JPH10276839A - 収納ボックス用のテーブル - Google Patents

収納ボックス用のテーブル

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JPH10276839A
JPH10276839A JP9105178A JP10517897A JPH10276839A JP H10276839 A JPH10276839 A JP H10276839A JP 9105178 A JP9105178 A JP 9105178A JP 10517897 A JP10517897 A JP 10517897A JP H10276839 A JPH10276839 A JP H10276839A
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storage box
corner piece
top plate
legs
corners
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Shigeaki Kimura
重明 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、収納ボックスに対する作業姿勢が楽
になると共に、第2に、収納ボックスを安定した状態で
保持でき、第3に、簡単な一般用テーブルとしても使用
可能であり、第4に、不使用時はコンパクトに収納可能
な、収納ボックス用のテーブルを提案する。 【解決手段】 このテーブル14は、物品を収納して保
管,運搬する収納ボックスと共に用いられる。そして、
収納ボックスに見合った広さの天板15と、天板15の
四隅下付近にヒンジ21にて取付けられた脚16と、こ
のような脚16の位置決め手段17,18,19と、天
板15の四隅上に立設されたコーナーピース20と、を
有してなる。そしてコーナーピース20は、収納ボック
スが天板15上に乗せられた際、収納ボックス側の下コ
ーナーピースと嵌合,係止可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納ボックス用の
テーブルに関する。すなわち、箱状をなし内部に物品を
収納して保管,運搬する収納ボックスと共に用いられ
る、テーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種従来例の使用例の説明に
供する、側面説明図である。同図にも示したように、収
納ボックスAに対する物品の出し入れは、従来、収納ボ
ックスAを地面や床Bに置くと共に、作業者Cが立った
姿勢で作業を行うことが多かった。すなわち従来は、収
納ボックスAを地面や床Bの上に置くと共に、作業者C
が立った姿勢で、その上蓋1を開閉して物品の出し入れ
作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種従来
例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわち、
上述したように従来は、収納ボックスAを地面や床Bに
置き、作業者Cが立った姿勢で物品の出し入れを行って
いたので、作業者Cの作業姿勢が悪く、使い勝手が良く
ない、という問題が指摘されていた。すなわち、収納ボ
ックスAへの物品の出し入れに際し、作業者Cは、地面
や床B上の収納ボックスAに対し、図6に示したように
腰をかがめ、低い無理な姿勢での作業を強いられてお
り、収納ボックスAに対する作業者Cの作業姿勢が悪
く、収納ボックスAの使い勝手が良くない、という指摘
があった。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、収納ボ
ックスに見合った広さの天板と、使用状態と折り畳み状
態に回動可能な脚と、その位置決め手段と、収納ボック
スの下コーナーピースに嵌合,係止可能なコーナーピー
スと、を有してなることにより、第1に、収納ボックス
に対する作業姿勢が楽になると共に、第2に、収納ボッ
クスを安定した状態で保持でき、第3に、簡単な一般用
