JPH10280637A - 外壁サイディングに対する表面保護工法 - Google Patents
外壁サイディングに対する表面保護工法Info
- Publication number
- JPH10280637A JPH10280637A JP10519797A JP10519797A JPH10280637A JP H10280637 A JPH10280637 A JP H10280637A JP 10519797 A JP10519797 A JP 10519797A JP 10519797 A JP10519797 A JP 10519797A JP H10280637 A JPH10280637 A JP H10280637A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- siding
- exterior wall
- layer
- primer
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- Pending
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- Finishing Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 間隙から雨水などを家屋内部へ浸透させない
ことで、浸透水の凍結による凍害がなく、表面塗装の劣
化も防いで、優れた家屋の保温性も得る。 【解決手段】 外壁サイディング（４）表面全体にプラ
イマー（２）を塗着して接着層を形成する。接着層の上
面に塗布防水剤（１ 1a,1b,1c）を三層に塗り重ねて防
水層を形成する。
ことで、浸透水の凍結による凍害がなく、表面塗装の劣
化も防いで、優れた家屋の保温性も得る。 【解決手段】 外壁サイディング（４）表面全体にプラ
イマー（２）を塗着して接着層を形成する。接着層の上
面に塗布防水剤（１ 1a,1b,1c）を三層に塗り重ねて防
水層を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般木造住宅の外
壁に装着したセメント系合材外壁サイディングに対する
表面保護工法に関する。
壁に装着したセメント系合材外壁サイディングに対する
表面保護工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般木造住宅の外壁は、土壁やモ
ルタル塗りがほとんどであったが、近年、外観的にも優
れた高気密・高断熱である外壁サイディングが使用され
てきており、これら外壁サイディングには、金属製、磁
器製及びセメント系合材製のものなどがあるが、一般的
にはもっとも安価なセメント系合材製の外壁サイディン
グが使用され、この外壁サイディングの装着方法として
は、おもに壁体下地面にサイディング表面より釘等を打
設して装着する表面釘打ち工法により装着して仕上げら
れている。
ルタル塗りがほとんどであったが、近年、外観的にも優
れた高気密・高断熱である外壁サイディングが使用され
てきており、これら外壁サイディングには、金属製、磁
器製及びセメント系合材製のものなどがあるが、一般的
にはもっとも安価なセメント系合材製の外壁サイディン
グが使用され、この外壁サイディングの装着方法として
は、おもに壁体下地面にサイディング表面より釘等を打
設して装着する表面釘打ち工法により装着して仕上げら
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術で述べた装着方法により一般木造住宅の外壁下地面
にセメントモルタル外壁サイディングを確実に装着でき
たとしても、この外壁サイディングを固定するために打
設した釘の周囲には、長年に渡って自然環境からの劣化
外力を外壁サイディングが受け続けることで間隙が生
じ、さらに、外壁サイディングと窓枠サッシュなどとの
接触部にも同様に間隙が生じてきて、これらの間隙から
は雨水や融水が浸透して家屋の内部に漏水したり、冬季
にはこの浸透水が凍結、融解を繰り返すことにより壁体
を破壊させるという問題点がある。
技術で述べた装着方法により一般木造住宅の外壁下地面
にセメントモルタル外壁サイディングを確実に装着でき
たとしても、この外壁サイディングを固定するために打
設した釘の周囲には、長年に渡って自然環境からの劣化
外力を外壁サイディングが受け続けることで間隙が生
じ、さらに、外壁サイディングと窓枠サッシュなどとの
接触部にも同様に間隙が生じてきて、これらの間隙から
は雨水や融水が浸透して家屋の内部に漏水したり、冬季
にはこの浸透水が凍結、融解を繰り返すことにより壁体
を破壊させるという問題点がある。
【０００４】また、積雪地帯では、セメントモルタル外
壁サイディングの表面に自然環境からの劣化外力を繰り
返し受け続けることに加えて、雪や融水などが付着する
ことで表面が繰り返し凍結され続けることにより外壁サ
イディング表面の塗装色彩を劣化させるという問題点が
ある。
壁サイディングの表面に自然環境からの劣化外力を繰り
返し受け続けることに加えて、雪や融水などが付着する
ことで表面が繰り返し凍結され続けることにより外壁サ
イディング表面の塗装色彩を劣化させるという問題点が
ある。
【０００５】本発明は、従来の技術の有する上記の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、壁体表面を皮膜形成処理することにより、間隙から
雨水などの家屋内部への浸透が防止されるため、浸透水
の凍結により生ずる凍害を防止できるとともに、壁体表
面塗装の色彩の劣化を防止し、さらに、家屋全体の保温
性にも優れた外壁サイディングに対する表面保護工法を
提供しようとするものである。
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、壁体表面を皮膜形成処理することにより、間隙から
