JPH10276715A - 支持物質上のアスパルテーム - Google Patents
支持物質上のアスパルテームInfo
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- JPH10276715A JPH10276715A JP9090544A JP9054497A JPH10276715A JP H10276715 A JPH10276715 A JP H10276715A JP 9090544 A JP9090544 A JP 9090544A JP 9054497 A JP9054497 A JP 9054497A JP H10276715 A JPH10276715 A JP H10276715A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】全部又は十分な量のAPMが、明らかに10重
量%を超える量の支持物質上に沈着し、溶解性及び取扱
い性が良好な組成物に変換させる簡単で効率的な方法を
提供する。 【解決手段】(1)使用するα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルが、(a)主として
100μm未満である自発的な凝集状態で生成した粒子
及び/又は主として50μm未満である個々の粒子から
成り立ち、(b)密度が350kg/m3 以下のゆるみ
嵩密度を有し、(c)強制流動下で水溶性媒体からα−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステ
ルを晶析し、顆粒化してから、適当な性質を有する機能
を持たせる様に、生成した粒子を機械的に小さくするこ
とにより得られ、(2)α−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルが短時間に、食用支持物
質に緩い混合条件下で接触することを特徴とする支持物
質上のアスパルテームを製造する方法。
量%を超える量の支持物質上に沈着し、溶解性及び取扱
い性が良好な組成物に変換させる簡単で効率的な方法を
提供する。 【解決手段】(1)使用するα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルが、(a)主として
100μm未満である自発的な凝集状態で生成した粒子
及び/又は主として50μm未満である個々の粒子から
成り立ち、(b)密度が350kg/m3 以下のゆるみ
嵩密度を有し、(c)強制流動下で水溶性媒体からα−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステ
ルを晶析し、顆粒化してから、適当な性質を有する機能
を持たせる様に、生成した粒子を機械的に小さくするこ
とにより得られ、(2)α−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルが短時間に、食用支持物
質に緩い混合条件下で接触することを特徴とする支持物
質上のアスパルテームを製造する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥状態でα−L
−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
及び支持物質を混合することにより、主として100μ
m未満の粒子径を有するα−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルを食用の支持物質に沈着
させる方法に関する。
−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
及び支持物質を混合することにより、主として100μ
m未満の粒子径を有するα−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルを食用の支持物質に沈着
させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】その様な方法は、特公平5−7983に
おいて公知である。当該特許は、APMと当該蔗糖とを
混合することにより、微細で粉砕したα−L−アスパル
チル−L−フェニルアラニンメチルエステル(以降、ア
スパルテーム又はAPMと略記する)を顆粒状の砂糖
(蔗糖)の表面に均一に被覆できることが記載されてい
る。この特許とは別に、使用されるAPM及び顆粒状の
蔗糖は、各々、100μm未満(APM)及び0.01
〜3mmの粒子径を有する。しかしながら、この方法
は、10重量%以上のAPMを蔗糖上に沈着するのに全
く好ましくなく、0.5〜5重量%のAPMしか含まな
い製品を作製するのに好ましいとされている。組成物中
における高濃度のAPMの場合、相当の割合のAPMが
自由な形態で残存する。このことは、組成物の均一性や
安息角が小さいとして表現される流動性に対して障害と
なり、粉立ちの問題も生じる。使用する装置の内壁及び
/又は包装材料へのAPMの過度の固着もまた、しばし
ば遭遇し、自由なAPM粒子は凝集し、得られる組成物
において、APMの溶解速度に逆効果となる。
おいて公知である。当該特許は、APMと当該蔗糖とを
混合することにより、微細で粉砕したα−L−アスパル
チル−L−フェニルアラニンメチルエステル(以降、ア
スパルテーム又はAPMと略記する)を顆粒状の砂糖
(蔗糖)の表面に均一に被覆できることが記載されてい
る。この特許とは別に、使用されるAPM及び顆粒状の
蔗糖は、各々、100μm未満(APM)及び0.01
〜3mmの粒子径を有する。しかしながら、この方法
は、10重量%以上のAPMを蔗糖上に沈着するのに全
く好ましくなく、0.5〜5重量%のAPMしか含まな
い製品を作製するのに好ましいとされている。組成物中
における高濃度のAPMの場合、相当の割合のAPMが
自由な形態で残存する。このことは、組成物の均一性や
安息角が小さいとして表現される流動性に対して障害と
なり、粉立ちの問題も生じる。使用する装置の内壁及び
/又は包装材料へのAPMの過度の固着もまた、しばし
ば遭遇し、自由なAPM粒子は凝集し、得られる組成物
において、APMの溶解速度に逆効果となる。
【0003】α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンメチルエステル(アスパルテーム;APM)は砂糖
の200倍の甘味度を有するジペプチド甘味料である。
アスパルテームは種々の食料品、ソフトドリンク、菓
子、薬品、卓上甘味料等、広く使用されている。APM
は、しばしば即席粉末飲料や即席デザート製品等の乾燥
混合物としても使用される。
ニンメチルエステル(アスパルテーム;APM)は砂糖
の200倍の甘味度を有するジペプチド甘味料である。
アスパルテームは種々の食料品、ソフトドリンク、菓
子、薬品、卓上甘味料等、広く使用されている。APM
は、しばしば即席粉末飲料や即席デザート製品等の乾燥
混合物としても使用される。
【0004】APMの使用(及び/又は他の甘味料との
混合物の使用)、特に粉末APMの使用は、その製品に
おいて、粉立ちが十分に抑えられず(即ち、多くの微粉
を有する)、流動性が乏しく(このことは部分的に製品
が若干静電気を帯びることから生じる)、又は、例えば
凝集体の生成により、溶解時間がかなり長くなること
が、しばしば取扱い上の障害となる。
混合物の使用)、特に粉末APMの使用は、その製品に
おいて、粉立ちが十分に抑えられず(即ち、多くの微粉
を有する)、流動性が乏しく(このことは部分的に製品
が若干静電気を帯びることから生じる)、又は、例えば
凝集体の生成により、溶解時間がかなり長くなること
が、しばしば取扱い上の障害となる。
【0005】この様な問題点を少なくするために、食品
工業では、APMと食用支持物質(例えば、クエン酸、
マルトデキストリン、アセスルフェームK、アリターム
等)とを組成物に変える努力が払われた。他に、上述の
特許には、組成物において可能なAPM濃度が限定され
ている(通常は最大5重量%であるが、最大10重量%
まで)方法が記載されているか又は公知であり、その様
な組成物又は、例えば湿潤剤の様な補助物を含まずAP
M高濃度の組成物を製造する簡単な方法は記載されてお
