JPH10274791A - ボード間及びユニット間の光インタコネクション装置 - Google Patents

ボード間及びユニット間の光インタコネクション装置

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JPH10274791A
JPH10274791A JP9144327A JP14432797A JPH10274791A JP H10274791 A JPH10274791 A JP H10274791A JP 9144327 A JP9144327 A JP 9144327A JP 14432797 A JP14432797 A JP 14432797A JP H10274791 A JPH10274791 A JP H10274791A
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JP
Japan
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array
light
optical interconnection
light beam
deflection control
Prior art date
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Pending
Application number
JP9144327A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Hirabayashi
克彦 平林
Takeshi Yamamoto
剛 山本
Shigeki Hino
滋樹 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication of JPH10274791A publication Critical patent/JPH10274791A/ja
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高密度・大容量で、光源の波長を正確に制
御する必要がなく、経済的かつ適確にボード間の光接続
を行うことができる光インタコネクション装置を提供す
る。 【解決手段】 トランスミッタアレイ2−3から発生し
た光ビームアレイは偏光ビームスプリッタ2−9に入射
して直角に折曲され、隣接ボードの窓部2−1に入射
し、この窓部2−1に設けられたTN液晶アレイ素子2
−8で偏光制御され、これにより偏光面が90゜回転さ
れた光ビームは偏光ビームスプリッタ2−9で直角に折
曲されて液晶マイクロプリズムアレイ2−10に入射
し、進行方向を制御され、所望のディテクタで受光さ
れ、一方、TN液晶アレイ素子2−8で偏光面が90゜
回転されない光ビームは偏光ビームスプリッタ2−9を
伝搬方向に通過して次の隣接ボードの窓部2−1に入射
し、同様に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速、超高密
度、大容量ATMスイッチLSIなどの電気部品が搭載
された複数のボードがブックシェルフ状に実装された装
置において、ボード間の超高速、超高密度、超大容量の
信号を光を用いて接続するボード間の光インタコネクシ
ョン装置に関する。
【0002】また、本発明は、超高速、超高密度、大容
量ATMスイッチLSIなどの電気部品が搭載された複
数のボードをブックシェルフ状に並べてユニット内に実
装すると共に、そのユニットを複数縦積みにして架(キ
ャビネット)内に実装した装置において、異なるユニッ
ト間におけるそれぞれのボード間の信号を光を用いて接
続するユニット間の光インタコネクション装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】大容量の交換機を実現する場合、図25
に示すように、N×NスイッチをM行L列に配置する。
25−1はN×Nスイッチであり、25−2はこれらを
接続する配線である。また、セルの廃棄率を小さくする
ために、N×Nスイッチを多段化して並べる。すなわ
ち、図26(a)及び(b)に示すように、ボード26
−1をブックシェルフ状に並べて、ボード間光配線26
−2によって複数のボード26−1を相互に接続する。
更に、大容量の交換機をブックシェルフ型の実装で実現
するためには、図27に示すような構成が必要となる。
すなわち、ボード26−1をブックシェルフ状に並べて
それらのボード26−1間をボード間光配線26−2で
接続したものを1ユニットとし、複数のユニット27−
2を多段に配置する。このとき、異なるユニット27−
2間におけるそれぞれのボード26−1間の接続も、ユ
ニット間光配線27−3によって光接続する。27−1
は、全ての複数のユニット27−2を収納するキャビネ
ットである。図28にキャビネット及びユニットの概観
を示す。ここで、28−1は扉、28−2はユニット2
7−2から入出力するビーム、28−3は電気バックプ
レーンに接続する電気コネクタである。
【0004】ところで、現在実用化されているATMス
イッチボード間接続は、電気配線を基本としており、そ
の性能は電気コネクタのピン密度と伝送できる信号の速
度とで決定される。現在のコネクタピン密度は約1本/
mm2である。現状100Mbit/sの速度で数cm電気信号を
送るには1W程度が必要であり、放熱を考慮する必要が
ある。また高速の信号がボード間を通ると、EMCノイ
ズが発生することが問題となっている。このためボード
間を電気信号で結ぶ場合、数100Mbit/s、コネクタ密
度1本/mm2が限界と言われている。しかしながら、信
号速度、コネクタ密度は、年々増加する傾向にあり、こ
の限界に近付いている。この限界を打ち破るために、光
によるボード間インタコネクションが注目されている。
ATMスイッチボード間あるいはユニット間の光インタ
コネクションには、半導体レーザアレイとディテクタア
レイ間を光ファイバアレイを介して接続した光インタコ
ネクションモジュールが開発され、すでに市販の段階に
ある(参考文献 J.Nishikido, S.Hino, S.Urushidani a
nd K.Yamasaki, "Demonstration of Optically Interco
nnected Switching Network," Globecom'93, pp.1187-1
191)。
【0005】しかし、ファイバ形の光インタコネクショ
ンモジュールのスループットは高々数10Gbit/s程度で
あり、将来のスループットが1Tbit/sから10Tbit/sの
超大容量のATMスイッチボード間の光配線に適用する
には、容量が不十分である。そこで、光ビームを自由空
間に飛ばして、光源とディテクタ間を光ファイバを介す
ることなく直接接続するフリースペース光インタコネク
ションが有力な候補として、研究されている。フリース
ペース光インタコネクションは、互いの光信号の干渉が
なく、超高密度光配線が可能であり、低スキューであ
り、電気ノイズがなく、光の結合ロスが少ないなどの優
れた特徴を有する。
【0006】超大容量ATMスイッチを形成する方法に
は、種々の方法が提案されている。その構成法の1つの
例を図29を用いて説明する。図29の上側図面に示す
ように、2×2スイッチ29−1を基本単位スイッチと
して、N×NのサブネットワークLSI29−2(MC
M実装を含む)を作製し、これをボードに実装して、ボ
ードをM段L列ブックシェルフ状に並べ、ボード間を接
続する。この実装法の利点は基本N×Nサブネットワー
クスイッチボードを一度作製しておけば、M段、L列の
数を任意に変えることにより、スイッチの容量を自由に
拡張、縮小ができる点である。これらのボードをブック
シェルフ状に並べた場合、図30(a)に示すようにボ
ードを跨ぐ平行およびクロス配線が必要になる。
【0007】一方、2×2基本単位スイッチ29−1を
図29の破線Aで囲う領域のように縦に切り出して、1
枚のボードの上に実装する方法もある。この場合の配線
は図30(b)のように隣接ボード間の平行およびクロ
ス配線となる。この構成の一例としては大容量ATMス
イッチを目的に研究されているベル研究所のディジタル
再生形光スイッチSEEDスイッチ・システム5、およ
びNTTのEARSスイッチ(16×16スイッチ、4
段構成)が挙げられる。この構成の利点はチップ間およ
びボード間配線が隣接チップ、隣接ボード間のみとな
り、光の超高密度配線に適している点である。
【0008】隣接ボード間を接続するフリースペース光
インタコネクションには多くの報告例がある。
【0009】例えば、Mcgill大のHintonらは、バックプ
レーンにフリースペースの超並列の光インタコネクショ
ンとディジタル再生形スイッチ(SEED)を利用した
光バックプレーン(T.Szymanski and H.S.Hinton, Arch
itecture of a Terabit Free-space photonic backplan
e, The international conferece on optical computin
g technical digest, OC'94, Edinburgh, Scotland, Au
gust 22-25,(1944) WD2/221)を提案している。
【0010】また、並列プロセッサ間を光で接続するた
め、NTTの坂野らは低密度、低速ではあるが、ボード
上に4×4のLEDとディテクタを配置し、このボード
を4枚並べて20Mbit/sフリースペース隣接ボード間光
インタコネクションを実現している(T.Sakano, T.Mats
umoto, and K.Noguchi "Three-dimensional board-to-b
oard free-space interconnects and their applicatio
n to the prototype multiprocessor system*C0SINE-I
II, Applied Optics, vol.34, pp.1815-1822,1995)。
【0011】更に、高速な隣接ボード間フリースペース
光インタコネクションとしてはMITのD.Z.Tsang が微
動台を用いて半導体レーザからのコリメートした光ビー
ムを24cmを飛ばし、チャンネル当り1Gbit/sのスピー
ドで20チャンネルの光インタコネクションを実現して
いる(D.Z.Tsang, "one-gigabit per second free-spac
e optical interconnection," Applied Optics vol.29,
2034-2037, 1990)。
【0012】一方、ボードを跨ぐ光インタコネクション
としては、ボード間のバス接続を可能にしたD−ファイ
バによる光インタコネクション(P.Healey, "Chapter 7
Multidimensional Switching Systems in Photonics i
n Switching, Vol.II," Edited by J.E.Midwinter, Pre
ssed by Academic Press (London))、ホログラムをバッ
