JPH10278948A - ショウガ又はニンニク用容器 - Google Patents

ショウガ又はニンニク用容器

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JPH10278948A
JPH10278948A JP10392797A JP10392797A JPH10278948A JP H10278948 A JPH10278948 A JP H10278948A JP 10392797 A JP10392797 A JP 10392797A JP 10392797 A JP10392797 A JP 10392797A JP H10278948 A JPH10278948 A JP H10278948A
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JP
Japan
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container
ginger
garlic
polyvinylidene chloride
layer
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JP10392797A
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English (en)
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Yoshiyuki Kushida
善行 櫛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショウガ又はニンニクの風味を損なうことな
く保存することができる容器を提供する。 【解決手段】 チューブ状の容器1の胴部2を形成する
合成樹脂フイルムの積層材が、最内層としてポリ塩化ビ
ニリデン層を有する。また、頭部の内面及びキャップの
内側にもポリ塩化ビニリデンの被覆層を有するものが望
ましい。一方、容器本体部が広口のガラスビンであると
きには、この開口にかぶせるように螺合される蓋体の内
側に、上記開口を密閉するように貼着されたポリ塩化ビ
ニリデンの層を設ける。また、ラミネートフイルムの袋
状の容器では、ラミネートフイルムの最内層をポリ塩化
ビニリデンとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食用のショウガ又
はニンニクを収容する容器に係り、特に内容物の風味を
損なうことなく保存可能な容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食材を販売または保存するための容器と
して合成樹脂(プラスチック)からなるものが広く用い
られている。これらの容器は安価で製造が容易であると
ともに、防水製、耐油性、水蒸気バリアー性等に優れ、
食材を保存するのに適している。また、これらの合成樹
脂からの化学成分が溶出することについては厳格な規制
が設けられており、充分な管理が行われている。このよ
うな容器の食材と直接に接触する最内層には、ポリエチ
レンが多く用いられる。ポリエチレンは、価格が安く、
化学的に安定しており、食材のにおいが変化したり、風
味が失われることはほとんどない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食材の
なかには極めて風味が損なわれやすく、においが変化し
やすいものがあり、特にショウガとニンニクとは合成樹
脂製の容器に収容すると比較的短い時間で風味が損なわ
れてしまう。ショウガは、おろしショウガとしてラミネ
ートチューブに収容して販売されるもの、ラミネートフ
ィルムの袋に収容して販売されるもの等があるが、容器
内の全量が風味の損なわれたものとなっている。また、
ガラスビンに収容されたものでも蓋の内面にポリエチレ
ンのフィルム等が貼着されていると、これによりビン内
の上層部の風味が損なわれている。一方、ニンニクもラ
ミネートフィルムの袋やガラスビンに収容して販売され
ており、同様に風味が損なわれている。本発明は、上記
のような問題点に鑑みてなされたものであり、ショウガ
又はニンニクの風味を損なうことなく保存することがで
きる容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
決するために、請求項1に記載の発明は、 合成樹脂フ
ィルムの積層材を筒状にし、一端を閉塞した胴部と、こ
の胴部の他端に接合され、蓋付きの抽出口が設けられた
頭部とを有するチューブ状のショウガ用容器であって、
前記胴部を形成する合成樹脂フィルムの積層材が、最内
層としてポリ塩化ビニリデン層を有することを特徴とす
