JPH10281228A - 軸縦振動減衰装置 - Google Patents

軸縦振動減衰装置

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JPH10281228A
JPH10281228A JP9802597A JP9802597A JPH10281228A JP H10281228 A JPH10281228 A JP H10281228A JP 9802597 A JP9802597 A JP 9802597A JP 9802597 A JP9802597 A JP 9802597A JP H10281228 A JPH10281228 A JP H10281228A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
orifice hole
piston
amplitude
sectional area
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9802597A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Fukuzawa
清 福澤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10281228A publication Critical patent/JPH10281228A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動振幅(振動速度)に応じて前記オリフィ
ス穴の断面積を制御することにより、特定の振動振幅に
限定されることなく、いずれの振動振幅(振動速度)に
おいても絶えず大きな減衰力を得ることができる。 【解決手段】 振動振幅(振動速度)が小さい時はオリ
フィス穴を小さくする方向にサーボ軸が進み、また振動
振幅が大きい時は、これに対応してオリフィス穴を大き
くなるようにサーボ軸が退避しながら、振動振幅(振動
速度)に応じてオリフィス穴の断面積を制御することに
より、振動振幅の変化と無関係に常に一定した大きな減
衰力を得ることができる軸縦振動減衰装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸の縦振動を減衰
する装置、例えばディ−ゼル機関のクランク軸の縦振動
制御に適用される軸縦振動減衰装置(以下縦振動ダンパ
という)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりディ−ゼル機関のクランク軸
(エンジン軸)の軸端に取り付けられる縦振動ダンパの
構成を図2に基づいて簡単に説明するに、5はピストン
3をエンジン軸軸方向(縦振動方向)に往復動させるシ
リンダで、エンジン軸1の端部のエンジン架構4面に取
り付けられている。シリンダ5は、その前面側にピスト
ン3が摺動する凹状円空間を形成するとともに、該円空
間を閉塞する如く、その前面側にシリンダカバー16を
取り付ける。又前記シリンダ5の側部には作動油供給口
9と作動油排出口10が設けられ、凹状円空間内に作動
油13を充填させる。(以下凹状円空間を作動油空間1
5A、15Bという) 一方、シリンダカバー16中心部とシリンダ5中心部に
は夫々ピストン軸支持穴5a、16aが開口されてお
り、シール部材41a、41b介して後記するピストン
軸2を摺動自在に支持する。又シリンダカバー16側の
ピストン軸支持穴16aは前方に筒状に突設し、その突
設筒部16bを蓋部材32で閉塞する。
【0003】エンジン軸1の端部には該エンジン軸1と
同軸にピストン軸2が取り付けられており、該ピストン
軸2をシリンダ5中心を通ってシリンダカバー16側の
ピストン軸支持穴16aまで挿設するとともに、シリン
ダ作動油空間15A、15B内でピストン3をキ−31
を介して固定する。そして前記ピストン3を挟んで、そ
の両側に位置する作動油空間15A、15Bをバイパス
する如く中央を縮径したオリフィス穴17を有するバイ
パス路7を、前記シリンダ側部に形成する。
【0004】かかる構成の縦振動ダンパによれば、エン
ジン軸1の縦振動に追従してピストン軸2を介してピス
トン3が往復動されるが、該ピストン3をシリンダ5の
作動油空間15A、15B内の作動油が受圧し、オリフ
ィス穴17を有するバイパス路7を介して作動油がピス
トン3両側の作動油空間15A、15B内を循環しなが
ら、前記オリフィス穴17を作動油が通過する際の乱流
によって熱エネルギに変換され所定の縦振動減衰が行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして前記従来技術に
係る縦振動ダンパにおいては、オリフィス穴径は特定の
軸縦振動の振幅に対応できるように決められているた
め、特定の振幅以下の小振幅時にはオリフィス穴17を
流れる作動油の流れも遅く図4の減衰特性図に示すよう
に振幅が小さくなるに連れ減衰力が小さくなる。また、
前記縦振動が特定の振幅以上になると、ある一定以上の
作動油がオリフィス穴17を流れないため、減衰が大き
くならず、却って作動油の圧力が異常に上昇し、作動油
供給及び排出配管系からの空気混入を招く為に減衰力が
小さくなり、結果として振動が大きい時にも振動を低減
することが出来ない。これは前記振幅の代わりに振動速
度を変数とした場合も同様である。
【0006】本発明は、振動振幅(振動速度)に応じて
前記オリフィス穴の断面積を制御することにより、特定
の振動振幅に限定されることなく、いずれの振動振幅
(振動速度)においても絶えず大きな減衰力を得ること
ができる軸縦振動減衰装置(縦振動ダンパ)を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸の縦振動と
一体的に往復動するピストン3を作動液を満したシリン
ダ5内に嵌合し、前記ピストン3両側に位置する作動液
空間をオリフィス穴17で連通してなる軸縦振動減衰装
置において、前記軸の縦振動検出手段25と、該検出手
段25よりの信号により前記オリフィス穴17の断面積
の調整させる調整手段21とを設け、前記検出手段25
により検知した軸縦振動に応じてオリフィス穴17の断
面積を調整手段21により制御することを特徴とし、よ
り具体的には振動検出手段25により、軸の軸方向の振
動振幅を検出し、その振幅に応じてオリフィス穴17の
断面積を最適に調整することを特徴とする。
【0008】縦振動ダンパの減衰メカニズムは、前記し
たように作動油空間15A、15B内に封入された作動
油が、ピストン3往復動を受圧した作動油がオリフィス
穴17を通過する際の乱流によって熱エネルギに変換さ