クプレーンに用いた光インタコネクション、(R.C.Kim,
"An Optical Holographic Backplane Interconnect sy
stem, J.Lightwave.Tech.vol.9, p.1650-1656,1991 J.N
ishikido, S.Hino, S.Urushidani and K.Yamasaki, "De
monstration of Optically Interconnected Switching
Network," Globecom'93, pp.1187-1191)がある他に、
NTTの三日月らはボード間の光バス配線を目的とし
て、ボード間を光カップラを介して光ファイバで接続し
1Gbit/sのクロック分配を行っている(K.Itoh, R.Konn
o, Y.Katagiri, and T.Mikazuki "Data Transmission P
erformance of an Optical Backboard Bus" Proc.of Ja
pan IEMT pp.268-271 1995)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光インタコネクションにおいて、Dファイバに
よる光インタコネクションはロスが大きいため、中間に
アンプを設置しなければならないという問題がある。
【0014】また、固定のホログラムをバックプレーン
に用いてボードを跨ぐ光インタコネクションは、所望の
光以外に0次、−1次、±2次等の高次の不要な光が発
生し、クロストークが増大するという問題があり、更に
バックプレーン全体の大きなホログラムを作製するに
は、コストが高すぎるという問題もあるし、更に正確に
光源の波長を制御し、所望の光接続がなされるように、
光ビームのアライメントを行うことは困難であるという
問題がある。
【0015】光カップラを用いて光ファイバ配線するボ
ード間光インタコネクションでは、その容量が高々数1
0Gbit/sに制御されてしまうという問題がある。
【0016】一方、従来において、ユニット間のインタ
コネクションとしては電気のバックプレーンを介した電
気のインタコネクションしか実存せず、そのスループッ
トは非常に低いという問題がある。また、ユニット間を
光ファイバを用いて接続する光インタコネクションも研
究されているが、そのスループットは高々10Gbit/sと
低いのが現状である。
【0017】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、超高密度・大容量で、光源の
波長を正確に制御する必要がなく、経済的かつ適確にボ
ード間の光接続を行うことができるフリースペースにお
けるボード間の光インタコネクション装置を提供するこ
とにある。
【0018】また、その目的とするところは、ロスが小
さく、中間に増幅器を必要としないとともに、低価格で
フリースペースクロストークが少なく、光ビームのアラ
イメントを適確に行うことができるボード間の光インタ
コネクション装置を提供することにある。
【0019】更に、その目的とするところは、フリース
ペース光インタコネクションで異なるユニットのそれぞ
れのボード間の信号を接続することができるユニット間
の光インタコネクション装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、それぞれに電気回路が搭
載されると共に、開口部が形成された複数のボードと、
その複数のボードをブックシェルフ状に支持する支持部
材と、前記複数のボードの各々の一端に配設され、光ビ
ームアレイを出射するトランスミッタアレイと、前記複
数のボードの各々の前記開口部に設けられ、前記開口部
を通過する光ビームアレイの各々の光ビームの偏光方向
を制御する偏光制御アレイ素子と、その偏光制御アレイ
素子に近接して設けられ、対応するボード上のトランス
ミッタアレイから出射された光ビームアレイを入射して
直角に折曲させて次段のボードの開口部方向に導く一
方、前段のボードから前記偏光制御アレイ素子を介して
入射された光ビームアレイを、前記偏光制御アレイ素子
の制御に応じて、次段のボードの開口部方向に真っ直ぐ
に導くか、又は第1の方向に直角に折曲させる偏光ビー
ムスプリッタと、その偏光ビームスプリッタの前記第1
の方向に相当する一方の側に近接して配設され、前記偏
光ビームスプリッタで直角に折曲された各々の光ビーム
の進行方向を個々に制御する第1の光偏向制御アレイ素
子と、前記ボード上の前記一方の側に配設され、前記第
1の光偏向制御アレイ素子によって進行方向を制御され
た各々の光ビームを受光するディテクタアレイと、を備
えることを要旨とする。
【0021】請求項1に記載の発明にあっては、トラン
スミッタアレイから発生した光ビームアレイは偏光ビー
ムスプリッタに入射して直角に折曲され、次段のボード
の開口部に入射し、この開口部に設けられた偏光制御ア
レイ素子で偏光制御され、これにより偏光面が90゜回
転された光ビームは偏光ビームスプリッタで直角に折曲
されて光偏向制御アレイ素子に入射し、進行方向を制御
され、所望のディテクタで受光され、一方、偏光制御ア
レイ素子で偏光面が90゜回転されない光ビームは偏光
ビームスプリッタを伝搬方向に通過して更に次段のボー
ドの開口部に入射し、同様に制御される。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記トランスミッタアレイ及び前記デ
ィテクタアレイは、前記ボードに対して垂直に配設され
ていることを要旨とする。
【0023】請求項2に記載の発明にあっては、ボード
内において高い実装密度が達成できる。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記トランスミッタアレイ及び前記デ
ィテクタアレイは、前記ボードに対して並行に配設さ
れ、前記トランスミッタアレイから出射された光ビーム
アレイを直角に折曲させ前記偏光ビームスプリッタの方
向に導く第1のプリズムミラーと、前記偏光ビームスプ
リッタから前記第1の方向に出射された光ビームアレイ
を直角に折曲させ前記ディテクタアレイに入射させる第
2のプリズムミラーと、を更に備えることを要旨とす
る。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の発明において、前記トランスミッタアレイは、
出射する光ビームアレイの各々の光ビームの進行方向を
個々に偏向制御する第2の光偏向制御アレイ素子を有す
ることを要旨とする。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記トランスミッタアレイは、出射す
る光ビームアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に
固定的に偏向する固定偏向素子を有することを要旨とす
る。
【0027】請求項5に記載の発明にあっては、この固
定偏向素子で光ビーム群を大まかに偏向させておき、光
偏向制御素子を微調整用として使用できる。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記トランスミッタアレイは、出射す
る光ビームアレイを一括して偏向するビームアレイ一括
偏向制御素子を有することを要旨とする。
【0029】請求項6に記載の発明にあっては、光ビー
ムアレイが機械的な要因等で全体的にずれた場合、一括
して修正できる可能性があるという利点がある。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
前記第2の光偏向制御アレイ素子は、透明電極及び配向
膜を付けた平面基板とマイクロプリズムアレイ板とで液
晶を挟んだ構造を持つ液晶マイクロプリズムアレイであ
ることを要旨とする。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
前記第2の光偏向制御アレイ素子は、2枚の液晶プリズ
ムアレイを直交させて張り合わせた液晶プリズムアレイ
であることを要旨とする。
【0032】請求項9に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
前記第2の光偏向制御アレイ素子は、窓を開けたアレイ
分割電極で液晶層を挟んだ構造を持つ液晶偏向制御アレ
イ素子であることを要旨とする。
【0033】請求項10に記載の発明は、請求項4に記
載の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及
び前記第2の光偏向制御アレイ素子は、静電力によって
ビームの進行方向を制御できる静電制御マイクロミラー
アレイであることを要旨とする。
【0034】請求項11に記載の発明は、請求項4に記
載の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及
び前記第2の光偏向制御アレイ素子は、回折格子を書き
込むことが可能なホログラムであることを要旨とする。
【0035】請求項12に記載の発明は、請求項4に記
載の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及
び前記第2の光偏向制御アレイ素子は、機械的にビーム
の進行方向を制御できるメカニカル回転ミラーであるこ
とを要旨とする。
【0036】請求項13に記載の発明は、請求項4に記
載の発明において、前記第1の光偏向制御アレイ素子及
び前記第2の光偏向制御アレイ素子は、機械的にビーム
の進行方向を制御できるメカニカル回転プリズムである
ことを要旨とする。
【0037】請求項14に記載の発明は、請求項5に記
載の発明において、前記固定偏向素子は、ホログラム、
プリズムアレイ、又はミラーアレイであることを要旨と
する。
【0038】請求項15に記載の発明は、請求項6に記
載の発明において、前記ビームアレイ一括偏向制御素子
は、頂角可変プリズムであることを要旨とする。
【0039】請求項16に記載の発明は、請求項6に記
載の発明において、前記ビームアレイ一括偏向制御素子
は、2枚の液晶プリズムアレイを直交させて張り合わせ
た液晶プリズムアレイであることを要旨とする。
【0040】請求項17に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記偏光制御アレイ素子は、アレイ
状の透明電極によって挟まれたツイストネマチック液晶
であることを要旨とする。
【0041】請求項18に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記トランスミッタアレイは、光ビ
ームアレイを発する面発光レーザアレイを有することを
要旨とする。
【0042】請求項19に記載の発明は、請求項6に記
載の発明において、前記トランスミッタアレイに含ま
れ、モニタビームを発するモニタビーム用面発光レーザ
と、前記レシーバアレイに含まれ、前記偏光制御アレイ
素子、前記偏光ビームスプリッタ、及び前記第1の光偏
向制御アレイ素子を介した前記モニタビームを入射して
その位置を検出する位置センサと、その位置センサが検
出した前記モニタビームの位置に応じて、前記ビームア