雨水などの家屋内部への浸透が防止されるため、浸透水
の凍結により生ずる凍害を防止できるとともに、壁体表
面塗装の色彩の劣化を防止し、さらに、家屋全体の保温
性にも優れた外壁サイディングに対する表面保護工法を
提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために種々研究を重ねた結果、セメント系合
材外壁サイディングを装着して仕上げられた一般木造住
宅の外壁において、上記外壁サイディング表面全体にプ
ライマーを塗着して接着層を形成し、該接着層の上面に
塗布防水剤を積重塗着させて防水層を形成して処理する
ことにより目的を達成しうることを見いだし、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
を達成するために種々研究を重ねた結果、セメント系合
材外壁サイディングを装着して仕上げられた一般木造住
宅の外壁において、上記外壁サイディング表面全体にプ
ライマーを塗着して接着層を形成し、該接着層の上面に
塗布防水剤を積重塗着させて防水層を形成して処理する
ことにより目的を達成しうることを見いだし、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
【０００７】本発明において用いる塗布防水剤として
は、対候性及び耐水性の効果が認められて、皮膜を形成
をするネオプレン、スチレン・ブタジェンゴム、メチル
メタアクリレート・ブタジェンゴムなどの合成ゴム系、
アクリルスチレン、アクリルエステル、エポキシなどの
合成樹脂系などが挙げられ、これらの塗布防水剤を外壁
サイディングに塗着して防水層を形成するために、あら
かじめ外壁サイディング表面にプライマーを刷毛塗り、
スプレーガンによる吹付けまたはローラー塗布などによ
り１平方メートルにつき１００〜３００ｇ程度の量を釘
打ち部や窓枠サッシ等との接触部にも行き渡るように外
壁全体がむらのないように塗布して接着層の形成を施し
た後、前記の塗布防水剤を接着層の上面に、刷毛塗り、
スプレーガンによる吹付けまたはローラー塗布などによ
りピンホールを生じないように塗厚さ０．２〜０．５ｍ
ｍで丁寧に所定量を塗布し、一般に防水層をむらが少な
く確実に形成するには数回塗り重ねた方がよく、各塗り
層はそれぞれ適当な乾燥期間をとって塗布する。
は、対候性及び耐水性の効果が認められて、皮膜を形成
をするネオプレン、スチレン・ブタジェンゴム、メチル
メタアクリレート・ブタジェンゴムなどの合成ゴム系、
アクリルスチレン、アクリルエステル、エポキシなどの
合成樹脂系などが挙げられ、これらの塗布防水剤を外壁
サイディングに塗着して防水層を形成するために、あら
かじめ外壁サイディング表面にプライマーを刷毛塗り、
スプレーガンによる吹付けまたはローラー塗布などによ
り１平方メートルにつき１００〜３００ｇ程度の量を釘
打ち部や窓枠サッシ等との接触部にも行き渡るように外
壁全体がむらのないように塗布して接着層の形成を施し
た後、前記の塗布防水剤を接着層の上面に、刷毛塗り、
スプレーガンによる吹付けまたはローラー塗布などによ
りピンホールを生じないように塗厚さ０．２〜０．５ｍ
ｍで丁寧に所定量を塗布し、一般に防水層をむらが少な
く確実に形成するには数回塗り重ねた方がよく、各塗り
層はそれぞれ適当な乾燥期間をとって塗布する。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の１例を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【０００９】図１〜図２に示す如く、一般木造住宅に装
着したセメント系合材外壁サイディングに対する表面保
護工法は、仕上げられた外壁サイディング（４）の表面
を充分に乾燥させた後、塵埃、油、汚れなどを完全に除
去させてから、耐酸エチルとトルエンを混和したプライ
マー（２）を、外壁サイディング（４）１平方メートル
につき２００ｇ程度の量でスプレーガンによる吹付けに
より釘打ち部（５）や窓枠サッシ（９）等との接触部に
も行き渡るように外壁（４）全体にむらのないように塗
布して接着層を形成させた後、その接着層の上面に皮膜
を形成する塗布防水剤（２）のアクリルエステル系エマ
ルジョンを０．２ｍｍ程度の塗厚さで、スプレーガンに
よる吹付けによりピンホールが生じないように丁寧に外
壁（４）全体に行き渡るように三層に塗り重ねて防水層
を形成し、各塗り層はそれぞれ適当な乾燥期間をとって
から塗り重ねることが必要である。
着したセメント系合材外壁サイディングに対する表面保
護工法は、仕上げられた外壁サイディング（４）の表面
を充分に乾燥させた後、塵埃、油、汚れなどを完全に除
去させてから、耐酸エチルとトルエンを混和したプライ
マー（２）を、外壁サイディング（４）１平方メートル
につき２００ｇ程度の量でスプレーガンによる吹付けに
より釘打ち部（５）や窓枠サッシ（９）等との接触部に
も行き渡るように外壁（４）全体にむらのないように塗
布して接着層を形成させた後、その接着層の上面に皮膜
を形成する塗布防水剤（２）のアクリルエステル系エマ
ルジョンを０．２ｍｍ程度の塗厚さで、スプレーガンに
よる吹付けによりピンホールが生じないように丁寧に外
壁（４）全体に行き渡るように三層に塗り重ねて防水層
を形成し、各塗り層はそれぞれ適当な乾燥期間をとって
から塗り重ねることが必要である。
【００１０】そして、外壁サイディング（４）表面を装
飾するため、塗布防水剤（１ 1a,1b,1c）のアクリルエ
ステル系エマルジョンに、各種塗料及び硝子粉末等を混
和して塗布させることもできる。
飾するため、塗布防水剤（１ 1a,1b,1c）のアクリルエ
ステル系エマルジョンに、各種塗料及び硝子粉末等を混
和して塗布させることもできる。
【００１１】
