JPH1028128A - 分散制御システム及びその通信方法 - Google Patents

分散制御システム及びその通信方法

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JPH1028128A
JPH1028128A JP8182147A JP18214796A JPH1028128A JP H1028128 A JPH1028128 A JP H1028128A JP 8182147 A JP8182147 A JP 8182147A JP 18214796 A JP18214796 A JP 18214796A JP H1028128 A JPH1028128 A JP H1028128A
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JP8182147A
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Taiichiro Kawahara
大一郎 河原
Hiroshi Inoue
汎 井上
Satoshi Kikuchi
智 菊池
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大規模な分散システムにおいて、多数の送信ノ
ードからの情報を受信する特定受信ノードの受信処理負
荷を低減する。 【解決手段】電力系統監視制御システムにおいて、複数
の電気所31〜3nから、それぞれ情報を受信する伝送
処理計算機21〜2nは、制御用LAN100を経由し
て監視制御計算機10に受信情報を送信する。データ編
集処理部213は受信情報の種別がSV情報(2値)の
場合、あるいは計測値情報の場合に応じたメッセージパ
ケットを生成し、前者の場合は1対1送信処理部214
から直接、監視制御計算機10に送信する。後者の場合
は、パケットリレーリングに従って、隣接の伝送処理計
算機を次々とリレーしながら、一まとめにしたメッセー
ジパケットを監視制御計算機10に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力系統などの分散
制御システムに関し、特に類似機能を有するノード群か
ら特定ノードへのメッセージの通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分散制御システムにおいては、類
似の機能を有するノード群がネットワーク上に分散さ
れ、各ノードからある特定のノードに対してメッセージ
を送信する際に、メッセージパケットをそれぞれ個別に
送信している。たとえば、電力系統の分散型監視・制御
システムでは、各分散ノードから監視ノードに対して、
系統の開閉状態など制御に直接に関わるSV情報の他
に、テレメータリングなど類似の多数の送信ノードから
のテレメータ情報が個別のメッセージパケットによって
送信されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の分
散制御システムは、ネットワーク上の特定の受信ノード
に対し、各分散ノードの各々からサイズの小さい多数の
メッセージパケットが集中するために、メッセージの受
信処理が受信ノードの計算機負荷を上げる要因となって
いた。計算機の負荷上昇は、大規模システムになるほど
その弊害が顕著で、システムの致命的な欠陥になること
がある。
【0004】計算機における負荷の上昇に対し、監視制
御計算機の前段に受信処理を含む前処理用の計算機を設
置して対応している。しかし、システム規模の拡大や扱
うデータ量の増大に伴って、前処理用計算機によっても
システムの安定した運転の確保が困難になってきてい
る。このため、さらに、前処理用計算機を追加するなど
屋上屋によるシステム構成の肥大化とコスト上昇を招い
ている。
【0005】本発明の目的は、大規模な分散システムに
おける従来の問題点に鑑み、計算機負荷の上昇を抑制で
きる通信方式と、信頼性の高いシステムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の通信
ノードから監視制御手段と接続する特定の通信ノードに
対して、ネットワークを経由して情報を送信する分散制
御システムの通信方式において、前記通信ノードからメ
ッセージパケットを送信する際に、複数の通信ノード間
で順次、自ノードでのメッセージを追加しながらメッセ
ージパケットをリレーするパケットリレー通信を行な
い、最終的に各通信ノードでのメッセージを網羅したメ
ッセージパケットを前記特定の通信ノードに送信するこ
とにより達成される。
【0007】あるいは、前記通信ノードからメッセージ
パケットを送信する際に、送信する情報の種類に応じて
1対1通信またはパケットリレー通信を選択し、後者を
選択した場合は複数の通信ノード間で順次、自ノードで
のメッセージを追加しながらメッセージパケットをリレ
