JP2811053B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁

Info

Publication number
JP2811053B2
JP2811053B2 JP16695795A JP16695795A JP2811053B2 JP 2811053 B2 JP2811053 B2 JP 2811053B2 JP 16695795 A JP16695795 A JP 16695795A JP 16695795 A JP16695795 A JP 16695795A JP 2811053 B2 JP2811053 B2 JP 2811053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular
ring groove
forming member
coil bobbin
groove forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16695795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08338337A (ja
Inventor
嘉忠 佐藤
充也 斉藤
智康 谷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP16695795A priority Critical patent/JP2811053B2/ja
Publication of JPH08338337A publication Critical patent/JPH08338337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2811053B2 publication Critical patent/JP2811053B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射装置に用いら
れる電磁式燃料噴射弁に関するもので、この電磁式燃料
噴射弁は、ECUからの噴射信号に基づいて燃料の噴射
を行なうもので、電気信号を燃料流量に変換するととも
に燃料を霧化して機関に向けて噴射する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁式燃料噴射弁Jは、図9に示
される。1は、上方に形成される上底部1Aから、下方
の近傍に形成される係止段部1Bを介して内筒1Cが下
方に向かって開口する有底筒状をなすハウジングであ
り、上底部1Aの中心には、上方及び係止段部1Bの近
傍の内筒1C内(下方)に向けて固定コア1Dが立設さ
れる。固定コア1Dの中心には、ハウジング1の長手軸
心方向(上下方向)に沿う燃料流路1Eが貫通して穿設
されるもので、この燃料流路1Eの上端は上方へ突出す
る固定コア1Dの上端に開口し、燃料流路1Eの下端
は、内筒1C内へ突出する固定コア1Dの下端に開口す
る。この燃料流路1Eの上流には網等の濾過部材を備え
たフューエルストレーナ2が装着され、フューエルスト
レーナ2より下流の燃料流路1Eには、内部に流路3A
が貫通して穿設されたパイプ状のインナーカラー3が圧
入して配置される。尚、上述したハウジング1の上底部
1Aは上側磁極片をなす。4は、ハウジング1の係止段
部1B上に配置される磁極片(下側磁極片)であり、磁
極片4の中心には、後述するプランジャーの移動が許容
される通孔4Aが穿設される。5は、下端に弁座5Aが
形成され、弁座5Aより上方に向かってニードル弁案内
孔5Bが開口して穿設されるとともに弁座5Aより下方
に向かって計量噴孔5Cが開口して穿設されたバルブシ
ートであり、このバルブシート5は、ハウジング1の係
止段部1Bにストッパ6を介して磁極片4の下部に対接
して配置される。7は、バルブシート5のニードル弁案
内孔5B内に移動自在に配置されるニードル弁であり、
その下端近傍には、弁座5Aを開閉する弁部7Aを備
え、弁部7Aより更に下方に向けて計量噴孔5C内に進
入するピントル部7Bが形成される。一方、ニードル弁
7の上部には、固定コア1Dの下端面に対向するプラン
ジャー8が配置される。そして、インナーカラー3の下
端とプランジャー8との間にはプランジャースプリング
9が縮設されるもので、インナーカラー3の圧入深さを
調整することによって、プランジャースプリング9によ
るプランジャー8(ニードル弁7)に対する弾性押圧力
を調整する。尚、ニードル弁7に設けた係止鍔部7C
は、ストッパ6に対して軸方向に所定の間隙をもって配
置されるもので、ニードル弁7の弁部7Aがバルブシー
ト5の弁座5Aより離反する方向への移動距離を所定の
距離に規制する。Sは、ハウジング1の内筒1C、ハウ
ジング1の上底部1A、磁極片4とによって形成される
ハウジング空間P内に収納配置される電磁ソレノイドで
あり、この電磁ソレノイドSは以下よりなる。10は、
ハウジング空間P内に突出する固定コア1Dの外周に挿
入配置される筒状部10Aと、筒状部10Aの上端に形
成され、側方へ拡大する環状の上方鍔部10Bと、筒状