テーブルとしても使用可能であり、第4に、不使用時は
コンパクトに収納可能な、収納ボックス用のテーブルを
提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この請求項1の収納
ボックス用のテーブルは、箱状をなし内部に物品を収納
して保管,運搬する収納ボックスと共に用いられる。ま
ず該収納ボックスは、複数個を上下に積み重ねて使用可
能であり、上面の少なくとも四隅上に立設された上コー
ナーピースと、底面の少なくとも四隅下に垂設された下
コーナーピースと、を備えてなる。そして、該収納ボッ
クスの該上コーナーピースと下コーナーピースとは、見
合った位置,形状等よりなり、積み重ねに際し、他の収
納ボックスの下コーナーピースに該上コーナーピース
が、更に他の収納ボックスの上コーナーピースに該下コ
ーナーピースが、それぞれ嵌合,係止可能となってい
る。そして該テーブルは、該収納ボックスに見合った広
さを備えた天板と、該天板の四隅下付近にヒンジにて取
付けられ、縦の使用状態と横の折り畳み状態に回動可能
な脚と、該脚を使用状態と折り畳み状態にそれぞれ位置
決め保持可能な位置決め手段と、該天板の少なくとも四
隅上に立設されたコーナーピースと、を有してなる。そ
して該テーブルのコーナーピースは、該収納ボックスの
下コーナーピースと見合った位置,形状等よりなり、該
収納ボックスが乗せられた際、該収納ボックスの下コー
ナーピースと嵌合,係止可能となっていること、を特徴
とする。
【0006】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の収納ボックス用のテーブルは、
請求項1に記載した収納ボックス用のテーブルにおい
て、該脚は、基端部と先端部とからなると共に、該基端
部と先端部間がヒンジにて連結されている。そして、該
基端部と先端部間が直線状に伸長された使用状態と、該
基端部と先端部間が折曲された折り畳み状態とに、回動
可能となっていること、を特徴とする。
【0007】このテーブルは、このようになっているの
で、次のように用いられる。使用に際しては、まず、天
板下の脚が、それぞれ折り畳み状態から使用状態へと回
動され、位置決め手段にて位置決め保持される。請求項
2の脚は、その際、基端部と先端部間が、折り畳み状態
から使用状態へと回動される。それから、作業対象の収
納ボックスが、このようなテーブルの天板上に乗せられ
る。その際、収納ボックスの底面下の下コーナーピース
が、テーブルの天板上のコーナーピースに嵌合,係止さ
れ、収納ボックスがテーブル上にガイドされつつ位置決
めされる。しかる後、立った姿勢の作業者がそのままの
姿勢で、テーブル上の収納ボックスへの物品の出し入れ
を行う。物品の出し入れが終了すると、テーブルの天板
上から、収納ボックスが撤去される。このようにして作
業が終了すると、天板下の脚が、それぞれ使用状態から
折り畳み状態へと回動され、位置決め手段にて位置決め
保持される。請求項2の脚は、その際、基端部と先端部
間が、使用状態から折り畳み状態へと回動される。そし
て、このように折り畳み状態とされたテーブルは、収納
ボックス上等に乗せられ収納される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。まず、図1,
図2,図3,図4は、本発明の実施の形態の説明に供す
る。そして図1は、折り畳み状態の脚と使用状態の脚
と、を示す正面図であり、図2は、折り畳み状態と使用
状態の中間状態の脚と使用状態の脚と、を示す正面図で
あり、図3は、共に使用状態の脚を示す正面図であり、
図4は、共に折り畳み状態の脚を示す底面図である。図
5は、収納ボックスの説明に供し、(1)図は平面図、
(2)図は正面図、(3)図は側面図である。
【0009】まず、図5を参照しつつ、収納ボックスA
について述べておく。この収納ボックスAは、箱状をな
し、内部に物品を収納して保管,運搬する。すなわち、
収納ボックスAは、アルミニウムやジュラルミン等のア
ルミ合金製よりなり、縦,横,高さのいずれか一辺が、
例えば1m程度の比較的小型の箱状をなす。内部に収納