ーするパケットリレー通信を行ない、最終的に各通信ノ
ードでの同種のメッセージを網羅したメッセージパケッ
トを前記特定の通信ノードに送信することにより達成さ
れる。
【0008】前記情報の種類は、システムの制御におけ
る緊急性の有無によって区別され、緊急性を必要とする
情報は前記1対1通信、緊急性を必要としない情報は前
記パケットリレー通信によって送信する。たとえば、電
力系統監視制御システムでは、SV情報などの2値情報
を前者で、計測値情報を後者で送信する。
【0009】前記通信ノードの各々は、システム内でユ
ニークに割当られた自ノードの機能コードによって、ネ
ットワーク上のメッセージパケットの受信処理の要否を
判断する。また、前記パケットリレー通信のリレー順序
を示す論理リングは、前記機能コードの昇順または降順
の順列によって表わされ、各通信ノードによって記憶さ
れることを特徴とする。
【0010】さらに、前記ネットワークに新たに加わる
被加入通信ノードは自ノードに割当られた機能コードを
データとし、ブロードキャストを表わす機能コードを付
与したメッセージパケットをネットワーク上に送信し、
既加入の各通信ノードは自ノードの機能コードを示すメ
ッセージを前記被加入通信ノードに返信し、この送受の
後に各通信ノードが被加入の機能コードを含む論理リン
グを再構成する。
【0011】あるいは、前記パケットリレー通信によっ
てメッセージパケットを送信した通信ノードは、送信先
通信ノードからの応答がない場合に、前記論理リング上
で前記送信先ノードの機能コードに隣接する次の機能コ
ードを新たな送信先とするように、前記論理リングを再
構成することを特徴とする。
【0012】以下に、本発明の基本構成と動作の概略を
説明する。
【0013】図1は本発明の分散制御システムの概念を
説明する概略図である。ネットワーク100に、類似機
能を有する通信ノード2〜nと、それらの送信先となる
通信ノードX1が接続されている。ノード(A)2は、メ
ッセージパケットaを生成してノードB3に送信する。
ノード(B)3はノード(A)2から受信したメッセージパ
ケットaに、自身のメッセージパケットbを付加してノ
ード(C)4に送信する。同様にして、各通信ノードは順
次、メッセージパケットをリレー式に転送して、最終的
にノード(N)nは各ノードのメッセージを一まとめにし
たメッセージパケットを、通信ノードX1に送信する。
【0014】メッセージを送信する場合、メッセージが
受信側で確実に受信処理されたかを送信元で認識するた
め、受信したノードは送信してきたノードに対し、応答
メッセージ(ACK、NACK)を返信する処理が行な
われる。
【0015】図2に、返信を含む受信処理の流れを示
す。同図(a)は従来からの1対1通信方式、同図
(b)は本発明によるパケットリレー通信方式で、時間
は上から下に向かっている。1対1通信方式では、ノー
ドA〜CがノードXに対して直接メッセージを送信し、
ノードXはメッセージパケットを受信する度に、送信元
ノードに対して応答a〜cを返信している。
【0016】一方、本発明のパケットリレー通信方式で
は、ノードAはノードBに対してメッセージaを含むパ
ケットを送信するので、ノードBは応答aをノードAに
返す。これと共に、ノードBはメッセージb’を付加し
たメッセージbをノードCに対して送信する。もし、ノ
ードBは自己のメッセージb’がなければメッセージa
のままのパケットを送信する。ノードCはメッセージb
を受信すると、応答bをノードBに返すと共に、ノード
Xに対して自己のメッセージc’を付加したメッセージ
cを送信する。ノードXは、メッセージc(=a+b’
+c’)のパケットを受信すると、ノードCに対して応
答cを返信して終了する。
【0017】従って、本発明の分散システムにおけるノ
ードXでは、システムの1送信タイミングにおいて、只
1回の受信と返信の受信処理で済み、送信ノード数が多
い場合にも受信処理の負荷が大幅に軽減できる。この結
果、1対1通信する高速性の情報、たとえば電力系統監
視制御システムにおけるSV情報や制御指令の高速処理
が確保でき、システムの信頼性向上にもつながる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施の形態
を図面にしたがって詳細に説明する。
【0019】図3は、本発明の一実施形態である電力系
統監視制御システムの構成図を示す。本システムは、制
御所1から遠方の各地域に散存する電気所31〜3nの
監視制御を行うシステムである。電気所31〜3nには
子局テレコン装置31iが設けられ、子局毎に各設備の
動作状態や計測データを収集して、対応する親局側の伝
送処理計算機(通信ノード)21〜2nに送信する。
【0020】たとえば、電気所31の各子局テレコン装
置311〜31iで収集した各設備の動作状態や計測デ
ータは、通信回線301〜30iにより伝送処理計算機
(1)21に送信される。通常の電力系統監視制御シス