らず、労力を費やす方法しか記載されているか又は公知
である。例えば、10重量%を超えるAPM濃度になる
様に、APMと他の物質から成る組成物が製造できる幾
つかの刊行物が知られている。しかしながら、その様な
刊行物によれば、出来た製品中の大部分のAPMは支持
物質上に沈着せず、通常はAPMの50重量%以下、し
ばしば、15重量%以下しか支持物質上に沈着しておら
ず、付加物の使用又は労力を費やす工程を含む方法であ
る。以下の方法が例として引用することができる。
工業では、APMと食用支持物質(例えば、クエン酸、
マルトデキストリン、アセスルフェームK、アリターム
等)とを組成物に変える努力が払われた。他に、上述の
特許には、組成物において可能なAPM濃度が限定され
ている(通常は最大5重量%であるが、最大10重量%
まで)方法が記載されているか又は公知であり、その様
な組成物又は、例えば湿潤剤の様な補助物を含まずAP
M高濃度の組成物を製造する簡単な方法は記載されてお
らず、労力を費やす方法しか記載されているか又は公知
である。例えば、10重量%を超えるAPM濃度になる
様に、APMと他の物質から成る組成物が製造できる幾
つかの刊行物が知られている。しかしながら、その様な
刊行物によれば、出来た製品中の大部分のAPMは支持
物質上に沈着せず、通常はAPMの50重量%以下、し
ばしば、15重量%以下しか支持物質上に沈着しておら
ず、付加物の使用又は労力を費やす工程を含む方法であ
る。以下の方法が例として引用することができる。
【0006】−スプレードライ、又は支持物質と濃縮A
PM溶液とスプレーしてから乾燥する(ZA−9205
142); −凍結乾燥(US−A−3922369); −湿らせながら混合してから乾燥(US−A−5114
726); −湿らせながらバインダー存在下で混合してから乾燥
(特開昭59−059173); −微細混合として知られる、いわゆる“高せん断混
合”、即ち、高エネルギーを加えて粉砕する混合(特公
平2−16142);この特許は、APMの凝集を防止
するために、場合によっては、高せん断混合処理の前に
例えばタンブラー式混合機により混合(言わば、工程中
に他の物質を取り囲む様になり)し、APMが他の成分
又はその一部の中に均一に分布できることが記載されて
いる。しかしながら、この方法においては、APMは確
実に支持物質上に沈着しておらず、物理的混合粉が得ら
れるだけである;この特許の請求項に反して、偏析等が
依然として残っている。
PM溶液とスプレーしてから乾燥する(ZA−9205
142); −凍結乾燥(US−A−3922369); −湿らせながら混合してから乾燥(US−A−5114
726); −湿らせながらバインダー存在下で混合してから乾燥
(特開昭59−059173); −微細混合として知られる、いわゆる“高せん断混
合”、即ち、高エネルギーを加えて粉砕する混合(特公
平2−16142);この特許は、APMの凝集を防止
するために、場合によっては、高せん断混合処理の前に
例えばタンブラー式混合機により混合(言わば、工程中
に他の物質を取り囲む様になり)し、APMが他の成分
又はその一部の中に均一に分布できることが記載されて
いる。しかしながら、この方法においては、APMは確
実に支持物質上に沈着しておらず、物理的混合粉が得ら
れるだけである;この特許の請求項に反して、偏析等が
依然として残っている。
【0007】−混合物を挽いて、均一な粒子径分布の混
合製品を得る(NL−A−7404428)。
合製品を得る(NL−A−7404428)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様な方法は、特別
の装置又は特別の制御装置及びやっかいな工程、及び/
又は熱に比較的敏感なAPMの分解という別の危険を含
む工程が必要となる。高エネルギーを導入する混合は、
得られる最終製品における粉立ちやドリフトの問題だけ
でなく、エネルギー消費により、通常は都合が悪い。上
記の方法の多くは、APMの壁等への固着を低下するこ
とに有利とはならない。
の装置又は特別の制御装置及びやっかいな工程、及び/
又は熱に比較的敏感なAPMの分解という別の危険を含
む工程が必要となる。高エネルギーを導入する混合は、
得られる最終製品における粉立ちやドリフトの問題だけ
でなく、エネルギー消費により、通常は都合が悪い。上
記の方法の多くは、APMの壁等への固着を低下するこ
とに有利とはならない。
【0009】それゆえに、APM及び食用支持物質を、
少ないエネルギーしか要しない混合を通して、全部又は
十分な量のAPM、又は殆ど全部、即ち、少なくとも5
0%(十分な量)、好ましくは、少なくとも85%(殆
ど全部)のAPMが、明らかに10重量%を超える量の
支持物質上に沈着し、溶解性及び取扱い性が良好な組成
物に変換させる簡単で効率的な方法が必要である。この
方法が、非常に乾いた条件下、例えば70%以下の相対
湿度下で、又は、非常に乾いた、非吸湿性支持物質を使
用して実施することが出来れば、非常に有利である。
少ないエネルギーしか要しない混合を通して、全部又は
十分な量のAPM、又は殆ど全部、即ち、少なくとも5
0%(十分な量)、好ましくは、少なくとも85%(殆
ど全部)のAPMが、明らかに10重量%を超える量の
支持物質上に沈着し、溶解性及び取扱い性が良好な組成
物に変換させる簡単で効率的な方法が必要である。この
方法が、非常に乾いた条件下、例えば70%以下の相対
湿度下で、又は、非常に乾いた、非吸湿性支持物質を使
用して実施することが出来れば、非常に有利である。
【0010】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、主とし
て100μm未満の粒子径を有するα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステルを食用の支持
物質に沈着させ、乾燥状態でα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステル及び支持物質を混合
する方法において、(1)使用するα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステルが、(a)主
として100μm未満である自発的な凝集状態で生成し
た粒子及び/又は主として50μm未満である個々の粒
子から成り立ち、(b)密度が350kg/m3 以下の
ゆるみ嵩密度を有し、(c)強制流動下で水溶性媒体か
らα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
エステルを晶析し、顆粒化してから、適当な性質を有す
る機能を持たせる様に、生成した粒子を機械的に小さく
することにより得られ、(2)α−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステルが短時間に、支持
物質に対して1:1〜1:30の重量割合で、20〜2
000μmの粒子径を有する食用支持物質に緩い混合条
件下で接触することにより支持物質上のアスパルテーム
を製造できることを見出だした。
て100μm未満の粒子径を有するα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステルを食用の支持
物質に沈着させ、乾燥状態でα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステル及び支持物質を混合
する方法において、(1)使用するα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステルが、(a)主
として100μm未満である自発的な凝集状態で生成し
た粒子及び/又は主として50μm未満である個々の粒
子から成り立ち、(b)密度が350kg/m3 以下の
ゆるみ嵩密度を有し、(c)強制流動下で水溶性媒体か
らα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
エステルを晶析し、顆粒化してから、適当な性質を有す
る機能を持たせる様に、生成した粒子を機械的に小さく