される物品としては、機器,機材,その他の製品,部
品,医療器,日用品,貴重品,食品,小物荷物,その他
の比較的小さな物品が考えられる。
【0010】そして収納ボックスAは、図示例では、上
面が上蓋1にて開閉され、又、四側面のうち一側面が横
蓋2にて開閉される。すなわち、この収納ボックスA
は、左右側面たる両サイド面3とバックの背面4と底面
5とで、一体的に固定された本体部が形成されると共
に、上面の上蓋1と一側面たる正面の横蓋2とが、それ
ぞれ開閉可能に組み付けられている。左右縦の両サイド
面3は、見合った大きさの例えば縦長の長方形状よりな
り、前後縦の背面4と横蓋2とは、見合った大きさの例
えば横長の長方形状よりなり、上下横の上面たる上蓋1
と底面5とは、見合った大きさの例えば横長の長方形状
よりなる。
【0011】そして、図示例の横蓋2は、右端縁が一方
のサイド面3の前端部にヒンジ6にて枢着され、前後に
開閉可能である。これと共に横蓋2は、左端部に突設さ
れたフック7が、他方のサイド面3の前端部に付設され
たロック8に閉鎖状態で係止可能とされ、もって閉鎖状
態で固定可能となっている。又、図示例の上面の上蓋1
は、両サイド面3,背面4,横蓋2等の上端部上に、上
下に脱着可能に被せられると共に、上蓋1の左右端部下
にそれぞれ垂設されたフック9が、両サイド面3の上端
部付近にそれぞれ付設されたロック10に閉鎖状態で係
止可能とされ、もって閉鎖状態で固定可能となってい
る。ところで、上蓋1の開閉方式については、このよう
な図示例の脱着式によらず、上蓋1をヒンジにて、両サ
イド面3の一方の上端部に枢着する枢着式としてもよ
い。図中11は、両サイド面3に付設された取手たるハ
ンドルである。
【0012】なお、このような図示例によらず、上面を
形成する上蓋1に代え、天板たるルーフ板を用いるよう
にしてもよい。すなわち、両サイド面3や背面4の上端
部にルーフ板を固定し、もって、収納ボックスAの本体
部を、両サイド面3,背面4,底面5,上面たるルーフ
板、等にて一体的,固定的に形成する。そして、一側面
たる正面のみを開放して横蓋2を開閉可能に組み付けて
なる、収納ボックスAも可能である。
【0013】さて、この収納ボックスAは、単独で使用
可能であると共に、複数個を上下多段に積み重ねても使
用可能である。又、この収納ボックスAは、縦,横,高
さ等のサイズが、一定値の整数倍に設定され、もって、
大きさの異なるものどうしでも積み重ね可能で、シリー
ズ化して用いられるようになっている。そして、このよ
うな積み重ねの容易化,安定化のため、上コーナーピー
ス12や下コーナーピース13が設けられている。すな
わち、この収納ボックスAは、上面例えば上蓋1の少な
くとも四隅上に立設された上コーナーピース12と、底
面5の少なくとも四隅下に垂設された下コーナーピース
13と、を備えてなる。そして、この上コーナーピース
12と下コーナーピース13とは、上下間のものが見合
った位置,形状等よりなり、もって積み重ねに際し、他
の収納ボックスAの同様な下コーナーピース13に対
し、その上コーナーピース12が、更に他の収納ボック
スAの同様な上コーナーピース12に対し、その下コー
ナーピース13が、それぞれ上下で嵌合,係止可能とな
っている。そして、図示例の各上コーナーピース12
は、それぞれ基部が、上面例えば上蓋1の四隅にリベッ
ト等にて固定されると共に、それぞれ平断面略L字状を
なす上部が、上蓋1の四隅上に立設されている。又、図
示例の各下コーナーピース13は、それぞれ基部が、底
面5の四隅にリベット等にて固定されると共に、それぞ
れ垂下された下部の外側に、段部が形成されている。も
って積み重ねに際し、収納ボックスAの上コーナーピー
ス12の上部が、他の同様な収納ボックスAの対応位置
する下コーナーピース13の下部外側の段部に対し、外
嵌,係止されるようになっている。なお、上コーナーピ
ース12や下コーナーピース13は、図示例のように上
蓋1や底面5の四隅に加え、更に、上蓋1や底面5の両
端縁の中央付近に、それぞれ背中合わせで2個ずつ設け
られることもある。収納ボックスAは、このようになっ
ている。
【0014】次に、図1,図2,図3,図4等を参照し