れ減衰が生じるため、オリフィス穴17の断面積が決ま
れば、図4に示すように振動速度の2乗に比例する減衰
特性となる。従って、振動振幅(振動速度)が小さい時
はオリフィス穴17を小さく、また振動振幅が大きい時
はこれに対応してオリフィス穴17を大きくなるよう
に、振動振幅(振動速度)に応じてオリフィス穴17の
断面積を制御することにより、図3に示すように振動振
幅によらず絶えず大きな減衰力を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
【0010】図1は本発明の実施形態にかかるディーゼ
ルエンジンのエンジン軸端に取り付けた縦振動ダンパ
で、図2で説明した部分の説明は省略し、本発明の構成
部分についてのみ説明する。前記したようにシリンダカ
バー16側のピストン軸支持穴は前方に筒状に突設さ
れ、その突設筒部は蓋部材32で閉塞されている点は、
前記従来技術と同様であるが、前記蓋部材32には中心
に窓部33が開口されており、該蓋部材32表側に取り
付けたレーザ変位計25より、対面するピストン軸端面
2aにレーザを照射し、該ピストン軸2を介して、エン
ジン軸1の縦振動振幅量を検知可能に構成している。
【0011】又、シリンダ5側壁面のオリフィス穴17
穿孔位置と対応する部位にサ−ボバルブ21を取り付
け、サ−ボバルブ21のサーボ制御により進退するサー
ボ軸21aをオリフィス穴17内に侵入させ、オリフィ
ス穴17の断面積を変えられるように配置する。即ちよ
り具体的にはオリフィス穴17径はエンジン軸1の最大
縦振動の振幅に対応できるようにその開口面積を設定
し、前記サーボ軸21aがオリフィス穴17内に侵入す
ることにより、オリフィス穴17の開口面積が徐々に縮
小していくように設定されている。そして前記エンジン
軸1の縦振動は、ピストン軸2を介してシリンダカバー
16に取付けたレ−ザ変位計25により検知し、その出
力を増幅器24により増幅した後、A/Vコンバ−タ2
3により振幅に比例した電圧に変換し、この電圧をサ−
ボアンプ22を介してサ−ボバルブ21に供給する。サ
−ボバルブ21では、前記供給電圧、言換えればエンジ
ン軸1の縦振動振幅に比例してサーボ軸21aが進退
し、オリフィス穴17の断面積を変えられるように制御
される。
【0012】従って、かかる実施形態によれば振動振幅
(振動速度)が小さい時はオリフィス穴17を小さくす
る方向にサーボ軸が進み、また振動振幅が大きい時は、
これに対応してオリフィス穴17を大きくなるようにサ
ーボ軸が退避しながら、振動振幅(振動速度)に応じて
オリフィス穴17の断面積を制御することが出来、この
結果、図3に示すように振動振幅の変化と無関係に常に
一定した大きな減衰力を得ることができる。尚、オリフ
ィス穴17の断面積を変える方法として、本実施形態で
はサ−ボバルブ21を用いたが、サ−ボモ−タとボ−ル
ネジを組合せることにより、同様な機能を持たせること
もできる。
【0013】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、振動
振幅(振動速度)に応じて前記オリフィス穴の断面積を
制御することにより、特定の振動振幅に限定されること
なく、いずれの振動振幅(振動速度)においても絶えず
大きな減衰力を得ることができる。この結果前記軸縦振
動減衰装置(縦振動ダンパ)を船舶のディーゼル機関に
取り付けた場合において、通常運転時を始め、危険速度
通過時の大振幅時の振幅を低減することができ、機関振
動ひいては船舶等の振動が低減でき、運転員、乗組員の
快適性が得られると共に機関部品及び船舶各部材の疲労
破損が防止され損害を防ぐ事が出来る。又、小振幅時や
危険速度通過時のような大振幅時まで一つのオイルダン
パにより振動を低減することができ、コスト低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるディーゼルエンジン
のエンジン軸端に取り付けた縦振動ダンパの断面構成図
【図3】従来技術にかかるディーゼルエンジンのエンジ
ン軸端に取り付けた縦振動ダンパ縦振動ダンパの断面図
で、図1の応答図である。
【図2】本発明による縦振動ダンパの減衰特性図であ
る。
【図4】従来技術の縦振動ダンパの減衰特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン軸 2 ピストン軸 3 ピストン 4 エンジン架構 5 シリンダ 7 バイパス路 8 作動油 16 シリンダカバ− 17 オリフィス穴 21 サ−ボバルブ 22 サ−ボアンプ 23 A/Vコンバ−タ 24 増幅器 25 レ−ザ変位計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の縦振動と一体的に往復動するピスト
    ンを作動液を満したシリンダ内に嵌合し、前記ピストン
    両側に位置する作動液空間をオリフィス穴で連通してな
    る軸縦振動減衰装置において、 前記軸の縦振動検出手段と、該検出手段よりの信号によ
    り前記オリフィス穴の断面積の調整させる調整手段とを
    設け、前記検出手段により検知した軸縦振動に応じてオ
    リフィス穴の断面積を調整手段により制御することを特
    徴とする軸縦振動減衰装置。
JP9802597A 1997-03-31 1997-03-31 軸縦振動減衰装置 Withdrawn JPH10281228A (ja)

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JP9802597A JPH10281228A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 軸縦振動減衰装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104235253A (zh) * 2013-06-24 2014-12-24 现代重工业株式会社 轴向减振器组件和包括该轴向减振器组件的用于船舶的发动机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104235253A (zh) * 2013-06-24 2014-12-24 现代重工业株式会社 轴向减振器组件和包括该轴向减振器组件的用于船舶的发动机
CN104235253B (zh) * 2013-06-24 2017-04-12 现代重工业株式会社 轴向减振器组件和包括该轴向减振器组件的用于船舶的发动机

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040601