部10Aの下端に形成され、側方に拡大する環状の下方
鍔部10Cとによって形成されるコイルボビンであり、
下方鍔部10Cには、下方鍔部10Cの下端面10D及
び下端の外周面10Eに開口する環状溝10Fが穿設さ
れる。このコイルボビン10は絶縁性を有すること、安
価に製作できること、から合成樹脂材料(例えばナイロ
ン)で作られる。そして、筒状部10Aの外周には、コ
イル11が巻回わされ、このコイル11は上方鍔部10
Bに植設されたターミナル12と電気的に接続され、こ
のターミナル12は上底部1Aを通って外方へ突出す
る。尚、コイル11の外周には、合成樹脂材料よりなる
被覆部材13が外周モールドされるもので、この被覆部
材13は、コイル11がバラケることを防止する為及び
コイルの放熱効果を高める為に行なわれる。又、14は
コイルボビン10の環状溝10F内に装着されるOリン
グであり、このOリング14は、電磁式燃料噴射弁Jの
燃料流路1E内を流れる燃料が、コイルボビン10の下
方鍔部10Cの外周とハウジング1の内筒1Cとの間隙
を通ってハウジング空間P内へ流入することを阻止する
為に配置される。
【0003】図10には、電磁式燃料噴射弁Jの従来の
他の例が示される。図9に示された従来例とはコイルボ
ビンが異なるもので、同一構造部分は同一符号を使用す
る。10Gは、下方鍔部10Cの外周面に穿設された環
状溝であり、この環状溝10Gは下方鍔部10Cの外周
面に環状に開口する。そしてこの環状溝10G内にOリ
ング14が装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示された第1の
従来例によると、コイルボビン10の環状溝10Fに
は、Oリング14が装着され、かかる状態にあるコイル
ボビン10がハウジング1の下方の開口から係止段部1
Bを介してハウジング1のハウジング空間P内に挿入配
置される。そして、かかるコイルボビン10の挿入時に
おいて、環状溝10Fが下方鍔部10Cの下端面10D
に開口していることより、Oリング14が環状溝10F
より脱落したり、あるいは係止段部1Bに引っ掛かった
りする恐れがある。以上によると、かかるコイルボビン
10の挿入時において、その都度Oリング14の装着状
態を確認する必要があって、その組付け作業性が悪く、
特に組付けを自動化するに問題があった。
【0005】又、図10に示された第2の従来例による
と、Oリング14は、外周方向にのみ開口するコイルボ
ビン10の環状溝10G内に装着されるので、コイルボ
ビン10をハウジング1の下方の開口からハウジング1
の内筒1C内へ挿入配置する際、Oリング14は環状溝
10G内に確実に装着されて保持され、Oリング14が
環状溝10Gから脱出することはない。一方、前述の如
く、コイルボビン10は、合成樹脂材料によって射出成
形されて製作されるもので、コイルボビン10の下方鍔
部10Cの外周に、外周方向に開口する環状溝10Gを
形成する際、射出成形に用いられる金型は図10におい
て左右方向に金型が分割される。以上によると、環状溝
10Gの溝内底面10Jには金型の合わせ面が位置する
もので、この環状溝10Gの溝内底面10Jには縦方向
の金型合わせバリが発生する。これによると、電磁式燃
料噴射弁J内の燃料流路1E内を流れる高圧燃料に対し
て、Oリング14によるシールの信頼性を欠くことにな
る。
【0006】本発明になる電磁式燃料噴射弁は上記問題
点に鑑み成されたもので、Oリングがその外周に装着さ
れたコイルボビンをハウジングのハウジング空間内へ組
付ける際、組付け作業性の向上と、内部を流れる高圧燃
料に対するシール性の向上を図ることのできる電磁式燃
料噴射弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】前記目的を達成する為に、
本発明の電磁式燃料噴射弁は、上底部から係止段部を介
して先端に向かって開口するとともに少なくとも上底部
の中心から係止段部の近傍に向けて固定コアが突出して
形成された有底筒状をなすハウジングと、ハウジングの
係止段部上に配置され、ハウジングに磁気的に結合され
る環状の磁極片と、磁極片に対向して配置され、弁座
と、弁座より上端に向かって開口するニードル弁案内孔
と、弁座より下端に向かって開口する計量噴孔と、を備
えたバルブシートと、ニードル弁案内孔内に移動自在に
配置され、その上端に固定コアに対向するプランジャー
を備え、その下端に弁座を開閉制御する弁部を備えたニ
ードル弁と、コイルボビンの外周にコイルが巻回わさ
れ、磁極片とハウジングの内筒とによって形成されるハ
ウジング空間内であって、且つ固定コアの外周に配置さ
れる電磁ソレノイドと、を備えた電磁式燃料噴射弁にお
いて、コイルボビンは、固定コアの外周に挿入配置され
る筒状部と、筒状部の上端に形成される上方鍔部と、筒
状部の下端に形成される下方鍔部と、下方鍔部の下側面
より下方に向かって突出して形成され、その外径が下方
鍔部の外径より小径をなす環状筒部と、により形成さ
れ、リング溝形成部材は、その外径が下方鍔部の外径と
略同径を有する環状部を備え、環状筒部にリング溝形成
部材を一体的に取着することによって、コイルボビンの