レイ一括偏向制御素子を制御するフィードバック回路
と、を更に備えることを要旨とする。
【0043】請求項19に記載の発明にあっては、光ビ
ームアレイが機械的な要因等で全体的にずれた場合、一
括して修正できるという利点がある。
【0044】請求項20に記載の発明は、それぞれに電
気回路が搭載された複数のボードが支持部材によりブッ
クシェルフ状に実装されてユニットを構成すると共に、
複数のそのユニットを前記ボードに平行な方向に積み重
ねて構成されたキャビネットに適用される光インタコネ
クション装置において、各々のユニット内の少なくとも
一所定段のボードに配設され、光ビームアレイを出射す
る光源アレイと、その光源アレイから出射された光ビー
ムアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に制御する
光偏向制御アレイ素子と、その光偏向制御アレイ素子か
ら出射された光ビームアレイを直角に折曲させる出射用
プリズムミラーと、前記光源アレイが配設されるボード
の次段の各ボードに配設され、他のユニットに係る前記
出射用プリズムミラーから出射された光ビームアレイを
直角に折曲させて対応するボード方向に導く入射用プリ
ズムミラーと、その入射用プリズムミラーから出射され
た光ビームアレイを受光する複数のディテクタで構成さ
れるディテクタアレイと、を備え、前記光偏向制御アレ
イ素子は、所望のユニット内の次段のボードに係る所望
の前記ディテクタに入射するように、光ビームアレイの
各々の光ビームの進行方向を個々に制御することを要旨
とする。
【0045】光ビームの進行方向を制御できる光偏向制
御アレイ素子を導入し、あるユニット内のボードとそれ
とは異なる他のユニット内のボード間でフリースペース
の光インタコネクションを自由に実現できる。
【0046】請求項21に記載の発明は、請求項20に
記載の発明において、前記出射用プリズムミラーから出
射された光ビームアレイを入射し、前記光源アレイの像
を前記ディテクタアレイ上に結像されるマクロレンズを
更に備えることを要旨とする。
【0047】請求項21に記載の発明にあっては、ユニ
ット間を光ビームで接続せずにイメージで接続すること
になる。
【0048】請求項22に記載の発明は、それぞれに電
気回路が搭載された複数のボードが支持部材によりブッ
クシェルフ状に実装されてユニットを構成すると共に、
複数のそのユニットを前記ボードに平行な方向に積み重
ねて構成されたキャビネットに適用される光インタコネ
クション装置において、各々のユニット内の少なくとも
一所定段の各ボードに配設され、光ビームアレイを出射
する光源アレイと、その光源アレイから出射された光ビ
ームアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に制御す
る光偏向制御アレイ素子と、少なくとも一所定段の各ボ
ードの各々に対応して設けられ、他のユニット方向から
入射される光ビームアレイの各々の光ビームの偏光方向
を制御する偏光制御アレイ素子と、その偏光制御アレイ
素子に近接して設けられ、対応する光偏向制御アレイ素
子から出射された光ビームアレイを入射して直角に折曲
させて他のユニット方向に導く一方、他のユニット方向
から前記偏光制御アレイ素子を介して入射された光ビー
ムアレイを、前記偏光制御アレイ素子の制御に応じて、
他のユニット方向に真っ直ぐに導くか、又は次段のボー
ド方向に直角に折曲させる偏光ビームスプリッタと、前
記次段のボード上の配設され、対応する偏光ビームスプ
リッタから出射された光ビームアレイを受光する複数の
ディテクタで構成されるディテクタアレイと、を備え、
を備えることを要旨とする。
【0049】請求項23に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光源アレイか
ら出射された光ビームアレイの各々の光ビームの進行方
向を個々に固定的に偏向する固定偏向素子を更に有する
ことを要旨とする。
【0050】請求項24に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光源アレイか
ら出射された光ビームアレイを一括して偏向するビーム
アレイ一括偏向制御素子を更に有することを要旨とす
る。
【0051】請求項25に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、透明電極及び配向膜を付けた平面基板とマ
イクロプリズムアレイ板とで液晶を挟んだ構造を持つ液
晶マイクロプリズムアレイであることを要旨とする。
【0052】請求項26に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、2枚の液晶プリズムアレイを直交させて張
り合わせた液晶プリズムアレイであることを要旨とす
る。
【0053】請求項27に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、窓を開けたアレイ分割電極で液晶層を挟ん
だ構造を持つ液晶偏向制御アレイ素子であることを要旨
とする。
【0054】請求項28に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、静電力によってビームの進行方向を制御で
きる静電制御マイクロミラーアレイであることを要旨と
する。
【0055】請求項29に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、回折格子を書き込むことが可能なホログラ
ムであることを要旨とする。
【0056】請求項30に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、機械的にビームの進行方向を制御できるメ
カニカル回転ミラーであることを要旨とする。
【0057】請求項31に記載の発明は、請求項20、
21又は22に記載の発明において、前記光偏向制御ア
レイ素子は、機械的にビームの進行方向を制御できるメ
カニカル回転プリズムであることを要旨とする。
【0058】請求項32に記載の発明は、請求項23に
記載の発明において、前記固定偏向素子は、ホログラ
ム、プリズムアレイ、又はミラーアレイであることを要
旨とする。
【0059】請求項33に記載の発明は、請求項24に
記載の発明において、前記ビームアレイ一括偏向制御素
子は、頂角可変プリズムであることを要旨とする。
【0060】請求項34に記載の発明は、請求項24に
記載の発明において、前記ビームアレイ一括偏向制御素
子は、2枚の液晶プリズムアレイを直交させて張り合わ
せた液晶プリズムアレイであることを要旨とする。
【0061】請求項35に記載の発明は、請求項22に
記載の発明において、前記偏光制御アレイ素子は、アレ
イ状の透明電極によって挟まれたツイストネマチック液
晶であることを要旨とする。
【0062】請求項36に記載の発明は、請求項24に
記載の発明において、モニタビームを発するモニタビー
ム用面発光レーザと、前記レシーバアレイに含まれ、前
記光偏向制御アレイ素子、前記ビームアレイ一括偏向制
御素子、前記出射用プリズムミラー、及び前記入射用プ
リズムミラーを介した前記モニタビームを入射してその
位置を検出する位置センサと、その位置センサが検出し
た前記モニタビームの位置に応じて、前記ビームアレイ
一括偏向制御素子を制御するフィードバック回路と、を
更に備えることを要旨とする。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0064】図1及び図2は、それぞれ本発明のボード
間の光インタコネクション装置に係る第1実施形態の構
成を示す斜視図および横断面図である。両図に示すボー
ド間の光インタコネクション装置は、概略的には超高
速、超高密度、大容量LSIなどの電気回路、例えばス
イッチLSI2−2を多数搭載した複数のボード2−0
をブックシェルフ状態にほぼ平行に並べて実装し、この
複数のボード間の信号を光によってやり取りするもので
あり、光を複数のボードに伝達するために各ボード2−
0のほぼ中央に開口部である窓部2−1が形成され、こ
の窓部を通って光が各ボード間を伝送されるとともに、
各ボードの下部には光ビームアレイを発生するトランス
ミッタアレイ2−3が配設され、また各ボードの上部に
は光ビームを受光するレシーバアレイ2−4が配設され
ている。
【0065】図1及び図2における各符号について説明
する。2−0はボードであり、2−1はボード中央部に
形成された窓部であり、2−2はボードに搭載されたス
イッチLSIであり、2−3はレンズアレイ付き光源ア
レイと第2の光偏向制御アレイ素子がユニットとなった
トランスミッタアレイであり、2−4はレンズアレイ付
きディテクタアレイとして用いるレシーバアレイであ
り、2−5は電気コネクタであり、2−6はトランスミ
ッタアレイ2−3から出射された光ビームアレイであ
り、2−7はこの光ビームを直角に曲げるプリズムミラ
ーである。2−8は偏光制御素子として用いるTN(ツ
イストネマチック)液晶アレイ素子であり、2−9は偏
光ビームスプリッタ(PBS(Polarization Beam Spli
tter)と略称する)であり、2−10は該偏光ビームス
プリッタ2−9を上下から挟む第1の光偏向制御アレイ
素子として用いる液晶マイクロプリズムアレイであり、
2−11はPBS2−9から上側に出射された光ビーム
アレイである。
【0066】また、図2においては部分拡大断面図とし
てトランスミッタアレイ2−3およびレシーバアレイ2
−4の詳細構造を示している。この拡大図において、3
−1は光源として用いる面発光レーザアレイ、3−2は
レンズアレイ、3−3は第2の光偏向制御アレイ素子と
して用いる液晶マイクロプリズムアレイ、2−7は前記
プリズムミラーであり、3−5は光ビームであり、3−
8はディテクタアレイであり、3−6は面発光レーザア
レイ3−1及びディテクタアレイ3−8を実装する半田
バンプであり、2−0は前記ボードである。図2におい
て、●は紙面に対して垂直な偏波を表し、←→は紙面に
平行な偏波を示す。
【0067】図3は、図1に示したボード間の光インタ
コネクション装置に使用されている光偏向制御アレイ素
子を構成している液晶マイクロプリズムアレイ2−1
0、3−3の詳細な構成を示す図である。この液晶マイ
クロプリズムアレイは、例えば文献「Katsuhiko Hiraba
yashi, Tsuyoshi Yamamoto and Masayasu Yamaguchi, "
Free-space optical interconnections with liquid cr
ystal microprism arrays," Appl.Opt., vol.34, pp.25
71-2580,(1995)」に記載されているものである。
【0068】図3において、1−1は複数の光入線ビー
ム群、1−2−1は透明平板基板、1−2−2は鋸歯状
のマイクロプリズムが片面形成された透明基板(ここで
はガラス基板を用いた)、1−3は透明電極、1−4は
配向膜、1−5は液晶、1−6は無反射コートである。
1−7は液晶素子を駆動するための電源、1−8は個々