することにより得られ、(2)α−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステルが短時間に、支持
物質に対して1:1〜1:30の重量割合で、20〜2
000μmの粒子径を有する食用支持物質に緩い混合条
件下で接触することにより支持物質上のアスパルテーム
を製造できることを見出だした。
【0011】この方法により、エネルギーが少なく、添
加物、補助剤又は湿潤剤を使用する必要性がない方法
で、APMを支持物質に沈着する簡単な方法が提供され
る。十分な量のAPMが支持物質上に沈着せず、APM
又は組成物を物理的に混合した物と比較して、得られる
組成物は、小さい安息角を有し、改善された流動性を有
する;さらに、この組成物は粉立ちやドリフトの恐れが
なく、壁等へ固着する傾向が非常に小さいことを示す。
選択する支持物質により、最大50重量%のAPMを支
持物質上に含有することが可能である。
加物、補助剤又は湿潤剤を使用する必要性がない方法
で、APMを支持物質に沈着する簡単な方法が提供され
る。十分な量のAPMが支持物質上に沈着せず、APM
又は組成物を物理的に混合した物と比較して、得られる
組成物は、小さい安息角を有し、改善された流動性を有
する;さらに、この組成物は粉立ちやドリフトの恐れが
なく、壁等へ固着する傾向が非常に小さいことを示す。
選択する支持物質により、最大50重量%のAPMを支
持物質上に含有することが可能である。
【0012】本方法を通して、APMの大部分が食用の
支持物質上に沈着している非常に均一で好ましい組成物
が、例えば、0.5〜20分という非常に短時間で、非
常に小さい消費エネルギーで得られる。本方法の著しい
効果は、例えば、低い相対湿度(例えば、70%以下、
又は40%以下)の場合、又は、湿らない又は僅かしか
湿らない支持物質を使用する場合の様な非常に乾燥した
条件下で、APMの高濃度が支持物質に完全に又は殆ど
完全に結合している様な素晴らしい組成物が得られるこ
とである。
支持物質上に沈着している非常に均一で好ましい組成物
が、例えば、0.5〜20分という非常に短時間で、非
常に小さい消費エネルギーで得られる。本方法の著しい
効果は、例えば、低い相対湿度(例えば、70%以下、
又は40%以下)の場合、又は、湿らない又は僅かしか
湿らない支持物質を使用する場合の様な非常に乾燥した
条件下で、APMの高濃度が支持物質に完全に又は殆ど
完全に結合している様な素晴らしい組成物が得られるこ
とである。
【0013】本発明の方法が、支持物質に結合している
比較的高濃度のAPMを含有する得られる組成物を、簡
単な方法、簡単な攪拌操作を1つ以上追加し、少ないエ
ネルギーにより、他の支持物質、特別に好適な最終製品
の為に、着色剤、香料及び/又はその他の成分の存在下
または存在しないで、流動性、溶解性、粉立ちやドリフ
トの恐れがないこと等の性質が変化しないで、APM濃
度が低い濃度、例えば0.5〜5重量%で均一な組成物
に変換することができる更なる効果を提供することも見
出だされた。さらなる処理において、支持物質に結合し
ている比較的高濃度のAPMを含有する組成物は、支持
されたAPMの元組成物又は前混合物として見なすこと
が出来る。得られる組成物と追加の支持物質の重量比
は、1:1〜1:20の範囲が好ましい。
比較的高濃度のAPMを含有する得られる組成物を、簡
単な方法、簡単な攪拌操作を1つ以上追加し、少ないエ
ネルギーにより、他の支持物質、特別に好適な最終製品
の為に、着色剤、香料及び/又はその他の成分の存在下
または存在しないで、流動性、溶解性、粉立ちやドリフ
トの恐れがないこと等の性質が変化しないで、APM濃
度が低い濃度、例えば0.5〜5重量%で均一な組成物
に変換することができる更なる効果を提供することも見
出だされた。さらなる処理において、支持物質に結合し
ている比較的高濃度のAPMを含有する組成物は、支持
されたAPMの元組成物又は前混合物として見なすこと
が出来る。得られる組成物と追加の支持物質の重量比
は、1:1〜1:20の範囲が好ましい。
【0014】表現可能な本発明の最終的な効果は、本発
明の混合操作が採用した緩やかな条件のために、いわゆ
る“過混合”の恐れが少ないことである。
明の混合操作が採用した緩やかな条件のために、いわゆ
る“過混合”の恐れが少ないことである。
【0015】“過混合”とは、混合時間が何らかの理由
で厳密に混合に必要な時間より長くなった時に、既に良
く混合されていた組成物が二次分離する現象と理解され
ている。長い混合時間で二次的に凝集する傾向を示す粉
末組成物は分離粉末として知られている。分離が起こら
ない場合、その粒子は凝集粒子として知られている。凝
集粒子及び分離粒子の挙動についての更なる情報は“M
ixing inthe Process Indus
tries, 第2版、p.10〜16(1992),
著者:N.Harnby等,発行所:Butterwo
rth &Heinemann Ltd, Oxfor
d”にも掲載されている。当業者は凝集(混合)粒子と
自由流動(混合)粒子とを時には区別できる;本発明に
より得られる組成物の流動性は、支持物質の粒子径およ
び特性により大部分決定され、しばしば自由流動性にな
る。
で厳密に混合に必要な時間より長くなった時に、既に良
く混合されていた組成物が二次分離する現象と理解され
ている。長い混合時間で二次的に凝集する傾向を示す粉
末組成物は分離粉末として知られている。分離が起こら
ない場合、その粒子は凝集粒子として知られている。凝
集粒子及び分離粒子の挙動についての更なる情報は“M
ixing inthe Process Indus
tries, 第2版、p.10〜16(1992),
著者:N.Harnby等,発行所:Butterwo
rth &Heinemann Ltd, Oxfor
d”にも掲載されている。当業者は凝集(混合)粒子と
自由流動(混合)粒子とを時には区別できる;本発明に
より得られる組成物の流動性は、支持物質の粒子径およ
び特性により大部分決定され、しばしば自由流動性にな
る。
【0016】本発明に使用できるAPMは、強制流動下
で水性媒体から晶析、その後の顆粒化、乾燥及びAPM
の一部が350kg/m3 以下の自由バルク密度を有す
る様に処理する限りでは、大部分が100μm未満の自
然と集合した状態の固体のAPM及び/又は大部分が5
0μm未満である個々の粒子から成るいかなるAPMで
もよい。“自然の集合”とは、本発明において、乾燥形
態で、特に何もしないで自然に集合するAPM粒子を意
味すると理解される。“大部分が100μm未満”と
は、集合体を含むAPM粒子の少なくとも99重量%が
100μm未満であることを意味すると理解される。
で水性媒体から晶析、その後の顆粒化、乾燥及びAPM
の一部が350kg/m3 以下の自由バルク密度を有す
る様に処理する限りでは、大部分が100μm未満の自
然と集合した状態の固体のAPM及び/又は大部分が5
0μm未満である個々の粒子から成るいかなるAPMで
もよい。“自然の集合”とは、本発明において、乾燥形
態で、特に何もしないで自然に集合するAPM粒子を意
味すると理解される。“大部分が100μm未満”と
は、集合体を含むAPM粒子の少なくとも99重量%が
100μm未満であることを意味すると理解される。
【0017】晶析、分離、乾燥、顆粒化及び粉砕により
得られ、本発明の方法で使用されるAPMの粒子径は、
自然に集合した粒子を含めて粒子の少なくとも99重量
%が100μm未満であり、好ましくは少なくとも85
重量%が80μm未満である。さらに好ましくは、少な
くとも99重量%が80μm未満であり、少なくとも8
5重量%が60μm未満である。特に、少なくとも99
重量%が50μm未満であり、少なくとも99重量%が
25μm未満であることが最も好ましい。本発明で使用
されるAPMが全体的又は部分的に集合体から構成され
ている場合は、APM集合体は、大部分が50μm未
満、好ましくは40μm未満、特に好ましくは25μm
未満の個々のAPM粒子から成り立っていなければなら
ない。APM粒子の大部分が25μm未満の場合に、ド
リフトの恐れ、溶解速度、流動性等で一番良い結果が得
られる。
得られ、本発明の方法で使用されるAPMの粒子径は、
自然に集合した粒子を含めて粒子の少なくとも99重量
