JPH10274877A - 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置 - Google Patents

現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置

Info

Publication number
JPH10274877A
JPH10274877A JP9080483A JP8048397A JPH10274877A JP H10274877 A JPH10274877 A JP H10274877A JP 9080483 A JP9080483 A JP 9080483A JP 8048397 A JP8048397 A JP 8048397A JP H10274877 A JPH10274877 A JP H10274877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developer
container
bag
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9080483A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Muramatsu
智 村松
Nobuo Kasahara
伸夫 笠原
Takashi Hodoshima
隆 程島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9080483A priority Critical patent/JPH10274877A/ja
Publication of JPH10274877A publication Critical patent/JPH10274877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運搬効率のよいリサイクル可能な現像剤収納器
を提供することと、その現像剤収納器を用いて現像剤を
補給するのに最適な現像剤貯蔵装置を提供することであ
る。 【解決手段】袋状に形成された収納部402Aと、該袋
収納部402Aに設けられた現像剤供出口402C1を
開閉するシャッター部材402Dとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成に用いら
れる現像剤を収納する現像剤収納器及び該現像剤収納器
を用いる現像剤貯蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写方式の画像形成装置
は、一様帯電された像担持体をなす感光体上に露光ある
いは光書込み等によって静電潜像を形成し、この静電潜
像を例えば磁性キャリアとトナーとを混合した二成分系
現像剤のトナーあるいは両者を一体化した一成分系現像
剤により可視像処理することにより可視像とし、その可
視像を記録紙等に転写して複写物を得るようになってい
る。
【0003】可視像処理に用いられる現像剤は、可視像
処理が継続されることによって消費量が増え、供給され
る際の濃度が低下してくる。上記した現像剤のうち、二
成分系現像剤の場合には、トナーの量が経時的に減少
し、現像剤中でのトナー濃度が低下し、希望する画像濃
度が得られなくなる。
【0004】そこで、画像濃度の低下を抑えるために、
現像剤中でのトナー濃度が所定値以下になると、トナー
を補給して現像剤中でのトナー濃度を安定した状態に維
持することが行なわれている。
【0005】現像装置に付設されているトナー補給部
は、一定量の補給用トナーを収容し、現像剤中でのトナ
ー濃度の変化に応じてトナーを現像剤中に補給するよう
になっている。しかし、現像装置に設置されているトナ
ー補給部は、装置の大型化を防止するために比較的小型
化されているのが現状である。このため、トナー補給部
内に収容されていたトナーがなくなると、一例として、
現像装置内に装備されているトナー補給部を外部に取り
出し、トナー補給部の交換を行なうようになっている。
【0006】トナー補給部の交換に際しては、稼働状態
にある画像形成装置を一旦停止させるので、交換作業お
よび装置の再起動に要する時間が画像形成に直接作用し
ない無駄な時間となる。
【0007】このような事態を防止して画像形成装置の
稼働中断時間を短くすることが望まれる。上記した要求
を満足させる意図で提案されているものに、現像装置に
比較的大量の補給トナーを収容可能なトナー貯留部を設
け、このトナー貯留部と現像装置とを接続し、トナー補
給部でのトナーの残量に応じてトナーを補給する補給部
を設けた構成がある(例えば、特開昭61ー18856
4号公報)。
【0008】上記公報記載の構成では、現像装置内部に
現像処理部とトナー補給部とをパイプにより接続し、パ
イプ内に配置されているコイルスクリューによって現像
処理部に向けトナーを移送するようになっている。ま
た、コイルスクリューとは異なる移送形式として、現像
装置内に対し、トナーの重力を利用して落下させて現像
処理部に向けトナーを導入させる構成もある。
【0009】しかしながら、上記した各構成は、いずれ
も画像形成装置に設置されている現像装置に付属させて
設けられているために、上記したトナー貯留部が現像装
置内に組込まれている場合も含めて現像部が占める画像
形成装置内での設置スペースが大きくなり、装置の大型
化および複雑化が否めない。
【0010】このように、装置が大型になったり複雑に
なると、画像形成装置の設置スペースにも問題が生じ、
また、トナー貯留部の交換などのメンテナンスにおいて
も、操作性が悪く、さらには、メンテナンスを行なうこ
とに伴う、装置の不稼働時間が多くなるという問題があ
る。画像形成装置の不稼働時間は、メンテナンスに要す
る時間に比例するので、メンテナンスの対象であるトナ
ー貯留部が大型であるとその分、手間がかかることにな
り、複写のための稼働率が低下してしまう結果となる。
【0011】そこで、上記トナー貯留部を画像形成装置
内部ではなく、現像装置と別体で画像形成装置外部に設
置し、その両者間を内部に搬送スクリューを配置したパ
イプなどの連結部材によって接続してトナー貯留部から
現像装置に向けトナーを移送する構成もある(例えば、
特開平4ー198966号公報)。この場合、トナー貯
留部の容量を大きくすることが可能なので、上記した問
題が軽減できる。
【0012】ところで、トナー貯留部を画像形成装置外
部に設置したとき、そのトナー貯留部へのトナー補給に
はトナーボトルを使用している。このトナーボトルは、
プラスチックから作られているため、資源の有効利用の
点からリサイクルすることが望まれている。すなわち、
補給後、空になったトナーボトルをトナー充填工場へ戻
してトナーを充填し、再び使用しようとするものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
ボトルをリサイクル使用する場合、トナーボトルは剛性
がある容器であるため、空になったトナーボトルを運搬
することは空気を運ぶようなものできわめて効率が悪
く、リサイクルの採算を悪化させている。そこで、トナ
ーボトルに代わってトナーを折り畳み可能な袋に入れて
補給することも提案されているが、この場合トナー袋の
一部を破って補給するため、トナー飛散等が発生する問
題があった。しかも、このようなトナー袋は一部を破っ
てしまうので、リサイクルすることができないという問
題もあった。
【0014】また、上記画像形成装置外部に設置したト
ナー貯留部は現像装置に補給されるトナーを搬送スクリ
ューで送るため、トナーが機械的なストレスを大きく受
ける。特に、トナー同士を圧縮する力が強い場合には、
圧縮熱による熱融着が発生してトナーを凝集させてしま
う、所謂、ブロッキングと称される現象が起り、搬送性
が悪化する。さらに、このような現象に加えて、トナー
の破粋や帯電特性の低下等も同時に発生しやすくなり、
現像装置で用いられるトナーとしての特性が不適性とな
る虞があった。
【0015】本発明は、上記従来の問題に鑑み、運搬効
率のよいリサイクル可能な現像剤収納器を提供すること
と、その現像剤収納器を用いて現像剤を補給するのに最
適な現像剤貯蔵装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、トナーあるいはトナーとキャリアからなる
現像剤を収納する現像剤収納器において、袋状に形成さ
れた袋収納部と、該袋収納部に設けられた現像剤供出口
を開閉するシャッター部材とを有することを特徴として
いる。
【0017】なお、本発明は、前記シャッター部材が前
記袋収納部に前記現像剤供出口が形成された供出口部材
に取り付けられると、効果的である。さらに、本発明
は、前記供出口部材の前記現像剤供出口を形成している
部分が円筒状に形成され、前記シャッター部材が前記供
出口部材の軸線を中心に回転して前記現像剤供出口を開
閉すると、効果的である。
【0018】また、上記目的を達成するために本発明
は、像担持体上で原稿内容に応じて形成されている静電
潜像を可視像処理する現像装置に供給する現像剤を貯留
する現像剤貯蔵容器を有し、該現像装置を備えた画像形
成装置本体に対して独立して設けられ現像剤貯蔵装置に
おいて、前記現像剤貯蔵容器の上部に、袋状に形成され
た袋収納部と、該袋収納部に設けられた現像剤供出口を
開閉するシャッター部材とを有する現像剤収納器を結合
する結合部を設けたことを特徴としている。