るショウガ又はニンニク用容器を提供する。前記胴部
は、複数の合成樹脂フィルムが積層された、いわゆるラ
ミネートフィルムでできており、これを筒状に成形した
もので、最内層としてポリ塩化ビニリデンが用いられて
いれば、その他の層はポリエチレン等任意の材質のフィ
ルムを用いることができる。また、抽出口が設けられる
頭部もポリ塩化ビニリデンで形成するか、又は内面にポ
リ塩化ビニリデンのコーティングを有するものが望まし
い。
【0005】このようなショウガ又はニンニク用容器で
は、擦りおろされたショウガ等と直接に接触する胴部の
内側にポリ塩化ビニリデンの層を有するので、ショウガ
等の風味が損なわれたり、においが変化するということ
がなく、ショウガ等の自然な風味を維持した状態で保存
することが可能となる。つまり、ショウガ又はニンニク
は他の一般的な食材と異なり極めて風味が損なわれやす
く、においが変化しやすい食材であり、ほとんどの種類
の合成樹脂は、ショウガ又はニンニクと接触することに
よって風味を損なう原因となるが、ポリ塩化ビニリデン
は、ショウガ又はニンニクの風味を損なわない材料であ
ることが新たに確認され、これに基づいて上記発明が構
成されている。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上部に開
口するガラス製の容器本体部と、この容器本体部の開口
にかぶせるように螺合される蓋体とを有するショウガ又
はニンニク用容器であって、前記蓋体の上板の内面に、
ビンの開口を密閉するように貼着されたポリ塩化ビニリ
デンの層を有することを特徴とするショウガ又はニンニ
ク用容器を提供するものである。
【0007】このショウガ又はニンニク用容器では、容
器の本体部がガラスでできており、ガラスのような無機
質の材質はショウガ又はニンニクの風味を損なうもので
はない。そして、この本体部の開口に螺合される蓋体に
は、この開口を密閉するポリ塩化ビニリデンの層が設け
られているので、容器内に収容されたショウガ又はニン
ニクは本体部のガラス又はこのポリ塩化ビニリデンの層
にしか接触せず、風味が損なわれたり、においが変化す
るのが防止される。この発明も、ポリ塩化ビニリデン
は、ショウガ又はニンニクの風味を損なうことがないと
いう新たに見出された特性を利用するものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、複数の合成樹脂
層を有するラミネートフイルムを袋状にしたショウガ又
はニンニク用容器であって、前記ラミネートフイルムの
最内層がポリ塩化ビニリデンで形成されているものを提
供する。
【0009】このようなショウガ又はニンニク用容器で
はラミネートフイルムの最内層がポリ塩化ビニリデンで
できているので、内容物がポリ塩化ビニリデンの層で包
囲され、他の合成樹脂とは接触しないので、風味が損な
われたり、においが変化することがない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、請求項1に記載の発明の一
実施形態であるショウガ又はニンニク用容器を示す概略
斜視図および概略断面図である。このショウガ又はニン
ニク用容器1は、柔軟な合成樹脂のフィルムを筒状にし
た胴部2と、この胴部の一端に接合され、抽出口を有す
る頭部3と、上記抽出口の蓋となるキャップ4を備える
ものである。上記胴部2は、ポリエチレンの外側層2a
とポリ塩化ビニリデンの内側層2bとが積層されたもの
であり、頭部3と反対側の端部は、内容物を収容後、加
熱および加圧することによって閉合されている。上記頭
部3は、ポリエチレンで形成されているが、内面つまり
内容物と接触する部分には、ポリ塩化ビニリデンのコー
ティング層が設けられている。また、上記キャップ4も
ポリエチレンで形成されているが、その内側の底部、す
なわち抽出口に当接される部分にポリ塩化ビニリデンの
被覆層を有する密閉材5が嵌め込まれている。
【0011】このようなショウガ又はニンニク用容器
は、おろしショウガ又はおろしニンニク等を収容して販
売するために用いられるが、収容されたおろしショウガ
等は、ポリ塩化ビニリデンの層に包囲され、その他の合
成樹脂と接触しない。このため特有の風味が損なわれた
り、においが変化することがなく、自然の風味を備えた
状態で消費者に提供することができる。
【0012】図2は、請求項2に記載の発明の一実施形
態であるショウガ又はニンニク用容器を示す概略斜視図
及び断面図である。このショウガ又はニンニク用容器1
1は、広口のガラスビンである容器本体部12と、この
ビンの口にかぶせるようにして螺合される蓋体13とで
構成されている。この蓋体13は、たとえばポリエチレ
ン等の合成樹脂で形成されており、その内側の底部、つ
まり上板の下側に柔軟な合成樹脂からなるクッション材