%が100μm未満であり、好ましくは少なくとも85
重量%が80μm未満である。さらに好ましくは、少な
くとも99重量%が80μm未満であり、少なくとも8
5重量%が60μm未満である。特に、少なくとも99
重量%が50μm未満であり、少なくとも99重量%が
25μm未満であることが最も好ましい。本発明で使用
されるAPMが全体的又は部分的に集合体から構成され
ている場合は、APM集合体は、大部分が50μm未
満、好ましくは40μm未満、特に好ましくは25μm
未満の個々のAPM粒子から成り立っていなければなら
ない。APM粒子の大部分が25μm未満の場合に、ド
リフトの恐れ、溶解速度、流動性等で一番良い結果が得
られる。
【0018】本発明での支持物質としては、強力甘味料
と組合わせて使用される、公知の固体食料成分、例え
ば、増量剤の群から選択できる。この様な成分の例は、
グルコースの様で、右旋糖又は果糖の様な単糖類、フラ
クトース、サッカロースの様でショ糖、甘蔗糖やてんさ
いの様な二糖類、ラクトースやマルトース、スタキオー
スやラフィノースの様なオリゴ糖、澱粉の様な多糖類、
サイクロデキストリン、イヌリン(ポリフラクトース)
やポリデキストロースの様なフラクトース、ソルビトー
ル、マニトール、マルチトール、ラクチトール、キシリ
トール、エリスリトール、トレハロース、パラチトー
ル、スクロース、イヌリンおよびイソマルトの様な糖ア
ルコール及びその他の炭水化物や多価アルコールなどの
広い群から選らぶことができる。これらの物質の幾つか
は、一水和デキストロースの様な水和物としても使用で
きる。乳酸、リンゴ酸、クエン酸の様な食用酸、又はそ
の様な食用酸の塩、又は蛋白質の加水分解塩及びバニラ
の様な乾燥食料も支持物質として使用してもよい。
と組合わせて使用される、公知の固体食料成分、例え
ば、増量剤の群から選択できる。この様な成分の例は、
グルコースの様で、右旋糖又は果糖の様な単糖類、フラ
クトース、サッカロースの様でショ糖、甘蔗糖やてんさ
いの様な二糖類、ラクトースやマルトース、スタキオー
スやラフィノースの様なオリゴ糖、澱粉の様な多糖類、
サイクロデキストリン、イヌリン(ポリフラクトース)
やポリデキストロースの様なフラクトース、ソルビトー
ル、マニトール、マルチトール、ラクチトール、キシリ
トール、エリスリトール、トレハロース、パラチトー
ル、スクロース、イヌリンおよびイソマルトの様な糖ア
ルコール及びその他の炭水化物や多価アルコールなどの
広い群から選らぶことができる。これらの物質の幾つか
は、一水和デキストロースの様な水和物としても使用で
きる。乳酸、リンゴ酸、クエン酸の様な食用酸、又はそ
の様な食用酸の塩、又は蛋白質の加水分解塩及びバニラ
の様な乾燥食料も支持物質として使用してもよい。
【0019】本発明の方法で通常使用される固体支持物
質は、通常比較的狭い分布、例えば、大きい方から10
%の粒子径と、小さい方から10%の粒子径との差が最
大約500μmで、その全ての粒子径が20〜2000
μmに範囲にある粒子径を有する。製品の少なくとも9
0重量%が20〜500μmの範囲に存在する支持物質
が最も好ましい。支持物質の性質に応じて、その様な粒
子径を有する製品は市販されている製品として入手可能
であるか、又は、市販の製品を当業者にとって公知の方
法、例えば、篩分や時には挽いて、分級により簡単に分
離することができる。種々の支持物質、例えば、クエン
酸やマルトデキストリンの場合において、500μmを
超える粒子径、例えば、約1200〜2000μmの粒
子径を有する支持物質を使用することも可能である。
質は、通常比較的狭い分布、例えば、大きい方から10
%の粒子径と、小さい方から10%の粒子径との差が最
大約500μmで、その全ての粒子径が20〜2000
μmに範囲にある粒子径を有する。製品の少なくとも9
0重量%が20〜500μmの範囲に存在する支持物質
が最も好ましい。支持物質の性質に応じて、その様な粒
子径を有する製品は市販されている製品として入手可能
であるか、又は、市販の製品を当業者にとって公知の方
法、例えば、篩分や時には挽いて、分級により簡単に分
離することができる。種々の支持物質、例えば、クエン
酸やマルトデキストリンの場合において、500μmを
超える粒子径、例えば、約1200〜2000μmの粒
子径を有する支持物質を使用することも可能である。
【0020】既述の20〜2000μmの粒子径の範囲
よりも狭いか又は20〜500μm粒子径分布よりも狭
い粒子径を有する支持物質から選択することが好まし
い。狭い粒子径分布、例えば、支持物質の少なくとも8
0重量%が、最大値と最小値とが200μm違わない範
囲におさまる場合、個々の粒子の甘味力の点及組成物の
外観の点において均一な製品が得られる。流動性も通常
は良好となる。
よりも狭いか又は20〜500μm粒子径分布よりも狭
い粒子径を有する支持物質から選択することが好まし
い。狭い粒子径分布、例えば、支持物質の少なくとも8
0重量%が、最大値と最小値とが200μm違わない範
囲におさまる場合、個々の粒子の甘味力の点及組成物の
外観の点において均一な製品が得られる。流動性も通常
は良好となる。
【0021】違う支持物質を混合して使用することも可
能である。本発明の方法において使用する前に、支持物
質と、APMで甘味付与された所望の最終製品に添加す
べき1つ以上の着色剤又は香料の全量又は一部と混合し
ていても構わない。選択した支持物質により、例えば、
湿潤度及び着色剤や香料として時には使用される添加物
に関し、支持されたAPMの処理方法を若干変更しなけ
ればならない。当業者は、プロセス条件及び装置を適切
に選択することによりその変更を容易に見いだすことが
可能である。Pharmeuropa,Vol.4
(3),p.228−230(1992)に提案されて
いる分類及び試験方法は、使用する支持物質の湿潤度に
ついて良い情報を提供する。その分類によれば、79%
の相対湿度で空気中で15%を超える湿気を吸収する物
質を非常に湿潤性の物質と呼ばれる。その様な物質は、
本発明の範囲内の支持物質として使用することができる
が、この場合、使用可能な湿気の影響下でのみ支持物質
への固着が可能となり、言い換えれば、湿らせるのに使
用される公知の方法とは比較される方法である。
能である。本発明の方法において使用する前に、支持物
質と、APMで甘味付与された所望の最終製品に添加す
べき1つ以上の着色剤又は香料の全量又は一部と混合し
ていても構わない。選択した支持物質により、例えば、
湿潤度及び着色剤や香料として時には使用される添加物
に関し、支持されたAPMの処理方法を若干変更しなけ
ればならない。当業者は、プロセス条件及び装置を適切
に選択することによりその変更を容易に見いだすことが
可能である。Pharmeuropa,Vol.4
(3),p.228−230(1992)に提案されて
いる分類及び試験方法は、使用する支持物質の湿潤度に
ついて良い情報を提供する。その分類によれば、79%
の相対湿度で空気中で15%を超える湿気を吸収する物
質を非常に湿潤性の物質と呼ばれる。その様な物質は、
本発明の範囲内の支持物質として使用することができる
が、この場合、使用可能な湿気の影響下でのみ支持物質
への固着が可能となり、言い換えれば、湿らせるのに使
用される公知の方法とは比較される方法である。
【0022】2〜15%の湿気を吸収する物質は、湿潤
物質と呼ばれる;0.2%未満しか吸収しない物質は、
非湿潤物質と呼ばれる。25℃、相対湿度79%で0.
2〜2%の湿気を吸収する物質は、僅かに湿潤性である
物質と呼ばれる。湿潤度が低い支持物質が本発明では明
瞭に有利である。低い相対湿度、例えば、相対湿度が7
0%未満で実施した場合、有利なことは明瞭である。特
に、湿潤性支持物質は実際に、所謂、“乾燥品”例えば
即席粉末飲料等に適さない(但し、その様な湿潤性支持
物質を使用しないことが、本発明の限定を意味するもの
でない。)。使用に適する支持物質は、少なくともソル
ビトールの様な湿潤度及びそれより低い湿潤度を有す
る、例えば、キシリトール、マリトール、サッカロー
ス、イソマルト及びラルチトールを含む。
物質と呼ばれる;0.2%未満しか吸収しない物質は、
非湿潤物質と呼ばれる。25℃、相対湿度79%で0.