【0019】なお、本発明は、前記結合部には回転する
ことにより現像剤供出口を開閉するシャッター部材に係
合する係合手段が設けられていると、効果的である。さ
らに、本発明は、前記現像剤貯蔵容器には、回転するこ
とにより軸方向に沿って現像剤を移動させることが可能
なスクリュー状のロータを備えた粉体ポンプと、該粉体
ポンプにより移動してくる現像剤を拡散させた状態で流
動させる空気供給手段とを備えている現像剤供給手段が
設けられ、フレキシブルな移送管を介して前記現像装置
に連結されていると、効果的である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は、本発明が適用される画
像形成装置の一つである複写機を示している。
【0021】図1において、複写機102は、周知の電
子写真複写方式を用いるものであり、内部にドラム状の
感光体103を備えている。感光体ドラム103の周囲
には、矢印で示す回転方向に沿って、電子写真複写工程
を実施する帯電装置104、露光装置105、現像装置
106、転写・搬送装置107、クリーニング装置10
8がそれぞれ配置されている。
【0022】露光装置105は、複写機102の上面に
設置されている原稿載置台105Aに載置されている原
稿を露光するための光源、反射鏡および結像レンズを含
む露光光学機構105Bを備え、原稿に応じた静電潜像
を感光体ドラム103上に形成するようになっている。
【0023】感光体ドラム103に形成された静電潜像
は、現像装置106によって可視像処理され、その可視
像が給紙装置109から給送されてくる記録用紙Pに静
電転写される。可視像を転写された記録用紙Pは、転写
・搬送装置107の近傍に配置されている定着装置11
0に搬送され、定着されて排出される。
【0024】給紙装置109は、異なるサイズの記録用
紙を収容することが可能な給紙カセットを複数備え、選
択されたサイズの記録用紙が給紙されるようになってい
る。図1に示す複写機102は、記録用紙Pの両面に画
像を形成するための機構を備えている。
【0025】図1において、転写・搬送装置107によ
る記録用紙Pの搬送方向(図示矢印方向)の下流側で定
着装置110の前方には、記録用紙の反転搬送路と定着
装置110への搬送路との切り換えを行う切り換え爪1
11が設けられており、その揺動方向が選択されること
により、反転搬送路への記録用紙Pの導入を許容して再
度、記録用紙Pの裏面への画像転写を行なえるようにな
っている。
【0026】図1に示されている複写機102に用いら
れる現像装置106は、その構成が図2に示されてい
る。図2おいて、現像装置106は、可視像処理に用い
られる現像剤の一つであるトナーとキャリアとを混合し
た二成分系現像剤が用いられるものである。
【0027】現像装置106は、現像容器106Aとト
ナー補給部106Bとで構成されており、そのうち、現
像容器106Aは、図中、矢印AOで示す方向に移動可
能な潜像担持体である感光体ドラム103の近傍に配置
され、そして、トナー補給部106Bは現像容器106
Aに搭載されている。
【0028】現像容器106Aの内部には、撹拌ローラ
106Cおよびパドルホィール106Dが設けられてお
り、撹拌ローラ106Cにより撹拌混合されて互いに逆
極性に摩擦帯電させられた磁性あるいは非磁性のトナー
と磁性キャリアとからなる二成分系現像剤がパドルホィ
ール106Dによって汲み上げられるようになってい
る。また、トナー補給部106Bは、感光体ドラム10
3に供給されるトナーの濃度が低下した場合に、トナー
補給ローラ106B1の回転によりトナーTを撹拌ロー
ラ106Cに向け繰り出すようになっている。
【0029】パドルホィール106Dによって現像剤が
汲み上げられる位置には、感光体ドラム103に近接さ
せて複数の現像ローラ106E、106Fが設けられて
いる。
【0030】現像ローラ106E、106Fは、感光体
ドラム103の移動方向に沿って上流側および下流側に
配置されており、上流側に位置するものが第1の現像ロ
ーラ06Eとされ、そして、下流側に位置するものが第
2の現像ローラ106Fとされている。
【0031】これら第1、第2の現像ローラ106E、
106Fは、図示しない駆動部により図中、反時計方向
に回転可能なスリーブとこのスリーブの内部に固定され
ているマグローラとを主要部として備えている。このう
ちスリーブは、アルミニュームあるいはステンレス鋼等
の非磁性体で構成され、また、マグローラは、フェライ
ト磁石あるいはゴム磁石さらにはナイロン粉末とフェラ
イト粉末とを混練して成形した磁極を周方向に沿って複
数配置された構成を有している。
【0032】現像容器106A内において、第1の現像
ローラ106Eの周面における任意の箇所が感光体ドラ
ム103と対向する前に到達する位置には、現像ローラ
106Eに担持される磁気ブラシの層厚を規制するため
の金属製部材で形成されているドクターブレード106
Gが設けられている。
【0033】ドクターブレード106Gの近傍には、延
長方向一端をドクターブレード106Gの近傍に位置さ
せ、延長方向他端を撹拌ローラ106Cの上位に位置さ
せたセパレータ106Hが配置されている。
【0034】セパレータ106Hにおける延長方向他端
には、回転可能な搬送スクリュー106Jが配置されて
いる。現像容器106Aにおいては、パドルホィール1
06Dの回転時に発生する遠心力によって現像剤が汲み
上げられ、第1の現像ローラ106Eに向け放出され
る。放出された現像剤の一部は、図中、矢印A1で示す
ように、直接、第1の現像ローラ106Eに供給されて
第1の現像ローラ106Eの表面に担持される。また、
放出される現像剤の残りの一部は、第2の現像ローラ1
06Fに突き当たることにより跳ね返ると第1の現像ロ
ーラ106E側の磁力により第1の現像ローラ106E
の表面に担持される。
【0035】第1の現像ローラ106Eへの現像剤の供
給を第2の現像ローラ106F側からも行なうようにす
るためには、第2の現像ローラ106Fからの跳ね返り
量を多くする目的でパドルホィール106Dの回転速度
を比較的高速化し、遠心力を増大させておく必要があ
る。
【0036】第1の現像ローラ106Eに担持された現
像剤は、現像スリーブの回転に伴ってローラ表面を移動
し、ドクターブレード106Gによって層厚を規制され
たうえで、第1の現像ローラ106Eと感光体ドラム1
03とが対向する第1の現像領域D1に達する。
【0037】現像領域D1に達した現像剤は、第1の現
像ローラ106E側での磁力の作用が弱まる位置に移動
すると、第2の現像ローラ106F側での現像スリーブ
の回転およびマグローラからの磁力によって、図中、破
線で示すように、第2の現像ローラ106Fと感光体ド
ラム103とが対向する第2の現像領域D2に向け移送
される。
【0038】第2の現像ローラ106Fの磁力が作用し
なくなる位置で現像容器106Aの底部に落下し、再
度、パドルホィール106Dにより撹拌される。ドクタ
ーブレード106Gによって掻き取られた現像剤は、セ
パレータ106Hによってその延長方向他端に位置する
搬送スクリュー106Jに向け案内され、搬送スクリュ
ー106Jにより撹拌ローラ106C上に降り落される
ようになっている。このため、セパレータ106Hにお
ける延長方向他端には、現像剤を落下させるためのスリ
ットが撹拌ローラ106Cと対向する位置に形成されて
いる。
【0039】第1、第2の現像ローラ106E、106
Fに設けられているマグローラは、第1、第2の現像ロ
ーラ106E、106F同士の最も接近している位置の
間に同極同士による反発磁界が形成できる磁極の配置を
設定され、現像剤の移送方向が第2の現像ローラ106
Fに向かう方向に強制的に設定されるようになってい
る。これにより、現像剤は、第2の現像ローラ106F
側の磁極の磁力によって第2の現像ローラ6106F受
け渡されることになる。
【0040】現像容器106A内の撹拌ローラ106C
の近傍には、トナーとキャリアとの混合比を検出するた
めのトナー濃度検出手段をなすトナー濃度センサ106
Kが配置されている。トナー濃度センサ106Kは、現
像剤中に位置するコイルのインダクタンス変化を利用し
て、現像剤中でのトナーの含有量からトナー濃度を検出
する方式が一例として用いられている。
【0041】現像装置106のトナー補給部106B
は、その一部が現像装置106から独立して複写機10
2の外部に位置している。その一部は、トナー補給部1
06Bに設けられている撹拌部材106B2の軸方向一
端側が相当しており、その一端側には、図1に示すよう
に、後述する補給用トナーを供給するためのトナー供給
源である現像剤貯蔵装置300と接続されているトナー
移送手段の一つをなしフレキシブルな材料からなるパイ
プ303Aの端部が連結されている。
【0042】トナー補給部106Bの一部が複写機10
2の外部に位置することにより、複写機102内で現像
装置106のトナー補給に関わる構成部品が専有する高
さ方向での寸法を小さくされている。
【0043】パイプ303Aの延長方向の他端部は、後
述する現像剤貯蔵装置300に接続されている。現像剤
貯蔵装置300は、現像剤供給手段をなすものであり、
本実施例の場合、現像装置106に収容されている二成
分系現像剤中のトナーを供給するための装置であり、複
写機102の本体に対して独立して付設されている。
【0044】現像剤貯蔵装置300は、空気と混合され
た状態のトナーを移送するようになっている。以下、図
