JPH10276953A

JPH10276953A - 掃除具のシート体構造

Info

Publication number: JPH10276953A
Application number: JP8830597A
Authority: JP
Inventors: Shuji Iwao; 修司岩尾
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1997-04-07
Filing date: 1997-04-07
Publication date: 1998-10-20

Abstract

(57)【要約】【課題】比較的大きめのゴミでも付着させて取り除く
ことができるようにする。【解決手段】板状ベース体１０の下面部１０ａに０拭
き取り用シート体１２を着脱可能に配置し、該ベース体
１０の上部１０ｂにジョイント１４を介して揺動自在に
棒状のハンドル１６を設け、ユーザーがハンドル１６を
持って操作してベース体１０を移動させることにより、
シート体１２で床あるいは狭い箇所など掃除箇所を拭く
ものである。シート体１２は不織布１２ａで構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、拭き取り用シート
体をベース体の下面部に着脱可能に配置してハンドルの
操作により床や机の上などを拭いて清掃する掃除具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】取り替え可能なシートを板状のベースに
取り付けて室内の床や家具を清掃する掃除具が使用され
ている。床用の掃除具はベース体と長いハンドルがいわ
ゆるモップと同様にジョイントで結合されて揺動自在に
されていた。このシートは、比較的繊維の目の粗い紙状
のものが使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記材
質のシートでは、目が粗いといっても限界があり、小さ
なゴミを付着させることはできても、食べかす等のやや
大きめのゴミを付着させることは難しかった。

【０００４】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、比較的大きめのゴミでも付着
させて取り除くことができる掃除具を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項１の発明は、板状
ベース体の下面部に拭き取り用シート体を着脱可能に配
置し、該ベース体の上部にジョイントを介して揺動自在
に棒状のハンドルを設け、ハンドルの操作でベース体を
移動させることにより、シート体で掃除箇所を拭く掃除
具において、前記シート体は、不織布で構成され、該不
織布は、太さが５μｍ〜５０μｍのポリエステル系、ポ
リオレフィン系、ナイロン系及びレーヨン系よりなる群
から選ばれた材質を有し、目付が４０〜１２０ｇ／ｍ²
であることを特徴とする掃除具のシート体構造である。

【０００６】請求項２の発明は、前記不織布の厚さが、
３〜１５ｍｍであることを特徴とする請求項１記載の掃
除具のシート体構造である。

【０００７】請求項３の発明は、前記不織布は、炭化水
素７０〜８０％、非イオン活性剤１０〜２０％、抗菌剤
０．２〜１％の組成よりなる混合剤を、２０×３０ｃｍ
当たりに２〜４ｇ含浸させている請求項２記載の掃除具
のシート体構造である。

【０００８】請求項４の発明は、前記シート体は、厚さ
１〜５００μｍのポリエステルからなるベースシートを
有し、該ベースシートの表面に不織布を取り付けたこと
を特徴とする請求項１、２、又は３記載の掃除具のシー
ト体構造である。

【０００９】本発明によれば、シート体に目の粗い不織
布を用いることにより、比較的大きいゴミも、繊維間に
取り込み付着させることができる。請求項１〜３に述べ
た条件を満たす不織布が、ゴミの付着性が高く、比較的
耐久性が高い。また、請求項４の発明によれば、ベース
シート表面に不織布を取り付けるので、耐久性を向上で
きる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１および図２は実施形態にかか
る掃除具の説明図である。図１および図２に示すよう
に、掃除具は、板状ベース体１０の下面部１０ａに０拭
き取り用シート体１２を着脱可能に配置し、該ベース体
１０の上部１０ｂにジョイント１４を介して揺動自在に
棒状のハンドル１６を設け、ユーザーがハンドル１６を
持って操作してベース体１０を移動させることにより、
シート体１２で床あるいは狭い箇所など掃除箇所を拭く
ものである。

【００１１】図２（Ａ）に示すように、シート体１２
は、不織布１２ａで構成されている。不織布１２ａは、
目が粗く、その目の中にゴミを取り込むため、大きなゴ
ミでも比較的付着させやすい特徴があり、好ましい例と
しては、スパンボンド法より作られたモノフィラメント
の集合体などがある。

