JPH10277081A - 振動知覚トレーニング用共鳴箱 - Google Patents

振動知覚トレーニング用共鳴箱

Info

Publication number
JPH10277081A
JPH10277081A JP8359697A JP8359697A JPH10277081A JP H10277081 A JPH10277081 A JP H10277081A JP 8359697 A JP8359697 A JP 8359697A JP 8359697 A JP8359697 A JP 8359697A JP H10277081 A JPH10277081 A JP H10277081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonance box
magnetic circuit
sound
main body
box main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8359697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ujihara
孝志 氏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8359697A priority Critical patent/JPH10277081A/ja
Publication of JPH10277081A publication Critical patent/JPH10277081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音情報を振動として知覚する経験を積み重ね
ることにより、聴覚障害者に対して音の世界への門戸を
開く。 【解決手段】 内部が空洞になった共鳴箱本体10の底
板11に磁気回路12を設け、共鳴箱本体10の表板1
5に固定されたボイスコイル13を磁気回路12に嵌挿
する。底板11には、磁気回路12に音情報を電気信号
として入力する信号端子14が設けられている。磁気回
路12で励起されたボイルコイル13により、共鳴箱本
体10が振動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、聴覚障害者に音を振動
として体験させ、音の世界に近付けるトレーニング用共
鳴箱に関する。
【0002】
【従来の技術】人間が生活する上で、音は非常に貴重な
情報源である。たとえば、自動車のクラクションや急ブ
レーキ音で咄嗟に危険を感じ、危険を回避する行動がと
られる。また、音楽を鑑賞することによって心の安らぎ
が得られ、明日への活力が湧いてくる。しかし、聴覚障
害者にとっては、危険を知らせる音や生活を豊かにする
音楽を知覚することが困難である。難聴の場合には補聴
器の使用により、ある程度まで音の世界に近付くことは
できても、高度難聴者にとって補聴器で種々の音を感知
することは難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベルの音や
アラーム音を振動で知らせる携帯通信装置が聴覚障害者
用を始めとして使用されている。しかし、この種の携帯
通信装置は、振動の有無によって必要な情報を感知させ
るに過ぎず、音の識別には有効でない。また、音楽を振
動で身体に伝える体感音響装置も知られているが、一般
的に大きなものであり、身に付けて携帯することには適
さない。しかも、振動数の高い音は、振動に変換され難
い。本発明は、このような問題を解消すべく案出された
ものであり、振動数,音色,音の大きさ等の音情報を忠
実に表す振動として被験者の手や体に伝えることによ
り、聴覚障害者に対して音の世界への門戸を開くことを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の振動知覚トレー
ニング用共鳴箱は、その目的を達成するため、内部が空
洞になった共鳴箱本体の底板に設けた磁気回路と、磁気
回路に嵌挿され、共鳴箱本体の表板に固定されたボイス
コイルと、底板に設けられ、磁気回路に音情報を電気信
号として入力する信号端子とを備え、磁気回路で励起さ
れたボイルコイルにより共鳴箱本体が振動することを特
徴とする。共鳴箱の外側にボイスコイルを取り付けるこ
とも可能である。この場合、内部が空洞になった共鳴箱
本体の底板にボイスコイルを固定し、磁気回路が設けら
れた基板に立設された支持体で共鳴箱本体を支持する。
【0005】
【実施の形態】本発明に従った振動知覚トレーニング用
共鳴箱は、図1に示すように、内部が空洞になった共鳴
箱本体10の底板11に磁気回路12を固定し、磁気回
路12にボイスコイル13を嵌挿させている。底板11
は、一端が共鳴箱本体10から突出しており、そこに外
部に接続される信号端子14が設けられている。ボイス
コイル13は、振動を共鳴箱本体10に直接伝えるよう
に表板15に固定されている。磁気回路12には、信号
端子14を介して外部から音情報が入力される。たとえ
ば、図2に示すように、テレビ21からの音情報が入力
され、或いは再生器22や集音器23からの音情報がア
ンプ24を介して入力される。入力信号に従って磁気回
路12でボイスコイル13が励起され、共鳴箱本体10
の表板15を直接振動させる。したがって、被験者が表
板15の上に手を置いておくと、テレビ21,再生器2
2,集音器23等からの音情報が表板15の振動として
被験者に伝えられる。ボイスコイル13を固定している
表板15を介した振動が手や体に伝わるため、被験者
は、振動数の変化や音色の違いや音の大きさを敏感に感
じ取ることができる。
【0006】ボイスコイル13は、図3に示すように共
鳴箱本体10の底面に固定することもできる。この場
合、共鳴箱本体10を支持する金属板等の支持体31を
基板32に立設する。基板32は、図1の底板11と同