において現像剤貯蔵装置300の詳細を説明する。図3
において、現像剤貯蔵装置300は、シール部材301
を介して両側壁302が取り付けられている筐体で構成
されているトナー貯蔵容器303を備えている。
【0045】トナー貯蔵容器303は、両側壁302と
直角な方向の壁部が上下に分割されて構成され、その分
割された壁部材が側壁302を介して一体化されるよう
になっている。分割された壁部材のうち、トナー貯蔵容
器303の底側に位置する壁部材は、側壁302の設置
方向と直角な方向の壁面の一方の底部近傍が下方に向か
うに従って収束する傾斜面となる断面形状が設定されて
いる。
【0046】トナー貯蔵容器303の上面には、天井部
材304が取り付けられ、この天井部材304と各壁部
302とで内部にトナーを収容するための空間が形成さ
れるようになっている。
【0047】天井部材304には、開口304A、30
4Bが形成されており、それら開口のうちの開口304
Aには、後述するトナー収納容器をなすトナー補充袋を
装着するための結合部としてのアダプタ304Cが着脱
できるようになっており、また、開口304Bには、そ
の開口を覆うことができる大きさのフィルタ304Dが
交換可能に設けられている。さらに、天井部材304に
は、上記した開口に加えていま一つの開口304Eが形
成されており、この開口304Eには、後述するトナー
回収装置に装備されているトナー収納部材をなすトナー
補充容器が装填可能なトナー収納箱304Fが装着され
るようになっている。
【0048】トナー貯蔵容器303の内部における最低
部には、トナー搬送手段306が、またその上位には撹
拌・移送手段305がそれぞれ縦方向に沿って並列され
ている。
【0049】撹拌・移送手段305は、トナー貯蔵容器
303内に収容されているトナーを撹拌することにより
トナーが凝集するのを防止してトナーのブロッキング現
象の発生を抑止するために設けられている。また、トナ
ー移送手段306は、トナー貯蔵容器303内からトナ
ーを現像装置106に向け繰り出すために設けられてい
る。
【0050】トナー搬送手段306の構成を説明すると
次の通りである。トナー移送手段306には、トナー貯
蔵容器303内に延長されている搬送スクリュー303
Bに同軸上に配置されているスクリューポンプ306A
とこのスクリューポンプ306Aによるトナーの圧送を
行なうための空気供給手段306Bとが備えられてい
る。
【0051】スクリューポンプ306Aは、トナーを移
動させるための粉体ポンプを構成するものであり、図4
に示すように、側板302に取り付けられているホルダ
306A1に挿填されているステータ306A2と、ス
テータ306A2の内部に形成されている螺旋溝に係合
してトナー搬送スクリュー303Bと同軸上に配置され
てトナー移送部材をなす螺旋形状のロータ306A3と
で構成されている。
【0052】ロータ306A3は、ゴム等の弾性体で構
成され、その軸方向一端がトナー貯蔵容器303内に延
長されている搬送スクリュー303Bの軸端部に一体化
されて回転することができる。
【0053】図3において、搬送スクリュー303B
は、ロータ306A3と一体化されている側と反対側の
軸端部に取り付けられた歯車306B1を有し、その歯
車306B1が駆動モータ307の出力軸に有する駆動
歯車307Aに噛み合うことにより回転することができ
るようになっている。
【0054】ロータ306A3は、駆動モータ307の
回転駆動により回転すると、外周の螺旋部がステータ3
06A2内の螺旋溝内で移動することにより、搬送スク
リュー303Bの軸端部から吐き出されたトナーを軸方
向に移動させることができる。
【0055】図4において、ステータ306A2の内部
には、螺旋溝に連通するトナー吐出通路306A4が軸
方向に沿って形成されており、その開口にはパイプ30
3Aが連結されている。このパイプ303Aは、塩化ビ
ニール、ナイロンあるいはテフロン等が選択され、比較
的フレキシブルでかつトナーによる劣化等を起こしにく
い耐久性をもつものが用いられる。これにより、トナー
供給源300と複写機102内の現像装置106とは、
その位置関係がどのような状態であっても、互いに連結
が可能となっている。
【0056】図4において、ホルダ306A1の内周面
とステータ306A2の外周面との間には、1mm程度
の極小隙間が設けられており、その隙間がトナー吐出通
路306A4(図4参照)に連通し、さらにその隙間に
は、空気の通路306A5が連通している。
【0057】空気の通路306A5には、コネクタ30
6A6を介して、図3に示すように、チューブ310が
接続されており、そのチューブ310は、空気供給手段
306Bであるエアポンプ311に接続されて上記隙間
に向け空気を供給できるようになっている。
【0058】エアポンプ311は、0.5〜1リットル
/分程度の流量の送風量が設定されたものが用いられて
いる。これにより、トナー移送手段306Aにおけるス
クリューポンプ306Aのトナー吐出側が負圧化される
ことによりトナー貯蔵容器303内のトナーは、搬送ス
クリュー303Bによってスクリューポンプ306Aの
ロータ306A3に向け搬送されやすくなり、スクリュ
ーポンプ306A内に導入された時点でエアポンプ31
1からの空気を介して流動化が促進され、トナー貯蔵容
器303内からパイプ303Aに向け圧送される。
【0059】エアーポンプ311は、他のトナー供給に
関わる部材とは別に駆動制御するようになっている。こ
れは、粉体ポンプを構成しているスクリューポンプ30
6Aに過負荷が作用するのを防止するためである。
【0060】つまり、スクリューポンプ306Aによる
移送および空気の供給が停止されると、今まで混合状態
でパイプ303A内に充満していたトナーと空気のう
ち、空気は排気されるものの、トナーは重力によりパイ
プ303Aの内周面下方に沈殿するので、トナーの嵩密
度が高められてしまう。このため、次にトナーの移送を
行おうとした場合、推積することにより凝集度合いが高
まっているトナーによってトナーの移送が堰止められて
しまい、その結果、トナー移動手段であるスクリューポ
ンプ306A内では、ロータに過剰な負荷がかかり、ロ
ーラの焼き付きによる動作不良が発生することになる。
【0061】そこで、トナーの移送手段であるスクリュ
ーポンプ306Aの作動を停止あるいは開始した場合、
作動開始に先立ちエアポンプ311を作動させ、また作
動停止後、ある程度の時間を以てエアポンプ311の作
動を継続させてトナーの凝集を防止するようになってい
る。このようなエアポンプ311の動作制御により、パ
イプ303A内で残存しているトナーを空気によって排
出することができるのでパイプ303A内でトナーの詰
りを解消してトナーの移送を良好に行なえるようにする
ことができる。
【0062】搬送スクリュー303Bは、図5に示すよ
うに、トナー貯蔵容器303内に延長されている軸に沿
ってスクリューの螺旋羽根のリード量が異ならせてあ
り、リード量が得られる巻数がスクリューポンプ306
A側で密に、またそれ以外の範囲では疎となるように軸
方向で巻数が異ならせてある。
【0063】搬送スクリュー303Bの構成は、トナー
の残量に応じたトナーの自重による落下が円滑に行なわ
れない場合に生じるブリッジ現象を防止するとともにス
クリューポンプ306Aに向けたトナーの移動量ならび
に移動力を付与することができるようになっている。
【0064】一般に、トナー貯蔵容器303内でのトナ
ーの残量が多い場合には、トナーの重量も大きいので自
由にトナーが落下できるが、トナーの残量が少なくなる
と重量を利用した落下が生じにくくなる。しかも、自重
による落下が起りにくくなっているトナーは、撹拌部材
の回転軌跡先端に位置するものが掻き取られるだけで、
それ以外の隣接するトナー同士が凝集し、落下しないで
その状態を維持するブリッジ現象を起こす。さらに、搬
送スクリュー303Bにより軸方向一方端に掻き寄せら
れるトナーは、トナー貯蔵容器303の側壁内面に押し
付けられ、その場合に生じる圧力と温度上昇とにより凝
集度合いが高められることになり、これによってもトナ
ー自体の移動が妨げられることになる。
【0065】本実施例では、搬送スクリュー303Bの
軸方向での巻数を異ならせ、巻数が疎の範囲では密の範
囲よりもトナーの移動を妨げる部分が少なくなるように
してトナーの移動を確保し、さらに巻数が密の範囲では
疎の範囲よりもトナーの移動量および移動力を増大させ
るようになっている。これにより、スクリューポンプ3
06Aに近い側では、トナーの移動量および移動力を増
大させて現像装置106に向け供給するためのトナーの
量が確保でき、さらにスクリューポンプ306Aから離
れた位置では、トナーの凝集を抑制してスクリューポン
プ306Aに近い側に向けてのトナーの移動を許容し、
その位置へのトナーの導入量が確保できることになる。
【0066】図5において、上記した撹拌・移送手段3
05は、トナー貯蔵容器303内に位置する螺旋羽根3
05Aを備えており、その螺旋羽根305Aは、軸方向
に沿って、トナー貯蔵容器303内に位置する軸部の長
さに対して巻数が2巻以下、好ましくは、1/2巻程度
のリード量が設定されている。
【0067】巻数を少なくして大きなリード量を設定す
る理由は、トナーの凝固状態に応じて発生するブリッジ
現象の発生を回避させてトナー貯蔵容器303内のトナ
ーの多少に拘らず残っているトナーを搬送スクリュー3