2〜2%の湿気を吸収する物質は、僅かに湿潤性である
物質と呼ばれる。湿潤度が低い支持物質が本発明では明
瞭に有利である。低い相対湿度、例えば、相対湿度が7
0%未満で実施した場合、有利なことは明瞭である。特
に、湿潤性支持物質は実際に、所謂、“乾燥品”例えば
即席粉末飲料等に適さない(但し、その様な湿潤性支持
物質を使用しないことが、本発明の限定を意味するもの
でない。)。使用に適する支持物質は、少なくともソル
ビトールの様な湿潤度及びそれより低い湿潤度を有す
る、例えば、キシリトール、マリトール、サッカロー
ス、イソマルト及びラルチトールを含む。
【0023】既述の様に、本発明で使用されるAPM
は、なかんずく、強制流動による水溶性媒体からの晶析
から得ることができる。強制流動によるAPMの晶析方
法は、当業者にとって公知である;本発明の範囲におい
て、水溶性媒体中で実施される方法であればどんな方法
でもよい。APMは中和晶析を通してAPM塩酸塩の様
な塩としても得ることができる。“水溶性媒体”とは、
水又は例えば最大25wt%の低級アルコール(C1 〜
C3 )までの限られた濃度を含有する水と理解される。
強制流動は、例えば、晶析に使用される溶液の一部又は
全部を循環するか、又は、攪拌や別の方法により晶析に
使用される溶液を流動させ続けることにより実現でき
る。晶析は、例えば、直接冷却又は間接冷却、又は蒸発
による水溶性溶媒の除去により実施される。勿論、強制
流動なしでの晶析により得られるAPM、即ち、所謂静
置晶析により得られるAPMは、強制流動による再晶析
を通して本発明に使用できる範囲で使用可能なAPMに
変換することも可能である。
は、なかんずく、強制流動による水溶性媒体からの晶析
から得ることができる。強制流動によるAPMの晶析方
法は、当業者にとって公知である;本発明の範囲におい
て、水溶性媒体中で実施される方法であればどんな方法
でもよい。APMは中和晶析を通してAPM塩酸塩の様
な塩としても得ることができる。“水溶性媒体”とは、
水又は例えば最大25wt%の低級アルコール(C1 〜
C3 )までの限られた濃度を含有する水と理解される。
強制流動は、例えば、晶析に使用される溶液の一部又は
全部を循環するか、又は、攪拌や別の方法により晶析に
使用される溶液を流動させ続けることにより実現でき
る。晶析は、例えば、直接冷却又は間接冷却、又は蒸発
による水溶性溶媒の除去により実施される。勿論、強制
流動なしでの晶析により得られるAPM、即ち、所謂静
置晶析により得られるAPMは、強制流動による再晶析
を通して本発明に使用できる範囲で使用可能なAPMに
変換することも可能である。
【0024】晶析により生成する固体APMは、当業者
に公知のいかなる方法において、残存している水溶性溶
媒から分離することができ、公知の方法により乾燥およ
び顆粒化され、その後、粉砕により小粒化される。好適
な乾燥法の例は、流動床乾燥、超音波乾燥、真空乾燥等
がある。乾燥、顆粒化及び粉砕されたAPMが350k
g/m3 以下のゆるみ嵩密度を有すれば、乾燥と顆粒化
の順序は重要でない。乾燥と顆粒化は、例えば、高速櫂
型乾燥機(HPSD)を使用すれば、一つのプロセスに
まとめることが可能である。得られるAPMの粒子径の
大きい方、即ち、粒子径の大きい方から15重量%の範
囲が本発明の範囲に入らない場合、その範囲に入る様
に、本発明の方法に使用する前に、例えば粉砕によるA
PMの分級を最初に実施しなければならない。この目的
の為の方法として、種々の方法が使用でき、最も簡単な
方法は、上限値の目開きを有する篩、及び/又は、粉砕
により分離する方法である。小粒化は、(場合により粉
砕を通して)は、例えば、釘付型粉砕機又はボールミル
により実施できる。この様にして、乾燥、顆粒化してか
ら小粒化されて得られたAPMは、通常は350kg/
m3 以下のゆるみ嵩密度を有する。
に公知のいかなる方法において、残存している水溶性溶
媒から分離することができ、公知の方法により乾燥およ
び顆粒化され、その後、粉砕により小粒化される。好適
な乾燥法の例は、流動床乾燥、超音波乾燥、真空乾燥等
がある。乾燥、顆粒化及び粉砕されたAPMが350k
g/m3 以下のゆるみ嵩密度を有すれば、乾燥と顆粒化
の順序は重要でない。乾燥と顆粒化は、例えば、高速櫂
型乾燥機(HPSD)を使用すれば、一つのプロセスに
まとめることが可能である。得られるAPMの粒子径の
大きい方、即ち、粒子径の大きい方から15重量%の範
囲が本発明の範囲に入らない場合、その範囲に入る様
に、本発明の方法に使用する前に、例えば粉砕によるA
PMの分級を最初に実施しなければならない。この目的
の為の方法として、種々の方法が使用でき、最も簡単な
方法は、上限値の目開きを有する篩、及び/又は、粉砕
により分離する方法である。小粒化は、(場合により粉
砕を通して)は、例えば、釘付型粉砕機又はボールミル
により実施できる。この様にして、乾燥、顆粒化してか
ら小粒化されて得られたAPMは、通常は350kg/
m3 以下のゆるみ嵩密度を有する。
【0025】ゆるみ嵩密度(又はFBD)は、ASTM
D1895−89(1990)の方法により定量され
る。
D1895−89(1990)の方法により定量され
る。
【0026】本発明の方法に使用される支持物質及びA
PMは、乾燥状態で使用される。APMの場合、“乾燥
状態”は、105℃で4時間加熱して、その重量減少か
ら定量する方法(LOD法)により、最大4.5重量%
までの水分がAPM中又はAPM上に存在することを意
味する。支持物質の湿気量に対する一般的な定義は、使
用される支持物質が非常に雑多なため難しい。めのこ勘
定で、製品表示中において製造者が引用した含水量が上
限値として使用でき、その量は、15重量%までの量と
して表示されるかもしれない。他の定義の方法は、支持
物質に固着した水気が見えない、又は、乾燥していると
感じられる支持物質であるとする方法である。既述の様
に、ある支持物質は、水和物として使用することもでき
る。この様な例では、約9.1重量%の含水量のデキス
トロース1水和物や13重量%の含水量のマルトリン−
M500(商標名)では、乾燥していると感じる。
PMは、乾燥状態で使用される。APMの場合、“乾燥
状態”は、105℃で4時間加熱して、その重量減少か
ら定量する方法(LOD法)により、最大4.5重量%
までの水分がAPM中又はAPM上に存在することを意
味する。支持物質の湿気量に対する一般的な定義は、使
用される支持物質が非常に雑多なため難しい。めのこ勘
定で、製品表示中において製造者が引用した含水量が上
限値として使用でき、その量は、15重量%までの量と
して表示されるかもしれない。他の定義の方法は、支持
物質に固着した水気が見えない、又は、乾燥していると
感じられる支持物質であるとする方法である。既述の様
に、ある支持物質は、水和物として使用することもでき
る。この様な例では、約9.1重量%の含水量のデキス
トロース1水和物や13重量%の含水量のマルトリン−
M500(商標名)では、乾燥していると感じる。
【0027】APMと支持物質の重量比は、本発明の方
法において、それほど重要でない。APM/支持物質の
重量比が相当低いと、支持物質の全ての粒子がAPMに
完全に取り囲まれないが、殆ど全て、即ち、しばしば9
5重量%以上、少なくとも85重量%のAPMが支持物
質に結合する。このことは例えば顕微鏡により容易に観
察することが可能である。APM/支持物質の重量比が
非常に高い、例えば1以上であると、全てのAPMが支
持物質に結合することは不可能である。少なくとも50
重量%を超えるAPM粒子が自由な生成物として、組成