テムは、数十ヵ所の電気所に対して監視または制御を行
う機能を有しており、監視・制御の対象となる設備の状
態数や計測値の合計は数万点にのぼる。
【0021】監視制御計算機10は、伝送処理計算機2
1〜2nから制御用LAN100を介して送られてきた
情報を受信処理部11で受信し、設備の状態の変化や計
測値に対する必要な処理を行って、各電気所の設備を監
視、制御する。たとえば、データ分配処理部13で同一
タイムスタンプの情報を類別して分配し、計測値情報や
2値情報(SV情報)は記録処理部14に渡され、デー
タの格納や表示などが行なわれる。表示の更新周期は3
〜10秒程度である。SV情報は監視処理部15に渡さ
れて状変のある場合、たとえばある地絡リレーのONが
検出されると、制御処理部16は保護の必要な電力系統
のしゃ断器や開閉器を開/閉する制御指令を出力する。
送信処理部12は制御指令とそれを示すデータ種別を含
むメッセージパケットを、制御用LAN100を介して
対応する伝送処理計算機に1対1通信方式で送信する。
【0022】監視制御計算機10からメッセージパケッ
トを受信した、たとえば伝送処理計算機21は、受信処
理部217によってデータ種別が制御指令であると判別
すると、送受信処理部212を通じて該当する子局に送
信し、子局から該当の設備、たとえば遮断器の開/閉が
行なわれる。
【0023】さらに、本実施例の伝送処理計算機21〜
2nでは、伝送処理計算機21の構成に代表して図示し
たように、子局側からのデータの種別に応じてメッセー
ジパケットを編集するデータ編集処理部213と、デー
タの種別に応じて起動される1対1送信処理部214及
びパケットリレー送信処理部215を設けている。本例
では、SV情報など1ビットの2値情報は1対1通信方
式、計測値情報はパケットリレー通信方式で行なう。な
お、計測値情報はBCD(2進化10進法)による複数
ビットで表わしている。
【0024】図4に、伝送処理計算機におけるデータ編
集処理部の処理フローを示す。送受信処理部212は、
電気所31からの受信情報または受信処理部217で判
別したデータ種別が計測値情報のメッセージパケットを
データ編集処理部213に渡す(401)。データ編集
処理部213は、電気所31からの受信情報にシステム
の送信タイミング時刻のタイムスタンプを付与し(40
2)、次に情報の種別を判定する(403)。情報の種
別が2値情報であれば、データ種別が2値情報で、信号
名(設備名)とその値からなるデータを、監視制御計算
機10宛のメッセージフォーマットに編集し(40
3)、1対1送信処理部214を起動してLAN100
にメッセージパケットを送出する。
【0025】一方、ステップ403の判定が計測値情報
であれば、受信処理部217から渡された計測値情報の
メッセージパケットに、電気所31から受信した計測値
情報の信号名とその値を書き込み、リング管理テーブル
211に設定されている論理リングに従ったリレー先ノ
ード、たとえば伝送処理計算機22宛のメッセージフォ
ーマットに編集し(406)、パケットリレー送信処理
部215を起動して制御用LAN100に送出する(4
07)。さらに、先に自ノード宛に送信してきたメッセ
ージパケットの送信元に、正常に受信したことを示す応
答を返信する(408)。この応答の返信は受信処理部
217の受信処理によってもよい。
【0026】パケットリレーを行なうノード順は、リン
グ構成制御処理部216により、ネットワークに加入し
ている通信ノードを、たとえば上流から下流の順でパケ
ットリレー用の論理リングを構成し、リング管理テーブ
ル211に格納している。図3の例では、監視制御計算
機10,伝送処理計算機21,...,伝送処理計算機
2nの順で一巡する。なお、図3の監視制御計算機10
では図示を省略しているが、リング構成制御処理部やリ
ング管理テーブルを具備している。
【0027】したがって、伝送処理計算機21は送信タ
イミング毎に、最初はデータ種別とタイムスタンプのみ
のメッセージパケットを監視制御計算機10から受け取
り、自ノードの計測値情報を付加して、伝送処理計算機
22に送出する。なお、監視制御計算機10からは、計
測値情報のメッセージパケットを発行せず、送信タイミ
ングのみを通知し、伝送処理計算機21で計測値情報の
メッセージパケットを発行するようにしてもよい。
【0028】図5に、メッセージパケットのフォーマッ
トの要部と機能コードの一例を示す。本例のメッセージ
フォーマットでは、機能コードを用いて送信先を指定
し、各通信ノードはこれを取得して自ノードがメッセー
ジを受信処理するか否か判断し、自ノードの機能コード
が付与されたメッセージパケットのみを受信処理する。
タイムスタンプ部には、監視制御計算機10へ情報を送
信する周期的な送信タイミングの時刻を、メッセージパ
ケットを最初に発行するノードが書き込む。データ種別
部には、制御指令、2値情報、計測値情報、リング再構