03Bに向け導入させるためである。
【0068】撹拌部材としては、図6および図8に示す
ように、比較的小さいリード量が設定された撹拌羽根A
を備えたものや、トナーを突き崩すためのロッド部材
A’を備えたものがある。このような構成の撹拌部材
A、A’では、トナー貯蔵容器303内で推積するトナ
ーの量によって撹拌部材A、A’の移動領域周辺のトナ
ーが凝固し、これによってトナー同士が移動しない状態
を維持するブリッジ現象を生じる場合がある。なお、図
6、図8には、搬送スクリュー(図中、符号303
B’’で示す部材)が、軸方向に沿って同一間隔を設定
された巻数のスクリュー羽根を有するものを対象として
示されている。
【0069】トナーの推積量が多い場合には、前述した
搬送スクリュー303Bの場合と同様に、トナーの重量
が比較的大きいので、トナー自体の自然落下によって、
撹拌部材A、A’の回転軌跡中にトナーが入り込みやす
く、これによって撹拌部材A、A’による撹拌作用が良
好に行なわれてトナーが搬送スクリュー303Bに向け
移動することができる。
【0070】これに対し、トナーの推積量が少量になる
と、トナーの重量も小さくなるので、自然落下しにくく
なる。このため、撹拌部材A、A’の回転軌跡外周部に
位置するトナーは、推積した状態でトナー貯蔵容器30
3の下部形状をなす傾斜面とその傾斜面に対向する壁部
内面との間で凝固しやすくなり、これによって図7およ
び図9に示すように、撹拌部材A、A’の回転軌跡近傍
のトナーがその回転軌跡中に導入されない状態を維持し
てブリッジ現象が発生しやすくなる。
【0071】このようなブリッジ現象が発生すると、撹
拌作用や移送作用が得られなくなり、これによって、搬
送スクリュー303Bに向けたトナーの導入が行なえな
くなる。
【0072】一方、このような撹拌部材A、A’の構成
に対し、図5に示した撹拌・移送手段305の撹拌羽根
305Aでは、リード量が少ないことによって、停止し
ている場合には、図10において矢印で示すように、ト
ナーが落下方向に移動する範囲を軸方向で広く取ること
ができ、しかも、回転した場合には、落下するトナーに
対して軸方向への移動力を付与できるとともに、図11
において矢印で示すように、落下したトナーを取り込ん
でそのトナーを撹拌羽根305Aの接線方向に押し広げ
る向きの力を作用させることができる。
【0073】撹拌羽根305Aが回転すると、トナー
は、撹拌羽根305Aによって軸方向への移動とともに
回転軌跡に対する接線方向に移動することができるの
で、仮に、残量が少なくなった場合でも接線方向に移動
したトナーにより撹拌羽根305Aの近傍で落下しない
状態を維持しているトナーを突き崩すことができる。従
って、ブリッジ現象を引き起こそうとするトナーを搬送
スクリュー303Bに向け移動させることができる。し
かも、搬送スクリュー303Bに向け移動する過程でト
ナーは撹拌羽根305Aによる撹拌作用が施されて摩擦
帯電を促進されることになる。このように、トナーの残
量に関係なく、搬送スクリュー303Bに対してトナー
を導入することができ、特に、トナーの上面が撹拌・移
送手段305の下位に位置する程度の残量となった場合
でも、トナー貯蔵容器303内での搬送スクリュー30
3Bの占有部内にトナーを導入することが可能になる。
従って、搬送スクリュー303Bによるトナー移送手段
306Aへのトナーの移送を確実に行なわせることがで
き、現像装置106への補充トナーの安定供給が可能に
なる。
【0074】但し、貯溜されているトナーの流動性が比
較的よく、重量に自然落下が適当に行われて上記したブ
リッジ現象や凝集が起りにくい材料からなるトナーを用
いた場合には、構造が比較的簡単に得られる利点がある
上記した撹拌部材A、A’を用いることも可能である。
【0075】本実施例では、撹拌・移送手段305とト
ナー移送手段306との回転方向が逆方向に設定されて
いる。これにより、撹拌スクリュー303Bおよび撹拌
・移送手段305における軸方向でトナーが1ヵ所に偏
寄することがなく、トナーの滞留を防止することができ
るようになっている。
【0076】一方、図3において、空気供給手段306
に相当しているエアポンプ311に接続されているチュ
ーブ310の近傍には、エアポンプ311のブロー圧を
検出するためのエア圧検出装置308が設けられてい
る。
【0077】エア圧検出装置308は、図12に示すよ
うに、チューブ310の一部に連結されている圧力観測
部材308Aとこの観測用部材308Aに対向して配置
されている検出部材308Bとを備えている。
【0078】観測用部材308Aは、チューブ310に
連通するエア通路を内部に有する透明な円筒部材で構成
され、エア通路に球状のフロート308A1が配置され
ている。フロート308A1は、エアポンプ311のブ
ロー圧が適性である場合にチューブ310のエア通路の
上端を塞がない位置(図12において符号P1で示す位
置)に浮き上がり、ブロー圧が適性でない場合には上記
したエア通路の上端を塞がない位置よりも低い位置(図
12において符号P2で示す位置)に変位することがで
きるようになっている。このため、フロート308A
は、適度な軽さを有する樹脂製あるいはこの材質に代え
てステンレス等の金属製が用いられ、その形状として
も、ブロー圧を受けることにより、上記したエア通路上
端を塞がない位置とその位置よりも低い位置とに変位す
ることができる形状とすることが可能なものである。
【0079】検出部材308Bは、フロート308Aが
図12において符号P1にあることを検出できる反射型
の光学素子からなり、図12において符号P1で示す位
置にある時のフロート308Aからの反射率の変化によ
り、エアポンプ310のブロー圧が適性であることを検
出するようになっている。なお、上記した検出部材30
8Bとしては、光学的な検出部材に限らず、観測用部材
308Aのエア通路内へ決めんでの負圧を検出すること
により、ブロー圧を検出する圧力センサを用いることも
可能である。これによれば、観測用部材308A内にフ
ロートを設けるような構造に比べて簡素化することが可
能になる。さらに、検出部材308Bとしては、フロー
ト308A1を磁性体で構成した場合に対処するため
に、磁気検知方式を用いるものとすることも可能であ
る。
【0080】複写機102に装備されているクリーニン
グ装置108には、感光体から除去されたトナーを回収
するための現像剤回収手段400が設けられている。本
実施例の場合、現像剤回収手段400は、トナーの回収
を前提としているので、以下、これをトナー回収手段と
称する。このトナー回収手段400は、後で詳しく説明
するが、現像剤貯蔵装置300と同じ筐体内に配置さ
れ、クリーニング装置108(図1参照)の側壁におけ
る底部近傍に設けられているトナー排出パイプ108A
に連結されたフレキシブルナなナー移送手段の他の一つ
をなすパイプ401によって、図1中、二点鎖線で示す
ように、クリーニング装置108と接続されている。
【0081】トナー回収手段400は、クリーニング装
置108からトナーを移送するためのトナー移送手段
(便宜上、図4に示した粉体ポンプを構成する部材と同
じ符号と同じ符号とし、その符号に「’」を付すことに
より区別する)306’と、後で詳しく述べるが、移送
されてくるトナーを貯溜するためのトナー収納容器40
2とを備えている。
【0082】トナー移送手段306’は、前述した現像
剤供給部に設けられているものと同じ構成からなり、図
13において、クリーニング装置108のトナー排出パ
イプ108Aに連結されているパイプ401の他端が接
続されたエルボ部材からなるトナー受け部材403およ
びこのトナー受け部材403とパイプ404を介して接
続されているホッパー405に連結されて設けられてい
る。
【0083】図13において、トナー移送手段306’
は、ホッパー405内に延長されている搬送スクリュー
303B’’と同軸上に配置されているスクリューポン
プ306A’とこのスクリューポンプ306A’による
トナーの圧送を行なうための空気供給手段306B’と
が備えられている。
【0084】スクリューポンプ306A’は、トナーを
移動させるための粉体ポンプを構成するものであり、側
板406に取り付けられている支持部材407に装備さ
れているホッパー405内に挿填されているステータ3
06A2’と、ステータ306A2’の内部に形成され
ている螺旋溝に係合してトナーの搬送スクリュー303
B’と同軸上に配置されてトナー移送部材をなす螺旋形
状のロータ306A3’とで構成されている。
【0085】ロータ306A3’は、ゴム等の弾性体で
構成され、その軸方向一端がホッパー405内に延長さ
れている搬送スクリュー303B’の軸端部に一体化さ
れて回転することができる。
【0086】図13において、搬送スクリュー303
B’は、ロータ306A3’と一体化されている側と反
対側の軸端部に取り付けられた歯車306B1’を有
し、その歯車306B1’が上記支持部材407に取り
付けられている駆動モータ307’の出力軸に有する駆
動歯車307A’に噛み合うことにより回転することが
できるようになっている。
【0087】ロータ306A3’は、駆動モータ30
7’の回転駆動により回転すると、外周の螺旋部がステ
ータ306A2’内の螺旋溝内で移動することにより、
搬送スクリュー303B’の軸端部から吐き出されたト
ナーを軸方向に移動させることができる。
【0088】図14において、ステータ306A2’の