下方鍔部の下側面と、コイルボビンの環状筒部の外周部
と、リング溝形成部材の環状部の上側面と、により外周
方向に向けて開口する環状のリング溝を形成したことを
第1の特徴とする。
【0008】又、本発明になる電磁式燃料噴射弁は、前
記第1の特徴に加え、リング溝形成部材を、コイルボビ
ンの筒状部を囲繞するコイルの外周を合成樹脂材料より
なる被覆部材にて外周モールドする際、同時に射出成形
して形成したことを第2の特徴とする。
【0009】又、本発明になる電磁式燃料噴射弁は、前
記第1の特徴に加え、リング溝形成部材を、磁極片と一
体的に形成したことを第3の特徴とする。
【0010】
【作用】第1の特徴によると、Oリングは、コイルボビ
ンの下方鍔部の下側面と、コイルボビンの環状筒部の外
周部と、リング溝形成部材の上側面と、により外周方向
に向けて開口する環状のリング溝内に装着されるので、
ハウジング空間部内へコイルボビンを挿入する際におい
ても、Oリングが環状のリング溝から脱出することがな
く、コイルボビンの組付け作業性を向上できる。又、下
方鍔部の下側面に形成される環状筒部は、筒状をなすも
ので下方部分においてアンダーカット部を有することな
く下方に向かって直線方向に形成される。従って、環状
筒部は下方向へ移動する金型によって成形することがで
きるので、環状筒部の外周部に金型合わせバリが発生し
ない。そして、環状のリング溝は、金型合わせバリのな
い環状筒部の外周部と、下方鍔部の下側面と、リング溝
形成部材の上側面と、によって形成されるのでOリング
のシール性を向上できる。
【0011】又、本発明の第2の特徴によると、コイル
の外周を合成樹脂材料よりなる被覆部材にて外周モール
ドする際において、リング溝形成部材を同時に一体形成
することができるもので、リング溝形成部材を新たに用
意する必要がなく且つその組付け作業も不要であるので
安価に製作できる。
【0012】又、本発明の第3の特徴によると、磁極片
とリング溝形成部材とを一体的に形成したもので、これ
によると従来備えられる部材を利用できたので部品点数
が増加することがなく安価に製作できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明になる電磁式燃料噴射弁Jの一
実施例を図1,図2,図3によって説明する。図9に示
される従来例とは、コイルボビンが異なる。尚、図9と
同一構造部分は同一符号を使用して説明を省略する。2
0はコイルボビンで以下よりなる。20Aは、固定コア
1Dの外周に挿入配置される筒状部であり、筒状部20
Aの上端には、外側方に向かってのびる環状の上方鍔部
20Bが形成され、下端には外側方に向かってのびる環
状の下方鍔部20Cが形成される。そして、下方鍔部2
0Cの下側面20Dより下方に向かって環状筒部20E
が突出して形成されるもので、この環状筒部20Eの外
周部20Fの外径Aは、下方鍔部20Bの外径Bより小
なる径にて製作される。そして、特にこの環状筒部20
Eは円筒形状をなし、下方鍔部20Cの下側面20Dよ
り下方に向かってアンダーカット部分が形成されること
なく直線方向に形成される。(直線方向に形成されると
は、外周部20Fの外径Aが変化しないことをいう)而
して、環状筒部20Eの射出成形時に用いる金型は、図
2において上下方向の直線方向に移動させることができ
るものであり、これによると、少なくとも環状筒部20
Eの外周部20Fに金型の合わせ面による金型合わせバ
リを発生させることがない。
【0014】図3にはリング溝形成部材21が示され
る。リング溝形成部材21は、コイルボビン20の下方
鍔部20Cの外径Bと略同径の外径Cを有する円板状の
環状部21Aと、環状部21Aの上方に形成される上側
面21Bより上方に向かって突出する嵌合突部21C
と、コイルボビン20の筒状部20Aの内径と略同径な
る内筒21Dと、により形成される。尚、嵌合突部21
Cの外径は、コイルボビン20の環状突部20Eの内周
20Hに嵌合される径とする。そして、このリング溝形
成部材21の上側面21Bがコイルボビン20の環状筒
部20Eの下端面20Gに当接され、この状態にてリン
グ溝形成部材21が、コイルボビン20の環状筒部20
Eに一体的に取着される。本例にあっては、嵌合突部2
1Cが環状筒部20Eの内筒20H内に圧入されること
によって一体的に取着される。尚、リング溝形成部材2
1において必須の構成部分は、上側面21Bを備えた環
状部21Aであり、嵌合突部21Cは、リング溝形成部
材21をコイルボビン20に一体的に取着する為に必要
なものであって、例えば、リング溝形成部材21を接着
剤にて環状筒部20Eに取着する際は必要としない。リ
ング溝形成部材21がコイルボビン20の環状筒部20
Eに一体的に取着された状態は図2の一点鎖線で示され
るもので、かかる状態において、コイルボビン20の下
側面20Dと、リング溝形成部材21の上側面21Bと
の間には間隙Dが形成され、もってコイルボビン20の
下方鍔部20Cの下側面20Dと、コイルボビン20の
環状筒部20Eの外周部20Fと、リング溝形成部材2
1の上側面21Bと、により外周方向に向けて開口する
環状のリング溝22が形成される。そして、この筒状部