【実施例】次に実施例によってこの発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【００１２】実施例 一般木造住宅の外壁を仕上げた状態のセメント系合材外
壁サイディングの表面にプライマーを塗布し、その上面
にアクリルエステル系エマルジョン塗布防水剤を三層に
積重塗布して皮膜形成処理を施したものを、温度４４℃
の面状ヒータ上に載置して、外気温１３℃の午前１０時
から室外に放置しながら加温させて、１時間おきに材料
保温貫通測定法により表面温度を測定した。
壁サイディングの表面にプライマーを塗布し、その上面
にアクリルエステル系エマルジョン塗布防水剤を三層に
積重塗布して皮膜形成処理を施したものを、温度４４℃
の面状ヒータ上に載置して、外気温１３℃の午前１０時
から室外に放置しながら加温させて、１時間おきに材料
保温貫通測定法により表面温度を測定した。
【００１３】このようにして表面温度を測定した。 測定時間 外気温 表面温度 １２時 １２℃ ２８ ℃ １３時 １２℃ ２９ ℃ １４時 ９℃ ２６．５℃ １５時 ９℃ ２６ ℃ 平均表面温度 ２７．４℃
【００１４】比較例 一般木造住宅の外壁に仕上げた状態のセメント系合材外
壁サイディングの表面に、実施例で行なった皮膜形成処
理を施すことなく、実施例と同じ条件下で表面温度を測
定した。 測定時間 外気温 表面温度 １２時 １２℃ ２５ ℃ １３時 １２℃ ２５．５℃ １４時 ９℃ ２３ ℃ １５時 ９℃ ２２．３℃ 平均表面温度 ２３．９℃ このようにして得られた測定結果を対比すると、皮膜形
成処理を施したものの表面温度と、皮膜形成処理を施さ
ないものの表面温度では、平均３．５℃の温度差が認め
られた。
壁サイディングの表面に、実施例で行なった皮膜形成処
理を施すことなく、実施例と同じ条件下で表面温度を測
定した。 測定時間 外気温 表面温度 １２時 １２℃ ２５ ℃ １３時 １２℃ ２５．５℃ １４時 ９℃ ２３ ℃ １５時 ９℃ ２２．３℃ 平均表面温度 ２３．９℃ このようにして得られた測定結果を対比すると、皮膜形
成処理を施したものの表面温度と、皮膜形成処理を施さ
ないものの表面温度では、平均３．５℃の温度差が認め
られた。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、一般
木造住宅の仕上げた状態のセメント系合材外壁サイディ
ングの表面を塗布防水剤により皮膜形成処理を施すこと
で、壁体内部への雨水などの浸透が防止されるから、浸
透水の凍結により生じる壁体の破壊も防止でき、また、
壁体表面に塗布された塗料色彩を自然環境からの劣化外
力から保護することなどから家屋の耐用年数を高め、さ
らに、家屋の気密性や保温性が得られることから、家屋
を維持するためのランニングコストの低減を図ることが
できる。
木造住宅の仕上げた状態のセメント系合材外壁サイディ
ングの表面を塗布防水剤により皮膜形成処理を施すこと
で、壁体内部への雨水などの浸透が防止されるから、浸
透水の凍結により生じる壁体の破壊も防止でき、また、
壁体表面に塗布された塗料色彩を自然環境からの劣化外
力から保護することなどから家屋の耐用年数を高め、さ
らに、家屋の気密性や保温性が得られることから、家屋
を維持するためのランニングコストの低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す要部斜視図である。
【図２】本発明の工法の実施断面図である。
１ 塗布防水剤 １a 下層 １b 中層 １c 上層 ２ プライマー ３ 塗料 ４ 外壁サイディング ５ 釘打ち部 ６ 防水紙 ７ 下地板 ８ 柱 ９ 窓枠サッシュ
Claims (1)
- 【請求項１】 セメント系合材外壁サイディング（４）
を装着して仕上げられた一般木造住宅の外壁において、
上記外壁サイディング（４）表面全体にプライマー
（２）を塗着して接着層を形成し、該接着層の上面に塗
布防水剤（１ 1a,1b,1c）を積重塗着させて防水層を形
成して処理することを特徴とする外壁サイディングに対
する表面保護工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10519797A JPH10280637A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 外壁サイディングに対する表面保護工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10519797A JPH10280637A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 外壁サイディングに対する表面保護工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10280637A true JPH10280637A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14400953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10519797A Pending JPH10280637A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 外壁サイディングに対する表面保護工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10280637A (ja) |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP10519797A patent/JPH10280637A/ja active Pending
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