物中に残存し、この組成物は流動性、生成物の均一性
(及び凝集の危険)やドリフトの問題の様な生成物の性
質に関して不十分である。APMの溶解速度の場合も、
逆の効果となる。これらの事は、本発明の方法におい
て、APMと支持物質との重量比が1までの範囲であれ
ば十分な品質が得られることにある。それゆえに、本発
明の方法によれば、APMと支持物質との重量比は通常
は最大1:1〜最小1:30となる。この重量比が小さ
いと、攪拌時間を、0.5〜20分間の通常の混合時間
の範囲内で、少し長めの時間を選択することが勧められ
る。少なくとも85重量%のAPMが支持物質に結合す
るという優良な組成物が得られることから、重量比は、
1:3〜1:8が好ましい。この意味は、APMよりも
10重量%超過する支持物質量が適していることを意味
する。
法において、それほど重要でない。APM/支持物質の
重量比が相当低いと、支持物質の全ての粒子がAPMに
完全に取り囲まれないが、殆ど全て、即ち、しばしば9
5重量%以上、少なくとも85重量%のAPMが支持物
質に結合する。このことは例えば顕微鏡により容易に観
察することが可能である。APM/支持物質の重量比が
非常に高い、例えば1以上であると、全てのAPMが支
持物質に結合することは不可能である。少なくとも50
重量%を超えるAPM粒子が自由な生成物として、組成
物中に残存し、この組成物は流動性、生成物の均一性
(及び凝集の危険)やドリフトの問題の様な生成物の性
質に関して不十分である。APMの溶解速度の場合も、
逆の効果となる。これらの事は、本発明の方法におい
て、APMと支持物質との重量比が1までの範囲であれ
ば十分な品質が得られることにある。それゆえに、本発
明の方法によれば、APMと支持物質との重量比は通常
は最大1:1〜最小1:30となる。この重量比が小さ
いと、攪拌時間を、0.5〜20分間の通常の混合時間
の範囲内で、少し長めの時間を選択することが勧められ
る。少なくとも85重量%のAPMが支持物質に結合す
るという優良な組成物が得られることから、重量比は、
1:3〜1:8が好ましい。この意味は、APMよりも
10重量%超過する支持物質量が適していることを意味
する。
【0028】本発明の方法では、APMは支持物質と短
時間、例えば、0.5〜20分間、エネルギーをそれ程
使用せずに混合し、緩やかな条件で接触される。実際、
長時間混合しても凝集は起こらない。混合機の型は特に
限定されないが、タンブラー型混合機又はリボン攪拌機
の様な混合機を使用することが好ましい。この様な混合
機では、粉立による小粒化の恐れはなく、混合工程後に
支持物質に良く固着し続ける。この様な混合工程は、A
PMと支持物質とを例えば5分間スパテラで攪拌するこ
とにより、実験室規模で簡単に模倣することが可能であ
る。
時間、例えば、0.5〜20分間、エネルギーをそれ程
使用せずに混合し、緩やかな条件で接触される。実際、
長時間混合しても凝集は起こらない。混合機の型は特に
限定されないが、タンブラー型混合機又はリボン攪拌機
の様な混合機を使用することが好ましい。この様な混合
機では、粉立による小粒化の恐れはなく、混合工程後に
支持物質に良く固着し続ける。この様な混合工程は、A
PMと支持物質とを例えば5分間スパテラで攪拌するこ
とにより、実験室規模で簡単に模倣することが可能であ
る。
【0029】本発明の方法の有利さは、水分が食用支持
物質へのAPMの結合に影響しない条件下で当該方法を
実施する場合に特に顕著である。特に、低い相対湿度、
例えば、70%以下、又は40%以下の条件下で、非常
に乾燥した支持物質を使用して混合工程を実施する場合
がこれに相当する。高い相対湿度、又は水分の多い物質
を使用する場合、支持物質へのAPMの固着の相当な部
分は、水架橋又はそれに類似する結合に起因する。この
様な結合機構は、低い相対湿度及び乾燥製品の場合は不
可能である。特にその様な条件下では、本発明の方法
は、違う組成を有するプロセスと異なってくる。このこ
とは、非常に驚くべきことである。
物質へのAPMの結合に影響しない条件下で当該方法を
実施する場合に特に顕著である。特に、低い相対湿度、
例えば、70%以下、又は40%以下の条件下で、非常
に乾燥した支持物質を使用して混合工程を実施する場合
がこれに相当する。高い相対湿度、又は水分の多い物質
を使用する場合、支持物質へのAPMの固着の相当な部
分は、水架橋又はそれに類似する結合に起因する。この
様な結合機構は、低い相対湿度及び乾燥製品の場合は不
可能である。特にその様な条件下では、本発明の方法
は、違う組成を有するプロセスと異なってくる。このこ
とは、非常に驚くべきことである。
【0030】
【実施例】本発明を以下の実施例及び比較例により説明
するが、これらにより本発明は何等限定されるものでな
い。
するが、これらにより本発明は何等限定されるものでな
い。
【0031】以下の技術、方法及び装置を採用した。
【0032】支持物質へのAPMの沈着に関する結果
は、ビデオ顕微鏡とモニターから成るMoritex社
製検査顕微鏡による形態分析を使用して評価され、この
顕微鏡には、倍率35倍、50倍、75倍、100倍、
150倍及び210倍の段階式調整ズームレンズにより
が装着されている。サンプルは斜入性ハロゲン光により
調査された。35倍、100倍及び210倍で、各々、
良い外観、詳細な像及び最小粒子の痕跡が観察された。
この様な観察で、0〜15%,15〜50%,50〜8
5%又は85%を超えるAPMが支持物質に結合してい
るかどうか見積もることが可能である。このことは、表
1中の+及び−で表示されている。
は、ビデオ顕微鏡とモニターから成るMoritex社
製検査顕微鏡による形態分析を使用して評価され、この
顕微鏡には、倍率35倍、50倍、75倍、100倍、
150倍及び210倍の段階式調整ズームレンズにより
が装着されている。サンプルは斜入性ハロゲン光により
調査された。35倍、100倍及び210倍で、各々、
良い外観、詳細な像及び最小粒子の痕跡が観察された。
この様な観察で、0〜15%,15〜50%,50〜8
5%又は85%を超えるAPMが支持物質に結合してい
るかどうか見積もることが可能である。このことは、表
1中の+及び−で表示されている。
【0033】APMの溶解速度は、走査型UVスペクト
ロメーターを使用して測定された。0.5gのAPM
を、Vortex製で25cmの深さの1000ミリリ
ットルビーカー中の塵及び粒子が無い(pH=7、温度
=23℃)攪拌された脱イオン水500ミリリットル加
え、254nmの紫外線吸収が定常状態に達するまでの
時間により評価した。その溶解時間は分で定量された。
組成物中のAPMの溶解時間が、出発物質の溶解速度よ
りも長いか短いかは、表2の+及び−で表示されてい
る。
ロメーターを使用して測定された。0.5gのAPM
を、Vortex製で25cmの深さの1000ミリリ
ットルビーカー中の塵及び粒子が無い(pH=7、温度
=23℃)攪拌された脱イオン水500ミリリットル加
え、254nmの紫外線吸収が定常状態に達するまでの
時間により評価した。その溶解時間は分で定量された。
組成物中のAPMの溶解時間が、出発物質の溶解速度よ
りも長いか短いかは、表2の+及び−で表示されてい
る。
【0034】得られた組成物の流動性は、DIN IS
O 4324による安息角により定量された。安息角が
低いことは、例えば、他の系にこの製品を投下するのに
重要である流動性が改善されたことを示す。その様な場
合において、良好な流動性は架橋構造の生成の恐れの軽
減も意味する。
O 4324による安息角により定量された。安息角が