成などのデータ種別が書き込まれる。データ部には信号
名とその値からなる複数のデータが順次、記述される。
【0029】同図(b)に示すように、本実施例におけ
る機能コードは送信先を表わし、「501」が監視制御
計算機、「511」が伝送処理計算機(1),...、
「515」が伝送処理計算機(5)となる。「999」
は全通信ノード対象のブロードキャストとなる。各ノー
ドは、自ノードまたは「999」の機能コードが付与さ
れているパケットを受信処理する。
【0030】たとえば、2値情報のメッセージパケット
を、伝送処理計算機21〜2nの各々から監視制御計算
機10に送信するときは、機能コードが「511」とな
る。計測値情報のメッセージパケットを、伝送処理計算
機21から伝送処理計算機22に送信するときは、機能
コードが「512」となる。また、監視制御計算機10
から制御指令を送信するときは、送信先の伝送処理計算
機の機能コードを付与したメッセージパケットを発行す
る。
【0031】以上、本実施形態によれば、制御所に対応
した複数の伝送処理計算機間で、メッセージパケットを
リレーしながら各々の子局群からの計測値情報を付加
し、1送信タイミング毎に全計測値情報を一まとめにし
たメッセージパケットを監視制御計算機に送信するの
で、監視制御計算機における受信処理の負荷が大幅に低
減できる。
【0032】なお、上記実施例では、1対1通信方式に
よるものを2値情報、パケットリレー通信方式によるも
のを計測値情報と分別したがこれに限られるものではな
い。2値情報の中からパケットリレー通信されるもの、
あるいは計測値情報から1対1通信されるものがあって
もよい。重要なことは、監視制御計算機に対し時間遅れ
なく通知すべき情報を1対1により直接送信し、緊急性
がなく送信周期内に到達できればよい情報はパケットリ
レー通信するように分別することである。一般に、後者
は情報量が多いので、このような通信方式の分別によっ
て1対1通信の高速性が確保され、監視制御が正確且つ
タイムリーに実行できるので、システムの信頼性が向上
できる。
【0033】ところで、電力系統では設備の変更や拡張
に対応して、子局テレコン装置231〜23nの追加変
更が頻繁に行われる。それに伴い、伝送処理計算機は2
21〜22nも追加変更される。このようなシステム構
成の変更の度に、パケットリレー用の論理リングの構成
制御が行なわれる。
【0034】図6に、本実施例におけるパケットリレー
用の論理リングの構成制御の説明図を示す。同図のネッ
トワークにおいて、伝送処理計算機(3)を追加する場
合を例にして説明する。以下の論理リングの構成制御
は、リング構成制御処理部216の制御に従って行なわ
れる。
【0035】伝送処理計算機(3)は起動時に、ノード
群確認パケットとして自己の受信すべき機能コードを含
んだパケット623を、機能コード「999」で制御用
LAN100上にブロードキャストする。このメッセー
ジ623を受信した他の通信ノード、すなわち監視制御
計算機10、伝送処理計算機(1),(2),(4),
(5)は、受信したメッセージの機能コードを受け取る
とともに、システム内でユニークに定められた自ノード
の機能コードを含むパケット620,..,625をそ
れぞれ応答メッセージとして送信元ノード、すなわち伝
送処理計算機(3)に返信する。
【0036】各通信ノードは、この立ち上げ時のやりと
りで取得したノード群の機能コードをもとに、機能コー
ドを順列に並べた一覧表を作成してリング管理テーブル
211を更新する。このリング管理テーブル211を基
に隣接するノードを識別し、それがLAN上でチェーン
を構成するように、自ノードのメッセージ送信先となる
機能コードを決定する。これにより、各ノードはメッセ
ージ送信時に使用する機能コードだけを意識すればよい
ので、送信ノード群に新しくノードを追加するロジック
が容易になる。
【0037】次に、ネットワークに加入している通信ノ
ード間で、上記のパケットリレーの途中で転送先のノー
ドの機能が停止した場合に、パケットリレーのリングを
再構築する通信方法を説明する。
【0038】図7に、パケットリレーリングの再構成制
御の説明図を示す。同図のネットワークにおいて、正常
時のパケットリレーは伝送処理計算機(3)、伝送処理
計算機(2)、伝送処理計算機(1)、監視制御計算機
10の順序で行なわれているとする。このとき、伝送処
理計算機(2)が停止したとする。
【0039】伝送処理計算機(3)は送信したメッセー
ジ723に対する応答が返信されないことにより、送信
先の伝送処理計算機(2)が異常であると見なす。この
状態ではパケットリレーが中断する。そこで、伝送処理
計算機(3)はリング管理テーブル211を参照し、メ
ッセージパケットの機能コードをリング上で次に隣接す
る機能コード、すなわち伝送処理計算機(1)の機能コ
ード「511」に変更し、メッセージパケット730を
再送する。これにより、パケットリレーのリングが接続