14が嵌め込まれ、この下面にポリ塩化ビニリデンの被
覆層15が形成されている。
【0013】このようなショウガ又はニンニク用容器で
は、蓋体13を容器本体部12の開口部に螺合し、強く
締め付けると、蓋体13の内側に嵌め込まれたクッショ
ン材14がポリ塩化ビニリデンの被覆層15を介して容
器本体12の頂部に押し付けられる。これにより開口が
密閉されるとともに、容器の内容物は、ガラスビンの内
壁面とポリ塩化ビニリデンの被覆層15のみに接触し得
る状態となる。したがって、収容されたショウガ・ニン
ニク等の風味が損なわれたり、においが変化するのが防
止される。
【0014】図3は、請求項3に記載の発明の一実施形
態であるショウガ又はニンニク用容器を示す概略斜視図
及び断面図である。このショウガ又はニンニク用容器2
1は、ラミネートフイルム22を二つに折り、重ね合わ
されたフイルムの三方の縁を接着したものであり、重ね
合わされたフイルム間に少量のショウガ又はニンニクを
収容して密閉するものである。このような容器は、紅シ
ョウガを弁当に添付する場合や、おろしショウガ又はお
ろしニンニクを惣菜等に付ける場合等に用いることがで
きるものである。この容器に用いられるラミネートフイ
ルムは三層構造を有しており、最外層にポリプロピレ
ン、中間層にポリエチレン、最内層にポリ塩化ビニリデ
ンが用いられている。
【0015】このようなショウガ又はニンニク用容器で
は、上記のような三層構造となっているので、酸素透過
度及び水蒸気透過度が極めて小さな値に抑えられるとと
もに、収容されたショウガ又はニンニクが最内層のポリ
塩化ビニリデンのみに接触するため、風味が損なわれた
り、においが変化するようなことがない。したがって、
開封時まで、収容されたショウガ又はニンニクを良好な
状態に保つことができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本願に係る発明の
ショウガ又はニンニク用容器では、容器の最内面にポリ
塩化ビニリデンの層を有しており、これによって容器に
収容されたショウガ・ニンニクを包囲し、又は他の合成
樹脂と接触しないように被覆するので、ショウガ又はニ
ンニクの風味が損なわれたり、においが変化するのを防
止することが可能となる。したがって、風味等が損なわ
れやすいショウガ・ニンニク等を良好な状態で保存し、
又は販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施形態であるショ
ウガ又はニンニク用容器の概略斜視図及び断面図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の一実施形態であるショ
ウガ又はニンニク用容器の概略斜視図及び断面図であ
る。
【図3】請求項3に記載の発明の一実施形態であるショ
ウガ又はニンニク用容器の概略斜視図及び断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ショウガ又はニンニク用容器 2 胴部 3 頭部 4 キャップ 5 密閉材 11 ショウガ又はニンニク用容器 12 容器本体部 13 蓋体 14 クッション材 15 被覆層 21 ショウガ又はニンニク用容器 22 ラミネートフイルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フィルムの積層材を筒状に
    し、一端を閉塞した胴部と、この胴部の他端に接合さ
    れ、蓋付きの抽出口が設けられた頭部とを有するチュー
    ブ状のショウガ用容器であって、前記胴部を形成する合
    成樹脂フィルムの積層材が、最内層としてポリ塩化ビニ
    リデン層を有することを特徴とするショウガ又はニンニ
    ク用容器。
  2. 【請求項2】 上部に開口を有するガラス製の容器本
    体部と、この容器本体部の開口にかぶさるように螺合さ
    れる蓋体とを有するショウガ又はニンニク用容器であっ
    て、前記蓋体の上板の内面に、ビンの開口を密閉するよ
    うに貼着されたポリ塩化ビニリデンの層を有することを
    特徴とするショウガ又はニンニク用容器。
  3. 【請求項3】 複数の合成樹脂層を有するラミネート
    フイルムを袋状にしたショウガ又はニンニク用容器であ
    って、前記ラミネートフイルムの最内層がポリ塩化ビニ
    リデンで形成されていることを特徴とするショウガ又は
    ニンニク用容器。
JP10392797A 1997-04-07 1997-04-07 ショウガ又はニンニク用容器 Withdrawn JPH10278948A (ja)

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