20Aの外周にはコイル11が巻回わされるもので、こ
のコイル11はターミナル12に接続され、更に、環状
のリング溝22内にはOリング14が装着される。
【0015】そして、かかるリング溝形成部材21によ
って環状のリング溝22が形成され、この環状のリング
溝22内にOリング14が装着されたコイルボビン20
は、ハウジング1の下方の開口からハウジング空間P内
に挿入配置される。次いで、磁極片4、ストッパ6、ニ
ードル弁7を備えたバルブシート5が順次挿入配置さ
れ、しかる後にハウジング1の下方の開口端がバルブシ
ート5の外周に向かって内方へカシメられる。この組付
け状態は図1に示される。以上によると、Oリング14
は、コイルボビン20と、リング溝形成部材21とによ
って形成され、外側方に向けて開口して形成される環状
のリング溝22内に配置されていることから、ハウジン
グ空間P内にコイルボビン20を挿入配置する際、Oリ
ング14が環状のリング溝22から脱出することがな
い。以上によると、かかるコイルボビン20の挿入時に
おいて、その都度Oリング14の装着状態を確認する必
要はなく、その組付け作業性が大きく向上するとともに
組付けを自動化するのに好都合である。
【0016】一方、ハウジング空間P内に配置されるO
リング14は、環状のリング溝22に配置され、この環
状のリング溝22は、コイルボビン20の下方鍔部20
Cの下側面20Dと、コイルボビン20の環状筒部20
Eの外周部20Fと、リング溝形成部材21の上側面2
1Bと、によって形成され、そのうち特に環状筒部20
Eの外周部20Fは、アンダーカット部を有することな
く上下方向の直線方向に鋳抜き形成することができて、
金型合わせ面による鋳バリが発生することがないので、
環状のリング溝22内に配置されたOリング14は完全
なるシール効果を奏するもので、燃料流路1E内を流れ
る高圧燃料がハウジング空間部P内へ漏洩して侵入する
ことはなく、Oリング14によるシールの信頼性を大き
く向上できた。尚、リング溝形成部材21は合成樹脂材
料でなくともよい。
【0017】図4、図5によって他の実施例について説
明する。図1の第1の実施例とは、リング溝形成部材が
異なる。リング溝形成部材30は、コイルボビン20の
下方鍔部20Cの外径Bと略同径の外径Cを有する円板
状の環状部30Aと、環状部30Aの上方に形成される
上側面30Bより上方に向かって突出する突部30C
と、コイルボビン20の筒状部20Aの内径と略同径な
る内筒30Dと、により形成される。更に下方鍔部20
Cの下側面20Dとリング溝形成部材30との間には間
隙Dが形成される。そしてかかるリング溝形成部材30
は、コイルボビン20の筒状部20Aの外周に巻回わさ
れたコイル11の外周面上を合成樹脂材料よりなる被覆
部材13にて外周モールドする際に、同時に射出成形し
て形成する。以上によると、環状のリング溝22は、下
方の鍔部20Cの下側面20Dと、環状筒部20Eの外
周部20Fと、リング溝形成部材30の環状部30Aの
上側面30Bとによって形成されるもので、この環状の
リング溝22は外側方に向かってのみ開口する。そし
て、かかる環状のリング溝22内にOリング14が配置
され、このコイルボビン20は、図1に示された実施例
と同様にハウジング空間P内に配置される。ハウジング
1内に前記コイルボビン20が配置されて電磁式燃料噴
射弁Jが形成された状態は、図5に示される。
【0018】以上によると、Oリング14は、下方の鍔
部20Cの下側面20Dと、環状筒部20Eの外周部2
0Fと、リング溝形成部材30の環状部30Aの上側面
30Bとによって形成される環状のリング溝22内に装
着されたことによって、前記第1の実施例と同様に、ハ
ウジング空間P内にコイルボビン20を挿入する際、O
リング14が環状のリング溝22から脱出することがな
く組付け作業性を向上できる。又、環状のリング溝22
を形成する環状筒部20Eの外周部20Fは、前記第1
の実施例と同様にその成形時において金型合わせ面によ
るバリの発生がないので、Oリング14によるシールの
信頼性を向上できたものである。
【0019】そして、本第2の実施例によると、特にリ
ング溝形成部材30は、コイル11の外周に形成される
被覆部材13を合成樹脂材料によって外周モールドする
際、同時に成形することによって形成したので、格別新
たな構成部材を用意する必要がなく、且つリング溝形成
部材30をコイルボビン20に組つける必要がない。而
して、環状のリング溝22を安価に製作することができ
る。
【0020】図6,図7,図8によって更に他の実施例
について説明する。図1の第1の実施例とはリング溝形
成部材が異なる。このリング溝形成部材40は、磁極片
と一体的に形成される。以下にリング溝形成部材40に
ついて説明する。40Aはハウジング1の係止段部1B
上に配置される磁極片であり、この磁極片40Aの上側
面40Bに円板状の環状部40Cが形成され、さらに環
状部40Cの上側面40Dに嵌合突部40Eが形成され
る。この環状部40Cは、コイルボビン20の下方鍔部
20Cの外径Bと略同径の外径Cを有するもので円板状
をなし、磁極片40Aの上側面40Bより上方に向かっ