のプリズムに印加する電圧を調整する可変抵抗、1−9
は光出線ビーム群である。液晶は平行配向(ホモジニア
ス配向)している。透明平板基板1−2−1上の透明電
極1−3は各ビームに対応して分割されている。光ビー
ムはガラス基板1−2−2の鋸の傾斜面に入射する。
【0069】液晶に平行な偏波を持つ光に対しては、屈
折率nは印加電圧によって変化し、電圧を増大すると、
ne→noへ変化する。Δn(=ne−no)は通常
0.2〜0.25程度であるので、プリズムの頂角の2
5%程度は電圧印加によって、出線光ビームの偏向方向
を変えることが可能となる。ビームアレイの進行方向を
個々のビームごとに制御する光偏向制御アレイ素子とし
てneとnoの差の大きいメルク社のE−8液晶を用い
た場合、頂角が5°,10°,20°,30°の場合、
それぞれ1.2°,2.5°,5°,8°程度まで光の
偏向方向を変化させることが可能である。透明電極をパ
ターニングして、光ビームの偏向方向を個々に制御可能
である。
【0070】その他の光ビーム偏向制御アレイ素子とし
てはマイクロミラーアレイがある。その構造を図4に示
す。Si基板上に、マイクロミラーアレイをプラズマエ
ッチングの技術を用いて形成している。11−1はSi
基板であり、11−2は酸化膜、11−3はポリシリコ
ンから形成されるミラー方向制御用電極、11−4はA
lミラー、11−5は入射光ビーム群、11−6はAl
ミラーで反射された光ビーム群である。Alミラー11
−4はグランドに接地されており、ミラー方向制御用電
極11−3に印加する電圧を制御することにより、Al
ミラー11−4の方向を制御可能である。4度まで角度
を連続に変えられることが示されている。本素子も個々
のマイクロミラーに印加する電圧を制御することによ
り、光ビームアレイの偏向方向を個々に制御できる。詳
細は参考文献「D.R.Collins, J.B.Sampsell, L.J.Hornb
eck, J.M.Florence, P.Andrew penze, and M.T.Gately,
"Deformable mirror device spaticical light modula
tors and their applicability neural networks," App
lied Optics Vol.28,(1989) pp.4900-4907」を参照され
たい。
【0071】その他の光ビーム偏向制御アレイ素子とし
ては液晶偏向素子がある。窓の開いた分割電極で液晶層
を挟んだ構造を持ち、分割電極に印加する電圧を制御す
ることにより、液晶層に屈折率分布を付け、光ビームを
10度程度偏向する。本素子の場合も個々の光ビームの
偏向方向を制御可能である。その構造を図5(a)及び
5(b)に示す。図5(a)には液晶偏向素子の上面
図、図5(b)には断面図を示す。12−1A,12−
1B,12−1C,12−1DはAl電極、12−2は
ガラス基板、12−3は液晶層である。12−4は入射
光、12−5は出射光である。ここで電圧を印加しない
場合には、液晶は基板に対して垂直に配向したホメオト
ロピック配向である。Al電極12−1A〜12−1D
に印加する電圧極性を+と−に変えると、液晶分子の配
向分布が変化し、それによって、屈折率分布が変化し、
入射した光ビームが偏向する。図5(b)における
(イ)乃至(ニ)にはAl電極12−1A〜12−1D
に印加する電圧を+と−に変えた場合の光ビームの偏向
の様子を示している。それぞれの電極に印加する電圧の
極性、大きさを変えることにより光ビームの進行方向を
制御できる。詳細には文献「A.Sasaki and T.Ishibash
i, "Liquid-crystal light deflector", Electronics L
ett., vol.10,(1979) p.293-294」を参照されたい。
【0072】その他の光ビーム偏向素子としては、メカ
ニカルにプリズムを回転させるもの、ミラーを回転させ
るものがある。それぞれの構造を図6及び図7に示す。
図6において、13−1はマイクロプリズム柱、13−
2はマイクロプリズム柱を保持する板、13−3はマイ
クロプリズム13−1を回転するネジ、13−4は入射
光ビーム群、13−5は屈折された光ビーム群である。
それぞれのマイクロプリズム13−1の回転を調整する
ことにより、屈折された光ビーム群の進行方向を制御で
きる。
【0073】図7に示すメカニカル回転ミラーにおい
て、14−1はマイクロミラー板、14−2はこれらを
保持する板、14−3はマイクロミラー板14−1を回
転するネジ、14−4は入射光ビーム群、14−5は出
射光ビーム群である。それぞれのマイクロミラー板14
−1の回転を調整することにより、反射された光ビーム
群の進行方向を制御できる。
【0074】その他の光偏向制御アレイ素子としては、
通常の液晶ディスプレイに回折格子を書き込み、光の回
折を利用して、光ビームを偏向させる液晶ホログラム素
子がある。詳細は文献「H.Yamazaki and M.Yamaguchi,
"4×4 free-space optical switching using real-tim
e binary phase-only holograms generated by a liqui
d-crystal display, "Optics Lett.,vol.16(1991)p.141
5-1417」を参照されたい。回折格子のピッチによるが、
数度の光ビームの偏向が可能である。
【0075】上記の光偏向制御アレイ素子は、その偏向
角を任意に設定可能であったが、あらかじめ光配線が設
定されている場合には、形状が固定のプリズムアレイ、
ホログラムアレイ、ミラーアレイからなるグループから
選択された光偏向素子であってもよい。またこの固定型
の光偏向素子と上述した可動型光偏向制御アレイ素子を
任意に組み合わせて用いても同様の効果が期待できる。
【0076】次に、上述したように構成される図1及び
図2に示すボード間の光インタコネクション装置の作用
について説明する。
【0077】ボード2−0の下側にあるトランスミッタ
アレイ2−3の面発光レーザアレイ3−1から出射され
た光ビーム3−5は、第2の光偏向制御アレイ素子であ
る液晶マイクロプリズムアレイ3−3によって偏向さ
れ、更にプリズムミラー2−7により直角に曲げられ、
入射する下側の第1の光偏向制御アレイ素子としての液
晶マイクロプリズムアレイ2−10の中の液晶プリズム
(図3に示す透明基板1−2−2からなるマイクロプリ
ズム)の位置が選択される。光ビーム2−6はPBS2
−9に対して垂直に入射するように液晶プリズムにより
光軸が調整される。更にPBS2−9によって直角に曲
げられ、隣のボード2−0へと進む。
【0078】隣のボード2−0のTN液晶アレイ素子2
−8のビームが通過する箇所がON状態であると光ビー
ムの偏波は変化を受けず、そのまま直進する。OFF状
態であると偏波面は90゜回転されて、PBS2−9に
おいてビームは上側を向くように更に直角に曲げられる
ことになる。更にその上の第1の光偏向制御アレイ素子
である液晶マイクロプリズムアレイ2−10により偏向
されて、レシーバアレイ2−4の所望のディテクタアレ
イ3−8上のプリズムミラー2−7に当たり、光ビーム
は直角に曲げられて、所望のディテクタに到達すること
になる。
【0079】ボード群M枚から出射された光ビームは互
いに重なることなく、それぞれに偏光制御素子2−8を
構成する各TN液晶セルおよび第1の光偏向制御アレイ
素子を構成する各液晶プリズムが割り当てられる。従っ
て、ボード群のボード枚数を多くとるとTN液晶セル、
液晶プリズムセルの数が足りなくなる。液晶マイクロプ
リズムアレイ2−10の縦方向アレイ数をLとし、それ
ぞれのボード2−0の面発光レーザアレイ3−1、ディ
テクタアレイ3−8の縦軸方向のアレイ数をkとし、ボ
ード枚数をMとすると以下の関係が成り立つ。
【0080】
【数1】 L=k×M ……(1) ここでボード2−0の長さ30cm、偏光ビームスプリ
ッタ2−9の大きさを20mm角、液晶マイクロプリズ
ムアレイ2−10の頂角を20゜,30゜,40゜と
し、偏向角をそれぞれ5゜,7.5゜,10゜と仮定し
て、搭載可能な光源アレイ数、ディテクタアレイ数を計
算した。
【0081】図8に示すように、20mm角のPBS2
−9をボード2−0の中心に設置し、第1の光偏向制御
アレイ素子としての液晶マイクロプリズムアレイ2−1
0は1mmピッチでLアレイを持つとし、PBS2−9
の先端に合わせて張り合わせる。レーザアレイ、ディテ
クタアレイに搭載されたプリズムミラーは1mm角と仮
定する。
【0082】液晶マイクロプリズムアレイ2−10から
出射した光ビームが最も浅い角度で入射する時の入射角
度をθとする。その際入射最大角は(θ+φ)となる
(φは偏向角)。θは以下のように求める。
【0083】
【数2】 θ=tan-1{(30−L)/140} ……(2) ディテクタピッチは、最小入射角によって、次のように
決まる。すなわち、図8の左部分に拡大して示すように
1mmφのビーム1−13がプリズムミラー2−7の中
心に入射する時、隣接するプリズムミラー2−7の頭の
部分が接触する時が、ディテクタ間隔を最小にすること
ができる。従ってディテクタ間隔sは以下の式で求める
ことができる。
【0084】
【数3】 s=1/tan(θ)=140/(30−L) ……(3) また、液晶プリズムと一番近いディテクタアレイとの距
離dは液晶プリズムの偏向角度をφとして、以下のよう
に書ける。
【0085】
【数4】 d=30/tan(θ+φ) =30/[tan{tan-1(30−L)/140}+30] ……(4) ディテクタアレイ数kは以下のように求められる。
【0086】
【数5】 k=INT{(140−d)/s+1} ……(5) また、奥行き方向のアレイ数aは次の式で与えられる。
【0087】
【数6】 a=INT{d×tan(φ/2)} ……(6) 液晶マイクロプリズムアレイの長さとアレイ数k,aお
よびアレイ間隔の関係を、偏向角を5゜,7.5゜,1
0゜として図9乃至図11に示す。また、その結果をま
とめて図12に示す。例えば、液晶プリズムの偏向角が
5゜の場合、最適な値として、液晶マイクロプリズムア
レイのアレイ数は9で、ディテクタアレイ数k,aがそ
れぞれ3,5であり、その際のアレイピッチは6.7m
mとなる。ボード群の枚数Mは3となる。液晶マイクロ
プリズムの偏向角が7.5゜の場合、最適な値として、
ボード群のボード枚数Mが3の場合、液晶マイクロプリ
ズムアレイのアレイ数は12で、ディテクタアレイ数
k,aがそれぞれ4,7であり、その際のアレイピッチ
は7.7mmである。液晶マイクロプリズムの偏向角が
10゜の場合、最適な値として、ボード群のボード枚数
が4枚で液晶マイクロプリズムアレイのアレイ数は16
で、ディテクタアレイ数k,aがそれぞれ4,9であ
り、その際のアレイピッチは10mm、ボード群枚数は
4枚である。
【0088】スイッチのスループットを見ると、偏向角
5度の場合、一枚ボード当たり15×40であり、それ
が3枚でボード群をなすため、チャンネル当たり2.5
Gbit/sを仮定すると、トータルスループット4.