【００１２】不織布は、耐久性やゴミの付着性を考慮し
て、材質、目付、厚さ等を選択設定する必要がある。ま
ず、不織布の繊維の材質は、ポリエステル系、ポリオレ
フィン系、ナイロン系あるいはレーヨン系等が好まし
い。また、繊維の太さは、５〜５０μｍが使用できる
が、好ましくは２０〜３０μｍがよい。目付は、４０〜
１２０ｇ／ｍ²が使用できるが、好ましくは６０〜１０
０ｇ／ｍ²がよい。厚さは３〜１５ｍｍが使用できる
が、好ましくは５〜１０ｍｍがよい。

【００１３】また、組成が炭化水素７０〜８０％、非イ
オン活性剤１０〜２０％、抗菌剤０．２〜１％である混
合剤を、不織布の２０×３０ｃｍに２〜４ｇ含浸させ
る。不織布に、このような炭化水素を主体にした油剤を
含浸されるのは、濡れによる細かなほこりの付着を良好
にするとともに、外観上も黒くなって汚れの程度を判別
しやすくなるからである。非イオン活性剤は炭化水素に
抗菌剤がよく混和するための分散剤としての働きと油剤
を不織布に均一に伸ばす働きがある。抗菌剤は衛生上の
点から混入している。

【００１４】不織布１２ａのみでシート体１２を構成し
てもよいが、耐久性が弱く、ちぎれ易いので、場合によ
っては、ベースシート１２ｂを用いて、耐久性を向上さ
せる。ベースシート１２ｂは、引っ張り強さ、引裂強
さ、耐衝撃強さ、耐折強度が大きいポリエステルが最適
である。耐久性やベース体への取り付け易さを考慮する
と、厚さは１〜５００μｍが好ましい。

【００１５】不織布は、ベースシート１２ｂの片側表面
（図２（Ｂ）参照）、あるいは両面（図２（Ｃ）参照）
に貼り合わされる。ベースシート１２ｂに不織布１２ａ
を貼り合わせる方法には、スパンボンド法や接着材使用
法などがある。両面付けの場合は、片面が汚れた場合
は、裏返しにして使えるメリットがある。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
シート体に目の粗い不織布を用いたので、大きなゴミで
も不織布の繊維間に取り込み付着させることができる。
また、ベースシートを用いて、不織布を補強すれば、シ
ート体の耐久性が増し、長期間使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態にかかる掃除具の説明図で
ある。

【図２】（Ａ）〜（Ｃ）は、シート体の種類を示す説明
図である。

【符号の説明】

１０ベース体１２シート体１２ａ不織布１２ｂベ−スシート１４ジョイント１６ハンドル１８、２６凹部２０、２２ストッパー体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】板状ベース体の下面部に拭き取り用シー
ト体を着脱可能に配置し、該ベース体の上部にジョイン
トを介して揺動自在に棒状のハンドルを設け、ハンドル
の操作でベース体を移動させることにより、シート体で
掃除箇所を拭く掃除具において、前記シート体は、不織布で構成され、該不織布は、太さ
が５μｍ〜５０μｍのポリエステル系、ポリオレフィン
系、ナイロン系及びレーヨン系よりなる群から選ばれた
材質の繊維で構成され、繊維の目付が４０〜１２０ｇ／
ｍ²であることを特徴とする掃除具のシート体構造。
【請求項２】前記不織布の厚さは、３〜１５ｍｍであ
ることを特徴とする請求項１記載の掃除具のシート体構
造。
【請求項３】前記不織布は、炭化水素７０〜８０％、
非イオン活性剤１０〜２０％、抗菌剤０．２〜１％の組
成よりなる混合剤を、２０×３０ｃｍ当たりに２〜４ｇ
含浸させたことを特徴とする請求項１又は２記載の掃除
具のシート体構造。
【請求項４】前記シート体は、厚さ１〜５００μｍの
ポリエステルからなるベースシートを有し、該ベースシ
ートの表面に不織布を取り付けたことを特徴とする請求
項１、２、又は３記載の掃除具のシート体構造。