内部には、螺旋溝に連通するトナー吐出通路306A
4’が軸方向に沿って形成されており、その開口にはパ
イプ408が連結されている。このパイプ408は、塩
化ビニール、ナイロンあるいはテフロン等が選択され、
比較的フレキシブルでかつトナーによる劣化等を起こし
にくい耐久性をもつものが用いられる。これにより、後
述するトナー収納容器402(図15参照)と複写機1
02内のクリーニング装置108とは、その位置関係が
どのような状態であっても、互いに連結が可能となって
いる。
【0089】図14において、ホッパーの内周面とステ
ータ306A2の外周面との間には、1mm程度の極小
隙間が設けられており、その隙間がトナー吐出通路30
6A4’(図14参照)に連通し、さらにその隙間に
は、空気の通路306A5’が連通している。
【0090】空気の通路306A5’には、コネクタ3
06A6’を介して、図13に示すように、チューブ3
10’が接続されており、そのチューブ310は、空気
供給手段306B’に相当しているエアポンプ311’
に接続されて上記隙間に向け空気を供給できるようにな
っている。
【0091】エアポンプ311’は、0.5〜1リット
ル/分程度の流量の送風量が設定されたものが用いられ
ている。これにより、トナー移送手段306’における
スクリューポンプ306A’のトナー吐出側が負圧化さ
れることによりホッパー405内のトナーは、搬送スク
リュー303B’によってスクリューポンプ306A’
のロータ306A3’に向け搬送されやすくなり、スク
リューポンプ306A’内に導入された時点でエアポン
プ311’からの空気を介して流動化が促進され、ホッ
パー405内からパイプ408に向け圧送される。
【0092】エアポンプ311’に接続されているチュ
ーブ310’の近傍には、図示しないが、図2および図
12に示した構成と同じ構成を備えてエアポンプ31
1’のブロー圧を検出するためのエア圧検出装置30
8’が設けられている。
【0093】トナー回収手段400におけるエアーポン
プ311’は、前述したトナー供給側でのものと同様
に、他のトナー供給に関わる部材とは別に駆動制御する
ようになっており、これにより、粉体ポンプを構成して
いるスクリューポンプ306A’に過負荷が作用するの
を防止されるようになっている。
【0094】上記したトナー収納容器402は、本実施
例の場合、回収したトナーを貯蔵する容器として使用で
き、トナー回収手段400におけるパイプ408の末端
が連結されている。
【0095】トナー収納容器402は、図5に示すよう
に、複写機100とは別に独立して設置された現像剤供
給手段をなす現像剤貯蔵装置300に装備されているト
ナー貯蔵容器303と隣接した箇所に配置されているト
ナー回収収納箱304F内に配置されるようになってお
り、その詳細が、図15に示されている。
【0096】図15において、トナー収納容器402
は、回収したトナーを収納する袋状の収納部402Aを
有し、この収納部402Aの開口部に口金部材402
B、支持部材402Cおよびシャッター部材402Dが
装着されている。この口金部材402B及び支持部材4
02Cとで供出口部材を構成している。
【0097】収納部402Aは、ポリエチレンやナイロ
ン等の樹脂製からなり、容積が例えばトナー貯蔵容器3
03の容量の1/10〜1/5に設定されている。これ
は、複写機100において現像装置106に対して補給
されるトナーの量に対して10〜20%がクリーニング
装置108によって除去されることが実験等により確認
されていることに基づく。
【0098】口金部材402Bは、上端側から外周に雄
ねじ部402B1、係止突起402B2が形成された円
筒部材で構成され、下端側に収納部402Aの開口縁と
高周波の印加等により熱溶着される接合部402B3を
備えている。接合部402B3は、中央に上記した円筒
部を有し、その円筒部から垂下する鍔部で構成されてい
る。接合部402B3は、収納部402Aの開口縁の中
央部を拡開させ、その中央部から開口縁両端にいくにし
たがってその開口縁をしぼめた状態で密着させて収納部
402Aと一体化されるようになっている。係止突起4
02B2は、口金部材402Bの外周方向に沿って等間
隔にて放射状に突出している鋸歯で構成されている。
【0099】支持部材402Cは、側面から見た断面形
状において、上端が下端よりも小径に形成されている円
筒部材であり、上向きの漏斗形状をなしている。支持部
材402Cには、口金部材402Bの支持部とトナーの
導入部とが設けられており、口金部材402Bの支持部
は、下端の円筒部内周面に形成された雌ねじ部と口金部
材402Bに有する係止突起402B2と同位相で形成
されている係合突起(いずれも図示されず)とを備え、
トナーの導入部は、上端の円筒部に形成されている半月
形状の開口部402C1を備えている。
【0100】下端の円筒部内周面に形成されている雌ね
じ部は、口金部材402Bに有する雄ねじ部402B1
が捩じ込まれる箇所であり、また係合突起は、口金部材
402Bに有する係止突起402B2が突き当たること
により捩じ込まれる方向と逆方向への回転を阻止してね
じ同士の結合が弛むのを防止するようになっている。
【0101】支持部材402Cにおける上端の円筒部外
周面の一部には、径方向に沿って突出する突起402C
2が設けられており、また、下端の円筒部外周面には周
方向に沿って等間隔に形成されたリブ402C3が設け
られている。リブ402C3は、口金部材402Bに有
する雄ねじ部402B1に支持部材402Cを捩じ込む
際に把持する箇所であり、捩じ込みのために回転させる
際の滑り止め部をなしている。
【0102】上端の円筒部に形成されている半月形状の
開口部402C1は、後述するシャッター部材402D
により開閉されることによりトナーの導入態位および非
導入態位を設定される箇所であり、導入時には、収納部
402Aとの間にトナーの通路を形成して収納部402
A内へのトナーの導入を可能にしている。
【0103】シャッター部材402Dは、支持部材40
2Cにおける上端の円筒部に対し嵌合されて回転可能な
下端を有し、上端に半月形状の開口部402D1を有す
る円筒部材であり、その軸方向の途中に円盤状の鍔40
2D2が一体成形されている。
【0104】鍔402D2を境にして上端側の円筒部外
周壁には、支持部材402Cに有する突起402C2を
下側から挿入できる縦溝を備えた周溝402D3が形成
されている。周溝402D3は、上記突起402C2を
下側から挿入できる縦溝の位置を始端として周方向に沿
って180°に相当する周長を以て形成され、また、主
溝402D3の終端近傍には、周溝402D3の始端位
置と略120°の位相関係を以て径方向に突出する係合
突起402D4が設けられている。
【0105】鍔402D2の周方向における上記周溝4
02D2の終端近傍には、凹状の切り欠き部402D5
が形成されており、この切り欠き部402D5には、後
述する回収ホッパー410の駆動ピンが入り込むように
なっている。
【0106】シャッター部材402Dは、支持部材40
2Cの上端円筒部に嵌合した状態で回転することができ
るが、その回転量として、支持部材402Cの突起40
2C2が周溝402D3の始端位置から終端位置までの
間の180°に設定されて半回転することができるよう
になっている。これにより、支持部材402Cに有する
半月形状の開口部402C1を開閉することができ、開
口部402C21、402D1同士が一致した時には、
図16に示すように、収納部402Aへのトナーの導入
を可能にし、そして、開口部402C1、402D1の
位置が180°の位相を以てずれた場合には支持部材4
02C側の開口部402C1を塞ぐことができる。支持
部材402C側の開口部402C1を塞いだ場合には、
収納部402A側からのトナーの飛散を防止することが
できる。
【0107】一方、回収ホッパー410は、クリーニン
グ装置108から回収されたトナーをトナー収納容器4
02に導入するための部材であり、シャッター部材40
3Dの上端に対して着脱可能に設けられている。
【0108】回収ホッパー410は、回収部410A、
開閉駆動部410Bを備えており、回収部410Aは、
回収ホッパー410の上端に位置している。回収部41
0Aは、トナー移送手段306’(図14参照)に連結
されているパイプ408の端部を接続可能なパイプ41
0A1に連通する半月形状の空間部を有し、この空間部
が支持部材402Cおよびシャッター部材402Dの開
口部402C1、402D1に対応できるようになって
いる。回収部410Aの天井部には、開口410A2が
形成されており、その開口部410A2には、脱気用の
エアフィルター411が装填されるようになっている。
【0109】回収部410の下端には回転駆動部410
Bをなす円筒部が設けられており、この回転駆動部41
0Bの外周壁には、シャッター部材402Dに有する周
溝402D3の始端位置と突起402D4の設置位置と
の関係に対応させた120°の位相を以て径方向に突出
する凸部410B1、410B2が形成されている。
【0110】凸部410B1、410B2の内部は空間
となっており、その一方に相当するシャッター部材40
2Dに有する突起402D4に対応する位置の凸部41
0B1には、円筒部の外周壁に連続する第1の周溝41
0B3が形成されている。この第1の周溝410B3の
周長(L1)は、シャッター部材402Dの鍔402D
2に形成されている切り欠き402D5の周方向での長