低いことは、例えば、他の系にこの製品を投下するのに
重要である流動性が改善されたことを示す。その様な場
合において、良好な流動性は架橋構造の生成の恐れの軽
減も意味する。
【0035】以下の出発物質を以下の実施例及び比較例
で使用した。
で使用した。
【0036】A1:攪拌晶析を通して得られたAPM,
含水量を3重量%に乾燥した以外は、処理していない;
10〜200μmの粒子径;ゆるみ嵩密度=176kg
/m3 。顕微鏡によれば、粒子が部分的に均一な凝集体
になっていることが観察された。
含水量を3重量%に乾燥した以外は、処理していない;
10〜200μmの粒子径;ゆるみ嵩密度=176kg
/m3 。顕微鏡によれば、粒子が部分的に均一な凝集体
になっていることが観察された。
【0037】A2:攪拌晶析を通して得られたAPMを
顆粒化して乾燥し分級した。以下の性質(含水量、粒子
径、ゆるみ嵩密度)を有する二つの製品を作製した。
顆粒化して乾燥し分級した。以下の性質(含水量、粒子
径、ゆるみ嵩密度)を有する二つの製品を作製した。
【0038】A2a:含水量=3.0%,200〜700
μmの粒子径;ゆるみ嵩密度=525kg/m3 A2b:含水量=2.5%,50〜250μmの粒子径;
ゆるみ嵩密度=475kg/m3 。
μmの粒子径;ゆるみ嵩密度=525kg/m3 A2b:含水量=2.5%,50〜250μmの粒子径;
ゆるみ嵩密度=475kg/m3 。
【0039】顕微鏡によれば、粒子が部分的に均一な凝
集体になっていることが観察された。
集体になっていることが観察された。
【0040】A3:攪拌晶析を通して得られたAPMを
顆粒化して乾燥し、粉砕により小粒化した。表1に示す
含水量(LOD)、粒子径分布(p.s.d.)及びゆ
るみ嵩密度(FBD)を有する六つの製品を作製した。
顆粒化して乾燥し、粉砕により小粒化した。表1に示す
含水量(LOD)、粒子径分布(p.s.d.)及びゆ
るみ嵩密度(FBD)を有する六つの製品を作製した。
【0041】顕微鏡によれば、粒子が部分的に均一な凝
集体になっていることが観察された。
集体になっていることが観察された。
【0042】A4:攪拌晶析を通して得られたAPMを
乾燥する以外は処理しなかった。以下の表1に示すLO
D、p.s.d.及びFBDを有する二つの製品を作製
した。
乾燥する以外は処理しなかった。以下の表1に示すLO
D、p.s.d.及びFBDを有する二つの製品を作製
した。
【0043】A5:攪拌晶析を通して得られたAPMを
湿潤顆粒化及び乾燥して表1に示すLOD、p.s.
d.及びFBDを有する製品を作製した。
湿潤顆粒化及び乾燥して表1に示すLOD、p.s.
d.及びFBDを有する製品を作製した。
【0044】A6:攪拌晶析を通して得られたAPMを
湿潤顆粒化及び乾燥し、粉砕により小粒化し、表1に示
すLOD、p.s.d.及びFBDを有する製品が得ら
れた。
湿潤顆粒化及び乾燥し、粉砕により小粒化し、表1に示
すLOD、p.s.d.及びFBDを有する製品が得ら
れた。
【0045】
【表1】
【0046】B1:デキストロース1水和物;含水量=
9.2重量%、10〜300μmの粒子径(その内、3
2%が100μm未満、50%が100〜200μm,
12%が200〜250μm及び6%が250μmを超
える)。
9.2重量%、10〜300μmの粒子径(その内、3
2%が100μm未満、50%が100〜200μm,
12%が200〜250μm及び6%が250μmを超
える)。
【0047】B2:クエン酸;含水量=0.1重量%未
満、100〜500μmの粒子径(その内、0.4%が
100μm未満、7.2%が100〜200μm,5
0.2%が200〜250μm,42.1%が300μ
mを超え、0.3%が500μmを超える)。
満、100〜500μmの粒子径(その内、0.4%が
100μm未満、7.2%が100〜200μm,5
0.2%が200〜250μm,42.1%が300μ
mを超え、0.3%が500μmを超える)。
【0048】B3:マルトデキストリン;デキストロー
ス当量(“DE値”)=10〜15;含水量=5.6重
量%、10〜300μmの粒子径(その内、10%が2
0μm未満、16%が20〜50μm,16%が50〜
80μm,33%が100〜200μm、5%が200
〜250μm、4%が250μmを超える)。
ス当量(“DE値”)=10〜15;含水量=5.6重
量%、10〜300μmの粒子径(その内、10%が2
0μm未満、16%が20〜50μm,16%が50〜
80μm,33%が100〜200μm、5%が200
〜250μm、4%が250μmを超える)。
【0049】A3の製品の一つを使用する実施例及び他
の比較例において、APMの一部及び支持物質の一部を
混合した。この混合は、室温で相対湿度40〜50%
で、ポリエチレン製試料瓶中で5分間スパテラで攪拌す
るか、又は、4リットルの実験室リボン撹拌機(Pfl
eiderer社製)中で40rpmで20分間混合す
るか、又は、大気下及び50〜85%の相対湿度下でタ
ンブラードライヤー中で50rpmで10分間混合する
ことにより実施した。得られた組成物は、Morite
x社製検査顕微鏡により、形態を決定するために観察さ
れた。APMが支持物質に沈着しているかどうか、及
び、どの程度のAPMが支持物質に沈着しているかどう
か、又は、どの程度、自由なAPM又はAPMの凝集体
が依然として存在しているかということを見積もること
は容易であった。得られた組成物は、既述の様に他の試
験を実施し、その結果は表に示されている。
の比較例において、APMの一部及び支持物質の一部を
混合した。この混合は、室温で相対湿度40〜50%
で、ポリエチレン製試料瓶中で5分間スパテラで攪拌す
るか、又は、4リットルの実験室リボン撹拌機(Pfl
eiderer社製)中で40rpmで20分間混合す
るか、又は、大気下及び50〜85%の相対湿度下でタ
ンブラードライヤー中で50rpmで10分間混合する
ことにより実施した。得られた組成物は、Morite
x社製検査顕微鏡により、形態を決定するために観察さ
れた。APMが支持物質に沈着しているかどうか、及
び、どの程度のAPMが支持物質に沈着しているかどう
か、又は、どの程度、自由なAPM又はAPMの凝集体
が依然として存在しているかということを見積もること
は容易であった。得られた組成物は、既述の様に他の試
験を実施し、その結果は表に示されている。
【0050】種々の実験及び比較実験の結果を以下の表
2に示す。
2に示す。
【0051】1.支持物質上に沈着したAPMの量の顕
微鏡評価を以下の表2に示す。
微鏡評価を以下の表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表中の+.−等は以下の意味を有する: −− :全くAPMが支持物質上に沈着しなかった。
【0054】− :約15%未満のAPMしか支持物質
上に沈着しなかった。
上に沈着しなかった。
【0055】+/−:おおよそ15〜50%のAPMが
支持物質上に沈着した。
支持物質上に沈着した。
【0056】+ :おおよそ50〜85%のAPMが支
持物質上に沈着した。
持物質上に沈着した。
【0057】++ :85%以上のAPMが支持物質上
に沈着した。
に沈着した。
【0058】2.APMの出発原料の溶解時間に対する
組成物中のAPMの溶解時間の比較が以下の表3に示
す。
組成物中のAPMの溶解時間の比較が以下の表3に示
す。
【0059】
【表3】
【0060】表中の+.−等は以下の意味を有する: −− :組成物中のAPMの溶解時間が2倍以上長い。
【0061】− :組成物中のAPMの溶解時間が1.