され、伝送処理計算機(1)から監視制御計算機10へ
とパケットリレーが再開される。以後は、伝送処理計算
機(2)はリング構成から除外される。
【0040】伝送処理計算機(2)が停止から復帰した
ときには、上記した新ノードの追加の場合と同様に、伝
送処理計算機(2)が自己の機能コード「512」をブ
ロードキャストし、伝送処理計算機(3)が送信先機能
コードを511から512に変更するだけで行える。
【0041】以上のように、本実施形態のパケットリレ
ー通信方式によれば、ノードの加入や停止等におけるパ
ケットリレー等の論理リングの構成制御が簡単なロジッ
クで行なえ、ネットワークの構成管理が容易になる。
【0042】上記の実施形態では、各伝送処理計算機に
よるパケットリレーのゴールは監視制御計算機としてい
る。しかし、受信処理を前処理する前処理用計算機を備
える大規模システムでは、パケットリレーのゴールを前
処理用計算機とするようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、分散システムを構成す
る複数の送信ノードから特定受信ノードに対するメッセ
ージの送信を、パケットリレー通信によって一まとめに
して行なうので、特定受信ノードの受信処理負荷を軽減
できる。
【0044】本発明によれば、監視制御システムにおけ
る複数の伝送処理装置から監視制御装置に対する情報の
送信を、情報の種別に対応して1対1通信またはパケッ
トリレー通信を選択して行なうので、緊急を要しない大
量の計測値情報などを一まとめにして監視制御装置に送
信できるので、監視制御装置における受信処理負荷を大
幅に軽減できるとともに、緊急を要する情報の1対1通
信の高速性を確保しシステムの信頼性を向上できる。
【0045】また、パケットリレーリングへの新規ノー
ドの加入や、リレー通信中のノードの停止に対し、リン
グの再構成を各ノードが簡単且つ自律的に行なえるの
で、システムのネットワーク管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパケットリレー通信の概念を説明
する通信システムの概略図。
【図2】1対1通信とパケットリレー通信のデータ受信
処理のフロー図。
【図3】本発明の一実施形態による電力制御監視システ
ムの構成図。
【図4】伝送処理計算機のメッセージパケットの処理手
順を示すフロー図。
【図5】メッセージパケットのフォーマットと、パケッ
トに書き込まれる機能コードのテーブル。
【図6】新規ノードの加入に対し、パケットリレーリン
グの再構成を説明するネットワーク図。
【図7】通信中のノードの停止に対し、パケットリレー
リングの再構成を説明するネットワーク図。
【符号の説明】
1…制御所、2〜n…送信ノード、10…監視制御計算
機、11…受信処理部、12…送信処理部、13…デー
タ分配処理部、14…記録処理部、15…監視処理部、
16…制御処理部、21〜2n…伝送処理計算機、31
〜3n…電気所(子局)、100…制御用LAN、21
1…リング管理テーブル、212…送受信処理部、21
3…データ編集処理部、214…1対1送信処理部、2
15…パケットリレー送信処理部、216…リング構成
制御処理部、217…受信処理部、301〜30n…通
信回線、311〜31n…子局テレコン装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信ノードから監視制御手段と接
    続する特定の通信ノードに対して、ネットワークを経由
    して情報を送信する分散制御システムの通信方法におい
    て、 前記通信ノードからメッセージパケットを送信する際
    に、複数の通信ノード間で順次、自ノードでのメッセー
    ジを追加しながらメッセージパケットをリレーするパケ
    ットリレー通信を行ない、最終的に各通信ノードでのメ
    ッセージを網羅したメッセージパケットを前記特定の通
    信ノードに送信することを特徴とする分散制御システム
    の通信方法。
  2. 【請求項2】 複数の通信ノードから監視制御手段と接
    続する特定の通信ノードに対して、ネットワークを経由
    して情報を送信する分散制御システムの通信方法におい
    て、 前記通信ノードからメッセージパケットを送信する際
    に、送信する情報の種類に応じて1対1通信またはパケ
    ットリレー通信を選択し、後者を選択した場合は複数の
    通信ノード間で順次、自ノードでのメッセージを追加し
    ながらメッセージパケットをリレーするパケットリレー
    通信を行ない、最終的に各通信ノードでの同種のメッセ
    ージを網羅したメッセージパケットを前記特定の通信ノ
    ードに送信することを特徴とする分散制御システムの通
    信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記情報の種類はシステムの制御における緊急性の有無