さ(L1)に対応させてある。また、円筒部の外周壁に
は、シャッター部材402Dに形成されている周溝40
2D3と同じ始端と終端との位置および同じ周長に設定
された第2の周溝410B4が形成されている。
【0111】回転駆動部410Bをなす円筒部の下端に
は円筒部よりも大径の鍔410B5が一体化されてお
り、その鍔410B5の一部には、その下面に、支持部
材402Dの鍔402D2に形成されている切り欠き4
02D5内に入り込む駆動ピン412が固定されてい
る。
【0112】上記した構成を備えたトナー収納容器40
2は、次のような手順により組み立てられる。まず、収
納部402Aの開口縁が口金部材402Bの接合部40
2B3に熱溶着されて一体化される。収納部401Aを
一体化された口金部材402Bは、雄ねじ部402B1
を支持部材402Cの雌ねじ部に捩じ込むことにより支
持部材402Cと一体化され、この状態で口金部材40
2Bに有する係止突起402B2が支持部材402C側
の係合突起により衝止されることによって捩じ込み方向
と逆方向への回転を阻止されて弛み止めされる。
【0113】口金部材402Bと一体にされた支持部材
402Cは、上端円筒部にシャッター部材402Dが嵌
合される。支持部材402Cに嵌合するシャッター部材
402Dは、周溝402D3の始端位置に相当している
縦溝内に支持部材402Cの突起402C2を挿入する
ことで装着される。
【0114】回収ホッパー410は、回収部410Aに
形成されている開口部410A2にエアフィルター41
1を装着し、回転駆動部410Bをなす円筒部に有する
凸部410B1、410B2を支持部材402Cの突起
402C2およびシャッター部材402Dの係合突起4
02D4に対向させた状態でシャッター部材402Dの
上端に嵌合されて装着される。
【0115】シャッター部材402Dに装着された回収
ホッパー410は、回収部410Aに有するパイプ41
0A1にトナー移送手段306’から延長されたパイプ
408を接続されることによって収納部402Aへのト
ナーの導入を可能にされる。
【0116】シャッター部材402Dの開閉は回収ホッ
パー410の回転操作によって行われる。図17は、上
記したトナー収納容器402が組み立てられた状態を示
しており、この状態では、回収ホッパー410の回転駆
動部410Bに有する凸部410B1、410B2にそ
れぞれ支持部材402C、シャッター部材402Dの突
起402C2および402D4が入り込んでおり、支持
部材402Cの開口部402C1とシャッター部材40
2Dの開口部402D1との位置が一致しておらず、開
口部同士が連通していない。
【0117】図17に示す状態から、支持部材402C
の開口部402C1とシャッター部材402Dの開口部
402D1との位置を一致させて連通させる場合には、
支持部材402Cを把持して不動状態に維持して回収ホ
ッパー410を回転させる。
【0118】この場合の回収ホッパー410の回転方向
は、図15において、時計方向である。回収ホッパー4
10が時計方向に回転されると、シャッター部材402
Dに有する係合突起402D4が回収ホッパー410の
第1の周溝410B3における凸部410B1の位置か
ら凸部410B1よりも小径の円筒部外周に達する。こ
れにより、シャッター部材402Dが下落することを防
止される。
【0119】一方、回収ホッパー410の回転により、
回収ホッパー410の鍔410B5に有するピン412
がシャッター部材402Dの切り欠き402D5の端縁
に衝合し、シャッター部材402Dを回収ホッパー41
0とともに回転させる。
【0120】シャッター部材402Dおよび回収ホッパ
ー410は、支持部材402Cに有する突起402C2
がシャッター部材402Dの周溝402D3および回収
ホッパー410の第2の周溝410B2の端縁に衝合す
るまで回転し、その回転量が各周溝の周長に相当する1
80°に相当しているので、反回転した時点で停止す
る。これにより、支持部材402Cの開口部402C1
とシャッター部材402Dの開口部402D1の位置は
図18に示すように一致するので、回収ホッパー410
の回収部410Aと収納部402Aとが連通する。回収
ホッパー410の回収部410Aから導入されるトナー
は、トナー移送手段306’によって空気と混合した状
態で導入される。しかし、空気は、回収部410Aに有
するエアフィルタ411から排出されるので、トナーが
自身の重量により収納部402Aに向け導入されること
になる。
【0121】トナー収納容器402を交換する時のよう
に、回収ホッパー410をシャッター部材402Dから
外す場合には、上記した手順と逆の手順を採ることによ
り、回収ホッパー410からシャッター部材402Dお
よび支持部材402Cの突起402D4、402C2を
抜くことができる。この結果、支持部材402Cの開口
部402C1とシャッター部材402Dの開口部402
D1との位置がずれてシャッター部材402Dにより支
持部材402Cの開口部402C1が塞がれることにな
る。支持部材402Cの開口部402C1が塞がれる
と、収納部402Aに導入されているトナーが飛散する
ような事態が防止される。
【0122】上記したトナー収納容器402は、単に、
トナーの回収にのみ使用するのではなく、回収したトナ
ーをトナー貯蔵容器303に再補給し、さらにトナー貯
蔵容器303に補給する新規トナーのための容器として
用いられるようになっている。次に、トナー収納容器4
02からトナー貯蔵容器303にトナーを補給する作動
態様について説明する。
【0123】トナー貯蔵容器303の天井部材304に
は、図2に示すように、アダプタ304Cが設けられ、
アダプタ304Cには図19に示すように、トナー収納
容器402を装着してシャッター部材402Dを回転さ
せるためのピン304C1が固定されている。ピン30
4C1は、上記した回収ホッパー410に設けられてい
る駆動ピン412に相当するものであり、このピン30
4C1に対して、図15に示したシャッター部材402
Dの切り欠き402D5を対応させて支持部材402C
の開口部402C1を開放することができる方向にシャ
ッター部材402Dに対してトナー収納容器402側を
回転させる。これにより、支持部材402Cの開口部4
02C1とシャッター部材402Dの開口部402D1
との位置を一致して連通され、収納部402A内に収納
されていたトナーは自由落下することにより、トナー貯
蔵容器303(図2参照)に向け導入されて再補給され
ることになる。なお、補給が終了後、シャッター部材4
02Dを閉じれば、トナー収納容器402をトナー貯蔵
容器303のアダプタ304Cから外してもトナーが飛
散することはない。
【0124】このようにして、トナー収納容器402か
らトナー貯蔵容器303に新規または回収トナーを補給
することができる。このとき、トナー収納容器402の
収納部402Aは折り畳み可能な袋であるので、運搬や
保管時での取扱性がよいという利点がある。特に、空に
なったトナー収納容器402をトナー再充填のため運搬
する際の運搬効率はトナーボトル等に比べて飛躍的に向
上する。なお、トナー収納容器402は再使用できるよ
うに、収納部402Aを丈夫な材質のもので作ることが
好ましい。
【0125】なお、トナー貯蔵容器303にトナーを補
給する際、トナー収納容器402側を回転させてシャッ
ター部材402Dを開閉させたが、アダプタ304C側
のピン304C1を設けている部材を天井部材304に
対して回転可能とし、その部材の回転でシャッター部材
402Dを開閉させるようにしてもよい。
【0126】本実施例では、上記したトナー移送手段の
動作制御を行うための制御部が設けられている。図20
は、上記制御部のシステム構成を説明するためのブロッ
ク図であり、同図において、制御部のシステム構成は、
制御装置500、現像装置106、クリーニング装置1
08、トナー供給・回収手段400を制御対象としてい
る。なお、図20において、トナー供給・回収手段40
0としているのは、前述したように、現像剤貯蔵装置3
00と同じ筐体内に配置されて単にトナーの回収のみを
行うのでなく、回収したトナーをトナー貯蔵容器303
に対して再度補給することができるものである意味から
このように呼称している。
【0127】制御装置500は、CPU501、ドライ
バ502を主要部として備えており、CPU501に
は、図示しないインターフェースを介して現像装置10
5に有するトナー濃度センサ106K(図20では、便
宜上、トナーニアエンド検知器と表示してある)からの
検知信号が入力され、そして、ドライバ502に対して
クリーニング装置108およびトナー供給・回収装置4
00におけるトナー移送手段306、306’の駆動モ
ータ、エアポンプへの駆動信号が出力されるようになっ
ている。なお、図示されていないが、図12に示したエ
ア圧検出装置308、308’からの信号もCPU50
1に入力されるようになっており、エアポンプ311、
311’の動作状態の監視も行えるようになっている。
【0128】制御装置500では、図21に示すよう
に、トナー移送手段306、306’における駆動モー
タ、エアポンプの動作時期を制御するようになってい
る。図21において、複写機10の始動時には、複写機
側のメインモータが回転駆動を開始されると、これに合
せてトナー回収用のトナー移送手段306’におけるエ
アポンプ311’が駆動されるようになっている。エア
ポンプ311’が駆動開始されて一定時間経過後にトナ