様に、ボイスコイル13が嵌挿される磁気回路12が設
けられている。また、磁気回路12から信号端子14が
引き出されている。共鳴箱本体10には、音情報を含む
電気信号を振動に変換することから、ヤング率が大き
く、音の伝播速度が速く且つ内部損失が小さくて響きの
良い材質が好ましく、木板,木炭板,竹炭,セラミック
板,ガラス板,硬質プラスチック板等が使用される。な
かでも、各種木工工芸に使用されているバルサ材や竹炭
が好適である。共鳴箱本体10の形状やサイズによって
は、特定周波数の振動だけが強調されることがある。こ
のような場合、共鳴箱本体10に複数の固有振動数をも
たせるため、図4に示すように、共鳴箱本体10を構成
する表板15の面積S1 及び板厚t1 ,側板16〜19
の面積S2 〜S5 及び板厚t2 〜t5 を種々変更する。
一般的に面積が小さく板厚が大きいほど、固有振動数が
大きくなるので、面積S 1 〜S5 及び板厚t1 〜t5
種々変更することによって多様な周波数の振動が可能に
なる。
【0007】これにより、特定周波数の振動だけが強調
されることなく、音源に忠実な振動数で共鳴箱本体10
を振動させることが可能となる。また、表板15,側板
16〜19の間で材質を変えることによっても、共鳴箱
本体10に複数の固有振動数をもたせることができる。
更には、ボイスコイル13を固定する表板15に薄い金
属板や織布を使用するとき、独特の振動数又は音色で共
鳴箱を振動させることができる。共鳴箱本体10は、磁
気回路12及びボイスコイル13だけを内蔵した構造で
あるため、種々の形状をとることができ、小型化も容易
である。たとえば、コンパクトで携帯可能な矩形状(図
5a)やディスク状(図5b),室内等に配置される円
錐状(図5c)やカマボコ状(図5d)等の形状があ
る。
【0008】何れの場合も、被験者は、共鳴箱本体10
の振動を手や体で知覚することにより、音の世界を経験
できる。この経験の積み重ねにより音に対する感性が発
達し、聴覚障害に起因する生活上のトラブルが軽減さ
れ、また生活にゆとりをもたらす音楽鑑賞等が可能にな
る。以上の例においては、聴覚障害を例にとって説明し
た。しかし、本発明の共鳴箱は、音の再現性にも優れて
いる。これは、本発明の共鳴箱自体が1種の楽器として
働き、ボイスコイル13を音発生源とし、共鳴箱本体1
0で増幅させることに由来するものと推察される。この
長所を活用するとき、たとえば違和感のある電子音を人
間の耳になじみ易い音質に変えることもできる。電子音
はパソコンの普及に伴って煩雑に耳にするようになった
ものであるが、電子音の音質変換により職場や家庭の雰
囲気が改善される。しかも、音質変換は、本発明に従っ
た共鳴箱をOA機器の内部に組み込むだけで済む。
【0009】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の振動知
覚トレーニング用共鳴箱は、振動数,音色,音の大きさ
等、各種音情報を忠実に表す振動として伝え、聴覚障害
者が手や体を介して知覚することができる。聴覚障害者
は、この経験を積み重ねることにより、音の世界を体験
でき、生活上のトラブルが軽減され、また生活にゆとり
を持たせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った共鳴箱
【図2】 各種音源に接続される共鳴箱
【図3】 共鳴箱本体の底面にボイスコイルを固定した
共鳴箱
【図4】 複数の固有振動数を持たせた共鳴箱本体
【図5】 共鳴箱本体の各種形状
【符号の説明】
10:共鳴箱本体 11:底板 12:磁気回路
13:ボイスコイル 14:信号端子 15:表板 16〜19:側板
21:テレビ 22:プレーヤ等の再生器 23:マイクロホン等の
集音器 24:アンプ 31:支持体 32:基板 S1 :表板の面積 S2 〜S5 :側板の面積 t1 :表板の板厚 t2 〜t5 :側板の板厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が空洞になった共鳴箱本体の底板に
    設けた磁気回路と、磁気回路に嵌挿され、共鳴箱本体の
    表板に固定されたボイスコイルと、底板に設けられ、磁
    気回路に音情報を電気信号として入力する信号端子とを
    備え、磁気回路で励起されたボイルコイルにより共鳴箱
    本体が振動する振動知覚トレーニング用共鳴箱。
  2. 【請求項2】 内部が空洞になった共鳴箱本体の底板に
    固定したボイスコイルと、磁気回路が設けられた基板
    と、基板に立設され、共鳴箱本体を支持する支持体と、
    基板設けられ、磁気回路に音情報を電気信号として入力
    する信号端子とを備え、磁気回路で励起されたボイルコ
    イルにより共鳴箱本体が振動する振動知覚トレーニング
    用共鳴箱。
JP8359697A 1997-04-02 1997-04-02 振動知覚トレーニング用共鳴箱 Pending JPH10277081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8359697A JPH10277081A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 振動知覚トレーニング用共鳴箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8359697A JPH10277081A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 振動知覚トレーニング用共鳴箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10277081A true JPH10277081A (ja) 1998-10-20