    によって区別され、緊急性を必要とする情報は前記1対
    1通信、緊急性を必要としない情報は前記パケットリレ
    ー通信によって送信する分散制御システムの通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記通信ノードの各々は、システム内でユニークに割当
    られた自ノードの機能コードによって、ネットワーク上
    のメッセージパケットの受信処理の要否を判断すること
    を特徴とする分散制御システムの通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記パケットリレー通信のリレー順序を示す論理リング
    は、前記機能コードの昇順または降順の順列によって表
    わされ、各通信ノードによって記憶されることを特徴と
    する分散制御システムの通信方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ネットワークに新たに加わる被加入通信ノードは自
    ノードに割当られた機能コードをデータとし、ブロード
    キャストを表わす機能コードを付与したメッセージパケ
    ットをネットワーク上に送信し、既加入の各通信ノード
    は自ノードの機能コードを示すメッセージを前記被加入
    通信ノードに返信し、この送受の後に各通信ノードが被
    加入の機能コードを含む論理リングを再構成することを
    特徴とする分散制御システムの通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、 前記パケットリレー通信によってメッセージパケットを
    送信した通信ノードは、送信先通信ノードからの応答が
    ない場合に、前記論理リング上で前記送信先ノードの機
    能コードに隣接する次の機能コードを新たな送信先とす
    るように、前記論理リングを再構成することを特徴とす
    る分散制御システムの通信方法。
  8. 【請求項8】 ネットワークを経由して送受信する送信
    手段と受信手段を含む監視制御装置と、ネットワークを
    経由して送受信する送信手段と受信手段を含む複数の伝
    送処理装置を備え、周期的な送信タイミング毎に各伝送
    処理装置から前記監視制御装置に情報を送信する分散制
    御システムにおいて、 前記伝送処理装置は、情報を収集する通信回線と、1対
    1送信処理部とパケットリレー送信処理部を有する前記
    送信手段と、前記通信回線による情報の種類に応じてデ
    ータ種別の異なるメッセージパケットを作成するととも
    に、作成したメッセージパケットに対応する前記1対1
    送信処理部またはパケットリレー送信処理部を選択起動
    するデータ編集処理部と、ネットワークにおけるパケッ
    トリレー通信のリレー順序を表わす論理リングを設定す
    るリング管理テーブルを設け、 前記パケットリレー通信によってメッセージパケットを
    送信する際に、複数の伝送処理装置間で順次、同種の情
    報を追加しながらメッセージパケットをリレーし、最終
    的に前記監視制御装置に送信するように構成したことを
    特徴とする分散制御システム。
  9. 【請求項9】 各地域に散在する電気所毎に設けられ、
    その配下の設備の状態や計測データなどの情報を収集し
    て親局側に送信し、あるいは親局側の制御指令を受信し
    て前記設備を制御する複数の子局装置と、親局側となる
    制御所に設けられ、各子局装置との送受信を行なう複数
    の伝送処理装置と、各伝送処理装置とネットワークを介
    して接続され各伝送処理装置からの情報を監視するとと
    もに前記制御指令を出力する監視制御装置と、を備える
    電力系統監視制御システムにおいて、 前記伝送処理装置は、前記子局装置と送受信する送受信
    部と、前記ネットワークを経由して他の伝送処理装置ま
    たは前記監視制御装置と送受信する送信手段及び受信手
    段を設け、前記送信手段は前記子局装置からの情報が2
    値情報(SV情報)の場合に前記監視制御装置に直接送
    信する1対1送信処理部、計測値情報の場合に他の伝送
    処理装置をリレーして最終的に前記監視制御装置に送信
    するパケットリレー送信処理部を有し、さらに、パケッ
    トリレー通信のリレー順序を表わす論理リングを設定す
    るリング管理テーブルを設け、 前記制御指令の出力に関わるSV情報は高速に、表示や
    記録処理に用いる計測値情報は一まとめにして前記監視
    制御装置に送信するように構成したことを特徴とする電
    力系統監視制御システム。
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