ー移送手段306’の駆動モータ307’が回転駆動を
開始されるようになっている。
【0129】複写機100の稼働停止時には、トナー移
送手段306’の駆動モータ307’の回転駆動が停止
されてから一定時間経過した後にエアポンプ311’が
停止されるようになっている。これにより、前述したよ
うに、トナー移送手段306’およびこれに接続されて
いるパイプ内に残留しているトナーを空気によって排除
することができるので、残留トナーが回収部内で詰るこ
とを防止してトナー移送部での異常な負荷増大を防止す
ることができる。
【0130】一方、現像装置106側でのトナーの量が
低減し、所定濃度が得られない状態あるいはその状態に
近付いたことがトナー濃度センサ106Kによって検知
された場合には、トナー供給側のトナー移送手段306
におけるエアポンプ311が駆動開始され、その後一定
時間経過してから駆動モータ307が駆動を開始され
る。また、トナーの補給により現像装置106側でのト
ナー濃度が適性となったことをトナー濃度センサ106
Kからの信号により判別した場合には、駆動モータ30
7が駆動を停止された後、一定時間経過してからエアポ
ンプ311が駆動を停止される。これにより、上記した
場合と同様に、パイプ内に残留しているトナーを空気に
よって排除することができるので、残留トナーが回収部
内で詰ることを防止してトナー移送部での異常な負荷増
大を防止することができる。
【0131】なお、上記した制御部のシステム構成にお
いては、図22に示す構成とすることも可能である。図
22に示すシステム構成では、トナー供給・回収装置4
00側にて、トナー移送手段306、306’を駆動す
るための電源装置503、上記したエアポンプおよび駆
動モータに関する作動時期を設定するためのタイミング
装置504およびエアポンプ、駆動モータの駆動用ドラ
イバ505を独自で備えている。
【0132】図22に示した制御装置500では、CP
U501において、トナー供給・回収装置400での動
作制御のためのトリガ信号が出力されるのに応じて、図
21に示したタイミングによりトナー供給・回収装置4
00が独自にタイミング設定されて、動作するようにな
っている。このような構成においては、制御装置500
におけるCPUからトナー供給・回収装置400への電
気的配線が、単にトナー供給のためのトリガ信号用のみ
ですむので、配線加工が比較的簡単なものとすることが
できる。
【0133】なお、図20および図22に示したシステ
ム構成においては、トナー移送手段におけるエアポンプ
と駆動モータとのオン・オフ制御を一定のサイクルタイ
ミングに基づいて実行し、次のトリガが入力されるまで
の間待機するようになっているが、これに限らず、上記
サイクルを実行中に次のトナーニアエンド検知に関する
信号が入力された場合に継続してトナー移送手段の駆動
モータをどうさせるように制御することもちろん可能で
ある。また、上記したシステム構成において用いられる
信号ラインとしては配線に限らず、光学的な通信構造を
用いることも可能であり、この構造では、装置間での配
線作業や配線が邪魔になるようなことをなくすことが可
能になる。
【0134】以上のように、本実施例によれば、複写機
本体内にトナーの回収および供給部を設置しなくてもよ
く、これによって、複写機の大型化を防止することがで
きる。特に、大容量のトナー補給装置を複写機内に付設
する必要がないので、複写機自体の設置スペースを極端
に大きく設定する必要がなくなる。
【0135】しかも、トナー回収部および補給に関わる
供給部と複写機本体とをフレキシブルなパイプにより接
続することができるので、複写機の設置スペースに関係
なく大容量のトナー回収部および補給に関わる供給部を
設けることができる。
【0136】さらに、トナー回収部の構成部材は、その
まま回収したトナーを補給部に関わる供給部材に転用す
ることができるので、トナー回収部と供給部とを独自に
設置する必要がなく、これによって、両方を供用できる
分、トナー回収部および供給部の大型化を防止すること
ができる。
【0137】
【発明の効果】本発明の構成によれば、袋状に形成され
た袋収納部と、該袋収納部に設けられた現像剤供出口を
開閉するシャッター部材とを有するので、現像剤収納容
器の運搬、保管等の効率が大幅に向上させることができ
る。
【0138】さらに、本発明の構成によれば、現像剤貯
蔵容器の上部に、袋状に形成された袋収納部と、該袋収
納部に設けられた現像剤供出口を開閉するシャッター部
材とを有する現像剤収納器を結合する結合部を設けたの
で、画像形成装置とは別に現像剤回収手段および現像剤
供給手段を備えたので、収納部を袋状にしても現像剤の
飛散が防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できる複写機の全体構成を示す模
式図である。
【図2】図1に示した複写機に用いられる現像装置の一
例を示す断面図である。
【図3】図1に示した複写機に用いられる現像剤供給装
置の全体構成を説明するための分解斜視図である。
【図4】図3に示した現像剤供給装置における粉体ポン
プの構成を示す局部的な断面図である。
【図5】図3に示した現像剤供給装置における撹拌・移
送手段および搬送スクリューの構成および現像剤回収部
の構成を示す断面図である。
【図6】現像剤供給装置の特徴部を説明するための比較
例のひとつとする現像剤供給装置の要部に関する構造を
示す局部的な断面図である。
【図7】図6中、符号L7で示す方向の矢視断面図であ
る。
【図8】現像剤供給装置の特徴部を説明するための比較
例の他のひとつとする現像剤供給装置の要部に関する構
造を示す局部的な断面図である。
【図9】図8中、符号L9で示す方向の矢視断面図であ
る。
【図10】現像剤供給装置における特徴部の作用を説明
するための図7相当の断面図である。
【図11】現像剤供給装置における特徴部の他の作用を
説明するための図7相当の断面図である。
【図12】図3に示した現像剤供給装置に用いられるエ
ア圧検出装置の構造を説明するための断面図である。
【図13】図5に示した現像剤回収部に用いられる現像
剤移送手段の構成を説明するための分解斜視図である。
【図14】図13に示した現像剤移送手段の要部を示す
断面図である。
【図15】図5に示した現像剤収納容器の要部構成を説
明するための分解斜視図である。
【図16】図15に示した現像剤収納容器の要部の装着
状態の一例を示す断面図である。
【図17】図15に示した現像剤収納容器の要部構成の
作用の一つを説明するための模式図である。
【図18】図15に示した現像剤収納容器の要部構成の
作用の他の一つを説明するための模式図である。
【図19】図5に示した現像剤収納容器の要部の装着状
態の他の例を示す断面図である。
【図20】図5に示した現像剤供給装置および現像剤収
納容器の動作制御を行うための制御部のシステム構成を
説明するためのブロック図である。
【図21】図20に示した制御部の作用を説明するため
のタイミングチャートである。
【図22】図20に示した制御部の他の例を説明するた
めのブロック図である。
【符号の説明】
102 複写機 106 現像装置 106B トナー補給部 300 現像剤貯蔵装置 303 トナー貯蔵容器 304 天井部材 304C アダプタ 306A スクリューポンプ 402 トナー収納容器 402A 収納部 402B 口金部材 402C 支持部材 402D シャッター部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーあるいはトナーとキャリアからな
    る現像剤を収納する現像剤収納器において、 袋状に形成された袋収納部と、該袋収納部に設けられた
    現像剤供出口を開閉するシャッター部材とを有すること
    を特徴とする現像剤収納器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像剤収納器におい
    て、前記シャッター部材が前記袋収納部に前記現像剤供
    出口が形成された供出口部材に取り付けられることを特
    徴とする現像剤収納器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の現像剤収納器
    において、前記供出口部材の前記現像剤供出口を形成し
    ている部分が円筒状に形成され、前記シャッター部材が
    前記供出口部材の軸線を中心に回転して前記現像剤供出
    口を開閉することを特徴とする現像剤収納器。
  4. 【請求項4】 像担持体上で原稿内容に応じて形成され
    ている静電潜像を可視像処理する現像装置に供給する現
    像剤を貯留する現像剤貯蔵容器を有し、該現像装置を備
    えた画像形成装置本体に対して独立して設けられ現像剤
    貯蔵装置において、 前記現像剤貯蔵容器の上部に、袋状に形成された袋収納
    部と、該袋収納部に設けられた現像剤供出口を開閉する
    シャッター部材とを有する現像剤収納器を結合する結合
    部を設けたことを特徴とする現像剤貯蔵装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の現像剤貯蔵装置におい
    て、前記結合部には回転することにより現像剤供出口を
    開閉するシャッター部材に係合する係合手段が設けられ
    ていることを特徴とする現像剤貯蔵装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の現像剤貯蔵装置