Family

ID=13806883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8359697A Pending JPH10277081A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 振動知覚トレーニング用共鳴箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10277081A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5430803A (en) Bifunctional earphone set
CN207995381U (zh) 骨传导喇叭
JP2004325908A (ja) 打楽器の集音装置
JPS58182398A (ja) 送受話兼用型電磁式骨伝導・鼓膜振動音マイクロホン
CA2488779A1 (en) Externally ported loudspeaker enclosure
JPH0819078A (ja) 音響振動体感付与方法ならびにその装置
US5125031A (en) Speaker system with focused vibration
JP3045032B2 (ja) ヘッドホン
CN212413403U (zh) 一种新型听音装置
CN204598319U (zh) 手环助听器
JPH11341584A (ja) スピーカ装置
CN216357288U (zh) 一种复合式扬声器及发声装置
TW536920B (en) Audio apparatus
WO2023097740A1 (zh) 一种复合式扬声器及发声装置
JPWO2003064982A1 (ja) 音・振動の共鳴分離装置
JPH10277081A (ja) 振動知覚トレーニング用共鳴箱
JP2019125906A (ja) 振動発生システム、信号生成装置、及び加振装置
JP3554548B2 (ja) 肌に音の微妙な振動を伝える装置
JPH0619269Y2 (ja) 体感音響装置
KR960016675B1 (ko) 청각장애자용 음향 청취 장치
CN207518797U (zh) 脖戴式语音交互耳机的语音控制优化装置
CN201491243U (zh) 振膜及使用该振膜的发声器件
CN203181200U (zh) 一种利用头皮听声的音响装置
WO2011031057A2 (ko) 진동 이어폰 유닛
WO2023053958A1 (ja) 振動子及び聴取装置