5Tbit/sとなる。
【0089】上記の計算では、液晶プリズムの初期偏向
方向は任意に設定できると仮定している。光偏向制御ア
レイ素子である液晶マイクロプリズムアレイの背面にテ
ーパを付けることにより、偏向の初期値を任意に設定で
きる。実験ではテーパ13゜の石英ガラスを液晶プリズ
ムに張り付けて用いた。このテーパ付きガラス基板を設
けることにより、任意の光源アレイからの任意のディテ
クタアレイへの光接続が可能であった。
【0090】次に、図13及び図14を参照して、本発
明のボード間の光インタコネクション装置に係る第2実
施形態について説明する。図13は本実施形態のボード
間の光インタコネクション装置の斜視図を示し、図14
(a)及び14(b)はそれぞれその横断面図および正
面図を示している。本実施形態のボード間の光インタコ
ネクション装置は、光源アレイおよび光ディテクタアレ
イをボードに対して垂直に実装するように構成したもの
であり、図1及び図2に示した前述の実施形態のように
光源アレイおよび光ディテクタアレイをボードに対して
水平に実装したものに対して高い実装密度を達成してい
るものである。
【0091】図13及び図14において、7−0はボー
ドであり、7−2はスイッチLSIであり、7−3は、
レンズ付き光源アレイでなるトランスミッタアレイであ
り、7−4はレンズ付きディテクタアレイとして用いる
レシーバアレイであり、7−5は第1の光偏向制御アレ
イ素子として用いる液晶マイクロプリズムアレイであ
り、7−6は偏光ビームスプリッタ(PBSと略称す
る)であり、7−7は偏光制御アレイ素子として用いる
TN−液晶アレイ素子であり、7−8は光ビームアレイ
である。8−1は光源アレイとして用いる面発光レーザ
アレイ、8−2はレンズアレイ、8−3はディテクタア
レイを示している。なお、図14(A)及び14(b)
において、●は紙面に対して垂直な偏波を表し、←→は
紙面に平行な偏波を示す。
【0092】ボード7−0の下部にはボードに垂直にト
ランスミッタアレイ7−3を構成する面発光レーザアレ
イ8−1とレンズアレイ8−2が装着され、その上にP
BS7−6が乗せられている。面発光レーザアレイ8−
1から出射したコリメータビームアレイはPBS7−6
によって曲げられ、右側へ進む。TN液晶アレイ7−7
によって、偏波が90゜曲げられると、光ビームは上へ
向かう。ここで図1及び図2の実施形態と同様に液晶マ
イクロプリズムアレイ7−5が光ビームの方向を制御す
る。図1及び図2の実施形態より優れた点は、ディテク
タアレイ8−3がボードに対して垂直に搭載されている
ので、ディテクタアレイ8−3のピッチを1mmにでき
る点と、PBS7−6から出射した光ビームがボード上
を飛ぶ距離が2倍近くになるため、ビームを振ることが
できる面積が増える点である。
【0093】例えば、通常の30cm角のボードの内の
250mmをボードに平行にPBS7−6から光ビーム
が飛ぶと仮定する。頂角20゜の直交液晶プリズムアレ
イを用いると2軸に±2.5゜振れるため、10mm×
10mmの領域にビームを任意に振らせることが可能と
なる。頂角30゜の直交液晶プリズムアレイが2軸に±
3.75゜振れると、16mm×16mm領域にビーム
を任意に振らせることが可能となる。頂角40゜の直交
液晶プリズムアレイは2軸に±5゜振れるので、21m
m×21mmの領域にビームを任意に振らせることが可
能となる。但し面発光レーザアレイ21−1は、10m
m×10mmに1mmピッチでセルを乗せても、使用し
ない領域がでてくる。従って、ボード群枚数Mによって
面発光レーザアレイ8−1の搭載数、場所が変わってく
る。縦軸としてアレイ数a,kを仮定して、ボード群枚
数Mとの関係を求めた。aの値は一定であるが、Mとk
とは以下の関係にある。
【0094】
【数7】 M×k=ビームを振れる距離(mm) ……(7) 図15にアレイ数a,kとボード枚数Mの関係を液晶プ
リズムアレイの偏向角をパラメータとして示す。
【0095】例えば、Mが5である場合、10×2アレ
イの面発光レーザアレイをNo.1からNo.5まで位置を
ずらせて、個々に作製する必要がでてくる。左側に光源
アレイ10×2が5枚並んでおり、右側にディテクタア
レイ10×2が5枚並んでいる。この間の任意の光配線
が可能である。ボードの一辺の長さ30cmの内の約2
0cmを光インタコネクション部に適用すると、1枚の
ボード当たり10×2の任意配線が20組であり、これ
がM=5枚でボード群となる。チャンネル当たり2.5
Gbit/sを割り当てると仮定すると、トータルスル
ープット5Tbit/sとなる。
【0096】次に、図16乃至図18を参照して、本発
明のボード間の光インタコネクション装置に係る第3実
施形態について説明する。18−1はトランスミッタア
レイ、18−2はディテクタアレイ、18−3はプリズ
ムミラーである。また、18−4はx−y位置センサで
ある。尚、図示していないが、x−y位置センサ18−
4からの情報を入力するフィードバック回路が設けられ
ている。図16は本実施形態のボード間の光インタコネ
クション装置の斜視図を示し、図17、図18はその横
断面図および正面図を示している。本実施形態のボード
間の光インタコネクション装置は、図13及び14で説
明したボード間の光インタコネクション装置において、
トランスミッタアレイ、およびディテクタアレイがボー
ドに対して、垂直でなく、平行に配置されており、光ビ
ームを直角に曲げるためにプリズムミラーがトランスミ
ッタアレイ、およびディテクタアレイに搭載されてい
る。本構成をとることにより、トランスミッタアレイ、
及びディテクタアレイのボード上への搭載が非常に簡単
になる。この構成を除けば、図16乃至図18に示した
ボード間の光インタコネクション装置は図13及び14
に示したボード間の光インタコネクション装置と同様に
なる。
【0097】次に、全体的な光ビーム群の位置ずれを補
正するための機能について説明する。面発光レーザ8−
1からは位置ずれを補正するための専用のモニタービー
ムMBが出射されている。このモニタービームMBは、
プリズムミラー18−3、TN液晶アレイ7−7及びP
BS7−6を介して反射しx−y位置センサ18−4に
到達する。x−y位置センサ18−4は、モニタービー
ムMBが実際に到達した位置と到達すべき所定の位置と
のずれ量及びその方向を検出し、それらの情報をフィー
ドバック回路18−5に送る。フィードバック回路18
−5は、そのずれ量がゼロになるように直交液晶マイク
ロプリズムアレイ18−1を制御する。x−y位置セン
サの詳細については後述する。
【0098】上記の説明では、交換機用のATMスイッ
チボード間について説明したが、スイッチボードに限ら
ず、コンピュータなどのボード間のインタコネクション
についても同様に本発明が適用できる。
【0099】以上の各実施形態では、光偏向制御アレイ
素子として、液晶マイクロプリズムアレイを用いる場合
について説明したが、これに限定されるものでなく、例
えば2枚の液晶プリズムアレイを直交させ、かつλ/2
板を介して張り合わせた液晶プリズムアレイ、窓を開け
たアレイ分割電極で液晶層を挟んだ構造を持つ液晶偏向
制御アレイ素子、静電力によってその方向を個々に制御
する静電制御マイクロミラーアレイ、回折格子を書き込
むことが可能な液晶ディスプレイを利用した空間光変調
素子、機械的にその方向を制御できるミラーアレイ、お
よび機械的にその方向が制御できるメカニカル回転プリ
ズムを用いても同様の効果が得られた。
【0100】また上記の実施形態では、光ビームを任意
の方向に偏向制御可能な光偏向制御アレイ素子を用いた
が、あらかじめ光の配線が決定している場合には、固定
のプリズムアレイ、ミラーアレイ、ホログラムアレイか
らなるグループの光偏向素子を用いてもよい。
【0101】さらに上記の光偏向角度が任意に設定でき
る光偏向制御アレイ素子と光偏向角が固定の光偏向素子
を組み合わせるてもよい。本方法では、固定の光偏向素
子は大きな偏向角を設定可能であり、可変の光偏向制御
アレイ素子は、小さな光偏向の制御が可能であることか
ら、前者を主の偏向素子とし、後者を微調整用として用
いることにより、より自由な光配線が可能となる。
【0102】次に、本発明のユニット間の光インタコネ
クション装置に係る実施形態について説明する。
【0103】図19は、本発明のユニット間を自由空間
で飛ぶ光ビームで接続する光インタコネクション装置に
係る第4実施形態の詳細断面図である。33−1はユニ
ットであり、33−2はボード、33−3は主信号用面
発光レーザアレイ、33−4はモニタビーム用面発光レ
ーザ、33−5はレンズアレイ、33−6は光配線用偏
向アレイ素子としての液晶マイクロプリズムアレイであ
る。33−7はビームアレイ一括偏向制御素子としての
頂角可変プリズムである。33−8はプリズムミラー、
33−9は光ビームアレイ、33−10はディテクタア
レイ、33−11はx−y位置センサ、33−12はx
−y位置センサ33−11からの出力を受けて常に同じ
位置に光ビームが来るように頂角可変プリズムを用いて
制御するフィードバック回路である。ユニット33−1
間の数10cmから100cm程の長い距離を光ビーム
で飛ばすために、光ビームアレイ33−9のピッチは1
mmから2mmと比較的粗いものとなっている。フィー
ドバック回路33−12は、x−y位置センサ33−1
1により検出されたモニタビームの位置の情報を常に入
力し、外乱により、ボードの反り及び位置ずれやユニッ
ト間の位置ずれが生じても、主光信号ビームが所望の光
ディテクタアレイに達するように頂角可変プリズム33
−7を制御している。
【0104】図20は、頂角可変プリズムの構造を示す
図である。頂角可変プリズムは、ビデオカメラ、双眼鏡
などの手振れを光学的に補正する目的で開発されたもの
である。34−1はガラス板、34−2はフレキシブル
ベローズ、34−3は回転アクチュエータ、34−4は
入力ビーム、34−5は出力ビームである。フレキシブ
ルベローズ34−2の両端に2枚のガラス板34−1が
取付けられ、それらで構成される部材の内部にガラス板
34−1と屈折率が同一の液体が充填されている。2枚
のガラス板34−1は、2つの回転アクチュエータ34
−3によりそれぞれ向きが変えられるようになってい
る。制御電圧として−1V〜+1Vまでの電圧を印加す
ることにより、線形的に−2.0°〜+2.0°まで角
度を変えることができる。
【0105】また、上記液晶マイクロプリズムアレイ3
3−6等の偏向方向が可変の素子の中には、最大の偏向
角度が十分でないものもある。この場合、所定の偏向角