    において、前記現像剤貯蔵容器には、回転することによ
    り軸方向に沿って現像剤を移動させることが可能なスク
    リュー状のロータを備えた粉体ポンプと、該粉体ポンプ
    により移動してくる現像剤を拡散させた状態で流動させ
    る空気供給手段とを備えている現像剤供給手段が設けら
    れ、フレキシブルな移送管を介して前記現像装置に連結
    されていることを特徴とする現像剤貯蔵装置。
JP9080483A 1997-03-31 1997-03-31 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置 Pending JPH10274877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080483A JPH10274877A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080483A JPH10274877A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004136027A Division JP2004272283A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 現像剤貯蔵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274877A true JPH10274877A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13719536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9080483A Pending JPH10274877A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10274877A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1400869A1 (en) 2002-09-20 2004-03-24 Ricoh Company, Ltd. Bag-type toner container with a shutter
US7536139B2 (en) 2002-09-20 2009-05-19 Ricoh Company, Limited Powder container for use in an image forming apparatus having an opening which faces horizontally
SG156515A1 (en) * 1998-12-22 2009-11-26 Ricoh Kk Toner container and image forming method and apparatus using the same
US7801462B2 (en) 1998-05-07 2010-09-21 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a plurality of photoconductive elements, a plurality of optical writing devices and a stay

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7801462B2 (en) 1998-05-07 2010-09-21 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a plurality of photoconductive elements, a plurality of optical writing devices and a stay
US7991321B2 (en) 1998-05-07 2011-08-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US8200121B2 (en) 1998-05-07 2012-06-12 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a plurality of cartridges and a single writing unit
SG156515A1 (en) * 1998-12-22 2009-11-26 Ricoh Kk Toner container and image forming method and apparatus using the same
EP1400869A1 (en) 2002-09-20 2004-03-24 Ricoh Company, Ltd. Bag-type toner container with a shutter
US7221891B2 (en) 2002-09-20 2007-05-22 Ricoh Company, Ltd. Body member of a powder container
US7257348B2 (en) 2002-09-20 2007-08-14 Ricoh Company, Ltd. Body member of a powder container
CN100337162C (zh) * 2002-09-20 2007-09-12 株式会社理光 粉末容器的主体部件
US7536139B2 (en) 2002-09-20 2009-05-19 Ricoh Company, Limited Powder container for use in an image forming apparatus having an opening which faces horizontally
US7593674B2 (en) 2002-09-20 2009-09-22 Ricoh Company, Ltd. Body member of a powder container
US7796914B2 (en) 2002-09-20 2010-09-14 Ricoh Company, Ltd. Powder container having a cylindrical shutter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3483087B2 (ja) 画像形成システム
JP3525019B2 (ja) 粉体ポンプ付き画像形成装置
EP2369424B1 (en) Toner Replenishing Device and Image Forming Apparatus Including Toner Replenishing Device
JP5564612B1 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP6047484B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP3985753B2 (ja) 画像形成装置
JP6159676B2 (ja) 現像剤補給装置、画像形成装置
JP6089120B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
US6526252B1 (en) Apparatus and method for forming image
US6603949B2 (en) Apparatus and method for controlling the formation of an image with recovered and new toner
JPH10274877A (ja) 現像剤収納器及び該現像剤収納器を用いる現像剤貯蔵装置
JP6204387B2 (ja) 現像剤収容容器、および、これを備えた画像形成装置
JP5919256B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP6287884B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP2004272283A (ja) 現像剤貯蔵装置
JP2005062649A (ja) 画像形成装置
JP3434085B2 (ja) 現像剤供給装置
JP6784224B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP6316368B2 (ja) 現像剤補給容器及び現像剤補給システム
JP7001727B2 (ja) 現像剤補給容器
JPH1097130A (ja) 画像形成装置
JPH10221939A (ja) 画像形成装置
JP3391986B2 (ja) 画像形成装置
JP3400620B2 (ja) 電子写真記録装置
JPH11143194A (ja) トナー補給容器及び電子写真画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040531

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040617

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061222