つつ、テーブル14について述べる。このテーブル14
は、このような収納ボックスAと共に用いられる。そし
て収納ボックスAに準じ、アルミニウム製やアルミ合金
製その他の金属製、更には木製等よりなり、次の天板1
5,脚16,位置決め手段17,18,19,コーナー
ピース20、等を有してなる。以下、これらについて詳
述する。
【0015】まず、このテーブル14の天板15は、前
述した収納ボックスAに見合った広さを備えてなる。す
なわち、このテーブル14の天板15は、収納ボックス
Aの上面たる上蓋1や底面5に見合った広さ・大きさよ
りなり、例えば長方形状をなす。なお、この収納ボック
スAは前述したように、縦,横,高さ等のサイズが一定
値の整数倍に設定され、大きさの異なるものどうしでも
積み重ね可能であり、シリーズ化して用いられるように
なっている。そこで、このテーブル14つまり天板15
も、例えば、大きな収納ボックスAの1個分に見合った
広さを備えることにより、同時に、小さな収納ボックス
Aの2個分に見合った広さを備えるようになっている。
天板15は、このようになっている。
【0016】次に、テーブル14の脚16について述べ
る。すなわち、このテーブル14の脚16は、天板15
の四隅下付近にヒンジ21にて取付けられ、図1や図2
の左側や図3に示した縦の使用状態と、図1の右側や図
4に示した横の折り畳み状態とに、回動可能となってい
る。そして、図示例の脚16は、基端部22と先端部2
3とからなると共に、基端部22と先端部23間がヒン
ジ24にて連結されており、図1や図2の左側や図3に
示したように、基端部22と先端部23間が直線状に伸
長された使用状態と、図1や図2の右側や図4に示した
ように、基端部22と先端部23間が折曲された折り畳
み状態とに、回動可能となっている。
【0017】このような脚16について、更に詳述す
る。脚16は、例えば角柱状をなし、前後・左右に計4
本配設されている。そして、それぞれ天板15下面の前
後・左右の四隅付近、つまり図4中に示したように、天
板15下面の四隅に隣接するか、又は四隅とは若干の距
離を置いて、脚16の基端部22の基端が、前後方向の
水平なヒンジ21にて枢着されている。更に脚16は、
このような基端部22の先端と先端部23の基端とが、
前後方向の水平なヒンジ24にて枢着されている。先端
部23の先端面には、それぞれアジャスタ25が、例え
ばねじ込みにより取付けられている。そこで脚16はそ
れぞれ、まずヒンジ21を中心に、図2中に示した軌跡
Dで90度回動可能であり、かつ、その基端部22と先
端部23間が、ヒンジ24を中心に、図3中に示した軌
跡Eで180度回動可能である。もって、脚16はそれ
ぞれ、図1や図2の左側や図3に示したように、基端部
22と先端部23間が直線状に伸長されて縦の垂直状態
となった使用状態と、図1の右側や図4に示したよう
に、基端部22と先端部23間が並ぶように折曲されて
横の水平状態となった折り畳み状態と、に回動可能であ
る。なお、図2の右側は、このような使用状態と折り畳
み状態との中間状態を示す。すなわち、この図2の右側
に示された状態は、基端部22と先端部23間が並ぶよ
うに折曲されており、この面からは折り畳み状態と言え
るが、基端部22も先端部23も共に縦の垂直状態とな
っており、この面からは使用状態と言え、結局、全体的
には途中ステップたる中間状態を示すと言える。
【0018】又、図示例の脚16は、図4に示したよう
に、左側の前後の2本が、前後方向の横骨26とプレー
ト27で連結されている。同様に、右側の前後の2本
も、前後方向の横骨26とプレート27で連結されてい
る。すなわち横骨26は、例えば脚16と同径の角柱状
をなし、左側や右側の前後対をなす脚16について、そ
の基端部22の基端間に介装され、もって両者間を一体
的に連結している。又、プレート27は、例えばラバー
付細長板状をなし、左側や右側の前後を対をなす脚16
について、その基端部22の先端付近の面間(図面上で
は右側のもの参照)、又は先端部23の基端付近の面間
(図面上では左側のもの参照)、にそれぞれ取付けら