て突出して形成される。又、嵌合突部40Eは、環状部
40Cの上側面40Dより上方に向かって突出して形成
されるもので、この嵌合突部40Eの外径は、コイルボ
ビン20の環状筒部20Eの内周20Hに嵌合される径
をなす。尚、リング溝形成部材40の内方には、上端か
ら下端に向かってプランジャー8が移動しうる内筒40
Fが貫通して穿設される。
【0021】そして、このリング溝形成部材40の環状
部40Cの上側面40Dがコイルボビン20の環状筒部
20Eの下端面20Gに当接され、この状態にてリング
溝形成部材40が、コイルボビン20の環状筒部20E
に一体的に取着される。本例にあっては、嵌合突部40
Eが環状筒部20Eの内筒20H内に圧入されることに
よって一体的に取着される。リング溝形成部材40がコ
イルボビン20の環状筒部20Eに一体的に取着された
状態は図6の一点鎖線で示されるもので、かかる状態に
おいて、コイルボビン20の下方鍔部20Cの下側面2
0Dと、リング溝形成部材40の環状部40Cの上側面
40Dとの間には間隙Dが形成され、もってコイルボビ
ン20の下方鍔部20Cの下側面20Dと、コイルボビ
ン20の環状筒部20Eの外周部20Fと、リング溝形
成部材40の環状部40Cの上側面40Dと、により外
周方向に向けて開口する環状のリング溝22が形成され
る。
【0022】そして、かかるリング溝形成部材40によ
って環状のリング溝22が形成され、この環状のリング
溝22内にOリング14が装着されたコイルボビン20
は、ハウジング1の下方の開口からハウジング空間P内
に挿入配置されるもので、このとき磁極片40Aの上側
面40Bがハウジング1の係止段部1B上に配置され
る。そして、本リング溝形成部材40が装着されたコイ
ルボビン20が組付けられた電磁式燃料噴射弁Jは図8
に示される。
【0023】以上によると、Oリング14は、下方の鍔
部20Cの下側面20Dと、環状筒部20Eの外周部2
0Fと、リング溝形成部材40の環状部40Cの上側面
40Dとによって形成される環状のリング溝22内に装
着されたことによって、前記第1の実施例と同様に、ハ
ウジング空間P内にコイルボビン20を挿入する際、O
リング14が環状のリング溝22から脱出することがな
く組付け作業性を向上できる。又、環状のリング溝22
を形成する環状筒部20Eの外周部20Fは、前記第1
の実施例と同様にその成形時において金型合わせ面によ
るバリの発生がないので、Oリング14によるシールの
信頼性を向上できたものである。
【0024】そして、本第3の実施例によると、特にリ
ング溝形成部材40は、従来備えられた磁極片を利用し
て一体的に形成したので新たな部品を用意する必要がな
いもので部品点数が増加することなく製造コストを上昇
させることがない。又、その組付け工数も、リング溝形
成部材40に形成される磁極片40Aを予めコイルボビ
ンに装着するか、あるいは磁極片を後からハウジング内
へ装着するか、の装着順序が異なるのみで組付け工数そ
のものが増加することはない。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる電磁式燃料噴
射弁の第1の特徴によると、コイルボビンの下方鍔部
に、下方鍔部の下側面より下方に向かって突出して形成
され、その外径が下方鍔部の外径より小径をなす環状筒
部を設け、環状筒部に環状部を有するリング溝形成部材
を一体的に取着することによって、コイルボビンの下方
鍔部の下側面と、コイルボビンの環状筒部の外周部と、
リング溝形成部材の環状部の上側面と、により外周方向
に向けて開口する環状のリング溝を形成し、該環状のリ
ング溝内にOリングを装着したので、かかるコイルボビ
ンをハウジング空間内へ挿入配置する際、Oリングがリ
ング溝から脱出することがなくその組付け作業性を向上
できる。又、コイルボビンの環状筒部の外周部には金型
合わせ面による鋳バリの発生がないのでOリングによる
シールの信頼性を向上できた。又、第2の特徴による
と、ボビンの筒状部を囲繞するコイルの外周を合成樹脂
材料よりなる被覆部材を外周モールドする際、同時に射
出成形によってリング溝形成部材を形成できたので、前
記第1の特徴による効果を奏するとともに環状のリング
溝を安価に製作しうる。又、第3の特徴によると、リン
グ溝形成部材を磁極片と一体的に形成したので、前記第
1の特徴による効果を奏するとともに環状のリング溝を
安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電磁式燃料噴射弁の第1の実施例
を示す縦断面図。
【図2】図1において使用されるコイルボビンを示す縦
断面図。
【図3】図2のコイルボビンに取着されるリング溝形成
部材の縦断面図。
【図4】リング溝形成部材が取着されたコイルボビンの
他の実施例を示す縦断面図。
【図5】図4のコイルボビンが装着された電磁式燃料噴
射弁の第2の実施例を示す縦断面図。
【図6】リング溝形成部材の他の実施例を示す縦断面
図。
【図7】図6のリング溝形成部材がコイルボビンに取着
された状態における縦断面図。
【図8】図7のコイルボビンが装着された電磁式燃料噴