1〜2倍長い。
1〜2倍長い。
【0062】+/−:組成物中のAPMの溶解時間がほ
ぼ同じ(0.9〜1.1倍)。
ぼ同じ(0.9〜1.1倍)。
【0063】+ :組成物中のAPMの溶解時間が短い
(0.5〜0.9倍)。
(0.5〜0.9倍)。
【0064】++ :組成物中のAPMの溶解時間がさ
らに短い(0.5倍以下)。
らに短い(0.5倍以下)。
【0065】表2及び表3に記載の実験は、相対湿度4
0〜50%で実施した。表中の*の印が付いている実験
では、スパテラでの混合とリボン混合機を実施したが。
結果に差異はなかった。
0〜50%で実施した。表中の*の印が付いている実験
では、スパテラでの混合とリボン混合機を実施したが。
結果に差異はなかった。
【0066】更に、二三の実験はタンブラー混合機中で
実施した。製品A3a、A3b、A3c及びA3dの等容量の均
一混合物を最初に調製した。その1.0kgを各々タン
ブラー混合機(Indola社、K4BV415AC
型、3.8リットル)中で、B1,B2及びB3(APM
/支持物質の重量比=1:5)と50rpmで10分間
混合した。どの場合においても、粉立ちやドリフティン
グの問題が起こらない流動性が良好な組成物が得られ
た。
実施した。製品A3a、A3b、A3c及びA3dの等容量の均
一混合物を最初に調製した。その1.0kgを各々タン
ブラー混合機(Indola社、K4BV415AC
型、3.8リットル)中で、B1,B2及びB3(APM
/支持物質の重量比=1:5)と50rpmで10分間
混合した。どの場合においても、粉立ちやドリフティン
グの問題が起こらない流動性が良好な組成物が得られ
た。
【0067】B2を含有する得られた組成物の一つは、
5倍量のB1と同じ混合機中で混合した。Morite
x社製検査顕微鏡を使用する形態調査は、この様にして
得られた組成物中の殆ど全てのAPMが支持物質に結合
し、比例的にB1及びB2支持粒子間に分布していること
が明らかにした。最後の混合により、流動性が良く、粉
立ちやドリフティングの問題が起こらないことが示され
た。
5倍量のB1と同じ混合機中で混合した。Morite
x社製検査顕微鏡を使用する形態調査は、この様にして
得られた組成物中の殆ど全てのAPMが支持物質に結合
し、比例的にB1及びB2支持粒子間に分布していること
が明らかにした。最後の混合により、流動性が良く、粉
立ちやドリフティングの問題が起こらないことが示され
た。
Claims (11)
- 【請求項1】主として100μm未満の粒子径を有する
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルを食用の支持物質に沈着させ、乾燥状態でα−L
−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
及び支持物質を混合する方法において、(1)使用する
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルが、(a)主として100μm未満である自発的
な凝集状態で生成した粒子及び/又は主として50μm
未満である個々の粒子から成り立ち、(b)密度が35
0kg/m3 以下のゆるみ嵩密度を有し、(c)強制流
動下で水溶性媒体からα−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンメチルエステルを晶析し、顆粒化してか
ら、適当な性質を有する機能を持たせる様に、生成した
粒子を機械的に小さくすることにより得られ、(2)α
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テルが短時間に、支持物質に対して1:1〜1:30の
重量割合で、20〜2000μmの粒子径を有する食用
支持物質に緩い混合条件下で接触することを特徴とする
支持物質上のアスパルテームを製造する方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の支持物質上のアスパルテ
ーム製造方法において、α−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルが、主として80μm以
下の粒子径を有することを特徴とする支持物質上のアス
パルテーム製造方法。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の支持物質上
のアスパルテーム製造方法において、α−L−アスパル
チル−L−フェニルアラニンメチルエステルが、主とし
て50μm以下の粒子径を有することを特徴とする支持
物質上のアスパルテーム製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜3に記載の支持物質上のアスパ
ルテーム製造方法において、α−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルが、主として25μ
m以下の粒子径を有することを特徴とする支持物質上の
アスパルテーム製造方法。 - 【請求項5】請求項1〜4に記載の支持物質上のアスパ
ルテーム製造方法において、支持物質が単糖類、二糖
類、オリゴ糖、多糖類、糖アルコール、炭水化物及び多
価アルコール、食用酸及びその塩、バニラの様な蛋白加
水分解塩及び他の乾燥栄養物の群から選ばれることを特
徴とする支持物質上のアスパルテーム製造方法。 - 【請求項6】請求項5に記載の支持物質上のアスパルテ
ーム製造方法において、支持物質の最大粒子から10%
までの大きな粒子と最小粒子から10%までぼ小さな粒
子との差が500μmを越えないことを特徴とする支持
物質上のアスパルテーム製造方法。 - 【請求項7】請求項1〜6に記載の支持物質上のアスパ
ルテーム製造方法において、支持物質の少なくとも80
重量%は、最大粒子径と最小粒子径との差が200μm
を越えない範囲内に入ることを特徴とする支持物質上の
アスパルテーム製造方法。 - 【請求項8】請求項1〜7に記載の支持物質上のアスパ
ルテーム製造方法において、α−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルと支持物質を重量比
が1:3〜1:8で混合することを特徴とする支持物質
上のアスパルテーム製造方法。 - 【請求項9】主として100μm未満の粒子径を有する
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルを食用の支持物質に沈着させ、乾燥状態でα−L
−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
及び支持物質を混合する方法において、請求項1〜8で
得られる組成物を短時間に、支持物質に対して1:1〜
1:20の重量割合で、緩い混合条件下でさらに支持物
質に接触させることを特徴とする支持物質上のアスパル
テームを製造する方法。 - 【請求項10】請求項1〜9に記載の支持物質上のアス
パルテーム製造方法において、乾燥状態での混合を70
%以下の湿度で実施することを特徴とする支持物質上の
アスパルテームを製造する方法。 - 【請求項11】明細書及び実施例に実際に記載されてい
る方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090544A JPH10276715A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 支持物質上のアスパルテーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090544A JPH10276715A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 支持物質上のアスパルテーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10276715A true JPH10276715A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14001367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090544A Pending JPH10276715A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 支持物質上のアスパルテーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10276715A (ja) |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9090544A patent/JPH10276715A/ja active Pending
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