度を有する固定の偏向素子と上記の光偏向制御アレイ素
子とを組み合わせて用いることが有効である。固定の偏
向素子の代表的なものとしては、ホログラムがある。特
に、コンピュータホログラムは、その偏向方向をコンピ
ュータによって自由に設定できるので非常に有効であ
る。また、プリズムアレイは、アクリル等で形成すると
安価に作製できるという利点がある。一例として、固定
の偏向素子としてアクリルプリズムアレイを用い、可変
の光偏向制御アレイ素子として液晶マイクロプリズムア
レイを用い、それらを組み合わせたものの例を図21
(a)に示す。35−1はアクリルプリズムアレイであ
る。アクリルプリズムアレイ35−1は、各プリズムが
1mmピッチで形成されている。また、各プリズムの頂
角は、25cm離れた位置で光が完全クロス配線される
ように設計されている。図21(b)は各プリズムの頂
角の具体的な角度の一例を示す図である。主の光配線は
このアクリルプリズムアレイ35−1で行い、その補正
用として液晶マイクロプリズムアレイ33−6を用い
る。
【0106】次に、外乱により光ビームのアライメント
がずれても、常に光接続が保たれる機構について説明す
る。図22(a)及び(b)は、それぞれx−y位置セ
ンサ33−11の概観図と断面図である。36−1は出
力電極、36−2は受光面上の各辺の電極、36−3は
入射光ビーム、36−4はSiフォトダイオードであ
る。以下、原理について説明する。このx−y位置セン
サの正面に光ビームが入射すると光エネルギーに相当し
た電荷が発生する。図22(b)に示すように、光電流
は、素子の端に設けた電極と光ビームとの距離の逆比例
で分割されて出力される。すなわち、図中に示す出力電
流I1及びI2はそれぞれ次のように表される。
【0107】
【数8】 I1=I0・(L−XA)/2L ……(8) I2=I0・(L+XA)/2L ……(9) この2つの電流をモニタすることにより、入射光ビーム
36−3の位置を以下のように求めることが可能であ
る。
【0108】
【数9】 XA/L=(I2−I1)/(I1+I2) ……(10) このように、入射光ビーム36−3が当たった位置が電
流出力比で表される。従って、初期状態において、面発
光レーザアレイとディテクタアレイが適切に光接続され
たときのモニタビームのSiフォトダイオード36−4
上での位置をx−y位置センサ33−11に記憶させて
おき、外乱によって光接続が断たれた際、モニタビーム
をSiフォトダイオード36−4上での最初の位置に戻
すように、フィードバックをかけて偏向制御素子を動作
させることにより、常に、あるユニットのある面発光レ
ーザアレイと他のユニットのあるディテクタアレイが光
ビームによって接続されることになる。
【0109】次に、図19に示すユニット間の光インタ
コネクション装置の作用について説明する。主信号用面
発光レーザアレイ33−3から出力されたそれぞれの光
ビームは、レンズアレイ33−5を介し、液晶マイクロ
プリズムアレイ33−6により偏向される。液晶マイク
ロプリズムアレイ33−6により偏向されたそれぞれの
光ビームは、頂角可変プリズム33−7により一括して
偏向される。頂角可変プリズム33−7により偏向され
たそれぞれの光ビームは、プリズムミラー33−8によ
り約90°曲げられる。尚、液晶マイクロプリズムアレ
イ33−6によりその方向が微調整され、プリズムミラ
ー33−8により90°曲げられたそれぞれの光ビーム
は所望のユニット33−1のプリズムミラー33−8に
入力されるように制御される。所望のユニット33−1
に入力されたそれぞれの光ビームは、そのプリズムミラ
ー33−8により約90°曲げられ、レンズアレイ33
−5を介し、ディテクタアレイ33−10に入力され
る。
【0110】尚、上記実施形態では、可変の光偏向制御
アレイ素子として液晶マイクロプリズムアレイを採用し
たが、マイクロミラーアレイ、液晶偏向素子、メカニカ
ル回転ミラー、メカニカル回転プリズムを採用してもよ
い。また、固定の偏向素子を用いる場合には、上記のア
クリルプリズムアレイに限らず、ホログラム素子、ミラ
ーアレイ素子を用いてもよい。更に、両者のそれぞれを
任意に組み合わせてもよい。
【0111】図23は、本発明のユニット間の光インタ
コネクション装置に係る第5実施形態の詳細断面図であ
る。上記第4実施形態においては、光ビームでユニット
間を接続したが、この実施形態ではマクロレンズを用
い、光源の像がディテクタアレイに結像するようにし
て、光のインタコネクションを行なうものである。37
−1は主信号用面発光レーザアレイ33−3からの像を
ディテクタアレイ33−10上に結像させるマクロレン
ズである。それ以外の構成は上記第4実施形態と同様で
ある。ここでは、結像系を採用しているので、主信号用
面発光レーザアレイ33−3及びディテクタアレイ33
−10のピッチは数10μmから数100μmの比較的
細かいピッチとなっている。
【0112】この実施形態においても、可変の光偏向制
御アレイ素子として液晶マイクロプリズムアレイを採用
したが、マイクロミラーアレイ、液晶偏向素子、メカニ
カル回転ミラー、メカニカル回転プリズムを採用しても
よい。また、固定の偏向素子を用いる場合には、上記の
アクリルプリズムアレイに限らず、ホログラム素子、ミ
ラーアレイ素子を用いてもよい。更に、両者のそれぞれ
を任意に組み合わせてもよい。
【0113】図24は、本発明のユニット間の光インタ
コネクション装置に係る第6実施形態の詳細断面図であ
る。上記第4実施形態においては、光ビームをプリズム
ミラーでほぼ直角に曲げることによりユニット間を接続
したが、この実施形態では、対の偏光ビームスプリッタ
と偏光制御アレイ素子を用いて主信号用面発光レーザア
レイとディテクタアレイの光のインタコネクションを行
なうものである。38−2は偏光ビームスプリッタ、3
8−3は偏光制御アレイ素子としてのツイストネマチッ
ク液晶アレイ素子、38−4は上段に進む光ビーム、3
8−5は下段に進む光ビームである。それ以外の構成は
上記第4実施形態と同様である。図24においては、ユ
ニットが2段しか記載されていないが、実際には多段に
構成されており、任意のユニットと接続可能である。
【0114】主信号用面発光レーザアレイ33−3から
出力されたそれぞれの光ビームは、レンズアレイ33−
5を介し、液晶マイクロプリズムアレイ33−6により
偏向される。液晶マイクロプリズムアレイ33−6によ
り偏向されたそれぞれの光ビームは、頂角可変プリズム
33−7により一括して偏向される。頂角可変プリズム
33−7により偏向されたそれぞれの光ビームは、偏光
ビームスプリッタ38−2により90°曲げられる。偏
光ビームスプリッタ38−2により90°曲げられた光
ビームは、ツイストネマチック液晶アレイ素子38−3
を通過するが、接続先のユニットに係るツイストネマチ
ック液晶アレイ素子38−3を通過すると、偏光方向が
90°回転される。従って、接続先のユニットに係る偏
光ビームスプリッタ38−2により90°曲げられる。
故に、光ビームは接続先のユニットに係るディテクタア
レイ33−10の方へ向かう。一方、接続先でないユニ
ットに係るツイストネマチック液晶アレイ素子38−3
を通過しても偏光方向は変えられない。従って、接続先
でないユニットに係る偏光ビームスプリッタ38−2は
そのまま直進する。このようにして、接続先のユニット
が特定される。接続先のユニットにおいて、偏光ビーム
スプリッタ38−2により90°曲げられた光ビーム
は、レンズアレイ33−5を介し、ディテクタアレイ3
3−10に入力される。フィードバック回路33−12
の作用は第4実施形態と同様である。
【0115】この実施形態においても、可変の光偏向制
御アレイ素子として液晶マイクロプリズムアレイを採用
したが、マイクロミラーアレイ、液晶偏向素子、メカニ
カル回転ミラー、メカニカル回転プリズムを採用しても
よい。また、固定の偏向素子を用いる場合には、上記の
アクリルプリズムアレイに限らず、ホログラム素子、ミ
ラーアレイ素子を用いてもよい。更に、両者のそれぞれ
を任意に組み合わせてもよい。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明のボード間に
おける光インタコネクション装置によれば、各ボードの
端部に取り付けられたレンズアレイ付き光源アレイから
発生する光ビームアレイを光偏向制御アレイ素子で受
け、該光ビームアレイの進行方向を個々のビーム毎に可
変制御してミラーに傾斜して入射し、該ミラーによって
反射された光ビームアレイをレンズアレイ付き光ディテ
クタアレイで受光しているので、従来のように光源の波
長を正確に制御する必要もなく、経済的に、正確なビー
ムアライメントで、所望のボードからの光を所望のボー
ドの光ディテクタに跨ぐことにより、ボード間の信号を
フリースペースにおいて光接続することができる。
【0117】また、本発明によれば、光偏向制御アレイ
素子は偏向方向が予め決められた制御アレイ素子と偏向
方向が可変の制御アレイ素子を組み合わせたものである
ので、偏向が可変の制御アレイ素子は光ビームを大きく
偏向する必要がなく、頂角が小さいプリズム基板を用い
ることができ、応答速度を速くすることができる。
【0118】更に、本発明によれば、第1のボード群の
一方または/および他方の最終端外側に第2または/お
よび第3のミラーを配置し、該ミラーで光ビームを反射
して第1のミラーに再入射し、該光ビームは第1のボー
ド群のボード間にブックシェルフ状に実装された第2ま
たは/および第3のボード群のそれぞれのレンズアレイ
付きディテクタアレイに入射するので、ボードの実装密
度を増倍することができる。
【0119】更に、本発明によれば、トランスミッタア
レイから出射した光ビームアレイは偏光ビームスプリッ
タに入射して直角に折曲され、隣接ボードの開口部に入
射し、この開口部に設けられた偏波制御アレイ素子で偏
波を制御され、これにより偏波面を90゜回転された光
ビームは偏光ビームスプリッタで直角に折曲されて第1
の光偏向制御アレイ素子に入射し、進行方向を制御さ
れ、所望の光ディテクタで受光され、一方偏波制御アレ
イ素子で偏波面を90゜回転されない光ビームは偏光ビ
ームスプリッタを伝搬方向に通過して隣接ボードの開口
部に入射し、同様に制御されるので、従来のDファイバ
による光インタコネクションのように大きなロスがな
く、従って中間に増幅器を必要とせず経済的であるとと
もに、クロストークが少なく、また固定のホログラムを
バックプレーンに使用したものに比較して低価格であ
り、更に光ビームのアライメントを適確に行うことがで
きる。
【0120】更に、本発明によれば、光源アレイおよび
光ディテクタアレイをボードに対して垂直に配設したも
のにおいては、水平に配設したものに比較して、実装密
度を高くすることができるとともに、光ビームがボード
上を飛ぶ距離を長くすることができ、光ビームを振るこ
とができる面積を大きくすることができる。また、予め
光り配線パターンが設定されている場合には形状が固定
のプリズムアレイ、ホログラムアレイ、ミラーアレイか
らなるグループから選択された光偏向アレイ素子を用い
ても同様の効果がある。さらに上記2つのグループであ
る光偏向制御素子アレイと光偏向素子アレイを組み合わ
せても用いても同様の効果がある。
【0121】また、以上説明してきたように、本発明の
ユニット間の光インタコネクション装置においては、異
なるユニット間におけるボード間の接続もフリースペー
スの光インタコネクションの機構を採用した。更に詳細
には以下の3つの内容を含む。
【0122】第1に、光ビームの進行方向を制御できる
光偏向制御アレイ素子を導入し、あるユニット内のボー
ドとそれとは異なる他のユニット内のボード間でフリー
スペースの光インタコネクションを自由に実現できる方
法を提供する。また、何らかの外部からの力により光ビ
ームのアライメントがずれた場合にも、自動的に元の光
インタコネクションが実現できるようにフィードバック
制御系を有する。第2に、ユニット間にマクロレンズを
挿入し、入力側の光源アレイの像が出力側の光ディテク
タアレイに結像されるようにして、光インタコネクショ
ンを実現する。この場合、ユニット間を光ビームで接続
せずにイメージで接続することになる。尚、この場合に
も、一括制御偏向素子を導入し、常に光インタコネクシ
ョンが保たれるようにする。第3に、光ビームの進行方
向上に偏光制御アレイ素子と偏光ビームスプリッタを設
置し、光ビームの偏りを90°回転したり、回転しなか
ったりすることにより、光ビームの進行方向を直進又は
折曲させ、任意のユニットとの接続を可能にする。この
場合にも、一括制御偏向素子を導入し、常に光インタコ
ネクションが保たれるようにする。
【0123】以上説明してきたように、ユニット間にフ
リースペース光インタコネクションを適用することによ
り、大容量の情報をユニット間で接続できるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボード間の光インタコネクション装置
に係る第1実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のボード間の光インタコネクション装置
に係る第1実施形態の構成を示す横断面図である。
【図3】液晶マイクロプリズムアレイの詳細な構成を示
す図である。
【図4】マイクロミラーアレイの構造を示す図である。
【図5】液晶偏向素子の構造を示す図である。
【図6】メカニカル回転プリズムの構造を示す図であ
る。
【図7】メカニカル回転ミラーの構造を示す図である。
【図8】偏向角と光源アレイ及びディテクタアレイのア
レイ数との関係を示す図である。
【図9】偏向角とアレイ数との関係を示す図である。
【図10】偏向角とアレイ数との関係を示す図である。
【図11】偏向角とアレイ数との関係を示す図である。
【図12】偏向角とアレイ数との関係を示す図である。
【図13】本発明のボード間の光インタコネクション装
置に係る第2実施形態の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明のボード間の光インタコネクション装
置に係る第2実施形態の横断面図および正面図である。
【図15】アレイ数とボード枚数との関係を示す図であ
る。
【図16】本発明のボード間の光インタコネクション装
置に係る第3実施形態の構成を示す斜視図である。
【図17】本発明のボード間の光インタコネクション装
置に係る第3実施形態の横断面図である。
【図18】本発明のボード間の光インタコネクション装
置に係る第3実施形態の正面図である。
【図19】本発明のユニット間の光インタコネクション
装置に係る第4実施形態の詳細断面図である。
【図20】頂角可変プリズムの構造を示す図である。
【図21】固定の偏向素子と可変の光偏向制御アレイ素
子とを組み合わせたものの例を示す図である。
【図22】x−y位置センサの概観図と断面図である。
【図23】本発明のユニット間の光インタコネクション
装置に係る第5実施形態の詳細断面図である。
【図24】本発明のユニット間の光インタコネクション
装置に係る第6実施形態の詳細断面図である。
【図25】N×NスイッチをM行L列に配置した従来の
技術を示す図である。
【図26】N×Nスイッチボードをブックシェルフ状に
並べて多段に接続する従来の技術を示す図である。
【図27】キャビネットの構成を示す図である。
【図28】キャビネット及びユニットの概観図である。
【図29】従来のATMスイッチの構成を示す図であ
る。
【図30】超大型ATMスイッチを構成する場合のボー
ド間の光接続を示す図である。
【符号の説明】
2−0 ボード 2−1 窓部 2−2 スイッチLSI 2−3 トランスミッタアレイ 2−4 レシーバアレイ 2−7 プリズムミラー 2−8 TN液晶アレイ素子 2−9 偏向ビームスプリッタ 2−10 液晶マイクロプリズムアレイ 3−1 面発光レーザアレイ 3−2 レンズアレイ 3−3 液晶マイクロプリズムアレイ 3−8 ディテクタアレイ 33−2 ボード 33−3 主信号用面発光レーザアレイ 33−4 モニタビーム用面発光レーザ 33−5 レンズアレイ 33−6 液晶マイクロプリズムアレイ 33−7 頂角可変プリズム 33−8 プリズムミラー 33−10 ディテクタアレイ 33−11 x−y位置センサ 33−12 フィードバック回路 37−1 マクロレンズ 38−2 偏向ビームスプリッタ 38−3 TN液晶アレイ素子

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに電気回路が搭載されると共
    に、開口部が形成された複数のボードと、 その複数のボードをブックシェルフ状に支持する支持部
    材と、前記複数のボードの各々の一端に配設され、光ビ
    ームアレイを出射するトランスミッタアレイと、 前記複数のボードの各々の前記開口部に設けられ、前記
    開口部を通過する光ビームアレイの各々の光ビームの偏
    光方向を制御する偏光制御アレイ素子と、 その偏光制御アレイ素子に近接して設けられ、対応する
    ボード上のトランスミッタアレイから出射された光ビー
    ムアレイを入射して直角に折曲させて次段のボードの開
    口部方向に導く一方、前段のボードから前記偏光制御ア
    レイ素子を介して入射された光ビームアレイを、前記偏
    光制御アレイ素子の制御に応じて、次段のボードの開口
    部方向に真っ直ぐに導くか、又は第1の方向に直角に折
    曲させる偏光ビームスプリッタと、 その偏光ビームスプリッタの前記第1の方向に相当する
    一方の側に近接して配設され、前記偏光ビームスプリッ
    タで直角に折曲された各々の光ビームの進行方向を個々
    に制御する第1の光偏向制御アレイ素子と、 前記ボード上の前記一方の側に配設され、前記第1の光
    偏向制御アレイ素子によって進行方向を制御された各々
    の光ビームを受光するディテクタアレイと、 を備えることを特徴とする光インタコネクション装置。
  2. 【請求項2】 前記トランスミッタアレイ及び前記ディ
    テクタアレイは、前記ボードに対して垂直に配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光インタコネク
    ション装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスミッタアレイ及び前記ディ
    テクタアレイは、前記ボードに対して並行に配設され、
    前記トランスミッタアレイから出射された光ビームアレ
    イを直角に折曲させ前記偏光ビームスプリッタの方向に
    導く第1のプリズムミラーと、前記偏光ビームスプリッ
    タから前記第1の方向に出射された光ビームアレイを直
    角に折曲させ前記ディテクタアレイに入射させる第2の
    プリズムミラーと、を更に備えることを特徴とする請求
    項1に記載の光インタコネクション装置。
  4. 【請求項4】 前記トランスミッタアレイは、出射する
    光ビームアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に偏
    向制御する第2の光偏向制御アレイ素子を有することを
    特徴とする請求項2又は3に記載の光インタコネクショ
    ン装置。
  5. 【請求項5】 前記トランスミッタアレイは、出射する
    光ビームアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に固
    定的に偏向する固定偏向素子を有することを特徴とする
    請求項4に記載の光インタコネクション装置。
  6. 【請求項6】 前記トランスミッタアレイは、出射する
    光ビームアレイを一括して偏向するビームアレイ一括偏
    向制御素子を有することを特徴とする請求項4に記載の
    光インタコネクション装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び前
    記第2の光偏向制御アレイ素子は、透明電極及び配向膜
    を付けた平面基板とマイクロプリズムアレイ板とで液晶
    を挟んだ構造を持つ液晶マイクロプリズムアレイである
    ことを特徴とする請求項4に記載の光インタコネクショ
    ン装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び前
    記第2の光偏向制御アレイ素子は、2枚の液晶プリズム
    アレイを直交させて張り合わせた液晶プリズムアレイで
    あることを特徴とする請求項4に記載の光インタコネク
    ション装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び前
    記第2の光偏向制御アレイ素子は、窓を開けたアレイ分
    割電極で液晶層を挟んだ構造を持つ液晶偏向制御アレイ
    素子であることを特徴とする請求項4に記載の光インタ
    コネクション装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
    前記第2の光偏向制御アレイ素子は、静電力によってビ
    ームの進行方向を制御できる静電制御マイクロミラーア
    レイであることを特徴とする請求項4に記載の光インタ
    コネクション装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
    前記第2の光偏向制御アレイ素子は、回折格子を書き込
    むことが可能なホログラムであることを特徴とする請求
    項4に記載の光インタコネクション装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
    前記第2の光偏向制御アレイ素子は、機械的にビームの
    進行方向を制御できるメカニカル回転ミラーであること
    を特徴とする請求項4に記載の光インタコネクション装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1の光偏向制御アレイ素子及び
    前記第2の光偏向制御アレイ素子は、機械的にビームの
    進行方向を制御できるメカニカル回転プリズムであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の光インタコネクション
    装置。
  14. 【請求項14】 前記固定偏向素子は、ホログラム、プ
    リズムアレイ、又はミラーアレイであることを特徴とす
    る請求項5に記載の光インタコネクション装置。
  15. 【請求項15】 前記ビームアレイ一括偏向制御素子
    は、頂角可変プリズムであることを特徴とする請求項6
    に記載の光インタコネクション装置。
  16. 【請求項16】 前記ビームアレイ一括偏向制御素子
    は、2枚の液晶プリズムアレイを直交させて張り合わせ
    た液晶プリズムアレイであることを特徴とする請求項6
    に記載の光インタコネクション装置。
  17. 【請求項17】 前記偏光制御アレイ素子は、アレイ状
    の透明電極によって挟まれたツイストネマチック液晶で
    あることを特徴とする請求項1に記載の光インタコネク
    ション装置。
  18. 【請求項18】 前記トランスミッタアレイは、光ビー
    ムアレイを発する面発光レーザアレイを有することを特
    徴とする請求項1に記載の光インタコネクション装置。
  19. 【請求項19】 前記トランスミッタアレイに含まれ、
    モニタビームを発するモニタビーム用面発光レーザと、 前記レシーバアレイに含まれ、前記偏光制御アレイ素
    子、前記偏光ビームスプリッタ、及び前記第1の光偏向
    制御アレイ素子を介した前記モニタビームを入射してそ
    の位置を検出する位置センサと、 その位置センサが検出した前記モニタビームの位置に応
    じて、前記ビームアレイ一括偏向制御素子を制御するフ
    ィードバック回路と、 を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の光イン
    タコネクション装置。
  20. 【請求項20】 それぞれに電気回路が搭載された複数
    のボードが支持部材によりブックシェルフ状に実装され
    てユニットを構成すると共に、複数のそのユニットを前
    記ボードに平行な方向に積み重ねて構成されたキャビネ
    ットに適用される光インタコネクション装置において、 各々のユニット内の少なくとも一所定段のボードに配設
    され、光ビームアレイを出射する光源アレイと、 その光源アレイから出射された光ビームアレイの各々の
    光ビームの進行方向を個々に制御する光偏向制御アレイ
    素子と、 その光偏向制御アレイ素子から出射された光ビームアレ
    イを直角に折曲させる出射用プリズムミラーと、 前記光源アレイが配設されるボードの次段の各ボードに
    配設され、他のユニットに係る前記出射用プリズムミラ
    ーから出射された光ビームアレイを直角に折曲させて対
    応するボード方向に導く入射用プリズムミラーと、 その入射用プリズムミラーから出射された光ビームアレ
    イを受光する複数のディテクタで構成されるディテクタ
    アレイと、を備え、 前記光偏向制御アレイ素子は、所望のユニット内の次段
    のボードに係る所望の前記ディテクタに入射するよう
    に、光ビームアレイの各々の光ビームの進行方向を個々
    に制御することを特徴とする光インタコネクション装
    置。
  21. 【請求項21】 前記出射用プリズムミラーから出射さ
    れた光ビームアレイを入射し、前記光源アレイの像を前
    記ディテクタアレイ上に結像されるマクロレンズを更に
    備えることを特徴とする請求項20に記載の光インタコ
    ネクション装置。
  22. 【請求項22】 それぞれに電気回路が搭載された複数
    のボードが支持部材によりブックシェルフ状に実装され
    てユニットを構成すると共に、複数のそのユニットを前
    記ボードに平行な方向に積み重ねて構成されたキャビネ
    ットに適用される光インタコネクション装置において、 各々のユニット内の少なくとも一所定段の各ボードに配
    設され、光ビームアレイを出射する光源アレイと、 その光源アレイから出射された光ビームアレイの各々の
    光ビームの進行方向を個々に制御する光偏向制御アレイ
    素子と、 少なくとも一所定段の各ボードの各々に対応して設けら
    れ、他のユニット方向から入射される光ビームアレイの
    各々の光ビームの偏光方向を制御する偏光制御アレイ素
    子と、 その偏光制御アレイ素子に近接して設けられ、対応する
    光偏向制御アレイ素子から出射された光ビームアレイを
    入射して直角に折曲させて他のユニット方向に導く一
    方、他のユニット方向から前記偏光制御アレイ素子を介
    して入射された光ビームアレイを、前記偏光制御アレイ
    素子の制御に応じて、他のユニット方向に真っ直ぐに導
    くか、又は次段のボード方向に直角に折曲させる偏光ビ
    ームスプリッタと、 前記次段のボード上の配設され、対応する偏光ビームス
    プリッタから出射された光ビームアレイを受光する複数
    のディテクタで構成されるディテクタアレイと、を備
    え、 を備えることを特徴とする光インタコネクション装置。
  23. 【請求項23】 前記光源アレイから出射された光ビー
    ムアレイの各々の光ビームの進行方向を個々に固定的に
    偏向する固定偏向素子を更に有することを特徴とする請
    求項20、21又は22に記載の光インタコネクション
    装置。
  24. 【請求項24】 前記光源アレイから出射された光ビー
    ムアレイを一括して偏向するビームアレイ一括偏向制御
    素子を更に有することを特徴とする請求項20、21又
    は22に記載の光インタコネクション装置。
  25. 【請求項25】 前記光偏向制御アレイ素子は、透明電
    極及び配向膜を付けた平面基板とマイクロプリズムアレ
    イ板とで液晶を挟んだ構造を持つ液晶マイクロプリズム
    アレイであることを特徴とする請求項20、21又は2
    2に記載の光インタコネクション装置。
  26. 【請求項26】 前記光偏向制御アレイ素子は、2枚の
    液晶プリズムアレイを直交させて張り合わせた液晶プリ
    ズムアレイであることを特徴とする請求項20、21又
    は22に記載の光インタコネクション装置。
  27. 【請求項27】 前記光偏向制御アレイ素子は、窓を開
    けたアレイ分割電極で液晶層を挟んだ構造を持つ液晶偏
    向制御アレイ素子であることを特徴とする請求項20、
    21又は22に記載の光インタコネクション装置。
  28. 【請求項28】 前記光偏向制御アレイ素子は、静電力
    によってビームの進行方向を制御できる静電制御マイク
    ロミラーアレイであることを特徴とする請求項20、2
    1又は22に記載の光インタコネクション装置。
  29. 【請求項29】 前記光偏向制御アレイ素子は、回折格
    子を書き込むことが可能なホログラムであることを特徴
    とする請求項20、21又は22に記載の光インタコネ
    クション装置。
  30. 【請求項30】 前記光偏向制御アレイ素子は、機械的
    にビームの進行方向を制御できるメカニカル回転ミラー
    であることを特徴とする請求項20、21又は22に記
    載の光インタコネクション装置。
  31. 【請求項31】 前記光偏向制御アレイ素子は、機械的
    にビームの進行方向を制御できるメカニカル回転プリズ
    ムであることを特徴とする請求項20、21又は22に
    記載の光インタコネクション装置。
  32. 【請求項32】 前記固定偏向素子は、ホログラム、プ
    リズムアレイ、又はミラーアレイであることを特徴とす
    る請求項23に記載の光インタコネクション装置。
  33. 【請求項33】 前記ビームアレイ一括偏向制御素子
    は、頂角可変プリズムであることを特徴とする請求項2
    4に記載の光インタコネクション装置。
  34. 【請求項34】 前記ビームアレイ一括偏向制御素子
    は、2枚の液晶プリズムアレイを直交させて張り合わせ
    た液晶プリズムアレイであることを特徴とする請求項2
    4に記載の光インタコネクション装置。
  35. 【請求項35】 前記偏光制御アレイ素子は、アレイ状
    の透明電極によって挟まれたツイストネマチック液晶で
    あることを特徴とする請求項22に記載の光インタコネ
    クション装置。
  36. 【請求項36】 モニタビームを発するモニタビーム用
    面発光レーザと、 前記レシーバアレイに含まれ、前記光偏向制御アレイ素
    子、前記ビームアレイ一括偏向制御素子、前記出射用プ
    リズムミラー、及び前記入射用プリズムミラーを介した
    前記モニタビームを入射してその位置を検出する位置セ
    ンサと、 その位置センサが検出した前記モニタビームの位置に応
    じて、前記ビームアレイ一括偏向制御素子を制御するフ
    ィードバック回路と、 を更に備えることを特徴とする請求項24に記載の光イ
    ンタコネクション装置。
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