射弁の第3の実施例を示す縦断面図。
【図9】従来の電磁式燃料噴射弁を示す縦断面図。
【図10】更に従来の電磁式燃料噴射弁を示す縦断面
図。
【符号の説明】
20 コイルボビン 20A 筒状部 20B 上方鍔部 20C 下方鍔部 20D 下側面 20E 環状筒部 21,30,40 リング溝形成部材 22 環状のリング溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−164016(JP,A) 特開 平6−88558(JP,A) 特開 平6−221247(JP,A) 特開 平8−189438(JP,A) 特開 平4−116263(JP,A) 特表 平9−505380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 51/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上底部から係止段部を介して先端に向か
    って開口するとともに少なくとも上底部の中心から係止
    段部の近傍に向けて固定コアが突出して形成された有底
    筒状をなすハウジングと、ハウジングの係止段部上に配
    置され、ハウジングに磁気的に結合される環状の磁極片
    と、磁極片に対向して配置され、弁座と、弁座より上端
    に向かって開口するニードル弁案内孔と、弁座より下端
    に向かって開口する計量噴孔と、を備えたバルブシート
    と、ニードル弁案内孔内に移動自在に配置され、その上
    端に固定コアに対向するプランジャーを備え、その下端
    に弁座を開閉制御する弁部を備えたニードル弁と、コイ
    ルボビンの外周にコイルが巻回わされ、磁極片とハウジ
    ングの内筒とによって形成されるハウジング空間内であ
    って、且つ固定コアの外周に配置される電磁ソレノイド
    と、を備えた電磁式燃料噴射弁において、コイルボビン
    20は、固定コア1Dの外周に挿入配置される筒状部2
    0Aと、筒状部20Aの上端に形成される上方鍔部20
    Bと、筒状部20Aの下端に形成される下方鍔部20C
    と、下方鍔部20Cの下側面20Dより下方に向かって
    突出して形成され、その外径Aが下方鍔部20Cの外径
    Bより小径をなす環状筒部20Eと、により形成され、
    リング溝形成部材は、その外径Cが下方鍔部20Cの外
    径Bと略同径を有する環状部を備え、環状筒部20Eに
    リング溝形成部材を一体的に取着することによって、コ
    イルボビンの下方鍔部の下側面と、コイルボビンの環状
    筒部の外周部と、リング溝形成部材の環状部の上側面
    と、により外周方向に向けて開口する環状のリング溝2
    2を形成したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記、リング溝形成部材30を、コイル
    ボビン20の筒状部20Aを囲繞するコイル11の外周
    を合成樹脂材料よりなる被覆部材13にて外周モールド
    する際、同時に射出成形して形成したことを特徴とする
    請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記リング溝形成部材40を、磁極片と
    一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁
    式燃料噴射弁。
JP16695795A 1995-06-08 1995-06-08 電磁式燃料噴射弁 Expired - Fee Related JP2811053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16695795A JP2811053B2 (ja) 1995-06-08 1995-06-08 電磁式燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16695795A JP2811053B2 (ja) 1995-06-08 1995-06-08 電磁式燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08338337A JPH08338337A (ja) 1996-12-24
JP2811053B2 true JP2811053B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=15840760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16695795A Expired - Fee Related JP2811053B2 (ja) 1995-06-08 1995-06-08 電磁式燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2811053B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6187563B2 (ja) * 2015-09-28 2017-08-30 株式会社デンソー 燃料噴射弁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08338337A (ja) 1996-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5494223A (en) Fuel injector having improved parallelism of impacting armature surface to impacted stop surface
