示せ
ず)に軸承することにより、上下方向に揺動自在に枢着
されている。
【0034】而して、この弁操作レバー9の一方端は、
スリット9aを介して前記ガス噴出ノズル5gの頸部に
嵌合されているもので、他方端に連設された操作片部1
1を押し下げ操作することにより該操作レバー9が前記
支軸を中心として揺動し前記ガス噴出ノズル5gの頸部
を引出方向に動作させるものである。
【0035】また、操作片11の下部には、前記タンク
上蓋3に形成された有低筒状の空洞部3d内に出入され
るように突設された下向きの柱状部11aが一体成形さ
れている。
【0036】このように構成される本発明のガスライタ
ーAは、ライター本体1を握持した手の親指でヤスリ車
7を回転させてそのまま前記弁操作レバー9の操作片1
1を押し下げ操作することにより、発火石8が擦られて
ガス噴出ノズル5g側に火花が発生すると共に、ガス噴
出ノズル5gの頸部が引出方向に動作され、前記弁ゴム
5jの下端面が前記弁孔5kの上面から離れて弁が開
き、負圧により前記ガスタンク2内の液化ガスが前記液
化ガス吸上手段を伝ってウイックホルダー5nまで吸い
上げられ、かつ、同ウィックホルダー5nの透孔5n1
を経てフィルター5oに達し減圧気化する。
【0037】また、気化したガスは、フィルター5oを
透過して前記カップホルダー5mの透孔5m1 とノズル
底栓体5cの弁孔5kを抜け、更に前記ガス噴出ノズル
5gの半径方向に開口された穿孔5iを通ってガス噴出
路5h内に達しガス噴出ノズル5gの先端から外方へと
噴出され、その瞬間に前記火花が引火して所望長さの火
炎を現出すべく着火するものである。
【0038】更に、前記ウイックホルダー5nが熱伝導
率の良い金属で形成されているため、仮令、気化室並び
にバルブの周囲までがプラスチックで成形されていて
も、燃料の液化ガスが気化するのに必要な気化熱の伝導
供給が、従来の釘状固定子を使用した場合よりも(環状
に被装する分)有効的に促進され、従来より常套的に使
用されている別体の金属集熱筒(図示せず)も不要とな
るのである。
【0039】また、ガス調整リングを回動させることに
より、前記カップホルダー5mが圧縮変形して透過フィ
ルター5oの透過面積を変動調整することから、より確
実に火炎調整ができると共に、前記間隔保持部材5m4
の介在によりバルブ5(詳しくは、ノズル底栓体5c)
の底面とカップホルダー5mとの間に一定のスペース
(図2参照)が確保され、かつ、側面からのガス漏れを
効果的に阻止するため、より炎を安定させることができ
る。
【0040】更に、本発明の構成がジュラガード(商品
名)等の透過フィルターを使用した所謂、無調整バルブ
機構よりも簡単であることは云うまでもなく、従来の使
い捨てガスライターの構造をそのまま使用できる等の利
点も有する。
【0041】尚、本発明のガスライターAは、本実施例
に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に
設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包
摂するものである。
【0042】例えば、本実施例にあっては、間隔保持部
材5m4 ,5m4 として、同カップホルダー5mの頂端
面に一体成形された突部を採用しているが、これに限定
されることなく、前記バルブ5の底面とカップホルダー
5mの頂面との間に一定のスペースを確保し、側面から
のガス漏れを効果的に阻止するものであれば、一体、別
体を問わず如何なる構成のものをも使用できるものであ
る。
【0043】また、本実施例にあっては、所謂、フリン
ト式ライターについて言及しているものであるが、その
他のオイルライターやピエゾライターにも応用できるこ
とは云うまでもなく、本発明はこれらの全てを包摂する
ものである。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、前記バ
ルブの下位に、少なくとも前記嵌合凹部の内周面をシー
ルドし頂面に透孔を有する環状のカップホルダーと、該
カップホルダーに着脱自在に組み付けされるウイックホ
ルダーとを介して前記フィルターを保持してなると共
に、前記カップホルダーの頂端面側に突部等の間隔保持
部材を設けたことによって、従来に比してフィルターの
取り付けが頗る簡単かつ円滑にできると共に、ガスケッ
トを不要とすべく前記嵌合凹部内における密閉性をも確
保でき、しかも、前記間隔部材の介在によりバルブ底面
とカップホルダーとの間に一定のスペースが確保され、
かつ、側面からのガス漏れを阻止すべく間隔保持部材が
バルブの底面(詳しくは、ノズル底栓体の底面)に座着
(圧接)するため、より一段とガス透過量が一定に保持
され炎を安定させることができるといった効果を奏する
ものである。
【0045】また、前記ウイックホルダーが、頂面に透
孔を有し下面側に焼結芯等の液化ガス吸上手段を保持す
るための凹部を設けたことによって、バルブ下にあって
従来の釘状固定子を使用することなく焼結芯(液化ガス
吸上手段)の位置決め、取り付けが簡単にできるといっ
た効果を奏する。
【0046】特に、前記ウイックホルダーを熱伝導率の
良い銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属材にて形成
し、頂面にガス溜部を形成すれば、着火操作がなされる
と、負圧によってガスタンク内の液化ガス若しくは気化
ガスのみが前記液化ガス吸上手段に集中すべく吸い込ま
れると共に、ガスタンク内の熱が熱伝導によって金属製
のウイックホルダーに効果的に伝達し、液化ガスが気化
するのに必要な気化熱をカップホルダー並びにバルブ近
傍にまで供給すると共に、液化ガス吸上手段から吸い上
げられた気化ガスが、一旦、頂面のガス溜部に滞留し
て、フィルターの上流側に一定量のガスを確保できるた
め、いつ着火しても安定した炎が得られといった効果を
奏するものである。
【0047】また、前記フィルターが、円筒状のウィッ
クホルダーと、該ウィックホルダーの上面に着脱自在に
被装されるカップホルダーとの間に包持されてなる不織
布等の多孔性部材であることにより、バルブの下位(詳
しくは、タンク上蓋の嵌合凹部内)に簡単かつコンパク
トに挿着できるといった効果を奏する。
【0048】このように本発明のガスライターは、焼結
芯を用いたガスライターであっても、気圧差の変動や液
化ガス吸上手段の出来如何に拘わらず、一定のガス量が
得られて炎の安定化が図れると共に、透過フィルターの
取り付けが頗る簡単にできる他、構成が単純であるため
大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給
できる等、本発明を実施することはその実益的価値が甚
だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスライターを示す縦断面図であ
る。
【図2】同ガスライターの要部拡大断面図である。
【図3】図3(a)は本実施で例使用するカップホルダー
とウィックホルダーとの嵌合状態を示す平面図、図3
(b)は同縦断面図である。
【図4】図4(a)はカップホルダーの平面図、図4(b)
は同縦断面図である。
【図5】図5(a)はウィックホルダーの平面図、図5
(b)は同縦断面図である。
【符号の説明】
1 ライター本体 2 ガスタンク 3 タンク上蓋 3a 嵌合凹部 3b 透孔 3c 縦穴 3d 空洞部 3e 気化熱供給路 4 中間ケース 4a 発火石支持穴 5 バルブ 5a 開口 5b ノズル螺旋 5c ノズル底栓体 5d 弁室 5e Oリング 5f スプリング 5g ガス噴出ノズル 5h ガス噴出路 5i 穿孔 5j 弁ゴム 5k 弁孔 5l Oリング 5m カップホルダー 5m1 透孔 5m2 凹部 5m3 嵌合突起 5m4 隔保持部材 5n ウィックホルダー 5n1 透孔 5n2 凹部 5n3 嵌合孔 5n4 鍔 5n5 ガス溜部 5o フィルター 6 液化ガス吸上手段 7 ヤスリ車 8 発火石 9 弁操作レバー 10 押し出しスプリング 11 操作片部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライター本体内に形成されたガスタンク
    と、該ガスタンクの上部開口を閉塞すべく気密に装着さ
    れたタンク上蓋と、該タンク上蓋に嵌合凹部を介して気
    密に装着されたバルブと、該バルブの下端側に配設され
    たフィルターとを備えてなるガスライターにおいて、前
    記バルブの下位には、少なくとも前記嵌合凹部の内周面
    をシールドし頂面に透孔を有する環状のカップホルダー
    と、該カップホルダーに着脱自在に組み付けされるウイ
    ックホルダーとを介して前記フィルターを保持してなる
    と共に、前記カップホルダーの頂端面側に間隔保持部材
    を設けてなることを特徴とするガスライター。
  2. 【請求項2】前記間隔保持部材は、前記カップホルダー
    の頂端面に一体成形された突部であることを特徴とする
    請求項1に記載のガスライター。
  3. 【請求項3】前記ウイックホルダーは、頂面に透孔を有
    し下面側に焼結芯等の液化ガス吸上手段を保持するため
    の凹部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の
    ガスライター。
  4. 【請求項4】前記ウイックホルダーは、熱伝導率の良い
    銅、アルミニウム、亜鉛合金等の金属若しくは合成樹脂
    材等の適宜素材からなり、頂面にガス溜部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は3に記載のガスライ
    ター。
  5. 【請求項5】前記フィルターは、円筒状のウィックホル
    ダーと、該ウィックホルダーの上面に着脱自在に被装さ
    れるカップホルダーとの間に包持されてなる不織布等の
    多孔性部材であることを特徴とする請求項1に記載のガ
    スライター。
JP8796897A 1997-04-07 1997-04-07 ガスライター Pending JPH10281465A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121806A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Tokyo Pipe Kk ガスライターの燃料吐出流量調整装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121806A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Tokyo Pipe Kk ガスライターの燃料吐出流量調整装置

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