れ、もって両者間を一体的に連結している。そこで、左
側や右側の前後対をなす脚16については、それぞれ、
その基端部22や先端部23間がこのような横骨26や
プレート27にて連結されているので、同時に同じ動き
をするようになっている。つまり、脚16の基端部22
や先端部23は、左側の前後のものや右側の前後のもの
どうしが、それぞれ横骨26やプレート27にて連結さ
れており、もって、ヒンジ21を中心とした使用状態と
折り畳み状態間の軌跡Dに関しては、左側の前後2本の
脚16どうしや右側の前後2本の脚16どうしが、それ
ぞれ、同時に同じように回動されるようになっている。
【0019】更に、対面の脚16は、ラップしないよう
にオフセットされている。すなわち、左側の前側の脚1
6と右側の前側の脚16、左側の後側の脚16と右側の
後側の脚16は、それぞれ、左右で対向しないように前
後位置がずらされている。つまり図示例では、左側の前
後2本の脚16が手前側に、右側の前後2本の脚16が
後側に、それぞれずらされている。そこで、左右間で対
面の脚16どうしが、ラップし衝突することはない。脚
16は、このようになっている。
【0020】次に、テーブル14のこのような脚16用
の位置決め手段17,18,19について述べる。すな
わち、このテーブル14の位置決め手段17,18,1
9は、脚16を使用状態と折り畳み状態に、それぞれ位
置決め保持可能であり、天板15と各脚16間や、各脚
16の基端部22と先端部23間、等に配設されてい
る。
【0021】このような位置決め手段17,18,19
について、更に詳述する。まず、第1の位置決め手段1
7について述べる。天板15下面の前後・左右の四隅近
くには、それぞれフック28が垂設され、又、脚16の
基端部22の基端には、それぞれロック29が付設され
ている。そして、このフック28とロック29とは、図
1の左側や図2,図3等に示したように、脚16が縦の
垂直状態となった使用状態において、係止・ロック可能
であり、もって、脚16を縦の使用状態にて固定・保持
可能となっている。このようなフック28とロック29
にて、第1の位置決め手段17が構成されている。
【0022】次に、第2の位置決め手段18について述
べる。天板15下面の前後・左右の四隅近くと、脚16
の基端部22の基端付近との間には、ステー30が介装
されている。そして、このステー30は、天板15側の
ピン31と、脚16の基端部22側のピン32と、一端
がピン31に枢着されたリンクプレート33と、一端が
ピン32に枢着されたリンクプレート34と、両リンク
プレート33,34の他端間に枢着されたピン35と、
を備えてなる。このようなピン31,32,35やリン
クプレート33,34よりなるステー30にて、第2位
置決め手段18が構成されている。そしてステー30
は、まず、図1の左側や図2,図3等に示したように、
脚16が縦の使用状態を取ると従動して、そのリンクプ
レート33,34がピン35を中心に直線状に伸長さ
れ、もって脚16の縦の使用状態をサポート,確実化
し、前述した第1の位置決め手段17のフック28とロ
ック29の係止,ロックを、補助すべく機能する。これ
に対し、図1の右側や図4等に示したように、脚16が
横の折り畳み状態を取ると、ステー30のリンクプレー
ト33,34が従動してピン35を中心に並ぶように折
曲され、もって、脚16を横の折り畳み状態に位置決め
すべく機能する。更にステー30は、脚16がこのよう
な縦の使用状態と横の折り畳み状態間を回動される際、
そのスムーズな回動をサポート,ガイドすべく機能す
る。このようなステー30にて、第2の位置決め手段1
8が構成されている。
【0023】更に、第3の位置決め手段19について述
べる。各脚16について、基端部22の先端にはフック
36が、先端部23の基端にはロック37が、それぞれ
付設されている。そして、このフック36とロック37
とは、図1や図2の左側や図3等に示したように、脚1
6の基端部22と先端部23間が直線状に伸長された使
用状態において、係止・ロック可能であり、もって脚1
6の基端部22と先端部23間を、伸長した使用状態に
固定・保持可能となっている。このようなフック36と
ロック37にて、第3の位置決め手段19が構成されて
いる。位置決め手段17,18,19は、このようにな
っている。
【0024】次に、テーブル14のコーナーピース20
について述べる。すなわち、このテーブル14のコーナ
ーピース20は、天板15の少なくとも四隅上に立設さ
れてなり、前述した収納ボックスAの下コーナーピース
13と見合った位置,形状等よりなり、収納ボックスA
が乗せられた際、下コーナーピース13と嵌合,係止可
能となっている(図5の(2)図,(3)図も参照)。
【0025】このようなコーナーピース20について、
更に詳述する。テーブル14の天板15上の図示例では
四隅に立設されたコーナーピース20は、前述した収納
ボックスAの上コーナーピース12に準じた構成よりな
り、もって、収納ボックスAの下コーナーピース13
と、上下間のものが見合った位置,形状等よりなり、そ
れぞれ嵌合,係止可能となっている。つまり、このテー
ブル14では、収納ボックスAの積み重ね用の既存の下
コーナーピース13に着目し、このような下コーナーピ
ース13を利用すべくコーナーピース20を設け、もっ
てその上に乗せられる収納ボックスAについて、積み重
ねの容易化,安定化が図られている。
【0026】そして、図示例の各コーナーピース20
は、それぞれ基部が、天板15の四隅にリベット等にて
固定されると共に、それぞれ平断面略L字状をなす上部
が、天板15の四隅上に立設されている。もって、コー
ナーピース20の上部が、テーブル14の天板15上に
乗せられ,積み重ねられる収納ボックスAの対応位置す
る下コーナーピース13の下部外側の段部に対し(図5
の(2)図や(3)図を参照)、外嵌,係止されるよう
になっている。なおコーナーピース20は、図示の天板
15の四隅上に加え、更に、天板15の両端縁上の中央
付近にも、それぞれ背中合わせで2個ずつ設けてもよ
く、この場合は主に、前述した小さな収納ボックスAを
2個乗せるべく用いられる。コーナーピース20は、こ
のようになっている。
【0027】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このテーブル14は、
使用に際しまず、天板15の四隅下の脚16が、図1の
右側や図4に示した横の折り畳み状態から、図2の右側
に示したようにヒンジ21を中心とした軌跡Dを辿り、
縦の使用状態へと回動される。それから、脚16の基端
部22と先端部23間が、図1の右側や図4に示した折
曲された折り畳み状態から、図3の右側に示したように
ヒンジ24を中心とした軌跡Eを辿り、直線状に伸長さ
れた使用状態へと、回動される。そして、図1や図2の
左側や図3に示したように、使用状態とされた脚16
は、それぞれ位置決め手段17,18,19で、位置決
め保持される。つまり、第1の位置決め手段17たるフ
ック28とロック29の係止,ロックにより、脚16が
縦の使用状態に固定・保持される。そしてこれは、第2
の位置決め手段18たるステー30によってもサポート
される。又、第3の位置決め手段19たるフック36と
ロック37の係止・ロックにより、脚16が直線状に伸
長された使用状態に固定・保持される。
【0028】それから、作業対象の保管,運搬された収
納ボックスA(図5を参照)が、このように使用状態と
されたテーブル14の天板15上に、積み重ねられ,乗
せられる。その際、収納ボックスAの底面の四隅下の下
コーナーピース13が、テーブル14の天板15の四隅
上のコーナーピース20に嵌合,係止され、もって収納
ボックスAが、テーブル14の天板15上に、ガイドさ
れつつ位置決めされる。
【0029】しかる後、このようにテーブル14上に乗
せられた収納ボックスAに対し、物品の出し入れが行わ
れる。すなわち、立った姿勢の作業者C(図6を参照)
は、特に腰をかがめることなくそのままの姿勢で、収納
ボックスAの上蓋1又は横蓋2を開閉して、内部への物
品の出し入れを行う。このような物品の出し入れが終了
すると、テーブル14の天板15上から、乗せられてい
た作業対象の収納ボックスAが、撤去される。
【0030】このようにして、作業対象の収納ボックス
Aへの物品の出し入れが終了すると、まず、第1の位置
決め手段17たるフック28とロック29の係止・ロッ
クや、第3の位置決め手段19たるフック36とロック
37の係止・ロックが解かれる。それから、天板15下
の脚16は、それぞれ、図1や図2の左側や図3に示し
たように、その基端部22と先端部23間が直線状に伸
長されたそれまでの使用状態から、図3の右側に示した
ようにヒンジ24を中心とした軌跡Eを辿り、図2の右
側に示したように、折曲された折り畳み状態へと回動さ
れる。しかる後、脚16はそれぞれ、図2の右側に示し
たようにヒンジ21を中心とした軌跡Dを辿り、図1の
右側や図3に示した横の折り畳み状態へと回動される。
このようにしてテーブル14は、天板15下の各脚16
が、使用状態から横の折り畳み状態とされる。さてそこ
で、このテーブル14にあっては、次の第1,第2,第
3,第4のようになる。
【0031】第1に、前述したこの種従来例のように、
作業者Cが、地面や床B側へと腰をかがめ、低い無理な
姿勢での作業を強いられることなく(図6を参照)、収
納ボックスAに対する物品の出し入れを行えるようにな
る。すなわち、脚16にて適宜高さを備えたテーブル1
4の天板15上に、収納ボックスAを乗せることによ
り、立った姿勢の作業者Cは、そのままの姿勢で、収納
ボックスAに対する物品の出し入れを行うことができ
る。
【0032】第2に、テーブル14の天板15上に乗せ
られる収納ボックスAは、その下コーナーピース13
が、テーブル14の天板15上のコーナーピース20
に、嵌合,係止される。もって収納ボックスAは、テー
ブル14の天板15上に、ガイドされつつ乗せられ積み
重ねられると共に、事後、テーブル14の天板15上に
正確に位置決めされる。
【0033】第3に、このテーブル14は、その天板1
5上に収納ボックスAを乗せることなく、使用すること
も可能である。すなわち、このテーブル14は脚16を
使用状態とすると共に、その天板15上を、一般的な食
事用,事務用,台用等に利用することも可能である。
【0034】第4に、不使用時において、このテーブル
14は、脚16が折り畳み状態とされてコンパクト化さ
れ、もって、例えば収納ボックスA上に乗せられ収納さ
れて、必要に応じ持ち運ばれる。なお、このような収納
の便に供するため、テーブル14の天板15の四隅下
に、収納ボックスAのものに準じた下コーナーピース1
3を、垂設しておくようにしてもよい。そして、このよ
うにテーブル14下に垂設された下コーナーピース13
を、収納に際しその下の収納ボックスAの上コーナーピ
ース12と嵌合,係止させると、テーブル14の収納ボ
ックスA上への収納が、一段と容易化,正確化,安定化
される。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る収納ボックス用のテーブル
は、以上説明したように、収納ボックスに見合った広さ
の天板と、使用状態と折り畳み状態に回動可能な脚と、
その位置決め手段と、収納ボックスの下コーナーピース
に嵌合,係止可能なコーナーピースと、を有してなるこ
とにより、次の効果を発揮する。
【0036】第1に、収納ボックスに対する作業姿勢が
楽になる。すなわち、収納ボックスをこのテーブルの天
板上に乗せ、もって収納ボックスに対する物品の出し入
れを行うことにより、作業者の作業姿勢が楽になり、使
い勝手が良くなる。すなわち、収納ボックスを地面や床
に置いて物品の出し入れを行っていた前述したこの種従
来例のように、作業者が、腰をかがめ低い無理な姿勢で
の作業を強いられることはなくなる。つまり、立った姿
勢の作業者は、そのままの姿勢で物品の出し入れが行
え、その作業姿勢が楽になり、収納ボックスの使い勝手
が向上する。
【0037】第2に、収納ボックスを安定した状態で保
持できる。すなわち、収納ボックスの下コーナーピース
をテーブルのコーナーピースに嵌合,係止させることに
より、収納ボックスがテーブルの天板上に、ガイドされ
つつ容易に積み重ねられ,乗せられると共に、正確に位
置決めされ、安定した状態で保持されるようになる。
【0038】第3に、簡単な一般用テーブルとしても使
用可能である。すなわち、このテーブルは天板上に収納
ボックスを乗せることなく、一般的な食事用,事務用,
台用等のテーブルとしても、使用可能である。
【0039】第4に、不使用時はコンパクトに収納可能
である。すなわち、このテーブルは不使用時には、脚を
折り畳み状態とすることによりコンパクト化され、収納
ボックス上に乗せる等により、邪魔にならず収納可能で
ある。このように、この種従来例に存した課題がすべて
解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大
なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納ボックス用のテーブルについ
て、発明の実施の形態の説明に供する正面図であり、折
り畳み状態の脚と使用状態の脚とを示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する正面図であ
り、折り畳み状態と使用状態の中間状態の脚と、使用状
態の脚とを示す。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する正面図であ
り、共に使用状態の脚を示す。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供する底面図であ
り、共に折り畳み状態の脚を示す。
【図5】収納ボックスの説明に供し、(1)図は平面
図、(2)図は正面図、(3)図は側面図である。
【図6】この種従来例の使用例の説明に供する、側面説
明図である。
【符号の説明】
1 上蓋(上面) 5 底面 12 上コーナーピース 13 下コーナーピース 14 テーブル 15 天板 16 脚 17 位置決め手段 18 位置決め手段 19 位置決め手段 20 コーナーピース 21 ヒンジ 22 基端部 23 先端部 24 ヒンジ A 収納ボックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなし内部に物品を収納して保管,
    運搬する収納ボックスと共に用いられるテーブルであっ
    て、 該収納ボックスは、複数個を上下に積み重ねて使用可能
    であり、上面の少なくとも四隅上に立設された上コーナ
    ーピースと、底面の少なくとも四隅下に垂設された下コ
    ーナーピースと、を備えてなり、 該収納ボックスの上コーナーピースと下コーナーピース
    とは、見合った位置,形状等よりなり、積み重ねに際
    し、他の収納ボックスの下コーナーピースに該上コーナ
    ーピースが、更に他の収納ボックスの上コーナーピース
    に該下コーナーピースが、それぞれ嵌合,係止可能とな
    っており、 該テーブルは、該収納ボックスに見合った広さを備えた
    天板と、該天板の四隅下付近にヒンジにて取付けられ、
    縦の使用状態と横の折り畳み状態に回動可能な脚と、該
    脚を使用状態と折り畳み状態にそれぞれ位置決め保持可
    能な位置決め手段と、該天板の少なくとも四隅上に立設
    されたコーナーピースと、を有してなり、 該テーブルのコーナーピースは、該収納ボックスの下コ
    ーナーピースと見合った位置,形状等よりなり、該収納
    ボックスが乗せられた際、該収納ボックスの下コーナー
    ピースと嵌合,係止可能となっていること、を特徴とす
    る収納ボックス用のテーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した収納ボックス用のテ
    ーブルにおいて、該脚は、基端部と先端部とからなると
    共に、該基端部と先端部間がヒンジにて連結されてお
    り、該基端部と先端部間が直線状に伸長された使用状態
    と、該基端部と先端部間が折曲された折り畳み状態と
    に、回動可能となっていること、を特徴とする収納ボッ
    クス用のテーブル。
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