US5996910A (en) Fuel injection valve and method of manufacturing the same
US5927613A (en) Fuel injector having simplified part shape and simplified assembling process
JP3737123B2 (ja) 燃料噴射弁
US6543707B2 (en) Modular fuel injector having a lift set sleeve
JPH0152587B2 (ja)
KR20010052203A (ko) 연료 분사 장치
EP1219820B1 (en) Modular fuel injector and method of assembling the same
US6543137B1 (en) Method for mounting a valve module of a fuel injector
JP4453745B2 (ja) 燃料噴射弁
US6695232B2 (en) Modular fuel injector having interchangeable armature assemblies and having a lift set sleeve
US6502770B2 (en) Modular fuel injector having a snap-on orifice disk retainer and having a terminal connector interconnecting an electromagnetic actuator with an electrical terminal
US7458530B2 (en) Fuel injector sleeve armature
US6499677B2 (en) Modular fuel injector having a low mass, high efficiency electromagnetic actuator and having an integral filter and dynamic adjustment assembly
JP2811053B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2002518631A (ja) 燃料噴射弁
US6698664B2 (en) Modular fuel injector having an integral or interchangeable inlet tube and having an integral filter and dynamic adjustment assembly
US6811091B2 (en) Modular fuel injector having an integral filter and dynamic adjustment assembly
US6523756B2 (en) Modular fuel injector having a low mass, high efficiency electromagnetic actuator and having a lift set sleeve
JPH05288130A (ja) 電磁式流体制御弁
US6508417B2 (en) Modular fuel injector having a snap-on orifice disk retainer and having a lift set sleeve
US6533188B1 (en) Modular fuel injector having a snap-on orifice disk retainer and having an integral filter and dynamic adjustment assembly
US6523761B2 (en) Modular fuel injector having an integral or interchangeable inlet tube and having a lift set sleeve
US20030075621A1 (en) Fuel injection sleeve armature
JP3439943B2 (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080807

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees