JPH10274128A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH10274128A
JPH10274128A JP8077797A JP8077797A JPH10274128A JP H10274128 A JPH10274128 A JP H10274128A JP 8077797 A JP8077797 A JP 8077797A JP 8077797 A JP8077797 A JP 8077797A JP H10274128 A JPH10274128 A JP H10274128A
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stopper
guide
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fuel injection
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Hiromi Oda
啓視 小田
Koji Kawazoe
浩司 川添
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Aisan Industry Co Ltd
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    • F02M51/0625Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後のバルブガイド部にマッチング研摩を要
することなく、ダイナミックレンジを大きくとる。 【解決手段】 噴射弁本体内にバルブ12がスライド可
能に組み込まれる。噴射弁本体とバルブ12との間に、
ガイド面13A,2Aとスライド面12A,10Aとか
らなる前後のバルブガイド部23,25が設けられる。
バルブ当接面15Bとストッパ当接面12Bとからなる
ストッパ部27が設けられる。前部のバルブガイド部2
3におけるガイド面13Aとスライド面12Aとの前部
のクリアランスC1 と、後部のバルブガイド部25にお
ける2Aとスライド面10Aとの後部のクリアランスC
2 とを、 C1 <C2 の関係に設定することによりバ
ルブ12に所定の傾き角を付与する。ストッパ部27に
おけるストッパ当接面12Bをバルブ12の傾き角にほ
ぼ対応する傾き角θ2 の斜面で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車両用エ
ンジンに使用する燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁の一例について図6〜
図10を参照して述べる。燃料噴射弁の断面図を示した
図6において、燃料噴射弁のボデー1は磁性材によりほ
ぼ円筒状に形成されている。ボデー1の上端部内には、
非磁性体からなる円筒状のリング体2が嵌着されてい
る。リング体2の内周面は、後述するガイド面2Aを形
成するもので、ボデー1の内周面よりも小さい口径で形
成されている。リング体2の上半部内には、磁性材から
なるほぼ円筒状をなすコア3の下端部が嵌着されてい
る。コア3のほぼ中央部には、突起部3aがフランジ状
に形成されている。なおボデー1は、後述するアッパボ
デー7を一体状に備えるためロアボデーともいう。
【0003】前記ロアボデー1とコア3の突起部3aと
の間における外周部分には、合成樹脂等の電気絶縁素材
からなるボビン4が樹脂成形されている。ボビン4には
ソレノイドコイル6が巻線されている。ソレノイドコイ
ル6は、ターミナル5と電気的に接続されている。
【0004】前記ソレノイドコイル6は、磁性材からな
るアッパボデー7の2個一対のカバー板部7aによって
周方向に部分的に取り囲まれている。アッパボデー7
は、両カバー板部7aの上端部を相互に連結しかつ前記
コア3を挿通する円形の取り付け孔8を有する端板部7
bを備えている。アッパボデー7は、取り付け孔8にコ
ア3を圧入し、端板部7bをコア3の突起部3aに当接
させるとともに、カバー板部7aの先端部がロアボデー
1に接続されている。
【0005】ロアボデー1の上半部からコア3の上端部
に至る部分における外周部分には、樹脂モールド成形が
施されている。この樹脂モールド成形によって前記ター
ミナル5を備えるコネクタ9が形成されている。コネク
タ9に図示されない電子制御装置の給電用コネクタが接
続されることにより、電子制御装置からの信号がターミ
ナル5を通じてソレノイドコイル6に入力される。この
電子制御装置からの入力により、ソレノイドコイル6の
通電及びその解除がなされる。
【0006】図7の要部断面図に示すように、前記ソレ
ノイドコイル6の通電によりコア3から吸引力を受ける
磁性材からなる円筒状のアーマチュア10は、後述する
軸状のバルブ12の基端部(図7において右端部)に嵌
着されている。アーマチュア10の内周面には、バルブ
12の嵌着部との間に軸方向の燃料の流路を形成する溝
10aが形成されている。
【0007】前記バルブ12の先端部(図7において左
端部)には、球帯面からなるシール面12dをもつ弁子
部12cが形成されている。バルブ12の弁子部12c
は、ほぼ円筒状をしたバルブシート13の噴射口13a
のシート面(符号省略)を開閉可能である。バルブ12
は、図8の説明図によく示されるように、首部12aを
有しており、その首部12aにC型プレート状のストッ
パ15のU字溝15a(図9の説明図参照)を係合した
後、バルブシート13内に挿入されている。なお図9
中、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)
のA−A線断面図である。
【0008】図7に示すように、前記バルブシート13
の先端面には、複数の噴射孔(符号省略)を有する円形
プレート材からなるプレートオリフィス14が設けられ
ている。バルブシート13はロアボデー1内に挿着され
ている。このバルブシート13の挿着により、バルブシ
ート13とその端面に対向するボデー1の段部(符号、
11を付す)との間に前記ストッパ15が挟着される。
またバルブシート13の先端部には、その端面外周部を
覆う樹脂製のプレートオリフィス保護用キャップ21が
嵌着されている。
【0009】前記バルブシート13の取り付けによって
噴射弁本体(バルブ12以外の固定部位を総称して噴射
弁本体という。)内に組み込まれたバルブ12は、バル
ブシート13の噴射口13aを前進(図1において下方
への移動)によって閉弁しかつ後退(図1において上方
への移動)によって開弁する。またストッパ15は、開
弁時のバルブ12のフランジ部12bが当接することに
より、バルブ12の後退(上昇)を規制する。
【0010】図6に示すように、前記コア3内には、コ
イルスプリング製バルブスプリング16が挿入され、続
いて断面C字状のパイプ材からなるスプリングピン17
が圧入されている。スプリングピン17で抜け止めされ
たバルブスプリング16は、常にはバルブ12を閉弁方
向に付勢する。
【0011】噴射弁本体内には、コア3の内部空間から
バルブシート13の噴射口13aまでの間に連通する燃
料通路18が形成される。コア3の上端部内にはストレ
ーナ19が設けられている。また前記コネクタ9の樹脂
モールド時にコア3の上端部に形成された環状溝(符号
省略)には、コア3と図示しないデリバリパイプとの間
のシール作用を果たすOリング20が嵌着されている。
【0012】上記のように構成された燃料噴射弁の作動
を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を
付与された状態で供給される燃料は、ストレーナ19に
よってろ過された後、燃料通路18を通ってバルブシー
ト13の内部まで至っている。しかしながら、バルブ1
2はバルブスプリング16の弾性によって閉弁状態に保
持されているため、バルブシート13の噴射口13aか
らの燃料噴射は生じない。
【0013】ここで、電子制御装置からの電気信号の入
力によってソレノイドコイル6が通電状態になると、ア
ーマチュア10、コア3、アッパボデー7、ロアボデー
1を通る磁路が構成され、これによるコア3の吸引力に
よって、アーマチュア10がバルブ12と共に後退す
る。この結果、バルブ12が開弁し、バルブシート13
の噴射口13aから燃料が噴射される。その燃料は、プ
レートオリフィス14の噴射孔を通じて噴出される。そ
して、ソレノイドコイル6に対する電気信号がオフにな
り、アーマチュア10に作用していたコア3の吸引力が
解除されると、バルブ12がバルブスプリング16の弾
性によって閉弁状態に保持され、前記燃料の噴射は停止
する。
【0014】ところで上記燃料噴射弁は、図8に示すよ
うに、バルブ12をスライド案内する前後のバルブガイ
ド部23,25(図7参照)を備えている。詳しくは、
図8の説明図で示すように、前部のバルブガイド部23
は、噴射弁本体側のバルブシート13の内周面に形成さ
れたガイド面13Aと、そのガイド面13Aをスライド
するバルブ12の弁子部12cの外周面に形成されたス
ライド面12Aとからなる。なおバルブシート13のガ
イド面13Aには、燃料の流路を形成する溝13bが設
けられている。一方、後部のバルブガイド部25は、噴
射弁本体側のリング体2の内周面で形成されるガイド面
2Aと、バルブ12側のアーマチュア10の外周面で形
成されるスライド面10Aとからなる。なお、前部のバ
ルブガイド部23におけるガイド面13Aとスライド面
12Aとのクリアランス(前部のクリアランスともい
う。)をC1 、後部のバルブガイド部25におけるガイ
ド面2Aとスライド面10Aとクリアランス(後部のク
リアランスともいう。)をC 2 とする。
【0015】また上記燃料噴射弁は、開弁時のバルブ1
2の後退を規制する噴射弁本体側のストッパ15のバル
ブ当接面(符号、15Bを付す。)と、そのバルブ当接
面15Bに当接するバルブ12のフランジ部12bのス
トッパ当接面(符号、12Bを付す。)とからなるスト
ッパ部27を備えている。なおバルブ12のストッパ当
接面12Bはバルブ12の軸線L1 に対し直交する面で
形成され、またストッパ15のバルブ当接面15Bはス
トッパ15の軸線L2 に対し直交する面で形成されてい
る。
【0016】なお従来の燃料噴射弁には、上記の他、例
えば特開平7−174058号公報に開示されるものが
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料噴射弁にお
いては、前後のバルブガイド部23,25におけるクリ
アランスC1 ,C2 を例えば5μm程度に小さくするこ
とにより、バルブ12の傾きを防止している。これによ
り、開弁時にバルブ12のストッパ当接面12Bがスト
ッパ15のバルブ当接面15Bに面接触状に当接し、バ
ルブ12のバウンズが小さくなるため応答性の向上が図
れる。
【0018】前記クリアランスC1 ,C2 を例えば5μ
m程度に小さくするためには、前後のバルブガイド部2
3,25におけるガイド面13A,2Aとスライド面1
2A,10Aの各径をそれぞれ測定しながら、各面を研
摩加工するといったマッチング研摩が必要となってい
る。また、前記マッチング研摩により各クリアランスC
1 ,C2 が満足できても、各スライド面12A,10A
と各ガイド面13A,2Aの同軸を出すことが困難であ
った。
【0019】また、前後のクリアランスC1 ,C2 が大
きい場合には、バルブ12の傾きが大きくなる。する
と、開弁時にバルブ12のストッパ当接面12Bがスト
ッパ15のバルブ当接面15Bと面接触状に当接できな
くなることにより、バルブ12のバウンズが大きくな
る。この点について図10を参照して説明する。
【0020】図10は燃料噴射弁の閉弁信号のパルス幅
と噴射量との関係を示す特性線図であり、横軸がパルス
幅、縦軸が噴射量を示す。図10から燃料噴射弁の実用
上使用可能な範囲は、パルス幅と噴射量とが直線関係に
あるところ、すなわち最小噴射量qmin から最大噴射量
max までの範囲に定まる。また、一般に燃料噴射弁の
性能の指標であるダイナミックレンジRdは、Rd=q
max /qminで表される。ダイナミックレンジが大きい
ほど性能が良く、小さいほど性能は劣る。従って、開弁
時のバルブ12のバウンズが大きく、バウンズの収束時
間が長いものでは、バウンズ現象中に閉弁信号が入ると
バウンズのタイミングによって閉弁時間にバラツキを生
じることから応答性が悪くなる。このため、閉弁信号の
パルス幅を短くすることが困難で、最小噴射量qmin
小さくできないことから、大きなダイナミックレンジR
dが得られない。
【0021】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、前後のバルブガイド部にマッチング研摩を要するこ
となく、大きなダイナミックレンジを得ることのできる
燃料噴射弁を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、噴射弁本体内に前進によって閉弁しかつ
後退によって開弁するバルブがスライド可能に組み込ま
れ、前記噴射弁本体とバルブとの間に、噴射弁本体側の
ガイド面とそのガイド面をスライドするバルブ側のスラ
イド面とからなる前後のバルブガイド部、及び、噴射弁
本体側のバルブ当接面とそのバルブ当接面にバルブの開
弁時に当接するバルブ側のストッパ当接面とからなるス
トッパ部が設けられる燃料噴射弁であって、前部のバル
ブガイド部におけるガイド面とスライド面との前部のク
リアランスC1 と、後部のバルブガイド部におけるガイ
ド面とスライド面との後部のクリアランスC2 とを、C
1 <C2の関係に設定することによりバルブに所定の傾
き角を付与し、ストッパ部におけるバルブ当接面とスト
ッパ当接面の一方の当接面を前記バルブの傾き角にほぼ
対応する傾き角の斜面で形成したことを特徴とする燃料
噴射弁である。前記請求項1記載の燃料噴射弁による
と、傾き角の付与によりバルブが傾くことになるが、バ
ルブの開弁時にはストッパ部のバルブ当接面にバルブの
ストッパ当接面がほぼ線接触状に当接することにより、
点接触状の当接の場合に比べて、バルブのバウンズが小
さくなるため、閉弁信号のパルス幅を短くし、最小噴射
量を小さくできることにより、大きなダイナミックレン
ジが得られる。また、前後のバルブガイド部における各
クリアランスC1 ,C2 は、バルブの傾きに対応するこ
とによりマッチング研摩を要しない大きさに設定するこ
とができる。従って、前後のバルブガイド部にマッチン
グ研摩を要することなく、大きなダイナミックレンジを
得ることができる。
【0023】請求項2の発明は、請求項1記載の燃料噴
射弁であって、バルブの傾き角が0.2±0.1°、ス
トッパ部の当接面の傾き角が0.1〜0.4°の範囲内
に設定されることを特徴とする燃料噴射弁である。前記
請求項2記載の燃料噴射弁によると、バルブの開弁時の
バウンズが小さく、バウンズ収束時間の短いものが得ら
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1,2につい
て順に説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1について図1〜図3を参
照して説明する。本実施の形態1は従来例の一部を変更
したものであるからその変更部分について詳述し、従来
例と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分に
は同一符号を付して重複する説明は省略する。実施の形
態1の燃料噴射弁の要部断面図が図1に示され、また説
明図が図2に示されている。
【0025】図2に示すように、前部のバルブガイド部
23におけるガイド面13Aとスライド面12Aとのク
リアランスC1 と、後部のバルブガイド部25における
ガイド面2Aとスライド面10AとのクリアランスC2
とは、 C1 <C2 の関係に設定されている。これによりバルブ12には、
図1に示すように、バルブシート13の軸線L3 に対し
所定の傾き角θ1 が付与されることになる。本形態の場
合、バルブ12の傾き角θ1 を0.2±0.1°に設定
している。このため、前部のクリアランスC1 は11±
6μm、後部のクリアランスC2 は71±21μmに設
定している。
【0026】また、ストッパ部27におけるストッパ当
接面12Bは、図2に示すようにバルブ12の軸線L1
と直交する線L4 に対し傾き角θ2 をなす円錐面状の斜
面で形成されている。前記傾き角θ2 は、バルブ12の
傾き角θ1 とほぼ対応する角度で形成されるもので、本
形態では0.1〜0.4°の範囲内に設定されている。
なおストッパ部27におけるバルブ当接面15Bは、ス
トッパ15の軸線L2と直交する線L5 に対し傾き角0
°で形成されている。なお図1及び図2におけるクリア
ランスC1 ,C2 、傾き角θ1 ,θ2 は誇張して表され
ている。
【0027】上記した燃料噴射弁によると、0.2±
0.1°の傾き角θ1 の付与によりバルブ12が傾くこ
とになるが、バルブ12の開弁時にはストッパ部27の
バルブ当接面15Bにバルブ12のストッパ当接面12
Bがほぼ線接触状に当接することにより、点接触状の当
接の場合に比べて、開弁時のバルブ12のバウンズが小
さくなるため、閉弁信号のパルス幅を短くし、最小噴射
量qmin を小さくできることにより、大きなダイナミッ
クレンジが得られる。また、前後のバルブガイド部2
3,25における各クリアランスC1 ,C2 は、バルブ
12の傾きに対応することによりマッチング研摩を要し
ない大きさに設定することができる。なお、クリアラン
スC1 ,C2 が3〜5μm程度に小さいとマッチング研
摩が必要とされるが、7μm以上ではマッチング研摩が
不要となる。従って、前後のバルブガイド部23,25
にマッチング研摩を要することなく、大きなダイナミッ
クレンジを得ることができる。なお、クリアランス
1 ,C2 が、 C1 ≧C2 の関係にある場合には噴射量が不安定になるため好まし
くない。
【0028】また、バルブ12の傾き角θ1 を0.2±
0.1°とし、ストッパ部27のストッパ当接面12B
の傾き角θ2 を0.1〜0.4°の範囲内で設定したこ
とにより、バルブ12の開弁時のバウンズが小さく、バ
ウンズ収束時間が短いものが得られる。図3に傾き角θ
2 と開弁時のバルブ12のバウンズ収束時間との関係を
測定した結果の特性線図が示されている。横軸が傾き角
θ2 、縦軸がバウンズ収束時間を示す。図3から明らか
なように、傾き角θ1 が0.2°のとき、傾き角θ2
0.1°〜0.4°の範囲内において、バウンズ収束時
間の短いものが得られる。
【0029】〔実施の形態2〕実施の形態2について図
4及び図5を参照して説明する。本実施の形態2は実施
の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分
について詳述する。実施の形態2の燃料噴射弁の要部断
面図が図4に示され、また説明図が図5に示されてい
る。本形態は、ストッパ部27のバルブ当接面15Bと
ストッパ当接面12Bとの関係を逆にしたものである。
すなわちストッパ当接面12Bをバルブ12の軸線L1
と直交する線L4 に対し傾き角0°で形成し、バルブ当
接面15Bをストッパ15の軸線L2 と直交する線L5
に対し傾き角θ2 をなす円錐面状の斜面で形成したもの
である。本形態によっても、実施の形態1と同等の作用
効果が得られる。なお図4及び図5におけるクリアラン
スC1 ,C2 、傾き角θ1 ,C2 は誇張して表されてい
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、前後のバルブガイド部
にマッチング研摩を要することなく、大きなダイナミッ
クレンジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の燃料噴射弁の要部断面図であ
る。
【図2】同、説明図である。
【図3】バルブのストッパ当接面の傾きとバウンズ収束
時間との関係を示す特性線図である。
【図4】実施の形態2の燃料噴射弁の要部断面図であ
る。
【図5】同、説明図である。
【図6】従来例を示す燃料噴射弁の断面図である。
【図7】同、要部断面図である。
【図8】同、説明図である。
【図9】ストッパの説明図である。
【図10】パルス幅と噴射量との関係を示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
2A ガイド面 10A スライド面 12 バルブ 12A スライド面 12B ストッパ当接面 13A ガイド面 15B バルブ当接面 23 バルブガイド部 25 バルブガイド部 27 ストッパ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射弁本体内に前進によって閉弁しかつ
    後退によって開弁するバルブがスライド可能に組み込ま
    れ、前記噴射弁本体とバルブとの間に、噴射弁本体側の
    ガイド面とそのガイド面をスライドするバルブ側のスラ
    イド面とからなる前後のバルブガイド部、及び、噴射弁
    本体側のバルブ当接面とそのバルブ当接面にバルブの開
    弁時に当接するバルブ側のストッパ当接面とからなるス
    トッパ部が設けられる燃料噴射弁であって、前部のバル
    ブガイド部におけるガイド面とスライド面との前部のク
    リアランスC1 と、後部のバルブガイド部におけるガイ
    ド面とスライド面との後部のクリアランスC2 とを、 C1 <C2 の関係に設定することによりバルブに所定の傾き角を付
    与し、ストッパ部におけるバルブ当接面とストッパ当接
    面の一方の当接面を前記バルブの傾き角にほぼ対応する
    傾き角の斜面で形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射弁であって、バ
    ルブの傾き角が0.2±0.1°、ストッパ部の当接面
    の傾き角が0.1〜0.4°の範囲内に設定されること
    を特徴とする燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003081019A1 (de) * 2002-03-26 2003-10-02 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil für brennkraftmaschinen
DE10021072B4 (de) * 1999-05-14 2008-10-30 Aisan Kogyo K.K., Obu Kraftstoffeinspritzventil

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